JP2015008848A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】演出に注目させることが可能な遊技台を提供する。
【解決手段】 遊技台は、複数種類の報知を少なくとも実行可能な報知手段を備え、前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第一の報知であり、前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第二の報知であり、前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第三の報知であり、前記第一の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、前記第一の情報は、前記第二の情報と少なくとも異なる情報であり、前記第二の情報は、エラーに少なくとも関連する報知であり、前記第三の報知は、前記第一の報知が実行されることにより認識困難である。
【選択図】図34

Description

本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(パチンコ機)などに代表される遊技台に関する。
従来、遊技の興趣の向上を目的として、演出の多様化が図られている(例えば、特許文献1参照)。一方で、遊技台ではエラーが起こりうる場合があり、報知手段によってエラーを報知することで、遊技者の不利益の防止や不正者の不正行為等の早期発見を促すようにしている。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台は、報知手段に改良の余地がある。
本発明の目的は、報知手段に特徴を持った遊技台を提供することにある。
本発明に係る遊技台は、情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段を備えた遊技台であって、前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段は、第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段は、第三の報知を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、前記第三の報知は、前記第一の報知により遊技者に認識困難とされる、ことを特徴とする遊技台である。
本発明によれば、報知手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
パチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機を背面側から見た外観図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)装飾図柄の一例を示したものである。(c)普図の停止表示図柄の一例を示したものであり、(d)普図の装飾図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。 第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。 (a)特図確率が特図高確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用高確率テーブルの一例である。(b)特図確率が特図低確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用低確率テーブルの一例である。(c)特図1の小当りの当否判定に用いる小当り判定用テーブルの一例である。(d)特図1(または特図2)の停止図柄を決定するための特図振分テーブルの一例である。 特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブルの一例である。 特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。 (a)普図確率が低確率状態の場合において普図の当否判定に用いる普通図柄当否判定用低確率テーブルの一例である。(b)普図確率が低確率状態の場合において普図の停止図柄を決定するための普通図柄図柄決定用低確率テーブルの一例である。(c)普図確率が高確率状態の場合において普図の当否判定に用いる普通図柄当否判定用高確率テーブルの一例である。(b)普図確率が高確率状態の場合において普図の停止図柄を決定するための普通図柄図柄決定用高確率テーブルの一例である。 (a)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。(b)普通図柄用装飾図柄の一例を示したものである。(c)普図の種類、普図装飾図柄の種類、電チュー開放パターンの関係を示した図である。(d)普通図柄用装飾図柄の変動表示のパターンを示した図である。 (a)先読み予告で保留変化を決定する先読み予告抽選テーブルの一例である。(b)保留表示の表示態様の一例を示す図である。 特図先読み処理の流れの一例を示したフローチャートである。 特図先読み処理の流れの一例を示したフローチャートである。 始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。 変動開始時サブ側予告等実行処理における演出抽選処理1の流れの一例を示したフローチャートである。 普図演出決定処理の流れを示すフローチャートである。 装飾図柄表示装置における演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。 装飾図柄表示装置における演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。 装飾図柄表示装置における本実施形態(実施例1)にかかる演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。 装飾図柄表示装置における本実施形態(実施例1)にかかる演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。 装飾図柄表示装置における本実施形態(実施例1)にかかる演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。 装飾図柄表示装置における本実施形態(実施例2)にかかる演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。 装飾図柄表示装置における本実施形態(実施例2)にかかる演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。 装飾図柄表示装置における本実施形態(実施例2)にかかる演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。 装飾図柄表示装置における本実施形態(実施例2)にかかる演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。 装飾図柄表示装置における本実施形態(実施例2)にかかる演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。 装飾図柄表示装置における本実施形態(実施例2)にかかる演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。 装飾図柄表示装置における本実施形態(実施例2)にかかる演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。 装飾図柄表示装置における本実施形態(実施例3)にかかる演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。 装飾図柄表示装置における本実施形態(実施例4)にかかる演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。 装飾図柄表示装置における本実施形態(実施例5)にかかる演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。 装飾図柄表示装置における本実施形態(実施例5)にかかる演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する内枠開放センサ1041を備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ1061を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放して露出した球貯留皿付扉開放レバー1081を操作することでロックが解除されて前面枠扉106と同様に開放することができる。球貯留皿付扉開放レバー1081の近傍には、球貯留皿付扉108の開放を検出する球貯留皿付扉開放センサ1082を備える。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224(224a、224b)を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。演出表示領域208dは、特図1保留表示領域208d1、特図2保留表示領域208d2および、普図演出表示領域208d4を含む領域であり、これについては後述する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内臓しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インターフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インターフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。
第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、所定の検出センサ、例えば演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インターフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する所定の信号、例えば発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示し、また普図演出表示領域208d4に表示される特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」、「特図B」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図C」、「特図D」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」、「特図B」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図C」、「特図D」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」〜「特図D」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図E」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図E」は2Rである点が異なる。
「特図F」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は,2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R時短無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」と「特図H」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図F」の隠れ確変と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図E」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」、「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」、「普図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
尚、ここでは、普図変動遊技のはずれを報知する図柄として「普図C」のみの場合を説明するが、特図と同様にはずれを報知する図柄は複数あってもよい。
図5(d)は、普図演出表示領域208d4(後述する)に表示する普通図柄用装飾図柄(普図装飾図柄)の一例を示したものである。普図演出表示領域208d4は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに含まれる領域である。
普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、普図表示装置210は普図の停止図柄態様を停止表示する。
普図装飾図柄は、当り図柄である「普通装飾1(○)」、「普図装飾2(◎)」と、はずれ図柄である「普図装飾3(×)」の3種類がある。普図表示装置210が普図の変動表示を行い、「普図A」を停止表示した場合、装飾図柄表示装置208の普図演出表示領域208d4には「普通装飾1(○)」が表示され、普図表示装置210が普図の変動表示を行い、「普図B」を停止表示した場合、普図演出表示領域208d4には「普通装飾2(◎)」が表示されていずれも普図の当りが報知される。また、普図表示装置210が普図の変動表示を行い、「普図C」を停止表示した場合、普図演出表示領域208d4には「普通装飾3(×)」が表示され、普図のはずれが報知される。なお、普図表示装置210における普図の図柄変動表示と、装飾図柄表示装置208おける普図の装飾図柄の変動表示は、同期していてもよいし、同期していなくてもよい。また、ここでは、普図変動遊技のはずれを報知する図柄として「普図C」のみの場合を説明するが、特図と同様にはずれを報知する図柄は複数あってもよい。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップSA01では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップSA01の次のステップSA03では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップSA03の次のステップSA05では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップSA03に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップSA07に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップSA03に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップSA05は繰り返し実行される。
ステップSA07では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップSA07の次のステップSA09では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップSA13)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップSA11に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップSA13に進む。
ステップSA11では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップSA15内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップSA11では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップSB33)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA13では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップSA13)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップSB33)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA13の次のステップSA15では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップSB07)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップSA15の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップSB01では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップSB01の次のステップSB03では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップSB03の次のステップSB05では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップSB05では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップSB05では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップSB05では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップSB05の次のステップSB07では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップSB09では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップSA15で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップSB09の次のステップSB11では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップSB11の次のステップSB13では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップSB13の次のステップSB15では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップSB15の次のステップSB17では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップSB05における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ、特図1乱数値記憶領域に格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータ(始動情報)が消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ、特図2乱数値記憶領域に格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータ(始動情報)が消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234、235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234、235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップSB17の次のステップSB19では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップSB19の次のステップSB21では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A、普図B)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図C)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップSB23に移行するようにしている。
ステップSB23では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図変動時間決定用乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップSB23の次のステップSB24では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理の詳細については後述する。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップSB25)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図5(a)に示す特図Aまたは特図B、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図Eまたは特図F、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図Cまたは特図D、はずれフラグがオンの場合には特図Iまたは特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図A〜特図Jのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、15ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップSB27に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップSB27)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容と同一であるため、その説明は省略する。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Jのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップSB25およびステップSB27における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップSB29)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップSB31)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本実施例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本実施例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップSB29の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブルを用いて大当りとするか、小当り(本実施例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図振分テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブルを用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。以上のような特図2関連抽選処理(ステップSB29)の後に、特図1関連抽選処理(ステップSB31)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、有利度の高い特図2変動遊技および有利度の低い特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
ステップSB31の次のステップSB33では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップSB33では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップSB33の次のステップSB35では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップSB35の次のステップSB37では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップSB05において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップSB19)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップSB37の次のステップSB39では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップSB43に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップSB41に進む。ステップSB41では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップSB01で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップSB43では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のストローブ割込み処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップSC01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずSC01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSC03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSC05の処理に移行する。
ステップSC05では、タイマ変数に0を代入する。
ステップSC07では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップSC09では、演出制御処理を行う。例えば、SC07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップSC11では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップSC09で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップSC13では、SC09で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップSC15では、SC09で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップSC17では、SC09で読み出した演出データの中に演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップSC19では、SC09で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、SC03へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSD01では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE01では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップSC03において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSC03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE03では、ステップSC19で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部500の処理>
次に、第2副制御部500の処理について説明する。図9は、第2副制御部500のCPU(不図示)が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図9のステップSG01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップSG01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSG01の次のステップSG03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSG05の処理に移行する。ステップSG05では、タイマ変数に0を代入する。
ステップSG05の次のステップSG07では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU(不図示)は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップSG07の次のステップSG09では、演出制御処理を行う。例えば、ステップSG07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM(不図示)から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップSG09の次のステップSG11では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップSC09で読み出した演出データの中に不図示のVDP(Video Display Processor)への命令がある場合には、この命令をVDPに出力する。
