JP2015017552A - 気体圧縮機 - Google Patents
気体圧縮機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015017552A JP2015017552A JP2013145327A JP2013145327A JP2015017552A JP 2015017552 A JP2015017552 A JP 2015017552A JP 2013145327 A JP2013145327 A JP 2013145327A JP 2013145327 A JP2013145327 A JP 2013145327A JP 2015017552 A JP2015017552 A JP 2015017552A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- pressure
- compressor
- housing
- refrigerant gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
Description
ベーンロータリ形式の気体圧縮機は、起動時のベーンの突出性を高める目的で、圧縮機本体の内部に形成された高圧油供給路に、圧力に応じて動作する弁を設置したものが提案されている(特許文献1)。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、構造が簡単で、ベーンの突出性を高めることができる気体圧縮機を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係る気体圧縮機は、供給された気体を高圧に圧縮するベーンロータリ形式の圧縮機本体と、前記圧縮機本体を内部に収容し、圧縮された前記気体を外部に吐出するハウジングとを有し、前記ハウジングに、前記気体が前記ハウジングの外部から内部に逆流するのを阻止する逆止弁が備えられている。
このコンプレッサ100は、冷却媒体の気化熱を利用して冷却を行なう空気調和システム(以下、単に空調システムという。)の一部として構成され、この空調システムの他の構成要素である凝縮器、膨張弁、蒸発器等とともに、冷却媒体の循環経路上に設けられている。
凝縮器は、圧縮された冷媒ガスGを周囲の空気等との間で熱交換することにより冷媒ガスGから放熱させて液化させ、高圧で液状の冷媒として膨張弁に送出する。
高圧で液状の冷媒は、膨張弁で低圧化され、蒸発器に送出される。低圧の液状冷媒は、蒸発器において周囲の空気から吸熱して気化し、この冷媒の気化に伴う熱交換により蒸発器周囲の空気を冷却する。
気化した低圧の冷媒ガスGは、コンプレッサ100に戻って圧縮され、以下、上記工程を繰り返す。
フロントヘッド12がケース11に組み付けられた状態で、ハウジング10の内部に空間が形成され、その空間に圧縮機本体60が収容されている。
フロントヘッド12には、蒸発器から連なる低圧配管110が接続されて低圧の冷媒ガスGを内部に取り込む吸入ポート12aが形成されており、ケース11には、凝縮器に連なる高圧配管120が接続されて、圧縮機本体60で圧縮された高圧の冷媒ガスGを吐出する吐出ポート11a(吐出口)が形成されている。
この逆止弁15は、ハウジング10の内部における冷媒ガスGの圧力が、高圧配管120の内部を流れる冷媒ガスGの圧力よりも高いときに開き、ハウジング10の内部における冷媒ガスGの圧力が、高圧配管120の内部を流れる冷媒ガスGの圧力よりも高くないとき(つまり、低いときは、または同じ圧力のとき。)に閉じるように設定されている。
弁格納体16の周壁の一部には、内部と外部をとを通じさせる開口16aが形成されている。
この開口16aは、図2(c)に示すように、弁18に下方から作用する冷媒ガスGの圧力が上方から作用する冷媒ガスGの圧力を上回って、弁18がつるまきばね17の弾性力に抗して上方に変位した状態で、下方側の端部の開口16bとの間を連通可能な長さに形成されている。
一方、弁18に下方から作用する冷媒ガスGの圧力が上方から作用する冷媒ガスGの圧力を下回っているか、または同一の圧力のときは、図2(b)に示すように、弁18はつるまきばね17の弾性力により、弁18の下側端面18aが弁抑え19の上端面19aに密着した状態となって開口16bは塞がれ、開口16aと開口16bとの連通が阻止され、弁18は閉じた状態とされる。
回転軸51は、軸心C回りに回転駆動される。
ロータ50は、円柱状に形成され、回転軸51と一体的に回転する。
シリンダ40は、ロータ50の外周面の外方を取り囲む断面輪郭略楕円形状の内周面41を有するとともに両端が開放されている。
ベーン58は、板状に形成され、ロータ50の外周面52から外方に向けて突出可能にロータ50に埋設され、その突出側の先端がシリンダ40の内周面41の輪郭形状に追従するように突出量が可変とされ、軸心C回りに等角度間隔でロータ50に配置されている。
このベーン58は、例えば5枚(5枚以外の2枚、3枚、4枚等であってもよい)設けられている。
フロントサイドブロック20およびリヤサイドブロック30は、シリンダ40の両側開放端面の外側からそれぞれ開放端面を覆うように固定されている。
なお、リヤサイドブロック30には、冷媒ガスGから冷凍機油R(潤滑油)を分離する油分離器70が取り付けられている。
なお、このコンプレッサ100は、回転軸51が1回転する間に、吸入行程、圧縮行程、吐出行程という一連のサイクルを2回行うように構成されている。
したがって、2つの吸入行程、2つの圧縮行程、2つの吐出行程はそれぞれ互いに回転角度180[度]だけずれた範囲に設定されている。
吸入室13は、フロントヘッド12と圧縮機本体60のフロントサイドブロック20とによって囲まれた空間であり、一部には、フロントヘッド12の貫通孔12bと回転軸51との隙間をシールするリップシール53が設けられたシール室13aが形成されている。
