JP2015011493A - 入力装置 - Google Patents

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橋田 淳二
Junji Hashida
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Abstract

【課題】本発明は、導体層の断線を防止するとともに、導体層と引出配線との間の静電容量の変動を抑制することが可能な入力装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の入力装置は、基材30と、基材30に設けられた電極31と、基材30に設けられ電極31に接続された引出配線36と、引出配線36を覆う絶縁層56と、絶縁層56の上に設けられた導体層50とを有し、導体層50は、第1の導体領域52と第2の導体領域53とを有し、第1の導体領域52は、引出配線36に対向する位置に設けられており、第2の導体領域53に対向する位置において、基材30には補助導体層38が設けられており、導体層50と補助導体層38とは、絶縁層56を介して離間して設けられていることを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、入力位置情報を検出する入力装置に関し、特に、導体層が設けられた入力装置に関する。
スマートフォン、携帯電話機、パーソナルコンピュータ等の電子機器では、表示装置(液晶ディスプレイ等)の表面に、透光型の入力装置が配置されている。特許文献1には、このような入力装置として、導体層を設けて外部から侵入する電磁ノイズの影響を受けにくくした入力装置が開示されている。
図11は、特許文献1に記載されている従来例の入力装置について部分拡大断面図を示す。図11に示すように、従来例の入力装置110は、透光性の基材130と、基材130に形成された複数の第1の電極131及び複数の第2の電極(図11では複数の第2の電極同士を接続する連結部134のみを示す)を有して構成される。また、第1の電極131及び複数の第2の電極に配線136が接続されており、配線136は基材130の非入力領域116に形成されている。
図11に示すように、間隔を設けて隣り合う第1の電極131同士は、ブリッジ部133によって接続される。ブリッジ部133は、連結部134を跨がって配置されており、ブリッジ部133と連結部134とは、層間絶縁層135により電気的に絶縁されているすなわち、第1の電極131と第2の電極とは電気的に絶縁されており、第1の電極131と第2の電極との間に静電容量が形成される。
操作者の指などの被検出体を入力装置110の入力領域115に接触させ、または、接触させずに近づけたときに、第1の電極131と第2の電極の間の静電容量が変化して、これに基づいて入力位置情報を検出することができる。
検出された入力位置情報は、引出配線136を通して外部回路(図示しない)へと伝達されるため、外部から電磁波ノイズが侵入して引出配線136に重畳すると、入力位置情報と混同して誤検出や誤動作が発生する。従来例の入力装置110において、図11に示すように、導体層150が層間絶縁層135を介して引出配線136と重なって配置されている。これにより、入力操作側の外部から侵入する電磁波ノイズを遮蔽することができる。
特開2011−28535号公報
図11に示すように導体層150は、層間絶縁層135を介して引出配線136と重なって形成されるとともに、層間絶縁層135の上面135aから側面135b及び基材130の表面にわたって連続して形成されている。導体層150は、基材130の表面を引き回されて外部回路(図示しない)に接続される。これにより、導体層150をグラウンド層に接地し、又は所定の電圧を印加することで、導体層150の電位を所定の値に制御して導体層150と引出配線136との間に形成される静電容量を安定させるためである。
しかしながら、層間絶縁層135の上面135a及び基材130の表面における導体層150の厚さに比べて、層間絶縁層135の側面135bにおける導体層150の厚さは薄く形成されてしまう。そのため、層間絶縁層135と基材130との段差により導体層150の断線が発生する場合がある。断線が生じると導体層150の電位を制御することができず、外部からの電磁ノイズの侵入や指などの被検出体が近づいたときの影響により、導体層150と引出配線136との間の静電容量が変動し易くなるという課題が生じる。導体層150と引出配線136との間の静電容量変動は、入力位置情報の信号とともに外部に伝達されるため、検出感度の低下や誤検出の発生が懸念される。
また、導体層150を層間絶縁層135の上面135aのみに形成した場合には、導体層150の断線は生じないが、導体層150がグラウンド層や電源等に接続されていないフローティングされた状態であり、外部からの電磁ノイズや指などの被検出体の影響を受けやすくなり導体層150と引出配線136との間に生じる静電容量の値を制御できない。
