JP2015015511A - 画像形成装置及び位置ずれ補正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置ずれの補正による画質の劣化を抑える。
【解決手段】画像形成装置は、2値の画像に第1の位置ずれ補正処理を施し(ステップS2)、得られた画像のうち、エッジ領域の画像を、当該エッジ領域におけるドットの形成率に応じた中間調の画像に変換して、第1の画像を生成する(ステップS3及びS4)第1補正部と、第1の画像に階調補間処理を用いた第2の位置ずれ補正処理を施し、第2の画像を生成する(ステップS5)第2補正部と、第2の画像において、中間調の画像を2値の画像に変換してエッジ領域を再構成し、位置ずれ補正された画像を生成する(ステップS7)再構成部と、を備えている。
【選択図】図12

Description

本発明は、画像形成装置及び位置ずれ補正方法に関する。
従来、画像形成装置では、画像の位置ずれを補正するため、位置ずれ量に応じて画像を変形する処理が行われている。画像の位置ずれとしては、カラーレジストずれと呼ばれる、各色の画像を重ねてカラー画像を形成する際に色間で生じる画像の位置ずれの他、用紙の両面に形成する画像の位置ずれ、見当ずれ等がある。
一般的に、位置ずれ補正処理は、倍率補正処理と傾き補正処理の2パターンに大きく分けられる。
倍率補正処理は、画像の大きさを補正する処理をいい、通常は画素を挿入又は削除して画像を微小に拡大又は縮小する。
傾き補正処理は、スキュー、ボウ等と呼ばれる画像の傾斜を補正する処理をいう。通常は、一定領域ごとに画像をシフトすることにより、画像の傾斜を補正する。
2値の画像の場合、画素を挿入又は削除した部分や、シフトした画像の境界部分の階調変化が目立ちやすく、位置ずれ補正処理によって画質が劣化しやすい。階調変化を緩和するため、ニアレストネイバー法(最近傍法ともいう)によって画素を補間する手法も知られているが、ニアレストネイバー法は画像のガタツキが目立つ等、画質の劣化が大きい。
そこで、画素を挿入又は削除する際、挿入又は削除による階調変化が目立ちにくいように、画素の挿入位置又は削除位置を分散させることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
また、画像の位置ずれを1画素単位で補正した後、1画素未満の単位の位置ずれ量に応じてエッジ又は細線の画素値を中間調とすることにより、画像のガタツキを抑えることが行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−270149号公報 特開2007−316154号公報
画像の位置ずれによっては、上記倍率補正処理及び傾き補正処理の両方を施すことが必要な場合もある。この場合、倍率補正処理と傾き補正処理が2段階で連続して行われることが一般的である。
傾き補正処理及び倍率補正処理によって生じる画質の劣化は、各々の劣化の程度が小さくても、画質の劣化が重なることにより、無視できない大きな劣化となる場合がある。
例えば、倍率補正処理された画像に傾き補正処理を施すと、エッジが2画素幅以上の中間調領域となり、画像がボケることがある。また、部分的にエッジに大きな段差が生じて、ガタツキが大きい画像となることもある。
本発明の課題は、位置ずれの補正による画質の劣化を抑えることである。
請求項1に記載の発明によれば、
画像に第1の位置ずれ補正処理を施し、得られた画像のうち、エッジ領域の画像を、当該エッジ領域におけるドットの形成率に応じた画像に変換して、第1の画像を生成する第1補正部と、
前記第1の画像に、階調補間処理を用いた第2の位置ずれ補正処理を施して、第2の画像を生成する第2補正部と、
前記第2の画像において、前記エッジ領域の画像を再構成し、位置ずれ補正された画像を生成する再構成部と、
を備える画像形成装置が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、
前記第1補正部は、2値の画像に第1の位置ずれ補正処理を施して、前記エッジ領域の画像を、当該エッジ領域におけるドットの形成率に応じた中間調の画像に変換し、
前記再構成部は、前記第2の画像において、前記中間調の画像を2値の画像に変換して前記エッジ領域の画像を再構成し、前記位置ずれ補正された画像を生成する、
請求項1に記載の画像形成装置が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、
前記第1補正部は、前記エッジ領域内の各画素の階調値を移動平均して、前記ドットの形成率を算出し、各画素の階調値を当該形成率に置き換えて、前記ドットの形成率に応じた画像を得る、
請求項1又は2に記載の画像形成装置が提供される。
請求項4に記載の発明によれば、
前記第1補正部は、2値の画像に、階調補間処理を用いた第1の位置ずれ補正処理を施して、前記エッジ領域の画像が、当該エッジ領域におけるドットの形成率に応じた中間調の画像に変換された第1の画像を生成し、
前記再構成部は、前記第2の画像において、前記中間調の画像を2値の画像に変換して前記エッジ領域の画像を再構成し、前記位置ずれ補正された画像を生成する、
請求項1に記載の画像形成装置が提供される。
請求項5に記載の発明によれば、
前記第2の画像において、前記エッジ領域の幅を調整するエッジ調整部を備え、
前記再構成部は、前記エッジ領域の幅が調整された前記第2の画像において、前記エッジ領域の画像を再構成する、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置が提供される。
