JP2015011218A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レーザの最大露光量の調整は、領域毎に順次行うため、走査領域が増えると変更の時間も長くなる。これにより、主走査方向の最大露光量のプロファイルを調整するキャリブレーションにかかるダウンタイムが長くなる。
【解決手段】 像担持体と、像担持体に対して光を走査することにより静電潜像を形成し、且つ光走査方向において光量を変更することが可能な露光手段と、露光手段の光量を調整するために、複数の異なる光量により形成された静電潜像に基づきトナーパッチを形成する形成手段と、トナーパッチを検知する検知手段と、検知手段による検知結果に応じて、露光手段の光の走査方向における光量を調整する制御手段と、を備え、制御手段は、トナーパッチを形成させる際に、露光手段の前記光の走査方向における光量を、走査方向の全ての領域ではなく一部の領域で変更させる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、露光手段により露光される光の光量の調整を行う画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置は、露光手段により像担持体としての感光ドラムを露光することで、感光ドラム上に静電潜像を形成する。そして、静電潜像を現像することにより感光ドラム上に形成した現像剤像(トナー画像)を、記録材としての紙に転写することで、画像を形成する。なお、露光手段の光源としてはレーザ、LED等を用いることができる。
このような画像形成装置において、レーザを走査する主走査方向(感光ドラムの長手方向)において、感光ドラム上に形成する現像剤像に濃度ムラが生じる。濃度ムラの要因としては例えば、露光量のムラ、感光ドラムの感度のムラ、現像剤の帯電量が異なること等の現像手段に起因するムラ等がある。この濃度ムラを低減するために、特許文献1には、濃度ムラを検知するためのトナーパッチを形成し、トナーパッチの濃度検知結果に基づき、主走査方向のレーザの最大露光量のプロファイルを調整する発明が提案されている。ここでレーザの最大露光量とは、濃度100%の画像(ベタ画像)を形成する際に用いられる光量である。最大露光量を調整することにより、主走査方向のハーフトーンを含めた濃度ムラを低減することができる。レーザの最大露光量の調整は、レーザの走査領域を主走査方向で複数に分割し、分割した走査領域毎に最大露光量を調整することで行っている。
特開2009−98626
従来のようにレーザの走査領域を主走査方向で複数に分割し、最大露光量を調整することで、濃度ムラを低減できる。その際、分割する走査領域の数を増やすことで、細やかな最大露光量の調整を行うことができるため、濃度ムラをより低減することができる。
しかしながら、レーザの走査領域を複数に分割することにより、夫々の走査領域の最大露光量のプロファイルの変更に時間がかかってしまう。レーザの最大露光量の調整は、領域毎に順次行うため、走査領域が増えると変更の時間も長くなる。これにより、濃度ムラを検知するためのトナーパッチを形成し、トナーパッチの濃度検知結果に基づき、主走査方向の最大露光量のプロファイルを調整するキャリブレーションにかかるダウンタイムが長くなるという課題があった。
本出願に係る発明は、上記のような状況を鑑みてなされたものであり、主走査方向の最大露光量の調整を行うキャリブレーションにかかるダウンタイムを抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、像担持体と、像担持体に対して光を走査することにより静電潜像を形成し、且つ前記光走査方向において光量を変更することが可能な露光手段と、前記露光手段の光量を調整するために、複数の異なる光量により形成された静電潜像に基づきトナーパッチを形成する形成手段と、前記トナーパッチを検知する検知手段と、前記検知手段による検知結果に応じて、前記露光手段の前記光の走査方向における光量を調整する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記トナーパッチを形成させる際に、前記露光手段の前記光の走査方向における光量を、走査方向の全ての領域ではなく一部の領域で変更させることを特徴とする。
本発明の構成によれば、主走査方向の最大露光量の調整を行うキャリブレーションにかかるダウンタイムを抑制することができる。
画像形成装置の概略構成図 トナーパッチの検知を行うセンサの概略構成図 現像器14の概略構成図 現像容器141の長手方向の概略断面図 濃度ムラの分布を示した図 レーザ露光器13の構成を示した図 画像形成装置100を制御するためのブロック図 最大露光量を調整する方法を示した図 トナーパッチを用いた最大露光量の調整を説明するためのフローチャート トナーパッチの配置を示した図 各トナーパッチから検知された検知結果を示すグラフ トナーパッチの配置を示した図 中央及び両端のセンサによって検知された検知結果に基づく、最大露光量の調整方法についてのフローチャート
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
(第1の実施形態)
[画像形成装置の説明]
図1は、画像形成装置の概略構成図である。画像形成装置は、例えば、プリンタ、複写機、複合機、ファクシミリ等として実現可能である。本実施形態における画像形成装置100は、4つの像担持体を有した、中間転写方式のフルカラープリンタである。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)に対応した画像形成ステーション10a〜10dを有する。さらに、中間転写体としての中間転写ベルト1と、定着器(定着手段)3とを有する。画像形成ステーション10a〜10dは、画像形成ユニットとしてユニット化されている。画像形成ステーション10a〜10dは、それぞれ共通した構成を有しているため、以下では、画像形成ステーション10aを中心に説明する。