本発明は、上記課題を解決して、導体層の断線を防止するとともに、導体層と引出配線との間の静電容量の変動を抑制することが可能な入力装置を提供することを目的とする。
本発明の入力装置は、基材と、前記基材に設けられた電極と、前記基材に設けられ前記電極に接続された引出配線と、前記引出配線を覆う絶縁層と、前記絶縁層の上に設けられた導体層とを有し、前記導体層は、第1の導体領域と第2の導体領域とを有し、前記第1の導体領域は、前記引出配線に対向する位置に設けられており、前記第2の導体領域に対向する位置において、前記基材には補助導体層が設けられており、前記導体層と前記補助導体層とは、前記絶縁層を介して離間して設けられていることを特徴とする。
これによれば、導体層の第1の導体領域が引出配線と対向する位置に設けられており、外部からの電磁ノイズの侵入が抑制される。更に、導体層の第2の導体領域と補助導体層とが絶縁層を介して離間して設けられているため、導体層と補助導体層とが静電容量結合される。よって、補助導体層の電位を所定の値に制御する、または補助導体層をグラウンドに接地することで、補助導体層と静電容量結合された導体層の電位を制御することが可能となる。したがって、対向する導体層と引出配線との間の静電容量の変動を抑制することができる。また、絶縁層と基材との段差部に導体層を形成して外部に接続する必要が無く、絶縁層と基材との段差部に導体層が形成されないため、導体層の断線が防止される。
よって、本発明の入力装置によれば、導体層の断線を防止するとともに、導体層と引出配線との間の静電容量の変動を抑制することが可能である。
本発明の入力装置は、前記導体層において、前記第2の導体領域の面積が、前記第1の導体領域の面積よりも大きいことが好適である。これによれば、第1の導体領域と引出配線との間の静電容量結合に対して、第2の導体領域と補助導体層との静電容量結合を大きくすることができる。よって、補助導体層の電位を制御する、または補助導体層をグラウンドに接地することで、導体層の電位を確実に制御することができる。
本発明の入力装置において、前記導体層の前記第1の導体領域には、前記引出配線に重なる複数の開口部が設けられていることが好適である。これによれば、第1の導体領域と引出配線との対向面積が小さくなるため、第1の導体領域と引出配線との間の静電容量結合を小さくさせて、第2の導体領域と補助導体層とを確実に静電容量結合させることができる。
前記導体層の前記第1の導体領域は、メッシュ状に形成されていることが好ましい。これによれば、第1の導体領域と引出配線と対向面積がより小さくできるため、第1の導体領域と引出配線との静電容量結合を確実に低減させて、第2の導体領域と補助導体層とを静電容量結合させることができる。また、メッシュ状に形成することで、外部から侵入する電磁ノイズも遮蔽することができる。
前記電極は前記基材の入力領域に設けられており、前記引出配線は前記入力領域の外側の非入力領域に設けられており、前記補助導体層は前記引出配線よりも外側の非入力領域に配置されていることが好ましい。これによれば、第2の導体領域と補助導体層とを静電容量結合させて、導体層と引出配線との間の静電容量の変動を抑制することができる。さらに、補助導体層を引出配線よりも外側の非入力領域に設けることで、導体層及び補助導体層によって外部から侵入する電磁ノイズが遮蔽されるため、シールド効果を向上させることができる。
前記引出配線は複数設けられるとともに互いに間隔を有して隣り合って配置されており、前記補助導体層は隣り合う前記引出配線の間に設けられていることが好ましい。隣り合う引出配線の間に補助導体層を設けることにより、外部からの電磁ノイズを効果的に遮蔽するとともに、引出配線同士の間に形成される静電容量が変動することを抑制することができる。
前記基材には、前記電極が設けられた入力領域と、前記入力領域の外側の非入力領域とが設けられており、前記引出配線は前記入力領域から前記非入力領域に延在して設けられており、前記導体層は前記入力領域及び前記非入力領域に重なって設けられており、前記補助導体層は前記引出配線よりも外側の前記非入力領域に配置されていることが好ましい。このような態様であっても、第2導体領域と補助導体層とを静電容量結合させて、導体層と引出配線との間の静電容量の変動を抑制することができる。また、補助導体層を引出配線よりも外側に設けることで、外部からの電磁ノイズの侵入を導体層及び補助導体層によって遮蔽できる。
本発明の入力装置において、前記電極は透明導電材料からなり、前記補助導体層及び前記引出配線は、前記電極と同じ透明導電材料で形成された下地層と、前記下地層の上に形成された金属層との積層構造を有することが好適である。これによれば、前記補助導体層及び前記引出配線が同じ構成を有することから、前記補助導体層及び前記引出配線を同一の工程で形成することができ、製造コストが抑制される。