請求項6に記載の発明によれば、
画像に第1の位置ずれ補正処理を施し、得られた画像のうち、エッジ領域の画像を、当該エッジ領域におけるドットの形成率に応じた画像に変換して、第1の画像を生成する第1補正ステップと、
前記第1の画像に、階調補間処理を用いた第2の位置ずれ補正処理を施し、第2の画像を生成する第2補正ステップと、
前記第2の画像において、前記エッジ領域の画像を再構成し、位置ずれ補正された画像を生成する再構成ステップと、
を含む位置ずれ補正方法が提供される。
本発明によれば、第1の位置ずれ補正処理によって生じるエッジの凹凸および段差を平滑化して、第2の位置ずれ補正処理を重ねることができる。第2の位置ずれ補正処理では1画素未満単位で画像をシフトすることができ、エッジの凹凸の変化を小さくして、位置ずれ補正による画像のボケ、ガタツキ等の画質劣化を抑えることができる。
本実施の形態に係る画像形成装置を示す図である。 図1の位置ずれ補正部の構成を示す図である。 画像の大きさを補正する例を示す図である。 スキューを補正する例を示す図である。 ボウを補正する例を示す図である。 細線を含む画像を示す図である。 画素分散テーブルにより決定される画素の挿入位置又は削除位置を示す図である。 単位領域ごとに画素の挿入位置又は削除位置が決定された画像を示す図である。 1画素の挿入により拡大された画像を示す図である。 1画素の削除により縮小された画像を示す図である。 階調補間処理を用いた倍率補正処理が施される前後の画像を示す図である。 傾き補正処理が施される前後の画像を示す図である。 階調補間処理を用いた傾き補正処理が施される前後の画像を示す図である。 シフト量が0画素である場合のシフト前後の各画素の階調値を表す図である。 シフト量が0.5画素である場合のシフト前後の各画素の階調値を表す図である。 シフト量が1画素である場合のシフト前後の各画素の階調値を表す図である。 位置ずれ補正部が、画像に倍率補正処理及び傾き補正処理の両方を施す場合の処理手順を示すフローチャートである。 細線を含む画像を示す図である。 倍率補正処理が施された画像を示す図である。 倍率補正処理が施された画像において、移動平均する5画素単位の領域を表す図である。 エッジ領域の2値の画像がドットの形成率に応じた中間調の画像に変換されて得られた第1の画像を示す図である。 階調補間処理を用いた傾き補正処理が施されて得られた第2の画像を示す図である。 エッジ領域の幅が調整された画像を示す図である。 エッジ領域の中間調の画像が2値の画像に変換されて、位置ずれが補正された画像を示す図である。 図14aのA−A線上の各画素の階調値を表す図である。 図14bのA−A線上の各画素の階調値を表す図である。 図14cのA−A線上の各画素の階調値を表す図である。 傾き補正処理が施された画像を示す図である。 従来の位置ずれ補正処理が施された画像を示す図である。 画像に倍率補正処理及び傾き補正処理の両方を施す場合の他の実施の形態に係る処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の画像形成装置及び位置ずれ補正方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置Gを示している。
画像形成装置Gは、図1に示すように、制御部1、記憶部2、操作部3、表示部4、通信部5、プリントコントローラー6、スキャナー7、画像メモリー8、画像処理装置g及び画像形成部9を備えている。
制御部1は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を備えている。制御部1は、記憶部2に記憶されているプログラムを読み出し、当該プログラムに従って画像形成装置Gの各部を制御する。
例えば、制御部1は、ジョブの設定に従い、プリントコントローラー6又はスキャナー7により生成された画像を、画像形成部9により用紙上に形成させる。
制御部1は、生成された画像の位置ずれ補正処理が必要である場合、画像の変倍率、シフト量等の処理条件を決定して、画像処理装置gにより当該処理条件で画像を補正させる。
記憶部2は、制御部1が読み取り可能なプログラム、ファイル等を記憶している。記憶部2としては、例えばハードディスク、ROM(Read Only Memory)等の記憶媒体を用いることができる。
操作部3は、操作キーや表示部4と一体に構成されたタッチパネル等を備え、これらの操作に応じた操作信号を制御部1に出力する。ユーザーは、操作部3により、ジョブの設定、処理内容の変更等の指示を入力することができる。
表示部4は、LCD(Liquid crystal display)等であることができ、制御部1の指示に従って操作画面等を表示する。
通信部5は、制御部1からの指示に従い、ネットワーク上のコンピューター、例えばサーバー又は他の画像形成装置と通信する。
プリントコントローラー6は、ネットワーク上のコンピューターからPDL(Page Description Language)データを受信し、当該PDLデータをラスタライズ処理してビットマップ形式の画像を生成する。
プリントコントローラー6は、C(シアン)、M(マジェンタ)、Y(イエロー)及びK(黒)の各色の画像を生成する。プリントコントローラー6により生成された画像は、画像メモリー8に保存される。
