JP2015018026A - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光量調節部を搭載したレンズ鏡筒において、部品点数を削減し、小型化を実現すること。【解決手段】レンズ鏡筒Lは、レンズ群L1a,L1bを保持するレンズ保持枠1を備える。撮像素子20を保持するセンサ保持部材4は、レンズ保持枠1に対して光軸方向に相対移動可能である。ピント調整リング2は、光学系の光軸方向においてセンサ保持部材4とレンズ保持枠1との相対的な位置を変更する。光量調節を行う絞りユニット3は、絞り駆動用アクチュエータを備える。センサ保持部材4は、光軸と垂直なベース部から光軸方向に延在する延在部4fを備える。絞り駆動用アクチュエータは、光軸と垂直な平面にて、延在部4fの少なくとも一面と対向して配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、レンズ等の光学素子や撮像素子等の光電変換素子を含むレンズ鏡筒、該レンズ鏡筒を搭載したビデオカメラ及びデジタルスチルカメラ等の撮像装置に関する。
カメラや交換レンズに搭載されるレンズ鏡筒には、フォーカス駆動機能を持たない、いわゆるパンフォーカスレンズがある。パンフォーカスレンズは、レンズの焦点を撮像素子面に結ぶために、レンズと撮像素子を光軸方向に相対移動させるピント調整機構を有する。またパンフォーカスレンズには、光量を調節する絞りユニットが搭載されているレンズユニットもある。
特許文献1に記載のレンズ鏡筒は、周方向に光軸方向の厚みが変化しているフォーカスリングを備える。フォーカスリングはレンズ枠ユニットの被写体側に当接して設けられ、光軸まわりに回動可能である。レンズ枠ユニットはシャッターベースに支えられた圧縮コイルバネによって、フォーカスリングに対して付勢される。つまり、レンズ枠ユニットは、メインフレームと、シャッターベースによって、光軸方向に挟持される構成である。フォーカスリングを回転させると、レンズ枠ユニットはフィルム面に対して光軸方向に移動し、ピント調整が可能となっている。
特開2002−303776号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された構成では、レンズ枠ユニットを光軸方向に移動可能にするための支持部材が、シャッターベースとメインフレームの2部品であるため、部品点数が多く、レンズユニットの大型化の原因となる。
本発明の目的は、光量調節部を搭載したレンズ鏡筒において、部品点数を削減し、小型化を実現することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る装置は、光学系および該光学系を構成するレンズを保持するレンズ保持部材と、撮像素子を保持し、前記レンズ保持部材を前記光学系の光軸方向に沿って案内するセンサ保持部材と、アクチュエータにより光量を調節する光量調節部を備える。前記センサ保持部材は、前記光学系の光軸と垂直な部分から該光軸に平行な方向へ延びる延在部を有し、前記アクチュエータは、前記光学系の光軸と垂直な平面内において、前記延在部に対向する位置に配置される。
本発明によれば、光量調節部を搭載したレンズ鏡筒において、部品点数を削減し、小型化を実現できる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の斜視図である。 図1の撮像装置のシステム構成を説明する構成図である。 本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒の断面図である。 図3のレンズ鏡筒の分解斜視図である。 図3のレンズ鏡筒の正面図である。 図5にてA−A線に沿って切断した場合の断面図(A)、およびB−B線に沿って切断した場合の断面図(B)である。 センサ保持部材とピント調整リングを示す図である。 レンズ鏡筒を上面側から見た場合の図である 図8にてA−A線に沿って切断した場合の断面図(A)、およびB−B線に沿って切断した場合の断面図(B)である。 ピント調整リングの形状を示す図である。