前記導体層及び前記補助導体層が、Cu、Ag、Au、CuNi、AgPdのいずれかを有して形成されることが好適である。これによれば、外部からの電磁ノイズを確実に遮蔽するとともに、前記導体層と前記補助導体層とを確実に静電容量結合させることができる。
本発明の入力装置によれば、導体層の断線を防止するとともに、導体層と引出配線との間の静電容量の変動を抑制することが可能である。
本発明の第1の実施形態における入力装置の分解斜視図である。 第1の実施形態の入力装置の平面図である。 図2のIII−III線で切断して矢印方向から見たときの断面図である。 本実施形態の入力装置の導体層、補助導体層、引出配線を拡大して示す部分拡大平面図である。 図4のV−V線で切断して矢印方向から見たときの部分拡大断面図である。 第1の実施形態の変形例を示す、入力装置の部分拡大断面図である。 第2の実施形態の入力装置の導体層、補助導体層、引出配線を拡大して示す部分拡大平面図である。 図7のVIII−VIII線で切断して矢印方向から見たときの部分拡大断面図である。 第3の実施形態の入力装置の平面図である。 図9のX−X線で切断して矢印方向から見たときの部分拡大断面図である。 従来例の入力装置の部分拡大断面図である。
以下、本発明の入力装置の具体的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面の寸法は適宜変更して示している。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態の入力装置を示す分解斜視図である。図1に示すように、本実施形態の入力装置10は、基材30と表面パネル21とを有して構成され、基材30と表面パネル21とは粘着層24を介して貼り合わされている。基材30は入力位置を検出可能なフィルムセンサであり、表面パネル21は基材30の入力操作側(図1のZ1方向)に配置される。操作者は、表面パネル21の入力面21aに指などの被検出体を接触させて、または、接触させずに近づけた状態で入力操作を行うことができる。
表面パネル21は、透光性のガラス材料又は樹脂材料を用いて平板状に形成されている。図1に示すように、表面パネル21の裏面(図1のZ2方向の面)には着色された加飾層22が設けられており、加飾層22は、表面パネル21の外周部において枠状に設けられている。加飾層22によって区分けされて加飾層22に囲まれた領域が、入力操作を行う入力領域15である。また、入力領域15の外側の加飾層22と重なる領域が非入力領域16である。
なお、表面パネル21は図1に示すような平板状に限定されず、曲面を有する立体的な表面形状を有するものでもよく、または、電子機器の筐体の一部を表面パネル21としても良い。加飾層22は、表面パネル21に直接形成される構成のほか、加飾層22が設けられた加飾フィルムを別に用意して、これを表面パネル21に貼り合わせても良い。
図2は本実施形態の入力装置の平面図であり、基材及び基材に形成された各電極、引出配線、及び導体層を示す平面図である。また、図3は、図1に示す入力装置を組み立てたときに、図2のIII−III線で切断して矢印方向から見たときの入力装置の断面図を示す。
図1及び図2に示すように、本実施形態の入力装置10は、基材30と、基材30に設けられた第1の電極31及び第2の電極32と、第1の電極31及び第2の電極32に接続された引出配線36とを有している。また、図3に示すように、引出配線36を覆う絶縁層57が設けられており、絶縁層57の上には引出配線36と重なる位置に導体層50が設けられている。なお、図2及び図3では、図面を見やすくするために導体層50の詳細な構成は省略して示しており、開口部54は図示しない。
図2に示すように、第1の電極31及び第2の電極32は菱形形状のパッド電極であり、基材30の入力領域15に形成されている。第1の電極31は、X1−X2方向に間隔を設けて配置されており、X1−X2方向に隣り合う第1の電極31同士はブリッジ部33によって接続される。接続された複数の第1の電極31は、X1−X2方向において延在するとともに、Y1−Y2方向において間隔を設けて複数本配列されている。また、第2の電極32はY1−Y2方向において間隔を設けて配列されており、Y1−Y2方向に隣り合う第2の電極32同士は幅細の連結部34によって接続されている。接続された複数の第2の電極32は、Y1−Y2方向において延在するとともに、X1−X2方向において間隔を設けて複数本配列されている。
図2に示すように、接続された複数の第1の電極31と、接続された複数の第2の電極32とは、互いに交差して形成されている。図3に示すように、連結部34とブリッジ部33とが交差する部分において、連結部34を覆うようにブリッジ部絶縁層35が設けられており、連結部34及びブリッジ部絶縁層35を跨がってブリッジ部33が形成されている。図3に示すように、連結部34をX1−X2方向に挟むように配置された第1の電極31同士はブリッジ部33によって接続されている。