スキャナー7は、原稿の画像を読み取って、R(赤)、G(緑)及びB(青)の各色の画像を生成する。
R、G及びBの画像は、C、M、Y及びKの画像に色変換されて、画像メモリー8に保存される。色変換は、スキャナー7の後段に色変換部を備えるか、画像処理装置gが色変換部を備えて、当該色変換部により行えばよい。
画像メモリー8は、一時的に画像を保存するメモリーである。画像メモリー8としては、DRAM(Dynamic RAM)等を用いることができる。
画像メモリー8は、プリントコントローラー6又はスキャナー7により生成された画像を保存する。また、画像メモリー8は、画像処理装置gにより処理された画像を保存することもできる。
画像処理装置gは、画像メモリー8から画像を読み出して補正し、画像処理を施して、画像形成部9に出力する。
画像処理装置gは、主な構成として、図1に示すように、階調補正部g1、中間調処理部g2及び位置ずれ補正部g3を備えている。
階調補正部g1は、入力された画像を階調補正処理する。
階調補正部g1は、形成される画像の階調特性が目標の階調特性に一致するように各階調値に対応する補正値が定められたLUT(Look Up Table)から、入力された画像の各画素の階調値に対応する補正値を得て、補正値からなる画像を出力する。
中間調処理部g2は、階調補正処理された画像を中間調処理して出力する。中間調処理は、例えば誤差拡散処理、ディザマトリクスを用いたスクリーン処理等である。
位置ずれ補正部g3は、中間調処理された画像に位置ずれ補正処理を施し、位置ずれが補正された画像を生成して、画像形成部9に出力する。
図2は、位置ずれ補正部g3の主な構成を示している。
位置ずれ補正部g3は、図2に示すように、第1補正部g31、第2補正部g32、エッジ調整部g33及び再構成部g34を備えている。
位置ずれ補正処理には、倍率補正処理と傾き補正処理がある。
倍率補正処理は、図3aに示すように画像を拡大するか又は縮小して、画像の大きさを補正する処理である。倍率補正処理は、両面に形成する画像の大きさを合わせる等、数%程度の倍率で画像を拡大又は縮小する場合に、利用され得る。
傾き補正処理は、図3b及び図3cに示すように画像をシフトして、画像の傾きを補正する処理である。図3bは、スキューと呼ばれる傾きを補正する例を示しており、図3cはボウと呼ばれる湾曲を補正する例を示している。スキューは画像の傾きが一定であるが、ボウは画像の傾きが変化する。
位置ずれ補正部g3は、第1補正部g31及び第2補正部g32により、倍率補正処理及び傾き補正処理の両方を2段階で施すことができる。両方を施す場合、先に第1補正部g31が施す位置ずれ補正処理を第1の位置ずれ補正処理といい、第1の位置ずれ補正処理後に第2補正部g32が施す位置ずれ補正処理を第2の位置ずれ補正処理という。倍率補正処理及び傾き補正処理の処理順は特に限定されず、第1の位置ずれ補正処理が倍率補正処理であり、第2の位置ずれ補正処理が傾き補正処理であってもよいし、その逆であってもよい。
以下、第1の位置ずれ補正処理が倍率補正処理であり、第2の位置ずれ補正処理が傾き補正処理である例を説明する。
第1補正部g31は、入力された画像に、第1の位置ずれ補正処理として倍率補正処理を施す。
倍率補正処理時、第1補正部g31は、画像に画素を挿入して画像を拡大するか、又は画像中の画素を削除して画像を縮小する。
第1補正部g31は、画素の挿入又は削除による画質劣化を抑えるため、画素の挿入位置又は削除位置を分散させることもできる。
第1補正部g31が、画素の挿入位置又は削除位置を分散させる場合の倍率補正処理の処理手順を説明する。
まず、第1補正部g31は、制御部1から指示された画像の変倍率に応じて、挿入又は削除する画素数を決定する。変倍率は、主走査方向xと副走査方向yとで同じ場合もあるし、異なる場合もある。第1補正部g1は、主走査方向x及び副走査方向yのそれぞれの変倍率に応じて、主走査方向xに挿入又は削除する画素数kxと、副走査方向yに挿入又は削除する画素数kyを決定する。
例えば、形成された画像の副走査方向yの大きさが1%小さくなるため、画像を拡大する必要がある場合は、制御部1により副走査方向yの変倍率が+1%に決定される。画像の副走査方向yの画素数が1200画素である場合、第1補正部g31は副走査方向yに挿入する画素数kyを12画素(1200×1/100)に決定する。
第1補正部g31は、挿入又は削除する画素数kx及びkyに応じて、画素を挿入又は削除する単位領域を決定する。
具体的には、第1補正部g31は、画像を主走査方向xにkx分割し、副走査方向yにky分割して、kx×ky個の単位領域を得る。
次に、第1補正部g31は、各単位領域において画素の挿入又は削除を行う。
第1補正部g31は、画素の挿入又は削除を、主走査方向x及び副走査方向yのそれぞれについて順番に行う。順番は特に限定されず、第1補正部g31は、主走査方向xに画素の挿入又は削除を行った後、副走査方向yに画素の挿入又は削除を行うこともできるし、その逆の順番で行うこともできる。
画素の挿入又は削除時、第1補正部g31は、1つの単位領域内において画素の挿入位置又は削除位置を決定する。
主走査方向xに拡大又は縮小する場合、第1補正部g31は、主走査方向xの1ラインごとに1画素ずつ挿入又は削除する位置を決定する。副走査方向yに拡大又は縮小する場合、第1補正部g31は、副走査方向yの1ラインごとに1画素ずつ挿入又は削除する位置を決定する。
図4は、単位領域が6×9画素であった場合の1つの単位領域内の画像C11を示している。
