JP2015010431A - 視線誘導標用支持金具 - Google Patents

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恵治 近藤
Keiji Kondo
恵治 近藤
和勝 内山
Kazumasa Uchiyama
和勝 内山
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AZUMA SEISAKUSHO KK
Azuma Seisakusho KK
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AZUMA SEISAKUSHO KK
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Abstract

【課題】急勾配や急カーブのところに設置する際に、視線誘導標(反射鏡)が視認しやすいようにその取付角度を調整できる支持金具を提供する。【解決手段】設置面にアンカーボルトとナットにより固定自在に形成したベース盤1の上面に2枚の袖板3、3aを突設すると共に、この袖板3、3a間にすべり止め用にローレットを加工してなるベース金具1を形成する。視線誘導標識の支柱は、支柱保持筒9内に下端側を挿入し、この支柱保持筒9は、前記ベース金具1の袖板3、3a間に角度調整自在に組み付ける。視線誘導標は、ローレット係合と軸ボルト14及びナットの繋締作用を利用してその角度を調整することにより、道路急勾配や急カーブに合わせて運転者が視認しやすいように設置する。【選択図】図1

Description

本発明は、視線誘導標及び各種の交通標識等を道路に沿って設置するときに用いられる支持金具であって、更に詳しくは、例えば道路に昇り又は下り勾配がついていたり、急カーブしていたりした際に、この勾配や急カーブに合わせて取り付け角度や向きを設定することにより、運転者が視認しやすいようにその向きを調整自在に形成した視線誘導標設置用の支持金具に関する。
道路に沿って設置される例えば視線誘導標の取り付け方法として、特許第4191624号公報(特許文献1)及び特開2002−146732号公報(特許文献2)及び特開昭47−45299号公報(特許文献3)及び実開昭57−147313号公報(特許文献4)及び実開昭57−137616号公報(特許文献5)等に紹介されているように、反射鏡の高さを上下方向に調整できたり、反射鏡の左右方向の向きを調整できたりする構成のものは実在する。
しかし、これらの公知例は、いずれも反射鏡の高さと左右方向の向き(角度)を調整できるだけで、反射鏡の左右方向の向きの調整に併せて上下方向の角度を調整できない。
しかし、道路は急カーブと上り又は下り勾配が複雑に重畳されているケースも多く、このような道路においては、反射鏡の角度が運転者の視線から微妙にズレてしまい、視線誘導等の目的が十分に達せられない場合がある。
特に高速道路に出入りする誘導路の場合、前記のような急勾配、急カーブが多いため、この誘導路の中央分離帯の中央に一定の間隔で取り付けられる視線誘導標の場合、角度調整が十分にできないため視認しにくいという問題がある。
特許第4191624号公報 特開2002−146732号公報 特開昭47−45299号公報 実開昭57−147313号公報 実開昭57−137616号公報
本発明の目的は、設置する道路の状況(急勾配・急カーブ)に応じて運転者に視認しやすいように鏡面の角度や鏡面の向きを調整して設置できる視線誘導標用支持金具を提供することである。
上記目的を達成するため、請求項1で提供する発明は、視線誘導標用取付金具において、設置面にアンカーボルトとナットにより固定自在に形成したベース盤の上面に間隔を空けて2枚の袖板を突設すると共にこの袖板間の底面を円弧状の凹曲面に形成してこの凹曲面にすべり止め用にローレットを加工したベース金具と、視線誘導標識を取り付けた支柱の下端側を挿入することができる保持筒と、この保持筒の下面に前記ベース金具の袖板間に角度調整自在に組み付けて固定することができると共に下端面に前記袖板間の底面に形成したローレットに噛合する緩み止め用の凸面ローレットを加工した縦軸と、からなる支柱保持金具と、からなることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の視線誘導標用支持金具において、前記保持筒の内面形状を視線誘導標の支柱の外面形状に合わせてなることを特徴とするものである。
この発明によると、支柱の断面が円形又は多角形の場合に対応できる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の視線誘導標用支持金具において、前記保持筒には、支柱を挿入したときにこれを固定するための固定手段が設けられていることを特徴とするものである。
この発明によると、支柱が強風などで抜ける心配がないと共に特殊なネジ止めとすることにより持ち去られたりするのを防ぐことができる。
上記支持金具を用いることにより、仮に道路の中央分離帯等において、設置面に急勾配がついていたり、急カーブしていても、標識の支柱を垂直になるように立設したり、反射鏡の向きを上下、左右方向に調整して運転者が最も視認しやすいように視線誘導標を設置できる。
この結果、交通安全に寄与できると共に反射鏡の角度や向きを調整できるため、従来のようにあらかじめ現場に合わせてその角度や向きを調整した多種類の形態の支持金具を用意しておく必要がない。
