JP2015008869A - ミシン、縫製プログラム、及び縫製方法 - Google Patents

ミシン、縫製プログラム、及び縫製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
図柄に合わせて、刺繍模様を対称となる位置に自動的に複数個配置して縫製することができるミシンを提供する。
【解決手段】
加工布100に予め形成された図柄105を撮影する撮影部50と、図柄105の特徴点110を抽出する第1抽出手段S13と、図柄105の特徴点110の中から、図柄105の一部である単位図柄130の特徴点131を抽出する第2抽出手段S17、S19、S21と、図柄105の特徴点110と、単位図柄130と対称な図柄140の特徴点と、を照合する照合手段S27、S41、S43と、照合した結果に基づいて、単位図柄130と対称な図柄140に対する刺繍模様120の配置を決定する第1決定手段S35と、決定された刺繍模様120の配置に基づいて、刺繍模様120を縫製する縫製部と、を備える。
【選択図】図5

Description

本開示は、刺繍模様を縫製可能なミシン、縫製プログラム、及び縫製方法に関する。
従来から、刺繍模様を縫製可能なミシンが知られている。
特許文献1に、予め決められた配置タイプの中から選択された配置タイプに従って、刺繍模様を複数の位置に規則的に配置する刺繍データ作成装置、及び刺繍データ作成装置を備えたミシンが開示されている。これにより、ミシンは、選択された配置タイプに従って、加工布の所望する複数の位置に刺繍模様を正確に縫製することができる。
特開2002―126381号公報
予め図柄が印刷されている加工布に対し、所望の刺繍模様を縫製する場合、図柄に合わせて刺繍模様を配置したいという要望がある。しかしながら、従来のミシンで刺繍模様の位置を設定する場合、ユーザは、専用のテンプレートを使用して目視で位置合わせをしなければならず、操作が煩雑であった。
本開示は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、対称である図柄が印刷された加工布に刺繍模様を複数個縫製する場合、図柄に合わせて、刺繍模様を対称となる位置に自動的に複数個配置して縫製することができるミシン、縫製プログラム、及び縫製方法を提供することを目的とする。
本開示のミシンは、加工布に予め形成された図柄を撮影する撮影部と、前記撮影部によって撮影された撮影画像に基づいて、前記図柄の特徴点を抽出する第1抽出手段と、前記第1抽出手段によって抽出された前記図柄の中から、前記図柄の一部である単位図柄の特徴点を抽出する第2抽出手段と、前記第2抽出手段によって抽出された前記単位図柄の特徴点から前記単位図柄と対称な図柄の特徴点を生成し、前記図柄の特徴点と、前記単位図柄と対称な図柄の特徴点と、を照合する照合手段と、前記照合手段が照合した結果に基づいて、前記単位図柄と対称な図柄に対する刺繍模様の配置を決定する第1決定手段と、前記第1決定手段によって決定された前記単位図柄と対称な図柄に対する前記刺繍模様の配置に基づいて、前記刺繍模様を縫製する縫製部と、を備えることを特徴とする。
本開示のミシンは、照合手段が照合した結果に基づいて、単位図柄と対称な図柄に対する刺繍模様の配置を決定し、縫製する。従って、図柄に合わせて、刺繍模様を単位図柄と対称な図柄の位置に自動的に複数個配置して縫製することができる。
ミシン101の正面図。 ミシン101の左側面図。 ミシン101の電気的構成を示すブロック図。 模様位置データ310を示す図。 縫製プログラムを示すフローチャート。 撮影画像321を示す図。 撮影画像321内の図柄105の特徴点110を示す図。 撮影画像321内に追加する刺繍模様120の配置を示す図。 単位図柄130を示す図。 6つの特徴点群111〜116を示す図。 撮影画像321内の単位図柄130と対称な図柄140に対応する刺繍模様120の配置を示す図。 撮影画像321B内の別の図柄205に対応する刺繍模様120の配置を示す図。
以下、本開示を具体化したミシン101の実施形態について、説明する。
図1に示す様に、ミシン101は、ベッド部11と、脚柱部12と、アーム部13と、頭部14と、を備える。ベッド部11は、ミシン101の土台部である。ベッド部11は、加工布100が載置可能な平面を有する。脚柱部12は、ベッド部11から延びる。アーム部13は、ベッド部11に対向して脚柱部12から延びる。
本実施形態における方向について定義する。脚柱部12がベッド部11から延びる方向を、上方向とし、上方向の反対方向を下方向とする。アーム部13が脚柱部12から延びる方向を、左方向とし、左方向の反対方向を右方向とする。左右方向と上下方向とに直交する方向を、前後方向とする。
