JP2015016724A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作レバーの操作感が良好であり且つロック力が高いステアリングコラム装置を提供する。
【解決手段】ロック機構25が、操作レバーの回転をロック軸方向の力に変換して支持側板を可動側板に締め付けてロックを達成するボールカム(カム機構)と、インナージャケット10を押し上げてアウタージャケットに圧接する押上カム30とを備える。押上カム30の外周30aのカム面60が、ロック操作時の操作レバーの操作角度が第1範囲A1のときにインナージャケット10を押し上げる第1カムプロフィール61と、操作角度が第2範囲A2のときにインナージャケット10を押し上げる第2カムプロフィール62とを含む。
【選択図】図3

Description

本発明はステアリングコラム装置に関する。
操作レバーの回転操作に応じて、カム機構によってアッパクランプの両側板をディスタンスブラケットの両側板に圧接してロックし、且つクランプボルトの軸部上の圧接カムをインナーチューブに圧接して両チューブをロックするステアリングコラム装置が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
特開2009−154789号公報
カム機構として用いられる例えばフェイスカムのカム面の摩擦抵抗を低減した場合、従来よりも低いレバー操作力で、従来と同じロック力を得ることができる。
一方、従来と同じ操作力で従来よりも高いロック力を得るために、フェイスカムのカム高さを高くする場合、フェイスカムを操作するための操作レバーの操作力の最大値が高くなる。このため、操作レバーの操作感として、引っ掛かりが生ずるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、操作レバーの操作感が良好であり且つロック力が高いステアリングコラム装置を提供することである。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、車体側部材(18)に支持された支持側板(38)と、軸方向(X)に相対摺動可能なアッパー側のアウタージャケット(9)とロアー側のインナージャケット(10)とを含み、ステアリングシャフト(3)を回転可能に支持する中空のステアリングコラム(4)と、前記アウタージャケットに固定され、チルト調整またはテレスコ調整のときに、前記アウタージャケットとともに変位するコラム側板(42)と、前記支持側板および前記コラム側板の挿通孔を挿通するロック軸(28)と、前記ロック軸と一体回転する操作レバー(26)と、前記操作レバーの回転をロック軸方向(K)の力に変換して前記支持側板を前記可動側板に締め付けてロックを達成するカム機構(47)と、前記ロック軸と一体回転し前記アウタージャケットの開口(29)を通して前記インナージャケットを押し上げて両ジャケットをロックする押上カム(30;30P)と、を含むロック機構(25)と、を備え、前記操作レバーの操作角度(θ)の範囲は、第1範囲(A1)と第2範囲(A2)とを含み、前記押上カムの外周(30a)に設けられるカム面(60;60P)は、前記操作レバーの操作角度が第1範囲のときにインナージャケットを押し上げる第1カムプロフィール(61;61P)と、前記操作レバーの操作角度が第2範囲のときにインナージャケットを押し上げる第2カムプロフィール(62;62P)と、を含むステアリングコラム装置(1)を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
また、請求項2のように、前記第2範囲の操作角度は、前記第1範囲の操作角度よりも大きくされ、前記第1カムプロフィールおよび第2カムプロフィールのそれぞれは、前記ロック軸の中心軸線(CC)からオフセットした中心(C1;C2)を有する円筒面に形成され、操作角度の変化に対して、前記インナージャケットに対する前記第1カムプロフィールの接触位置(P1)と前記ロック軸の中心軸線(CC)との第1距離(D1)の変化率が、前記インナージャケットに対する前記第2カムプロフィールの接触位置(P2)と前記ロック軸の中心軸線との第2距離(D2)の変化率よりも大きくされ、前記第2範囲の操作角度(θ4)は、前記カム機構を操作するための第1操作トルク(T1)が最大値(T1P)に達するときの操作角度(θ3)よりも大きくされていてもよい。
