JP2015010434A - 杭梁接合構造及び杭梁接合方法 - Google Patents

杭梁接合構造及び杭梁接合方法 Download PDF

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【課題】施工現場での作業工程を少なくした杭梁接合構造を提供する。【解決手段】鋼製杭12と、杭頭用孔16に鋼製杭12の頭部が挿入され、鋼製杭12の外周面と接合される下プレート14と、下プレート14に形成された下ボルト孔18と、鋼製杭12に支持される梁20と、梁20の中心軸上に中心線を一致させ、梁20の底面に接合された上プレート24と、上プレート24に形成され、梁20を設定位置に設置したとき、下プレート14の下ボルト孔18と孔心が一致する上ボルト孔26と、鋼製杭12に挿入され、鋼製杭12の内周面と接合されるベース板28と、ベース板28に設けられ、上プレート24に当接して梁20の高さを調節する調整ボルト30と、下ボルト孔18と上ボルト孔26に挿通され、上プレート24と下プレート14を接合する接合ボルト32と、上プレート24と下プレート14の間に充填された充填材36と、を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、杭梁接合構造及び杭梁接合方法に関する。
従来、鉄骨造の建物では、杭の施工後に、現場でコンクリートを打設してフーチングや基礎梁を構築し、杭の頭部を呑み込ませたフーチングや基礎梁を介して建物の柱や梁と杭を接合していた。このため、フーチングや基礎梁を構築するための型枠工事、鉄筋工事、コンクリートの養生等、多くの工程が必要となり、工期に長期間を要していた。
このような背景から、工期の短縮が期待できる杭と建物の柱や梁を直接接合する技術の開発が望まれていた。
杭と建物の柱を直接接合する技術には、例えば特許文献1がある。
特許文献1は、地盤に打設した鋼製杭の頭部を地盤表面から所定の長さ突出させ、鋼製杭の頭部を、杭側ベースプレートに形成された杭頭挿入孔へ挿入し、鋼製杭の外周面と杭側ベースプレートを接合している。また、杭側ベースプレートの周囲には、通孔(ボルト孔)が設けられ、鋼製杭の内部には、調整ボルトを突出させた杭頭キャップが挿入され、杭頭キャップと鋼製杭の内周面を接合している。
更に、柱の下端面には柱側ベースプレートが接合され、柱側ベースプレートを調整ボルトの上に載置した状態で、杭側ベースプレートに設けられた通孔の位置に合わせて、柱側ベースプレートにアンカー孔(ボルト孔)を穿設し、アンカー孔と通孔の孔心を一致させている。この状態で、アンカー孔と通孔に仮ボルトを挿通し、杭側ベースプレートと柱側ベースプレートの間に挟み板を挿入して柱の位置決めを行う。その後、通孔とアンカー孔の間に切欠き部を形成した挟みプレートを挿入し、切欠き部で仮ボルトを挟み込み、挟みプレートの枚数で柱側ベースプレートのぐらつきを防止しながら柱の高さを調整する。柱の高さを調整した後、仮ボルトを高力ボルトに差し替える。
特許第3095376号公報
しかし、特許文献1は、施工現場において、柱側ベースプレートのアンカー孔の位置決めを行い、柱側ベースプレートの四隅にアンカー孔を穿設する。更に、杭側ベースプレートと柱側ベースプレートの間に仮ボルトを挿入し、挟み板及び挟みプレートの枚数を変えながら柱の位置や高さを調整し、調整後に、仮ボルトを高力ボルトに差し替える。このため、施工現場での作業工程が多く、工期の短縮は期待できない。
本発明は、上記事実に鑑み、施工現場での作業工程を少なくした杭梁接合構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る杭梁接合構造は、鋼製杭と、中央部に形成された杭頭用孔に前記鋼製杭の頭部が挿入され、前記鋼製杭の外周面と接合される下プレートと、前記下プレートの周囲に形成された下ボルト孔と、前記鋼製杭に支持される梁と、前記梁の中心軸上に中心線を一致させ、前記梁の底面に接合された上プレートと、前記上プレートの周囲に形成され、前記梁を設定位置に設置したとき、前記下プレートの前記下ボルト孔と孔心が一致する上ボルト孔と、前記鋼製杭の頭部に挿入され、前記鋼製杭の内周面と接合されるベース板と、前