ミシン101で刺繍模様の縫製が行われる場合、刺繍枠34が、刺繍枠移動装置19に装着される。刺繍枠34は、ベッド部11及び刺繍枠移動装置92本体の上側に配置される。刺繍枠34は、加工布100を保持する。刺繍枠移動装置92は、ベッド部11の左方に装着される。詳しくは後述するが、刺繍枠移動装置92は、刺繍枠34をX方向及びY方向に移動させる。なお、ミシン101は、刺繍枠34以外に、図示しないが、大きさや形状が異なる複数種類の刺繍枠を備える。ミシン101は、刺繍枠移動装置92に装着された刺繍枠の種類に応じて、刺繍枠の内側に縫製可能領域を設定する。以下の説明では、便宜上、刺繍枠34を用いて説明する。刺繍枠34は、内枠と外枠とで加工布100を挟持して保持する周知の構成のものであり、詳しい説明は省略する。
刺繍枠移動装置92は、前後方向に延びるキャリッジカバー35を備える。キャリッジカバー35は、刺繍枠移動装置92の本体上部に設けられる。Y軸移動機構(図示せず)が、キャリッジカバー35の内部に設けられる。Y軸移動機構は、キャリッジ(図示せず)をY方向(ミシン101の前後方向)に移動させる。刺繍枠34は、キャリッジに着脱可能である。従って、Y軸移動機構は、刺繍枠34をY方向に移動させる。
装着部(図示せず)は、キャリッジの右方に設けられる。装着部は、キャリッジカバー35の右側面より右方に突出している。装着部は、刺繍枠34を装着する。
X軸移動機構は、刺繍枠移動装置92の本体内に設けられる。X軸移動機構(図示せず)は、キャリッジ、Y軸移動機構、及びキャリッジカバー35をX方向(ミシン101の左右方向)に移動させる。刺繍枠34は、キャリッジに着脱可能である。従って、X軸移動機構は、刺繍枠34をX方向に移動させる。
このように、刺繍枠34をX方向及びY方向に移送させながら、図2に示す針棒6及びベッド部11内に設けられる釜機構(図示せず)を駆動させることにより、刺繍枠34に保持された加工布100に対して、所望の刺繍模様の縫製が実行される。
液晶ディスプレイ15が、脚柱部12の前面に設けられる。液晶ディスプレイ15は、縦長長方形状である。液晶ディスプレイ15は、複数種類の模様、各種の機能を実行させるコマンド名、各種のメッセージ等、様々な項目の画像を表示する。透明のタッチパネル26が、液晶ディスプレイ15の前面に設けられる。ユーザが液晶ディスプレイ15に表示された項目に対応するタッチパネル26の部位を、指や専用のタッチペン(図示せず)を用いて触れることにより、縫製したい模様や実行すべきコマンドを選択することができる。
縫製開始・停止スイッチ21が、アーム部13の前面下部に設けられる。縫製開始・停止スイッチ21は、ミシン101による縫製を開始又は停止させる。縫製開始・停止スイッチ21が押されると、ミシン101は、縫製開始又は停止の指令を制御部60に指示する。
図2を参照して、針棒6、縫針7、押え棒45、及び押え足47について説明する。図2では、説明の都合上、刺繍枠移動装置19及び刺繍枠34の図示は省略している。針棒6と押え棒45が、頭部14の下側に設けられる。縫針7が、針棒6の下端部に固定される。押え足47が、押え棒45の下端部に固定される。押え足47は、加工布100を押える。また、イメージセンサ50が、頭部14内の前方下部に設けられる。イメージセンサ50は、加工布100の上面を撮影する。イメージセンサ50の撮影領域は、刺繍枠34の内側を撮影可能な領域であるとする。イメージセンサ50は、CMOSセンサ及び制御回路を備えており、CMOSセンサで画像を撮影する。イメージセンサ50は、支持フレーム51に固定される。支持フレーム51は、ミシン101のフレーム(図示外)に取り付けられる。縫製部は、刺繍枠34、刺繍枠移送装置92、キャリッジカバー35、X軸移送機構、Y軸移送機構、X軸モータ83、Y軸モータ84、針棒6、及び釜機構を含む。
図3を参照して、ミシン101の電気的構成について説明する。ミシン101の制御部60は、CPU61,ROM62,RAM63,カードスロット17,外部アクセスRAM68,入力インターフェイス65,及び出力インターフェイス66を含み、これらはバス67により相互に接続される。縫製開始・停止スイッチ21,タッチパネル26,及びイメージセンサ50が、入力インターフェイス65に接続される。駆動回路72,75,85および86が、出力インターフェイス66に電気的に接続される。駆動回路72は、ミシンモータ79を駆動する。駆動回路75は、液晶ディスプレイ15を駆動する。駆動回路85および86は、刺繍枠34を移送させるX軸モータ83及びY軸モータ84を夫々駆動する。
CPU61は、ミシン101の主制御を司り、読み出し専用の記憶素子であるROM62に記憶されたプログラムデータ210に従って、各種演算及び処理を実行する。ROM62は、プログラムデータ210と、刺繍データ220と、を記憶する。プログラムデータ210は、縫製プログラムを含む。RAM63は、任意に読み書き可能な記憶素子である。RAM63は、CPU61が演算処理した演算結果を記憶する。RAM63は、模様位置データ310と、撮影画像データ320と、相対配置データ330と、を記憶する。撮影画像データ320は、撮影部によって撮影された撮影画像321を示すデータである。相対配置データ330は、刺繍模様120の位置と、単位図柄130の特徴点131と、の相対的な配置を示すデータである。