画像C11において副走査方向yに画素を挿入又は削除する場合、第1補正部g31は、画像C11の副走査方向yの6ラインのそれぞれにおいて、1画素の挿入位置又は削除位置を決定する。これにより、合計6画素の挿入位置又は削除位置が決定される。
挿入位置又は削除位置の決定時、第1補正部g31は、1つの単位領域内において主走査方向x又は副走査方向yの1ラインごとに異なる位置を示す画素分散テーブルに従って、画素の挿入位置又は削除位置を決定することができる。これにより、画素の挿入又は削除による局所的な階調変化が目立たないように、画素の挿入位置又は削除位置を離散させることができ、画質の劣化を抑えることができる。
例えば、第1補正部g31は、下記式で表される画素分散テーブルT[6]を用いて、6画素の挿入位置又は削除位置を決定することができる。
T[6]={6,2,8,3,1,7}
画素分散テーブルT[6]は、1〜9の値域のなかで6つのパラメーターが設定されており、第1補正部g31の読み出しに応じて、6,2,8,3,1,7の順に繰り返しパラメーターを出力する。
第1補正部g31は、繰り返し出力される6つのパラメーターに従って、図5に示すように単位領域の左端から順に、単位領域の上端から6画素目、2画素目、8画素目、3画素目、1画素目及び7画素目を挿入位置又は削除位置P0として決定する。
画素分散テーブルT[6]のパラメーター数は6であるが、繰り返し出力されるので、挿入位置又は削除位置を決定するライン数が6を超える場合も、第1補正部g31は、繰り返し出力されるパラメーターにより挿入位置又は削除位置を決定すればよい。
また、画素分散テーブルT[6]のパラメーターは、1〜9画素の範囲内で位置を分散させるのに適したパラメーターであるので、第1補正部g31は、単位領域の大きさに応じて、各パラメーターを正規化して使用する。例えば、1〜20画素の範囲内で分散させる場合、第1補正部g31は、上記画素分散テーブルT[6]から出力される各パラメーターを20/9倍して得られたパラメーターを用いればよい。
第1補正部g31は、画素の挿入位置又は削除位置を、すべての単位領域について決定する。
図6は、9×12画素を1つの単位領域として、単位領域ごとに画素の挿入位置又は削除位置が決定された画像の例を示している。画素の挿入位置又は削除位置以降の画素は、画素の挿入又は削除によって位置がずれる画素である。
第1補正部g31は、各単位領域において、各挿入位置に1画素を挿入して挿入位置以降の画素の位置を繰り下げるか、削除位置として決定された各画素を削除して削除位置以降の画素の位置を繰り上げる。これにより、主走査方向xにkx個の画素が挿入又は削除され、副走査方向yにky個の画素が挿入又は削除されて、画像が拡大又は縮小される。
図7aは、画像C11において決定された各挿入位置P1に1画素が挿入され、拡大された画像C12を示している。
図7bは、画像C11において削除位置P2として決定された各画素が削除され、縮小された画像C13を示している。
図7a及び図7bに示すように、画素の挿入位置P1又は削除位置P2が分散しており、画素の挿入又は削除による階調変化が目立ちにくくなっている。
第1補正部g31は、より画質劣化を抑えるため、階調補間処理を用いた倍率補正処理を行うこともできる。
階調補間処理を用いる場合、第1補正部g31は、拡大又は縮小前の1ラインの各画素の階調値を、隣接する画素同士で重み付けて加算し、拡大又は縮小後の1ラインの各画素の階調値を得る。
例えば、図8に示すように、副走査方向yの画素数が9画素の画像C11に、1画素挿入して10画素の画像C12に拡大する場合、第1補正部g31は、9画素を10分割して10の画素座標を設定する。第1補正部g31は、拡大前の9画素のうち、各画素座標と距離が近い、隣接する2画素の階調値を重み付けて加算し、各画素座標の階調値を得る。第1補正部g31は、隣接する2画素と画素座標との距離に応じた重み付け係数を用いて、重み付けする。第1補正部g31は、各画素座標の階調値を拡大後の10画素の階調値として出力する。
階調補間処理が用いられた場合、図8に示すように拡大後の画像C12中の細線は3画素幅となっているが、細線の一部が中間調で再現されている。そのため、視覚的な線幅の変化を抑えることができ、画質劣化を抑えることができる。
階調補間処理を用いずに単純に画素が挿入された場合、図8に示すように画像C11中に含まれる2画素幅の細線の一部が画素の挿入位置P1として決定されると、細線の線幅は3画素幅に拡大する。一方、単純に画素が削除された場合は、細線の線幅が1画素幅に縮小する。元の細線の線幅と大きく異なるため、画質劣化が生じる。
倍率補正処理後、第1補正部g31は、得られた画像のうち、エッジ領域の画像を、当該エッジ領域におけるドットの形成率に応じた画像に変換して、第1の画像を生成する。
第2補正部g32は、第1補正部g31により生成された第1の画像に、第2の位置ずれ補正処理として傾き補正処理を施し、第2の画像を生成する。
傾き補正処理時、第2補正部g32は、制御部1により指示された方向に、指示されたシフト量で、画像をシフトさせる。
例えば、形成された画像が1/8画素の傾きで副走査方向y上側に傾斜するスキューを補正する場合、制御部1により1/8画素の傾きで副走査方向y下側に傾斜するよう指示される。第2補正部g32は、制御部1の指示に応じて、図9に示すように、画像C21を主走査方向xの8画素ごとに副走査方向y下側に1画素シフトさせて、1/8画素の傾きで副走査方向y下側に傾斜する画像C22を生成する。