図2及び図3に示すように、第1の電極31と第2の電極32とは、互いに絶縁された状態で形成され、第1の電極31と第2の電極32との間で静電容量を形成する。操作者が入力操作を行う際に、表面パネル21表面の入力領域15に指などの被検出体を接触させて、または接触させずに近づけた場合に、第1の電極31と第2の電極32との間の静電容量と、各電極31、32と被検出体との間に形成される静電容量とが結合する。この静電容量変化に基づいて入力位置情報が検出される。
また、図2に示すように第1の電極31及び第2の電極32に接続された複数の引出配線36は、基材30の非入力領域16に形成されている。複数の引出配線36は、基材30の非入力領域16を引き回されて、外部回路(図示しない)と接続するための接続端子37に接続される。入力操作の際に検出された入力位置情報の信号は、引出配線36を介して外部回路に伝達される。
本実施形態において、基材30は、フィルム状の樹脂材料を用いて形成されており、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)、環状ポリオレフィン(COP)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)等の透光性樹脂材料が用いられる。第1の電極31、第2の電極32、及び連結部34は、ITO(Indium Tin Oxide)、SnO、ZnO等の透明導電材料を用いて形成されており、スパッタや蒸着等の薄膜法により形成される。また、ブリッジ部33は、Cu、Ag、Au等の金属材料やCuNi、AgPd等の合金、ITO等の導電性酸化物材料を用いることができる。引出配線36及び接続端子37には、Cu、Ag、Au等の金属材料やITO等の導電性酸化物材料を用いることができる。
図3に示すように、引出配線36を覆う絶縁層57が設けられており、絶縁層57の上に導体層50が設けられている。図2に示すように、導体層50は、入力領域15を囲んで非入力領域16に形成され、複数の引出配線36と重なって設けられている。導体層50を設けることにより、入力面21a側から侵入する電磁ノイズが導体層50によって遮蔽される。よって、入力装置10の誤検出、誤動作の発生が防止される。次に、導体層50の詳細な構成を説明する。
図4は、本実施形態の入力装置の導体層、補助導体層、引出配線を拡大して示す部分拡大平面図である。図4では、導体層50を透過させて補助導体層38及び引出配線36を示している。また、図5は、図4のV−V線で切断して矢印方向から見たときの部分拡大断面図である。
図4及び図5に示すように、基材30には、複数の引出配線36よりも外側に補助導体層38が設けられている。なお、図4の補助導体層38は、見やすくするために斜線を付して示している。また、導体層50は、複数の引出配線36及び補助導体層38に重なって絶縁層57の上に設けられている。図5に示すように、導体層50は、第1の導体領域52と第2の導体領域53とを有しており、第1の導体領域52は引出配線36に対向する領域であり、補助導体層38と重なる領域が第2の導体領域53である。つまり、導体層50において、第2の導体領域53は第1の導体領域52の外側に連続して形成されており、第2の導体領域53に対向する位置において、基材30には補助導体層38が設けられている。そして、導体層50と補助導体層38とは、絶縁層57を介して離間して設けられている。
なお、図2に示すように、補助導体層38は複数の引出配線36よりも外側の非入力領域16において、入力領域15を囲んで設けられており、また、補助導体層38に重なる第2の導体領域53が、入力領域15を囲んで非入力領域16に設けられている。そして、補助導体層38は接続端子37に接続されており、外部回路(図示しない)に接続される。
図4及び図5に示すように、導体層50の第1の導体領域52が引出配線36と対向する位置に設けられているため、外部からの電磁ノイズが第1の導体領域52で遮蔽されて、電磁ノイズが引出配線36に侵入することが抑制される。
更に、導体層50の第2の導体領域53と補助導体層38とが絶縁層57を介して離間して設けられているため、導体層50と補助導体層38とが静電容量結合される。そして、図2に示すように、補助導体層38は接続端子37を介して外部回路(図示しない)に接続される。よって、補助導体層38の電位を制御する、または補助導体層38をグラウンドに接地することで、補助導体層38と静電容量結合された導体層50の電位を所定の値に制御することが可能となり、導体層50と引出配線36との間の静電容量の変動を抑制することができる。