画像形成ステーション10aの感光ドラム11は、例えば、アルミニウムの円筒体と、その表面に形成された光導電層を備え、矢印方向へ回転しながら帯電ローラ12により表面を一様にマイナス帯電(例:帯電電位VD=−500V)される。帯電ローラ12の感光ドラム回転方向下流側において、レーザ露光器13により画像信号に対応して変調されたレーザ露光が行われると(例:ベタ画像用露光電位VL=−100V)、感光ドラム11の表面にイエロー画像成分と対応した静電潜像が形成される。
感光ドラム11上に形成された静電潜像は、レーザ露光器13の下流側において、現像器14によりマイナス帯電したイエロートナーを用いて現像され、イエローのトナー画像として可視化される(反転現像)。トナーは、例えば、負帯電性の非磁性一成分トナーである。感光ドラム11上に形成されたイエローのトナー画像は、一次転写ローラ15によって、中間転写ベルト1上に一次転写される。一次転写後に、感光ドラム11の表面に残留している残留トナーは、ドラムクリーナ16によってクリーニングされる。
以上の画像形成動作が、各画像形成ステーション10a〜10dにおいて所定のタイミングで実行され、各感光ドラム11上に形成されたトナー画像が中間転写ベルト1上に順次一次転写される。その後、中間転写ベルト1上に多重に転写されたトナー画像は、中間転写ベルト1の矢印方向の回動に伴い、二次転写ローラ2と二次転写対向ローラ19とにより形成された二次転写部に移動される。そこで、給紙カセット5から給紙され、搬送ローラ9により所定のタイミングで二次転写部に搬送される記録材としての紙の上に、トナー画像が二次転写される。トナー画像が二次転写された記録材は、定着器3へと搬送され、定着器3により加熱、加圧されて定着される。定着器3によって定着された記録材は、排出トレイ8に排出される。
中間転写ベルト1は、駆動ローラ17、テンションローラ18、二次転写対向ローラ19といった3本のローラに張架され、駆動ローラ17により図の矢印方向に回転駆動される。中間転写ベルト1は、各画像形成ステーション10a〜10dの夫々に備えられた感光ドラム11と接触して配置されている。中間転写ベルト1の表面には、ベルトクリーナ4が配置され、二次転写後に中間転写ベルト上に残留した残留トナーをクリーニングする。また、駆動ローラ17に対向する位置にセンサ200が配置されている。センサ200は、最大露光量を調整するために中間転写ベルト1上に形成された最大露光量の調整用画像(以下、トナーパッチとも呼ぶ)の検知を行う。
[センサの説明]
図2は、トナーパッチの検知を行うセンサの概略構成図である。センサ200は、発光素子としてのLED201、受光素子としてのフォトダイオード202、発光素子及び受光素子をホールドするホルダー203を備える。中間転写ベルト1上に形成されたトナーパッチに対しLED201から光を照射し、トナーパッチからの正反射光及び乱反射光をフォトダイオード201で受光することで、トナーパッチの濃度を測定する。
本実施形態におけるセンサ200は、主走査方向(中間転写ベルト1の移動方向と直交する方向)において、三つ設置されている。具体的な一例としては、トナー像が形成される範囲において、主走査方向の中央位置及び中央位置から±130mmの位置に設置されている。両端に設置されるセンサは、色ずれ制御用パターンの検知に用いられる。中央に設置されるセンサは、濃度制御用パターンの検知に用いられる。さらに、両端及び中央に設置されたセンサは、トナーパッチの検知に用いられる。
なお、ここでは一例として三つのセンサを配置する例を説明したが、これに限られるものではなく、二つ以上の複数個のセンサを配置してもよい。また、ここではセンサの構成の一例として砲弾型LEDを説明したが、これに限られるものではなく、チップ型LED等を用いてセンサを構成してもよい。
[現像器の説明]
図3は、現像器14の概略構成図である。各画像形成ステーションに設けられた現像器14は、収容する現像剤の色が異なるものの、同様の構成を有するものである。以下、現像器14の詳細について説明する。
現像器14は、現像容器141とトナーホッパー142とを備えている。トナーホッパー142は、画像形成装置100本体から現像剤の補給指示を受けると所定量のトナーを現像容器141に補給することで、現像容器141内のトナー量が一定に保たれる。現像ローラ143は、現像容器141により回転可能に支持されており、感光ドラム11に当接する。供給ローラ144は、弾性体を有したローラであり、現像ローラ143へのトナーの供給と、現像ローラ143からトナーの回収を行う。
また、現像容器141には、トナー層規制部材としての現像ブレード145が設けられており、所定の当接圧にて現像ローラ143と当接している。現像ローラ143に供給されたトナーの層厚は、現像ローラ143の回転と共に、現像ブレード145によって規制される。その際、トナーは摩擦帯電により負電荷を付与される。現像ローラ143の周面に形成されたトナーの薄層が、現像ローラ143と感光ドラム11が当接している現像領域へと供給されることで、感光ドラム11上に形成された静電潜像が現像される。現像領域を過ぎた後、現像ローラ上に担持されたままのトナーは、供給ローラ144により現像ローラ143の周面から現像容器141内へと戻される。一方、現像ローラ143の周面に担持されたままのトナーは新たに供給ローラ144によって供給されたトナーと共に、再び現像領域へと供給される。
