JP2015017427A - 床材 - Google Patents

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Abstract

【課題】実部を有した側端部の各部における厚さ方向の寸法の相互の関係を規定することで、目隙の問題の低減化を含む種々の課題を解決できる床材を提供する。
【解決手段】雄実部10の上方には上切欠部11が形成され、雄実部10の下方には下切欠部12が形成されており、上切欠部11の床材表面1sからの深さ寸法Aを雄実部10の厚さ寸法Bよりも小さくし、雄実部10の厚さ寸法Bを下切欠部12の床材裏面1tからの深さ寸法Cよりも小さくし、下切欠部12の床材裏面1tからの深さ寸法Cを、上切欠部11の床材表面1sからの深さ寸法Aと雄実部10の厚さ寸法Bの合算値よりも小さくする一方、雌実部20の上方には上切欠部11に対応した上突出部21が形成され、雌実部20の下方には下切欠部12に対応した下突出部22が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、一方の側端部に突条状の雄実部を設け、他方の側端部に溝状の雌実部を設けて、隣設される床材と、側端部同士で雌雄嵌合し得る構成とした床材に関する。
この種の床材には、床下地への施工に際し、雄実部の上面より釘打ちするもの(たとえば、特許文献1参照)および雌実部の下側の下突出部の上面より釘打ちするもの(たとえば、特許文献2参照)がある。
雄実部の上面より釘打ちする床材の場合、通例では、雄実部の上面位置が低くなるように形成することで釘打ちの負担を軽くしている。また、雌実部側の下突出部の上面より釘打ちする床材は、そもそも下突出部の上面が雄実部の上面より低い位置にあるため、釘打ちの負担は軽い。
特開2009−52201号公報 特開平04−106264号公報
しかしながら、床材の側端部の各部の高さ(厚さ方向の)位置を定めるにあたり考慮すべき点は、施工の際における釘打ちのしやすさだけではない。
留意すべき問題としては、床材同士の接合において表面側の接合部における目隙をいかに発生しないようにするか、あるいは目隙をいかに目立たないようにするかというものがある。特に近時、床暖房の乾燥収縮による目隙の発生が顕著となってきており、簡易な手段による解決が望まれている。
また、施工の際などの床材の取り扱いにおいて、雄実部の破損を防止できる構成とすることも課題の1つである。さらに、雌実部側で釘打ちしやすくするために雌実部の下突出部を大きく突出させたものでは、雄実部と同様、雌実部側の下突出部の破損を防止できるようにすることも必要である。
このような種々の課題を解決するためには、雄実部(雌実部)およびその上下の切欠部(突出部)における厚さ方向の各寸法の相互の関係をバランスよく規定する必要があるが、特許文献1、2や従来の文献ではそのような提案はなされていない。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、実部を有した側端部の各部における厚さ方向の寸法の相互の関係を規定することで、目隙の問題の低減化を含む種々の課題を解決できる床材を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の床材は、少なくとも一方向の両側端部における一方の側端部に突条状の雄実部を設け、他方の側端部に溝状の雌実部を設けて、隣設される床材と、側端部同士で雌雄嵌合し得る構成とした床材において、雄実部の上方には上切欠部が形成され、雄実部の下方には下切欠部が形成されており、上切欠部の床材表面からの深さ寸法を前記雄実部の厚さ寸法よりも小さくし、雄実部の厚さ寸法を前記下切欠部の床材裏面からの深さ寸法よりも小さくし、下切欠部の床材裏面からの深さ寸法を、上切欠部の床材表面からの深さ寸法と雄実部の厚さ寸法の合算値よりも小さくする一方、雌実部の上方には上切欠部に対応した上突出部が形成され、雌実部の下方には下切欠部に対応した下突出部が形成されていることを特徴とする。
本発明においては、雌実部の溝底部に、さらに掘り込んでなる糊溜まり部が形成された構成としてもよい。
本発明においては、下突出部が上突出部の前記雌実部の溝底部からの突出寸法よりも大きく突出している一方、下切欠部が下突出部を受け入れられる寸法に形成されているようにしてもよい。
本発明においては、下突出部の側端部側の上面には段落ち部が形成され、該下突出部が隣設される床材の下切欠部と嵌合したときに、雄実部と下突出部との上下間に隙間空間が形成される構成としてもよい。
