JP2015017293A - 搬送状態検出装置、搬送状態検出方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

搬送状態検出装置、搬送状態検出方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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鉄生 西山
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Abstract

【課題】 搬送対象物の搬送状態を、容易に且つ確実に検出できるようにする。【解決手段】 カメラ2により撮像された画像300に対して設定された輝度検出領域310内の画像情報に基づいて、輝度検出領域310の各ラインにおいて輝度断面波形400を導出し、それらの輝度値を平均化した平均輝度断面波形500を導出する。そして、平均輝度断面波形500の輝度値を炉内幅方向に微分することにより輝度断面微分波形600を導出する。そして、輝度断面微分波形600を使って、鋼帯2の搬送状態が異常であることを示す警告又は鋼帯2の搬送状態の確認が必要であることを示す警告を行うことが必要であるかどうかを判断する。【選択図】 図1

Description

本発明は、搬送状態検出装置、搬送状態検出方法、及びコンピュータプログラムに関し、特に、搬送対象物の搬送状態を搬送中に検出するために用いて好適なものである。
搬送物が搬送中に蛇行すると操業に支障が生じる虞がある。例えば、熱処理炉では、被加熱材の曲がり等によって、炉内搬送中に炉内幅方向に被加熱材の蛇行が生じ、被加熱材の端部が炉壁と接触して被加熱材を搬送できなくなるトラブルが発生することがある。このようなトラブルが発生した場合には熱処理炉を一旦冷却して復旧させる必要があり、生産効率の低下を招くことになる。
そこで、熱処理炉内の蛇行によるトラブルを回避するために、炉内に監視カメラ(炉内カメラ)を設置して被加熱材の搬送状況を当該炉内カメラで撮像し、撮像した画像をオペレータが監視することが行われている。
また、被加熱材と対向するように複数のレーザ距離計を被加熱材の搬送方向に配置して被加熱材の蛇行量を測定する技術が提案されている(特許文献1を参照)。また、被加熱材の上に載せた耐火煉瓦をカメラで撮像し、撮像した画像を画像処理した結果から、耐火煉瓦の位置を検出することにより被加熱材の蛇行量を測定する技術が提案されている(特許文献2を参照)。
特開2001−181732号公報 特開2007−254789号公報
しかしながら、炉内カメラにより撮像した画像をオペレータが監視する方法では、オペレータの常時監視が必要になるとともに、高温の炉内では被加熱材の視認性が低下するためオペレータの負担が増大する虞がある。
また、特許文献1に記載の技術では、多くのレーザ距離計を必要とするため、測定用機材と設置工事のコストが増大するともに、炉内の温度によってレーザ反射率が変わり測定精度が低下する虞がある。
また、特許文献2に記載の技術では、耐火煉瓦を被加熱材の上に載せて搬送するため、被加熱材が水平方向に直進する搬送方式の熱処理炉でしか利用できない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、搬送対象物の搬送状態を、容易に且つ確実に検出できるようにすることを目的とする。
本発明の搬送状態検出装置は、搬送対象物と当該搬送対象物の背景との輝度差が生じている状態で当該搬送対象物と当該搬送対象物の背景とを含む画像を取り込む画像取り込み手段と、前記画像取り込み手段により取り込まれた画像の各画素の輝度値のうち、前記搬送対象物が蛇行し得る方向に対応する方向である幅方向における輝度値と、前記幅方向の各位置との関係を示す輝度断面波形を導出する輝度断面波形導出手段と、前記輝度断面波形導出手段により導出された前記輝度断面波形における輝度値の変化分と、前記幅方向の各位置との関係を示す輝度断面微分波形を導出する輝度断面微分波形導出手段と、前記輝度断面微分波形導出手段により導出された前記輝度断面微分波形におけるピークに基づいて、前記搬送対象物の前記幅方向における端部の現在の位置に係る情報を導出する端位置導出手段と、前記端位置導出手段により導出された、前記搬送対象物の前記幅方向の端部の位置に係る情報に基づいて、前記搬送対象物の搬送状態を判定する搬送状態判定手段と、前記搬送状態判定手段による判定の結果に基づいて、前記搬送対象物の搬送状態を変更又は確認するための情報を出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
本発明の搬送状態検出方法は、搬送対象物と当該搬送対象物の背景との輝度差が生じている状態で当該搬送対象物と当該搬送対象物の背景とを含む画像を取り込む画像取り込み工程と、前記画像取り込み工程により取り込まれた画像の各画素の輝度値のうち、前記搬送対象物が蛇行し得る方向に対応する方向である幅方向における輝度値と、前記幅方向の各位置との関係を示す輝度断面波形を導出する輝度断面波形導出工程と、前記輝度断面波形導出工程により導出された前記輝度断面波形における輝度値の変化分と、前記幅方向の各位置との関係を示す輝度断面微分波形を導出する輝度断面微分波形導出工程と、前記輝度断面微分波形導出工程により導出された前記輝度断面微分波形におけるピークに基づいて、前記搬送対象物の前記幅方向における端部の現在の位置に係る情報を導出する端位置導出工程と、前記端位置導出工程により導出された、前記搬送対象物の前記幅方向の端部の位置に係る情報に基づいて、前記搬送対象物の搬送状態を判定する搬送状態判定工程と、前記搬送状態判定工程による判定の結果に基づいて、前記搬送対象物の搬送状態を変更又は確認するための情報を出力する出力工程と、を有することを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムは、前記搬送状態検出装置の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明によれば、幅方向における輝度値と、幅方向の各位置との関係を示す輝度断面波形における輝度値の変化分と、幅方向の各位置との関係を示す輝度断面微分波形におけるピークに基づいて、搬送対象物の幅方向における端部の現在の位置に係る情報を導出し、当該情報に基づいて、搬送対象物の搬送状態を判定する。したがって、搬送対象物の搬送状態を、容易に且つ確実に検出することができる。
加熱炉の構成の概要の一例を示す図である。 搬送状態検出装置の機能的な構成の一例を示す図である。 画像の一例を概念的に示す図である。 輝度断面波形の一例を概念的に示す図である。 平均輝度断面波形の一例を概念的に示す図である。 輝度断面微分波形の一例を概念的に示す図である。 平均輝度断面波形から輝度断面微分波形を導出する方法の一例を説明する図である。 時間的に連続して得られた2つの画像から得られた輝度断面微分波形の一例を概念的に示す図である。 鋼帯の右端の位置を導出(確定)する方法の一例を説明する図である。 鋼帯の板幅を導出する方法の一例を説明する図である。 警告が必要となる状況の第1及び第2の例を説明する図である。 警告が必要となる状況の第3の例を説明する図である。 警告が必要となる状況の第4の例を説明する図であり、平均輝度断面波形の一例を時系列的に並べて示す図である。 警告が必要となる状況の第4の例を説明する図であり、平均輝度断面波形と、過去平均輝度断面波形と、輝度変化波形の一例を概念的に示す図である。 搬送状態検出装置の動作の一例を説明するフローチャートである。 図15−1に続くフローチャートである。 図15−2に続くフローチャートである。 図15−3に続くフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態を説明する。本実施形態では、搬送対象物を熱間圧延後の鋼帯とし、熱間圧延工程の後工程に配置されている加熱炉内を搬送している当該鋼帯の搬送状態を検出する場合を例に挙げて説明する。尚、各図では、説明の都合上、構成の一部を省略化又は簡略化している。また、以下の説明では、「熱間圧延後の鋼帯」を必要に応じて単に「鋼帯」と称する。
<加熱炉の概要>
図1は、加熱炉の構成の概要の一例を示す図である。具体的に、図1(a)は、加熱炉をその上方から見た図であり、図1(b)は、加熱炉をその側方から見た図である。尚、各図に示すX、Y、Z座標は、各図における方向の関係を示すものであり、座標の原点は、必ずしも各図に示す位置にはない。
図1において、Y軸の正の方向に鋼帯2が搬送される(図1(b)の鋼帯2の傍らに付している矢印線を参照)。加熱炉内を搬送中の鋼帯2を撮像するカメラ1は、炉内の上部の位置であって、加熱炉の炉内幅方向(X軸方向)の略中心の位置に、視野角θで、搬送中の鋼帯2を斜めに見下ろすように配置(固定)されている。このように、カメラ1の撮像方向(光軸方向)は、加熱炉の炉内幅方向の中心の位置が撮像範囲の略中心の位置となるように、炉内を搬送する鋼帯2を俯瞰する方向になっている。本実施形態では、カメラ1は、エリアセンサであり、動画像を撮像するものとする。ただし、カメラ1は、このようなものに限定されず、例えば、ラインセンサであってもよい。また、カメラ1には照明装置が付随しており、カメラ1の撮像範囲に対応する領域には、当該照明装置による光が常時照らされている。これにより、鋼帯2と背景との輝度差を生じやすくすることができる。
搬送ロール3a〜3gは、鋼帯2を搬送するためのものである。図1(b)に示すように、搬送ロール3a〜3dは、鋼帯2の進行方向を上方向(Z軸の正の方向)から下方向(Z軸の負の方向)に変え、搬送ロール3e〜3fは、鋼帯2の進行方向を下方向から上方向に変える。このように本実施形態では、搬送ロール3a〜3gによって、鋼帯2は、上下方向においてつづら折り状になって搬送される。
このような加熱炉において、鋼帯2が炉内幅方向(X軸方向)に蛇行して炉壁と接触すると、鋼帯2の破断のトラブルが発生する虞がある。そこで、本実施形態では、カメラ1と通信可能に接続された搬送状態検出装置100によって、このような鋼帯2の搬送状態を検出する。
尚、加熱炉の構成及びカメラ1は公知の技術で実現できるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
<搬送状態検出装置100>
図2は、搬送状態検出装置100の機能的な構成の一例を示す図である。搬送状態検出装置100のハードウェアは、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、及び各種のインターフェースを備えた情報処理装置を用いることにより実現される。以下に搬送状態検出装置100が有する機能の一例を詳細に説明する。
(画像取り込み部101)
画像取り込み部101は、カメラ1のフレームレートに応じたタイミングで、カメラ1で撮像された画像を取り込む。
図3は、画像取り込み部101により取り込まれた画像300の一例を概念的に示す図である。
図3に示すように、本実施形態では、カメラ1の視野内に入る搬送ロール3a〜3dと、それらの搬送ロール3a〜3dの表面上を搬送中の鋼帯2と、が画像300内に含まれる。垂直線300aは、加熱炉の炉内幅方向の中心の位置を示す仮想的な線である。本実施形態では、垂直線300aは、画像300の横方向(炉内幅方向(X軸方向))の中央に示す線となっている。
画像取り込み部101は、画像300を取り込むと、位置と大きさと形状とが予め設定されている輝度検出領域310を画像300に対して設定する。輝度検出領域310は、炉内幅方向(X軸方向)を長辺とする矩形状(長方形)の領域であり、以下に説明する各部は、この輝度検出領域310内の画像に対して処理を行う。
