<<第1実施形態>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する内枠開放センサ1041を備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ1061を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放して露出した球貯留皿付扉開放レバー1081を操作することでロックが解除されて前面枠扉106と同様に開放することができる。球貯留皿付扉開放レバー1081の近傍には、球貯留皿付扉108の開放を検出する球貯留皿付扉開放センサ1082を備える。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224(224a、224b)を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。演出表示領域208dは、特図1保留表示領域208d1、特図2保留表示領域208d2および、普図演出表示領域208d4を含む領域であり、これについては後述する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内臓しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インターフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インターフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。
第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、所定の検出センサ、例えば演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インターフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する所定の信号、例えば発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示し、また普図演出表示領域208d4に表示される特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」、「特図B」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図C」、「特図D」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」、「特図B」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図C」、「特図D」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」〜「特図D」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図E」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図E」は2Rである点が異なる。
「特図F」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は,2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R時短無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」と「特図H」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図F」の隠れ確変と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図E」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」、「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」、「普図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
尚、ここでは、普図変動遊技のはずれを報知する図柄として「普図C」のみの場合を説明するが、特図と同様にはずれを報知する図柄は複数あってもよい。
図5(d)は、普図演出表示領域208d4(後述する)に表示する普通図柄用装飾図柄(普図装飾図柄)の一例を示したものである。普図演出表示領域208d4は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに含まれる領域である。
普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、普図表示装置210は普図の停止図柄態様を停止表示する。
普図装飾図柄は、当り図柄である「普通装飾1(○)」、「普図装飾2(◎)」と、はずれ図柄である「普図装飾3(×)」の3種類がある。普図表示装置210が普図の変動表示を行い、「普図A」を停止表示した場合、装飾図柄表示装置208の普図演出表示領域208d4には「普通装飾1(○)」が表示され、普図表示装置210が普図の変動表示を行い、「普図B」を停止表示した場合、普図演出表示領域208d4には「普通装飾2(◎)」が表示されていずれも普図の当りが報知される。また、普図表示装置210が普図の変動表示を行い、「普図C」を停止表示した場合、普図演出表示領域208d4には「普通装飾3(×)」が表示され、普図のはずれが報知される。なお、普図表示装置210における普図の図柄変動表示と、装飾図柄表示装置208おける普図の装飾図柄の変動表示は、同期していてもよいし、同期していなくてもよい。また、ここでは、普図変動遊技のはずれを報知する図柄として「普図C」のみの場合を説明するが、特図と同様にはずれを報知する図柄は複数あってもよい。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップSA01では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップSA01の次のステップSA03では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップSA03の次のステップSA05では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップSA03に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップSA07に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップSA03に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップSA05は繰り返し実行される。
ステップSA07では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップSA07の次のステップSA09では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップSA13)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップSA11に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップSA13に進む。
ステップSA11では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップSA15内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップSA11では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップSB33)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA13では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップSA13)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップSB33)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA13の次のステップSA15では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップSB07)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップSA15の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップSB01では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップSB01の次のステップSB03では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップSB03の次のステップSB05では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップSB05では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップSB05では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップSB05では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップSB05の次のステップSB07では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップSB09では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップSA15で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップSB09の次のステップSB11では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップSB11の次のステップSB13では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップSB13の次のステップSB15では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップSB15の次のステップSB17では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップSB05における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ、特図1乱数値記憶領域に格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータ(始動情報)が消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ、特図2乱数値記憶領域に格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータ(始動情報)が消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234、235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234、235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップSB17の次のステップSB19では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップSB19の次のステップSB21では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A、普図B)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図C)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップSB23に移行するようにしている。
ステップSB23では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図変動時間決定用乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップSB23の次のステップSB24では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理の詳細については後述する。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップSB25)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図5(a)に示す特図Aまたは特図B、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図Eまたは特図F、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図Cまたは特図D、はずれフラグがオンの場合には特図Iまたは特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図A〜特図Jのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、15ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップSB27に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップSB27)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容と同一であるため、その説明は省略する。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Jのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップSB25およびステップSB27における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップSB29)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップSB31)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本実施例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本実施例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップSB29の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブルを用いて大当りとするか、小当り(本実施例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図振分テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブルを用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。以上のような特図2関連抽選処理(ステップSB29)の後に、特図1関連抽選処理(ステップSB31)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、有利度の高い特図2変動遊技および有利度の低い特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
ステップSB31の次のステップSB33では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップSB33では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップSB33の次のステップSB35では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップSB35の次のステップSB37では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップSB05において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップSB19)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップSB37の次のステップSB39では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップSB43に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップSB41に進む。ステップSB41では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップSB01で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップSB43では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のストローブ割込み処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップSC01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずSC01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSC03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSC05の処理に移行する。
ステップSC05では、タイマ変数に0を代入する。
ステップSC07では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップSC09では、演出制御処理を行う。例えば、SC07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップSC11では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップSC09で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップSC13では、SC09で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップSC15では、SC09で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップSC17では、SC09で読み出した演出データの中に演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップSC19では、SC09で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、SC03へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSD01では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE01では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップSC03において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSC03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE03では、ステップSC19で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部500の処理>
次に、第2副制御部500の処理について説明する。図9は、第2副制御部500のCPU(不図示)が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図9のステップSG01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップSG01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSG01の次のステップSG03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSG05の処理に移行する。ステップSG05では、タイマ変数に0を代入する。
ステップSG05の次のステップSG07では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU(不図示)は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップSG07の次のステップSG09では、演出制御処理を行う。例えば、ステップSG07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM(不図示)から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップSG09の次のステップSG11では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップSC09で読み出した演出データの中に不図示のVDP(Video Display Processor)への命令がある場合には、この命令をVDPに出力する。
ステップSC11の次のステップSC13では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップSG09で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップSG13の次のステップSG15では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップSG09で読み出した演出データの中に第1副制御部400に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップSG03に戻る。
以下、図10〜図15を参照して、本実施形態のパチンコ機100の制御部で用いる各種テーブル等について説明する。
<当否判定用高確率テーブル>
図10(a)は、特図確率が特図高確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用高確率テーブルの一例である。
当否判定用高確率テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この当否判定用高確率テーブルには、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1(または特図2)の当否結果と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図高確率状態の場合に、この当否判定用高確率テーブルを参照し、所定のタイミングで取得した特図当選乱数値に基づいて、特図変動遊技を当選(大当り)とするか、不当選(ハズレ)とするかの「特図の当否判定(特図の大当り判定)」を行う。
例えば、特図確率が特図高確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10001〜11638の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に、大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。
一方、特図確率が特図高確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が0〜10000、または11639〜65535の数値範囲の場合には、特図変動遊技のハズレと判定して、上述の大当りフラグの格納領域にハズレとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域にハズレの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」という)。なお、乱数値の数値範囲は、本例で示した数値範囲に限定されないことは言うまでもない(以下に説明する他のテーブルについても同様である)。
<当否判定用低確率テーブル>
図10(b)は、特図確率が特図低確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用低確率テーブルの一例である。
当否判定用低確率テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この当否判定用低確率テーブルには、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1(または特図2)の当否結果と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図低確率状態の場合に、この当否判定用低確率テーブルを参照し、所定のタイミングで取得した特図当選乱数値に基づいて、特図変動遊技を当選(大当り)とするか、不当選(ハズレ)とするかの「特図の当否判定(特図の大当り判定)」を行う。
例えば、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10001〜10162の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。一方、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が0〜10000、または10163〜65535の数値範囲の場合には、特図変動遊技のハズレと判定して、大当りフラグをオフに設定する。
<小当り判定用テーブル>
図10(c)は、特図1の小当りの当否判定に用いる小当り判定用テーブルの一例である。
小当り判定用テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この小当り判定用テーブルには、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1の当否結果と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、特図の種類が特図1の場合で、且つ、上述の特図変動遊技において図10(a)(b)による当否判定の結果がハズレと判定された場合には、この小当り判定用テーブルを参照し、所定のタイミングで取得した特図当選乱数値に基づいて、特図変動遊技を当選(小当り)とするか、不当選(ハズレ)とするかの「特図1の当否判定(特図1の小当り判定)」を行う。
例えば、取得した特図1の特図当選乱数値が0〜12999の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に、小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という)。
一方、取得した特図1の特図当選乱数値が13000〜65535の数値範囲の場合には、特図変動遊技のハズレと判定して、上述の小当りフラグの格納領域にハズレとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域にハズレの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。なお、乱数値の数値範囲は、本例で示した数値範囲に限定されないことは言うまでもない(以下に説明する他のテーブルについても同様である)。
なお、本実施形態では、特図2において小当りの当選が無い場合を例に説明しているが、特図2に小当りの当選を設けてもよい。
<特図振分テーブル>
図10(d)は、特図1および特図2の停止図柄を決定するための特図振分テーブルの一例である。
特図振分テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この特図振分テーブルには、上述の特図の大当り判定(および特図1の場合には小当り判定)の結果(特図の当否判定結果)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、上記図5(a)を用いて説明した特図1および特図2の停止図柄の種類と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、この特図振分テーブルと、上述の大当り判定結果(大当りフラグの値)、特図1の場合には小当り判定結果(小当りフラグの値)、および、取得した図柄乱数値に基づいて、特図停止図柄の種類を決定する「特図図柄抽選」を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、取得した大当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がハズレの場合)には、取得したハズレ用図柄乱数値を図柄乱数値として使用する。
例えば、特図1について、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜19のときに(すなわち、20/100の確率で)特図Aを選択し、取得した図柄乱数値が20〜29のときに(すなわち、10/100の確率で)特図Bを選択し、取得した図柄乱数値が30〜39のときに(すなわち、10/100の確率で)特図Cを選択し、取得した図柄乱数値が40〜49のときに(すなわち、10/100の確率で)特図Dを選択し、取得した図柄乱数値が50〜69のときに(すなわち、20/100の確率で)特図Eを選択し、取得した図柄乱数値が70〜99のときに(すなわち、30/100の確率で)特図Fを選択する。
また、小当りフラグがオンの場合(当否判定結果が小当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜79のときに(すなわち、80/100の確率で)特図Gを選択し、取得した図柄乱数値が80〜99のときに(すなわち、20/100の確率で)特図Hを選択する。また、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がハズレの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜96のときに(すなわち、97/100の確率で)特図Iを選択し、取得した図柄乱数値が97〜99のときに(すなわち、3/100の確率で)特図Jを選択する。
また、特図2について、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜49のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Aを選択し、取得した図柄乱数値が50〜69のときに(すなわち、20/100の確率で)特図Bを選択し、取得した図柄乱数値が70〜79のときに(すなわち、10/100の確率で)特図Cを選択し、取得した図柄乱数値が80〜89のときに(すなわち、10/100の確率で)特図Dを選択し、取得した図柄乱数値が90〜99のときに(すなわち、10/100の確率で)特図Eを選択する。特図2では、「特図F」、「特図G」および特図「H」の選択はない。なお、図10(d)では、数値が割り当てられていないことは、「−」として表されており、以下のテーブルでも同様である。
また、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がハズレの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜96のときに(すなわち、97/100の確率で)特図Iを選択し、取得した図柄乱数値が97〜99のときに(すなわち、3/100の確率で)特図Jを選択する。
このように、本実施形態のパチンコ機100では、特図1よりも特図2の方が、15R特別大当り図柄である「特図A」または「特図B」に振り分けられる確率が高くなっており(特図1ではその確率が30/100であるのに対し、特図2ではその確率が70/100である)、特図2が有利であるということができる。
<特図1変動表示時間決定テーブル>
図11は、後述する特図先読み処理の変動時間抽選において、特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブルの一例である。
特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この特図1変動表示時間決定テーブルには、上述の特図1の停止図柄の種類と、特図1の変動時間と、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1の変動表示とともに装飾図柄表示装置208を用いて行う演出態様(以下、「変動パターン」とも言う)と、テーブル番号と、が関連付けされている。なお、本例では、変動時間と変動パターンは1対1の対応関係にあるため、変動時間と変動パターンを関連付けした別のデータテーブルを設けた上で、特図1変動表示時間決定テーブルには、変動時間と変動パターンのいずれか一方のみを記憶してもよい。
主制御部300の基本回路302は、この特図1変動表示時間決定テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、特図1の変動時間と、装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、テーブル番号を決定する「特図1変動時間抽選」を行う。
例えば、特図1の停止図柄の種類が特図A〜特図Dの場合には、電サポの有無に関わらず、取得した乱数値が0〜1000の数値範囲のときに、変動時間として15000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチ当り、テーブル番号としてテーブル1をそれぞれ選択し、取得した乱数値が1001〜20000の数値範囲のときに、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチA当り、テーブル番号としてテーブル1をそれぞれ選択し、取得した乱数値が20001〜65535の数値範囲のときに、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチB当り、テーブル番号としてテーブル1をそれぞれ選択する。また、特図1の停止図柄の種類が特図E〜特図Hの場合には、電サポの有無や取得した乱数値に関わらず、変動時間として12000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてチャンス目全消灯、テーブル番号としてテーブル2をそれぞれ選択する。
また、特図1の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ無、かつ、特図1変動遊技の保留数が3の場合には、取得した乱数値が0〜65000の数値範囲のときに、変動時間として3000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様として短縮ハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65001〜65400の数値範囲のときに、変動時間として10000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65401〜65500の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65501〜65536の数値範囲のときに、変動時間として60000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチBハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択する。
また、特図1の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ無、かつ、特図1変動遊技の保留数が0〜2の場合、または、特図1の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ有、かつ、特図1変動遊技の保留数が0〜3の場合には、取得した乱数値が0〜50000の数値範囲のときに、変動時間として7000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択し、取得した乱数値が50001〜60000の数値範囲のときに、変動時間として10000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択し、取得した乱数値が60001〜65000の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65001〜65536の数値範囲のときに、変動時間として60000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチBハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択する。
<特図2変動表示時間決定テーブル>
図12は、後述する特図先読み処理の変動時間抽選において、特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。
特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この特図2変動表示時間決定テーブルには、上述の特図2の停止図柄の種類と、特図2の変動時間と、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図2の変動表示とともに装飾図柄表示装置208を用いて行う演出態様(変動パターン)と、テーブル番号と、が関連付けされている。なお、本例では、変動時間と変動パターンは1対1の対応関係にあるため、変動時間と変動パターンを関連付けした別のデータテーブルを設けた上で、特図1変動表示時間決定テーブルには、変動時間と変動パターンのいずれか一方のみを記憶してもよい。
主制御部300の基本回路302は、この特図2変動表示時間決定テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、特図2の変動時間と、装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、テーブル番号を決定する「特図2変動時間抽選」を行う。
例えば、特図2の停止図柄の種類が特図A〜特図Dの場合で、電サポ無の場合には、取得した乱数値が0〜1000の数値範囲のときに、変動時間として15000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチ当り、テーブル番号としてテーブル5をそれぞれ選択し、取得した乱数値が1001〜20000の数値範囲のときに、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチA当り、テーブル番号としてテーブル5をそれぞれ選択し、取得した乱数値が20001〜65535の数値範囲のときに、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチB当り、テーブル番号としてテーブル5をそれぞれ選択する。また、特図2の停止図柄の種類が特図A〜特図Dの場合で、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が1〜3の場合には、取得した乱数値が0〜1000の数値範囲のときに、変動時間として1000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様として突発当り、テーブル番号としてテーブル6をそれぞれ選択し、取得した乱数値が1001〜20000の数値範囲のときに、変動時間として15000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチ当り、テーブル番号としてテーブル6をそれぞれ選択し、取得した乱数値が20001〜65535の数値範囲のときに、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチA当り、テーブル番号としてテーブル6をそれぞれ選択する。また、特図2の停止図柄の種類が特図A〜特図Dの場合で、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が0の場合には、取得した乱数値が0〜20000の数値範囲のときに、変動時間として15000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチ当り、テーブル番号としてテーブル7をそれぞれ選択し、取得した乱数値が20001〜65535の数値範囲のときに、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチA当り、テーブル番号としてテーブル7をそれぞれ選択する。
また、特図2の停止図柄の種類が特図Eの場合であって、電サポの有、かつ、特図2変動遊技の保留数が1〜3、かつ、確変中の場合には、取得した乱数値が0〜65535の数値範囲のときに、変動時間として1000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様として超短縮変動、テーブル番号としてテーブル8をそれぞれ選択する。また、特図2の停止図柄の種類が特図Eの場合であって、前述のテーブル8を選択する条件以外の場合には、取得した乱数値によらず、変動時間として12000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてチャンス目変動、テーブル番号としてテーブル9をそれぞれ選択する。テーブル9を選択する1つめの具体例としては、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が0(確変中)の場合がある。この場合、保留数を高速消化してしまうと、特図2の優先変動機種であるにもかかわらず、特図1の変動を開始してしまう可能性があるため、チャンス目変動を行うものとしている。また、2つめの具体例として、電サポ無、かつ、特図2変動遊技の保留数が0〜3の場合がある。この場合、電チューの開閉による煽り(確変を期待させる図柄変動時間)で、チャンス目変動を行う。また、3つ目の具体例として、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が0〜3(時短中)の場合がある。この場合、電チューの開閉により、確変に変化することを期待させる煽りの演出を行う図柄変動時間で、チャンス目変動を行う。
また、特図2の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が1〜3の場合には、取得した乱数値が0〜65500の数値範囲のときに、変動時間として1000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様として超短縮ハズレ、テーブル番号としてテーブル10をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65501〜65536の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル10をそれぞれ選択する。
また、特図2の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が0の場合には、取得した乱数値が0〜65500の数値範囲のときに、変動時間として7000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてハズレ、テーブル番号としてテーブル11をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65501〜65536の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル11をそれぞれ選択する。
また、特図2の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ無、かつ、特図2変動遊技の保留数が0〜3の場合には、取得した乱数値が0〜50000の数値範囲のときに、変動時間として7000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてハズレ、テーブル番号としてテーブル12をそれぞれ選択し、取得した乱数値が50001〜60000の数値範囲のときに、変動時間として10000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチハズレ、テーブル番号としてテーブル12をそれぞれ選択し、取得した乱数値が60001〜65000の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル12をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65001〜65536の数値範囲のときに、変動時間として60000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチBハズレ、テーブル番号としてテーブル12をそれぞれ選択する。
なお、特図2では、電サポ中の消化効率の向上としてリーチBは設定されておらず、また電サポ中のノーマルリーチ(テーブル6、7)は100%当り(当確)である。
<普図当否判定用テーブル・普図図柄決定用テーブル>
図13は、普図用の当否判定用テーブルと、普図用の図柄決定用テーブルの一例を示している。
<普図(普通図柄)当否判定用低確率テーブル>
図13(a)は、図7に示した主制御部タイマ割込み処理における、普図関連抽選処理(ステップSB23)で普図の当否判定を行う際に用いられる普図当否判定用低確率テーブルの一例を示している。こ普図当否判定用低確率テーブルは、「普通図柄(普図)確率」、「乱数選択範囲」、「当否結果」の各項目で構成されており、「普通図柄確率」の項目に示すように低確率の場合のテーブルである。「乱数範囲」の項目は、取得した普図乱数値と比較される数値範囲を示している。本実施例の普図乱数値のとり得る範囲は0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。普図の当否判定で、普図確率が低確率のときは、このテーブルが参照され、ハズレの確率は4/65535であり、当りの確率は、65532/65535(ほぼ100%)である。
<普図(普通図柄)図柄決定用低確率テーブル>
図13(b)は、図7に示した主制御部タイマ割込み処理における、普図関連抽選処理(ステップSB23)で停止図柄を決定する際に用いられる普図(普通図柄)図柄決定用低確率テーブルの例を示している。このテーブルは、普図確率が低確率の場合に用いられ、「当否(判定結果)」、「乱数選択範囲」、「図柄」の各項目で構成されている。「乱数範囲」の項目は、取得した普図乱数値と比較される数値範囲を示している。本実施例の普図乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。また、「図柄」は、普図の停止図柄態様を示すものであり、本実施形態では、普図の停止図柄態様として、2種類の当り図柄(「普図A」および「普図B」)と、1種類のはずれ図柄(「普図C」)が用意されている。「普図A」は当り図柄1であり、「普図B」は当り図柄2になる。
この例では、普図の当否判定がハズレの場合には、乱数値の範囲によらず、「普図C」が選択される。また、普図の当否判定が当りの場合、取得した乱数値が0〜98の場合は、「普図A」が選択され、取得した乱数値が99の場合は、「普図B」が選択される。
<普図(普通図柄)当否判定用高確率テーブル>
図13(c)は、図7に示した主制御部タイマ割込み処理における、普図関連抽選処理(ステップSB23)で普図の当否判定を行う際に用いられる普図当否判定用高確率テーブルの一例を示している。こ普図当否判定用高確率テーブルは、「普通図柄(普図)確率」、「乱数選択範囲」、「当否結果」の各項目で構成されており、「普通図柄確率」の項目に示すように高確率の場合のテーブルである。「乱数範囲」の項目は、取得した普図乱数値と比較される数値範囲を示している。本実施例の普図乱数値のとり得る範囲は0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。普図の当否判定で、普図確率が高確率のときは、このテーブルが参照され、ハズレの確率は2/65535であり、当りの確率は、65534/65535(ほぼ100%)である。
<普図(普通図柄)図柄決定用高確率テーブル>
図13(d)は、図7に示した主制御部タイマ割込み処理における、普図関連抽選処理(ステップSB23)で停止図柄を決定する際に用いられる普図(普通図柄)図柄決定用高確率テーブルの例を示している。このテーブルは、普図確率が高確率の場合に用いられ、「当否(判定結果)」、「乱数選択範囲」、「図柄」の各項目で構成されている。「乱数範囲」の項目は、取得した普図乱数値と比較される数値範囲を示している。本実施例の普図乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
この例では、普図の当否判定がハズレの場合には、乱数値の範囲によらず、「普図C」が選択される。また、普図の当否判定が当りの場合、取得した乱数値によらず、「普図B」が選択される。
<普図演出パターン>
図14は、普図装飾図柄の演出パターンの一例を示す図である。
図14(a)は、普図演出テーブルの一例である。普図演出テーブル「普図の種類」、「普図装飾図柄の種類」、「電チュー開放パターン」の各項目で構成されている。「電チュー開放パターン」は、第2特図始動口232の羽根部材232aの開放時間と開放回数を示す。ここで、主制御部300による普図表示装置210の変動時間は、低確率時の場合20000msであり、高確率時の場合1000msとする。
普図表示装置210が普図の変動表示を行い、「普図A」を停止表示した場合、装飾図柄表示装置208の普図演出表示領域208d4には「普通装飾1(○)」が表示されて、普図の当りが報知される。この場合、電チューは300msで1回開放される。また、普図表示装置210が普図の変動表示を行い、「普図B」を停止表示した場合、普図演出表示領域208d4には「普通装飾2(◎)」が表示されて普図の当りが報知される。この場合、電チューは300msの開放時間で1回開放された後、500msのインターバルを置いて、5000msの開放時間で1回開放される。
また、普図表示装置210が普図の変動表示を行い、「普図C」を停止表示した場合、普図演出表示領域208d4には「普通装飾3(×)」が表示され、普図のはずれが報知される。この場合、電チューは開放しない。
図14(b)は、普図の演出抽選(後述する)で当選した場合に、装飾図柄表示装置208の普図演出表示領域208d4に表示させる図柄の変動表示パターンの一例である。これらのパターンは、普図変動遊技や、特図変動遊技の終了に合わせて適宜演出の開始タイミングを設定する。普図の演出抽選に当選した場合には、複数の装飾図柄を所定のパターン((ア)〜(ク))で表示する普図変動演出を行う。各変動表示パターンの最初に記載されている時間(またはタイミング)は、普図変動演出が実行されている時間(またはタイミング)を示す。
(ア)の変動表示パターンは、普図装飾1(○)→普図装飾2(◎)→普図装飾3(×)がこの順で高速変動を繰り返し、3秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示する。
(イ)の変動表示パターンは、普図装飾2(◎)→普図装飾2(◎)→普図装飾3(×)の順で高速変動を繰り返し、15秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示するものであり、「普図B」が当選している可能性が高いことを示唆する(はずれの場合もある)。この演出により、普図ロング開放の期待度を向上させることができる。
(ウ)の変動表示パターンは、普図装飾2(◎)→普図装飾2(◎)→普図装飾2(◎)の順で高速変動を繰り返し、10秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示するものであり、「普図B」に対応する普図装飾図柄を繰り返し表示することで、普図ロング開放が確定したことを報知する。
(エ)の変動表示パターンは、普図装飾1(○)→普図装飾2(◎)→普図装飾3(×)→特図の大当り予告を表す「激アツ!」の文字がこの順で表示される高速変動を繰り返し、10秒後にいずれかの装飾図柄が停止表示する。したがって、「激アツ」の装飾図柄が停止表示する場合もあり、この場合には、特図の大当りの期待度が高まり、遊技の興趣が向上する。
(オ)の変動表示パターンは、普図装飾2(◎)→「激アツ!」→普図装飾2(◎)→「激アツ!」の順で高速変動を繰り返し、10秒後に、普図装飾2か「激アツ」の装飾図柄かの一方が停止表示する。この演出では、高速変動中、特図の大当り予告が半分表示されるため、高速変動中から、電チュー開放だけでなく特図の大当りも期待させることができる場合がある。
(カ)の変動表示パターンは、特図の潜伏確変である2R大当りの予告を表す「潜伏?」→特図の突然確変である2R大当りの予告を表す「突確」→特図の15R大当り予告を表す「大当り」の順で高速変動を繰り返し、5秒後にいずれかの装飾図柄が停止表示する。この演出が開始されると、可変入賞口234の開放が確定になる。
(キ)の変動表示パターンは、普図変動後に、電チュー開放を報知する普図装飾図柄を表示し、電チュー開放の報知演出を行う。この演出は、普図装飾図柄の変動表示を行わずに表示させる場合と、普図装飾図柄の変動表示で「普図装飾◎」を停止表示した場合(普図関連抽選処理で「普図B」に当選した場合に実行される。
(ク)の変動表示パターンは、「潜伏?」→「突確」→「激アツ!」→「大当り」の文字をこの順で高速変動させ、8秒後にいずれかの文字で停止して、当該変動の大当り予告を行うものである。また、「潜伏?」、「突確」、「激アツ!」、「大当り」のいずれかの文字を8秒間表示し、当該変動の大当り予告を行うものであってもよい。この場合、文字のみでなく、図柄や画像、文字・図柄・画像などの組合せで表示するものであってもよい。
また、普図変動演出は、図柄変動表示中や電チュー作動中であることと無関係に(同期せずに)行われてもよい。
<先読み予告抽選テーブル>
次に、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに含まれる、特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2に表示される保留表示画像(後述する)の表示態様を変更するか否か(保留変化を行うか否か)を抽選する際に参照する先読み予告抽選テーブルについて図15を用いて説明する。
図15(a)は、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップSK05で用いられる先読み予告抽選テーブルを示しており、図15(b)は保留表示画像(保留アイコン)の一例を示している。
先読み予告抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されており、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「変化なし」、「保留A」、「保留B」、「可動体」、「可動体+(保留)A」、「可動体+(保留)B」の8つに区分されている。「変動時間」は、図11または図12に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図7に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップSB33)において、主制御部300から第1副制御部400に特図タイマ番号として送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。本実施の形態によるパチンコ機100は例えば、特図変動遊技の変動時間が1000msの超短縮はずれのように変動時間が相対的に短い演出では、先読み予告抽選が実行されずに保留表示画像の表示態様が変更しないようになっている。パチンコ機100は、例えば特図変動遊技の変動時間が相対的に長い(例えば、10000ms以上)場合に、保留表示画像の表示態様を変更するか否かを判断するようになっている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図11または図12に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「変動時間」が「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「変化なし」は、保留表示画像(保留アイコン)の表示態様が変化されずに、通常(デフォルト)表示(例えば、図15(b)の「通常保留」に示すように所定の色に塗り潰された円形の保留表示)のままで特図変動遊技の保留が表示されることを示し、その右隣の「保留A」は、同図(b)の「保留A」に示すように「パンダ」の保留表示で特図変動遊技の事前予告報知が実行されることを示し、同図(a)の項目「保留B」は、同図(b)の「保留B」に示すように「番長」の保留表示で特図変動遊技の事前予告報知が実行されることを示し、同図(a)の項目「可動体」は、同図(b)の「可動体」に示すように、変動開始毎に動く、演出装置206の演出可動体224(図3参照)の移動態様で特図変動遊技の事前予告報知が実行されることを示している。更に同図(a)の項目「可動体+A」は、「パンダ」の保留表示と演出可動体224の移動態様で特図変動遊技の事前予告報知が実行されることを示し、その右隣の「可動体+B」は、「番長」の保留表示と可動体224の移動態様で特図変動遊技の事前予告報知が実行されることを示している。「変化なし」、「保留A」、「保留B」、「可動体」、「可動体+A」および「可動体+B」は、「変動時間」に対応して、保留変化予告抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化予告抽選用乱数カウンタから保留変化予告抽選用乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜89が割り当てられ、「保留A」に数値90〜99が割り当てられ、「保留B」、「可動体」、「可動体+A」および「可動体+B」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜79が割り当てられ、「保留A」に数値80〜89が割り当てられ、「保留B」に数値90〜93が割り当てられ、「可動体」に数値94〜97が割り当てられ、「可動体+A」に数値98〜99が割り当てられ、「可動体+B」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜89が割り当てられ、「保留A」に数値90〜94が割り当てられ、「保留B」に数値95〜97が割り当てられ、「可動体」に数値98が割り当てられ、「可動体+A」に数値99が割り当てられ、「可動体+B」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜89が割り当てられ、「保留A」に数値90〜95が割り当てられ、「保留B」に数値96が割り当てられ、「可動体」に数値97が割り当てられ、「可動体+A」に数値98が割り当てられ、「可動体+B」に数値「99」が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜69が割り当てられ、「保留A」に数値70〜79が割り当てられ、「保留B」に数値80〜89が割り当てられ、「可動体」に数値90〜95が割り当てられ、「可動体+A」に数値96〜97が割り当てられ、「可動体+B」に数値「98〜99」が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜19が割り当てられ、「保留A」に数値20〜49が割り当てられ、「保留B」に数値50〜59が割り当てられ、「可動体」に数値60〜79が割り当てられ、「可動体+A」に数値80〜94が割り当てられ、「可動体+B」に数値「95〜99」が割り当てられている。
本例の先読み予告抽選テーブルでは、保留変化の抽選処理で変動時間が10000ms(変動パターンがノーマルリーチハズレ)の場合には、「保留B」、「可動体」、「可動体+A」、および「可動体+B」は選択されず、
変動時間が40000ms(変動パターンがリーチAハズレ)の場合には、「可動体+B」は選択されず、
変動時間が60000ms(変動パターンがリーチBハズレ)の場合には、「可動体+B」は選択されない。
したがって、変動時間が15000msの場合に、「保留B」、「可動体」、「可動体+A」、および「可動体+B」が選択された場合には、変動パターンがノーマルリーチ当りであることが確定し、変動時間が45000msの場合に、「可動体+B」が選択された場合、には変動パターンがリーチA当りであることが確定し、変動時間が65000msの場合に、「可動体+B」が選択された場合は、変動パターンがリーチB当りであることが確定する。
この保留変化の抽選処理によって「変化なし」を選択した場合には、保留アイコンの移動、増加、または変更を行う際に保留態様を変化させない制御を行う。例えば、通常保留の保留アイコンを移動する場合には、通常保留の態様のままで移動を行い、保留Aの保留アイコンを移動する場合には、保留Aの態様のままで移動を行う。
また、「保留A」、「保留B」のいずれかを選択した場合には、保留アイコンの移動、増加、または変更を行う際に保留態様を変化させる制御を行う。例えば、通常保留の保留アイコンを移動する際に「保留A」を選択した場合には、通常保留の態様を保留Aの態様に変化させながら移動する制御や、通常保留の態様の移動が完了した直後に通常保留を保留Aの態様に変化させる制御等を行い、通常保留の保留アイコンを移動する際に「保留B」を選択した場合には、通常保留の態様を保留Bの態様に変化させながら移動する制御や、通常保留の態様の移動が完了した直後に通常保留を保留Bの態様に変化させる制御等を行う。
また、「可動体」を選択した場合には、保留アイコンの移動、増加、または変更を行う際に演出可動体224を作動させる制御を行う。演出可動体244は例えば、変動開始毎に上腕部224aと前腕部224bの開き角度を一旦、第1の角度(例えば、20度〜30度程度)に開いてから、拳が肩の位置に重なるように前腕部224bを上方に回動させる初期位置検出動作を行っている。そして、先読み予告で「可動体」を選択した場合には、例えば、上腕部224aと前腕部224bの開き角度を第2の角度(第1の角度より大きく、例えば、45度以上)に開いたのちに、拳が肩の位置に重なるように前腕部224bを上方に回動させる開閉動作を繰り返す動作を行う。なお、本実施形態における演出可動体224の初期位置は、拳が肩の位置に重なるように前腕部224bを上方に回動させた位置とする。
また、「可動体+A」を選択した場合は、保留Aの保留アイコンを移動、増加、または変更する際に「可動体」を選択した場合を意味し、保留Aの保留アイコンの移動等に合わせて演出可動体224を第2の角度で開閉する動作を行う。また、「可動体+B」を選択した場合は、保留Bの保留アイコンを移動、増加、または変更する際に「可動体」を選択した場合を意味し、保留Bの保留アイコンを移動等に合わせて演出可動体224を第2の角度で開閉する動作を行う。なお、例えば電チューを開閉する当りで先読み予告を行ってもよい。
<特図先読み処理>
図16および図17は、特図先読み処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態に係るパチンコ機では、上記図7に示した主制御部タイマ割込処理の特図2状態更新処理(ステップSB25)の直前に、この特図先読み処理を実行するように構成している。
