JP6143587B2 - タッチパネル、タッチパネル付き表示装置 - Google Patents

タッチパネル、タッチパネル付き表示装置 Download PDF

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本発明は、近接センサを備えたタッチパネル及び、近接センサを備えたタッチパネル付き表示装置に関する。
優れたインターフェース手段の一つとしてタッチパネル機能が注目されている。当該タッチパネル機能は、例えば指によるタッチパネルへの接触を検出し、そのタッチした位置の座標を特定する機能である。かかるタッチパネル機能は入力インターフェースの向上に資する。
当該タッチパネル機能は、抵抗膜方式や静電容量方式などの様々な方式を用いて実現される。静電容量方式の一つとして、PCT(Projected Capacitive Touch screen)方式が知られている(例えば、下記特許文献1を参照)。
PCT方式のタッチパネル機能では、タッチセンサを内蔵したタッチスクリーンの前面側を、数mm厚程度のガラス板等の保護板で覆う構成が採用される。指やタッチペンなどの導体が保護板への接触(原理的には近接)したことが、これに伴う静電容量の変化として、タッチセンサによって検出される。
このPCT方式は下記の利点を有している。即ち、保護板を前面に配置した構成であるので堅牢性に優れる。導電体の接触ではなく、その近接でも検出されるので、手袋を装着していてもタッチパネル機能が得られる。可動部が無いため長寿命である。
タッチパネル機能に近接検出機能を組み合わせて、消費電力を低減する技術も知られている。例えばタッチパネルに使用者が指などを近づけたことが近接センサで検出され、タッチパネル、あるいは更にこれと併用される表示装置がスタンバイ状態から動作状態へ移行する。その他、指などを近づけた際に当該表示装置の表示内容を変化させることで、使用者の利便性も高められる。
近接センサは、赤外光、電磁誘導、磁気、高周波、静電容量など様々な物理量を利用した方式を採用し、製品化されている。特に近接センサに静電容量方式を採用することにより、上述のPCT方式のタッチパネルと一体で形成することが容易となる。これはタッチパネル、ひいてはこれと併用される表示装置を含めた装置の、小型化・低コスト化に資する利点がある(例えば、下記特許文献2を参照)。
静電容量方式の近接センサとしては、一般的に自己容量方式と呼ばれている方式が用いられていることが多い。当該方式では、検出配線と指などの導体と間に形成される静電容量の絶対値を検出する。
静電容量方式の近接センサでは、静電容量を検出する検出配線(導体エレメント)が特定の周波数で帯電される。指など導体の被検出物が接近すると、検出配線と被検出物との間に静電容量(タッチ容量)が形成される。このタッチ容量の結合量を検出することにより被検出物の接近の有無を判定することが可能となる。
特表2012−512456号公報 特表平9−511086号公報
タッチ容量は、概ねサブpF〜数pFのオーダーと微小である。このゆえに、検出配線に付加されている静電容量が大きい場合には、信号成分(シグナル)と雑音(ノイズ)成分との量の比率であるSN比が十分に確保できない。SN比が十分に確保できないと、近接センサとして正常に機能しない場合がある。
検出配線に付加されている静電容量が検出値に与える影響は、検出方式によっても異なる。このゆえに、各方式に応じて検出配線の長さや幅、形状などを最適化することが望ましい。
また、一般的に、静電容量方式の近接センサを液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)などの表示装置上に設置すると、表示装置がノイズ源となり、近接センサの動作に影響を与える。
また、近接センサ及びタッチパネルと表示装置とを含む装置全体が最適な構成となっていない場合、近接センサが誤動作を起こす可能性もある。
例えば特許文献1の図1では、近接センサとタッチセンサパッドが隣接した構成となっている。一般的には、近接センサの近傍に、近接センサと異なる電位を持つ電極が存在すると、近接センサと当該電極との間で不要な静電容量を形成する。この静電容量が、タッチ容量の変動に比べて大きすぎると、近接検出は不可能となる。
そこで本発明では、静電容量方式を採用するタッチセンサ(これはタッチパネルに平行な面内での導体の位置を検出する)を備えたタッチパネルにおいて、静電容量方式を採用する近接センサを設け、近接センサの動作がタッチセンサの影響を受けにくい技術を得ることを主目的とする。また静電容量方式を採用する近接センサを備えた表示装置において、近接センサの動作が表示装置からのノイズの影響を受けにくい技術を得ることを副次的な目的とする。
この発明にかかるタッチパネルは、いずれも静電容量方式で導体の近接を検出する、第1のセンサ及び第2のセンサを備える。前記第1のセンサは前記タッチパネルに平行な面内での前記導体の位置を検出し、前記第2のセンサは前記タッチパネルの高さ方向での前記導体の近接を検出する。
そして当該タッチパネルの第1の態様では、前記第2のセンサは互いに絶縁された近接検出用配線及び第1の配線を有する。前記第1の配線及び前記近接検出用配線のいずれもが、前記第1のセンサが前記導体の近接する位置を検出する領域たる面内位置検出領域を囲む。
この発明にかかるタッチパネルの第2の態様は、その第1の態様であって、前記第1の配線は前記近接検出用配線よりも前記面内位置検出領域に近い側に配置される。