導体層50の電位を所定の値に制御することにより、操作者が指などの被検出体を引出配線36に近づけた場合や電磁ノイズが侵入した場合においても、導体層50と引出配線36との間の静電容量の変動を抑制することができる。よって、導体層50と引出配線36との間の静電容量の変化による誤検出を防止することができ、また、入力領域15における検出感度の低下を防止できる。
また、絶縁層57と基材30との段差部に導体層50を形成して外部回路に接続する必要が無く、図5に示すように導体層50は絶縁層57の上に形成されており、絶縁層57と基材30との段差部に形成されないため、導体層50の断線が防止される。
よって、本実施形態の入力装置10によれば、導体層50が断線することを防止するとともに、導体層50と引出配線36との間の静電容量の変動を抑制することが可能である。
また、図2及び図4に示すように、補助導体層38と重なる第2の導体領域53は第1の導体領域52よりも外周側に設けられており、第2の導体領域53の面積が第1の導体領域52の面積よりも大きく形成される。こうすることで、第1の導体領域52と引出配線36との間の静電容量結合に対して、第2の導体領域53と補助導体層38との静電容量結合を大きくすることができる。よって、補助導体層38の電位を制御する、または補助導体層38をグラウンドに接地することで、補助導体層38と静電容量結合された導体層50の電位を確実に所定の値に制御することができる。
さらに、図4に示すように、導体層50の第1の導体領域52には、引出配線36に重なる複数の開口部54が設けられている。複数の開口部54は、それぞれ矩形状に形成されており、引出配線36に沿って間隔を設けて配列されている。複数の引出配線36は互いに間隔を有して並行に配列されており、複数の引出配線36のそれぞれに重なって開口部54が設けられている。すなわち、導体層50の第1の導体領域52は、メッシュ状に形成されている。なお、図1及び図2には、図面を見やすくするために開口部54を省略して示している。また、開口部54の、形状、大きさ、配列、数などは図4に示すものに限定されず、円形や多角形に形成したり、より小さい面積を有する開口部54を多数配列させることも可能である。
このように、第1の導体領域52に複数の開口部54を設けてメッシュ状に形成することにより、第1の導体領域52と引出配線36との対向面積を小さくして静電容量結合を小さくできる。したがって、第2の導体領域53と補助導体層38とを確実に静電容量結合させて、導体層50の電位を制御することができる。もしくは、複数の開口部54を設けて第1の導体領域52と引出配線36との対向面積を減少させることにより、第2の導体領域53及び補助導体層38の面積を小さくした場合であっても、第2の導体領域53と補助導体層38との静電容量結合を、第1の導体領域52と引出配線36との静電容量結合よりも大きくすることができる。つまり、開口部54を設けることにより、入力装置10の狭額縁化を図ることができる。
なお、それぞれの開口部54の開口面積を小さく形成してメッシュ状に配列することで、外部からの電磁ノイズに対する遮蔽効果を維持しつつ、第1の導体領域52と引出配線36との対向面積を小さくすることができる。
図4及び図5に示すように、補助導体層38及び第2の導体領域53は複数の引出配線36よりも外側の非入力領域16に設けられている。よって、第1の導体領域52が入力面21a側からの電磁ノイズを遮蔽するとともに、第2の導体領域53及び補助導体層38によって、入力装置10の側方から侵入する電磁ノイズについて遮蔽することができる。
図5に示すように、引出配線36は、下地層36aと金属層36bとの積層構造を有している。下地層36aは、第1の電極31、第2の電極32と同じ透明導電材料(例えばITO)を用いて、第1の電極31または第2の電極32から連続して形成される。金属層36bは、下地層36aの上に形成されている。また、補助導体層38は、引出配線36と同じ材料で形成された下地層38a及び金属層38bからなる積層構造を有する。これにより、補助導体層38を、引出配線36と同一の工程で同時に形成することができるため、製造コストの増大を抑制することができる。
導体層50及び金属層36b、38bには、Cu、Ag、Au等の金属材料や、CuNi、AgPd等の合金材料のいずれかを用いることができ、または、これらの材料からなる金属層を複数積層することもできる。導体層50及び補助導体層38は、スパッタや蒸着等の薄膜法や、インクジェット印刷やスクリーン印刷等の印刷法で形成することができる。
また、絶縁層57は、図2に示すブリッジ部絶縁層35と同じ材料を用いて形成することができる。これにより、絶縁層57をブリッジ部絶縁層35と同一工程で形成できるため、入力装置10の製造コストが抑制される。絶縁層57及びブリッジ部絶縁層35として、例えばアクリル樹脂やノボラック樹脂などの透光性樹脂を用いることができる。