以下に、本発明の実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る撮像装置の斜視図である。レンズ鏡筒Lはカメラ本体部Bに組み込まれている。レンズ鏡筒Lは、ビデオカメラに限らず、デジタルスチルカメラ等の撮像装置、携帯型電子機器に搭載可能である。
図2は、カメラシステムの構成の概略を示す図である。光学系L1はレンズ群を備え、被写体からの光を結像させる。光量調節部は入射光量を調節する光学デバイスであり、本実施形態では絞りユニット3を例示する。撮像素子20は光学系L1により結像した光を受光して光電変換する。撮像素子20の出力信号は、カメラ信号処理部201に出力されて各種信号処理を施され、映像信号に変換される。映像信号は、CPU(中央演算処理装置)を備える制御部202を通じて不図示のディスプレイに画像表示され、また不図示の記録媒体(半導体メモリ、光学式ディスク、ハードディスク、磁気テープ等)に記録される。
制御部202は、映像信号に含まれる輝度信号成分に基づいて、絞りユニット駆動部203を制御する。絞りユニット駆動部203は、絞りユニット3を構成する絞りの開口径を、適正光量に対応するサイズに変更する。
次に、レンズ鏡筒Lの構造に関して、図3ないし図7を参照して詳細に説明する。図3はレンズ鏡筒Lの断面図である。図4はレンズ鏡筒Lの分解斜視図である。図5はレンズ鏡筒Lを被写体側から見た場合の正面図である。図6はレンズ鏡筒Lを所定の平面で切断した場合の断面図である。図7は撮像素子20の保持部材4とピント調整リング2を被写体側から見た場合の正面図である。以下では、レンズ鏡筒Lにて被写体側を光軸方向前側とし、撮像面側を光軸方向後ろ側と定義して、各部の位置関係を説明する。
光学系L1は複数のレンズ群から構成される。本実施形態では光軸方向前側の第1レンズ群L1aと、光軸方向後ろ側の第2レンズ群L1bを備える。レンズ保持枠1は、レンズ群を保持するレンズ保持部材である。ピント調整リング2は、その中心がレンズ群の光軸上に位置する回転部材であり、レンズ保持枠1の後端部寄りに配置される。ピント調整リング2は、光学系L1の光軸方向においてレンズ保持枠1とセンサ保持部材4との相対的な位置を変更するための部材である。
センサ保持部材4は撮像素子20を保持する。撮像素子20は取付用板金6に接着固定されている。接着後の取付用板金6および撮像素子20は、センサ保持部材4に対して3箇所のビス7で締結固定される。ローパスフィルタ5は、撮像素子20と第2レンズ群L1bとの間に配置される光学部材である。
レンズ保持枠1の後端寄りの外周部には、雄ネジ形状部1fが形成されている。ピント調整リング2の内径部には、雄ネジ形状部1fに対応する雌ネジ形状部2aが形成されている。雄ネジ形状部1fと雌ネジ形状部2aが螺合した状態で、ピント調整リング2はレンズ保持枠1に取り付けられる。
引っ張りバネ8aと8bは付勢部材であり、それらの片側の端部がレンズ保持枠1のバネ掛け部に取り付けられ、反対側の端部がセンサ保持部材4のバネ掛け部に取り付けられる。これにより、レンズ保持枠1とセンサ保持部材4との間に、両部材を近づける方向への付勢力が与えられる。具体的には、引っ張りバネ8aは、レンズ保持枠1のバネ掛け部1d(図4参照)と、センサ保持部材4のバネ掛け部4dに各端部を引っ掛けた状態で使用する。引っ張りバネ8bは、レンズ保持枠1のバネ掛け部1e(図6参照)と、センサ保持部材4のバネ掛け部4eに各端部を引っ掛けた状態で使用する。引っ張りバネ8aと8bの使用により、ピント調整リング2を回転させた場合、レンズ保持枠1とセンサ保持部材4は、光軸方向においてガタ無く相対的に移動可能となる。
レンズ保持枠1の第1係合部1aと1b(図6(A)参照)は、センサ保持部材4との係合部であり、円柱状のピン形状部である。第1係合部1aは、センサ保持部材4に形成した孔部4aと嵌合する。第1係合部1bはセンサ保持部材4に形成した長孔部4bと嵌合する。つまり、センサ保持部材4に設けられた被係合部は孔部4aと長孔部4bである。第1係合部およびその被係合部の役割は以下の通りである。