本発明に係る支持金具の斜視図 視線誘導標を立設した支持金具の説明図 中央縦断正面図 中央縦断側面図 勾配を有する中央分離帯に視線誘導標を取り付けた状態の側面図 勾配を有する中央分離帯に視線誘導標を取り付けた状態の正面図 道路脇の急斜面に視線誘導標を取り付けた状態の説明図 (A)〜(F)支持金具の角度調整例の説明図
本発明に係る支持金具は、道路が急勾配であったり、急カーブしている箇所においてそ
の路側帯や中央分離帯に視線誘導標を設置する際に、視線誘導標が運転者から見て視認し
やすい位置と角度に調整して取り付けができる点に特徴がある。
但し、この支持金具は、視線誘導標以外に各種の交通標識等にも用いることができる。
全体の構成は腐食しにくい金属で製作されていて、大きさや強度は屋外で用いられるた
めに強風に耐えられる設計とする必要がある。
以下図1〜図8に基づいて請求項1〜3に記載した本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、支持金具の全体を示し、符号の1は四つの角がカットされた平面視8角形状の
ベース盤があって、このベース盤1には等間隔で4つのボルト孔2aが等間隔で形成され
ている。但しこのボルト孔2aの数は設置条件等により増減しても良い。
3、3aは、前記ベース盤1の中央において、間隔4を空けて垂直に突設された2枚の
袖板であって、この袖板3、3aの間隔4の底面には、図3に示すように円弧状の凹曲面
5が形成されていて、この凹曲面5の表面にはすべり止め用にローレット6が加工されて
いる。
また、前記袖板3、3aには、前記凹曲面5の円弧の中心となる位置に軸穴7、7aが
形成されている。
なお、袖板3、3aは、ベース盤2と一体に成形しても良いし、あとからベース盤2上
に取り付けるようにしても良い。
8は、支柱保持金具であって、この支柱保持金具8は、円筒状の支柱保持筒9の底面か
ら鉛直方向に向けて前記ベース盤1側の袖板3、3a間に組み付けるための縦軸10を突
出形成し、この縦軸10の下端には、図1〜図3に示すように前記ベース盤1側の凹曲面
5と同一曲率の凸曲面11を形成し、この凸曲面11に前記ローレット6に噛合するロ
ーレット12を形成し、更に前記袖板3、3a側の軸穴7、7aに対向する位置に水平軸
穴13を形成し、前記軸穴7、7aと水平軸穴13間には水平に四角形の頭付の軸ボルト
14を通し、ナット15を繋締することにより縦軸10と袖板3、3aを同時に繋締して、緩み、ガタつきなく固定される。
図2において、16はベース盤1を道路側の設置面に固定しているアンカーボルト、1
7はナットである。
符号の18は、前記支柱保持金具8の支柱保持筒9の筒体部分に設けられた支柱固定ネ
ジであって、支柱19を保持筒9内に挿入したときに、このままであると強風で抜けたり、引き抜いて持ち去られるのを防ぐためのものであるが、簡単に持ち去られるのを防ぐためには、この支柱固定ネジ18を特殊な工具でなければ緩めることができないものとしておくと良い。
また、支柱19側にもこの支柱固定ネジ18の先端が係合する凹部を形成しておくこと
により、保持筒9内で支柱19が妄りに回転して向きが変ったりするのを防止することが
できる。
以上に説明した支持金具の使用例を図5乃至図7に示す。図5、図6は、路面が右下が
りに傾斜している中央分離帯21の中央に本発明の支持金具を用いて視線誘導標22を立
設した形態であって、ナット15を緩めて支柱保持金具8の角度が垂直となるように調整
し、再びナット15を締め付けて支柱保持金具8を固定することにより、視線誘導標22
を垂直になるように調整して傾斜している中央分離帯21への取り付けを終る。
図7は、急勾配の路側壁23に視線誘導標22を取り付けた例であって、視線誘導標2
2が垂直となるように支柱保持筒9の角度を調整している。
図8(A)〜(F)は、ベース盤1を水平となしたときの支柱保持筒9の角度の調整例
を示すものである。
以上のとおり、取付面の勾配に応じて支柱保持筒9の角度を調整して支柱19を垂直と
なるように調整できると共に例えば反射鏡22の左右方向の向きはベース盤1の取り付け
角度を調整することにより、また上下方向の向きは支柱保持筒9を垂直でなく、少し角
度がつくようにナット15を緩めて調整し、再びナット15を繋締してこの角度を固定することにより、道路に勾配があり、急カーブが続くような条件の場合でも一種類の支持金具で十分に対応できる。
1 ベース盤
3、3a 袖板
6 ローレット
8 支柱保持金具
9 支柱保持筒
21 中央分離帯
22 視線誘導標

Claims (3)

  1. 設置面にアンカーボルトとナットにより固定自在に形成したベース盤の上面に間隔を空けて2枚の袖板を突設すると共にこの袖板間の底面を円弧状の凹曲面に形成してこの凹曲面にすべり止め用にローレットを加工してなるベース金具と、
    視線誘導標識を取り付けた支柱の下端側を挿入することができる保持筒と、この保持筒の下面に前記ベース金具の袖板間に角度調整自在に組み付けることができると共に下端面に前記袖板間の底面に形成したローレットに噛合する凸面ローレットを加工した縦軸からなる支柱保持金具と、
    からなる視線誘導標用支持金具。
  2. 前記保持筒の内面形状を視線誘導標の支柱の外面形状に合わせてなること、を特徴とする請求項1に記載の視線誘導標用支持金具。
  3. 前記保持筒には、支柱を挿入したときにこれを固定するための固定手段が設けられていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の視線誘導標用支持金具。
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