特図先読み処理のステップSJ01では、RAM308内の各種フラグに基づいて、電サポ(普図高確率状態)中であるか否かを判定し、電サポ中であると判定した場合にはステップSJ03に進み、電サポ中でないと判定した場合にはステップSJ13に進む。ステップSJ03では、RAM308内の賞球数記憶領域の値を参照し、第2特図始動口232への入賞があるか否かを判定し、入賞ありの場合にはステップSJ05に進み、入賞なしの場合にはステップSJ11に進む。
ステップSJ05では、特図2変動遊技の保留数が保留記憶数の上限の所定数(例えば、4)以下である場合に、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップSB29)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。
また、ステップSJ05では、先読みした特図2始動情報と、大当り判定に用いる当否判定用高確率テーブル(または当否判定用低確率テーブル)、および、特図図柄抽選に用いる特図振分テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップSB29)での当否判定処理よりも前に事前判定する。
事前判定の結果、特図2変動遊技の停止図柄が大当りの場合にはステップSJ07に進んで大当り図柄を決定(大当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップSJ11に進み、大当りでない場合にはステップSJ09に進む。ステップSJ09では、はずれ図柄を決定(はずれ図柄の事前判定結果を保存)した後にステップSJ11に進む。
ステップSJ11では、事前判定した特図2の停止図柄と、上述の特図2変動表示時間決定テーブル(図12)を用いて特図2変動時間抽選を行い、特図2の変動時間を決定し、ステップSJ13に進む。ステップSJ11において、本実施形態では図11および図12の各種テーブルを用いて抽選を行い、一義的に変動パターン(変動時間)を事前に抽選決定しているが、これに限られるものではない。例えば、先読み時には「はずれ・ノーマルリーチはずれ」のグループか「リーチAはずれ・リーチBはずれ」のグループかのみを抽選し、変動開始時に詳細を決定するようにしてもよい。ステップSJ13では、始動入賞時サブ側予告処理のため、第1副制御部400に対して、特図2の変動時間の情報を含む先読み予告実行コマンドを送信する準備を行う。当該コマンドは、上述のコマンド設定送信処理(ステップSB33)において第1副制御部400に送信される。
図17を参照して、ステップSJ15では、RAM308内の賞球数記憶領域の値を参照し、第1特図始動口230への入賞があるか否かを判定し、入賞ありの場合にはステップSJ17に進み、入賞なしの場合には、ステップSJ13(図16)に進む。
ステップSJ17では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップSB31)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。また、ステップSJ17では、特図1変動遊技の保留数が所定数(例えば、4)以下である場合に、先読みした特図1始動情報と、大当り判定(または小当り判定)に用いる当否判定用高確率テーブル(または当否判定用低確率テーブル)、および、特図図柄抽選に用いる特図振分テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップSB31)での当否判定処理よりも前に事前判定する。
事前判定の結果、特図1変動遊技の停止図柄が大当りの場合にはステップSJ21に進んで大当り図柄を決定(大当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップSJ27に進み、大当りでない場合にはステップSJ19に進む。ステップSJ19の事前判定の結果、特図1変動遊技の停止図柄が小当りの場合にはステップSJ27に進んで小当り図柄を決定(小当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップSJ23に進み、小当りでない場合にはステップSJ25に進む。ステップSJ25では、はずれ図柄を決定(はずれ図柄の事前判定結果を保存)した後にステップSJ13(図16)に進む。
ステップSJ27では、事前判定した特図1の停止図柄と、上述の特図1変動表示時間決定テーブル(図11)を用いて特図1の変動時間抽選を行い、特図1の変動時間を決定した後に、ステップSJ13(図16)に進む。
<始動入賞時サブ側先読み予告実行処理>
図18は、始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態に係るパチンコ機では、上記図8に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行するように構成している。
始動入賞時サブ側先読み予告実行処理のステップSK01では、RAM408に記憶している先読み実行中フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合(先読み予告を実行していない場合)にはステップSK03に進み、オンの場合(先読み予告実行中の場合)にはステップSK13に進む。
ステップSK03では、先読み予告実行コマンドに含まれる特図1(または特図2)の変動時間の情報を参照し、当該変動時間が所定の変動時間(本実施形態では、上記図15(a)の先読み予告抽選テーブルに含まれる変動時間10000ms、40000ms、60000ms、15000ms、45000ms、65000msのいずれか)であるか否かを判定する。該当する場合には、ステップSK05に進み、該当しない場合には、ステップSK13に進む。
ステップSK05では、図15の先読み予告抽選テーブルを用いた保留変化の抽選処理を行い、ステップSK07では、当該抽選に当選したか否か(先読み予告抽選テーブルで「変化なし」以外の保留が選択されたか否か)を判定する。この判定を行うことで保留変化があった場合のみ、先読みフラグをオンに設定できる。当該抽選に当選した場合にはステップSK09に進み、当該抽選に当選しなかった場合にはステップSK13に進む。なお、本ステップの抽選処理では、特図1(または特図2)の保留数に応じて当選確率を変更してもよい。
ステップSK09では、RAM408に記憶している先読み予告実行回数に所定数(保留数と同数)を設定し、次のステップSK11では、先読み実行中フラグをオンに設定した後に、ステップSK13に進む。ステップSK13では、第2副制御部500に対して、保留コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。当該コマンドは、上述の情報送信処理(ステップSC21)において第2副制御部500に送信される。
<変動開始時サブ側予告等実行処理>
図19は、変動開始時サブ側予告等実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態に係るパチンコ機では、上記図8に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から特図変動開始コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この変動開始時サブ側予告等実行処理を実行するように構成している。
ここで、特図変動開始コマンドは、特図の変動開始時に、主制御部300から第1副制御部400に送信されるコマンドであり、当該コマンドには、大当りフラグの値、小当りフラグの値、特図停止図柄、変動時間、変動パターンの情報などが含まれる。変動開始時サブ側予告等実行処理では、受信した特図変動開始コマンドに含まれる、これらの情報をRAM408に記憶するように構成している。なお、特図変動開始コマンドに含まれる情報は、本例に限定されるものではなく、例えば、変動パターンを第1副制御部400に送信しないように構成し、第1副制御部400において変動パターンを用いて行う後述の判定を、変動時間を用いて行ってもよい。
変動開始時サブ側予告等実行処理のステップSL01では、上述の先読み実行中フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合にはステップSL13に進み、オンの場合にはステップSL03に進む。ステップSL03では、上述の先読み予告実行回数を1つ減算し、次のステップSL05では、減算後の先読み予告実行回数が0かどうかを判定する。判定の結果、先読み予告実行回数が0の場合にはステップSL13に進み、そうでない場合にはステップSL07に進む。
ステップSL07では、先読み実行中フラグをオフに設定した後にステップSL09に進む。ステップSL09では、普図演出を実行して特図の当該変動の抽選結果として大当り予告を行うか否かを判定する。この判定は、例えば、特図2の場合、図12の特図2変動表示時間決定テーブルで当りとなる可能性がある演出態様(例えば、リーチB)が選択された場合に乱数抽選などを用いて判定する。普図演出を行う場合は、ステップSL11に進み、そうでない場合は、ステップSL13に進む。ステップSL11では普図演出2の抽選処理を実行する。普図演出2の抽選処理では、図14(b)に示した普図の変動表示パターンのいずれの演出を実行するかを決定する。なお、普図演出2の抽選処理では、特図の大当り予告を行う場合、特図の大当り(または、はずれ)を偽で予告する偽の演出を実行してもよい。偽の演出は、特図の変動開始以外では普図関連抽選処理で実行することもできる。遊技者は普図変動遊技に注目しない場合が多いので、偽の演出はどのタイミングで行ってもよい。
次のステップSL13では通常予告の抽選を実行した後、次のステップSL15で予告コマンド出力を実行した後に処理を終了する。第1副制御部400は、予告コマンドにセットされている演出パターンを表す情報に基づき、装飾図柄表示装置208を制御し、装飾図柄表示装置208において予告の演出を実行する。
<普図演出1決定処理>
図20は、普図演出1決定処理の流れを示すフローチャートである。
普図演出1は、偽の演出および普図に当選した場合に行う演出であり、普図演出1決定処理は、球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出し、普図表示装置210による普図変動遊技を開始した場合(主制御部300から送信された普図変動開始コマンドを第1副制御部400が受信した場合)に開始される。普図変動開始コマンドには、現在の制御状態(電サポ状態か否か)を表す情報や、普図決定結果が含まれている。なお、普図の保留が増加した場合には、主制御部300から第1副制御部400に普図保留増加コマンドが送信されるので、第1副制御部400が普図保留増加コマンドを受信した場合に、普図演出1決定処理を開始するようにしてもよい。
まず、ステップSM01では、普図変動開始コマンドに含まれている、現在の制御状態を表す情報に基づき、非電サポ中であるか否かを判定し、非電サポ状態であれば、ステップSL03に進み、電サポ状態であれば、ほぼロング開放する状態であるので、普図演出は行わず、普図演出決定処理を終了する。
ステップSM03では、普図演出を実行するか否かを判定し、実行する場合は、ステップSM05に進み、そうでない場合は、普図演出決定処理を終了する。ここでの判定では、例えば、普図変動開始コマンドに含まれている普図決定結果が普図Bであれば普図演出を実行する。また、普図決定結果が普図Cであっても、偽の普図演出として実行するようにしてもよい。さらに、専用乱数を取得し、普図演出実行可否抽選を行い、その抽選で当選した場合に実行するようにしてもよい。特に、普図決定結果が普図Cであった場合に、偽の普図演出の実行を抽選処理によって決定してもよい。あるいは、特図図柄変動開始コマンドを受信しており、特図の図柄変動が実行中であれば、普図演出を実行するようにしてもよい。この場合、特図の大当り予告演出を含んだ普図演出を実行することが好ましい。また、特図の図柄変動が実行中であって、当該図柄変動で大当り図柄が停止表示される場合には、普図演出として、特図の大当り予告演出を実行するようにしてもよいし、大当り図柄が停止表示されなくても偽の特図の大当り予告演出を実行するようにしてもよい。また、ここでの特図の大当り予告演出の実行も、実効可否抽選を行い、その抽選で当選した場合に実行するようにしてもよい。
ステップSM05では、所定期間中か否かを判定する。所定期間中であれば、ステップSM07に進み、そうでない場合はステップSM09に進む。ここにいう所定期間は、特図の大当り遊技中、および特図の大当りの期待度が高い演出中(スーパーリーチ中)になる。特図の大当り遊技中や、スーパーリーチ中などは、普図演出より当該変動や大当りの当選の報知の方が重要であるので、これらの当選の報知演出のみを行うこととしている。
ステップSM07では、特図の大当り遊技中(アタッカ開閉動作中)であるため、図14(b)に示す変動表示パターン(キ)の電チュー開放報知演出のみの演出パターンを選択する。こうすることで、大当り遊技中には、変動表示パターン(ア)〜(オ)、および(ク)の装飾図柄の変動表示演出が実行されず、普図演出の時間が電チュー開放報知演出の演出時間のみになり、遊技者を大当り遊技に集中させることができる場合がある。なお、特定の変動時間が選ばれた場合の演出中(スーパーリーチ中)に行われてもよい。
ステップSM09では、図14(b)に示す変動表示パターン((ア)〜(ク))の中からいずれかの演出パターンまたは複数を組み合わせた演出パターンを選択する。
尚、図14(b)に示す変動表示パターン(キ)の電チュー開放報知演出は、変動表示パターン(ア)〜(オ)それぞれの演出の後に実行してもよいし、変動表示パターン(ア)〜(オ)のいずれの演出も実行せずに、電チュー開放報知演出のみを実行してもよい。また、所定期間中でなければ、電チュー開放報知演出以外の演出(変動表示パターン(ア)〜(オ)、および(ク))の中から演出パターンを選択してもよい。
<演出装置による演出(変動遊技の流れ)の一例>
遊技の興趣の向上を目的として、演出装置206(例えば、装飾図柄表示装置208や、演出可動体224など)による演出の多様化が図られている。一方で、パチンコ機100では様々なエラーが起こりうる場合があり、演出装置206等を用いてエラーを報知することで、遊技者の不利益の防止や不正者の不正行為等の早期発見を促すようにしている。
しかしながら、エラー報知を過剰に行いすぎてしまうとエラー報知のみに注目が集まってしまい、演出への注目が低下してしまう問題点が指摘される。
本実施形態のパチンコ機100は、演出に注目させることが可能な報知手段を有するものであり、以下これについて具体的に説明する。
まず、本実施形態の説明の前提として、図21および図22を参照して、エラーの報知を行っていない状態の、装飾図柄表示装置208による演出の一例について説明する。
装飾図柄表示装置208をはじめとする演出装置206では、情報に対応する報知を少なくとも実行可能である。情報とは例えば、遊技(デモ中の演出も含む)に関する情報やパチンコ機100のエラーに関する情報である。
図21および図22は、装飾図柄表示装置208における演出表示(変動表示)の一例を時系列で示した概要図である。
なお、以降では、説明の都合上、特図変動遊技のうちの特図1変動遊技または特図2変動遊技のいずれかについて説明するが、特図1変動遊技に代えて特図2変動遊技(またはその逆)を適用してもよい。また、特図1変動遊技と特図2変動遊技を同時に実行可能としてもよく、この場合、特図1変動遊技よりも特図2変動遊技を優先させる特図2優先変動としてもよい。
また、本実施形態で用いる以降の各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄が横一列に並んでいる状態が、装飾図柄の停止状態を表している。また、図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの矢印で表している。また、装飾図柄表示装置208の、例えば左端側上方に、特図1に対応する第4図柄表示領域208f1および特図2に対応する第4図柄表示領域208f2が1つずつ(計2つ)設けられている。第4図柄表示領域208f1,208f2は、変動中で点滅表示している様子を「−」で表し、停止中の様子を「J」の文字で表している。
図21(a)に示すタイミングは、特図1変動遊技において変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が2つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を2つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知する。
また、第1副制御部400は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せを(この例では、「装飾2−装飾3−装飾9」)を停止表示するとともに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部(特図1保留表示領域208d1、特図2保留表示領域208d2)に、対応する保留表示画像(保留アイコンPI)をそれぞれ表示することで、特図の変動遊技の保留数を報知する。
ここで、保留表示画像(保留アイコン)とは、特図1および特図2のそれぞれの乱数値記憶領域に始動情報が記憶されていること、あるいは記憶されていたことを表す画像である。保留アイコンは、主制御部300のRAM308に設けられた特図1の乱数値記憶領域に記憶されている1セットの始動情報、および特図2の乱数値記憶領域に記憶されている1セットの始動情報のそれぞれに対応して表示される。つまり、保留アイコンは、特図1および特図2の始動情報ごとに表示される。第1副制御部400は、主制御部300から受信した保留増加コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、保留アイコンの数を1つ増加させる。一方、第1副制御部400は、保留消化の合図となる図柄変動開始コマンドを受信する度に、装飾図柄表示装置208を制御し、保留アイコンの数を1つ減少させる。
本実施形態では、保留アイコンの表示態様として、図15(b)に示す通常保留、保留A,保留Bの3つを少なくとも有している。図21(a)では、図18に示した始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の先読み予告抽選処理(ステップSK05)において、変化なしが選択された状態であり、すなわち、特図1保留表示領域208d1に、通常保留を表す円形の画像(通常保留の保留アイコンPI)を2つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知する。ここでは一例として2つの保留アイコンPI1,PI2のうち、右側の保留アイコンPI1が、次回の変動遊技で一番目に消化される保留を示すアイコンであり、その左の保留アイコンPI2が二番目に消化される保留を示すアイコンである。
また、装飾図柄表示装置208の、例えば右端側上方に、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2が1つずつ(計2つ)設けられている。特図1保留数表示領域208g1は、特図1の保留数を例えば数字で表示するものであり、ここでは「2」を表示している。また、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数を例えば数字で表示するものであり、ここでは「0」を表示している。
更に、本例では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部に、矩形状の変動表示領域208d3を設けている。変動表示領域208d3は、変動表示中(消化中)の特図変動遊技に対応する保留アイコンを所定期間、表示させるための表示領域のことであり、変動表示領域208d3に移動した後の保留アイコンを変動アイコンと呼ぶ場合がある。変動アイコンは、保留アイコンに表示されているアイコンと同じアイコンを表示する場合もあるし、異なるアイコンを表示する場合もある。なお、保留アイコンと異なる変動アイコンが表示された場合には、特に当該変動の予告として遊技者に期待させることができる。
なお、変動アイコンの表示の種類は、保留アイコンの表示の種類とまったく異なるものであってもよい。
図21(a)では、特図1変動遊技が停止中であるので、変動表示領域208d3における変動アイコンの表示はない。
図21(b)に示すタイミングは、同図(a)の保留アイコンPI1の消化による特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示(図では「−」表示)して変動中であることを報知している。また、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。
またこの状態では、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動表示領域208d3に表示するとともに、1番目の保留に対応する保留アイコン(通常保留)PI1を、特図1保留表示領域208d1に表示する。この変動アイコンCIは、図21(a)の1番目の保留アイコンPI1が変動を開始している状態を示すものとして変更アイコンCIに変化したものであり、図21(a)の1番目の保留アイコンPI1の消化に伴い、2番目の保留アイコンPI2が、右に移動し、図21(b)に示す保留アイコンPI1として表示されている。
以下、特図1保留表示領域208d1に表示される保留アイコンPIは、当該領域の最右端から、順次、保留の増加に伴って左方に追加表示され、保留の消化に伴い変動アイコンCIとして表示されるとともに保留アイコンPIが順次右側に移動して(実際には右側に移動するかのように左端部の保留アイコンPIが消去されて)表示される。
また、図示は省略するが、特図2保留表示領域208d2に表示される保留アイコンPIは、当該領域の最左端から、順次、保留の増加に伴って右方に追加表示され、保留の消化に伴い変動アイコンCIとして表示されるとともに保留アイコンPIが順次左側に移動して(実際には左側に移動するかのように右端部の保留アイコンPIが消去されて)表示される。
さらに、第2副制御部500は、特図1保留数表示領域208g1に特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している。
図21(c)に示すタイミングは、特図1変動遊技において再び変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾2−装飾7−装飾3」)を停止表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI(PI1)を1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「0」を表示している。
図21(d)に示すタイミングは、同図(c)の保留アイコンPI1の消化による特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技の保留が無くなった状態を示している。特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を消灯して、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知している。また、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。またこの状態では、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動表示領域208d3に表示する。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している。
図21(e)に示すタイミングは、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に入賞があり、かつ、特図1変動遊技の保留が1になった状態を示している。更に、その保留について、図18に示した始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の先読み予告抽選処理(ステップSK05)が実行されて、保留Aが選択された状態を示している。すなわち、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPIに代えて保留Aの「パンダ」の保留アイコンPIpを1つ表示することで、特図1の保留数が1であることとその変動遊技の事前予告とを報知している。なお、図21〜図22に示す変動遊技では一例として、この先読み予告抽選処理で、装飾図柄表示態様での演出態様としては、「ノーマルリーチハズレ」、「リーチAハズレ」、「リーチBハズレ」のいずれかが選択されているとする。更に、主制御部300は、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を実行するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知している。
また、第2副制御部500は、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している。
図21(f)に示すタイミングは、特図1変動遊技において再び変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾9−装飾2」)を停止表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、保留Aの保留アイコンPIpを1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「0」を表示している。
図21(g)に示すタイミングは、同図(f)の保留アイコンPIpの消化による特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技の保留が無くなった状態を示している。特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を消灯して、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知している。また、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。またこの状態では、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIp(同図(f)保留Aの保留アイコンPIpが変動中であることを示すアイコン)を、変動表示領域208d3に表示する。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している。
図21(h)に示すタイミングは、特図1変動遊技が引き続き実行中の状態を示している。このタイミングでは、第2副制御部500が、図柄表示領域208bに、例えば、図5(b)に示した装飾図柄とは異なる装飾図柄(ここでは「番長」のキャラクタ画像)を停止表示するとともに、図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の変動表示を実行し、リーチ予告の演出を行っている。またこの状態では、第2副制御部400は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIp(同図(f)保留Aの保留アイコンPIpが変動中であることを示すアイコン)を、変動表示領域208d3に引き続き表示する。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示する。
図22は、図21(h)に連続する状態を示しており、図22(a)に示すタイミングは、図21(h)の変動アイコンCIpの消化による変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技の保留が無くなった状態を示している。特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を実行するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を消灯して、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知している。また、図柄表示領域208a、208cに、装飾図柄の装飾「7」を停止表示するとともに、図柄表示領域208bに装飾図柄の変動表示を実行し、リーチ演出を行っている。なお、この状態では、第2副制御部400は、変動アイコンCIpを、変動表示領域208d3から消去している。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している。
図22(b)に示すタイミングは、特図1変動遊技において再び変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技の保留が0の状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を消灯することで、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾6−装飾7」)を停止表示する。特図1保留表示領域208d1の、保留アイコンPIは消去され、特図1保留数表示領域208g1は、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「0」を表示している。
次に、図23および図24を参照して、演出に注目させることが可能な報知手段を有する本実施形態のパチンコ機100の一例について説明する。
本実施形態のパチンコ機100は、情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、報知手段は、第一の情報(例えば、遊技情報)に対応する第五の報知と、第二の情報(例えば、遊技情報)に対応する第六の報知と、エラーに関する第三の情報に対応する第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、第一の報知は、第五の報知により遊技者に認識困難とされる、ものである。
<実施例1>
図23および図24は、装飾図柄表示装置208における演出表示(変動表示中)にエラーの報知(球つまりエラーの報知)を行う一例を時系列で示した概要図である。
図23(a)〜図23(d)に示すタイミングは、特図1の変動遊技中の状態を示しており、それぞれ、図21(a)〜図21(d)に示すタイミングの状態と同様であるので、説明は省略する。
図23(e)に示す状態は、変動アイコンCIの消化による特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技の保留が無くなった状態(図21(d)の状態)において、更にエラーを報知している状態を示している。
つまり、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動表示領域208d3に表示するとともに、特図1保留数表示領域208g1では、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している。このように、特図1保留表示領域208d1、変動表示領域208d3、特図1保留数表示領域208g1、および特図2保留数表示領域208g2における表示はいずれも、「保留数」という遊技情報(保留情報)の報知といえる(第五の報知)。
そしてこの変動遊技中に、払出装置152(図2参照)の上流側にある、不図示の遊技球検出手段(遊技球検出センサ)が所定時間以上、遊技球を検出しなかったため、遊技球不足エラーが発生しているとする。この場合、図7に示した主制御部タイマ割込み処理のデバイス監視処理(ステップSB37)において、球つまりエラーが検出され、第1副制御部400および第2副制御部500に送信すべき送信情報に、球つまりエラーが発生していることを示すデバイス情報が設定される。
本実施形態の装飾図柄表示装置208は、エラー情報報知領域208hをさらに備えており、第2副制御部500では、主制御部300から受信したデバイス情報に基づき、装飾図柄表示装置208のエラー情報報知領域208hに、所定のエラー情報の表示(以降、エラー情報表示Eという)を行う。エラー情報表示Eはここでは例えば、「店員を呼んでください」などの表示である(第一の報知)。なお、一般的にエラー情報表示Eはレイヤの優先順位が高いので前面側に表示される(以下の実施例についても同様である)。
図23(e)に示すように、エラー情報報知領域208hは、例えば、遊技情報を報知する、特図1保留表示領域208d1および変動表示領域208d3の少なくともいずれかと重畳する位置に設けられている。したがって、変動表示領域208d3に変動アイコンCIを表示中に後から表示されるエラー情報報知領域208hのエラー情報表示E(第一の報知)の少なくとも一部は、変動アイコンCIまたは保留アイコンPI(ここでは変動アイコンCI)の少なくとも一部(第五の報知)と重畳し、遊技者に視認が困難となる。
またこの場合、第2副制御部500は、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2には、第五の報知と同じ情報(保留情報)が表示され、遊技者に保留数を報知(第六の報知)している。
図23(f)に示すタイミングは、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に入賞があり、かつ、特図1変動遊技の保留が1になった状態を示している。更に、その保留について、図18に示した始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の先読み予告抽選処理(ステップSK05)が実行されて、保留Aが選択された状態を示している。すなわち、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPIに代えて保留Aの「パンダ」の保留アイコンPIpを1つ表示することで、特図1の保留数が1であることとその変動遊技の事前予告とを報知している(第五の報知)。なお、図23〜図24に示す変動遊技では一例として、この先読み予告抽選処理で、装飾図柄表示態様での演出態様としては、「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」、「リーチB当り」のいずれかが選択されているとする。更に、主制御部300は、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を実行する。
第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知し、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。また、特図1保留数表示領域208g1では、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している(第六の報知)。更に、エラー解除条件(例えば、遊技球検出手段による遊技球の検出など)が成立していないため、第2副制御部500は、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示Eを継続する(第一の報知)。したがって、エラー情報表示Eの少なくとも一部は、変動アイコンCIまたは保留アイコンPI(ここでは保留アイコンPIp)の少なくとも一部と重畳する。この場合、先に表示されていたエラー情報表示E(第一の報知)の少なくとも一部に重ねて、後から保留アイコンPIpが表示され、それにより第一の報知が遊技者に認識(視認)困難となっている。
また本実施例のように、エラー情報報知領域208hに表示されるエラーの重要度が相対的に低い場合は遊技の進行に特段の影響を与えないため、エラー情報表示Eが表示中であっても遊技は停止せず、継続される。エラーの重要度が高い場合については、後述する。
図24は、図23(f)に連続する状態を示しており、図24(a)に示すタイミングは、特図1変動遊技において再び変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾9−装飾2」)を停止表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、保留Aの保留アイコンPIpを1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する(第五の報知)。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「0」を表示している(第六の報知)。更に、第2副制御部500は(エラー解除条件が成立していないため)、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示Eを継続する(第一の報知)。したがって、エラー情報表示Eの少なくとも一部は、保留アイコンPIp(第五の報知)の少なくとも一部と重畳し、それにより第一の報知が遊技者に認識(視認)困難となっている。
また、エラー情報報知領域208hに表示されるエラーの重要度が低いため、エラー情報表示Eが表示中であっても、遊技は停止せず、継続される。
図24(b)に示すタイミングは、同図(a)の保留アイコンPIpの消化による特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技の保留が無くなった状態を示している。特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を消灯して、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知し、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。またこの状態では、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIpを、変動表示領域208d3に表示する(第五の報知)。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している(第六の報知)。
更に、第2副制御部500は(エラー解除条件が成立していないため)、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示Eを継続する(第一の報知)。したがって、エラー情報表示Eの少なくとも一部は、変動アイコンCIp(第五の報知)の少なくとも一部と重畳し、それにより第一の報知が遊技者に視認困難となっている。
また、エラー情報報知領域208hに表示されるエラーの重要度が低いため、エラー情報表示Eが表示中であっても、遊技は停止せず、継続される。
図24(c)に示すタイミングは、特図1変動遊技が引き続き実行中の状態を示している。このタイミングでは、第2副制御部500が、図柄表示領域208bに、例えば、図5(b)に示した装飾図柄とは異なる装飾図柄(ここでは「番長」のキャラクタ画像)を停止表示するとともに、図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の変動表示を実行し、リーチ予告の演出を行っている。またこの状態では、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIpを、変動表示領域208d3に引き続き表示する(第五の報知)。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示する(第六の報知)。
また、このタイミングでは遊技球検出手段(不図示)が遊技球を検出し、エラー解除条件が成立しているとする。この情報を受信した第2副制御部500は、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示Eを消去する。
このように本実施例では、エラー情報報知領域208hに表示されるエラー情報表示Eが、全ての表示期間において、第五の報知(特図1保留アイコンPI,特図1保留アイコンPIの変化したアイコン(保留Aアイコン)PIp、特図1変動アイコンCI)によって視認困難とされている。
図24(d)に示すタイミングは、図22(a)に示すリーチ演出を行っている状態と同様であるので、説明は省略する。
図24(e)(f)に示すタイミングは、特図1変動遊技において再び変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技の保留が0の状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の大当りの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を消灯することで、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、大当りに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示する。特図1保留表示領域208d1の、保留アイコンPIは消去され、特図1保留数表示領域208g1は、特図1の保留数「0」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「0」を表示している。図24(f)のタイミングでは更に、装飾図柄表示装置208に「大当り」の文字を表示し、特図1用の第4図柄表示領域208f1に大当りを示す「A」を表示している。
このように、本実施例では、エラー情報の報知(第一の報知)が、第五の報知によって視認困難とされている。また、第一の報知を行っている期間中に、複数種類の態様の第五の報知(通常保留の変動アイコンCI、先読み予告で変化した保留Aの保留アイコンPIp、保留Aの変動アイコンCIp)によって、視認困難とされている。このように、本実施形態の第五の報知には、通常保留の保留表示(保留アイコンPIや変化アイコンCI)だけでなく、通常保留から保留Aあるいは保留Bなどに変化させる保留変化表示の演出による報知も含まれる。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機100は、同一の情報(遊技に関する情報など)に対して、複数の報知(第五の報知と第六の報知)を行い、そのうちの一つの報知(第五の報知または第六の報知)でエラーに関する報知(第一の報知)を遊技者に視認困難とするものである。
このような構成とすることで、エラーの報知を行いつつも、過剰なエラー報知を回避し、遊技者の演出への注目を高めることができる場合がある。また、例えば第五の報知によって第一の報知が遊技者に視認困難となった場合、同時に第五の報知も視認困難となる恐れもある。しかし、第五の報知で報知されている情報と同一の情報は、第六の報知によって遊技者に視認容易に報知されているため、当該情報を遊技者に確実に報知することができる場合がある。
<実施例1の変形例/変形例1>
図25を参照して、実施例1の他の形態について説明する。図25(a)、(b)が実施例1の変形例1であり、図25(c)、(d)が実施例1の変形例2である。
図25(a)(b)に示す演出表示の一例は、それぞれ、図23(e)(f)のタイミングにおける演出表示例に対応している。
すなわち、図25(a)では、第2副制御部500は、変動表示領域208d3に、通常保留の変動アイコンCIを表示することで、特図1の保留を1つ消化して変動遊技を行っていることを報知している(第五の報知)。また、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2において、それぞれ保留数「0」を表示している(第六の報知)。そして、第2副制御部500は、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示Eを行い(第一の報知)、第五の報知により第一の報知が遊技者に視認困難となっている。
このような状態において、その後に例えば、状態が変化した場合には、エラー情報表示Eの表示位置をエラー情報報知領域208hから、他のエラー情報報知領域208h´に変更してもよい。
つまり、図25(b)(図23(f))に示すタイミングでは、特図1変動遊技の実行中(エラー情報表示Eの表示中)に特図1始動口230に入賞があり、かつ、特図1変動遊技の保留が1になった状態を示している。更に、その保留について、図18に示した始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の先読み予告抽選処理(ステップSK05)が実行されて、保留Aが選択された状態を示している。すなわち、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPIに代えて保留Aの「パンダ」の保留アイコンPIpを1つ表示することで、特図1の保留数が1であることとその変動遊技の事前予告とを報知している。また、特図1保留数表示領域208g1では、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「0」を表示している。第2副制御部500は、エラー解除条件(例えば、遊技球検出手段による遊技球の検出など)が成立していないため、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示Eを継続する(第一の報知)。
このような状態において、例えば、状態が変化したこと(ここでは、通常保留の保留アイコンPIが、保留Aの保留アイコンPIpに変化したこと)を条件として、第2副制御部500は、エラー情報表示Eの表示位置を、装飾図柄表示装置208の左下方のエラー情報報知領域208hから、右上方のエラー情報報知領域208h´に変更している。
そして、エラー情報報知領域208h´に表示されるエラー情報表示Eは、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2の保留数表示の少なくともいずれかによって、遊技者に視認が困難となっている。
このように、所定の条件が成立した場合(例えば、エラー情報表示Eの視認を困難にしている第五の報知または第六の報知の状態が変化した場合など)に、エラー情報表示Eの表示位置は、変更されるものであってもよく、その場合、エラー情報表示Eの移動に伴い、これを視認困難とする第五の報知が入れ替わるものであってもよい。具体的には、図25(a)では変動アイコンCIが第五の報知としてエラー情報表示Eの視認を困難にしていたが、図25(b)でエラー情報表示Eの位置が右上方に変更された場合、図25(a)において第六の報知を行っていた、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2の保留数表示の少なくともいずれかが新たに第五の報知として、変更後のエラー情報表示Eを視認困難とするものであってもよい。この場合、図25(b)の保留Aの保留アイコンPIpは、第六の報知を行うことになる。
<実施例1の変形例/変形例2>
図25(c)は、特図1(または特図2)の変動遊技において変動を停止し、かつ特図1変動遊技が1つ保留されるとともに特図2変動遊技が4つ保留される状態を示している。
主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212(または第2特図表示装置214)を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知し、図示しない第2特図保留ランプ220を4つ点灯することで、特図2変動遊技の保留数が4であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾9−装飾2」)を停止表示する。また、特図1保留表示領域208d1には先読み予告で保留Aが選択された保留アイコンPIpが表示されるとともに特図2保留表示領域208d2に通常保留の保留アイコンPI(PI1〜PI4)が表示されて、これらの保留数を報知している。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「4」を表示している。
更に、第2副制御部500は、ここでは装飾図柄表示装置208の右上方のエラー情報報知領域208h´にエラー情報表示Eを行っている。したがって、エラー情報表示Eの少なくとも一部は、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2の少なくとも一部の表示と重畳し、それにより第一の報知が遊技者に視認困難となっている。つまりこの例では、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2の保留数表示が第五の報知であり、特図1保留表示領域208d1、特図2保留表示領域208d2および変動表示領域208d3を使用した保留アイコン(変動アイコン)の表示が第六の報知となっている。
図25(d)は、特図2の変動遊技が開始し、図25(c)から状態が変化した様子を示している。
特図2の変動遊技の開始に伴い、特図2用の第4図柄表示領域208f2の表示が点滅するとともに、図柄表示領域208a〜208cで変動表示が開始する。また、特図2の通常保留の保留アイコンPI1の1つが消化され、特図2保留表示領域208d2では、保留アイコンPIの1つが消去されて、保留アイコンPI1〜PI3が表示されている。また特図1保留表示領域208d1では、保留Aの保留アイコンPIpの表示が継続している。また、特図1保留数表示領域208g1は、特図1の保留数「1」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「3」を表示している。
そして、所定の条件が成立したこと(例えば、特図2変動遊技の開始など)を条件として、エラー情報表示Eの表示位置が装飾図柄表示装置208の右上方から右下方に変更されている。
これにより、エラー情報表示E(第一の報知)は、特図2保留表示領域208d2の保留アイコンPI1〜PI3(第五の報知)によって、視認困難となっている。
このように、エラー情報表示E(第一の報知)の視認を困難とする第五の報知は、入れ替わるものであってもよく、第五の報知は、特図2保留表示領域208d2の保留アイコンPI1〜PI3であってもよい。
また、エラー情報表示Eの位置の移動に伴って第五の報知が入れ替わる例として、エラー情報報知領域208hが、特図1保留表示領域208d1と重畳して設けられ、エラー情報報知領域208h´が、特図2保留表示領域208d2と重畳して設けられる構成であってもよい。この場合、特図1保留表示領域208d1の保留アイコンPIpが第五の報知としてエラー情報表示E(第一の報知)を視認困難としている状態から、エラー情報表示Eの位置の移動に伴って第五の報知が特図2保留表示領域208d2の保留PI1〜PI3に入れ替わり、これがエラー情報表示Eを視認困難とするものであってもよい。
なお、実施例1では、第五の報知として保留表示(先読み予告の保留表示)の場合を例に説明したが、これに限らず、同一の情報に対して、複数の報知(第五の報知、第六の報知)を実行できる構成であればよい。例えば、一般的な遊技台の表示手段(表示装置)で行われる演出表示として、普図演出、装飾図柄変動表示、あるいはチュートリアル演出などがあるが、これらの演出(表示)で報知する同一の情報が複数の方法で報知され、少なくともそのうちの一方で、エラーに関する情報の報知が視認困難とされるものであればよい。また、第六の報知に加えて、第五の報知と同一の情報を報知する第四の報知が実行されるものであってもよい。
また、実施例1では表示手段によって第五の報知および第一の報知を行う場合を例に説明したが、それぞれの情報を音声で報知するものであってもよい。また、表示手段による第五の報知および第一の報知に加えて、それぞれの情報を音声で報知するものであってもよい。
<実施例2>
図26から図30は、装飾図柄表示装置208における演出表示(変動表示中)にエラーの報知(演出可動体224の動作エラーの報知)を行う一例を時系列で示した概要図である。実施例2では、特図2の保留を優先的に消化するパチンコ機100において、確変中(電サポ中)に演出可動体244による先読み予告を行う場合を含む、遊技の状態を示している。
図26(a)に示すタイミングは、特図1の15R特別大当り(または15R大当り)遊技を行っている状態(15R目)を示している。装飾図柄表示装置208では左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、キャラクタ画像(パンダ)と大当りに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示するとともに、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの上方に「大当り中 15R」の文字を表示している。また、特図1用の第4図柄表示領域208f1には大当り中であることを示す「A」を表示し、特図2用の第4図柄表示領域208f2は変動停止であることを示す「J」を表示する。
この状態では第1副制御部400が演出可動体224を制御し、大当り中の演出に対応する動作を行っている。大当り中の演出は例えば、上腕部224aと前腕部224bの開き角度を第3の角度(第1の角度より大きく、例えば、45度以上)に開いた後に、拳が肩の位置に重なるように前腕部224bを上方に回動させる開閉動作を繰り返すように動作である。なお、大当り中の演出における上腕部224aと前腕部224bの開き角度(第3の角度)は、演出可動体224による先読み予告演出の際の上腕部224aと前腕部224bの開き角度(第2の角度)と異なる角度(例えば、大当り中の演出である第3の角度が第2の角度より大きい)である。また、第3の角度と第2の角度は同等の角度でもよく、その場合は、開閉動作の速度や回数を異ならせるなどして、大当り中の演出と先読み予告の演出を異なる演出態様とするとよい。
図26(b)に示すタイミングは、引き続き15R特別大当り(または15R大当り)遊技を行っている状態(15R目)であるが、第1副制御部400が大当りの演出を行うように制御している演出可動体224が、故障により初期位置S(拳が肩の位置に重なるように前腕部224bを上方に回動させた位置)まで戻らず、途中で動作が停止している状態を示している。
図26(c)に示すタイミングは、引き続き15R特別大当り(または15R大当り)遊技を行っている状態であり、キャラクタ画像(爺)と「次回確変!」の文字を表示して、15R特別大当り(または15R大当り)遊技終了後の次回の遊技は確変状態になることを報知している。またこの状態においても大当りの演出を行うべき演出可動体224が初期位置まで戻らず、同図(b)と同じ位置で停止している。このように、演出可動体224が本来戻るべき初期位置に戻らずに途中で停止することにより、演出可動体224の動作エラー(初期位置復帰エラー)を視認することができる。したがってこの状態(演出可動体224が本来戻るべき初期位置に戻らずに途中で停止する状態)は、エラー情報を報知する第一の報知と言える。このように第一の報知は、装飾図柄表示装置208に文字(あるいは画像)のエラー情報表示Eを行う報知に限らず、演出可動体224によってエラーの状態であると視認されるエラーの報知であってもよい。また、この例における演出可動体224の動作エラー(初期位置復帰エラー)は、相対的に重要度の低いエラーであるので、遊技の進行に特段の影響はないため、遊技は継続される。
図26(d)に示すタイミングは、通常の演出表示に復帰した状態を示しており、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、大当りに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示する。また、特図1用の第4図柄表示領域208f1には大当り中であることを示す「A」を表示し、特図2用の第4図柄表示領域208f2は変動停止であることを示す「J」を表示する。
また、特図1保留表示領域208d1には通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2が表示されて特図1の保留数が2であることを報知するとともに、特図2保留表示領域208d2に通常保留の保留アイコンPI2_1、PI2_2、PI2_3が表示されて、特図2の保留数が3であることを報知している。また、特図1保留数表示領域208g1は、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2は、特図2の保留数「3」を表示している。
またこの状態においても演出可動体224は動作エラーの報知を継続しているが、上述の通り遊技は継続される。
図27は、図26(d)に連続する状態を示している。図27(a)に示すタイミングは、図26(d)に示した特図2の保留アイコンPI2_1の消化による特図2変動遊技が実行中で、特図1変動遊技、特図2変動遊技が2つ保留されている状態を示している。
特図2の変動遊技の開始に伴い、第2副制御部500は特図2用の第4図柄表示領域208f2の表示を点滅(図では「−」表示)させるとともに、図柄表示領域208a〜208cで変動表示を開始する。また、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCI(図26(d)において特図2の1番目の保留アイコンPI2_1)を、変動表示領域208d3に表示するとともに、特図2保留表示領域208d2に通常保留の保留アイコンPI2_1、PI2_2を表示して、これらの保留数を報知している。また、特図1保留表示領域208d1には、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2の表示を継続して、これらの保留数を報知している。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「2」を表示している。
演出可動体224は、変動開始毎に周期的に初期位置検出動作を行う。したがってこのタイミング(変動開始時)に、一旦、上腕部224aと前腕部224bとを第1の角度(例えば、図示の如く20度〜30度程度)まで開く。
そして次の図27(b)に示すタイミングでは第1副制御部400が演出可動体224を初期位置Sまで戻そうと(拳が肩の位置に重なるように前腕部224b)を上方に回動させる)するが、(途中まで戻るものの)故障の状態が続いているため、初期位置に復帰することはできない。つまりこの状態においても、演出可動体244によってエラーの報知(第一の報知)が行われている。
図27(c)に示すタイミングは、特図2変動遊技において変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が2つ保留され、特図2変動遊技が2つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第2特図表示装置214を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220をそれぞれ2つ点灯することで、特図1変動遊技、特図2変動遊技の保留数がそれぞれ2であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾2−装飾7−装飾3」)を停止表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2を表示することで、特図2変動遊技の保留数が2であることを報知する。また、特図2保留表示領域208d2に、通常保留の保留アイコンPI2_1、PI2_2を表示することで、特図2変動遊技の保留数が2であることを報知する。
また演出可動体224は初期位置に復帰しない図27(b)の状態で停止しており、エラーが報知されている。
図27(d)に示すタイミングは、再び特図2の変動遊技が実行中で、特図1変動遊技が2つ保留され、特図2変動遊技が1つ保留されている状態を示している。
第2副制御部500は、特図2の変動遊技の開始に伴い、特図2用の第4図柄表示領域208f2の表示を点滅(図では「−」表示)させるとともに、図柄表示領域208a〜208cで変動表示を開始する。また、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCI(図27(c)において特図2の1番目の保留アイコンPI2_1)を、変動表示領域208d3に表示するとともに、特図2保留表示領域208d2に通常保留の保留アイコンPI2_1を表示して、保留数を報知している。また、特図1保留表示領域208d1には、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2の表示が継続されて、これらの保留数を報知している。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「1」を表示している。
演出可動体224は、変動開始毎に初期位置検出動作を行うので、このタイミング(変動開始時)に、再度、上腕部224aと前腕部224bとを第1の角度まで開く。
図28は、図27(d)に連続する状態を示しており、図28(a)に示すタイミングでは、演出可動体224が初期位置に復帰する動作途中で停止している状態を示している。
つまり、図27(d)に示す特図2変動遊技の開始に伴い、演出可動体224は初期位置検出動作を行うが、(途中まで戻るものの)故障の状態が続いているため、初期位置に復帰することはできない。つまりこの状態においても、演出可動体244によってエラーの報知が行われている。
図28(b)に示すタイミングは、引き続き特図2の変動遊技が実行中で、特図1変動遊技が2つ保留され、特図2変動遊技の保留が1つ追加されて2つになった状態を示している。
主制御部300は、図示しない第2特図保留ランプ218を2つ点灯することで、特図2変動遊技の保留数が2であることを報知する。
第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図2変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動表示領域208d3に表示するとともに、特図2保留表示領域208d2に通常保留の保留アイコンPI2_1と、保留Bの保留アイコンPIbを表示して、保留数を報知している。つまりこのタイミングは、特図2変動遊技の実行中に特図2始動口232に入賞により特図2変動遊技の保留が1つ追加され、その追加された保留について、図18に示した始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の先読み予告抽選処理(ステップSK05)が実行されて、「保留B」を少なくとも含む先読み予告が選択された状態を示している。なお、ここでは実際には、先読み予告抽選処理において「保留B+可動体」が選択されたとする。つまり装飾図柄表示態様での演出態様としては、「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」、「リーチB当り」のいずれかの当選が確実となった状態である(図15参照)。
なお、変動アイコンCIは、変動期間中には変動表示領域208d3に表示が継続されるタイプと、変動開始後、所定時間が経過すると消去されるタイプがあり、いずれが採用されてもよい。例えば、図28(a)、(b)に示す変動開始後のタイミングにおいて、変動アイコンCIが変動表示領域208d3から消去されるものであってもよい。変動期間中には変動表示領域208d3に表示が継続されるタイプでは、予告として遊技者に分かりやすく報知できる効果があり、変動開始後、所定時間が経過すると消去されるタイプでは、保留アイコンと誤認させる危険性がなく保留数を分かりやすく報知できる効果がある。
また、特図1保留表示領域208d1では、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2の表示が継続され、これらの保留数を報知している。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「2」を表示している。
図28(c)に示すタイミングは、特図2変動遊技において変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が2つ保留され、特図2変動遊技が2つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第2特図表示装置214を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220をそれぞれ2つ点灯することで、特図1変動遊技、特図2変動遊技の保留数がそれぞれ2であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾9−装飾2」)を停止表示するとともに、特図2用の第4図柄表示領域208f2において「J」を表示し、変動が停止していることを報知している。また、特図1保留表示領域208d1、特図2の保留表示領域208d2、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2の表示は、図28(c)の状態を継続させている。