輝度検出領域310の幅方向の中心は、垂直線300aと一致する。また輝度検出領域301には、搬送ロール3a〜3dのうち、画像300の中央部(カメラ1の視野の中央部)に最も近い位置に配置される搬送ロール3bの領域が含まれる。
尚、以下の説明では、輝度検出領域310における同一の高さの各画素を必要に応じて「ライン」と称する。
画像取り込み部101は、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、通信インターフェース、及びユーザインターフェースを用いることにより実現される。
(輝度断面波形導出部102)
輝度断面波形導出部102は、画像取り込み部101によって取り込まれた画像300に対して設定された輝度検出領域310内の画像情報に基づいて、炉内幅方向(X軸方向)の各位置(各画素の位置)と輝度値との関係を、輝度検出領域310の各ラインについて個別に導出する。以下の説明では、この関係を必要に応じて「輝度断面波形」と称する。
図4は、輝度断面波形400の一例を概念的に示す図である。ここでは、輝度断面波形400を4つだけ示しているが、輝度断面波形導出部102は、輝度検出領域310のラインの総数と同数の輝度断面波形を導出する。
輝度断面波形導出部102は、例えば、CPU、ROM、RAM、及びHDDを用いることにより実現される。
(平均輝度断面波形導出部103)
平均輝度断面波形導出部103は、輝度断面波形導出部102により導出された全ての輝度断面波形400の輝度値を平均化する。具体的に、平均輝度断面波形導出部103は、輝度断面波形導出部102により導出された全ての輝度断面波形400の同一の位置における輝度値の算術平均値を、輝度断面波形400の全ての位置において導出し、炉内幅方向(X軸方向)の各位置(各画素の位置)と、導出した算術平均値との関係を導出する。以下の説明では、この関係を必要に応じて「平均輝度断面波形」と称する。図5は、平均輝度断面波形500の一例を概念的に示す図である。
平均輝度断面波形導出部103は、例えば、CPU、ROM、RAM、及びHDDを用いることにより実現される。
(輝度断面微分波形導出部104)
輝度断面微分波形導出部104は、平均輝度断面波形導出部103により導出された平均輝度断面波形500の輝度値を炉内幅方向に微分し、炉内幅方向(X軸方向)の各位置(各画素の位置)と、輝度値の変化分(輝度微分値)との関係を導出する。以下の説明では、この関係を必要に応じて「輝度断面微分波形」と称する。
図6は、輝度断面微分波形600の一例を概念的に示す図である。具体的に図6は、図5に示した平均輝度断面波形500から得られた輝度断面微分波形600の一例を示す図である。また、図7は、平均輝度断面波形500から輝度断面微分波形600を導出する方法の一例を説明する図であり、平均輝度断面波形500の一部の領域を拡大して示す図である。
図7において、本実施形態では、輝度断面微分波形導出部104は、相対的に値が大きい領域であるm(mは正の整数)個の画素(炉内幅方向の位置)からなる領域710と、相対的に値が小さい領域であるm個の画素(炉内幅方向の位置)からなる領域720と、それらの領域710、720の間のn(nは正の整数)個の画素(炉内幅方向の位置)からなる領域730とからなる微分対象領域700を、領域720における最小の画素が平均輝度断面波形500の最小の画素と一致するように、平均輝度断面波形500に対して設定する。ここで、変数m、nは、予め設定されている。例えば、変数mを6画素、変数nを3画素にすることができる。
そして、輝度断面微分波形導出部104は、領域710における輝度値の算術平均値と、領域720における輝度値の算術平均値とを導出し、領域720における輝度値の算術平均値から領域710における輝度値の算術平均値を減算した値を、領域720における最小の画素における輝度微分値として導出する。輝度断面微分波形導出部104は、このような輝度微分値の導出を、微分対象領域700を1画素ずつX軸の正の方向にずらしながら行う。このようにすれば、輝度断面微分波形600において、輝度値の変化を的確に捉えることができる。尚、平均輝度断面波形500の炉内幅方向(X軸方向)の値が大きな領域では、輝度検出領域310よりもX軸方向の正の側の領域の輝度値を使って微分対象領域700を設定すればよい。このようにする場合、平均輝度断面波形導出部103は、平均輝度断面波形500を導出する範囲を、輝度検出領域310よりもX軸方向の正の側の領域までのばすようにする。
輝度断面微分波形導出部104は、例えば、CPU、ROM、RAM、及びHDDを用いることにより実現される。
(端位置導出部105)
端位置導出部105は、輝度断面微分波形導出部104により導出された輝度断面微分波形600に基づいて、鋼帯2の炉内幅方向の両端の位置を導出する。
まず、図6に示すように、端位置導出部105は、輝度断面微分波形導出部104により導出された輝度断面微分波形600に対して、輝度微分値に対する2つの基準値610a、610bの初期値を設定する。これら2つの基準値610a、610bの初期値は、予め設定されている。
次に、端位置導出部105は、基準値610aより大きな値(正のピーク(上に凸のピーク))があるか否かを判定する。この判定の結果、基準値610aよりも大きな値がない場合には、基準値610aを、基準値610aよりも小さな値に変更する。このときの基準値610aに対する減算値は予め設定されている。そして、端位置導出部105は、新たな基準値610aよりも大きな値があるか否かを判定する。端位置導出部105は、このような基準値610aの変更を所定の回数だけ行って、基準値601aよりも大きな正のピークを探索する。所定の回数として、例えば「2」を採用することができる。
基準値610aの変更を所定の回数だけ行っても、基準値601aよりも大きな値がなければ、鋼帯2の炉内幅方向の右側(X軸の正の方向)の端部は未検出となる。以下の説明では、鋼帯2の炉内幅方向の右側(X軸の正の方向)の端部を必要に応じて、鋼帯2の右端と称する。
一方、基準値601aよりも大きな値が検出され、正のピーク(上に凸のピーク)があると判定された場合、端位置導出部105は、鋼帯2の右端の位置として過去に確定した位置があるか否かを判定する。この判定の結果、鋼帯2の右端の位置として過去に確定した位置がない場合、端位置導出部105は、検出したピークの炉内幅方向(X軸方向)の位置を、鋼帯2の現在の右端の位置として導出(確定)する。このとき、基準値601aよりも大きな正のピークの数が複数ある場合には、端位置導出部105は、検出したピークの炉内幅方向(X軸方向)の位置のうち、予め設定されている位置に最も近い位置を、鋼帯2の現在の右端の位置として導出(確定)する。
尚、以下の説明では、ピークの炉内幅方向(X軸方向)の位置を必要に応じて「ピークの位置」と称する。
一方、鋼帯2の右端の位置として過去に確定した位置がある場合、端位置導出部105は、鋼帯2の右端の位置として過去に確定した最新の位置を読み出す。そして、端位置導出部105は、鋼帯2の右端の位置として過去に確定した最新の位置と、検出したピークの位置との間の距離が一定値以内であるか否かを判定する。
この判定の結果、鋼帯2の右端の位置として過去に確定した最新の位置と、検出したピークの位置との間の炉内幅方向(X軸方向)における距離が一定値以内でなければ、端位置導出部105は、鋼帯2の右端の位置を確定せずに、検出したピークの位置(の全て)を、鋼帯2の現在の右端の位置(端位置)の候補とする。
一方、鋼帯2の右端の位置として過去に確定した最新の位置と、検出したピークの位置との間の距離が一定値以内であれば、端位置導出部105は、検出したピークの位置のうち、鋼帯2の右端の位置として過去に確定した最新の位置に最も近い位置に基づいて、鋼帯2の現在の右端の位置を導出(確定)する。
本実施形態では、直近の画像300から、鋼帯2の右端の位置(端位置)が確定している場合、端位置導出部105は、以下の(1)式により、鋼帯2の現在の端位置(ここでは鋼帯2の現在の右端の位置)Eを導出(確定)する。
E=α×最新のピークの位置+β×直近の画像から確定した端位置 ・・・(1)
ただし、α+β=1 α≧0、β≧0
(1)式における変数α、βは、予め設定されている。例えば、変数α、βを0.5にすることができる。また、変数αを変数βよりも大きな値にすることができる。このようにすれば、鋼帯2の現在の端位置を、最新のピークの位置による影響を、より大きく受けた値にすることができる。また、(1)式のようにして鋼帯2の現在の端位置を導出(確定)するのは、最新のピークの位置を、そのまま鋼帯2の現在の端位置としてしまうと、本来は大きく変わらないはずの鋼帯2の端位置が、時間の経過とともに大きく変動してしまう虞があるからである。
一方、直近の画像300から、鋼帯2の右端の位置(端位置)が確定しておらず、(1)式の計算を行わない場合、端位置導出部105は、検出したピークの位置のうち、鋼帯2の右端の位置として過去に確定した最新の位置に最も近い位置を、鋼帯2の現在の右端の位置として導出(確定)する。
図8は、時間的に連続して得られた2つの画像300から得られた輝度断面微分波形600の一例を概念的に示す図である。具体的に、図8(a)は、最新の輝度断面微分波形600aを示し、図8(b)は、直近の輝度断面微分波形600bを示す。
図8(a)、図8(b)に示す例では、基準値601aよりも大きな正のピーク601a〜601dが検出されている。
図9は、鋼帯2の右端の位置を導出(確定)する方法の一例を説明する図である。具体的に、図8(a)に示すように基準値601aよりも大きな正のピーク601a、601bが複数検出され、且つ、図8(b)に示すピーク601cの位置Xcが鋼帯2の右端の位置(端位置)として確定している場合に、鋼帯2の右端の位置を導出(確定)する方法の一例を説明する図である。尚、図9に示す例では、説明を簡単にするため、前述した(1)式において、βの値が0(ゼロ)であるとする。
図9において、鋼帯2の右端の位置として過去に確定した最新の位置Xcと、検出したピーク601aの位置Xbとの間の距離D2は、一定値以内にないが、鋼帯2の右端の位置として過去に確定した最新の位置Xcと、検出したピーク601aの位置Xaとの間の距離D1は、一定値以内にあるとした場合、検出したピーク601aの位置Xa、Xbのうち、位置Xaを、鋼帯2の現在の右端の位置として導出(確定)する。
尚、検出したピーク601aの位置Xaとの間の距離D1と、検出したピーク601aの位置Xbとの間の距離D2との双方が、一定値以内にある場合には、検出したピーク601aの位置Xa、Xbのうち、鋼帯2の右端の位置として過去に確定した最新の位置Xcに近い位置Xaを、鋼帯2の現在の右端の位置として導出(確定)する。
また、検出したピーク601aの位置Xaとの間の距離D1と、検出したピーク601aの位置Xbとの間の距離D2との双方が、一定値以内にない場合、鋼帯2の現在の右端の位置を確定せずに、位置Xa、Xbの双方を、鋼帯2の現在の右端の位置の候補とする。
端位置導出部105は、以上のようにして鋼帯2の右端側の位置に対する処理を行う。
次に、端位置導出部105は、基準値610bよりも小さな値(負のピーク(下に凸のピーク))があるか否かを判定する。この判定の結果、基準値610bよりも小さな値がない場合には、基準値610bを、基準値610bよりも大きな値に変更する。このときの基準値610bに対する加算値は予め設定されている。そして、端位置導出部105は、新たな基準値610bよりも小さな値があるか否かを判定する。端位置導出部105は、このような基準値610bの変更を所定の回数だけ行って、基準値601bよりも小さな値(負のピーク)を探索する。