図6は、第1の実施形態の変形例を示す入力装置の部分拡大断面図である。図6に示すように、本変形例の入力装置11は、第1の導体領域52に開口部が設けられていない点が異なる。本変形例の入力装置11は、第1の導体領域52に開口部が設けられていないため、入力装置11の上方から侵入する電磁ノイズを確実に遮蔽することができる。また、第1の導体領域52に開口部を設けなくとも、引出配線36と第1の導体領域52との対向面積よりも第2の導体領域53と補助導体層38との対向面積を大きくすることで、第2の導体領域53と補助導体層38との静電容量結合が支配的となる。よって、補助導体層38を介して導体層50の電位を所定の値に制御することができる。
<第2の実施形態>
図7は、第2の実施形態の入力装置の導体層、補助導体層、引出配線を拡大して示す部分拡大平面図である。なお、図7では、見やすくするために補助導体層38に斜線を付して示している。また、図8は、図7のVIII−VIII線で切断して矢印方向から見たときの部分拡大断面図である。
図7及び図8に示すように、本実施形態の入力装置12において、複数の引出配線36は互いに間隔を設けて隣り合って配置されており、補助導体層38は、隣り合う引出配線36の間にそれぞれ設けられている。第1の実施形態の入力装置10では、補助導体層38が連続して形成されているが、図7及び図8に示すように、補助導体層38を複数分割して設けることも可能である。図8に示すように、引出配線36及び補助導体層38の上に絶縁層57を介して導体層50が設けられており、導体層50の、引出配線36に重なる領域がそれぞれ第1の導体領域52であり、補助導体層38に重なる領域がそれぞれ第2の導体領域53である。
図7に示すように、第1の導体領域52において、複数の開口部54が引出配線36に重なって設けられている。また、図8に示すように、補助導体層38と引出配線36とは、下地層36a、38aと金属層36b、38bとの積層構造を有しており、同一の材料を用いて形成される。
本実施形態において、複数の補助導体層38が、それぞれ図2に示す接続端子37に接続されて、補助導体層38に所定の電位が印加され、または、グラウンド層に接地される。そして、補助導体層38と第2の導体領域53とを静電容量結合させることで、導体層50を所定の電位に制御することができる。よって、導体層50により、外部からの電磁ノイズを遮蔽すると共に、第1の導体領域52と引出配線36との間の電位を制御して静電容量の変動を抑制することができる。
また、隣り合う引出配線36の間に補助導体層38を設けることにより、外部からの電磁ノイズを効果的に遮蔽すると共に、補助導体層38と引出配線36との間の電位を所定の値に制御して、補助導体層38と引出配線36との間の静電容量を制御できる。よって、引出配線36同士の間に形成される静電容量が変動することを抑制することができる。
<第3の実施形態>
図9は、第3の実施形態の入力装置の平面図である。また、図10は、図9のX−X線で切断して矢印方向から見たときの部分拡大断面図である。
図9に示すように、本実施形態の入力装置13において、基材30には電極41が設けられた入力領域15と、入力領域15の外側の非入力領域16とが設けられている。複数の電極41は入力領域15に配列されており、複数の電極41のそれぞれから引出配線46が引き出されている。引出配線46は入力領域15から非入力領域16に延在して設けられている。第1の実施形態及び第2の実施形態では、引出配線36及び導体層50は非入力領域16に設けられているが、これに限定されず、図9に示す入力装置13においても、本発明を適用することが可能である。
図9に示すように、補助導体層38は、電極41及び引出配線46を囲むように基材30の非入力領域16に枠状に設けられており、接続端子37を介して外部回路(図示しない)に接続される。そして、導体層51は、入力領域15から非入力領域16にわたって補助導体層38及び引出配線46に重なって設けられている。また、導体層51には、引出配線46と重なる第1の開口部55が設けられ、また、電極41と重なる第2の開口部56が設けられている。
図10に示すように、引出配線46及び補助導体層38を覆って絶縁層57が設けられており、絶縁層57の上に導体層51が設けられている。引出配線46と重なる導体層51の領域が第1の導体領域52であり、補助導体層38と重なる導体層51の領域が第2の導体領域53である。また、導体層51には電極41と重なる位置に第2の開口部56が形成されており、これにより、入力操作の際に指などの被検出体と電極41との間に導体層51が無いため、検出感度の低下を防止できる。
入力領域15における導体層51は透明導電層51aであり、電極41と同じ透明導電材料から形成される。これにより、液晶ディスプレイなどの表示装置(図示しない)からの画像を良好に視認可能であるとともに、外部からの電磁ノイズを遮蔽することができる。
