JP2015012117A - 太陽電池モジュール及びその製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュール及びその製造方法 Download PDF

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賢一郎 花村
明史 樋口
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明史 樋口
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健二 久保田
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Abstract

【課題】本発明は、太陽電池セルのクラック発生を防止し、出力低下を抑えることができる太陽電池モジュール及びその製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の太陽電池モジュール1は、一の表面にバスバー電極が設けられ他の表面に裏面電極が設けられた複数の太陽電池セル3と、前記複数の太陽電池セル3のうちの一の太陽電池セルの前記表面電極と、他の太陽電池セルの前記裏面電極とを電気的に接続するタブ線2と、前記太陽電池セル3を封止する封止接着剤8と、表面側に配設される表面カバー6と、裏面側に配設されるバックシート7とを備え、前記表面側の封止材の厚さが前記裏面側の封止材の厚さより厚く、例えば1.5倍以上であることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の太陽電池セルの各電極がタブ線によって互いに電気的に接続された太陽電池モジュール及びその製造方法に関する。
従来、結晶シリコン系太陽電池モジュールでは、複数の隣接する太陽電池セルの表裏のバスバー電極と銅に半田コートされたリボン状のタブ線により半田処理および導電性接着剤による接着で接続され、太陽電池セルの両側が封止樹脂を介して受光面側の表面カバーと裏面側のバックシートで保護された構造となっている。また、セル両側に使用する封止材には同じ厚みのものを使用し、タブ線の厚みに対して2倍程度の厚みとしている。
ここで、例えば、特許文献1では、太陽電池モジュールを製造する際に、厚さ0.2mm〜0.4mmのタブ線を使用し、タブ線の厚みと、第1の封止樹脂層及び第2の封止樹脂層の各層の厚みとの比が1.4〜3.0となる第1及び第2の封止樹脂層を介して、表面保護部材及び裏面保護部材で複数の太陽電池セルを封止する太陽電池モジュール及びその製造方法が開示されている。
特開2012−134393号公報
しかしながら、前述したようなタブ線により電極が互いに電気的に接続されてなる太陽電池モジュールの信頼性評価(例えば、IECなどの環境試験)で、特に温度サイクル試験にて、太陽電池セルの裏面の電極とタブ線とが接合された近辺で当該セルにクラックが発生し、問題となっている。このクラックは、ひどい場合には、太陽電池セルの全長にわたり発生し、これにより出力低下が起きていた。また、このクラックは、半田接続、導電性接着剤の使用に関わらず発生していた。
そこで、本発明は上述の技術的な課題に鑑みてなされたもので、太陽電池セルのクラック発生を防止し、出力低下を抑えることができる太陽電池モジュール及びその製造方法を提供することを目的とする。
上述した技術的な課題を解決するため、本発明の太陽電池モジュールは、一の表面に表面電極が設けられ他の表面に裏面電極が設けられた複数の太陽電池セルと、前記複数の太陽電池セルのうちの一の太陽電池セルの前記表面電極と他の太陽電池セルの前記裏面電極とを電気的に接続するタブ線と、前記表面電極及び前記裏面電極と前記タブ線とを接続する接続部と、前記太陽電池セルを封止する表面側封止材及び裏面側封止材と、前記表面側封止材の上に配設される表面カバーと、前記裏面側封止材の下に配設されるバックシートとを備え、前記表面側封止材の厚さが前記裏面側封止材の厚さより厚い。
また、本発明の太陽電池モジュールの製造方法は、一の表面に表面電極が設けられ他の表面に裏面電極が設けられた複数の太陽電池セルのうちの一の太陽電池セルの前記表面電極と他の太陽電池セルの前記裏面電極とを、接続部を介して、タブ線により電気的に接続し、表面側封止材及び裏面側封止材を介して表面カバー及びバックシートにより封止する太陽電池モジュールの製造方法において、前記表面側封止材の厚さを前記裏面側封止材の厚さより厚くした。
本発明に係る太陽電池モジュール及びその製造方法によれば、太陽電池セルのクラック発生を防止し、出力低下を抑えることが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る太陽電池モジュールの分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る太陽電池モジュールを構成する、タブ線により接続された太陽電池セルを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る太陽電池モジュールを構成する太陽電池セルのストリングを示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る太陽電池モジュールの製造工程を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る太陽電池モジュールの断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る太陽電池モジュールの断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る太陽電池モジュールの断面図である。