この発明にかかるタッチパネルの第3の態様は、その第1の態様であって、前記第1の配線の電位と前記近接検出用配線の電位とは同電位である。
この発明にかかるタッチパネルの第4の態様は、その第1の態様であって、前記第1の配線の電位が固定される。
この発明にかかるタッチパネルの第5の態様は、その第4の態様であって、前記第1の線の電位は、前記第2のセンサが前記導体の近接を検出すると固定電位に、前記第2のセンサが前記導体の近接を検出して所定期間内に第1のセンサが導体の位置を検出しないと前記近接検出用配線の電位と同電位に、それぞれ設定される。
この発明にかかるタッチパネルの第6の態様は、その第1の態様であって、前記第1のセンサは、いずれも前記タッチパネルの前記面内に設けられる、複数の第1位置検出用配線及び他方向に配設される複数の第2位置検出用配線を有する。前記複数の第1位置検出用配線は一方向に配設され、前記複数の第2位置検出用配線は他方向に配設される。前記第1の配線は前記複数の第1位置検出用配線及び前記第2位置検出用配線とともに格子構造を呈する。
この発明にかかるタッチパネルの第7の態様は、その第1の態様乃至第6の態様のいずれかであって、前記第2のセンサに対して、前記高さ方向の一方側に表示装置が配置される。前記表示装置の側から少なくとも前記近接検出用配線と対向する第2の配線を更に備える、前記第2の配線の電位と前記近接検出用配線の電位とは同電位である。
この発明にかかるタッチパネルの第8の態様は、その第7の態様であって、前記第2の配線は、前記高さ方向において前記面内位置検出領域と対向しない。
この発明にかかるタッチパネルの第9の態様は、その第7の態様であって、前記第2の配線は少なくとも、前記高さ方向において前記面内位置検出領域と対向する位置において透明である。
この発明にかかるタッチパネルの第10の態様は、その第7の態様であって、ベース基板を更に備える。そして前記第1のセンサ及び前記第2のセンサ並びに前記第2の配線は前記ベース基板の一方側に設けられる。前記表示装置は前記ベース基板に対して前記第1のセンサ及び前記第2のセンサ並びに前記第2の配線と反対側に配置される。
この発明にかかるタッチパネルの第11の態様は、その第7の態様であって、第1の基板及び第2の基板を更に備える。そして前記第1のセンサは、複数の第1位置検出用配線及び複数の第2位置検出用配線を有する。前記複数の第1位置検出用配線は一方向に配設され、前記複数の第2位置検出用配線は他方向に配設される。前記第1の位置検出用配線と前記第2の配線とは前記第1の基板の同じ側に設けられる。前記第2の位置検出用配線と前記第2のセンサとは前記第2の基板の同じ側に設けられる。前記表示装置は前記第1のベース基板に対して前記第2のベース基板とは反対側に設けられる。
この発明にかかるタッチパネルの第12の態様は、その第7の態様であって、前記第2の配線は前記表示装置の前記第2のセンサ側に配置される。
この発明にかかるタッチパネルの第13の態様は、いずれも静電容量方式で導体の近接を検出する、第1のセンサ及び第2のセンサを備える。前記第1のセンサは前記タッチパネルに平行な面内での前記導体の位置を検出し、前記第2のセンサは前記タッチパネルの高さ方向での前記導体の近接を検出する。そして前記第2のセンサは互いに絶縁された近接検出用配線及び第1の配線を有する。前記第1の配線及び前記近接検出用配線のいずれもが、前記第1のセンサが前記導体の近接する位置を検出する領域たる面内位置検出領域を囲む。そしてこの第13の態様は、表示素子を含む表示層と、前記表示層を挟む第1の基板及び第2の基板と、第2の配線とを更に備える。前記第1のセンサは、複数の第1位置検出用配線及び複数の第2位置検出用配線を有する。前記複数の第1位置検出用配線は一方向に配設され、前記複数の第2位置検出用配線は他方向に配設される。前記第1の位置検出用配線と前記第2の配線とは前記第1の基板の同じ側に設けられる。前記第2の位置検出用配線と前記第2のセンサとは前記第2の基板の同じ側に設けられる。
この発明にかかるタッチパネル付き表示装置の第1の態様は、この発明にかかるタッチパネルの第1の態様乃至第6の態様のいずれかのタッチパネルと、前記第2のセンサに対して、前記高さ方向の一方側に配置される表示装置とを備える。
この発明にかかるタッチパネル付き表示装置の第2の態様は、この発明にかかるタッチパネルの第7の態様乃至第12の態様のいずれかのタッチパネルと、前記表示装置とを備える。
この発明にかかるタッチパネルの第1の態様によれば、第2のセンサから得られる信号のSN比が大きい。
この発明にかかるタッチパネルの第2の態様によれば、第2のセンサに必要な領域を狭くできる。
この発明にかかるタッチパネルの第3の態様によれば、近接検出用配線と第1の配線との間に見かけ上は寄生容量が存在せず、第1の配線の影響によって近接検出用配の感度が低下することがない。
この発明にかかるタッチパネルの第4の態様によれば、第1の配線に、第1のセンサについてのシールド効果も担わせる。
この発明にかかるタッチパネルの第5の態様によれば、第1の配線の機能として、第1のセンサに対するシールドと、近接検出用配線に対するアクティブシールドとの両方を担わせることができる。
この発明にかかるタッチパネルの第6の態様によれば、第2のセンサに必要な領域を狭くできる。