また演出可動体224も初期位置に復帰しない図28(b)の状態で停止しており、エラーが報知されている。
図28(d)に示すタイミングは、再び特図2の変動遊技が実行中で、特図2変動遊技が1つ消化されて1つ保留された状態を示している。
主制御部300は、図示しない第2特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図2変動遊技の保留数が1になったことを報知する。
特図2の変動遊技の開始に伴い、第2副制御部500は、特図2用の第4図柄表示領域208f2の表示を点滅(図では「−」表示)するとともに、図柄表示領域208a〜208cで変動表示を開始する。第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図2変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動表示領域208d3に表示するとともに、特図2保留表示領域208d2に保留B保留アイコンPIbを表示して、保留数を報知している。また、特図1保留表示領域208d1では、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2の表示を継続して、これらの保留数を報知している。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「1」を表示している。
また演出可動体224はこのタイミングで、上腕部224aと前腕部224bとの角度を開く方向に、前腕部224bが移動を開始する。
図29は、図28(d)に連続する状態を示している。図29(a)に示すタイミングでは、特図2の変動遊技が実行中で、特図2変動遊技が1つ消化されて1つ保留された状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出は、図28(d)と同様であるので、説明は省略する。
またこのタイミングでは、演出可動体224が前腕部224bを下方に移動させて、上腕部224aと前腕部224bの角度が、初期位置検出動作の角度(第1の角度)より大きい角度(第2の角度)まで開き、演出可動体224による先読み予告演出の動作を行っている状態を示している。
つまり、図28(d)の変動開始のタイミングにおいては、演出可動体224は初期位置検出動作を行うために前腕部224bがまず下方へ移動するのであるが、前腕部224bが移動を開始した後、次の図29(a)に示すタイミングでは初期位置検出動作の場合よりも前腕部224bが更に下方に移動し、先読み予告演出が開始されている。これは既述の如く、図28(d)に示すタイミングにおいて先読み予告抽選処理において「保留B+可動体」が選択されているためである。つまり、保留Bの保留アイコンPIbの表示は、図28(d)のタイミングで行われていたが、演出可動体224による先読み予告の報知は、この図29(a)のタイミングで遊技者に視認される。本実施例では、演出可動体224による先読み予告の報知を、可動体224の初期位置検出動作の開始時期に合わせることで、遊技者に、変動開始のタイミングにおいて演出可動体224が初期位置検出動作を行うと見せかけて、先読み予告の演出を視認させている。またこの場合の初期位置検出動作は、図27(a)〜図27(b)、図27(d)〜図28(a)に示すように、演出可動体224のエラーによって実際には動作していない。つまり、所定の動作をしないことによって(初期位置に復帰しないことによって)、演出可動体224の初期位置検出動作のエラーを報知している。
このように、本実施例は、演出可動体224が、遊技情報(先読み予告)に対応する報知(先読み予告演出動作(第五の報知))を実行可能であり、装飾図柄表示装置208が遊技情報(先読み予告)に対応する報知(保留変化表示(第六の報知)を実行可能であり、また、演出可動体224は動作エラー(初期位置検出エラー)に対応する報知(第一の報知)を実行可能であり、第一の報知を、これにタイミングを合わせて実行される第五の報知によって、遊技者に視認困難とさせるものである。
より詳細には、本実施例は、演出可動体224が上腕部224aと前腕部224bを第2の角度で開閉する(第一の動作を行う)ことで先読み予告(第一の遊技状態)の演出(第五の報知)が可能であり、初期位置に復帰するタイミング(変動開始時)であるにもかかわらず、初期位置に移動しない(第二の動作を行う)ことで演出可動体224自体の動作エラー(初期位置検出エラー)の報知(第一の報知)を行うことが可能であって、装飾図柄表示装置208は、保留アイコンの変化表示によって、演出可動体224とともに同じ先読み予告(第一の遊技状態)の表示(第六の報知)が可能である。そして、演出可動体224による先読み予告演出は、特図変動遊技中(図柄変動中)の第一の期間に実行され、初期位置検出動作(すなわち初期位置検出エラーを報知する動作)は、特図変動遊技中(図柄変動中)の変動開始時を含む変動開始後の第二の期間に周期的に実行され、変動開始時を含む変動開始直後の期間(第一の期間と第二の期間の少なくとも一部の期間が重複する第三の期間)において、演出可動体224は、初期位置に移動すべきであるのに移動しない動作に優先させて、先読み予告演出を行うことで、初期位置検出エラーを遊技者に視認困難とさせるものである。
演出可動体224が、第一の報知(第二の動作)に優先させて第五の報知(第一の動作)を行う制御の一例としては、図7に示す主制御部タイマ割込み処理のコマンド設定送信処理(ステップSB33)において、可動体復帰コマンドが先に出力されて、変動開始時に初期位置復帰作が開始された後に、先読み予告コマンドが出力され、可動体復帰コマンドを上書きすることによって先読み予告演出動作を(初期位置復帰動作に優先させて)実行することができる。あるいは、先に演出可動体224の先読み予告演出が決定した場合には、コマンド設定送信処理(ステップSB33)において可動体復帰コマンドを出力せず、変動遊技開始時に初期位置復帰動作は行わない制御としてもよい。
図29(b)に示すタイミングは、特図2変動遊技において変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が2つ保留され、特図2変動遊技が3つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第2特図表示装置214を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を2つ、第2特図保留ランプ220を3つ点灯することで、特図1変動遊技、特図2変動遊技の保留数がそれぞれ2と3であることを報知する。
第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾9−装飾7−装飾6」)を停止表示し、特図2用の第4図柄表示領域208f2の表示が停止表示(図では「J」表示)する。また、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2を表示することで、特図2変動遊技の保留数が2であることを報知する。また、特図2保留表示領域208d2に、保留Bの保留アイコンPIb、通常保留の保留アイコンPI2_1、PI2_2を表示することで、特図2変動遊技の保留数が3であることを報知する。なお、本実施例2は電サポ中の遊技状態の一例を示しており、同図に示すように頻繁に特図2の保留の増加がある。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「3」を表示している。
また、この場合、変動停止状態(演出可動体224による先読み予告演出は終了(停止)した状態)であるが、初期位置復帰エラーは解消されていないため、演出可動体224は初期位置に復帰しない状態で停止しており、エラーが報知されている。
図29(c)に示すタイミングは、再び特図2の変動遊技が開始され、特図2変動遊技が1つ消化されて2つ保留された状態を示している。
第2副制御部500は、特図2の変動遊技の開始に伴い、特図2用の第4図柄表示領域208f2の表示を点滅(図では「−」表示)させるとともに、図柄表示領域208a〜208cで変動表示を開始する。また第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図2変動遊技に対応する変動アイコンCI(保留Bの変動アイコンCIb)を、変動表示領域208d3に表示するとともに、特図2保留表示領域208d2に通常保留の保留アイコンPI2_1、PI2_2を表示して、保留数を報知している。また、特図1保留表示領域208d1の表示は、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2の表示が継続されて、これらの保留数を報知している。また、特図1保留数表示領域208g1では、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「2」を表示している。
また演出可動体224はこの変動開始のタイミングで、連続予告として再度、先読み予告の演出動作を開始する。
このように、この場合においても、変動開始時に報知される演出可動体224の初期位置検出エラー(演出可動体224が初期位置に復帰しないことによるエラーの報知(第一の報知)が、変動開始に合わせて実行される演出可動体224の先読み予告(連続予告)の演出(第五の報知)によって遊技者に視認困難となっている。また、同時に先読み予告は、装飾図柄表示装置208においても、保留Bの変動アイコンCIbとして表示され、遊技者に報知されている。
図29(d)に示すタイミングは、特図2変動遊技が引き続き実行中の状態を示している。このタイミングでは、第2副制御部500が、図柄表示領域208bに、例えば、図5(b)に示した装飾図柄とは異なる装飾図柄(ここでは「番長」のキャラクタ画像)を停止表示するとともに、図柄表示領域208a、208cでは装飾図柄の変動表示を実行し、リーチ予告の演出を行っている。
またこの状態では、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIbを、変動表示領域208d3に引き続き表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2を表示し、特図2保留表示領域208d2に、通常保留の保留アイコンPI2_1、PI2_2を表示して、それぞれの保留数が2であることを報知している。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「2」を表示する。
また演出可動体224は、第2の角度までの範囲で上腕部224aと前腕部224bとを開閉する先読み予告の演出動作を引き続き実行している。
図30は、図29(d)に連続する状態を示しており、図30(a)に示すタイミングは、リーチ演出を行っている状態である。
この示すタイミングは、図29(d)の変動アイコンCIbの消化による変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技、特図2変動遊技がそれぞれ2つ保留されている状態を示している。また、特図2用の第4図柄表示領域208f2を点滅表示して変動中であることを報知している。また、第2副制御部500は、図柄表示領域208a、208cに、装飾図柄の装飾「7」を停止表示するとともに、図柄表示領域208bに装飾図柄の変動表示を実行し、リーチ演出を行っている。なお、この状態では、第2副制御部500は、変動アイコンCIbを、変動表示領域208d3から消去している。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2では、特図2の保留数「2」を表示している。
この状態で、演出可動体224は、初期位置検出動作を行い、初期位置に復帰しようとするが、エラーが解消されていないため、初期位置に復帰することができない。
図30(b)に示すタイミングは、引き続きリーチ演出が行われている状態であり、依然として演出可動体224は、エラーが解消されていないため、初期位置に復帰することができない状態を示している(第一の報知)。
図30(c)に示すタイミングでは、第2副制御部500は、スーパーリーチの演出(例えば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出)を実行開始している。演出可動体224は、エラーが解消されていないため、初期位置に復帰することができない状態を示している(第一の報知)。
図30(d)に示すタイミングでは、第2副制御部500は、スーパーリーチの演出の最終画像(例えば、剣豪キャラクタとの対決に勝ったシーンと、大当りに対応する図柄組合せである装飾図柄「装飾7−装飾7−装飾7」の文字を表示する大当りの画像)を表示する。演出可動体224は、エラーが解消されていないため、初期位置に復帰することができない状態を示している(第一の報知)。
図30(e)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出が終了し、通常の演出表示に復帰した状態を示している。この状態では、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、大当りに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示する。また、特図1用の第4図柄表示領域208f1、特図2用の第4図柄表示領域208f2にはそれぞれ大当り中であることを示す「A」を表示する。
また、特図1保留表示領域208d1には通常保留の保留アイコンPI1_1、PI1_2が表示されて特図1の保留数が2であることを報知するとともに、特図2保留表示領域208d2に通常保留の保留アイコンPI2_1、PI2_2が表示されて、特図2の保留数が3であることを報知している。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「2」を表示し、特図2保留数表示領域208g2には、特図2の保留数「2」を表示している。
またこの状態においても演出可動体224は動作エラーの報知(第一の報知)を継続している。
このように、実施例2では、初期位置復帰動作を行うべき状態で初期位置に復帰しない動作(エラーに関する第一の報知)は、演出可動体224による先読み予告演出動作(第五の報知)により視認困難とされ、その先読み予告は保留変化(第六の報知)によっても遊技者に報知されている。
演出可動体224のエラーを報知する動作を視認困難とするため、演出可動体224による先読み予告演出動作(第五の報知)そのものも、遊技者に視認されにくくなる場合もある。しかし、遊技者が最も注目する装飾図柄表示装置208において、先読み予告演出の表示(第六の報知)が実行されているため、遊技者がその遊技状態(先読み予告の報知)を把握することができる場合がある。
また、演出可動体224の動作の故障は、可動体制御手段である第1副制御部400が制御するものであり、当否判定の結果や遊技の進行に直接的な悪影響を及ぼすものではない。そのため、第一の動作を第二の動作に優先させた場合であっても遊技の興趣を維持することができる場合がある。
また、本実施例で説明したように、演出可動体224は、第一の動作(先読み予告演出)で装飾図柄表示装置208の前面に重なる動作を行う。演出可動体224と、装飾図柄表示装置208とは演出装置206として密接な関係があり、演出可動体224の第一の動作を装飾図柄表示装置208の表示に優先させる(装飾図柄表示装置208に重ねてその前面に表示する)ことで、遊技の興趣が維持できる場合がある。なお、演出可動体224は、第一の動作で装飾図柄表示装置208の前面に重ならないように動作を行うものであてもよい。
なお、本実施例では、第三の期間が変動開始時(変動開始時を含む開始直後の期間)の場合を例に説明したが、第三の期間は、変動停止時(変動停止時を含む停止直前の期間)であってもよい。
図31を参照して、図26(a)に示したような特図1(または特図2)の15R特別大当り(または15R大当り)遊技を行っている状態について更に説明する。図31は、大当たり遊技中の演出の一例を時系列で示した概要図である。図26(a)では15R目の演出態様を示したが、ここでは1Rから2Rの終了時点までの演出の一例を示している。なお、図31での図示は省略しているが、演出可動体224は大当り遊技に伴って大当りを報知する演出動作(図26(a)参照)を行っていてもよい。
図31(a)に示すタイミングは、1R目の大当り中の演出を行っている状態であり、装飾図柄表示装置208では左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、キャラクタ画像(パンダ)と大当りに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示するとともに、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの上方に「大当り中 1R」の文字を表示して、大当り中であることを報知している(第五の報知)。また、特図1用の第4図柄表示領域208f1、特図2用の第4図柄表示領域208f2には大当り中であることを示す「A」を表示している(第六の報知)。一方、大当り中では、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2はいずれも非表示とし、保留表示は行わない。
図31(b)に示すタイミングは、1回目の大当り遊技(1R)が終了し、2回目の大当り遊技(2R)が開始するまでの期間(ここでは、インターバル期間という)における状態を示している。
この状態では、図31(a)に示した大当り中の報知(第五の報知)を消去し、装飾図柄表示装置208の例えば左端部に、キャラクタ画像(例えば「爺」)を表示するとともに、上端部に「次は2Rじゃ」などと次の大当り遊技の開始を示唆する文字を表示する。また、特図1用の第4図柄表示領域208f1、特図2用の第4図柄表示領域208f2には大当り中であることを示す「A」の表示(第六の報知)は継続する一方で、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2はいずれも非表示とし、保留表示は行わない。
図31(c)に示すタイミングは、インターバル期間中に、下皿満タンエラーが発生し、それを報知している状態を示している。
この状態では、図31(b)に示した演出表示に加えて、装飾図柄表示装置208のほぼ中央に設けたエラー情報報知領域208hに、「下皿が満タンです。下皿の玉を抜いてください!」などの文字列(エラー情報表示E)を表示して下皿満タンエラーを報知する(第一の報知)。
各種センサ320に含まれる不図示の下皿満タンセンサが下皿128が満タンであることを検出すると、下皿満タンスイッチ信号が「オフ」から「オン」に切り替わる。主制御部300は、図7に示す主制御部タイマ割込み処理の入力ポート状態更新処理(ステップSB05)において、下皿満タンスイッチ信号の「オン」を1回読み込んだ場合、その信号(情報)を払出基板170に出力し、不図示の払出エラー表示器(パチンコ機100裏面側の払出基板170上にあり遊技者は視認不能)に識別情報「1」を表示する。
また、主制御部300は、下皿満タンスイッチ信号の「オン」を1回読み込んだ場合、その信号(情報)を第1副制御部400を介して第2副制御部500に送信し、第2副制御部500は装飾図柄表示装置208にエラーを報知する文字列(エラー情報表示E)を表示するなどして下皿満タンエラーを報知する(第一の報知)。
なお、下皿満タンエラーは、エラーとしては重要度が低く、遊技の進行に特段の影響を与えないため、エラー情報表示Eが表示中であっても遊技は停止せず、継続される。
図31(d)に示すタイミングは、2R目の大当り中の演出を行っている状態であり、装飾図柄表示装置208では左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、キャラクタ画像(パンダ)と大当りに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示するとともに、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの上方に「大当り中 2R」の文字を表示して、大当り中であることを報知している(第五の報知)。また、特図1用の第4図柄表示領域208f1、特図2用の第4図柄表示領域208f2には大当り中であることを示す「A」を表示している(第六の報知)。一方、大当り中では、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2はいずれも非表示とし、保留表示は行わない。
また、この状態では、下皿満タンエラーのエラー情報表示E(第一の報知)が継続しているため、エラー情報表示Eと大当り中の第五の報知の少なくとも一部が重なり、これによりエラー情報表示Eが遊技者に視認困難となっている。
図31(f)に示すタイミングは、2回目の大当り遊技(2R)が終了し、3回目の大当り遊技(3R)が開始するまでのインターバル期間における状態を示している。
この状態では、図31(d)に示した大当り中の報知(第五の報知)を消去し、装飾図柄表示装置208の例えば左端部に、キャラクタ画像(例えば「爺」)を表示するとともに、上端部に「次は3Rじゃ」などと次の大当り遊技の開始を示唆する文字を表示する。また、特図1用の第4図柄表示領域208f1、特図2用の第4図柄表示領域208f2には大当り中であることを示す「A」の表示(第六の報知)は継続する一方で、特図1保留数表示領域208g1および特図2保留数表示領域208g2はいずれも非表示とし、保留表示は行わない。
また、この状態では、下皿満タンエラーのエラー情報表示E(第一の報知)が継続しており、第五の報知の消去によって、エラー情報表示Eが遊技者に視認容易となっている。
図31(g)に示すタイミングは、図31(f)で示したインターバル期間において、下皿満タンエラーが解消したことによって(下皿満タンスイッチがオフになり、下皿満タンエラーの解消条件が成立したことによって)、エラー情報表示Eが消去された状態を示している。
このように、重要度の低いエラー情報表示Eが表示された場合であっても、遊技は継続するため、図31(d)に示すように、遊技の情報を報知する第五の報知によって、遊技者には視認困難となる場合があるが、インターバル期間中には、第五の報知が消去されてエラー情報表示Eが遊技者に視認容易となるため、「エラーを報知する」という機能は損なうことはない。また、遊技の継続が可能な程度に、重要度が低いエラーであるので、エラー情報表示Eの視認態様によらず(視認が容易であっても困難であっても)いずれ解消すれば、遊技を行う上では問題がない。
<実施例2の変形例/変形例1>
図32を参照して、実施例2の他の形態について説明する。図32(a)が実施例2の変形例1であり、図32(b)が実施例2の変形例2であり、図32(c)、(d)が実施例2の変形例3である。
演出可動体224の動作エラーは、演出可動体224の動作によって(所定の動作を行わないことによって)報知するだけでなく、装飾図柄表示装置208のエラー情報報知領域208hにエラー情報表示E(可動体エラー表示E1)を表示することによって報知してもよい。
図32(a)は、図28(c)に示した特図2変動遊技の変動停止状態で、かつ、演出可動体224が動作エラーを起こしている状態を示している。この場合、第2副制御部500は、可動体エラー表示E1の文字列(例えば、「可動体エラー注意 本来の動きと異なる場合がありますが、遊技に影響はございません。」など)を、装飾図柄表示装置208のエラー情報報知領域208hに表示し、エラーを報知している。
<実施例2の変形例/変形例2>
図32(b)は、演出可動体224のエラー報知を複数個所で行っている場合を示す。この場合、同図(a)に示したように、可動体エラー表示E1を装飾図柄表示装置208に表示してエラーを報知するとともに、演出可動体224の動作によっても可動体のエラーを報知する。演出可動体224の動作によるエラー報知は、演出可動体224が所定の動作を行わないことによって(例えば初期位置に移動しないことによって)エラーを報知するものであってもよいし、エラー報知として定められた動作を行うことによって報知するものであってもよい。
またこの場合、複数のエラー報知のうち少なくとも1つのエラー報知の少なくとも一部が、遊技の情報を報知する第五の報知によって視認困難となるものであってもよい。例えば、同図に示すように、装飾図柄表示装置208に表示される可動体エラー表示E1と、演出可動体224の動作の2つによって、演出可動体224のエラー報知が行われており、可動体エラー表示E1が、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて停止表示されているはずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(第五の報知)の少なくとも一部と重畳することによって、可動体エラー表示E1(第一の報知)が遊技者に視認困難となっていてもよい。
<実施例2の変形例/変形例3>
図32(c)は、図31(a)と同じ大当り中(1R)の演出を行っている状態である。上記の実施例2では、図31(c)(d)に示したように、第一の報知が行われている状態で後から、大当り中の報知を行う第五の報知(キャラクタ画像(パンダ)と大当りに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾7−装飾7−装飾7」)の表示)が行われて、第一の報知を視認困難とするものであった。しかしこれに限らず、大当り中の報知を行う第五の報知と、第六の報知(特図1用の第4図柄表示領域208f1、特図2用の第4図柄表示領域208f2のそれぞれおいて表示される大当り中の「A」の表示)とが行われている状態で、後から、図32(d)に示すように、エラーを報知する他の表示(可動体エラー表示E1)が行われるものであってもよい。
<実施例3>
図33は、遊技中に重要度の高いエラーを報知する場合の演出の一例を時系列で示した概要図である。
図33(a)に示すタイミングは、特図変動遊技において変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が4つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212(または第2特図表示装置214)を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を4つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が4であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾2−装飾7−装飾3」)を停止表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI1〜PI4を表示することで、特図1変動遊技の保留数が4であることを報知する。また、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「4」を表示し、特図2保留数表示領域208g2には、特図2の保留数「0」を表示している。
図33(b)に示すタイミングは、同図(a)の保留アイコンPI1_1の消化による特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技の保留が3になった状態を示している。特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を3つ点灯して、特図1変動遊技の保留数が3であることを報知する。また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知し、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。またこの状態では、第2副制御部500は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動表示領域208d3に表示し、特図1保留表示領域208d1に、保留アイコンPI1_1〜PI1_3を表示する。さらに、特図1保留数表示領域208g1には、特図1の保留数「3」を表示し、特図2保留数表示領域208g2には、特図2の保留数「0」を表示している。
図33(c)に示すタイミングは、変動遊技中に振動センサーエラーが発生した状態を示している。
振動センサーエラーは、振動検知手段(各種センサ320に含まれる、振動検知センサ)が、閾値を超える振動を検出した場合に少なくともエラーと判定されるものである。このエラーは、不正者が遊技台をたたく等の行為をした場合に検出される可能性があるものであって、振動検知センサー自体が壊れていることをエラーとするものではない。
第2副制御部500は、主制御部300から振動センサーエラーの情報を受信すると、装飾図柄表示装置208で行っていた、変動遊技等の通常の演出表示(又は表示されている場合は他のエラー表示)を消去し(通常の演出表示の前面に重ねて)、装飾図柄表示装置208の表示領域の全面の領域振動エラー表示E2を行う。振動エラー表示Eは例えば「振動エラーが発生しました! エラー解除SWを操作してエラーを解除してください。」などの文字列を表示する。また、振動エラー表示E2に加えて、音声による報知(警報)も同時に実行される。
振動センサーエラーは、上述の如く不正行為との関連性が高く、エラー報知のうちでも重要度の高いエラーである。したがって、このような重要度の高いエラーを報知する場合には、遊技は停止される。また、重要度の高いエラーは、他の報知(第五の報知)によって視認困難とならないように、報知される(例えば、ここでは、装飾図柄表示装置208には、振動エラー表示E2以外の表示は行われていない)。
振動センサーエラー(重要度の高いエラー)は、店員等がエラー解除スイッチ168を操作することによって、解除可能である。換言すれば、エラー解除スイッチ168の操作を受付けるまでは、エラー解除が行われない。
図33(d)は、店員等が払出基板172に備えられているエラー解除スイッチ168を操作している状態を示している。このようにエラー解除スイッチ168が操作されることによって、振動センサーエラーは解除され、図33(e)に示すように、装飾図柄表示装置208に、エラーに関する表示(振動エラー解除表示E3)が表示される。
図33(f)に示すタイミングは、同図(b)に示す変動遊技の演出表示が復帰した状態である。この状態では、振動センサーエラーが解除された直後であるので、変動遊技の演出表示に合わせて、引き続き、装飾図柄表示装置208のエラー情報報知領域208hに、エラー情報表示E(振動エラー解除表示E4)が表示される。図示のように、この場合の振動エラー解除表示E4は、図33(e)の振動エラー解除表示E3と異なる表示態様であってもよいし同じ表示態様であってもよい。
この場合、変動する装飾図柄(遊技に関する情報(変動中であるという情報)の報知)によって、エラーに関する情報の報知が遊技者に視認困難となっている。つまり、実施例3では、特図1の変動遊技中である情報(第一の情報)に対応する変動する装飾図柄が第五の報知であり、振動エラー解除表示E4が第一の報知である。また、特図1の変動遊技中である情報(第一の情報)を報知する、特図1用の第4図柄表示領域208f1の点滅表示が、第六の報知となる。エラー解除情報の報知(振動エラー解除表示E4)は、重要度の低いエラーに関する情報の報知であるので、第五の報知によって遊技者に視認困難としても問題はなく、エラーの過剰な報知を防止することができる。また、エラー解除情報の報知中であっても、遊技は進行できる。
なお、実施例3において、図33(e)に示す振動エラー解除表示E3を行わず、同図(f)の演出表示に復帰するものであってもよい。
このように、相対的に重要度の高いエラー(第三のエラー)の場合には、遊技を停止するとともに、当該エラーの報知が遊技者(または店員)に視認容易となるように報知する。つまり第三のエラーの報知は、他の情報の報知(第五の報知など)によって視認困難とされるものではなく、この場合本実施形態の第一の報知とならない。一方、相対的に重要度の低いエラー(第一のエラー)の場合には、遊技に関する第五の報知によって、第一のエラーの報知を視認困難とするものであり、この場合、第一のエラー報知は第一の報知ということができる。
<実施例4>
図34は、デモを含む遊技中において、エラーを報知する場合の演出の一例を時系列で示した概要図であり、ここではデモ中に、遊技者ごとの個別識別情報の設定モードが実行される場合を例に示す。
図34(a)に示すタイミングは、特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技、特図2変動遊技の保留がいずれも0の状態を示している。第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知するとともに図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。
図34(b)に示すタイミングは、特図1変動遊技の実行中に扉開放エラーが検出された状態を示す。前面枠扉開放センサ1061によって前面枠扉106の開放が検出された場合、第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208のエラー情報報知領域208hに、エラー情報表示E(扉開放エラー表示E5)を表示して、エラーを報知する。なお、このエラーは、相対的に重要度の低いエラーということができ、遊技は進行可能である。なお、扉開放エラーは、前面枠扉開放センサ1061による前面枠扉106の開放の検出だけでなく、内枠開放センサ1041による本体104の開放の検出や、球貯留皿付扉開放センサ1082による球貯留皿付扉108の開放の検出であってもよい。
図34(c)に示すタイミングは、特図1変動遊技において変動を停止した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾2−装飾7−装飾3」)を停止表示している。また、第2副制御部500は(エラー解除条件が成立していないため)、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示E(扉開放エラー表示E5)を継続する。
図34(d)に示すタイミングは、デモ演出を行っている状態を示す。エラー情報報知領域208hに表示されるエラーの重要度が低いため、エラー情報表示Eが表示中であっても、遊技(この場合、デモ演出)は停止せず、遊技が進行している。
また、この状態で前面枠扉106等に設けられた個別識別情報設定ボタン700を操作することで、遊技者ごとの個別識別情報の設定が可能な設定モードに移行することができる。
図34(e)に示すように、デモ演出中に個別識別情報設定ボタン700を操作すると、個別識別情報の設定モードに移行し、第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208に、図34(f)に示す個別識別情報設定画面を表示する。そして、装飾図柄表示装置208の例えば左下方に設けられた操作ガイド表示領域704に、個別識別情報設定ボタン700の操作を促す操作画像CGを表示する。
また第1副制御部400は、これに合わせて個別識別情報設定ボタン700も振動や発光などによってその態様を変化させ個別識別情報設定ボタン700の操作を促す。
また、エラー情報報知領域208hのエラー情報表示E(扉開放エラー表示E5)は継続して表示されているため、扉開放エラー表示E5は、個別識別情報設定ボタン700の操作を促す操作画像と一部が重畳し、その視認が困難となっている。すなわちこの場合、個別識別情報設定ボタン700の操作を促す操作画像の表示が第五の報知となり、個別識別情報設定ボタン700の操作を促す、当該ボタン自体の態様の変化(振動や発光など)が第六の報知となる。そして、第五の報知によって、扉開放エラー表示E5(第一の報知)が視認困難とされている。この状態で図34(g)に示すように個別識別情報設定ボタン700が操作されると図34(h)に示すように操作に応じた画面に遷移する。
図34(h)に示すタイミングでは、扉開放エラーが解除された状態を示す。扉開放エラーの解除によって、扉開放エラー表示E5は消去され、操作ガイド表示領域704に個別識別情報設定ボタン700の操作を促す操作画像が視認容易に表示される。
なお、本実施例において、同図(d)のデモ表示のタイミングで、個別識別情報設定ボタン700の操作を促す、当該ボタン自体の態様の変化(振動や発光など)を実行してもよい。
扉開放エラーが検出された場合は、例えば、遊技領域124内での球つまり等が発生している(球つまりを解消するために前面枠扉106を開放している)ことが想定され、遊技領域124が露出している恐れがある。しかし、個別識別情報の設定モードであれば、遊技球を不正に排出(払出)される危険性が少ないといえる。したがって、この場合に(扉開放エラーを重要度の低い第一のエラーとして)遊技(デモや個別識別情報設定モードへの移行)を継続可能とすることで、遊技者を待たせることなく、遊技者の持ち時間を有効活用できる場合がある。
<実施例5>
図35および図36を参照して、演出表示やエラー報知を行う表示手段を複数有する場合について説明する。図35および図36は、複数の表示手段によってエラーを報知する演出の一例を時系列で示した概要図である。
図35(a)に示すように、パチンコ機100は、第1の表示手段である装飾図柄表示装置208と、第2の表示手段である、サブ表示装置208Sとを有する。サブ表示装置208Sも、装飾図柄表示装置208と同様にLCDなどにより構成される。またサブ表示装置208Sは、所定の範囲内で移動可能なものとする。
この場合、装飾図柄表示装置208には、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cと、特図1保留表示領域208d1、特図2保留表示領域208d2、普図演出表示領域(第1普図演出表示領域)208d4、他の普図演出表示領域(第2普図演出表示領域)208d5、エラー情報報知領域208h等が設けられている。なお、ここでは普図演出表示領域208d4、他の普図演出表示領域208d5は、実施例1〜4における、変動表示領域208d3、特図2保留表示領域208d2と重畳する(共通の表示領域として)設けられているが、これらは異なる表示領域として設けられていてもよい。
そして、サブ表示装置208Sには、例えば、遊技状態表示領域702、特図1保留数表示領域208g1、特図2保留数表示領域208g2、第4図柄表示領域208f1、208f2等が設けられている。
同図に示すタイミングでは、特図の変動遊技が停止し、かつ特図1変動遊技の保留が3である状態を示している。第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに、はずれ図柄に対応する装飾図柄の図柄組合せを表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI1〜PI3を表示している。また、第2副制御部500は、サブ表示装置208Sの遊技状態表示領域702に遊技状態(ここでは「通常モード」)を表示し、特図1保留数表示領域208g1に保留数「3」、特図2保留数表示領域208g2に保留数「0」を表示している。また、第4図柄表示領域208f1、208f2はいずれも「J」を表示し、変動の停止を報知している。
図35(b)に示すタイミングでは、特図1の保留を1つ消化して特図1の変動遊技が開始した状態を示している。装飾図柄表示装置208では左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて装飾図柄の変装表示を行い、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI1、PI2を表示している。
また、この状態では、普図始動口228に球が通過したことにより、図20に示す普図演出1決定処理が実行され、普図演出表示領域208d4によって普図変動演出が開始されている。また、他の普図演出表示領域208d5においても普図変動演出の開始を報知する画像(ここではキャラクタ画像「爺」と「上を見ろ」の文字列)が表示されている。
サブ表示装置208Sでは、遊技状態表示領域702に遊技状態(ここでは「通常モード」)を表示し、特図1保留数表示領域208g1に保留数「2」、特図2保留数表示領域208g2に保留数「0」を表示している。
図35(c)に示すタイミングでは、サブ表示装置208Sにおいても、普図変動演出が開始されている状態を示す。サブ表示装置208Sでは、例えば、遊技状態表示領域702に、電チュー開放チャンスであることを報知するキャラクタ画像「爺」と、「電チュー開放チャンス」の文字を表示する。装飾図柄表示装置208は、同図(b)と同様である。なお、この時、不図示の普図表示装置210も普図の変動表示を行っている。
図35(d)に示すタイミングでは、球つまりエラーが発生した状態を示しており、装飾図柄表示装置208のエラー情報報知領域208hに、例えば「球つまりエラー」という文字列(エラー表示E)が表示され、エラーを報知している。
図35(e)に示すタイミングは、引き続き、特図1の変動遊技と、サブ表示装置208Sにおける普図変動演出の表示が継続している状態を示す。球つまりエラーは、重要度の低い第一のエラーであるため、遊技は継続可能である。ここでは、サブ表示装置208Sの遊技状態表示領域702に「◎停止で電チュー開放」などを表示し、普図変動演出を継続して行う様子を示している。
図35(f)に示すタイミングは、引き続き、特図1の変動遊技と、サブ表示装置208Sにおける普図変動演出の表示が継続している状態を示す。ここでは、例えば、図20の普図演出1決定処理において、図14(b)に示す(ア)の変動表示パターンが選択され、サブ表示装置208Sの遊技状態表示領域702において、「普通装飾1(○)」、「普通装飾2(◎)」、「普通装飾3(×)」を繰り返し変動表示している様子を示している。
図36は、図35(f)に連続する状態を示しており、図36(a)に示すタイミングでは、サブ表示装置208Sにおいて、普図装飾2(◎)を大きく表示し、「普図B」に当選したことを報知している。装飾図柄表示装置208においては、特図1の変動遊技が継続し、球つまりエラーの報知(エラー表示E)も継続している。
図36(b)に示すタイミングでは、サブ表示装置208Sが下方に移動し、装飾図柄表示装置208の前方の上部を覆う状態を示している。サブ表示装置208Sでは、普図演出を表示(普図Bの当選を報知)し、装飾図柄表示装置208の普図演出表示領域208d4においても、普図演出を表示(普図Bの当選を報知)している。そして、移動したサブ表示装置208Sによって、「球つまりエラー」のエラー情報表示Eが遊技者に視認困難となっている。つまり、この場合、サブ表示装置208Sによる普図Bの当選の報知(第五の報知)によって、エラー情報表示E(第一の報知)が視認困難となるとともに、装飾図柄表示装置208の普図演出表示領域208d4において、普図Bの当選の報知(第六の報知)が行われている。またこの場合、不図示の普図表示装置210も普図Bの停止表示を行っている。
図36(c)に示すタイミングでは、サブ表示装置208が所定位置に移動(復帰)し、それによりエラー情報表示Eが遊技者に視認容易となっている様子を示す。サブ表示装置208では、普図表示装置210における普図Bの停止表示に伴い、キャラクタ画像「殿」と「開放中」の文字を、遊技状態表示領域702に表示して電チュー開放報知演出を行っている。
図36(d)に示すタイミングでは、特図1の変動遊技が停止した状態で、かつ、特図1変動遊技の保留が3、特図2変動遊技の保留が4となった状態を示している。第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに、はずれ図柄に対応する装飾図柄の図柄組合せを表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI1_1〜PI1_3を表示し、特図2保留表示領域208d1に通常保留の保留アイコンPI2_1〜PI2_4を表示している。また、サブ表示装置208Sの遊技状態表示領域702に遊技状態(ここでは「通常モード」)を表示し、特図1保留数表示領域208g1に保留数「3」、特図2保留数表示領域208g2に保留数「4」を表示している。また、第4図柄表示領域208f1、208f2はいずれも「J」を表示し、変動の停止を報知している。
このように、演出表示を行う表示手段は、複数であってもよい。また第一の報知を行う表示手段(表示装置)も複数あってもよく、その場合、少なくとも一方の表示装置(例えばサブ表示装置208S)において第一の報知(エラー情報表示E)が第五の報知(例えば、遊技に関する情報の報知など)によって遊技者に視認困難とされるものであってもよい。
なお、上記の実施例では、相対的に重要度の高いエラー(第三のエラー)の場合には、当該エラーの報知の際に遊技の進行を停止(中断)し、相対的に重要度の低いエラー(第一のエラー)の場合には、当該エラーを報知した状態でも遊技の進行を継続可能とする場合を例に説明した。しかしこれに限らず、第三のエラーであっても遊技を継続しつつエラーの報知が可能な構成であってもよい。
以下、本実施形態で報知するエラーの種類について、一例を挙げて説明する。
≪払出個数スイッチエラー≫
払出基板172が、払出個数スイッチ(不図示)の接続異常を検知した場合に、払出動作を停止するとともに、エラーを報知する。また、払出エラー表示器(不図示)に識別情報「3」を表示する。払出個数スイッチが正しく接続されていることを確認した後、エラー解除スイッチ168を操作するかラムクリアでエラーが解除される(第三のエラー)。
≪不正払出エラー≫
払出要求が発生していない状態で遊技球の払出を検知(払出個数スイッチがカウント)した場合、払出動作を停止するとともに、エラーを報知する。また、払出エラー表示器に識別情報「4」を表示する。エラー解除スイッチ168を操作するかラムクリアでエラーが解除される(第三のエラー)。
≪払出超過エラー≫
払出要求数に対して実際に払い出された遊技球が10個多く検知された場合に、払出動作を停止するとともに、エラーを報知する。また、払出エラー表示器に識別情報「5」を表示する。エラー解除スイッチ168を操作するかラムクリアでエラーが解除される(第三のエラー)。
またこの他、第三のエラーには、所定割り込み数以上連続してオンの状態となった場合に報知する入賞口センサーエラー(実施例1の場合と異なり第三のエラーとなる球つまりエラー)や、磁気センサーエラーなどがある。
また、以下のエラーについては、第三のエラーに属しても第一のエラーに属してもよい。
≪主制御通信エラー≫
主制御接続確認信号のオフ状態を検知した場合又は主制御動作確認信号のオン状態2割り込み継続して検知した場合に発生するエラーでメイン基板からのコマンド受信が不能になる。ただし、払出要求数が残存している場合は、その分までは払い出す。払出エラー表示器に識別情報「7」を表示する。主制御通信エラーは、主制御接続確認信号のオン状態を検知した場合、かつ、主制御動作確認信号のオフ状態を2割り込み継続して検知した場合にエラーが解除される。
≪CRユニット通信エラー≫
貸出要求の発生前にBRQ信号のON状態を検知した場合などに発生し(他の条件で発生する場合もある)払出エラー表示器に識別情報「6」を表示する。遊技機側から通信異常を通知した後、BRDY信号およびBRQ信号OFFでエラーが解除される。
≪CRユニット未接続エラー≫
CRユニット未接続エラーが解除状態のときに、CRユニット接続信号(VL信号)のOFF状態を検知し16ms継続した場合に発生し、遊技球の貸出が停止する(賞球の払出には影響はない)。払出エラー表示器に識別情報「8」を表示する。CRユニット接続信号のON状態を検知し16ms継続した場合にエラーが解除される。なお、エラー解除した後、CRユニットREADY信号(BRDY信号)およびCRユニット貸出要求完了確認信号(BRQ信号)がOFF状態となるまでCRユニットとの通信が無効状態になる。
上記のCRユニット通信エラーとCRユニット未接続エラーとは、CRユニットとインターフェースにおけるエラーであり、CRユニットとインターフェースの接続信号関係は以下の通りである。
(CRユニット→インターフェース→払出基板)
「VL」は、CRユニット内の+18V電源であり、CRユニット接続信号である。
「BRDY」は、CRユニットREADY信号であり、CRユニットが貸し出しの処理中であることを伝達する信号である。
「BRQ」は、CRユニット貸出要求確認信号であり、CRユニットが基本単位分25個の貸出要求と貸出指示を伝達する信号である。
(払出基板→インターフェース→CRユニット)
「EXS」は、CR遊技機貸出完了信号であり、CRユニットに基本単位分25個の要求了解と貸出完了を伝達する信号である。
「PRDY」は、CR遊技機READY信号であり、CRユニットに払出動作が可能であることを伝達する信号である。
また信号の流れは以下の通りである。まず、電源投入でPRDY信号がONとなり、貸出操作(遊技者が貸出操作ボタンを押す操作)ONによりBRDY信号がONとなる。ついでBRQ信号がONになることで貸出要求となる。貸出要求を確認後、払出CPUがEXS信号をONにすることで貸出を了解する。その後、BRQ信号がOFFになり貸出指示となる。払出制御手段は25個の払出制御を行った後EXS信号をOFFにして貸出を完了する。なお、BRDY信号がON中に再度BRQ信号がONになった場合は貸出の動作を繰り返し、すべて終了した場合にBRDY信号がOFFになる。
≪その他のエラー≫
上記の他にパチンコ機100のエラーとして払出装置エラーがある。制御部は、払出モータが払出要求数分の駆動を終了後(実際は、駆動終了後にブレーキ期間および無励磁期間が経過後)の次の割り込み内で、払出数(払出個数スイッチのカウント数)が払出要求数よりも少ない場合に、払出装置エラーの発生を検知し、払出エラー表示器に識別情報「2」を表示する。払出装置エラーは、遊技球を1個ずつ払い出し(リトライ処理)、所定数の払い出しが完了した場合にエラーが解除される。この払出装置エラーは、遊技の継続という点では、第一のエラーの種別に属するが、表示手段上ではエラー報知を行わず、枠の所定のランプが点滅することでエラーが報知される。この場合例えば、大当りなどを報知(第五の報知)が枠の所定のランプを点滅させる演出ことで報知され、これが払出装置エラーのランプの点滅による報知(第一の報知)に優先して行われることで、払出装置エラーの報知が遊技者に視認困難となるものであってもよい。
以上、相対的に重要度の高いエラーを第三のエラーとし、相対的に重要度の低いエラーを第一のエラーとして説明をしたが、エラーの種類と、第三のエラー、第一のエラーについては、どちらに属するものであってもよい。また、第三のエラーおよび第一のエラーのいずれも本実施形態の第一の報知となる。
また、第三のエラーについても表示手段で報知してもよい。
また、エラーの報知タイミングについては、エラーが発生した直後に限定されるものではない。エラーの条件が成立したのち、別の条件(例えば、時間経過など)が成立することで初めてエラー報知するような構成であってもよい。
尚、本実施例の普図装飾図柄は、装飾図柄表示装置208(LCD)の普図演出表示領域208d4に表示されるものであるが、それに加えて、LED表示装置を設けて、普図装飾図柄をLEDで点灯表示するものとしてもよい。また、普図装飾図柄は、装飾図柄表示装置208(LCD)に表示せず、LED表示装置のみで点灯表示するものとしてもよい。
以上、本実施形態の遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数種類の報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第五の報知(例えば、特図1保留表示領域208d1などに保留アイコンや変動アイコンを表示することによる保留数の報知)であり、前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第六の報知(例えば、特図1保留数表示領域208g1などによる保留数の報知)であり、前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第一の報知(例えば、エラー情報報知領域208hなどによるエラー情報表示E)であり、前記第五の報知は、第一の情報(例えば、保留数)に少なくとも対応する報知であり、前記第六の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、前記第一の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、前記第一の情報は、前記第二の情報と少なくとも異なる情報であり、前記第二の情報は、エラーに少なくとも関連する報知であり、前記第一の報知は、前記第五の報知が実行されることにより認識困難である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、報知手段に特徴を持った遊技台を実現できる。すなわち、同一の情報(例えば、保留数)に対して複数の報知(第五の報知、第六の報知)を行い、そのうちの一の報知(例えば、第五の報知)でエラーに関する報知(第一の報知)を見難くすることができ、過剰なエラーの報知を回避することで、遊技者に報知したい情報に関する演出に注目させることができる場合があり、遊技者に確実に情報を報知することができる場合がある。
また、第五の報知が第一の報知を遊技者に視認困難とすることで、相対的に第五の報知も遊技者に認識困難となる場合が想定されるが、第五の報知と同一の情報(第一の情報)を報知する第六の報知により確実に第一の情報に対する報知を遊技者に認識させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、複数の報知手段で構成されたものであり、前記複数の報知手段のうちの少なくとも一つは、第五の報知手段(例えば、演出可動体224)であり、前記複数の報知手段のうちの少なくとも一つは、第六の報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、前記第五の報知手段は、前記第五の報知(例えば、先読み予告演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第五の報知手段は、前記第一の報知(所定の動作を行わない(例えば、初期位置検出動作において初期位置に復帰しない)ことによる動作エラーの報知)を少なくとも実行可能なものであり、前記第六の報知手段は、前記第六の報知(保留アイコンによる先読み予告演出)を少なくとも実行可能なものとしてもよい。
このような構成によれば、第六の報知は、エラー報知を行う報知手段(例えば、演出可動体224)と別の報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)で報知することができ、これにより確実に第一の情報に対する報知を遊技者に認識させることができる場合がある。
また、前記第五の報知手段は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記表示手段は、遊技に関する表示演出を少なくとも実行可能なものとしてもよい。
このような構成によれば、表示手段において、多少、第五の報知と第一の報知とが遊技者に認識困難になった場合であっても、表示手段は、遊技者が遊技を行う上で最も注目する部分の1つであるため、遊技者が注目することで第五の報知を認識させることができる場合がある。
また、遊技者が操作不能な位置に少なくとも設けられた操作手段(以下、「第一の操作手段」といい、例えば、エラー解除スイッチ168)を備え、前記エラーは複数種類備えられたものであり、前記複数種類のエラーのうちの少なくとも一つは、第三のエラー(例えば、相対的に重要度の高いエラー)であり、前記複数種類のエラーのうちの少なくとも一つは、第一のエラー(相対的に重要度の低いエラー)であり、前記第二の情報は前記第一のエラーに関する情報であり、前記第三のエラーは、第一の条件が成立した場合に少なくとも解除可能なエラーであり、前記第一のエラーは、第二の条件(例えば、遊技球検出手段による遊技球の検出)が成立した場合に少なくとも解除可能なエラーであり、前記第一の条件は、前記第一の操作手段を操作することで成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記第一の操作手段を操作しなくても成立する場合がある条件であり、前記第一のエラーが発生した後は、前記第二の条件が成立しない場合であっても遊技を継続可能なものとしてもよい。
このような構成によれば、エラーの重要度(重要性)が相対的に低いエラー(第一のエラー)の場合には、遊技の継続を可能にしつつ、店員は当該エラーを発見できる場合がある。また、一方で、エラーの重要度(重要性)が相対的に高いエラー(第三のエラー)の場合には、遊技者が操作不能な操作手段の操作を要するため、確実に遊技を一旦停止できる場合がある。
また、前記報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記第三のエラー(例えば、相対的に重要度が高いエラー)が発生した場合に、前記第一の条件が成立するまで(例えば、エラー解除スイッチ168の操作があるまで)は前記第五の報知(例えば、保留数アイコンの表示による保留数の報知)を少なくとも実行しないものとしてもよい。
このような構成によれば、第五の報知を行わないことで第三のエラーに関する報知を目立たせることができる場合があり、店員が第三のエラーを早期発見できる場合がある。
また、前記第一の情報は遊技に少なくとも関連する情報である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、第一の情報は確実に遊技者に報知されるべき情報であるので、当該第一の情報に対応する第五の報知で第一の報知を遊技者に視認困難とすることで過剰なエラーの報知を回避し、演出に注目させることができるとともに、第一の情報を第六の報知で報知できるので、遊技者に確実に第一の情報を報知することができる場合がある。
また、可動手段(例えば、演出可動体224)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、複数種類の遊技状態と、を備え、前記複数種類の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態(先読み予告実行中)であり、前記可動手段は、第一の動作(例えば、第2の角度で腕を開閉する先読み予告演出の動作)を少なくとも実行可能なものであり、前記可動手段は、第二の動作(例えば、所定の動作を実行しない(初期位置に戻らない)動作)を少なくとも実行可能なものであり、前記第五の報知(例えば、先読み予告)は、前記可動手段の前記第一の動作により、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、前記第六の報知(例えば、通常保留から保留Aに変化させる保留変化表示)は、前記演出表示の少なくとも一部により、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、前記第一の報知は、前記可動手段の前記第二の動作により、該可動手段がエラー状態であることを少なくとも報知可能であり、前記第一の動作は、第一の期間(例えば、特図変動遊技中(図柄変動中))に少なくとも実行可能な動作であり、前記第二の動作は、第二の期間(例えば、特図変動遊技開始時を含む開始後の期間(図柄変動中の期間))に少なくとも実行可能な動作であり、前記第一の動作は、第三の期間(例えば、特図変動遊技の開始時を含む開始後の期間(図柄変動中の期間))に前記第二の動作よりも少なくとも優先される動作であり、前記第三の期間は、前記第一の期間と少なくとも一部に期間が重複する期間である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、遊技者が最も注目する演出表示手段において、遊技状態の報知が行われているため、遊技者が確実に遊技状態を把握することができる場合がある。
また、演出可動体224の動作の故障は、可動体制御手段(例えば、第1副制御部400)が制御するものであり、当否判定の結果や遊技の進行に直接的な悪影響を及ぼすものではない。そのため、第二の動作より第一の動作を優先させることで遊技の興趣を維持することができる場合がある。
また、遊技者ごとに付与可能とされる識別情報により第一のモード(例えば、遊技者ごとの個別識別情報の設定モード)を少なくとも設定可能なモード設定手段と、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(以下、「第二の操作手段」といい、例えば、個別識別情報設定ボタン700)と、を備え、前記第二の操作手段は、複数種類の状態となることが少なくとも可能なものであり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、個別識別情報設定ボタン700の停止や消灯などの態様)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、個別識別情報設定ボタン700の振動や発光などの態様)であり、前記第二の状態は、前記第一の状態と少なくとも異なる状態であり、前記第五の報知(例えば、個別識別情報設定ボタン700の操作を促す操作画像の表示)は、前記第一のモードであることを少なくとも報知可能なものであり、前記第六の報知は、前記第二の操作手段が、前記第二の状態となることにより前記第一のモードであることを少なくとも報知可能であり、前記第一の報知は、前記第五の報知により遊技者に認識困難とされる、ものとしてもよい。
このような構成によれば、同一の情報に対して複数の報知(第五の報知、第六の報知)を行い、そのうちの一の報知(例えば、第五の報知)でエラーに関する報知(第一の報知)を見難くすることができ、過剰なエラーの報知を回避することで、遊技者に報知したい情報に関する演出に注目させることができる場合があり、遊技者に確実に情報を報知することができる場合がある。
また、第五の報知が第一の報知を遊技者に視認困難とすることで、相対的に第五の報知も遊技者に認識困難となる場合が想定されるが、第五の報知と同一の情報(第一の情報)を報知する第六の報知により確実に第一の情報に対する報知を遊技者に認識させることができる場合がある。
また、本実施形態の遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作不能な位置に設けられた操作手段(以下、「第一の操作手段(例えば、エラー解除スイッチ168)」という。)と、複数の報知を実行可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208、サブ表示装置208S)と、を備えた遊技台であって、複数のエラーのうちの第三のエラー(例えば、払出個数スイッチエラー、不正払出エラー、払出超過エラーなど)は、前記第一の操作手段が操作された場合に解除可能なエラーであり、前記複数のエラーのうちの第一のエラー(例えば、下皿満タンエラーなど)が発生した後は、該第一のエラーが発生する前の遊技を継続可能であり、前記報知手段は、第五の報知(例えば、図36(b)に示すサブ表示装置208Sによる普図Bの当選の報知)、第六の報知(例えば、図36(b)に示す特図1保留数表示領域208g1などによる保留数の報知)、第一の報知(例えば、図31(e)や、図36(a)に示すエラー情報報知領域208hなどによるエラー情報表示E)を実行可能な手段であり、前記第一の報知は、前記第一のエラーに関連する情報に対応する報知であり、前記第五の報知と前記第六の報知は、エラーに関連する情報とは異なり、遊技に関連する情報に対応する報知であり、前記第五の報知は、可動体(例えば、サブ表示装置208S)の動作により行われる報知であり、前記第一の報知は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)のエラー表示領域(例えば、エラー情報報知領域208h)への表示により行われる報知であり、前記可動体の一部が前記エラー表示領域の前に位置しない場合よりも、該可動体の一部が前記エラー表示領域の前に位置する場合の方が、前記第一の報知の視認性が低下する、ことを特徴とする遊技台である。
