JP2015017338A - 撥水性花粉付着防止布帛 - Google Patents

撥水性花粉付着防止布帛 Download PDF

Info

Publication number
JP2015017338A
JP2015017338A JP2013145525A JP2013145525A JP2015017338A JP 2015017338 A JP2015017338 A JP 2015017338A JP 2013145525 A JP2013145525 A JP 2013145525A JP 2013145525 A JP2013145525 A JP 2013145525A JP 2015017338 A JP2015017338 A JP 2015017338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pollen
water
repellent
fabric
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013145525A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6214945B2 (ja
Inventor
高木 泰治
Taiji Takagi
泰治 高木
幸之助 魚住
Konosuke Uozumi
幸之助 魚住
沙代 吉野
Sayo Yoshino
沙代 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Seiren Co Ltd
Original Assignee
Komatsu Seiren Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Seiren Co Ltd filed Critical Komatsu Seiren Co Ltd
Priority to JP2013145525A priority Critical patent/JP6214945B2/ja
Publication of JP2015017338A publication Critical patent/JP2015017338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6214945B2 publication Critical patent/JP6214945B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

【課題】肌触りがよく、撥水性を有し、かつ、花粉付着防止性を有する撥水性花粉付着防止布帛を提供する。
【解決手段】ヤシ油などの非フッ素系撥水剤と親水性ジビニルモノマーの重合体または共重合体を繊維表面に付与することにより、衣服に花粉が付着することを抑制し、また付着した場合においても容易に払い落とすことができる。また撥水性を有しているため雨をはじき、衣服が濡れる事を抑制し、花粉を室内に持ち込むことを抑制する。
【選択図】なし