本発明においては、下突出部の段落ち部よりも基部側の上面が段落ち部側に向けて降下傾斜した構成としてもよい。
本発明においては、下切欠部における雄実部との入隅部には肉盛部が形成されたものとしてもよく、雄実部の基部の上面より釘打ちしたときに、釘の軸部が肉盛部を通過する構成にしてもよい。
本発明の床材によれば、実部(雄実部、雌実部)を有した側端部の各部における厚さ方向の寸法の相互の関係を規定しているため、目隙の問題の低減化を含む種々の課題を解決できる床材を形成できる。
(a)は、本発明の一実施形態に係る床材の縦断面図および一部拡大縦断面図である。(b)は(a)に符号(A、B、C、XおよびY)で示した各寸法の相互の関係を示した式である。 (a)、(b)は床材の接合、固定構造を示した要部縦断面図である。 図1に示した床材の他の接合、固定構造を示した要部縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係る床材の説明図であり、(a)は縦断面図、(b)は床材の接合、固定構造を示した概略要部縦断面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施形態に係る床材の説明図である。
図1(a)は床材の縦断面図および一部拡大縦断面図、図1(b)は図1(a)に符号(A、B、C、XおよびY)で示した各寸法の相互の関係を示した式、図1(c)は同実施形態における他例を示した床材の縦断面図である。
図2(a)、(b)は床材の接合、固定構造を示した要部縦断面図である。図3は、図1に示した床材の他の接合、固定構造を示した要部縦断面図である。
本実施形態で用いられる床材1は、図1(a)に示したように、たとえば木質基材1aの表面に化粧材1bを積層した矩形状の基板よりなる。なお、木質基材1aとしては、合板、MDF、パーティクルボードなど、種々の木質材料が用いられる。なお、本床材1は床暖房パネルとしても適用が可能である。
床材1は、少なくとも一方向の両側端部における一方の側端部に突条状の雄実部10を備え、他方の側端部に溝状の雌実部20を備えて、床下地2上で隣設される床材1と、側端部同士で雌雄嵌合し得る構成となっている。
この床材1の雄実部10の上方には上切欠部11が形成され、雄実部10の下方には下切欠部12が形成されている。
各部の寸法関係は、図1(b)に示した関係式に示したようになっている。
つまり、上切欠部11の床材表面1sからの深さ寸法Aは、雄実部10の厚さ寸法Bよりも小さい。また、雄実部10の厚さ寸法Bは、下切欠部12の床材裏面1tからの深さ寸法Cよりも小さい。さらに、下切欠部12の床材裏面1tからの深さ寸法Cは、上切欠部11の床材表面1sからの深さ寸法Aと、雄実部10の厚さ寸法Bの合算値よりも小さい。
なお、雄実部10側の上切欠部11の床材表面1sからの深さ寸法Aは、図例のように面取り部10aの下端からの深さに対応している。
一方、雌実部20の上方には上切欠部11に対応した上突出部21が形成され、雌実部20の下方には下切欠部12に対応した下突出部22が形成されている。
また、床材1の横方向(図1における左右方向)の寸法については、雌実部20側の下突出部22の雌実部20の溝底部20bからの突出寸法Xが、上突出部21の雌実部20の溝底部20bからの突出寸法Yよりも大とされる。
雄実部10側では若干寸法は異なるが、雌実部20側に対応して、下切欠部12の横方向の切欠寸法X´が上切欠部11の切欠寸法Y´よりも大とされる。
床材1の各部を以上のような寸法関係としたことにより、つぎのような効果が奏せられる。
まず、雌実部20側の下突出部22を上突出部21よりも大きく突出させたことで、床材1の床下地2への固定において雌実部20側での釘打ちをしやすくすることができる。また、床下地2に接触載置させた下突出部22に釘打ちする構成であるため、釘8が空洞部分を通過するなどの打ちミスが発生し得ない。ようするに、雌実部20側からの釘打ちは、一般的な雄実部10側での釘打ちに比べて、釘8の打ち込み方向の限定があまりない。
なお、後述するように、この床材1は雌実部20側でのみ釘打ちできる構成のものではなく、雄実部10、雌実部20のいずれの釘打ちも可能としたものである。
また、雌実部20側での釘打ちのしやすさを考慮すれば、図1に示したように下突出部22を大きく突出させるほうが望ましいが、下突出部22を上突出部21の突出度合いと同程度か小さくしたものとしてもよい。図2に示したように、釘8を斜め打ちするようにすれば下突出部22を大きく突出させなくても釘打ちは可能だからである。