また、前記表示手段は、前記エラー表示領域に皿満タンエラーに関する表示を表示可能な手段であり、前記第一の報知は、前記皿満タンエラーに関する報知であり、前記可動体は、予め定められた範囲内を移動可能であり、前記第一の報知は、前記予め定められた範囲内を移動する前記可動体の少なくとも一部が前記エラー表示領域の前方の領域と重なることにより視認性が低下する、ものとしてもよい。
また、前記報知手段は、前記第三のエラーが発生した場合に、前記第一の操作手段を操作するまでは前記第五の報知を実行しない手段である、ものとしてもよい。
上記実施形態に基づく本発明は以下のように記述することもできる。
<付記A>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第六の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第六の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記第一の報知は、前記第五の報知が行われることにより、該第五の報知が行われていないときよりも遊技者が認識困難とされる、
ことを特徴する遊技台。
<付記B>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第六の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第六の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記第五の報知は、前記第一の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴する遊技台。
<付記C>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
遊技者が操作不能な位置に設けられた操作手段をと、備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第六の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第六の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記エラーは複数種類備えられたものであり、
前記複数種類のエラーのうちの少なくとも一の種類のエラーは、第三のエラーであり、
前記複数種類のエラーのうちの少なくとも一の種類のエラーは、第一のエラーであり、
前記第二の情報は前記第一のエラーに関する情報であり、
前記第三のエラーは、第一の条件が成立した場合に少なくとも解除可能なエラーであり、
前記第一のエラーは、第二の条件が成立した場合に少なくとも解除可能なエラーであり、
前記第一の条件は、前記操作手段の操作を行った場合に少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、前記操作手段の操作を行わなくても成立可能な条件であり、
前記第二の条件が成立しない場合であっても遊技を継続可能である、
前記第一の報知は、前記第五の報知により遊技者に認識困難とされ、
前記報知手段は、前記第三のエラーが発生した場合に、前記第一の条件が成立するまでは前記第五の報知および前記第六の報知を少なくとも実行しないものである、
ことを特徴とする遊技台。
<付記D>
<付記D1>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
可動手段と、
演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段と、
複数の遊技状態の中から一の遊技状態に少なくとも制御可能な制御手段と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、
前記報知手段は、第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第六の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第六の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一の遊技状態は、第一の遊技状態であり、
前記可動手段は、第一の動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記可動手段は、第二の動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の報知は、前記可動手段が前記第一の動作を行うことで、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第六の報知は、前記演出表示の少なくとも一部の演出が、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第一の報知は、前記可動手段が前記第二の動作を行うことで、該可動手段がエラー状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第一の報知は、前記第五の報知により遊技者に認識困難とされるものであり、
前記第一の動作は、第一の期間に少なくとも実行可能とされる動作であり、
前記第二の動作は、第二の期間に少なくとも実行可能とされる動作であり、
前記第一の期間と前記第二の期間は、少なくとも一部の期間が重複する第三の期間を少なくとも含むものであり、
前記可動手段は、前記第三の期間において、前記第二の動作よりも前記第一の動作を優先して少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の期間は、前記図柄変動表示中である、
ことを特徴とする遊技台。
<付記D2>
付記D1に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、第二の制御手段を備え、前記可動手段は、第二の制御手段に制御されるものである、
ことを特徴とする遊技台。
<付記E>
<付記E1>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第六の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、複数の報知手段で構成されたものであり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第五の報知手段であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第六の報知手段であり、
前記第五の報知手段は、前記表示演出を少なくとも実行可能な表示手段であり、
前記表示手段は、複数備えられたものであり、
前記複数の表示手段のうちの少なくとも一の表示手段は、第一の表示手段であり、
前記複数の表示手段のうちの少なくとも一の表示手段は、第二の表示手段であり、
前記第一の表示手段は、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第六の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記報知手段は、前記第一の表示手段を用いて前記第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、前記第二の表示手段を用いて前記第六の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、前記第一表示手段を用いて前記第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、前記第五の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴とする遊技台。
このような構成によれば、装飾図柄変動表示を邪魔することなく、エラー報知(第一の報知)を実行可能であり、エラー報知も強調しすぎることもなく演出を優先できるので、第二の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)、第一の表示手段(例えば、サブ表示装置208S)を用いた演出の興趣を低下させない場合がある。
<付記E2>
付記E1に記載の遊技台であって、
前記第一の情報は、前記装飾図柄変動表示の開始を保留している保留数情報であり、前記第五の報知および前記第六の報知は、保留表示である、
ことを特徴とする遊技台。
この場合の保留表示は、保留アイコンでもよいし、保留数を数字等で直接的に保留数を報知するものでもよく、いずれを第一の表示装置、第二の表示装置に表示するかは任意に設定可能である。
<付記F>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第六の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第六の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記報知手段は、音演出を実行可能な音声手段を少なくとも含むものであり、
前記音声手段は、前記第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記音声手段は、前記第一の報知を少なくとも実行可能なものである。
前記第一の報知は、前記第五の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴とする遊技台。
<付記G>
<付記G1>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
遊技者が操作不能な位置に設けられた第一の操作手段と、
遊技者ごとの個別識別情報を少なくとも設定可能な設定モードと、
遊技者が操作可能な位置に設けられた第二の操作手段と、を備え遊技台であって、
前記報知手段は、第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第六の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第六の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記エラーは複数種類備えられたものであり、
前記複数種類のエラーのうちの少なくとも一の種類のエラーは、第三のエラーであり、
前記複数種類のエラーのうちの少なくとも一の種類のエラーは、第一のエラーであり、
前記第二の情報は前記第一のエラーに関する情報であり、
前記第三のエラーは、第一の条件が成立した場合に少なくとも解除可能なエラーであり、
前記第一のエラーは、第二の条件が成立した場合に少なくとも解除可能なエラーであり、
前記第一の条件は、前記操作手段の操作を行った場合に少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、前記操作手段の操作を行わなくても成立可能な条件であり、
前記第二の条件が成立しない場合であっても遊技を継続可能であり、
前記第二の操作手段が操作されることにより、前記設定モードを行うことが少なくとも可能であり、
前記第二の操作手段の操作は、非遊技状態中に少なくとも操作可能なものであり、
前記設定モードは、前記非遊技状態中の前記第二の操作手段の操作により少なくとも実行可能とされるものであり、
前記表示手段は、前記設定モードであることを報知可能な前記第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第六の報知は、前記第二の操作態様が通常と異なる態様であることにより前記設定モードであることを少なくとも報知可能であり、
前記第一の報知は、前記第五の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴とする遊技台。
<付記G2>
付記G1に記載の遊技台であって、
遊技領域を透過可能な透過部材を少なくとも開閉可能な枠部材を備え、
前記枠部材が、開放している状態は前記エラー状態であり、
前記表示手段は、前記第五の報知として前記設定モードであることを少なくとも実行可能なものであり、
前記表示手段は、前記第一の報知として前記枠部材の開放に関するエラー報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記枠部材の開放に関するエラー状態中であっても、前記設定モードによる前記個別識別情報の設定が可能である、
ことを特徴とする遊技台。
枠部材の開放に関するエラー(扉開放エラー)状態中は、遊技領域124内での球つまりの解消等の操作が行われていることが想定されるが、このように遊技領域124が露出している場合であっても、個別識別情報を設定可能な設定モードの場合には、遊技球を不正に出される危険性が少ない。したがって、遊技者の持ち時間を有効活用できる場合がある。
<付記H>
<付記H1>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
遊技者ごとの個別識別情報を少なくとも設定可能な設定モードと、
遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段と、を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第六の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、複数の報知手段で構成されたものであり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第五の報知手段であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は第六の報知手段であり、
前記第五の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第六の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記第一の報知は、前記第五の報知により遊技者に認識困難とされる、
前記第五の報知手段は、前記表示演出を少なくとも実行可能な表示手段である、
前記操作手段が操作されることにより、前記設定モードを行うことが少なくとも可能であり、
前記操作手段の操作は、非遊技状態中に少なくとも操作可能なものであり、
前記設定モードは、前記非遊技状態中の前記第二の操作手段の操作により少なくとも実行可能とされるものであり、
前記表示手段は、前記設定モードであることを報知可能な前記第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第六の報知は、前記第二の操作態様が通常と異なる態様であることにより前記設定モードであることを少なくとも報知可能であり、
前記第一の報知は、前記第五の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴とする遊技台。
<付記H2>
付記H1に記載の遊技台であって、
遊技領域を透過可能な透過部材を少なくとも開閉可能な枠部材を備え、
前記枠部材が、開放している状態は前記エラー状態であり、
前記表示手段は、前記第五の報知として前記設定モードであることを少なくとも実行可能なものであり、
前記表示手段は、前記第一の報知として前記枠部材の開放に関するエラー報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記枠部材の開放に関するエラー状態中であっても、前記設定モードによる前記個別識別情報の設定が可能である、
ことを特徴とする遊技台。
枠部材の開放に関するエラー(扉開放エラー)状態中は、遊技領域124内での球つまりの解消等の操作が行われていることが想定されるが、このように遊技領域124が露出している場合であっても、個別識別情報を設定可能な設定モードの場合には、遊技球を不正に出される危険性が少ない。したがって、遊技者の持ち時間を有効活用できる場合がある。
<付記I>
複数種類の報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
可動手段と、
演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段と、
複数種類の遊技状態と、を備えた遊技台であって、
前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第五の報知であり、
前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第六の報知であり、
前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第一の報知であり、
前記第五の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第六の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報は、前記第二の情報と少なくとも異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに少なくとも関連する報知であり、
前記複数種類の遊技状態のうちの少なくとも一つは、第一の遊技状態であり、
前記可動手段は、第一の動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記可動手段は、第二の動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の報知は、前記可動手段の前記第一の動作により、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第六の報知は、前記演出表示の少なくとも一部により、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第一の報知は、前記可動手段の前記第二の動作により、該可動手段がエラー状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第一の動作は、第一の期間に少なくとも実行可能な動作であり、
前記第二の動作は、第二の期間に少なくとも実行可能な動作であり、
前記第一の動作は、第三の期間に前記第二の動作よりも少なくとも優先される動作であり、
前記第三の期間は、前記第一の期間と少なくとも一部に期間が重複する期間であり、
前記第三の期間は、前記第二の期間の少なくとも一部に期間と重複する期間であり、
前記第一の報知は、前記第五の報知が実行されることにより認識困難である、
ことを特徴とする遊技台。
<付記J>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
可動手段と、
演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段と、
複数の遊技状態の中から一の遊技状態に少なくとも制御可能な制御手段と、を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第六の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第六の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記複数の遊技状態のうちの少なくとも一の遊技状態は、第一の遊技状態であり、
前記可動手段は、第一の動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記可動手段は、第二の動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の報知は、前記可動手段が前記第一の動作を行うことで、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第六の報知は、前記演出表示の少なくとも一部の演出が、前記第一の遊技状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第一の報知は、前記可動手段が前記第二の動作を行うことで、該可動手段がエラー状態であることを少なくとも報知可能であり、
前記第一の動作は、第一の期間に少なくとも実行可能とされる動作であり、
前記第二の動作は、第二の期間に少なくとも実行可能とされる動作であり、
前記第一の期間と前記第二の期間は、少なくとも一部の期間が重複する第三の期間を少なくとも含むものであり、
前記可動手段は、前記第三の期間において、前記第二の動作よりも前記第一の動作を優先して少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、前記第五の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴とする遊技台。
<付記K>
複数種類の報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
遊技者ごとの個別識別情報を少なくとも設定可能な設定モードと、
遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段と、を備えた遊技台であって、
前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第五の報知であり、
前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第六の報知であり、
前記複数種類の報知のうちの少なくとも一つは、第一の報知であり、
前記第五の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第六の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報は、前記第二の情報と少なくとも異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに少なくとも関連する報知であり、
前記報知手段は、複数の報知手段で構成されたものであり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一つは、第五の報知手段であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一つは、第六の報知手段であり、
前記第五の報知手段は、前記第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の報知手段は、前記第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第六の報知手段は、前記第六の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の報知手段は、表示手段であり、
前記表示手段は、遊技に関する表示演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記操作手段が操作されることにより、前記設定モードを行うことが少なくとも可能であり、
前記表示手段は、前記設定モードであることを報知可能な前記第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第六の報知は、前記第二の操作態様が通常と異なる態様であることにより前記設定モードであることを少なくとも報知可能であり、
前記第一の報知は、前記第五の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴とする遊技台。
<付記L>
情報に対応する報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
遊技者ごとの個別識別情報を少なくとも設定可能な設定モードと、
遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段と、を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第六の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の報知は、第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第六の報知は、前記第一の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の報知は、第二の情報に少なくとも対応する報知であり、
前記第一の情報と前記第二の情報は異なる情報であり、
前記第二の情報は、エラーに関する情報であり、
前記報知手段は、複数の報知手段で構成されたものであり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第五の報知手段であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は第六の報知手段であり、
前記第五の報知手段は、前記表示演出を少なくとも実行可能な表示手段であり、
前記操作手段が操作されることにより、前記設定モードを行うことが少なくとも可能であり、
前記表示手段は、前記設定モードであることを報知可能な前記第五の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第六の報知は、前記第二の操作態様が通常と異なる態様であることにより前記設定モードであることを少なくとも報知可能であり、
前記第一の報知は、前記第五の報知により遊技者に認識困難とされる、
ことを特徴とする遊技台。
<<第2実施形態>>
次に、図37から図61および図105を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態では、上記の第1実施形態の図21から図36に示した装飾図柄表示手段208などによる、演出(表示)の他の形態を示す。従って、ぱちんこ機100の構成など、第1実施形態と同一構成要素については同一符号で示し、重複する説明を省略するが、異なる構成について符号が重複した場合は、第2実施形態中における符号を優先する。
まず、図105を参照して、第2実施形態の遊技盤200について説明する。図105は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、右下方に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、第1普図始動口2281、第2普図始動口2282と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。
第1普図始動口2281は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。第1普図始動口2281は主に、電チューのロング開放時に使用される。第1普図始動口2281を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が第1普図始動口2281を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第2普図始動口2282は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の右側に1つ配設している。第2普図始動口2282は主に、電サポ中に使用され、第2特図始動口232への入賞を容易にするために設けられている。第2普図始動口2282を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が第2普図始動口2282を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の右側に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。これ以外の構成は、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
この遊技盤200では、遊技者の操作ハンドルによって発射され、遊技領域124の上部に到達した球は、遊技領域124の右側または左側に分かれて下方に落下する。遊技領域124の左側領域、すなわち、装飾図柄表示装置208の左側を流下した遊技球は、第1普図始動口2281又は特図1始動口230に入賞可能である。また、遊技領域124の右側領域、すなわち、装飾図柄表示装置208の右側を流下した遊技球は、第2普図始動口2282に進入可能である。第2普図始動口2282に進入した遊技球は、特図2始動口232への入賞が容易となる。
この遊技盤200を備えた本実施形態のぱちんこ機100の遊技状態としては、遊技領域124の左側領域を遊技球が流下するように発射される(特図1始動口230に入賞する)場合(これを、「左打ち」という)が正常な発射となる状態か、遊技領域124の右側領域を遊技球が流下するように発射される(第2普図始動口2282に入賞する)場合(これを、「右打ち」という)が正常な発射となる状態のいずれかである。
つまり、特図1始動口230は、正常な発射が左打ちとなる場合に遊技球が入賞することで左打ちがされた(正常な発射がされた)と判断するための入賞口として機能するとともに、正常な発射が右打ちとなる場合に遊技球が入賞することで左打ちがされた(正常な発射がされなかった)と判断するための入賞口として機能する。
一方、第2普図始動口2282は、正常な発射が右打ちとなる場合に遊技球が進入することで右打ちがされた(正常な発射がされた)と判断するための入賞口として機能するとともに、正常な発射が左打ちとなる場合に遊技球が進入することで右打ちがされた(正常な発射がされなかった)と判断するための入賞口として機能する。
なお、正常な発射がされたか否かを判断する機能は、遊技領域124の右側領域および左側領域に存在する別の入賞口や進入領域で代替してもよい。
次に、図37および図38を用いて、第2実施形態の概要について説明する。第2実施形態は、例えば装飾図柄表示装置208における演出の実行中などに一又は複数のエラーが装飾図柄表示装置208に表示されるものであって、これらの表示の少なくとも一部が重なるものである。
すなわち、図37に示すように、装飾図柄表示装置208に第一のエラー(例えば、皿満タンエラー)に関する第一の表示(ここでは「球を抜いてください」という表示)が表示されている期間に、当該第一の表示の一部と重なるように、その前面に第二のエラー(例えば、発射位置に関する報知)に関する第二の表示(ここでは「右打ちじゃ」という文字と、球発射ハンドル134を操作する様子を模した画像による右打ち警告表示)が表示され、第二の表示によって第一の表示の視認性を低下させるものである。これにより、遊技に重要な右打ち表示に注目させることができる。
なお、本実施例および以下の実施例における発射位置に関する報知とは、発射位置に関する警告であり、右打ちの遊技状態の場合に左打ちをした場合、あるいは左打ちの遊技状態の場合に右打ちをした場合に報知する警告である。具体的には、「右打ち警告表示」とは、発射位置に関する表示であり、右打ちをすべきタイミング(右打ちが遊技者に有利となるタイミング)に右打ちをしない遊技者に対して、右打ちを促す警告をする表示である。つまり、「右打ち警告表示」は、「右打ちをすべきタイミングにも関わらず右打ちをしない」というエラーに関する表示である。また、「左打ち警告表示」とは、発射位置に関する表示であり、左打ちをすべきタイミング(左打ちが遊技者に有利となるタイミング)に左打ちをしない遊技者に対して、左打ちを促す警告をする表示である。つまり、「左打ち警告表示」も、「左打ちをすべきタイミングにも関わらず左打ちをしない」というエラーに関する表示である。
また、図38に示すように、装飾図柄表示装置208に、遊技に関する表示(例えば、保留連荘を報知するキャラクタ画像)と、エラー(例えば、皿満タンエラー)に関する表示(ここでは「球を抜いてください」という表示)が表示可能であり、両者が一部期間で重複して表示させるものである。これにより、遊技に関する報知を目立たせつつ、エラー報知をわかりやすくすることができる。以下、これらの実施形態について具体的に説明する。
<実施例A>
図39および図40は、装飾図柄表示装置208における演出(演出表示)の一例を時系列で示した概要図である。
なお、以降の実施例では、装飾図柄表示装置208の、例えば右端側上方に、特図1に対応する第4図柄表示領域208f1および特図2に対応する第4図柄表示領域208f2が1つずつ(計2つ)設けられている。第4図柄表示領域208f1,208f2は、変動中で点滅表示している様子を「−」で表し、停止中の様子を「J」の文字で表している。
図39(a)に示すタイミングは、特図1変動遊技の開始前で、特図1変動遊技が2つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、第1特図保留ランプ218を2つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知する。
また、第1副制御部400は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せを(この例では、「装飾4−装飾1−装飾6」)を停止表示するとともに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部(例えば、特図1保留表示領域208d1)に、対応する保留表示画像(保留アイコンPI1、PI2)を表示することで、特図の変動遊技の保留数を報知する。ここでは一例として2つの保留アイコン(通常保留アイコン)PI1,PI2のうち、左側の保留アイコンPI1が、次回の変動遊技で一番目に消化される保留を示すアイコンであり、その右の保留アイコンPI2が二番目に消化される保留を示すアイコンである。
図39(b)に示すタイミングは、同図(a)の保留アイコンPI1の消化による特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。特図1変動遊技の実行中の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示(図では「−」表示)して変動中であることを報知している。また、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。
またこの状態では、同図(a)の1番目の保留アイコンPI1の消化に伴い、第2副制御部500は、同図(a)の2番目の保留アイコンPI2を左に移動し、同図(b)に示す保留アイコンPI1として表示する。
以下、特図1保留表示領域208d1に表示される保留アイコンPIは、当該領域の最左端から、順次、保留の増加に伴って右方に追加表示され、保留の消化に伴い順次左側に移動して(実際には左側に移動するかのように右端部の保留アイコンPIが消去されて)表示される。
なお、この状態では、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの順に装飾図柄が変動を開始している状態を示しているが、これらが同時に変動を開始してもよい。
図39(c)は、装飾図柄の変動中の状態を下向き矢印にて示している。このタイミングでは、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの全ての装飾図柄が変動中である。
図39(d)に示すタイミングは、左図柄表示領域208aにおいて、第一停止図柄(ここでは「装飾3」)が停止された状態を示し、同図(e)に示すタイミングは、右図柄表示領域208cにおいて、第二停止図柄(ここでは「装飾8」)が停止された状態を示し、同図(f)に示すタイミングは、中図柄表示領域208bにおいて、第三停止図柄(ここでは「装飾2」が停止されて揺れ変動表示された状態を示している。
図39(g)に示すタイミングは、特図1変動遊技において変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾3−装飾2−装飾8」)を停止表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI(PI1)を1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。また、第2副制御部500は、第4図柄表示領域208f1,208f2に、停止中の表示である「J」を表示している。
図39(h)に示すタイミングは、保留アイコンPI1の消化による特図1変動遊技が開始され、かつ、特図1変動遊技の保留が無くなった状態を示している。主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、第1特図保留ランプ218を消灯して、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知している。また、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。
図39(i)に示すタイミングは、特図1変動遊技の実行中に第1特図始動口230に入賞があり、かつ、特図1変動遊技の保留が1になった状態を示している。更に、その保留について、図18に示した始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の先読み予告抽選処理(ステップSK05)と同様の処理が実行され、通常保留アイコンPI1に代えてキャラクタ(ここではキャラクタ「ハニ」)の保留アイコンPI1が表示されている。これにより、特図1の保留数が1であることと、その変動遊技の事前予告を報知している。
図39(j)に示すタイミングは、特図1変動遊技において変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾5−装飾0−装飾0」)を停止表示する。
図39(k)に示すタイミングは、保留アイコンPI1の消化による特図1変動遊技が開始され、かつ、特図1変動遊技の保留が無くなった状態を示している。主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、第1特図保留ランプ218を消灯して、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知している。また、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。
図39(l)に示すタイミングは、左図柄表示領域208aにおいて、第一停止図柄(ここでは「装飾3」)が停止された状態を示し、同図(m)に示すタイミングは、右図柄表示領域208cにおいて、第二停止図柄(ここでは「装飾3」)が停止されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図39(n)に示すタイミングは、リーチ演出の継続中(発展)の状態を示し、キャラクタ「殿」と「剣豪」の対決シーンの演出が開始されている。また同図(o)に示すタイミングは、スーパーリーチ中の状態を示し、演出ボタン操作を示唆する画像(ボタンを模した画像と「Push」の文字)が表示されている。
図39(p)に示すタイミングは、スーパーリーチ中に演出ボタン操作が行われた状態を示している。装飾図柄表示装置208にカットイン画像が表示され、チャンスアップを示す報知(ここではキャラクタ「殿」と「勝負じゃ!」の吹き出しの文字の表示)が行われる。
図39(q)に示すタイミングは、スーパーリーチに当選した状態を示し、キャラクタ「殿」が勝利した様子と、中図柄表示領域208bに、第三停止図柄(ここでは「装飾3」)が停止表示されている。
図39(r)に示すタイミングは、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄が揺れ変動表示されている状態を示している。
図40は、図39(r)に続く表示の一例を時系列で示す。図40(a)に示すタイミングは、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cにおいて「当り」を示す装飾図柄(ここでは「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」)が確定停止された状態を示している。第4図柄表示領域208f1では「当り」を示す「A」の文字が表示される。
図40(b)に示すタイミングは、大当り遊技が開始した状態を示している。ここでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の左方にキャラクタ「殿」を表示するとともに、表示領域のほぼ中央の第1報知表示領域208I(第四の領域)に、球発射ハンドルを操作する様子を模した画像と、「右打ちじゃ」の文字(右打ち報知表示R1)を表示して、遊技者に右打ちすべき期間が開始したことを報知(右打ち開始報知)している。
図40(c)に示すタイミングは、大当り遊技の1R目が開始した状態を示している。ここでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の左方にキャラクタ「パンダ」を表示するとともに、表示領域の中央下方のラウンド数表示領域208R(第四の領域)にラウンド数を示す「1R」の文字を表示し、表示領域の中央上方の第2報知表示領域208J(第四の領域)に「右打ち」の文字および右向きの矢印(右打ち報知表示R2)を表示している。なお、ラウンド数表示領域208Rにおけるラウンド数の表示は、遊技に関する情報の報知(遊技に関する表示D)である。
図40(d)に示すタイミングは、大当り遊技の6R目が開始した状態を示し、ラウンド数表示領域208Rにラウンド数を示す「6R」の文字を表示し、第2報知表示領域208Jに右打ち報知表示R2を継続して表示している。同図(b)に示すように、右打ち開始報知の場合は、中央の第1報知表示領域208Iに大きく右打ち報知表示R1を表示して右打ちの期間の開始を目立つように報知するが、右打ちする期間の継続中は、第2報知表示領域208Jに、右打ち報知表示R1よりも小さい右打ち報知表示R2によって、右打ちする期間であることを報知する。
図40(e)に示すタイミングは、6R目の大当り遊技中に遊技台100の下皿128が満タンになった状態を示し、図40(f)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208において、下皿満タンエラーを報知している状態を示している。
本実施形態では、装飾図柄表示装置208においてエラーに関する表示を行い、エラーを報知する。エラーは複数存在し、エラーに関する表示もそれに対応して複数存在する。例えば、同図(e)に示すように下皿128が満タンになったことを検出した場合には、同図(f)に示すように装飾図柄表示装置208のほぼ中央に設けた第1エラー情報報知領域208h1に、下皿満タンエラー(第一のエラー)に関する表示(第一の表示)、すなわち「球を抜いてください」などの文字列(第1エラー情報表示EE1)を表示して、下皿満タンエラーに関する報知(第一の報知)を行う。
図40(g)に示すタイミングは、7R目の大当り遊技実行中も引き続き、第1エラー情報報知領域208h1に下皿満タンエラーに関する表示(第1エラー情報表示EE1)を行い、下皿満タンエラーに関する報知を継続している状態を示している。なお、第2報知表示領域208Jでは右打ち報知表示R2を継続して表示し、ラウンド数表示領域208Rではラウンド数表示を行っている。
図40(h)に示すタイミングは、第1特図始動口230に遊技球が入賞した状態を示している。本実施形態では、第1特図始動口230は、左打ちの場合に入賞可能(通常通りに左打ちをすれば(特別な操作を要することなく)、入賞可能)となっている。つまり、この例では、本来は右打ちをすべき期間であるにもかかわらず、左打ちで入賞する第1特図始動口230に入賞しており、右打ちすべき期間に左打ちしたことによるエラー、すなわち発射位置に関するエラー(第二のエラー)が発生した状態となっている。
図40(i)に示すタイミングは、発射位置に関するエラーを報知している状態を示している。すなわち、装飾図柄表示装置208のほぼ中央に設けた第2エラー情報報知領域208h2に、発射位置に関するエラー(第二のエラー)に関する表示(第二の表示)、すなわち、球発射ハンドルを操作する様子を模した画像と、「右打ちじゃ」の文字(第2エラー情報表示EE2)を表示して、発射位置に関するエラーに関する(対応する)報知(第二の報知)を行う。
また、このタイミングでは、ラウンド数表示領域208R(第四の領域)に表示される遊技に関する表示(ラウンド数)と、第二の領域に表示される第2エラー情報報知領域208h2(第二の領域)に表示される第2エラー情報表示EE2も重なって表示されている。
本実施例では、右打ち開始を報知(右打ち開始報知)する、第1報知表示領域208Iに表示される右打ち報知表示R1(同図(b))と、右打ち開始報知報知以降に右打ち期間であることを報知する、第2報知表示領域208Jに表示される右打ち報知表示R2(同図(c)(d)など)は、通常状態(エラー状態でない)における右打ち報知である。これに対し、第2エラー情報報知領域208h2に表示されるエラー表示(第2エラー情報表示EE2)(同図(i))は、発射位置に関するエラーの報知である。
そして、右打ち開始を報知する右打ち報知表示R1と、発射位置に関するエラーを報知する第2エラー情報表示EE2とは、同じ表示(表示態様)である。また、第1報知表示領域208Iと第2エラー情報報知領域208h2も同じ領域としている。
なお、右打ち報知表示R1と、発射位置に関するエラーの表示(第2エラー情報表示EE2)は異なる表示(表示態様)としてもよいし、両者の表示領域(第1報知表示領域208Iと第2エラー情報報知領域208h2)とを異なる領域としてもよい。
そして、本実施例では、第1エラー情報報知領域208h1と第2エラー情報報知領域208h2は少なくとも一部が重畳している。これにより、同図(i)に示すタイミングでは、下皿満タンエラー(第一のエラー)に関する第1エラー情報表示EE1(第一の表示)の一部の前面に、発射位置に関するエラー(第二のエラー)に関する第2エラー情報表示EE2(第二の表示)の一部が重なり(オーバーラップし)、第2エラー情報表示EE2によって第1エラー情報表示EE1が視認困難となっている。
また、第2エラー情報報知領域208h2は、ラウンド数表示領域208Rの一部の前面にも重畳している。これにより、第2エラー情報表示EE2の一部がラウンド数表示に重なり(オーバーラップし)、第2エラー情報表示EE2によってラウンド数表示(遊技に関する情報の表示)が視認困難となっている。
図40(j)に示すタイミングは、球排出レバー132(第二の操作手段)を操作した状態を示し、同図(k)に示すタイミングは、遊技球の排出によって下皿128の遊技球が減少した状態を示している。また、同図(l)に示すタイミングはオーバーフロー球が流入した状態を示し、この状態で下皿満タンエラーが解除される。
図40(m)に示すタイミングは、下皿満タンエラーの解除によって、第1エラー情報表示EE1が消去された状態を示している。一方、発射位置に関するエラーは解除されていないため、第2エラー情報報知領域208h2において、第2エラー情報表示EE2が引き続き表示されている。
図40(n)に示すタイミングは、第2普図始動口(ゲート)2282に遊技球が入賞した状態を示している。なお、本実施例および以降の実施例では、図150に示すように第2普図始動口2282は、遊技盤200の中央より右側領域に設けられ、遊技状態が右打ち状態の場合に通常通りに右打ちをすれば(特別な操作を要することなく)、第2普図始動口2282に遊技球が入賞するものとする。つまり、遊技状態が右打ち状態の場合における第2普図始動口2282への入賞は、正しい打ち方(右打ち)によるもの判断できるため、第2普図始動口2282への入賞によって発射位置に関するエラーは解除される。
図40(o)に示すタイミングは、発射位置に関するエラーの解除によって、第2エラー情報報知領域208h2の第2エラー情報表示EE2が消去されるとともに、第2報知表示領域208Jに通常状態での右打ち報知表示R2が表示されている状態を示している。
図40(p)に示すタイミングは、第2報知表示領域208Jに通常状態での右打ち報知表示R2が継続して表示されるとともに、ラウンド数表示領域208Rでは8R目を示す「8R」が表示されている状態を示している。以降、大当り遊技が継続する。
このように、本実施例によれば、複数のエラー(第一のエラー(下皿満タンエラー)、第二のエラー(発射位置に関するエラー))が表示される場合において、第二のエラーに関する第二の表示が表示される第二の領域(例えば、第2エラー情報報知領域208h2)を、第一のエラーに関する第一の表示が表示される第一の領域(例えば、第1エラー情報報知領域208h1)の一部と重なる領域とすることで、第二のエラーを第一のエラーよりも目立たせることができる。ここで、第一の表示が表示される第一の領域および第二の表示が表示される第二の領域は、例えば装飾図柄表示装置208の表示領域内の矩形状の領域であり、第一の表示(文字または画像)の上下左右の一番突出している部分の四点を含む矩形状の領域をいう。また、第二の表示が表示される第二の領域は、例えば装飾図柄表示装置208の表示領域内の矩形状の領域であり、第二の表示(文字または画像)の上下左右の一番突出している部分の四点を含む矩形状の領域をいう。
なお、同図(h)、(n)において、それぞれ、第1特図始動口230および第2普図始動口2282(に設けられた球センサ320)を、発射位置に関するエラーの検出手段としているが、左打ちや右打ちに対応する遊技球検出手段であれば、これに限らず、例えば、一般入賞口等(に設けられた球センサ320)を発射位置に関するエラーの検出手段としてもよい。
また、第一のエラーおよび第二のエラーはいずれも、エラーが発生した場合であってもエラーが発生する前の遊技を継続可能である。
本実施例では、第一のエラーが皿満タンエラーであり、第一の表示が皿満タンエラーを示唆する表示であって、第二のエラーが遊技球の発射位置に関するエラーであり、第二の表示が遊技球の正常な発射位置を示唆する表示である場合を例に説明したが、第二のエラーが皿満タンエラーであり、第二の表示が皿満タンエラーを示唆する表示であって、第一のエラーが遊技球の発射位置に関するエラーであり、第一の表示が遊技球の正常な発射位置を示唆する表示であってもよい。
また、第一のエラーおよび第二のエラーとは異なる、第三のエラーを第三の領域(例えば、装飾図柄表示装置208の表示領域の全面の領域)に表示(第三の表示)しても良い。第三のエラーは例えば、振動エラーなどの重要度が高いエラーである。この場合、第一のエラーが発生した後は、該第一のエラーが発生する前の遊技を継続可能であり、第二のエラーが発生した後は、該第二のエラーが発生する前の遊技を継続可能であるが、第三のエラーは、第一の操作手段(エラー解除スイッチ168又はRAMクリアスイッチ)が操作された場合に少なくとも解除可能なエラーである。エラー解除スイッチ168又はRAMクリアスイッチは、遊技者が操作不能な位置に少なくとも設けられている。ここで、第三の表示が表示される第三の領域は、例えば装飾図柄表示装置208の表示領域内の矩形状の領域であり、第三の表示(文字または画像)の上下左右の一番突出している部分の四点を含む矩形状の領域をいい、本実施例の如く、装飾図柄表示装置208の表示領域全面の領域であってもよい。
<実施例B>
図41を参照して、他の表示例について説明する。
図41(a)〜図41(e)に示すタイミングは、図40(a)〜図40(d)および図40(h)に示すタイミングと同様であるので、説明は省略する。
図41(f)に示すタイミングは、発射位置に関するエラーを報知している状態を示している。すなわち、第2エラー情報報知領域208h2に、球発射ハンドルを操作する様子を模した画像と、「右打ちじゃ」の文字(第2エラー情報表示EE2)を表示している。またこの例では、ラウンド数表示領域208Rのラウンド数が第2エラー情報表示EE2の前面に重なり(オーバーラップし)、ラウンド数(遊技に関する情報)の表示によって、第2エラー情報表示EE2の一部が視認困難となっている。
図41(g)に示すタイミングは、6R目の大当り遊技中に遊技台100の下皿128が満タンになった状態を示し、図41(h)に示すタイミングは、第2エラー情報報知領域208h2において、下皿満タンエラーに関する表示(第1エラー情報表示EE1)を表示している状態を示している。
本実施例では、第2エラー情報表示EE2が第1エラー情報表示EE1より先に表示され、後から表示された第1エラー情報表示EE1が、第2エラー情報表示EE2の前面に重なって(オーバーラップして)表示され、第1エラー情報表示EE1によって、第2エラー情報表示EE2の一部が視認困難となっている。
図41(i)に示すタイミングは、可変入賞口234(アタッカー)に遊技球が入賞した状態を示している。本実施例では、通常通りに右打ちをすれば(特別な操作を要することなく)、可変入賞口234に遊技球が入賞するものであり、可変入賞口234への入賞は、正しい打ち方(右打ち)によるもの判断できるため、これにより、発射位置に関するエラー(第二のエラー)は解除され、第2エラー情報表示EE2は消去される。一方、下皿満タンエラーに関する表示(第1エラー情報表示EE1)は表示を継続している。
図41(k)〜(m)に示すタイミングは、図40(j)〜(l)に示すタイミングと同様であり、球排出レバー132の操作によて、下皿満タンエラーが解除された状態を示す。
図41(n)に示すタイミングは、下皿満タンエラー(第一のエラー)の解除によって、下皿満タンエラーに関する表示(第1エラー情報表示EE1)が消去された状態を示している。以降、大当り遊技が継続する。
このように、第一のエラーと第二のエラーはエラー発生のタイミングが異なるため、エラーの発生順、エラーの報知順、およびエラーの解除順は、順不同である(これについては、以降の実施例において同様である。)。つまり、第一のエラーが第二のエラーより先に発生してもよいし、第二のエラーが第一のエラーより先に発生してもよし、両者は同時に発生してもよい。また、第一のエラーと第二のエラーとがほぼ同時に発生した場合は、第1エラー情報表示EE1と第2エラー情報表示EE2が同時に表示されてもよいし、いずれが先に表示されてもよい。更に、第一のエラーと第二のエラーの解除順によらず、第1エラー情報表示EE1が先に消去されてもよいし、第2エラー情報表示EE2が先に消去されてもよいし、両者が同時に消去されてもよい。
<実施例C>
図42は、実施例A,Bについての他の表示例を示す。
図42(a)に示すタイミングは、図41(e)に示すタイミングと同様であり、発射位置に関するエラーが発生した状態である。この場合、図42(b)に示すタイミングは、発射位置に関するエラーを報知している状態を示している。すなわち、第2エラー情報報知領域208h2に、第2エラー情報表示EE2を表示している。そしてこれに加えて、第2報知表示領域208Jにおいて、通常状態での右打ち報知表示R2(「右打ち」の文字と右向きの矢印の表示)を行ってもよい。またこの例では、ラウンド数表示領域208Rのラウンド数が第2エラー情報表示EE2の前面に重なり(オーバーラップし)、ラウンド数の表示によって、第2エラー情報表示EE2の一部が視認困難となっている。
図42(c)〜(g)は別の例を示す。図42(c)に示すように、発射位置に関するエラーが発生した場合、図42(d)に示すタイミングで、発射位置に関するエラーを報知する。この例では、第2エラー情報報知領域208h2に、右打ち報知表示R2と同様の表示を大きくした第2エラー情報表示EE2を表示している。このように、第2エラー情報表示EE2は、通常状態の右打ち報知表示R2のデータを利用することもできる。
また、このタイミングえ下皿満タンエラーが発生した場合は、同図(e)に示すように、第1エラー情報報知領域208h1に、下皿満タンエラーに関する第1エラー情報表示EE1を表示してもよく、その場合、第1エラー情報表示EE1と第2エラー情報表示EE2の一部が重なってもよい。
図42(f)に示すタイミングは、下皿満タンエラーの解除によって、第1エラー情報表示EE1が消去された状態を示す。同図(g)は、第2普図始動口2282への遊技球の入賞によって、発射位置に関するエラーが解除された状態を示す。同図(h)に示すタイミングは、第2エラー情報表示EE2(通常状態の右打ち報知表示R2の拡大表示によるエラー表示)を消去した状態である。第二のエラーの解除によって、通常状態の右打ち報知が表示されるが、この例であ、通常の右打ち報知として、第2エラー情報報知領域208h2に第2エラー情報表示EE2(又は、第1報知表示領域208Iに右打ち報知表示R1(右打ち開始報知の表示))を表示する。このように、一旦、打ち方を間違えた場合(第二のエラーが発生した場合)には、警告として、第二のエラーが解除された後も、第2エラー情報報知領域208h2に第2エラー情報表示EE2を表示してもよい。また、右打ちの開始を報知する場合と同様に、第1報知表示領域208Iに右打ち報知表示R1を表示してもよい(この例ではいずれも同じ表示態様(同じデータ)である。)。
図42(i)は他の例を示す。同図に示すように、通常状態の右打ち報知(右打ち報知表示R1、R2)、および発射位置に関する第2エラー情報表示EE2は、ターボボタンを操作する様子を示す表示であってもよい。
<実施例D>
図43および図44を参照して、上記実施例A〜Cの遊技を継続可能な第二のエラー(発射位置に関するエラー)の他の例について説明する。
図43は、遊技盤200に設けられるアタッカユニット800の一例を示す図であり、同図(a)が正面図であり、同図(b)が一部を透視して上方から見た斜視図である。このアタッカユニット800は、構造物の動作(第1のアタッカ802、第2のアタッカ804の開閉動作)によって特定領域(確変作動領域、V入賞領域)808への進入の可否が振り分けられる。
図43(a)、(b)に示すように、アタッカユニット800は前面上方に設けられて遊技者に視認可能に開閉する扉部材802aを備えたアタッカ(第1のアタッカ)802と、第1のアタッカ802の下方内部で遊技者には視認不可に設けられシャッター式の扉部材804aを有する出没式のアタッカ(第2のアタッカ)804と、第2のアタッカ804の左方下部に設けられた特定領域(入賞で確変が決定する確変作動領域(V入賞領域)808)への進入を可能または不可能にするシャッター806と、第2のアタッカ804に進入した遊技球を検知する(賞球払出用に入賞をカウントする)球検出センサ320aと、V入賞領域808に進入した遊技球を検知する球検出センサ320bと、第2のアタッカ804に進入したがV入賞領域808に進入しなかった遊技球を検知する球検出センサ320cとを有している。なお、球検出センサ320cは設けなくてもよいが、本実施例では、入賞カウント用の球検出センサ320aによる遊技球の通過数と、球検出センサ320bによるV入賞領域808の通過数および球検出センサ320cによる遊技球の検出数によって、アタッカユニット800における遊技球のインとアウトを監視し、不正行為(例えば、糸付き球やデカ球等でV入賞を不正に検出させる行為)を監視するために設けられている。
このアタッカユニット800は、特図表示装置(特図1表示装置212、特図2表示装置214)に予め定められた図柄の組合せが表示されると、第2のアタッカ804が開放し、遊技球が第2のアタッカ804内のV入賞領域808に進入した場合に大当り遊技が開始される(V入賞による確変決定)。V入賞領域808への遊技球の進入の可否はシャッター806の開放パターンでを分けている。
このようなアタッカユニット800を備えた遊技台は、V入賞確変機とも呼ばれ、特図によってV入賞領域808に入賞しやすい大当り遊技を開始するか、入賞困難となる大当り遊技を開始するかが決定され、図柄毎に、第1のアタッカ802および第2のアタッカ804の開放パターンが決定されている。そして、大当り中の予め決められたラウンドで第2のアタッカ804が開放し、その奥にあるシャッター806が開放して遊技球がV入賞領域808へ進入することで、大当り終了後から確変機能の作動が開始する。
図44は、図43に示すアタッカユニット800を備えたV入賞確変機による一般的な遊技の流れを、装飾図柄表示装置208における演出(演出表示)の一例として時系列で示した概要図である。
図44(a)〜(c)に示すタイミングは、図40(a)〜(c)に示すタイミングと同様であるので、説明は省略する。
図44(d)に示すタイミングは、大当り遊技の12R目が開始した状態を示し、ラウンド数表示領域208Rにラウンド数を示す「12R」の文字を表示し、第2報知表示領域208Jに右打ち報知表示R2を継続して表示している。
図44(e)から(g)に示すタイミングは、大当り遊技の12R中の状態を示し、アタッカユニット800の開放を知らせる報知演出が開始した状態を示す。すなわち、装飾図柄表示装置208の表示領域の左方にキャラクタ「番長」が表示され、表示領域のほぼ中央のVアタッカ情報表示領域208V(第四の領域)にVアタッカ情報表示D1(ここでは、「ボタンで服を破れたらVアタッカ長時間開放するぞ」という文字)が表示され(同図(e))、次にVアタッカ情報表示D1が「READY」に更新され(同図(f))、次にVアタッカ情報表示領域208Vに、演出ボタン操作を促すボタンを模した画像(Vアタッカ情報表示D1)が表示される(同図(g))。そして、図44(h)に示すタイミングは、演出ボタン操作を行った状態を示している。なお、以下の実施例において、Vアタッカ情報表示領域208Vに表示される文字、画像は、いずれもVアタッカ情報表示D1である。
図44(i)に示すタイミングは、13R目がV入賞しやすい大当りであることを報知する状態を示している。すなわち、装飾図柄表示装置208において、キャラクタ「番長」の服が破れた画像が表示されるとともに、Vアタッカ情報表示領域208Vに「やったぜ」というVアタッカ情報表示D1が表示される。この状態で、13RV入賞すると、同図(k)に示すタイミングでは、13R中のVアタッカ情報表示D1として、Vアタッカ情報表示領域208Vに「V 次回確変」の文字が表示される。
このように、図44(h)〜(i)の演出によって、遊技者は、演出ボタン操作によってキャラクタ「番長」の服が破れ、13R目が、Vアタッカが長時間開放するV入賞しやすい大当り遊技であると認識できるが、実際には、V入賞しやすい大当りであるか、V入賞しにくい大当りであるかは、特図によって決定する。本実施例では一例として、「特図A」の場合がV入賞しやすい大当りであり、「特図C」の場合がV入賞しにくい大当りである。つまり、同図(a)〜(i)は、特図1変動遊技において「特図A」が当選していた場合の表示例である。
図44(k)、(l)は、特図1変動遊技においてV入賞しにくい大当りである「特図C」が当選していた場合の表示例を示す。
この場合、同図(h)において演出ボタン操作がされると、キャラクタ「番長」の服は破れず、Vアタッカ情報表示領域208Vに「残念」の文字が表示される(同図(k))。この状態で13RV入賞しない場合には、同図(n)における13R目の表示として、Vアタッカ情報表示領域208Vに「次回時短」の文字が表示される。なお、Vアタッカ情報表示D1は、遊技に関する表示Dでもある。
<実施例E>
図45を参照して、図44に示す実施例Dの遊技中おけるエラー表示の一例を示す。図45(a)、(b)に示すタイミングは、図44(h)、(i)に示すタイミングと同様である。
図45(b)において、13R目がV入賞しやすい大当りであることを報知しているにもかかわらず、V入賞しなかった場合には、同図(c)における13R目の表示として、Vアタッカ情報表示領域208V(又はエラー表示領域)に「なにやってんだ 残念」の文字が表示される。
図43に示すアタッカユニット800は、V入賞領域808に入賞しやすい大当りに当選した場合には、通常通りに右打ちをしていれば(特別な操作を要することなく)、容易にV入賞領域808に入賞するが、V入賞領域808に入賞しやすい大当りに当選した場合であっても、V入賞領域808に入賞(V入賞)しなければ確変状態が付与されない。つまり、V入賞領域808に入賞しやすい大当りに当選したにもかかわらず、V入賞しない場合は、右打ちをしていないとして、発射位置に関するエラー(第二のエラー)が発生したと判断できる。
本実施例では、特図1変動遊技においてV入賞領域に入賞しやすい大当りである「特図A」に当選しており、図45(b)において、13R目がV入賞しやすい大当りであることを報知しているにもかかわらず、V入賞しなかった場合を、発射位置に関するエラー(第二のエラー)としている。つまり、「特図A」に当選した場合に、通常通りに右打ちをすれば、V入賞領域808に入賞するようにアタッカユニット800が動作するにもかかわらず、V入賞しないということは、左打ちをしたものと判断し、発射位置に関するエラー(第二のエラー)としてこれを報知する。
このように、Vアタッカ情報表示領域208Vにおける「なにやってんだ 残念」の文字表示は、V入賞を容易にする大当り遊技であるにもかかわらずV入賞できなかった場合に(のみ)表示される、第二のエラーに関する表示(第二の表示、第2エラー情報表示EE2)である。なお、本実施例の第二のエラーも、遊技を継続可能なエラーである。