この発明にかかるタッチパネルの第7の態様によれば、第2のセンサはアクティブシールドの効果によって、表示装置からのノイズの影響を受け難い。
この発明にかかるタッチパネルの第8の態様によれば、第2の配線と表示装置との間の寄生容量を低減し、アクティブシールドの効果が損なわれない。
この発明にかかるタッチパネルの第9の態様によれば、表示装置から得られる表示画像の品位を損なわない。
この発明にかかるタッチパネルの第10の態様、第11の態様、第12の態様によれば、製造歩留まりが向上する。
この発明にかかるタッチパネルの第13の態様によれば、タッチパネルとしての機能のほか、表示装置の機能をも併有する。
実施の形態1にかかるタッチパネルの構成及びその周辺の構成要素を示す平面図である。 実施の形態1にかかるタッチパネルの構成を示す部分的な断面図である。 実施の形態1におけるタッチパネルの動作を示すフローチャートである。 実施の形態1の変形にかかるタッチパネルの構成及びその周辺の構成要素を示す平面図である。 実施の形態1の変形にかかるタッチパネルの構成を示す部分的な断面図である。 実施の形態2の第1例にかかるタッチパネルの構成を示す部分的な断面図である。 実施の形態2の第2例にかかるタッチパネルの構成を示す部分的な断面図である。 実施の形態2の第3例にかかるタッチパネルの構成を示す部分的な断面図である。 実施の形態2の第4例にかかるタッチパネルの構成を示す部分的な断面図である。 実施の形態3にかかるタッチパネルの構成を示す断面図である。
実施の形態1.
図1は本実施の形態にかかるタッチパネル100の構成及びその周辺の構成要素を示す平面図である。図2はタッチパネル100の構成を示す部分的な断面図である。当該断面図は図1の位置AAにおける断面を示す。但し、図2には表示装置30も併せて示した。表示装置30はタッチパネル100と相まって、タッチパネル付き表示装置を構成する。
タッチパネル100には、ベース基板8、層間絶縁膜9、保護膜10がこの順に積層されて備えられている。表示装置30はベース基板8の側からタッチパネル100に対向して配置される。
ベース基板8には、表示装置30がタッチパネル100側から視認され得る必要性から、透明もしくは透光性がある材料が採用される(例えばガラス、樹脂)。
タッチパネル100には、接触検出用配線2,3と、近接検出用配線4と、シールド配線5,6とが備えられる。
接触検出用配線2,3は、導電性と透明性とを有し、例えばPCT方式を採用するタッチセンサを構成する。接触検出用配線2は図面上の上下方向(以下「列方向」と称す)に並んで配置され、列方向において相互に導通している。接触検出用配線3は図面上の左右方向(以下「行方向」と称す)に並んで配置され、行方向において相互に導通している。また、接触検出用配線2,3は相互に絶縁される。
ここでは接触検出用配線2,3は平面視上、菱形格子の配列を構成している。このように平面視上で菱形格子の配列を構成した接触検出用配線2,3については、例えば特許文献1の図4等で公知であるので、その詳細な説明を省略する。もちろん、接触検出用配線2,3は平面視上、他の形状で配列を構成してもよい。
図1は平面図ではあるが、接触検出用配線2,3を相互に区別しやすくするため、接触検出用配線3に粒状のハッチングを施している。図1におけるハッチングは断面を示すものではない。
接触検出用配線2はベース基板8上に配置され、層間絶縁膜9で覆われる。接触検出用配線3は層間絶縁膜9上に配置され、保護膜10で覆われる。一般に接触検出用配線2,3並びに層間絶縁膜9及び保護膜10は、接触検出用配線2,3が設けられる領域に比べて薄い。よって接触検出用配線2,3はタッチパネル100に平行な面内において設けられる、と把握することができる。
なお、接触検出用配線2,3の両方が層間絶縁膜9上に配置され、保護膜10で覆われてもよい。このような場合、接触検出用配線2,3同士の電気的接触を避けるため、いずれか一方は層間絶縁膜9上で菱形格子を軽視しつつ分割して設けられ、かつ層間絶縁膜9に別途設けられた接続線を介して相互に電気的に接続される。これにより、他方は層間絶縁膜9上で延在することができる。当該接続線には、例えば金属配線またはITO(Indium Tin Oxide)が採用できる。
接触検出用配線2,3が構成する菱形格子が配列される領域において、指やタッチペンなどの導体が保護膜10へ接触すると、当該接触した箇所の行方向及び列方向の位置が検出可能となる。よって以下、当該領域を「接触検出領域」と称す。また、ここで検出されるのは、タッチパネル100に平行な面内での位置である。
近接検出用配線4及びシールド配線5,6は導電性を有し、接触検出領域を囲んで配置される。近接検出用配線4は静電容量方式の近接センサとして機能し、シールド配線5,6と共に本実施の形態の近接センサ200として把握される。
近接センサ200において、シールド配線5は近接検出用配線4よりも接触検出領域に近い側に配置される。シールド配線6は近接検出用配線4よりも接触検出領域から遠い側に配置される。
近接検出用配線4及びシールド配線5,6は、接触検出用配線2と同様、ベース基板8上に設けられ、層間絶縁膜9で覆われる。近接検出用配線4およびシールド配線5、6は金属配線で形成される。近接センサ200を形成する配線は、金属配線ではなくITOなどの導電性ある透明膜で形成することも可能ではある。しかし理想的には、配線抵抗を下げることが必要であるため、金属配線の方がより好ましい。