以下、本発明の太陽電池モジュール及びその製造方法に係る好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明の太陽電池モジュール及びその製造方法は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
<第1の実施形態>
図1には、本発明の第1の実施形態に係る太陽電池モジュールの構成を示し説明する。
この図1に示されるように、太陽電池モジュール1は、複数の太陽電池セル3を備えている。そして、該太陽電池セル3がタブ線2により直列に接続され、ストリングス4を構成している。この例では、3つの太陽電池セル3が直列に接続されているが、これには限定されない。そして、この例では、ストリングス4を2列並べて、マトリクス5を構成している。マトリクス5は封止接着剤8で挟持され、受光面側には表面カバー6、裏面側にはバックシート7が配設され、これらが一体的にラミネートされる。そして、例えばアルミニウム製のフレーム9により周囲が取り囲まれる。
封止接着剤8としては、例えばエチレンビニルアセテート樹脂(EVA; Ethylene-Vinyl Acetate)等の透光性封止材を採用することができる。表面カバー6としては、例えば、ガラスやプラスチック等の透光性の材料を採用することができる。また、バックシート7としては、アルミニウム箔やガラスを樹脂フィルムで挟持した積層体等を採用することができる。但し、これらには限定されないことは勿論である。
図2には太陽電池セル3をタブ線2により接続する様子を更に詳細に示し説明する。
この図2に示されるように、タブ線2は、リボン状の銅箔により構成されており、金や銀、スズ等によるメッキが施されていてもよい。タブ線2は、一表面20a、他表面20bのそれぞれにおいて長手方向にわたり凹凸部が形成されている。タブ線2は、一端部2aが太陽電池セル2の表面電極としてのバスバー電極11上に接続され、他端部2bが隣の太陽電池セルの裏面電極13に接続される。
図3には太陽電池セル3をタブ線2により直列的に接続したストリングス4の構成を断面図で示し説明する。
この図3に示されるように、太陽電池セル3は、光電変換素子10を備えている。光電変換素子10としては、単結晶型シリコン光電変換素子、多結晶型光電変換素子等を用いることができる。光電変換素子10の受光面には、表面電極として、バスバー電極11と該バスバー電極11と略直交する方向に形成された集電極であるフィンガー電極12とが設けられている。このフィンガー電極12は、例えば、Agペーストを塗布し、加熱することで形成される。バスバー電極11も同様の手法で形成される。一方、光電変換素子10の受光面とは反対の面には、裏面電極13がスクリーン印刷やスパッタ等によりアルミニウムや銀等からなる電極により形成されている。なお、両面をバスバーレス構造としてもよいことは勿論である。
タブ線2の一端部2aにおいてタブ線2の一表面20bは、太陽電池セル3のバスバー電極11と導電性接着フィルム15aを介して接続される。また、タブ線2の他端部2bにおいてタブ線2の他方の表面20aは、隣接して配置される太陽電池セル2の裏面電極13と導電性接着フィルム15bを介して接続される。
ここで、導電性接着フィルム15a,15bは、熱硬化性のバインダ樹脂層に導電性粒子が高密度に含有されてなる。導電性接着フィルム15a,15bに用いられる導電性粒子としては、例えば、ニッケル、金、銅などの金属粒子、樹脂粒子に金めっきなどを施したもの、樹脂粒子に金めっきを施した粒子の最外層に絶縁被膜を施したもの等を採用することができる。導電性接着フィルムのバインダ樹脂層の組成は、例えば、膜形成樹脂、液状エポキシ樹脂、潜在性硬化剤、シランカップリング剤を含有する。具体的には、膜形成樹脂としては、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノキシ樹脂等の種々の樹脂を使用できる。液状エポキシ樹脂としては、ナフタレン方エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂等、市販のエポキシ樹脂が全て採用可能である。潜在硬化剤としては、加熱硬化型、UV硬化型等の各種硬化剤を採用することができる。そして、シランカップリング剤としては、エポキシ系、アミノ系、メルカプト・スルフィド系、ウレイド系などを採用することができる。ただし、これらには限定されないことは勿論である。
ここで、図4のフローチャートを参照して、本発明の第1の実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法の各工程を説明する。
