JP2015009088A - ヘアアイロン - Google Patents

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Abstract

【課題】毛髪の状態に応じて最適な量の蒸気を供給することで、使用者が所望する形状に施術すること。【解決手段】ヘアアイロンにおいて、第1の毛髪挟持面5または第2の毛髪挟持面6のうち少なくとも一方の施術方向両側には、毛髪の水分量を検知する水分量検知部18をそれぞれ配置し、前記それぞれの水分量検知部18により検知された毛髪の水分量に応じて蒸気生成部7で生成される蒸気量を制御する制御部20を備えたことにより、使用者の毛髪の水分状態に応じて、最適な量の蒸気を供給することにより使用者が所望する形状に毛髪をセットすることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、毛髪をストレートやカール等の形状に施術を行う、ヘアアイロンに関するものである。
従来、この種のヘアアイロンは、それぞれ毛髪挟持面が設けられた一対の毛髪挟持部を有している。上記一対の毛髪挟持部内には、毛髪挟持面に挟持された毛髪を加熱する加熱部が設けられていて、それぞれ毛髪挟持面の間に毛髪を挟持して施術を行うようにしている。
また、一方の毛髪挟持部内には、毛髪挟持部の先端に配置された貯留タンクに貯留された液体を加熱部により加熱して蒸気を生成する蒸気生成部を備えている(例えば、特許文献1参照)。生成された蒸気は、挟持された毛髪に向けて放出口より放出される。
さらに、ハウジングの長手方向の一方側に設けられたブラシ面より複数のブラシが突設されたブラシ付きヘアドライヤーにおいては、上記ハウジング内に設けられた貯留タンクに貯留された液体を加熱部により加熱して蒸気を生成する蒸気生成部を備えている。生成された蒸気は、上記ブラシ面に設けられた放出口より放出される。
そして、上記ブラシ面の中央には、施術中の毛髪の水分量を検知する一つの水分量検知部を備えている。上記水分量検知部により検知された毛髪の水分量に応じて、蒸気生成部で生成される蒸気の生成量を制御するようにしている(例えば、特許文献2参照)。
よって、上記特許文献2の技術を上記特許文献1のヘアアイロンに組み込んだ場合は、上記毛髪挟持面の中央に上記水分量検知部を配置することで、施術中の毛髪の水分量を検知することができる。これによって、検知された水分量に応じて、蒸気生成部で生成される蒸気の生成量を制御可能なヘアアイロンを提供することが可能となる。
特開平4−244107号公報 特開平3−195508号公報
しかしながら、前記従来の構成では、施術中の毛髪の水分量を検知することはできるものの、施術前後の毛髪の水分量を検知することができないことから、使用者の毛髪の状態に応じて最適な量の蒸気を供給することが困難な場合があった。
具体的には、例えば、保水力の高い健常な毛髪に対して少ない量の蒸気を供給量した場合は、毛髪に含まれる水分量が低下して、毛髪にダメージを与えてしまう可能性があった。逆に、保水力が低下した傷んだ毛髪に対して過剰な量の蒸気を供給した場合は、毛髪に含まれる水分量が過剰となることで、使用者が所望する形状に毛髪の施術を行うことが困難となる可能性があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、毛髪にダメージを与えることがなく、かつ使用者が所望する形状に容易に毛髪を施術することが可能な、ヘアアイロンを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のヘアアイロンは、第1の毛髪挟持面を有する第1の毛髪挟持部と、第2の毛髪挟持面を有する第2の毛髪挟持部と、を有し、前記第1の毛髪挟持面と前記第2の毛髪挟持面とで毛髪を挟持して施術するように構成され、前記第1の毛髪挟持部または前記第2の毛髪挟持部のうち少なくとも一方には、前記挟持された毛髪を加熱する加熱部と、液体を加熱して蒸気を生成する蒸気生成部と、生成された蒸気を前記挟持された毛髪に向けて放出する放出口と、を備えたヘアアイロンにおいて、前記第1の毛髪挟持面または前記第2の毛髪挟持面のうち少なくとも一方の施術方向両側には、毛髪の水分量を検知する水分量検知部をそれぞれ配置し、前記それぞれの水分量検知部により検知された毛髪の水分量に応じて前記蒸気生成部で生成される蒸気量を制御する制御部を備えたものである。