なお、PCT方式のような静電容量方式では、上述のように厳密には接触を必要とせず、導体の接触検出領域への近接により、当該導体の列方向及び行方向の位置を検出可能である。他方、近接検出用配線4は接触検出領域を囲んで配置されるに過ぎない。よって、近接センサ200は、導体がタッチパネル100に近接すること自体の検出精度は高いが、その近接した箇所の列方向及び行方向の位置については検出精度が低い。
よって、接触検出用配線2,3と近接センサ200とは近接検出という機能では共通するものの、前者の方が後者よりも面内での位置の検出精度が高い、と把握することができる。他方、後者の方が前者よりも、列方向及び行方向のいずれにも直交する方向について、位置の検出精度が高い、と把握することができる。
よって接触検出用配線2,3を、タッチパネル100に平行な面内での導体の位置を検出する位置センサと把握できる。また近接センサ200を、タッチパネル100からの高さ方向での導体の近接を検出するセンサと把握することができる(同様の把握が、例えば特許文献1の図4及び第0051段落で説明される)。かかる把握に鑑みれば、接触検出領域は面内位置検出領域として把握することができる。
タッチパネル100には、フレキシブルプリント基板20を介して制御基板21が電気的に接続される。フレキシブルプリント基板20(Flexible Printed Circuit)にはACF(Anisotropic Conductive Film)を採用することができる。
制御基板21は駆動機能と位置検出機能とを有する。駆動機能とは、例えば接触検出用配線2,3や近接センサ200に所定の電圧を印加する機能である。位置検出機能とは、例えば接触検出用配線2,3や近接検出用配線4から得られる静電容量、あるいはその変動から、導体の接触位置及び近接の有無を判断し、外部(例えばコンピュータ)に出力する機能である。例えば制御基板21は回路ブロック22を搭載し、回路ブロック22が位置検出機能を担う。
一般的に、検出配線と被検出物との間に形成される容量の絶対値を検出する方式では、測定すべきタッチ容量以外の不要な寄生容量は極力少なくすることが好ましい。
シールド配線5、6の電位を固定、例えば接地電位に固定すると、LCD等の表示装置30からのノイズを受け難くすることが可能である。これにより、近接検出用配線4から得られる信号のSN比を向上させることができる。また、シールド配線5には接触検出用配線2,3についてのシールド効果を担わせることができる。
ただし、シールド配線5、6の電位を固定すると、これらと近接検出用配線4との間に寄生する静電容量(寄生容量)が増大する場合があり、その場合には近接検出用配線4から得られる信号が小さくなることも考えられる。
そこで、見かけ上、寄生容量を低減し、十分な検出信号を得るための方法として、近接センサ200においてアクティブシールドの技術を用いてもよい。
具体的には、近接センサ200の駆動時に近接検出用配線4に印加される検出用信号(例えば特定の周波数を有する)と同じ信号をシールド配線5、6へ入力する。これにより、近接検出用配線4とシールド配線5、6間の電位差は0となる。よって近接検出用配線4とシールド配線5、6との間には、見かけ上は静電容量が存在しない。但し、近接検出用配線4と、シールド配線5、6とは、相互に絶縁されている。シールド配線5,6同士は電気的に接続されていても構わない。
このようにして、近接検出用配線4とシールド配線5、6間に見かけ上は寄生容量が存在せず、シールド配線5、6の影響によって近接検出用配線4の感度が低下することもない。
以上のように、シールド配線5、あるいは更にシールド配線6をこのようにして近接検出用配線4は電気的にシールドされ、LCD等の表示装置30や接触検出用配線2,3からの外乱ノイズを受け難くなる。これによりSN比が大きな近接センサ200を備えたタッチパネル100が得られる。
なお、近接検出用配線4が接触検出用配線2,3からの外乱ノイズを受け難くする観点では、近接検出用配線4よりも接触検出領域に近い側に位置するシールド配線5が必要であり、シールド配線6を省略してもよい。表示装置30からの外乱ノイズを受け難くする観点では、シールド配線5,6のいずれか一方のみを省略してもよい。このような配線の省略は、近接センサ200に必要な領域を狭くできる効果をもたらす。
なお、接触検出用配線2,3の動作と、近接センサ200との動作を排他的に行ってもよい。図3はそのような排他的な動作を説明するフローチャートである。かかるフローチャートの動作は例えば制御基板21によって司られる。
導体の検出のための手続きが開始すると、ステップS11において、シールド配線5の電位V5は近接検出用配線4の電位V4と同電位に設定される。ここで電位V4は近接検出用配線4によって導体の近接を検出するために必要な電位であり、例えば上述のように、所定の周波数を有している。
次にステップS12において、近接センサ200が導体の近接を検出したか否かが判断される。当該判断の結果が肯定的であれば処理がステップS13に進み、否定的であればステップS12の判断が繰り返される。
かかるステップS11,S12により、上述のアクティブシールドの効果が得られ、高いSN比で近接センサ200が導体を検出することができる。
近接センサ200が導体の近接を検出すると、ステップS13において、電位V5が固定電位、例えば接地電位GNDに設定される。これにより、シールド配線5に、接触検出用配線2,3についてのシールド機能を担わせることができる。
