JP2015013304A - レーザ加工装置及びレーザ加工方法 - Google Patents

レーザ加工装置及びレーザ加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】切断方向に拘らず、常に良好な加工状態が得られるレーザ加工装置及びレーザ加工方法を提供する。
【解決手段】レーザ加工装置及びレーザ加工方法において、開口11を有した加工テーブル1に開口11を跨いだ状態で載置された加工対象Tを、レーザ光Lを用いて切断すると共に、レーザ光Lによる切断能力をアシストガスによって高める。加工対象Tの切断は、加工対象Tにレーザ光Lを照射すると共に照射位置Pwを連続的に変化させることにより行われる。そして、加工対象Tの切断時には、加工テーブル1の開口11に通じる加工テーブル1の下方空間Sにおいて水平方向の気流を発生させると共に、加工対象Tを切断する過程で変化する切断方向に応じて、気流の状態を変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ加工装置及びレーザ加工方法に関し、特に、レーザ光の照射により加工対象を切断するレーザ加工技術に関する。
レーザ光の照射により加工対象を切断するレーザ加工技術において、レーザ光による切断能力をアシストガスによって高める技術が多く用いられている。具体的には、アシストガスは酸素ガスであり、レーザ光の照射により照射位置にて加工対象の構成材料(例えば鉄などの金属)が溶融(更には気化)すると共に、溶融した構成材料とアシストガスとの酸化反応により酸化熱が発生し、その酸化熱により更に多くの構成材料が溶融する。アシストガスは、例えば加工ヘッドから高速で噴射されており、溶融又は気化した構成材料は、アシストガスと共に加工対象から吹き飛ばされる。
この様なレーザ加工技術によれば、加工対象の切断時にヒュームやスパッタ等の塵が発生することになる。そこで、従来から、これらの塵を吸引する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この様な吸引技術として、従来は、加工対象が載置される加工テーブルの下方空間において、水平で且つ一方向に所定の流速で流れる気流を発生させ、この気流により塵を吸引していた。即ち、従来の吸引技術では、加工対象を切断する過程で変化する切断方向に拘らず、気流を、一方向に一定の流速で発生させていた。
特開平9−52189号公報
しかしながら、従来の吸引技術を用いたレーザ加工技術では、レーザ光の照射により形成されるスリットの状態(加工状態)が、切断方向に応じて(具体的には、切断方向と気流の方向とのなす角度に応じて)変化し、切断方向(切断方向と気流の方向とのなす角度)によっては、ドロスが多量に発生して切断の妨げになる。
そこで、切断方向に拘らず、常に良好な加工状態が得られるレーザ加工装置及びレーザ加工方法を提供する。
本発明に係るレーザ加工装置は、加工テーブルと、加工ヘッドと、搬送部と、気流発生部と、制御部とを有する。加工テーブルは開口を有し、加工テーブルには、開口を跨いだ状態で加工対象が載置される。加工ヘッドは、加工対象の切断に用いられるレーザ光を加工対象への照射位置に集光させると共に、レーザ光による切断能力を高めるアシストガスを噴射する。搬送部は、加工テーブルに対して加工ヘッドを相対的に水平方向へ移動させる。気流発生部は、加工テーブルの開口に通じる加工テーブルの下方空間において水平方向の気流を発生させることが可能である。制御部は、搬送部及び気流発生部を制御するものであり、第1制御と第2制御とを実行する。第1制御では、制御部は、加工対象にレーザ光を照射すると共に、加工ヘッドを移動させて照射位置を連続的に変化させることにより、加工対象を切断する。第2制御では、制御部は、加工対象を切断する過程で変化する切断方向に応じて、気流発生部を制御することにより、気流の状態を変化させる。
本発明に係るレーザ加工方法は、開口を有した加工テーブルに開口を跨いだ状態で載置された加工対象を、レーザ光を用いて切断すると共に、レーザ光による切断能力をアシストガスによって高める方法であって、工程(i)及び(ii)を有する。工程(i)では、加工対象にレーザ光を照射すると共に照射位置を連続的に変化させることにより、加工対象を切断する。工程(ii)では、加工テーブルの開口に通じる加工テーブルの下方空間において水平方向の気流を発生させると共に、加工対象を切断する過程で変化する切断方向に応じて、気流の状態を変化させる。
本発明に係るレーザ加工装置及びレーザ加工方法によれば、切断方向に拘らず、常に良好な加工状態が得られる。