これによって、施術前後の毛髪の水分量を検知して、毛髪に供給された蒸気による毛髪の水分量の変化を検知することにより、使用者の毛髪の状態を把握し、その毛髪の状態に応じて最適な量の蒸気を供給することで、毛髪に含まれる水分量を最適化することができる。
本発明のヘアアイロンは、毛髪にダメージを与えることがなく、かつ使用者が所望する形状に容易に毛髪を施術することができる。
図1は、本発明の実施の形態1におけるヘアアイロンの概略斜視図である。 図2は、同ヘアアイロンの内部構造を示す概略正端面図である。 図3は、同ヘアアイロンの内部構造を示す概略側端面図である。 図4は、同ヘアアイロンの貯留タンクの着脱構造を示す要部概略斜視図である。 図5は、同ヘアアイロンの蒸気生成部の要部概略斜視図である。 図6は、同ヘアアイロンの加熱面および蒸気の放出口を示す概略平面図である。 図7は、本発明の実施の形態1におけるヘアアイロンの動作を示すフローチャートである。 図8は、本発明の実施の形態1におけるヘアアイロンの施術時の温度検知部の温度とヒータに供給する電力の関係図であって、(a)温度検知部の温度を示すグラフ、(b)ヒータに供給する電力を示すグラフである。 図9は、本発明の実施の形態1におけるヘアアイロンが蒸気の生成量を制御する動作を示すフローチャートである。 図10は、本発明の実施の形態1におけるヘアアイロンの施術時の高温側の温度検知部の温度とヒータに供給する電力の関係図であって、(a)高温側の温度検知部の温度を示すグラフ、(b)ヒータに供給する電力を示すグラフである。 図11は、本発明の実施の形態1におけるヘアアイロンが蒸気の生成量を制御する動作を示すフローチャートである。 図12は、本発明の実施の形態2におけるヘアアイロンの施術時の水分量検知部の毛髪水分量とヒータに供給する電力の関係図であって、(a)水分量検知部の毛髪水分量を示すグラフ、(b)ヒータに供給する電力を示すグラフである。 図13は、本発明の実施の形態2におけるヘアアイロンが蒸気の生成量を制御する動作を示すフローチャートである。 図14は、本発明の実施の形態3におけるヘアアイロンの施術時の低温側の水分量検知部の毛髪水分量とヒータに供給する電力の関係図であって、(a)低温側の水分量検知部の毛髪水分量を示すグラフ、(b)ヒータに供給する電力を示すグラフである。 図15は、本発明の実施の形態3におけるヘアアイロンが蒸気の生成量を制御する動作を示すフローチャートである。
第1の発明は、第1の毛髪挟持面を有する第1の毛髪挟持部と、第2の毛髪挟持面を有する第2の毛髪挟持部と、を有し、前記第1の毛髪挟持面と前記第2の毛髪挟持面とで毛髪を挟持して施術するように構成され、前記第1の毛髪挟持部または前記第2の毛髪挟持部のうち少なくとも一方には、前記挟持された毛髪を加熱する加熱部と、液体を加熱して蒸気を生成する蒸気生成部と、生成された蒸気を前記挟持された毛髪に向けて放出する放出口と、を備えたヘアアイロンにおいて、前記第1の毛髪挟持面または前記第2の毛髪挟持面のうち少なくとも一方の施術方向両側には、毛髪の水分量を検知する水分量検知部をそれぞれ配置し、前記それぞれの水分量検知部により検知された毛髪の水分量に応じて前記蒸気生成部で生成される蒸気量を制御する制御部を備えたものである。
これによって、施術前後の毛髪水分量を検知して、毛髪に供給された蒸気による毛髪の水分量の変化を検知することにより、使用者の毛髪の状態を把握し、その毛髪の状態に応じて蒸気を供給することができるので、毛髪に含まれる水分量を最適化することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の前記制御部は、前記それぞれの水分量検知部において検知された毛髪の水分量が互いに略同一となるように、前記蒸気生成部で生成される蒸気量を制御するようにしたものである。