第2補正部g32は、上記シフトによる画質劣化を抑えるため、シフト位置周辺のエッジの画素の位置を分散させることもできる。
図9に示す画像C23は、画像C22においてエッジの画素の位置を分散させて得られた画像である。
図9に示すように、シフトのみの画像C22の場合、画像C22中に含まれる2画素幅の細線のエッジに段差が現れ、画質劣化が生じている。これに対し、画像C23は、段差部分の階調変化が目立ちにくく、画質劣化が抑えられている。
第2補正部g32は、より画質劣化を抑えるため、階調補間処理を用いた傾き補正処理を施すこともできる。階調補間処理を用いた傾き補正処理によれば、1画素未満の単位で画像をシフトすることができる。
階調補間処理を用いる場合、第2補正部g32は、シフト前の各画素の階調値を、隣接する画素同士でシフト量に応じた重み付け係数により重み付けして加算し、シフト後の各画素の階調値を得る。階調補間処理により、シフトによる階調変化を緩和することができ、画質劣化を抑えることができる。
例えば、図10に示すように、2画素幅の細線を含む画像C24を、1/18画素の傾きで副走査方向y下側にシフトする場合、主走査方向xの位置x0ではシフト量が0画素である。図11aに示すように、シフト前の各画素とシフト後の各画素の位置は変化しないため、第2補正部g32は、シフト前の隣接する2画素の重み付け係数をそれぞれ0及び1として、シフト後の各画素の階調値を算出する。これにより、図11aに示すようにシフト前の各画素の階調値がそのままシフト後の各画素の階調値として得られる。
一方、主走査方向xの位置x1では、シフト量が+0.5画素である。図11bに示すように、第2補正部g32は、シフト前の各画素を0.5画素だけ副走査方向y下側にシフトさせた画素座標を設定する。第2補正部g32は、シフト後の各画素と距離が近いシフト前の隣接する2画素の階調値を重み付けて加算し、シフト後の各画素の階調値を得る。
第2補正部g32は、シフト前の2画素とシフト後の画素との距離に応じた重み付け係数を用いて、重み付けする。シフト量が0.5画素の場合、シフト前の2画素のそれぞれとシフト後の画素との距離の比は1:1であるので、第2補正部g32は、シフト前の2画素の重み付け係数をそれぞれ0.5として重み付けする。
主走査方向xの位置x2では、シフト量が+1画素である。図11cに示すように、シフト前の各画素は、シフト後の各画素と1画素だけ副走査方向y下側にずれた位置関係となる。よって、第2補正部g32は、シフト前の隣接する2画素の重み付け係数をそれぞれ1及び0として、シフト後の各画素の階調値を算出する。これにより、図11cに示すようにシフト前の各画素の階調値が、それぞれ副走査方向yに1画素下側に位置する各画素の階調値として得られる。
図10に示す画像C25は、画像C24から得られたシフト後の画像である。画像C24中の細線のエッジを結んだエッジラインL1は水平線であったが、画像C25中の細線のエッジを結んだエッジラインL2は元のエッジラインL1に対し、副走査方向y下側に1/18画素の傾きで傾斜している。
階調補間処理を用いずに画素の位置をシフトさせて傾き補正すると、シフト位置P3において細線のエッジに段差が生じる。これに対し、階調補間処理が用いられた画像C25は、シフト位置P3付近が中間調で再現されているため、段差のような目立つ階調変化が抑えられている。
エッジ調整部g33は、第2補正部g32により生成された第2の画像において、エッジ領域の幅を調整する。
再構成部g34は、エッジ調整部g33により調整された第2の画像において、エッジ領域の画像を再構成し、位置ずれ補正された画像を生成する。位置ずれ補正された画像は、画像形成部9へ出力される。
なお、位置ずれ補正部g32は、第1補正部g31により倍率補正処理のみ施すか、第2補正部g32により傾き補正処理のみを施すこともできる。
倍率補正処理のみ施す場合、画像は上記第1補正部g31にのみ出力され、倍率補正処理された画像が第1補正部g31から画像形成部9へ出力される。
また、傾き補正処理のみ施す場合、画像は上記第2補正部g32にのみ出力され、傾き補正処理された画像が第2補正部g32から画像形成部9へ出力される。
画像形成部9は、画像処理装置gから出力された画像に応じて、用紙上にトナーで画像を形成する。
画像形成部9は、C、M、Y及びKの色ごとに、露光部、感光体及び現像部を4セット備えている。また、画像形成部9は、転写体、2次転写ローラー、定着装置及び反転機構を備えている。転写体は、無端ベルトであり、複数のローラーに巻き回されて回動している。各色の露光部、感光体及び現像部は、転写体の回動方向に並列に配置されている。
露光部は発光素子としてLD(Laser Diode)を備えている。露光部は、画像の各画素の階調値に応じてLDを駆動し、帯電する感光体上にレーザー光を照射して露光する。現像部は、現像ローラーにより感光体上にトナーを供給し、露光により感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像する。
このようにして4つの感光体上に各色のトナーで形成された画像は、各感光体から転写体上に順次重ねて転写され、転写体上にカラー画像が形成される。2次転写ローラーは、転写体上のカラー画像を、用紙上に転写する。定着装置は転写後の用紙を加熱及び加圧して定着処理する。