導電性接着フィルムを作製し(ステップS1)、太陽電池セルの表裏面に導電性接着フィルムを仮貼りした後(ステップS2)、貼着位置の検査を行う(ステップS3)。この貼着位置の検査によって位置ズレが検出された場合は調整を行い(ステップS4)、再度導電性接着フィルムが仮貼りされる。また、位置ズレが検出されなかった場合には(ステップS3をOKに分岐)、複数の太陽電池セル間にわたってタブ線が仮貼りされ、ストリングスが形成される(ステップS5)。その後、タブ線上より熱加圧されることにより導電性接着フィルムを介してタブ線と太陽電池セルの各電極とが本圧着され(ステップS6)、封止材によって表面カバー及びバックシートの間に封止されることにより(ステップS7)、太陽電池モジュールが製造されることになる。
太陽電池モジュール1を製造する際には、図5の断面図に示されるように、タブ線2の厚さ(B)を0.15mm〜0.40mmとし、表面側封止材8aの厚さ(A1)が裏面側封止材8bの厚さ(A2)より厚くなるように構成する。
すなわち、より具体的には、表面側封止材8aの厚さ(A1)と裏面側封止材8bの厚さ(A2)との比が1.5:1以上となるようにする。或いは、表面側封止材8aの厚さ(A1)と裏面側封止材8bの厚さ(A2)との比が3:1〜1.5:1以上となるようにする。前述したタブ線2(2a,2b)の厚さ(B)との関係では、表面側封止材8aの厚さとタブ線2aの厚さとの比(A1/B)が2.3〜6.0、且つ裏面側封止材8bの厚さとタブ線2bの厚さとの比(A2/B)が1.5〜3.0となるようにする。
ここで、タブ線2の厚さ(B)とは、タブ線2の一方の面30から他方の面31までの距離をいうものとする。タブ線2にメッキを施した場合には、メッキ部分は含まず、銅箔部分のみの厚さをいう。表面側封止材8aの厚さ(A1)は、表面カバー側の一方の面32から光電変換素子10の他方の面33までの距離をいう。裏面側封止材8bの厚さ(A2)は、バックシート7側の一方の面34から光電変換素子10側の他方の面35までの距離をいう。
このように、第1の実施形態では、太陽電池モジュールのタブ線2(2a,2b)の厚み(B)と、表面側封止材8aの厚さ(A1)、裏面側封止材8bの厚さ(A2)の比(A1/B)、(A2/B)を、それぞれ2.3以上、1.5以上とすることで、タブ線2が熱により伸縮しても、封止材8a,8bがタブ線2の伸縮により応力を吸収し、タブ線2の剥離等を防止することが可能となる。
更に、受光面側の表面側封止材8aの厚さを、裏面側封止材8bの厚さよりも厚くすることによりラミネート封止後、効率よく応力緩和が図られ、太陽電池セル3にクラックが発生し破損するのを防止することができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、タブ線の表面が平坦なものを用いた例を示したが、図6に示されるように、第2の実施形態に係る太陽電池モジュールは、タブ線42の両表面に凹凸部が形成されている。このようなタブ線42を用いることで、タブ線42の一方の表面における凹凸部に入射された入射光が凹凸部により散乱され、その散乱光が表面カバー46にて反射して受光面に入射するので、発光効率を高めることが可能となる。さらに、凹部に導電性接着フィルム45aのバインダ樹脂が入り込み、タブ線42とバスバー電極41との接続信頼性を向上させることが可能となる。さらに、裏面側の凹部にも導電性接着フィルム45bのバインダ樹脂が入り込み、タブ線42bと裏面電極43との接続信頼性を向上させることが可能となる。
タブ線42は、図6に示されるように、両表面においてタブ線42の長手方向にわたって連続する凸部及び凹部が幅方向に交互に複数設けられていることで凹凸部が形成されている。この凹凸部は、例えばメッキ処理されたリボン状銅箔をプレス成形することで形成される。但し、これには限定されない。
タブ線42の厚み(B)は、図6に示されるように、凸部の頂点50から他方の表面の凸部の頂点51までをいうものとする。表面側封止材48aの厚さ(A1)は、表面カバー46の一方の面52から光電変換素子40側の他方の面53までの距離をいう。裏面側封止材48bの厚さ(A2)は、バックシート47側の一方の面54から光電変換素子40の他方の面55までの距離をいう。
太陽電池モジュールを製造する際には、図6に示されるように、タブ線42a,42bの厚さ(B)を0.15mm〜0.40mmとし、表面側封止材48aの厚さ(A1)が裏面側封止材48bの厚さ(A2)より厚くなるように構成する。
より具体的には、表面側封止材48aの厚さ(A1)と裏面側封止材48bの厚さ(A2)との比が1.5:1以上となるようにする。或いは、表面側封止材48aの厚さ(A1)と裏面側封止材48bの厚さ(A2)との比が3:1〜1.5:1以上となるようにする。前述したタブ線42a,42bの厚さ(B)との関係では、表面側封止材48aの厚さとタブ線42aの厚さの比(A1/B)が2.3〜6.0、且つ裏面側封止材48bの厚さとタブ線42bの厚さの比(A2/B)が1.5〜3.0となるようにする。