ステップSC11の次のステップSC13では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップSG09で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップSG13の次のステップSG15では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップSG09で読み出した演出データの中に第1副制御部400に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップSG03に戻る。
以下、図10〜図15を参照して、本実施形態のパチンコ機100の制御部で用いる各種テーブル等について説明する。
<当否判定用高確率テーブル>
図10(a)は、特図確率が特図高確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用高確率テーブルの一例である。
当否判定用高確率テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この当否判定用高確率テーブルには、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1(または特図2)の当否結果と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図高確率状態の場合に、この当否判定用高確率テーブルを参照し、所定のタイミングで取得した特図当選乱数値に基づいて、特図変動遊技を当選(大当り)とするか、不当選(ハズレ)とするかの「特図の当否判定(特図の大当り判定)」を行う。
例えば、特図確率が特図高確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10001〜11638の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に、大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。
一方、特図確率が特図高確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が0〜10000、または11639〜65535の数値範囲の場合には、特図変動遊技のハズレと判定して、上述の大当りフラグの格納領域にハズレとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域にハズレの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」という)。なお、乱数値の数値範囲は、本例で示した数値範囲に限定されないことは言うまでもない(以下に説明する他のテーブルについても同様である)。
<当否判定用低確率テーブル>
図10(b)は、特図確率が特図低確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用低確率テーブルの一例である。
当否判定用低確率テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この当否判定用低確率テーブルには、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1(または特図2)の当否結果と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図低確率状態の場合に、この当否判定用低確率テーブルを参照し、所定のタイミングで取得した特図当選乱数値に基づいて、特図変動遊技を当選(大当り)とするか、不当選(ハズレ)とするかの「特図の当否判定(特図の大当り判定)」を行う。
例えば、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10001〜10162の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。一方、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が0〜10000、または10163〜65535の数値範囲の場合には、特図変動遊技のハズレと判定して、大当りフラグをオフに設定する。
<小当り判定用テーブル>
図10(c)は、特図1の小当りの当否判定に用いる小当り判定用テーブルの一例である。
小当り判定用テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この小当り判定用テーブルには、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1の当否結果と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、特図の種類が特図1の場合で、且つ、上述の特図変動遊技において図10(a)(b)による当否判定の結果がハズレと判定された場合には、この小当り判定用テーブルを参照し、所定のタイミングで取得した特図当選乱数値に基づいて、特図変動遊技を当選(小当り)とするか、不当選(ハズレ)とするかの「特図1の当否判定(特図1の小当り判定)」を行う。
例えば、取得した特図1の特図当選乱数値が0〜12999の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に、小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という)。
一方、取得した特図1の特図当選乱数値が13000〜65535の数値範囲の場合には、特図変動遊技のハズレと判定して、上述の小当りフラグの格納領域にハズレとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域にハズレの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。なお、乱数値の数値範囲は、本例で示した数値範囲に限定されないことは言うまでもない(以下に説明する他のテーブルについても同様である)。
なお、本実施形態では、特図2において小当りの当選が無い場合を例に説明しているが、特図2に小当りの当選を設けてもよい。
<特図振分テーブル>
図10(d)は、特図1および特図2の停止図柄を決定するための特図振分テーブルの一例である。
特図振分テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この特図振分テーブルには、上述の特図の大当り判定(および特図1の場合には小当り判定)の結果(特図の当否判定結果)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、上記図5(a)を用いて説明した特図1および特図2の停止図柄の種類と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、この特図振分テーブルと、上述の大当り判定結果(大当りフラグの値)、特図1の場合には小当り判定結果(小当りフラグの値)、および、取得した図柄乱数値に基づいて、特図停止図柄の種類を決定する「特図図柄抽選」を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、取得した大当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がハズレの場合)には、取得したハズレ用図柄乱数値を図柄乱数値として使用する。
例えば、特図1について、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜19のときに(すなわち、20/100の確率で)特図Aを選択し、取得した図柄乱数値が20〜29のときに(すなわち、10/100の確率で)特図Bを選択し、取得した図柄乱数値が30〜39のときに(すなわち、10/100の確率で)特図Cを選択し、取得した図柄乱数値が40〜49のときに(すなわち、10/100の確率で)特図Dを選択し、取得した図柄乱数値が50〜69のときに(すなわち、20/100の確率で)特図Eを選択し、取得した図柄乱数値が70〜99のときに(すなわち、30/100の確率で)特図Fを選択する。
また、小当りフラグがオンの場合(当否判定結果が小当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜79のときに(すなわち、80/100の確率で)特図Gを選択し、取得した図柄乱数値が80〜99のときに(すなわち、20/100の確率で)特図Hを選択する。また、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がハズレの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜96のときに(すなわち、97/100の確率で)特図Iを選択し、取得した図柄乱数値が97〜99のときに(すなわち、3/100の確率で)特図Jを選択する。
また、特図2について、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜49のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Aを選択し、取得した図柄乱数値が50〜69のときに(すなわち、20/100の確率で)特図Bを選択し、取得した図柄乱数値が70〜79のときに(すなわち、10/100の確率で)特図Cを選択し、取得した図柄乱数値が80〜89のときに(すなわち、10/100の確率で)特図Dを選択し、取得した図柄乱数値が90〜99のときに(すなわち、10/100の確率で)特図Eを選択する。特図2では、「特図F」、「特図G」および特図「H」の選択はない。なお、図10(d)では、数値が割り当てられていないことは、「−」として表されており、以下のテーブルでも同様である。
また、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がハズレの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜96のときに(すなわち、97/100の確率で)特図Iを選択し、取得した図柄乱数値が97〜99のときに(すなわち、3/100の確率で)特図Jを選択する。
このように、本実施形態のパチンコ機100では、特図1よりも特図2の方が、15R特別大当り図柄である「特図A」または「特図B」に振り分けられる確率が高くなっており(特図1ではその確率が30/100であるのに対し、特図2ではその確率が70/100である)、特図2が有利であるということができる。
<特図1変動表示時間決定テーブル>
図11は、後述する特図先読み処理の変動時間抽選において、特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブルの一例である。
特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この特図1変動表示時間決定テーブルには、上述の特図1の停止図柄の種類と、特図1の変動時間と、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1の変動表示とともに装飾図柄表示装置208を用いて行う演出態様(以下、「変動パターン」とも言う)と、テーブル番号と、が関連付けされている。なお、本例では、変動時間と変動パターンは1対1の対応関係にあるため、変動時間と変動パターンを関連付けした別のデータテーブルを設けた上で、特図1変動表示時間決定テーブルには、変動時間と変動パターンのいずれか一方のみを記憶してもよい。
主制御部300の基本回路302は、この特図1変動表示時間決定テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、特図1の変動時間と、装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、テーブル番号を決定する「特図1変動時間抽選」を行う。
例えば、特図1の停止図柄の種類が特図A〜特図Dの場合には、電サポの有無に関わらず、取得した乱数値が0〜1000の数値範囲のときに、変動時間として15000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチ当り、テーブル番号としてテーブル1をそれぞれ選択し、取得した乱数値が1001〜20000の数値範囲のときに、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチA当り、テーブル番号としてテーブル1をそれぞれ選択し、取得した乱数値が20001〜65535の数値範囲のときに、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチB当り、テーブル番号としてテーブル1をそれぞれ選択する。また、特図1の停止図柄の種類が特図E〜特図Hの場合には、電サポの有無や取得した乱数値に関わらず、変動時間として12000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてチャンス目全消灯、テーブル番号としてテーブル2をそれぞれ選択する。
また、特図1の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ無、かつ、特図1変動遊技の保留数が3の場合には、取得した乱数値が0〜65000の数値範囲のときに、変動時間として3000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様として短縮ハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65001〜65400の数値範囲のときに、変動時間として10000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65401〜65500の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65501〜65536の数値範囲のときに、変動時間として60000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチBハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択する。
また、特図1の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ無、かつ、特図1変動遊技の保留数が0〜2の場合、または、特図1の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ有、かつ、特図1変動遊技の保留数が0〜3の場合には、取得した乱数値が0〜50000の数値範囲のときに、変動時間として7000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択し、取得した乱数値が50001〜60000の数値範囲のときに、変動時間として10000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択し、取得した乱数値が60001〜65000の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65001〜65536の数値範囲のときに、変動時間として60000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチBハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択する。
<特図2変動表示時間決定テーブル>
図12は、後述する特図先読み処理の変動時間抽選において、特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。
特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この特図2変動表示時間決定テーブルには、上述の特図2の停止図柄の種類と、特図2の変動時間と、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図2の変動表示とともに装飾図柄表示装置208を用いて行う演出態様(変動パターン)と、テーブル番号と、が関連付けされている。なお、本例では、変動時間と変動パターンは1対1の対応関係にあるため、変動時間と変動パターンを関連付けした別のデータテーブルを設けた上で、特図1変動表示時間決定テーブルには、変動時間と変動パターンのいずれか一方のみを記憶してもよい。
主制御部300の基本回路302は、この特図2変動表示時間決定テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、特図2の変動時間と、装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、テーブル番号を決定する「特図2変動時間抽選」を行う。
例えば、特図2の停止図柄の種類が特図A〜特図Dの場合で、電サポ無の場合には、取得した乱数値が0〜1000の数値範囲のときに、変動時間として15000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチ当り、テーブル番号としてテーブル5をそれぞれ選択し、取得した乱数値が1001〜20000の数値範囲のときに、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチA当り、テーブル番号としてテーブル5をそれぞれ選択し、取得した乱数値が20001〜65535の数値範囲のときに、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチB当り、テーブル番号としてテーブル5をそれぞれ選択する。また、特図2の停止図柄の種類が特図A〜特図Dの場合で、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が1〜3の場合には、取得した乱数値が0〜1000の数値範囲のときに、変動時間として1000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様として突発当り、テーブル番号としてテーブル6をそれぞれ選択し、取得した乱数値が1001〜20000の数値範囲のときに、変動時間として15000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチ当り、テーブル番号としてテーブル6をそれぞれ選択し、取得した乱数値が20001〜65535の数値範囲のときに、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチA当り、テーブル番号としてテーブル6をそれぞれ選択する。また、特図2の停止図柄の種類が特図A〜特図Dの場合で、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が0の場合には、取得した乱数値が0〜20000の数値範囲のときに、変動時間として15000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチ当り、テーブル番号としてテーブル7をそれぞれ選択し、取得した乱数値が20001〜65535の数値範囲のときに、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチA当り、テーブル番号としてテーブル7をそれぞれ選択する。
また、特図2の停止図柄の種類が特図Eの場合であって、電サポの有、かつ、特図2変動遊技の保留数が1〜3、かつ、確変中の場合には、取得した乱数値が0〜65535の数値範囲のときに、変動時間として1000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様として超短縮変動、テーブル番号としてテーブル8をそれぞれ選択する。また、特図2の停止図柄の種類が特図Eの場合であって、前述のテーブル8を選択する条件以外の場合には、取得した乱数値によらず、変動時間として12000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてチャンス目変動、テーブル番号としてテーブル9をそれぞれ選択する。テーブル9を選択する1つめの具体例としては、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が0(確変中)の場合がある。この場合、保留数を高速消化してしまうと、特図2の優先変動機種であるにもかかわらず、特図1の変動を開始してしまう可能性があるため、チャンス目変動を行うものとしている。また、2つめの具体例として、電サポ無、かつ、特図2変動遊技の保留数が0〜3の場合がある。この場合、電チューの開閉による煽り(確変を期待させる図柄変動時間)で、チャンス目変動を行う。また、3つ目の具体例として、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が0〜3(時短中)の場合がある。この場合、電チューの開閉により、確変に変化することを期待させる煽りの演出を行う図柄変動時間で、チャンス目変動を行う。
また、特図2の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が1〜3の場合には、取得した乱数値が0〜65500の数値範囲のときに、変動時間として1000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様として超短縮ハズレ、テーブル番号としてテーブル10をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65501〜65536の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル10をそれぞれ選択する。
また、特図2の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が0の場合には、取得した乱数値が0〜65500の数値範囲のときに、変動時間として7000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてハズレ、テーブル番号としてテーブル11をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65501〜65536の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル11をそれぞれ選択する。
また、特図2の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ無、かつ、特図2変動遊技の保留数が0〜3の場合には、取得した乱数値が0〜50000の数値範囲のときに、変動時間として7000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてハズレ、テーブル番号としてテーブル12をそれぞれ選択し、取得した乱数値が50001〜60000の数値範囲のときに、変動時間として10000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチハズレ、テーブル番号としてテーブル12をそれぞれ選択し、取得した乱数値が60001〜65000の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル12をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65001〜65536の数値範囲のときに、変動時間として60000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチBハズレ、テーブル番号としてテーブル12をそれぞれ選択する。
なお、特図2では、電サポ中の消化効率の向上としてリーチBは設定されておらず、また電サポ中のノーマルリーチ(テーブル6、7)は100%当り(当確)である。
<普図当否判定用テーブル・普図図柄決定用テーブル>
図13は、普図用の当否判定用テーブルと、普図用の図柄決定用テーブルの一例を示している。
<普図(普通図柄)当否判定用低確率テーブル>
図13(a)は、図7に示した主制御部タイマ割込み処理における、普図関連抽選処理(ステップSB23)で普図の当否判定を行う際に用いられる普図当否判定用低確率テーブルの一例を示している。こ普図当否判定用低確率テーブルは、「普通図柄(普図)確率」、「乱数選択範囲」、「当否結果」の各項目で構成されており、「普通図柄確率」の項目に示すように低確率の場合のテーブルである。「乱数範囲」の項目は、取得した普図乱数値と比較される数値範囲を示している。本実施例の普図乱数値のとり得る範囲は0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。普図の当否判定で、普図確率が低確率のときは、このテーブルが参照され、ハズレの確率は4/65535であり、当りの確率は、65532/65535(ほぼ100%)である。
<普図(普通図柄)図柄決定用低確率テーブル>
図13(b)は、図7に示した主制御部タイマ割込み処理における、普図関連抽選処理(ステップSB23)で停止図柄を決定する際に用いられる普図(普通図柄)図柄決定用低確率テーブルの例を示している。このテーブルは、普図確率が低確率の場合に用いられ、「当否(判定結果)」、「乱数選択範囲」、「図柄」の各項目で構成されている。「乱数範囲」の項目は、取得した普図乱数値と比較される数値範囲を示している。本実施例の普図乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。また、「図柄」は、普図の停止図柄態様を示すものであり、本実施形態では、普図の停止図柄態様として、2種類の当り図柄(「普図A」および「普図B」)と、1種類のはずれ図柄(「普図C」)が用意されている。「普図A」は当り図柄1であり、「普図B」は当り図柄2になる。
この例では、普図の当否判定がハズレの場合には、乱数値の範囲によらず、「普図C」が選択される。また、普図の当否判定が当りの場合、取得した乱数値が0〜98の場合は、「普図A」が選択され、取得した乱数値が99の場合は、「普図B」が選択される。
<普図(普通図柄)当否判定用高確率テーブル>
図13(c)は、図7に示した主制御部タイマ割込み処理における、普図関連抽選処理(ステップSB23)で普図の当否判定を行う際に用いられる普図当否判定用高確率テーブルの一例を示している。こ普図当否判定用高確率テーブルは、「普通図柄(普図)確率」、「乱数選択範囲」、「当否結果」の各項目で構成されており、「普通図柄確率」の項目に示すように高確率の場合のテーブルである。「乱数範囲」の項目は、取得した普図乱数値と比較される数値範囲を示している。本実施例の普図乱数値のとり得る範囲は0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。普図の当否判定で、普図確率が高確率のときは、このテーブルが参照され、ハズレの確率は2/65535であり、当りの確率は、65534/65535(ほぼ100%)である。
<普図(普通図柄)図柄決定用高確率テーブル>
図13(d)は、図7に示した主制御部タイマ割込み処理における、普図関連抽選処理(ステップSB23)で停止図柄を決定する際に用いられる普図(普通図柄)図柄決定用高確率テーブルの例を示している。このテーブルは、普図確率が高確率の場合に用いられ、「当否(判定結果)」、「乱数選択範囲」、「図柄」の各項目で構成されている。「乱数範囲」の項目は、取得した普図乱数値と比較される数値範囲を示している。本実施例の普図乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
この例では、普図の当否判定がハズレの場合には、乱数値の範囲によらず、「普図C」が選択される。また、普図の当否判定が当りの場合、取得した乱数値によらず、「普図B」が選択される。
<普図演出パターン>
図14は、普図装飾図柄の演出パターンの一例を示す図である。
図14(a)は、普図演出テーブルの一例である。普図演出テーブル「普図の種類」、「普図装飾図柄の種類」、「電チュー開放パターン」の各項目で構成されている。「電チュー開放パターン」は、第2特図始動口232の羽根部材232aの開放時間と開放回数を示す。ここで、主制御部300による普図表示装置210の変動時間は、低確率時の場合20000msであり、高確率時の場合1000msとする。
普図表示装置210が普図の変動表示を行い、「普図A」を停止表示した場合、装飾図柄表示装置208の普図演出表示領域208d4には「普通装飾1(○)」が表示されて、普図の当りが報知される。この場合、電チューは300msで1回開放される。また、普図表示装置210が普図の変動表示を行い、「普図B」を停止表示した場合、普図演出表示領域208d4には「普通装飾2(◎)」が表示されて普図の当りが報知される。この場合、電チューは300msの開放時間で1回開放された後、500msのインターバルを置いて、5000msの開放時間で1回開放される。
また、普図表示装置210が普図の変動表示を行い、「普図C」を停止表示した場合、普図演出表示領域208d4には「普通装飾3(×)」が表示され、普図のはずれが報知される。この場合、電チューは開放しない。
図14(b)は、普図の演出抽選(後述する)で当選した場合に、装飾図柄表示装置208の普図演出表示領域208d4に表示させる図柄の変動表示パターンの一例である。これらのパターンは、普図変動遊技や、特図変動遊技の終了に合わせて適宜演出の開始タイミングを設定する。普図の演出抽選に当選した場合には、複数の装飾図柄を所定のパターン((ア)〜(ク))で表示する普図変動演出を行う。各変動表示パターンの最初に記載されている時間(またはタイミング)は、普図変動演出が実行されている時間(またはタイミング)を示す。
(ア)の変動表示パターンは、普図装飾1(○)→普図装飾2(◎)→普図装飾3(×)がこの順で高速変動を繰り返し、3秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示する。