図45(d)に示すタイミングは、図44(l)に示すタイミングと同様である。
<実施例F>
図46を参照して、図44に示す実施例Dの遊技中おける他のエラー表示の一例を示す。図45(a)、(b)に示すタイミングは、図44(e)、(f)に示すタイミングと同様である。図46(c)に示すタイミングは、12R中に下皿満タンエラーが発生した状態を示す。
図46(d)に示すタイミングは、12R中に下皿満タンエラーを報知している状態を示す。すなわち、装飾図柄表示装置208のVアタッカ情報表示領域208Vにおいて、演出ボタン(第二の操作手段)の操作を促すボタンを模した画像(Vアタッカ情報表示D1)が表示されるとともに、第1エラー情報報知領域208h1に第1エラー情報表示EE1(ここでは、「球を抜いてください」という文字の表示)を行っている。Vアタッカ情報表示D1は、遊技に関する表示Dである。また、本実施例では、Vアタッカ情報表示領域208Vの一部に第1エラー情報報知領域208h1が重なっている。このため、Vアタッカ情報表示D1(遊技に関する表示)の前面に、第1エラー情報表示EE1が表示され、Vアタッカ情報表示D1の一部が第1エラー情報表示EE1によって視認困難となっている。
46(e)に示すタイミングは、演出ボタン操作を行った状態を示し、図46(f)に示すタイミングは、13R目がV入賞しやすい大当りであることを報知する状態を示している。すなわち、装飾図柄表示装置208において、キャラクタ「番長」の服が破れた画像が表示されるとともに、Vアタッカ情報表示領域208Vに「やったぜ」という文字(Vアタッカ情報表示D1)が表示される。このタイミングにおいても、第一のエラーが解除されておらず、Vアタッカ情報表示D1(遊技に関する表示)と、第1エラー情報表示EE1とが重なって表示される。
図46(g)に示すタイミングは、46(f)のタイミングで、V入賞が容易な大当りであるにもかかわらず、(右打ちをしなかったために)V入賞しなかった場合のエラー報知を行っている状態を示す。すなわち、Vアタッカ情報表示領域208Vにおいて、Vアタッカ情報表示D1を消去し、V入賞を容易にする大当り遊技であるにもかかわらずV入賞できなかった場合に(のみ)表示される、第2エラー情報表示EE2(ここでは、「なにやってんだ 残念」の文字)を表示する。このタイミングにおいても、第一のエラーが解除されておらず、先に表示されていた第1エラー情報表示EE1の一部の前面に、第2エラー情報表示EE2(発射位置に関するエラー表示)が重なって(オーバーラップして)表示される。
図46(h)に示すタイミングは、13R中の表示として、Vアタッカ情報表示領域208Vに「V 次回確変」の文字(Vアタッカ情報表示D1)が表示され、引き続き表示されている第1エラー情報表示EE1の前面に重なる。
同図(i)〜(k)に示すタイミングで下皿満タンエラーが解除されると、同図(l)に示すタイミングで、第1エラー情報表示EE1が消去される。
なお、同図(m)に示すように、発射位置に関するエラーの表示(第2エラー情報表示EE2)には、キャラクタ(ここでは、キャラクタ「爺」)が含まれてもよい。その倍、第2エラー情報表示EE2の表示の際に、それまで表示されていたキャラクタ(キャラクタ「番長」)が消去されて、第2エラー情報表示EE2の一部としてキャラクタ「爺」が表示される。そして、当該キャラクタ「爺」の一部が、第1エラー情報表示EE1(「球を抜いてください」の文字)の一部によって覆われる構成(あるいはその逆の構成)としてもよい。
<実施例G>
図47は、ゲートを通過するまで可変入賞口234(アタッカ)が開放しないチャレンジゲートを備えたぱちんこ機100による一般的な遊技の流れを、装飾図柄表示装置208における演出(演出表示)の一例として時系列で示した概要図である。
図47(a)に示すタイミングは、図40(a)と同様のタイミングであり、「当り」を示す装飾図柄(ここでは「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」)が確定停止された状態を示している。
図47(b)に示すタイミングは、チャレンジゲートの説明が開始された状態を示している。すなわち、例えば装飾図柄表示装置208の表示領域の左方にキャラクタ「仙人」が表示され、表示領域のほぼ中央に「チャレンジゲートの説明じゃ」の文字が表示される。
図47(c)に示すタイミングは、引き続き、チャレンジゲートの説明が行われている状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域には、「左ゲート通過で2Rか16R。大物狙いだ。」の文字と、チャレンジゲートの左ゲートを通過する遊技球を模した画像が表示される。
図47(d)に示すタイミングは、引き続き、チャレンジゲートの説明が行われている状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域には、「右ゲート通過で8Rか12R。安全策だ。」の文字と、チャレンジゲートの右ゲートを通過する遊技球を模した画像が表示される。
図47(e)に示すタイミングは、チャレンジゲートの有効期間が開始した状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域には、「右打ちでねらえ。今は左に入るぞ。」という文字と、チャレンジゲートの左ゲートを通過する遊技球を模した画像が表示され、右打ちを促す報知が行われる。
図47(f)に示すタイミングは、チャレンジゲートの有効期間中の状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域には、「右打ちでねらえ。今は右に入るぞ。」という文字と、チャレンジゲートの右ゲートを通過する遊技球を模した画像が表示され、引き続き右打ちを促す報知が行われる。
図47(g)に示すタイミングは、チャレンジゲートの有効期間中の状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域には再び、「右打ちでねらえ。今は左に入るぞ。」という文字とチャレンジゲートの左ゲートを通過する遊技球を模した画像が表示されが表示され、右打ちを促す報知が行われる。
図47(h)は、遊技者の操作によって、遊技盤200に設けられたチャレンジゲート850の左ゲートに遊技球が通過した状態を示している。そして同図(i)に示すタイミングは、左ゲートの入賞によるラウンド報知が行われている状態を示している。すなわち、装飾図柄表示装置208のほぼ中央に「おめでとう 16Rじゃ」という文字が表示され、16Rの大当り遊技に当選したことが報知され、図47(j)に示すタイミングは、可変入賞口234が開放を開始(大当り遊技が開始)した状態を示している。
なお、図48(k)に示すように、チャレンジゲート850は、可変入賞口234の上方に設けられている。チャレンジゲート850は、右打ちで容易に、すなわち特別な操作をすることなく通常の右打ち操作で容易に、チャレンジゲート850の入賞口852に入賞するように構成されている。また、チャレンジゲート850の左右のゲートを通過した遊技球は、可変入賞口234に入賞しやすい構成となっている。
また、入賞口852の下方に設けられた切替手段(切替弁)854は、例えば時間によってゲートを左右に切り替えることが可能なように構成されており、遊技者に視認可能となっている。つまり遊技者は、切替弁854を確認して右打ちを行うことで、容易にチャレンジゲート850の左ゲート、または右ゲートを狙えるように構成されている。
図47(l)に示すタイミングは、チャレンジゲートの有効期間中に、切替弁854によってゲートが切り換えられた状態を示している。すなわち、飾図柄表示領域208の表示領域には再び、「右打ちでねらえ。今は右に入るぞ。」という文字とチャレンジゲートの右ゲートを通過する遊技球を模した画像が表示されが表示され、右打ちを促す報知が行われる。
図47(m)は、遊技者の操作によって、チャレンジゲート850の右ゲートに遊技球が通過した状態を示している。そして同図(n)に示すタイミングは、右ゲートの入賞によるラウンド報知が行われている状態を示している。すなわち、装飾図柄表示装置208のほぼ中央に「8Rじゃ」という文字が表示され、8Rの大当り遊技に当選したことが報知され、図47(o)に示すタイミングは、可変入賞口234が開放を開始(大当り遊技が開始)した状態を示している。
<実施例H>
図48は、図47に示す実施例Gの遊技中おける他のエラー表示の一例を示す。図48(a)〜(g)に示すタイミングは、図47(a)〜(g)に示すタイミングと同様である。また、図48(h)〜(j)に示すタイミングは、チャレンジゲートの有効期間中に遊技者による操作(遊技球の発射)が無く、同図(f)、(g)の表示を繰り返して表示している状態を示している。
本実施例では、チャレンジゲートの有効期間中に所定条件が成立した場合に、エラー(第一のエラー)と判定し、第一のエラー(チャレンジゲート入賞エラー)に関する表示(第一の表示)を行って、第一のエラーを報知(第一の報知)する。
チャレンジゲート入賞エラーとなる所定条件の成立とは例えば、所定時間が経過(例えば、チャレンジゲートの有効期間開始から5分経過)しても、チャレンジゲートへの入賞がない場合や、切替弁854の切替回数が所定回数(例えば、20回)に達してもチャレンジゲートへの入賞がない場合などである。また、チャレンジゲートへの入賞がない場合とは、遊技球の発射がされないか、遊技球が発射されていても(左打ちのため)入賞がない場合である。
図48(k)、(l)に示すタイミングは、チャレンジゲートの有効期間中にチャレンジゲート入賞エラーの所定条件が成立したため、第1エラー情報報知領域208h1において、チャレンジゲート入賞エラーに関する表示(第1エラー情報表示EE1)を行っている状態を示している。第1エラー情報表示EE1は、ここでは「入賞しないとアタッカが開放しないのじゃ」という文字である。なお、同図(k)では、チャレンジゲートの左ゲートを通過する遊技球を模した画像が表示され、同図(l)では、チャレンジゲートの右ゲートを通過する遊技球を模した画像が表示されている。このように、ゲートの切替の表示は時間経過に伴って変化するが、チャレンジゲートに入賞がない間は、第1エラー情報表示EE1が継続して表示される。
図48(m)に示すタイミングは、チャレンジゲート850の右ゲートに遊技球が入賞した状態を示している。これにより、チャレンジゲート入賞エラーは解除され、同図(n)に示すように、第1エラー情報表示EE1が消去されるとともに、装飾図柄表示装置208のほぼ中央に「12Rじゃ」という文字が表示され、12Rの大当り遊技に当選したことが報知される。そして、図48(o)に示すように、可変入賞口234が開放を開始(大当り遊技が開始)する。
このように、チャレンジゲート入賞エラー(第一のエラー)の表示(第一の表示)は発生から解除までの間に他のエラー(第二のエラー)の表示(第二の表示)と重ならない場合がある。
また、本実施例のチャレンジゲート入賞エラー(第一のエラー)も、発生後であっていも遊技の継続が可能なエラーである。
<実施例I>
図49は、図47に示す実施例Gの遊技中おける他のエラー表示の一例を示す。図49(a)〜(b)に示すタイミングは、図48(j)〜(k)に示すタイミングと同様である。
図49(c)は、チャレンジ入賞エラーの発生中に、第1特図始動口230に遊技球が入賞した状態を示している。実施例Aと同様に、第1特図始動口230は、左打ちの場合に入賞可能(通常通りに左打ちをすれば(特別な操作を要することなく)、入賞可能)となっている。つまり、この例では、本来は右打ちをすべき期間であるにもかかわらず、左打ちで入賞する第1特図始動口230に入賞しており、右打ちすべき期間に左打ちしたことによるエラー、すなわち発射位置に関するエラー(第二のエラー)が発生した状態となっている。
図49(d)、(e)に示すタイミングは、第二のエラーの発生によって、第二のエラーに関する第二の表示(第2エラー情報表示EE2)を、第2エラー情報報知領域208h2において行っている状態を示している。第2エラー情報表示EE2は、ここでは「右打ちじゃ」の文字と、球発射ハンドルを操作する様子を模した画像である。本実施例では第1エラー情報報知領域208h1と、第2エラー情報報知領域208h2とが一部重なって設けられており、第1エラー情報表示EE1(「入賞しないとアタッカが開放しないのじゃ」の文字)の前面に第2エラー情報表示EE2(「右打ちじゃ」の文字)が重なって(オーバーラップして)表示される。
なお、この例では、第2エラー情報表示EE2の球発射ハンドルを操作する様子を模した画像の背面側では、第1エラー情報表示EE1のチャレンジゲートを通過する遊技球を模した画像の表示が継続している。同図(d)では、チャレンジゲートの右ゲートを通過する遊技球を模した画像が表示され、同図(e)では、チャレンジゲートの左ゲートを通過する遊技球を模した画像が表示されている。
図49(f)に示すタイミングは、チャレンジゲート850(左ゲート)に遊技球が入賞した状態を示し、同図(g)に示すタイミングは、第1エラー情報表示EE1と第2エラー情報表示EE2とが同時に消去されとともに、「おめでとう 16Rじゃ」という文字が表示され、16Rの大当り遊技に当選したことが報知されている状態を示している。
チャレンジゲート850への入賞は、右打ちによるものと判断できる。従って、本実施例では、チャレンジゲート850への入賞が、チャレンジゲート入賞エラー(第一のエラー)の解除条件ともなり、右打ちすべき期間に右打ちをしないという発射位置に関するエラー(第二のエラー)の解除条件ともなる。つまり、チャレンジゲート850への入賞が契機となって、第一のエラーと第二のエラーが同時に解消し、同図(g)では、第1エラー情報表示EE1と第2エラー情報表示EE2とが同時に消去されている。しかし、この例に限らず、第一のエラーと第二のエラーが同時に解消した場合であっても、第1エラー情報表示EE1と第2エラー情報表示EE2とが異なるタイミングで消去されるものとしてもよい。
<実施例J>
図50は、個別識別情報の設定モードにおいて、個別識別情報の設定の流れを時系列で示す表示例である。
図50(a)に示すタイミングは、特図1変動遊技の変動停止状態を示している。装飾図柄表示装置208には、はずれを示す装飾図柄の組合せ(ここでは「装飾4−装飾1−装飾6」)が表示されている。
同図(b)に示すタイミングは、個別識別情報の設定モード(以下、オリジナルモードともいう。)への移行の案内(ここでは「ボタンを押すとオリジナルモードが設定できます。」)が表示されている状態を示している。
同図(c)に示すタイミングは、個別識別情報の設定モードへの移行の案内の表示中にボタンが操作された状態を示している。
同図(d)〜(o)は、個別識別情報の設定モードにおける表示例である。同図(d)は個別識別情報の設定モードの初期画面であり、各種設定内容の案内が表示される。同図(e)に示すように、個別識別情報設定ボタン700の上下左右ボタンによって、設定内容を選択し、同図(f)に示すように、OKボタンによって設定内容を決定する。ここではパスワード入力の一例を示す。同図(g)〜同図(n)はパスワード設定用の表示例である。同図(g)に示す状態から個別識別情報設定ボタン700の右ボタンを3回押下すると、アルファベットの「D」が選択され、その状態でOKボタンを押下すると、パスワードの先頭文字「D」が決定される(同図(h))。同様にして、個別識別情報設定ボタン700の上下右ボタンによって任意の文字「A」、「I」、「R」、「N」、「1」を選択、決定し(同図(i)〜(l))、同図(m)に示すように例えば6ケタのパスワードを設定する。
パスワード設定が完了すると、同図(n)に示すようにパスワード設定が完了したことが報知され、同図(o)に示すように初期画面に戻り、各種設定内容の案内が再び表示される。案内表示のうち「終了」を選択、決定すると、個別識別情報の設定モードから、通常の遊技モードへ移行する。
なお、個別識別情報の設定モードにおける表示は、遊技に関する表示Dであり、同図(E)に示す個別識別情報設定ボタン(第二の操作手段)700の操作を示唆する表示は、遊技に関する表示Dである。
<実施例K>
図51は、実施例Jの個別識別情報の設定モードで設定をした後の、遊技の流れの一例を時系列で示す表示例である。
図51(a)は、図50(o)に続くタイミングを示している。個別識別情報の設定モードから通常の遊技に移行すると、図51(a)に示すように、個別識別情報の設定モードに移行する直前の表示(同図(a))が再表示される。ただし、装飾図柄表示装置208の表示領域(ここでは左上隅)に、オリジナルモード設定中であることを報知するオリジナルモード報知OM(ここでは星のマーク)が表示される。
図51(b)に示すタイミングは、第1特図始動口230に遊技球が入賞し、特図1変動遊技が開始した状態を示している。主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始し、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示(図では「−」表示)して変動中であることを報知している。また、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。
図51(c)に示すタイミングは、特図1変動遊技の保留が1つ増加し、保留アイコンPI1が表示された状態を示し、図51(d)に示すタイミングは、特図1変動遊技の保留が1つ増加し、2番目の保留アイコンPI2が表示れた状態を示している。この例では、2番目の保留アイコンPI2は、先読み予告によって表示された「番長」の先読み保留アイコンである。
図51(d)に示すタイミングは、オリジナルモード特有の表示が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示された状態を示している。オリジナルモード特有の表示は、例えば、オリジナルモードで予め設定されたミッションを達成したことを報知する表示(ミッション達成報知表示D2)である。この例では、当該ミッションは、「先読み予告として「番長」の保留が出現すること」であり、同図(d)において「番長」の先読み保留アイコンが表示されたことによって、「No.350達成:番長保留出現」というミッション達成報知表示D2がミッション達成報知表示領域(第四の領域)に表示される。また、このオリジナルモード特有の表示(ミッション達成報知表示D2)は、遊技に関する表示Dともいえ、オリジナルモードに関する表示D3ともいえる。
同図(f)では、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の変動表示が停止表示され、はずれを示す図柄組合せ「装飾5−装飾0−装飾0」が表示された状態を示している。なお、図示は省略するが、装飾図柄の変動表示の停止順は、例えば、左図柄表示領域208a、右図柄表示領域208c、中図柄表示領域208bの順に停止する(以下の説明においても同様である)。
同図(g)は、1番目の保留が消化されて再び変動遊技を開始した状態を示し、同図(h)は、はずれを示す図柄組合せ「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示された状態を示している。同図(i)に示すタイミングでは、2番目の保留(番長保留)が消化され、変動遊技を開始した状態を示している。
同図(j)に示すタイミングは、左図柄表示領域208aにおいて、第一停止図柄(ここでは「装飾3」)が停止された状態を示し、同図(e)に示すタイミングは、右図柄表示領域208cにおいて、第二停止図柄(ここでは「装飾3」)が停止されてリーチ演出が開始された状態を示している。
同図(l)に示すタイミングは、リーチ演出の継続中(発展)の状態を示し、キャラクタ「殿」と「剣豪」の対決シーンの演出が開始されている。また同図(m)に示すタイミングは、スーパーリーチ中の状態を示し、演出ボタン操作を示唆する画像(ボタンを模した画像と「Push」の文字)が表示されている。
同図(n)に示すタイミングは、スーパーリーチ中に演出ボタン操作が行われた状態を示している。装飾図柄表示装置208にカットイン画像が表示され、チャンスアップを示す報知(ここではキャラクタ「殿」と「勝負じゃ!」の吹き出しの文字の表示)が行われる。また、スピーカ120から確定BGMの音声が出力される。
図同図(o)に示すタイミングは、スーパーリーチに当選した状態を示し、キャラクタ「殿」が勝利した様子と、中図柄表示領域208bに、第三停止図柄(ここでは「装飾3」)が停止表示されている。
同図(p)に示すタイミングは、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄が揺れ変動表示されている状態を示している。また、このタイミングでは、遊技に関する表示(装飾図柄の揺れ変動表示)に合わせて、オリジナルモードで予め設定されたミッションを達成したことを報知する表示(ミッション達成報知表示D2)が表示されている。この例では、当該ミッションは、「スピーカから確定音が発生すること」であり、同図(n)においてスピーカ120から確定BGMの音声が出力されたことによって、「No.096達成:確定音発生」というミッション達成報知表示D2が表示される。このようにミッション達成報知表示D2の表示は、ミッションを達成したタイミング(同図(n))で表示するのではなく、遊技に関する表示(装飾図柄の揺れ変動表示)に合わせて、遅らせて(同図(p)のタイミングで)表示するものとしてもよい。
同図(q)に示すタイミングは、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cにおいて「当り」を示す装飾図柄(ここでは「装飾3−装飾3−装飾3」)が確定停止された状態を示している。第4図柄表示領域208f1では「当り」を示す「A」の文字が表示される。
同図(r)に示すタイミングは、大当り遊技が開始した状態を示している。ここでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の左方にキャラクタ「殿」を表示するとともに、表示領域のほぼ中央の第1報知表示領域208Iに、球発射ハンドルを操作する様子を模した画像と、「右打ちじゃ」の文字(右打ち報知表示R1)を表示して、遊技者に右打ちすべき期間が開始したことを報知(右打ち開始報知)している。
図52は、図51に続く表示の一例である。図52(a)は図51(r)と同様であり、図52(b)は、大当り遊技の1R目が開始した状態を示している。ここでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の左方にキャラクタ「パンダ」を表示するとともに、表示領域の中央下方のラウンド数表示領域208Rにラウンド数を示す「1R」の文字を表示し、表示領域の中央上方の第2報知表示領域208Jに「右打ち」の文字および右向きの矢印(右打ち報知表示R2)を表示している。また、このタイミングでは、特図2始動口232への入賞によって、特図2変動遊技の保留が増加した状態を示している。主制御部300は、第2特図保留ランプ220を1つ点灯することで、特図2変動遊技の保留数が1であることを報知する。
同図(c)に示すタイミングは、大当り遊技の6R中に、特図2変動遊技の保留が増加した状態を示している。主制御部300は、第2特図保留ランプ220を2つ点灯することで、特図2変動遊技の保留数が2であることを報知する。
同図(d)、(e)に示すタイミングは、大当り遊技の7R中に保留連荘が確定し、これを告知する状態を示している。すなわち、同図(e)に示すように、キャラクタ「パンダ」を消去してキャラクタ「番長」を表示し、装飾図柄表示装置208のほぼ中央に「保留連荘確定!」の文字を表示する。
同図(f)に示すタイミングは、更に、ミッション達成報知表示D2が表示されている状態を示している。この例では、当該ミッションは、「保留連荘を告知したこと」であり、同図(e)において保留連荘が告知されたことによって、「No.777達成:保留連告知プレミアムミッション」というミッション達成報知表示D2が表示される。このようにミッション達成報知表示D2の表示は、オリジナルモードに関する表示D3であるとともに、遊技に関する表示Dでもある。
同図(g)に示すタイミングは、最終ラウンド(15R)の表示例である。こでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の左方にキャラクタ「パンダ」を表示するとともに、表示領域の中央下方のラウンド数表示領域208Rにラウンド数を示す「15R」の文字を表示し、表示領域の中央上方の第2報知表示領域208Jに「右打ち」の文字および右向きの矢印(右打ち報知表示R2)を表示している。また表示領域のほぼ中央に「次回保留連荘発生」と表示している。
同図(h)に示すタイミングは、大当り遊技が終了し、確変が開始する状態を示している。装飾図柄表示装置208では、大当りの図柄組合せである「装飾3−装飾3−装飾3」が表示され、特図2保留表示領域208d2には、保留アイコンPI1,PI2が表示されている。また装飾図柄表示装置208の表示領域の上方には確変中であることを示す「確変中」の文字が表示される。
同図(i)に示すタイミングは、1番目の保留アイコンPI1が消化され、特図2変動遊技が開始した状態を示し、同図(j)は、変動遊技が停止し、大当りの図柄組合せである「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示された状態を示している。
<実施例L>
図53は、オリジナルモードの設定中にエラー報知を行う場合の表示例を時系列で示す概要図である。
同図(a)は、オリジナルモードのパスワード設定画面の初期状態を示し、同図(b)は、パスワード設定操作中の状態を示す。このタイミングで、同図(c)に示すように、遊技盤200の右側領域に設けられた第2普図始動口2282に遊技球の入賞があると、同図(d)に示すように、パスワード設定画面において、エラーを表示するとともに、スピーカ120から音声を出力する。
ここでは、左打ちすべき期間(遊技状態が左打ち状態の場合)に、右打ちで入賞する第2普図始動口2282に入賞があったため、発射位置に関するエラー(第二のエラー)をオリジナルモードの設定画面の表示の上に重ねて表示する。なお、オリジナルモードの設定画面の表示はオリジナルモードに関する表示D3であり、遊技に関する表示Dである。
これにより、第二のエラーが視認困難となるが、同時にスピーカ120からの音声出力(ここでは「左打ち」)で報知されるため、遊技者は左打ちしなければならない期間であることを認識できる。つまり本実施例では、第二のエラーに関する表示である第2エラー情報表示EE2(左向きの矢印と「左打ちしてね」の文字)の表示を行うとともに、音声によっても第二のエラーを報知(第二の報知)している。
なお、同図(e)に示すように、第2エラー情報表示EE2を表示する場合には、これがが見やすくなるように(オリジナルモードの設定画面の一部を塗り潰すなどして)表示しておよい。
同図(f)に示すタイミングは、正しい打ち方(この場合は左打ち)で特図1始動口230に遊技球が入賞した状態を示す。
同図(g)に示すタイミングでは、オリジナルモードの設定画面から通常の遊技の画面に移行した状態を示している。同図(f)において、特図1始動口230に遊技球が入賞することで、第二のエラーが解除されるが、この例では、一定期間のエラー報知を行うため、当該期間が満了するまで、第二のエラーの報知(第二の表示を含む第二の報知)を継続している。ここでは、はずれの図柄組合せである「装飾4−装飾1−装飾6」(遊技に関する表示)に重ねて第2エラー情報表示EE2の表示を継続し、スピーカ120から「左打ち」という音声を出力している。
同図(h)に示すタイミングは、変動遊技を開始した状態を示している。このタイミングでは、第2エラー情報表示EE2が引き続き表示を継続しており、オリジナルモードの設定におけるエラー表示である「パスワードが未設定です。」というエラー表示も、第2エラー情報表示EE2の一部と重なるように(例えばその前面に)表示されている。また、スピーカ120からは、オリジナルモードの設定におけるエラーを報知する「オリジナルモードのパスワード設定に失敗しました。」という音声が出力される。オリジナルモードの設定におけるエラーの表示(音声も含めてエラーの報知)は、遊技に関するエラーの表示E0(報知)といえ、本実施例では、遊技に関するエラーの表示(報知)と第二のエラー(発射位置に関するエラー)の表示とが同時に実行されて、いずれかのエラー表示が視認困難となっている。スピーカ120からは、第二のエラーに関する音声出力は行われず、遊技に関するエラーの音声出力のみ行われる。このように、複数のエラーを報知する場合において、音声によるエラーの報知は、いずれか一方(ここでは、遊技に関するエラーの報知)が優先されてもよく、その場合、優先されなかったエラー(ここでは、第二のエラー)の表示(第2エラー情報表示EE2)は継続されるが、第二のエラーについての音声出力は行われない。なお、本実施例では、第二のエラーについて説明したが、第二のエラーが第一のエラーであってもよい。
なお、第一のエラーの報知のみ実行してもよく、第二のエラーの報知のみ実行してもよい。また、エラーの報知は、音、ランプ、可動体などによる報知であってもよい。また、第一のエラーの報知と第二のエラーの報知を両方実行し、一方の報知を目立たせて、他方の報知を目立たせなくする構成であってもよい。例えば、一方のエラー報知の音量は大きく他方のエラー報知の音量は小さくしたり、一方のエラー報知の輝度が高く、他方のエラー報知の輝度が低くするなどしてもよい。また、エラー報知の時間の長さに差を設けてもよい。また、一方のエラー報知を優先して、該報知終了後に他方の報知を行う構成であってもよい。
<実施例M>
図54は、オリジナルモードの設定中にエラー報知を行う場合の表示例を時系列で示す概要図である。
同図(a)に示すタイミングは、図52(d)に示すタイミングと同じ状態であり、同図(b)に示すタイミングは、7R中に下皿128が満タンになった状態を示す。
同図(c)に示すタイミングは、第1エラー情報報知領域208h1に、第1エラー情報表示EE1(「球を抜いてください」などの文字列)を表示して、下皿満タンエラーに関する報知(第一の報知)を行っている状態である。
同図(d)に示すタイミングは、大当り遊技の7R中に保留連荘が確定し、これを告知する状態であり、キャラクタ「パンダ」を消去してキャラクタ「番長」を表示するとともに、装飾図柄表示装置208のほぼ中央に「保留連荘確定!」の文字を表示している。
同図(e)に示すタイミングは、更に、ミッション達成報知表示D2が表示されている状態を示している。この例では、当該ミッションは、「保留連荘を告知したこと」であり、同図(e)において保留連荘が告知されたことによって、「No.777達成:保留連告知プレミアムミッション」というミッション達成報知表示D2が表示される。ミッション達成報知表示D2の表示は、オリジナルモードに関する表示D3であるとともに、遊技に関する表示Dでもある。
本実施例では、エラー表示(第1エラー情報表示EE1)とミッション達成報知表示領域(第四の領域)に表示される遊技に関する報知(ミッション達成報知表示D2)とが一部重畳して表示されるものであり、また、エラー表示(第1エラー情報表示EE1)とオリジナルモード(個別識別情報設定モード)に関する報知(ミッション達成報知表示D2)とが一部重畳して表示されるものでもある。
図54(f)に示すタイミングは、球排出レバー132(第二の操作手段)を操作した状態を示し、同図(g)に示すタイミングは、遊技球の排出によって下皿128の遊技球が減少した状態を示している。また、同図(h)に示すタイミングはオーバーフロー球が流入した状態を示し、この状態で下皿満タンエラーが解除される。
図54(i)に示すタイミングは、下皿満タンエラーの解除によって、第1エラー情報表示EE1が消去された状態を示している。一方、遊技に関する情報の表示および/又はオリジナルモードに関する報知である、「保留連荘確定!」の表示とミッション達成報知表示D2の表示は継続している。
<実施例N>
図55は、オリジナルモードの設定中における報知例を時系列で示す概要図である。
同図(a)〜(d)に示すタイミングは、図50(a)〜(d)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(e)では、個別識別情報設定ボタン700の上下左右ボタンによって、設定内容を選択し、同図(f)では、OKボタンによって設定内容を決定した状態を示す。ここでは音量・輝度調整の一例を示す。同図(g)〜同図(j)は音量・輝度調整の設定における報知の一例である。
同図(g)に示す音量選択説明画面では現在設定されている音量が「4」であることが表示される。この例では、5段階のメモリの塗り潰しの数(4個の塗り潰し)と、数字の4の枠囲み表示によって、現在設定されている音量が報知されている。その状態から個別識別情報設定ボタン700の下ボタンを1回押下すると、音量「3」が選択され、その状態でOKボタンを押下する(同図(h))と、音量が「3」に設定され、装飾図柄表示装置208の表示領域に現在の音量が表示される。この例では、5段階のメモリの塗り潰しの数(3個の塗り潰し)と、数字の3の枠囲み表示と、「音量は3です。」の文字が表示される。またこれに合わせてスピーカ120からは音量が「3」に設定されたことを報知する音声(「音量は3です」)が出力される(同図(i))。
同図(j)に示すように、音量が設定されると、輝度選択説明画面に遷移し、現在設定されている輝度が表示される。この例では、15段階のメモリの塗り潰しの位置(左から11番目の塗り潰し)によって、現在設定されている輝度が15段階中、11段階目の明るさであることが報知されている。その状態から個別識別情報設定ボタン700の右ボタンを複数回(ここでは4回)押下して明るさを最大とし、その状態でOKボタンを押下する(同図(k))と、明るさが最大に設定され、音量および輝度の両方が設定されたことによって、オリジナルモード設定の初期画面に遷移する(同図(l))。また、このタイミングで、スピーカ120からは明るさが最大に設定されたことを報知する音声(「明るさが最大になりました」)が出力される(同図(l))。このように、音量の設定後は同図(i)に示す様に、装飾図柄表示装置208における表示と、スピーカ120からの音声で設定された音量を報知するが、音量および輝度を設定した後は、同図(l)に示すようにオリジナルモード設定の初期画面に戻り、スピーカ120からの音声のみで設定された輝度を報知する。
同図(m)では、オリジナルモード設定の初期画面でメニューの「終了」を選択・決定すると、同図(n)に示すように遊技中の表示に戻る。同図(n)ではオリジナルモードの設定中であることを示すオリジナルモード報知OM(ここでは星のマーク)が表示されているが、音量や輝度の設定ではオリジナルモード報知OMを表示しなくても良い。
本実施例において同図(g)〜同図(k)に示す、音量選択や輝度選択のための表示、すなわち、音量や輝度の大きさを示すメモリ、数値、設定値を示す文字表示、設定の案内表示等は、遊技に関する表示であり、オリジナルモード(個別識別情報の設定モード)に関する表示である。つまり、オリジナルモード(個別識別情報の設定モード)に関する表示は遊技に関する表示であるといえる。
<実施例O>
図56は、オリジナルモードの設定中におけるエラーの表示例を時系列で示す概要図である。
同図(a)〜(e)に示すタイミングは、図55(a)〜(e)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(f)に示すタイミングは、オリジナルモードの設定中に、遊技盤200の右側領域に設けられた第2普図始動口2282に遊技球の入賞があった状態を示す。本実施例では、オリジナルモードの設定中に右打ちがあると、発射位置に関するエラーとしてこれを報知する。つまり、遊技盤200の右側領域に設けられた第2普図始動口2282に遊技球の入賞があった場合は、右打ちされていると判断し、同図(g)に示すように、第2エラー情報報知領域208h2に、発射位置に関するエラー(第2エラー情報表示EE2)を表示する。第2エラー情報報知領域208h2は、オリジナルモード設定の初期画面のメニューや、説明画面の一部と重なる様に設けられ、これによって、本実施例ではメニューと第2エラー情報表示EE2(ここでは左向きの矢印と「左打ちしてね」の文字)の一部が重畳(オーバーラップ)して表示される。また、これに合わせて、スピーカ120から音声(「左打ち」)が出力され、装飾図柄表示装置208における表示とスピーカ120からの音声によって、エラー(第二のエラー)が報知される。
図56(h)に示すタイミングは、図55(g)に示す音量選択説明画面において、引き続き、第二のエラーの報知(装飾図柄表示装置208における表示とスピーカ120からの音声による報知)が継続している状態を示し、図56(i)に示すタイミングは、図55(g)に示す音量選択画面において、引き続き、第二のエラーの報知(装飾図柄表示装置208における表示とスピーカ120からの音声による報知)が継続している状態を示す。
図56(j)に示すタイミングは、図55(i)に示す音量選択画面において、引き続き、第二のエラーの報知(装飾図柄表示装置208における表示とスピーカ120からの音声による報知)が継続している状態を示す。この例では、スピーカ120から出力される音声(「左打ち」)による第二のエラーの報知が、オリジナルモードに関する設定音量の報知(図55(i)に示す「音量は3です。」の音声)に優先されている。
図56(k)に示すタイミングは、正しい打ち方(この場合は左打ち)で特図1始動口230に遊技球が入賞した状態を示す。
同図(l)に示すタイミングでは、オリジナルモードの設定画面から通常の遊技の画面に移行した状態を示している。同図(k)において、特図1始動口230に遊技球が入賞することで、第二のエラーが解除されるが、この例では、一定期間のエラー報知を行うため、当該期間が満了するまで、第二のエラーの報知(第二の表示を含む第二の報知)を継続している。ここでは、はずれの図柄組合せである「装飾4−装飾1−装飾6」(遊技に関する表示)に重ねて第2エラー情報表示EE2の表示を継続し、スピーカ120から「左打ち」という音声を出力している。
同図(m)に示すタイミングは、変動遊技を開始した状態を示している。このタイミングでは、第二のエラーの解除によって、第2エラー情報表示EE2を消去している。また、第2エラー情報表示EE2の消去によって、このタイミングで発生していた他のエラーを表示する。ここでは、オリジナルモード設定において、輝度が変更されずに遊技が開始されたことを報知する、「輝度が変更されずに遊技が開始されました。」という文字表示を、装飾図柄(遊技に関する表示)に重ねて表示する。なお、この「輝度が変更されずに遊技が開始されました。」という文字表示は、オリジナルモードに関する表示D3(遊技に関する表示D)でもあり、オリジナルモードに関するエラー表示でもある。また、このタイミングでは、引き続きスピーカ120から「左打ち」という音声(第二のエラーの報知)を出力している。
<実施例P>
図57は、一斉演出モード中におけるエラーの表示例を時系列で示す概要図である。
一斉演出とは、開店前の電源投入から所定時間が経過した場合に、ホール内の同機種の遊技台が全台一斉に特別演出を繰り出すものをいう。また、RTC(real-time clock:リアルタイムクロック)機能を利用して、あらかじめプログラムされた時間になるとホールに導入された同機種の遊技台が全台一斉に特別演出を繰り出すものをRTCによる一斉演出という。本実施例では両者を含めて一斉演出として説明する。また本実施形態における一斉演出は、複数の遊技台で同じ演出や、関連性のある演出を実行することも含まれる。また一斉演出モードはステージチェンジ等の遊技状態による演出モードと同じく複数の演出モードのうちの1つに含まれる。
図57(a)に示すタイミングは、特図1変動遊技において変動を停止した状態で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、第1特図表示装置212を用いて特図のはずれの停止表示を行うとともに、第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて、はずれに対応する装飾図柄の図柄組合せ(この例では、「装飾3−装飾2−装飾8」)を停止表示するとともに、特図1保留表示領域208d1に、通常保留の保留アイコンPI(PI1)を1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。また、第2副制御部500は、第4図柄表示領域208f1,208f2に、停止中の表示である「J」を表示している。
図57(b)に示すタイミングは、保留アイコンPI1の消化による特図1変動遊技が開始され、かつ、特図1変動遊技の保留が無くなった状態を示している。主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、第1特図保留ランプ218を消灯して、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知する。
また、第2副制御部500は、特図1用の第4図柄表示領域208f1を点滅表示して変動中であることを報知している。また、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の変動表示を実行している。
図57(c)に示すタイミングは、一斉演出開始前の告知を行っている状態を示していおり、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の変動表示(遊技に関する表示)に重ねて、演出情報の表示領域(第四の領域)に一斉演出情報表示D4(ここでは「一斉演出モードまで後5秒」の文字表示)を行っている。また、スピーカ120から音声(「5秒前」)を出力している。
同図(c)に示すタイミングは、引き続き一斉演出開始前の告知を行っている状態を示していおり、停止表示された左図柄表示領域208aの装飾図柄、および中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの装飾図柄の変動表示に重ねて一斉演出情報表示D4(ここでは「一斉演出モードまで後4秒」の文字表示)を行っている。また、スピーカ120から音声(「4」)を出力している。
同図(e)に示すタイミングは、一斉演出開始前の告知中に、遊技盤200の右側領域に設けられた第2普図始動口2282に遊技球の入賞があった状態を示す。本実施例では、一斉演出開始前の告知中に右打ちがあると、発射位置に関するエラーとしてこれを報知する。つまり、遊技盤200の右側領域に設けられた第2普図始動口2282に遊技球の入賞があった場合は、右打ちされていると判断し、同図(f)に示すように、第2エラー情報報知領域208h2に、発射位置に関するエラー(第2エラー情報表示EE2)を表示する。第2エラー情報報知領域208h2は、一斉演出情報表示D4の一部と重なる様に設けられ、これによって、本実施例では「一斉演出モードまで後3秒」の文字と第2エラー情報表示EE2(ここでは左向きの矢印と「左打ちしてね」の文字)の一部が重畳(オーバーラップ)して表示される。また、これに合わせて、スピーカ120から、一斉演出モードまでの時間を告知する音声「3」が出力される。
同図(g)〜(i)に示すタイミングはそれぞれ、一斉演出開始前の告知と発射位置に関するエラー(第2エラー情報表示EE2)の報知を継続している状態を示す。この期間、装飾図柄表示装置208においては、一斉演出モードまでのカウントダウンを表示する一斉演出情報表示D4と、第2エラー情報表示EE2とが重畳して表示され、スピーカ120から一斉演出モードまでの時間を告知する音声(「2」、「1」、「0」)が出力される。
同図(j)に示すタイミングは、第1特図始動口230に入賞があった状態を示し、同図(k)に示すタイミングは一斉演出モード実行中の状態を示す。本実施例において第1特図始動口230への入賞は正常な打ち方(左打ち)と判断されるため、同図(k)煮染めす用に一斉演出モードが開始する。
同図(l)に示すタイミングは、遊技盤200の右側領域に設けられた第2普図始動口2282に入賞があった状態を示す。同図(m)に示すタイミングは、第2普図始動口2282への入賞により、第2エラー情報報知領域208h2に、発射位置に関するエラー(第2エラー情報表示EE2)を表示している状態を示す。第2エラー情報表示EE2(「左打ち」の拡大文字の表示)は、装飾図柄の変動表示(遊技に関する表示D)の一部と重なる様に表示される。
同図(n)に示すタイミングは、第1特図始動口230に入賞があった状態を示し、同図(o)に示すタイミングは一斉演出モード実行中の状態を示す。この例では、第1特図始動口230の入賞によって、発射位置に関するエラーが解除され、第2エラー情報表示EE2が消去され、一斉演出モードが継続する。
同図(i)、(m)で示すように、同じ演出モード中(ここでは一斉演出モード中)に複数回のエラー表示(第2エラー表示E2)を行う場合、異なる表示態様(報知態様)で表示(報知)してもよい(ここでは、大きさおよび表示文字が異なる)。また、同じ演出モード中であるが、表示タイミングによって(例えば、一斉演出開始前の告知タイミングと、一斉演出モード実行中のタイミング)、同じ報知(例えば、エラー表示)を行うものであっても異なる表示(報知)態様で表示(報知)しても良い。異なる表示(報知)態様とは、表示時間、表示消去の契機やタイミング、色、スピーカやランプも含めて報知に使用するデバイスの数、音量、輝度等のうち少なくとも1つが異なる態様をいう。
また、複数の演出モード(第一の演出モードや第二の演出モード)がある場合、第一の演出モード(例えば、図57に示す一斉演出モード)におけるエラー表示(ここでは、第2エラー情報表示EE2)は、他の演出モード(例えば、図53に示すオリジナルモード設定演出におけるエラー表示(図53(d)に示す第2エラー情報表示EE2)と異なる表示態様であってもよく、その表示領域(例えば、第2エラー報知表示領域208h)の位置や大きさが異なっても良い。
また、演出モードに関わらず、同じ報知を同じ報知態様で行っても良く、異なる報知を同じ報知態様で行っても良い。
<実施例Q>
図58は、演出可動体244を含めたエラーの報知例を時系列で示す概要図である。
図(a)は、ぱちんこ機100の電源投入前の状態を示し、同図(b)に示すタイミングは電源投入時の状態を示す。同図(c)に示すタイミングは、電源の投入が報知されている状態を示す。なお、電源投入は、エラー復帰の状態でもあり、電源投入の報知は、エラー(電源投入に関するエラー)の報知でもある。この例では、装飾図柄表示装置208の表示領域のエラー情報報知領域208hに、電源投入表示(ここでは、「電源が投入されました」という文字(エラー情報表示E3))が表示され、第4図柄表示領域208f1,208f2には、第4図柄として用いられる表示とは異なる、電源投入時のみに表示される専用の図柄(エラー情報表示E4)が表示される。
同図(d)〜(f)に示すタイミングは、演出可動体244が動作した状態を示す。装飾図柄表示装置208の前面を移動する演出可動体224の動作によって、第4エラー情報表示EE4が演出可動体224に覆われ(同図(d)、(f))、また第3エラー情報表示EE3も演出可動体224に覆われる(同図(e)、(f))。なお、同図(e)では、特図1表示装置212、特図2表示装置214において、特図バックアップデータに対応する図柄表示が行われている。
電源投入時の演出可動体224の動作は、エラー復帰動作でもあり、演出可動体224によるエラー報知ともいえる。つまり、本実施例では、演出可動体224によるエラー報知(エラー動作)が、エラー表示(第3エラー情報表示EE3、第4エラー情報表示EE4)に重なり、これらを隠す。
同図(g)に示すタイミングは、演出可動体224が初期位置に戻り、その後は遊技が開始する(同図(f)〜(j))。
<実施例R>
図59は、演出可動体244を含めたエラーの報知例を時系列で示す概要図である。
図(a)〜(d)に示すタイミングは、図58(a)〜(d)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(e)に示すタイミングは、電源投入直後に、遊技盤200の右側領域に設けられた第2普図始動口2282に遊技球の入賞があった状態を示す。本実施例では、電源投入直後に右打ちがあると、発射位置に関するエラーとしてこれを報知する。つまり、遊技盤200の右側領域に設けられた第2普図始動口2282に遊技球の入賞があった場合は、右打ちされていると判断し、同図(f)、(g)に示すように、第2エラー情報報知領域208h2に、発射位置に関するエラー(第2エラー情報表示EE2)を表示する。第2エラー情報報知領域208h2は、第3エラー情報報知領域208kと重なる様に設けられ、これによって、本実施例では第3エラー情報表示EE3(ここでは「電源が投入されました」の文字)と、第2エラー情報表示EE2(ここでは「左打ち」の文字)の一部が重畳(オーバーラップ)して表示される。また、これに合わせて、演出可動体224も移動し、これにより、第2エラー情報表示EE2および第3エラー情報表示EE3の一部が隠される。このように本実施例では、複数のエラー表示(第2エラー情報表示EE2と第3エラー情報表示EE3)との一部が重なる。また、演出可動体224によるエラー報知(エラー動作)が、エラー表示(第2エラー情報表示EE2、第3エラー情報表示EE3)に重なり、これらを隠す。なお、同図(f)では、特図1表示装置212、特図2表示装置214において、特図バックアップデータに対応する図柄表示が行われている。
同図(h)に示すタイミングは、第1特図始動口230に入賞があった状態を示し、同図(i)に示すタイミングは、発射位置に関するエラーが解除されて第2エラー情報表示EE2が消去された状態を示す。
同図(j)に示すタイミングは、第3エラー表示E3を実行しつつ、装飾図柄表示装置208の表示領域の左上方では、装飾図柄の変動表示(演出表示)が実行されている状態を示す。このように、電源投入直後の状態(演出表示)も複数の演出モードのうちの一つに含まれ、その表示態様(演出の態様)が他の演出モードにおける表示態様(演出の態様)と異なる場合がある。
同図(k)に示すタイミングは、第3エラー表示E3が消去され、装飾図柄表示装置208の通常の装飾図柄の変動表示が実行されている状態を示す。
<実施例S>
次に、図60を用いて本実施の形態の実施例Sについて説明する。本実施例では、本発明の第2実施形態に係る遊技台としてのスロットマシン(回胴遊技機)についてに説明する。まず、図60を用いて、本実施例によるスロットマシン1000の全体構成について説明する。なお、同図はスロットマシン1000を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図60に示すスロットマシン1000は、本体1001と、本体1001の正面に取付けられ、本体1001に対して開閉可能な前面扉1002と、を備える。本体1001の中央内部には、(図60において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1010、中リール1011、右リール1012)収納され、スロットマシン1000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1010〜1012はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
本実施例において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1010〜1012が構成されている。リール1010〜1012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1010〜1012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1010〜1012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン1000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1010〜1012の背面には、図柄表示窓1013に表示される個々の図柄を照明するためのリールバックライト(図示省略)が配置されている。リールバックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1000内部において各々のリール1010〜1012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1010〜1012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1020は、有効となる入賞ライン1014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。以下、有効となる入賞ラインを有効ラインと呼ぶ場合がある。
告知ランプ1023は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1028は演出用のランプである。
メダル投入ボタン1030〜1032は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダル(クレジットと言う)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例においては、メダル投入ボタン1030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン1031が押下されると2枚投入され、メダル投入ボタン1032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、メダル投入ボタン1032はMAXメダル投入ボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1021が点灯する。
メダル投入口1041は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン1030〜1032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1041から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1025は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器1025、遊技情報表示器1026、および払出枚数表示器1027は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。
スタートレバー1035は、リール1010〜1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1041に所望するメダル枚数を投入するか、メダル投入ボタン1030〜1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010〜1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット1036には、ストップボタン1037〜1039が設けられている。ストップボタン1037〜1039は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010〜1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010〜1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037〜1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという。なお、各ストップボタン1037〜1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037〜1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1034は、スロットマシン1000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1055から排出するためのボタンである。ドアキー孔1040は、スロットマシン1000の前面扉1002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口1055は、メダルを払出すための払出口である。
メダル投入ボタン1032の右側には、チャンスボタン1100が設けられている。チャンスボタン1100は、リール1010〜1012の動作に関連する操作が可能であったり、液晶表示装置1057の表示に関連する操作が可能であったりする。また、チャンスボタン1100は、上記実施例によるパチンコ機100と同様に複数の状態を取ることが可能であり、チャンスボタン1100の操作有効期間中に状態変化可能であってもよい。
情報表示ボタンユニット1050には、情報表示ボタン1046が設けられている。情報表示ボタン1046は、後述するユーザメニュー(例えば、遊技者個人の遊技履歴情報を設定するためのメニュー)を呼び出すための操作ボタンであり、複数のボタンから構成されている。
ストップボタンユニット1036の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル1062が設けられており、タイトルパネルランプ1064は、タイトルパネル1062を点灯するランプである。タイトルパネル1062の下部には、メダル払出口1055、メダルの受皿1061が設けられている。
音孔1081はスロットマシン1000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1002の左右各部に設けられたサイドランプ1044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1002の上部には演出装置1060が配設されており、演出装置1060の上部には音孔1043が設けられている。この演出装置1060は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ1063a、左シャッタ1063bからなるシャッタ(遮蔽装置)1063と、このシャッタ1063の奥側に配設された液晶表示装置1057(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ1063a、左シャッタ1063bが液晶表示装置1057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1057(図示省略)の表示画面がスロットマシン1000正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
<情報表示ボタン>
図61(a)は、情報表示ボタン1046の外観斜視図であり、図61(b)は、情報表示ボタン1046の上面図である。情報表示ボタン1046は、図61に示すように、情報表示ボタンユニット1050の略矩形の平面上に複数のボタンを備えている。すなわち、情報表示ボタン1046は、情報表示ボタンユニット1050に設けられた複数のボタンの総称であり、詳しくは、情報表示ボタンユニット1050の略中央に設けられた決定(呼出)ボタン1046Oと、決定(呼出)ボタン1046Oの左側に離間して設けられた上選択ボタン1046U、下選択ボタン1046D、左選択ボタン1046L及び右選択ボタン1046Rと、決定(呼出)ボタン1046Oの右側に離間して設けられたキャンセルボタン1046Cと、を備える。
なお、第2実施形態において説明した第一のエラー(下皿満タンエラー)、第二のエラー(発射位置に関するエラー)、第三のエラー(電源投入に関するエラー(警告))および第四のエラー(電源投入に関するエラー(警告))は、第1実施形態における、重要度の高いエラー(エラー解除スイッチ168またはRAMクリアスイッチで解除可能なエラー)であってもよい。
以上、説明したように、本発明に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、複数の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一のエラー(例えば、皿満タンエラー)に関する表示(以下、「第一の表示(例えば、第1エラー情報表示EE1)」という。)であり、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二のエラー(例えば、発射位置に関するエラー)に関する表示(以下、「第二の表示(例えば、第2エラー情報表示EE2)」という。)であり、前記表示手段は、前記第一の表示を表示可能な手段であり、前記表示手段は、前記第二の表示を表示可能な手段であり、前記第二の表示の少なくとも一部は、前記第一の表示の少なくとも一部と重なる、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示手段に特徴をもった遊技台を提供できる。また、第一の表示と第二の表示の両方に注目させることができる場合がある。
また、遊技者が操作不能な位置に設けられた操作手段(以下、「第一の操作手段(例えば、エラー解除スイッチ168)」という。)を備え、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第三のエラー(例えば、振動エラーなど重要度の高いエラー)に関する表示(以下、「第三の表示(例えば、図33の振動エラー表示E2)」という。)であり、前記第一のエラーが発生した後は、該第一のエラーが発生する前の遊技を継続可能であり、前記第二のエラーが発生した後は、該第二のエラーが発生する前の遊技を継続可能であり、前記第三のエラーが発生した後は、該第三のエラーが発生する前の遊技を継続不能であり、前記第三のエラーは、前記第一の操作手段が操作された場合に少なくとも解除可能なエラーである、ものであってもよい。
このような構成によれば、第一のエラーと第二のエラーは遊技を継続可能であるので、第一の表示と第二の表示が重なっても遊技者に不利益にならない場合がある。
また、第三のエラーのように遊技者が操作できない第一の操作手段を使用して解除されるエラーは、不正行為等に関連する場合があり、店員に確実に確認させることができる場合がある。
なお、第一の操作手段は、エラー解除スイッチ168およびエラー解除スイッチ、RAMクリアスイッチのいずれか一方に相当するが、他方の操作手段が操作されることによってもエラーの解除が可能である。
また、第一のエラーと第二のエラーの少なくとも一方のエラーは、第一の操作手段が操作された場合に解除される構成であってもよい。また、第三のエラーは、該第三のエラーが発生する前の遊技を継続可能であってもよい。また、第三のエラーは、第一の操作手段が操作された場合にのみ解除可能な構成であってもよい。
また、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段(以下、「第二の操作手段(例えば、球排出レバー132)」という。)を備え、前記第一のエラーとは、皿満タンエラーのことであり、前記皿満タンエラーは、前記第二の操作手段が操作されることで少なくとも解除可能なエラーである、ものとしてもよい。
また、皿満タンエラーは、下皿満タンエラー又は上皿満タンエラーであってもよい。また、皿満タンエラーは、遊技球の払出通路から下皿128の間にある遊技球のうち遊技者が手で直接触れることができる範囲(主に、上皿126、下皿128の部分)の遊技球を直接減らすことでも解除可能である。
また、第二の操作手段は、下皿128の球排出レバー132または、上皿126の球抜ボタン130であってもよい。
また、皿満タンエラーは、第二の操作手段が操作されない場合であっても解除可能なエラーであってもよい。
このような構成によれば、遊技者がエラーを解除可能な構成であるため遊技を中断せずに行わせることができる場合がある。
また、前記第一のエラーとは、遊技球の発射位置に関するエラーのことであり、前記第一の表示は、遊技球の正常な発射位置を示唆する表示(右打ち警告表示)を少なくとも含む表示であってもよい。
また、第一のエラーが皿満タンエラーであり、第一の表示が皿満タンエラーを示唆する表示であって、第二のエラーが遊技球の発射位置に関するエラーであり、第二の表示が遊技球の正常な発射位置を示唆する表示であってもよい。
また、第二のエラーが皿満タンエラーであり、第二の表示が皿満タンエラーを示唆する表示であって、第一のエラーが遊技球の発射位置に関するエラーであり、第一の表示が遊技球の正常な発射位置を示唆する表示であってもよい。