このように、第2の実施形態に係る太陽電池モジュールでは、タブ線42a,42bの厚み(B)と、表面側封止材48aの厚さ(A1)、裏面側封止材48bの厚さ(A2)の比(A1/B)、(A2/B)を、それぞれ2.3以上、1.5以上とすることで、タブ線42が熱により伸縮しても、封止材48a,48bがタブ線42の伸縮により応力を吸収し、タブ線42の剥離等を防止することが可能となる。
受光面側の表面側封止材48aの厚さを、裏面側封止材48bの厚さよりも厚くすることによりラミネート封止後、効率よく応力緩和が図られ、太陽電池セルにクラックが発生し破損するのを防止することができる。
<第3の実施形態>
第1の実施形態では、タブ線の表面が平坦なものを用いた例を示したが、図7に示されるように、第3の実施形態に係る太陽電池モジュールは、受光面側のタブ線62aの表面に凹凸部が形成されている。このようなタブ線62aを用いることで、タブ線62aの一方の表面における凹凸部に入射された入射光が凹凸部により散乱され、その散乱光が表面カバー66にて反射して受光面に入射するので、発光効率を高めることが可能となる。さらに、凹部に導電性接着フィルム65aのバインダ樹脂が入り込み、タブ線62aとバスバー電極61との接続信頼性を向上させることが可能となる。
タブ線62aは、図7に示されるように、両表面においてタブ線42aの長手方向にわたって連続する凸部及び凹部が幅方向に交互に複数設けられていることで凹凸部が形成されている。この凹凸部は、例えばメッキ処理されたリボン状銅箔をプレス成形することで形成される。但し、これには限定されない。
タブ線42aの厚み(B)は、図7に示されるように、凸部の頂点70から他方の表面の凸部の頂点71までをいうものとする。タブ線42bの厚さ(B)とは、タブ線42bの一方の面76から他方の面77までの距離をいうものとする。表面側封止材68aの厚さ(A1)は、表面カバー66の一方の面72から光電変換素子60側の他方の面73までの距離をいう。裏面側封止材68bの厚さ(A2)は、バックシート67側の一方の面74から光電変換素子60の他方の面75までの距離をいう。
太陽電池モジュールを製造する際には、図7に示されるように、タブ線62a,62bの厚さ(B)を0.15mm〜0.40mmとし、表面側封止材68aの厚さ(A1)が裏面側封止材68bの厚さ(A2)より厚くなるように構成する。
より具体的には、表面側封止材68aの厚さ(A1)と裏面側封止材68bの厚さ(A2)との比が1.5:1以上となるようにする。或いは、表面側封止材68aの厚さ(A1)と裏面側封止材68bの厚さ(A2)との比が3:1〜1.5:1以上となるようにする。前述したタブ線62a,62bの厚さ(B)との関係では、表面側封止材68aの厚さとタブ線62aの厚さの比(A1/B)が2.3〜6.0、且つ裏面側封止材68bの厚さとタブ線62bの厚さの比(A2/B)が1.5〜3.0となるようにする。
このように、第3の実施形態に係る太陽電池モジュールでは、タブ線62a,62bの厚み(B)と、表面側封止材68aの厚さ(A1)、裏面側封止材68bの厚さ(A2)の比(A1/B)、(A2/B)を、それぞれ2.3以上、1.5以上とすることで、タブ線62が熱により伸縮しても、封止材68a,68bがタブ線62の伸縮により応力を吸収し、タブ線62の剥離等を防止することが可能となる。
受光面側の表面側封止材68aの厚さを、裏面側封止材68bの厚さよりも厚くすることによりラミネート封止後、効率よく応力緩和が図られ、太陽電池セルにクラックが発生し破損するのを防止することができる。
以上、本発明の第1及び第3の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されることなく、その主旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能である。例えば、太陽電池モジュールを所謂ラミネート一括製法により製造するようにしてもよい。また、導電性接着剤の上にタブ線を積層するように構成してもよい。また、封止樹脂材には、ポリオレフィン系樹脂を用いてもよい。
次に、本発明の実施例について詳述する。
(実施例1)
実施例1では、太陽電池セルが備える表裏のバスバー電極の上に、未硬化の導電性接着フィルム(デクセリアルズ株式会社製 SPシリーズ)を仮貼りヘッドにより加熱温度70℃、圧力0.5MPaにて1秒加熱加圧することで仮貼りする。そして、バスバー電極に仮貼りされた導電性接着フィルム上に厚みが0.2mmのタブ線(丸正株式会社製)を加熱温度180℃、圧力2MPaにて15秒加熱加圧することで本圧着する。次に受光面側から、表面カバー、EVAからなる表面側封止材、太陽電池セル、EVAからなる裏面側封止材、バックシートの順に積層し、真空にして150℃で3分間ラミネートする。その後、150℃で30分間加熱することで完全に硬化させて、太陽電池モジュールを作製する。太陽電池セルとしては、6インチ単結晶のものを使用する。
そして、この実施例1に係る太陽電池モジュールでは、タブ線の厚み(B)を0.20mmとし、表面側封止材の厚み(A1)を0.80mmとし、裏面側封止材の厚み(A2)を0.40mmとしている。ゆえに、厚みの比は、それぞれ、A1/A2が2.00、A1/Bが4.00、A2/Bが2.00となる。
(実施例2)