記ベース板に設けられ、前記上プレートの下面に当接して前記梁の高さを調節する調整ボルトと、前記下ボルト孔と前記上ボルト孔に挿通され、前記調整ボルトを挟んで前記上プレートと前記下プレートを接合する接合ボルトと、前記上プレートと前記下プレートの間に充填された充填材と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、鋼製杭の頭部に接合された下プレートと、梁の底面に接合された上プレートが調整ボルトを挟んで対向して配置され、下ボルト孔と上ボルト孔に挿通された接合ボルトで、上プレートと下プレートが接合される。このとき、上プレートの上ボルト孔は、梁の底面に上プレートが接合された状態で、梁を設定位置に設置したとき、下プレートの下ボルト孔と孔心が一致する位置に加工されている。
例えば、鋼製杭の杭位置を予め測定しておき、測定結果に基づいて、下ボルト孔と孔心を一致させて上ボルト孔を加工する。これにより、上ボルト孔を現場合わせすることなく、加工することができる。この結果、施工現場での作業工程を減らすことができる。また、個々の鋼製杭の施工誤差に影響されることなく、上プレートの上ボルト孔の位置調整のみで、建物としての梁の設定位置を確保して鋼製杭と梁の接合を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の杭梁接合構造において、前記梁は、前記梁の底面への前記上プレートの接合、及び前記上プレートへの前記上ボルト孔の加工を終えて施工現場に搬入されることを特徴としている。
これにより、環境の良い作業場で、梁と上プレートとの接合、及び上プレートへの上ボルト孔の加工を行うことができ、上プレートの溶接品質や、上ボルト孔の位置精度を向上させることができる。この結果、施工現場での作業工程を減らすことができ、工期を短縮することができる。
請求項3に記載の発明に係る鋼製杭梁接合方法は、周囲に下ボルト孔が設けられた下プレートに形成された杭頭用孔に鋼製杭の頭部を挿入し、前記鋼製杭の外周面と接合する工程と、前記鋼製杭に支持される梁の中心軸上に中心線を一致させ、前記梁の底面に上プレートを接合する工程と、前記梁を設定位置に設置したとき、前記下プレートの下ボルト孔と孔心が一致する上ボルト孔を、前記上プレートの周囲に形成する工程と、前記鋼製杭の頭部にベース板を挿入し、前記鋼製杭の内周面と接合する工程と、前記ベース板に、前記上プレートの下面に当接して前記梁の高さを調節する調整ボルトを設ける工程と、前記下ボルト孔と前記上ボルト孔に接合ボルトを挿通し、前記調整ボルトを挟んで前記上プレートと前記下プレートを接合する工程と、前記上プレートと前記下プレートの間に充填材を充填する工程と、を有することを特徴としている。
請求項3に記載の施工方法によれば、上プレートへの上ボルト孔の加工が、梁に上プレートを接合した状態で、梁を設定位置に設置したとき、下プレートの下ボルト孔と孔心が一致する位置に加工される。例えば、鋼製杭の杭位置を予め測定しておき、測定結果に基づいて、下ボルト孔と孔心を一致させて上ボルト孔を加工する。これにより、上ボルト孔を現場合わせで加工しなくても、上下のボルト孔の位置を一致させることができるので、施工現場での作業工程を減らすことができる。
この結果、施工現場での作業工程を減らすことができ工期を短縮できる。
本発明は、上記構成としてあるので、施工現場での作業工程を少なくした杭梁接合構造を提供することができる。
(A)は本発明の実施形態に係る杭梁接合構造の適用例を示す建物の鉛直断面図であり、(B)はその杭梁接合部の拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る杭梁接合構造の杭梁接合部の分解斜視図である。 (A)は本発明の実施形態に係る杭梁接合構造の杭梁接合部の平面図((B)のX−X線断面図)であり、(B)は、その側面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る杭梁接合構造の杭梁接合部の梁に上プレートを接合した状態の平面図でありる、(B)は上プレートに上ボルト孔を開けた状態の平面図である。
(第1実施形態)
図1〜図4を用いて、本発明の第1実施形態に係る杭梁接合構造について説明する。