Description

本発明は、撥水性を有する花粉付着防止性能に優れた布帛に関するものである。
スギ、イネ、ブタクサ、ヒノキなどの花粉を吸いこむことにより、くしゃみや涙などがとまらなくなるなどの症状が現れる花粉症が大きな社会問題となっている。
この症状は、各種花粉などのアレルゲン物質を吸いこむことにより発生するため繊維製品でも種々の対応が検討されている。
例えば、微粘着物質を繊維表面に付与することにより、花粉等を繊維製品の表面に接着させる方法が知られている。これは網戸やカーテンなどに用いることにより室内への花粉等の侵入を防ぎ、また、室内に存在する花粉等をカーテンなどに接着させ、室内の花粉量を減らし、人が花粉を吸いこむ量を減らすことを目的とした繊維製品である。(特許文献1)
また他の花粉対策布帛として、花粉などをコートなどに付着し難くすることにより、家の中への花粉の持ち込みを防止する方法が知られている。これは、表面が平滑な繊維布帛に、フルオロアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを必須の重合単位とする重合体を付与することがなされている。(特許文献2)
また、他の花粉対策布帛として、花粉がコートなどに付着しても簡単に落とすことができ、帰宅後、玄関で払うだけで簡単に花粉をおとすことができる花粉リリース性布帛が知られている。これは、繊維布帛の表面にポリエチレングリコール1000ジメタクリレートを付与し、低温プラズマ処理を行うことにより得られるものである。(特許文献3)
また、他の花粉対策布帛として、平滑でかつ特定の糸使いの織物に対して制電剤を付与することにより、織物に制電性を付与して、織物の繊維間や衣料内にも花粉が入りに難くした布帛が知られている。(特許文献4)
特開2001−190915号公報 特開2003−227070号公報 特開2013−064211号公報 特開2003−213541号公報
しかしながら、特許文献1に記載の微粘着性を付与した布帛をコートやジャケットなどに用いると肌触りが悪く、衣服用の繊維布帛としては肌触りの観点より改良が求められている。
また、特許文献2に記載のフッ素系化合物を繊維布帛に付与したものでは、花粉が付着しにくく、かつ、落ちやすいことを効果として謳っているものの、かるくはたく等した場合の花粉の落ちやすさについては検討されていない。また、近年、フッ素系化合物の安全性について議論がなされており、非フッ素系化合物を用いた繊維製品の開発も望まれている。
また、特許文献3に記載したものでは、花粉対策としては十分な効果を有していなかった。
また、特許文献4に記載したものでは、一般的な衣服に用いられる布帛の多くは含まれているものの、単糸繊度が0.7デシテックス未満の糸を用いた繊維布帛が使用できないなど制限があり、ファッション性、風合いなどの観点より、より自由に布帛の選択ができるよう望まれていた。
また、スギ花粉は、2月頃から花粉の飛散が始まるため、外出時はコートやジャケットを着用していることが多く、これらに用いる繊維布帛には、撥水性が望まれている。しかしながら、上記の何れの花粉対策布帛にも、撥水性についての検討がなされていない。
したがって、本発明では、衣料用途に用いられる場合おいても好ましく使用が可能な、肌触りがよく、撥水性を有し、かつ、花粉付着防止性を有する撥水性花粉付着防止布帛を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる撥水性花粉付着防止布帛は以下の構成を有する。
(1)本発明の撥水性花粉付着防止布帛は、非フッ素系撥水剤および親水性化合物を繊維表面に付与してなるものである。
(2)前記非フッ素系撥水剤がヤシ油を原料とした撥水剤であるとよい。
(3)前記親水性化合物が、親水性ジビニルモノマーの重合体または共重合体であるとよい。
本発明の撥水性花粉付着防止布帛は、フッ素系化合物を用いずに撥水性を有していながら花粉付着防止性能を有する。従って、衣服に花粉が付着することを抑制し、また、花粉が付着した場合においても容易に払い落とすことができるため、室内に花粉を持ち込むこと抑制する。また、撥水性を有しているため本発明の撥水性花粉付着防止布帛をコート等に用いると雨をはじき、衣服が濡れることを抑制し、さらに室内に花粉を持ち込むことを抑制できる。
したがって、本発明の撥水性花粉付着防止布帛は、コート、ジャケット、ジャンパー、ウインドブレーカー、帽子、手袋など雨などに濡れる可能性がある用途においても好ましく用いることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る撥水性花粉付着防止布帛について説明を行う。
本発明の撥水性花粉付着防止布帛は、非フッ素系撥水剤および親水性化合物を繊維表面に付与してなる。
本発明の繊維とは、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリウレタン等の合成繊維、レーヨン、バンブー繊維、大豆蛋白繊維などの再生繊維、トリアセテート、ジアセテートなどの半合成繊維、綿、麻、絹、毛などの天然繊維などからなるものが挙げられる。また、これらの繊維は、複数種の繊維が混繊、混紡等なされているものであってもよい。花粉付着防止性能の観点からは、長繊維が好ましく用いられる。