基準値610bの変更を所定の回数だけ行っても、基準値601bよりも小さな値が検出されなければ、負のピークはないと判定し、鋼帯2の炉内幅方向の左側(X軸の負の方向)の端部は未検出となる。以下の説明では、鋼帯2の炉内幅方向の左側(X軸の負の方向)の端部を必要に応じて、鋼帯2の左端と称する。
一方、基準値601bよりも小さな値が検出されれば、端位置導出部105は、負のピークがあると判定し、当該ピークについて、鋼帯2の右端側の位置に対する処理と同様の処理を行って、鋼帯2の現在の左端の位置の導出(確定)又は鋼帯2の現在の左端の位置の候補の決定を行う。
端位置導出部105は、以上のようにして鋼帯2の左端側の位置に対する処理を行う。
端位置導出部105は、例えば、CPU、ROM、RAM、及びHDDを用いることにより実現される。
(板幅導出部106)
板幅導出部106は、端位置導出部105における処理の結果を用いて、鋼帯2の現在の炉内幅方向(X軸方向)の長さを導出する。以下の説明では、「鋼帯2の現在の炉内幅方向(X軸方向)の長さ」を必要に応じて「鋼帯2の板幅」と称する。
まず、板幅導出部106は、端位置導出部105における処理の結果、鋼帯2の現在の右端及び左端の位置の双方が導出(確定)された場合、それらの位置の間の炉内幅方向(X軸方向)における距離を、鋼帯2の現在の板幅として導出する。
また、板幅導出部106は、端位置導出部105における処理の結果、鋼帯2の現在の右端及び左端の一方の位置のみが導出(確定)された場合、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置が、所定の回数、時間的に連続して確定し続けていたか否かを判定する。所定の回数としては例えば「50」を採用することができる。
この判定の結果、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置が、所定の回数、時間的に連続して確定し続けていない場合、板幅導出部106は、鋼帯2の現在の板幅を導出しない。
一方、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置が、所定の回数、時間的に連続して確定し続けている場合、板幅導出部106は、直近の板幅を、鋼帯2の現在の板幅として設定する。そして、板幅導出部106は、鋼帯2の右端及び左端の位置のうち、確定している方の位置と、設定した板幅とから、未確定の方の現在の位置を導出する。
また、端位置導出部105における処理の結果、鋼帯2の現在の右端及び左端の位置の双方が導出(確定)されていない場合、板幅導出部106は、鋼帯2の現在の板幅を導出しない。
図10は、鋼帯2の板幅を導出する方法の一例を説明する図である。具体的に、図10は、鋼帯2の現在の右端の位置のみが導出(確定)され、且つ、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置が、所定の回数、時間的に連続して確定し続けている場合に、鋼帯2の板幅を導出する方法の一例を示す図である。
図10に示すように、直近の板幅D3を、鋼帯2の現在の板幅D4とする。そして、鋼帯2の現在の右端の位置Xaから、X軸の負の方向に板幅D4を減じた位置を、鋼帯2の現在の左端の位置Xeとして導出(推定)する。このようにして推定された位置は、端位置導出部105により導出(確定)された位置と同等のもの(すなわち確定した位置)として取り扱う。尚、このようにして位置を導出する際にも、(1)式の右辺の「最新のピークの位置」を、「鋼帯2の現在の右端の位置Xaから、X軸の負の方向に板幅D4を減じた位置」に置き換えて(1)式の計算を行うことにより、未確定の方の現在の位置を導出することができる。
板幅導出部106は、例えば、CPU、ROM、RAM、及びHDDを用いることにより実現される。
(搬送状態判定部107)
搬送状態判定部107は、端位置導出部105及び板幅導出部106における処理の結果に基づいて、警告が必要かどうかを判定する。
まず、搬送状態判定部107は、鋼帯2の現在の右端及び左端の位置が確定した場合、それらの位置の少なくとも1つが、炉壁近傍領域内にあるか否かを判定する。この判定の結果、導出した位置の少なくとも1つが、炉壁近傍領域内にある場合、搬送状態判定部107は、搬送異常の警告が必要であると判定する。
また、搬送状態判定部107は、鋼帯2の現在の右端及び左端の少なくとも何れか一方の位置の候補が得られた場合、それらの候補の位置の少なくとも1つが、炉壁近傍領域内にあるか否かを判定する。この判定の結果、それらの候補の位置の少なくとも1つが、炉壁近傍領域内にある場合、搬送状態判定部107は、搬送確認の警告が必要であると判定する。
図11は、警告が必要となる状況の第1及び第2の例を説明する図である。具体的に、図11(a)は、鋼帯2の現在の左端の位置1110が確定し、当該位置1110が、炉壁近傍領域1120a内にあることを示す図であり、図11(b)は、鋼帯2の現在の左端の位置の候補1130が得られ、当該候補の位置が、炉壁近傍領域1120a内にあることを示す図である。尚、図11〜図12において、●は、確定した位置を表し、〇は、位置の候補を表し、×は、位置が未検出であることを表す。前述したように、これらは、端位置導出部105及び板幅導出部106による処理の結果から得られるものである。
図11において、炉壁近傍領域1120aは、加熱炉の炉内幅方向の左側(X軸の負の方向)の炉壁に近い領域であり、この炉壁近傍領域1120aに鋼帯2の左端が位置すると、鋼帯2が当該炉壁に接触する可能性がある領域である。このような領域が炉壁近傍領域1120aとして予め設定される。同様に、炉壁近傍領域1120bは、加熱炉の炉内幅方向の右側(X軸の正の方向)の炉壁に近い領域であり、この炉壁近傍領域1120bに鋼帯2の右端が位置すると、鋼帯2が当該炉壁に接触する可能性がある領域である。このような領域が炉壁近傍領域1120bとして予め設定される。本実施形態では、炉壁近傍領域1120a、1120bの間の領域の炉内幅方向(X軸方向)の中央の位置が加熱炉の炉内幅方向の中央の位置Xiになるように、炉壁近傍領域1120a、1120bが設定される。
また、搬送状態判定部107は、鋼帯2の現在の右端及び左端の何れか一方の位置が確定し、他方が未検出であった場合、以下のようにして警告が必要であるか否かを判定する。
図12は、警告が必要となる状況の第3の例を説明する図である。具体的に図12は、鋼帯2の現在の右端の位置が確定し、左端の位置が未検出であった場合に、鋼帯2の蛇行の方向とその程度を端位置に基づいて導出する方法の一例を説明する図である。
まず、搬送状態判定部107は、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置が確定したタイミングのうち、直近のタイミングを、端位置導出部105及び板幅導出部106による処理の結果から抽出し、抽出したタイミングにおける鋼帯2の右端及び左端の双方の位置Xf、Xgを、端位置導出部105及び板幅導出部106による処理の結果から抽出する。
次に、搬送状態判定部107は、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置Xf、Xgの炉内幅方向(X軸方向)における中央の位置Xhを導出する。次に、搬送状態判定部107は、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置Xf、Xgの炉内幅方向(X軸方向)における中央の位置Xhが、加熱炉の炉内幅方向の中央の位置Xi(図3の垂直線300aの位置、すなわち、炉壁近傍領域1120a、1120bの間の領域の炉内幅方向(X軸方向)の中央の位置)にあるか否かを判定する。この判定の結果、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置Xf、Xgの炉内幅方向(X軸方向)における中央の位置Xhが、加熱炉の炉内幅方向の中央の位置Xiにある場合、搬送状態判定部107は、鋼帯2は正常に搬送されていると判断する。
一方、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置Xf、Xgの炉内幅方向(X軸方向)における中央の位置Xhが、現在の検出処理において未検出の端側にあるか否かを判定する。図12に示す例では、現在の検出処理において、鋼帯2の左端が未検出であるので、位置Xhが鋼帯2の左端側にあるか否かを判定する。
この判定の結果、鋼帯2の右端及び左端の位置Xf、Xgの炉内幅方向(X軸方向)における中央の位置Xhが、現在の検出処理において未検出の端側にない場合、搬送状態判定部107は、鋼帯2は正常に搬送されていると判断する。
一方、鋼帯2の右端及び左端の位置Xf、Xgの炉内幅方向(X軸方向)における中央の位置Xhが、現在の検出処理において未検出の端側にある場合、搬送状態判定部107は、1回前からs回前(sは2以上の整数)までの検出処理において得られた位置(確定した位置及び候補となる位置)の中に、現在の検出処理において確定した位置から、未検出の端と反対側の端の方向に、炉内幅方向(X軸方向)に沿って一定の距離だけ隔てた位置よりも更に未検出の端とは反対側の端側に位置するものがあるか否かを判定する。
この判定の結果、1回前からs回前までの検出処理において得られた位置の中に、現在の検出処理において確定した位置から、未検出の端と反対側の端の方向に、炉内幅方向(X軸方向)に沿って一定の距離だけ隔てた位置よりも更に未検出の端とは反対側の端側に位置するものがある場合、搬送状態判定部107は、搬送確認の警告が必要であると判定する。
図12に示す例では、現在の検出処理において、鋼帯2の左端が未検出であり、位置Xhが鋼帯2の左端側にあるかと判定される。そして、1回前からs回前の検出処理において得られた位置1210(確定した位置(●)と候補となった位置(〇))の中に、現在の検出処理において確定した位置Xjよりも右端側に一定の距離D5だけ隔てた位置よりも更に右端側(X軸の正の方向)に存在するものがあるか否かが判定される。その結果、1回前からs回前の検出処理において得られた位置1210の中に、現在の検出処理において確定した位置Xjよりも右端側に一定の距離D5だけ隔てた位置よりも更に右端側(X軸の正の方向)に存在するものはないと判定される。したがって、搬送確認の警告が必要であるとは判定されない。尚、本実施形態では、1フレーム毎に画像を取り込んでいるので、変数sの数は、フレームの数に対応する。
そして、以上の図12を参照しながら説明した処理でも、搬送確認の警告が必要であると判定されなかった場合、搬送状態判定部107は、次の処理を行う。
図13は、警告が必要となる状況の第4の例を説明する図であり、平均輝度断面波形の一例を時系列的に並べて示す図である。
まず、搬送状態判定部107は、平均輝度断面波形導出部103で導出された平均輝度断面波形500のうち、現在の検出処理で導出された最新の平均輝度断面波形500aを抽出する。
次に、搬送状態判定部107は、平均輝度断面波形導出部103で導出された平均輝度断面波形500のうち、現在の検出処理で導出された最新の平均輝度断面波形500aよりもp回前からq回前までの間に導出された全ての平均輝度断面波形を抽出する(pは2以上の整数であり、qはpを上回る整数である)。図13に示す例では、最新の平均輝度断面波形500aよりも8回前から11回前までの間に導出された平均輝度断面波形500b〜500eが抽出される(図13では抽出される平均輝度断面波形500を白色で表している)。ここで、変数p、qは、予め設定されるものである。尚、本実施形態では、1フレーム毎に画像を取り込んでいるので、変数p、qの数は、フレームの数に対応する。