これによって、施術前と施術後の毛髪の水分量を同一に保つことができる。従って、与える蒸気量が少なくて髪が乾燥してしまったり、過剰に与えられた蒸気が毛髪に残留して液化して、セット後の毛髪の水素結合を再度切断してしまったりすることで、セット力、即ち毛髪のストレートやカールなどの形状の度合いが低下することを防止することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の前記第1の毛髪挟持面または前記第2の毛髪挟持面うち少なくとも一方の施術方向両側には、毛髪の温度を検知する温度検知部をそれぞれ配置し、前記制御部は、前記それぞれの温度検知部において、より低い温度を検知した前記一方の温度検知部側に配置された前記一方の水分量検知部により検知された水分量に対して、より高い温度を検知した前記他方の温度検知部側に配置された前記他方の水分量検知部により検知された毛髪の水分量が略同一となるように、前記蒸気生成部で生成される蒸気量を制御するようにしたものである。
これによって、それぞれ配置された水分量検知部の検知した水分量のどちらが施術前方側か判別して、施術前方側の毛髪水分量に合わせて蒸気を与えることができる。すなわち、施術する毛髪の本来持っている保水力を検知し、保水力に見合った蒸気を与えることができるので、確実に蒸気不足や蒸気過剰を防止することができる。
第4の発明は、特に、第3の発明の前記制御部は、前記それぞれの温度検知部において、より高い温度を検知した前記他方の温度検知部により検知された温度が所定の温度以下になった際に、または前記他方の温度検知部が温度の低下を検知した際に、所定の時間前記蒸気生成部における蒸気の生成を継続させた後に蒸気の生成を停止するように制御するようにしたものである。
これによって、毛髪を挟持したまま動かさずに維持した場合にも蒸気の供給を維持することができるので、蒸気の供給停止による毛髪の過乾燥を防止することができる。
第5の発明は、特に、第3または第4の発明の前記制御部は、前記それぞれの水分量検知部のうちいずれかの水分量検知部で検知された毛髪の水分量がゼロになった際に、前記毛髪の水分量がゼロになった直前の前記蒸気生成部で生成される蒸気量を維持するように制御するようにしたものである。
これによって、例えば毛先を挟持してどちらか一方の水分量検知部に毛髪が接触していない場合にも蒸気量を維持することができるので、蒸気の供給停止による毛髪の過乾燥を防止することができる。
第6の発明は、特に、第3から第5の発明の前記制御部は、前記それぞれの温度検知部において、より低い温度を検知した前記一方の温度検知部側に配置された前記一方の水分量検知部により検知された毛髪の水分量が所定の値以上の際に、前記蒸気生成部における蒸気の生成を停止するように制御するようにしたものである。
これによって、毛髪が濡れている場合は蒸気の供給を停止することができるので、不要な蒸気を供給せず、毛髪に残存している水分を利用して毛髪のセットが可能となる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1におけるヘアアイロンは、図1および図2に示すように、一対の第1の毛髪挟持部1と第2の毛髪挟持部2とを備えている。第1の毛髪挟持部1と第2の毛髪挟持部2の短手方向の断面は、図3に示すように、半円状に形成されている。第1の毛髪挟持部1と第2の毛髪挟持部2とは、長手方向において対向するように(図2の上下方向に)配置されている。
第1の毛髪挟持部1と第2の毛髪挟持部2とは、それぞれ長手方向の一端側に、使用者が把持可能な把持部3を有している。把持部3に設けられたヒンジ部4により第1の毛髪挟持部1と第2の毛髪挟持部2とが連結されて、互いに開閉自在に構成されている。
また、第1の毛髪挟持部1と第2の毛髪挟持部2とが対向する側には、それぞれ第1の毛髪挟持面5と第2の毛髪挟持面6とが設けられている。第1の毛髪挟持部1と第2の毛髪挟持部2とが閉じられた際に、第1の毛髪挟持面5と第2の毛髪挟持面6とが互いに平行状態で接するとともに、使用者の毛髪を挟持するように構成されている。
第1の毛髪挟持部1内には、金属等の熱伝導性を有する材料からなる蒸気生成部7が設けられている。蒸気生成部7は、全体として箱型状に形成されて、供給された蒸気をさらに加熱して蒸気を生成させる。
蒸気生成部7の第2の毛髪挟持部2と対向する側の面は第1の毛髪挟持面5となっている。第1の毛髪挟持面5と反対側の面には、加熱部としてのヒータ8が設けられている。ヒータ8により、供給された蒸気をさらに加熱して蒸気を生成させるとともに、第1の毛髪挟持面5を加熱できるように構成されている。
