JP2015015689A - コンピュータプログラム、通信装置、制御装置 - Google Patents

コンピュータプログラム、通信装置、制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の画像処理を適切に実行できる技術を提供する。【解決手段】通信装置は、第1画像処理の実行指示である第1実行指示を、第1画像処理装置に送信し、第1画像処理によって得られるデータを用いる第2画像処理の実行指示である第2実行指示を、第2画像処理装置に送信する。ここで、第1実行指示の送信の後に、第2実行指示の送信が可能ではない場合に、通信装置は、通信装置の代わりに第2実行指示を送信する指示である代理指示を、制御装置に送信する。あるいは、制御装置は、第1実行指示を送信した通信装置が第2実行指示を送信することが可能か否かを判定し、第2実行指示の送信が可能ではない場合に、通信装置の代わりに第2実行指示を第2画像処理装置に送信する。【選択図】 図6

Description

本発明は、複数の画像処理装置を用いて複数の画像処理を行う技術に関するものである。
従来から、種々の画像処理装置(例えば、スキャナやプリンタ)が、ネットワークに接続された状態で、利用されている。また、ネットワークに接続された複数の画像処理装置を組み合わせて一連の画像処理を実行させる技術が提案されている。例えば、以下のシステムが提案されている。すなわち、指示書管理サーバは、クライアント端末によって指示された指示書を連携処理サーバへ送信する。連携処理サーバは、指示書に記述された第1番目の処理依頼先である画像処理装置に対して、第1のサービス処理を実行することを依頼する。次に、連携処理サーバは、指示書に基づき、第2の処理依頼先である文書管理サーバに第2のサービス処理を依頼する。
特開2012−257281号公報
ところが、一連の処理の進行の途中で、画像処理装置に指示を送信するための装置(例えば、上記の連携処理サーバ(以下「指示装置」とも呼ぶ)が、画像処理装置に、指示を送信できなくなる場合があった。例えば、指示装置と画像処理装置との間の通信回線が切断されて、指示装置が指示を送信できなくなる場合があった。指示装置が指示を送信できない場合には、一連の画像処理が適切に実行されない場合があった。
本発明の主な利点は、複数の画像処理を適切に実行できる技術を提供することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
通信装置に設けられたコンピュータのためのコンピュータプログラムであって、
第1画像処理の実行指示である第1実行指示を、ネットワークに接続された前記第1画像処理を実行可能な画像処理装置に送信する第1の指示送信機能と、
前記第1画像処理によって得られるデータを用いる第2画像処理の実行指示である第2実行指示を、前記ネットワークに接続された前記第2画像処理を実行可能な画像処理装置に送信する第2の指示送信機能と、
前記通信装置の代わりに前記第2実行指示を送信する指示である代理指示を、前記第1実行指示の送信の後に、前記通信装置による前記第2実行指示の送信が可能ではない場合に、前記ネットワークに接続された制御装置に送信する代理指示送信機能と、
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
この構成によれば、通信装置による第2実行指示の送信が可能ではない場合に、通信装置の代わりに第2実行指示を送信する代理指示が、制御装置に送信されるので、第1画像処理と第2画像処理とを適切に実行できる。
[適用例2]
制御装置に設けられたコンピュータのためのコンピュータプログラムであって、
ネットワークに接続された第1画像処理を実行可能な画像処理装置に前記第1画像処理の実行指示である第1実行指示を送信した通信装置が、前記第1画像処理によって得られるデータを用いる第2画像処理の実行指示である第2実行指示を、前記ネットワークに接続された前記第2画像処理を実行可能な画像処理装置に、送信することが可能か否かを判定する判定機能と、
前記通信装置による前記第2実行指示の送信が可能ではない場合に、前記通信装置の代わりに前記第2実行指示を前記第2の画像処理を実行可能な前記画像処理装置に送信する送信代行機能と、
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
この構成によれば、通信装置による第2実行指示の送信が可能ではない場合に、通信装置の代わりに制御装置によって第2実行指示が送信されるので、第1画像処理と第2画像処理とを適切に実行できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、通信装置、通信装置の制御方法、制御装置、制御装置の制御方法、通信装置と制御装置とを通するシステム、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)、等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としての画像処理システムを示す説明図である。 画像処理システム1000の動作の一例を示すシーケンス図である。 画像処理システム1000の動作の一例を示すシーケンス図である。 画像処理システム1000の動作の一例を示すシーケンス図である。 スクリプトの例を示す概略図である。 通信状況を示す概略図である。 画像処理システムの第2実施例を示す説明図である。 画像処理システム1000aの動作の一例を示すシーケンス図である。 画像処理システム1000aの動作の一例を示すシーケンス図である。 画像処理システム1000aの動作の一例を示すシーケンス図である。 通信状況を示す概略図である。
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としての画像処理システムを示す説明図である。この画像処理システム1000は、サーバ100と、スキャナ200と、プリンタ300と、携帯端末400と、無線ネットワークのアクセスポイント90と、を有している。アクセスポイント90は、例えば、IEEE802.11a/b/g/nなどの規格で定められる通信方式を利用した無線ネットワークのアクセスポイントである。
サーバ100は、有線通信回線90wを介して、アクセスポイント90に接続されている。また、装置200、300、400は、いずれも、アクセスポイント90を介して、サーバ100を含む他の装置と通信可能である。換言すれば、アクセスポイント90は、無線ネットワーク90nを形成し、そして、上記の装置200、300、400、は、それぞれ、無線ネットワーク90nに接続されている、ということができる。また、サーバ100は、有線通信回線90wとアクセスポイント90とを介して、無線ネットワーク90nに接続されている、ということもできる。
