JP2015017861A - タイヤ耐久試験方法及びタイヤ耐久試験装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、オゾンをトレッド表面に向けて噴き付けているため、トレッド表面近傍の局所的な部分のみが劣化促進されることになり、タイヤ表面全体の劣化を均一に促進させるという実際のタイヤ使用時の経時的な劣化を正確に再現できないという問題がある。
また、本発明に係るタイヤ耐久試験方法の他の形態として、試験室内の空気を循環させて、再び温度,湿度及びオゾン濃度を調整して試験室内に供給したので、試験室内の温度や湿度及びオゾン濃度を所定状態に維持するときの制御に要する時間を短くすることができる。
また、本発明に係るタイヤ耐久試験方法の他の形態として、試験室内の気圧を試験室外の気圧よりも低くしたので、試験室内のオゾンを含む空気が試験室外に漏れることを防止できる。
また、本発明に係るタイヤ耐久試験装置の構成として、タイヤの劣化を促進させてタイヤの耐久性を試験するタイヤ耐久試験装置であって、外部と区画された試験室内に収納され、タイヤに所定の荷重を負荷するタイヤ試験装置と、試験室内の空気の温度及び湿度を調整する空調装置と、空調装置により温度及び湿度が調整された空気を試験室内に送出する前に、空気にオゾンを供給するオゾン供給装置と、試験室内に配置され、試験室内のオゾン濃度を検出するオゾンセンサと、空調装置により試験室内に送出される空気の温度及び湿度の調整を制御するとともに、オゾンセンサにより測定されたオゾン濃度が所定のオゾン濃度となるように空調装置により調整された空気にオゾン供給装置から供給するオゾン量を制御する制御装置とを備えたので、試験室内におけるオゾン濃度が均一化されるため、実際のタイヤ使用時の劣化現象と同様にタイヤの劣化を促進させてタイヤの耐久試験を精度良く実施することができる。
ドラム試験機は、試験室2内の略中央に配置され、路面を再現するドラム10と、被検体のタイヤTを保持する図示しないタイヤ保持手段とを備える。ドラム10は、軸線を水平方向に向けて回転自在に設置され、路面に相当する摩擦力が得られるように、外周10aが例えば舗装路のような小さな凹凸状に形成される。このドラム10は、モーター等の駆動力により回転するとともにその速度が制御され、タイヤ使用時の走行状態が再現される。
流入ダクト12は、試験室2外に設けられた空調装置4の送出口4Aと接続される。
循環ダクト13は、試験室2外において、空調装置4の空気取入口4Bに接続され、試験室2内の空気を循環させる循環路を形成する。
大気開放ダクト14は、試験室2内のオゾンを含む空気を大気開放するための空気の流通を開閉する開閉扉15と、空気の流通が開放されたときに空気中に含まれるオゾンを回収するオゾン回収器16とが設けられる。
オゾン回収器16は、開閉扉15と大気開放ダクト14の大気放出口14Aとの間に設けられ、大気開放する前に試験室2から流出した空気中に含まれるオゾンを回収し、環境基準に定められる規定値以下のオゾン含有量の空気を大気中に放出する。大気放出口14Aの近傍には、大気開放された空気に含まれるオゾン濃度を検出するオゾンセンサ27が設けられる。オゾンセンサ27の検出したオゾン濃度は、オゾンセンサ27に接続されるオゾン漏れ監視装置17によって監視される。
赤外線センサ31は、例えば試験室2の天井等に取り付けられ、試験室2内における人の有無を検出する。赤外線センサ31による人の検出動作は、例えば、試験開始後には検知無効とすることで、ドラム試験機のドラム10との摩擦により発熱したタイヤの温度が人体と同じになる場合や、試験室2内の空気の温度を人体と同じ温度に設定した場合に、試験室2に人がいるものとして検出してしまうことを防止できる。
内気圧センサ32は、試験室2内の気圧を検出し、外気圧センサ33は、試験室2外の外部の気圧を検出する。