また、請求項3のように、ロック操作時において、前記カム機構を操作するための第1操作トルク(T1)が発生し始めるときの前記操作レバーの第1操作角度(θ1)よりも、前記押上カムを操作するための第2操作トルク(T2)が発生し始めるときの前記操作レバーの第2操作角度(θ2)が大きくされていてもよい(θ2>θ1)。
また、請求項4のように、前記カム面は、前記第1カムプロフィールと前記第2カムプロフィールとを連続的に接続する第3カムプロフィール(63P)を含んでいてもよい。
また、請求項5のように、前記カム機構は、前記操作レバーと一体回転する第1カム(48)と、前記支持側板によって回転規制され且つ前記ロック軸の軸方向に移動可能な第2カム(49)と、前記第1カムおよび前記第2カムの対向面(48a,49a)間に介在するボール(50)と、を含み、前記第1カムおよび第2カムの対向面の少なくとも一方にカム面(51)が形成されているボールカムであってもよい。
請求項1の発明によれば、押上カムのカム面に、操作レバーの操作角度の範囲に応じた第1カムプロフィールおよび第2カムプロフィールを設けたので、押上カムを操作するための操作レバーの操作トルクを所望に調整して、カム機構を操作するための操作レバーの操作トルクに重畳することができる。その結果、操作レバーの操作感を良好にしつつ高いロック力を達成することができる。
請求項2の発明によれば、押上カムを操作するための操作レバーの第2操作トルクの特性として、操作角度の小さい第1範囲では、操作角度に対する第2操作トルクの変化率を高くし、操作角度の大きい第2範囲では、操作角度に対する第2操作トルクの変化率を低くした中折れの特性を得ることができる。したがって、第1操作トルクが最大値のときに、第2操作トルクを抑制して、全体としての操作トルクを抑制することができる。また、簡素な円弧状のカムプロフィールで構成されたカム面により効果を奏することができ、複雑なカムプロフィールを用いる必要がない。
また、請求項3の発明によれば、ロック操作時において、カム機構を操作するための操作トルク(第1操作トルク)が発生し始めた後に、押上カムを操作するための操作トルク(第2操作トルク)が発生するので、第1操作トルクが最大値のときに、第2操作トルクを抑制して、全体としての操作トルクを抑制することができる。
また、請求項4の発明によれば、第1カムプロフィールと第2カムプロフィールとの間を第3カムプロフィールを介してスムーズに移行することができるので、操作レバーの操作感を良好することができる。
また、請求項5の発明によれば、カム機構としてボールカムを用いるので、カム機構による摩擦トルクを低減することができる。ボールカムのカム高さを高くしてカム機構を操作するための操作トルクの最大値が高くなった場合にも、2つのカムプロフィールを用いる押上カムを操作するための操作トルクを調整することができるので、全体としての操作トルクの最大値を抑制することができる。
本発明の第1実施形態のステアリングコラム装置を含むステアリング装置の模式的側面図であり、ステアリング装置の概略構成を示している。 図1のステアリングコラム装置の概略断面図であり、図1のII−II線に沿う断面図に相当する。 第1実施形態において、ロック軸の軸方向から見た押上カムの模式図であり、第1カムプロフィールによってインナージャケットを押し上げた状態を示している。 第1実施形態において、ロック軸の軸方向から見た押上カムの模式図であり、第2カムプロフィールによってインナージャケットを押し上げた状態を示している。 第1実施形態において、操作レバーの操作角度と操作トルクの関係を示すグラフ図である。 本発明の第2実施形態の押上カムの模式図である。