図4は、現像容器141の長手方向の概略断面図である。現像容器141は、仕切り壁146によって現像容器141の長手方向に亘って上下2つの収納部(第一収納部、第二収納部)に分かれている。第一収納部としての現像部1411は、現像ローラ143とトナー搬送部材としてのスクリュー147とを有する。この現像部1411は、現像ローラ143に供給するためのトナーを収納する。
第二収納部としての攪拌部1412は、攪拌部材148を有する。攪拌部1412は、トナーホッパー142から補給されたトナーを一時的に収納した後、現像部1411に供給する。現像部1411と攪拌部1412は、現像ローラ143の長手方向における両端部に設けられた開口によって繋がっている。つまり、現像ローラ143の長手方向の両端において、現像部1411と攪拌部1412は繋がっている。
現像部1411内のスクリュー147は、現像部1411内のトナーを長手方向に搬送する。即ち、スクリュー147は第一開口から供給されたトナーを現像部1411の長手中央方面に送り出し、第二開口までトナーを搬送する。さらに、攪拌部1412に第二開口からトナーを押し上げて送り出す。その過程で、スクリュー147は、現像部1411内において、現像ローラ143にトナーを供給する。一方、攪拌部1412内の攪拌部材148は、複数の羽根を有する部材であり、羽根が回転する事によってトナーを攪拌する。スクリュー147と攪拌部材148の機能により、トナーは現像容器141内で十分に攪拌されながら、図3の矢印にそって循環する。
[トナーの帯電電荷量分布について]
現像容器141内では、現像ローラ143へのトナーの供給と現像ローラ143からのトナーの除去が繰り返されることで、トナーが現像容器141内を何度も循環する。その際に、帯電特性が劣化した劣化トナーと、トナーホッパー142から補給されたばかりの帯電特性が劣化していない新トナーとが混在した状態となる。劣化トナーと、新トナーとは、互いに帯電特性が異なり、現像ローラ143上へ供給される際の摩擦帯電により付与される電荷量(絶対値)は、劣化トナーほど小さく新トナーほど大きい傾向がある。
これらのトナーは、スクリュー147と攪拌部材148により、現像容器141内で撹拌されることにより、よく混合された状態で循環する。しかし、トナーが現像ローラ143の長手方向に沿って現像部内を搬送されながら現像ローラ143上に供給される過程において、現像ローラ143上に形成されるトナー層には長手方向の特性分布が生じる。すなわち、トナーが第一開口から第二開口の方向へ搬送される際、現像ローラ143のトナー搬送方向の上流(第一開口部)側では、電荷量が大きい新トナーによる層形成が優先的に行われる。そして、トナー搬送方向の下流(第二開口部)側では、上流側で層形成が行われずに搬送された、電荷量の小さい劣化トナーによる層形成が行われる。その結果、現像ローラ143上に形成されたトナー層は、トナー搬送方向の上流側で負帯電電荷量が大きく、トナー搬送方向の下流側に向かうにつれて負帯電電荷量が小さくなる分布となる。
トナーの負帯電電荷量が大きければ、露光電位と現像電圧の電位差で移動するトナー量は少なく、トナーの負帯電電荷量が小さければ、同じ電位差でも移動するトナー量が相対的に多くなる。つまり、負帯電電荷量の大きいトナーが多い現像ローラ143のトナー搬送方向の上流側においては、感光ドラム11上に現像されるトナー量が相対的に少なくなり、記録材上における画像濃度が低くなる。一方、負帯電電荷量の小さいトナーが多い現像ローラ143のトナー搬送方向の下流側においては、感光ドラム11上に現像されるトナー量が相対的に多くなり、記録材上における画像濃度が高くなる。このようにして、現像ローラ143の長手方向において濃度ムラ(勾配)が生じてしまう。図5は、濃度ムラの分布を示した図である。このような濃度ムラを修正する方法として、本実施形態では現像ローラ143の長手方向に対応した感光ドラム11の長手方向において、レーザ露光器13による最大露光量(発光量)に勾配を設けるように調整することで、静電潜像の深さを調整する。以下、具体的な調整手法について説明する。
[レーザ露光器13について]
次に、レーザ露光器13の詳細について説明する。図6は、レーザ露光器13の構成を示した図である。半導体レーザ(以下、レーザとも呼ぶ)1200は光源の一例である。レーザ1200は、図示しないビデオコントローラからのビデオ信号またはエンジンコントローラからのコントロール信号によって発光しビーム(レーザ光)を照射するレーザ発光部として機能する。ポリゴンミラー1201は、回転多面鏡の一例である。ポリゴンミラー1201は、図示しないモータにより図中の矢印の方向に回転され、レーザ1200からのビームを反射することで、感光ドラム11上を矢印の方向に走査する。レンズ1202は、ビームを感光ドラム11上に等速で走査させるための光学部品である。
図7は、画像形成装置100を制御するためのブロック図である。エンジンコントローラ1300はCPU1312を有する制御ユニットである。レーザ駆動回路部1301は、光量補正回路部1302、VI変換回路部1303、レーザドライバIC1304、レーザ1200、フォトダイオード1306からなる。センサ200はCPU1312に接続されており、センサ200で検知された検知結果は、CPU1312に送られ、CPU1312によって各種演算が行われる。レーザドライバIC1304の電流制御部1307は、ビデオ信号に応じてレーザ1200に電流を通電して発光させるか、ダミー抵抗1308に電流を流してレーザ1200を消灯させるかを切り換える制御を行う。