(イ)の変動表示パターンは、普図装飾2(◎)→普図装飾2(◎)→普図装飾3(×)の順で高速変動を繰り返し、15秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示するものであり、「普図B」が当選している可能性が高いことを示唆する(はずれの場合もある)。この演出により、普図ロング開放の期待度を向上させることができる。
(ウ)の変動表示パターンは、普図装飾2(◎)→普図装飾2(◎)→普図装飾2(◎)の順で高速変動を繰り返し、10秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示するものであり、「普図B」に対応する普図装飾図柄を繰り返し表示することで、普図ロング開放が確定したことを報知する。
(エ)の変動表示パターンは、普図装飾1(○)→普図装飾2(◎)→普図装飾3(×)→特図の大当り予告を表す「激アツ!」の文字がこの順で表示される高速変動を繰り返し、10秒後にいずれかの装飾図柄が停止表示する。したがって、「激アツ」の装飾図柄が停止表示する場合もあり、この場合には、特図の大当りの期待度が高まり、遊技の興趣が向上する。
(オ)の変動表示パターンは、普図装飾2(◎)→「激アツ!」→普図装飾2(◎)→「激アツ!」の順で高速変動を繰り返し、10秒後に、普図装飾2か「激アツ」の装飾図柄かの一方が停止表示する。この演出では、高速変動中、特図の大当り予告が半分表示されるため、高速変動中から、電チュー開放だけでなく特図の大当りも期待させることができる場合がある。
(カ)の変動表示パターンは、特図の潜伏確変である2R大当りの予告を表す「潜伏?」→特図の突然確変である2R大当りの予告を表す「突確」→特図の15R大当り予告を表す「大当り」の順で高速変動を繰り返し、5秒後にいずれかの装飾図柄が停止表示する。この演出が開始されると、可変入賞口234の開放が確定になる。
(キ)の変動表示パターンは、普図変動後に、電チュー開放を報知する普図装飾図柄を表示し、電チュー開放の報知演出を行う。この演出は、普図装飾図柄の変動表示を行わずに表示させる場合と、普図装飾図柄の変動表示で「普図装飾◎」を停止表示した場合(普図関連抽選処理で「普図B」に当選した場合に実行される。
(ク)の変動表示パターンは、「潜伏?」→「突確」→「激アツ!」→「大当り」の文字をこの順で高速変動させ、8秒後にいずれかの文字で停止して、当該変動の大当り予告を行うものである。また、「潜伏?」、「突確」、「激アツ!」、「大当り」のいずれかの文字を8秒間表示し、当該変動の大当り予告を行うものであってもよい。この場合、文字のみでなく、図柄や画像、文字・図柄・画像などの組合せで表示するものであってもよい。
また、普図変動演出は、図柄変動表示中や電チュー作動中であることと無関係に(同期せずに)行われてもよい。
<先読み予告抽選テーブル>
次に、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに含まれる、特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2に表示される保留表示画像(後述する)の表示態様を変更するか否か(保留変化を行うか否か)を抽選する際に参照する先読み予告抽選テーブルについて図15を用いて説明する。
図15(a)は、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップSK05で用いられる先読み予告抽選テーブルを示しており、図15(b)は保留表示画像(保留アイコン)の一例を示している。
先読み予告抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されており、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「変化なし」、「保留A」、「保留B」、「可動体」、「可動体+(保留)A」、「可動体+(保留)B」の8つに区分されている。「変動時間」は、図11または図12に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図7に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップSB33)において、主制御部300から第1副制御部400に特図タイマ番号として送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。本実施の形態によるパチンコ機100は例えば、特図変動遊技の変動時間が1000msの超短縮はずれのように変動時間が相対的に短い演出では、先読み予告抽選が実行されずに保留表示画像の表示態様が変更しないようになっている。パチンコ機100は、例えば特図変動遊技の変動時間が相対的に長い(例えば、10000ms以上)場合に、保留表示画像の表示態様を変更するか否かを判断するようになっている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図11または図12に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「変動時間」が「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「変化なし」は、保留表示画像(保留アイコン)の表示態様が変化されずに、通常(デフォルト)表示(例えば、図15(b)の「通常保留」に示すように所定の色に塗り潰された円形の保留表示)のままで特図変動遊技の保留が表示されることを示し、その右隣の「保留A」は、同図(b)の「保留A」に示すように「パンダ」の保留表示で特図変動遊技の事前予告報知が実行されることを示し、同図(a)の項目「保留B」は、同図(b)の「保留B」に示すように「番長」の保留表示で特図変動遊技の事前予告報知が実行されることを示し、同図(a)の項目「可動体」は、同図(b)の「可動体」に示すように、変動開始毎に動く、演出装置206の演出可動体224(図3参照)の移動態様で特図変動遊技の事前予告報知が実行されることを示している。更に同図(a)の項目「可動体+A」は、「パンダ」の保留表示と演出可動体224の移動態様で特図変動遊技の事前予告報知が実行されることを示し、その右隣の「可動体+B」は、「番長」の保留表示と可動体224の移動態様で特図変動遊技の事前予告報知が実行されることを示している。「変化なし」、「保留A」、「保留B」、「可動体」、「可動体+A」および「可動体+B」は、「変動時間」に対応して、保留変化予告抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化予告抽選用乱数カウンタから保留変化予告抽選用乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜89が割り当てられ、「保留A」に数値90〜99が割り当てられ、「保留B」、「可動体」、「可動体+A」および「可動体+B」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜79が割り当てられ、「保留A」に数値80〜89が割り当てられ、「保留B」に数値90〜93が割り当てられ、「可動体」に数値94〜97が割り当てられ、「可動体+A」に数値98〜99が割り当てられ、「可動体+B」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜89が割り当てられ、「保留A」に数値90〜94が割り当てられ、「保留B」に数値95〜97が割り当てられ、「可動体」に数値98が割り当てられ、「可動体+A」に数値99が割り当てられ、「可動体+B」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜89が割り当てられ、「保留A」に数値90〜95が割り当てられ、「保留B」に数値96が割り当てられ、「可動体」に数値97が割り当てられ、「可動体+A」に数値98が割り当てられ、「可動体+B」に数値「99」が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜69が割り当てられ、「保留A」に数値70〜79が割り当てられ、「保留B」に数値80〜89が割り当てられ、「可動体」に数値90〜95が割り当てられ、「可動体+A」に数値96〜97が割り当てられ、「可動体+B」に数値「98〜99」が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜19が割り当てられ、「保留A」に数値20〜49が割り当てられ、「保留B」に数値50〜59が割り当てられ、「可動体」に数値60〜79が割り当てられ、「可動体+A」に数値80〜94が割り当てられ、「可動体+B」に数値「95〜99」が割り当てられている。
本例の先読み予告抽選テーブルでは、保留変化の抽選処理で変動時間が10000ms(変動パターンがノーマルリーチハズレ)の場合には、「保留B」、「可動体」、「可動体+A」、および「可動体+B」は選択されず、
変動時間が40000ms(変動パターンがリーチAハズレ)の場合には、「可動体+B」は選択されず、
変動時間が60000ms(変動パターンがリーチBハズレ)の場合には、「可動体+B」は選択されない。
したがって、変動時間が15000msの場合に、「保留B」、「可動体」、「可動体+A」、および「可動体+B」が選択された場合には、変動パターンがノーマルリーチ当りであることが確定し、変動時間が45000msの場合に、「可動体+B」が選択された場合、には変動パターンがリーチA当りであることが確定し、変動時間が65000msの場合に、「可動体+B」が選択された場合は、変動パターンがリーチB当りであることが確定する。
この保留変化の抽選処理によって「変化なし」を選択した場合には、保留アイコンの移動、増加、または変更を行う際に保留態様を変化させない制御を行う。例えば、通常保留の保留アイコンを移動する場合には、通常保留の態様のままで移動を行い、保留Aの保留アイコンを移動する場合には、保留Aの態様のままで移動を行う。
また、「保留A」、「保留B」のいずれかを選択した場合には、保留アイコンの移動、増加、または変更を行う際に保留態様を変化させる制御を行う。例えば、通常保留の保留アイコンを移動する際に「保留A」を選択した場合には、通常保留の態様を保留Aの態様に変化させながら移動する制御や、通常保留の態様の移動が完了した直後に通常保留を保留Aの態様に変化させる制御等を行い、通常保留の保留アイコンを移動する際に「保留B」を選択した場合には、通常保留の態様を保留Bの態様に変化させながら移動する制御や、通常保留の態様の移動が完了した直後に通常保留を保留Bの態様に変化させる制御等を行う。
また、「可動体」を選択した場合には、保留アイコンの移動、増加、または変更を行う際に演出可動体224を作動させる制御を行う。演出可動体244は例えば、変動開始毎に上腕部224aと前腕部224bの開き角度を一旦、第1の角度(例えば、20度〜30度程度)に開いてから、拳が肩の位置に重なるように前腕部224bを上方に回動させる初期位置検出動作を行っている。そして、先読み予告で「可動体」を選択した場合には、例えば、上腕部224aと前腕部224bの開き角度を第2の角度(第1の角度より大きく、例えば、45度以上)に開いたのちに、拳が肩の位置に重なるように前腕部224bを上方に回動させる開閉動作を繰り返す動作を行う。なお、本実施形態における演出可動体224の初期位置は、拳が肩の位置に重なるように前腕部224bを上方に回動させた位置とする。
また、「可動体+A」を選択した場合は、保留Aの保留アイコンを移動、増加、または変更する際に「可動体」を選択した場合を意味し、保留Aの保留アイコンの移動等に合わせて演出可動体224を第2の角度で開閉する動作を行う。また、「可動体+B」を選択した場合は、保留Bの保留アイコンを移動、増加、または変更する際に「可動体」を選択した場合を意味し、保留Bの保留アイコンを移動等に合わせて演出可動体224を第2の角度で開閉する動作を行う。なお、例えば電チューを開閉する当りで先読み予告を行ってもよい。
<特図先読み処理>
図16および図17は、特図先読み処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態2に係るパチンコ機では、上記図7に示した主制御部タイマ割込処理の特図2状態更新処理(ステップSB25)の直前に、この特図先読み処理を実行するように構成している。
特図先読み処理のステップSJ01では、RAM308内の各種フラグに基づいて、電サポ(普図高確率状態)中であるか否かを判定し、電サポ中であると判定した場合にはステップSJ03に進み、電サポ中でないと判定した場合にはステップSJ13に進む。ステップSJ03では、RAM308内の賞球数記憶領域の値を参照し、第2特図始動口232への入賞があるか否かを判定し、入賞ありの場合にはステップSJ05に進み、入賞なしの場合にはステップSJ11に進む。
ステップSJ05では、特図2変動遊技の保留数が保留記憶数の上限の所定数(例えば、4)以下である場合に、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップSB29)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。
また、ステップSJ05では、先読みした特図2始動情報と、大当り判定に用いる当否判定用高確率テーブル(または当否判定用低確率テーブル)、および、特図図柄抽選に用いる特図振分テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップSB29)での当否判定処理よりも前に事前判定する。
事前判定の結果、特図2変動遊技の停止図柄が大当りの場合にはステップSJ07に進んで大当り図柄を決定(大当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップSJ11に進み、大当りでない場合にはステップSJ09に進む。ステップSJ09では、はずれ図柄を決定(はずれ図柄の事前判定結果を保存)した後にステップSJ11に進む。
ステップSJ11では、事前判定した特図2の停止図柄と、上述の特図2変動表示時間決定テーブル(図12)を用いて特図2変動時間抽選を行い、特図2の変動時間を決定し、ステップSJ13に進む。ステップSJ11において、本実施形態では図11および図12の各種テーブルを用いて抽選を行い、一義的に変動パターン(変動時間)を事前に抽選決定しているが、これに限られるものではない。例えば、先読み時には「はずれ・ノーマルリーチはずれ」のグループか「リーチAはずれ・リーチBはずれ」のグループかのみを抽選し、変動開始時に詳細を決定するようにしてもよい。ステップSJ13では、始動入賞時サブ側予告処理のため、第1副制御部400に対して、特図2の変動時間の情報を含む先読み予告実行コマンドを送信する準備を行う。当該コマンドは、上述のコマンド設定送信処理(ステップSB33)において第1副制御部400に送信される。
図17を参照して、ステップSJ15では、RAM308内の賞球数記憶領域の値を参照し、第1特図始動口230への入賞があるか否かを判定し、入賞ありの場合にはステップSJ17に進み、入賞なしの場合には、ステップSJ13(図16)に進む。
ステップSJ17では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップSB31)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。また、ステップSJ17では、特図1変動遊技の保留数が所定数(例えば、4)以下である場合に、先読みした特図1始動情報と、大当り判定(または小当り判定)に用いる当否判定用高確率テーブル(または当否判定用低確率テーブル)、および、特図図柄抽選に用いる特図振分テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップSB31)での当否判定処理よりも前に事前判定する。
事前判定の結果、特図1変動遊技の停止図柄が大当りの場合にはステップSJ21に進んで大当り図柄を決定(大当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップSJ27に進み、大当りでない場合にはステップSJ19に進む。ステップSJ19の事前判定の結果、特図1変動遊技の停止図柄が小当りの場合にはステップSJ27に進んで小当り図柄を決定(小当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップSJ23に進み、小当りでない場合にはステップSJ25に進む。ステップSJ25では、はずれ図柄を決定(はずれ図柄の事前判定結果を保存)した後にステップSJ13(図16)に進む。
ステップSJ27では、事前判定した特図1の停止図柄と、上述の特図1変動表示時間決定テーブル(図11)を用いて特図1の変動時間抽選を行い、特図1の変動時間を決定した後に、ステップSJ13(図16)に進む。
<始動入賞時サブ側先読み予告実行処理>
図18は、始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態に係るパチンコ機では、上記図8に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行するように構成している。
始動入賞時サブ側先読み予告実行処理のステップSK01では、RAM408に記憶している先読み実行中フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合(先読み予告を実行していない場合)にはステップSK03に進み、オンの場合(先読み予告実行中の場合)にはステップSK13に進む。
ステップSK03では、先読み予告実行コマンドに含まれる特図1(または特図2)の変動時間の情報を参照し、当該変動時間が所定の変動時間(本実施形態では、上記図15(a)の先読み予告抽選テーブルに含まれる変動時間10000ms、40000ms、60000ms、15000ms、45000ms、65000msのいずれか)であるか否かを判定する。該当する場合には、ステップSK05に進み、該当しない場合には、ステップSK13に進む。
ステップSK05では、図15の先読み予告抽選テーブルを用いた保留変化の抽選処理を行い、ステップSK07では、当該抽選に当選したか否か(先読み予告抽選テーブルで「変化なし」以外の保留が選択されたか否か)を判定する。この判定を行うことで保留変化があった場合のみ、先読みフラグをオンに設定できる。当該抽選に当選した場合にはステップSK09に進み、当該抽選に当選しなかった場合にはステップSK13に進む。なお、本ステップの抽選処理では、特図1(または特図2)の保留数に応じて当選確率を変更してもよい。
ステップSK09では、RAM408に記憶している先読み予告実行回数に所定数(保留数と同数)を設定し、次のステップSK11では、先読み実行中フラグをオンに設定した後に、ステップSK13に進む。ステップSK13では、第2副制御部500に対して、保留コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。当該コマンドは、上述の情報送信処理(ステップSC21)において第2副制御部500に送信される。
<変動開始時サブ側予告等実行処理>
図19は、変動開始時サブ側予告等実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態に係るパチンコ機では、上記図8に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から特図変動開始コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この変動開始時サブ側予告等実行処理を実行するように構成している。
ここで、特図変動開始コマンドは、特図の変動開始時に、主制御部300から第1副制御部400に送信されるコマンドであり、当該コマンドには、大当りフラグの値、小当りフラグの値、特図停止図柄、変動時間、変動パターンの情報などが含まれる。変動開始時サブ側予告等実行処理では、受信した特図変動開始コマンドに含まれる、これらの情報をRAM408に記憶するように構成している。なお、特図変動開始コマンドに含まれる情報は、本例に限定されるものではなく、例えば、変動パターンを第1副制御部400に送信しないように構成し、第1副制御部400において変動パターンを用いて行う後述の判定を、変動時間を用いて行ってもよい。
変動開始時サブ側予告等実行処理のステップSL01では、上述の先読み実行中フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合にはステップSL13に進み、オンの場合にはステップSL03に進む。ステップSL03では、上述の先読み予告実行回数を1つ減算し、次のステップSL05では、減算後の先読み予告実行回数が0かどうかを判定する。判定の結果、先読み予告実行回数が0の場合にはステップSL13に進み、そうでない場合にはステップSL07に進む。
ステップSL07では、先読み実行中フラグをオフに設定した後にステップSL09に進む。ステップSL09では、普図演出を実行して特図の当該変動の抽選結果として大当り予告を行うか否かを判定する。この判定は、例えば、特図2の場合、図12の特図2変動表示時間決定テーブルで当りとなる可能性がある演出態様(例えば、リーチB)が選択された場合に乱数抽選などを用いて判定する。普図演出を行う場合は、ステップSL11に進み、そうでない場合は、ステップSL13に進む。ステップSL11では普図演出2の抽選処理を実行する。普図演出2の抽選処理では、図14(b)に示した普図の変動表示パターンのいずれの演出を実行するかを決定する。なお、普図演出2の抽選処理では、特図の大当り予告を行う場合、特図の大当り(または、はずれ)を偽で予告する偽の演出を実行してもよい。偽の演出は、特図の変動開始以外では普図関連抽選処理で実行することもできる。遊技者は普図変動遊技に注目しない場合が多いので、偽の演出はどのタイミングで行ってもよい。
次のステップSL13では通常予告の抽選を実行した後、次のステップSL15で予告コマンド出力を実行した後に処理を終了する。第1副制御部400は、予告コマンドにセットされている演出パターンを表す情報に基づき、装飾図柄表示装置208を制御し、装飾図柄表示装置208において予告の演出を実行する。
<普図演出1決定処理>
図20は、普図演出1決定処理の流れを示すフローチャートである。
普図演出1は、偽の演出および普図に当選した場合に行う演出であり、普図演出1決定処理は、球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出し、普図表示装置210による普図変動遊技を開始した場合(主制御部300から送信された普図変動開始コマンドを第1副制御部400が受信した場合)に開始される。普図変動開始コマンドには、現在の制御状態(電サポ状態か否か)を表す情報や、普図決定結果が含まれている。なお、普図の保留が増加した場合には、主制御部300から第1副制御部400に普図保留増加コマンドが送信されるので、第1副制御部400が普図保留増加コマンドを受信した場合に、普図演出1決定処理を開始するようにしてもよい。
まず、ステップSM01では、普図変動開始コマンドに含まれている、現在の制御状態を表す情報に基づき、非電サポ中であるか否かを判定し、非電サポ状態であれば、ステップSL03に進み、電サポ状態であれば、ほぼロング開放する状態であるので、普図演出は行わず、普図演出決定処理を終了する。
ステップSM03では、普図演出を実行するか否かを判定し、実行する場合は、ステップSM05に進み、そうでない場合は、普図演出決定処理を終了する。ここでの判定では、例えば、普図変動開始コマンドに含まれている普図決定結果が普図Bであれば普図演出を実行する。また、普図決定結果が普図Cであっても、偽の普図演出として実行するようにしてもよい。さらに、専用乱数を取得し、普図演出実行可否抽選を行い、その抽選で当選した場合に実行するようにしてもよい。特に、普図決定結果が普図Cであった場合に、偽の普図演出の実行を抽選処理によって決定してもよい。あるいは、特図図柄変動開始コマンドを受信しており、特図の図柄変動が実行中であれば、普図演出を実行するようにしてもよい。この場合、特図の大当り予告演出を含んだ普図演出を実行することが好ましい。また、特図の図柄変動が実行中であって、当該図柄変動で大当り図柄が停止表示される場合には、普図演出として、特図の大当り予告演出を実行するようにしてもよいし、大当り図柄が停止表示されなくても偽の特図の大当り予告演出を実行するようにしてもよい。また、ここでの特図の大当り予告演出の実行も、実効可否抽選を行い、その抽選で当選した場合に実行するようにしてもよい。
ステップSM05では、所定期間中か否かを判定する。所定期間中であれば、ステップSM07に進み、そうでない場合はステップSM09に進む。ここにいう所定期間は、特図の大当り遊技中、および特図の大当りの期待度が高い演出中(スーパーリーチ中)になる。特図の大当り遊技中や、スーパーリーチ中などは、普図演出より当該変動や大当りの当選の報知の方が重要であるので、これらの当選の報知演出のみを行うこととしている。
ステップSM07では、特図の大当り遊技中(アタッカ開閉動作中)であるため、図14(b)に示す変動表示パターン(キ)の電チュー開放報知演出のみの演出パターンを選択する。こうすることで、大当り遊技中には、変動表示パターン(ア)〜(オ)、および(ク)の装飾図柄の変動表示演出が実行されず、普図演出の時間が電チュー開放報知演出の演出時間のみになり、遊技者を大当り遊技に集中させることができる場合がある。なお、特定の変動時間が選ばれた場合の演出中(スーパーリーチ中)に行われてもよい。
ステップSM09では、図14(b)に示す変動表示パターン((ア)〜(ク))の中からいずれかの演出パターンまたは複数を組み合わせた演出パターンを選択する。
尚、図14(b)に示す変動表示パターン(キ)の電チュー開放報知演出は、変動表示パターン(ア)〜(オ)それぞれの演出の後に実行してもよいし、変動表示パターン(ア)〜(オ)のいずれの演出も実行せずに、電チュー開放報知演出のみを実行してもよい。また、所定期間中でなければ、電チュー開放報知演出以外の演出(変動表示パターン(ア)〜(オ)、および(ク))の中から演出パターンを選択してもよい。
<演出装置による演出(変動遊技の流れ)の一例>
遊技の興趣の向上を目的として、演出装置206(例えば、装飾図柄表示装置208や、演出可動体224など)による演出の多様化が図られている。一方で、パチンコ機100では様々なエラーが起こりうる場合があり、演出装置206等を用いてエラーを報知することで、遊技者の不利益の防止や不正者の不正行為等の早期発見を促すようにしている。
しかしながら、エラー報知を過剰に行いすぎてしまうとエラー報知のみに注目が集まってしまい、演出への注目が低下してしまう問題点が指摘される。
本実施形態のパチンコ機100は、演出に注目させることが可能な報知手段を有するものであり、以下これについて具体的に説明する。
まず、本実施形態の説明の前提として、図21および図22を参照して、エラーの報知を行っていない状態の、装飾図柄表示装置208による演出の一例について説明する。
装飾図柄表示装置208をはじめとする演出装置206では、情報に対応する報知を少なくとも実行可能である。情報とは例えば、遊技(デモ中の演出も含む)に関する情報やパチンコ機100のエラーに関する情報である。
図21および図22は、装飾図柄表示装置208における演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。
なお、以降では、説明の都合上、特図変動遊技のうちの特図1変動遊技または特図2変動遊技のいずれかについて説明するが、特図1変動遊技に代えて特図2変動遊技(またはその逆)を適用してもよい。また、特図1変動遊技と特図2変動遊技を同時に実行可能としてもよく、この場合、特図1変動遊技よりも特図2変動遊技を優先させる特図2優先変動としてもよい。
また、本実施形態で用いる以降の各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄が横一列に並んでいる状態が、装飾図柄の停止状態を表している。また、図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの矢印で表している。また、装飾図柄表示装置208の、例えば左端側上方に、特図1に対応する第4図柄表示領域208f1および特図2に対応する第4図柄表示領域208f2が1つずつ(計2つ)設けられている。第4図柄表示領域208f1,208f2は、変動中で点滅表示している様子を「−」で表し、停止中の様子を「J」の文字で表している。
図21(a)に示すタイミングは、特図1変動遊技において変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が2つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を2つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知する。
また、第1副制御部400は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せを(この例では、「装飾2−装飾3−装飾9」)を停止表示するとともに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部(特図1保留表示領域208d1、特図2保留表示領域208d2)に、対応する保留表示画像(保留アイコンPI)をそれぞれ表示することで、特図の変動遊技の保留数を報知する。
ここで、保留表示画像(保留アイコン)とは、特図1および特図2のそれぞれの乱数値記憶領域に始動情報が記憶されていること、あるいは記憶されていたことを表す画像である。保留アイコンは、主制御部300のRAM308に設けられた特図1の乱数値記憶領域に記憶されている1セットの始動情報、および特図2の乱数値記憶領域に記憶されている1セットの始動情報のそれぞれに対応して表示される。つまり、保留アイコンは、特図1および特図2の始動情報ごとに表示される。第1副制御部400は、主制御部300から受信した保留増加コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、保留アイコンの数を1つ増加させる。一方、第1副制御部400は、保留消化の合図となる図柄変動開始コマンドを受信する度に、装飾図柄表示装置208を制御し、保留アイコンの数を1つ減少させる。