図12は、上記画像形成装置Gにおいて、位置ずれ補正部g3が、倍率補正処理及び傾き補正処理の両方を施して画像の位置ずれを補正する際の処理手順を示している。
以下の説明において、階調値を、とり得る値域に対する割合(%)として表す。1画素が8bitのデータであれば、階調値は0〜255の値域に対する割合(%)として表され、例えば128の階調値は50%(50=128/256)と表される。
位置ずれ補正部g3には、中間調処理された2値の画像、すなわち各画素の階調値が0%又は100%のいずれかである画像が入力される。
図12に示すように、位置ずれ補正部g3では、第1補正部g31が、制御部1により決定された変倍率に応じて、画素分散テーブルのパラメーターを取得する(ステップS1)。
次に、第1補正部g31は、入力された2値の画像に倍率補正処理を施す(ステップS2)。倍率補正処理時、第1補正部g31は、ステップS1で取得したパラメーターを用いて、挿入又は削除した画素を分散させることができる。
例えば、第1補正部g31は、図13aに示すように2画素幅の水平な細線を含む画像C31に、挿入位置を分散させて副走査方向yに画素を挿入する倍率補正処理を施して、図13bに示す画像C32を生成する。画像C32において、2画素幅の細線は、画素の挿入によって位置がずれ、水平であった細線のエッジに凹凸が生じている。
次に、第1補正部g31は、倍率補正処理を施して得られた画像において、当該倍率補正処理によって位置がずれた凹凸状のエッジを、エッジの幅が2画素以上に拡大したエッジ領域として決定する(ステップS3)。
具体的には、第1補正部g31は、倍率補正処理が施された画像において、階調値が100%であり、階調値が0%の画素に隣接する画素を、文字、丸、三角、線等の図形、写真等の画像部分のエッジとして抽出する。また、第1補正部g31は、階調値0%の画素から階調値100%の画素へ向かう方向を、エッジ方向として決定する。
第1補正部g31は、副走査方向yに画素が追加又は削除された場合、主走査方向xにおいて各エッジから所定範囲内に他のエッジがあると、当該所定範囲内の画素をエッジ領域として決定する。主走査方向xに画素が追加又は削除された場合、第1補正部g31は、各エッジから副走査方向yにおいて所定範囲内に他のエッジがあると、当該所定範囲内の画素をエッジ領域として決定する。
例えば、図13bに示す画像C32において、黒い画素はすべてエッジとして抽出される。所定範囲を5画素として、各エッジから主走査方向xにおいて5画素の範囲内に他のエッジが位置するときの当該5画素の範囲内の画素を抽出すると、点線で表すエッジ領域C321が得られる。
第1補正部g31は、決定されたエッジ領域の画像を、当該エッジ領域におけるドットの形成率に応じた画像に変換して、第1の画像を生成する(ステップS4)。
第1補正部g31は、エッジ領域内の各画素の階調値を移動平均して、ドットの形成率を算出する。第1補正部g31は、各画素の階調値をドットの形成率に置き換えて、ドットの形成率に応じた中間調の画像を得る。
例えば、5画素単位で移動平均する場合、第1補正部g31はエッジ領域内の1画素に注目し、この注目画素と、主走査方向xにおいて当該注目画素の前後に位置する画素を2画素ずつ抽出する。第1補正部g31は、注目画素におけるドットの形成率として、抽出された5画素の各階調値の平均値を算出し、注目画素の階調値を算出された平均値に置き換える。第1補正部g31は、注目画素の位置を1画素ずつシフトしながら、この移動平均を繰り返す。
図13cに示すように、領域C322であれば、5画素のうち4画素が0%の階調値、1画素が100%の階調値である。ドットの形成率は20%((100%×1画素)/5画素=20%)となるので、第1補正部g31は、領域C322の中央の1画素の階調値を20%に変換する。
一方、領域C323内のドットの形成率は80%((100%×4画素)/5画素)となる。第1補正部g31は、領域C323の中央の1画素の階調値を80%に変換する。
その結果、図14aに示すように、エッジ領域の階調値が、ドットの形成率に変換された第1の画像C33が得られる。
次に、第2補正部g32が、第1の画像に、階調補間処理を用いた傾き補正処理を施し、第2の画像を生成する(ステップS5)。
図14bは、階調補間処理を用いた傾き補正処理によって、画像C33を1/28画素の傾きで副走査方向y上側へシフトして得られた画像C34を示している。
第2補正部g32により第2の画像が生成されると、エッジ調整部g33が、当該第2の画像において、エッジ領域の幅を調整する(ステップS6)。
エッジ領域は2画素幅以上に拡大されると、画像がぼけやすい。階調補間処理が用いられた場合は、特にエッジ領域が拡大しやすい。エッジ調整部g33は、エッジ領域の幅を縮小するようにエッジ領域の各画素の階調値を調整し、エッジ領域の拡大による画像のぼけを抑える。
具体的には、エッジ調整部g33は、エッジ領域の各画素の階調値の全部又は一部を、エッジ方向に隣接する画素に移す。
図15a及び図15bは、それぞれ画像C33及び画像C34のA−A線上に位置する6画素の階調値(%)を示している。図15aに示すように、中間調の画像に変換されたエッジ領域は、傾き補正処理によって図15bに示すように階調値が変化する。
エッジ調整部g33は、エッジ領域内の各画素の階調値を、エッジ方向に隣接する画素の階調値が最大値100%を超えない範囲内で、当該隣接する画素へ移す。これにより、図15cに示すようにエッジ領域の最外郭に位置する画素の階調値が減り、エッジ領域の幅が視覚的に縮小する。