また、サーバ100は、有線通信回線90xを介して、無線ネットワーク90nとは異なる別の無線ネットワーク90gにも接続されている。この無線ネットワーク90gは、例えば、携帯電話通信(例えば、いわゆるW−CDMAに準拠した通信)を用いた無線ネットワークである。携帯端末400は、この無線ネットワーク90gを介して、サーバ100と通信可能である。
以下、アクセスポイント90によって形成される無線ネットワーク90nを「第1無線ネットワーク90n」とも呼び、無線ネットワーク90gを「第2無線ネットワーク90g」とも呼ぶ。携帯端末400は、第1無線ネットワーク90nを通じて、スキャナ200およびプリンタ300と通信する。携帯端末400とサーバ100との間の通信は、状況に応じて、第1無線ネットワーク90n、または、第2無線ネットワーク90gを通じて行われる(詳細は後述)。
本実施例では、第2無線ネットワーク90gの通信可能範囲は、第1無線ネットワーク90nの通信可能範囲と比べて、広い。例えば、第2無線ネットワーク90gは、互いに離れた複数の基地局によって形成されており、第2無線ネットワーク90gの通信可能範囲は、複数の基地局のそれぞれの通信可能範囲を含んでいる。携帯端末400がアクセスポイント90から遠く離れた場合に、携帯端末400と第1無線ネットワーク90nとの接続が解除され得る。この場合も、携帯端末400は、第2無線ネットワーク90gを通じて、サーバ100と通信可能である。
サーバ100は、CPU110と、揮発性記憶装置120と、不揮発性記憶装置130と、第1通信インタフェース141と、第2通信インタフェース142と、を有している。揮発性記憶装置120は、例えば、いわゆるDRAMであり、不揮発性記憶装置130は、例えば、いわゆるハードディスクドライブである。不揮発性記憶装置130は、CPU110によって実行されるプログラム132を、格納している。CPU110は、プログラム132を実行することによって、画像処理を制御する機能を実現する(詳細は後述)。なお、図示を省略するが、不揮発性記憶装置130は、サーバ100のオペレーティングシステムを実現するプログラムも格納している。オペレーティングシステムは、サーバ100のハードウェア要素(例えば、通信インタフェース141、142)を制御する機能を有している。本実施例では、プログラム132は、オペレーティングシステム上で動作するアプリケーションプログラムである。CPU110は、プログラム132の実行に利用される種々の中間データを、記憶装置(ここでは、揮発性記憶装置120、または、不揮発性記憶装置130)に一時的に格納する。
通信インタフェース141、142は、有線通信を行うインタフェースである。第1通信インタフェース141は、有線通信回線90wに接続され、第2通信インタフェース142は、有線通信回線90xに接続されている。
スキャナ200は、文書などの対象物を光学的に読み取ることによって対象物を表す画像データ(「スキャンデータ」とも呼ぶ)を生成する装置である。スキャナ200は、制御部210と、対象物を光学的に読み取ってスキャンデータを生成するスキャナ部220と、を有している。制御部210は、図示しないCPUと揮発性記憶装置と不揮発性記憶装置と通信インタフェースとを有するコンピュータである。制御部210は、揮発性記憶装置に格納されたプログラムを実行することによって、スキャナ200の動作を制御する。例えば、制御部210は、ネットワーク(ここでは、第1無線ネットワーク90n)を通じて指示を受信し、受信した指示に応じて、スキャナ部220を制御する。
プリンタ300は、画像データを用いて、画像データによって表される画像を印刷媒体上に印刷する装置である。プリンタ300は、制御部310と、印刷媒体に画像を印刷する印刷部320と、を有している。制御部310は、図示しないCPUと揮発性記憶装置と不揮発性記憶装置と通信インタフェースとを有するコンピュータである。制御部310は、不揮発性記憶装置に格納されたプログラムを実行することによって、プリンタ300の動作を制御する。例えば、制御部310は、ネットワーク(ここでは、第1無線ネットワーク90n)を通じて指示を受信し、受信した指示に応じて、印刷部320を制御する。
携帯端末400は、いわゆるスマートフォンなどの多機能携帯端末である。携帯端末400は、CPU410と、揮発性記憶装置420と、不揮発性記憶装置430と、第1通信インタフェース441と、第2通信インタフェース442と、表示装置450と、操作部460と、を有している。
揮発性記憶装置420は、例えば、いわゆるDRAMであり、不揮発性記憶装置430は、例えば、いわゆるフラッシュメモリである。不揮発性記憶装置430は、CPU410によって実行されるプログラム432を、格納している。CPU410は、プログラム432を実行することによって、種々の画像処理を進行する。例えば、CPU410は、スキャナ200とプリンタ300とを用いたコピー処理を実現する。具体的には、CPU410は、スキャナ200に文書910を光学的にスキャンさせ、スキャナ200から、スキャンデータ910dを、取得する。そして、CPU410は、取得したスキャンデータ910dを、プリンタ300に供給し、プリンタ300に、スキャンデータ910dによって表される画像を、印刷させる。これにより、印刷物910pが生成される。
なお、図示を省略するが、不揮発性記憶装置430は、携帯端末400のオペレーティングシステムを実現するプログラムも格納している。オペレーティングシステムは、携帯端末400のハードウェア要素(例えば、表示装置450、通信インタフェース441、442)を制御する機能を有している。本実施例では、プログラム432は、オペレーティングシステム上で動作するアプリケーションプログラムである。また、CPU410は、プログラム(例えば、プログラム432)の実行に利用される種々の中間データを、記憶装置(ここでは、揮発性記憶装置420、または、不揮発性記憶装置430)に格納する。
第1通信インタフェース441は、無線通信を行うインタフェースであり、第1無線ネットワーク90nに接続可能である。第2通信インタフェース442は、無線通信を行うインタフェースであり、第2無線ネットワーク90gに接続可能である。表示装置450は、画像を表示する装置であり、例えば、液晶ディスプレイである。操作部460は、ユーザによる操作を受け入れる装置であり、例えば、表示装置450上に重ねて配置されたタッチパネルである。
図2〜図4は、画像処理システム1000(図1)の動作の一例を示すシーケンス図である。画像処理システム1000の動作は、図2〜図4の順に進行する。携帯端末400による処理は、CPU410がプログラム432を実行することによって、実現される。サーバ100による処理は、CPU110がプログラム132を実行することによって、実現される。
なお、サーバ100のCPU110と、スキャナ200の制御部210と、プリンタ300の制御部310と、携帯端末400のCPU410と、のそれぞれは、他の装置から受信したデータを、自身の記憶装置(例えば、揮発性記憶装置、または、不揮発性記憶装置)に、格納する。ただし、図2〜図4では、データを格納するステップの図示と説明とを省略する場合がある。