本発明の第1実施形態に係るレーザ加工装置を示した概念図である。 レーザ加工装置が備える加工テーブルの縦断面図である。 切断面に形成されるレーザ光の照射痕を示した概念図である。 レーザ光が照射される加工経路の一例を示した平面図である。 切断方向と気流の方向とのなす角度を示した図である。 本発明の第2実施形態に係るレーザ加工装置を示した概念図である。 第1実施形態に係るレーザ加工装置の第1変形例を示した平面図である。 第1実施形態に係るレーザ加工装置の第2変形例を示した平面図である。 第1実施形態に係るレーザ加工装置の第2変形例を示した平面図である。 加工対象の表面及び裏面での加工状態を示す図である。 加工対象の表面及び裏面での加工状態を示す図である。 切断方向と気流の方向とのなす角度と、加工対象の表面及び裏面でのスリット幅、並びにテーパ角との関係を示したグラフである。
従来のレーザ加工技術において、切断方向(具体的には、切断方向と気流の方向とのなす角度)に応じて加工状態が変化する点について、本発明者らが見出した結果は以下の通りである。
本発明者らは、レーザ加工装置として、図6に示されるレーザ加工装置(気流の方向が一方向に規定されたレーザ加工装置)を用い、このレーザ加工装置において、切断方向に拘らず、気流をほぼ一定の流速で発生させた。又、加工対象として鉄板を用い、アシストガスとして酸素ガスを用いた。そして、気流の方向とのなす角度θ(図5参照。図5において、符号Fは気流を示し、符合Dcは切断方向を示している。角度θは、0°≦θ≦180°の範囲となる様に決められる。)が、0°、45°、60°、75°、90°、120°、135°、及び180°となる8通りの切断方向へ加工対象を直線的に切断した場合について、それぞれの加工状態を調べた。その他の条件は次の通りである。切断速度を1020mm/min、レーザ出力を2.0kW、加工対象(鉄板)の厚さを9.0mm、酸素ガス圧を0.03MPa、ノズル径を2.0mm、加工対象の表面からノズルの先端までの距離を3.0mm、レーザ光の焦点位置を加工対象の表面とした。
図10及び図11は何れも、加工対象の表面(レーザ光が照射される面)及び裏面での加工状態を示す画像である。図10及び図11に示すように、角度θを0°、45°、及び60°とした場合、加工対象の裏面に多量のドロスが付着し、加工対象の切断が妨げられた。一方、角度θを75°、90°、120°、135°、及び180°とした場合、加工対象の裏面にはドロスが殆ど付着しないか、ドロスが付着したとしても少量であり、良好な加工状態が得られた。この様に角度θに応じて加工状態が変化する理由として、以下のことが考えられる。
切断面に形成されるレーザ光の照射痕は、後述する様に、レーザ光の照射位置の進行方向(切断方向)とは反対方向に裾が拡がった形状となる(図3参照)。又、このレーザ光の照射痕に沿って、加工対象の切断時に発生するヒュームやスパッタ等の塵が、アシストガスと共に流れる。このため、塵やアシストガスは、加工対象の裏面に開いたスリットから、切断方向とは反対方向へ斜めに流れ出そうとする。これに対し、切断方向と気流の方向とのなす角度θが60°以下である場合、気流は、塵やアシストガスが流れる方向とは反対の方向(即ち、切断方向と同じ方向)に流れる成分を持つ。この様な気流の成分は、スリットからの塵やアシストガスの滑らかな流出を妨げ、スリット内での塵やアシストガスの滞留を招くと考えられる。このため、加工対象の切断に必要な量のアシストガスが供給され難くなり、それが原因となって、スリット幅が拡がり難くなると共に、加工対象から溶融物を吹き飛ばすアシストガスの力が弱まると考えられる。そして、その結果、溶融物が、吹き飛ばされずに加工対象に残り、ドロスとなって加工対象の裏面に付着すると考えられる。
一方、切断方向と気流の方向とのなす角度θが120°、135°、及び180°である場合、気流は、塵やアシストガスが流ようとする方向と同じ方向(即ち、切断方向とは反対の方向)に流れる成分を持つ。この様な気流の成分は、スリットからの塵やアシストガスの滑らかな流出を促すと考えられる。よって、加工対象の切断に必要な量のアシストガスが供給され、それに起因して、スリット幅が拡がり易くなると共に、加工対象から溶融物を吹き飛ばすアシストガスの力が強まると考えられる。そして、その結果、加工対象から溶融物が吹き飛ばされ、加工対象の裏面にはドロスが発生し難いと考えられる。
又、切断方向と気流の方向とのなす角度θが75°の場合、気流は、塵やアシストガスが流れんとする方向とは反対の方向(即ち、切断方向と同じ方向)に流れる成分を持つものの、その成分の大きさ(即ち、流速)が、角度θが60°以下である場合に比べて小さい。このため、スリット内での塵やアシストガスの滞留が発生し難いと考えられる。更に、切断方向と気流の方向とのなす角度θが90°の場合、気流は、塵やアシストガスが流れんとする方向において成分を持たなくなる。この場合も、スリット内での塵やアシストガスの滞留が発生し難いと考えられる。よって、角度θが75°又は90°の場合も、加工対象から溶融物が吹き飛ばされ、加工対象の裏面にはドロスが発生し難いと考えられる。