本発明の好ましい実施形態の添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の第1実施形態のステアリングコラム装置を含むステアリング装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、ステアリングコラム装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2と、操舵部材2を一端(軸方向の上端)に一体回転可能に連結したステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3を図示しない軸受を介して回転可能に支持する中空のステアリングコラム4とを備えている。
ステアリングシャフト3の他端(軸方向の下端)は、ステアリングコラム4から軸方向下方へ突出しており、インターミディエイトシャフト5等を介して、ラックアンドピニオン機構等のステアリング機構6に連結されている。ステアリング機構6は、操舵部材2の操舵に連動して転舵輪(図示せず)を転舵する。
ステアリングシャフト3は、例えばスプライン結合を用いて、同行回転可能に且つ軸方向に相対移動可能に連結されたアッパーシャフト7およびロアーシャフト8を有している。
ステアリングコラム4は、軸方向に相対移動可能に嵌め合わされたアッパー側のアウタージャケット9およびロアー側のインナージャケット10と、インナージャケット10の軸方向下端に連結されたハウジング11とを備えている。
ハウジング11内には、操舵補助用の電動モータ12の動力を減速してロアーシャフト8に伝達する減速機構13が収容されている。減速機構13は、電動モータ12の回転軸(図示せず)と同行回転可能に連結された駆動ギヤ14と、駆動ギヤ14に噛み合いロアーシャフト8と同行回転する被動ギヤ15とを有している。
ステアリングコラム4は、車両後方側に配置されたアッパ固定ブラケット16および車両前方側に配置されたロアー固定ブラケット17を介して、車体側部材18,19(例えばクロスメンバー等)に取り付けられている。
ステアリングコラム4のハウジング11には、ロアーコラムブラケット20が固定されている。ロアーコラムブラケット20は、車体側部材19に固定されたロアー固定ブラケット17に、ピボット軸としてのチルト中心軸21を介してチルト中心軸21の回りに回転可能に支持されている。これにより、ステアリングコラム4の全体がチルト中心軸21の回りに回転可能とされ、その結果、操舵部材2の高さ位置を調整するチルト調整が可能となっている。また、ステアリングコラム4のロアー側のインナージャケット10に対してアッパー側のアウタージャケット9を軸方向Xに移動させて、操舵部材2の高さ位置を調整するテレスコ調整が可能となっている。
ステアリングコラム4のアッパー側のアウタージャケット9には、アッパーコラムブラケット22が固定されている。アッパーコラムブラケット22は、アッパー固定ブラケット16に吊り下げ機構23を介して吊り下げ支持されたサポートブラケット24(支持ブラケット)に対して、ロック可能(チルトロックおよびテレスコロック)である。ステアリングコラム装置1は、チルトロックおよびテレスコロックを達成するロック機構25を備えている。
ロック機構25は、回転操作可能な操作レバー26と、サポートブラケット24の側板(支持側板)に設けられたチルト用長孔(図示せず)とアッパーコラムブラケット22の側板(コラム側板)に設けられたテレスコ用長孔27とを挿通し操作レバー26と一体回転するロック軸28とを備えている。
また、ロック機構25は、ロック軸28上に保持され操作レバー26の回転操作に伴ってサポートブラケット24の支持側板およびアッパーコラムブラケット22のコラム側板を圧接してチルトロックおよびテレスコロックを達成するカム機構(図示せず)と、ロック軸28と一体回転可能に設けられ、アウタージャケット9の開口29を通してインナージャケット10を押し上げることにより両ジャケット9,10を止定して両ジャケット9,10間のロックを達成する押上カム30とを備えている。
アッパー固定ブラケット16には、二次衝突時のコラム移動方向X1(軸方向Xとは平行な方向)に延びる長孔31が形成された主板32を備えている。サポートブラケット24の天板33には、ボルト挿通孔34が形成されている。吊り下げ機構23は、長孔31およびボルト挿通孔34を挿通する吊り下げボルト35と、吊り下げボルト35に結合されたナット36とを備えている。アッパー固定ブラケット16によって支持された吊り下げボルト35と、吊り下げボルト35に結合されたナット36とによって、サポートブラケット24が吊り下げられている。