なお、床材1固定用の釘8としてはステープルも含まれるものとする。
各部の厚さ方向の寸法関係(A<B<C、C<A+B)によっては、つぎの効果が奏せられる。
上切欠部11の床材表面1sからの深さ寸法Aを、他の部位の厚さ方向のいずれの寸法よりも小さくしたことにより、上切欠部11の床材表面1sからの深さをより浅くすることができる。そのため、床下地2上で隣設される床材1との間にかりに目隙ができたとしても、目隙は深さが浅いためほとんど目立たない。
なお、目隙を目立たせないためには、突き合わせ状態となる上切欠部11、上突出部21の各小口(端面)および雄実部10の上面には化粧材1bと同色または類似色を施しておくことが望ましい。
また、上述したように、上切欠部11の床材表面1sからの深さ寸法Aは面取り部10aの厚さ寸法を除いた寸法である。このように面取り部10aの厚さ寸法を考慮しなかったのは、両床材1、1の接合によってできる面取り部10a、20a同士による断面V字の面の部分が目隙とはいえないものだからである。
したがって、厚めの化粧材1bを用いて面取り部10a、20aの厚さ方向の寸法を大きくしても、上記関係式(A<B<C)であれば、上記効果は奏せられる。
目隙に対しては、床材表面1s側に、化粧材1bに代えて、図1(c)に示すような化粧シート1cを貼り付けたものでも、同様の効果が奏せられる。
なお、図1(c)の例のように、化粧シート1cを端面に巻き込むように貼り付けるようにすれば、目隙ができたとしてもその目隙からは化粧シート1cの表面が見える程度であり、木質の小口(端面)が覗くことはなく、美観を損なうおそれはない。
目隙は、床材1の床下地2上への施工後に床材1が乾燥して収縮することにより発生するケースが多い。そのような目隙はわずかな隙間であり、各部を上記のような寸法関係とすることで目隙の目立ちを軽減でき、外観が悪くなることを防止できる。
また、施工時において、床材表面1s側の目隙をなるべく発生させないよう施工しておくことが望ましい。そのために、雌実部20は雄実部10の突出寸法よりやや深く、下切欠部12は下突出部22の突出寸法よりやや深く形成されることが望ましい。
つまり、床材1同士が接合した状態で、上切欠部11と上突出部21との端面同士が接触したうえで、雄実部10と雌実部20との端面間および下切欠部12と下突出部22との端面間に隙間空間S、Sができることが望ましい。
さらに、下切欠部12の床材裏面1tからの深さ寸法Cを厚さ方向の他の部位のいずれの寸法よりも大きくしたことにより、下切欠部12に対応する下突出部22を厚くできる。そのため、下突出部22を頑丈に形成でき、下突出部22の折れを防止することができる。さらに、雄実部10側では雄実部10を床材裏面1tから遠ざけることで、施工の際の床下地2との接触などによる雄実部10の破損を防止することができる。
また、下切欠部12の床材裏面1tからの深さ寸法Cを、上切欠部11の床材表面1sからの深さ寸法Aと雄実部10の厚さ寸法Bの合算値よりも小さくしたことにより、対応する雌実部20側の下突出部22を厚くなりすぎないようにできる。そのため、雌実部20側に釘打ちする際には、下突出部22が厚すぎないから釘打ちの負担が少なく作業がしやすくなる。
このように、床材1を上記関係式(A<B<C、C<A+B)の寸法関係に形成することは、上記種々の効果がバランスよく奏せられるようにするために、本発明者らの数多くの試行によって最適なものとして得られたものである。
ついで、この床材1のさらなる形状的な特徴点について説明する。なお、以下に説明する2つの形状的特徴は、床材1同士の接合の際に用いる接着剤5を有効に活用するためのものであり、そのように形成されることが望ましい。
まず、雌実部20の奥部の溝底部20bには、さらに掘り込んでなる断面三角形の溝状の糊溜まり部23が形成されている。図例として示した糊溜まり部23は、糊溜まり部23の溝底23aの面が床材裏面1t側に向けて降下傾斜したものである。また、図例のように、糊溜まり部23の床材表面1s側には、床材表面1sに平行な面の溝壁23bが形成されている。なお、糊溜まり部23はこのような形状には限られず、その他の種々の形状の凹溝形状であってもよい。