また、本発明の繊維の太さは特に限定されるものではなく、特開2003−213541号公報に規定されている繊度が44〜220デシテックス以外の糸や単糸繊度が0.7〜8デシテックス以外の繊維からなる糸、例えば、繊度が30デシテックス、20デシテックスあるいは7デシテックスの糸や単糸繊度が0.5デシテックス、0.1デシテックスあるいは0.01デシテックスを用いてもよい。また、220デシテックス超の糸や0.01デシテックス未満の単糸繊度の糸を用いてもよい。
また、撥水性花粉付着防止布帛は、織物、編物、不織布であってもよく特に限定されるものではない。花粉付着防止性の観点からは織物が好ましい。また、これらの撥水性花粉付着防止布帛は、交織、交編など複数の繊維を組み合わせたものであってもよく、特に限定されるものではない。
また、繊維布帛には、染色加工、捺染加工、柔軟加工、抗菌防臭加工、制菌加工、SR加工、親水加工、防炎加工、防水加工、消臭加工、紫外線遮蔽加工等の加工が施されていてもよい。
本発明において用いられる非フッ素系撥水剤としては、パラフィン系撥水剤、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸ジルコニウム、ステアラミドメチルピリジウムクロライドなどのピリジニウム塩型やメチロールアラミド型やエチレンウレア型などのステアリン系撥水剤、シリコン系撥水剤などが挙げられ、また、特開2006−328624号公報に記載の撥水剤なども挙げられる。
特に、花粉付着防止性と撥水性の両立の観点より、ヤシ油を原料とした撥水剤を用いることが好ましい。具体例として、日華化学株式会社より提供されているネオシード(登録商標)NR−90が挙げられる。
また、上記の非フッ素系撥水剤を複数種配合して用いてもよい。
また、本発明の親水性化合物としては、制電性を付与できるものが好ましく用いられる。
非フッ素系撥水剤の撥水性を阻害しないとの観点からは、親水性化合物が、親水性ジビニルモノマーの重合体あるいは共重合体であるとよい。
従来のフッ素系撥水剤を使用するときに用いることができる界面活性剤系の制電剤を、例えばヤシ油を原料とした撥水剤と併用すると撥水性能が全くなくなってしまう。
しかしながら、上記のように親水性ジビニルモノマーの重合体あるいは共重合体を用いることにより、撥水性の低下を抑え、かつ、花粉付着防止性能を有する布帛が得られる。
特に、好ましくは親水性ジビニルモノマーと以下に説明するビニルスルホン酸が共重合した化合物であると撥水性能を有していながら、さらに花粉付着防止性の優れた布帛を得ることができる。
本発明による親水性ジビニルモノマーとしては、一般式[I]で示されるジビニルモノマーが挙げられる。
Figure 2015017338
(ここでXは、HまたはCH、mは、1〜35を示す。)
得られる繊維布帛の風合いの観点からは、mは、10以上が好ましく、より好ましくは20以上がよい。また、上限は30以下が好ましく、25以下がより好ましい。
また、非フッ素系撥水剤の撥水性を阻害しないとの観点からは、親水性化合物が、スルホン基を有する化合物であるとよい。本発明のスルホン基を有する化合物とは、ビニルスルホン酸の重合体あるいは共重合体を挙げることができる。ビニルスルホン酸の具体例としては、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−アリオキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸ナトリウム、イソプレンスルホン酸ナトリウム、スルホエチルメタクリレート、アリルスルホン酸ナトリウム、メタクリルスルホン酸ナトリウムなどのビニルスルホン酸系モノマーを用いることができる。本発明ではこれらのビニルスルホン酸系モノマーを2種類以上用いることもできる。
また、これらのスルホン酸基がナトリウムイオン、亜鉛イオン、銅イオン、ニッケルイオン、マンガンイオン、銀イオン、鉄イオン等により置換されていてもよい。特に繊維として天然繊維を用いる場合には、スルホン酸基が置換されていることにより、強酸による繊維の脆化を抑制することができる。用いられる繊維の脆化防止の観点からは、ナトリウムイオンで置換されていることが特に好ましい。
本発明による親水性化合物としては、特に重合効率と花粉付着防止性の面から、ビニルスルホン酸として2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AXQ)または2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム(AXQ−Na)と前記親水性ジビニルモノマーとを共重合して得られたスルホン基を有する化合物を用いることが好ましい。
本発明の撥水性花粉付着防止布帛は、JIS L1092:2009に規定の撥水度試験(スプレー試験)に準じ測定した撥水度が2級以上、より好ましくは3級以上を示す。 2級未満であると降雨時のコートなどの濡れを防ぐ効果が不十分となるおそれがある。
また、本発明の撥水性花粉防止布帛の花粉付着防止性能は、後に説明する「花粉の付きにくさ」が2級以上、「花粉の落ちやすさ」が3級以上のものである。より好ましくは、「花粉の付きにくさ」が3級以上であるとよい。また、「花粉の落ちやすさ」が4級以上のものであるとよい。