但し、導体の近接は検出されたがそのタッチパネル100の面内での位置が検出できない場合、導体が一旦は近接したものの、その後にタッチパネルから離れた場合が考えられる。このような状況では、電位V5を再び電位V4に設定することが望ましい。他方、導体がタッチパネルに近接してから、導体の面内での位置が検出できる程度に接触検出用配線2,3に近接するまでには時間を要する。
上述の事情を考慮して、処理はステップS13からステップS14へと進む。ステップS14では、所定期間内に接触が検出された否かが判断される。当該判断の結果が肯定的であれば処理がステップS20に進む。ステップS20では検出された導体の位置(接触位置)に基づいた処理が行われる。当該処理は例えば当該位置に対する座標変換である。
ステップS14の判断の結果が否定的であればステップS11に戻り、電位V5を再び電位V4に設定する。
以上の動作により、シールド配線5の機能として、接触検出用配線2,3に対するシールドと、近接検出用配線4に対するアクティブシールドとの両方を担わせることができる。この動作においても、シールド配線6を省略することができる。もちろん、シールド配線6の電位を常にシールド配線5と同電位とし、あるいは両者を電気的に接続してもよい。
また、表示装置30のブランキング期間中に近接センサ200の検出動作を行ってもよい。このような動作の同期は、表示装置30と制御基板21との連携した制御によって可能である。このような動作は表示装置30からのノイズを低減して、近接検出用配線4から得られる信号のSN比を向上させる観点で望ましい。
<実施の形態1の変形>
シールド配線5は接触検出用配線2,3と共に構成構造を呈してもよい。図4はかかる構成のタッチパネル1の平面図である。図5はかかる構成のタッチパネル1の部分的な断面図である。当該断面図は図4の位置BBにおける断面を示す。
図4は平面図ではあるが、シールド配線5を接触検出用配線2,3と区別しやすくするため、斜線のハッチングを施している。図4におけるハッチングは断面を示すものではない。
かかる構成においても、シールド配線5は接触検出領域(面内位置検出領域)を囲むことができる。
よってかかる構成を採用しても、上述のシールド効果を得ることができ、かつ近接センサ200に必要な領域を狭くすることができる。
なお、表示装置30とタッチパネル100とを粘着材を用いて貼り付けても良い。
実施の形態2.
図6〜9は、本実施の形態にかかるタッチパネル100の構成を示す部分的な断面図である。当該構成は平面図において図1と同様に現れる。図6〜9は図1の位置AAに相当する位置における断面を示す。
但し、図6〜9には表示装置30も併せて示した。表示装置30は近接センサ200に対して、高さ方向の一方側(図6〜9では図面下側)に配置される。この場合、タッチパネル100に近接する導体は、タッチパネル100に対して表示装置30とは反対側の高さ方向からタッチパネル100に近接する。
本実施の形態でもタッチパネル100は、実施の形態1と同様に、接触検出用配線2,3と、近接センサ200とを備える。近接センサ200は接触検出領域を囲んで配置される。但し、本実施の形態にかかるタッチパネル100は、シールド配線7を更に備えていることに特徴がある。
シールド配線7は少なくとも近接検出用配線4と平面視において重なる。換言すれば、シールド配線7は、少なくとも近接検出用配線4を表示装置30側から覆う。あるいは換言すればシールド配線7は、表示装置30側から、少なくとも近接検出用配線4と対向して設けられる。
このようなシールド配線7は、図2に示された構成に対しても、また図5に示された構成に対しても付加することができる。
シールド配線7は、バッファ(図示省略)を介して、近接検出用配線4と同じ信号が入力し、両者の電位は同電位となる。これにより、近接センサ200はアクティブシールドの効果によって、表示装置30からのノイズの影響を受け難くなる。
但し、シールド配線7は表示装置30との間に寄生容量Cstrを形成する(図6参照)。寄生容量Cstrが大きい場合、バッファの能力が低ければシールド配線を十分に駆動できない。かかる場合には、シールド配線7に入力される信号の位相が近接検出用配線4の信号の位相とずれてしまう可能性がある。そしてこのような位相のずれにより、近接検出用配線4とシールド配線7とは同電位とならず、両者間の寄生容量の見かけ上のキャンセル(アクティブシールド)の効果を損なう。これは近接検出用配線4から得られる信号のSN比を悪化させることになる。
よって、表示装置30からのノイズ防止効果が十分に得られる範囲で、シールド配線7の面積を可能な限り小さくし、寄生容量Cstrを小さくすることが望ましい。
かかる観点から、シールド配線7は、タッチパネル100の高さ方向において接触検出領域とは対向しないことが望ましい。
また、当該寄生容量Cstrを小さくする観点からは、シールド配線7は連続した導電膜ではなく、網状の導電膜が採用されることも望ましい。
もちろん、シールド配線7を駆動させるバッファの能力が大きければ、理想的にはベース基板8の裏面側において、接触検出領域に対向する位置にもシールド配線7が延長して配置されてもよい。
但し、シールド配線7は少なくとも接触検出領域に対向する位置では、ITO等の透明導電膜で形成する必要がある。表示装置30から得られる表示画像の品位を損なわないためである。