この様な角度θと加工状態との関係から、本発明者らは、良好な加工状態が得られる角度θの最小値(以下、「所定角度θm」と称す。)が、60°<θ≦75°の範囲に存在していることを見出した。又、本発明者らは、角度θが60°以下であっても、気流の流速を小さくするか、又は気流の発生を停止させることが有効であることを見出した。本発明は、この様な角度θと加工状態との関係を利用して成されたものである。以下、本発明に係るレーザ加工装置及びレーザ加工方法について説明する。
本発明に係るレーザ加工装置は、加工テーブルと、加工ヘッドと、搬送部と、気流発生部と、制御部とを有する。加工テーブルは開口を有し、加工テーブルには、開口を跨いだ状態で加工対象が載置される。加工ヘッドは、加工対象の切断に用いられるレーザ光を加工対象への照射位置に集光させると共に、レーザ光による切断能力を高めるアシストガスを噴射する。搬送部は、加工テーブルに対して加工ヘッドを相対的に水平方向へ移動させる。気流発生部は、加工テーブルの開口に通じる加工テーブルの下方空間において水平方向の気流を発生させることが可能である。制御部は、搬送部及び気流発生部を制御するものであり、第1制御と第2制御とを実行する。第1制御では、制御部は、加工対象にレーザ光を照射すると共に、加工ヘッドを移動させて照射位置を連続的に変化させることにより、加工対象を切断する。第2制御では、制御部は、加工対象を切断する過程で変化する切断方向に応じて、気流発生部を制御することにより、発生させる気流の状態を変化させる。
上記レーザ加工装置によれば、切断方向に応じて、その切断方向に適した状態の気流を発生させることが可能となる。よって、切断方向に拘らず、常に良好な加工状態が得られることになる。
上記レーザ加工装置の好ましい具体的構成は、次の通りである。第2制御において、制御部は、切断方向と気流の方向とのなす角度θが、常に、60°より大きく且つ75°以下の範囲に規定された所定角度θm以上となる様に、発生させる気流の方向を変化させる。この様な制御によれば、切断方向に拘らず、レーザ光の照射により形成されるスリット内において塵やアシストガスの滞留が発生し難くなる。よって、加工対象の裏面にはドロスが殆ど付着しないか、ドロスが付着したとしても少量であり、常に良好な加工状態が得られる。尚、切断方向と気流の方向とのなす角度θは、0°≦θ≦180°の範囲となる様に決められる。又、「気流の方向」は、実際に気流が一様に流れる場合のその方向に限定されるものではない。例えば、気流の方向に位置的な変化が生じる場合には、気流を生じさせるように設定された方向が、「気流の方向」として用いられる。
より具体的には、気流発生部は、120°より大きく且つ180°以下の角度をなす第1方向及び第2方向へ、選択的に、気流を発生させることが可能であり、第2制御において、制御部は、第1方向及び第2方向のうち、切断方向とのなす角度が所定角度θm以上となる何れか一方の方向へ、気流を発生させる。
上記レーザ加工装置の好ましい他の具体的構成は、次の通りである。気流発生部が発生させる気流の方向は、一方向に規定された所定方向である。そして、第2制御において、制御部は、所定方向と切断方向とのなす角度が、60°より大きく且つ75°以下の範囲に規定された所定角度θm以上である場合、第1流速で流れる気流を発生させ、所定方向と切断方向とのなす角度が、所定角度θmより小さい場合、第1流速より小さい第2流速で流れる気流を発生させるか、又は気流の発生を停止させる。この様な制御によれば、切断方向と気流の方向とのなす角度θが所定角度θmより小さい場合であっても、レーザ光の照射により形成されるスリット内において塵やアシストガスの滞留が発生し難くなる。よって、切断方向に拘らず、加工対象の裏面にはドロスが殆ど付着しないか、ドロスが付着したとしても少量であり、常に良好な加工状態が得られる。
本発明に係るレーザ加工方法は、開口を有した加工テーブルに開口を跨いだ状態で載置された加工対象を、レーザ光を用いて切断すると共に、レーザ光による切断能力をアシストガスによって高める方法であって、工程(i)及び(ii)を有する。工程(i)では、加工対象にレーザ光を照射すると共に照射位置を連続的に変化させることにより、加工対象を切断する。工程(ii)では、加工テーブルの開口に通じる加工テーブルの下方空間において水平方向の気流を発生させると共に、加工対象を切断する過程で変化する切断方向に応じて、発生させる気流の状態を変化させる。
上記レーザ加工方法によれば、切断方向に応じて、その切断方向に適した状態の気流を発生させることが可能となる。よって、切断方向に拘らず、常に良好な加工状態が得られることになる。
上記レーザ加工方法の好ましい具体的態様において、工程(ii)では、気流の方向と切断方向とのなす角度θが、常に、60°より大きく且つ75°以下の範囲に規定された所定角度θm以上となる様に、発生させる気流の方向を変化させる。この様な方法によれば、切断方向に拘らず、レーザ光の照射により形成されるスリット内において塵やアシストガスの滞留が発生し難くなる。よって、加工対象の裏面にはドロスが殆ど付着しないか、ドロスが付着したとしても少量であり、常に良好な加工状態が得られる。