次に、サンプリング制御について説明する。サンプリング制御は、レーザ露光器13の立上げ時や画像を形成する際の走査毎に行われる。レーザ1200から出射された光がフォトダイオード1306に受光さえると、発光量に応じた電流が出力される。出力された電流は、サンプル・ホールド回路部1309に入力され、サンプリングされて電流制御部1307に出力される。電流制御部1307は、サンプル・ホールド回路部1309からの出力信号と必要光量とを比較する。必要光量に対して出力信号(レーザ1200の発光量)が低ければ、レーザ1200への駆動電流を増加させる。一方、必要光量に対して出力信号が高ければ、レーザ1200への駆動電流を減少させる。光量が所定の発光量になると、サンプル・ホールド回路部1309がホールドされる。その出力値をサンプル・ホールド回路部1309に接続されたコンデンサ1310に電圧値として保持しておくことで、レーザ1200は走査毎に所定の光量で発光することができる。
定電流回路部1311に流れる電流Isumは、フォトダイオード1306で検知した光量が所定の光量となるようにVI変換回路部1303によって設定される。光量補正回路部1302の制御部1313は、エンジンコントローラ1300のCPU1312とシリアル通信で接続されている。エンジンコントローラ1300のCPU1312は、光量補正回路部1302の制御部1313へプリントモードなどの情報を送信する。
光量補正回路部1302は、不揮発記憶手段であるNVRAM1314を有し、レーザ1200の光量補正プロファイルを記憶している。補正プロファイルには、各走査位置(分割した走査領域)におけるレーザ1200の電流補正値が記憶されている。BD信号に同期してCPU1312からコントロール信号が入力されてから所定時間後に、光量補正回路部1302の制御部1313は、NVRAM1314に記憶されている光量補正プロファイルの電流補正値の読み出しを開始する。読み出すタイミングは、ビーム走査長分割数に応じて決定されたエンジンコントローラ1300のCPU1312から出力されたリードクロック信号に同期している。
光量補正回路部1302の制御部1313は、読み出した光量補正プロファイルの電流補正値を光量補正回路部1302に内蔵されたDAコンバータ1315によって所定のアナログ電圧値に変換する。光量補正回路部1302から出力されたアナログ電圧は、VI変換回路部1303において補正電流IDに変換され、定電流回路部1311に流れ込む。よって、レーザ電流ILは、定電流回路部1311に流れる電流Isumから、光量補正回路部1302から出力された補正電流IDを減算することで得られる。つまり、
IL=Isum−ID・・・(1)
により、レーザ電流ILを求めることができる。
[最大露光量の調整方法について]
図8は、画像領域において、最大露光量を調整する方法を示した図である。本実施形態では、一例として主走査方向において200領域に走査領域を分割している。主走査方向に分割した200の走査領域毎に最大露光量を調整可能であるが、説明の便宜上、走査領域の数を減らした図としている。また、ここでは一例として、画像中央位置に対し、線形に画像右端位置のデータ値を5%大きく、画像左端位置のデータ値を5%小さくなるようにして、左右で10%の露光量差を設けた光量補正プロファイルデータを作成する。また、各アドレスにおける光量を最大で±25%変化させることができるように設定してある。つまり、光量補正プロファイルデータがFFhの場合に補正電流IDはIsumの+25%、00hの場合には−25%となる。80hの場合には補正電流IDは0mAとなり、IL=Isumとなる。
図8において、画像右端位置は光量補正プロファイルデータが66hであり、補正電流IDはIsumの−5%となる。これにより、レーザ電流ILはIsumの105%になる。一方、画像左端位置は光量補正プロファイルデータが99hであり、補正電流IDはIsumの+5%となる。これにより、レーザ電流ILはIsumの95%になる。よって、補正前の露光量に対し、補正後の露光量は左右で10%の露光量差を実現することができる。この光量補正プロファイルデータを光量補正回路部1302のNVRAM1314に記憶させておく。
なお、ここでは、一例として左右の勾配を10%として説明したが、帯電特性や現像特性の変化に起因した画像濃度の変化に応じて、濃度ムラを抑制するように勾配は適宜決定される。また、ここでは、主走査方向の距離に対し線形に露光量が変化するように光量補正プロファイルを作成したが、これに限られるものではなく、複数の分割した走査領域を同様の最大露光量に変更する等、適宜光量補正プロファイルを設定することができる。このような光量プロファイルの補正により、A4横サイズの普通紙では最大0.3程度あった濃度の左右差が最大0.2程度に改善された。
[トナーパッチを用いた最大露光量の調整について]
このような最大露光量の調整に加えて、本実施形態においてはさらに、複数に分割した走査領域の最大露光量プロファイルを補正した上で、さらにトナーパッチを用いた最大露光量の調整を行う。トナーパッチを用いることで、露光量の変化、経時変化等の影響による感光ドラム11の摩耗、環境変化等の影響によるトナー帯電性の変化等があっても適正な画像濃度が保たれるように、画像濃度制御を行う。一般に、画像濃度制御は、現像ローラ143に印加される現像電圧Vdev、又は最大露光量の調整を行う。これにより、現像電圧Vdevと露光電位VLとの電位差、現像電圧Vdevと帯電電位VDとの電位差を、各環境、又は各トナーの状態に応じて最適化することができる。本実施形態では、最大露光量を調整する方法を説明するが、現像電圧の調整と最大露光量の調整を組み合わせて画像濃度制御を行うこともできる。
図9は、トナーパッチを用いた最大露光量の調整を説明するためのフローチャートである。本実施形態においては、最大露光量を数段階に変更しながら、複数の濃度で形成されたパターンを含むトナーパッチを形成し、画像形成範囲の長手中央に配置したセンサによりトナーパッチの検知を行い、最大露光量の調整を行う。