・撮像素子20に対してレンズ群を光軸と垂直な平面内で所定の位置出しすること。
・レンズ保持枠1とセンサ保持部材4を、光軸方向にて相対的に案内すること。
第1係合部1aおよび1bは、光軸方向において、絞りユニット3を構成する2枚の絞り羽根3dと撮像素子20との間に位置している。
絞りユニット3は、図4に示すように、レンズ保持枠1に対して光学系の光軸に直交する側面方向から取り付けられる。絞りユニット3は、2枚の絞り羽根3dを光軸と垂直な方向に移動可能な絞りを備える。絞りユニット3は、レンズ保持枠1に対してビス3bによって締結固定される。
レンズ保持枠1の第2係合部1c(図4参照)は、センサ保持部材4との係合部であり、穴形状を有する。第2係合部1cは、センサ保持部材4に形成された円柱状のピン形状部4cと嵌合する。第2係合部1cおよびピン形状部4cの役割は、撮像素子20に対して、レンズ群L1のあおりを防止しつつ、第1係合部とともに、レンズ保持枠1とセンサ保持部材4を、光軸方向にて相対的にスムーズに案内することである。そのために、第2係合部1cは、第1係合部1aや1bに対して、光軸方向にて所定の距離で離隔した位置に配置される。本実施形態では、第2係合部1cは、光軸方向において、絞り羽根3dを挟んで、第1係合部1aおよび1bとは反対側(光軸方向前側)に位置している。
次に、センサ保持部材4にて光軸方向に延びる延在部4fと、絞り駆動用アクチュエータ3eとの位置関係について、図8および図9を参照して詳細に説明する。図8は、レンズ鏡筒Lを上面側から見た場合の図である。図9(A)は、図8にてA−A線に沿う平面で絞りユニット3を切断した場合の断面図である。図9(B)は、図8にてB−B線に沿う平面により貫通孔部4jを通る位置で切断した場合の断面図である。
絞り駆動用アクチュエータ3eは、2枚の絞り羽根3dを移動させる。絞り駆動レバー3fは、インサート成型により一体化された、円筒形状の絞り駆動マグネット(不図示)を有する。絞り駆動マグネットの外側には、当該マグネットと対向する位置に、絞り駆動用コイル(不図示)が固定配置されている。さらにその外側にはマグネットの磁束を閉じるためのヨーク材(不図示)が配置されている。絞り駆動用コイルの通電により、絞り駆動マグネットが回転し、絞り駆動レバー3fが回転する。
複数の直進ガイドピン3hは、絞り羽根3dを図9(A)の矢印3jに示す方向(光軸に直交する方向)にのみ直進運動し得るように規制する。絞り駆動レバー3fの先端部にそれぞれ形成された複数のピン部3f1は、各絞り羽根3dの長孔部に係合している。絞り駆動レバー3fが回転すると、絞り駆動レバー3fのピン部3f1と連結された絞り羽根3dは、矢印3jの方向に駆動される。これにより、絞り開口部3iに対して、絞り羽根3dの開閉動作が行われ、レンズ部に入射する光量が調節される。
尚、絞り駆動用アクチュエータとは、駆動マグネット、駆動用コイル、ヨーク材、また、場合によっては、それらの外側を覆う樹脂製ハウジング部分を含めた円筒形状部分の総称のことである。
センサ保持部材4は、光学系L1の光軸と垂直な平坦状部分であるベース部と、ベース部分から光軸に平行な方向に延びる延在部4fを備える。延在部4fは複数の周壁部として形成され、光軸中心L1c(図9(B)参照)を基準とするときに、矢印4g、4h、4iの各方向に垂直な部分から構成される。延在部4fは、その少なくとも一部において厚み方向に貫通した貫通孔部4jを有する。本実施形態においては、ピント調整リング2を回転させ、撮像素子20の撮像面と、光学系L1の焦点を結ぶ位置(ピント面)とを一致させた上で、その最適なピント位置にレンズ保持枠1が移動される。この状態で、複数の貫通孔部4jに接着剤4kを充填することで、レンズ保持枠1とセンサ保持部材4とが一体的に接着固定される。つまり、レンズ保持枠1とセンサ保持部材4の光軸方向における相対位置関係がずれないようにし、個々のレンズを最適なピント位置にて固定することができる。