なお、シールド配線5,6の電位については、実施の形態1で示されたように、固定電位であってもよいし、近接検出用配線4の電位と同電位でもよい。
<第1例>
図6に示された構成では、シールド配線7は、図2に示された構成に対して、ベース基板8の裏面、つまりベース基板8の近接センサ200とは反対側の面に形成される。
なお、表示装置30とベース基板8及びシールド配線7とを、粘着材を用いて貼り付けても良い。
<第2例>
図7に示された構成では、近接検出用配線4、シールド配線5,6はベース基板8上ではなく、層間絶縁膜9上に設けられ、保護膜10で覆われている。そしてシールド配線7は、ベース基板8の近接センサ200と同じ側の面に形成される。
つまり、接触検出用配線2,3及び近接センサ200並びにシールド配線7はベース基板の一方側に設けられ、表示装置30はベース基板8に対して、接触検出用配線2,3及び近接センサ200並びにシールド配線7と反対側に配置されることになる。
このような構成は図6に示された第1例の構成とは異なり、接触検出用配線2,3及び近接センサ200並びにシールド配線7の製造が、ベース基板8の一方側からの成膜プロセスで足りる。これは製造歩留まりが向上する観点で有利である。
また、通常、ベース基板8よりも層間絶縁膜9の方が薄い。よって図7に示された第2例の構成において、シールド配線7は、近接検出用配線4と同一の配線幅以上であれば、近接検出用配線4に表示装置30からのノイズの影響を受けにくくすることができる。
より好ましくはシールド配線7の配線幅を層間絶縁膜9の厚みの2倍以上にすると上記のノイズをシールドする効果が顕著となって望ましい。
なお、表示装置30とベース基板8とを粘着材を用いて貼り付けても良い。
<第3例>
図8に示された構成では、タッチパネル100において二つのベース基板8a,8bが採用されている。
ベース基板8a上の同じ側で、接触検出用配線2及びシールド配線7が設けられ、これらは保護膜10aで覆われている。
ベース基板8b上の同じ側で、接触検出用配線3並びに近接検出用配線4及びシールド配線5,6が設けられ、これらは保護膜10bで覆われている。
保護膜10a,10bは粘着層11によって相互に張り合わされている。
但し、平面視上の位置としては、これまでに説明されたタッチパネル100の構成と同様に、近接検出用配線4及びシールド配線5,6が接触検出領域を囲んで配置される。
このような構成のタッチパネル100に対し、表示装置30は、ベース基板8aに対してベース基板8bとは反対側に配置される。即ち、表示装置30に対し、接触検出用配線2及びシールド配線7は、接触検出用配線3及び近接センサ200よりも近い。
よってこのような構成においても、近接検出用配線4から得られる信号について、表示装置30からの影響を低減し、高いSN比が得られる。
もちろん、ベース基板8bと、保護膜10aとを粘着層11で張り合わせてもよい。この場合、接触検出用配線3と近接センサ200とが設けられた保護膜10bが、表示装置30から最も離れて配置されることになる。
更に、保護膜10b上に、つまり表示装置30から最も離れて配置されて、保護板(図示省略)を設けてもよい。かかる保護板には、例えば強化ガラスやポリカーボネイトが採用できる。
第3例では、第2例と同様に、各配線や保護膜の製造が、ベース基板8a,a8bの一方側からの成膜プロセスで足りる。これは製造歩留まりが向上する観点で有利である。
なお、表示装置30とベース基板8aとを粘着材を用いて貼り付けても良い。
<第4例>
図9に示された構成では、タッチパネル100において、保護板12上に近接検出用配線4及びシールド配線5,6並びに接触検出用配線3が設けられ、これらが層間絶縁膜9で覆われている。層間絶縁膜9上に接触検出用配線2が設けられ、これが保護膜10cによって覆われている。
但し、平面視上の位置としては、これまでに説明されたタッチパネル100の構成と同様に、近接検出用配線4及びシールド配線5,6が接触検出領域を囲んで配置される。
シールド配線7は表示装置30のタッチパネル100側に設けられ、これは保護膜10dで覆われている。例えば表示装置30が液晶表示装置の場合には、その表示面側の基板であるカラーフィルタ基板(図示省略)上にシールド配線7を形成する。表示装置30が表示する画面をタッチパネル100を介して視認できるように、保護膜10dは、少なくとも接触検出領域において透明である。
シールド配線7は表示装置30上に設けられてはいるが、これはタッチパネル100の構成要素の一つとして把握することができる。保護膜10dもまた、タッチパネル100の構成要素の一つとして把握することもできる。
あるいは、シールド配線7を表示装置30の構成要素として把握することもできる。保護膜10dもまた、表示装置30の構成要素の一つとして把握することもできる。
このような構成においても第2例、第3例と同様に、各配線や保護膜の製造が、保護板12の一方側からの成膜プロセスで足りる。これは製造歩留まりが向上する観点で有利である。
前述のように可能な限り寄生容量Cstr(図6参照)を小さくすることが好ましい。また、表示装置30が表示する画面をタッチパネル100を介して視認できる必要もある。よってカラーフィルタ基板上に形成されるシールド配線7は、近接センサ200が設けられる部分のみを覆うように配置することが望ましい。
なお、保護膜10c、10d同士を粘着材を用いて貼り付けても良い。
実施の形態3.