本実施形態では、保留アイコンの表示態様として、図15(b)に示す通常保留、保留A,保留Bの3つを少なくとも有している。図21(a)では、図18に示した始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の先読み予告抽選処理(ステップSK05)において、変化なしが選択された状態であり、すなわち、特図1保留表示領域208d1に、通常保留を表す円形の画像(通常保留の保留アイコンPI)を2つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知する。ここでは一例として2つの保留アイコンPI1,PI2のうち、右側の保留アイコンPI1が、次回の変動遊技で一番目に消化される保留を示すアイコンであり、その左の保留アイコンPI2が二番目に消化される保留を示すアイコンである。
また、装飾図柄表示装置208の、例えば右端側上方に、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2が1つずつ(計2つ)設けられている。特図1保留数表示領域208g1は、特図1の保留数を例えば数字で表示するものであり、ここでは「2」を表示している。また、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数を例えば数字で表示するものであり、ここでは「0」を表示している。
更に、本例では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部に、矩形状の変動表示領域208d3を設けている。変動表示領域208d3は、変動表示中(消化中)の特図変動遊技に対応する保留アイコンを所定期間、表示させるための表示領域のことであり、変動表示領域208d3に移動した後の保留アイコンを変動アイコンと呼ぶ場合がある。変動アイコンは、保留アイコンに表示されているアイコンと同じアイコンを表示する場合もあるし、異なるアイコンを表示する場合もある。なお、保留アイコンと異なる変動アイコンが表示された場合には、特に当該変動の予告として遊技者に期待させることができる。
なお、変動アイコンの表示の種類は、保留アイコンの表示の種類とまったく異なるものであってもよい。
図21(a)では、特図1変動遊技が停止中であるので、変動表示領域208d3における変動アイコンの表示はない。
図21(b)に示すタイミングは、同図(a)の保留アイコンPI1の消化による特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示(図では「−」表示)して変動中であることを報知している。また、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。
またこの状態では、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動表示領域208d3に表示するとともに、1番目の保留に対応する保留アイコン(通常保留)PI1を、特図1保留表示領域208d1に表示する。この変動アイコンCIは、図21(a)の1番目の保留アイコンPI1が変動を開始している状態を示すものとして変更アイコンCIに変化したものであり、図21(a)の1番目の保留アイコンPI1の消化に伴い、2番目の保留アイコンPI2が、右に移動し、図21(b)に示す保留アイコンPI1として表示されている。
以下、特図1保留表示領域208d1に表示される保留アイコンPIは、当該領域の最右端から、順次、保留の増加に伴って左方に追加表示され、保留の消化に伴い変動アイコンCIとして表示されるとともに保留アイコンPIが順次右側に移動して(実際には右側に移動するかのように左端部の保留アイコンPIが消去されて)表示される。
また、図示は省略するが、特図2保留表示領域208d2に表示される保留アイコンPIは、当該領域の最左端から、順次、保留の増加に伴って右方に追加表示され、保留の消化に伴い変動アイコンCIとして表示されるとともに保留アイコンPIが順次左側に移動して(実際には左側に移動するかのように右端部の保留アイコンPIが消去されて)表示される。
さらに、第2副制御部500は、特図1保留数表示領域208g1に特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している。
図21(c)に示すタイミングは、特図1変動遊技において再び変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾2−装飾7−装飾3」)を停止表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI(PI1)を1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「0」を表示している。
図21(d)に示すタイミングは、同図(c)の保留アイコンPI1の消化による特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技の保留が無くなった状態を示している。特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を消灯して、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知している。また、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。またこの状態では、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動表示領域208d3に表示する。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している。
図21(e)に示すタイミングは、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に入賞があり、かつ、特図1変動遊技の保留が1になった状態を示している。更に、その保留について、図18に示した始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の先読み予告抽選処理(ステップSK05)が実行されて、保留Aが選択された状態を示している。すなわち、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPIに代えて保留Aの「パンダ」の保留アイコンPIpを1つ表示することで、特図1の保留数が1であることとその変動遊技の事前予告とを報知している。なお、図21〜図22に示す変動遊技では一例として、この先読み予告抽選処理で、装飾図柄表示態様での演出態様としては、「ノーマルリーチハズレ」、「リーチAハズレ」、「リーチBハズレ」のいずれかが選択されているとする。更に、主制御部300は、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を実行するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知している。
また、第2副制御部500は、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している。
図21(f)に示すタイミングは、特図1変動遊技において再び変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾9−装飾2」)を停止表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、保留Aの保留アイコンPIpを1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「0」を表示している。
図21(g)に示すタイミングは、同図(f)の保留アイコンPIpの消化による特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技の保留が無くなった状態を示している。特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を消灯して、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知している。また、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。またこの状態では、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIp(同図(f)保留Aの保留アイコンPIpが変動中であることを示すアイコン)を、変動表示領域208d3に表示する。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している。
図21(h)に示すタイミングは、特図1変動遊技が引き続き実行中の状態を示している。このタイミングでは、第2副制御部500が、図柄表示領域208bに、例えば、図5(b)に示した装飾図柄とは異なる装飾図柄(ここでは「番長」のキャラクタ画像)を停止表示するとともに、図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の変動表示を実行し、リーチ予告の演出を行っている。またこの状態では、第2副制御部400は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIp(同図(f)保留Aの保留アイコンPIpが変動中であることを示すアイコン)を、変動表示領域208d3に引き続き表示する。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示する。
図22は、図21(h)に連続する状態を示しており、図22(a)に示すタイミングは、図21(h)の変動アイコンCIpの消化による変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技の保留が無くなった状態を示している。特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を実行するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を消灯して、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知している。また、図柄表示領域208a、208cに、装飾図柄の装飾「7」を停止表示するとともに、図柄表示領域208bに装飾図柄の変動表示を実行し、リーチ演出を行っている。なお、この状態では、第2副制御部400は、変動アイコンCIpを、変動表示領域208d3から消去している。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している。
図22(b)に示すタイミングは、特図1変動遊技において再び変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技の保留が0の状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を消灯することで、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾6−装飾7」)を停止表示する。特図1保留表示領域208d1の、保留アイコンPIは消去され、特図1保留数表示領域208g1は、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「0」を表示している。
次に、図23および図24を参照して、演出に注目させることが可能な報知手段を有する本実施形態のパチンコ機100の一例について説明する。
本実施形態のパチンコ機100は、情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、報知手段は、第一の情報(例えば、遊技情報)に対応する第一の報知と、第二の情報(例えば、遊技情報)に対応する第二の報知と、エラーに関する第三の情報に対応する第三の報知を少なくとも実行可能なものであり、第三の報知は、第一の報知により遊技者に認識困難とされる、ものである。
<実施例1>
図23および図24は、装飾図柄表示装置208における演出表示(変動表示中)にエラーの報知(球つまりエラーの報知)を行う一例を時系列で示した概要図である。
図23(a)〜図23(d)に示すタイミングは、特図1の変動遊技中の状態を示しており、それぞれ、図21(a)〜図21(d)に示すタイミングの状態と同様であるので、説明は省略する。
図23(e)に示す状態は、変動アイコンCIの消化による特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技の保留が無くなった状態(図21(d)の状態)において、更にエラーを報知している状態を示している。
つまり、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動表示領域208d3に表示するとともに、特図1保留数表示領域208g1では、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している。このように、特図1保留表示領域208d1、変動表示領域208d3、特図1保留数表示領域208g1、および特図2保留数表示領域208g2における表示はいずれも、「保留数」という遊技情報(保留情報)の報知といえる(第一の報知)。
そしてこの変動遊技中に、払出装置152(図2参照)の上流側にある、不図示の遊技球検出手段(遊技球検出センサ)が所定時間以上、遊技球を検出しなかったため、遊技球不足エラーが発生しているとする。この場合、図7に示した主制御部タイマ割込み処理のデバイス監視処理(ステップSB37)において、球つまりエラーが検出され、第1副制御部400および第2副制御部500に送信すべき送信情報に、球つまりエラーが発生していることを示すデバイス情報が設定される。
本実施形態の装飾図柄表示装置208は、エラー情報報知領域208hをさらに備えており、第2副制御部500では、主制御部300から受信したデバイス情報に基づき、装飾図柄表示装置208のエラー情報報知領域208hに、所定のエラー情報の表示(以降、エラー情報表示Eという)を行う。エラー情報表示Eはここでは例えば、「店員を呼んでください」などの表示である(第三の報知)。なお、一般的にエラー情報表示Eはレイヤの優先順位が高いので前面側に表示される(以下の実施例についても同様である)。
図23(e)に示すように、エラー情報報知領域208hは、例えば、遊技情報を報知する、特図1保留表示領域208d1および変動表示領域208d3の少なくともいずれかと重畳する位置に設けられている。したがって、変動表示領域208d3に変動アイコンCIを表示中に後から表示されるエラー情報報知領域208hのエラー情報表示E(第三の報知)の少なくとも一部は、変動アイコンCIまたは保留アイコンPI(ここでは変動アイコンCI)の少なくとも一部(第一の報知)と重畳し、遊技者に視認が困難となる。
またこの場合、第2副制御部500は、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2には、第一の報知と同じ情報(保留情報)が表示され、遊技者に保留数を報知(第二の報知)している。
図23(f)に示すタイミングは、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に入賞があり、かつ、特図1変動遊技の保留が1になった状態を示している。更に、その保留について、図18に示した始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の先読み予告抽選処理(ステップSK05)が実行されて、保留Aが選択された状態を示している。すなわち、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPIに代えて保留Aの「パンダ」の保留アイコンPIpを1つ表示することで、特図1の保留数が1であることとその変動遊技の事前予告とを報知している(第一の報知)。なお、図23〜図24に示す変動遊技では一例として、この先読み予告抽選処理で、装飾図柄表示態様での演出態様としては、「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」、「リーチB当り」のいずれかが選択されているとする。更に、主制御部300は、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を実行する。
第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知し、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。また、特図1保留数表示領域208g1では、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している(第二の報知)。更に、エラー解除条件(例えば、遊技球検出手段による遊技球の検出など)が成立していないため、第2副制御部500は、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示Eを継続する(第三の報知)。したがって、エラー情報表示Eの少なくとも一部は、変動アイコンCIまたは保留アイコンPI(ここでは保留アイコンPIp)の少なくとも一部と重畳する。この場合、先に表示されていたエラー情報表示E(第三の報知)の少なくとも一部に重ねて、後から保留アイコンPIp(第一の表示)が表示され、それにより第三の報知が遊技者に認識(視認)困難となっている。
また本実施例のように、エラー情報報知領域208hに表示されるエラーの重要度が相対的に低い場合は遊技の進行に特段の影響を与えないため、エラー情報表示Eが表示中であっても遊技は停止せず、継続される。エラーの重要度が高い場合については、後述する。
図24は、図23(f)に連続する状態を示しており、図24(a)に示すタイミングは、特図1変動遊技において再び変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾9−装飾2」)を停止表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、保留Aの保留アイコンPIpを1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する(第一の報知)。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「0」を表示している(第二の報知)。更に、第2副制御部500は(エラー解除条件が成立していないため)、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示Eを継続する(第三の報知)。したがって、エラー情報表示Eの少なくとも一部は、保留アイコンPIp(第一の報知)の少なくとも一部と重畳し、それにより第三の報知が遊技者に認識(視認)困難となっている。
また、エラー情報報知領域208hに表示されるエラーの重要度が低いため、エラー情報表示Eが表示中であっても、遊技は停止せず、継続される。
図24(b)に示すタイミングは、同図(a)の保留アイコンPIpの消化による特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技の保留が無くなった状態を示している。特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を消灯して、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知し、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。またこの状態では、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIpを、変動表示領域208d3に表示する(第一の報知)。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している(第二の報知)。
更に、第2副制御部500は(エラー解除条件が成立していないため)、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示Eを継続する(第三の報知)。したがって、エラー情報表示Eの少なくとも一部は、変動アイコンCIp(第一の報知)の少なくとも一部と重畳し、それにより第三の報知が遊技者に視認困難となっている。
また、エラー情報報知領域208hに表示されるエラーの重要度が低いため、エラー情報表示Eが表示中であっても、遊技は停止せず、継続される。
図24(c)に示すタイミングは、特図1変動遊技が引き続き実行中の状態を示している。このタイミングでは、第2副制御部500が、図柄表示領域208bに、例えば、図5(b)に示した装飾図柄とは異なる装飾図柄(ここでは「番長」のキャラクタ画像)を停止表示するとともに、図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の変動表示を実行し、リーチ予告の演出を行っている。またこの状態では、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIpを、変動表示領域208d3に引き続き表示する(第一の報知)。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示する(第二の報知)。
また、このタイミングでは遊技球検出手段(不図示)が遊技球を検出し、エラー解除条件が成立しているとする。この情報を受信した第2副制御部500は、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示Eを消去する。
このように本実施例では、エラー情報報知領域208hに表示されるエラー情報表示Eが、全ての表示期間において、第一の報知(特図1保留アイコンPI,特図1保留アイコンPIの変化したアイコン(保留Aアイコン)PIp、特図1変動アイコンCI)によって視認困難とされている。
図24(d)に示すタイミングは、図22(a)に示すリーチ演出を行っている状態と同様であるので、説明は省略する。
図24(e)(f)に示すタイミングは、特図1変動遊技において再び変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技の保留が0の状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の大当りの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を消灯することで、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、大当りに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示する。特図1保留表示領域208d1の、保留アイコンPIは消去され、特図1保留数表示領域208g1は、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「0」を表示している。図24(f)のタイミングでは更に、装飾図柄表示装置208に「大当り」の文字を表示し、特図1用の第4図柄表示領域208f1に大当りを示す「A」を表示している。
このように、本実施例では、エラー情報の報知(第三の報知)が、第一の報知によって視認困難とされている。また、第三の報知を行っている期間中に、複数種類の態様の第一の報知(通常保留の変動アイコンCI、先読み予告で変化した保留Aの保留アイコンPIp、保留Aの変動アイコンCIp)によって、視認困難とされている。このように、本実施形態の第一の報知には、通常保留の保留表示(保留アイコンPIや変化アイコンCI)だけでなく、通常保留から保留Aあるいは保留Bなどに変化させる保留変化表示の演出による報知も含まれる。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機100は、同一の情報(遊技に関する情報など)に対して、複数の報知(第一の報知と第二の報知)を行い、そのうちの一つの報知(第一の報知または第二の報知)でエラーに関する報知(第三の報知)を遊技者に視認困難とするものである。
このような構成とすることで、エラーの報知を行いつつも、過剰なエラー報知を回避し、遊技者の演出への注目を高めることができる場合がある。また、例えば第一の報知によって第三の報知が遊技者に視認困難となった場合、同時に第一の報知も視認困難となる恐れもある。しかし、第一の報知で報知されている情報と同一の情報は、第二の報知によって遊技者に視認容易に報知されているため、当該情報を遊技者に確実に報知することができる場合がある。
<実施例1の変形例/変形例1>
図25を参照して、実施例1の他の形態について説明する。図25(a)、(b)が実施例1の変形例1であり、図25(c)、(d)が実施例1の変形例2である。
図25(a)(b)に示す演出表示の一例は、それぞれ、図23(e)(f)のタイミングにおける演出表示例に対応している。
すなわち、図25(a)では、第2副制御部500は、変動表示領域208d3に、通常保留の変動アイコンCIを表示することで、特図1の保留を1つ消化して変動遊技を行っていることを報知している(第一の報知)。また、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2において、それぞれ保留数「0」を表示している(第二の報知)。そして、第2副制御部500は、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示Eを行い(第三の報知)、第一の報知により第三の報知が遊技者に視認困難となっている。
このような状態において、その後に例えば、状態が変化した場合には、エラー情報表示Eの表示位置をエラー情報報知領域208hから、他のエラー情報報知領域208h´に変更してもよい。
つまり、図25(b)(図23(f))に示すタイミングでは、特図1変動遊技の実行中(エラー情報表示Eの表示中)に特図1始動口230に入賞があり、かつ、特図1変動遊技の保留が1になった状態を示している。更に、その保留について、図18に示した始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の先読み予告抽選処理(ステップSK05)が実行されて、保留Aが選択された状態を示している。すなわち、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPIに代えて保留Aの「パンダ」の保留アイコンPIpを1つ表示することで、特図1の保留数が1であることとその変動遊技の事前予告とを報知している。また、特図1保留数表示領域208g1では、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している。第2副制御部500は、エラー解除条件(例えば、遊技球検出手段による遊技球の検出など)が成立していないため、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示Eを継続する(第三の報知)。
このような状態において、例えば、状態が変化したこと(ここでは、通常保留の保留アイコンPIが、保留Aの保留アイコンPIpに変化したこと)を条件として、第2副制御部500は、エラー情報表示Eの表示位置を、装飾図柄表示装置208の左下方のエラー情報報知領域208hから、右上方のエラー情報報知領域208h´に変更している。
そして、エラー情報報知領域208h´に表示されるエラー情報表示Eは、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2の保留数表示の少なくともいずれかによって、遊技者に視認が困難となっている。
このように、所定の条件が成立した場合(例えば、エラー情報表示Eの視認を困難にしている第一の報知または第二の報知の状態が変化した場合など)に、エラー情報表示Eの表示位置は、変更されるものであってもよく、その場合、エラー情報表示Eの移動に伴い、これを視認困難とする第一の報知が入れ替わるものであってもよい。具体的には、図25(a)では変動アイコンCIが第一の報知としてエラー情報表示Eの視認を困難にしていたが、図25(b)でエラー情報表示Eの位置が右上方に変更された場合、図25(a)において第二の報知を行っていた、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2の保留数表示の少なくともいずれかが新たに第一の報知として、変更後のエラー情報表示Eを視認困難とするものであってもよい。この場合、図25(b)の保留Aの保留アイコンPIpは、第二の報知を行うことになる。
<実施例1の変形例/変形例2>
図25(c)は、特図1(または特図2)の変動遊技において変動を停止し、かつ特図1変動遊技が1つ保留されるとともに特図2変動遊技が4つ保留される状態を示している。
主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212(または第2特図表示装置214)を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知し、図示しない第2特図保留ランプ220を4つ点灯することで、特図2変動遊技の保留数が4であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾9−装飾2」)を停止表示する。また、特図1保留表示領域208d1には先読み予告で保留Aが選択された保留アイコンPIpが表示されるとともに特図2保留表示領域208d2に通常保留の保留アイコンPI(PI1〜PI4)が表示されて、これらの保留数を報知している。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「4」を表示している。