このように、雌実部20の溝底部20bに糊溜まり部23が形成されているので、床材1、1同士の接合の際に、相手の床材1の雄実部10によって接着剤5が溝底部20b側に押し込まれても、一部の接着剤5は糊溜まり部23に収容されて、他の一部の接着剤5のみが上方に向かう。このように、本床材1は余剰の接着剤5が上方へ向かいにくい構造となっているため、床材表面1sへの端面間からの余剰の接着剤5のはみ出しを防止できる。
また、上述の関係式(A<B<C、C<A+B)から、雌実部20の溝幅寸法(厚さ方向の寸法)をある程度大きくできるので、それによっても接着剤5は表面側(上方)には向かいにくくでき、また糊溜まり部23の容量を大きくすることもできる。
さらに、下突出部22の側端部側の上面には段落ち部22aが形成されており、床材1、1同士の接合の際に下突出部22が下切欠部12と嵌合したときに、雄実部10と下突出部22との上下間に隙間空間Sが形成されるようになっている。なお、下突出部22の基部には、雄実部10を下方より支持する支持部22bが設けられている。
この段落ち部22aによる隙間空間Sの厚さ寸法は、図2に示すように、釘打ちしたときに、その釘8の頭部8aを収容できる程度であればよい。また、このような隙間空間Sがあれば、余剰の接着剤5を収容させることもできる。
なお、この隙間空間Sに収容される接着剤5は量が多くなるが、床材1、1間に配されるものであるため、床材1、1同士の結合におおいに寄与することとなる。
また、本床材1には、下切欠部12における雄実部10との入隅部に肉盛部12aが形成されている。この肉盛部12aは、図3に示すように、先に床下地2に設置した床材1(図3中の左側の床材)の雄実部10の基部の上面より釘8を斜め打ちする場合に、釘8の軸部を通過させる部位である。
このように下切欠部12の入隅部に肉盛部12aが形成されているため、釘8の軸部の通過領域を大きくすることができ、雄実部10側での釘打ちの打ちミスを少なくすることができる。
以上に示した各部の具体的な寸法としては、たとえば、つぎのような例を想定できる。
上切欠部11の床材表面1sからの深さ寸法A+面取り部10aの寸法:2.5mm
(深さ寸法Aは、2.0mm以上、3.2mm以下であることが好ましい。)
雄実部10の厚さ寸法B:4.2mm
下切欠部12の床材裏面1tからの深さ寸法C:5.3mm
上突出部21の厚さ寸法:2.4mm
雌実部20の溝幅寸法:4.4mm
下突出部22の厚さ寸法(支持部22b側):5.2mm
下突出部22の厚さ寸法(段落ち部22a側):4.5mm
上突出部21の雌実部20の溝底部20bからの突出寸法Y:4.5mm
下突出部22の雌実部20の溝底部20bからの突出寸法X:9.0mm
上切欠部11の横方向の切欠寸法Y´:4.0mm
下切欠部12の横方向の切欠寸法X´:9.5mm
このように形成された床材1は、図2(a)、(b)に示す手順で、隣設される床材1と床下地2上で接合される。なお、図2では、床材1、1のうち先に設置された床材1を先床材1X、それに隣接して設置する床材1を後床材1Yと表記する。
なお、図2(a)、(b)に示した手順は雌実部20側に釘打ちする例である。つまり、これらの図に示した手順は、既設の先床材1Xの雌実部20に対して新設の後床材1Yの雄実部10を嵌合させるように接合する場合の手順である。この場合には、壁際等に設置する端部用の床材1は当然に、雄実部20側の側端部を壁際等に配置する必要があるので、じゃまになる雄実部20を切除して使用することが望ましい。
先床材1Xは、床下地2に対して接着剤5および釘8で固定される。釘8は雌実部20側の下突出部22の段落ち部22aの上方より打たれる。なお、斜め打ちすることが固定強度の観点からは望ましい。
後床材1Yを設置するために、釘打ちした後(前でもよい)に、先床材1Xの雌実部20のおもに奥方の下突出部22の上面に接着剤5が注入される。また、後床材1Yを設置する床下地2上にも接着剤5を塗布しておくことが望ましい。
このような先床材1Xの雌実部20に対して後床材1Yの雄実部10が嵌合され、後床材1Yは床下地2上に設置され仮固定される。
両床材1、1の側端部同士が雌雄嵌合した状態では、接着剤5は、床材1、1同士が密接する部位のほか、種々の隙間空間S、Sにも行き渡る。つまり、接着剤5は、糊溜まり部23、雄実部10と雌実部20との端面間の隙間空間S、段落ち部22aの隙間空間Sおよび下突出部22と下切欠部12との端面間の隙間空間Sに行き渡っていく。そして、接着剤5はそれらの部位に滞留し硬化して、床材1、1同士を結合させる。注入した接着剤5には余剰な接着剤5となるものも含まれるが、接着剤5のほとんどは床材1、1間に滞留するので、床材1、1同士の結合に寄与することとなる。