一方、第2の毛髪挟持部2内には、全体として箱型状に形成され、金属等からなる熱伝導部材9が設けられている。熱伝導部材9の第1の毛髪挟持部1と対向する側の面は第2の毛髪挟持面6となっている。第2の毛髪挟持面6と反対側には、加熱部としてのヒータ10が設けられている。ヒータ10により、第2の毛髪挟持面6を加熱できるように構成されている。
ここで、熱伝導部材9は、内部が中空状に形成されていてよいが、全体が熱伝導性を有する金属等のブロック体として構成されていてもよい。また、中空状に形成された内部に、外郭とは異なる熱伝導性を有する熱伝導性ゲル等を充填したものであってもよい。
第1の毛髪挟持部1の先端には液体貯留部11が設けられている。液体貯留部11内には、水や毛髪のトリートメント剤等を含んだ水等の液体が貯留されている。液体貯留部11内に貯留された液体は蒸気生成部7に供給されている。
図4に示すように、液体貯留部11は、全体として四半球状に形成されて、液体を貯留する貯留タンク12と、貯留タンク12の基端側から延設されて蒸気生成部7へ液体を供給するパイプ13を有している。パイプ13は、その先端側が開口するとともに、液体貯留部11を第1の毛髪挟持部1に取り付けた際に、蒸気生成部7へ挿入されるように構成されている。
パイプ13の内部には、フエルトなどからなる吸液部材14が充填されている。吸液部材14の一端側が貯留タンク12内の液体と接するとともに、他端側がパイプ13の開口部に配置されている。
図5に示すように、蒸気生成部7は、全体として箱型状に形成されている。蒸気生成部7の第2の毛髪挟持部2と対向する側の面(図5の下側の面)は第1の毛髪挟持面5となっており、反対側の面(図5の上側の面)にはヒータ8が設けられている。
蒸気生成部7の液体貯留部11側(図5の左側)には、パイプ13が挿入されて液体貯留部11から液体が供給される供給口15が設けられている。供給口15の底部および両側部には断熱材が配置されるとともに、供給口15の上部(図5の上側)を塞ぐようにヒータ16が設けられている。
パイプ13の先端は、上部(図4の上側)に切欠きが形成されて、その部分は吸液部材14が露出している。パイプ13を供給口15に挿入した際に、吸液部材14がヒータ16と接することにより、液体貯留部11から供給された液体が加熱されて蒸気が生成される。即ち、ヒータ16と供給口15により蒸気生成部7が構成されている。
また、上記断熱材により、ヒータ8により蒸気生成部7が加熱された際に、ヒータ8の熱が供給口15を介してパイプ13や吸液部材14に伝熱することを防止している。断熱材は、高温に耐えうるウレタンやエポキシなどの樹脂材料等からなることが望ましい。
図3に示すように、蒸気生成部7内は中空状に形成されている。そして、供給口15から蒸気生成部7内に導入された蒸気は、図6に示すように、蒸気流路23の下流側であって、第1の毛髪挟持面5に設けられた複数の放出口17より外部に放出される。
また、第1の毛髪挟持面5の施術方向両側に水分量検知部18が設けられており、水分量検知部18で毛髪に含まれる水の水分量を検知できるようにしている。水分量検知部18は、例えば、一対になる電極を備えており、第1の毛髪挟持面5と第2の毛髪挟持面6との間に挟持された毛髪に接触した時に通電し、電気抵抗や静電容量を検知することによって毛髪の水分量を検知できるようにしている。
さらに、第1の毛髪挟持面5の施術方向両側に温度検知部19が設けられており、毛髪を挟持し施術した時の施術前後の毛髪の温度が検知できるようにしている。
第1の毛髪挟持部1側の把持部3内には制御部20が設けられている。制御部20により、ヒータ8、10、および16に電力が供給されるとともに、ヒータ8、10、および16の出力、即ち発熱温度が制御されている。また、水分量検知部18および温度検知部19も制御部20に接続されていて、検知された毛髪水分量と毛髪温度に基づいてヒータ16の出力が制御されている。
把持部3の端部には電源コード21が接続されており、商用電源等から供給された電力を制御部20に供給するようにしている。また、第1の毛髪挟持部1側の把持部3には電源スイッチ22が設けられており、制御部20への電力供給を入り切り可能としている。
以上のように構成されたヘアアイロンについて、以下その動作、作用を説明する。