「花粉の付きにくさ」が2級以上であれば、コート等を構成する布帛に花粉が付かず家の中への花粉の持ち込みを抑制することができる。また、「花粉の落ちやすさ」が3級以上であれば、コート等を構成する布帛に花粉が付いたとしても、払うことにより簡単に花粉が落ち、家の中への花粉の持ち込みを抑制することができる。
次に、本発明による撥水性花粉付着防止布帛の製造方法について、さらに詳細に説明する。
以下、繊維を用いて得られる織物に対しての加工を例示して説明するが、加工は、糸状、かせ状、織物、編物、不織布等に限定されるものではない。本発明の思想に含まれる布帛であればよく、織物や下記の製造方法に限定されるものではない。
まず、常法にて精練、染色等された織物に対し、下記の処理液をパディング法、スプレー法、浸漬法、コーティング法等により付与する。
処理液の付与は、親水性化合物を繊維に付与するために行われ、当該処理液には前記親水性ジビニルモノマーおよび2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸などのビニルスルホン酸またはそのナトリウム置換体などの重合性モノマーを含むことができる。処理液の溶媒としては、水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコールおよびこれらの混合物等を挙げることができるが、水を用いることが好ましい。処理液中の親水性化合物の濃度は、0.05質量%〜50質量%、より好ましくは0.1質量%〜10質量%の範囲内である。
前記処理液を織物に付与した後、親水性化合物を繊維表面に固着させるため熱処理をおこなう。特に、処理液に重合性モノマーを含む場合には、重合反応を起こさせ重合体や共重合体とし、洗濯等に対する花粉付着防止性能の耐久性を高めるため、熱処理として、ラジカル重合に用いられるいずれの手段でも用いることができる。例えば、乾熱処理、スチーム処理、浸漬法、コールドバッチ法、マイクロ波処理、紫外線処理などを用いることができる。これらの手段は、単独で適用してもよいし、加熱効率を高めるために、例えば、スチーム処理または乾熱処理時にマイクロ波処理または紫外線処理を併用するなどしてもよい。なお、空気中の酸素が存在すると重合が進みにくくなるので、乾熱処理、マイクロ波処理、紫外線処理の場合には、不活性ガス雰囲気下で処理することが好ましく、コールドバッチ法の場合にも、シール材で密閉することが好ましい。
これらの方法の中では、スチーム処理が重合効率および処理の安定性の観点から好適である。スチーム処理は、常圧スチーム、過熱スチーム、高圧スチームのいずれでもよいが、コスト面からは、常圧スチーム、過熱スチームが好ましい。スチーム処理温度は、80〜180℃が好ましく、100〜150℃がより好ましい。スチーム処理時間は、1〜90分程度でよい。なお、本発明においては、前記のスチーム処理等を行う前に風乾あるいは乾燥機などで予備乾燥をおこなってもよい。
本発明に用いる処理液には、ラジカル重合開始剤を添加することができる。例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素などの無機系重合開始剤や、2,2´−アゾビス(2−アミディノプロパン)ジハイドロクロライド、2,2´−アゾビス(N,N´−ジメチレンイソブチラミディン)ジハイドロクロライド、2−(カルバモイラゾ)イソブチルニトリルなどの有機系重合開始剤を用いることができる。また、過酸化べンゾイル、アゾビスイソブチルニトリルなどの水不溶性重合開始剤をアニオン、ノニオンなどの界面活性剤で乳化させて用いてもよい。また、レドックス系重合開始剤を用いてもよい。
また、本発明に用いる処理液には、アクリル酸、メタクリル酸、N−メチロールアクリルアミドやアジリジン基、エチレンイミン基、カルボジイミド基を有する架橋剤、浸透剤をはじめ他の化合物を添加してもよい。また、非フッ素系撥水剤を含んでもよい。
前記の熱処理を行った後の織物を、必要に応じてソーピング処理をおこない、前記処理液に含まれる未固着の成分を除去するとよい。ソーピングは、水のみでもよいが、アルカリ剤や界面活性剤等を含んでいてもよい。また、冷水でも40〜90℃程度の温水でもよい。
また、織物には、繊維表面に前記処理液を付与する前また後に、染色加工、捺染加工、柔軟加工、抗菌防臭加工、制菌加工、SR加工、親水加工、防炎加工、防水加工、消臭加工、紫外線遮蔽加工等の加工を施してもよい。また、カレンダー加工、タンブラー加工などもおこなってもよい。
親水性化合物の繊維への付与量は、繊維の質量に対し0.01質量%〜40質量%程度、より好ましくは0.1質量%〜10質量%である。上記0.01質量%を下回ると十分な花粉付着防止性能を有さなくなるおそれがある。また、上記40質量%を超えると得られる撥水性花粉付着防止布帛の風合いが硬くなったり、十分な撥水性が発揮できなくなるおそれがある。
繊維の表面に親水性化合物を付与した後、非フッ素系撥水剤を、親水性化合物を付与した繊維表面に付与することができる。非フッ素系撥水剤は、前記のものを用いることができる。
非フッ素系撥水剤は、非フッ素系撥水剤を含む処理液をパディング法、スプレー法、コーテイング法等により織物に付与することができる。処理液の溶媒としては、水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ミネラルスピリッツおよびこれらの混合物等を挙げることができるが、水を用いることが好ましい。処理液中の非フッ素系撥水剤の濃度は、0.01質量%〜20質量%、より好ましくは0.1質量%〜10質量%の範囲内である。0.01質量%を下回ると、十分な撥水性および花粉付着防止性をできなくなるおそれがある。また20質量%を超えると、風合いが硬くなったり、チョークマークが発生するおそれがある。