図1(A)の側面図に示すように、杭梁接合構造は、建物40の基礎梁20と、建物40を支持する支持杭12の杭梁接合部10における接合構造である。図1(B)の杭梁接合部10の斜視図に示すように、支持杭(鋼管杭)12と基礎梁(鉄骨梁)20は、地表面42にコンクリートを打設して、フーチングや基礎梁を構築して接合する構成ではなく、下プレート14と上プレート24を用いて、地表面42から所定の位置(高さH)において接合する構成である。
ここに、建物40は、鉄骨梁20の一方の端部と鉄骨柱44の下端部を溶接接合し、鉄骨柱44で屋根46と壁48を片持ち支持する構成である。杭梁接合部10の施工後、建物40の内装工事を行い、建物40が完成する。鋼管杭12は、地盤56に建て込まれ、地盤56から突出された頭部が、鉄骨梁20と接合されている。
図2の分解斜視図、図3(A)の平面図、(B)の側面図に示すように、杭梁接合部10は鋼管杭12を有し、鋼管杭12の頭部12Hには、下プレート14が接合されている。ここに、鋼管杭12は、地盤56に建て込まれる先端に羽根を設け、支持力を高めた羽根付き杭(例えば旭化成建材株式会社の商品名EAZET杭)が望ましい。これにより、建物40が狭小地に建てられても、既設の配管等との干渉を避けることができる。
下プレート14は鋼板で矩形状に形成され、中央部には鋼管杭12の頭部が挿入される杭頭用孔16が形成されている。更に、下プレート14の周囲には、下ボルト孔18が4箇所に形成されている。鋼管杭12の頭部12Hには、下プレート14の杭頭用孔16が挿入され、鋼管杭12の外周面と杭頭用孔16が溶接接合される。これにより、下プレート14に加えられた建物40からの荷重が鋼管杭12に伝達される。
鋼管杭12の上方には、鋼管杭12に支持される鉄骨梁20が設けられている。鉄骨梁20は例えばH形鋼製とされ、鉄骨梁20の底面(下面)には、下プレート14と対向する位置に、上プレート24が接合され、上プレート24の周囲には、下ボルト孔18と対向する位置に、上ボルト孔26が設けられている。上プレート24の接合、上ボルト孔の加工については後述する。
また、鉄骨梁20の上プレート24が接合された位置には、鉄骨梁20と交差する方向に鉄骨梁22が接合されている。鉄骨梁20と鉄骨梁22は、接合プレート34を介して接合されている。即ち、鉄骨梁20のウェブに接合プレート34の一端を溶接接合し、接合プレート34の他端を鉄骨梁22のウェブとボルト接合することで接合されている。これにより、鉄骨梁20と鉄骨梁22のいずれも、鋼管杭12で支持される。
鋼管杭12の頭部12Hには、内部に鋼管杭12の管内部を塞ぐベース板28が挿入されている。ベース板28は鋼板で円形に形成され、外周は鋼管杭12の内周面と溶接接合されている。また、ベース板28の中央部には、梁20へ向けて突出された調整ボルト30が設けられている。調整ボルト30は、ベース板28と螺合され、ベース板28へのねじ込み量を調節することで、ベース板28からの突出し量が変更可能とされている。調整ボルト30の頭部は、上プレート24の下面に当接され、鉄骨梁20、22の高さを調節する。
下プレート14の下ボルト孔18と、上プレート24の上ボルト孔26には、下側から接合ボルト32が挿通され、接合ボルト32でボルト接合されている。このとき接合ボルト32は、調整ボルト30を挟んで、所定の隙間を開けて、上プレート24と下プレート14を接合している。上プレート24と下プレート14が接合ボルト32で接合された後、上プレート24と下プレート14の間には、無収縮モルタル36等の充填材が充填される。無収縮モルタル36の充填後に建物40を仕上げる。これにより、無収縮モルタル36に建物40の鉛直荷重を負担させることができる。
ここで、上プレートの接合、上ボルト孔の加工について説明する。
図4(A)の平面図に示すように、先ず、鉄骨梁20に上プレート24を溶接接合する。上プレート24は、鋼板で下プレート14と同じ寸法の矩形状に形成されており、鉄骨梁20の底面に、上面を当接させて配置される。このとき、上プレート24の中心C1を通り、X軸及びY軸に平行な中心線をそれぞれPX及びPYとしたとき、上プレート24の中心C1を、設計上の上プレート24の設置位置の中心と一致させ、かつ、中心線PYを鉄骨梁20の中心軸HJと一致させる。このとき、上プレート24の中心C1は、設計上の鋼管杭12の中心位置と一致する。