液体貯留部11の貯留タンク12に液体を入れて、液体貯留部11のパイプ13を蒸気生成部7の供給口15に挿入することで、液体貯留部11を第1の毛髪挟持部1に取り付ける。この状態で電源スイッチ22を入れると、制御部20は、水分量検知部18と温度検知部19を起動させる(図7、S1→S2)。また、制御部20は、ヒータ8およびヒータ10に電力を供給するとともに、ヒータ8、10の温度を所定の温度に制御する(図7、S3)。
使用者が把持部3を把持して、第1の毛髪挟持部1と第2の毛髪挟持部2との間に毛髪を挟んだ状態で閉じると、第1の毛髪挟持面5と第2の毛髪挟持面6との間に毛髪が挟持された状態となる。これによって、水分量検知部18により毛髪の水分量が検知され(図7、S4)、温度検知部19により毛髪の温度が検知される(図7、S5)。
また、このとき、ヒータ8、10で発生した熱がそれぞれ第1の毛髪挟持面5と第2の毛髪挟持面6とに伝熱し、挟持された毛髪が加熱される(図7、S6)。
使用者が毛髪を挟持したまま毛先方向にヘアアイロンを動かすと、施術方向側と施術方向後方側を識別する。すなわち、温度検知部19のうち施術方向側の毛髪温度はほぼ室温である。一方、温度検知部19のうち施術方向の後側の毛髪温度は、施術されることにより加熱されているので、室温よりも高い温度になっている。従って、このような毛髪温度を検知することにより、水分量検知部18は、施術方向側と施術方向後方側を識別することが可能となる。
次に、制御部20は、温度が低い側すなわち施術前側の水分量検知部18により検出された毛髪水分量と、毛髪温度の高い側すなわち施術後側の毛髪水分量の差に応じて制御を行う。すなわち、これら毛髪水分量の差に応じて、高温側の毛髪水分量が低温側の水分量検知部18で検知した毛髪水分量と略同一になるように、蒸気生成部7のヒータ16に電力を供給するとともに、ヒータ16の温度を制御し、蒸気の生成量を制御する(図7、S7)。
このとき、パイプ13内に設けられている吸液部材14の毛細管現象により貯留タンク12から供給口15に液体が供給され、ヒータ16によって加熱されることにより蒸気が生成される。
生成された蒸気は、供給口15より蒸気生成部7内の蒸気流路23に導入され、蒸気流路23を流れ、第1の毛髪挟持面5に設けられた複数の放出口17より放出口17の外部、即ち第1の毛髪挟持面5上に放出される(図7、S8)。そして、放出された蒸気は、第1の毛髪挟持面5と第2の毛髪挟持面6との間に挟持された毛髪に供給される。
また、制御部20は、図8に示すように、温度検知部19のうち温度が高い方の温度が所定の温度以下の場合(図9、S11:YES)は、所定の時間、蒸気生成部7のヒータ16に電力を供給した後に、電力の供給を停止するように制御する。これによって、所定の時間、蒸気が生成された後に、蒸気の生成が停止するように制御することができる(図9、S12)。
前記所定の温度は、温度検知部19の温度とほぼ同一であるのが望ましい。また、所定の時間は、1秒〜2秒であるのが望ましい。なお、上記の場合、蒸気生成量は0.3mL/分〜0.6mL/分に制御するのが望ましい。
同様に、制御部20は、図10に示すように、温度検知部19のうち温度が高い方の温度が下がった場合(図11、S21:YES)は、所定の時間、蒸気生成部7のヒータ16に電力を供給した後に、電力の供給を停止するように制御する。これによって、所定の時間、蒸気が生成された後に、蒸気の生成が停止するように制御することができる(図11、S22)。
前記所定の時間は、1秒〜2秒であるのが望ましい。なお、上記の場合、蒸気生成量は、温度が下がる直前の蒸気生成量と同一になるように制御される。
上記制御は、毛髪を挟持したままヘアアイロンを移動させなかった場合、もしくは毛髪を挟持してヘアアイロンを移動させた後に毛髪を挟持したままヘアアイロンの移動を停止した場合を想定したものである。すなわち、毛髪の同一部位を挟持したまま停止した場合に、蒸気の発生が停止して毛髪が過乾燥になることを防ぐことができる。よって、適切な量の蒸気を毛髪に供給して、毛髪を過乾燥による損傷から守り、毛髪をセットすることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、施術前後の毛髪水分量が略同一になるように蒸気の生成量を最適に制御することにより、熱による過乾燥で毛髪を傷めることなく、使用者の所望する形状に、容易に毛髪のセットを行うことができる。
また、過剰に与えられた蒸気が毛髪に残留して液化して、セット後の毛髪の水素結合を再度切断してしまうことで、セット力、即ち毛髪のストレートやカールなどの形状の度合いが低下することを防止することができる。