貫通孔部4jは、図9(B)に示すようにレンズ鏡筒Lの上面側の2箇所と、光軸を挟んで、上面と対向する底面側の2箇所にて、光軸に平行な方向に沿う長孔部として設けられている。延在部4fに貫通孔部4jを形成することにより、限られたスペースの中で接着用スペースを確保し、接着後にピント面がずれないようすることができる。光学系L1の光軸を挟んで対向する位置に複数の貫通孔部4jを設ける理由は、光軸ズレを最小限に抑えるためである。例えば、接着剤4kの応力によって、レンズ鏡筒Lが引っ張られた場合、撮像素子20に対してレンズ保持枠1は光軸方向のズレが起きる可能性がある。そこで、延在部4fにおいて互いに対向する位置に複数の貫通孔部4jを設けることで、接着剤4kの応力で引っ張られる力をキャンセルし、光軸ズレを防ぐことができる。
図8に示すように、センサ保持部材4の延在部4fに形成した貫通孔部4jは、光軸方向に長い孔形状を有する。その理由は、接着後の温度環境の変化や落下衝撃等により、レンズ保持枠1とセンサ保持部材4の光軸方向の相対位置関係がずれないようにするためである。すなわち、貫通孔部4jを可能な限り光軸方向に長くして接着用スペースを確保し、光軸方向の接着強度を高めることができる。
本実施形態では、図9(B)に示すように、光学系L1の光軸と垂直な平面内において、光軸中心L1cから矢印3gの方向に、絞り駆動用アクチュエータ3eを配置している。一方、センサ保持部材4の延在部4fは3つの周壁部から成る。各構成部分は、矢印4g、4h、4iの3方向に対してそれぞれ垂直な部分である。つまり、矢印4gの方向に垂直な第1部分4fuはレンズ鏡筒Lの上面側の周壁部分であり、光軸方向に沿って延在する。矢印4hの方向に垂直な第2部分4fsは絞り駆動用アクチュエータ3eと光軸中心L1cを挟んで対向する側面壁部分であり、光軸方向に沿って延在する。矢印4iの方向に垂直な第3部分4fdはレンズ鏡筒Lの底面側の周壁部分であり、光軸方向に沿って延在する。
また、図9(B)に示すように、引っ張りバネ8aは、延在部4fの第1部分4fuと同じ範囲内に位置しており、矢印4gの方向において延在部4fの外形内に配置されている。また、引っ張りバネ8bは、延在部4fの第3部分4fdと同じ範囲内に位置しており、矢印4iの方向において延在部4fの外形内に配置されている。
このように、光軸中心L1cを基準とした場合、絞り駆動用アクチュエータ3eを配置する方向(矢印3g)と、延在部4fを配置する方向(矢印4g、4h、4i)とが異なる。延在部4fに複数の貫通孔部4jを形成することで接着用スペースが確保され、また、引っ張りバネ8aと8bの配置用スペースを確保することによって、光軸方向から見た場合に、これらのバネが延在部4fの外側にはみ出さない。したがって、レンズ鏡筒Lの大径化を伴わずに、ピント面がずれないための対策を講じることができる。しかも、部品点数を増やすことなく、ピント調整リング2を付勢できる。
ピント調整リング2は、外周部にギア部2d(図10)を有し、不図示の工具により回転される。工具のステッピングモータと連結されたギアがピント調整リング2のギア部2dと噛合され、ステッピングモータの回転によりピント調整リング2が光軸まわりに回転し、ピント調整が行われる。具体的には、工具によって、センサ保持部材4が天面側(図9(A)の矢印4Uの方向)および底面側(図9(A)矢印4Dの方向)から挟持される。ステッピングモータと連結されたギアの最終段部は、センサ保持部材4に形成されたギア挿入用の貫通孔4m(図8参照)から挿入され、ピント調整リング2のギア部2dと連結される。ピント調整リング2の形状の詳細については後述する。
次に、絞り駆動用アクチュエータ3e、光学系L1、ピント調整リング2の位置関係に関して、図6(B)を参照して詳細に説明する。図6(B)は図5のB−B線に沿う断面図である。
光学系L1は絞り羽根3dを挟んで、光軸方向前側の第1レンズ群L1aと、後側の第2レンズ群L1bから成る。図6(B)にて第1レンズ群L1aのガラスの径が最大となる部分を、寸法Aで示す。また、第2レンズ群L1bのガラスの径が最大となる部分を寸法Bで示す。「A>B」の関係となっている。