前記処理液を織物に付与した後、熱処理を行う。熱処理は、60〜120℃程度で10秒から5分程度乾燥した後に、130〜160℃程度で10秒から2分程度行うとよい。
また、非フッ素系撥水剤を含む処理液には、イソシアネート系、メラミン系、アジリジン系、エチレンイミン系、カルボジイミド系などの架橋剤、触媒、柔軟剤、浸透剤などを添加してもよい。
非フッ素系撥水剤の繊維への付与量は、繊維の質量に対し0.01質量%〜20質量%程度、より好ましくは0.1質量%〜10質量%である。上記0.01質量%を下回ると十分な撥水性能を有さなくなるおそれがある。また、上記20質量%を超えると得られる撥水性花粉付着防止布帛の風合いが硬くなったり、チョークマークが発生するおそれがある。
非フッ素系撥水剤を付与した織物に対して、熱処理を行った後、カレンダー処理などをおこなってもよい。カレンダー処理は、織物等の表面を平滑にすると共に、繊維間の隙間も小さくするため、花粉付着防止性の観点から好ましい。
また、上記の製造方法は、繊維への親水性化合物の付与と非フッ素系撥水剤の付与を別々に行うものであるが、親水性化合物を含む処理液に非フッ素系撥水剤を添加し、または非フッ素系撥水剤を含む処理液に親水性化合物を添加し、織物に一度にこれらを含む処理液を付与し、繊維表面に親水性化合物及び非フッ素系撥水剤を付与してもよい。このように親水性化合物と非フッ素系撥水剤を同時に付与する場合、熱処理条件としては、上述した親水性化合物を繊維表面に固着させるための熱処理と同様の条件を採用すればよい。
以上のように、本発明の撥水性花粉付着防止布帛は、非フッ素系撥水剤および親水性化合物を繊維の表面に付与してなるものであるが、糸、織物、編物、不織布を構成するすべての繊維表面に非フッ素系撥水剤および親水性化合物が付与されていると花粉付着防止性能及び撥水性能の観点から好ましいが、必ずしもすべての繊維表面にこれらの物質が付与されている必要はなく、得られる撥水性花粉付着防止布帛が、本発明の花粉付着防止性能や撥水性能を有していればよい。
また、非フッ素系撥水剤および親水性化合物は繊維の表面だけではなく、繊維の内部にも存在していてもよい。
本発明の撥水性花粉付着防止布帛は、撥水性を有していながら花粉付着防止性能を有しているためコート、ジャンパー、ウインドブレーカー、スキーウエア―、スノボードウエアー、合羽、手袋、帽子などの種々のものにもちいることができる。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
なお、本発明における各種物性は以下の方法で測定を行った。
(1)花粉付着防止性能
(1−1)花粉の付きにくさ
疑似花粉(石松子:京葉科学(株)より入手。)50mgをポリエチレン袋(26cm×38cm)に入れ30秒間振る。この中に6×6cmの試験片8枚を入れ、30秒間振る。次に試験片を袋から静かに取り出し、マイクロスコープで150倍に拡大し、試験片の片面の任意の場所に付着している疑似花粉の数を、モニター上に表示されている画面でカウントし測定する。マイクロスコープ150倍でモニター上に映し出されている試験片の面積は、4mmである。そして、付着している疑似花粉の数を下記の判定基準の数値と比べ1〜5級の判定を行う。
判定基準(4mmあたり)
5級: 0〜 11個
4級: 12〜 22個
3級: 23〜 44個
2級: 45〜111個
1級:112〜222個
0級:223個以上
(1−2)花粉の落ちやすさ
上記「花粉の付きにくさ」試験をおこなった疑似花粉付着後の試験片の一隅を持ち3回振り払う。振り払った後、「花粉の付きにくさ」と同様にマイクロスコープで150倍に拡大し、モニター上に表示されている画面で、試験片の表面に残っている疑似花粉の数をカウントし測定する。マイクロスコープ150倍でモニター上に映し出されている試験片の面積は、4mmである。そして、付着している疑似花粉の数を上記の判定基準の数値と比べ1〜5級の判定を行う。
(2)10回洗濯処理:JIS L0217 103法に準じ試験をおこなった。
10回洗濯処理は、JIS L0217 103法に準じて行った。すなわち、5分間洗剤を含む洗濯液中で洗濯を行い、その後2分間注水を行いながらのすすぎを2回行い、5分間脱水したものを洗濯1回とし、この操作を10回繰り返し、乾燥処理として最後に1回のみ吊り干し乾燥を行ったものを10回洗濯処理とした。この際、洗濯用合成洗剤は花王株式会社製のアタック(登録商標)高活性バイオEXを1g/lで使用し、洗濯機は旧松下電気産業株式会社製(現パナソニック株式会社)のナショナル全自動電気洗濯機NA−F50Y2を用いた。なお、乾燥後、ドライアイロン仕上げなどの熱処理は行わないものとした。
(3)撥水性:JIS L1092:2009に規定の撥水度試験(スプレー試験)準じ測定を行った。
(4)摩擦帯電圧:JIS L1094:2008の摩擦帯電圧測定法に準じて摩擦帯電圧の測定を行なった。摩擦布は、綿布を使用した。なお、織物はタテ糸方向の試験片にて試験をおこなった。