更に、第2副制御部500は、ここでは装飾図柄表示装置208の右上方のエラー情報報知領域208h´にエラー情報表示Eを行っている。したがって、エラー情報表示Eの少なくとも一部は、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2の少なくとも一部の表示と重畳し、それにより第三の報知が遊技者に視認困難となっている。つまりこの例では、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2の保留数表示が第一の報知であり、特図1保留表示領域208d1、特図2保留表示領域208d2および変動表示領域208d3を使用した保留アイコン(変動アイコン)の表示が第二の報知となっている。
図25(d)は、特図2の変動遊技が開始し、図25(c)から状態が変化した様子を示している。
特図2の変動遊技の開始に伴い、特図2用の第4図柄表示領域208f2の表示が点滅するとともに、図柄表示領域208a〜208cで変動表示が開始する。また、特図2の通常保留の保留アイコンPI1の1つが消化され、特図2保留表示領域208d2では、保留アイコンPIの1つが消去されて、保留アイコンPI1〜PI3が表示されている。また特図1保留表示領域208d1では、保留Aの保留アイコンPIpの表示が継続している。また、特図1保留数表示領域208g1は、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「3」を表示している。
そして、所定の条件が成立したこと(例えば、特図2変動遊技の開始など)を条件として、エラー情報表示Eの表示位置が装飾図柄表示装置208の右上方から右下方に変更されている。
これにより、エラー情報表示E(第三の報知)は、特図2保留表示領域208d2の保留アイコンPI1〜PI3(第一の報知)によって、視認困難となっている。
このように、エラー情報表示E(第三の報知)の視認を困難とする第一の報知は、入れ替わるものであってもよく、第一の報知は、特図2保留表示領域208d2の保留アイコンPI1〜PI3であってもよい。
また、エラー情報表示Eの位置の移動に伴って第一の報知が入れ替わる例として、エラー情報報知領域208hが、特図1保留表示領域208d1と重畳して設けられ、エラー情報報知領域208h´が、特図2保留表示領域208d2と重畳して設けられる構成であってもよい。この場合、特図1保留表示領域208d1の保留アイコンPIpが第一の報知としてエラー情報表示E(第三の報知)を視認困難としている状態から、エラー情報表示Eの位置の移動に伴って第一の報知が特図2保留表示領域208d2の保留PI1〜PI3に入れ替わり、これがエラー情報表示Eを視認困難とするものであってもよい。
なお、実施例1では、第一の報知として保留表示(先読み予告の保留表示)の場合を例に説明したが、これに限らず、同一の情報に対して、複数の報知(第一の報知、第二の報知)を実行できる構成であればよい。例えば、一般的な遊技台の表示手段(表示装置)で行われる演出表示として、普図演出、装飾図柄変動表示、あるいはチュートリアル演出などがあるが、これらの演出(表示)で報知する同一の情報が複数の方法で報知され、少なくともそのうちの一方で、エラーに関する情報の報知が視認困難とされるものであればよい。また、第二の報知に加えて、第一の報知と同一の情報を報知する第四の報知が実行されるものであってもよい。
また、実施例1では表示手段によって第一の報知および第三の報知を行う場合を例に説明したが、それぞれの情報を音声で報知するものであってもよい。また、表示手段による第一の報知および第三の報知に加えて、それぞれの情報を音声で報知するものであってもよい。
<実施例2>
図26から図30は、装飾図柄表示装置208における演出表示(変動表示中)にエラーの報知(演出可動体224の動作エラーの報知)を行う一例を時系列で示した概要図である。実施例2では、特図2の保留を優先的に消化するパチンコ機100において、確変中(電サポ中)に演出可動体244による先読み予告を行う場合を含む、遊技の状態を示している。
図26(a)に示すタイミングは、特図1の15R特別大当り(または15R大当り)遊技を行っている状態(15R目)を示している。装飾図柄表示装置208では左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、キャラクタ画像(パンダ)と大当りに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示するとともに、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの上方に「大当り中 15R」の文字を表示している。また、特図1用の第4図柄表示領域208f1には大当り中であることを示す「A」を表示し、特図2用の第4図柄表示領域208f2は変動停止であることを示す「J」を表示する。
この状態では第1副制御部400が演出可動体224を制御し、大当り中の演出に対応する動作を行っている。大当り中の演出は例えば、上腕部224aと前腕部224bの開き角度を第3の角度(第1の角度より大きく、例えば、45度以上)に開いた後に、拳が肩の位置に重なるように前腕部224bを上方に回動させる開閉動作を繰り返すように動作である。なお、大当り中の演出における上腕部224aと前腕部224bの開き角度(第3の角度)は、演出可動体224による先読み予告演出の際の上腕部224aと前腕部224bの開き角度(第2の角度)と異なる角度(例えば、大当り中の演出である第3の角度が第2の角度より大きい)である。また、第3の角度と第2の角度は同等の角度でもよく、その場合は、開閉動作の速度や回数を異ならせるなどして、大当り中の演出と先読み予告の演出を異なる演出態様とするとよい。
図26(b)に示すタイミングは、引き続き15R特別大当り(または15R大当り)遊技を行っている状態(15R目)であるが、第1副制御部400が大当りの演出を行うように制御している演出可動体224が、故障により初期位置S(拳が肩の位置に重なるように前腕部224bを上方に回動させた位置)まで戻らず、途中で動作が停止している状態を示している。
図26(c)に示すタイミングは、引き続き15R特別大当り(または15R大当り)遊技を行っている状態であり、キャラクタ画像(爺)と「次回確変!」の文字を表示して、15R特別大当り(または15R大当り)遊技終了後の次回の遊技は確変状態になることを報知している。またこの状態においても大当りの演出を行うべき演出可動体224が初期位置まで戻らず、同図(b)と同じ位置で停止している。このように、演出可動体224が本来戻るべき初期位置に戻らずに途中で停止することにより、演出可動体224の動作エラー(初期位置復帰エラー)を視認することができる。したがってこの状態(演出可動体224が本来戻るべき初期位置に戻らずに途中で停止する状態)は、エラー情報を報知する第三の報知と言える。このように第三の報知は、装飾図柄表示装置208に文字(あるいは画像)のエラー情報表示Eを行う報知に限らず、演出可動体224によってエラーの状態であると視認されるエラーの報知であってもよい。また、この例における演出可動体224の動作エラー(初期位置復帰エラー)は、相対的に重要度の低いエラーであるので、遊技の進行に特段の影響はないため、遊技は継続される。
図26(d)に示すタイミングは、通常の演出表示に復帰した状態を示しており、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、大当りに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示する。また、特図1用の第4図柄表示領域208f1には大当り中であることを示す「A」を表示し、特図2用の第4図柄表示領域208f2は変動停止であることを示す「J」を表示する。
また、特図1保留表示領域208d1には通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2が表示されて特図1の保留数が2であることを報知するとともに、特図2保留表示領域208d2に通常保留の保留アイコンPI2_1、PI2_2、PI2_3が表示されて、特図2の保留数が3であることを報知している。また、特図1保留数表示領域208g1は、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「3」を表示している。
またこの状態においても演出可動体224は動作エラーの報知を継続しているが、上述の通り遊技は継続される。
図27は、図26(d)に連続する状態を示している。図27(a)に示すタイミングは、図26(d)に示した特図2の保留アイコンPI2_1の消化による特図2変動遊技が実行中で、特図1変動遊技、特図2変動遊技が2つ保留されている状態を示している。
特図2の変動遊技の開始に伴い、第2副制御部500は特図2用の第4図柄表示領域208f2の表示を点滅(図では「−」表示)させるとともに、図柄表示領域208a〜208cで変動表示を開始する。また、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCI(図26(d)において特図2の1番目の保留アイコンPI2_1)を、変動表示領域208d3に表示するとともに、特図2保留表示領域208d2に通常保留の保留アイコンPI2_1、PI2_2を表示して、これらの保留数を報知している。また、特図1保留表示領域208d1には、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2の表示を継続して、これらの保留数を報知している。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「2」を表示している。
演出可動体224は、変動開始毎に周期的に初期位置検出動作を行う。したがってこのタイミング(変動開始時)に、一旦、上腕部224aと前腕部224bとを第1の角度(例えば、図示の如く20度〜30度程度)まで開く。
そして次の図27(b)に示すタイミングでは第1副制御部400が演出可動体224を初期位置Sまで戻そうと(拳が肩の位置に重なるように前腕部224b)を上方に回動させる)するが、(途中まで戻るものの)故障の状態が続いているため、初期位置に復帰することはできない。つまりこの状態においても、演出可動体244によってエラーの報知(第三の報知)が行われている。
図27(c)に示すタイミングは、特図2変動遊技において変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が2つ保留され、特図2変動遊技が2つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第2特図表示装置214を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220をそれぞれ2つ点灯することで、特図1変動遊技、特図2変動遊技の保留数がそれぞれ2であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾2−装飾7−装飾3」)を停止表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2を表示することで、特図2変動遊技の保留数が2であることを報知する。また、特図2保留表示領域208d2に、通常保留の保留アイコンPI2_1、PI2_2を表示することで、特図2変動遊技の保留数が2であることを報知する。
また演出可動体224は初期位置に復帰しない図27(b)の状態で停止しており、エラーが報知されている。
図27(d)に示すタイミングは、再び特図2の変動遊技が実行中で、特図1変動遊技が2つ保留され、特図2変動遊技が1つ保留されている状態を示している。
第2副制御部500は、特図2の変動遊技の開始に伴い、特図2用の第4図柄表示領域208f2の表示を点滅(図では「−」表示)させるとともに、図柄表示領域208a〜208cで変動表示を開始する。また、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCI(図27(c)において特図2の1番目の保留アイコンPI2_1)を、変動表示領域208d3に表示するとともに、特図2保留表示領域208d2に通常保留の保留アイコンPI2_1を表示して、保留数を報知している。また、特図1保留表示領域208d1には、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2の表示が継続されて、これらの保留数を報知している。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「1」を表示している。
演出可動体224は、変動開始毎に初期位置検出動作を行うので、このタイミング(変動開始時)に、再度、上腕部224aと前腕部224bとを第1の角度まで開く。
図28は、図27(d)に連続する状態を示しており、図28(a)に示すタイミングでは、演出可動体224が初期位置に復帰する動作途中で停止している状態を示している。
つまり、図27(d)に示す特図2変動遊技の開始に伴い、演出可動体224は初期位置検出動作を行うが、(途中まで戻るものの)故障の状態が続いているため、初期位置に復帰することはできない。つまりこの状態においても、演出可動体244によってエラーの報知が行われている。
図28(b)に示すタイミングは、引き続き特図2の変動遊技が実行中で、特図1変動遊技が2つ保留され、特図2変動遊技の保留が1つ追加されて2つになった状態を示している。
主制御部300は、図示しない第2特図保留ランプ218を2つ点灯することで、特図2変動遊技の保留数が2であることを報知する。
第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図2変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動表示領域208d3に表示するとともに、特図2保留表示領域208d2に通常保留の保留アイコンPI2_1と、保留Bの保留アイコンPIbを表示して、保留数を報知している。つまりこのタイミングは、特図2変動遊技の実行中に特図2始動口232に入賞により特図2変動遊技の保留が1つ追加され、その追加された保留について、図18に示した始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の先読み予告抽選処理(ステップSK05)が実行されて、「保留B」を少なくとも含む先読み予告が選択された状態を示している。なお、ここでは実際には、先読み予告抽選処理において「保留B+可動体」が選択されたとする。つまり装飾図柄表示態様での演出態様としては、「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」、「リーチB当り」のいずれかの当選が確実となった状態である(図15参照)。
なお、変動アイコンCIは、変動期間中には変動表示領域208d3に表示が継続されるタイプと、変動開始後、所定時間が経過すると消去されるタイプがあり、いずれが採用されてもよい。例えば、図28(a)、(b)に示す変動開始後のタイミングにおいて、変動アイコンCIが変動表示領域208d3から消去されるものであってもよい。変動期間中には変動表示領域208d3に表示が継続されるタイプでは、予告として遊技者に分かりやすく報知できる効果があり、変動開始後、所定時間が経過すると消去されるタイプでは、保留アイコンと誤認させる危険性がなく保留数を分かりやすく報知できる効果がある。
また、特図1保留表示領域208d1では、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2の表示が継続され、これらの保留数を報知している。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「2」を表示している。
図28(c)に示すタイミングは、特図2変動遊技において変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が2つ保留され、特図2変動遊技が2つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第2特図表示装置214を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220をそれぞれ2つ点灯することで、特図1変動遊技、特図2変動遊技の保留数がそれぞれ2であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾9−装飾2」)を停止表示するとともに、特図2用の第4図柄表示領域208f2において「J」を表示し、変動が停止していることを報知している。また、特図1保留表示領域208d1、特図2の保留表示領域208d2、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2の表示は、図28(c)の状態を継続させている。
また演出可動体224も初期位置に復帰しない図28(b)の状態で停止しており、エラーが報知されている。
図28(d)に示すタイミングは、再び特図2の変動遊技が実行中で、特図2変動遊技が1つ消化されて1つ保留された状態を示している。
主制御部300は、図示しない第2特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図2変動遊技の保留数が1になったことを報知する。
特図2の変動遊技の開始に伴い、第2副制御部500は、特図2用の第4図柄表示領域208f2の表示を点滅(図では「−」表示)するとともに、図柄表示領域208a〜208cで変動表示を開始する。第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図2変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動表示領域208d3に表示するとともに、特図2保留表示領域208d2に保留B保留アイコンPIbを表示して、保留数を報知している。また、特図1保留表示領域208d1では、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2の表示を継続して、これらの保留数を報知している。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「1」を表示している。
また演出可動体224はこのタイミングで、上腕部224aと前腕部224bとの角度を開く方向に、前腕部224bが移動を開始する。
図29は、図28(d)に連続する状態を示している。図29(a)に示すタイミングでは、特図2の変動遊技が実行中で、特図2変動遊技が1つ消化されて1つ保留された状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出は、図28(d)と同様であるので、説明は省略する。
またこのタイミングでは、演出可動体224が前腕部224bを下方に移動させて、上腕部224aと前腕部224bの角度が、初期位置検出動作の角度(第1の角度)より大きい角度(第2の角度)まで開き、演出可動体224による先読み予告演出の動作を行っている状態を示している。
つまり、図28(d)の変動開始のタイミングにおいては、演出可動体224は初期位置検出動作を行うために前腕部224bがまず下方へ移動するのであるが、前腕部224bが移動を開始した後、次の図29(a)に示すタイミングでは初期位置検出動作の場合よりも前腕部224bが更に下方に移動し、先読み予告演出が開始されている。これは既述の如く、図28(d)に示すタイミングにおいて先読み予告抽選処理において「保留B+可動体」が選択されているためである。つまり、保留Bの保留アイコンPIbの表示は、図28(d)のタイミングで行われていたが、演出可動体224による先読み予告の報知は、この図29(a)のタイミングで遊技者に視認される。本実施例では、演出可動体224による先読み予告の報知を、可動体224の初期位置検出動作の開始時期に合わせることで、遊技者に、変動開始のタイミングにおいて演出可動体224が初期位置検出動作を行うと見せかけて、先読み予告の演出を視認させている。またこの場合の初期位置検出動作は、図27(a)〜図27(b)、図27(d)〜図28(a)に示すように、演出可動体224のエラーによって実際には動作していない。つまり、所定の動作をしないことによって(初期位置に復帰しないことによって)、演出可動体224の初期位置検出動作のエラーを報知している。
このように、本実施例は、演出可動体224が、遊技情報(先読み予告)に対応する報知(先読み予告演出動作(第一の報知))を実行可能であり、装飾図柄表示装置208が遊技情報(先読み予告)に対応する報知(保留変化表示(第二の報知)を実行可能であり、また、演出可動体224は動作エラー(初期位置検出エラー)に対応する報知(第三の報知)を実行可能であり、第三の報知を、これにタイミングを合わせて実行される第一の報知によって、遊技者に視認困難とさせるものである。
より詳細には、本実施例は、演出可動体224が上腕部224aと前腕部224bを第2の角度で開閉する(第一の動作を行う)ことで先読み予告(第一の遊技状態)の演出(第一の報知)が可能であり、初期位置に復帰するタイミング(変動開始時)であるにもかかわらず、初期位置に移動しない(第二の動作を行う)ことで演出可動体224自体の動作エラー(初期位置検出エラー)の報知(第三の報知)を行うことが可能であって、装飾図柄表示装置208は、保留アイコンの変化表示によって、演出可動体224とともに同じ先読み予告(第一の遊技状態)の表示(第二の報知)が可能である。そして、演出可動体224による先読み予告演出は、特図変動遊技中(図柄変動中)の第一の期間に実行され、初期位置検出動作(すなわち初期位置検出エラーを報知する動作)は、特図変動遊技中(図柄変動中)の変動開始時を含む変動開始後の第二の期間に周期的に実行され、変動開始時を含む変動開始直後の期間(第一の期間と第二の期間の少なくとも一部の期間が重複する第三の期間)において、演出可動体224は、初期位置に移動すべきであるのに移動しない動作に優先させて、先読み予告演出を行うことで、初期位置検出エラーを遊技者に視認困難とさせるものである。
演出可動体224が、第三の報知(第二の動作)に優先させて第一の報知(第一の動作)を行う制御の一例としては、図7に示す主制御部タイマ割込み処理のコマンド設定送信処理(ステップSB33)において、可動体復帰コマンドが先に出力されて、変動開始時に初期位置復帰作が開始された後に、先読み予告コマンドが出力され、可動体復帰コマンドを上書きすることによって先読み予告演出動作を(初期位置復帰動作に優先させて)実行することができる。あるいは、先に演出可動体224の先読み予告演出が決定した場合には、コマンド設定送信処理(ステップSB33)において可動体復帰コマンドを出力せず、変動遊技開始時に初期位置復帰動作は行わない制御としてもよい。
図29(b)に示すタイミングは、特図2変動遊技において変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が2つ保留され、特図2変動遊技が3つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第2特図表示装置214を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を2つ、第2特図保留ランプ220を3つ点灯することで、特図1変動遊技、特図2変動遊技の保留数がそれぞれ2と3であることを報知する。
第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾9−装飾7−装飾6」)を停止表示し、特図2用の第4図柄表示領域208f2の表示が停止表示(図では「J」表示)する。また、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2を表示することで、特図2変動遊技の保留数が2であることを報知する。また、特図2保留表示領域208d2に、保留Bの保留アイコンPIb、通常保留の保留アイコンPI2_1、PI2_2を表示することで、特図2変動遊技の保留数が3であることを報知する。なお、本実施例2は電サポ中の遊技状態の一例を示しており、同図に示すように頻繁に特図2の保留の増加がある。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「3」を表示している。
また、この場合、変動停止状態(演出可動体224による先読み予告演出は終了(停止)した状態)であるが、初期位置復帰エラーは解消されていないため、演出可動体224は初期位置に復帰しない状態で停止しており、エラーが報知されている。
図29(c)に示すタイミングは、再び特図2の変動遊技が開始され、特図2変動遊技が1つ消化されて2つ保留された状態を示している。
第2副制御部500は、特図2の変動遊技の開始に伴い、特図2用の第4図柄表示領域208f2の表示を点滅(図では「−」表示)させるとともに、図柄表示領域208a〜208cで変動表示を開始する。また第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図2変動遊技に対応する変動アイコンCI(保留Bの変動アイコンCIb)を、変動表示領域208d3に表示するとともに、特図2保留表示領域208d2に通常保留の保留アイコンPI2_1、PI2_2を表示して、保留数を報知している。また、特図1保留表示領域208d1の表示は、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2の表示が継続されて、これらの保留数を報知している。また、特図1保留数表示領域208g1では、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「2」を表示している。
また演出可動体224はこの変動開始のタイミングで、連続予告として再度、先読み予告の演出動作を開始する。
このように、この場合においても、変動開始時に報知される演出可動体224の初期位置検出エラー(演出可動体224が初期位置に復帰しないことによるエラーの報知(第三の報知)が、変動開始に合わせて実行される演出可動体224の先読み予告(連続予告)の演出(第一の報知)によって遊技者に視認困難となっている。また、同時に先読み予告は、装飾図柄表示装置208においても、保留Bの変動アイコンCIbとして表示され、遊技者に報知されている。
図29(d)に示すタイミングは、特図2変動遊技が引き続き実行中の状態を示している。このタイミングでは、第2副制御部500が、図柄表示領域208bに、例えば、図5(b)に示した装飾図柄とは異なる装飾図柄(ここでは「番長」のキャラクタ画像)を停止表示するとともに、図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の変動表示を実行し、リーチ予告の演出を行っている。
またこの状態では、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIbを、変動表示領域208d3に引き続き表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2を表示し、特図2保留表示領域208d2に、通常保留の保留アイコンPI2_1、PI2_2を表示して、それぞれの保留数が2であることを報知している。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「2」を表示する。
また演出可動体224は、第2の角度までの範囲で上腕部224aと前腕部224bとを開閉する先読み予告の演出動作を引き続き実行している。
図30は、図29(d)に連続する状態を示しており、図30(a)に示すタイミングは、リーチ演出を行っている状態である。
この示すタイミングは、図29(d)の変動アイコンCIbの消化による変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技、特図2変動遊技がそれぞれ2つ保留されている状態を示している。また、特図2用の第4図柄表示領域208f2を点滅表示して変動中であることを報知している。また、第2副制御部500は、図柄表示領域208a、208cに、装飾図柄の装飾「7」を停止表示するとともに、図柄表示領域208bに装飾図柄の変動表示を実行し、リーチ演出を行っている。なお、この状態では、第2副制御部500は、変動アイコンCIbを、変動表示領域208d3から消去している。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「2」を表示している。
この状態で、演出可動体224は、初期位置検出動作を行い、初期位置に復帰しようとするが、エラーが解消されていないため、初期位置に復帰することができない。
図30(b)に示すタイミングは、引き続きリーチ演出が行われている状態であり、依然として演出可動体224は、エラーが解消されていないため、初期位置に復帰することができない状態を示している(第三の報知)。
図30(c)に示すタイミングでは、第2副制御部500は、スーパーリーチの演出(例えば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出)を実行開始している。演出可動体224は、エラーが解消されていないため、初期位置に復帰することができない状態を示している(第三の報知)。
図30(d)に示すタイミングでは、第2副制御部500は、スーパーリーチの演出の最終画像(例えば、剣豪キャラクタとの対決に勝ったシーンと、大当りに対応する図柄組合せである装飾図柄「装飾7−装飾7−装飾7」の文字を表示する大当りの画像)を表示する。演出可動体224は、エラーが解消されていないため、初期位置に復帰することができない状態を示している(第三の報知)。
図30(e)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出が終了し、通常の演出表示に復帰した状態を示している。この状態では、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、大当りに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示する。また、特図1用の第4図柄表示領域208f1、特図2用の第4図柄表示領域208f2にはそれぞれ大当り中であることを示す「A」を表示する。