より具体的には、工程(ii)は、切断方向に応じて、120°より大きく且つ180°以下の角度をなす第1方向及び第2方向へ、選択的に、気流を発生させる工程であり、工程(ii)では、第1方向及び第2方向のうち、切断方向とのなす角度が所定角度θm以上となる何れか一方の方向へ、気流を発生させる。
上記レーザ加工方法の好ましい他の具体的態様は、次の通りである。工程(ii)にて発生させる気流の方向は、一方向に規定された所定方向である。そして、工程(ii)では、所定方向と切断方向とのなす角度が、60°より大きく且つ75°以下の範囲に規定された所定角度θm以上である場合、第1流速で流れる気流を発生させ、所定方向と切断方向とのなす角度が、所定角度θmより小さい場合、第1流速より小さい第2流速で流れる気流を発生させるか、又は気流の発生を停止させる。この様な方法によれば、切断方向と気流の方向とのなす角度θが所定角度θmより小さい場合であっても、レーザ光の照射により形成されるスリット内において塵やアシストガスの滞留が発生し難くなる。よって、切断方向に拘らず、加工対象の裏面にはドロスが殆ど付着しないか、ドロスが付着したとしても少量であり、常に良好な加工状態が得られる。
本発明に係るレーザ加工方法は、上述したレーザ加工装置の制御部により実行されるものであり、工程(i)及び(ii)はそれぞれ第1制御及び第2制御に対応している。そこで、以下では、本発明に係るレーザ加工装置の実施形態について、図面に沿って具体的に説明する。これにより、本発明に係るレーザ加工方法の実施形態についても、具体的に説明されることになる。
[1]第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係るレーザ加工装置を示した概念図である。図1に示す様に、第1実施形態のレーザ加工装置は、加工テーブル1と、加工ヘッド2と、搬送部3と、気流発生部4と、制御部5とを備える。図2は、加工テーブル1の縦断面図である。
加工テーブル1は、その表面に大きく口を開いた矩形状の開口11を有している。具体的には、加工テーブル1は、矩形状の外縁12と、外縁12に対して略平行に延びると共に開口11の縁となる矩形状の内縁13とを有している。又、加工テーブル1の外縁12には、開口11に通じる加工テーブル1の下方空間Sを包囲する4つの側壁14A〜14Dが設けられている。
加工テーブル1には、加工対象Tが開口11を跨いだ状態で載置される。加工対象Tは、開口11全体を塞ぐことのない寸法であることが好ましい。又、加工対象Tが加工テーブル1に載置されたとき、図1に示す様に、加工対象Tの両側に開口11が部分的に見えていることが好ましい。加工対象Tは、例えば鉄板である。尚、加工対象Tは、鉄を主成分として含むものに限らず、銅やアルミニウム等の金属を主成分として含むものであってもよい。但し、加工対象Tの構成材料は、後述するアシストガス(酸素ガス)との酸化反応により、大量の酸化熱を発生する材料であることが好ましい。
加工ヘッド2は、レーザ発振装置(図示せず)から出力されたレーザ光Lを加工対象Tへの照射位置Pwに集光させると共に、レーザ光Lによる切断能力を高めるアシストガスを噴射する。ここで、アシストガスは、酸素ガスを主成分として含んだガスである。本実施形態において、加工ヘッド2は、先端22を下方へ向けたノズル21を有している。そして、ノズル21に設けられた同じ通路を通って、ノズル21の先端22から、レーザ光Lが出射されると共にアシストガスが噴射される(図3参照)。尚、ノズル21は、例えば、レーザ光Lが通る通路の周りにアシストガス噴射用の別の通路が設けられた2重ノズルであってもよい。
搬送部3は、加工テーブル1に対して加工ヘッド2を相対的に水平方向へ移動させる。具体的には、搬送部3は、加工テーブル1をX軸方向に移動させるテーブル搬送部(図示せず)と、加工ヘッド2をY軸方向に移動させるヘッド搬送部(図示せず)とから構成されている。尚、搬送部3の構成は、これに限定されるものではない。例えば、加工テーブル1が所定位置に固定されており、搬送部3が、XY平面内で加工ヘッド2を自在に移動させることが可能なヘッド搬送部であってもよい。或いは、加工ヘッド2が所定位置に固定されており、搬送部3が、XY平面内で加工テーブル1を自在に移動させることが可能なテーブル搬送部であってもよい。
気流発生部4は、加工テーブル1の下方空間Sにおいて水平方向の気流Fを発生させる。具体的には、気流発生部4は、第1吸引部41及び第2吸引部42を有し、互いに異なる2つの方向へ、選択的に、気流Fを発生させることが可能である。ここで、第1吸引部41は、側壁14Aに形成された排気口43から下方空間S内の空気を排出することにより、側壁14B(又は14D)に沿う第1方向D1(図2参照)へ気流Fを発生させる。第2吸引部42は、側壁14Aと対向する側壁14Cに形成された排気口44から下方空間S内の空気を排出することにより、第1方向D1と180°の角度をなす第2方向D2(図2参照。第1方向D1とは反対の方向)へ気流Fを発生させる。尚、「第1方向D1へ気流Fを発生させる」という意味には、第1方向D1へ一様に流れる気流Fを実際に発生させる場合に限らず、下方空間Sにて気流Fの方向に位置的な変化が生じる場合であっても、それが第1方向D1へ気流Fを発生させようとした結果である場合(例えば、第1方向D1へ排気した結果である場合)も含まれる。「第2方向D2へ気流Fを発生させる」という意味についても同様である。また、ポンプの排気能力を18m3/分、円形断面の排気ダクトの直径が0.1mであれば、排気ダクト内の流速は38.2m/秒となる。実際の下方空間Sにおける気流Fの流速は、排気ダクト内の流速よりは小さくなるため、38.2m/秒より小さいと考えられる。