また、下方へと向かった接着剤5は、床材1の裏面側の面取り部にも到達し、床材裏面1tと床下地2との間にも入り込み、床下地2上への接合効果を発揮する。
このように、両床材1、1の接合用の接着剤5は、糊溜まり部23などの種々の空間に溜まっていくため、床材表面1sへの端面間からのはみ出しを回避することができる。また、接着剤5は床材裏面1t側へも行き渡りやすいので、接着剤5を効率的に利用することができる。
つぎに、本発明の他の実施形態について説明する。
図4は、本実施形態に係る床材の説明図であり、図4(a)は縦断面図、図4(b)は床材の接合、固定構造を示した概略要部縦断面図である。
この床材1は、図1に示した床材1と比べると、糊溜まり部23がないこと、および、下突出部22の段落ち部22aよりも基部側の支持部22bの上面が段落ち部22a側に向けて降下傾斜していることが、相異する。その他の構成部については図1のものと同様であるため、それらについては、図4各図に同一の符号を付してその説明を省略する。
また、寸法関係についても、図1に示した床材1と同様である。その寸法関係による種々の効果が奏せられる点についても当然に図1のものと同様であり、それらの説明についても省略する。
この床材1において、下突出部22の支持部22bの上面が段落ち部22a側に向けて降下傾斜していることによれば、注入された接合用の接着剤5を下方に向けて流しやすくすることができる。なお、本床材1には糊溜まり部23(図1参照)が形成されていないが、糊溜まり部23を設けて、接着剤5の下方への誘導作用にくわえて、上方への移動禁止作用を有した構成としてもよい。
1 床材
1s 床材表面
1t 床材裏面
1X 先床材
1Y 後床材
2 床下地
5 接着剤
8 釘
8a 頭部
10 雄実部
11 上切欠部
12 下切欠部
12a 肉盛部
20 雌実部
20b 溝底部
21 上突出部
22 下突出部
22a 段落ち部
22b 支持部
23 糊溜まり部
A 上切欠部の床材表面からの深さ寸法
B 雄実部の厚さ寸法
C 下切欠部の床材裏面からの深さ寸法
X 下突出部の雌実部の溝底部からの突出寸法
Y 上突出部の雌実部の溝底部からの突出寸法

Claims (6)

  1. 少なくとも一方向の両側端部における一方の側端部に突条状の雄実部を設け、他方の側端部に溝状の雌実部を設けて、隣設される床材と、側端部同士で雌雄嵌合し得る構成とした床材において、
    前記雄実部の上方には上切欠部が形成され、前記雄実部の下方には下切欠部が形成されており、
    前記上切欠部の床材表面からの深さ寸法を前記雄実部の厚さ寸法よりも小さくし、前記雄実部の厚さ寸法を前記下切欠部の床材裏面からの深さ寸法よりも小さくし、前記下切欠部の床材裏面からの深さ寸法を、前記上切欠部の床材表面からの深さ寸法と前記雄実部の厚さ寸法の合算値よりも小さくする一方、
    前記雌実部の上方には前記上切欠部に対応した上突出部が形成され、前記雌実部の下方には前記下切欠部に対応した下突出部が形成されていることを特徴とする床材。
  2. 請求項1において、
    前記雌実部の溝底部に、さらに掘り込んでなる糊溜まり部が形成されていることを特徴とする床材。
  3. 請求項1または2において、
    前記下突出部は、前記上突出部の前記雌実部の溝底部からの突出寸法よりも大きく突出している一方、前記下切欠部は、前記下突出部を受け入れられる寸法に形成されていることを特徴とする床材。
  4. 請求項3において、
    前記下突出部の側端部側の上面には段落ち部が形成され、該下突出部が隣設される床材の前記下切欠部と嵌合したときに、前記雄実部と前記下突出部との上下間に隙間空間が形成されることを特徴とする床材。
  5. 請求項4において、
    前記下突出部の前記段落ち部よりも基部側の上面が前記段落ち部側に向けて降下傾斜していることを特徴とする床材。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項において、
    前記下切欠部における前記雄実部との入隅部には肉盛部が形成されており、
    前記雄実部の基部の上面より釘打ちしたときに、釘の軸部が前記肉盛部を通過する構成となっていることを特徴とする床材。
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