また、図10に示すように、非入力領域16における導体層51は、透明導電層51aと金属層51bとの積層構造を有する。そして、第2の導体領域53と補助導体層38とは、絶縁層57を介して離間して設けられている。また、図9に示すように、第1の導体領域52には第1の開口部55が複数設けられている。これにより、第1の導体領域52と引出配線46との静電容量結合を小さくすると共に、第2の導体領域53と補助導体層38とを静電容量結合させることができる。よって、補助導体層38の電位を所定の値に制御する、または補助導体層38をグラウンドに接地することで、補助導体層38と静電容量結合された導体層51の電位を所定の値に制御することが可能となる。したがって、導体層51の第1の導体領域52と引出配線46との間の静電容量の変動を抑制することができる。
また、絶縁層57と基材30との段差部に導体層51を形成して外部回路(図示しない)に接続する必要が無く、図10に示すように、導体層51が絶縁層57と基材30との段差部に形成されないため、導体層51の断線が防止される。
したがって、本実施形態の入力装置13においても、導体層51が断線することを防止するとともに、導体層51と引出配線46との間の静電容量の変動を抑制することが可能である。
10、11、12、13 入力装置
15 入力領域
16 非入力領域
21 表面パネル
22 加飾層
30 基材
31 第1の電極
32 第2の電極
33 ブリッジ部
34 連結部
35 ブリッジ部絶縁層
36、46 引出配線
36a、38a 下地層
36b、38b 金属層
38 補助導体層
41 電極
50、51 導体層
51a 透明導電層
51b 金属層
52 第1の導体領域
53 第2の導体領域
54 開口部
57 絶縁層

Claims (9)

  1. 基材と、前記基材に設けられた電極と、前記基材に設けられ前記電極に接続された引出配線と、前記引出配線を覆う絶縁層と、前記絶縁層の上に設けられた導体層とを有し、
    前記導体層は、第1の導体領域と第2の導体領域とを有し、
    前記第1の導体領域は、前記引出配線に対向する位置に設けられており、
    前記第2の導体領域に対向する位置において、前記基材には補助導体層が設けられており、
    前記導体層と前記補助導体層とは、前記絶縁層を介して離間して設けられていることを特徴とする入力装置。
  2. 前記導体層において、前記第2の導体領域の面積が前記第1の導体領域の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記導体層の前記第1の導体領域には、前記引出配線に重なる複数の開口部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記導体層の前記第1の導体領域は、メッシュ状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の入力装置。
  5. 前記電極は前記基材の入力領域に設けられており、前記引出配線は前記入力領域の外側の非入力領域に設けられており、
    前記補助導体層は前記引出配線よりも外側の非入力領域に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の入力装置。
  6. 前記引出配線は複数設けられるとともに互いに間隔を有して隣り合って配置されており、前記補助導体層は隣り合う前記引出配線の間に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の入力装置。
  7. 前記基材には、前記電極が設けられた入力領域と、前記入力領域の外側の非入力領域とが設けられており、前記引出配線は前記入力領域から前記非入力領域に延在して設けられており、前記導体層は前記入力領域及び前記非入力領域に重なって設けられており、前記補助導体層は前記引出配線よりも外側の前記非入力領域に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の入力装置。
  8. 前記電極は透明導電材料からなり、前記補助導体層及び前記引出配線は、前記電極と同じ透明導電材料で形成された下地層と、前記下地層の上に形成された金属層との積層構造を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の入力装置。
  9. 前記導体層及び前記補助導体層が、Cu、Ag、Au、CuNi、AgPdのいずれかを有して形成されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の入力装置。
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