最初のステップS100では、携帯端末400のユーザが、操作部460を操作することによって、プログラム432を起動する。本実施例では、上述したとおり、スキャナ200によって生成されるスキャンデータを、プリンタ300にて印刷させることによって、コピー処理が実現されることを想定する。次のステップS110では、CPU410は、コピー処理のためのスクリプトを生成する。
図5は、スクリプトの例を示す概略図である。スクリプトSCは、画像処理装置(ここでは、スキャナ200とプリンタ300)に対する指示を発行する手順を記述するデータである。図5の例では、スクリプトSCは、2つの指示I1、I2を記述している。第1指示I1は、スキャナ200に対するスキャンの実行指示であり、第2指示I2は、プリンタ300に対する印刷の実行指示である。スクリプトSCは、第1指示I1による第1画像処理の完了に応じて、第1画像処理で得られたデータを用いて、第2指示I2を発行するように、手順を定めている。スクリプトSCは、複数の指示にそれぞれ対応する複数の画像処理を定めている、ということができる。以下、スクリプトSCによって定められる複数の画像処理の全体を、「全体画像処理」とも呼ぶ。
本実施例では、各指示I1、I2は、画像処理装置の識別子と、指示の識別子(「指示ID」とも呼ぶ)と、引数と、を有している。画像処理装置の識別子は、例えば、ネットワーク上で画像処理装置を特定する情報であり、本実施例では、画像処理装置のIPアドレスである。指示の識別子は、画像処理装置に対する指示を特定する情報である。利用可能な指示は、画像処理装置毎に、予め決定されている。引数は、指示IDとともに画像処理装置に渡される情報である。図5の例では、第1指示I1は、スキャナ200に対するスキャン指示を示しており、引数としては、解像度(例えば、スキャン処理のための読取解像度)が設定されている。第2指示I2は、プリンタ300に対する印刷指示を示しており、引数としては、用紙サイズとスキャンデータとが設定されている。なお、スクリプトSCは、より複雑な手順を記述してもよい。例えば、スクリプトSCは、画像処理装置に対する指示に限らず、条件判定に応じた分岐処理を、記述してもよい。また、解像度や用紙サイズ等の画像処理用のパラメータは、ステップS100で、ユーザの指示に応じて、設定され得る。
図2の次のステップS130では、CPU410は、スクリプトSC(図5)の第1指示I1に従って、スキャナ200に、スキャン処理の実行指示(スキャン指示と引数とを含む)を送信する。なお、ユーザは、予め、スキャナ200の原稿台(例えば、自動原稿搬送部)に、スキャンの対象物(ここでは、文書910(図1))を、セットしていることとする。
次のステップS140では、スキャナ200の制御部210は、受信した指示に応じて実行されるスキャン処理を特定する識別子(「スキャンジョブID」と呼ぶ)を決定する。次のステップS150では、制御部210は、決定したスキャンジョブIDを表すデータを、スキャン処理の実行指示の送信元(ここでは、携帯端末400)に、送信する。次のステップS155では、携帯端末400のCPU410は、受信したスキャンジョブIDを表すデータを、記憶装置(ここでは、揮発性記憶装置420、または、不揮発性記憶装置430)に格納する。次のステップS160では、スキャナ200の制御部210は、指示に応じてスキャン処理を実行する。
ここで、携帯端末400と第1無線ネットワーク90nとの接続が解除されたこととする(ステップS170)。例えば、携帯端末400が、アクセスポイント90から遠くに移動することによって、接続が解除される。すなわち、携帯端末400が、第1無線ネットワーク90nから離脱する。この場合、携帯端末400のCPU410は、スキャナ200およびプリンタ300と通信することができないので、コピー処理を進行することができない。例えば、CPU410は、プリンタ300に、印刷処理の実行指示(第2指示I2に応じた印刷指示と引数とを含む)を、送信することができない。そこで、次のステップS180で、携帯端末400のCPU410は、コピー処理の残りの処理(ここでは、特に、プリンタ300による印刷)を携帯端末400の代わりに進行する指示である代理指示を、サーバ100に送信する。これにより、コピー処理の残りの処理は、サーバ100に、委譲される。本実施例では、代理指示は、スクリプトSCを表すデータと、スクリプトSCに記述された手順の進捗を表すデータと、スキャンジョブIDを表すデータと、を含んでいる。
進捗を表すデータとしては、例えば、スクリプトSCに記載された複数の画像処理のうちの実行指示が既に送信されている画像処理を表すデータを、採用可能である。実行指示が既に送信されている画像処理のうちの実行指示の送信順が最後である画像処理は、現在実行中である、と判定可能である。また、進捗を特定する方法としては、以下の方法を採用してもよい。すなわち、スクリプトSCに記載された複数の画像処理のうちの、ジョブIDが対応付けられている画像処理については、実行指示が送信済であると判定し、ジョブIDが対応付けられていない画像処理装置については、実行指示が未送信であると判定する方法を採用してもよい。この場合、ジョブIDが、進捗を表すデータとして、利用される。
代理指示は、スクリプトSCと進捗とによって特定される未処理の画像処理の実行指示の送信を、サーバ100に実行させる。図2の例では、進捗は、第1指示I1による画像処理(ここでは、スキャン処理)の途中を示している。この場合、代理指示は、未処理の第2指示I2(すなわち、印刷指示)をプリンタ300に送信することを、サーバ100に実行させる(詳細は後述)。なお、代理指示の送信は、第1無線ネットワーク90nではなく、第2無線ネットワーク90gを通じて、すなわち、第1通信インタフェース441ではなく、第2通信インタフェース442を通じて、行われる。
図6(A)〜図6(D)のそれぞれは、サーバ100とスキャナ200とプリンタ300と携帯端末400との通信状況を示す概略図である。図中には、第1無線ネットワーク90nと第2無線ネットワーク90gとが、装置間のネットワークを代表して示されている。図6(A)は、ステップS100〜S160(図2)の通信状況を示し、図6(B)は、ステップS180〜S205(図2)の通信状況を示している。図6(A)に示すように、携帯端末400と画像処理装置200、300との間の通信は、第1無線ネットワーク90nを通じて行われる。後述するように、携帯端末400と第1無線ネットワーク90nとの接続が解除された場合には、ステップS180〜S205で、携帯端末400とサーバ100との間で通信が行われる。図6(B)に示すように、サーバ100と携帯端末400との間の通信が、第2無線ネットワーク90gを通じて行われる。