図4に示す様に、模様位置データ310は、刺繍模様120の位置に関するデータである。具体的には、模様位置データ310は、角度α、反転の有無を示すフラグβ、及び刺繍模様120の中心座標121が相互に対応付けられる。本実施形態では、加工布100に刺繍模様120が6つ縫製される。6つの刺繍模様120の角度αは、0°、60°、120°、180°、240°、300°である。6つの刺繍模様120のフラグβは、全て0である。6つの刺繍模様120の中心座標121は、座標P1〜P6である。
[縫製プログラム]
図5〜図11を参照して、縫製プログラムについて説明する。縫製プログラムは、ミシン101のCPU61によって実行される。例えば、ユーザがタッチパネル26に触れ、所望の刺繍模様120を選択した場合、CPU61は、ROM62からプログラムデータ210を読み出し、縫製プログラムを実行する。フローチャートに示す各ステップは、CPU61の処理を示す。図6に示す図柄105が、刺繍枠34に保持された加工布100に予め印刷されている。図柄105は、例えば、雪の結晶の模様である。刺繍座標系では、ミシン101の左右方向がX軸方向と一致し、ミシン101の前後方向がY軸方向と一致する。ミシン101の左から右方向に向かう方向がX軸の+方向、後から前に向かう方向がY軸の+方向である。
S11では、CPU61は、ユーザにより液晶ディスプレイ15に表示された撮影キー(図示せず)が押されたか否かを判断する。CPU61は、撮影キーが押されたと判断した場合(S11:YES)、イメージセンサ50により撮影領域が撮影され、S12へ処理を進める。CPU61は、撮影キーが押されていないと判断した場合(S11:NO)、S11の処理を繰り返す。
S12では、CPU61は、加工布100に予め形成された図柄105の撮影をイメージセンサ50に指令する。イメージセンサ50は撮影指令を受け付けて、刺繍枠34の内側の撮影領域を撮影する。このとき、刺繍枠34は原点位置Sに位置しており、撮影領域は、加工布100の上面において、縫針7の針落ち点よりも手前側の位置にあるとする。即ち、刺繍枠34の原点位置Sと撮影領域との相対位置は、予め設定されている。そして、図6に示す様に、撮影領域は、加工布100に予め形成された図柄105を含む。CPU61は、撮影領域を撮影した撮影画像321を撮影画像データ320としてRAM63に記憶させる。ここで、縫針7の針落ち点とは、縫針7が下方に移動したときに加工布100に刺さる点のことをいう。具体的には、針落ち点は、針棒6が下方に移動し際の、刺繍枠34内の針棒6の相対位置である。また、刺繍枠34の原点位置Sとは、刺繍枠34の内側に設定された縫製可能領域の中心位置が、縫針7の針落ち点と一致する位置である。
S13では、図7に示す様に、CPU61は、イメージセンサ50によって撮影された撮影画像321に基づいて、図柄105の特徴点110を抽出する。ここで、撮影画像321における座標の原点は、図6に示す様に、左上の頂点を原点とするが、適宜変更してもよい。具体的には、CPU61は、RAM63から撮影画像データ320を読み出す。CPU61は、周知技術の画像処理を行うことにより、図柄105の特徴点110を抽出する。CPU61は、抽出した図柄105の特徴点110を示す座標をRAM63に記憶させる。特徴点110は、図7に「×」で示す点である。特徴点110は、図柄105の輪郭線を示す座標である。特徴点110は、図柄105の輪郭線において、所定角度以上曲がる点である。
図柄105の特徴点110の抽出方法について具体的に説明する。CPU61は、ハフ変換により、撮影画像321から直線を抽出する。CPU61は、ハフ変換された撮像画像に、ゾーベルフィルタ処理を実行し、エッジ強度画像を生成する。エッジとは、画像の濃度値が急激に変化する箇所である。CPU61は、エッジ強度画像を二値化して、エッジ点列画像を作成する。CPU61は、エッジ点列画像に対してハフ変換を実行し、ハフ変換画像を生成する。CPU61は、ハフ変換画像に対して非極大抑制処理を実行し、ハフ変換画像の局所的に明るい点を抽出する。CPU61は、抽出された明るい点のうち、所定の閾値より明るい点を抽出する。CPU61は、抽出された明るい点に対して、逆ハフ変換処理を実行し、直線を抽出する。CPU61は、Harris Operatorにより、抽出された直線の交点を図柄105の特徴点110として抽出する。
S15では、CPU61は、ROM62から刺繍模様120を示す刺繍データ220を読み出す。
CPU61は、S13によって抽出された図柄105の特徴点110の中から、図柄105の一部である単位図柄130の特徴点を示す座標を抽出する。具体的には、CPU61は、S17、S19、及びS21を処理する。
S17では、図8に示す様に、CPU61は、イメージセンサ50によって撮影された撮影画像321上において、刺繍模様120の位置の指定を受け付ける。刺繍模様120は、星形の模様であるとする。CPU61は、撮影画像321上において、刺繍模様120が配置されたか否かを判断する。具体的には、CPU61は、撮影画像321を液晶ディスプレイ15に表示させる。ユーザは、撮影画像321が表示されている液晶ディスプレイ15上のタッチパネル26に、指又はタッチペンで所望の位置に触れることで、星形の刺繍模様120の位置を指定する。CPU61は、指又はタッチペンによるタッチパネル26への接触を検出することで、星形の刺繍模様120の位置を指定したか否かを判断する。CPU61は、ユーザが刺繍模様120の位置を指定したことに応じて(S17:YES)、S19へ処理を進める。CPU61は、ユーザが刺繍模様120の位置を指定していない場合(S17:NO)、S17の処理を繰り返す。