また、特図1保留表示領域208d1には通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2が表示されて特図1の保留数が2であることを報知するとともに、特図2保留表示領域208d2に通常保留の保留アイコンPI2_1、PI2_2が表示されて、特図2の保留数が3であることを報知している。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2には、特図2の保留数「2」を表示している。
またこの状態においても演出可動体224は動作エラーの報知(第三の報知)を継続している。
このように、実施例2では、初期位置復帰動作を行うべき状態で初期位置に復帰しない動作(エラーに関する第三の報知)は、演出可動体224による先読み予告演出動作(第一の報知)により視認困難とされ、その先読み予告は保留変化(第二の報知)によっても遊技者に報知されている。
演出可動体224のエラーを報知する動作を視認困難とするため、演出可動体224による先読み予告演出動作(第一の報知)そのものも、遊技者に視認されにくくなる場合もある。しかし、遊技者が最も注目する装飾図柄表示装置208において、先読み予告演出の表示(第二の報知)が実行されているため、遊技者がその遊技状態(先読み予告の報知)を把握することができる場合がある。
また、演出可動体224の動作の故障は、可動体制御手段である第1副制御部400が制御するものであり、当否判定の結果や遊技の進行に直接的な悪影響を及ぼすものではない。そのため、第一の動作を第二の動作に優先させた場合であっても遊技の興趣を維持することができる場合がある。
また、本実施例で説明したように、演出可動体224は、第一の動作(先読み予告演出)で装飾図柄表示装置208の前面に重なる動作を行う。演出可動体224と、装飾図柄表示装置208とは演出装置206として密接な関係があり、演出可動体224の第一の動作を装飾図柄表示装置208の表示に優先させる(装飾図柄表示装置208に重ねてその前面に表示する)ことで、遊技の興趣が維持できる場合がある。なお、演出可動体224は、第一の動作で装飾図柄表示装置208の前面に重ならないように動作を行うものであてもよい。
なお、本実施例では、第三の期間が変動開始時(変動開始時を含む開始直後の期間)の場合を例に説明したが、第三の期間は、変動停止時(変動停止時を含む停止直前の期間)であってもよい。
図31を参照して、図26(a)に示したような特図1(または特図2)の15R特別大当り(または15R大当り)遊技を行っている状態について更に説明する。図31は、大当たり遊技中の演出の一例を時系列で示した概要図である。図26(a)では15R目の演出態様を示したが、ここでは1Rから2Rの終了時点までの演出の一例を示している。なお、図31での図示は省略しているが、演出可動体224は大当り遊技に伴って大当りを報知する演出動作(図26(a)参照)を行っていてもよい。
図31(a)に示すタイミングは、1R目の大当り中の演出を行っている状態であり、装飾図柄表示装置208では左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、キャラクタ画像(パンダ)と大当りに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示するとともに、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの上方に「大当り中 1R」の文字を表示して、大当り中であることを報知している(第一の報知)。また、特図1用の第4図柄表示領域208f1、特図2用の第4図柄表示領域208f2には大当り中であることを示す「A」を表示している(第二の報知)。一方、大当り中では、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2はいずれも非表示とし、保留表示は行わない。
図31(b)に示すタイミングは、1回目の大当り遊技(1R)が終了し、2回目の大当り遊技(2R)が開始するまでの期間(ここでは、インターバル期間という)における状態を示している。
この状態では、図31(a)に示した大当り中の報知(第一の報知)を消去し、装飾図柄表示装置208の例えば左端部に、キャラクタ画像(例えば「爺」)を表示するとともに、上端部に「次は2Rじゃ」などと次の大当り遊技の開始を示唆する文字を表示する。また、特図1用の第4図柄表示領域208f1、特図2用の第4図柄表示領域208f2には大当り中であることを示す「A」の表示(第二の報知)は継続する一方で、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2はいずれも非表示とし、保留表示は行わない。
図31(c)に示すタイミングは、インターバル期間中に、下皿満タンエラーが発生し、それを報知している状態を示している。
この状態では、図31(b)に示した演出表示に加えて、装飾図柄表示装置208のほぼ中央に設けたエラー情報報知領域208hに、「下皿が満タンです。下皿の玉を抜いてください!」などの文字列(エラー情報表示E)を表示して下皿満タンエラーを報知する(第三の報知)。
各種センサ320に含まれる不図示の下皿満タンセンサが下皿128が満タンであることを検出すると、下皿満タンスイッチ信号が「オフ」から「オン」に切り替わる。主制御部300は、図7に示す主制御部タイマ割込み処理の入力ポート状態更新処理(ステップSB05)において、下皿満タンスイッチ信号の「オン」を1回読み込んだ場合、その信号(情報)を払出基板170に出力し、不図示の払出エラー表示器(パチンコ機100裏面側の払出基板170上にあり遊技者は視認不能)に識別情報「1」を表示する。
また、主制御部300は、下皿満タンスイッチ信号の「オン」を1回読み込んだ場合、その信号(情報)を第1副制御部400を介して第2副制御部500に送信し、第2副制御部500は装飾図柄表示装置208にエラーを報知する文字列(エラー情報表示E)を表示するなどして下皿満タンエラーを報知する(第三の報知)。
なお、下皿満タンエラーは、エラーとしては重要度が低く、遊技の進行に特段の影響を与えないため、エラー情報表示Eが表示中であっても遊技は停止せず、継続される。
図31(d)に示すタイミングは、2R目の大当り中の演出を行っている状態であり、装飾図柄表示装置208では左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、キャラクタ画像(パンダ)と大当りに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示するとともに、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの上方に「大当り中 2R」の文字を表示して、大当り中であることを報知している(第一の報知)。また、特図1用の第4図柄表示領域208f1、特図2用の第4図柄表示領域208f2には大当り中であることを示す「A」を表示している(第二の報知)。一方、大当り中では、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2はいずれも非表示とし、保留表示は行わない。
また、この状態では、下皿満タンエラーのエラー情報表示E(第三の報知)が継続しているため、エラー情報表示Eと大当り中の第一の報知の少なくとも一部が重なり、これによりエラー情報表示Eが遊技者に視認困難となっている。
図31(f)に示すタイミングは、2回目の大当り遊技(2R)が終了し、3回目の大当り遊技(3R)が開始するまでのインターバル期間における状態を示している。
この状態では、図31(d)に示した大当り中の報知(第一の報知)を消去し、装飾図柄表示装置208の例えば左端部に、キャラクタ画像(例えば「爺」)を表示するとともに、上端部に「次は3Rじゃ」などと次の大当り遊技の開始を示唆する文字を表示する。また、特図1用の第4図柄表示領域208f1、特図2用の第4図柄表示領域208f2には大当り中であることを示す「A」の表示(第二の報知)は継続する一方で、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2はいずれも非表示とし、保留表示は行わない。
また、この状態では、下皿満タンエラーのエラー情報表示E(第三の報知)が継続しており、第一の報知の消去によって、エラー情報表示Eが遊技者に視認容易となっている。
図31(g)に示すタイミングは、図31(f)で示したインターバル期間において、下皿満タンエラーが解消したことによって(下皿満タンスイッチがオフになり、下皿満タンエラーの解消条件が成立したことによって)、エラー情報表示Eが消去された状態を示している。
このように、重要度の低いエラー情報表示Eが表示された場合であっても、遊技は継続するため、図31(d)に示すように、遊技の情報を報知する第一の報知によって、遊技者には視認困難となる場合があるが、インターバル期間中には、第一の報知が消去されてエラー情報表示Eが遊技者に視認容易となるため、「エラーを報知する」という機能は損なうことはない。また、遊技の継続が可能な程度に、重要度が低いエラーであるので、エラー情報表示Eの視認態様によらず(視認が容易であっても困難であっても)いずれ解消すれば、遊技を行う上では問題がない。
<実施例2の変形例/変形例1>
図32を参照して、実施例2の他の形態について説明する。図32(a)が実施例2の変形例1であり、図32(b)が実施例2の変形例2であり、図32(c)、(d)が実施例2の変形例3である。
演出可動体224の動作エラーは、演出可動体224の動作によって(所定の動作を行わないことによって)報知するだけでなく、装飾図柄表示装置208のエラー情報報知領域208hにエラー情報表示E(可動体エラー表示E1)を表示することによって報知してもよい。
図32(a)は、図28(c)に示した特図2変動遊技の変動停止状態で、かつ、演出可動体224が動作エラーを起こしている状態を示している。この場合、第2副制御部500は、可動体エラー表示E1の文字列(例えば、「可動体エラー注意 本来の動きと異なる場合がありますが、遊技に影響はございません。」など)を、装飾図柄表示装置208のエラー情報報知領域208hに表示し、エラーを報知している。
<実施例2の変形例/変形例2>
図32(b)は、演出可動体224のエラー報知を複数個所で行っている場合を示す。この場合、同図(a)に示したように、可動体エラー表示E1を装飾図柄表示装置208に表示してエラーを報知するとともに、演出可動体224の動作によっても可動体のエラーを報知する。演出可動体224の動作によるエラー報知は、演出可動体224が所定の動作を行わないことによって(例えば初期位置に移動しないことによって)エラーを報知するものであってもよいし、エラー報知として定められた動作を行うことによって報知するものであってもよい。
またこの場合、複数のエラー報知のうち少なくとも1つのエラー報知の少なくとも一部が、遊技の情報を報知する第一の報知によって視認困難となるものであってもよい。例えば、同図に示すように、装飾図柄表示装置208に表示される可動体エラー表示E1と、演出可動体224の動作の2つによって、演出可動体224のエラー報知が行われており、可動体エラー表示E1が、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて停止表示されているはずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(第一の報知)の少なくとも一部と重畳することによって、可動体エラー表示E1(第三の報知)が遊技者に視認困難となっていてもよい。
<実施例2の変形例/変形例3>
図32(c)は、図31(a)と同じ大当り中(1R)の演出を行っている状態である。上記の実施例2では、図31(c)(d)に示したように、第三の報知が行われている状態で後から、大当り中の報知を行う第一の報知(キャラクタ画像(パンダ)と大当りに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾7−装飾7」)の表示)が行われて、第三の報知を視認困難とするものであった。しかしこれに限らず、大当り中の報知を行う第一の報知と、第二の報知(特図1用の第4図柄表示領域208f1、特図2用の第4図柄表示領域208f2のそれぞれおいて表示される大当り中の「A」の表示)とが行われている状態で、後から、図32(d)に示すように、エラーを報知する第三の表示(可動体エラー表示E1)が行われるものであってもよい。
<実施例3>
図33は、遊技中に重要度の高いエラーを報知する場合の演出の一例を時系列で示した概要図である。
図33(a)に示すタイミングは、特図変動遊技において変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が4つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212(または第2特図表示装置214)を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を4つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が4であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾2−装飾7−装飾3」)を停止表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI1〜PI4を表示することで、特図1変動遊技の保留数が4であることを報知する。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「4」を表示し、特図2保留数表示領域208g2には、特図2の保留数「0」を表示している。
図33(b)に示すタイミングは、同図(a)の保留アイコンPI1_1の消化による特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技の保留が3になった状態を示している。特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を3つ点灯して、特図1変動遊技の保留数が3であることを報知する。また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知し、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。またこの状態では、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動表示領域208d3に表示し、特図1保留表示領域208d1に、保留アイコンPI1_1〜PI1_3を表示する。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「3」を表示し、特図2保留数表示領域208g2には、特図2の保留数「0」を表示している。
図33(c)に示すタイミングは、変動遊技中に振動センサーエラーが発生した状態を示している。
振動センサーエラーは、振動検知手段(各種センサ320に含まれる、振動検知センサ)が、閾値を超える振動を検出した場合に少なくともエラーと判定されるものである。このエラーは、不正者が遊技台をたたく等の行為をした場合に検出される可能性があるものであって、振動検知センサー自体が壊れていることをエラーとするものではない。
第2副制御部500は、主制御部300から振動センサーエラーの情報を受信すると、装飾図柄表示装置208で行っていた、変動遊技等の通常の演出表示を消去し(通常の演出表示の前面に重ねて)、振動エラー表示E2を行う。振動エラー表示Eは例えば「振動エラーが発生しました! エラー解除SWを操作してエラーを解除してください。」などの文字列を表示する。また、振動エラー表示E2に加えて、音声による報知(警報)も同時に実行される。
振動センサーエラーは、上述の如く不正行為との関連性が高く、エラー報知のうちでも重要度の高いエラーである。したがって、このような重要度の高いエラーを報知する場合には、遊技は停止される。また、重要度の高いエラーは、他の報知(第一の報知)によって視認困難とならないように、報知される(例えば、ここでは、装飾図柄表示装置208には、振動エラー表示E2以外の表示は行われていない)。
振動センサーエラー(重要度の高いエラー)は、店員等がエラー解除スイッチ168を操作することによって、解除可能である。換言すれば、エラー解除スイッチ168の操作を受付けるまでは、エラー解除が行われない。
図33(d)は、店員等が払出基板172に備えられているエラー解除スイッチ168を操作している状態を示している。このようにエラー解除スイッチ168が操作されることによって、振動センサーエラーは解除され、図33(e)に示すように、装飾図柄表示領域208に、エラーに関する表示(振動エラー解除表示E3)が表示される。
図33(f)に示すタイミングは、同図(b)に示す変動遊技の演出表示が復帰した状態である。この状態では、振動センサーエラーが解除された直後であるので、変動遊技の演出表示に合わせて、引き続き、装飾図柄表示装置208のエラー情報報知領域208hに、エラー情報表示E(振動エラー解除表示E4)が表示される。図示のように、この場合の振動エラー解除表示E4は、図33(e)の振動エラー解除表示E3と異なる表示態様であってもよいし同じ表示態様であってもよい。
この場合、変動する装飾図柄(遊技に関する情報(変動中であるという情報)の報知)によって、エラーに関する情報の報知が遊技者に視認困難となっている。つまり、実施例3では、特図1の変動遊技中である情報(第一の情報)に対応する変動する装飾図柄が第一の報知であり、振動エラー解除表示E4が第三の報知である。また、特図1の変動遊技中である情報(第一の情報)を報知する、特図1用の第4図柄表示領域208f1の点滅表示が、第二の報知となる。エラー解除情報の報知(振動エラー解除表示E4)は、重要度の低いエラーに関する情報の報知であるので、第一の報知によって遊技者に視認困難としても問題はなく、エラーの過剰な報知を防止することができる。また、エラー解除情報の報知中であっても、遊技は進行できる。
なお、実施例3において、図33(e)に示す振動エラー解除表示E3を行わず、同図(f)の演出表示に復帰するものであってもよい。
このように、相対的に重要度の高いエラー(第一のエラー)の場合には、遊技を停止するとともに、当該エラーの報知が遊技者(または店員)に視認容易となるように報知する。つまり第一のエラーの報知は、他の情報の報知(第一の報知など)によって視認困難とされるものではなく、この場合本実施形態の第三の報知とならない。一方、相対的に重要度の低いエラー(第二のエラー)の場合には、遊技に関する第一の報知によって、第二のエラーの報知を視認困難とするものであり、この場合、第二のエラー報知は第三の報知ということができる。
<実施例4>
図34は、デモを含む遊技中において、エラーを報知する場合の演出の一例を時系列で示した概要図であり、ここではデモ中に、遊技者ごとの個別識別情報の設定モードが実行される場合を例に示す。
図34(a)に示すタイミングは、特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技、特図2変動遊技の保留がいずれも0の状態を示している。第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知するとともに図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。
図34(b)に示すタイミングは、特図1変動遊技の実行中に扉開放エラーが検出された状態を示す。前面枠扉開放センサ1061によって前面枠扉106の開放が検出された場合、第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208のエラー情報報知領域208hに、エラー情報表示E(扉開放エラー表示E5)を表示して、エラーを報知する。なお、このエラーは、相対的に重要度の低いエラーということができ、遊技は進行可能である。なお、扉開放エラーは、前面枠扉開放センサ1061による前面枠扉106の開放の検出だけでなく、内枠開放センサ1041による本体104の開放の検出や、球貯留皿付扉開放センサ1082による球貯留皿付扉108の開放の検出であってもよい。
図34(c)に示すタイミングは、特図1変動遊技において変動を停止した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾2−装飾7−装飾3」)を停止表示している。また、第2副制御部500は(エラー解除条件が成立していないため)、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示E(扉開放エラー表示E5)を継続する。
図34(d)に示すタイミングは、デモ演出を行っている状態を示す。エラー情報報知領域208hに表示されるエラーの重要度が低いため、エラー情報表示Eが表示中であっても、遊技(この場合、デモ演出)は停止せず、遊技が進行している。
また、この状態で前面枠扉106等に設けられた個別識別情報設定ボタン700を操作することで、遊技者ごとの個別識別情報の設定が可能な設定モードに移行することができる。
図34(e)に示すように、デモ演出中に個別識別情報設定ボタン700を操作すると、個別識別情報の設定モードに移行し、第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208に、図34(f)に示す個別識別情報設定画面を表示する。そして、装飾図柄表示装置208の例えば左下方に設けられた操作ガイド表示領域704に、個別識別情報設定ボタン700の操作を促す操作画像CGを表示する。
また第1副制御部400は、これに合わせて個別識別情報設定ボタン700も振動や発光などによってその態様を変化させ個別識別情報設定ボタン700の操作を促す。
また、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示E(扉開放エラー表示E5)は継続して表示されているため、扉開放エラー表示E5は、個別識別情報設定ボタン700の操作を促す操作画像と一部が重畳し、その視認が困難となっている。すなわちこの場合、個別識別情報設定ボタン700の操作を促す操作画像の表示が第一の報知となり、個別識別情報設定ボタン700の操作を促す、当該ボタン自体の態様の変化(振動や発光など)が第二の報知となる。そして、第一の報知によって、扉開放エラー表示E5(第三の報知)が視認困難とされている。この状態で図34(g)に示すように個別識別情報設定ボタン700が操作されると図34(h)に示すように操作に応じた画面に遷移する。
図34(h)に示すタイミングでは、扉開放エラーが解除された状態を示す。扉開放エラーの解除によって、扉開放エラー表示E5は消去され、操作ガイド表示領域704に個別識別情報設定ボタン700の操作を促す操作画像が視認容易に表示される。
なお、本実施例において、同図(d)のデモ表示のタイミングで、個別識別情報設定ボタン700の操作を促す、当該ボタン自体の態様の変化(振動や発光など)を実行してもよい。
扉開放エラーが検出された場合は、例えば、遊技領域124内での球つまり等が発生している(球つまりを解消するために前面枠扉106を開放している)ことが想定され、遊技領域124が露出している恐れがある。しかし、個別識別情報の設定モードであれば、遊技球を不正に排出(払出)される危険性が少ないといえる。したがって、この場合に(扉開放エラーを重要度の低い第二のエラーとして)遊技(デモや個別識別情報設定モードへの移行)を継続可能とすることで、遊技者を待たせることなく、遊技者の持ち時間を有効活用できる場合がある。
<実施例5>
図35および図36を参照して、演出表示やエラー報知を行う表示手段を複数有する場合について説明する。図35および図36は、複数の表示手段によってエラーを報知する演出の一例を時系列で示した概要図である。
図35(a)に示すように、パチンコ機100は、第1の表示手段である装飾図柄表示装置208と、第2の表示手段である、サブ表示装置208Sとを有する。サブ表示装置208Sも、装飾図柄表示装置208と同様にLCDなどにより構成される。またサブ表示装置208Sは、所定の範囲内で移動可能なものとする。
この場合、装飾図柄表示装置208には、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cと、特図1保留表示領域208d1、特図2保留表示領域208d2、普図演出表示領域(第1普図演出表示領域)208d4、他の普図演出表示領域(第2普図演出表示領域)208d5、エラー情報報知領域208h等が設けられている。なお、ここでは普図演出表示領域208d4、他の普図演出表示領域208d5は、実施例1〜4における、変動表示領域208d3、特図2保留表示領域208d2と重畳する(共通の表示領域として)設けられているが、これらは異なる表示領域として設けられていてもよい。
そして、サブ表示装置208Sには、例えば、遊技状態表示領域702、特図1保留数表示領域208g1、特図2保留数表示領域208g2、第4図柄表示領域208f1、208f2等が設けられている。
同図に示すタイミングでは、特図の変動遊技が停止し、かつ特図1変動遊技の保留が3である状態を示している。第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに、はずれ図柄に対応する装飾図柄の図柄組合せを表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI1〜PI3を表示している。また、第2副制御部500は、サブ表示装置208Sの遊技状態表示領域702に遊技状態(ここでは「通常モード」)を表示し、特図1保留数表示領域208g1に保留数「3」、特図2保留数表示領域208g2に保留数「0」を表示している。また、第4図柄表示領域208f1、208f2はいずれも「J」を表示し、変動の停止を報知している。
図35(b)に示すタイミングでは、特図1の保留を1つ消化して特図1の変動遊技が開始した状態を示している。装飾図柄表示装置208では左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて装飾図柄の変装表示を行い、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI1、PI2を表示している。
また、この状態では、普図始動口228に球が通過したことにより、図20に示す普図演出1決定処理が実行され、普図演出表示領域208d4によって普図変動演出が開始されている。また、他の普図演出表示領域208d5においても普図変動演出の開始を報知する画像(ここではキャラクタ画像「爺」と「上を見ろ」の文字列)が表示されている。
サブ表示装置208Sでは、遊技状態表示領域702に遊技状態(ここでは「通常モード」)を表示し、特図1保留数表示領域208g1に保留数「2」、特図2保留数表示領域208g2に保留数「0」を表示している。
図35(c)に示すタイミングでは、サブ表示装置208Sにおいても、普図変動演出が開始されている状態を示す。サブ表示装置208Sでは、例えば、遊技状態表示領域702に、電チュー開放チャンスであることを報知するキャラクタ画像「爺」と、「電チュー開放チャンス」の文字を表示する。装飾図柄表示装置208は、同図(b)と同様である。なお、この時、不図示の普図表示装置210も普図の変動表示を行っている。
図35(d)に示すタイミングでは、球つまりエラーが発生した状態を示しており、装飾図柄表示装置208のエラー情報報知領域208hに、例えば「球つまりエラー」という文字列(エラー表示E)が表示され、エラーを報知している。
図35(e)に示すタイミングは、引き続き、特図1の変動遊技と、サブ表示装置208Sにおける普図変動演出の表示が継続している状態を示す。球つまりエラーは、重要度の低い第二のエラーであるため、遊技は継続可能である。ここでは、サブ表示装置208Sの遊技状態表示領域702に「◎停止で電チュー開放」などを表示し、普図変動演出を継続して行う様子を示している。
図35(f)に示すタイミングは、引き続き、特図1の変動遊技と、サブ表示装置208Sにおける普図変動演出の表示が継続している状態を示す。ここでは、例えば、図20の普図演出1決定処理において、図14(b)に示す(ア)の変動表示パターンが選択され、サブ表示装置208Sの遊技状態表示領域702において、「普通装飾1(○)」、「普通装飾2(◎)」、「普通装飾3(×)」を繰り返し変動表示している様子を示している。
図36は、図35(f)に連続する状態を示しており、図36(a)に示すタイミングでは、サブ表示装置208Sにおいて、普図装飾2(◎)を大きく表示し、「普図B」に当選したことを報知している。装飾図柄表示装置208においては、特図1の変動遊技が継続し、球つまりエラーの報知(エラー表示E)も継続している。
図36(b)に示すタイミングでは、サブ表示装置208Sが下方に移動し、装飾図柄表示装置208の前方の上部を覆う状態を示している。サブ表示装置208Sでは、普図演出を表示(普図Bの当選を報知)し、装飾図柄表示装置208の普図演出表示領域208d4においても、普図演出を表示(普図Bの当選を報知)している。そして、移動したサブ表示装置208Sによって、「球つまりエラー」のエラー情報表示Eが遊技者に視認困難となっている。つまり、この場合、サブ表示装置208Sによる普図Bの当選の報知(第一の報知)によって、エラー情報表示E(第三の報知)が視認困難となるとともに、装飾図柄表示装置208の普図演出表示領域208d4において、普図Bの当選の報知(第二の報知)が行われている。またこの場合、不図示の普図表示装置210も普図Bの停止表示を行っている。
図36(c)に示すタイミングでは、サブ表示装置208が所定位置に移動(復帰)し、それによりエラー情報表示Eが遊技者に視認容易となっている様子を示す。サブ表示装置208では、普図表示装置210における普図Bの停止表示に伴い、キャラクタ画像「殿」と「開放中」の文字を、遊技状態表示領域702に表示して電チュー開放報知演出を行っている。