S101において、CPU1312は最大露光量を調整するためのトナーパッチを中間転写ベルト1上に形成させる。トナーパッチは、中央のセンサにより検知できるように、中央のセンサの検知領域内に形成させる。レーザ露光器13は、最大露光量を4つに変化させながら、夫々の露光量に対しY、M、C、Bkの各色5階調のパターンを形成するための露光を行う。図10は、本実施形態におけるトナーパッチの配置を示した図である。各色5階調のパターンとして、夫々10%、25%、50%、75%、100%濃度のパターンを形成した。例えば、イエローのパターンにおいては、Ye−1が10%、Ye−2が25%、Ye−3が50%、Ye−4が75%、Ye−5が100%となる。なお、ここでは一例として最大露光量を4つ、各色の階調を5つと設定したが、これに限られるものではなく、求めたい検知精度によって最大露光量と階調の数は適宜設定することが可能である。
本実施形態では、複数の走査領域のうち、最大露光量の変更を行う領域は、中央のセンサの検知領域となっている走査領域とする。具体的には、主走査方向に分割した200の走査領域のうち、中央の7つの走査領域(約10.5mm)の最大露光量を変化させる。ここでは最大露光量は、基準値(光量1)と、基準値に対して−5%(光量2)、+5%(光量3)、+10%(光量4)とした。このように、主走査方向の全ての領域ではなく一部の領域の光量調整を行うように制御したため、キャリブレーションにかかる時間を削減することができる。
S102において、CPU1312は中央のセンサにより、中間転写ベルト1上に形成されたトナーパッチの検知を行わせる。中央のセンサは、発光素子から光をトナーパッチに照射し、トナーパッチから反射した反射光を受光素子で受光することで、中間転写ベルト1の移動方向に従って、順次トナーパッチ検知する。検知された検知結果は、濃度信号としてCPU1312に送られる。図11は、各トナーパッチから検知された検知結果を示すグラフである。中央のセンサにより、検知された各色各階調の濃度Dc(j、p)(j=1〜4、p=1〜5)を算出した結果となる。最大露光量を変更して作成したトナーパッチ毎に、トナー濃度が異なることがグラフからわかる。
S103において、CPU1312は図11で示した検知結果に基づき、最適な最大露光量を決定する。まず、0%(=濃度0)と100%(=濃度1.4)のターゲット濃度を直線で結んで目標濃度直線(目標値)とする。そして、目標濃度直線と各10%〜100%の5階調(p=1〜5)のトナーパッチの濃度の検知結果との差分を求める。そして、以下の式(2)で示す計算方法により、目標濃度直線と各トナーパッチの検知結果との差分の和が最少となる最大露光量を選択する。つまり、センサによる濃度検知結果をDc(j、p)、目標濃度をDt(j、p)とする場合、差分の和C(j)が最少となる最大露光量を選択する。
図11の検知結果から、式(2)によってC(j)を求めると、最大露光量を光量3(基準値+5%)としたときに、C(j)が最小となる。
S104において、CPU1312はトナーパッチを検知する前と後での最大露光量の比率を算出する。S103により、適する最大露光量は光量3であることがわかったので、最大露光量の基準値に対する比率は1.05(基準値+5%)となる。
S105において、CPU1312は主走査方向の全ての走査領域において、トナーパッチを用いた最大露光量の調整前の最大露光量に対し、S104で算出した比率を乗じて、全ての走査領域の最大露光量を調整する。このように、まず中央のセンサの検知領域において最大露光量を変更し、適する最大露光量を決定した後、中央のセンサの検知領域以外の走査領域における最大露光量の調整を行うための補正値を算出する。これにより、最大露光量の調整に必要な走査領域を適切に選択して、実際に最大露光量の変更を行う走査領域を決めることができるため、キャリブレーションにかかるダウンタイムを抑制することができる。なお、目標濃度は、各画像データのハーフトーン毎に所定値を設定しても良い。
[トナーパッチを用いた最大露光量の調整にかかる時間について]
次に、トナーパッチを用いた最大露光量の調整にかかる時間について説明する。最大露光量の変更にかかる時間を具体的に説明する。本実施形態の構成においては、シリアル通信のクロック周期は500kHz、CPU1312の処理時間は2msecである。書き込み許可・不許可に必要なクロック数は夫々13クロック、書き込み・読み込みに必要なクロック数は29クロックである。主走査方向の7つの走査領域(約10.5mm)の最大露光量を変更する場合、1ステーション分の走査領域への総書き込み時間は18msec、総読み込み時間は14msec、トータル32msecとなる。光量補正回路部1302は、各ステーションで共通となっているため、4ステーション全ての最大露光量を変更するためには32msec×4ステーション=128msecが必要である。
画像形成を行うプロセススピードが190mm/secの場合には、主走査方向の7つの走査領域の最大露光量を変更するために各パターン間で必要な距離が24.3mmとなる。各パターンの距離とは、例えば光量1で形成するパターンの後端から、光量2で形成するパターンの先端までの距離となる。一方、主走査方向の全ての200の走査領域の最大露光量を変更する場合には、4ステーション分の最大露光量を変更するために各パターン間で必要な距離が611mmとなる。なお、本実施形態においては、マージン等を考慮して、先の図10で示したように、各パターン間の距離は40.0mmとしている。