本実施の形態では、ステアリングコラム装置1が電動パワーステアリング装置に適用された例に則して説明するが、本発明をマニュアルステアリング装置に適用するようにしてもよい。
図2は図1のII−II線に沿う断面図である。図2を参照して、アッパー固定ブラケット16は、主板32から外側方に延設された一対の取付板37を備えている。
サポートブラケット24は、前記天板33と、チルト方向Yの下方に延びる一対の支持側板38を備えている。天板33は、一対の支持側板38のチルト方向Yの上端間を連結した第1天板33Aと、第1天板33Aの上面に固定された第2天板33Bとを備えている。吊り下げボルト35が挿通するボルト挿通孔34は、両天板33A,33Bを貫いて形成されている。第2天板33Bは、外側方に延設された一対の被取付板39を備えている。
アッパー固定ブラケット16の各取付板37とサポートブラケット24の対応する被取付板39を挿通する固定ねじ40が、車体側部材18に固定されている。アッパー固定ブラケット16の各取付板37は、固定ねじ40によって車体側部材18に固定されている。
各取付板37と対応する被取付板39とは、両板37,39を挿通し二次衝突時に破断可能な樹脂ピン41を介して連結されている。二次衝突時に、樹脂ピン41の破断に伴って、サポートブラケット24が、アッパー固定ブラケット16に対する取付位置から離脱してコラム移動方向(図2において紙面とは直交する方向。図1のコラム移動方向X1を参照。)に移動する。
アッパーコラムブラケット22は、サポートブラケット24の一対の支持側板38にそれぞれ対向する一対のコラム側板42と、一対のコラム側板42のチルト方向Yの下端間を連結する連結板43とを備えた溝形をなしている。
ロック軸28は、サポートブラケット24の支持側板38のチルト用長孔44およびアッパーコラムブラケット22のコラム側板42のテレスコ用長孔27を貫通するボルトからなる。ロック軸28の一端の頭部45は、操作レバー26と一体回転可能に固定されている。ロック軸28の他端に設けられたねじ部にナット46が螺合している。
操作レバー26とサポートブラケット24の一方の支持側板38との間には、操作レバー26の回転操作に伴って、チルトロックおよびテレスコロックを達成するカム機構としてのボールカム47が介在している。
ボールカム47は、ロック軸28の軸部により支持された環状の第1カム48および環状の第2カム49と、両カム48,49の対向面48a,49a間に介在する複数のボール50とを備えている。第1カム48および第2カム49の少なくとも一方の対向面48a,49aには、溝状をなすカム面51が設けられている。
本実施形態では、カム機構がボールカム47である場合に則して説明するが、カム機構として、第1カムおよび第2カムの対向面どうしが直接係合するフェイスカムを用いてもよい。
第1カム48は、操作レバー26と一体回転可能に連結され、ロック軸28に対する軸方向移動を規制されている。第2カム49は、サポートブラケット24の一方の支持側板38に対向する締付部としての環状板と、環状板から延びるボスとを備えている。第2カム49のボスが、サポートブラケット24の一方の支持側板38のチルト用長孔44に挿入されることにより、第2カム49の回転が規制されている。第2カム49は、ロック軸28の軸方向(ロック軸方向K)に移動可能に支持されている。
ナット46とサポートブラケット24の他方の支持側板38との間には、ロック軸28により支持された環状の第1介在部材52と環状の第2介在部材53とが介在している。第1介在部材52は、サポートブラケット24の他方の支持側板38に対向する環状板と、環状板から延びるボスとを備えている。第1介在部材52のボスが、サポートブラケット24の他方の支持側板38のチルト用長孔44に挿通されることより、第1介在部材52の回転が規制されている。
第2介在部材53は、ナット46と第1介在部材52との間に介在するワッシャ54と、ワッシャ54と第1介在部材52との間に介在する針状ころ軸受55とを備えている。 ロック軸28の軸部の外周には、例えばセレーション嵌合によりロック軸28と一体回転するスリーブ56が嵌合している。前記の押上カム30は、スリーブ56と一体回転可能に設けられている。