図36(d)に示すタイミングでは、特図1の変動遊技が停止した状態で、かつ、特図1変動遊技の保留が3、特図2変動遊技の保留が4となった状態を示している。第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに、はずれ図柄に対応する装飾図柄の図柄組合せを表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI1_1〜PI1_3を表示し、特図2保留表示領域208d1に通常保留の保留アイコンPI2_1〜PI2_4を表示している。また、サブ表示装置208Sの遊技状態表示領域702に遊技状態(ここでは「通常モード」)を表示し、特図1保留数表示領域208g1に保留数「3」、特図2保留数表示領域208g2に保留数「4」を表示している。また、第4図柄表示領域208f1、208f2はいずれも「J」を表示し、変動の停止を報知している。
このように、演出表示を行う表示手段は、複数であってもよい。また第三の報知を行う表示手段(表示装置)も複数あってもよく、その場合、少なくとも一方の表示装置(例えばサブ表示装置208S)において第三の報知(エラー情報表示E)が第一の報知(例えば、遊技に関する情報の報知など)によって遊技者に視認困難とされるものであってもよい。
なお、上記の実施例では、相対的に重要度の高いエラー(第一のエラー)の場合には、当該エラーの報知の際に遊技の進行を停止(中断)し、相対的に重要度の低いエラー(第二のエラー)の場合には、当該エラーを報知した状態でも遊技の進行を継続可能とする場合を例に説明した。しかしこれに限らず、第一のエラーであっても遊技を継続しつつエラーの報知が可能な構成であってもよい。
以下、本実施形態で報知するエラーの種類について、一例を挙げて説明する。
≪払出個数スイッチエラー≫
払出基板172が、払出個数スイッチ(不図示)の接続異常を検知した場合に、払出動作を停止するとともに、エラーを報知する。また、払出エラー表示器(不図示)に識別情報「3」を表示する。払出個数スイッチが正しく接続されていることを確認した後、エラー解除スイッチ168を操作するかラムクリアでエラーが解除される(第一のエラー)。
≪不正払出エラー≫
払出要求が発生していない状態で遊技球の払出を検知(払出個数スイッチがカウント)した場合、払出動作を停止するとともに、エラーを報知する。また、払出エラー表示器に識別情報「4」を表示する。エラー解除スイッチ168を操作するかラムクリアでエラーが解除される(第一のエラー)。
≪払出超過エラー≫
払出要求数に対して実際に払い出された遊技球が10個多く検知された場合に、払出動作を停止するとともに、エラーを報知する。また、払出エラー表示器に識別情報「5」を表示する。エラー解除スイッチ168を操作するかラムクリアでエラーが解除される(第一のエラー)。
またこの他、第一のエラーには、所定割り込み数以上連続してオンの状態となった場合に報知する入賞口センサーエラー(実施例1の場合と異なり第一のエラーとなる球つまりエラー)や、磁気センサーエラーなどがある。
また、以下のエラーについては、第一のエラーに属しても第二のエラーに属してもよい。
≪主制御通信エラー≫
主制御接続確認信号のオフ状態を検知した場合又は主制御動作確認信号のオン状態2割り込み継続して検知した場合に発生するエラーでメイン基板からのコマンド受信が不能になる。ただし、払出要求数が残存している場合は、その分までは払い出す。払出エラー表示器に識別情報「7」を表示する。主制御通信エラーは、主制御接続確認信号のオン状態を検知した場合、かつ、主制御動作確認信号のオフ状態を2割り込み継続して検知した場合にエラーが解除される。
≪CRユニット通信エラー≫
貸出要求の発生前にBRQ信号のON状態を検知した場合などに発生し(他の条件で発生する場合もある)払出エラー表示器に識別情報「6」を表示する。遊技機側から通信異常を通知した後、BRDY信号およびBRQ信号OFFでエラーが解除される。
≪CRユニット未接続エラー≫
CRユニット未接続エラーが解除状態のときに、CRユニット接続信号(VL信号)のOFF状態を検知し16ms継続した場合に発生し、遊技球の貸出が停止する(賞球の払出には影響はない)。払出エラー表示器に識別情報「8」を表示する。CRユニット接続信号のON状態を検知し16ms継続した場合にエラーが解除される。なお、エラー解除した後、CRユニットREADY信号(BRDY信号)およびCRユニット貸出要求完了確認信号(BRQ信号)がOFF状態となるまでCRユニットとの通信が無効状態になる。
上記のCRユニット通信エラーとCRユニット未接続エラーとは、CRユニットとインターフェースにおけるエラーであり、CRユニットとインターフェースの接続信号関係は以下の通りである。
(CRユニット→インターフェース→払出基板)
「VL」は、CRユニット内の+18V電源であり、CRユニット接続信号である。
「BRDY」は、CRユニットREADY信号であり、CRユニットが貸し出しの処理中であることを伝達する信号である。
「BRQ」は、CRユニット貸出要求確認信号であり、CRユニットが基本単位分25個の貸出要求と貸出指示を伝達する信号である。
(払出基板→インターフェース→CRユニット)
「EXS」は、CR遊技機貸出完了信号であり、CRユニットに基本単位分25個の要求了解と貸出完了を伝達する信号である。
「PRDY」は、CR遊技機READY信号であり、CRユニットに払出動作が可能であることを伝達する信号である。
また信号の流れは以下の通りである。まず、電源投入でPRDY信号がONとなり、貸出操作(遊技者が貸出操作ボタンを押す操作)ONによりBRDY信号がONとなる。ついでBRQ信号がONになることで貸出要求となる。貸出要求を確認後、払出CPUがEXS信号をONにすることで貸出を了解する。その後、BRQ信号がOFFになり貸出指示となる。払出制御手段は25個の払出制御を行った後EXS信号をOFFにして貸出を完了する。なお、BRDY信号がON中に再度BRQ信号がONになった場合は貸出の動作を繰り返し、すべて終了した場合にBRDY信号がOFFになる。
≪その他のエラー≫
上記の他にパチンコ機100のエラーとして払出装置エラーがある。制御部は、払出モータが払出要求数分の駆動を終了後(実際は、駆動終了後にブレーキ期間および無励磁期間が経過後)の次の割り込み内で、払出数(払出個数スイッチのカウント数)が払出要求数よりも少ない場合に、払出装置エラーの発生を検知し、払出エラー表示器に識別情報「2」を表示する。払出装置エラーは、遊技球を1個ずつ払い出し(リトライ処理)、所定数の払い出しが完了した場合にエラーが解除される。この払出装置エラーは、遊技の継続という点では、第二のエラーの種別に属するが、表示手段上ではエラー報知を行わず、枠の所定のランプが点滅することでエラーが報知される。この場合例えば、大当りなどを報知(第一の報知)が枠の所定のランプを点滅させる演出ことで報知され、これが払出装置エラーのランプの点滅による報知(第三の報知)に優先して行われることで、払出装置エラーの報知が遊技者に視認困難となるものであってもよい。
以上、相対的に重要度の高いエラーを第一のエラーとし、相対的に重要度の低いエラーを第二のエラーとして説明をしたが、エラーの種類と、第一のエラー、第二のエラーについては、どちらに属するものであってもよい。また、第一のエラーおよび第二のエラーのいずれも本実施形態の第三の報知となる。
また、第一のエラーについても表示手段で報知してもよい。
また、エラーの報知タイミングについては、エラーが発生した直後に限定されるものではない。エラーの条件が成立したのち、別の条件(例えば、時間経過など)が成立することで初めてエラー報知するような構成であってもよい。
尚、本実施例の普図装飾図柄は、装飾図柄表示装置208(LCD)の普図演出表示領域208d4に表示されるものであるが、それに加えて、LED表示装置を設けて、普図装飾図柄をLEDで点灯表示するものとしてもよい。また、普図装飾図柄は、装飾図柄表示装置208(LCD)に表示せず、LED表示装置のみで点灯表示するものとしてもよい。
以上、本実施形態の遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数種類の報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第一の報知(例えば、特図1保留表示領域208d1などに保留アイコンや変動アイコンを表示することによる保留数の報知)であり、前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第二の報知(例えば、特図1保留数表示領域208g1などによる保留数の報知)であり、前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第三の報知(例えば、エラー情報報知領域208hなどによるエラー情報表示E)であり、前記第一の報知は、第一の情報(例えば、保留数)に少なくとも対応する報知であり、前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、前記第一の情報は、前記第二の情報と少なくとも異なる情報であり、前記第二の情報は、エラーに少なくとも関連する報知であり、前記第三の報知は、前記第一の報知が実行されることにより認識困難である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、報知手段に特徴を持った遊技台を実現できる。すなわち、同一の情報(例えば、保留数)に対して複数の報知(第一の報知、第二の報知)を行い、そのうちの一の報知(例えば、第一の報知)でエラーに関する報知(第三の報知)を見難くすることができ、過剰なエラーの報知を回避することで、遊技者に報知したい情報に関する演出に注目させることができる場合があり、遊技者に確実に情報を報知することができる場合がある。
また、第一の報知が第三の報知を遊技者に視認困難とすることで、相対的に第一の報知も遊技者に認識困難となる場合が想定されるが、第一の報知と同一の情報(第一の情報)を報知する第二の報知により確実に第一の情報に対する報知を遊技者に認識させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、複数の報知手段で構成されたものであり、前記複数の報知手段のうちの少なくとも一つは、第一の報知手段(例えば、演出可動体224)であり、前記複数の報知手段のうちの少なくとも一つは、第二の報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、前記第一の報知手段は、前記第一の報知(例えば、先読み予告演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の報知手段は、前記第三の報知(所定の動作を行わない(例えば、初期位置検出動作において初期位置に復帰しない)ことによる動作エラーの報知)を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の報知手段は、前記第二の報知(保留アイコンによる先読み予告演出)を少なくとも実行可能なものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の報知は、エラー報知を行う報知手段(例えば、演出可動体224)と別の報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)で報知することができ、これにより確実に第一の情報に対する報知を遊技者に認識させることができる場合がある。
また、前記第一の報知手段は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記表示手段は、遊技に関する表示演出を少なくとも実行可能なものとしてもよい。
このような構成によれば、表示手段において、多少、第一の報知と第三の報知とが遊技者に認識困難になった場合であっても、表示手段は、遊技者が遊技を行う上で最も注目する部分の1つであるため、遊技者が注目することで第一の報知を認識させることができる場合がある。
また、遊技者が操作不能な位置に少なくとも設けられた操作手段(以下、「第一の操作手段」といい、例えば、エラー解除スイッチ168)を備え、前記エラーは複数種類備えられたものであり、前記複数種類のエラーのうちの少なくとも一つは、第一のエラー(例えば、相対的に重要度の高いエラー)であり、前記複数種類のエラーのうちの少なくとも一つは、第二のエラー(相対的に重要度の低いエラー)であり、前記第二の情報は前記第二のエラーに関する情報であり、前記第一のエラーは、第一の条件が成立した場合に少なくとも解除可能なエラーであり、前記第二のエラーは、第二の条件(例えば、遊技球検出手段による遊技球の検出)が成立した場合に少なくとも解除可能なエラーであり、前記第一の条件は、前記第一の操作手段を操作することで成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記第一の操作手段を操作しなくても成立する場合がある条件であり、前記第二のエラーが発生した後は、前記第二の条件が成立しない場合であっても遊技を継続可能なものとしてもよい。
このような構成によれば、エラーの重要度(重要性)が相対的に低いエラー(第二のエラー)の場合には、遊技の継続を可能にしつつ、店員は当該エラーを発見できる場合がある。また、一方で、エラーの重要度(重要性)が相対的に高いエラー(第一のエラー)の場合には、遊技者が操作不能な操作手段の操作を要するため、確実に遊技を一旦停止できる場合がある。
また、前記報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記第一のエラー(例えば、相対的に重要度が高いエラー)が発生した場合に、前記第一の条件が成立するまで(例えば、エラー解除スイッチ168の操作があるまで)は前記第一の報知(例えば、保留数アイコンの表示による保留数の報知)を少なくとも実行しないものとしてもよい。
このような構成によれば、第一の報知を行わないことで第一のエラーに関する報知を目立たせることができる場合があり、店員が第一のエラーを早期発見できる場合がある。
また、前記第一の情報は遊技に少なくとも関連する情報である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、第一の情報は確実に遊技者に報知されるべき情報であるので、当該第一の情報に対応する第一の報知で第三の報知を遊技者に視認困難とすることで過剰なエラーの報知を回避し、演出に注目させることができるとともに、第一の情報を第二の報知で報知できるので、遊技者に確実に第一の情報を報知することができる場合がある。
また、可動手段(例えば、演出可動体224)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、複数種類の遊技状態と、を備え、前記複数種類の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態(先読み予告実行中)であり、前記可動手段は、第一の動作(例えば、第2の角度で腕を開閉する先読み予告演出の動作)を少なくとも実行可能なものであり、前記可動手段は、第二の動作(例えば、所定の動作を実行しない(初期位置に戻らない)動作)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の報知(例えば、先読み予告)は、前記可動手段の前記第一の動作により、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、前記第二の報知(例えば、通常保留から保留Aに変化させる保留変化表示)は、前記演出表示の少なくとも一部により、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、前記第三の報知は、前記可動手段の前記第二の動作により、該可動手段がエラー状態であることを少なくとも報知可能であり、前記第一の動作は、第一の期間(例えば、特図変動遊技中(図柄変動中))に少なくとも実行可能な動作であり、前記第二の動作は、第二の期間(例えば、特図変動遊技開始時を含む開始後の期間(図柄変動中の期間))に少なくとも実行可能な動作であり、前記第一の動作は、第三の期間(例えば、特図変動遊技の開始時を含む開始後の期間(図柄変動中の期間))に前記第二の動作よりも少なくとも優先される動作であり、前記第三の期間は、前記第一の期間と少なくとも一部に期間が重複する期間である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、遊技者が最も注目する演出表示手段において、遊技状態の報知が行われているため、遊技者が確実に遊技状態を把握することができる場合がある。
また、演出可動体224の動作の故障は、可動体制御手段(例えば、第1副制御部400)が制御するものであり、当否判定の結果や遊技の進行に直接的な悪影響を及ぼすものではない。そのため、第二の動作より第一の動作を優先させることで遊技の興趣を維持することができる場合がある。
また、遊技者ごとに付与可能とされる識別情報により第一のモード(例えば、遊技者ごとの個別識別情報の設定モード)を少なくとも設定可能なモード設定手段と、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(以下、「第二の操作手段」といい、例えば、個別識別情報設定ボタン700)と、を備え、前記第二の操作手段は、複数種類の状態となることが少なくとも可能なものであり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、個別識別情報設定ボタン700の停止や消灯などの態様)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、個別識別情報設定ボタン700の振動や発光などの態様)であり、前記第二の状態は、前記第一の状態と少なくとも異なる状態であり、前記第一の報知(例えば、個別識別情報設定ボタン700の操作を促す操作画像の表示)は、前記第一のモードであることを少なくとも報知可能なものであり、前記第二の報知は、前記第二の操作手段が、前記第二の状態となることにより前記第一のモードであることを少なくとも報知可能であり、前記第三の報知は、前記第一の報知により遊技者に認識困難とされる、ものとしてもよい。
このような構成によれば、同一の情報に対して複数の報知(第一の報知、第二の報知)を行い、そのうちの一の報知(例えば、第一の報知)でエラーに関する報知(第三の報知)を見難くすることができ、過剰なエラーの報知を回避することで、遊技者に報知したい情報に関する演出に注目させることができる場合があり、遊技者に確実に情報を報知することができる場合がある。
また、第一の報知が第三の報知を遊技者に視認困難とすることで、相対的に第一の報知も遊技者に認識困難となる場合が想定されるが、第一の報知と同一の情報(第一の情報)を報知する第二の報知により確実に第一の情報に対する報知を遊技者に認識させることができる場合がある。
上記実施形態に基づく本発明は以下のように記述することもできる。
<付記A>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第三の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記第三の報知は、前記第一の報知が行われることにより、該第一の報知が行われていないときよりも遊技者が認識困難とされる、
ことを特徴する遊技台。
<付記B>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第三の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記第一の報知は、前記第三の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴する遊技台。
<付記C>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
遊技者が操作不能な位置に設けられた操作手段をと、備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第三の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記エラーは複数種類備えられたものであり、
前記複数種類のエラーのうちの少なくとも一の種類のエラーは、第一のエラーであり、
前記複数種類のエラーのうちの少なくとも一の種類のエラーは、第二のエラーであり、
前記第二の情報は前記第二のエラーに関する情報であり、
前記第一のエラーは、第一の条件が成立した場合に少なくとも解除可能なエラーであり、
前記第二のエラーは、第二の条件が成立した場合に少なくとも解除可能なエラーであり、
前記第一の条件は、前記操作手段の操作を行った場合に少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、前記操作手段の操作を行わなくても成立可能な条件であり、
前記第二の条件が成立しない場合であっても遊技を継続可能である、
前記第三の報知は、前記第一の報知により遊技者に認識困難とされ、
前記報知手段は、前記第一のエラーが発生した場合に、前記第一の条件が成立するまでは前記第一の報知および前記第二の報知を少なくとも実行しないものである、
ことを特徴とする遊技台。
<付記D>
<付記D1>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
可動手段と、
演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段と、
複数の遊技状態の中から一の遊技状態に少なくとも制御可能な制御手段と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第三の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一の遊技状態は、第一の遊技状態であり、
前記可動手段は、第一の動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記可動手段は、第二の動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、前記可動手段が前記第一の動作を行うことで、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第二の報知は、前記演出表示の少なくとも一部の演出が、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第三の報知は、前記可動手段が前記第二の動作を行うことで、該可動手段がエラー状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第三の報知は、前記第一の報知により遊技者に認識困難とされるものであり、
前記第一の動作は、第一の期間に少なくとも実行可能とされる動作であり、
前記第二の動作は、第二の期間に少なくとも実行可能とされる動作であり、
前記第一の期間と前記第二の期間は、少なくとも一部の期間が重複する第三の期間を少なくとも含むものであり、
前記可動手段は、前記第三の期間において、前記第二の動作よりも前記第一の動作を優先して少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の期間は、前記図柄変動表示中である、
ことを特徴とする遊技台。
<付記D2>
付記D1に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、第二の制御手段を備え、前記可動手段は、第二の制御手段に制御されるものである、
ことを特徴とする遊技台。
<付記E>
<付記E1>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第三の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、複数の報知手段で構成されたものであり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第一の報知手段であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は第二の報知手段であり、
前記第一の報知手段は、前記表示演出を少なくとも実行可能な表示手段であり、
前記表示手段は、複数備えられたものであり、
前記複数の表示手段のうちの少なくとも一の表示手段は、第一の表示手段であり、
前記複数の表示手段のうちの少なくとも一の表示手段は、第二の表示手段であり、
前記第一の表示手段は、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記報知手段は、前記第一の表示手段を用いて前記第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、前記第二の表示手段を用いて前記第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、前記第一表示手段を用いて前記第三の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の報知は、前記第一の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴とする遊技台。
このような構成によれば、装飾図柄変動表示を邪魔することなく、エラー報知(第三の報知)を実行可能であり、エラー報知も強調しすぎることもなく演出を優先できるので、第二の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)、第一の表示手段(例えば、サブ表示装置208S)を用いた演出の興趣を低下させない場合がある。
<付記E2>
付記E1に記載の遊技台であって、
前記第一の情報は、前記装飾図柄変動表示の開始を保留している保留数情報であり、前記第一の報知および前記第二の報知は、保留表示である、
ことを特徴とする遊技台。
この場合の保留表示は、保留アイコンでもよいし、保留数を数字等で直接的に保留数を報知するものでもよく、いずれを第一の表示装置、第二の表示装置に表示するかは任意に設定可能である。
<付記F>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第三の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記報知手段は、音演出を実行可能な音声手段を少なくとも含むものであり、
前記音声手段は、前記第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記音声手段は、前記第三の報知を少なくとも実行可能なものである。
前記第三の報知は、前記第一の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴とする遊技台。
<付記G>
<付記G1>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
遊技者が操作不能な位置に設けられた第一の操作手段と、
遊技者ごとの個別識別情報を少なくとも設定可能な設定モードと、
遊技者が操作可能な位置に設けられた第二の操作手段と、を備え遊技台であって、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第三の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記エラーは複数種類備えられたものであり、
前記複数種類のエラーのうちの少なくとも一の種類のエラーは、第一のエラーであり、
前記複数種類のエラーのうちの少なくとも一の種類のエラーは、第二のエラーであり、
前記第二の情報は前記第二のエラーに関する情報であり、
前記第一のエラーは、第一の条件が成立した場合に少なくとも解除可能なエラーであり、
前記第二のエラーは、第二の条件が成立した場合に少なくとも解除可能なエラーであり、
前記第一の条件は、前記操作手段の操作を行った場合に少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、前記操作手段の操作を行わなくても成立可能な条件であり、
前記第二の条件が成立しない場合であっても遊技を継続可能であり、
前記第二の操作手段が操作されることにより、前記設定モードを行うことが少なくとも可能であり、
前記第二の操作手段の操作は、非遊技状態中に少なくとも操作可能なものであり、
前記設定モードは、前記非遊技状態中の前記第二の操作手段の操作により少なくとも実行可能とされるものであり、
前記表示手段は、前記設定モードであることを報知可能な前記第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の報知は、前記第二の操作態様が通常と異なる態様であることにより前記設定モードであることを少なくとも報知可能であり、
前記第三の報知は、前記第一の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴とする遊技台。
<付記G2>
付記G1に記載の遊技台であって、
遊技領域を透過可能な透過部材を少なくとも開閉可能な枠部材を備え、
前記枠部材が、開放している状態は前記エラー状態であり、
前記表示手段は、前記第一の報知として前記設定モードであることを少なくとも実行可能なものであり、
前記表示手段は、前記第三の報知として前記枠部材の開放に関するエラー報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記枠部材の開放に関するエラー状態中であっても、前記設定モードによる前記個別識別情報の設定が可能である、
ことを特徴とする遊技台。
枠部材の開放に関するエラー(扉開放エラー)状態中は、遊技領域124内での球つまりの解消等の操作が行われていることが想定されるが、このように遊技領域124が露出している場合であっても、個別識別情報を設定可能な設定モードの場合には、遊技球を不正に出される危険性が少ない。したがって、遊技者の持ち時間を有効活用できる場合がある。
<付記H>
<付記H1>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
遊技者ごとの個別識別情報を少なくとも設定可能な設定モードと、
遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段と、を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第三の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、複数の報知手段で構成されたものであり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第一の報知手段であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は第二の報知手段であり、