(実施例1)
分散染料で茶色に染色した平織物(ポリエステル100質量%、タテ糸、ヨコ糸とも84デシテックス72フィラメント:単糸繊度1.17デシテックス。密度 タテ132本/2.54cm、ヨコ103本/2.54cm)に、下記の親水性ジビニルモノマーとビニルスルホン酸を含む処理液1をパディング法により付与した。
処理液1
AXQ−Na(和光純薬工業(株)製のAXQの水溶液に水酸化ナトリウムを添加し、中和したもの)1.5質量%
NKエステル(登録商標)A−1000(新中村化学工業(株)製:一般式[I]で示されX=CH、m=23の化合物)2質量%
過硫酸アンモニウム0.5質量%
水96.0質量%
引続き105℃の常圧スチーマーの中で20分間処理をおこなった。次に、湯洗いをおこない、120℃にて60秒乾燥し、160℃にて30秒熱セットをおこない、親水性ジビニルモノマーとビニルスルホン酸との共重合体を繊維表面に付与した。
次に、上記共重合体が付与された上記平織物に対して、下記の撥水剤を含む処理液2をパディング法にて付与した。引き続き120℃にて60秒乾燥し、160℃にて30秒熱セットを行い、ヤシ油を原料とした撥水剤を繊維表面に付与し撥水性花粉付着防止布帛を得た。
得られた撥水性花粉付着防止布帛の性能を表1に記載した。
処理液2
ネオシード(登録商標)NR−90(日華化学(株)製:ヤシ油を原料とした非フッ素撥水剤。固形分29質量%)5質量%
スミテックスレジン(登録商標)M−3(住友化学工業(株)製:メラミン系架橋剤)0.3質量%
スミテックスレジン(登録商標)ACX(住友化学工業(株)製:触媒)0.1質量%
アクアネート(登録商標)100(日本ポリウレタン工業(株)製:非ブロックタイプイソシアネート系架橋剤)0.2質量%
水94.4質量%
(比較例1)
処理液1での処理を行わなかった以外は、実施例1と同様にし、加工布帛を得た。得られた加工布帛の性能を表1に記した。
(比較例2)
処理液1での処理を行わなかったこと及び制電剤として処理液2に撥水剤併用用のノニオン系界面活性剤ナイスポール(登録商標)FE−26(日華化学(株)製)を0.5質量%添加し、水の量を93.9質量%とした以外は、実施例1と同様にし、加工布帛を得た。得られた加工布帛の性能を表1に記載した。
(比較例3)
処理液1からAXQ−Naを除き、水の量を97.5質量%とし、処理液2での処理を行わなかった以外は、実施例1と同様にし、加工布帛を得た。得られた加工布帛の性能を表1に記した。
(実施例2)
処理液1からAXQ−Naを除き、水の量を97.5質量%とした以外は実施例1と同様に撥水性花粉付着防止布帛を得た。
得られた撥水性花粉付着防止布帛の性能を表1に記載した。
(実施例3)
平織物を綾織物(ポリエステル100質量%、タテ糸84デシテックス/144フィラメント、ヨコ糸84デシテックス/144フィラメントの双糸、タテ糸ヨコ糸とも単糸繊度0.58デシテックスとし、密度をタテ178本/2.54cm、ヨコ100本/2.54cm)とし、処理液1中のAXQ−NaをAXQとした以外は、実施例1と同様にし撥水性花粉付着防止布帛を得た。得られた撥水性花粉付着防止布帛の性能を表1に記載した。
(実施例4)
平織物の糸使いをポリエステル100質量%、タテ糸56デシテックス/144フィラメント、単糸繊度0.39デシテックス、ヨコ糸84デシテックス/48フィラメントの8割繊糸、割繊後の単糸繊度0.22デシテックス、密度をタテ155本/2.54cm、ヨコ111本/2.54cmとし、割繊糸を用いたため、茶色に染色する前に苛性ゾーダを用いた割繊処理を行い、処理液1中のAXQ−NaをAXQとした以外は、実施例1と同様に撥水性花粉付着防止布帛を得た。得られた撥水性花粉付着防止布帛の性能を表1に記載した。
Figure 2015017338
表1の結果より、実施例1では、花粉付着防止性能および撥水性能を有する撥水性花粉付着防止布帛が得られた。
また、実施例1に比べ親水性化合物を付与しなかった比較例1では、撥水性を有するものの花粉付着防止性能を有していなかった。
また、実施例1に比べ親水性化合物を用いる代わりに、撥水剤の添加された処理液にフッ素系撥水剤を布帛に付与する際に併用される撥水性を阻害しない制電剤を添加した比較例2では、撥水性がなくなってしまい、撥水性を有する花粉付着防止布帛を得ることができなかった。
実施例1に比べスルホン基を有する化合物を付与せず、また、撥水剤を付与しなかった比較例3では、撥水性を有していなかったことはもちろん、制電性を有しているにも関わらず、実施例1に比べ花粉は付きやすくなった。
また、実施例2ではスルホン基を有する化合物を用いなかったところ花粉の付きにくさは、やや低下したものの花粉付着防止性能および撥水性能を有する撥水性花粉付着防止布帛が得られた。
また、実施例3、4では、単糸繊度が0.7デシテックス未満の糸を用いたが、花粉付着防止性能および撥水性能を有する撥水性花粉付着防止布帛が得られた。
本発明の撥水性花粉付着防止布帛は、撥水性を有していながら、花粉付着防止性能を有するため、コート、ジャケット、スラックス、スカート、スーツ、ドレス、手袋、ウインドブレーカー、ジャンパー、作業服、スキーウエア―等に用いることにより、水をはじくことにより衣服の濡れを抑制し、かつ、衣服への花粉の付着を抑制するため、部屋の中などに花粉を持ち込むことが抑制される。