絞り駆動用アクチュエータ3eは、光軸方向において、絞り羽根3dを基準としたときに、その後方、つまり第2レンズ群L1bの側に位置する。絞り駆動用アクチュエータ3eは、第2レンズ群L1bにできるだけ近づくように配置されており、第1レンズ群L1aの最大径の部分よりも、光軸側に入り込んでいる。その入り込み量を寸法Gで示す。
また、光軸と垂直な方向からレンズ鏡筒Lを見た場合、絞り駆動用アクチュエータ3eは、ピント調整リング2と重なって配置されている。その重なりの範囲を寸法Hで示す。ピント調整リング2は、絞り駆動用アクチュエータ3eに対して相対的に光軸側に配置される。
ピント調整リング2はセンサ保持部材4と嵌合している。具体的には、ピント調整リング2の外形部2bは、センサ保持部材4の内径部4fと嵌合関係にある。ピント調整リング2とセンサ保持部材4の嵌合ガタは、ピント調整リング2とレンズ保持枠1のネジガタ(雄ネジ形状部1fと雌ネジ形状部2aとのネジガタ)より小さい。ピント調整リング2とセンサ保持部材4とを嵌合させる目的は、径方向にてレンズ保持枠1とピント調整リング2がネジガタ分だけずれたときに生じる、レンズ保持枠1の光軸方向のズレを少なくし、ピント調整精度を高めることである。
尚、雄ネジ形状部1fと雌ネジ形状部2aとのネジガタによる、レンズ保持枠1の光軸方向のズレを抑えるためには、ピント調整リング2とレンズ保持枠1を嵌合関係にする構成が考えられる。それに対して、本実施形態では、ピント調整リング2とセンサ保持部材4とを嵌合させることによって、絞り駆動用アクチュエータ3eを可能な限り光軸側に配置できるように工夫している。図6(B)において、センサ保持部材4の内径部4fを形成するためには円筒状のリブ部4gが必要である。このリブ部4gは径方向において、絞り駆動用アクチュエータ3eとオーバーラップした位置関係にある。そのオーバーラップ量を寸法Eで示す。仮に、リブ部4gをレンズ保持枠1に形成したとすると、ピント調整リング2との嵌合関係において、リブ部4gと絞り駆動用アクチュエータ3eとが干渉してしまう。その結果、絞り駆動用アクチュエータ3eを、径方向の外側に配置せざるを得なくなる。本実施形態のように円筒状のリブ部4gをセンサ保持部材4に形成することで、絞り駆動用アクチュエータ3eを極力、内側(光軸側)に配置させた構成を実現できる。
次に、図10を参照してピント調整リング2の形状を詳細に説明する。ピント調整リング2の外形部2bにて、センサ保持部材4の内径部4fと嵌合するのは部分2cのみである。ピント調整リング2は外周面部にギア部2dと部分2c(ギアが形成されていない被嵌合部)を有する。本実施形態において、ギア部2dの外径寸法と部分2cの外径寸法は同じである。その理由は、ギア部2dと部分2cとを繋げることでギアの強度を確保しつつ、ピント調整リング2の外径寸法を小さくするためである。ギア部2dの外径と同径の嵌合径でピント調整リング2をセンサ保持部材4と嵌合させることにより、ピント調整リング2の外径を最小に設計できる。尚、本実施形態に限らず、ギア部2dと部分2cを繋げて、ギアの強度が確保できる場合には、部分2c(被嵌合部)の外径を、ギア部2dの外径以下に設定してもよい。ピント調整リング2の最大径は、図6(B)に示す第1レンズ群L1の外径寸法Aよりも小さい。
本実施形態では、絞り羽根3dを挟んで光軸方向の両側に配置されるレンズ群のうち、外径寸法の小さい第2レンズ群L1bの外側(光軸から離れる径方向)のスペースを有効に活用できる。すなわち、当該スペースに絞り駆動用アクチュエータ3eと、ピント調整リング2の被嵌合部およびセンサ保持部材4の嵌合部を配置することができる。よって、絞りユニット3を含めたレンズ鏡筒Lの径方向の大きさを最小限に抑えることができる。
本実施形態によれば、ピント調整機構を有するレンズ鏡筒において、レンズ鏡筒と撮像素子とが光軸方向に相対移動可能な構成をコンパクトにまとめることができ、光軸に直交する径方向の小サイズ化に有効である。しかも、レンズ鏡筒に絞りユニットを搭載しつつ、部品点数を削減し、小型化を実現できる。よって、このレンズ鏡筒を搭載した光学機器や撮像装置を小型化することができる。