この状態で、上プレート24を、鉄骨梁20の底面(フランジ部)と溶接接合する(図2、図3(A)参照)。なお、この時点では、上プレート24には、上ボルト孔26は設けられていない。
次に、図4(B)に示すように、上プレート24に上ボルト孔26を加工する。
具体的には、鉄骨梁20を設定位置(設計上の鉄骨梁20の設置位置)に設置したとき、対向する下プレート14の下ボルト孔18と孔心が一致する位置に、上ボルト孔26を開口する。
ここに、下プレート14の下ボルト孔18の位置は、地盤56に鋼管杭12が建て込まれ、下ボルト孔18が加工されている下プレート14を接合した状態で、下ボルト孔18の位置を実測し、この実測値を使用する。即ち、上ボルト孔26は、施工現場で現場合わせして加工するのではなく、下ボルト孔18位置の実測値を用いて、現場から離れた、例えば工場等において加工される。
例えば、鋼管杭12が誤差なく建て込まれた場合には、鋼管杭12の中心と上プレート24の中心C1が一致し、下ボルト孔18の位置も設計値と一致する。このときは、上ボルト孔26を設計通りの二点鎖線で示す位置(中心線PXから距離y2、中心線PYから距離x2、離れた点C3を中心とした位置)に開口させる。これにより、下ボルト孔18と孔心を一致させて、上ボルト孔26を開口することができる。なお「孔心が一致」とは、上ボルト孔26と下ボルト孔18へ、接合ボルト32が挿入できればよく、上ボルト孔26と下ボルト孔18の孔心が、完全に一致することに限らない。
一方、鋼管杭12が多少の誤差(中心C2がX軸方向へ距離x1、Y軸方向へ距離y1ズレている場合)で建て込まれた場合には、下ボルト孔18の位置も同じ量だけ、同じ方向へズレることとなる。従って、この場合には、設計位置からX軸方向へ距離x1、Y軸方向へ距離y1だけ移動させた位置(中心線PXから距離y2+y1、中心線PYから距離x2−x1、離れた点C3を中心とした位置)に、実線で示す上ボルト孔26を加工する。これにより、杭12施工時の誤差を、作業現場で現場合わせすることなく、吸収することができる。
なお、上プレート24の接合作業、上ボルト孔26の加工作業は、施工現場ではなく工場等で行われるのが望ましい。これにより、確実な接合及び精度の高い加工が期待できる。更に、施工現場での作業工程を減らすことができる。また、個々の鋼管杭12の施工誤差に影響されることなく、上プレート24の上ボルト孔26の位置調整のみで、建物40の鉄骨梁20、22の設定位置を確保して、鋼管杭12と鉄骨梁20の接合を行うことができる。
本実施形態によれば、対向して配置された上プレート24と下プレート14を接合することで、鋼管杭12と鉄骨梁20、22を、杭梁接合部10で接合することができる。
このとき、上プレート24へ設けられた上ボルト孔26は、鉄骨梁20の底面に上プレート24を接合した状態で、鉄骨梁20を設定位置に設置したとき、下プレート14の下ボルト孔18と孔心が一致する位置に加工されて施工現場に搬入される。これにより、環境の良い作業場で、梁20と上プレート24との接合、及び上プレート24への上ボルト孔26の加工を行うことができ、上プレート24の溶接品質や、上ボルト孔26の位置精度を向上させることができる。この結果、施工現場での作業工程を減らすことができ、工期を短縮することができる。
次に、杭梁接合部10の接合方法について説明する。
先ず、地盤56に建て込まれた鋼管杭12の頭部12Hに、下プレート14を溶接接合する工程を実行する。このとき、下プレート14の周囲には下ボルト孔18が設けられ、中央部には杭頭用孔16が設けられている。下プレート14は、杭頭用孔16に、杭頭用孔16の頭部12Hを挿入し、鋼管杭12の外周面と溶接接合される。
次に、鋼管杭12に支持される梁20の中心軸上に、上プレート24を接合する工程を実行する。このとき、上プレート24は、中心線を梁20の中心軸と一致させ、梁20の底面に溶接接合される。
次に、上プレート24の周囲に上ボルト孔26を形成する工程を実行する。具体的には、梁20を設定位置に設置したとき、下プレート14の下ボルト孔18と孔心が一致する位置に、上ボルト孔26を形成する。