次に、搬送状態判定部107は、現在の検出処理で導出された最新の平均輝度断面波形500aよりもp回前からq回前までの間に導出された全ての平均輝度断面波形の輝度値を平均化する。具体的に搬送状態判定部107は、これらの同一の位置における輝度値の算術平均値を全ての位置において導出し、炉内幅方向(X軸方向)の各位置(各画素の位置)と、導出した算術平均値との関係を導出する。以下の説明では、この関係を必要に応じて「過去平均輝度断面波形」と称する。
次に、搬送状態判定部107は、最新の平均輝度断面波形500aと過去平均輝度断面波形との差分をとる。具体的に搬送状態判定部107は、最新の平均輝度断面波形500aの輝度値から過去平均輝度断面波形の輝度値を同一の位置において減算することを、全ての位置において行い、炉内幅方向(X軸方向)の各位置(各画素の位置)と、減算値との関係を導出する。以下の説明では、この関係を必要に応じて「輝度変化波形」と称する。
図14は、警告が必要となる状況の第4の例を説明する図であり、平均輝度断面波形500a(図14(a))と、過去平均輝度断面波形1410(図14(b))と、輝度変化波形1420(図14(c))の一例を概念的に示す図である。具体的に図14(c)に示す輝度変化波形1420は、平均輝度断面波形500aと、過去平均輝度断面波形1410とから得られたものである。また、図14(c)では、鋼帯2の右端の現在の位置と過去の位置とがずれていることを示す。
搬送状態判定部107は、輝度変化波形1420に対して基準値1430を設定し、輝度変化波形1420に基準値1430を下回る負のピークがあるか否かを判定する。この判定の結果、輝度変化波形1420に基準値1430を下回る負のピークがない場合、搬送状態判定部107は、鋼帯2が正常に搬送されていると判断する。
一方、輝度変化波形1420に基準値1430を下回る負のピークがある場合、搬送状態判定部107は、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置が確定したタイミングのうち、直近のタイミングを、端位置導出部105及び板幅導出部106による処理の結果から抽出し、抽出したタイミングにおける鋼帯2の右端及び左端の双方の位置Xf、Xgを、端位置導出部105及び板幅導出部106による処理の結果から抽出する。そして、搬送状態判定部107は、輝度変化波形1420の基準値1430を下回る負のピークの位置Xkと、位置Xf又はXgとの間の炉内幅方向(X軸方向)における距離D6が一定値以内であるか否かを判定する。
この判定の結果、輝度変化波形1420の基準値1430を下回る負のピークの位置Xkと、位置Xf又はXgとの間の炉内幅方向(X軸方向)における距離D6が一定値以内でない場合、搬送状態判定部107は、鋼帯2が正常に搬送されていると判断する。
一方、輝度変化波形1420の基準値1430を下回る負のピークの位置Xkと、位置Xf又はXgとの間の炉内幅方向(X軸方向)における距離D6が一定値以内である場合、搬送状態判定部107は、(鋼帯2の右端及び左端の位置Xf、Xgの炉内幅方向(X軸方向)における中央の位置Xhが、現在の処理において未検出の端側にあるので、)搬送確認の警告が必要であると判定される。
尚、ここでは、鋼帯2の右端側について説明したが、左端側についても右端側と同じようにして処理することができるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
また、鋼帯2の現在の右端及び左端の少なくとも何れか一方の位置の候補が得られ、他方が未検出である場合には、当該候補となる位置が、炉壁近傍領域内にない場合でも、搬送状態判定部107は、搬送確認の警告が必要であると判断する。
また、鋼帯2が蛇行しなければ、鋼帯2とその背景との温度差は小さいため、それらの輝度差も小さくなる。したがって、この場合には、鋼帯2の現在の右端及び左端の双方が未検出となる(可能性が高い)。よって、鋼帯2の現在の右端及び左端の双方が未検出である場合、鋼帯2は、加熱炉の炉内幅方向の中央(搬送ロール3の中央)を通っていると見なせる。そこで、鋼帯2の現在の右端及び左端の双方が未検出である場合には、搬送状態判定部107は、鋼帯2が正常に搬送されていると判断する。
搬送状態判定部107は、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、及びユーザインターフェースを用いることにより実現される。
(警告出力部108)
警告出力部108は、搬送状態判定部107により、搬送異常の警告が必要であると判定された場合、鋼帯2の搬送状態が異常であることを示す警告情報を作成し、出力する。これにより、オペレータは、例えば、鋼帯2の搬送速度を低下させる等の操業内容の変更、又は、操業の中断を行う。また、警告出力部108は、搬送状態判定部107により、搬送確認の警告が必要であると判定された場合、鋼帯2の搬送状態の確認が必要であることを示す警告情報を作成し、出力する。これにより、オペレータは、例えば、カメラ2で撮像された画像300を目視で確認し、操業内容の変更や操業の中断が必要であるかどうかを確認する。
このように、本実施形態では、搬送状態判定部107により、搬送異常の警告が必要であると判定された場合と、搬送確認の警告が必要であると判定された場合とで、異なる内容で警告を行う。
警告情報の出力の形態としては、例えば、表示装置への表示、音出力装置からの音(ブザー音や音声)の出力、及びそれらの双方が挙げられる。
尚、鋼帯2の現在の右端及び左端の少なくとも何れか一方の位置の候補が得られ、他方が未検出である場合であって、当該候補となる位置が、炉壁近傍領域内にある場合、警告出力部108は、搬送確認の警告が必要であることに代えて又は加えて、鋼帯2の端部が未検出であることを示す警告情報を出力してもよい。
警告出力部108は、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、及び表示装置や音出力装置とのインターフェースを用いることにより実現される。
<動作フローチャート>
次に、図15のフローチャートを参照しながら、搬送状態検出装置100の動作の一例を説明する。
まず、図15−1のステップS1501において、画像取り込み部101は、カメラ1のフレームレートに応じたタイミングで、カメラ1で撮像された画像300を取り込むまで待機する(図3を参照)。そして、カメラ1で撮像された画像300を取り込むとステップS1502に進む。
ステップS1502に進むと、輝度断面波形導出部102は、ステップS1501で取り込まれた画像300に対して設定された輝度検出領域310内の画像情報に基づいて、輝度断面波形400を導出する(図4を参照)。
次に、ステップS1503において、平均輝度断面波形導出部103は、ステップS1502で導出された輝度断面波形400を平均化して、平均輝度断面波形500を導出する(図5を参照)。
次に、ステップS1504において、輝度断面微分波形導出部104は、ステップS1503で導出された平均輝度断面波形500の輝度値を炉内幅方向に微分し、輝度断面微分波形600を導出する(図6、図7を参照)。
次に、ステップS1505において、端位置導出部105は、ステップS1504で導出された輝度断面微分波形600に対して、2つの基準値610a、610bの初期値の一方を設定する(図6を参照)。
次に、ステップS1506において、端位置導出部105は、輝度断面微分波形600のピークを検出したか否かを判定する(図6を参照)。基準値610aが設定されている場合には、基準値610aよりも大きな値が輝度断面微分波形600にあるか否かを判定する。一方、基準値610bが設定されている場合には、基準値610bよりも小さな値が輝度断面微分波形600にあるか否かを判定する。
この判定の結果、輝度断面微分波形600のピークが検出されなかった場合には、後述するステップS1513に進む。
一方、輝度断面微分波形600のピークが検出された場合には、ステップS1507に進む。ステップS1507に進むと、端位置導出部105は、過去に確定した位置があるか否かを判定する。基準値610aが設定されている場合には、鋼帯2の右端の位置が過去に確定しているか否かを判定し、基準値610bが設定されている場合には、鋼帯2の左端の位置が過去に確定しているか否かを判定する。
この判定の結果、過去に確定した位置がない場合には、ステップS1508に進み、端位置導出部105は、ステップS1506で検出したピークの位置を、鋼帯2の現在の端位置(右端又は左端の位置)として確定する。基準値610aが設定されている場合には、検出したピークの位置を、鋼帯2の現在の右端の位置として確定し、基準値610bが設定されている場合には、検出したピークの位置を、鋼帯2の現在の左端の位置として確定する。また、検出したピークの位置が複数ある場合には、予め設定されている位置に最も近い位置を、鋼帯2の現在の端位置として確定する。そして、後述するステップS1511に進む。
一方、過去に確定した位置がある場合には、ステップS1509に進み、端位置導出部105は、過去に確定した最新の位置と、ステップS1506で検出したピークの位置との間の炉内幅方向(X軸方向)における距離D1、D2の少なくとも1つが一定値以内であるか否かを判定する(図8、図9を参照)。基準値610aが設定されている場合には、過去に確定した鋼帯2の右端の最新の位置と、ステップS1506で検出したピークの位置との間の炉内幅方向(X軸方向)における距離が一定値以内であるか否かを判定し、基準値610bが設定されている場合には、過去に確定した鋼帯2の左端の最新の位置と、ステップS1506で検出したピークの位置との間の炉内幅方向(X軸方向)における距離が一定値以内であるか否かを判定する。
この判定の結果、過去に確定した最新の位置と、ステップS1506で検出したピークの位置との間の炉内幅方向(X軸方向)における距離D1、D2の少なくとも1つが一定値以内にない場合には、後述するステップS1517に進む。
一方、過去に確定した最新の位置と、ステップS1506で検出したピークの位置との間の炉内幅方向(X軸方向)における距離D1、D2の少なくとも1つが一定値以内である場合には、ステップS1510に進む。ステップS1510に進むと、端位置導出部105は、ステップS1506で検出したピークの位置のうち、過去に確定した最新の位置に最も近い位置を、鋼帯2の現在の端位置(右端又は左端の位置)として確定する。基準値610aが設定されている場合には、検出したピークの位置のうち、過去に確定した鋼帯2の右端の最新の位置に最も近い位置を、鋼帯2の現在の右端の位置として確定し、基準値610bが設定されている場合には、検出したピークの位置のうち、過去に確定した鋼帯2の左端の最新の位置に最も近い位置を、鋼帯2の現在の左端の位置として確定する。
そして、ステップS1511に進むと、端位置導出部105は、鋼帯2の右端及び左端のうち、ステップS1510で位置を確定した側の端に対する端位置連続数に「1」を加算する。端位置連続数は、位置が連続して確定している回数を、鋼帯2の右端及び左端のそれぞれについて個別に示すものである。
次に、ステップS1512において、端位置導出部105は、2つの基準値610a、610bの初期値の双方を選択したか否かを判定する。この判定の結果、2つの基準値610a、610bの初期値の双方を選択していない場合には、ステップS1505に戻り、未選択の基準値の初期値を選択し、未選択の基準値に基づいて、ステップS1505以降の処理を行う。
前述したようにステップS1506において、輝度断面微分波形600のピークが検出されなかった場合には、ステップS1513に進む。ステップS1513に進むと、端位置導出部105は、ステップS1505で設定した基準値610a又は610bの変更を所定の回数、行ったか否かを判定する。