図14cは、このようなエッジ領域の幅調整により、画像C34から得られた画像C35を示している。
再構成部g34は、エッジ領域の幅が調整された第2の画像において、エッジ領域の画像を再構成し、位置ずれ補正された画像を生成する(ステップS7)。
具体的には、再構成部g34は、エッジ領域の各画素の中間調の階調値を、元の2値の階調値に変換して、エッジ領域の画像を再構成する。
例えば、再構成部g34は、主走査方向xに1画素ずつシフトしながら、エッジ領域の各画素の階調値を累積加算し、累積加算値が最大値100%を超えない場合は、画素の階調値を0%に変換し、最大値100%を超えた場合は、画素の階調値を100%に変換する。階調値を100%に変換した後、再構成部g34は、累積加算値を0%にリセットして以降の累積加算を始めることできるし、累積加算値が最大値100%を超えている場合は累積加算値から100%を引いた値から以降の累積加算を始めることもできる。
図14dは、画像C35においてエッジ領域を再構成して得られた、位置ずれ補正された画像C36を示している。
図16aは、画像C31(図13a参照)に対して傾き補正処理のみを施して、得られた画像C41を示している。
従来の位置ずれ補正処理によって、倍率補正処理と傾き補正処理の両方が2段階で施されると、図16bに示す画像C42が得られる。
画像C42は、図16bに示すように、倍率補正処理のみ施された画像C32(図13b参照)におけるエッジの凹凸と、傾き補正処理が施された画像C41(図16a参照)におけるエッジの凹凸とが重なり、全体的にエッジのガタツキが大きくなっている。また、2画素以上の大きな段差も局所的に生じている。
このような画像C42と比較して、位置ずれ補正部g3によって位置ずれ補正された画像C36(図14d参照)は、エッジのガタツキが小さく、大きな段差も生じていないことが分かる。
以上のように、本実施の形態によれば、画像形成装置Gは、2値の画像に第1の位置ずれ補正処理を施し、得られた画像のうち、エッジ領域の画像を、当該エッジ領域におけるドットの形成率に応じた中間調の画像に変換して、第1の画像を生成する第1補正部g31と、第1の画像に階調補間処理を用いた第2の位置ずれ補正処理を施し、第2の画像を生成する第2補正部g32と、第2の画像において、中間調の画像を2値の画像に変換してエッジ領域を再構成し、位置ずれ補正された画像を生成する再構成部g34と、を備えている。
これにより、第1の位置ずれ補正処理によって生じるエッジの凹凸及び段差を平滑化して、第2の位置ずれ補正処理を重ねることができる。第2の位置ずれ補正処理は、階調補間処理を用いることにより、1画素未満単位で画像をシフトすることができるので、エッジの凹凸の変化が小さい。従来のように、第1及び第2の位置ずれ補正処理のそれぞれにおいて生じるエッジの凹凸及び段差が重なり、大きな段差となるような画像劣化の発生頻度を減らすことができ、画質の劣化が少ない画像を得ることができる。
特に、位置ずれ補正処理により画素の位置がずれる方向に対して垂直な線等の画像は、エッジの凹凸が目立ちやすく、画質が劣化しやすいが、本実施の形態によれば、そのような画像のエッジの凹凸部分をエッジ領域として平滑化することができ、画質の劣化を効果的に抑えることができる。
さらに、画像形成装置Gは、第2の画像において、エッジ領域の幅を調整するエッジ調整部g33を備え、再構成部g34は、エッジ領域の幅が調整された第2の画像において、エッジ領域の画像を再構成する。
これにより、エッジ領域の幅を縮小するように調整することができ、位置ずれ補正による画質劣化をより抑えることが可能となる。
〔他の実施の形態〕
他の実施の形態の画像形成装置によれば、2値の画像に階調補間処理を用いた第1の位置ずれ補正処理を施すことにより、エッジ領域の画像が、当該エッジ領域におけるドットの形成率に応じた中間調の画像に変換された第1の画像を生成することができる。
他の実施の形態に係る画像形成装置は、上述した画像形成装置Gにおける位置ずれ補正部g3の処理手順を変更することにより、実現することができる。
図17は、他の実施の形態に係る位置ずれ補正部g3が、倍率補正処理及び傾き補正処理の両方を施して、位置ずれ補正する際の処理手順を示している。
制御部1により変倍率が決定されると、位置ずれ補正部g3の第1補正部g31は、図17に示すように変倍率に応じた画素分散テーブルのパラメーターを取得する(ステップS101)。
第1補正部g31は、入力された2値の画像に、階調補間処理を用いた倍率補正処理を施す(ステップS102)。
階調補間処理が用いられた場合、図8に示すようにエッジ領域は中間調の画像に変換される。中間調の階調値は、1画素において形成するドットの割合を表しているので、エッジ領域の2値の階調値を中間調の階調値に変換することにより、エッジ領域のドットの形成率を表すことができる。すなわち、倍率補正処理を施して得られた画像のうち、エッジ領域の画像が、中間調の画像に変換された第1の画像が得られる。
第2補正部g32は、生成された第1の画像に、階調補間処理を用いた傾き補正処理を施し、第2の画像を生成する(ステップS103)。
エッジ調整部g33は、第2補正部g32により生成された第2の画像において、エッジ領域の幅を調整する(ステップS104)。
再構成部g34は、エッジ幅が調整された第2の画像において、エッジ領域の画像を再構成し、位置ずれ補正された画像を生成する(ステップS105)。