また、遊技球の発射位置に関するエラーとは、遊技領域124(遊技盤200)に設けられた部材等の目的物に向かって遊技球を発射させることを促す警告であってもよく、その表示としては例えば、「アタッカを狙え」、「電チューを狙え」、「・・・に入賞させろ」などの警告表示等の表示を含んでいてもよい。
また、前記表示手段は、前記第三の表示を表示可能な手段であり、前記第一の表示は、前記第三の表示が表示された場合に視認不能となる表示であり、前記第二の表示は、前記第三の表示が表示された場合に視認不能となる表示であってもよい。
このような構成によれば、第三のエラーを最優先で表示することができる場合がある。なお、第三の表示が表示された場合に第一の表示の少なくとも一部が視認可能であってもよいし、第三の表示が表示された場合に第二の表示の少なくとも一部が視認可能であってもよい。また、第三の表示が表示される第三の領域(例えば、装飾図柄表示装置208の表示領域の全面の領域)は、第一の領域(例えば、第1エラー情報報知領域208h1)の少なくとも一部を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。また、第三の領域は、第二の領域(例えば、第2エラー情報報知領域208h2)の少なくとも一部を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
また、遊技に関する表示Dが表示される第四の領域(例えば、第1報知表示領域208I、第2報知表示領域208J、ラウンド数表示領域208R、Vアタッカ情報表示領域208V、ミッション達成報知表示領域、一斉演出などの演出情報の表示領域など)の少なくとも一部は、第一の領域(例えば、第1エラー情報報知領域208h1)の少なくとも一部と重なっても良いし、第二の領域(例えば、第2エラー情報報知領域208h2)の少なくとも一部と重なっても良い。ここで、遊技に関する表示Dが表示される第四の領域は、例えば装飾図柄表示装置208の表示領域内の矩形状の領域であり、遊技に関する表示Dの上下左右の一番突出している部分の四点を含む矩形状の領域をいう。
また、前記表示手段は、前記第一の表示を第一の期間に表示する場合があり、前記表示手段は、前記第二の表示を第二の期間に表示する場合があり、前記第二の期間は、前記第一の期間の少なくとも一部の期間と重なる期間となる場合があり、前記第二の期間は、前記第一の期間と重ならない場合があってもよい。
このような構成によれば、第二の期間と第一の期間が重ならない場合は、エラー報知を確実に行うことができる場合がある。
なお、第一の期間および第二の期間は、図柄変動表示の実行期間以外でもよく、例えば、大当り遊技中や、特図変動停止中(0.6秒の期間)であってもよい。
また、前記表示手段は、前記第一のエラーが解除されたことに関連して前記第一の表示を消去可能な手段であり、前記表示手段は、前記第二のエラーが解除されたことに関連して前記第二の表示を消去可能な手段であってもよい。
また、前記第一の表示は、文字を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、文字を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示の文字と前記第一の表示の文字が重なるものであってもよい。
また、前記遊技台は、パチンコ機であってもよいし、前記遊技台は、スロットマシンであってもよい。
また、エラーに関する表示は、特定の状況下でのみ表示される構成であってもよいし、特定の状況下とそれ以外とで表示態様が変わる内容であってもよい。例えば、RTCや一斉演出の期間中のみに表示される構成であってもよい。
また、エラー表示や、遊技に関する表示の表示領域は、状況に応じて変化する構成であってもよいし、同じ状況下において当該表示領域が移動する構成であってもよい。
また、「表示が重なる」とは、両方の表示が重なって両方の表示が見にくくなる状態も含むものとしてもよいし、一方がレイヤとして上にあり、重なった部分の他方の表示を隠す状態も含むものとしてもよい。
また、表示を覆う可動体は、サブ液晶表示装置であってもよいし、ガラスハック等の表示手段前方に位置する部材であればどのようなものであってもよい。
また、本発明に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、複数の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、遊技に関する表示(例えば、遊技に関する表示D)であり、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、エラーに関する表示(例えば、皿満タンエラーの表示)であり、前記表示手段は、第一の期間に前記遊技に関する表示を表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の期間に前記エラーに関する表示(例えば、第1エラー情報表示EE1)を表示可能な手段であり、前記第二の期間の少なくとも一部の期間は、前記第一の期間の少なくとも一部の期間と重なる場合がある期間(以下、「第三の期間」という。)であり、前記第二の表示の少なくとも一部は、前記第一の表示の少なくとも一部と重なる、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示手段に特徴をもった遊技台を提供できる。
また、遊技に関する表示と重なるように(重なる領域で)、エラーに関する表示が表示されるため、遊技に関する表示に注目させつつエラーに関する表示に気づきやすくさせることができる場合がある。
また、遊技者が操作不能な位置に設けられた操作手段(以下、「第一の操作手段(例えば、エラー解除スイッチ168)」という。)を備え、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、他のエラー(例えば、振動エラーなど重要度の高いエラー)に関する表示であり、前記エラーが発生した後は、該エラーが発生する前の遊技を継続可能であり、前記他のエラーが発生した後は、該他のエラーが発生する前の遊技を継続不能であり、前記他のエラーは、前記第一の操作手段が操作された場合に少なくとも解除可能なエラーである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、一方のエラー(重要度の低い第一のエラー、第二のエラー)は遊技を継続可能であり、他方のエラー(重要度の高いエラー)を表示可能な場合において、第一のエラーの第一の表示(第1エラー情報表示EE1)と第二のエラーの第二の表示(第2エラー情報表示)が重なった場合であっても、遊技者に不利益にならない場合がある。
また、他方のエラー(重要度の高いエラー)のように、遊技者が操作できない第一の操作手段を使用して解除されるエラーは、不正行為等に関連する場合があり、店員に確実に確認させることができる場合がある。
なお、一方のエラー(重要度の低い第一のエラー、第二のエラー)が第一の操作手段の操作により解除可能な構成であってもよい。
また、各エラーは、遊技を継続可能且つ第一の操作手段の操作により解除される構成であってもよいし、一方のみを備える構成であってもよい。第一の操作手段の操作により解除されるまで遊技を継続不能な構成であってもよい。遊技を継続不能とは、発射が行われない、アタッカ等の入賞装置が開放しない、開放しても賞球が払い出されない、図柄変動表示自体が中断、中止される、遊技状態や演出モードに対応した表示等の演出が行われないなど、全体的な遊技そのもの以外にも部分的に遊技に支障を来すことも継続不能に含まれる。一方、遊技を継続可能とは、上記遊技を継続不能な事例を備えていたとしても少なくとも一部において遊技を継続可能な構成であればよく、本件ではその一例として「エラーが発生する前の遊技を継続可能」としている。
また、前記第二の期間の開始は、前記エラーの発生に関連して変化するものであり、前記第一の期間の開始は、前記第二の期間の開始よりも先となる場合(以下、「第一の場合」という。)があり、前記第二の期間の開始は、前記第一の期間の開始よりも先となる場合(以下、「第二の場合」という。)があり、前記第三の期間における前記エラーに関する表示の表示態様は、前記第一の場合と前記第二の場合とで同じ表示態様である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第三の期間に第一の表示(第1エラー情報表示EE1)と第二の表示(第2エラー情報表示EE2)が重なって視認性が低下するような場合であっても第二の表示は同じ表示態様であるため、エラーの報知を遊技者が認識しやすい場合がある。
なお、第三の期間における第二の表示の表示態様は、第一の場合と第二の場合とで異なる表示態様であってもよい。また、第二の期間の開始は、規則性を備えた構成であってもよい。例えば、通常の遊技状態(図柄変動が行われている状態)であれば、変動開始に関連してもよいし、大当り遊技中であれば、各ラウンドの開始やエンディングなどに関連してもよく、エラーの発生から第二の表示を開始するまでの期間が異なる構成であってもよい。
また、前記第一の期間とは、前記遊技に関する表示が行われている期間のことであり、前記第二の期間とは、前記エラーに関する表示が行われている期間のことであり、前記第二の期間の全ての期間は、前記第一の期間の全ての期間と重ならない場合がある期間であってもよい。
また、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(以下、「第二の操作手段(例えば、個別識別情報設定ボタン700)」という。)を備え、前記遊技に関する表示とは、前記第二の操作手段の操作に関する表示(例えば、個別識別情報設定ボタン700の操作を示唆する表示)である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、遊技者の操作が関連する表示であるため、エラー表示とともに注目して確認させることができる場合がある。
また、遊技者ごとに付与可能とされる識別情報により個別識別情報の設定が可能な設定モードに移行可能なモード設定手段と、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段(以下、「第二の操作手段」という。)と、を備えるものであってもよい。
また、第二の操作手段は、球発射ハンドル、演出ボタン等のデバイスであってもよいし、オリジナルモード設定のボタン等の操作手段であってもよいし、球貸し操作部の各種ボタンであってもよい。
また、遊技に関する表示とは、上記実施例Nに記載したオリジナルモード設定における音量調節や輝度調節以外のモードにおいて、音量調整や輝度調整等の遊技台にカスタマイズに関する表示やボタン表示、有効期間(ゲージ)表示であってもよいし、発射位置を報知する右打ち報知、左打ち報知などであってもよい。
また、複数の報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、スピーカ120)を備え、前記複数の報知のうちの少なくとも一つは、前記遊技に関する表示に対応して行われる報知(以下、「第一の報知(例えば、図53(h)の音声による報知)」という)であり、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、前記エラーに関する表示に対応して行われる報知(以下、「第二の報知(例えば、図53(d)の音声による報知)」という。)であり、前記報知手段は、前記表示手段とは別の手段であり、前記報知手段は、前記第一の期間の少なくとも一部の期間に前記第一の報知を開始可能な手段であり、前記報知手段は、前記第二の期間の少なくとも一部の期間に前記第二の報知を開始可能な手段であり、前記報知手段は、前記第三の期間は、前記第一の報知と前記第二の報知のうちの一方のみの報知を実行する手段である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、報知手段による報知により、遊技に関する表示とエラーに関する表示が重なった場合でも報知により一方を確実に報知できる。エラーが重要であればエラーを報知できるし、エラーが重要でなければ遊技の表示に関する報知ができる場合がある。
なお、第一の報知のみ実行するものであってもよいし、第二の報知のみ実行するものであってもよい。報知手段による報知は例えば、スピーカ120による音声出力、各種ランプの発光、可動体(演出可動体224等)の動作による報知などであってもよい。
また、第一の報知と第二の報知の両方を実行し、一方を目立たせて、他方を目立たせなくする構成であってもよい。。例えば、一方のエラー報知の音量は大きく他方のエラー報知の音量は小さくしたり、一方のエラー報知の輝度が高く、他方のエラー報知の輝度が低くするなどしてもよい。また、エラー報知の時間の長さに差を設けてもよい。また、一方のエラー報知を優先して、該報知終了後に他方の報知を行う構成であってもよい。
また、本発明に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、複数の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(以下、「第二の操作手段(例えば、個別識別情報設定ボタン700)」という。)と、を備えた遊技台であって、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、前記第二の操作手段に関する表示であり、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、エラーに関する表示であり、前記第二の操作手段は、複数の状態のうちの少なくとも一つの状態(以下、「第一の状態」という。)をとることが可能な手段であり、前記第二の操作手段は、複数の状態のうちの前記第一の状態とは別の少なくとも一つの状態(以下、「第二の状態」という。)をとることが可能な手段であり、前記表示手段は、第一の期間に前記第二の操作手段に関する表示(例えば、図53に示す個別識別情報設定ボタン700の操作を示唆する表示D)を表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の期間に前記エラーに関する表示を表示可能な手段であり、前記第二の期間の少なくとも一部の期間は、前記第一の期間の少なくとも一部の期間と重なる場合がある期間であり、前記エラーに関する表示の少なくとも一部は、前記第二の操作手段に関する表示の少なくとも一部と重なる領域であり、前記第二の操作手段は、前記第一の期間以外の少なくとも一部の期間において前記第一の状態(例えば、OKボタン操作)をとることが可能な手段であり、前記第一の期間の少なくとも他の一部の期間において前記第二の状態(例えば、右ボタン操作)をとることが可能な手段である、ものであってもよい。
また、前記遊技台は、パチンコ機であってもよく、前記遊技台は、スロットマシンであってもよい。
また、前記表示手段は、複数の演出モードのうちの少なくとも一つ(以下、「第一の演出モード」という。)において、前記第一の表示を第一の表示態様で表示可能な手段であり、前記表示手段は、複数の演出モードのうちの少なくとも一つ(以下、「第二の演出モード」という。)において、前記第一の表示を第三の表示態様で表示可能な手段であり、前記表示手段は、前記第一の演出モードにおいて前記第二の表示を第二の表示態様で表示可能な手段であり、前記表示手段は、前記第二の演出モードにおいて前記第二の表示を前記第二の表示態様で表示可能な手段であるものとしてもよい。
また、前記表示手段は、複数の演出モードのうちの少なくとも一つ(以下、「第一の演出モード」という。)において、前記第一の表示を第一の表示態様で表示可能な手段であり、前記表示手段は、複数の演出モードのうちの少なくとも一つ(以下、「第二の演出モード」という。)において、前記第一の表示を第三の表示態様で表示可能な手段であり、前記表示手段は、前記第一の演出モードにおいて前記第二の表示を第二の表示態様で表示可能な手段であり、前記表示手段は、前記第二の演出モードにおいて前記第二の表示を第四の表示態様で表示可能な手段であってもよい。
なお、複数の演出モード(第一の演出モードや第二の演出モード)は以下に記載する例の任意の組み合わせで構成することができる。
組合せ可能な演出モードは、先読みモード、時短、確変、通常(さらにその中でも演出モードが分かれる場合あり)、ミッションモード、RTCや電源投入後の一斉演出モード、電源投入後、デモ中などの演出モードである。
また、第一の期間、第二の期間、第三の期間は、図柄変動表示や大当り遊技中の期間以外にも図柄変動停止表示中、デモ中、オリジナルモード設定中など実施例に記載される全ての期間が適用され、その期間に第一の表示や第二の表示が表示される構成であればよい。
次に、図62〜図104を用いて、本発明の第3実施形態〜第5実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図62〜図104に示す符号は、原則として第3実施形態〜第5実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、第3実施形態〜第5実施形態の説明では図62〜図104に示す符号を優先する。また、第3実施形態〜第5実施形態における実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、第3実施形態〜第5実施形態の各実施例および上述の他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
<<第3実施形態>>
以下、図面を用いて、本発明の第3実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図62を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きでかつ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図64参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図63は、図62のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図65参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、を配設している。
図64は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各図柄表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施の形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータを備え、肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図65を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタンセンサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図66(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図66(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図66(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図J」の10種類の特図が示されている。図66(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変または潜伏確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、いずれも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R時短無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図66(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図66(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図66(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図66(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図67を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図68を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(普図A)およびはずれ図柄(普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグはオンにされている。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグはオフにされている。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図変動時間決定用乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、回数切り確変タイプ(STタイプ)の遊技台の場合には、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグはオンにされている。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材234aの開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に所定の確変回数(例えば、10000回)をセットする(STタイプの場合)。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグはオンにされている。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブルを用いて大当りとするか、小当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブルを用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、特図2変動遊技が特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、特図1変動遊技が特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、例えば、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、実質的な保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図67に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図67に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図69を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図69(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図69(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図69(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図69(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図69(d)は、第1副制御部メイン処理のステップS413における画像制御処理の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、図70を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図70(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図70(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS809の次のステップS811では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS803に戻る。
図70(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図70(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1001では、第2副制御部メイン処理のステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1001の次のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技者に所定の操作を要求する操作要求報知(操作手段の操作を促す情報の報知の一例)を少なくとも実行可能な操作要求報知手段と、操作要求報知手段による操作要求報知の少なくとも一部または全体が遊技者に認識困難となるような動作を少なくとも実行可能な動作手段(報知制御手段の第二の制御により制御される手段の一例)とを備える。以下、遊技者に所定の操作を要求する操作要求報知、および当該操作要求報知の少なくとも一部または全体が遊技者に認識困難となるような動作のそれぞれの例について説明する。なお、操作要求報知は、所定の操作を要求していることを直接的に明示していてもよいし、直接的に明示していなくてもよい。例えば、所定の報知が行われている状態で所定の操作を行うことによって何か(例えば演出の一部または全部)が変化する場合には、当該所定の報知は操作要求報知に含まれる。
図71(a)は、装飾図柄表示装置208の表示の例を示している。図71(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面左上に位置する図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。ここで、図71(a)および後述する各図では、図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの太矢印で表している。装飾図柄表示装置208の画面右上には、第四図柄を表示可能な第四図柄表示領域208eと、特図変動遊技の保留数を数字で表示する特図保留数表示領域208fとが設けられている。本例では、第四図柄表示領域208eには、特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図1変動遊技の保留数が3つであることを示す数字「3」が表示されている。
図71(b)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図71(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面中央に位置する図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の画面右上に位置する第四図柄表示領域208eには黒丸が表示されており、特図保留数表示領域208fには「3」が表示されている。装飾図柄表示装置208の画面下方には、当該特図変動遊技に対応する変動アイコンを表示可能な変動アイコン表示領域700と、変動アイコン表示領域700の左方に位置し、特図1変動遊技の保留数と同数の保留アイコン(例えば、円形の画像)を表示可能な特図1保留アイコン表示領域701と、変動アイコン表示領域700の右方に位置し、特図2変動遊技の保留数と同数の保留アイコンを表示可能な特図2保留アイコン表示領域702と、が設けられている。本例では、変動アイコン表示領域700には変動アイコンが表示されておらず、特図1保留アイコン表示領域701には3つの保留アイコンが表示されており、特図2保留アイコン表示領域702には保留アイコンが表示されていない。本例では、特図保留数表示領域208fで保留数を表示しつつ、特図1保留アイコン表示領域701でも保留数を表示している。
図71(c)は、保留アイコンの表示態様の例を示している。図71(c)の上段に示すように、保留アイコンの中には、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示される場合がある。チャンスボタン136の押下を示唆するマークは、例えば、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を表す下向き矢印画像とを含んでいる。このようなマークを含む保留アイコンの表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。当該保留アイコンが表示されている状態でチャンスボタン136が押下されると、当該保留アイコンまたは他の保留アイコンの表示態様は、図71(c)の下段に示すように、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が円の周方向に等間隔(90°間隔)で記された態様や、所定のキャラクタ(例えば、サボハニ、番長など)の絵柄に合致した態様などの種々の態様に変化するようにしてもよい。なお、チャンスボタン136の押下によって態様が変化するのは、当該保留アイコン(チャンスボタン136の押下を示唆するマークを含む保留アイコン)であってもよいし、当該保留アイコン以外の他の保留アイコンであってもよいし、当該保留アイコンのみであってもよい。
図71(d)は、装飾図柄の停止表示態様の例を示している。図71(d)に示すように、装飾図柄は、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示された態様で表示される場合がある。チャンスボタン136の押下を示唆するマークは、例えば、「PUSH」という文字と、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を表す下向き矢印画像とを含んでいる。このようなマークを含む装飾図柄の停止表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。なお、図71(d)では「装飾2」の図柄を例示しているが、「装飾1」、「装飾3」〜「装飾10」のいずれの図柄であってもよい。例えば、変動表示される3つの装飾図柄のうち最初に停止する装飾図柄が図71(d)に示すような態様で停止表示された場合、遊技者によりチャンスボタン136が押下されると疑似連に移行する。また例えば、1つ目〜3つ目に停止する装飾図柄がそれぞれ図71(d)に示すような態様で停止表示され、停止表示される度に遊技者によりチャンスボタン136が押下され、チャンスボタン136が押下される度に抽選により成功または失敗が決定される場合に、全てが成功であったときには特別なSPリーチや特別なモードに移行する。また例えば、装飾図柄のいずれかが図71(d)に示すような態様で停止表示された場合、その状態でチャンスボタン136が押下されると、普通にチャンスボタン136が押下されたときに実行されるアクション(例えば、前述または後述の例に挙げたチャンスボタン押下時のアクション)が実行されるように構成してもよい。また例えば、図71(c)上段の保留アイコンと、図72の装飾図柄が同時に表示されている状態でチャンスボタン136の操作があった場合、そのボタン操作は、保留アイコンについて無効(例えば、反応しない、所定の演出を行わない)で装飾図柄について有効(例えば、反応する、所定の演出を行う)であってもよいし、保留アイコンについて有効で装飾図柄について無効であってもよいし、保留アイコンおよび装飾図柄の両方について無効であってもよいし、保留アイコンおよび装飾図柄の両方について有効であってもよい。なお、ボタン操作が一方について有効で他方について無効ある場合には、ボタン操作に基づき有効の方の演出を行った後は無効の方も有効になるようにしてもよい。
図71(e)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図71(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面上方には、右打ちを示唆する「→右打ち→」というメッセージが表示されている。このメッセージは、例えば確変中において遊技者に打ち方を示唆するために表示される。このようなメッセージの表示は、遊技者に右打ちを要求する操作要求報知に該当する。このメッセージは、例えば左側に設けられた普図始動口や、左打ち時にしか入賞しない特図1始動口に入賞した場合に、改めて警告表示として表示してもよい。
図71(f)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図71(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面上方には、左打ちを示唆する「←左打ち←」というメッセージが表示されている。このメッセージは、例えば確変(電サポ)が終了したときにおいて、遊技者に打ち方を示唆するために表示される。このようなメッセージの表示は、遊技者に左打ちを要求する操作要求報知に該当する。
図71(g)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図71(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面上方には、左打ちに戻すことを示唆する「左打ちに戻して下さい」というメッセージが表示されている。このメッセージは、例えば、左打ちすべき遊技状態で右打ちされた場合(例えば、左打ちすべき遊技状態に移行した後に、右打ちルートに設けられている普図始動口を遊技球が通過した場合)に警告として表示される。このようなメッセージの表示は、遊技者に左打ちを要求する操作要求報知に該当する。
図71(h)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図71(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面上方には、可変入賞口234を狙うことを示唆する「↑チャンスアタッカを狙え」というメッセージが表示されている。このメッセージは、例えば、大当り遊技における初期のラウンドや、小当り遊技において、可変入賞口234に入った球を使って演出を行う遊技台などで表示される。このようなメッセージの表示は、可変入賞口234を狙って遊技球を打ち出すことを遊技者に要求する操作要求報知に該当する。
図72(a)、(b)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図72(a)に示す状態では、装飾図柄表示装置208の画面下方に、「吉宗は・・・」というメッセージ(チュートリアル表示の一部)とともに、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示されている。この表示は、チャンスボタン136を押下することによって、チュートリアル表示の続きが表示されることを遊技者に示唆している。この状態でチャンスボタン136が押下されると、図72(b)に示すように、「八大将軍です」というチュートリアル表示の続きが表示される。図72(a)に示す「吉宗は・・・」というメッセージ、およびチャンスボタン136の押下を示唆するマークの表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。
図72(c)は、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208の表示の例を示している。図72(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面左上に位置する図柄表示領域208a〜208cには、当選した図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」が表示されている(この図柄組合せの表示自体が大当りの利益度を示す情報である場合がある)。装飾図柄表示装置208の画面上方には、大当り遊技中であることを報知する「〜大当り中〜」というメッセージが表示されている。また装飾図柄表示装置208には、大当り遊技の現ラウンド数(本例では「10R」)、連荘中に倒した敵の数などの大当り遊技中の演出に係る数値(本例では「16体撃破」)、連荘中に獲得した賞球数(本例では「28314pt」)等が表示されている。これらの表示は、可変入賞口234を狙って遊技球を打ち出すことを遊技者に要求する操作要求報知に該当する。なお、例えば賞球15個の可変入賞口234に1つの遊技球が入球した場合、表示される賞球数は、得られた賞球数「15」と可変入賞口234への入球で失われた球数「1」との差(純利益)である「14」(=15−1)であってもよいし、賞球数の「15」であってもよい。
また、装飾図柄表示装置208の画面左方には、「球を抜いてください」というメッセージが表示されている。このメッセージは、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。このメッセージは、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。
図72(d)は、装飾図柄表示装置208のデモ表示の例を示している。図72(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知する図柄組合せ「装飾2−装飾8−装飾0」が表示されている。第四図柄表示領域208eには、特図変動遊技が終了していることを示す白丸が表示され、特図保留数表示領域208fには、特図変動遊技の保留数が0であることを示す数字「0」が表示されている。すなわち、図柄表示領域208a〜208c、第四図柄表示領域208eおよび特図保留数表示領域208fは、この遊技台が空き台であることを表示している。これらの表示は、次の遊技者に遊技操作の開始を要求する操作要求報知に該当する場合がある。
また装飾図柄表示装置208の画面上方には、この遊技台が空き台(デモ中)であることを報知する「〜客待ち中〜」というメッセージが表示されている。なお、空き台であることを示す表示は、必ずしも本例のように文字メッセージで明示する必要はなく、画面の背景表示でデモ中であることが分かるようになっていてもよい。また、デモ中であることが分からなくても図柄が停止していることが分かればよい。これらの表示は、次の遊技者に遊技操作の開始を要求する操作要求報知に該当する場合がある。
また装飾図柄表示装置208の画面右方には、「ダイトモはこちら」というメッセージとともに、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示されている。この表示は、チャンスボタン136を押下することによって、会員制サービスに係る画面が表示されることを遊技者に示唆している。この表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。
図72(e)、(f)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図72(e)に示す状態では、装飾図柄表示装置208には、「Aリーチは発展に期待だ」という姫キャラクタのセリフ(チュートリアル表示の一部)とともに、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示されている。この表示は、チャンスボタン136を押下することによって、姫キャラクタのセリフに応答する他のキャラクタのセリフ(続きのチュートリアル表示)が表示されることを遊技者に示唆している。この状態でチャンスボタン136が押下されると、図72(f)に示すように、「爺出現でチャンスアップだ」という爺キャラクタのセリフが表示される。図72(e)に示す姫キャラクタのセリフ、およびチャンスボタン136の押下を示唆するマークの表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。
図72(g)、(h)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図72(g)に示す状態では、装飾図柄表示装置208の画面上方には、現時点の演出ステージがAステージであることを報知する「〜Aステージ〜」というメッセージが表示されている。また、装飾図柄表示装置208の画面右方には、「ステチェンするなら」というメッセージとともに、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示されている。「ステチェンするなら」というメッセージ、およびチャンスボタン136の押下を示唆するマークは、ステージチェンジ可能な状態(例えば、変動開始直後など)で表示されるものであり、チャンスボタン136を押下することによって演出ステージがAステージから別のステージに切り替えられることを遊技者に示唆している。この状態でチャンスボタン136が押下されると、図72(h)に示すように、演出ステージがAステージからBステージに切り替わるとともに、装飾図柄表示装置208の画面上方に表示されるメッセージが「〜Aステージ〜」から「〜Bステージ〜」に切り替わる。また、演出ステージがBステージに切り替わった後にも、ステージチェンジ可能な状態であれば、装飾図柄表示装置208の画面右方に、「ステチェンするなら」というメッセージと、チャンスボタン136の押下を示唆するマークとが表示される。この表示は、チャンスボタン136を押下することによって、演出ステージがBステージから別のステージに切り替えられることを遊技者に示唆している。これらの「ステチェンするなら」というメッセージやチャンスボタン136の押下を示唆するマークは、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。
図73(a)は、チャンスボタン136に代えて、あるいはチャンスボタン136に加えて、遊技者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとしてパチンコ機100に設けられ得る決定ボタン136aおよび選択ボタン136b、136cの構成の例を示している。図73(a)に示すように、決定ボタン136aは、円形状の平面形状を有している。左(または上)を選択する左選択ボタン136bは、「左」を示唆する平面形状(例えば、頂角が左側にする二等辺三角形状の形状、左向き矢印状の形状)を有しており、決定ボタン136aの左側に配置されている。右(または下)を選択する右選択ボタン136cは、「右」を示唆する平面形状(例えば、左選択ボタン136bと線対称の形状)を有しており、決定ボタン136aの右側に配置されている。
図73(b)、(c)は、図73(a)に示すボタン136a〜136cが設けられたパチンコ機100における装飾図柄表示装置208の表示の例を示している。図73(b)に示す状態では、図72(g)と同様に、装飾図柄表示装置208の画面上方には、現時点の演出ステージがAステージであることを報知する「〜Aステージ〜」というメッセージが表示されている。また、装飾図柄表示装置208の画面右方には、「Aステージ」というメッセージとともに、右選択ボタン136cの押下を示唆するマークが表示されている。「Aステージ」というメッセージ、および右選択ボタン136cの押下を示唆するマークは、ステージチェンジ可能な状態で表示されるものであり、右選択ボタン136cを押下することによって演出ステージがAステージから別のステージに切り替えられることを遊技者に示唆している。この状態で右選択ボタン136cが押下されると、図73(c)に示すように、演出ステージがAステージからBステージに切り替わるとともに、装飾図柄表示装置208の画面上方に表示されるメッセージが「〜Aステージ〜」から「〜Bステージ〜」に切り替わる。また、演出ステージがBステージに切り替わった後にも、ステージチェンジ可能な状態であれば、装飾図柄表示装置208の画面右方に、「Bステージ」というメッセージと、左選択ボタン136bの押下を示唆するマークとが表示される。この表示は、左選択ボタン136bを押下することによって、演出ステージがBステージから元のAステージに戻ることを遊技者に示唆している。これらの「Aステージ」、「Bステージ」というメッセージや、左選択ボタン136bまたは右選択ボタン136cの押下を示唆するマークは、遊技者に左選択ボタン136bまたは右選択ボタン136cの押下を要求する操作要求報知に該当する。図73(b)、(c)に示す操作要求報知は、図72(g)、(h)に示す操作要求報知と似ているが、図72(g)に示すボタン押下前の操作要求報知と、図72(h)に示すボタン押下後の操作要求報知とが同態様であるのに対し、図73(b)に示すボタン押下前の操作要求報知と、図73(c)に示すボタン押下後の操作要求報知とでは態様が異なっている。なお、A⇔B⇔C⇔Aのように3つのステージA、B、C(または4つ以上のステージ)が循環的に移行可能なタイプでもよい。この場合、図73(b)、(c)に示す操作要求報知では、左選択ボタン136bの押下を示唆するマーク、および右選択ボタン136cの押下を示唆するマークの両方が表示されるようにしてもよい。
また例えば、チャンスボタンが2つ設けられた遊技台において、第一のチャンスボタンの押下を要求する操作要求報知がなされている状態で第二のチャンスボタンを押下したときに所定の反応を示すようにしてもよい。
図73(d)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図73(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面中央には、チャンスボタン136を模したボタン画像と、メータを表すメータ動画像とが表示されている。メータ動画像は、例えば、横長長方形状の形状を有し、当該動画像の出現当初には全体が白色であり、時間の経過とともに左端から徐々に黒色部分が増加していく。これらのボタン画像およびメータ動画像は、チャンスボタン136を押下することを明示的に示唆するものではないが、当業者または遊技者であれば、これらの画像が、メータ動画像の全体が黒色となってしまう前にチャンスボタン136を押下すべきであることを暗示するものであることを認識できる。したがって、これらのボタン画像およびメータ動画像の表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。このように、操作要求報知には、所定の操作を明示的に要求する報知だけでなく、所定の操作が促されていることを当業者または遊技者が認識できるような報知も全て含まれる。なお、チャンスボタン136を押下すべきであることを暗示する報知は、3→2→1→0のようなカウントダウン表示を含んでいてもよい。
図73(e)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図73(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面上方には、現時点の演出モードが吉宗モードであることを報知する「吉宗モード」というメッセージが表示されている。特図保留数表示領域208fの上段には数字「3」が表示され、下段には数字「4」が表示されている。この表示は、特図1変動遊技の保留数が3つであり、特図2変動遊技の保留数が4つであることを報知している。特図保留数表示領域208fの下方には、遊技者にとって有利な状態に係る残り変動回数(例えば、時短の残り変動回数、ST機における確変の残り変動回数など)が表示されている(本例では「残70回」)。この表示は、遊技者に遊技球の打出し(始動口への入球)を要求する操作要求報知に該当する。
図73(f)、(g)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図73(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域700の上方には、爺キャラクタ画像と、爺キャラクタのセリフとしての「家紋が止まれば吉宗チャンス」というメッセージと、が表示されている。これらは、普図変動に係る演出として表示され、後述するルーレットで「家紋」図柄が停止表示されれば所定のチャンスタイムが開始されることを示唆するものである。これらの爺キャラクタ画像およびメッセージは、遊技者に遊技球の打出し(始動口への入球)を要求する操作要求報知に該当する。
図73(g)に示すように、普図当りおよび電チューロング開放当り時に入賞した保留については、当該保留が消化される前後に、変動アイコン表示領域700またはその近傍で、特別なアニメーション演出が行われる。例えば、電チューロング開放当り時に入賞した特図2の保留に対応する保留アイコンが特図2保留アイコン表示領域702から変動アイコン表示領域700に移動すると(保留が消化されると)、装飾図柄の変動表示とは別に、変動アイコン表示領域700内でルーレットの回転(演出用図柄の変動表示)が開始される。所定時間経過後にルーレットが停止すると、変動アイコン表示領域700内には複数種類の演出用図柄のうちいずれかの図柄が表示される。その後、変動アイコン表示領域700に停止表示される演出用図柄に基づき、種々の演出が実行される。図73(g)に示す例では、特図2の保留に対応する保留アイコンが変動アイコン表示領域700に移動するとともにルーレットの回転が開始され、ルーレットの停止により「千両箱」図柄が表示され、その後、「千両箱」図柄が画面上方に向かって移動する。このような「千両箱」図柄の動作(本例では表示位置の移動)は、特図始動口への入球により増加した保留が消化されることにより実行される動作であるため、操作要求報知(例えば、遊技球の打出しを要求する報知)に関連する操作要求関連動作に該当する。「千両箱」図柄が画面上方に向かって移動する際、当該「千両箱」図柄は一時的に爺キャラクタ画像に重なる。したがって、操作要求関連動作(「千両箱」図柄の表示位置の移動)により、操作要求報知(爺キャラクタ画像の表示)の視認が困難になる。
図73(h)は、装飾図柄表示装置208のデモ表示の例を示している。図73(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知する図柄組合せ「装飾2−装飾8−装飾0」が表示されている。第四図柄表示領域208eには、特図変動遊技が終了していることを示す白丸が表示され、特図保留数表示領域208fには、特図変動遊技の保留数が0であることを示す数字「0」が表示されている。すなわち、図柄表示領域208a〜208c、第四図柄表示領域208eおよび特図保留数表示領域208fは、この遊技台が空き台であることを表示している。これらの表示は、次の遊技者に遊技操作の開始を要求する操作要求報知に該当する場合がある。
また装飾図柄表示装置208の画面上方には、この遊技台が空き台(デモ中)であることを報知する「〜客待ち中〜」というメッセージが表示されている。この表示は、次の遊技者に遊技操作の開始を要求する操作要求報知に該当する場合がある。
また装飾図柄表示装置208の画面下方には、「ボタンPUSHでメニュー表示」というメッセージがテロップ表示されている。この表示は、チャンスボタン136を押下することによってメニュー画面(例えば、会員制サービスに係る画面)が表示されることを遊技者に示唆している。この表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。また、チャンスボタン136の押下に基づいて表示されるメニュー画面は、画面上に表示されている各種情報と重複して表示されるようにしてもよい。このようなメニュー画面の表示は、操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に認識困難となる動作に該当する場合がある。
図74(a)、(b)は、装飾図柄表示装置208、およびその周囲に設けられた演出可動体(可動役物)の例を示している。図74(a)、(b)に示す例では、装飾図柄表示装置208の周囲には、図64に示した演出可動体224に加えて、演出可動体800、802が設けられている。演出可動体224、800、802は、例えば、所定の演出抽選に当選した場合などに、所定の動作パターンで動作する。なお、以下の説明で「重なる」、「重ならない」とは、遊技者側から見たときのものである。
本例の演出可動体224の前腕部224bは、ステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内で回動可能である。前腕部224bは、一方の可動端位置(例えば、初期位置、待機位置)にある状態では装飾図柄表示装置208の画面とは重ならないようになっている(図74(a)参照)。また前腕部224bは、他方の可動端位置(例えば、最大可動端位置、演出位置)にある状態では装飾図柄表示装置208の画面の一部に重なるようになっている(図74(b)参照)。
演出可動体800は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体800は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。演出可動体800は、上方の可動端位置にある状態では装飾図柄表示装置208の画面上端よりも上方に位置し、画面とは重ならないようになっている(図74(a)参照)。また演出可動体800は、下方の可動端位置にある状態では装飾図柄表示装置208の画面の上方の一部に重なるようになっている(図74(b)参照)。本例では、演出可動体800が下方の可動端位置にある状態では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cや第四図柄表示領域208e、特図保留数表示領域208f等が、演出可動体800により遮蔽されて視認できなくなる。ただし、第四図柄表示領域208eは、演出可動体800の位置に関わらず常に視認できるようになっていてもよい。
演出可動体802は、パンダを模した形状を有している。演出可動体802は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。本例では、装飾図柄表示装置208の前方に、画面下端と同程度の高さの水平なステージ(不図示)が設けられている。このステージには、演出可動体802の上下方向の移動が可能な開口部が設けられている。演出可動体802は、下方の可動端位置にある状態では、一部(本例ではパンダの頭部)のみがステージ上に露出し、他の部分(本例ではパンダの胴体、手足等)はステージの下方に格納されている(図74(a)参照)。またこの状態では、ステージ上にある演出可動体802の一部は、装飾図柄表示装置208の画面の下方の一部と重なるようになっている。ステージ下方に格納されている演出可動体802の他の部分は、遊技者からは視認できない。
また演出可動体802は、上方の可動端位置にある状態では、ほぼ全体がステージ上に現れる(図74(b)参照)。またこの状態では、演出可動体802のほぼ全体が装飾図柄表示装置208の画面の下方の一部と重なるようになっている。本例では、演出可動体802は、いずれの位置においても装飾図柄表示装置208の画面と重なるようになっているが、例えば下方の可動端位置にある状態では装飾図柄表示装置208の画面とは重ならないようになっていてもよい。
ここで、図74(b)のA部に示すように、下方の可動端位置にある演出可動体800と、上方の可動端位置にある演出可動体802とは、互いに接触しないようになっている。したがって、演出可動体800および802は、それぞれがいずれの位置にあっても互いに接触することはない。一方、図74(b)のB部に示すように、下方の可動端位置にある演出可動体800と、他方の可動端位置にある演出可動体224の前腕部224bとは、互いに接触する。このため、これらの演出可動体の動作パターンを規定する演出データは、演出可動体800および前腕部224bがこれらの位置に同時に到達しないように設計されている。
演出可動体224、800、802が装飾図柄表示装置208の画面と重なる位置に移動または回動すると、当該画面の一部が視認できなくなる場合がある。したがって、装飾図柄表示装置208の画面と重なる位置への演出可動体224、800、802の移動または回動は、装飾図柄表示装置208での操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に認識困難となる動作に該当する場合がある。
図75(a)〜(c)は、装飾図柄表示装置208の表示および遮蔽装置246の動作の例を示している。図75(a)に示す状態では、遮蔽装置246は全開状態にあり、装飾図柄表示装置208の画面全体が視認可能である。装飾図柄表示装置208の画面左上に位置する図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の画面右下に位置する第四図柄表示領域208eには黒丸が表示されており、特図保留数表示領域208fには「3」が表示されている。装飾図柄表示装置208の画面左方には、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。このメッセージは、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。このメッセージは、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。
図75(b)に示す状態では、遮蔽装置246は全閉状態にあり、装飾図柄表示装置208の画面は遮蔽装置246の格子の孔から部分的にのみ視認可能である。これにより、装飾図柄表示装置208の変動中の装飾図柄、および「球抜きしてください」というメッセージは視認困難になっている。本例の遮蔽装置246(右扉246b)には、全閉状態における第四図柄表示領域208eおよび特図保留数表示領域208f(または第四図柄表示領域208eのみ)に対応する位置に、開口部246cが設けられている。これにより、遮蔽装置246が全閉状態であっても、第四図柄表示領域208eおよび特図保留数表示領域208f(または第四図柄表示領域208eのみ)は視認可能となっている。
遮蔽装置246が全閉状態にあるときには、装飾図柄表示装置208での表示態様を通常とは異なる態様としてもよい。例えば、図75(c)に示す例では、図柄表示領域208a〜208cが必要に応じて縮小および/または移動することにより、装飾図柄が遮蔽装置246(左扉246a)の格子の孔から容易に視認可能になっている。なお、扉が移動し終わったときには図75(b)または(c)に示すような状態であるが、扉の移動中は装飾図柄やメッセージ等がこれより視認困難な状態であってもよい。
遮蔽装置246の閉動作は、装飾図柄表示装置208での操作要求報知(「球抜きしてください」というメッセージ)の少なくとも一部が遊技者に認識困難となる動作に該当する。
なお、本例の遮蔽装置246に設けられてる隙間(孔)は、その周囲が部材によって「ロ」の字状に囲まれているが、遮蔽装置246には、周囲が部材によって「コ」の字状に囲まれた切欠き状の隙間が設けられていてもよい。
図75(d)〜(f)は、装飾図柄表示装置208の表示、および演出可動体の動作の例を示している。図75(d)〜(f)に示す例では、装飾図柄表示装置208の周囲には、演出可動体800、804が設けられている。
演出可動体800は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体800は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。演出可動体800は、少なくとも、装飾図柄表示装置208の画面とは重ならない位置と、装飾図柄表示装置208の画面の一部と重なる位置とをとり得るようになっている。演出可動体800は、例えば、移動の途中に一時的に第四図柄表示領域208eを遮蔽する場合があるが、第四図柄表示領域208eを遮蔽する位置では停止しないようになっていてもよい。
演出可動体804は、液晶表示装置等を用いたサブ表示装置を備えている。演出可動体804は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。本例では、演出可動体804の備えるサブ表示装置には、少なくとも、特図1の保留数と同数の保留アイコンを表示可能な特図1保留アイコン表示領域701が設けられている。また、サブ表示装置は、遊技者に所定の操作を要求するメッセージ等を表示可能になっている。
図75(d)に示す状態では、装飾図柄表示装置208の画面の下端部のごく一部が演出可動体804と重なっているが、装飾図柄表示装置208の実質的な表示の全てが視認可能である。装飾図柄表示装置208の画面左上に位置する図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の画面右上に位置する第四図柄表示領域208eには黒丸が表示されており、特図保留数表示領域208fには「3」が表示されている。装飾図柄表示装置208の画面左下には、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。このメッセージは、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。このメッセージは、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。一方、演出可動体804に設けられた特図1保留アイコン表示領域701には、3つの保留アイコンが表示されている。図示していないが、もう一つの演出可動体800は、装飾図柄表示装置208の画面上端よりも上方に位置している。
図75(e)に示す状態では、演出可動体804が上方に少し移動するとともに、移動した演出可動体804のサブ表示装置には「チャンスボタン押せ」というメッセージが表示されている。このメッセージは、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。また、装飾図柄表示装置208に表示されている「球抜きしてください」というメッセージは、演出可動体804の移動により視認困難になっている。すなわち本例では、操作要求報知を表示する演出可動体804自体が、別の操作要求報知を視認困難にしている。なお、装飾図柄表示装置208の「球抜きしてください」というメッセージが視認困難になる代わりに、演出可動体804のサブ表示装置に同内容の表示がされるようにしてもよい。
図75(f)は、チャンスボタン136が押下された後の状態を示している。本例では、装飾図柄表示装置208の表示等によりチャンスボタン136の押下が示唆されている期間内にチャンスボタン136が押下され、かつ、所定の演出抽選に当選した場合に、演出可動体800が下方に移動する。なお、演出可動体800は、チャンスボタン136の押下が示唆されている期間内にチャンスボタン136が押下された場合には必ず動作するようになっていてもよい。図75(f)に示す状態では、演出可動体800は、下方に移動して装飾図柄表示装置208の画面に重なっている。本例では、チャンスボタン136の押下により下方に移動した演出可動体800は、装飾図柄表示装置208の画面の一部を遮蔽するが、当該画面のうち図柄表示領域208a〜208c、第四図柄表示領域208e、特図保留数表示領域208f、および操作要求報知(「球抜きしてください」というエラー(第一のエラー)に関するメッセージ(第1エラー情報表示EE1))には重ならないように停止する。なお、下方に移動した演出可動体800は、装飾図柄表示装置208の操作要求報知(「球抜きしてください」というメッセージ)を遮蔽し、当該操作要求報知を視認困難にしてもよい。なお、装飾図柄表示装置208の画面に「チャンスボタンを押せ」という表示があり、チャンスボタンが押下されると演出可動体804が移動し、当該演出可動体804によって「チャンスボタンを押せ」の表示(遊技に関する表示)が視認困難になるようにしてもよい。
また、演出可動体800は、演出可動体804(サブ表示装置)と重なる位置にまで移動し、サブ表示装置の操作要求報知(「チャンスボタン押せ」というメッセージ)を遮蔽して当該操作要求報知を視認困難にしてもよい。すなわち、操作要求報知(例えば、「チャンスボタン押せ」というメッセージ)の少なくとも一部は、当該操作要求報知に関連する動作(例えば、チャンスボタン136の押下を少なくとも含む所定の条件が成立したことに基づいて実行される演出可動体800の移動動作)によって認識困難となるようにしてもよい。
装飾図柄表示装置208の画面と重なる位置への演出可動体800、804の移動、またはサブ表示装置の画面と重なる位置への演出可動体800の移動は、装飾図柄表示装置208またはサブ表示装置での操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に認識困難となる動作に該当する場合がある。