操作レバー26の回転に伴って、第1カム48が第2カム49に対して回転することにより、第2カム49がロック軸方向Kに移動されて、第2カム49および第1介在部材52の環状板間で、サポートブラケット24の支持側板38を挟持して締め付ける。これにより、サポートラケット24の各支持側板38が、アッパーコラムブラケット22の対応するコラム側板42に圧接されて、チルトロックおよびテレスコロックが達成される。また、押上カム30がインナージャケット10を押し上げることにより、両ジャケット9,10が圧接されてロックされる。
インナージャケット10の外周10aには、アウタージャケット9の内周9aに摺接する複数の凸部57が、周方向に間隔(例えば等間隔)を隔てて設けられている。
図3を参照して、押上カム30の外周30aに、カム面60が設けられている。カム面60は、第1カムプロフィール61と、第2カムプロフィール62とを含んでいる。
第1カムプロフィール61は、ロック軸28の中心軸線CCから所定距離だけオフセットされた中心C1を有し、中心C1からの半径R1を有する円筒面に形成されている。第2カムプロフィール62は、ロック軸28の中心軸線CCから所定距離だけオフセットされた中心C2を有し、中心C2からの半径R2を有する円筒面に形成されている。
ロック操作時には、操作レバー26(図3では示さず)、ロック軸28および押上カム30が、ロック軸28の中心軸線CC回りのロック方向DR(図3では、反時計回り)に回転される。
操作レバー26の操作角度θと操作トルクTとの関係を示す図5に示すように、操作レバー26の操作角度θの範囲は、第1範囲A1と、第1範囲A1よりも操作角度θの大きい第2範囲A2とを含んでいる。
第1範囲A1では、図3に示すように、第1カムプロフィール61がインナージャケット10の押し上げに寄与し、第2範囲A2では、図4に示すように、第2カムプロフィール62がインナージャケット10の押し上げに寄与する。
また、図5を参照して、ロック操作時において、ボールカム47(カム機構)を操作するための第1操作トルクT1が発生し始めるときの操作レバー26の第1操作角度θ1よりも、押上カム30を操作するための第2操作トルクT2が発生し始めるときの操作レバー26の第2操作角度θ2が大きくされている(θ2>θ1)。
また、第2範囲A2の操作角度θ4(図5では第2範囲A2内の最小の操作角度として示されている。)は、カム機構47を操作するための第1操作トルクT1が最大値T1Pに達するときの操作角度θ3よりも大きくされている(θ4<θ3)。第1操作トルクT1が最大値T1Pに達するときの操作角度θ3は、図5に示すように第2操作トルクT2が発生し始めるときの操作レバー26の第2操作角度θ2と等しくてもよいし、第2操作角度θ2よりも大きくてもよいし(図示せず)、第2操作角度θ2よりも小さくてもよい(図示せず)。
操作角度θの変化に対して、インナージャケット10に対する第1カムプロフィール61の接触位置P1(図3参照)とロック軸28の中心軸線CCとの第1距離D1の変化率が、インナージャケット10に対する第2カムプロフィール62の接触位置P2(図4参照)とロック軸28の中心軸線CCとの第2距離D2の変化率よりも大きくされている。
これにより、図5に示すように、操作角度θの変化に対して、押上カム30を操作するための操作レバー26の第2操作トルクT2の特性は、第1範囲A1に対応する第1特性T21と、第2範囲A2に対応する第2特性T22とを含むように構成されている。操作角度θの変化に対して、第1特性T21の変化率は、第2特性T22の変化率よりも大きくされている。
本実施形態によれば、押上カム30のカム面60に、操作レバー26の操作角度θの範囲(第1範囲A1,第2範囲A2)に応じた第1カムプロフィール61および第2カムプロフィール62を設けたので、押上カム30を操作するための操作レバー26の操作トル(第2操作トルクT2)を所望に調整して、カム機構(トルクカム47)を操作するための操作レバー26の操作トルク(第1操作トルクT1)に重畳することができる。その結果、操作レバー26の操作感を良好にしつつ高いロック力を達成することができる。