この判定の結果、基準値610a又は610bの変更を所定の回数、行っていない場合には、ステップS1514に進み、端位置導出部105は、ステップS1505で設定した基準値610a又は610bを変更する。そして、ステップS1506に戻り、変更後の基準値610a又は610bに基づいて、ステップS1506以降の処理を行う。
一方、基準値610a又は610bの変更を所定の回数、行った場合、ステップS1515に進み、端位置導出部105は、鋼帯2の現在の端位置(右端又は左端の位置)を未検出と判断する。基準値610aが設定されている場合には、鋼帯2の現在の右端の位置が未検出と判断し、基準値610bが設定されている場合には、鋼帯2の現在の左端の位置を未検出と判断する。
次に、ステップS1516において、端位置導出部105は、鋼帯2の右端及び左端のうち、ステップS1510で位置を確定した側の端に対する端位置連続数を「0」に設定(リセット)する。そして、前述したステップS1512に進む。
また、前述したように、ステップS1509において、過去に確定した最新の位置と、ステップS1506で検出したピークの位置との間の炉内幅方向(X軸方向)における距離D1、D2の少なくとも1つが一定値以内にない場合には、ステップS1517に進む。ステップS1517に進むと、端位置導出部105は、鋼帯2の現在の端位置(右端又は左端の位置)を確定せずに、ステップS1506検出したピークの位置(の全て)を、鋼帯2の現在の端位置(右端又は左端の位置)の候補とする。基準値610aが設定されている場合には、ピークの位置(の全て)を、鋼帯2の現在の右端の位置の候補とし、基準値610bが設定されている場合には、ピークの位置(の全て)を、鋼帯2の現在の左端の位置の候補とする。そして、前述したステップS1516に進み、端位置連続数を「0」に設定(リセット)する。
以上のようにして、ステップS1512において、2つの基準値610a、610bの初期値の双方が選択されたと判定され、鋼帯2の現在の右端及び左端の位置のそれぞれについて、検出処理の結果(位置の確定、位置の未検出、又は、位置の候補の決定)が得られると、図15−2のステップS1518に進む。
ステップS1518に進むと、板幅導出部106は、鋼帯2の右端を指定する。これにより、鋼帯2の右端に対する処理が行われる。
次に、ステップS1519において、板幅導出部106は、図15−1のフローチャートによる処理の結果(最新の検出処理の結果)から、鋼帯2の右端及び左端のうち、ステップS1518又は後述するステップS1526で指定されている方の位置が確定しているか否かを判定する。
この判定の結果、鋼帯2の右端及び左端のうち、指定されている方の位置が確定していない場合には、後述するステップS1525に進む。
一方、鋼帯2の右端及び左端のうち、指定されている方の位置が確定している場合には、ステップS1520に進む。ステップS1520に進むと、板幅導出部106は、図15−1のフローチャートによる処理の結果(最新の検出処理の結果)から、鋼帯2の右端及び左端のうち、ステップS1518又は後述するステップS1526で指定されていない方の位置が確定しているか否かを判定する。
この判定の結果、鋼帯2の右端及び左端のうち、指定されていない方の位置が確定していない場合には、後述するステップS1522に進む。
一方、鋼帯2の右端及び左端のうち、指定されていない方の位置が確定している場合(すなわち、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置が確定している場合)には、ステップS1521に進む。ステップS1521に進むと、板幅導出部106は、確定している鋼帯2の右端及び左端の双方の位置の間の炉内幅方向(X軸方向)における距離を、鋼帯2の現在の板幅として導出する。そして、後述するステップS1527に進む。
前述したように、ステップS1520において、鋼帯2の右端及び左端のうち、指定されていない方の位置が確定していない場合(すなわち、指定された位置のみが確定している場合)には、ステップS1522に進む。ステップS1522に進むと、板幅導出部106は、鋼帯2の右端及び左端の双方において、端位置連続数が一定値以上であるか否かを判定する。この判定の結果、鋼帯2の右端及び左端の双方において、端位置連続数が一定値以上でない場合には、後述するステップS1525に進む。
一方、鋼帯2の右端及び左端の双方において、端位置連続数が一定値以上である場合には、ステップS1523に進む。ステップS1523に進むと、板幅導出部106は、既に導出した板幅のうち、直近(最新)の板幅D3を、現在の板幅D4として設定する(図10を参照)。
次に、ステップS1524において、板幅導出部106は、鋼帯2の右端及び左端の位置のうち、確定している方の位置Xaと、ステップS1523で設定した板幅D4とから、未確定の方の現在の位置Xeを導出する(図10を参照)。そして、後述するステップS1527に進む。
また、前述したように、ステップS1519において、鋼帯2の右端及び左端のうち、指定されている方の位置が確定していないと判定された場合と、ステップS1522において、鋼帯2の右端及び左端の双方において、端位置連続数が一定値以上でないと判定された場合には、指定された端位置に基づく板幅を導出することができないので、ステップS1525に進む。ステップS1525に進むと、板幅導出部106は、鋼帯2の右端及び左端の双方を指定したか否かを判定する。この判定の結果、鋼帯2の右端及び左端の双方を指定していない場合には、ステップS1526に進み、板幅導出部106は、鋼帯2の左端を指定する。そして、前述したステップS1519に戻り、鋼帯2の左端に対する処理が行われる。
一方、鋼帯2の右端及び左端の双方を指定した場合には、ステップS1527に進む。前述したように、板幅が導出された場合(ステップS1521、S1523)にもステップS1527に進む。
ステップS1527に進むと、搬送状態判定部107は、鋼帯2の現在の右端及び左端の位置として確定した位置の少なくとも何れか1つが炉壁近傍領域1120a、1120bの何れかの中にあるか否かを判定する(図11(a)を参照)。この判定の結果、鋼帯2の現在の右端及び左端の位置として確定した位置の少なくとも何れか1つが炉壁近傍領域1120a、1120bの何れかの中にある場合には、搬送異常の警告が必要であると判定し、ステップS1528に進む。そして、ステップS1528において、警告出力部108は、鋼帯2の搬送状態が異常であることを示す警告情報を作成し、出力する。そして、図15のフローチャートによる処理を終了する。
一方、鋼帯2の現在の右端及び左端の位置として確定した位置の少なくとも何れか1つが炉壁近傍領域1120a、1120bの何れかの中にない場合には、ステップS1529に進む。ステップS1529に進むと、搬送状態判定部107は、鋼帯2の現在の右端及び左端の位置の候補の少なくとも何れか1つが炉壁近傍領域1120a、1120bの何れかの中にあるか否かを判定する(図11(b)を参照)。
この判定の結果、鋼帯2の現在の右端及び左端の位置の候補の少なくとも何れか1つが炉壁近傍領域1120a、1120bの何れかの中にある場合には、搬送確認の警告が必要であると判定し、ステップS1530に進む。そして、ステップS1530において、警告出力部108は、鋼帯2の搬送状態の確認が必要であることを示す警告情報を作成し、出力する。そして、図15のフローチャートによる処理を終了する。
一方、鋼帯2の現在の右端及び左端の位置の候補の少なくとも何れか1つが炉壁近傍領域1120a、1120bの何れかの中にない場合には、鋼帯2の現在の右端及び左端の位置として確定した位置と、鋼帯2の現在の右端及び左端の位置の候補だけからでは、鋼帯2の蛇行を検出できないので、図15−3のステップS1531に進む。
ステップS1531に進むと、搬送状態判定部107は、鋼帯2の右端を指定する。これにより、鋼帯2の右端に対する処理が行われる。
次に、ステップS1532において、搬送状態判定部107は、図15−1のフローチャートによる処理の結果(最新の検出処理の結果)から、鋼帯2の右端及び左端のうち、ステップS1531又は後述するステップS1534で指定されている方の位置が確定又は候補として決定しているか否かを判定する。
この判定の結果、鋼帯2の右端及び左端のうち、指定されている方の位置が確定又は候補として決定していない場合には、後述するステップS1535に進む。
一方、鋼帯2の右端及び左端のうち、指定されている方の位置が確定又は候補として決定している場合には、ステップS1533に進み、搬送状態判定部107は、鋼帯2の右端及び左端の双方を指定したか否かを判定する。この判定の結果、鋼帯2の右端及び左端の双方を指定した場合には、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置が確定又は候補として決定され、且つ、それらの位置が、炉壁近傍領域1120a、1120bの何れの中にもないので、鋼帯2は正常に判定されていると判断し、図15のフローチャートによる処理を終了する。
一方、鋼帯2の右端及び左端の双方を指定していない場合には、ステップS1534に進み、搬送状態判定部107は、鋼帯2の左端を指定する。そして、前述したステップS1532に戻り、鋼帯2の左端に対する処理が行われる。
前述したようにステップS1532において、鋼帯2の右端及び左端のうち、指定されている方の位置が確定していないと判定された場合には、ステップS1535に進む。ステップS1535に進むと、搬送状態判定部107は、図15−1のフローチャートによる処理の結果(最新の検出処理の結果)から、鋼帯2の右端及び左端のうち、ステップS1531又はステップS1534で指定されていない方の位置が確定しているか否かを判定する。
この判定の結果、鋼帯2の右端及び左端のうち、指定されていない方の位置が確定していない場合には、鋼帯2の現在の右端及び左端の双方の位置が確定していないので、ステップS1536に進む。そして、ステップS1536において、警告出力部108は、鋼帯2の搬送状態の確認が必要であることを示す警告情報を作成し、出力する。ただし、鋼帯2の現在の右端及び左端の双方の位置が未検出である場合には、警告情報の作成と出力を行わないようにする。そして、図15のフローチャートによる処理を終了する。
一方、鋼帯2の右端及び左端のうち、指定されていない方の位置が確定している場合には、鋼帯2の右端及び左端のうち、一方の位置が確定し、他方の位置が未検出であるので、鋼帯2の搬送状態の検出を継続し、ステップS1537に進む。ステップS1537に進むと、搬送状態判定部107は、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置が確定したタイミングのうち、直近のタイミングにおける鋼帯2の右端及び左端の双方の位置Xf、Xgを、図15−1のフローチャートによる処理の結果から抽出し、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置Xf、Xgの炉内幅方向(X軸方向)における中央の位置Xhを導出する(図12を参照)。
次に、ステップS1538において、搬送状態判定部107は、ステップS1537で導出した位置Xhが、未検出の端側にあるか否かを判定する。この判定の結果、ステップS1537で導出した位置Xhが、未検出の端側にない場合には、熱延板2は正常に搬送されていると判断し、図15のフローチャートによる処理を終了する。