Claims (3)

  1. 非フッ素系撥水剤および親水性化合物を繊維表面に付与してなる撥水性花粉付着防止布帛。
  2. 前記非フッ素系撥水剤がヤシ油を原料とした撥水剤であることを特徴とする請求項1に記載の撥水性花粉付着防止布帛。
  3. 前記親水性化合物が、親水性ジビニルモノマーの重合体または共重合体であることを特徴とする請求項1または2に記載の撥水性花粉付着防止布帛。
JP2013145525A 2013-07-11 2013-07-11 撥水性花粉付着防止布帛 Active JP6214945B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013145525A JP6214945B2 (ja) 2013-07-11 2013-07-11 撥水性花粉付着防止布帛

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013145525A JP6214945B2 (ja) 2013-07-11 2013-07-11 撥水性花粉付着防止布帛

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015017338A true JP2015017338A (ja) 2015-01-29
JP6214945B2 JP6214945B2 (ja) 2017-10-18

Family

ID=52438588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013145525A Active JP6214945B2 (ja) 2013-07-11 2013-07-11 撥水性花粉付着防止布帛

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6214945B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104905436A (zh) * 2015-07-03 2015-09-16 淄博大染坊丝绸集团有限公司 一种铜氨粘胶醋酸纤维织物及其染整工艺