図76は、前面枠扉106に設けられる透明板部材118の構成の例を示している。図76に示すように、透明板部材118の一端部(本例では左上の端部)には、透明板部材118内に光を入射させる複数(例えば3つ)の光源850が設けられている。光源850としては例えばLED等が用いられる。複数の光源850は、透明板部材118の面内方向において比較的狭い所定の配置間隔で配置されている。また、透明板部材118の別の端部(本例では右下の端部)には、透明板部材118内に光を入射させる複数(例えば、光源850の個数と同数)の光源852が設けられている。光源852としては例えば光源850と同一のLED等が用いられる。複数の光源は、透明板部材118の面内方向において、光源850の配置間隔よりも広い配置間隔で配置されている。光源850、852は、例えば、第1副制御部400または第2副制御部500により発光制御され、所定条件が成立したときに発光する。
透明板部材118の第1領域118aにおける表面または裏面には、光源850からの光を反射または散乱させるドットパターン(例えば、多数の凹部、凸部、凹凸など)が形成されている。光源850からの光は、透明板部材118内に入射して内部を導光し、ドットパターンの形成された第1領域118aで反射または散乱して外部に取り出される。これにより、光源850が発光すると、遊技者には透明板部材118の第1領域118aが発光しているように視認される。光源850の配置間隔は比較的狭いため、光源850からの光のうち第1領域118aのドットパターンに入射する光の割合を高くすることができる。このため、第1領域118aの発光強度は比較的高くなる。
透明板部材118の第2領域118bにおける表面または裏面には、光源852からの光を反射または散乱させるドットパターン(例えば、多数の凹部、凸部、凹凸など)が形成されている。光源852からの光は、透明板部材118内に入射して内部を導光し、ドットパターンの形成された第2領域118bで反射または散乱して外部に取り出される。これにより、光源852が発光すると、遊技者には透明板部材118の第2領域118bが発光しているように視認される。光源852の配置間隔は光源850の配置間隔よりも広いため、光源852からの光は透明板部材118内で分散し易く、光源852からの光のうち第2領域118bのドットパターンに入射する光の割合が低くなり易い。このため、第2領域118bの発光強度は第1領域118aよりも低くなる場合がある。
透明板部材118の第1領域118aや第2領域118bが発光すると、遊技者から見て第1領域118aや第2領域118bの奥側に重なって配置される装飾図柄表示装置208等の表示装置は視認困難になる。このため、光源850、852の発光による第1領域118aや第2領域118bの発光は、装飾図柄表示装置208等の表示装置での操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に認識困難となる動作に該当する場合がある。
図77(a)、(b)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図77(a)に示す状態では、装飾図柄表示装置208には、「Aリーチは発展に期待だ」という姫キャラクタのセリフ(チュートリアル表示の一部)とともに、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示されている。この表示は、チャンスボタン136を押下することによって、姫キャラクタのセリフに応答する他のキャラクタのセリフ(続きのチュートリアル表示)が表示されることを遊技者に示唆している。この状態でチャンスボタン136が押下されると、図77(b)に示すように、「爺出現でチャンスアップだ」という爺キャラクタのセリフが表示される。爺キャラクタのセリフは、姫キャラクタのセリフと重なって手前のレイヤーに表示されるため、姫キャラクタのセリフは視認困難となっている。図77(a)に示す姫キャラクタのセリフ、およびチャンスボタン136の押下を示唆するマークの表示は、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。また、図77(b)に示す爺キャラクタのセリフの表示は、操作要求報知の少なくとも一部(姫キャラクタのセリフ)が遊技者に認識困難となる動作に該当する。本例では、チャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知の少なくとも一部(姫キャラクタのセリフ)は、当該操作要求報知に関連する動作(チャンスボタン136が押下されたことに基づいて実行される爺キャラクタのセリフの表示)によって遊技者に認識困難となっている。
図77(c)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図77(c)に示す状態では、装飾図柄表示装置208の画面中央には、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示されている。このマークは、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。また、装飾図柄表示装置208の画面左方には、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。このメッセージは、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。このメッセージの下方には、主人公キャラクタ画像が表示されている。主人公キャラクタ画像の背後には、主人公キャラクタのオーラを表すエフェクト画像が表示されている。このエフェクト画像は、主人公キャラクタ画像よりも奥で、「球抜きしてください」というエラー(第一のエラー)に関するメッセージ(第1エラー情報表示EE1)よりも手前のレイヤーに配置されている。エフェクト画像は、遊技者によるチャンスボタン136の長押しによって徐々に大きくなっている。
図77(c)に示す状態のエフェクト画像は、「球抜きしてください」というメッセージに重なっており、当該メッセージを視認困難にしている。徐々に大きくなっているエフェクト画像の表示は、操作要求報知の少なくとも一部(「球抜きしてください」というメッセージ)が遊技者に認識困難となる動作に該当する。図77(c)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を示唆するマークは、エフェクト画像によって視認困難にはなっていないが、エフェクト画像によって視認困難になるようにしてもよい。この場合、チャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知の少なくとも一部(チャンスボタン136の押下を示唆するマーク)は、当該操作要求報知に関連する動作(チャンスボタン136が長押しされたことに基づいて実行されるエフェクト画像の表示サイズの拡大)によって遊技者に認識困難となる。本例では、エフェクト画像の大きさと大当りの期待度とには関連性があり、例えば、大当りの期待度が高い場合にはエフェクト画像が大きくなり易い。また、エフェクト画像が大きい場合には操作要求報知が視認困難となる度合いが高くなり易い。結果として、大当りの期待度が高い場合には、操作要求報知が視認困難となる度合いが高くなり易い。
図77(d)は、装飾図柄表示装置208の表示の別の例を示している。図77(d)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を示唆するマークが、「球抜きしてください」というメッセージの手前に重なって表示され、当該メッセージを視認困難にしている。この例では、「球抜きしてください」というメッセージ、およびチャンスボタン136の押下を示唆するマークは、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。また、チャンスボタン136の押下を示唆するマークの表示は、操作要求報知の少なくとも一部(「球抜きしてください」というメッセージ)が遊技者に認識困難となる動作に該当する。
図77(e)、(f)は、装飾図柄表示装置208の表示、およびスピーカ120からの音声出力の例を示している。図77(e)に示す状態では、装飾図柄表示装置208の画面中央には、「PUSH!!」というメッセージとともにチャンスボタン136の押下を示唆するマークが表示されている。これらのメッセージおよびマークは、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知に該当する。また、装飾図柄表示装置208の画面左方には、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。このメッセージは、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。さらに、スピーカ120からは、「球を抜いてください」という音声メッセージが中音量で、所定の間隔で繰り返し出力されている。この音声メッセージの出力は、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。
この状態でチャンスボタン136が押下され、かつ、所定の演出抽選に当選すると、図77(f)に示すように、演出可動体800が装飾図柄表示装置208の画面と重なる位置に移動するとともに、スピーカ120からは「ジャキーン」という効果音が大音量で出力される。スピーカ120からは「球を抜いてください」という音声メッセージが中音量で繰り返し出力されているが、この音声メッセージは、上記の効果音が大音量で出力されることにより認識困難となっている。すなわち、「ジャキーン」という効果音の大音量での出力は、操作要求報知の少なくとも一部(「球を抜いてください」という音声メッセージの出力)が遊技者に認識困難となる動作に該当する。
図78は、装飾図柄表示装置208の画面に表示される第一の表示および第二の表示と、画面の手前を上下方向に移動可能であり第一の表示および第二の表示を遮蔽可能な遮蔽手段との関係の例を示している。図78および後述する図79〜図81において、第一の表示および第二の表示は、いずれも遊技者に所定の操作を要求する操作要求報知に該当するものとする。また図78〜図80において、遮蔽手段は、当該操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に視認困難となる動作を実行可能な動作手段に該当するものとする。第一の表示は画面下方に位置しており、第二の表示は第一の表示よりも上方に位置している。図78(a)〜(h)は、遮蔽手段が下方から上方に移動する様子を時系列で示している。
図78(a)に示す状態では、遮蔽手段(図78(a)では図示せず)は、装飾図柄表示装置208の画面下端よりも下方に位置している。この状態では、第一の表示および第二の表示は視認可能である。
図78(b)に示す状態では、遮蔽手段の上端部は、装飾図柄表示装置208の画面下端よりも上方に位置しているが、第一の表示よりも下方に位置している。この状態では、第一の表示および第二の表示は視認可能である。
図78(c)に示す状態では、遮蔽手段は、第一の表示の全体と重なっているが、第二の表示とは重なっていない。この状態では、第一の表示は視認困難(例えば、全体が視認不可能)であるが、第二の表示は視認可能である。
図78(d)に示す状態では、遮蔽手段は、第一の表示の全体と重なっているとともに、第二の表示の下部とも重なっている。この状態では、第一の表示は視認困難(例えば、全体が視認不可能)であり、第二の表示も視認困難(例えば、一部が視認不可能)である。
図78(e)に示す状態では、遮蔽手段は、第一の表示の上部と重なっているとともに、第二の表示の全体とも重なっている。この状態では、第一の表示は視認困難(例えば、一部が視認不可能)であり、第二の表示も視認困難(例えば、全体が視認不可能)である。
図78(f)に示す状態では、遮蔽手段は、第一の表示とは重なっていないが、第二の表示の全体と重なっている。この状態では、第一の表示は視認可能であるが、第二の表示は視認困難(例えば、全体が視認不可能)である。
図78(g)に示す状態では、遮蔽手段は、第一の表示とは重なっていないが、第二の表示の上部と重なっている。この状態では、第一の表示は視認可能であるが、第二の表示は視認困難(例えば、一部が視認不可能)である。
図78(h)に示す状態では、遮蔽手段は、第二の表示よりも上方に位置している。この状態では、第一の表示および第二の表示は視認可能である。
以上の説明では、隠すもの(遮蔽手段)が1つであり、隠されるもの(第一の表示、第2の表示)が2つである例を示したが、隠すものが2つ以上であってもよいし、隠されるものが1つまたは3つ以上であってもよい。
図79および図80は、装飾図柄表示装置208の画面に表示される第一の表示および第二の表示と、画面の手前を上下方向に移動可能な遮蔽手段との関係の例を示している。遮蔽手段の左右方向の幅は画面の幅よりも狭いものとする。また、遮蔽手段は、画面の左右方向中心部付近を上下方向に移動するものとする。図中の破線は、遮蔽手段の左端および右端の移動軌跡を表している。
図79(a)に示す例では、第一の表示および第二の表示はいずれも横長であり、それぞれの左右方向の幅は遮蔽手段の左右方向の幅よりも狭い。第一の表示の左端は遮蔽手段の左端の移動軌跡よりも右側に位置し、第一の表示の右端は遮蔽手段の右端の移動軌跡よりも左側に位置している。第二の表示の左端は遮蔽手段の左端の移動軌跡よりも左側に位置し、第二の表示の右端は遮蔽手段の右端の移動軌跡よりも左側に位置している。第一の表示および第二の表示の上下方向の高さは、いずれも遮蔽手段の上下方向の高さよりも低い。この場合、第一の表示は、遮蔽手段の位置によって、遮蔽手段とは重ならない非遮蔽状態(視認可能な状態)、一部が遮蔽手段と重なる一部遮蔽状態(一部が視認困難な状態)、全体が遮蔽手段と重なる全遮蔽状態(全体が視認困難な状態)、の3状態をとり得る。第二の表示は、遮蔽手段の位置によって、非遮蔽状態、一部遮蔽状態、の2状態をとり得る。第二の表示は全遮蔽状態をとることはない。例えば、遮蔽手段が下方の可動端から上方の可動端に向かって移動したとき、第一の表示は、非遮蔽状態→一部遮蔽状態→全遮蔽状態→一部遮蔽状態→非遮蔽状態の順に変化し、第二の表示は、非遮蔽状態→一部遮蔽状態→非遮蔽状態の順に変化する。
図79(b)に示す例では、第一の表示は図79(a)と同様であるが、第二の表示は縦長であり、画面の右端に配置されている。第二の表示は、遮蔽手段の右端の移動軌跡よりも右側に位置している。この場合、第一の表示は上記と同様の3状態をとり得る。第二の表示は、遮蔽手段がどの位置にあっても非遮蔽状態をとる。
図79(c)に示す例では、第一の表示は図79(a)と同様であるが、第二の表示は第一の表示の真上に配置されている。第一の表示および第二の表示はいずれも、遮蔽手段の左端の移動軌跡と右端の移動軌跡との間に位置している。また、第二の表示の上端部から第一の表示の下端部までの距離は、遮蔽手段の上下方向の高さよりも長いものとする。この場合、第一の表示および第二の表示はそれぞれ、遮蔽手段の位置によって、非遮蔽状態、一部遮蔽状態、全遮蔽状態、の3状態をとり得る。ただし、第一の表示および第二の表示の両方が同時に、全遮蔽状態をとることはない。
図79(d)に示す例では、図79(c)の配置と比較すると、第一の表示と第二の表示の配置が入れ替わっている。この場合、第一の表示および第二の表示はそれぞれ、遮蔽手段の位置によって、非遮蔽状態、一部遮蔽状態、全遮蔽状態、の3状態をとり得る。ただし、第一の表示および第二の表示の両方が同時に、全遮蔽状態をとることはない。
図80(a)に示す例では、図79(c)の配置と比較すると、第二の表示の左右方向の幅が遮蔽手段の左右方向の幅よりも広くなっている。第二の表示の左端は遮蔽手段の左端の移動軌跡よりも左側に位置し、第二の表示の右端は遮蔽手段の右端の移動軌跡よりも右側に位置している。この場合、第一の表示は非遮蔽状態、一部遮蔽状態、全遮蔽状態の3状態をとり得るのに対し、第二の表示は全遮蔽状態をとることはなく、非遮蔽状態、一部遮蔽状態の2状態をとり得る。
図80(b)に示す例では、第一の表示は画面の左寄りに配置され、第二の表示は第一の表示の右側に配置されている。第一の表示の左端から第二の表示の右端までの距離は、遮蔽手段の左右方向の幅よりも広くなっている。第一の表示の左端は、遮蔽手段の左端の移動軌跡よりも左側に位置している。第二の表示の右端は、遮蔽手段の右端の移動軌跡よりも右側に位置している。この場合、第一の表示および第二の表示はいずれも全遮蔽状態をとることはなく、非遮蔽状態、一部遮蔽状態の2状態をとり得る。
図80(c)に示す例では、図80(b)の配置と比較すると、遮蔽手段の幅が左側に広がっている。第一の表示の左端から第二の表示の右端までの距離は、遮蔽手段の左右方向の幅よりも広いが、第一の表示の左端は遮蔽手段の左端の移動軌跡よりも右側に位置している。この場合、第一の表示は非遮蔽状態、一部遮蔽状態、全遮蔽状態の3状態をとり得る。第二の表示は全遮蔽状態をとることはなく、非遮蔽状態、一部遮蔽状態の2状態をとり得る。
図80(d)に示す例では、第一の表示が第二の表示の左上に位置している。第一の表示の上端から第二の表示の下端までの距離は、遮蔽手段の上下方向の幅よりも長い。この場合、第一の表示は非遮蔽状態、一部遮蔽状態、全遮蔽状態の3状態をとり得る。第二の表示は全遮蔽状態をとることはなく、非遮蔽状態、一部遮蔽状態の2状態をとり得る。
図78〜図80では遮蔽手段が上下方向に移動する例について説明したが、遮蔽手段が別の方向(例えば、左右方向)に移動する例についても同様に考えることができる。
図81(a)〜(d)は、装飾図柄表示装置208の画面に表示される第一の表示および第二の表示の例を時系列で示している。第一の表示および第二の表示は、いずれも遊技者に所定の操作を要求する操作要求報知に該当するものとする。例えば、第一の表示は画面の左側に配置されており、第二の表示は画面の中央部下寄りに配置される。
図81(a)は、ある特図変動遊技が実行されている状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄表示領域208eには、特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図保留数が3つであることを示す数字「3」が表示されている。この状態では、第一の表示および第二の表示の両方が画面に表示されている。
図81(b)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cにははずれを報知する図柄組合せが停止表示されており、第四図柄表示領域208eには特図変動停止中であることを示す白丸が表示されている。この状態では、依然として第一の表示および第二の表示の両方が画面に表示され続けている。
図81(c)は、次の特図変動遊技が開始された状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄表示領域208eには特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図保留数が3から2に減少したことを示す数字「2」が表示されている。この状態では、第一の表示は表示され続けているが、第二の表示は消去されている。
図81(d)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cにははずれを報知する図柄組合せが停止表示されており、第四図柄表示領域208eには特図変動停止中であることを示す白丸が表示されている。この状態では、第一の表示が表示され続けている。
このように、操作要求報知に該当する表示には、複数変動期間に跨って表示され続けるもの(本例では第一の表示)と、次変動の開始とともに消去されるもの(本例では第二の表示)とがある。
図81(e)〜(h)は、装飾図柄表示装置208の画面に表示される第一の表示および第二の表示の別の例を時系列で示している。
図81(e)は、ある特図変動遊技が実行されている状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われており、第四図柄表示領域208eには、特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図保留数が3つであることを示す数字「3」が表示されている。この状態では、第一の表示が画面に表示されている。
図81(f)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cにははずれを報知する図柄組合せが停止表示されており、第四図柄表示領域208eには特図変動停止中であることを示す白丸が表示されている。この状態では、第一の表示に加えて第二の表示が新たに表示される。
図81(g)は、次の特図変動遊技が開始された状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄表示領域208eには特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図保留数が3から2に減少したことを示す数字「2」が表示されている。この状態では、第一の表示は表示され続けているが、第二の表示は消去されている。
図81(h)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cにははずれを報知する図柄組合せが停止表示されており、第四図柄表示領域208eには特図変動停止中であることを示す白丸が表示されている。この状態では、第一の表示に加えて第二の表示が再び表示される。
このように、操作要求報知に該当する表示には、複数変動期間に跨って表示されるが、図柄停止表示期間中にのみ表示されて図柄変動表示期間中には消去されるもの(本例では第二の表示)がある。
図82は、本実施の形態のパチンコ機100で実行される演出の具体例1を時系列で示している。図82(a)〜(d)に示す例では、所定の演出開始条件が成立したことに基づき、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決する対決演出が実行されるものとする。対決演出が開始されると、図82(a)に示すように、装飾図柄表示装置208には主人公キャラクタと敵キャラクタとの対決シーンの動画像が表示される。また、遊技者にチャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知として、「長押しで気合をためろ」という文字メッセージと、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を表す下向き矢印画像とが、画面の中央部に表示される。なお、本例の操作要求報知ではチャンスボタン136の長押し操作を要求しているが、チャンスボタン136の1回または複数回の押下(短押しでも可)を要求するものであってもよい。また、画面左方には、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知として、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。本例では、「球抜きしてください」というメッセージは主人公キャラクタの一部と重なっているが、重なっていなくてもよい。また本例では、「球抜きしてください」というメッセージは、主人公キャラクタ画像や後述するオーラ画像よりも手前のレイヤーに表示されているが、主人公キャラクタ画像やオーラ画像よりも奥のレイヤーに表示されてもよいし、主人公キャラクタ画像およびオーラ画像のうちの一方よりも奥で他方よりも手前のレイヤーに表示されてもよい。
遊技者によりチャンスボタン136が押下(例えば長押し)されると、本例では、図82(b)に示すように、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知が終了する。なお、チャンスボタン136が押下された後も、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知が表示され続けてもよい。また、対決シーンの動画像は引き続き表示されており、チャンスボタン136の長押し操作が行われると、長押し操作の時間の長さによって演出態様が変化する場合がある。本例では、チャンスボタン136の長押し操作が所定時間以上になると、主人公キャラクタの背後にはオーラ画像が表示される。図82(b)に示す状態では、比較的小さいオーラ画像が表示されている。「球抜きしてください」というメッセージは、オーラ画像が表示されることによって視認困難になっている。オーラ画像の表示は、装飾図柄表示装置208での操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に視認困難となる動作に該当する。
表示されるオーラ画像の大きさは、チャンスボタン136の長押し操作の時間が長くなるに従って徐々に大きくなる場合がある。例えば、図82(b)に示す状態からチャンスボタン136の長押し操作がさらに継続されると、図82(c)に示すように、オーラ画像の表示サイズが拡大される場合がある。オーラ画像の表示サイズが拡大されることによって、「球抜きしてください」というメッセージがさらに視認困難になる。オーラ画像の表示サイズの拡大は、装飾図柄表示装置208での操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に視認困難となる動作に該当する。
また、図82(c)に示す状態からチャンスボタン136の長押し操作がさらに継続されると、図82(d)に示すようにオーラ画像がさらに拡大される場合がある。オーラ画像が大きくなるほど、「球抜きしてください」というメッセージが視認困難となる度合いが高まる。本例では、オーラ画像が大きければ大きいほど期待度の高い演出であることを表している。当該演出におけるオーラ画像の大きさの上限は、当該変動開始時の乱数抽選等により予め決定されている。なお、遊技者がチャンスボタン136の長押し操作を途中でやめた場合には、オーラ画像の大きさは長押し操作をやめた時点での大きさに維持されてもよいし、オーラ画像の大きさが徐々に小さくなってもよい。
本例の演出表示が終了する時点でのオーラ画像の大きさは、予め決定されたオーラ画像の大きさの上限と、チャンスボタン136の長押し操作時間とによって決まる。例えば、オーラ画像の大きさの上限が最大値(例えば図82(d)に示す大きさ)に設定される確率は、当該変動の当否判定結果が大当りである場合には相対的に高く、当否判定結果がはずれである場合には相対的に低くなっている。また、オーラ画像の大きさの上限が最小値(例えば図82(b)に示す大きさ)に設定される確率は、当該変動の当否判定結果が大当りである場合には相対的に低く、当否判定結果がはずれである場合には相対的に高くなっている。
一方、予め決定されたオーラ画像の大きさの上限が最大値であったとしても、チャンスボタン136の長押し操作時間が短い場合には、オーラ画像の大きさが小さいままで演出表示が終了する場合がある。本例では、チャンスボタン136の長押し操作時間の上限は、当該演出の開始から終了までの時間(例えば、1変動期間、複数変動に跨って実行される演出の場合には当該複数変動期間)である。したがって、演出の期間そのものが短い場合、長押し操作時間が短くなり易いため、期待度の高い演出が実行され難い場合がある。これに対し、演出の期間が長い場合、長押し操作時間が長くなり易いため、期待度の高い演出が実行され易い場合がある。
本例では、「球抜きしてください」というメッセージは、オーラ画像よりも手前のレイヤーに表示されているため、視認困難の度合いが高まっても視認不能にはならない場合があるが、一部が視認不能になるようにしてもよいし、全体が視認不能になるようにしてもよい。
また本例では、操作要求報知(例えば、「球抜きしてください」というメッセージ)の少なくとも一部は、所定の動作(例えば、オーラ画像の表示、オーラ画像の表示サイズの拡大)によって遊技者に視認困難となる。ここで、操作要求報知の少なくとも一部が視認困難になる、という状態には、操作要求報知の一部が視認困難、操作要求報知の一部のみが視認困難、操作要求報知の全体が視認困難、操作要求報知の一部が視認不能、操作要求報知の一部のみが視認不能、操作要求報知の全体が視認不能、操作要求報知の一部が視認困難で他の一部が視認可能(視認容易)、操作要求報知の一部が視認不能で他の一部が視認可能(視認容易)、操作要求報知の一部が視認困難で他の一部が視認不能、操作要求報知の一部が視認困難で他の一部が視認不能でさらに他の一部が視認可能(視認容易)、などが含まれる。
図83は、本実施の形態のパチンコ機100で実行される演出の具体例2を時系列で示している。図83(a)〜(d)に示す例では、所定の演出開始条件が成立したことに基づき、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決する対決演出が実行されるものとする。対決演出が開始されると、図83(a)に示すように、装飾図柄表示装置208には主人公キャラクタと敵キャラクタとの対決シーンの動画像が表示される。また、遊技者にチャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知として、「長押しで気合をためろ」という文字メッセージと、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を表す下向き矢印画像とが、画面の中央部に表示される。本例では、図82(a)とは異なり、「球抜きしてください」というメッセージは表示されていない。
遊技者によりチャンスボタン136が押下(例えば長押し)された場合、本例では、図83(b)に示すように、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知が依然として表示され続ける。図83(b)に示す状態では、主人公キャラクタ画像の背後に比較的小さいオーラ画像が表示されている。本例のオーラ画像は、主人公キャラクタ画像よりも奥で、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知よりも手前のレイヤーに表示されている。図83(b)に示す状態では、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知とオーラ画像とが重なっていないため、当該操作要求報知は視認困難ではない。
図83(c)に示す状態では、チャンスボタン136の長押し操作によってオーラ画像の表示サイズが拡大されている。拡大されたオーラ画像は、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知の一部と重なっている。これにより、当該操作要求報知の一部が視認不能となっている。
図83(d)に示す状態では、チャンスボタン136の長押し操作によってオーラ画像の表示サイズがさらに拡大されている。図83(c)と比較すると、オーラ画像の拡大によって、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知との重複部分(例えば、重複面積)が増加しており、当該操作要求報知の視認不能部分が増加している。
本例では、操作要求報知(例えば、チャンスボタン136の長押し操作を要求する表示)の少なくとも一部は、当該操作要求報知により要求された操作(例えば、チャンスボタン136の長押し操作)が行われたことを少なくとも含む所定条件が成立したことに基づいて実行される動作(例えば、オーラ画像の表示、オーラ画像の表示サイズの拡大)によって、遊技者に認識困難となる。
装飾図柄表示装置208において操作要求報知が表示されるレイヤーは、演出に関するもの(例えば、演出に関するボタン長押しの要求)については、図83に示す例のように相対的に奥側(例えば、オーラ画像よりも奥側)になる場合があり、システム的なもの(例えば、球抜きの要求、「店員を呼んでください」などの要求)については、図82に示す例のように相対的に手前側(例えば、オーラ画像よりも手前側)になる場合がある。
図84は、本実施の形態のパチンコ機100で実行される演出の具体例3を時系列で示している。図84(a)〜(d)に示す例では、図82と同様に、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知として、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。また、図83と同様に、遊技者にチャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知として、「長押しで気合をためろ」という文字メッセージと、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を表す下向き矢印画像とが表示されている。
遊技者によりチャンスボタン136が押下(例えば長押し)された場合、本例では、図84(b)に示すように、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知が依然として表示され続ける。図84(b)に示す状態では、主人公キャラクタ画像の背後に比較的小さいオーラ画像が表示されている。本例のオーラ画像は、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知および主人公キャラクタ画像よりも奥で、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知よりも手前のレイヤーに表示されている。図84(b)に示す状態では、オーラ画像は、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知の一部と重なっているが、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知とは重なっていない。したがって、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知は視認困難になっているが、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知は視認困難にはなっていない。
図84(c)に示す状態では、オーラ画像の表示サイズが拡大されている。これにより、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知とオーラ画像との重複部分が増加する。したがって、当該操作要求報知の視認困難の度合いが増加している。またオーラ画像は、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知とも重なる。これにより、当該操作要求報知も視認困難となる。
図84(d)に示す状態では、オーラ画像の表示サイズが更に拡大されている。これにより、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知とオーラ画像との重複部分がさらに増加しているため、当該操作要求報知の視認困難の度合いが増加している。また、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知とオーラ画像との重複部分がさらに増加しているため、当該操作要求報知の視認困難の度合いが増加している。
ここで、例えば図84(c)から図84(d)への変化において、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知、およびチャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知に関しては、いずれもオーラ画像との重複部分が増加している。ところが、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知はオーラ画像よりも手前のレイヤーに表示されているため、重複部分が増加したとしても視認困難の度合いはさほど増加しない場合がある(視認困難の度合いが全く変化しない場合や、視認困難の度合いが逆に減少する場合もある)。一方、チャンスボタン136の長押し操作を要求する操作要求報知はオーラ画像よりも奥のレイヤーに表示されているため、重複部分の増加が視認困難の度合いの増加に直結する場合がある。
図85は、本実施の形態のパチンコ機100で実行される演出の具体例4を示している。図85(a)に示す状態では、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決する対決演出が開始されている。また、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知として、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。さらに、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知として、「PUSH!!」という文字メッセージと、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を表す下向き矢印画像とが表示されている。
遊技者によりチャンスボタン136が押下されると、本例では、対決演出の動画像や各種操作要求報知よりも手前のレイヤーに配置された小画面において、主人公キャラクタの表情を拡大した動画像が表示されるカットイン演出が行われる。本例では、信頼度(期待度)の異なる複数のカットイン演出が用意されている。カットイン演出の信頼度は、小画面に表示される主人公キャラクタの表情(例えば、気合の入った表情ほど信頼度が高い)や、小画面の上下方向の高さ(例えば、高さが高いほど(または上下の枠が太いほど)信頼度が高い)によって表される。
図85(b)は、信頼度の高いカットイン演出の例を示している。この例では、小画面の高さが高いため、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知、およびチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知はいずれも、手前のレイヤーに表示された小画面によって視認不能になっている。
図85(c)は、信頼度の低いカットイン演出の例を示している。この例では、小画面の高さが低いため、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知は当該小画面とは全く重なっていない。したがって、当該操作要求報知は全体が視認可能になっている。また、チャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知は、一部のみが当該小画面と重なっている。したがって、当該操作要求報知は一部のみが視認不能になっている。
図85(b)、(c)に示すように、本例では、カットイン演出の種類によって各種操作要求報知の視認困難度合いが異なっている。信頼度の高いカットイン演出ほど、各種操作要求報知の視認困難度合いが高い場合がある。
なお、チャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知は、カットイン演出の小画面が表示された後に消去してもよいし(図85(c)参照)、カットイン演出の小画面が表示されるとともに消去してもよい(図85(d)参照)。
図86は、本実施の形態のパチンコ機100で実行される演出の具体例5を示している。図86(a)に示す状態では、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決する対決演出が開始されている。また、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知として、「球抜きしてください」というメッセージ(第1エラー情報表示EE1)が表示されている。さらに、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知として、「PUSH!!」という文字メッセージと、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を表す下向き矢印画像とが表示されている。本例のボタン画像は、当該変動の信頼度が高いほど大きい表示サイズで表示される。図86(a)に示すボタン画像は標準サイズである。ボタン画像は、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知よりも手前のレイヤーに表示される。
図86(b)は、拡大サイズのボタン画像が表示されている状態を示している。拡大サイズのボタン画像は、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知の一部と重なっている。これにより、当該操作要求報知の一部は視認不能となっている。球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知の視認困難度合いは、ボタン画像の表示サイズが大きいほど高くなる。本例では、当該操作要求報知は、標準サイズのボタン画像が表示された場合には視認困難とはならず、拡大サイズのボタン画像が表示された場合にのみ視認困難となる。
図86(a)に示す状態(ボタン画像が標準サイズ)でチャンスボタン136が押下された場合と、図86(b)に示す状態(ボタン画像が拡大サイズ)でチャンスボタン136が押下された場合とでは、その後に実行される演出は同じであってもよいし同じでなくてもよいし必ず同じであってもよい。例えば、チャンスボタン136が押下されると、所定の演出可動体が動作する。この演出可動体の動作により、操作要求報知が視認困難になる場合がある。表示されているボタン画像の大きさによって異なる演出可動体が動作するようにしてもよいし、表示されているボタン画像の大きさによって演出可動体の動作パターン(例えば、可動範囲)が異なるようにしてもよい。
また、図86(a)に示す状態では、標準サイズのボタン画像の全体が不透過状態(透過率0%)になっている。このため、ボタン画像と重なっている部分の背景画像が視認不可能になっている。一方、図86(b)に示す状態では、拡大サイズのボタン画像の一部(側面部分)が透過状態(透過率100%)になっている。このため、ボタン画像の側面部分と重なっている、主人公キャラクタの一部、敵キャラクタの一部および背景画像の一部が視認可能になっている。このように、標準サイズで表示されている操作要求報知(ボタン画像)の全体が不透過状態になっており、拡大サイズで表示されている操作要求報知画像(ボタン画像)の一部が透過状態になっていてもよい。
なお、標準サイズのボタン画像の一部は透過状態になっていてもよい。また、拡大サイズで表示されている操作要求報知画像(ボタン画像)は、全体が不透過であってもよい。また、拡大サイズで表示されている操作要求報知画像(ボタン画像)の少なくとも一部の透過率は、0%〜100%であってもよい。また、操作要求報知画像(ボタン画像)の少なくとも一部の透過率は、時間の経過とともに徐々に上昇するようになっていてもよい。
なお、ボタン画像の側面のみが透過状態になっていてもよく、当該ボタン画像の上面(チャンスボタン136の上面(押下面)を表す部分)は不透過であってもよい。また、ボタン画像の上面のみが透過状態になっており、当該ボタン画像の側面は不透過になっていてもよい。
図86(c)に示す例では、拡大サイズのボタン画像よりも手前のレイヤーに、当該ボタン画像に重なって、「左右キーでモード変更」というメッセージが表示されている。このメッセージは、遊技者に選択ボタン136b、136c(図73(a)参照)の操作を要求する操作要求報知に該当する。このように、操作要求報知は、ボタン画像の手前のレイヤーに表示される場合もある。
図87は、本実施の形態のパチンコ機100で実行される演出の具体例6を示している。図87(a)は、大当り演出が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の画面には、「大当り!!」というメッセージが表示されている。本例では、当該大当りのラウンド数は16Rであるが、この時点で遊技者には大当りのラウンド数が報知されていないものとする。
その後の図87(b)に示す状態では、「大当り!!」というメッセージが消去されるとともに、図柄表示領域208a〜208cには当選した図柄組合せが表示される。
その後の図87(c)に示す状態では、「球を抜いて下さい」というメッセージ(第1エラー情報表示EE1)が表示されている。このメッセージは、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。このメッセージは、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。
その後の図87(d)に示す状態では、「家紋落下で16R大当り確定!!」というメッセージが表示されている。
その後の図87(e)に示す状態では、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知として、「押せ!!」というメッセージと、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を示す下向き矢印画像とが表示される。
本例では大当りのラウンド数が16Rであるため、チャンスボタン136が押下されると、図87(f)に示すように、家紋画像が上方から移動(落下)してくるアニメーションが表示される。これにより、大当りのラウンド数が16Rであることが遊技者に報知される。また、家紋画像は、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知(「球を抜いて下さい」というメッセージ)よりも手前に重なって表示されるため、当該操作要求報知の一部は家紋画像によって視認困難になる。すなわち、家紋画像が上方から移動してくるアニメーションの表示は、当該操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に視認困難となる動作に該当する。
その後の図87(g)に示す状態では、家紋画像が消去され、球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知の全体が視認可能となる。
図88は、本実施の形態のパチンコ機100で実行される演出の具体例7を示している。図88(a)は、リーチ発展後にSPリーチを選択させる演出が開始された状態を示している。この状態では、装飾図柄表示装置208の画面が横に三分割されている。左側の分割領域は期待度中(二つ星)のAリーチを表し、中央の分割領域は期待度高(三つ星)のBリーチを表し、右側の分割領域は期待度最高(五つ星)のXリーチを表している。また、画面中央部には、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知として、「ボタンで行き先を決めろ」というメッセージと、チャンスボタン136を表すボタン画像と、チャンスボタン136の押下操作を示す下向き矢印画像とが表示される。さらに、画面左側には、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知として、「球抜きして下さい」というメッセージが表示されている。
その後、図88(b)に示すように、3つの分割領域のうちいずれか1つを囲む太枠カーソルが3つの分割領域間を高速で移動し始める。太枠カーソルは、チャンスボタン136が押下されたタイミングで停止する。そして、停止した太枠カーソルで囲まれた分割領域に対応するリーチ演出が選択される。なお、どのリーチ演出が選択されるか、すなわち、太枠カーソルがどの分割領域を囲んだ状態で停止するか、は予め決定されていてもよい。
例えば、太枠カーソルが中央の分割領域を囲んだ状態で停止してBリーチが選択されると、図88(c)、(d)に示すように、中央の分割領域およびそれを囲む太枠カーソルが画面全体に拡大されるアニメーションが表示される。これにより、Bリーチが選択されたことが遊技者に報知される。このとき、太枠カーソルは、画面左側に表示された操作要求報知(「球抜きして下さい」というメッセージ)を横切るため、当該操作要求報知が視認困難になる。したがって、中央の分割領域およびそれを囲む太枠カーソルが画面全体に拡大されるアニメーションの表示は、操作要求報知の少なくとも一部が遊技者に視認困難となる動作に該当する。
以上説明したように、本実施の形態による遊技台は、第一および第二の制御を少なくとも実行可能な報知制御手段(例えば、主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500など)と、遊技者により操作可能な複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、球排出レバー132など)と、情報を少なくとも報知可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208、演出可動体804が備えるサブ表示装置、スピーカ120など)と、を備えた遊技台であって、前記報知制御手段は、第一の制御条件の成立があった場合に、前記第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記報知制御手段は、第二の制御条件の成立があった場合に、前記第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の制御は、前記報知手段に、操作情報の報知を実行させる制御を少なくとも含むものであり、前記操作情報は、前記複数の操作手段のうちの一の操作手段の操作を促す情報を少なくとも含むものであり、前記操作情報の報知は、前記第二の制御(例えば、演出可動体を動作させる制御、遮蔽手段を移動させる制御、装飾図柄表示装置208において操作情報よりも手前のレイヤーにエフェクト画像を表示させる制御、光源850、852を発光させる制御など)が実行された場合に、少なくとも一部が遊技者に認識困難(例えば、視認困難)な状態となるものであり、前記第二の制御条件は、前記複数の操作手段のうちの一の操作手段が操作されたことを少なくとも含むものである、ことを特徴とする。
この構成によれば、操作手段の操作を促す操作情報を認識困難な状態にすることができるため、遊技者の注意を当該操作情報に引き付けることができる場合がある。また、演出を多様化することができるため、遊技者に飽きが生じるのを防止でき、遊技の興趣を向上できる場合がある。
また、上記実施の形態による遊技台において、当否判定条件の成立があった場合に、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図1関連抽選処理(ステップS231)、特図2関連抽選処理(ステップS229)など)をさらに有することを特徴とする。また、上記実施の形態による遊技台において、図柄変動条件の成立があった場合に、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208など)をさらに有することを特徴とする。また、上記実施の形態による遊技台において、制御状態移行条件の成立があった場合に、第一の制御状態および第二の制御状態(例えば、第一の制御状態よりも有利度の高い制御状態、大当り遊技状態)の一方から他方に制御状態を少なくとも移行させることが可能な制御状態移行手段(例えば、特図1状態更新処理(ステップS227)、特図2状態更新処理(ステップS225)など)をさらに有することを特徴とする。
また、上記実施の形態による遊技台において、主制御手段(例えば、主制御部300など)と副制御手段(例えば、第1副制御部400、第2副制御部500など)を少なくとも含む遊技制御手段を備え、前記主制御手段は、遊技の進行に関する制御を少なくとも実行可能なものであり、前記副制御手段は、前記主制御手段から送信される制御コマンドに基づいて演出に関する制御を少なくとも実行可能なものであることを特徴とする。
また、上記実施の形態による遊技台において、前記操作情報(例えば、球排出レバー132の操作を促す情報など)は、前記主制御手段が取得した情報(例えば、下皿満タンエラー情報、主制御部300から第1副制御部400に送信されるコマンドに含まれる情報など)に基づくものであってもよい。また、前記報知制御手段は、前記主制御手段と前記副制御手段とを含むものであってもよい。
上記実施の形態において、遊技者に操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作を示唆する報知は、当該操作手段自体の演出(例えば、チャンスボタン136の点灯、点滅、振動など)を含んでいてもよい。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図図62〜図88を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、球排出レバー132、選択ボタン136b、136c)と、
複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
第一の制御を少なくとも実行可能な表示制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)と、
複数の制御状態の移行制御を少なくとも実行可能な制御状態移行手段(例えば、主制御部300、特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227))と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、球排出レバー132)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン136を表すボタン画像)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知(「球抜きしてください」))であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、オーラ画像、家紋画像)であり、
前記表示制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の条件は、前記第一の表示の実行中に前記第一の操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第一の制御は、前記表示手段に前記第三の表示を表示させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示は、第一の期間において少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の制御が実行された場合に、前記第二の表示の前面に前記第三の表示が表示されることで、該第二の表示の少なくとも一部(以下、「第一の領域」という。)は、前記第一の制御の実行前よりも実行後の方が、視認性が低くなるものであり、
前記第三の表示の少なくとも一部(以下、「第二の領域」という)は、前記第一の領域と重なる位置に表示されるものであり、
第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を少なくとも実行可能な第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備え、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記表示手段の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の操作手段は、操作された場合に、遊技球を貯留可能な貯留皿(例えば、下皿128)から該遊技球が排出されるように構成されたものであり、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段の外観を示す画像を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、遊技者に対して、前記貯留皿から前記遊技球を排出することを促す報知を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示は、遊技を演出する演出表示である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出表示によって遊技球を貯留皿から排出することを促す報知の少なくとも一部の視認性を低くすることにより、演出表示に遊技者を集中させて楽しませることができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記第三の表示の実行中に前記第二の表示が行われている状態において、前記第一の期間が経過することによって該第三の表示が消去される場合であっても、該第二の表示は継続して表示可能なものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第三の表示が消去された後に第二の表示を継続して表示させて、第二の操作手段の操作を遊技者が忘れることがないようにすることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示の実行中であっても表示可能なものであり、
前記第二の表示は、前記第一の表示の実行中であっても表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記第一の制御は、前記第二の表示の実行中であっても実行可能なものであり、
前記第一の制御は、前記第二の表示の非実行中であっても実行可能なものである、
ことを特徴とする。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記表示制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の条件は、前記第二の表示の実行中に前記第二の操作手段が操作され場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の制御は、前記表示手段に表示されている前記第二の表示を消去させる制御を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記表示制御手段は、第三の条件の成立があった場合に、第三の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記表示制御手段は、第四の条件の成立があった場合に、第四の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の制御は、前記表示手段に前記第一の表示を表示させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第四の制御は、前記表示手段に前記第二の表示を表示させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第一の表示は、第二の期間(例えば、チャンスボタン136の操作受付期間)において少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記第二の期間は、前記第一の期間の開始前に開始される期間である、
ことを特徴とする。
(8)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段の操作を促す表示を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、前記第二の操作手段の操作を促す表示を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
(9)上記パチンコ機100であって、
前記第二の領域の透過率は100%ではない、
ことを特徴とする。
(10)上記パチンコ機100であって、
前記第一の制御が実行された場合に、前記第二の表示の前面に前記第三の表示が表示されることで、前記第一の制御の実行後における前記第一の領域は、視認不能となるものである、
ことを特徴とする。
(11)上記パチンコ機100であって、
前記第二の制御手段は、前記表示制御手段を少なくとも含んで構成されるものである、ことを特徴とする。
(12)上記パチンコ機100であって、
複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板(例えば、主基板156)であり、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板(例えば、第1副基板160)であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を少なくとも含んで構成されるものであり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を少なくとも含んで構成されるものである、
ことを特徴とする。
(13)本実施の形態によるパチンコ機100は、
複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、球排出レバー132、選択ボタン136b、136c)と、
複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
第一の制御を少なくとも実行可能な表示制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)と、
複数の制御状態の移行制御を少なくとも実行可能な制御状態移行手段(例えば、主制御部300、特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227))と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、球排出レバー132)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン136を表すボタン画像)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知(「球抜きしてください」))であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、オーラ画像、家紋画像)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第四の表示(例えば、主人公キャラクタの画像、敵キャラクタの画像)であり、
前記表示制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の条件は、前記第一の表示の実行中に前記第一の操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第一の制御は、前記表示手段に前記第三の表示を表示させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示は、第一の期間において少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の制御が実行される前は、前記第二の表示の背面に前記第四の表示が表示されており、
前記第一の制御が実行された場合に、前記第二の表示の前面に前記第三の表示が表示されることで、該第二の表示の少なくとも一部(以下、「第一の領域」という。)は、前記第一の制御の実行前よりも実行後の方が、視認性が低くなるものであり、
前記第三の表示の少なくとも一部(以下、「第二の領域」という)は、前記第一の領域と重なる位置に表示されるものであり、
第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を少なくとも実行可能な第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備え、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記表示手段の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の操作手段は、操作された場合に、遊技球を貯留可能な貯留皿(例えば、下皿128)から該遊技球が排出されるように構成されたものであり、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段の外観を示す画像を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、遊技者に対して、前記貯留皿から前記遊技球を排出することを促す報知を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示は、遊技を演出する演出表示である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出表示によって遊技球を貯留皿から排出することを促す報知の少なくとも一部の視認性を低くすることにより、演出表示に遊技者を集中させて楽しませることができる場合がある。