一方、ステップS1537で導出した位置Xhが、未検出の端側にある場合には、ステップS1539に進む。ステップS1539に進むと、搬送状態判定部107は、1回前からs回前までの検出処理において得られた位置(確定した位置及び候補となる位置)の中に、現在の検出処理において確定した位置から、未検出の端と反対側の端の方向に、炉内幅方向(X軸方向)に沿って一定の距離D5だけ隔てた位置よりも更に未検出の端とは反対側の端側に位置するものがあるか否かを判定する(図12を参照)。
この判定の結果、1回前からs回前までの検出処理において得られた位置の中に、現在の検出処理において確定した位置から、未検出の端と反対側の端の方向に、炉内幅方向(X軸方向)に沿って一定の距離だけ隔てた位置よりも更に未検出の端とは反対側の端側に位置するものがない場合には、後述する図15−4のステップS1541に進む。
一方、1回前からs回前までの検出処理において得られた位置の中に、現在の検出処理において確定した位置から、未検出の端と反対側の端の方向に、炉内幅方向(X軸方向)に沿って一定の距離だけ隔てた位置よりも更に未検出の端とは反対側の端側に位置するものがある場合には、ステップS1540に進み、警告出力部108は、鋼帯2の搬送状態の確認が必要であることを示す警告情報を作成し、出力する。そして、図15のフローチャートによる処理を終了する。
前述したように、ステップS1539において、過去の位置の中に現在の確定している位置と大きくずれているものがないと判定された場合には、図15−4のステップS1541に進む。
ステップS1541に進むと、搬送状態判定部107は、現在の平均輝度断面波形500aを抽出する(図13、図14(a)を参照)。
次に、ステップS1542において、搬送状態判定部107は、現在の平均輝度断面波形500aよりもp回前からq回前までの間に導出された全ての平均輝度断面波形の輝度値を平均化して、過去平均輝度断面波形1410を導出する(図14(b)を参照)。
次に、ステップS1543において、搬送状態判定部107は、現在の平均輝度断面波形500aと過去平均輝度断面波形1410との差分をとって、輝度変化波形1420を導出する(図14(c)を参照)。
次に、ステップS1544において、搬送状態判定部107は、輝度変化波形1420に対して基準値1430を設定し、輝度変化波形1420に基準値1430を下回る負のピークがあるか否かを判定する(図14(c)を参照)。
この判定の結果、輝度変化波形1420に基準値1430を下回る負のピークがない場合には、鋼帯2が正常に搬送されていると判断し、図15のフローチャートによる処理を終了する。
一方、度変化波形1420に基準値1430を下回る負のピークがある場合には、ステップS1545に進み、搬送状態判定部107は、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置が確定したタイミングのうち、直近のタイミングにおける鋼帯2の右端及び左端の双方の位置Xf、Xgを抽出する。
次に、ステップS1546において、搬送状態判定部107は、輝度変化波形1420の基準値1430を下回る負のピークの位置Xkと、位置Xf又はXgとの間の炉内幅方向(X軸方向)における距離D6が一定値以内であるか否かを判定する(図14(c)を参照)。
この判定の結果、輝度変化波形1420の基準値1430を下回る負のピークの位置Xkと、位置Xf又はXgとの間の炉内幅方向(X軸方向)における距離D6が一定値以内でない場合には、鋼帯2が正常に搬送されていると判断し、図15のフローチャートによる処理を終了する。
一方、輝度変化波形1420の基準値1430を下回る負のピークの位置Xkと、位置Xf又はXgとの間の炉内幅方向(X軸方向)における距離D6が一定値以内である場合には、ステップS1547に進む。そして、ステップS1547において、警告出力部108は、鋼帯2の搬送状態の確認が必要であることを示す警告情報を作成し、出力する。そして、図15のフローチャートによる処理を終了する。
<まとめ>
以上のように本実施形態では、カメラ2により撮像された画像300に対して設定された輝度検出領域310内の画像情報に基づいて、輝度検出領域310の各ラインにおいて輝度断面波形400を導出し、それらの輝度値を平均化した平均輝度断面波形500を導出する。そして、平均輝度断面波形500の輝度値を炉内幅方向に微分することにより輝度断面微分波形600を導出する。そして、輝度断面微分波形600を使って、鋼帯2の搬送状態が異常であることを示す警告又は鋼帯2の搬送状態の確認が必要であることを示す警告を行うことが必要であるかどうかを判断する。このように、カメラ2により撮像された画像300を画像処理するので、オペレータが常時モニターを監視する必要がなくなる。また、レーザ距離計を使用する場合に比べて、温度の影響を受けずに端位置を検出することができると共に、測定用機材と設置工事のコストを大幅に低減することができる。さらに、搬送対象物が水平方向に直進する搬送方式でない場合であっても適用することができる。よって、鋼帯2の搬送状態(蛇行していること又は蛇行している可能性があること)を、その搬送中に、容易に且つ確実に検出することができる。
また、本実施形態では、鋼帯2の右端及び左端のうち一方の位置が確定している場合であって、鋼帯2の右端及び左端の双方において端位置連続数が一定値以上である場合には、直近の板幅D3を現在の板幅D4として用いて、確定していない方の位置を導出した。したがって、鋼帯2の右端及び左端の位置を可及的に確定させることができる。また、直近の板幅D3を用いるので、鋼帯2の膨張等を加味したより正確な板幅を採用することができると共に、プロセスコンピュータ等の外部装置との通信が不要になるので、コストを低減することができる。
また、本実施形態では、鋼帯2の右端及び左端のうち一方の位置が確定している場合であって、他方の位置が未検出である場合には、搬送状態判定部107は、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置が確定したタイミングのうち、直近のタイミングにおける鋼帯2の右端及び左端の双方の位置Xf、Xgの炉内幅方向(X軸方向)における中央の位置Xhを導出した。そして、この位置Xhが、未検出の端側にある場合には、位置が確定している側において、位置が未検出の端側に移動しているか否かを検出した(図12の手法又は図13及び図14の手法を参照)。したがって、鋼帯2の右端及び左端のうち、他方の位置が未検出である場合であっても、鋼帯2の蛇行(又は蛇行の可能性があること)を、その搬送中に検出することができる。
<変形例>
(変形例1)
本実施形態では、板幅導出部106で鋼帯2の板幅を導出した場合には、当該鋼帯2の板幅を用いて、確定していない位置(図10に示す例では位置Xe)を無条件で導出する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、板幅導出部106で導出された鋼帯2の板幅のうち、直近の検出処理で得られた鋼帯2の板幅からt(tは2以上の整数)回前の検出処理で得られた鋼帯2の板幅までの中に、現在の検出処理で得られた鋼帯2の板幅との差の絶対値が一定値以上のものがあるか否かを判定し、これらの差の絶対値が一定値以上のものがある場合には、現在の検出処理で得られた鋼帯2の板幅を導出した際に用いた鋼帯2の位置(図10に示す例では位置Xa)が信頼できるものではないとし、他方の位置(図10に示す例では位置Xe)を導出しないようにする。そして、このような状況である場合に、過去の一定期間において得られた鋼帯2の位置(確定した位置及び候補として得られた位置)の中に、炉壁近傍領域1120a、1120b内に入っているものがある場合には、炉壁近傍領域1120a、1120bに近い場所で、鋼帯2の端位置(右端の位置・左端の位置)の検出が不安定になっているとし、搬送確認の警告が必要であると判定することができる。
(変形例2)
本実施形態では、加熱炉の右端側、左端側にそれぞれ1種類の炉壁近傍領域1120a、1120bを設定する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。炉壁近傍領域1120a、1120bを、炉内幅方向(X軸方向)においてr(rは2以上の整数)個に分割してもよい。このようにした場合、鋼帯2の搬送状態が異常であることを示す警告情報として異なる内容の警告情報を出力することができる。例えば、鋼帯2の端位置(右端の位置・左端の位置)が鋼帯2の炉壁により近い領域にあるほど、危険度が高いことを示す警告情報を出力することができる。
(変形例3)
本実施形態では、照明装置による照明がなされている状態で画像300を撮像する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、搬送対象物とその背景の輝度差が大きい場合には、必ずしも照明を行う必要はない。
(変形例4)
本実施形態では、領域710における輝度値の算術平均値と、領域720における輝度値の算出平均値との差分を用いて輝度断面微分波形600を導出する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、相互に隣り合う2つの画素の輝度値の差分を用いて輝度断面微分波形を導出してもよい。
(変形例5)
本実施形態では、輝度断面微分波形600に基準値610aよりも大きな値があるか否かを、基準値610aを段階的に小さくしながら判定する共に、輝度断面微分波形600に基準値610bよりも小さな値があるか否かを、基準値610bを段階的に大きくしながら判定することにより、輝度断面微分波形600のピークを検出する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、輝度断面微分波形600のピークを検出する方法は、このような方法に限定されず、公知の種々の方法を採用することができる。
(変形例6)
本実施形態では、画像300に対して1つの矩形状の輝度検出領域310を設定する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、輝度検出領域310の形状や数は、このようなものに限定されない。例えば、鋼帯2の右端側と左端側のそれぞれに輝度検出領域を個別に設定してもよい。このようにした場合には、鋼帯2の右端側と左端側のそれぞれにおいて、鋼帯2とその背景との輝度差が大きい領域に、輝度検出領域を個別に設定することができる。
(変形例7)
本実施形態では、鋼帯2の右端及び左端のうち一方の位置が確定している場合であって、鋼帯2の右端及び左端の双方において端位置連続数が一定値以上である場合には、直近の板幅D3を現在の板幅D4として用いる場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、鋼帯2の仕様から定まっている板幅を現在の板幅D4として用いてもよい。また、鋼帯2の右端及び左端の双方において端位置連続数が一定値以上である場合という条件の代わりに、例えば、以下の条件を採用してもよい。すなわち、鋼帯2の右端及び左端の双方の位置が確定したタイミングのうち、直近のタイミングにおける鋼帯2の右端及び左端の双方の位置と、w回前(wは3以上の整数)のタイミングにおける鋼帯2の右端及び左端の双方の位置と、の炉内幅方向(X軸方向)における距離の差が、鋼帯2の右端及び左端のそれぞれにおいて一定値以下である場合という条件を採用してもよい。
(変形例8)
本実施形態では、図15−2のステップS1530、図15−3のステップS1536、S1541、図15−4のステップS1548において、同じ警告情報を出力する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はなく、状況に応じて異なる内容の警告情報を出力してもよい。