1つの階調のパターンの副走査方向の長さを8mmとして、各色4つの最大露光量と5つの階調でトナーパッチを形成するとする。この際、主走査方向の全ての200の走査領域で最大露光量の変更を行ってトナーパッチを形成すると、トータルの距離は2473mmになる。一方、本実施形態のように、主走査方向の中央の7つの走査領域で最大露光量の変更を行ってトナーパッチを形成すると、トータルの距離は820mmになる。このように、最大露光量の変更を行う走査領域を適切に選択することによって、形成するトナーパッチの長さを短くすることができる。よって、キャリブレーションにかかる時間を削減することができる。また、トナーパッチの長さを短くできることで、中間転写ベルト1上に形成するトナーパッチの数を増やすこともできる。これにより、濃度検知の検知精度を向上させることも可能である。
なお、形成するトナーパッチの長さが中間転写ベルト1の周長(本実施形態では950mm)を超えてしまうと、一度中間転写ベルト1上に形成したトナーパッチをクリーニングして、再び残りのトナーパッチの形成を行わなければならない。このような場合には、キャリブレーションにかかる時間が増大してしまうため、本実施形態のように形成するトナーパッチの長さを短くすることは、装置の小型化により中間転写ベルト1の周長が短くなった際にも有効となる。
次に、トナーパッチの検知方法について説明する。トナーパッチの検知は、中間転写ベルト1上に形成されたトナーパッチに発光素子から光を照射し、トナーパッチからの正反射光及び乱反射光を受光素子で受光することで行う。その際、まずトナーパッチが形成される前の中間転写ベルト1上に対して発光素子から光を照射し、中間転写ベルト1の表面からの反射光を受光素子で受光した結果をRAMに記憶し、基準値とする。
その後、トナーパッチからの反射光量を検知して、基準値からの低下率を求めることでトナーパッチの濃度を算出している。中間転写ベルト1の表面には、凹凸があり、位置によって反射光量は変化する。また、経時変化によっても、反射光量は変化する。よって、中間転写ベルト1上の同じ位置を検知した中間転写ベルト1の表面を検知した検知結果と、トナーパッチを検知した検知結果とに基づき、トナーパッチの濃度を算出する。そのため、基準値を得るために、中間転写ベルト1上に形成されるトナーパッチの長さと少なくとも同じ長さ以上の領域を検知する。また、中間転写ベルト1の経時変化の影響を精度良く反映させるためには、トナーパッチを形成する毎に中間転写ベルト1の表面の検知を行うことが望ましい。
一連の流れを説明すると、まず中間転写ベルト1の表面をベルト1周分クリーニングする。その後、基準値の検知のために中間転写ベルトの表面を1周分検知する(以下、検知Aとも呼ぶ)。次に、トナーパッチを中間転写ベルト1上に形成し、トナーパッチの検知を行う(以下、検知Bとも呼ぶ)。検知A、検知Bを行った後、再度中間転写ベルト1上のクリーニングを行い、終了となる。
上記のように、主走査方向の全ての200の走査領域の最大露光量を変更する場合、トナーパッチの全長は2473mmとなる。中間転写ベルト1の周長は950mmであるため、中間ベルト1の3周にトナーパッチが収まる長さとなる。トナーパッチを3分割して中間転写ベルト1に形成する場合、先の検知Aと検知Bを3回繰り返すことになる。検知の間の中間転写ベルト1のクリーニング動作を含めると、中間転写ベルト1は合計8周することになる。プロセススピードは190mm/secであるので、中間転写ベルト1周にかかる時間は5.0secである。よって、主走査方向の全ての200の走査領域の最大露光量を変更してトナーパッチを用いた最大露光量の調整を行うと、キャリブレーションにかかる時間は40secとなる。
一方、本実施形態のように、主走査方向の7つの走査領域の最大露光量を変更する場合、トナーパッチの全長は820mmとなる。中間転写ベルト1の周長は950mmであるため、中間転写ベルト1周に全てのトナーパッチが収まる長さとなる。よって、検知Aを1回、検知Bを1回、検知A、Bの前後の中間転写ベルト1のクリーニング動作を含め、中間転写ベルト1は合計4周することになる。よって、主走査方向の7つの走査領域の最大露光量を変更してトナーパッチを用いた最大露光量の調整を行うと、キャリブレーションにかかる時間は20secとなる。よって、全ての走査領域の最大露光量を変更する場合に比べて20secのダウンタイムを削減することができる。
このように、最大露光量を変更する走査領域を適切に選択してトナーパッチを用いた最大露光量の調整を行うことにより、キャリブレーションにかかるダウンタイムを抑制することができる。
(第2の実施形態)
先の第1の実施形態においては、中央のセンサによりトナーパッチを検知して最大露光量を調整する方法について説明した。本実施形態においては、中央のセンサと両端のセンサによりトナーパッチを検知して最大露光量を調整する方法について説明する。なお、先の第1の実施形態と同様の構成については、ここでの詳しい説明は省略する。
図12は、本実施形態におけるトナーパッチの配置を示した図である。センサの具体的な配置については、先の第1の実施形態と同様である。本実施形態においては、中央のセンサだけでなく両端のセンサの検知領域にもトナーパッチを形成する。
図13は、中央及び両端のセンサによって検知された検知結果に基づく、最大露光量の調整方法についてのフローチャートである。ここでは、予め製造時にレーザ露光器13の主走査方向における光量を測定し、且つ現像器起因の主走査方向の濃度ムラを考慮して、初期の最大露光量プロファイルデータが設定されているとする。各色について同様の初期の最大露光量プロファイルデータを設定し、光量補正回路部1302のNVRAM1314に記憶させておく。なお、主走査方向の走査領域の分割数は先の第1の実施形態と同様に200とする。累計画像形成枚数、ホストコンピュータやユーザからの指示等に応じて、CPU1312は最大露光量の調整を行う。