CPU61は、S17にて受け付けた刺繍模様120の位置に基づいて、図柄105の一部の特徴点を単位図柄130の特徴点として抽出する。具体的には、CPU61は、S19及びS21を処理する。
S19では、CPU61は、刺繍模様120の位置に対応する特定位置を決定する。刺繍模様120の位置に対応する特定位置とは、例えば、刺繍模様120の中心位置である。具体的には、刺繍模様120のマスクデータの中心位置を示す座標を、刺繍模様120の中心座標121とする。CPU61は、刺繍模様120の中心座標121を、模様位置データ310としてRAM63に記憶させる。ここで、マスクデータとは、刺繍模様120の全体を包含しかつ大きさが最小となる矩形のデータである。
S21では、CPU61は、図9に示す様に、S13によって抽出された図柄105の特徴点110の中から、図柄105の一部の図柄の特徴点を、単位図柄130の特徴点131として抽出する。図柄105の一部の図柄とは、S19によって決定された刺繍模様120の位置に対応する特定位置の周辺にある図柄である。具体的には、CPU61は、刺繍模様120の中心座標121の周辺にある図柄の特徴点を、単位図柄130の特徴点131を示す座標として抽出する。CPU61は、単位図柄130の特徴点131をRAM63に記憶させる。中心座標121の周辺とは、中心座標121に対して所定範囲内の特徴点である。所定範囲は、例えば、中心座標121に対して矩形の領域である。矩形の領域に限らず、所定範囲は、例えば、中心座標121を中心点とした半径γの円の内側であってもよい。ここで、半径γは、予め設定された値でもよいし、ユーザが適宜設定する値でもよい。
S23では、CPU61は、S21によって単位図柄130の特徴点131が抽出された後に、刺繍模様120の位置と、単位図柄130の特徴点131と、の相対的な配置を相対配置データ330としてRAM63に記憶させる。刺繍模様120の位置と、単位図柄130の特徴点131と、の相対的な配置は、例えば、刺繍模様120の中心座標121と、単位図柄130の特徴点131を示す座標と、の相対的な配置である。
S25では、CPU61は、角度α、反転の有無を示すフラグβを初期化する。具体的には、CPU61は、角度αとフラグβに、夫々0を代入する。角度αは、単位図柄130と対称な図柄として単位図柄130を回転させた図柄の回転角度である。反転の有無を示すフラグβは、単位図柄130と対称な図柄として単位図柄130を反転させたか否かを判断するためのフラグである。
CPU61は、S21によって抽出された単位図柄130の特徴点131から単位図柄130と対称な図柄140の特徴点を生成する。CPU61は、単位図柄130と対称な図柄140の特徴点と、図柄105の特徴点110と、を照合する。具体的には、CPU61は、S27、S41、及びS43を処理する。
S27では、図10に示す様に、CPU61は、単位図柄130と対称な図柄140の特徴点と、図柄105の特徴点110とが、一致するか否かを判断する。具体的には、CPU61は、S41によって回転された角度αにおける単位図柄130の特徴点131と、図柄105の特徴点110とが、一致するか否かを判断する。また、CPU61は、S43によって反転された、及び反転されていない単位図柄130の特徴点131と、図柄105の特徴点110とが、一致するか否かを判断する。具体的には、CPU61は、周知技術のテンプレートマッチング、又は特徴マッチング等による画像処理を行い、上記の判断を行う。CPU61は、角度α及びフラグβにおける単位図柄130の特徴点131と、図柄105の特徴点110とが、一致すると判断したことに応じて(S27:YES)、S29へ処理を進める。CPU61は、角度α及びフラグβにおける単位図柄130の特徴点131と、図柄105の特徴点110とが、一致しないと判断したことに応じて(S27:NO)、S37へ処理を進める。ここで、上記の「一致」は、誤差が所定の閾値以下である「ほぼ一致」を含むものとする。
特徴点を照合する画像処理について具体的に説明する。CPU61は、例えば、特開昭62―92085号公報に記載の周知の画像処理を用いて、単位図柄130と対称な図柄140の特徴点と、図柄105の特徴点110との一致度に基づいて、一致するか否かを判断する。詳細には、CPU61は、単位図柄130と対称な図柄140の特徴点と、図柄105の一部の特徴点との一致度(%)を算出する。CPU61は、一致度が所定の閾値より小さい場合、一致しないと判断する。CPU61は、一致度が所定の閾値より大きい場合、一致すると判断する。また、CPU61は、例えば、特開平8―227459号公報に記載の周知の画像処理を用いて、各特徴点との差分を基づいて、一致するか否かを判断してもよい。具体的には、CPU61は、単位図柄130と対称な図柄140の各特徴点と、図柄105の一部の各特徴点との差を示す距離を算出する。CPU61は、各特徴点との距離を合算した合計値を算出する。CPU61は、合計値が所定の閾値より大きい場合、一致しないと判断する。CPU61は、合計値が所定の閾値より小さい場合、一致すると判断する。上記方法に限らず、特徴点を照合することができれば、他の方法であってもよい。