実施例2の太陽電池モジュールは、基本的には実施例1と同様に作製されるが、裏面側封止材の厚み(A2)が異なっている。即ち、実施例2に係る太陽電池モジュールでは、タブ線の厚み(B)を0.20mm、表面側封止材の厚み(A1)を0.80mm、裏面側封止材の厚み(A2)を0.53mmとしている。ゆえに、厚みの比は、それぞれ、A1/A2が1.50、A1/Bが4.00、A2/Bが2.65となる。
(実施例3)
実施例3の太陽電池モジュールは、基本的には実施例1と同様に作製されるが、裏面側封止材の厚み(A2)が異なっている。即ち、実施例3に係る太陽電池モジュールでは、タブ線の厚み(B)を0.20mm、表面側封止材の厚み(A1)を0.80mm、裏面側封止材の厚み(A2)を0.30mmとしている。ゆえに、厚みの比は、それぞれ、A1/A2が2.70、A1/Bが4.00、A2/Bが1.50となる。
(実施例4)
実施例4の太陽電池モジュールは、基本的には実施例1と同様に作製されるが、表面側封止材の厚み(A1)が異なっている。即ち、実施例4に係る太陽電池モジュールでは、タブ線の厚み(B)を0.20mm、表面側封止材の厚み(A1)を0.60mm、裏面側封止材の厚み(A2)を0.40mmとしている。ゆえに、厚みの比は、それぞれ、A1/A2が1.50、A1/Bが3.00、A2/Bが2.00となる。
(実施例5)
実施例5の太陽電池モジュールは、基本的には実施例1と同様に作製されるが、表面側封止材の厚み(A1)が異なっている。即ち、実施例5に係る太陽電池モジュールでは、タブ線の厚み(B)を0.20mm、表面側封止材の厚み(A1)を0.70mm、裏面側封止材の厚み(A2)を0.40mmとしている。ゆえに、厚みの比は、それぞれ、A1/A2が1.75、A1/Bが3.50、A2/Bが2.00となる。
(実施例6)
実施例6の太陽電池モジュールは、基本的には実施例1と同様に作製されるが、裏面側封止材の厚み(A2)が異なっている。即ち、実施例6に係る太陽電池モジュールでは、タブ線の厚み(B)を0.20mm、表面側封止材の厚み(A1)を0.80mm、裏面側封止材の厚み(A2)を0.26mmとしている。ゆえに、厚みの比は、それぞれ、A1/A2が3.00、A1/Bが4.00、A2/Bが1.30となる。
(実施例7)
実施例7の太陽電池モジュールは、基本的には実施例1と同様に作製されるが、タブ線の厚み(B)が異なっている。即ち、実施例7に係る太陽電池モジュールでは、タブ線の厚み(B)を0.15mmとし、表面側封止材の厚み(A1)を0.80mmとし、裏面側封止材の厚み(A2)を0.40mmとしている。ゆえに、厚みの比は、それぞれ、A1/A2が2.00、A1/Bが5.33、A2/Bが2.67となる。
(実施例8)
実施例8の太陽電池モジュールは、基本的には実施例1と同様に作製されるが、タブ線の厚み(B)が異なっている。即ち、実施例7に係る太陽電池モジュールでは、タブ線の厚み(B)を0.25mmとし、表面側封止材の厚み(A1)を0.80mmとし、裏面側封止材の厚み(A2)を0.40mmとしている。ゆえに、厚みの比は、それぞれ、A1/A2が2.00、A1/Bが3.20、A2/Bが1.60となる。
(実施例9)
実施例9の太陽電池モジュールは、基本的には実施例1と同様に作製されるが、タブ線の厚み(B)が異なっている。即ち、実施例9に係る太陽電池モジュールでは、タブ線の厚み(B)を0.30mmとし、表面側封止材の厚み(A1)を0.80mmとし、裏面側封止材の厚み(A2)を0.40mmとしている。ゆえに、厚みの比は、それぞれ、A1/A2が2.00、A1/Bが2.67、A2/Bが1.33となる。
(実施例10)
実施例10の太陽電池モジュールは、太陽電池セルが、各フィンガー電極と略直交することにより該フィンガー電極の電気を集電するバスバー電極が設けられていない、所謂バスバーレス構造となっている点で、実施例1と相違する。タブ線の厚み(B)や、表面側封止材の厚み(A1)、裏面側封止材の厚み(A2)は、実施例1と同じサイズである。ゆえに厚みの比も、実施例1と同じとなっている。
(実施例11)
実施例11の太陽電池モジュールは、実施例10と同様、太陽電池セルが、各フィンガー電極と略直交することにより該フィンガー電極の電気を集電するバスバー電極が設けられていない、所謂バスバーレス構造となっている点で、実施例1と相違する。さらに、実施例11に係る太陽電池モジュールでは、タブ線の厚み(B)を0.30mmとし、表面側封止材の厚み(A1)を0.80mmとし、裏面側封止材の厚み(A2)を0.40mmとしている。ゆえに、厚みの比は、それぞれ、A1/A2が2.00、A1/Bが2.67、A2/Bが1.33となる。
(実施例12)
実施例12の太陽電池モジュールは、導電性粒子を含んでいないバインダ樹脂層のみからなる絶縁性接着フィルムを介してタブ線が表裏のバスバー電極に接続される点で実施例1と相違している。絶縁性接着フィルムを用いる場合、タブ線とフィンガー電極とは突起を介して直接接続される。タブ線の厚み(B)や、表面側封止材の厚み(A1)、裏面側封止材の厚み(A2)は、実施例1と同じサイズである。ゆえに厚みの比も、実施例1と同じとなっている。
(実施例13)