図2の次のステップS185では、サーバ100のCPU110は、受信したデータを、記憶装置(ここでは、揮発性記憶装置120、または、不揮発性記憶装置130)に格納する。次のステップS190では、CPU110は、少なくとも一部の画像処理が委譲された全体画像処理を特定する識別子(「委譲ID」と呼ぶ)を決定する。次のステップS200では、CPU110は、決定した委譲IDを表すデータを、代理指示の送信元である携帯端末400に送信する。次のステップS205では、携帯端末400のCPU410は、受信した委譲IDを表すデータを、記憶装置(ここでは、揮発性記憶装置420、または、不揮発性記憶装置430)に格納する。
次のステップS210(図3)では、サーバ100のCPU110は、代理指示のスクリプトSCと進捗とから、画像処理を実行中の画像処理装置を特定し、特定された画像処理装置に、装置内での画像処理の進捗を問い合わせる。進捗の問い合わせは、画像処理が完了するまで、繰り返される。図3の例では、CPU110は、スキャンジョブIDをスキャナ200に送信することによって、スキャンジョブIDに対応付けられたスキャン処理の進捗を問い合わせる。サーバ100とスキャナ200との間の通信は、第1無線ネットワーク90nを通じて、行われる。
図6(C)は、ステップS210〜S300(図3)の通信状況を示している。後述するように、ステップS210〜S300では、サーバ100と画像処理装置200、300との間で通信が行われる。図6(C)に示すように、サーバ100と画像処理装置200、300との間の通信は、第1無線ネットワーク90nを通じて行われる。
図3の次のステップS220では、スキャナ200の制御部210は、進捗をサーバ100に通知する。ここでは、スキャン処理が完了したこととする。次のステップS230では、サーバ100のCPU110は、スキャンジョブIDをスキャナ200に送信することによって、スキャンジョブIDに対応付けられたスキャンデータをスキャナ200に要求する。次のステップS240では、スキャナ200の制御部210は、スキャンジョブIDに対応付けられたスキャンデータ910dを、サーバ100に送信する。次のステップS245では、サーバ100のCPU110は、受信したスキャンデータ910dを、記憶装置(ここでは、揮発性記憶装置420、または、不揮発性記憶装置430)に格納する。
次のステップS250では、サーバ100のCPU110は、スクリプトSCの第1指示I1によるスキャン処理が完了したことに応じて、次の第2指示I2に従って、プリンタ300に、印刷処理の実行指示(印刷指示と引数とを含む)を、送信する。ここで、CPU110は、スキャンデータ910dを、プリンタ300に送信する。
次のステップS260では、プリンタ300の制御部310は、受信した指示に応じて実行される印刷処理を特定する識別子(「プリントジョブID」と呼ぶ)を決定する。次のステップS270では、制御部310は、決定したプリントジョブIDを表すデータを、印刷処理の実行指示の送信元(ここでは、サーバ100)に、送信する。次のステップS275では、サーバ100のCPU110は、受信したプリントジョブIDを表すデータを、記憶装置(ここでは、揮発性記憶装置420、または、不揮発性記憶装置430)に格納する。次のステップS280では、プリンタ300の制御部310は、ステップS250の印刷指示に応じて、印刷処理を実行する。
次のステップS290では、サーバ100のCPU110は、プリントジョブIDをプリンタ300に送信することによって、プリントジョブIDに対応付けられた印刷処理の進捗を、プリンタ300に問い合わせる。進捗の問い合わせは、印刷処理が完了するまで、繰り返される。次のステップS300では、プリンタ300の制御部310は、進捗をサーバ100に通知する。ここでは、印刷処理が完了したこととする。これにより、携帯端末400からサーバ100に委譲された全体画像処理(すなわち、スクリプトが示す画像処理全体)が、完了する。
ここで、携帯端末400が、第1無線ネットワーク90nに、再度、接続されたこととする(図4:ステップS310)。例えば、携帯端末400が、アクセスポイント90の近くに移動することによって、携帯端末400が、第1無線ネットワーク90nに、復帰する。これにより、携帯端末400は、サーバ100に委譲した印刷処理を実行するプリンタ300と、通信可能になる。この場合、次のステップS320で、携帯端末400のCPU410は、委譲IDをサーバ100に送信することによって、委譲した画像処理の進捗を問い合わせる。
図6(D)は、ステップS320〜S340(図4)の通信状況を示している。後述するように、ステップS320〜S340では、サーバ100と携帯端末400との間で通信が行われる。図6(D)に示すように、サーバ100と携帯端末400との間の通信は、第1無線ネットワーク90nを通じて行われる。なお、サーバ100と携帯端末400との間の通信は、第1無線ネットワーク90nを通じた通信の状況に拘わらずに、第2無線ネットワーク90gを通じて行われることとしてもよい。
図4の次のステップS330では、サーバ100のCPU110は、委譲IDに対応付けられた画像処理(ここでは、コピー処理)の進捗を携帯端末400に通知する。ここでは、CPU110は、委譲された画像処理が完了したことを、通知する。次のステップS340では、携帯端末400のCPU410は、進捗を表す画像を表示装置450に表示することによって、進捗をユーザに報知する。
仮に、ステップS320の段階で、未完了の画像処理が残っている場合(例えば、印刷処理が実行中である場合)、サーバ100のCPU110は、引き続き、未完了の画像処理を進行する。
以上により、スキャナ200とプリンタ300とを用いたコピー処理が、終了する。なお、携帯端末400と第1無線ネットワーク90nとの接続が解除されずに維持される場合、携帯端末400のCPU410は、スクリプトSCに従って、全ての画像処理を進行する。例えば、ステップS210〜S300(図3)の処理は、サーバ100を携帯端末400に置き換えて得られる手順に従って、実行される。具体的には、携帯端末400のCPU410は、ステップS210、S230、S245、S250、S275、S290を実行する。携帯端末400と画像処理装置200、300との間の通信は、第1無線ネットワーク90n(すなわち、第1通信インタフェース441)を通じて行われる。スキャナ200の制御部210は、携帯端末400からの指示に従って、ステップS220、S240を実行する。プリンタ300の制御部310は、携帯端末400からの指示に応じて、ステップS260、S270、S280、S300を実行する。
以上のように、携帯端末400のCPU410は、スキャン処理の実行指示の送信(図2:S130)の後に、印刷処理の実行指示の送信が可能ではない場合に(図2:S170)、代理指示をサーバ100に送信する(図2:S180)。代理指示は、印刷処理の実行指示をプリンタ300に送信する指示を含んでいる。従って、スキャン処理と印刷処理とを適切に実行できる。