なお、本実施の形態においては、蒸気生成部7のヒータ16の温度を制御することによって、蒸気生成部7に供給される蒸気の生成量を制御しているが、例えばポンプ等により、所定量の液体を蒸気生成部7に供給するようにしてもよい。
また、蒸気生成部7は、第1の毛髪挟持部1内にのみ設けているが、例えば、第2の毛髪挟持部2内にも設けるようにしてもよい。この場合は、液体貯留部11を第2の毛髪挟持部2の先端にも設けることで、第2の毛髪挟持部2内に設けた蒸気生成部7に対して、同様に液体を供給することが可能となる。
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施の形態2におけるヘアアイロンの施術時の水分量検知部の毛髪水分量とヒータに供給する電力の関係を示している。ここでは、上記実施の形態1と相違する事項についてのみ説明し、同様の構成や作用効果等を有するものについては上記実施の形態1の説明を援用する。
本発明の実施の形態2が上記実施の形態1と異なる部分は、図12に示すように、第1の毛髪挟持面5の両側に設けられた水分量検知部18のうち、いずれか一方の水分量検知部18の検知する毛髪水分量がゼロになった時の制御方法である。すなわち、制御部20は、このように毛髪水分量がゼロになった時に、直前の蒸気発生量を保持するように蒸気発生量を制御する(図13、S31:YES→S32)。
制御部20は、水分量検知部18のうち、いずれか一方の水分量検知部18の検知する毛髪水分量がゼロになった時に、ヒータ16に供給する電力を直前の電力を保持するように制御する。これによって、水分量検知部18の検知する毛髪水分量がゼロになる直前の温度にヒータ16の温度を維持するとともに、蒸気生成量を維持している。
上記制御は、水分量検知部18の片方にしか毛髪が接触していない場合を想定している。例えば、毛先を挟持する場合、施術前方側の水分量検知部18に毛髪が接触せず、毛髪水分量がゼロとなる。
以上のように、本実施の形態によれば、温度検知部19が低い温度を検知した方の水分量検知部18がゼロを検知した場合に蒸気の発生が維持され、毛先が過乾燥になることを防ぐことができる。これによって、適切な量の蒸気を毛髪に供給して、毛髪を過乾燥による損傷から守り、毛髪をセットすることができる。
なお、水分量検知部18の両方が検知する毛髪水分量がゼロになった場合は、毛髪を挟持していないことを示すので、ヒータ16への電力の供給は停止する方が望ましい。これによって、施術していない場合は不要な蒸気を発生することがなくなる。
(実施の形態3)
図14は、本発明の実施の形態3におけるヘアアイロンの施術時の低温側の水分量検知部の毛髪水分量とヒータに供給する電力の関係を示している。ここでは、上記実施の形態2と相違する事項についてのみ説明し、同様の構成や作用効果等を有するものについては上記実施の形態2の説明を援用する。
本発明の実施の形態3が上記実施の形態2と異なる部分は、図14に示すように、毛髪水分量検知部18で検知した毛髪水分量が一定値以上の場合は蒸気の放出を停止するように蒸気放出量を制御するところである(図15、S41:YES→S42)。
制御部20は、毛髪水分量検知部18の検知した毛髪水分量が一定以上の時に、ヒータ16に供給する電力をゼロにする。これによって、ヒータ16の温度が低くなり、蒸気生成量がゼロとなる。
上記制御は、毛髪が濡れている場合を想定している。すなわち、本来、毛髪水分量検知部18は、毛髪が内部に含んでいる毛髪水分量を測定することを目的とするものである。また、制御部20は、検知した毛髪水分量に応じてその毛髪に適した水分を与えることで、毛髪の水分量を最適に維持するものである。
しかし、毛髪水分量が一定値以上の場合、毛髪は濡れており、毛髪の表面に付着している水分を検知していることになる。従って、本実施の形態においては、毛髪が濡れている場合は蒸気を毛髪に与えず、毛髪挟持部の温度のみで毛髪をセットする。毛髪は、濡れているとガラス転移温度が下がるので、熱で損傷を受けやすくなる。従って、濡れている毛髪に高温を与える場合は、速やかに乾燥させる必要がある。
以上のように、本実施の形態によれば、毛髪が濡れている場合は蒸気の供給を停止する。これによって、毛髪に付着している水分を利用し、毛髪を傷めることなく、毛髪をセットすることができる。