(変形例9)
本実施形態では、搬送異常の警告が必要であるか否かを判定し、警告を出力する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、搬送状態を変更又は確認するための動作を行っていれば、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、警告出力部108の代わりに、搬送制御部を設け、搬送状態判定部107は、警告が必要であるか否かの代わりに、搬送ラインを制御する必要があるか否かを判定し、搬送状態判定部107により搬送ラインを制御する必要があると判定された場合、搬送制御部は、搬送ラインに対し、搬送ラインを所定の速度まで(自動的に)減速させることを指示する制御信号を送信するようにしてもよい。また、搬送ラインの速度を制御する代わりに、鋼帯2の張力等を制御するようにしてもよい。
(変形例10)
本実施形態では、図15−3のステップS1540、S1541と、図15−4のステップS1542〜S1548と、の双方を行う場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、これらのうち、一方のみを行ってもよいし、双方を個別に行ってもよい。図15−4のステップS1542〜S1548を独立して行う場合には、ステップS1542〜S1547の後に、図15−3のステップS1537、S1538を行い、ステップS1538の判定でYESとなった時点でステップS1548の処理を行うようにしてもよい。また、図15−3のステップS1540、S1542〜S1547を行わずに、図15−3のステップS1539の判定でYESとなった時点で警告等を行うようにしてもよい。
(変形例11)
本実施形態では、複数の輝度断面波形400を導出して平均輝度断面波形500を導出する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、輝度断面波形400を1つだけ導出してもよい。
(変形例12)
本実施形態では、搬送物を熱間圧延後の鋼帯(鋼帯2)とし、熱間圧延工程の後工程に配置されている加熱炉内を搬送している当該鋼帯の蛇行を検出する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようなものに限定されない。例えば、熱間圧延ラインにおいて熱間圧延されているスラブの蛇行を検出対象にしてもよいし、溶融亜鉛めっきライン(CGL:Continuous Galvanizing Line:)で搬送されている鋼帯の蛇行を検出対象にしてもよい。
尚、以上説明した本発明の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び前記プログラム等のコンピュータプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
<請求項との関係>
(請求項1、13)
画像取り込み手段は、例えば、画像取り込み部101により実現される。また、画像取り込み工程は、例えば、図15−1のステップS1501の処理により実現される。
輝度断面波形導出手段は、例えば、輝度断面波形導出部102、平均輝度断面波形導出部103により実現される。また、輝度断面波形導出工程は、例えば、図15−1のステップS1502、S1503の処理により実現される。
輝度断面微分波形導出手段は、例えば、輝度断面微分波形導出部104により実現される。また、輝度断面微分波形導出工程は、例えば、図15−1のステップS1504の処理により実現される。
端位置導出手段は、例えば、端位置導出部105により実現される。また、端位置導出工程は、例えば、図15−1のステップS1505〜S1517の処理により実現される。
搬送状態判定手段は、例えば、搬送状態判定部107により実現される。また、搬送状態判定工程は、例えば、図15−2のステップS1527、S1529、図15−3のステップS1531〜S1535、S1537〜S1539、図15−4のステップS1541〜S1546の処理により実現される。
出力手段は、例えば、警告出力部108により実現される。また、出力工程は、例えば、図15−2のステップS1528、S1530、図15−3のステップS1536、S1540、図15−4のS1547の処理により実現される。
(請求項2、14)
例えば、端位置導出部105がステップS1509の処理を行うことにより実現される。
(請求項3、15)
例えば、搬送状態判定部107がステップS1527の処理を行うことにより実現される。
(請求項4、16)
例えば、端位置導出部105がステップS1509の処理を行うことにより実現される。
(請求項5、17)
例えば、搬送状態判定部107がステップS1529の処理を行うことにより実現される。
(請求項6、18)
例えば、端位置導出部105がステップS1506、S1513、S1515の処理を行うことにより実現される。
(請求項7、19)
幅導出手段は、例えば、板幅導出部106により実現される。また、幅導出工程は、例えば、図15−2のステップS1519、S1520、S1522〜S1524の処理により実現される。
(請求項8、20)
例えば、端位置導出部105及び板幅導出部106が(1)式の計算を行うことにより実現される。
(請求項9、21)
中央位置導出手段、警告要否判定手段は、例えば、搬送状態判定部107により実現される。また、中央位置導出工程は、例えば、ステップS1537の処理により実現され、出力要否判定工程は、例えば、ステップS1538、S1539、S1541〜S1546の処理により実現される。
(請求項10、22)
例えば、搬送状態判定部107がステップS1538、S1539の処理を行うことにより実現される。
(請求項11、23)
過去輝度断面波形導出手段と、輝度変化波形導出手段と、端部位置抽出手段は、例えば、搬送状態判定部107により実現される。また、過去輝度断面波形導出工程は、例えば、ステップS1542の処理により実現され、輝度変化波形導出工程は、例えば、ステップS1543の処理により実現され、端部位置抽出工程は、例えば、ステップS1545の処理により実現される。また、出力要否判定工程は、例えば、搬送状態判定部107がステップS1538、S1546の処理を行うことにより実現される。
(請求項12、24)
例えば、平均輝度断面波形導出部103がステップS1503の処理を行うことにより実現される。
1 カメラ
2 鋼帯
3 搬送ロール
100 搬送状態検出装置
101 画像取り込み部
102 輝度断面波形導出部
103 平均輝度断面波形導出部
104 輝度断面微分波形導出部
105 端位置導出部
106 板幅導出部
107 搬送状態判定部
108 警告出力部
300 画像
310 輝度検出領域
400 輝度断面波形
500 平均輝度断面波形
600 輝度断面微分波形
1120 炉壁近傍領域
1410 過去平均輝度断面波形
1420 輝度変化波形

Claims (25)

  1. 搬送対象物と当該搬送対象物の背景との輝度差が生じている状態で当該搬送対象物と当該搬送対象物の背景とを含む画像を取り込む画像取り込み手段と、
    前記画像取り込み手段により取り込まれた画像の各画素の輝度値のうち、前記搬送対象物が蛇行し得る方向に対応する方向である幅方向における輝度値と、前記幅方向の各位置との関係を示す輝度断面波形を導出する輝度断面波形導出手段と、
    前記輝度断面波形導出手段により導出された前記輝度断面波形における輝度値の変化分と、前記幅方向の各位置との関係を示す輝度断面微分波形を導出する輝度断面微分波形導出手段と、
    前記輝度断面微分波形導出手段により導出された前記輝度断面微分波形におけるピークに基づいて、前記搬送対象物の前記幅方向における端部の現在の位置に係る情報を導出する端位置導出手段と、
    前記端位置導出手段により導出された、前記搬送対象物の前記幅方向の端部の位置に係る情報に基づいて、前記搬送対象物の搬送状態を判定する搬送状態判定手段と、
    前記搬送状態判定手段による判定の結果に基づいて、前記搬送対象物の搬送状態を変更又は確認するための情報を出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする搬送状態検出装置。
  2. 前記端位置導出手段は、
    前記輝度断面微分波形導出手段により導出された前記輝度断面微分波形におけるピークの位置と、過去の所定のタイミングで確定された、前記搬送対象物の前記幅方向の端部の位置と、の間の前記幅方向における距離が一定値以内である場合、前記ピークの位置のうち、過去に確定された、前記搬送対象物の前記幅方向における端部の位置に最も近い位置を、前記搬送対象物の前記幅方向の端部の現在の位置として確定することを特徴とする請求項1に記載の搬送状態検出装置。
  3. 前記搬送状態判定手段は、
    前記確定された搬送対象物の前記幅方向における端部の現在の位置が、前記幅方向の両端側にそれぞれ設定された所定の蛇行検出領域の内部にある場合に、前記搬送対象物の搬送状態が前記出力手段による情報の出力が必要な状態であると判定することを特徴とする請求項2に記載の搬送状態検出装置。
  4. 前記端位置導出手段は、
    前記輝度断面微分波形導出手段により導出された前記輝度断面微分波形におけるピークの位置と、過去の所定のタイミングで確定された、前記搬送対象物の前記幅方向の端部の位置と、の間の前記幅方向における距離が一定値以内にない場合、前記ピークの位置を、前記搬送対象物の前記幅方向における端部の現在の位置の候補と判断することを特徴とする請求項2又は3に記載の搬送状態検出装置。
  5. 前記搬送状態判定手段は、
    前記搬送対象物の前記幅方向における端部の位置の候補が、前記幅方向の両端側にそれぞれ設定された所定の蛇行検出領域の内部にある場合に、前記搬送対象物の搬送状態が前記出力手段による情報の出力が必要な状態であると判定することを特徴とする請求項4に記載の搬送状態検出装置。
  6. 前記端位置導出手段は、
    前記輝度断面微分波形導出手段により導出された前記輝度断面微分波形におけるピークが検出されない場合、前記搬送対象物の前記幅方向における端部の現在の位置を検出できないと判断することを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の搬送状態検出装置。
  7. 前記端位置導出手段により導出された、前記搬送対象物の前記幅方向における端部の現在の位置に係る情報に基づいて、前記搬送対象物の前記幅方向の長さを導出する幅導出手段を更に有し、
    前記幅導出手段は、
    前記端位置導出手段により、前記搬送対象物の前記幅方向の一方の端部の位置のみが現在の位置として確定された場合であって、前記搬送対象物の前記幅方向の両方の端部の位置として過去の所定の複数のタイミングで確定された位置の変動が一定値以内である場合に、当該確定された当該一方の端部の現在の位置と、前記搬送対象物の前記幅方向の長さとして導出された長さのうち直近に得られた長さとに基づいて、前記搬送対象物の前記幅方向における他方の端部の現在の位置を導出し、
    前記幅導出手段により導出された、前記搬送対象物の前記幅方向における他方の端部の現在の位置を、前記搬送対象物の前記幅方向の他方の端部の現在の位置として確定することを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載の搬送状態検出装置。