実施例13では、太陽電池セルが備える表裏のバスバー電極の上に、厚みが0.2mmのタブ線(丸正株式会社製)を有鉛の半田により接続する。次に受光面側から、表面カバー、EVAからなる表面側封止材、太陽電池セル、EVAからなる裏面側封止材、バックシートの順に積層し、真空にして150℃で3分間ラミネートする。その後、150℃で30分間加熱することで完全に硬化させて、太陽電池モジュールを作製する。太陽電池セルとしては、6インチ単結晶のものを使用する。実施例13に係る太陽電池モジュールでは、タブ線の厚み(B)を0.20mmとし、表面側封止材の厚み(A1)を0.80mmとし、裏面側封止材の厚み(A2)を0.40mmとしている。ゆえに、厚みの比は、それぞれ、A1/A2が2.00、A1/Bが4.00、A2/Bが2.00となる。
以上をまとめると次の表1,2のようになる。
(比較例1)
比較例1では、太陽電池セルが備える表裏のバスバー電極の上に、未硬化の導電性接着フィルム(デクセリアルズ株式会社製 SPシリーズ)を仮貼りヘッドにより加熱温度70℃、圧力0.5MPaにて1秒加熱加圧することで仮貼りする。そして、バスバー電極に仮貼りされた導電性接着フィルム上に厚みが0.2mmのタブ線(丸正株式会社製)を加熱温度180℃、圧力2MPaにて15秒加熱加圧することで本圧着する。次に受光面側から、表面カバー、EVAからなる表面側封止材、太陽電池セル、EVAからなる裏面側封止材、バックシートの順に積層し、真空にして150℃で3分間ラミネートする。その後、150℃で30分間加熱することで完全に硬化させて、太陽電池モジュールを作製する。太陽電池セルとしては、6インチ単結晶のものを使用する。
そして、この比較例1に係る太陽電池モジュールでは、表面側封止材の厚み(A1)が実施例1とは異なっている。即ち、比較例1では、タブ線の厚み(B)を0.20mm、表面側封止材の厚み(A1)を0.40mm、裏面側封止材の厚み(A2)を0.40mmとしている。ゆえに、厚みの比は、それぞれ、A1/A2が1.00、A1/Bが2.00、A2/Bが2.00となる。
(比較例2)
比較例2は、比較例1と同じように作製されるが、タブ線の厚み(B)と表面側封止材の厚み(A1)、裏面側封止材の厚み(A2)が比較例1とは異なっている。即ち、比較例2では、タブ線の厚み(B)を0.30mm、表面側封止材の厚み(A1)を0.80mm、裏面側封止材の厚み(A2)を0.80mmとしている。ゆえに、厚みの比は、それぞれ、A1/A2が1.00、A1/Bが2.67、A2/Bが2.67となる。
(比較例3)
比較例3の太陽電池モジュールは、太陽電池セルが、各フィンガー電極と略直交することにより該フィンガー電極の電気を集電するバスバー電極が設けられていない、所謂バスバーレス構造となっている点で、比較例1と相違する。タブ線の厚み(B)や、表面側封止材の厚み(A1)、裏面側封止材の厚み(A2)は、比較例1と同じサイズである。ゆえに厚みの比も、実施例1と同じとなっている。
(比較例4)
比較例4の太陽電池モジュールは、太陽電池セルが、各フィンガー電極と略直交することにより該フィンガー電極の電気を集電するバスバー電極が設けられていない、所謂バスバーレス構造となっている点で、実施例1と相違する。更に、裏面側封止材の厚み(A2)が比較例1と異なる。即ち、比較例4では、タブ線の厚み(B)を0.20mm、表面側封止材の厚み(A1)を0.40mm、裏面側封止材の厚み(A2)を0.80mmとしている。ゆえに、厚みの比は、それぞれ、A1/A2が0.50、A1/Bが2.00、A2/Bが4.00となる。
(比較例5)
比較例5の太陽電池モジュールでは、太陽電池セルの表裏のバスバー電極の上にタブ線を有鉛の半田により接続する。次に受光面側から、表面カバー、EVAからなる表面側封止材、太陽電池セル、EVAからなる裏面側封止材、バックシートの順に積層し、真空にして150℃で3分間ラミネートし、150℃で30分間加熱することで完全に硬化させる。太陽電池セルには、6インチ単結晶のものを使用する。比較例5に係る太陽電池モジュールでは、タブ線の厚み(B)を0.20mm、表面側封止材の厚み(A1)を0.40mm、裏面側封止材の厚み(A2)を0.40mmとしている。ゆえに、厚みの比は、それぞれ、A1/A2が1.00、A1/Bが2.00、A2/Bが2.00となる。
以上をまとめると次の表3のようになる。
ここで、信頼性は、TC(Temperature Cycling)試験を行い、評価した。試験条件は−40℃及び100℃の雰囲気に各60分以上曝し、これを1サイクルとする冷熱サイクルを600サイクル行い、出力を測定した。出力測定は、ソーラシュミレータ(日清紡メカトロニクス製 型式PVS1116i)により行った。測定条件は、JIS C8913(結晶系太陽電池セル出力測定方法)に準拠した。TC試験の前後の値を比較し出力低下率(%)を算出し、上記表1〜3の中に示した。
実施例1〜実施例6では、タブ線の厚み(B)は0.20mmで統一されているが、表面側封止材の厚み(A1)、或いは裏面側封止材の厚み(A2)を少しずつ変えている。その結果、表面側封止材の厚み(A1)と裏面側封止材の厚み(A2)との比(A1/A2)は、1.50〜3.00の範囲内となっている。