前記第一の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記第三の報知は、前記第一の報知により遊技者に認識困難とされる、
前記第一の報知手段は、前記表示演出を少なくとも実行可能な表示手段である、
前記操作手段が操作されることにより、前記設定モードを行うことが少なくとも可能であり、
前記操作手段の操作は、非遊技状態中に少なくとも操作可能なものであり、
前記設定モードは、前記非遊技状態中の前記第二の操作手段の操作により少なくとも実行可能とされるものであり、
前記表示手段は、前記設定モードであることを報知可能な前記第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の報知は、前記第二の操作態様が通常と異なる態様であることにより前記設定モードであることを少なくとも報知可能であり、
前記第三の報知は、前記第一の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴とする遊技台。
<付記H2>
付記H1に記載の遊技台であって、
遊技領域を透過可能な透過部材を少なくとも開閉可能な枠部材を備え、
前記枠部材が、開放している状態は前記エラー状態であり、
前記表示手段は、前記第一の報知として前記設定モードであることを少なくとも実行可能なものであり、
前記表示手段は、前記第三の報知として前記枠部材の開放に関するエラー報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記枠部材の開放に関するエラー状態中であっても、前記設定モードによる前記個別識別情報の設定が可能である、
ことを特徴とする遊技台。
枠部材の開放に関するエラー(扉開放エラー)状態中は、遊技領域124内での球つまりの解消等の操作が行われていることが想定されるが、このように遊技領域124が露出している場合であっても、個別識別情報を設定可能な設定モードの場合には、遊技球を不正に出される危険性が少ない。したがって、遊技者の持ち時間を有効活用できる場合がある。
<付記I>
複数種類の報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
可動手段と、
演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段と、
複数種類の遊技状態と、を備えた遊技台であって、
前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第一の報知であり、
前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第二の報知であり、
前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第三の報知であり、
前記第一の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報は、前記第二の情報と少なくとも異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに少なくとも関連する報知であり、
前記複数種類の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態であり、
前記可動手段は、第一の動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記可動手段は、第二の動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、前記可動手段の前記第一の動作により、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第二の報知は、前記演出表示の少なくとも一部により、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第三の報知は、前記可動手段の前記第二の動作により、該可動手段がエラー状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第一の動作は、第一の期間に少なくとも実行可能な動作であり、
前記第二の動作は、第二の期間に少なくとも実行可能な動作であり、
前記第一の動作は、第三の期間に前記第二の動作よりも少なくとも優先される動作であり、
前記第三の期間は、前記第一の期間と少なくとも一部に期間が重複する期間であり、
前記第三の期間は、前記第二の期間の少なくとも一部に期間と重複する期間であり、
前記第三の報知は、前記第一の報知が実行されることにより認識困難である、
ことを特徴とする遊技台。
<付記J>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
可動手段と、
演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段と、
複数の遊技状態の中から一の遊技状態に少なくとも制御可能な制御手段と、を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第三の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一の遊技状態は、第一の遊技状態であり、
前記可動手段は、第一の動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記可動手段は、第二の動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、前記可動手段が前記第一の動作を行うことで、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第二の報知は、前記演出表示の少なくとも一部の演出が、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第三の報知は、前記可動手段が前記第二の動作を行うことで、該可動手段がエラー状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第一の動作は、第一の期間に少なくとも実行可能とされる動作であり、
前記第二の動作は、第二の期間に少なくとも実行可能とされる動作であり、
前記第一の期間と前記第二の期間は、少なくとも一部の期間が重複する第三の期間を少なくとも含むものであり、
前記可動手段は、前記第三の期間において、前記第二の動作よりも前記第一の動作を優先して少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の報知は、前記第一の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴とする遊技台。
<付記K>
複数種類の報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
遊技者ごとの個別識別情報を少なくとも設定可能な設定モードと、
遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段と、を備えた遊技台であって、
前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第一の報知であり、
前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第二の報知であり、
前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第三の報知であり、
前記第一の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報は、前記第二の情報と少なくとも異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに少なくとも関連する報知であり、
前記報知手段は、複数の報知手段で構成されたものであり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一つは、第一の報知手段であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一つは、第二の報知手段であり、
前記第一の報知手段は、前記第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知手段は、前記第三の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の報知手段は、前記第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知手段は、表示手段であり、
前記表示手段は、遊技に関する表示演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記操作手段が操作されることにより、前記設定モードを行うことが少なくとも可能であり、
前記表示手段は、前記設定モードであることを報知可能な前記第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の報知は、前記第二の操作態様が通常と異なる態様であることにより前記設定モードであることを少なくとも報知可能であり、
前記第三の報知は、前記第一の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴とする遊技台。
<付記L>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
遊技者ごとの個別識別情報を少なくとも設定可能な設定モードと、
遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段と、を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第三の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記報知手段は、複数の報知手段で構成されたものであり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第一の報知手段であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は第二の報知手段であり、
前記第一の報知手段は、前記表示演出を少なくとも実行可能な表示手段であり、
前記操作手段が操作されることにより、前記設定モードを行うことが少なくとも可能であり、
前記表示手段は、前記設定モードであることを報知可能な前記第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の報知は、前記第二の操作態様が通常と異なる態様であることにより前記設定モードであることを少なくとも報知可能であり、
前記第三の報知は、前記第一の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴とする遊技台。
なお、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明に係る遊技台は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(ぱちんこ機)などに代表される遊技台に適用することができる。
100 パチンコ機
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
208 装飾図柄表示装置
208d1 特図1保留表示領域
208d2 特図2保留表示領域
208f1、208f2 第4図柄表示領域
208h エラー情報報知領域
208a〜208c 図柄表示領域
208d4 第1普図演出表示領域
208d5 第2普図演出表示領域
208g1 特図1保留数表示領域
208g2 特図2保留数表示領域
本発明に係る遊技台は、複数種類の報知を実行可能な報知手段を備えた遊技台であって、前記複数種類の報知として第一の報知、第二の報知第三の報知を含み、前記第一の報知と前記第二の報知は、エラーに関連する情報とは異なる、遊技に関連する情報に対応する報知であり、前記第三の報知は、前記エラーに関連する情報に対応する報知であり、前記第三の報知は、前記第一の報知が実行されることにより認識困難となる報知である、ことを特徴とする遊技台である。
つまり、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動表示領域208d3に表示するとともに、特図1保留数表示領域208g1では、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している。このように、特図1保留表示領域208d1、変動表示領域208d3、特図1保留数表示領域208g1、および特図2保留数表示領域208g2における表示はいずれも、「保留数」という遊技情報(保留情報)の報知といえる(第の報知)。
以上、本実施形態の遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数種類の報知を実行可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、前記複数種類の報知として第一の報知(例えば、特図1保留表示領域208d1などに保留アイコンや変動アイコンを表示することによる保留数の報知)第二の報知(例えば、特図1保留数表示領域208g1などによる保留数の報知)第三の報知(例えば、エラー情報報知領域208hなどによるエラー情報表示E)を含み、前記第一の報知と前記第二の報知は、エラーに関連する情報とは異なる、遊技に関連する情報(例えば、保留数)に対応する報知であり、前記第三の報知は、前記エラーに関連する情報に対応する報知であり、前記第三の報知は、前記第一の報知が実行されることにより認識困難となる報知である、ことを特徴とする遊技台である。
また、前記報知手段は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、前記表示手段は、遊技に関する表示演出を実行可能な手段である、ものとしてもよい。
また、前記報知手段は、複数の報知手段で構成された手段であり、前記複数の報知手段として表示または状態の変化により報知を行う第一の報知手段(例えば、演出可動体224)と、該第一の報知手段とは異なる第二の報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を含み、前記第一の報知手段は、前記第一の報知(例えば、先読み予告演出)を実行可能手段であり、前記第一の報知手段は、前記第三の報知(所定の動作を行わない(例えば、初期位置検出動作において初期位置に復帰しない)ことによる動作エラーの報知)を実行可能手段であり、前記第二の報知手段は、前記第二の報知(保留アイコンによる先読み予告演出)を実行可能手段であってもよい。
また、前記第二の報知手段は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、前記表示手段は、遊技に関する表示演出を実行可能な手段としてもよい。
また、遊技者が操作不能な位置に設けられた操作手段(以下、「第一の操作手段(例えば、エラー解除スイッチ168)」という。)を備え、複数種類のエラー(例えば、払出個数スイッチエラー、不正払出エラー、払出超過エラー、球つまりエラーなど)が設定され、前記複数種類のエラーとして相対的に重用度の高い第一のエラー(例えば、払出個数スイッチエラー、不正払出エラー、払出超過エラーなどと、相対的に重要度の低い第二のエラー(例えば、球つまりエラーなど)を含み、前記エラーに関連する情報は前記第二のエラーに関する情報であり、前記第一のエラーは、前記第一の操作手段を操作した場合に解除可能なエラーであり、前記第二のエラーは、前記第一の操作手段を操作しなくても(例えば、遊技球検出手段が遊技球を検出し、エラー解除条件が成立した場合などに)解除可能なエラーであり、前記第二のエラーが発生した後は、前記第一の操作手段を操作しなくても遊技を継続可能なものとしてもよい。
また、前記報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記第一のエラー(例えば、払出個数スイッチエラー、不正払出エラー、払出超過エラーなど)が発生した場合に、前記第一の操作手段(例えば、エラー解除スイッチ168)を操作するまでは前記第一の報知(例えば、保留数アイコンの表示による保留数の報知)を実行しない手段としてもよい。
また、可動手段(例えば、演出可動体224)と、演出表示を実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、複数種類の遊技状態に制御可能な制御手段(例えば、制御部)と、を備え、前記複数種類の遊技状態は予告演出を実行する第一の遊技状態(例えば、先読み予告実行中の状態を含み、前記可動手段は、正常時の動作である第一の動作(例えば、図29(a)に示す第2の角度で腕を開閉する先読み予告演出の動作)を実行可能手段であり、前記可動手段は、異常時の動作である第二の動作例えば、腕が初期位置に戻らない動作)を実行可能手段であり、前記第一の報知は、前記可動手段の前記第一の動作により、前記第一の遊技状態であることを報知可能(例えば、演出可動体224が第2の角度で腕を開閉する先読み予告演出の動作をすることにより先読み予告報知を報知可能)であり、前記第二の報知は、前記演出表示の少なくとも一部(例えば、図15(b)に示す通常保留から保留Aに変化させる保留変化表示)により、前記第一の遊技状態であることを報知可能であり、前記第三の報知は、前記可動手段の前記第二の動作(例えば、図26(b)に示す腕が初期位置に戻らない動作)により、該可動手段がエラー状態であることを報知可能であり、前記第一の動作は、変動遊技の実行中の第一の期間(例えば、特図変動遊技中(図柄変動中))に実行可能な動作であり、前記第二の動作は、前記変動遊技の開始時以降の第二の期間(例えば、演出可動体224が初期位置に復帰する特図変動遊技の開始時以降の期間)に実行可能な動作であり、前記第一の動作は、第三の期間に前記第二の動作よりも優先される動作であり、前記第三の期間は、前記第一の期間と前記第二の期間とが重複する期間のうちの一部の期間(例えば、演出可動体224が初期位置に復帰する特図変動遊技の開始時を含む変動遊技開始直後の期間)である、ものとしてもよい。
また、遊技者ごとに付与可能とされる識別情報により個別識別情報の設定が可能な設定モード(例えば、遊技者ごとの個別識別情報の設定モード)に移行可能なモード設定手段と、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段(以下、「第二の操作手段(例えば、個別識別情報設定ボタン700)」という。)と、を備え、前記第二の操作手段は、複数種類の状態(例えば、個別識別情報設定ボタン700の停止、消灯、振動及び発光など)となることが可能な操作手段であり、前記複数種類の状態として第一の状態(例えば、個別識別情報設定ボタン700の停止や消灯などの状態と、該第一の状態とは異なる第二の状態(例えば、個別識別情報設定ボタン700の振動や発光などの状態を含み、前記第一の報知(例えば、図34(f)に示す個別識別情報設定ボタン700の操作を促す操作画像の表示)は、前記設定モードであることを報知可能な手段であり、前記第二の報知は、前記第二の操作手段が、前記第二の状態となる(例えば、図34(f)に示す個別識別情報設定ボタン700の振動や発光など)ことにより前記設定モードであることを報知可能であり、前記第三の報知(例えば、図34(c)、(f)に示す扉開放エラー表示E5)は、前記第一の報知により遊技者に認識困難とされる報知である、ものとしてもよい。

本発明に係る遊技台は、遊技者が操作不能な位置に設けられた操作手段(以下、「第一の操作手段」という。)と、複数の報知を実行可能な報知手段と、を備えた遊技台であって、複数のエラーのうちの第一のエラーは、前記第一の操作手段が操作された場合に解除可能なエラーであり、前記複数のエラーのうちの第二のエラーが発生した後は、該第二のエラーが発生する前の遊技を継続可能であり、前記報知手段は、第一の報知、第二の報知、第三の報知を実行可能な手段であり、前記第三の報知は、前記第二のエラーに関連する情報に対応する報知であり、前記第一の報知と前記第二の報知は、エラーに関連する情報とは異なり、遊技に関連する情報に対応する報知であり、前記第一の報知は、可動体の動作により行われる報知であり、前記第三の報知は、表示手段のエラー表示領域への表示により行われる報知であり、前記可動体の一部が前記エラー表示領域の前に位置しない場合よりも、該可動体の一部が前記エラー表示領域の前に位置する場合の方が、前記第三の報知の視認性が低下する、ことを特徴とする遊技台である。
以上、本実施形態の遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作不能な位置に設けられた操作手段(以下、「第一の操作手段(例えば、エラー解除スイッチ168)」という。)と、複数の報知を実行可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208、サブ表示装置208S)と、を備えた遊技台であって、複数のエラーのうちの第一のエラー(例えば、払出個数スイッチエラー、不正払出エラー、払出超過エラーなど)は、前記第一の操作手段が操作された場合に解除可能なエラーであり、前記複数のエラーのうちの第二のエラー(例えば、下皿満タンエラーなど)が発生した後は、該第二のエラーが発生する前の遊技を継続可能であり、前記報知手段は、第一の報知(例えば、図36(b)に示すサブ表示装置208Sによる普図Bの当選の報知)、第二の報知(例えば、図36(b)に示す特図1保留数表示領域208g1などによる保留数の報知)、第三の報知(例えば、図31(e)や、図36(a)に示すエラー情報報知領域208hなどによるエラー情報表示E)を実行可能な手段であり、前記第三の報知は、前記第二のエラーに関連する情報に対応する報知であり、前記第一の報知と前記第二の報知は、エラーに関連する情報とは異なり、遊技に関連する情報に対応する報知であり、前記第一の報知は、可動体(例えば、サブ表示装置208S)の動作により行われる報知であり、前記第三の報知は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)のエラー表示領域(例えば、エラー情報報知領域208h)への表示により行われる報知であり、前記可動体の一部が前記エラー表示領域の前に位置しない場合よりも、該可動体の一部が前記エラー表示領域の前に位置する場合の方が、前記第三の報知の視認性が低下する、ことを特徴とする遊技台である。
また、前記表示手段は、前記エラー表示領域に皿満タンエラーに関する表示を表示可能な手段であり、前記第三の報知は、前記皿満タンエラーに関する報知であり、前記可動体は、予め定められた範囲内を移動可能であり、前記第三の報知は、前記予め定められた範囲内を移動する前記可動体の少なくとも一部が前記エラー表示領域の前方の領域と重なることにより視認性が低下する、ものとしてもよい。
また、前記報知手段は、前記第一のエラーが発生した場合に、前記第一の操作手段を操作するまでは前記第一の報知を実行しない手段である、ものとしてもよい。

Claims (8)

  1. 複数種類の報知を少なくとも実行可能な報知手段を備えた遊技台であって、
    前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第一の報知であり、
    前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第二の報知であり、
    前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第三の報知であり、
    前記第一の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
    前記第二の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
    前記第三の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
    前記第一の情報は、前記第二の情報と少なくとも異なる情報であり、
    前記第二の情報は、エラーに少なくとも関連する報知であり、
    前記第三の報知は、前記第一の報知が実行されることにより認識困難である、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記報知手段は、複数の報知手段で構成されたものであり、
    前記複数の報知手段のうちの少なくとも一つは、第一の報知手段であり、
    前記複数の報知手段のうちの少なくとも一つは、第二の報知手段であり、
    前記第一の報知手段は、前記第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
    前記第一の報知手段は、前記第三の報知を少なくとも実行可能なものであり、
    前記第二の報知手段は、前記第二の報知を少なくとも実行可能なものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項2に記載の遊技台であって、
    前記第一の報知手段は、表示手段であり、
    前記表示手段は、遊技に関する表示演出を少なくとも実行可能なものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技台であって、
    遊技者が操作不能な位置に少なくとも設けられた操作手段(以下、「第一の操作手段」という。)を備え、
    前記エラーは複数種類備えられたものであり、
    前記複数種類のエラーのうちの少なくとも一つは、第一のエラーであり、
    前記複数種類のエラーのうちの少なくとも一つは、第二のエラーであり、
    前記第二の情報は前記第二のエラーに関する情報であり、
    前記第一のエラーは、第一の条件が成立した場合に少なくとも解除可能なエラーであり、
    前記第二のエラーは、第二の条件が成立した場合に少なくとも解除可能なエラーであり、
    前記第一の条件は、前記第一の操作手段を操作することで成立する場合がある条件であり、
    前記第二の条件は、前記第一の操作手段を操作しなくても成立する場合がある条件であり、
    前記第二のエラーが発生した後は、前記第二の条件が成立しない場合であっても遊技を継続可能なものでる、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項4に記載の遊技台であって、
    前記報知手段は、前記第一のエラーが発生した場合に、前記第一の条件が成立するまでは前記第一の報知を少なくとも実行しないものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の遊技台であって、
    前記第一の情報は遊技に少なくとも関連する情報である、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1、2、4乃至請求項6のいずれかに記載の遊技台であって、
    可動手段と、
    演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段と、
    複数種類の遊技状態と、を備え、
    前記複数種類の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態であり、
    前記可動手段は、第一の動作を少なくとも実行可能なものであり、
    前記可動手段は、第二の動作を少なくとも実行可能なものであり、
    前記第一の報知は、前記可動手段の前記第一の動作により、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、
    前記第二の報知は、前記演出表示の少なくとも一部により、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、
    前記第三の報知は、前記可動手段の前記第二の動作により、該可動手段がエラー状態であることを少なくとも報知可能であり、
    前記第一の動作は、第一の期間に少なくとも実行可能な動作であり、
    前記第二の動作は、第二の期間に少なくとも実行可能な動作であり、
    前記第一の動作は、第三の期間に前記第二の動作よりも少なくとも優先される動作であり、
    前記第三の期間は、前記第一の期間と少なくとも一部に期間が重複する期間である、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載の遊技台であって、
    遊技者ごとに付与可能とされる識別情報により第一のモードを少なくとも設定可能なモード設定手段と、
    遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(以下、「第二の操作手段」という。)と、を備え、
    前記第二の操作手段は、複数種類の状態となることが少なくとも可能なものであり、
    前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
    前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
    前記第二の状態は、前記第一の状態と少なくとも異なる状態であり、
    前記第一の報知は、前記第一のモードであることを少なくとも報知可能なものであり、
    前記第二の報知は、前記第二の操作手段が、前記第二の状態となることにより前記第一のモードであることを少なくとも報知可能であり、
    前記第三の報知は、前記第一の報知により遊技者に認識困難とされる、
    ことを特徴とする遊技台。
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