  8. 現在の位置として確定された前記搬送対象物の前記幅方向における端部と同じ側の端部の位置が、直近の処理においても確定された場合、当該確定された搬送対象物の端部の現在の位置と、当該直近の処理において確定された端部の位置と、を比例配分することにより、当該確定された搬送対象物の前記幅方向における端部の現在の位置を補正することを特徴とする請求項2〜7の何れか1項に記載の搬送状態検出装置。
  9. 前記搬送状態判定手段は、
    前記搬送対象物の前記幅方向の一方の端部の位置が現在の位置として確定し、且つ、他方の端部の位置が検出できなかった場合、前記搬送対象物の前記幅方向における両方の端部の位置が確定した過去のタイミングのうち、直近のタイミングにおける前記搬送対象物の前記幅方向における両方の端部の位置の前記幅方向における中央の位置を導出する中央位置導出手段と、
    前記中央位置導出手段により導出された前記位置に応じて、前記搬送対象物の搬送状態が前記出力手段による情報の出力が必要な状態であるか否かを判定する出力要否判定手段と、を更に有することを特徴とする請求項2〜8の何れか1項に記載の搬送状態検出装置。
  10. 前記出力要否判定手段は、
    前記中央位置導出手段により導出された前記位置が、前記幅方向の両端側にそれぞれ設定された所定の蛇行検出領域の間の領域の前記幅方向における中央の位置よりも、前記他方の端部側にある場合であって、前記一方の端部における位置として所定のタイミングで既に確定した複数の位置の中に、前記搬送対象物の前記幅方向の一方の端部の位置として確定した現在の位置から当該一方の端部側の方向に前記幅方向に沿って一定の距離だけ隔てた位置よりも、更に当該一方の端部側の位置がある場合に、前記搬送対象物の搬送状態が前記出力手段による情報の出力が必要な状態であると判定することを特徴とする請求項9に記載の搬送状態検出装置。
  11. 前記搬送状態判定手段は、
    前記輝度断面波形導出手段により導出された前記輝度断面波形のうち、所定のタイミングで既に導出された複数の前記輝度断面波形の平均をとった輝度断面波形である過去輝度断面波形を導出する過去輝度断面波形導出手段と、
    前記輝度断面波形導出手段により導出された現在の前記輝度断面波形と、前記過去輝度断面波形導出手段により導出された過去輝度断面波形導出手段との差分である輝度変化波形を導出する輝度変化波形導出手段と、
    前記搬送対象物の前記幅方向における両方の端部の位置が確定した過去のタイミングのうち、直近のタイミングにおける前記搬送対象物の前記幅方向における両方の端部の位置を抽出する端部位置抽出手段と、を更に有し、
    前記出力要否判定手段は、前記輝度変化波形導出手段により導出された輝度変化波形のピークの位置と、前記端部位置抽出手段により抽出された位置との、前記幅方向における距離が一定値以内にある場合であって、前記中央位置導出手段により導出された前記位置が、前記幅方向の両端側にそれぞれ設定された所定の蛇行検出領域の間の領域の前記幅方向における中央の位置よりも、前記他方の端部側にある場合に、前記搬送対象物の搬送状態が前記出力手段による情報の出力が必要な状態であると判定することを特徴とする請求項9に記載の搬送状態検出装置。
  12. 前記輝度断面波形導出手段は、前記輝度断面波形を複数の位置で導出し、導出した複数の前記輝度断面波形の平均をとった輝度断面波形である平均輝度断面波形を導出し、
    前記輝度断面波形の代わりに、前記平均輝度断面波形が用いられるようにしたことを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の搬送状態検出装置。
  13. 搬送対象物と当該搬送対象物の背景との輝度差が生じている状態で当該搬送対象物と当該搬送対象物の背景とを含む画像を取り込む画像取り込み工程と、
    前記画像取り込み工程により取り込まれた画像の各画素の輝度値のうち、前記搬送対象物が蛇行し得る方向に対応する方向である幅方向における輝度値と、前記幅方向の各位置との関係を示す輝度断面波形を導出する輝度断面波形導出工程と、
    前記輝度断面波形導出工程により導出された前記輝度断面波形における輝度値の変化分と、前記幅方向の各位置との関係を示す輝度断面微分波形を導出する輝度断面微分波形導出工程と、
    前記輝度断面微分波形導出工程により導出された前記輝度断面微分波形におけるピークに基づいて、前記搬送対象物の前記幅方向における端部の現在の位置に係る情報を導出する端位置導出工程と、
    前記端位置導出工程により導出された、前記搬送対象物の前記幅方向の端部の位置に係る情報に基づいて、前記搬送対象物の搬送状態を判定する搬送状態判定工程と、
    前記搬送状態判定工程による判定の結果に基づいて、前記搬送対象物の搬送状態を変更又は確認するための情報を出力する出力工程と、
    を有することを特徴とする搬送状態検出方法。
  14. 前記端位置導出工程は、
    前記輝度断面微分波形導出工程により導出された前記輝度断面微分波形におけるピークの位置と、過去の所定のタイミングで確定された、前記搬送対象物の前記幅方向の端部の位置と、の間の前記幅方向における距離が一定値以内である場合、前記ピークの位置のうち、過去に確定された、前記搬送対象物の前記幅方向における端部の位置に最も近い位置を、前記搬送対象物の前記幅方向の端部の現在の位置として確定することを特徴とする請求項13に記載の搬送状態検出方法。
  15. 前記搬送状態判定工程は、
    前記確定された搬送対象物の前記幅方向における端部の現在の位置が、前記幅方向の両端側にそれぞれ設定された所定の蛇行検出領域の内部にある場合に、前記搬送対象物の搬送状態が前記出力工程による情報の出力が必要な状態であると判定することを特徴とする請求項14に記載の搬送状態検出方法。
  16. 前記端位置導出工程は、
    前記輝度断面微分波形導出工程により導出された前記輝度断面微分波形におけるピークの位置と、過去の所定のタイミングで確定された、前記搬送対象物の前記幅方向の端部の位置と、の間の前記幅方向における距離が一定値以内にない場合、前記ピークの位置を、前記搬送対象物の前記幅方向における端部の現在の位置の候補と判断することを特徴とする請求項14又は15に記載の搬送状態検出方法。
  17. 前記搬送状態判定工程は、
    前記搬送対象物の前記幅方向における端部の位置の候補が、前記幅方向の両端側にそれぞれ設定された所定の蛇行検出領域の内部にある場合に、前記搬送対象物の搬送状態が前記出力工程による情報の出力が必要な状態であると判定することを特徴とする請求項16に記載の搬送状態検出方法。
  18. 前記端位置導出工程は、
    前記輝度断面微分波形導出工程により導出された前記輝度断面微分波形におけるピークが検出されない場合、前記搬送対象物の前記幅方向における端部の現在の位置を検出できないと判断することを特徴とする請求項14〜17の何れか1項に記載の搬送状態検出方法。
  19. 前記端位置導出工程により導出された、前記搬送対象物の前記幅方向における端部の現在の位置に係る情報に基づいて、前記搬送対象物の前記幅方向の長さを導出する幅導出工程を更に有し、
    前記幅導出工程は、
    前記端位置導出工程により、前記搬送対象物の前記幅方向の一方の端部の位置のみが現在の位置として確定された場合であって、前記搬送対象物の前記幅方向の両方の端部の位置として過去の所定の複数のタイミングで確定された位置の変動が一定値以内である場合に、当該確定された当該一方の端部の現在の位置と、前記搬送対象物の前記幅方向の長さとして導出された長さのうち直近に得られた長さとに基づいて、前記搬送対象物の前記幅方向における他方の端部の現在の位置を導出し、
    前記幅導出工程により導出された、前記搬送対象物の前記幅方向における他方の端部の現在の位置を、前記搬送対象物の前記幅方向の他方の端部の現在の位置として確定することを特徴とする請求項14〜18の何れか1項に記載の搬送状態検出方法。
  20. 現在の位置として確定された前記搬送対象物の前記幅方向における端部と同じ側の端部の位置が、直近の処理においても確定された場合、当該確定された搬送対象物の端部の現在の位置と、当該直近の処理において確定された端部の位置と、を比例配分することにより、当該確定された搬送対象物の前記幅方向における端部の現在の位置を補正することを特徴とする請求項14〜19の何れか1項に記載の搬送状態検出方法。
  21. 前記搬送状態判定工程は、
    前記搬送対象物の前記幅方向の一方の端部の位置が現在の位置として確定し、且つ、他方の端部の位置が検出できなかった場合、前記搬送対象物の前記幅方向における両方の端部の位置が確定した過去のタイミングのうち、直近のタイミングにおける前記搬送対象物の前記幅方向における両方の端部の位置の前記幅方向における中央の位置を導出する中央位置導出工程と、
    前記中央位置導出工程により導出された前記位置に応じて、前記搬送対象物の搬送状態が前記出力工程による情報の出力が必要な状態であるか否かを判定する出力要否判定工程と、を更に有することを特徴とする請求項14〜20の何れか1項に記載の搬送状態検出方法。
  22. 前記出力要否判定工程は、
    前記中央位置導出工程により導出された前記位置が、前記幅方向の両端側にそれぞれ設定された所定の蛇行検出領域の間の領域の前記幅方向における中央の位置よりも、前記他方の端部側にある場合であって、前記一方の端部における位置として所定のタイミングで既に確定した複数の位置の中に、前記搬送対象物の前記幅方向の一方の端部の位置として確定した現在の位置から当該一方の端部側の方向に前記幅方向に沿って一定の距離だけ隔てた位置よりも、更に当該一方の端部側の位置がある場合に、前記搬送対象物の搬送状態が前記出力工程による情報の出力が必要な状態であると判定することを特徴とする請求項21に記載の搬送状態検出方法。
  23. 前記搬送状態判定工程は、
    前記輝度断面波形導出工程により導出された前記輝度断面波形のうち、所定のタイミングで既に導出された複数の前記輝度断面波形の平均をとった輝度断面波形である過去輝度断面波形を導出する過去輝度断面波形導出工程と、
    前記輝度断面波形導出工程により導出された現在の前記輝度断面波形と、前記過去輝度断面波形導出工程により導出された過去輝度断面波形導出工程との差分である輝度変化波形を導出する輝度変化波形導出工程と、
    前記搬送対象物の前記幅方向における両方の端部の位置が確定した過去のタイミングのうち、直近のタイミングにおける前記搬送対象物の前記幅方向における両方の端部の位置を抽出する端部位置抽出工程と、を更に有し、
    前記出力要否判定工程は、前記輝度変化波形導出工程により導出された輝度変化波形のピークの位置と、前記端部位置抽出工程により抽出された位置との、前記幅方向における距離が一定値以内にある場合であって、前記中央位置導出工程により導出された前記位置が、前記幅方向の両端側にそれぞれ設定された所定の蛇行検出領域の間の領域の前記幅方向における中央の位置よりも、前記他方の端部側にある場合に、前記搬送対象物の搬送状態が前記出力工程による情報の出力が必要な状態であると判定することを特徴とする請求項21に記載の搬送状態検出方法。
  24. 前記輝度断面波形導出工程は、前記輝度断面波形を複数の位置で導出し、導出した複数の前記輝度断面波形の平均をとった輝度断面波形である平均輝度断面波形を導出し、
    前記輝度断面波形の代わりに、前記平均輝度断面波形が用いられるようにしたことを特徴とする請求項13〜23の何れか1項に記載の搬送状態検出方法。
  25. 請求項1〜12の何れか1項に記載の搬送状態検出装置の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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