実施例1では、出力低下率は0.8%となっており、太陽電池セルの裏面にクラックは発生しなかった。実施例2では、裏面側封止材の厚み(A2)を0.53と実施例1に比して厚くしており、出力低下率は1.0と高くなっているが、その場合でも、太陽電池セルの裏面にクラックは発生しなかった。その一方で、実施例3では裏面側封止材の厚み(A2)を0.30、実施例6では裏面側封止材の厚み(A2)を0.26と実施例1に比して薄くしているが、出力低下率はそれぞれ0.8、0.9と実施例2に比して良好な値になっており、太陽電池セルの裏面にクラックは発生しなかった。このことからも、表面側封止材の厚み(A1)と裏面側封止材の厚み(A2)の比(A1/A2)が高い程、出力低下率は良好となることがわかる。
一方、実施例4,5では、表面側封止材の厚み(A1)を0.60、0.70と実施例1に比して薄くしているが、出力低下率は1.0、1.1と実施例1に比して高くなっている。但し、この場合でも、太陽電池セルの裏面にクラックは発生しなかった。このことからも、表面側封止材の厚み(A1)と裏面側封止材の厚み(A2)の比(A1/A2)が高い程、出力低下率は良好となることがわかる。これは、効率よく応力緩和が図られ、太陽電池セルの裏面のクラック発生を防止しているものと考えられる。
実施例7,8,9では、タブ線の厚み(B)を変更している。即ち、実施例7ではタブ線の厚み(B)を0.15とし、実施例1に比して薄くしている。実施例8,9ではタブ線の厚み(B)を0.25、0.30とし、実施例1に比して厚くしている。このようにタブ線の厚み(B)を変更することで、タブ線自体の抵抗が変わり、それぞれの出力低下率は、1.1、0.9、1.1となり、ばらつきはあったものの、いずれの場合にも、表面側封止材の厚み(A1)と裏面側封止材の厚み(A2)の比(A1/A2)を2.00と統一していることから、効率良く応力緩和が図られ、太陽電池セルの裏面のクラックは発生しなかった。
実施例10,11では、太陽電池セルが、各フィンガー電極と略直交することにより該フィンガー電極の電気を集電するバスバー電極が設けられていない、所謂バスバーレス構造となっている。実施例10では、タブ線の厚み(B)や表面側封止材の厚み(A1)、裏面側封止材の厚み(A2)は、実施例1と同サイズとなっており、出力低下率は実施例1に比して高まってはいるものの、太陽電池セルの裏面にクラックは発生しなかった。実施例11では、タブ線の厚み(B)を0.30と実施例1に比して厚くしており、タブ線自体の抵抗は実施例1に比して低くなっているが、出力低下率は1.3と高くなっている。しかし、この場合でも、太陽電池セルの裏面にクラックは発生しなかった。いずれの場合も表面側封止材の厚み(A1)と裏面側封止材の厚み(A2)の比(A1/A2)を2.00と統一していることから、効率良く応力緩和が図られたものと考える。
実施例12では、導電性粒子を含んでいないバインダ樹脂層のみからなる絶縁性接着フィルムを介してタブ線が表裏のバスバー電極に接続されているが、タブ線の厚み(B)、表面側封止材の厚み(A1)、裏面側封止材の厚み(A2)は、実施例1と同じサイズである。出力低下率は1.0と実施例とよりも高くなっているが、この場合も、太陽電池セルの裏面にクラックは発生しなかった。表面側封止材の厚み(A1)と裏面側封止材の厚み(A2)の比(A1/A2)を2.00としていることから、効率良く応力緩和が図られたものと考える。
そして、実施例13では、タブ線をバスバー電極に高温の半田付けで接続しており、半田付けの際の高温によりタブ線の伸縮による応力は生じるものの、表面側封止材の厚み(A1)と裏面側封止材の厚み(A2)の比(A1/A2)を2.00としていることから、効率良く応力緩和が図られ、太陽電池セルの裏面のクラックは発生しなかった。
実施例1〜13では、いずれの場合も、受光面側の表面側封止材の厚さを裏面側封止材の厚さよりも厚くすることによりラミネート封止後、効率よく応力緩和が図られ、太陽電池セルにクラックが発生し破損するのを防止することができる。また、太陽電池セルにクラックが発生しなかったことから、出力低下も抑えられている。
このように太陽電池モジュールに使用する封止材の厚みを太陽電池セルの表裏で好適に変更することで、TC試験での太陽電池セル裏面のクラックを防止することができ、特に両面バスバー構造のセルで出力低下も少ない太陽電池モジュールを提供できる。
一方、比較例1は、表裏にバスバー電極が配設された構造となっており、表面側封止材の厚み(A1)と裏面側封止材の厚み(A2)が0.40と同じ厚みになっており、それはタブ線の厚み(B)の0.20に比べれば十分に厚いものの、その比(A1/A2)は1.00となっている。その結果、応力緩和が効率良く図られず、太陽電池セルの裏面にクラックの発生が確認され、出力低下率も2.0と実施例1に比して高かった。
比較例2は、表裏にバスバー電極が配設された構造となっており、表面側封止材の厚み(A1)と裏面側封止材の厚み(A2)が0.80と同じ厚みになっており、それはタブ線の厚み(B)の0.30に比べれば十分に厚いものの、その比(A1/A2)は1.00となっている。その結果、応力緩和が効率良く図られず、太陽電池セルの裏面にクラックの発生が確認され、出力低下率も1.5と実施例1に比して高かった。