次に、鋼管杭12の頭部12Hにベース板28を挿入し、鋼管杭12の内周面とベース板28を接合する工程を実行する。
次に、ベース板28に調整ボルト30を設け、上プレート24の下面に調整ボルト30を当接させ、調整ボルト30を調整して鉄骨梁20の高さを調節する工程を実行する。
次に、下ボルト孔18と上ボルト孔26に接合ボルト32を挿通し、接合ボルト32を挟んで上プレート24と下プレート14を、接合ボルト32でボルト接合する工程を実行する。
最後に、接合ボルト32でボルト接合された、上プレート24と下プレート14の間に、無収縮モルタル等の充填材を充填する工程を実行する。
上述した方法を実行することにより、上プレート24への上ボルト孔26の加工が、鉄骨梁20に上プレート24を接合した状態で行われる。即ち、鉄骨梁20を設定位置に設置したとき、下プレート14の下ボルト孔18と孔心が一致する位置に加工される。
例えば、鋼管杭12の杭位置を、下プレート14が接合された後測定し、測定結果に基づいて、下ボルト孔18と孔心を一致させて上プレート24に、上ボルト孔26を加工する。これにより、上ボルト孔26を現場合わせで加工しなくても、上ボルト孔26と下ボルト孔18の位置を一致させることができる。この結果、施工現場での作業工程を減らすことができる。
なお、本実施形態では、鋼管杭12の断面形状が円形の場合について説明したが、これに限定されることはなく、鋼製の杭であれば矩形等他の形状でもよい。また、鉄骨梁20、22は、いずれもH形鋼の場合について説明したが、これに限定されることはなく、鉄骨製の梁であれば、矩形等他の形状でもよい。
10 杭梁接合部
12 鋼管杭(鋼製杭)
14 下プレート
16 杭頭用孔
18 下ボルト孔
20 鉄骨梁(梁)
22 鉄骨梁(梁)
24 上プレート
26 上ボルト孔
28 ベース板
30 調整ボルト
32 接合ボルト
36 無収縮モルタル(充填剤)

Claims (3)

  1. 鋼製杭と、
    中央部に形成された杭頭用孔に前記鋼製杭の頭部が挿入され、前記鋼製杭の外周面と接合される下プレートと、
    前記下プレートの周囲に形成された下ボルト孔と、
    前記鋼製杭に支持される梁と、
    前記梁の中心軸上に中心線を一致させ、前記梁の底面に接合された上プレートと、
    前記上プレートの周囲に形成され、前記梁を設定位置に設置したとき、前記下プレートの前記下ボルト孔と孔心が一致する上ボルト孔と、
    前記鋼製杭の頭部に挿入され、前記鋼製杭の内周面と接合されるベース板と、
    前記ベース板に設けられ、前記上プレートの下面に当接して前記梁の高さを調節する調整ボルトと、
    前記下ボルト孔と前記上ボルト孔に挿通され、前記調整ボルトを挟んで前記上プレートと前記下プレートを接合する接合ボルトと、
    前記上プレートと前記下プレートの間に充填された充填材と、
    を有する杭梁接合構造。
  2. 前記梁は、前記梁の底面への前記上プレートの接合、及び前記上プレートへの前記上ボルト孔の加工を終えて施工現場に搬入される請求項1に記載の杭梁接合構造。
  3. 周囲に下ボルト孔が設けられた下プレートに形成された杭頭用孔に鋼製杭の頭部を挿入し、前記鋼製杭の外周面と接合する工程と、
    前記鋼製杭に支持される梁の中心軸上に中心線を一致させ、前記梁の底面に上プレートを接合する工程と、
    前記梁を設定位置に設置したとき、前記下プレートの下ボルト孔と孔心が一致する上ボルト孔を、前記上プレートの周囲に形成する工程と、
    前記鋼製杭の頭部にベース板を挿入し、前記鋼製杭の内周面と接合する工程と、
    前記ベース板に、前記上プレートの下面に当接して前記梁の高さを調節する調整ボルトを設ける工程と、
    前記下ボルト孔と前記上ボルト孔に接合ボルトを挿通し、前記調整ボルトを挟んで前記上プレートと前記下プレートを接合する工程と、
    前記上プレートと前記下プレートの間に充填材を充填する工程と、
    を有する杭梁接合方法。
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