S29では、CPU61は、S27で一致したと判断したときの角度αを、図4に示す模様位置データ310としてRAM63に記憶させる。角度αは、0°、60°、120°、180°、240°、300°である。ここで、角度αは、図10に示す様に、上を向く単位図柄130の特徴点(第1特徴点111)を0°とし、反時計回り方向を角度が増加する方向であるとする。本実施形態では、CPU61がS27で一致すると判断した図柄105の特徴点110は、角度α=0°、60°、120°、180°、240°、300°の単位図柄130の各特徴点131と一致する6つの特徴点群である。6つの特徴点群は、第1特徴点111、第2特徴点112、第3特徴点113、第4特徴点114、第5特徴点115、及び第6特徴点116である。
S31では、CPU61は、フラグβを、図4に示す模様位置データ310としてRAM63に記憶させる。フラグβ=1は、単位図柄130の特徴点131が反転していることを示す。フラグβ=0は、単位図柄130の特徴点131が反転していないことを示す。本実施形態では、模様位置データ310として記憶されるフラグβは、全て0である。
S32では、CPU61は、相対的な配置を読み出す。具体的には、CPU61は、RAM63から相対配置データ330を読み出す。
S35では、CPU61は、S27で照合した結果に基づいて、単位図柄130と対称な図柄140に対する刺繍模様120の配置を決定する。図11に示す様に、CPU61は、RAM63から読み出された、刺繍模様120の位置と、単位図柄130の特徴点131と、の相対的な配置に基づいて、単位図柄130と対称な図柄140に対する刺繍模様120の配置を決定する。具体的には、CPU61は、RAM63から読み出された相対配置データ330に基づいて、単位図柄130と対称な図柄140に対する刺繍模様120の中心座標121を算出する。詳細には、CPU61は、一致する対称な図柄140の特徴点からの相対配置データ330が示す方向及び距離にある座標を、単位図柄130と対称な図柄140に対する刺繍模様120の中心座標121として算出する。CPU61は、算出した刺繍模様120の中心座標121を模様位置データ310としてRAM63に記憶させる。本実施形態では、中心座標121は、座標P1、P2、P3、P4、P5、P6である。CPU61は、S27によって図柄105の特徴点110と一致すると判断した単位図柄130の特徴点131の角度αに基づいて、単位図柄130と対称な図柄140に対する刺繍模様120の配置を決定する。また、CPU61は、S27によって図柄105の特徴点110と一致すると判断した単位図柄130の特徴点131の反転の有無を示すフラグβに基づいて、単位図柄130と対称な図柄140に対する刺繍模様120の配置を決定する。さらに、CPU61は、中心座標P1〜P6に基づいて、単位図柄130と対称な図柄140に対する刺繍模様120の配置を決定する。具体的には、CPU61は、RAM63から模様位置データ310を読み出し、角度α、フラグβ、及び刺繍模様120の中心座標121に従って、刺繍模様120の配置を決定する。CPU61は、決定された刺繍模様120の配置に基づいて、刺繍データとしてROM62に記憶させる。
S37では、CPU61は、全ての角度の探索を完了したか否かを判断する。具体的には、CPU61は、角度α≧360°であるか否かを判断する。CPU61は、角度α≧360°であると判断したことに応じて(S37:YES)、S39へ処理を進める。CPU61は、角度α<360°であると判断したことに応じて(S37:NO)、S41へ処理を進める。
S39では、CPU61は、反転状態も含めて全ての角度を探索したか否かを判断する。具体的には、CPU61は、フラグβ=1か否かを判断する。CPU61は、フラグβ=1であると判断したことに応じて(S39:YES)、S45へ処理を進める。CPU61は、フラグβ=1ではないと判断したことに応じて(S39:NO)、S43へ処理を進める。
S41では、CPU61は、単位図柄130の特徴点131を複数の異なる角度の各角度αに回転させる。CPU61は、単位図柄130の特徴点131を1°回転させる。具体的には、刺繍模様120の中心座標121を中心として、単位図柄130の特徴点131を反時計回りに1°回転させる。詳細には、CPU61は、すべての角度0°〜359°に対して一致するか否かを判断するために、角度αに1°を加算する。