また、ロック操作時において、図5に示すように、カム機構(ボールカム47)を操作するための第1操作トルクT1が発生し始めた後に、押上カム30を操作するための第2操作トルクT2が発生することになる(すなわちθ2>θ1が成立する)ので、カム機構(ボールカム47)を操作するための第1操作トルクT1が最大値T1Pのときに、押上カム30を操作する第2操作トルクT2を抑制して、全体としての操作トルクTTを抑制することができる。
また、押上カム30を操作するための操作レバー26の第2操作トルクT2の特性として、操作角度θ1の小さい第1範囲A1では、操作角度θに対する変化率が相対的に高い第1特性T21を用い、操作角度θの大きい第2範囲A1では、操作角度θに対する変化率が相対的に低い第2特性T22を用いて、中折れの2段特性を得ることができる。したがって、カム機構(ボールカム47)を操作するための第1操作トルクT1が最大値T1Pのときに、押上カム30を操作する第2操作トルクT2を抑制して、全体としての操作トルクTTを抑制することができる。特に、第2範囲A2の操作角度θ4が、第1操作トルクT1が最大値T1Pに達するときの操作角度θ3よりも大きくされているので、全体としての操作トルクTTを確実に抑制することができる。また、簡素な円弧状のカムプロフィール61,62で構成されたカム面により効果を奏することができ、複雑なカムプロフィールを用いる必要がない。
また、カム機構としてボールカム47を用いるので、ボールカム47による摩擦トルクを低減することができる。ボールカム47のカム面51の傾斜角度を高くしてボールカム47を操作するための第1操作トルクT1の最大値T1Pが高くなった場合にも、2つのカムプロフィール61,62を用いる押上カム30を操作するための第2操作トルクT2を調整することにより、全体としての操作トルクTTの最大値TTPを抑制することができる。
換言すると、カム機構として、摩擦トルクの低いボールカム47を用いることで、従来よりも小さい操作レバー26の操作トルクで、従来と同等のロック力を得ることも可能である。一方、従来の同じ操作レバー26の操作トルクとするために、ボールカム47のカム面51の高さを高くすることで、ロック力を高めることもできる。しかしながら、カム面51の高さを高くした場合、ボールカム47を操作するための第1操作トルクT1の最大値T1Pが高くなる。これに対して、本実施形態では、ロック操作時に、押上カム30を操作するため第2操作トルクT2の発生タイミングを、ボールカム47を操作するための第1操作トルクT1の発生タイミングよりも遅らせるとともに、第2操作トルクT2の特性を中折れの特性(2段特性)とすることで、全体としての操作トルクTTの最大値TTPを抑制する。これにより、操作レバー26の操作感において、引っ掛かり感を無くして良好な操作感を得つつ高いロック力を達成することができる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、図6に示すように、押上カム30Pのカム面30Paが、第1カムプロフィール61Pと第2カムプロフィール62Pとを連続的に接続する第3カムプロフィール63Pを含んでいてもよい。この場合、第1カムプロフィール61Pと第2カムプロフィール62Pとの間を第3カムプロフィール63Pを介してスムーズに移行することができるので、操作レバー26の操作感を一層、良好にすることができる。
その他、カム機構として、ボールカム47に代えて、第1カムおよび第2カムの対向面どうしが直接係合するフェイスカムを用いる等、本発明の請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…ステアリングコラム装置、3…ステアリングシャフト、4…ステアリングコラム、6…ステアリング機構、9…アウタージャケット、9a…内周、10…インナージャケット、10a…外周、16…アッパー固定ブラケット、18…車体側部材、22…アッパーコラムブラケット、24…サポートブラケット、25…ロック機構、26…操作レバー、28…ロック軸、29…開