制御装置100は、いわゆるコンピュータであって、ハードウェア資源として設けられた演算手段としてのCPU、記憶手段としてのROM,RAM、通信手段としての入出力インターフェイス等を備える。CPUは、記憶手段に格納された制御プログラムに従ってタイヤ耐久試験に係る処理を実行する。この制御装置100には、耐久試験環境を入力するためのキーボードやマウス等の入力手段、耐久試験の試験状況やドラム試験機、上記空調装置4、オゾン供給装置5の制御内容、温度センサ24,湿度センサ25及びオゾンセンサ26A乃至26Eにより測定された温度、湿度、オゾン濃度を表示する表示手段とが接続される。オゾンセンサ26A乃至26Eにより検出されたオゾン濃度は、制御装置100の有するオゾン濃度検出装置を介して数値化される。
まず、ドラム試験機のタイヤ保持手段にタイヤTを組み付け、所定内圧となるようにタイヤT内に空気が注入される。
次に、作業者が入力手段を操作することで、制御装置100に試験条件である温度、湿度及びオゾン濃度が入力される。
制御装置100は、試験条件が入力されると、まず、試験室2内に設けられた赤外線センサ31により試験室2内に人がいるかどうかのセーフティチェックを行ない、人がいる場合には、人が試験室2外に退出するまで、処理を中断する。
次に、制御装置100は、人が試験室2内にいないことが検出されると、扉センサ30;30から出力される信号に基づき、試験室2内の密閉状態、例えば、試験室2に出入りするための扉28;29が完全に閉じられているかどうかを検出する。扉28;29の開放が検出されたときには、扉28;29が開放されていることを制御装置100に接続されたモニターに表示し、作業者に扉28;29の閉鎖を促す。
次に、制御装置100は、入力された試験室2内の温度、湿度及びオゾン濃度等の試験環境が満たされたことを検出すると、タイヤ試験機のタイヤTの外周面をドラム外周面10aに所定の荷重が負荷されるように移動手段を駆動してタイヤTを移動させる。次に、設定された回転数でドラム10を回転駆動することで、タイヤTの劣化を促進させながらの耐久試験が開始される。
26A乃至26E オゾンセンサ、100 制御装置。
Claims (4)
- タイヤの劣化を促進させてタイヤの耐久性を試験するタイヤ耐久試験方法であって、タイヤに所定の荷重を負荷して使用状態を再現するタイヤ試験装置が収納された試験室内に、前記試験室内の温度と湿度とを調整する空調装置により温度と湿度とが調整された空気にタイヤの劣化を促進させるオゾンを生成するオゾン供給装置からオゾンを供給して、前記空気と前記オゾンとを混合した状態で送出するようにしたことを特徴とするタイヤ耐久試験方法。
- 試験室内の空気を循環させて、再び温度,湿度及びオゾン濃度を調整して試験室内に供給したことを特徴とする請求項1記載のタイヤ耐久試験方法。
- 試験室内の気圧を試験室外の気圧よりも低く設定したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のタイヤ耐久試験方法。
- タイヤの劣化を促進させてタイヤの耐久性を試験するタイヤ耐久試験装置であって、
外部と区画された試験室内に収納され、タイヤに所定の荷重を負荷するタイヤ試験装置と、
前記試験室内の空気の温度及び湿度を調整する空調装置と、
前記空調装置により温度及び湿度が調整された空気を試験室内に送出する前に、前記空気にオゾンを供給するオゾン供給装置と、
前記試験室内に配置され、試験室内のオゾン濃度を検出するオゾンセンサと、
前記空調装置により前記試験室内に送出される空気の温度及び湿度の調整を制御するとともに、前記オゾンセンサにより測定されたオゾン濃度が所定のオゾン濃度となるように前記空調装置により調整された空気に前記オゾン供給装置から供給するオゾン量を制御する制御装置とを備えたことを特徴とするタイヤ耐久試験装置。
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JPS59193339A (ja) * | 1983-04-19 | 1984-11-01 | Kazuharu Sano | 腐食性ガス環境試験装置 |
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