S43では、CPU61は、S21によって抽出された単位図柄130の特徴点131を反転させる。具体的には、CPU61は、単位図柄130の特徴点131の配置を反転させた特徴点と一致するか否かを判断するために、フラグβに1を代入する。反転とは、具体的には、単位図柄130の特徴点を、中心座標121を通過し上下方向に延びる中心線に対して左右反転させることである。例えば、特徴点(X0,Y0)があった場合、X=Δの中心線に対してX方向(左右方向)に反転させると、特徴点(2Δ―X0,Y0)となる。また、CPU61は、反転させた後に再度全ての角度を探索するために、角度αを初期化する。具体的には、CPU61は、角度αに0を代入する。
S45では、CPU61は、S35によって決定された単位図柄130と対称な図柄140に対する刺繍模様120の配置と、刺繍枠34に対する撮影領域の相対位置とに基づいて、刺繍模様120の縫製を縫製部に指令する。縫製部は指令を受け付けて、刺繍枠34をX方向及びY方向に移動させ、加工布100に刺繍模様120を縫製する。縫製とは、X軸モータ83、及びY軸モータ84を駆動して、刺繍枠移動装置92が刺繍枠34をX方向及びY方向に移動させ、ミシンモータ79を駆動して針棒6を上下方向に往復運動させることである。縫製部は、駆動回路72、85、86を含む。CPU61は、S45終了後、縫製プログラムを終了する。上記のようにして、図11に示す刺繍模様120の配置どおり、加工布105に予め形成(印刷)された図柄105に対して、6つの刺繍模様120を見栄え良く綺麗に縫製することができる。
[本実施形態の効果]
S17では、ユーザは、撮影画像321が液晶ディスプレイ15に表示され、撮影画像321が表示されている液晶ディスプレイ15上のタッチパネル26をタッチすることにより、刺繍模様120を配置する位置を指定する。このため、ユーザは、所望する位置に刺繍模様120を容易に配置することができる。
S21では、CPU61は、刺繍模様120の中心座標121の周辺にある図柄の特徴点を示す座標を単位図柄130の特徴点131として抽出する。このため、ユーザは、刺繍模様120の位置を指定するだけで、照合対象となる単位図柄130を決定することができる。
S41では、単位図柄130の特徴点131を360°回転させて、S27で単位図柄130の特徴点131と、図柄105の特徴点110とが一致するか否かを判断する。これにより、回転対称性の判断を正確に行うことができる。
S43では、単位図柄130の特徴点131を反転させて、S27で単位図柄130の特徴点131と、図柄105の特徴点110とが一致するか否かを判断する。これにより、線対称性の判断を正確に行うことができる。
[変形例]
本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
本実施形態においては、加工布100の図柄105は、回転対称形状であった。しかしながら、図12に示す図柄205の様に、左右方向において線対称である形状であってもよい。図12は、図柄205を、イメージセンサ50で撮影した撮影画像321Bである。図柄205は、左側の図柄205Lと、右側の図柄205Rとからなる。左側の図柄205Lと右側の図柄205Rは、Y方向に延びる仮想直線123に対して、線対称(左右反転)となっている。
ユーザは、左側の図柄205Lの一部と重なるように刺繍模様120を配置する。CPU61は、刺繍模様120の位置に基づいて、単位図柄230を決定する。ここで、説明を簡単にする為、図柄205Lと単位図形230は同一であるとする。CPU61は、単位図柄230を仮想直線123に対して左右に反転させて、右側の図柄205Rと照合する。CPU61は、照合した結果、右側の図柄205Rは単位図柄230と一致すると判断する。そして、CPU61は、上述の各処理を行うことによって、左側の図柄205Lと刺繍模様120の配置に基づいて、右側の図柄205Rに対して刺繍模様120を自動的に配置する。また、加工布100の図柄は、上記のように、左右方向に線対称である形状の図柄ではなく、上下方向に線対称である形状の図柄であってもよい。
本実施形態は、本縫いミシン101であったが、多針ミシンであってもよい。
CPU61が、ROM62に記憶されたプログラムデータ210を実行することで、ミシン101では、各種の機能が実現される。CPU61は、ミシン101が備える各種の機能手段となる制御部として特定することもできる。なお、プログラムデータ210は、ミシン101の工場出荷時にROM62に書き込まれる。ROM62は、コンピュータで読み取り可能な記憶装置の一例である。ROM62の代わりに、例えば、HDD,RAMなどが記憶装置として利用されて良い。また、この場合の記憶装置は、非一時的な記憶媒体である。非一時的な記憶媒体は、データを記憶する時間の長さに関わらず、データを留めておくことが可能なものである。また、プログラムデータ210は、外部のサーバ等の記憶媒体に保存されていてもよい。プログラムデータ210がサーバに記憶される場合、プログラムデータ210は、接続インターフェースを介して外部のサーバなどからダウンロードされ、ROM62に適宜記憶される。この場合、プログラムデータ210は、コンピュータで読み取り可能な一時的な記憶媒体としての外部のサーバなどから伝送信号としてミシン101に送信される。