制御部5は、搬送部3及び気流発生部4を制御するものである。搬送部3に対する制御(第1制御)において、制御部5は、加工対象Tにレーザ光Lを照射すると共に、加工ヘッド2を移動させて照射位置Pwを連続的に変化させることにより、加工対象Tを切断する。このとき、レーザ光Lの照射位置Pwには、アシストガスが供給される(図3参照)。
図3は、切断面に形成されるレーザ光Lの照射痕を示した概念図である。加工対象Tの表面にレーザ光Lが照射されることにより、加工対象Tの構成材料(本実施形態では主成分である鉄)が溶融(更に一部は気化)すると共に、溶融した構成材料とアシストガスとの酸化反応により酸化熱が発生し、その酸化熱により、構成材料の溶融が加工対象Tの裏面へ向けて進行する。一方、レーザ光Lの照射位置Pwは、加工経路に沿って連続的に変化する。このため、構成材料の溶融及び気化は、加工対象Tの裏面に近い位置ほど、照射位置Pwから遅れて進行することになる。よって、図3に示す様に、レーザ光Lの照射痕Mrは、加工対象Tの表面から裏面へ向けて延びると共に照射位置Pwの進行方向(切断方向Dc)とは反対方向に裾が拡がった形状となる。又、この照射痕Mrに沿って、加工対象Tの切断時に発生するヒュームやスパッタ等の塵が、アシストガスと共に流れることになる。
気流発生部4に対する制御(第2制御)において、制御部5は、加工対象Tを切断する過程で変化する切断方向Dcに応じて、気流発生部4を制御することにより、発生させる気流Fの状態を変化させる。具体的には、制御部5は、気流発生部4を制御することにより、第1方向D1及び第2方向D2のうち、切断方向Dcとのなす角度(角度θ1又はθ2)が、60°より大きく且つ75°以下の範囲に規定された所定角度θm以上となる何れか一方の方向へ、気流Fを発生させる。この様にして、制御部5は、切断方向Dcと気流Fの方向とのなす角度θ(図5参照)が、常に、所定角度θm以上となる様に、発生させる気流Fの方向を変化させる。尚、第1方向D1と切断方向Dcとのなす角度θ1は、0°≦θ1≦180°の範囲となる様に決められる。又、第2方向D2と切断方向Dcとのなす角度θ2は、0°≦θ2≦180°の範囲となる様に決められる。以下、この第2制御の一例について説明する。
図4は、レーザ光Lが照射される加工経路の一例を示した平面図である。尚、図4では、加工ヘッド2の図示が省略されている。この例では、位置P1から位置P2〜P4を順に経て再び位置P1に戻る経路で、照射位置Pwを連続的に変化させる。具体的には、位置P1から位置P2までは、第1方向D1とは反対の(第2方向D2と同じ)方向Dc1へ照射位置Pwを連続的且つ直線的に変化させる。位置P2から位置P3までは、第1方向D1(又は第2方向D2)と垂直な方向Dc2へ照射位置Pwを連続的且つ直線的に変化させる。位置P3からP4までは、方向Dc1とは反対の方向Dc3へ照射位置Pwを連続的且つ直線的に変化させる。位置P4から位置P1までは、方向Dc2とは反対の方向Dc4へ照射位置Pwを連続的且つ直線的に変化させる。この様な加工経路によれば、矩形状の板片が加工対象Tから切り出されることになる。
図4に示される加工経路に沿って加工対象Tを切断する場合、制御部5は、気流発生部4を次の様に制御する。切断方向Dcが方向Dc1である位置P1から位置P2までの経路では、第1方向D1と切断方向Dcとのなす角度θ1が180°となり、第2方向D2と切断方向Dcとのなす角度θ2が0°となる。従って、切断方向Dcとのなす角度が所定角度θm以上となる方向は、第1方向D1である。このとき、制御部5は、第2吸引部42を停止させた状態で第1吸引部41を駆動させることにより、第1方向D1へ気流Fを発生させる。これにより、切断方向Dcと気流Fの方向とのなす角度θは、所定角度θm以上の角度である180°となる。
切断方向Dcが方向Dc2である位置P2から位置P3までの経路では、第1方向D1と切断方向Dcとのなす角度θ1、及び第2方向D2と切断方向Dcとのなす角度θ2が、何れも90°となって所定角度θm以上となる。このとき、制御部5は、第1吸引部41の駆動状態と第2吸引部42の停止状態とを維持することにより、気流Fの状態を、第1方向D1へ流れた状態で維持する。これにより、切断方向Dcと気流Fの方向とのなす角度θは、所定角度θm以上の角度である90°となる。