ステップS104及びS105の処理は、それぞれ前述したステップS6及びS7と同じ処理内容であるので、詳細な説明は省略する。
以上のように、他の実施の形態によれば、画像形成装置Gは、2値の画像に、階調補間処理を用いた第1の位置ずれ補正処理を施し、エッジ領域の画像が、当該エッジ領域におけるドットの形成率に応じた中間調の画像に変換された第1の画像を生成する第1補正部g31と、第1の画像に、階調補間処理を用いた第2の位置ずれ補正処理を施し、第2の画像を生成する第2補正部g32と、第2の画像において、中間調の画像を2値の画像に変換して、エッジ領域の画像を再構成し、位置ずれ補正された画像を生成する再構成部g34と、を備えている。
他の実施の形態によれば、階調補間処理を用いて第1の位置ずれ補正処理によって生じるエッジの凹凸及び段差を平滑化したうえで、第2の位置ずれ補正処理を重ねることができる。第2の位置ずれ補正処理は、階調補間処理を用いることにより、1画素未満単位で画像をシフトすることができるので、エッジの凹凸の変化が小さい。従来のように、第1及び第2の位置ずれ補正処理のそれぞれにおいて生じるエッジの凹凸及び段差が重なり、大きな段差となるような画像劣化が発生する頻度を減らすことができ、画質の劣化が少ない画像を得ることができる。
また、他の実施の形態によれば、ドットの形成率に応じた中間調の画像への変換時に、エッジ領域の決定が不要である。そのため、画素を挿入又は削除する方向に対して垂直な線だけでなく、斜めの線等の画像も、容易に中間調の画像へ変換することができ、エッジの凹凸を平滑化することができる。
上記実施の形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、位置ずれ補正部g3の処理手順をプログラム化し、CPU等のコンピューターが当該プログラムを読み取って上述した処理を実現することとしてもよい。当該プログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としては、ROM、フラッシュメモリー等の不揮発性メモリー、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、プログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
G 画像形成装置
1 制御部
2 記憶部
6 プリントコントローラー
7 スキャナー
9 画像メモリー
g 画像処理装置
g1 階調補正部
g2 中間調処理部
g3 位置ずれ補正部
g31 第1補正部
g32 第2補正部
g33 エッジ調整部
g34 再構成部
10 画像形成部

Claims (6)

  1. 画像に第1の位置ずれ補正処理を施し、得られた画像のうち、エッジ領域の画像を、当該エッジ領域におけるドットの形成率に応じた画像に変換して、第1の画像を生成する第1補正部と、
    前記第1の画像に、階調補間処理を用いた第2の位置ずれ補正処理を施して、第2の画像を生成する第2補正部と、
    前記第2の画像において、前記エッジ領域の画像を再構成し、位置ずれ補正された画像を生成する再構成部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記第1補正部は、2値の画像に第1の位置ずれ補正処理を施して、前記エッジ領域の画像を、当該エッジ領域におけるドットの形成率に応じた中間調の画像に変換し、
    前記再構成部は、前記第2の画像において、前記中間調の画像を2値の画像に変換して前記エッジ領域の画像を再構成し、前記位置ずれ補正された画像を生成する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1補正部は、前記エッジ領域内の各画素の階調値を移動平均して、前記ドットの形成率を算出し、各画素の階調値を当該形成率に置き換えて、前記ドットの形成率に応じた画像を得る、
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1補正部は、2値の画像に、階調補間処理を用いた第1の位置ずれ補正処理を施して、前記エッジ領域の画像が、当該エッジ領域におけるドットの形成率に応じた中間調の画像に変換された第1の画像を生成し、
    前記再構成部は、前記第2の画像において、前記中間調の画像を2値の画像に変換して前記エッジ領域の画像を再構成し、前記位置ずれ補正された画像を生成する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2の画像において、前記エッジ領域の幅を調整するエッジ調整部を備え、
    前記再構成部は、前記エッジ領域の幅が調整された前記第2の画像において、前記エッジ領域の画像を再構成する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 画像に第1の位置ずれ補正処理を施し、得られた画像のうち、エッジ領域の画像を、当該エッジ領域におけるドットの形成率に応じた画像に変換して、第1の画像を生成する第1補正ステップと、
    前記第1の画像に、階調補間処理を用いた第2の位置ずれ補正処理を施し、第2の画像を生成する第2補正ステップと、
    前記第2の画像において、前記エッジ領域の画像を再構成し、位置ずれ補正された画像を生成する再構成ステップと、
    を含む位置ずれ補正方法。
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