図10は実施の形態3にかかるタッチパネル300の構成を示す断面図である。実施の形態3は、二つの基板の一方に接触検出用配線3と近接センサ200とを設け、他方に接触検出用配線3とシールド配線7を設ける点で、実施の形態2の第3例と類似する。但し、本実施の形態では、二つの基板として表示装置の構成要素を兼用する。
具体的には、カラーフィルタ基板13上に接触検出用配線3と近接センサ200とが設けられ、TFT(Thin Film Transistor)基板16上に接触検出用配線と兼用される共通電極15とシールド配線7とが設けられる。
カラーフィルタ基板13、接触検出用配線3、近接センサ200は、TFT基板16とは反対側から保護膜10eで覆われる。タッチパネル300を操作するための導体は、TFT基板16とは反対側から、保護膜10eに近接する。
図10で示される断面においては、接触検出用配線3は紙面垂直方向に延びて配設され、共通電極15は紙面左右方向に延びて配設される。
カラーフィルタ基板13と、TFT基板16との間には液晶層17が挟まれる。液晶層17は表示を行うための層として機能する。液晶層17は、液晶分子17aを有しており、液晶分子17aは表示素子として把握できる。
液晶層17を制御する電極として、個々の画素において電界を加える画素電極14がTFT基板16上の液晶層17側に設けられる。画素電極14と共通電極15との間に電界が印加されることによって、液晶分子17aの振る舞いが制御される。
共通電極15は複数の画素に共通に設けられる。また、個々の画素電極に供給される電位を制御するために、画素電極14はTFT基板16上に設けられたTFT(図示せず)に接続されている。
共通電極15は、指定ピッチで紙面垂直方向に分離されており、それぞれに供給される電位が制御される。これによって共通電極15は、接触検出用配線3と共に、液晶層17に近接した導体の、液晶層に平行な面内における位置を検出することができる。
また、近接センサ200は、他の実施の形態及び変形例と同様に、近接センサ200は接触検出領域を囲んで配置される。
タッチパネル300は上記の構成を有するので、タッチパネルとしての機能のほか、表示装置の機能をも併有する。
シールド配線7は、画素電極14または共通電極15またはTFTを形成する際に、並行して形成することができるので、製造プロセスが簡略化される。
なお、近接検出用配線4に入射される、画素電極14や共通電極15からのノイズを最小限に抑えるためには、シールド配線5,6と、シールド配線7と、近接検出用配線4とを近接して配置することが望ましい。
しかしながら、シールド配線7は近接センサ200に対し、液晶層17とカラーフィルタ基板13とを介して配置されている。しかも、実施の形態1,2ではタッチパネル100と表示装置30とが分離して設けられていたのに対し、画素電極14や共通電極15は近接検出用配線4に近い位置に配置される。これらの理由により、近接検出用配線4は画素電極14や共通電極15からのノイズを受けやすい。
よってかかるノイズの影響を低減するためには、近接検出用配線4およびシールド配線5,6,7と画素電極14および共通電極15との間の距離Lを、少なくとも液晶層17とカラーフィルタ基板13の厚みdよりも大きくする配置を採用することが望ましい。
以上により、接触検出領域からのノイズの影響を受け難く、かつ高いSN比を確保できる近接センサ200を備え、表示機能をも併有するタッチパネル300が得られる。
なお、本実施の形態において表示層としては液晶層17を例示したが、有機EL(Electro-Luminescence)やPDP(Plasma Display Panel)等の他方式を採用してもよい。
同様にして、上述の実施の形態1,2において示された表示装置30には、液晶表示装置、有機EL表示装置、PDP表示装置を採用することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
2,3 接触検出用配線、4 近接検出用配線、5,6,7 シールド配線、100 タッチパネル、200 近接センサ。

Claims (15)

  1. いずれも静電容量方式で導体の近接を検出する、第1のセンサ及び第2のセンサを備えるタッチパネルであって、
    前記第1のセンサは前記タッチパネルに平行な面内での前記導体の位置を検出し、
    前記第2のセンサは前記タッチパネルの高さ方向での前記導体の近接を検出し、
    前記第2のセンサは互いに絶縁された近接検出用配線及び第1の配線を有し、