本実施形態では、図柄105の特徴点110を示す座標を抽出する手段と、単位図柄130の特徴点131を抽出する手段と、図柄105の特徴点110を示す座標と、単位図柄130と対称な図柄140の特徴点を示す座標と、を照合する手段と、単位図柄130と対称な図柄140に対する刺繍模様120の配置を決定する手段と、をCPU61が実行するソフトウェアにより実現したが、各手段をハードウェアにより実現してもよい。
〔本発明と実施例との対応関係〕
本実施形態における図柄105は、本発明における予め形成された図柄の一例である。
本実施形態におけるイメージセンサ50は、本発明における撮影部の一例である。
本実施形態における単位図柄130は、本発明における単位図柄の一例である。
本実施形態における単位図柄130と対称な図柄140は、本発明における単位図柄と対称な図柄の一例である。
本実施形態における撮影画像321は、本発明における撮影画像の一例である。
本実施形態における図柄105の特徴点110は、本発明における図柄の特徴点の一例である。
本実施形態における単位図柄130の特徴点131は、本発明における単位図柄の特徴点の一例である。
本実施形態における刺繍模様120の中心座標121は、本発明における刺繍模様の位置に対応する所定位置の一例である。
本実施形態における角度αは、本発明における角度の一例である。
本実施形態におけるフラグβは、本発明における反転の有無の一例である。
本実施形態における縫製部は、本発明における縫製部の一例である。
本実施形態における模様位置データ310は、本発明における刺繍模様の配置の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS12は、本発明における撮影指令ステップの一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS13は、本発明における第1抽出手段、及び第1抽出ステップの一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS17は、本発明における受付手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS19は、本発明における第2決定手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS21は、本発明における第4抽出手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS19、S21は、本発明における第3抽出手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS17、S19、S21は、本発明における第2抽出手段、及び第2抽出ステップの一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS23は、本発明における記憶制御手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS27、S41、S43は、本発明における照合手段、及び照合ステップの一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS27は、本発明における第1判断手段、及び第2判断手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS35は、本発明における第1決定手段、及び第1決定ステップの一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS45は、本発明における縫製指令ステップの一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS41は、本発明における回転手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS43は、本発明における反転手段の一例である。
本実施形態におけるミシン101は、本発明におけるミシンの一例である。
本実施形態におけるプログラムデータ210は、本発明における縫製プログラムの一例である。
100 加工布
101 ミシン

Claims (8)

  1. 加工布に予め形成された図柄を撮影する撮影部と、
    前記撮影部によって撮影された撮影画像に基づいて、前記図柄の特徴点を抽出する第1抽出手段と、
    前記第1抽出手段によって抽出された前記図柄の中から、前記図柄の一部である単位図柄の特徴点を抽出する第2抽出手段と、
    前記第2抽出手段によって抽出された前記単位図柄の特徴点から前記単位図柄と対称な図柄の特徴点を生成し、前記図柄の特徴点と、前記単位図柄と対称な図柄の特徴点と、を照合する照合手段と、
    前記照合手段が照合した結果に基づいて、前記単位図柄と対称な図柄に対する刺繍模様の配置を決定する第1決定手段と、
    前記第1決定手段によって決定された前記単位図柄と対称な図柄に対する前記刺繍模様の配置に基づいて、前記刺繍模様を縫製する縫製部と、
    を備えることを特徴とするミシン。