切断方向Dcが方向Dc3である位置P3から位置P4までの経路では、第1方向D1と切断方向Dcとのなす角度θ1が0°となり、第2方向D2と切断方向Dcとのなす角度θ2が180°となる。従って、切断方向Dcとのなす角度が所定角度θm以上となる方向は、第2方向D2である。このとき、制御部5は、第1吸引部41を停止させる一方で第2吸引部42を駆動させることにより、発生させる気流Fの方向を、第1方向D1から第2方向D2へ変化させる。これにより、切断方向Dcと気流Fの方向とのなす角度θは、所定角度θm以上の角度である180°となる。
切断方向Dcが方向Dc4である位置P4から位置P1までの経路では、第1方向D1と切断方向Dcとのなす角度θ1、及び第2方向D2と切断方向Dcとのなす角度θ2が、何れも90°となって所定角度θm以上となる。このとき、制御部5は、第1吸引部41の停止状態と第2吸引部42の駆動状態を維持することにより、気流Fの状態を、第2方向D2へ流れた状態で維持する。これにより、切断方向Dcと気流Fの方向とのなす角度θは、所定角度θm以上の角度である90°となる。
この様な制御によれば、切断方向Dcと気流Fの方向とのなす角度θが、常に、所定角度θm(60°<θm≦75°)以上となる様に、気流Fが発生することになる。従って、切断方向Dcに拘らず、レーザ光Lの照射により形成されるスリット内において塵やアシストガスの滞留が発生し難くなる。よって、第1実施形態のレーザ加工装置によれば、加工対象Tの裏面にはドロスが殆ど付着しないか、ドロスが付着したとしても少量であり、常に良好な加工状態が得られる。
[2]第2実施形態
図6は、本発明の第2実施形態に係るレーザ加工装置を示した概念図である。尚、以下では、第2実施形態のレーザ加工装置のうち、第1実施形態と異なる構成について説明する。
第2実施形態において、気流発生部4は、第2吸引部42を持っておらず、気流発生部4(第1吸引部41)が発生させる気流Fの方向は、一方向に規定された所定方向(図2に示される第1方向D1)である。そして、気流発生部4に対する制御(第2制御)において、制御部5は、加工対象Tを切断する過程で変化する切断方向Dcに応じて、以下の様に気流発生部4を制御することにより、発生させる気流Fの状態を変化させる。
所定方向(第1方向D1)と切断方向Dcとのなす角度θ3(角度θ3は、0°≦θ3≦180°の範囲となる様に決められる。)が所定角度θm(60°<θm≦75°)以上である場合、制御部5は、気流発生部4を制御することにより、第1流速V1で流れる気流Fを発生させる。一方、角度θ3が所定角度θmより小さい場合、制御部5は、気流発生部4を制御することにより、第1流速V1より小さい第2流速V2で流れる気流Fを発生させる。尚、角度θ3が所定角度θmより小さい場合、制御部5は、気流発生部4を制御することにより、気流Fの発生を停止させてもよい。
一例として、図4に示される加工経路に沿って加工対象Tを切断する場合、制御部5は、気流発生部4を次の様に制御する。切断方向Dcが方向Dc1である位置P1から位置P2までの経路では、所定方向(第1方向D1)と切断方向Dcとのなす角度θ3は、所定角度θm以上の角度である180°となる。このとき、制御部5は、気流発生部4を制御することにより、第1流速V1で流れる気流Fを発生させる。
切断方向Dcが方向Dc2である位置P2から位置P3までの経路では、所定方向(第1方向D1)と切断方向Dcとのなす角度θ3は、所定角度θm以上の角度である90°となる。このとき、制御部5は、気流Fの状態を第1流速V1で流れた状態で維持する。
切断方向Dcが方向Dc3である位置P3から位置P4までの経路では、所定方向(第1方向D1)と切断方向Dcとのなす角度θ3は、所定角度θmより小さい角度である0°となる。このとき、制御部5は、気流発生部4を制御することにより、気流Fの流速を、第1流速V1より小さい第2流速V2へ変化させるか、又は気流Fの発生を停止させる。
切断方向Dcが方向Dc4である位置P4から位置P1までの経路では、所定方向(第1方向D1)と切断方向Dcとのなす角度θ3は、所定角度θm以上の角度である90°となる。このとき、制御部5は、気流発生部4を制御することにより、気流Fの流速を、第2流速V2から第1流速V1へ戻す。
この様な制御によれば、切断方向Dcと気流Fの方向とのなす角度θが所定角度θmより小さい場合であっても、レーザ光Lの照射により形成されるスリット内において塵やアシストガスの滞留が発生し難くなる。よって、第2実施形態のレーザ加工装置によれば、切断方向Dcに拘らず、加工対象Tの裏面にはドロスが殆ど付着しないか、ドロスが付着したとしても少量であり、常に良好な加工状態が得られる。
[3]変形例
[3−1]第1変形例