S201において、CPU1312は、ROMから最大露光量の調整時の各色の現像電圧を読み出す。その後、CPU1312は、画像形成装置本体の初期動作を開始させるとともに、感光ドラムを所定の帯電バイアスで帯電させる。次に、CPU1312は最大露光量を調整するためのトナーパッチを中間転写ベルト1に形成させる。トナーパッチは中央のセンサ及び両端のセンサにより検知できるように、中央のセンサ及び両端のセンサの検知領域内に形成させる。つまり、夫々のセンサについて主走査方向の7つの走査領域、計21の走査領域の最大露光量を変化させながらトナーパッチを形成させる。
トナーパッチを形成後、S202において、CPU1312は、各センサによりトナーパッチの検知を行わせる。トナーパッチの検知方法は先の第1の実施形態と同様であるため、ここでの詳しい説明は省略する。CPU1312は、各センサで検知した結果をRAMに記憶させる。具体的には、右端のセンサによる各色の検知結果DRY、DRM、DRC、DRBk、左端のセンサによる各色の検知結果DLY、DLM、DLC、DLBk、中央のセンサによる検知結果DCY、DCM、DCC、DCBkを記憶させる。右端のセンサの検知結果DRYi、DRMi、DRCi、DRBki(光量段階i=1〜4)である。また、左端のセンサの検知結果DLYk、DLMk、DLCk、DLBkk(光量段階k=1〜4)である。また、中央のセンサの検知結果DCYj、DCMj、DCCj、DCBkj(光量段階j=1〜4)である。
先の第1の実施形態と同様に最大露光量を変化させながらトナーパッチの形成を行い、トナーパッチの検知を行った後、中間転写ベルト1上に形成されたトナーパッチをクリーニングする。なお、変更する最大露光量は、先の第1の実施形態と同様とする。CPU1312はRAMに保存されたトナーパッチの検知結果に基づき、最適な最大露光量を決定する。
S203において、CPU1312はRAMに記憶させた検知結果に基づき、濃度を比較する。検知結果は、右端のセンサの検知結果DRYi、DRMi、DRCi、DRBki及び左端のセンサの検知結果DLYi、DLMi、DLCi、DLBki及び中央のセンサの検知結果DcYi、DcMi、DcCi、DcBkiである。本実施形態においては、各階調においての各センサの検知結果を一組とした、4水準(i、j、k=1〜4)の最大露光量の全組み合わせ(64通り)において、上記5段階の階調(p=1〜5)にわたって濃度の一様性が最も高い組み合わせを選択する。つまり、検知結果が最も均一となる組み合わせを選択する。以下の式(3)でC(i、j、k)が最少となるi、j、kを選択する。
S204において、CPU1312はS203で求めた結果に応じて、センサ間の最大露光量を算出する。センサ間の最大露光量は線形に補間しても良い。又は、先の第1の実施形態で説明したように、主走査方向の光量補正プロファイルの初期値を有する場合は、光量補正プロファイルに補正を行っても良い。また、必ずしもトナーパッチを形成した光量そのものを最大露光量として用いる必要はなく、トナーパッチの検知結果に基づき回帰分析等によって最大露光量を算出しても良い。また、最大露光量の調整のためのパラメータとして、dE76などの色度を用いても良い。また、補正を強調したい階調域がある場合には、検知結果に重み付係数をかける等して、最大露光量を求めても良い。このような光量プロファイルの補正により、先の第1の実施形態では、A4横サイズの普通紙で最大で0.2程度の濃度の左右差が生じることがあったのに対し、濃度の左右差が最大0.1程度に抑制できるようになった。
[トナーパッチを用いた最大露光量の調整にかかる時間について]
本実施形態における、トナーパッチを用いた最大露光量の調整にかかる時間について説明する。1の走査領域当たりの最大露光量の変更にかかる時間は先の第1の実施形態と同様である。第1の実施形態においては、中央のセンサの検知領域において最大露光量を変更してトナーパッチを形成した。本実施形態においては、中央及び両端のセンサの検知領域において最大露光量を変更してトナーパッチを形成しているため、光量の切り替えには384msecが必要となる。パターン間の距離としては、73.0mmが必要となる。本実施形態においては、光量の切り替えのために各パターン間の距離を80mmとしている。全てのトナーパッチを形成するための距離は940mmとなり、トナーパッチの全長が中間転写ベルトの1周長内に収まる。よって、最大露光量の調整にかかる時間は先の第1の実施形態と同様に20secとなる。
一方、主走査方向の全ての200の走査領域の最大露光量を変更する場合、先の第1の実施形態と同様に40secかかる。このように、本実施形態におけるトナーパッチを用いた最大露光量の調整においても、20secのダウンタイムを削減することができる。また、多くのセンサによってトナーパッチを検知するほど、濃度ムラの調整精度を向上させることができる。
このように、最大露光量を変更する走査領域を適切に選択してトナーパッチを用いた最大露光量の調整を行うことにより、キャリブレーションにかかるダウンタイムを抑制することができる。また、複数のセンサによりトナーパッチを検知した結果に基づき最大露光量の調整を行うため、精度良く調整することができる。
(応用例)
先の各実施形態においては、トナーパッチを形成した最大露光量を調整に用いたが、トナーパッチを形成した際の最大露光量とトナーパッチの検知結果から、演算によって最適な最大露光量を算出しても良い。また、現像電源が共通化された場合を一例に、最大露光量の調整方法について説明したが、現像電源が独立している場合にも適用できることは言うまでもない。また、一例としてセンサの位置を中央及び両端としたが、センサの位置は厳密に中央及び両端でなくてもよく、中間転写ベルト1の主走査方向において、異なる位置を検知できればよい。