また、携帯端末400のCPU410は、可能な場合には、印刷処理の実行指示を、第1通信インタフェース441を通じて、プリンタ300に送信する(図3:S250と同様)。一方、CPU410は、代理指示を、第2通信インタフェース442を通じて、サーバ100に送信する(図2:S180)。従って、CPU410は、第1通信インタフェース441を通じた通信の不具合によって、印刷処理の実行指示の送信が可能ではない場合に、第2通信インタフェース442を通じて代理指示を送信可能である。
また、携帯端末400のCPU410は、代理指示の送信(図2:S180)の後に、プリンタ300との通信が可能となった場合に(図4:S310)、印刷処理の進捗を表すデータをサーバ100から取得する(図4:S320)。従って、CPU410は、通信の不具合等によって印刷処理の実行指示をプリンタ300に送信することができなかった場合であっても、プリンタ300との通信が可能になった場合に、印刷処理の進捗を取得できる。ここで、印刷処理が未完である場合、携帯端末400ではなくサーバ100が、画像処理を最後まで進行する。この代わりに、印刷処理が未完である場合には、携帯端末400のCPU410が、残りの処理をサーバ100から引き継ぐこととしてもよい。
また、図2のステップS180で携帯端末400からサーバ100に送信される代理指示は、ネットワーク上でプリンタ300を特定する情報(ここでは、IPアドレス)と、スキャナ200によって実行されるスキャン処理のうちの携帯端末400からの実行指示に応じて実行されるスキャン処理を特定するスキャンジョブIDと、を含んでいる。従って、サーバ100のCPU110は、適切に、印刷処理の実行指示をプリンタ300に送信することができる。また、本実施例では、代理指示は、さらに、ネットワーク上でスキャナ200を特定する情報(ここでは、IPアドレス)と、印刷指示の指示IDと、を含んでいる。従って、サーバ100のCPU110は、より適切に、印刷処理の実行指示をプリンタ300に送信できる。
また、スキャンジョブIDは、スキャナ200によって決定されている(図2:S140)。従って、スキャンジョブIDを用いることによって、スキャン処理を適切に特定できる。
B.第2実施例:
図7は、画像処理システムの第2実施例を示す説明図である。図1の画像処理システム1000からの差異は、第2無線ネットワーク90gと、有線通信回線90xと、第2通信インタフェース142、第2通信インタフェース442と、が省略されている点である。第2実施例の画像処理システム1000aは、図1のサーバ100の代わりに、サーバ100aを有し、図1の携帯端末400の代わりに携帯端末400aを有している。
携帯端末400aのハードウェア構成は、図1の携帯端末400から第2通信インタフェース442を省略した構成と、同じである。携帯端末400aのCPU410は、図1の実施例と同様に、スキャナ200とプリンタ300とを用いたコピー処理を実現する。サーバ100aのハードウェア構成は、図1のサーバ100から第2通信インタフェース142を省略した構成と、同じである。サーバ100aのCPU110は、図1の実施例と同様に、携帯端末400から委譲された画像処理を進行可能である。なお、不揮発性記憶装置130に格納されているプログラム132aと、不揮発性記憶装置430に格納されているプログラム432aとは、第2無線ネットワーク90g(図1)を利用せずに、画像処理の進行と委譲とを実現するように、構成されている。画像処理システム1000aの他の構成は、図1の画像処理システム1000の構成と、同じである。画像処理システム1000aの要素のうちの、図1の画像処理システム1000の要素と同じ要素には、同じ符号を付して、説明を省略する。
図8〜図10は、画像処理システム1000a(図7)の動作の一例を示すシーケンス図である。画像処理システム1000aの動作は、図8〜図10の順に進行する。このシーケンスは、図2〜図4のシーケンスと同様に、スキャン処理の途中で携帯端末400aと第1無線ネットワーク90nとの接続が解除され、サーバ100aが、残りの画像処理を進行する場合を示している。携帯端末400aによる処理は、CPU410がプログラム432aを実行することによって、実現される。サーバ100aによる処理は、CPU110がプログラム132aを実行することによって、実現される。以下、図8〜図10のステップのうちの、図2〜図4のステップと同じステップには、同じ符号を付して、説明を省略する。また、データを格納するステップの図示と説明とを省略する場合がある。
最初のステップS100、S110は、図2のステップS100、S110と、それぞれ同じである。次のステップS112では、サーバ100aのCPU110は、将来に委譲され得る画像処理、すなわち、スクリプトSC(図5)によって規定される画像処理を、サーバ100aに登録する。具体的には、CPU110は、スクリプトSCを表すデータと、携帯端末400aの識別子を表すデータとを、サーバ100aに送信する。携帯端末400aの識別子としては、例えば、ネットワーク上の識別子(例えば、IPアドレス、または、MACアドレス)が利用される。
図11(A)〜図11(C)のそれぞれは、サーバ100aとスキャナ200とプリンタ300と携帯端末400aとの通信状況を示す概略図である。図中には、第1無線ネットワーク90nが、装置間のネットワークを代表して示されている。図11(A)は、ステップS100〜S168(図8、図9)の通信状況を示している。図示するように、携帯端末400aは、第1無線ネットワーク90nを通じて、サーバ100と通信可能である。また、携帯端末400aは、第1無線ネットワーク90nを通じて、画像処理装置200、300と通信可能である。
次のステップS113では、サーバ100aのCPU110は、受信したデータを記憶装置(ここでは、揮発性記憶装置120、または、不揮発性記憶装置130)に格納する。次のステップS114では、CPU110は、委譲された画像処理を特定する識別子(委譲ID)を決定する。次のステップS116では、CPU110は、決定した委譲IDを表すデータを、登録の要求元である携帯端末400aに送信する。次のステップS118では、携帯端末400aのCPU410は、受信したデータを、記憶装置(ここでは、揮発性記憶装置120、または、不揮発性記憶装置130)に格納する。
続くステップS120〜S160は、図2のステップS120〜S160と、それぞれ同じである。これらの処理によって、スキャン処理が進行する。
次のステップS162では、サーバ100aのCPU110は、存在確認情報を、画像処理の委譲の要求元である携帯端末400aに、送信する。存在確認情報は、ネットワーク上に通信装置が存在しているか否か、すなわち、通信装置との通信が可能か否かを、問い合わせる情報である。存在確認情報としては、例えば、ICMP(Internet Control Message Protocol)の「Echo Request」を採用可能である。次のステップS164では、携帯端末400aのCPU410は、受信した存在確認情報に対する応答情報を、サーバ100aに送信する。応答情報としては、例えば、ICMPの「Echo Reply」を採用可能である。なお、応答情報の送信は、プログラム432aではなく、オペレーティングシステムによって、実現される。この代わりに、応答情報の送信が、プログラム432aによって実現されてもよい。次のステップS165では、サーバ100aのCPU110は、応答情報を受信したことに応じて、携帯端末400aと通信可能であることを確認する。