図7は、第1実施形態に係るレーザ加工装置の第1変形例を示した平面図である。尚、図7では、加工ヘッド2の図示が省略されている。図7に示す様に、第1実施形態のレーザ加工装置において、排気口44を、その向きが側壁14Cの垂線に対して傾く様に側壁14Cに設けることにより、第1方向D1と第2方向D2とのなす角度が、120°より大きく且つ180°以下の範囲に調整されてもよい。尚、排気口43を、その向きが側壁14Aの垂線に対して傾く様に側壁14Aに設けることにより、第1方向D1と第2方向D2とのなす角度が調整されてもよい。又、側壁14B又は14Dに排気口43(又は排気口44)を設けると共に、排気口43(又は排気口44)の向きを側壁14B又は14Dの垂線に対して傾けることにより、第1方向D1と第2方向D2とのなす角度が調整されてもよい。
第1方向D1と第2方向D2とのなす角度を、120°より大きく且つ180°以下の範囲に設定することにより、切断方向Dcが何れの方向に向けられた場合でも、第1方向D1又は第2方向D2を、気流Fを発生させる方向として選択することにより、切断方向Dcと気流Fの方向とのなす角度θが所定角度θm以上となる様に気流Fを発生させることが可能となる。よって、第1変形例のレーザ加工装置によれば、第1実施形態と同様、切断方向Dcに拘らず、常に良好な加工状態が得られる。
[3−2]第2変形例
図8及び図9は、第1実施形態に係るレーザ加工装置の第2変形例を示した平面図である。尚、図8及び図9では、加工ヘッド2の図示が省略されている。図8に示す様に、第1実施形態のレーザ加工装置において、排気口43及び44に加えて、第1方向D1及び第2方向D2の何れとも垂直な第3方向D3に気流Fを発生させるための排気口45が、側壁14Bに設けられていてもよい。更には、図9に示す様に、第3方向D3と180°の角度をなす第4方向D4に気流Fを発生させるための排気口46が、側壁14Dに設けられていてもよい。尚、加工テーブル1の外縁12の形状に応じて5つ以上の側壁が設けられている場合、各側壁に排気口が設けられていてもよい。
第2変形例のレーザ加工装置によれば、気流Fを発生させる方向についての選択肢が増え、従って、切断方向Dcとの関係で適した方向へ気流Fを発生させ易くなる。よって、より良好な加工状態を得ることが可能になる。更に、第2変形例のレーザ加工装置において、3つまたは4つの排気口のうち、少なくとも2つの排気口から下方空間S内の空気を排出することにより、2つ以上の気流が合成された1つの気流Fを発生させてもよい。これにより、気流Fの方向を最適化することが可能となる。
[3−3]第3変形例
図12は、図10及び図11に示される画像から得られた加工対象Tの表面及び裏面でのスリット幅W1及びW2、並びにこれらのスリット幅W1及びW2から数式(1)に基づいて算出されたテーパ角θtの、角度θとの関係を示した図である。尚、数式(1)において、符号dは、加工対象Tである鉄板の厚さである。又、スリット幅W1及びW2の数値、並びにテーパ角θtの数値は、図10及び図11に記載されている。
θt=tan−1[{(W2−W1)/2}/d] ・・・(1)
図12に示す様に、加工対象Tの表面でのスリット幅W1には、角度θに対する変化が殆ど見られない。一方、加工対象Tの裏面でのスリット幅W2には、良好な加工状態が得られた角度θの範囲(75°≦θ≦180°)において、角度θに対する変化が見られた。即ち、90°≦θ≦135°の範囲では、角度θが大きくなるのに従って、スリット幅W2が大きくなった。この理由として、角度θが大きくなるのに従って、スリット内でのアシストガスの流速が大きくなり、その結果、酸化熱の発生量が増えたことが考えられる。これに対し、角度θが180°のときには、角度θが135°のときよりもスリット幅W2が小さくなった。この理由として、角度θが180°の場合、スリット内でのアシストガスの流速が過剰に大きくなり、その結果、酸化反応に寄与するアシストガスの量が減少したことが考えられる。
角度θに対するスリット幅W2の変化が上記の様な挙動を示すのに対し、スリット幅W1は殆ど変化しないことから、角度θに対するテーパ角θtの変化も、角度θに対するスリット幅W2の変化と同様の挙動を示した。
この様な角度θとスリット幅W2やテーパ角θtとの関係に基づいて、制御部5に、次の様な制御を実行させてもよい。即ち、第1実施形態又は第2実施形態において、角度θが135°より大きくなった場合、角度θがθm≦θ≦135°の角度になるときよりも、ノズル21からのアシストガスの供給量を減少させるか、又は気流Fの流速を減少させる。これにより、スリット内においてアシストガスの流速が過剰に大きくなることが防止され、その結果、角度θがθm≦θ≦135°の角度である場合と同様、多くのアシストガスが酸化反応に寄与して十分な発熱量が得られることになる。よって、未反応のまま排気されるアシストガスの量が減り、アシストガスの無駄が省ける。
尚、本発明の各部構成は上記実施形態及び変形例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
本発明に係るレーザ加工装置及びレーザ加工方法は、加工対象を様々な形状に切断する場合に有用である。