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08232169A (ja) * 1995-02-27 1996-09-10 Toray Ind Inc 繊維材料の処理方法
JPH1018182A (ja) * 1996-07-04 1998-01-20 Toray Ind Inc 吸湿性撥水布帛
JPH10140480A (ja) * 1996-11-07 1998-05-26 Toshiba Silicone Co Ltd 繊維処理剤
JPH11323731A (ja) * 1998-05-12 1999-11-26 Toray Ind Inc 吸湿性繊維構造物
JP2002542962A (ja) * 1999-04-23 2002-12-17 ファースト ウォーター リミテッド 多孔性基材を被覆する方法
JP2004346467A (ja) * 2003-05-26 2004-12-09 Sakai Ovex Co Ltd 花粉防止布帛
JP2006057212A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Ohara Palladium Kagaku Kk 繊維加工剤ならびにそれで加工された繊維製品
JP2006193849A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Toray Ind Inc 花粉付着防止繊維構造物
JP2009120768A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Nicca Chemical Co Ltd 帯電防止剤および帯電防止撥水加工剤、それらを用いた帯電防止加工方法および帯電防止撥水加工方法、ならびに前記方法により処理された繊維製品
JP2013064211A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Unitika Trading Co Ltd 花粉リリース性布帛およびその製造方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08232169A (ja) * 1995-02-27 1996-09-10 Toray Ind Inc 繊維材料の処理方法
JPH1018182A (ja) * 1996-07-04 1998-01-20 Toray Ind Inc 吸湿性撥水布帛
JPH10140480A (ja) * 1996-11-07 1998-05-26 Toshiba Silicone Co Ltd 繊維処理剤
JPH11323731A (ja) * 1998-05-12 1999-11-26 Toray Ind Inc 吸湿性繊維構造物
JP2002542962A (ja) * 1999-04-23 2002-12-17 ファースト ウォーター リミテッド 多孔性基材を被覆する方法
JP2004346467A (ja) * 2003-05-26 2004-12-09 Sakai Ovex Co Ltd 花粉防止布帛
JP2006057212A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Ohara Palladium Kagaku Kk 繊維加工剤ならびにそれで加工された繊維製品
JP2006193849A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Toray Ind Inc 花粉付着防止繊維構造物
JP2009120768A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Nicca Chemical Co Ltd 帯電防止剤および帯電防止撥水加工剤、それらを用いた帯電防止加工方法および帯電防止撥水加工方法、ならびに前記方法により処理された繊維製品
JP2013064211A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Unitika Trading Co Ltd 花粉リリース性布帛およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104905436A (zh) * 2015-07-03 2015-09-16 淄博大染坊丝绸集团有限公司 一种铜氨粘胶醋酸纤维织物及其染整工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP6214945B2 (ja) 2017-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5890400B2 (ja) 布帛および繊維製品
US20060101585A1 (en) Fluorochemical-containing textile finishes that exhibit wash-durable soil release and moisture wicking properties
JP2007247091A (ja) 繊維構造物
JP2020153057A (ja) 織編物およびその製造方法
JP4622530B2 (ja) 花粉付着防止繊維構造物
JP2007247096A (ja) フッ素系撥水剤および繊維構造物
JP6214945B2 (ja) 撥水性花粉付着防止布帛
WO2017006849A1 (ja) 防汚性繊維構造物
JP2007247093A (ja) 繊維構造物
JP2007169865A (ja) 繊維構造物
JP6063135B2 (ja) 撥水撥油性を持つ繊維構造物の製造方法
JP2007247089A (ja) 繊維構造物
JP5113094B2 (ja) 撥水性布帛およびその製造方法および繊維製品
KR101004245B1 (ko) 가역적 조절성 표면 에너지 특성을 갖는 조성물 및 처리된기재 및 이의 제조 방법
JP6503439B1 (ja) 織編物及びその製造方法
WO2012054751A2 (en) In situ polymerization for hydrophobic textiles
JP6460813B2 (ja) 抗菌性繊維構造物及びその製造方法
JP7313802B2 (ja) 防汚性布帛およびその製造方法
WO2004061194A2 (en) Fluorochemical-containing textile finishes that exhibit wash-durable soil release and moisture wicking properties
JP6735546B2 (ja) 繊維構造物及びそれを用いた衣服その他の物品ならびに繊維構造物の製造方法
JP2019210578A (ja) 制電性繊維布帛
JPWO2007083596A1 (ja) 繊維構造物
JP2007247090A (ja) 繊維構造物
WO2019073898A1 (ja) 防汚性繊維構造物
JPH09268476A (ja) ドレスシャツ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6214945

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250