なお、携帯端末400aから応答情報を受信できた場合、携帯端末400aは、画像処理装置200、300と通信可能であると推定される。一方、携帯端末400aから応答情報を受信できなかった場合、携帯端末400aは、画像処理装置200、300と通信できないと推定される。このように、存在確認情報に対する応答情報を利用することによって、携帯端末400aが画像処理装置200、300に指示(例えば、スキャン処理の実行指示)を送信することが可能か否かを判定することができる。なお、図示を省略するが、本実施例では、CPU110は、存在確認情報を、定期的に、携帯端末400aに送信することによって、携帯端末400aの存在を、定期的に確認する。なお、携帯端末400aの存在の確認は、定期的でなく、不定期におこなわれてもよい。いずれの場合も、CPU110は、携帯端末400aの存在確認を繰り返し行うことが好ましい。
次のステップS166(図9)では、携帯端末400aのCPU410は、画像処理の進捗を表すデータを、サーバ100aに送信する。進捗は、委譲IDと、実行中の画像処理の識別子(ここでは、スキャンジョブID)と、を含んでいる。次のステップS168では、サーバ100aのCPU110は、受信したデータを、記憶装置(ここでは、揮発性記憶装置420、または、不揮発性記憶装置430)に格納する。なお、図示を省略するが、本実施例では、CPU410は、進捗を表すデータを、定期的に、サーバ100に送信する。
ここで、携帯端末400と第1無線ネットワーク90nとの接続が解除されたこととする(ステップS170)。この状態で、サーバ100aのCPU110は、存在確認情報を携帯端末400aに送信する(ステップS172)。しかし、CPU110によって送信された存在確認情報は、携帯端末400aには届かないので、CPU110は、携帯端末400aから応答情報を受信することができない。従って、次のステップS174で、CPU110は、携帯端末400aと通信できないと判定する。携帯端末400aから応答情報を受信できない場合には、携帯端末400aが画像処理を進行できないと推定される。例えば、携帯端末400aのCPU410は、印刷処理の実行指示を、プリンタ300に送信することができない。そこで、CPU110は、受信済のスクリプトSCと、最後に携帯端末400aから受信した進捗と、に従って、残りの画像処理を、携帯端末400aの代わりに進行する。
続くステップS210〜S300(図9、図10)は、図3のステップS210〜S300と、それぞれ同じである。これらの処理によって、サーバ100aのCPU110は、第1実施例のサーバ100と同様に、スキャン処理と印刷処理とを実行する。図10の例では、印刷処理が完了する(S300)。図11(B)は、ステップS210〜S300の通信状況を示している。図示するように、携帯端末400aと第1無線ネットワーク90nとの接続が、解除されている。そして、サーバ100aと画像処理装置200、300との通信が、第1無線ネットワーク90nを通じて、行われる。
ここで、携帯端末400が、第1無線ネットワーク90nに、再度、接続されたこととする(図4:ステップS310)。続くステップS320〜S340は、図4のステップS320〜S340と、それぞれ同じである。以上により、スキャナ200とプリンタ300とを用いたコピー処理が、終了する。図11(C)は、ステップS320〜S340の通信状況を示している。図示するように、サーバ100aと携帯端末400aとの通信が、第1無線ネットワーク90nを通じて、行われる。
なお、携帯端末400aと第1無線ネットワーク90nとの接続が解除されずに維持される場合、携帯端末400aのCPU410は、第1実施例と同様に、スクリプトSCに従って、全ての画像処理を進行する。
以上のように、サーバ100aのCPU110は、携帯端末400aがプリンタ300に印刷処理の実行指示を送信できるか否かを判定し(図8:S162、S165、図9:S172、S174)、実行指示の送信ができないと判定した場合には(S174)、携帯端末400aの代わりに、印刷処理の実行指示をプリンタ300に送信する(S250)。従って、携帯端末400aが印刷処理の実行指示をプリンタ300に送信できない場合であっても、スキャナ200とプリンタ300とを用いて、スキャン処理と印刷処理とを適切に実行できる。
また、携帯端末400aのCPU410は、印刷処理の実行指示の送信に用いられる情報である指示情報を、サーバ100aに送信する。指示情報は、ネットワーク上でプリンタ300を特定する情報(ここでは、IPアドレス)と、スキャナ200によって実行されるスキャン処理のうちの携帯端末400aからの実行指示に応じて実行されるスキャン処理を特定するスキャンジョブIDと、を含んでいる。従って、サーバ100aのCPU110は、適切に、印刷処理の実行指示をプリンタ300に送信できる。なお、本実施例では、指示情報は、さらに、ネットワーク上でスキャナ200を特定する情報(ここでは、IPアドレス)と、印刷指示の指示IDと、を含んでいる。従って、サーバ100aのCPU110は、より適切に、印刷処理の実行指示をプリンタ300に送信できる。
また、携帯端末400aのCPU410は、スキャナ処理の実行指示の送信(図8:S130)に先立って、指示情報の少なくとも一部(ここでは、スキャナ200のIPアドレスと、プリンタ300のIPアドレスと、印刷指示の指示ID)を表すデータを、サーバ100aに送信する(図8:S112)。指示情報の残り(スキャンジョブID)については、スキャナ処理の実行指示の送信(図8:S130)の後に、送信される。
このように、携帯端末400aのCPU410は、指示情報のうちの、スキャナ処理の実行指示の送信(図8:S130)に先立って準備済の情報を、スキャナ処理の実行指示の送信(図8:S130)に先立って、サーバ100aに送信する。そして、CPU410は、指示情報のうちの残りの情報を、準備ができ次第に、サーバ100aに送信する。従って、携帯端末400aと第1無線ネットワーク90nとの間の通信が解除された時に、サーバ100aのCPU110が、指示情報のうちの一部を未受信であることを、抑制できる。この結果、携帯端末400aと第1無線ネットワーク90nとの間の通信が解除された場合に、CPU110は、適切に、印刷処理の実行指示を送信できる。
また、サーバ100aのCPU110は、存在確認情報を携帯端末400aに送信することによって、携帯端末400aが印刷処理の実行指示をプリンタ300に送信できるか否かを判定する。従って、CPU110は、適切に判定できる。
C.変形例:
(1)画像処理の手順としては、上記各実施例の手順に限らず、種々の手順を採用可能である。例えば、図9の手順において、携帯端末400aがプリンタ300に印刷処理の実行指示を送信可能であるか否かを判定する方法としては、ICMPの「Echo Request」を利用する方法に限らず、種々の方法を採用可能である。例えば、サーバ100aのCPU110は、携帯端末400aのプログラム432aによって実現されているアプリケーションに対して、応答を要求してもよい。また、CPU110は、プリンタ300に、携帯端末400aと通信できるか否かを問い合わせてもよい。
また、図8〜図10の手順において、携帯端末400aのCPU410は、指示情報の全てを、スキャナ処理の実行指示の送信後に(すなわち、スクリプト内の一部の画像処理の実行が開始された後に)、サーバ100に送信してもよい。
また、携帯端末400、400aが、第1無線ネットワーク90nに復帰した後の処理としては、図4、図10で説明した処理(S320〜S340)に限らず、任意の処理を採用可能である。例えば、携帯端末400、400aが、第1無線ネットワーク90nに復帰した時点で(図4、図10、S310)、未完了の画像処理が残っている場合には、携帯端末400、400aのCPU410は、未完了の画像処理の進行を、サーバ100、100aから引き継いでも良い。また、携帯端末400、400aが、第1無線ネットワーク90nに復帰した後の処理を、省略してもよい。
また、サーバ100、100aのCPU110によって、印刷指示の送信のために、携帯端末400、400aから取得される情報としては、プリンタ300のIPアドレスと、スキャンジョブIDと、を含む情報に限らず、印刷指示の適切な送信を可能にする任意の情報を採用可能である。
(2)画像処理システム1000、1000aの構成としては、図1、図7に示す構成に限らず、種々の構成を採用可能である。例えば、図1に示す実施例において、サーバ100の第2通信インタフェース142が省略されてもよい。この場合、例えば、第1通信インタフェース141が、いわゆるファイヤウォールを介して、有線通信回線90xと接続されてもよい。このように、第1無線ネットワーク90nと有線通信回線90wとは、外部からのアクセスが禁止されたローカルネットワークとして、構成されてもよい。
また、図1、図7に示す実施例において、サーバ100、100aとは異なる外部記憶装置(例えば、NAS(Network Attached Storage))が、設けられても良い。ここで、外部記憶装置は、携帯端末400、400aと、サーバ100、100aと、の双方と通信可能に、構成される。例えば、外部記憶装置は、第1無線ネットワーク90n、または、有線通信回線90wに接続される。そして、携帯端末400、400aのCPU410は、外部記憶装置に、代理指示を表すデータ、または、指示情報を表すデータを、格納してもよい。そして、サーバ100、100aのCPU110は、外部記憶装置から、代理指示を表すデータ、または、指示情報を表すデータを、取得してもよい。
(3)2つの画像処理装置を用いて実現される画像処理、すなわち、第1画像処理と、第1画像処理によって得られるデータを用いる第2画像処理と、を含む画像処理としては、コピー処理に限らず、種々の画像処理を採用可能である。例えば、「スキャン表示」を採用してもよい。「スキャン表示」は、スキャナによって読み取られた画像を、表示装置(例えば、液晶ディスプレイやプロジェクタ)によって表示する処理である。
(4)画像処理装置を利用する通信装置としては、携帯端末400、400aとは異なる種類の通信装置(例えば、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ)を採用してもよい。また、通信装置の代わりに、画像処理の実行指示を画像処理装置に送信する制御装置としては、サーバ100とは異なる種類のデータ処理装置(例えば、携帯端末400、400aとは異なる携帯端末)を採用してもよい。
いずれの場合も、第1画像処理(例えば、スキャナ処理)の実行指示である第1実行指示を、第1画像処理装置(例えば、スキャナ200)に送信する機能を実行するCPU410が、第1実行指示を送信する第1指示送信部に対応する。また、第2画像処理(例えば、印刷処理)の実行指示である第2実行指示を、第2画像処理装置(例えば、プリンタ300)に送信する機能を実行するCPU410が、第2実行指示を送信する第2指示送信部に対応する。また、通信装置の代わりに第2実行指示を送信する指示である代理指示を制御装置(例えば、サーバ100、100a)に送信するCPU410が、代理指示を送信する代理指示送信部に対応する。
また、通信装置(例えば、携帯端末400、400a)が第2実行指示を第2画像処理装置(例えば、プリンタ300)に送信することが可能か否かを判定するCPU110が、判定部に対応する。また、通信装置の代わりに第2実行指示を第2画像処理装置に送信するCPU110が、送信代行部に対応する。
(5)図1、図7に示す実施例において、ネットワークを介して互いに通信可能な複数の装置(例えば、コンピュータ)が、サーバ100、100aの機能を一部ずつ分担して、全体として、サーバ100、100aの機能を提供してもよい(これらの装置を備えるシステムが制御装置に対応する)。
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、代理指示を送信する機能を、論理回路を有する専用のハードウェア回路によって実現してもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がコンピュータプログラムで実現される場合には、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)に格納された形で提供することができる。プログラムは、提供時と同一または異なる記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に格納された状態で、使用され得る。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、メモリーカードやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種ROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスクドライブ等のコンピュータに接続されている外部記憶装置も含んでいる。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
90...アクセスポイント、90n...第1無線ネットワーク、90g...第2無線ネットワーク、90w...有線通信回線、90x...有線通信回線、100、100a...サーバ、110...CPU、120...揮発性記憶装置、130...不揮発性記憶装置、132、132a...プログラム、141...第1通信インタフェース、142...第2通信インタフェース、200...スキャナ、210...制御部、220...スキャナ部、300...プリンタ、310...制御部、320...印刷部、400、400a...携帯端末、410...CPU、420...揮発性記憶装置、430...不揮発性記憶装置、432、432a...プログラム、441...第1通信インタフェース、442...第2通信インタフェース、450...表示装置、460...操作部、1000、1000a...画像処理システム