1 加工テーブル
11 開口
12 外縁
13 内縁
14A、14B、14C、14D 側壁
2 加工ヘッド
21 ノズル
22 先端
3 搬送部
4 気流発生部
41 第1吸引部
42 第2吸引部
43、44、45、46 排気口
5 制御部
D1 第1方向
D2 第2方向
D3 第3方向
D4 第4方向
Dc 切断方向
Dc1、Dc2、Dc3、Dc4 方向
P1、P2、P3、P4 位置
F 気流
L レーザ光
S 下方空間
T 加工対象
θ 角度
θ1、θ2、θ3 角度
θm 所定角度
Pw 照射位置
V1 第1流速
V2 第2流速
W1、W2 スリット幅
Mr 照射痕

Claims (8)

  1. 開口を有した加工テーブルに前記開口を跨いだ状態で載置された加工対象を、レーザ光を用いて切断すると共に、前記レーザ光による切断能力をアシストガスによって高めるレーザ加工方法であって、
    (i)前記加工対象に前記レーザ光を照射すると共に照射位置を連続的に変化させることにより、前記加工対象を切断する工程と、
    (ii)前記開口に通じる前記加工テーブルの下方空間において水平方向の気流を発生させると共に、前記加工対象を切断する過程で変化する切断方向に応じて、前記気流の状態を変化させる工程と
    を有する、レーザ加工方法。
  2. 前記工程(ii)では、前記気流の方向と前記切断方向とのなす角度が、常に、60°より大きく且つ75°以下の範囲に規定された所定角度以上となる様に、前記気流の方向を変化させる、請求項1に記載のレーザ加工方法。
  3. 前記工程(ii)は、前記切断方向に応じて、120°より大きく且つ180°以下の角度をなす第1方向及び第2方向へ、選択的に、前記気流を発生させる工程であり、前記工程(ii)では、前記第1方向及び前記第2方向のうち、前記切断方向とのなす角度が前記所定角度以上となる何れか一方の方向へ、前記気流を発生させる、請求項2に記載のレーザ加工方法。
  4. 前記工程(ii)にて発生させる前記気流の方向は、一方向に規定された所定方向であり、前記工程(ii)では、
    前記所定方向と前記切断方向とのなす角度が、60°より大きく且つ75°以下の範囲に規定された所定角度以上である場合、第1流速で流れる前記気流を発生させ、
    前記所定方向と前記切断方向とのなす角度が、前記所定角度より小さい場合、前記第1流速より小さい第2流速で流れる前記気流を発生させるか、又は前記気流の発生を停止させる、請求項1に記載のレーザ加工方法。
  5. 開口を有し、加工対象が前記開口を跨いだ状態で載置される加工テーブルと、
    前記加工対象の切断に用いられるレーザ光を前記加工対象への照射位置に集光させると共に、前記レーザ光による切断能力を高めるアシストガスを噴射する加工ヘッドと、
    前記加工テーブルに対して前記加工ヘッドを相対的に水平方向へ移動させる搬送部と、
    前記開口に通じる前記加工テーブルの下方空間において水平方向の気流を発生させることが可能な気流発生部と、
    前記搬送部及び前記気流発生部を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記加工対象に前記レーザ光を照射すると共に、前記加工ヘッドを移動させて前記照射位置を連続的に変化させることにより、前記加工対象を切断する第1制御と、
    前記加工対象を切断する過程で変化する切断方向に応じて、前記気流発生部を制御することにより、前記気流の状態を変化させる第2制御と
    を実行する、レーザ加工装置。
  6. 前記第2制御において、前記制御部は、前記切断方向と前記気流の方向とのなす角度が、常に、60°より大きく且つ75°以下の範囲に規定された所定角度以上となる様に、前記気流の方向を変化させる、請求項5に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記気流発生部は、120°より大きく且つ180°以下の角度をなす第1方向及び第2方向へ、選択的に、前記気流を発生させることが可能であり、
    前記第2制御において、前記制御部は、前記第1方向及び前記第2方向のうち、前記切断方向とのなす角度が前記所定角度以上となる何れか一方の方向へ、前記気流を発生させる、請求項6に記載のレーザ加工装置。
  8. 前記気流発生部が発生させる前記気流の方向は、一方向に規定された所定方向であり、
    前記第2制御において、前記制御部は、
    前記所定方向と前記切断方向とのなす角度が、60°より大きく且つ75°以下の範囲に規定された所定角度以上である場合、第1流速で流れる前記気流を発生させ、
    前記所定方向と前記切断方向とのなす角度が、前記所定角度より小さい場合、前記第1流速より小さい第2流速で流れる前記気流を発生させるか、又は前記気流の発生を停止させる、請求項5に記載のレーザ加工装置。
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