なお、上記の毛髪水分量の一定値は14%以上が望ましい。これは健康な毛髪の毛髪水分率であり、これ以上の毛髪水分率を検知した場合、毛髪表面に水分が付着していると判断できる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、第1の毛髪挟持部1や第2の毛髪挟持部2、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)は適宜変更することが可能である。また、本発明は、ヘアアイロンとして実現することができるだけでなく、このようなヘアアイロンが蒸気の生成量を制御する蒸気量制御方法として実現することも可能である。
以上のように、本発明にかかるヘアアイロンは、使用者の毛髪の状態に応じて、使用者の所望する形状に毛髪のセットを行うことができるため、例えば、羊毛等の獣毛や化学繊維等の加工装置等の用途にも適用できる。
1 第1の毛髪挟持部
2 第2の毛髪挟持部
3 把持部
4 ヒンジ部
5 第1の毛髪挟持面
6 第2の毛髪挟持面
7 蒸気生成部
8 ヒータ
9 熱伝導部材
10 ヒータ
11 液体貯留部
12 貯留タンク
13 パイプ
14 吸液部材
15 供給口
16 ヒータ
17 放出口
18 水分量検知部
19 温度検知部
20 制御部
21 電源コード
22 電源スイッチ
23 蒸気流路

Claims (6)

  1. 第1の毛髪挟持面を有する第1の毛髪挟持部と、第2の毛髪挟持面を有する第2の毛髪挟持部と、を有し、前記第1の毛髪挟持面と前記第2の毛髪挟持面とで毛髪を挟持して施術するように構成され、前記第1の毛髪挟持部または前記第2の毛髪挟持部のうち少なくとも一方には、前記挟持された毛髪を加熱する加熱部と、液体を加熱して蒸気を生成する蒸気生成部と、生成された蒸気を前記挟持された毛髪に向けて放出する放出口と、を備えたヘアアイロンにおいて、
    前記第1の毛髪挟持面または前記第2の毛髪挟持面のうち少なくとも一方の施術方向両側には、毛髪の水分量を検知する水分量検知部をそれぞれ配置し、前記それぞれの水分量検知部により検知された毛髪の水分量に応じて前記蒸気生成部で生成される蒸気量を制御する制御部を備えた、ことを特徴とするヘアアイロン。
  2. 前記制御部は、前記それぞれの水分量検知部において検知された毛髪の水分量が互いに略同一となるように、前記蒸気生成部で生成される蒸気量を制御する、ことを特徴とする請求項1記載のヘアアイロン。
  3. 前記第1の毛髪挟持面または前記第2の毛髪挟持面うち少なくとも一方の施術方向両側には、毛髪の温度を検知する温度検知部をそれぞれ配置し、前記制御部は、前記それぞれの温度検知部において、より低い温度を検知した前記一方の温度検知部側に配置された前記一方の水分量検知部により検知された水分量に対して、より高い温度を検知した前記他方の温度検知部側に配置された前記他方の水分量検知部により検知された毛髪の水分量が略同一となるように、前記蒸気生成部で生成される蒸気量を制御する、ことを特徴とする請求項2記載のヘアアイロン。
  4. 前記制御部は、前記それぞれの温度検知部において、より高い温度を検知した前記他方の温度検知部により検知された温度が所定の温度以下になった際に、または前記他方の温度検知部が温度の低下を検知した際に、所定の時間前記蒸気生成部における蒸気の生成を継続させた後に蒸気の生成を停止するように制御する、ことを特徴とする請求項3記載のヘアアイロン。
  5. 前記制御部は、前記それぞれの水分量検知部のうちいずれかの水分量検知部で検知された毛髪の水分量がゼロになった際に、前記毛髪の水分量がゼロになった直前の前記蒸気生成部で生成される蒸気量を維持するように制御する、ことを特徴とする請求項3または4記載のヘアアイロン。
  6. 前記制御部は、前記それぞれの温度検知部において、より低い温度を検知した前記一方の温度検知部側に配置された前記一方の水分量検知部により検知された毛髪の水分量が所定の値以上の際に、前記蒸気生成部における蒸気の生成を停止するように制御する、ことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載のヘアアイロン。
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