  2. 前記第2抽出手段は、
    前記撮影部によって撮影された前記撮影画像上において、前記刺繍模様の位置の指定を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた前記刺繍模様の位置に基づいて、前記図柄の一部の特徴点を前記単位図柄の特徴点として抽出する第3抽出手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記第3抽出手段は、
    前記刺繍模様の位置に対応する特定位置を決定する第2決定手段と、
    前記第1抽出手段によって抽出された前記図柄の特徴点の中から、前記第2決定手段によって決定された前記刺繍模様の位置に対応する特定位置の周辺にある前記図柄の一部の特徴点を前記単位図柄の特徴点として抽出する第4抽出手段と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記第2抽出手段は、
    前記第3抽出手段によって抽出された後に、前記刺繍模様の位置と、前記単位図柄の特徴点と、の相対的な配置を記憶部に記憶させる記憶制御手段をさらに有し、
    前記第1決定手段は、
    前記記憶部から読み出された、前記刺繍模様の位置と、前記単位図柄の特徴点と、の相対的な配置に基づいて、前記単位図柄と対称な図柄に対する前記刺繍模様の配置を決定することを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  5. 前記照合手段は、
    前記第2抽出手段によって抽出された前記単位図柄の特徴点を複数の異なる角度の各角度に回転させる回転手段と、
    前記回転手段によって各角度に回転された前記単位図柄の特徴点と、前記図柄の特徴点と、が一致するか否かを判断する第1判断手段と、
    を有し、
    前記第1決定手段は、
    前記第1判断手段が前記図柄の特徴点と一致すると判断した前記単位図柄の特徴点の角度に基づいて、前記単位図柄と対称な図柄に対する前記刺繍模様の配置を決定することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  6. 前記照合手段は、
    前記第2抽出手段によって抽出された前記単位図柄の特徴点を反転させる反転手段と、
    前記反転手段によって反転された、及び反転されていない前記単位図柄の特徴点と、前記図柄の特徴点と、が一致するか否かを判断する第2判断手段と、
    を有し、
    前記第1決定手段は、
    前記第2判断手段が前記図柄の特徴点と一致すると判断した前記単位図柄の特徴点の反転の有無に基づいて、前記単位図柄と対称な図柄に対する前記刺繍模様の配置を決定することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  7. 撮影部及び縫製部を備えるミシンを制御するコンピュータに、
    加工布に予め形成された図柄の撮影を前記撮影部に指令する撮影指令ステップと、
    前記撮影ステップの指令によって撮影された撮影画像に基づいて、前記図柄の特徴点を抽出する第1抽出ステップと、
    前記第1抽出ステップによって抽出された前記図柄の中から、前記図柄の一部である単位図柄の特徴点を抽出する第2抽出ステップと、
    前記第2抽出ステップによって抽出された前記単位図柄の特徴点から前記単位図柄と対称な図柄の特徴点を生成し、前記図柄の特徴点と、前記単位図柄と対称な図柄の特徴点と、を照合する照合ステップと、
    前記照合ステップが照合した結果に基づいて、前記単位図柄と対称な図柄に対する前記刺繍模様の配置を決定する第1決定ステップと、
    前記第1決定ステップによって決定された前記単位図柄と対称な図柄に対する前記刺繍模様の配置に基づいて、前記刺繍模様の縫製を前記縫製部に指令する縫製指令ステップと、
    を実行させることを特徴とする縫製プログラム。
  8. 撮影部及び縫製部を備えるミシンにおいて、
    加工布に予め形成された図柄の撮影を前記撮影部に指令する撮影指令ステップと、
    前記撮影指令ステップの指令によって撮影された撮影画像に基づいて、前記図柄の特徴点を抽出する第1抽出ステップと、
    前記第1抽出ステップによって抽出された前記図柄の中から、前記図柄の一部である単位図柄の特徴点を抽出する第2抽出ステップと、
    前記第2抽出ステップによって抽出された前記単位図柄の特徴点から前記単位図柄と対称な図柄の特徴点を生成し、前記図柄の特徴点と、前記単位図柄と対称な図柄の特徴点と、を照合する照合ステップと、
    前記照合ステップが照合した結果に基づいて、前記単位図柄と対称な図柄に対する前記刺繍模様の配置を決定する第1決定ステップと、
    前記第1決定ステップによって決定された前記単位図柄と対称な図柄に対する前記刺繍模様の配置に基づいて、前記刺繍模様の縫製を前記縫製部に指令する縫製指令ステップと、
    を備えることを特徴とする縫製方法。
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