口、30;30P…押上カム、30a;30Pa…外周、38…支持側板、42…コラム側板、47…ボールカム(カム機構)、48…第1カム、48a…対向面、49…第2カム、49a…対向面、50…ボール、51…(第1カムの)カム面、60;60P…(押上カムの)カム面、61;61P…第1カムプロフィール、62;62P…第2カムプロフィール、63P…第3カムプロフィール、A1…第1範囲、A2…第2範囲、C1…(第1カムプロフィールの)中心、C2…(第2カムプロフィールの)中心、CC…(ロック軸の)中心、D1…第1距離、D2…第2距離、K…ロック軸方向、P1,P2…接触位置、T…操作トルク、T1…第1操作トルク、T1P…第1操作トルクの最大値、T2…第2操作トルク、T21…第1特性、T22…第2特性、TT…全体としての操作トルク、TTP…全体としての操作トルクの最大値、θ…操作角度、θ1…第1操作角度、θ2…第2操作角度、θ3…第1操作トルクが最大値に達するときの操作角度、θ4…第2範囲の操作角度、X…軸方向

Claims (5)

  1. 車体側部材に支持された支持側板と、
    軸方向に相対摺動可能なアッパー側のアウタージャケットとロアー側のインナージャケットとを含み、ステアリングシャフトを回転可能に支持する中空のステアリングコラムと、
    前記アウタージャケットに固定され、チルト調整またはテレスコ調整のときに、前記アウタージャケットとともに変位するコラム側板と、
    前記支持側板および前記コラム側板の挿通孔を挿通するロック軸と、前記ロック軸と一体回転する操作レバーと、前記操作レバーの回転をロック軸方向の力に変換して前記支持側板を前記可動側板に締め付けてロックを達成するカム機構と、前記ロック軸と一体回転し前記アウタージャケットの開口を通して前記インナージャケットを押し上げて両ジャケットをロックする押上カムと、を含むロック機構と、を備え、
    前記操作レバーの操作角度の範囲は、第1範囲と第2範囲とを含み、
    前記押上カムの外周に設けられるカム面は、前記操作レバーの操作角度が第1範囲のときにインナージャケットを押し上げる第1カムプロフィールと、前記操作レバーの操作角度が第2範囲のときにインナージャケットを押し上げる第2カムプロフィールと、を含むステアリングコラム装置。
  2. 請求項1において、前記第2範囲の操作角度は、前記第1範囲の操作角度よりも大きくされ、
    前記第1カムプロフィールおよび第2カムプロフィールのそれぞれは、前記ロック軸の中心軸線からオフセットした中心を有する円弧状に形成され、
    操作角度の変化に対して、前記インナージャケットに対する前記第1カムプロフィールの接触位置と前記ロック軸の中心軸線との第1距離の変化率が、前記インナージャケットに対する前記第2カムプロフィールの接触位置と前記ロック軸の中心軸線との第2距離の変化率よりも大きくされ、
    前記第2範囲の操作角度は、前記カム機構を操作するための第1操作トルクが最大値に達するときの操作角度よりも大きくされているステアリングコラム装置。
  3. 請求項1または2において、ロック操作時において、前記カム機構を操作するための第1操作トルクが発生し始めるときの前記操作レバーの第1操作角度よりも、前記押上カムを操作するための第2操作トルクが発生し始めるときの前記操作レバーの第2操作角度が大きくされているステアリングコラム装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、前記カム面は、前記第1カムプロフィールと前記第2カムプロフィールとを連続的に接続する第3カムプロフィールを含むステアリングコラム装置。
  5. 請求項1から4の何れか1項において、前記カム機構は、前記操作レバーと一体回転する第1カムと、前記支持側板によって回転規制され且つ前記ロック軸の軸方向に移動可能な第2カムと、前記第1カムおよび前記第2カムの対向面間に介在するボールと、を含み、前記第1カムおよび第2カムの対向面の少なくとも一方にカム面が形成されているボールカムであるステアリングコラム装置。
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