また、濃度差、濃度ムラの要因として、レーザ露光器13にも構成や製造ばらつきが発生する。例えば、レーザ露光器13としてはUFS(アンダーフィールドスキャン)方式とOFS(オーバーフィールドスキャン)方式が知られている。ポリゴンミラー(回転多面鏡)が相対的に小さくできるOFS方式は描画スピードを上げられる点で画像形成装置の高速化・高精細化に有利である。一方で、OFS方式では、入射光束幅に対してポリゴンミラーの偏向面の走査方向長さが短いため、ポリゴンミラーに入射する光束幅の一部しか反射されない。よって、OFS方式では、ビームの入射角度によって反射される光束幅が変化してしまい、感光ドラム11における長手方向の光量が不均一となってしまう。つまり、出射されるレーザ光束に対する偏向面の角度によって、感光ドラム11における光量に差が生じ、長手方向の両端で小さく、中央部で大きい光量分布となる。
このようなレーザ露光器13に起因の光量分布を打ち消すような光量補正プロファイルを作成し、現像器に起因の光量補正プロファイルに足し合わせる。これにより、レーザ露光器13に起因する濃度ムラと、現像器に起因する濃度ムラをまとめて改善することも可能である。レーザ露光器13に起因する光量分布に対しては、UFS・OFSの方式によらず光学部品のばらつきに起因するばらつきもある。よって、レーザ露光器毎に製造時に所定のレーザ光量における感光ドラム11の光量を長手方向で数か所測定してそのプロファイルを求め、光量ムラを打ち消すよう露光量補正プロファイルを作成しても良い。
また、走査領域の分割数は200に限られるものではなく、任意の分割数とすることができる。また、7つの走査領域における最大露光量を変更することでトナーパッチの形成を行うことを説明したが、形成するトナーパッチの幅以上の領域であれば、最大露光量を変更する領域も任意に設定することができる。
また、トナーパッチの長さを中間転写ベルト1の周長以下に収めることを説明したが、必ずしも周長以下にする必要はない。トナーパッチの長さが周長以上になるとしても、最大露光量を変更する領域を適切に選択することで、ダウンタイムの削減という効果を得ることは可能である。
11 感光ドラム
13 レーザ露光器
14 現像器
200 センサ
1312 CPU

Claims (7)

  1. 像担持体と、
    像担持体に対して光を走査することにより静電潜像を形成し、且つ前記光の走査方向において光量を変更することが可能な露光手段と、
    前記露光手段の光量を調整するために、複数の異なる光量により形成された静電潜像に基づきトナーパッチを形成する形成手段と、
    前記トナーパッチを検知する検知手段と、
    前記検知手段による検知結果に応じて、前記露光手段の前記光の走査方向における光量を調整する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記トナーパッチを形成させる際に、前記露光手段の前記光の走査方向における光量を、走査方向の全ての領域ではなく一部の領域で変更させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記走査方向の全ての領域ではなく一部の領域とは、前記検知手段による検知領域に対応した領域であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記露光手段の最大露光量を変更して前記トナーパッチを形成させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記検知手段によって検知された複数の検知結果のうち、目標値に最も近い検知結果となったトナーパッチを形成した際の発光量に、前記露光手段の発光量を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 像担持体と、
    像担持体に対して光を走査することにより静電潜像を形成し、且つ前記光の走査方向において光量を変更することが可能な露光手段と、
    前記露光手段の光量を調整するために、複数の異なる光量により形成された静電潜像に基づき複数のトナーパッチを形成する形成手段と、
    前記複数のトナーパッチを検知する複数の検知手段と、
    前記複数の検知手段による検知結果に応じて、前記露光手段の前記光の走査方向における光量を調整する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記複数のトナーパッチを形成させる際に、前記露光手段の前記光の走査方向における光量を、走査方向の全ての領域ではなく一部の領域であり且つ少なくとも前記複数の検知手段のすべての検知領域に対応した領域を含む領域で変更させることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記露光手段の最大露光量を変更して前記トナーパッチを形成させることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記複数の検知手段によって検知された検知結果のうち、同じ階調で形成されたトナーパッチを検知した結果を組み合わせ、最も検知結果が均一となる組み合わせとなったトナーパッチを形成した際の発光量に、前記露光手段の発光量を変更することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
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