一方、吐出室14は、ケース11と圧縮機本体60のリヤサイドブロック30とによって囲まれた空間である。
この冷凍機油Rは、吐出室14に吐出された冷媒ガスGの高い圧力によって圧縮機本体60のリヤサイドブロック30に形成された油路34a,34b、シリンダ40に形成された油路44およびフロントサイドブロック20に形成された油路24を通じて、ベーン58を外方に突出させる背圧として供給される。
コンプレッサ100の通常の運転動作中は、吐出室14の内部の圧力が高圧配管120の内部圧力よりも圧力が高いため、逆止弁15の弁18は、図2(c)に示すように、つるまきばね17の弾性力に抗して上方に変位する。
これにより、弁格納体16の開口16bと開口16aとの間が連通し、吐出室14の冷媒ガスGは、この逆止弁15を通って、吐出ポート11aから高圧配管120に流れる。
このような状況では、吐出室14の内部圧力が低いためにベーン58に背圧が作用せず、しかもロータ50が回転しないことによってベーン58に遠心力も作用しないため、上方に突出するベーン58は下がって圧縮室43を仕切らない状態となる。
さらに、仮に、液化した冷媒ガスGが高圧配管120から吐出室14に逆流すると、圧縮室43(特に、下側に位置する圧縮室43)内に液化した冷媒ガスGが流れ込み、次にコンプレッサ100を運転再開した際に、圧縮室43内で液圧縮が発生し、液圧縮による大きな騒音が発生する。
したがって、次にコンプレッサ100を運転再開した際に、圧縮室43内で液圧縮が発生することがなく、液圧縮による騒音が発生することもない。
また、次にコンプレッサ100を運転再開した際に、吐出室14の圧力が高圧配管120の内部の圧力を超える程度まで高くならないと逆止弁15は開かないため、吐出室14から高圧配管120への冷媒ガスGの流出を防止することができ、吐出室14の圧力が上昇する時間を短縮することができる。
これにより、ベーン58の突出性能を向上させ、ベーン58の突出性能が低い場合に生じるチャタリングを防止することができる。
本実施形態のコンプレッサ100は、このような簡単な構造で、ベーン58の突出性を高めることができる。
コンプレッサ100の停止直後に、高圧側であるコンプレッサ100から低圧側である蒸発器への冷媒ガスGの逆流も防止することができるため、逆流によって生じる蒸発器の温度上昇を防止することもできる。
さらに、コンプレッサ100の停止直後に、高圧側である吐出室14から低圧側である吸入室13への冷媒ガスGの逆流も防止することができるため、逆流によって生じるロータ50の逆回転(運転時の通常の回転方向とは反対の方向への回転)を防止することもできる。
11a 吐出ポート
14 吐出室
15 逆止弁
16 弁格納体
17 つるまきばね
18 弁
50 ロータ
51 回転軸
58 ベーン
60 圧縮機本体
100 コンプレッサ(気体圧縮機)
110 低圧配管
120 高圧配管
C 軸心
G 冷媒ガス(気体)
R 冷凍機油(潤滑油)
Claims (3)
- 供給された気体を高圧に圧縮するベーンロータリ形式の圧縮機本体と、前記圧縮機本体を内部に収容し、圧縮された前記気体を外部に吐出するハウジングとを有し、
前記ハウジングに、前記気体が前記ハウジングの外部から内部に逆流するのを阻止する逆止弁が備えられた気体圧縮機。 - 前記逆止弁は、圧縮された前記気体を前記ハウジングの外部に吐出する、前記ハウジングに形成された吐出口に配置されている請求項1に記載の気体圧縮機。
- 前記逆止弁は、前記ハウジングの内部における前記気体の圧力が、前記吐出口に接続された、前記ハウジングの外部の凝縮器に連なる配管の内部を流れる気体の圧力よりも高いときに開き、前記ハウジングの内部における前記気体の圧力が、前記配管の内部を流れる気体の圧力よりも高くないときに閉じるように開閉が切り替えられるものである請求項2に記載の気体圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013145327A JP2015017552A (ja) | 2013-07-11 | 2013-07-11 | 気体圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013145327A JP2015017552A (ja) | 2013-07-11 | 2013-07-11 | 気体圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015017552A true JP2015017552A (ja) | 2015-01-29 |
Family
ID=52438764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013145327A Pending JP2015017552A (ja) | 2013-07-11 | 2013-07-11 | 気体圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015017552A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019094777A (ja) * | 2017-11-17 | 2019-06-20 | 瀋陽中航機電三洋制冷設備有限公司 | 回転圧縮機 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0286982A (ja) * | 1988-09-22 | 1990-03-27 | Ckd Controls Ltd | ベーン形コンプレツサ |