そして、比較例3,4は、太陽電池セルが、バスバー電極が設けられていない、所謂バスバーレス構造となっており、比較例3では表面側封止材の厚み(A1)と裏面側封止材の厚み(A2)の比が1.00、比較例4では0.50となっている。即ち、比較例3では両封止材の厚みが同じ、比較例4では表面側封止材の厚み(A1)よりも裏面側封止材の厚み(A2)の方が厚くなっている。その結果、応力緩和が効率良く図られず、太陽電池セルの裏面にクラックの発生が確認された。また、出力低下率についても、比較例3では9.7、比較例4では12.0と高かった。
比較例5では、タブ線をバスバー電極に高温の半田付けで接続しており、半田付けの際の高温によりタブ線の伸縮による応力が生じている。表面側封止材の厚み(A1)と裏面側封止材の厚み(A2)の比(A1/A2)を1.00としていることから、効率良く応力緩和が図れず、太陽電池セルの裏面にクラックが発生している。出力低下率も2.2と比較例1に比して高くなっている。
このように、比較例1〜5では、いずれも表面側封止材の厚み(A1)と裏面側封止材の厚み(A2)とが同じか、裏面側封止材の厚み(A2)の方が厚い構造となっていることから効率良く応力緩和が図られず、何れの場合も太陽電池セルの裏面のクラックの発生が確認された。
1 太陽電池モジュール
2 タブ線
3 太陽電池セル
4 ストリングス
5 マトリクス
6 表面カバー
7 バックシート
8 封止接着剤
8a 表面側封止材
8b 裏面側封止材
9 フレーム
10 光電変換素子
11 バスバー電極
12 フィンガー電極
13 裏面電極
15a 導電性接着フィルム
15b 導電性接着フィルム
20a タブ線の他方の表面
20b タブ線の一表面

Claims (12)

  1. 一の表面に表面電極が設けられ他の表面に裏面電極が設けられた複数の太陽電池セルと、
    前記複数の太陽電池セルのうちの一の太陽電池セルの前記表面電極と他の太陽電池セルの前記裏面電極とを電気的に接続するタブ線と、
    前記表面電極及び前記裏面電極と前記タブ線とを接続する接続部と、
    前記太陽電池セルを封止する表面側封止材及び裏面側封止材と、
    前記表面側封止材の上に配設される表面カバーと、
    前記裏面側封止材の下に配設されるバックシートと、を備え、
    前記表面側封止材の厚さが前記裏面側封止材の厚さより厚い
    太陽電池モジュール。
  2. 前記表面側封止材の厚さと前記裏面側封止材の厚さの比が1.5以上である
    請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記表面側封止材の厚さと前記裏面側封止材の厚さの比が1.5〜3.0である
    請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記表面側封止材の厚さと前記タブ線の厚さの比が2.3〜6.0、且つ前記裏面側封止材の厚さと前記タブ線の厚さの比が1.5〜3.0である
    請求項1乃至3に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記タブ線の厚さが、0.15mm〜0.40mmである
    請求項1乃至3に記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記タブ線と前記太陽電池セルとは、半田、導電性接着剤、または絶縁性接着剤により接続されている
    請求項1乃至5に記載の太陽電池モジュール。
  7. 一の表面に表面電極が設けられ他の表面に裏面電極が設けられた複数の太陽電池セルのうちの一の太陽電池セルの前記表面電極と、他の太陽電池セルの前記裏面電極とを、接続部を介して、タブ線により電気的に接続し、表面側封止材及び裏面側封止材を介して表面カバー及びバックシートにより封止する太陽電池モジュールの製造方法において、
    前記表面側封止材の厚さを前記裏面側封止材の厚さより厚くした
    太陽電池モジュールの製造方法。
  8. 前記表面側封止材の厚さと前記裏面側封止材の厚さの比が1.5以上である
    請求項7に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  9. 前記表面側封止材の厚さと前記裏面側封止材の厚さの比が1.5〜3.0である
    請求項7に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  10. 前記表面側封止材の厚さと前記タブ線の厚さの比が2.3〜6.0、且つ前記裏面側封止材の厚さと前記タブ線の厚さの比が1.5〜3.0である
    請求項7乃至9に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  11. 前記タブ線の厚さが、0.15mm〜0.40mmである
    請求項7乃至9に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  12. 前記タブ線と前記太陽電池セルとは、半田、導電性接着剤、または絶縁性接着剤により接続されている
    請求項7乃至11に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
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