尚、本実施形態では、光軸方向に沿う延在部4fの各構成部の配置方向が、図9(B)に示す矢印4g、4h、4iの3方向である。これに限らず、4i方向に直交する延在部だけを配置し、4g、4h方向には延在部を設けない構成でもよい。また、絞りユニット3は、レンズ保持枠1に対して、ビス3bによって締結固定されるが、絞りユニット3をセンサ保持部材4に締結固定した構成でもよい。
1 レンズ保持枠
2 ピント調整リング
3 絞りユニット
3e 絞り駆動用アクチュエータ
4 センサ保持部材
4f 延在部
8a,8b 引っ張りバネ

Claims (11)

  1. 光学系および該光学系を構成するレンズを保持するレンズ保持部材と、
    撮像素子を保持し、前記レンズ保持部材を前記光学系の光軸方向に沿って案内するセンサ保持部材と、
    アクチュエータにより光量を調節する光量調節部を備え、
    前記センサ保持部材は、前記光学系の光軸と垂直な部分から該光軸に平行な方向へ延びる延在部を有し、
    前記アクチュエータは、前記光学系の光軸と垂直な平面内において、前記延在部に対向する位置に配置されることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記センサ保持部材の延在部は貫通孔部を有しており、
    前記貫通孔部に充填される接着剤により、前記レンズ保持部材と前記センサ保持部材が固定されることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記貫通孔部は、前記光軸に平行な方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 絞りを駆動する前記アクチュエータは、その一部が前記光学系を構成するレンズの外径よりも光軸側に位置することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記光学系の光軸方向において前記センサ保持部材と前記レンズ保持部材との相対的な位置を変更するピント調整リングと、
    前記センサ保持部材と前記レンズ保持部材とを近づける方向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記ピント調整リングは、前記アクチュエータよりも前記光学系の光軸側に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記ピント調整リングは、その外周面部にギア部と、該ギア部の外径以下の径を有し、かつ前記センサ保持部材の内径部と嵌合する被嵌合部を備えることを特徴とする請求項5または6に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記ピント調整リングは、その外径が前記光学系を構成するレンズの外径よりも小さいことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記延在部は、前記光学系の光軸と垂直な部分から該光軸に平行な方向へ延びる複数の周壁部を有し、
    前記付勢手段は引っ張りバネであり、前記光学系の光軸方向から見た場合、前記延在部の外形内に配置されることを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記延在部は、前記光学系の光軸を挟んで対向して位置する複数の周壁部、および前記光学系の光軸と垂直な平面内において前記アクチュエータと対向する周壁部を有することを特徴とする請求項9に記載のレンズ鏡筒。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備えることを特徴とする撮像装置。
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