    前記第1の配線及び前記近接検出用配線のいずれもが、前記第1のセンサが前記導体の近接する位置を検出する領域たる面内位置検出領域を囲む、タッチパネル。
  2. 前記第1の配線は前記近接検出用配線よりも前記面内位置検出領域に近い側に配置される、請求項1記載のタッチパネル。
  3. 前記第1の配線の電位と前記近接検出用配線の電位とは同電位である、請求項1記載のタッチパネル。
  4. 前記第1の配線の電位が固定される、請求項1記載のタッチパネル。
  5. 前記第1の線の電位は、
    前記第2のセンサが前記導体の近接を検出すると固定電位に、
    前記第2のセンサが前記導体の近接を検出して所定期間内に第1のセンサが導体の位置を検出しないと前記近接検出用配線の電位と同電位に、
    それぞれ設定される、請求項4記載のタッチパネル。
  6. 前記第1のセンサは、いずれも前記タッチパネルの前記面内に設けられる、複数の第1位置検出用配線及び他方向に配設される複数の第2位置検出用配線を有し、
    前記複数の第1位置検出用配線は一方向に配設され、前記複数の第2位置検出用配線は他方向に配設され、
    前記第1の配線は前記複数の第1位置検出用配線及び前記第2位置検出用配線とともに格子構造を呈する、請求項1記載のタッチパネル。
  7. 前記第2のセンサに対して、前記高さ方向の一方側に表示装置が配置され、
    前記表示装置の側から少なくとも前記近接検出用配線と対向する第2の配線を更に備え、
    前記第2の配線の電位と前記近接検出用配線の電位とは同電位である、請求項1〜6のいずれか一つに記載のタッチパネル。
  8. 前記第2の配線は、前記高さ方向において前記面内位置検出領域と対向しない、請求項7記載のタッチパネル。
  9. 前記第2の配線は少なくとも、前記高さ方向において前記面内位置検出領域と対向する位置において透明である、請求項7記載のタッチパネル。
  10. ベース基板を更に備え、
    前記第1のセンサ及び前記第2のセンサ並びに前記第2の配線は前記ベース基板の一方側に設けられ、
    前記表示装置は前記ベース基板に対して前記第1のセンサ及び前記第2のセンサ並びに前記第2の配線と反対側に配置される、請求項7記載のタッチパネル。
  11. 第1の基板及び第2の基板を更に備え、
    前記第1のセンサは、複数の第1位置検出用配線及び複数の第2位置検出用配線を有し、
    前記複数の第1位置検出用配線は一方向に配設され、前記複数の第2位置検出用配線は他方向に配設され、
    前記第1の位置検出用配線と前記第2の配線とは前記第1の基板の同じ側に設けられ、
    前記第2の位置検出用配線と前記第2のセンサとは前記第2の基板の同じ側に設けられ、
    前記表示装置は前記第1のベース基板に対して前記第2のベース基板とは反対側に設けられる、請求項7記載のタッチパネル。
  12. 前記第2の配線は前記表示装置の前記第2のセンサ側に配置される、請求項7記載のタッチパネル。
  13. いずれも静電容量方式で導体の近接を検出する、第1のセンサ及び第2のセンサを備えるタッチパネルであって、
    前記第1のセンサは前記タッチパネルに平行な面内での前記導体の位置を検出し、
    前記第2のセンサは前記タッチパネルの高さ方向での前記導体の近接を検出し、
    前記第2のセンサは互いに絶縁された近接検出用配線及び第1の配線を有し、
    前記第1の配線及び前記近接検出用配線のいずれもが、前記第1のセンサが前記導体の近接する位置を検出する領域たる面内位置検出領域を囲み、
    表示素子を含む表示層と、
    前記表示層を挟む第1の基板及び第2の基板と、
    第2の配線と
    を更に備え、
    前記第1のセンサは、複数の第1位置検出用配線及び複数の第2位置検出用配線を有し、
    前記複数の第1位置検出用配線は一方向に配設され、前記複数の第2位置検出用配線は他方向に配設され、
    前記第1の位置検出用配線と前記第2の配線とは前記第1の基板の同じ側に設けられ、
    前記第2の位置検出用配線と前記第2のセンサとは前記第2の基板の同じ側に設けられる、タッチパネル。
  14. 請求項1〜6のいずれか一つに記載のタッチパネルと、
    前記第2のセンサに対して、前記高さ方向の一方側に配置される表示装置と
    を備える、タッチパネル付き表示装置。
  15. 請求項7〜12のいずれか一つに記載のタッチパネルと、
    前記表示装置と
    を備える、タッチパネル付き表示装置。
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