Claims (11)

  1. 通信装置に設けられたコンピュータのためのコンピュータプログラムであって、
    第1画像処理の実行指示である第1実行指示を、ネットワークに接続された前記第1画像処理を実行可能な画像処理装置に送信する第1の指示送信機能と、
    前記第1画像処理によって得られるデータを用いる第2画像処理の実行指示である第2実行指示を、前記ネットワークに接続された前記第2画像処理を実行可能な画像処理装置に送信する第2の指示送信機能と、
    前記通信装置の代わりに前記第2実行指示を送信する指示である代理指示を、前記第1実行指示の送信の後に、前記通信装置による前記第2実行指示の送信が可能ではない場合に、前記ネットワークに接続された制御装置に送信する代理指示送信機能と、
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
  2. 請求項1に記載のコンピュータプログラムであって、
    前記第2指示送信機能は、前記通信装置に設けられた第1通信インタフェースを通じて前記第2実行指示を送信し、
    前記代理指示送信機能は、前記通信装置に設けられた第2通信インタフェースを通じて前記代理指示を送信する、
    コンピュータプログラム。
  3. 制御装置に設けられたコンピュータのためのコンピュータプログラムであって、
    ネットワークに接続された第1画像処理を実行可能な画像処理装置に前記第1画像処理の実行指示である第1実行指示を送信した通信装置が、前記第1画像処理によって得られるデータを用いる第2画像処理の実行指示である第2実行指示を、前記ネットワークに接続された前記第2画像処理を実行可能な画像処理装置に、送信することが可能か否かを判定する判定機能と、
    前記通信装置による前記第2実行指示の送信が可能ではない場合に、前記通信装置の代わりに前記第2実行指示を前記第2の画像処理を実行可能な前記画像処理装置に送信する送信代行機能と、
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
  4. 請求項3に記載のコンピュータプログラムであって、
    前記通信装置は、前記第1実行指示の送信に先立って、前記第2実行指示に用いられる情報である指示情報の少なくとも一部を、前記制御装置に送信し、
    前記コンピュータプログラムは、さらに、
    前記通信装置から受信した前記指示情報を、前記制御装置が通信可能な記憶装置に格納する格納機能を前記コンピュータに実現させ、
    前記送信代行機能は、前記記憶装置に格納された前記指示情報を用いて前記第2実行指示を送信する、
    コンピュータプログラム。
  5. 請求項3または4に記載のコンピュータプログラムであって、
    前記判定機能は、前記通信装置に、存在確認情報を送信することによって、前記通信装置による前記第2実行指示の送信が可能か否かを判定する、
    コンピュータプログラム。
  6. 請求項1または2に記載のコンピュータプログラムであって、さらに、
    前記代理指示送信機能が前記代理指示を前記制御装置に送信した後に、前記第2画像処理を実行可能な前記画像処理装置との通信が可能となった場合に、前記第2画像処理の進捗を表すデータを前記制御装置から取得する進捗取得機能を、前記コンピュータに実現させる、コンピュータプログラム。
  7. 請求項1、2、6のいずれかに記載のコンピュータプログラムであって、
    前記代理指示は、
    前記第2画像処理を実行可能な前記画像処理装置を前記ネットワーク上で特定する装置特定情報と、
    前記第1画像処理を実行可能な前記画像処理装置によって実行される画像処理のうちの前記通信装置からの前記第1実行指示に応じて実行される前記第1画像処理を特定する処理特定情報と、
    を含む、コンピュータプログラム。
  8. 請求項3ないし5のいずれかに記載のコンピュータプログラムであって、さらに、
    前記第2実行指示に用いられる情報である指示情報を前記通信装置から取得する指示情報取得機能を前記コンピュータに実現させ、
    前記指示情報は、
    前記第2画像処理を実行可能な前記画像処理装置を前記ネットワーク上で特定する装置特定情報と、
    前記第1画像処理を実行可能な前記画像処理装置によって実行される画像処理のうちの前記通信装置からの前記第1実行指示に応じて実行される前記第1画像処理を特定する処理特定情報と、
    を含む、コンピュータプログラム。
  9. 請求項7または8に記載のコンピュータプログラムであって、
    前記処理特定情報は、前記第1実行指示を受けた画像処理装置によって決定されている、
    コンピュータプログラム。
  10. 通信装置であって、
    第1画像処理の実行指示である第1実行指示を、ネットワークに接続された前記第1画像処理を実行可能な画像処理装置に送信する第1の指示送信部と、
    前記第1画像処理によって得られるデータを用いる第2画像処理の実行指示である第2実行指示を、前記ネットワークに接続された前記第2画像処理を実行可能な画像処理装置に送信する第2の指示送信部と、
    前記通信装置の代わりに前記第2実行指示を送信する指示である代理指示を、前記第1実行指示の送信の後に、前記通信装置による前記第2実行指示の送信が可能ではない場合に、前記ネットワークに接続された制御装置に送信する代理指示送信部と、
    を備える通信装置。
  11. 画像処理の制御装置であって、
    ネットワークに接続された第1画像処理を実行可能な画像処理装置に前記第1画像処理の実行指示である第1実行指示を送信した通信装置が、前記第1画像処理によって得られるデータを用いる第2画像処理の実行指示である第2実行指示を、前記ネットワークに接続された前記第2画像処理を実行可能な画像処理装置に、送信することが可能か否かを判定する判定部と、
    前記通信装置による前記第2実行指示の送信が可能ではない場合に、前記通信装置の代わりに前記第2実行指示を前記第2の画像処理を実行可能な前記画像処理装置に送信する送信代行部と、
    を備える、制御装置。
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JP2016162134A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 携帯機器、画像形成システムおよび機能拡張プログラム

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