US5322427A (en) * | 1993-05-18 | 1994-06-21 | Hsin Tau Won | Rotary-blade air conditioner compressor for heavy-duty vehicle |
JPH07151083A (ja) * | 1993-11-29 | 1995-06-13 | Nippondenso Co Ltd | ベーン型圧縮機 |
JP2004068781A (ja) * | 2002-08-09 | 2004-03-04 | Calsonic Compressor Seizo Kk | 気体圧縮機 |
JP2013068106A (ja) * | 2011-09-21 | 2013-04-18 | Toyota Industries Corp | 電動圧縮機 |
-
2013
- 2013-07-11 JP JP2013145327A patent/JP2015017552A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0286982A (ja) * | 1988-09-22 | 1990-03-27 | Ckd Controls Ltd | ベーン形コンプレツサ |
US5322427A (en) * | 1993-05-18 | 1994-06-21 | Hsin Tau Won | Rotary-blade air conditioner compressor for heavy-duty vehicle |
JPH07151083A (ja) * | 1993-11-29 | 1995-06-13 | Nippondenso Co Ltd | ベーン型圧縮機 |
JP2004068781A (ja) * | 2002-08-09 | 2004-03-04 | Calsonic Compressor Seizo Kk | 気体圧縮機 |
JP2013068106A (ja) * | 2011-09-21 | 2013-04-18 | Toyota Industries Corp | 電動圧縮機 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019094777A (ja) * | 2017-11-17 | 2019-06-20 | 瀋陽中航機電三洋制冷設備有限公司 | 回転圧縮機 |
JP7190254B2 (ja) | 2017-11-17 | 2022-12-15 | 瀋陽中航機電三洋制冷設備有限公司 | 回転圧縮機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9989057B2 (en) | Variable volume ratio scroll compressor | |
US10962008B2 (en) | Variable volume ratio compressor | |
US10344761B2 (en) | Rotary compressor with vapor injection system | |
US7802447B2 (en) | Positive displacement expander | |
JP2015129475A (ja) | 電動圧縮機 | |
WO2011148453A1 (ja) | 二段回転式圧縮機及びヒートポンプ装置 | |
JP6568841B2 (ja) | 密閉形回転圧縮機及び冷凍空調装置 | |
KR101800512B1 (ko) | 모터-구동식 압축기 | |
JP2018044483A (ja) | アキシャルベーン型圧縮機 | |
JP6267360B2 (ja) | 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 | |
JP6076851B2 (ja) | 気体圧縮機 | |
JP2014013035A (ja) | 気体圧縮機 | |
JP2015017552A (ja) | 気体圧縮機 | |
JP6042260B2 (ja) | 気体圧縮機 | |
JP2015129476A (ja) | 電動圧縮機 | |
JP7418190B2 (ja) | ロータリ圧縮機 | |
KR102073110B1 (ko) | 가변 사판식 압축기용 토출체크밸브 | |
CN211343341U (zh) | 涡旋压缩机 | |
JP5727348B2 (ja) | 気体圧縮機 | |
JP5595324B2 (ja) | 圧縮機 | |
JP2008014227A (ja) | 気体圧縮機 | |
JP2012127282A (ja) | 気体圧縮機 | |
JP5611115B2 (ja) | 気体圧縮機 | |
JP2023143865A (ja) | スクリュー圧縮機、および冷凍装置 | |
KR100228860B1 (ko) | 압축기의 오일스티킹 방지 2포트형 밸브시스템 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150911 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160628 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160823 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20160823 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170124 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170808 |