(14)上記パチンコ機100であって、
前記第三の表示の実行中に前記第二の表示が行われている状態において、前記第一の期間が経過することによって該第三の表示が消去される場合であっても、該第二の表示は継続して表示可能なものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第三の表示が消去された後に第二の表示を継続して表示させて、第二の操作手段の操作を遊技者が忘れることがないようにすることができる場合がある。
(15)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示の実行中であっても表示可能なものであり、
前記第二の表示は、前記第一の表示の実行中であっても表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(16)上記パチンコ機100であって、
前記第一の制御は、前記第二の表示の実行中であっても実行可能なものであり、
前記第一の制御は、前記第二の表示の非実行中であっても実行可能なものである、
ことを特徴とする。
(17)上記パチンコ機100であって、
前記表示制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の条件は、前記第二の表示の実行中に前記第二の操作手段が操作され場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の制御は、前記表示手段に表示されている前記第二の表示を消去させる制御を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
(18)上記パチンコ機100であって、
前記表示制御手段は、第三の条件の成立があった場合に、第三の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記表示制御手段は、第四の条件の成立があった場合に、第四の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の制御は、前記表示手段に前記第一の表示を表示させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第四の制御は、前記表示手段に前記第二の表示を表示させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第一の表示は、第二の期間(例えば、チャンスボタン136の操作受付期間)において少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(19)上記パチンコ機100であって、
前記第二の期間は、前記第一の期間の開始前に開始される期間である、
ことを特徴とする。
(20)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段の操作を促す表示を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、前記第二の操作手段の操作を促す表示を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
(21)上記パチンコ機100であって、
前記第二の領域の透過率は100%ではない、
ことを特徴とする。
(22)上記パチンコ機100であって、
前記第二の制御手段は、前記表示制御手段を少なくとも含んで構成されるものである、ことを特徴とする。
(23)上記パチンコ機100であって、
複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板(例えば、主基板156)であり、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板(例えば、第1副基板160)であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を少なくとも含んで構成されるものであり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を少なくとも含んで構成されるものである、
ことを特徴とする。
(24)本実施の形態によるパチンコ機100は、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知(「球抜きしてください」))であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、オーラ画像、家紋画像)であり、
前記表示手段は、第一の表示領域に前記第一の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、第二の表示領域に前記第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示は、遊技球を排出することを促す報知を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、前記第一の表示とは少なくとも異なるものであり、
前記第二の表示領域の少なくとも一部は、前記第一の表示領域の少なくとも一部と重なるものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出を多様化することができるため、遊技者に飽きが生じるのを防止でき、遊技の興趣を向上できる場合がある。
(25)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の表示の表示中に、前記第二の表示を少なくとも表示開始可能なものである、
ことを特徴とする。
(26)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の表示の非表示中に、前記第二の表示を少なくとも表示開始可能なものである、
ことを特徴とする。
(27)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、前記第二の表示の表示中に、前記第一の表示を少なくとも表示開始可能なものである、
ことを特徴とする。
(28)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、前記第二の表示の非表示中に、前記第一の表示を少なくとも表示開始可能なものである、
ことを特徴とする。
(29)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示領域の少なくとも一部の領域に少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(30)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示の少なくとも一部は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の領域に少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(31)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示の少なくとも一部は、前記第一の表示の少なくとも一部と重なるように少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(32)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、複数の文字(例えば、「球抜きしてください」というメッセージ)を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
(33)上記パチンコ機100であって、
前記複数の文字の少なくとも一部は、前記第二の表示の少なくとも一部と重なるように少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(34)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示の少なくとも一部は、前記複数の文字の少なくとも一部と重なるように少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(35)上記パチンコ機100であって、
前記複数の文字の少なくとも一部は、前記第二の表示の表示開始前と該第二の表示の表示開始後とで視認性が少なくとも異なるものである、
ことを特徴とする。
(36)上記パチンコ機100であって、
遊技球を貯留可能な貯留皿(例えば、下皿128)を備え、
前記第一の表示は、遊技者に対して、前記貯留皿から遊技球を排出することを促す報知を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
(37)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示は、遊技を演出する演出表示である、
ことを特徴とする。
(38)上記パチンコ機100であって、
遊技者が少なくとも操作可能な操作手段(例えば、球排出レバー132、チャンスボタン136)を備えた、
ことを特徴とする。
(39)上記パチンコ機100であって、
可動手段(例えば、演出可動体224、演出可動体800、演出可動体802、演出可動体804)を備え、
前記可動手段は、第一の位置に少なくとも移動可能なものであり、
前記可動手段は、第二の位置に少なくとも移動可能なものである、
ことを特徴とする。
(40)上記パチンコ機100であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする。
<<第4実施形態>>
次に、本発明の第4実施形態に係る遊技台について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第3実施形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。以下、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
図89は、本実施の形態の実施例2−1によるパチンコ機100の具体的演出を示している。図89(a)〜(f)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での具体的演出を時系列で示している。
本実施の形態によるパチンコ機100は、演出可動体806を有している。演出可動体806は、演出装置206の下方に設置されている。演出可動体806は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208(第一の表示手段)の前方を画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。また、演出可動体806は、横長長方形の形状を有している。演出可動体806は、液晶表示装置等を用いたサブ表示装置808(第二の表示手段)を備えている。サブ表示装置808は、表示領域が演出可動体806の横長長方形状の枠806a内に位置するように、演出可動体806に固定されている。このため、サブ表示装置808は、演出可動体806と一体的に移動可能になっている。枠806aの外側の枠部807は、サブ表示装置808の額縁領域になっている。枠部807は、樹脂部材やLEDランプ等で装飾されていてもよい。
ここで、装飾図柄表示装置208と、サブ表示装置808(演出可動体806)との位置関係について説明する。これ以降、パチンコ機100を例えば島設備に設置した場合に、当該パチンコ機100に対面する遊技者に相対的に近い位置を「前」と表記し、当該「前」より遊技者に遠い位置を「後」と表記する。従って、例えば、遊技者により近い方を「前方」と表記し、当該「前方」より遊技者に遠い方を「後方」と表記する。また、遊技者により近い側を「前側」と表記し、当該「前側」より遊技者に遠い側を「後側」と表記する。
装飾図柄表示装置208と、サブ表示装置808(演出可動体806)とは、演出装置206に設置されている。演出装置206の後側から前側に向かって、装飾図柄表示装置208、サブ表示装置808(演出可動体806)の順に設置されている。言い換えると、サブ表示装置808は、装飾図柄表示装置208の前側に設けられている。演出装置206内の装飾図柄表示装置208とサブ表示装置808との間には、後側から順に、装飾部(例えば、後述する装飾部810)、演出可動体224、透明板(例えば、後述する導光板812)が設置されている。なお、装飾部、演出可動体224および透明板の並び順は、任意に変更することができる。また、当該透明板はなくてもよい。
また、演出装置206内のサブ表示装置(演出可動体806)の前側には、装飾部(例えば、後述する装飾部814)、透明板、前面ステージ244が後側からこの順に設置されている。当該透明板は、前面ステージの後側に遊技球が侵入するのを防ぐために設けられている。このため、当該透明板は、前面ステージ244からの遊技球の侵入を防ぐことができればよく、演出装置206の相対的下方(前面ステージ244の近傍)にのみ設置されていてもよいし、演出装置206の全面を覆うように設置されていてもよい。また、当該装飾部および当該透明板の並び順は、後側から前側に向かって、当該透明板、当該装飾板の順であってもよい。なお、当該透明板はなくてもよい。
図89〜図91では、装飾図柄表示装置208(第一の表示手段)と、演出可動体806と、サブ表示装置808(第二の表示手段)と、特図1表示装置212と、特図1保留ランプ218と、特図2表示装置214と、特図2保留ランプ220とを示している。説明を容易にするため各構成要素は図64に示す配置とは異ならせて示している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。
装飾図柄表示装置208の表示領域の下長辺(横辺)の中央からやや左側近傍には、保留アイコン表示領域710が設けられている。保留アイコン表示領域710では、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。保留アイコン表示領域710では、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって所定の信頼度で各保留に係る特図変動遊技の当否判定結果を先読み予告報知することが可能である。本例の保留アイコン表示領域710は最大4つの保留アイコンを表示可能であり、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留1に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4番目の保留2〜4に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。また本例の保留アイコン表示領域710では、特図1の保留アイコンのみを表示しているが、特図2の保留アイコンを併せて表示するようにしてももちろんよい。
また、装飾図柄表示装置208の表示領域の右短辺(縦辺)の下方には、2個の小さな正方形状の表示領域を備えた2つの第四図柄表示領域b1、b2が設けられている。上側の正方形表示領域が特図1用の特図1第四図柄表示領域b1であり、下側の正方形表示領域が特図2用の特図2第四図柄表示領域b2となっている。第四図柄は、特図変動遊技中は、正方形表示領域内が例えば所定の色で点滅を繰り返し、図柄停止表示中は例えば所定色で塗りつぶされている状態になる。本例およびこれ以降の例において、特図変動遊技中の第四図柄の正方形表示領域内は白抜きとし、正方形表示領域の輪郭だけを示すものとする。本例では、第四図柄表示領域b1、b2は遊技状態や演出の種類の如何にかかわらず、特図変動遊技の実行中には常時定位置に表示されている。
また、装飾図柄表示装置208の表示領域右短辺(縦辺)の中央付近には、長方形状の保留数表示領域712a、712bがそれぞれ設けられている。保留数表示領域712aは、特図1の保留数を表示し、保留数表示領域712bは、特図2の保留数を表示するようになっている。
図89(a)は、特図1変動遊技が終了して、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の図柄表示領域208a〜208cに「装飾4−装飾1−装飾7」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。特図1表示装置212には、当該特図1変動遊技がはずれであったことを示す特図I(第1はずれ図柄)が停止表示されている。特図2表示装置214には、前回の特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す特図Iが停止表示されている。また、特図1保留ランプ218の左から1〜4番目のLEDがそれぞれ点灯され、特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が4つであることが表示されており、特図2保留ランプ220の全てのLEDが消灯され、特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることが表示されている。
特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。また、保留アイコン表示領域710の第1領域には保留アイコンa1、第2領域には保留アイコンa2、第3領域には保留アイコンa3、第4領域には保留アイコンa4がそれぞれ表示されている。保留アイコンa1〜a4の表示態様は、白色円形になっている。また、現時点での特図1の保留数は4つであるので、保留数表示領域712aには「4」と表示され、特図2の保留数は0であるので、保留数表示領域712bには「0」と表示されている。
また、演出可動体806は、初期位置(第一の位置)で停止している。本実施例によるパチンコ機100において、演出可動体806の初期位置は、装飾図柄表示装置208の下方になっている。演出可動体806が初期位置に位置している場合、演出可動体806と装飾図柄表示装置208とは、遊技者から見て重ならないようになっている。また、演出可動体806が初期位置で待機している場合、サブ表示装置808にはパチンコ機100の機種名(例えば、「CR吉宗」)が表示されている。
図89(a)から続く図89(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208c(左中右図柄表示領域208a、208b、208cという場合がある)では、装飾図柄の変動表示が実行されている。本実施例では、特図1変動遊技の実行中には、特図1表示装置212の7個のセグメントのうちの一つのセグメント(例えば、中央のセグメント)が点灯・消灯を繰り返している。また、特図2変動遊技の実行中には、特図2表示装置214の7個のセグメントのうちの一つのセグメント(例えば、中央のセグメント)が点灯・消灯を繰り返している。これにより、遊技者は各特図が変動表示されていることを確認することができる。
また、特図1の保留が1個消化されて、特図1の保留数が3個になったので、特図1保留ランプ218の左から1〜3番目のLEDがそれぞれ点灯され、保留アイコン表示領域710には、第1領域に保留アイコンa1が表示され、第2領域には保留アイコンa2が表示され、第3領域には保留アイコンa3が表示され、保留数表示領域712aには「3」と表示されて、特図1の保留数が3個であることが報知されている。
図89(b)から続く図89(c)は、実行中の特図1変動遊技の予告演出(リーチ演出)が開始された状態を示している。本例では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「ボタン連打で吉宗を応援しよう!」という文字列と、吉宗を応援する村人c5とが表示される。また、サブ表示装置808には、チャンスボタン136を模した画像と、殿様(吉宗)c1とが表示される。また、サブ表示装置808には、チャンスボタン136を模した画像の上方に「よーい」という文字列が表示されて、チャンスボタン136の操作受付期間が開始されることが報知されている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に位置していた左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小されて当該表示領域の右上方に移動され、装飾図柄の変動表示が実行される。
図89(c)から続く図89(d)は、チャンスボタン136の操作受付期間が開始された状態を示している。操作受付期間が開始されると、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには「連打!!」という文字列とが表示され、サブ表示装置808にはチャンスボタン136を模した画像を指す白抜き矢印が表示されて、遊技者にチャンスボタン136の連打を促す演出が実行される。また、サブ表示装置808には、チャンスボタン136を模した画像の下方に横長棒状のメータ画像が表示される。メータ画像は、長方形状の枠画像を備え、枠画像内の色つき部分の長さでチャンスボタン136の操作受付期間を示すようになっている。また、サブ表示装置808には「応援」という文字列が表示されて、殿様c1を応援する演出が実行されている。
図89(d)から続く図89(e)は、遊技者がチャンスボタン136を複数回連打した状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、チャンスボタン136の押下回数(チャンスボタンセンサ426によるチャンスボタン136の押下検出回数)に応じた数の「頑張れ!」という文字列が表示される。
また、操作受付期間開始後に演出可動体806は、装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内を上方に向かって移動を開始する。パチンコ機100は、チャンスボタン136の連打回数に応じて演出可動体224を移動開始してもよいし、他の条件の成立(例えば、操作受付期間の開始、所定時間の経過)で移動開始してもよい。演出可動体806が装飾図柄表示装置208の前方を移動中には、演出可動体806およびサブ表示装置808と重なる装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されている画像や図柄の全部または一部は視認不能になる。図89(e)に示す状態では、保留アイコンa3の全部が視認不能になっている。
また、図89(e)に示す時点で、下皿128に貯留されている遊技球(賞球)が満タンになったことを下皿満タンセンサが検知したことに基づいて、下皿満タンエラーが生じる。例えば、前回の大当り遊技中に何らかの理由によって払い出されなかった賞球がこの時点で払い出されたり、一般入賞口226への遊技球の入賞に基づく賞球の払い出しにより、大当り遊技中でない場合にも下皿満タンエラーが生じる場合がある。下皿満タンエラーが生じると、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのほぼ中央に下皿満タンエラー表示(球抜き報知)703(第一の表示)が表示される。下皿満タンエラー表示(第1エラー情報表示)703は、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。下皿満タンエラー表示703は、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。
また、図89(e)に示すように、下皿満タンエラー表示703は、帯状の帯画像と帯画像のほぼ中央に表示される「球を抜いてください」という文字列を有している。下皿満タンエラー表示の表示開始時には、帯状画像は黒色で不透過に表示される。また、「球を抜いてください」という文字列は白抜き文字で表示される。また、下皿満タンエラー表示703は、演出表示領域208dに表示されている村人c5および「頑張れ!」の文字列よりも手前のレイヤーに表示されている。このため、村人c5および「頑張れ!」の文字列の一部は視認不能になっている。また、特図2の保留数を示す保留数表示領域712bの「0」の表示は、下皿満タンエラー表示703よりも手前に表示されている。これにより、下皿満タンエラーの発生時においても、特図の保留数を正確に遊技者に認識させることができる場合がある。また、下皿満タンエラー表示703は、第四図柄表示領域b1、b2と重ならずに表示される。このため、下皿満タンエラーの発生時においても、第四図柄の視認性は低下しない。
図89(e)から続く図89(f)は、演出可動体806が装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内を上方に向かって移動している状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示されている下皿満タンエラー表示703と、村人c5と、「頑張れ!」の一部は、演出可動体806およびサブ表示装置808で隠されて視認し難い状態(一部が視認不能)になっている。また、下皿満タンエラー表示703の帯画像は、不透過状態から透過状態に変化している。このため、下皿満タンエラー表示703と重なって表示されている「頑張れ!」の文字列が視認可能になる。このように、下皿満タンエラー表示703の帯画像は、不透過状態(透過率0%)と透過状態(透過率50%)とに交互に変化して表示される。帯画像の不透過、透過は、連続的に徐々に変化してもよいし、段階的に変化してもよい。
また、村人c5と、「頑張れ!」の文字列とは、演出可動体806およびサブ表示装置808で隠された後、装飾図柄表示装置208から消去される。なお、村人c5と、「頑張れ!」とは、演出表示領域208dに表示されている「連打!!」の表示とともに消去されてもよい。
図90は、本実施の形態の実施例2−1によるパチンコ機100の具体的演出を示している。図90(a)〜(f)は、図89(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図90(a)は、演出可動体806が装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内を移動して、装飾図柄表示装置208の表示領域前方のほぼ中央で停止した状態を示している。本例では、操作受付期間内にチャンスボタン136が規定回数操作された場合に、演出可動体806が移動完了位置である装飾図柄表示装置208の表示領域前方のほぼ中央まで移動するようになっている。これにより、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示703の帯画像の一部と、「球を抜いてください」という文字列全体とが演出可動体806およびサブ表示装置808で隠されて視認不能になっている。また、下皿満タンエラー表示703の帯画像は、透過状態から黒色の不透過状態に変化して表示されている。なお、演出可動体806およびサブ表示装置808により、下皿満タンエラー表示703だけでなく、装飾図柄、保留アイコン、演出表示(例えば、村人c5、当該変動の予告演出、先読み予告演出)等の他の表示の少なくとも一部が隠されてもよい。また、演出可動体806およびサブ表示装置808により下皿満タンエラー表示(第1エラー情報表示)703の少なくとも一部が隠されている場合、演出可動体806およびサブ表示装置808により、装飾図柄、保留アイコン、演出表示(例えば、村人c5、当該変動の予告演出、先読み予告演出)等の他の表示を隠さないようにしてもよい。また、下皿満タンエラー表示703の少なくとも一部が演出可動体806およびサブ表示装置808により隠されている場合、下皿満タンエラーが生じていることをサブ表示装置808に表示してもよい。この場合、装飾図柄表示装置208に下皿満タンエラー表示703が継続して表示されてもよいし、装飾図柄表示装置208およびサブ表示装置808で下皿満タンエラーの表示期間が重複する状態と、装飾図柄表示装置208またはサブ表示装置808の一方だけに下皿満タンエラー表示がされる状態とを含むようにしてもよい。また、装飾図柄表示装置208またはサブ表示装置808のいずれか一方の表示装置で下皿満タンエラー表示がされている場合に、他方の表示装置で下皿満タンエラー表示を表示しないようにしてもよい。
また、操作受付期間は終了しているので、装飾図柄表示装置208に表示されていた「連打!!」という文字列が徐々に消去され、サブ表示装置808に表示されていたチャンスボタン136を模した画像と、操作受付期間を示すメータ画像とは消去される。
また、村人c5が装飾図柄表示装置208から消去された後、サブ表示装置808において、ガッツポーズをした殿様c1と、村人c5との表示が開始される。サブ表示装置808におけるガッツポーズをした殿様c1と、村人c5との表示開始タイミングは、同じであってもよいし、いずれか一方が先であってもよい。
図90(a)から続く図90(b)は、ガッツポーズをした殿様c1と、村人c5とがサブ表示装置808に表示された状態を示している。また、下皿満タンエラー表示703の帯画像は、不透過状態(透過率0%)から透過状態(透過率50%)に徐々に変化している。
図90(b)から続く図90(c)は、下皿満タンエラー表示703の帯画像が不透過状態(透過率0%)に変化した状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されていた「連打!!」という文字列は消去されている。
図90(c)から続く図90(d)は、図柄表示領域208a〜208cでの「装飾7」のゆれ変動表示が開始された状態を示している。揺れ変動表示開始時には、装飾図柄表示装置208の表示領域のほぼ中央に図柄表示領域208a〜208cが移動して、装飾図柄のゆれ変動表示が開始される。これにより、図柄表示領域208a〜208cでは「装飾7−装飾7−装飾7」がゆれ変動表示される。演出可動体806は、装飾図柄表示装置208の表示領域前方のほぼ中央で停止した状態のままであるので、左右図柄表示領域208a、208cでゆれ変動表示されている左右の装飾図柄の一部と、中図柄表示領域208bでゆれ変動表示されている中央の装飾図柄の全部とは、演出可動体806およびサブ表示装置808で隠されて視認不能になっている。また、下皿満タンエラー表示703は、図柄表示領域208a〜208cに表示されている装飾図柄よりも手前のレイヤーに表示される。これにより、図柄表示領域208a〜208cでゆれ変動表示されている左右の装飾図柄の一部は、演出可動体806およびサブ表示装置808に加えて下皿満タンエラー表示703で隠されている。このため、図柄表示領域208a〜208cでいずれの装飾図柄がゆれ変動表示されているかを遊技者に認識させずに、実行中の特図1変動遊技で特別大当りに当選するかもしれないという期待感を遊技者に持たせることができる場合がある。
図90(d)から続く図90(e)は、下皿満タンエラー表示703が透過状態(透過率50%)に変化した状態を示している。これにより、図90(d)に示す状態と比較して、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでゆれ変動されている装飾図柄の視認性が向上する。また、サブ表示装置808に表示されている吉宗c1と、村人c5とが徐々に消去される。
図90(e)から続く図90(f)は、演出可動体806が初期位置に向かって移動を開始した後の状態を示している。演出可動体806の移動により、下皿満タンエラー表示703の「球を抜いてください」の文字列が視認可能になっている。しかしながら、下皿満タンエラー表示703が不透過状態(透過率0%)に変化している。このため、遊技者は、左中右図柄表示領域208a〜208cに表示されている装飾図柄を認識することができない場合がある。また、演出可動体806の移動開始タイミングは、吉宗c1と、村人c5とが消去開始された後でもよいし、吉宗c1と、村人c5とが消去開始される前でもよいし、吉宗c1と、村人c5とが消去開始されるのと同時であってもよい。
図91は、本実施の形態の実施例2−1によるパチンコ機100の具体的演出を示している。図91(a)〜(c)は、図90(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図91(a)は、演出可動体806が初期位置に向かって移動している状態を示している。また、下皿満タンエラー表示703は、透過状態(透過率50%)に変化している。これにより、左中右図柄表示領域208a〜208cにおいて「装飾7−装飾7−装飾7」がゆれ変動表示されているのを遊技者が認識できるようになる。また、サブ表示装置808では、吉宗c1と村人c5とが消去されて、「CR吉宗」の表示に徐々に表示色が濃くなるように表示されている。
図91(b)は、演出可動体806が初期位置で停止した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは「装飾7−装飾7−装飾7」がゆれ変動表示されている。また、下皿満タンエラー表示703は、不透過状態(透過率0%)に変化している。これにより、左中右図柄表示領域208a〜208cにおいてゆれ変動表示されている「装飾7−装飾7−装飾7」の一部が隠される。また、サブ表示装置808には、「CR吉宗」と表示されている。
図91(c)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には「特図A」が停止表示され、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、「特図A」の大当り(15R特別大当り)に当選したことが報知される。また、第四図柄表示領域b1は所定色に塗りつぶされて表示され、特図1変動遊技が終了したことが報知される。また、下皿満タンエラー表示703は、透過状態(透過率50%)に変化している。下皿満タンエラー表示703は、下皿満タンエラーが解除されるまで(下皿満タンセンサが遊技球を検出しなくなるまで)表示され続ける。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段としての装飾図柄表示装置208と、第二の表示手段としてのサブ表示装置808と、を備えている。
装飾図柄表示装置208は、第一の表示として下皿満タンエラー表示(球抜き報知)703を少なくとも表示可能なものである。
サブ表示装置808は、第二の表示として殿様c1、村人c5を少なくとも表示可能なものである。
下皿満タンエラー表示(球抜き報知)703の少なくとも一部は、サブ表示装置808が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低いものである。
第一の状態とは、サブ表示装置808により殿様c1、村人c5が少なくとも表示されている状態のことである、
本実施例によるパチンコ機100によれば、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示703の視認性が低くなる場合があることにより、見え難いエラー表示がなされている装飾図柄表示装置208に遊技者を注目させて、遊技に集中させることができる場合がある。また、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示703の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を下皿満タンエラー表示703よりも見え易い殿様c1、村人c5に向けさせることができる場合がある。
球抜き報知は、貯留皿(例えば、上皿126、下皿128)が満タンであることを報知するエラー表示であってもよい。
球抜き報知は、特図変動遊技が終了した場合に非表示にされてもよい。この場合、次の特図変動遊技が開始したときに下皿満タンエラーを報知する表示が再度表示されるようにしてもよい。
球抜き報知は、特図表示装置に大当り図柄が停止表示された場合に非表示にされてもよい。この場合、下皿満タンエラーを報知する表示は、大当り遊技開始時に再度表示されてもよいし、大当り遊技開始時では非表示され、大当り遊技のラウンド中に再度表示されるようにしてもよい。
球抜き報知を一度非表示にした後に再度表示する場合、非表示にする前の態様と再度表示した時の態様を同じにしてもよく、異ならせてもよい。
また、装飾図柄表示装置208での球抜き報知の表示を非表示にした場合であっても、他の表示手段(例えば、LEDランプや、サブ表示装置808など)や音出力手段(例えば、スピーカ120)で下皿満タンエラーが生じていることを報知するようにしてもよい。
次に、本発明の第4実施形態の実施例2―2によるパチンコ機100について図92〜図95を用いて説明する。図92は、本実施例2−2によるパチンコ機100が備える装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812および装飾部814の分解斜視図である。これ以降、パチンコ機100を例えば島設備に設置した場合に、当該パチンコ機100に対面する遊技者により近い面を「前面」と表記し、当該「前面」より遊技者に遠い面を「後面」と表記する。
図92に示すように、装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812(第二の表示手段)、装飾部814が後側から前側にこの順に並んで配置されている。装飾部814は、前面ステージ244の後側に配置されている。図92では、装飾部810、814は横長平板状で簡略化して図示されている。装飾部810、814の前面には、例えば樹脂等で所定の形状に成形された装飾部材やランプ等が設置されている。また、装飾部810には、横長長方形状の開口部810aが開口されている。装飾部810は、開口部810aが装飾図柄表示装置208の画面に重なるように配置される。また、開口部810aの面積は、装飾図柄表示装置208の表示領域の面積よりも小さくなっている。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が装飾部810により隠される。装飾図柄表示装置208の表示領域のうち開口部810aを介して視認される部分(図中、点線で囲んだ部分)が遊技者に視認可能な領域である。また、装飾図柄表示装置208の表示領域を囲む額縁領域805は遊技者に視認されないようになっている。
導光板812は、例えば、アクリル樹脂で形成されている。導光板812の側面には、複数のLEDランプ(不図示)が配置されている。また、導光板812の後面には、所定のパターンのレンズカットが形成されている。これにより、LEDランプから導光板812の側面に入射した光線は、導光板812の後面に形成されたレンズカットにより遊技者側に反射して、導光板812から出射する。導光板812から所定の絵柄(例えば、図92に示すように、殿様の顔の絵柄705(以下、殿様の顔705と称する))に所定色(例えば、赤、緑、青)で発光しているように遊技者に視認される。これにより、導光板812には、所定の絵柄が表示される。本例では導光板812に表示される絵柄は、殿様の顔705の一種類であるが、導光板812に複数の絵柄が表示されるようにしてもよい。また、点灯するLEDランプのパターンにより、導光板812に表示される絵柄を異ならせてもよい。また、導光板812に形成するレンズカットのパターンにより、導光板812に表示される絵柄(発光する模様)を異ならせてもよい。また、本例では、LEDランプの非点灯時は、装飾部810および装飾図柄表示装置208等の導光板812よりも後側に配置されているものが遊技者から視認可能となっている。なお、LEDランプの非点灯時も導光板812に表示される絵柄は遊技者から視認可能であるようにしてもよく、視認容易であるようにしてもよく、視認困難であるようにしてもよく、視認不能であるようにしてもよい。
導光板812の前側には、装飾部814が配置されている。装飾部814には、横長長方形状の開口部814aが開口されている。装飾部814は、開口部814aと導光板812の前面とが重なるように配置される。また、開口部814aの面積は、導光板812の表面積よりも小さくなっている。このため、導光板812の一部が装飾部814により隠される。導光板812の表面のうち開口部814aを介して視認される部分(図中、点線で囲んだ部分)が遊技者に視認可能な表示領域である。このため、導光板812の表示領域を囲む外周部812a(図中、点線の外側)は遊技者から見えないようになっている。また、本例では、導光板812の表面のうち開口部814aを介して視認される部分における絵柄以外の領域は、LEDランプの発光時、非発光を問わず、装飾部810および装飾図柄表示装置208等の導光板812よりも後側に配置されているものが遊技者から視認可能または視認容易となっている。
装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812および装飾部814は、演出装置206内に設置される。装飾部810と、導光板812との間に、演出可動体224、800(図74参照)等の複数の演出可動体が配置されていてもよい。また、装飾図柄表示装置208と導光板812との間に複数の演出可動体が配置されていてもよい。また、導光板812と装飾部814との間に透明樹脂等で形成された透明板が配置されていてもよい。また、導光板812と装飾部814との間に一または複数の演出可動体(例えば、演出可動体806)が配置されていてもよい。また、当該演出可動体の前側に透明樹脂等で形成された透明板が配置されていてもよい。
次に、図93を用いて、装飾図柄表示装置208と導光板812とにより表示される表示例について説明する。図93は、装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812および装飾部814を遊技者側から見た模式図である。
図93(a)に示すように、装飾部814の開口部814aを介して導光板812に表示されている殿様の顔705が視認される。また、装飾部810の開口部810aを介して装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が視認される。
図93(b)は、装飾図柄表示装置208で実際に演出が実行されている状態を示している。また、図93(c)は、図93(b)から装飾部810、814および導光板812を取り除いて示す図である。図93(c)の点線で囲んだ領域は、開口部810aを介して遊技者が実際に視認可能な装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。
図93(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾4−装飾6−装飾7」が停止表されている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の右短辺(縦辺)の上方には、第四図柄表示領域b1、b2が設けられている。また、第四図柄表示領域b1、b2の下方には、保留数表示領域712a、712bがそれぞれ設けられている。また、保留アイコン表示領域710には、保留アイコンa1、a2、a3がそれぞれ表示されている。装飾図柄表示装置208が図93(c)に示すような演出を実行しているときに、導光板812に殿様の顔705が表示されると、図93(b)に示すように遊技者には視認される。殿様の顔705は、透明な導光板812に所定色で発光して表示されているので、後側が透過するように(後側が視認可能に)表示されている。このため、装飾図柄表示装置208に表示されている画像や図柄は、殿様の顔705と重なっている部分の視認性が相対的に低くなり、殿様の顔705と重なっていない部分の視認性が相対的に高くなっている。
また、図93(b)に示すように、第四図柄表示領域b1、b2および保留数表示領域712aの全体と、保留数表示領域712bのほぼ全体(保留数が数字で表示されている部分)とは、殿様の顔705に重ならないように表示されている。このため、導光板812に殿様の顔705が表示されている場合であっても、第四図柄表示領域b1、b2および保留数表示領域712a、712bの視認性を低下させることなく、遊技者は、特図変動遊技の実行有無や特図の保留数を容易に認識することができる場合がある。
保留数表示領域712a(特図1の保留数を表示)の全体または一部と保留数表示領域712b(特図2の保留数を表示)の全部または一部が殿様の顔705と重ならない位置に表示されるようにしてもよい。
保留アイコンおよび保留数表示領域712a、712bのうちの少なくとも一方が殿様の顔705と重なる位置に表示されていてもよく、他方が殿様の顔705と重ならない位置に表示されていてもよい。また、保留アイコンおよび保留数表示領域712a、712bの両方が殿様の顔705と重なる位置に表示されていてもよく、両方とも重ならない位置に配置されていてもよい。
次に、図94および図95を用いて、本実施例によるパチンコ機100の具体的演出について説明する。図94(a)〜(g)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での具体的演出を時系列で示している。
図94〜図95では、装飾図柄表示装置208を示し、装飾部810、814および導光板812の図示は省略している。また、導光板812の側面に配置されたLEDランプが発光して、導光板812に殿様の顔705が表示された場合には、殿様の顔705を装飾図柄表示装置208上に図示している。
図94(a)は、特図2変動遊技が終了して、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄が停止表示されて当該特図2変動遊技に係る当否判定結果が特別大当りであることが報知された状態を示している。特図2変動遊技が終了し、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。
図94(a)に示す時点における遊技状態は、特図高確率普図高確率状態(電サポ付き確変状態)である。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の右上方には、「確変中」と表示され、特図高確率状態(確変状態)であることが報知されている。
また、本実施例によるパチンコ機100は、普図高確率状態(電サポ中)には、特図2の保留を示す保留アイコンのみを表示するようになっている。このため、保留アイコン表示領域710には、特図2の保留数を示す保留アイコンa11、a12、a13、a14が左方からこの順に表示されている。保留アイコンa11、a12、a13、a14は、この順に、1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、保留アイコンa11は保留順位が一番目の保留(最先の保留)を示し、保留アイコンa12は保留順位が二番目の保留を示し、保留アイコンa13は保留順位が3番目の保留を示し、保留アイコンa14は保留順位が4番目の保留を示している。また、保留アイコンa11〜a14の表示態様は、白色円形になっている。また、現時点での特図1の保留数は4つであるので、保留数表示領域712aには「4」と表示され、特図2の保留数は4であるので、保留数表示領域712bには「4」と表示されている。なお、パチンコ機100は、電サポ中であっても特図1の保留を示す保留アイコンを保留アイコン表示領域710に表示してもよい。
図94(a)から続く図94(b)は、図94(a)で終了した特図2変動遊技で特別大当りに当選したことが報知されている状態を示している。特別大当りは(特図Aの大当り)は、大当り遊技後に遊技状態が確変状態(特図高確率状態)に移行する。装飾図柄表示装置208の画像表示領域から図柄表示領域208a〜208cが消滅して装飾図柄の停止表示は行われず、また、保留アイコン表示領域710も消滅して、保留アイコンは表示されない。それらに代えて、装飾図柄表示装置208の表示領域全体が演出表示領域208dとなって、「確変大当り」の文字列による特別大当り当選報知演出が実行されている。
図94(b)から続く図94(c)は、大当り遊技が開始された状態を示している。大当り遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の画像表示領域から図柄表示領域208a〜208cが消滅して装飾図柄の停止表示は行われない。また、本実施例によるパチンコ機100は、大当り遊技中であっても保留アイコン表示領域710に保留アイコンを表示する。
また、図94(c)に示す状態では、15R大当り遊技の第1ラウンド(1R)が実行されている。装飾図柄表示装置208の表示領域全体に広がった演出表示領域208dでは、浜辺の背景画像が表示されている。また、演出表示領域208dの右上は、大当り遊技の実行中のラウンド数を表示するラウンド数表示領域717になっており、ここでは「1R」と表示されて大当り遊技の第1ラウンドが実行中であることが報知されている。また、演出表示領域208dの左上は大当り種別を表示する大当り種別表示領域718となっており、ここでは「装飾7」が表示されて当該大当りが15R特別大当りであることが報知されている。
図94(c)から続く図94(d)は、大当り遊技が第6ラウンド(6R)に突入した状態を示している。ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されて大当り遊技の第6ラウンドが実行中であることが報知されている。
図94(d)から続く図94(e)は、図94(a)〜図94(d)では表示されていなかった殿様の顔705(第二の表示)が導光板812に表示された状態を示している。殿様の顔705が導光板812に表示されたことにより、装飾図柄表示装置208による表示(例えば、背景画像の一部、保留アイコン、ラウンド数表示、大当り種別表示)の視認性が低下する。なお、図94(e)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
本実施例において、導光板812に表示される殿様の顔705は、特図先読み処理の結果、現時点で保留されている特図変動遊技に対する先読み結果に大当りがあると判定された場合(所謂、保留内連荘があると判定された場合)にのみ表示される。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部に記憶する。また、特図先読み処理は、図68に示す主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)内で実行される。例えば、図94(a)に示す時点までに実行された特図先読み処理において、保留内に大当りがあった場合、大当り遊技中に保留内連荘があることを殿様の顔705を表示することにより報知する。本実施例において、殿様の顔705は、保留内に大当りがあることを報知するプレミア演出(大当り確定の演出)として用いられる。
図94(e)から続く図94(f)は、大当り遊技中の可変入賞口234への遊技球の入賞に基づく賞球が下皿128に払い出され、下皿128が満タンになり、下皿満タンエラーが発生した状態を示している。下皿満タンエラーが生じると、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左方に下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704(第一の表示、第1エラー情報表示)が表示される。下皿満タンエラー表示(第1エラー情報表示)704には、長方形状の枠と、当該枠内に表示される「球を抜いてください」という文字列とが含まれている。下皿満タンエラー表示704は、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。下皿満タンエラー表示704は、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。下皿満タンエラー表示704は、装飾図柄表示装置208の前側に配置された導光板812に殿様の顔705が表示されている場合には、視認性が相対的に低くなる。また、下皿満タンエラー表示704は、下皿128に貯留されている遊技球(賞球)が球排出レバー132の操作により例えばドル箱に排出されて、下皿満タンエラーが解除されるまで表示され続ける。
また、図94(f)に示すように、保留アイコンa13の表示色が白色から変化している(図中、右上がりのハッチングで示す)。パチンコ機100は、保留アイコンa13の表示色を変化させて、保留順位が3の特図2変動遊技に係る先読み結果が大当りであることを報知している。大当り遊技中に表示色の変化した保留アイコンa13は、保留内に大当りがあることを報知するプレミア演出(大当り確定の演出)として用いられる。なお、図94(f)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
図94(f)から続く図94(g)は、保留アイコンa13の表示色が図94(f)に示す時点からさらに変化した状態を示している(図中、クロスハッチングで示す)。このように、大当り遊技中に保留アイコンを用いて実行されるプレミア演出では、プレミア演出に用いられる保留アイコンの表示色が随時変化するようになっている。この保留アイコンの表示色の変化は、例えば、青色から、緑色、赤色へと連続的に変化していくものであってもよいし、保留アイコンが発光しているように変化していくものであってもよい。なお、図94(g)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
図95は、本実施の形態の実施例2−2によるパチンコ機100の具体的演出を示している。図95(a)〜(c)は、図94(g)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図95(a)は、保留アイコンa13の表示色の変化が完了した状態を示している。保留アイコンa13は、その後、対応する保留が消化されて消去されるまで、表示色の変化が完了した時の色で表示される。なお、特別遊技中(例えば、大当り遊技中)の保留アイコンの表示態様と通常遊技中(例えば、確変中、時短中、特図低確普図低確状態など)の保留アイコンの表示態様を異ならせるようにしてもよい。なお、図94(g)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
図95(a)から続く図95(b)は、導光板812の側面に配置されたLEDランプが消灯して、導光板812に表示されていた殿様の顔705が消去された状態を示している。本例では、プレミア演出に用いられる保留アイコンの表示色の変化が完了した後に殿様の顔705が消去される。なお、殿様の顔705の消去タイミングは、保留アイコンの変化完了タイミングよりも先であってもよく、同時であってもよく、後であってもよい。また、殿様の顔705が消去されたことにより、下皿満タンエラー表示(第1エラー情報表示)704、背景画像の一部、保留アイコン、ラウンド数表示、大当り種別表示の視認性が向上する。なお、殿様の顔705は、複数のラウンド間に跨って表示されてもよい。
また、下皿満タンエラー表示704に含まれる「球を抜いてください」という文字列は、例えば、黒色で表示されている。また、当該文字列の背面に表示されている背景画像の海の部分は、例えば、濃い青色で表示されている。濃い青色に重なって黒色の「球を抜いてください」という文字列が表示されるので、下皿満タンエラー表示704の一部である当該文字列は見難くなっている。このように、背景画像の色によっては、下皿満タンエラー表示704の一部が見難くなる場合がある。
図95(b)から続く図95(c)では、大当り遊技の第6ラウンドが終了して、ラウンド間インターバルに突入した状態を示している。ラウンド間インターバルとは、大当り遊技中における1回のラウンドでの可変入賞口234の閉鎖から当該ラウンドの次のラウンドでの可変入賞口234が開放するまでの期間をいう。ラウンド間インターバルでは、ラウンド数表示領域717が消去されて、ラウンド数が表示されなくなる。また、ラウンド間インターバル中であっても下皿満タンエラー表示704は表示され続ける。また、殿様の顔705は、ラウンド間インターバルでも継続して表示されてもよく、ラウンド間インターバルでは非表示され、次のラウンドへ移行してから再度表示されてもよい。なお、ラウンド間インターバル中も終了したラウンドのラウンド数表示(例えば、6R)が継続して表示されていてもよく、可変入賞口234の開放と同時または開放した後に開始するラウンドのラウンド数表示(例えば、7R)が表示されてもよい。また、可変入賞口234の閉鎖(例えば、第6ラウンドにおける可変入賞口234の閉鎖)と同時または閉鎖した後に、次に開始するラウンド数表示(例えば、7R)が表示されてもよい。
図95(c)から続く図95(d)では、大当り遊技の第7ラウンドが開始された状態を示している。ラウンド間インターバルが終了して第7ラウンドが開始されたので、ラウンド数表示領域717が設けられて「7R」と表示されている。
図95(d)から続く図95(e)では、下皿満タンエラーが解除された状態を示している。例えば、遊技者によって球排出レバー132が操作されて下皿128に貯留されていた賞球(遊技球)がドル箱に排出されたので、下皿満タンエラーが解除される。これにより、下皿満タンエラー表示704が消去される。
図95(e)から続く図95(f)は、当該大当り遊技の最終ラウンドである第15ラウンドが終了する直前の状態を示している。ラウンド数表示領域717には「15R」と表示されて、大当り遊技の第15ラウンドが実行されていることが報知されている。
図95(f)から続く図95(g)は、大当り遊技が終了した状態を示している。直近の特図2変動遊技に係る当否判定結果は特別大当り(特図Aの大当り)であったので、当該大当り遊技の終了後には、遊技状態が特図高確率状態(確変状態)になる。また、直近の特図2変動遊技終了時の遊技状態も特図高確率状態である。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域全体に拡大された演出表示領域208dには「確変継続!」と表示され、遊技状態が特図高確率状態に移行することが報知される。また、大当り遊技終了時には、保留アイコン表示領域710が消滅し、保留アイコンが表示されないようになっている。なお、大当り遊技終了時も保留アイコンを継続して表示させるようにしてもよい。
なお、ラウンド間インターバルにおいて、下皿満タンエラー表示704が非表示になるようにしてもよい。また、下皿満タンエラー発生時には、下皿満タンエラー表示704とともに、音声によるエラー報知を行うようにしてもよい。
また、殿様の顔705は、点灯と消灯を繰り返すようにして(導光板812の側面に設けられた複数のLEDランプの点灯と消灯を繰り返して)表示されてもよい。また、殿様の顔705は、点滅するように(複数のLEDランプを点滅させて)表示されてもよい。また、殿様の顔705は、所定の輝度(複数のLEDランプが所定の輝度で点灯し続けて)で表示され続けてもよい。
また、殿様の顔705は、単色で表示されてもよいし、時間の経過とともに色が連続的に変化するように表示されてもよいし、グラデーション表示されてもよい。
また、重大なエラー(例えば、遊技店の店員によって解除が必要なエラー)が発生した場合には、殿様の顔705を消去してもよい。
また、重大なエラーが発生しても、殿様の顔705が継続して表示されてもよい。
また、重大なエラーが発生した場合には、装飾図柄表示装置208でのラウンド数表示を別の表示に変更してもよい。
また、重大なエラーが発生した場合には、ラウンド数表示を含むすべての表示を非表示にし、重大なエラーが発生していることを報知する表示のみを表示するようにしてもよい。また、重大なエラーが発生しても、ラウンド数表示を継続させてもよい。
また、遊技中(大当り中、図柄変動中)に電断復電が発生した場合(例えば、落雷による電源電圧降下などの電気系統の異常が発生し、その後復電した場合)は、所定のタイミング(大当りラウンド中なら次のラウンドの開始、図柄変動中なら次変動の開始)まで演出表示を非表示にし、「電源復旧中」などの電源復帰表示を表示してもよい。また、「球を打ち出してください」などの表示を行ってもよい。この場合において、エラーが発生している場合は、エラーが発生していることを表示してもよい。また、重大なエラーのみ表示するようにしてもよい。また、エラー表示をせず、別の表示手段(例えば、LEDランプや、サブ表示装置808など)や音出力手段(例えば、スピーカ120)でエラーが発生していることを報知するようにしてもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段としての装飾図柄表示装置208と、第二の表示手段としての導光板812と、を備えている。
装飾図柄表示装置208は、第一の表示として下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704を少なくとも表示可能なものである。
サブ表示装置808は、第二の表示として殿様の顔705を少なくとも表示可能なものである。
下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704の少なくとも一部は、導光板812が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものである。
第一の状態は、導光板812により殿様の顔705が少なくとも表示されている状態のことである。
本実施例によるパチンコ機100によれば、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示704の視認性が低くなる場合があることにより、見え難いエラー表示がなされている装飾図柄表示装置208に遊技者を注目させて、遊技に集中させることができる場合がある。また、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示704の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を下皿満タンエラー表示703よりも見え易い殿様の顔705に向けさせることができる場合がある。
なお、本実施の形態によるパチンコ機100おいて、装飾図柄表示装置208は、第一の表示として、後述の注意喚起報知演出722、右打ち報知演出724、注意喚起報知演出750、注意喚起報知演出772、第一の表示790を表示可能なものであってもよい。また、サブ表示装置808は、第二の表示として、後述の先読み予告報知演出730、740、電チューロング開放演出、電チューロング開放偽演出760、ユーザーレベル報知演出775、第二の表示792を表示可能なものであってもよい。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図89〜図95を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
第二の表示手段(例えば、サブ表示装置808、導光板812)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の表示(例えば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)703、704、注意喚起報知演出722、右打ち報知演出724、注意喚起報知演出750、注意喚起報知演出772、第一の表示790)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示、殿様c1、村人c5、殿様の顔705、先読み予告報知演出730、740、電チューロング開放演出、電チューロング開放偽演出760、ユーザーレベル報知演出775、第二の表示792)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低いものであり、
前記第一の状態とは、前記第二の表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、第一の表示による報知内容を遊技者が認識しようとして第一の表示手段に注目し、遊技に遊技者を集中させることができる場合がある。また、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を第一の表示よりも見え易い第二の表示に向けさせることができる場合がある。
第一の表示手段は、第一の表示と異なる一または複数の表示を表示可能なものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示と異なる一または複数の表示を表示可能なものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示のみを表示可能なものであってもよい。
第一の表示の全部または一部のみが、第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであってもよい。
第一の状態とは、第二の表示手段により第二の表示のみが表示されている状態のことであってもよい。
第一の状態とは、第二の表示手段により第二の表示を含む一又は複数の表示が表示されている状態のことであってもよい。
第一の表示の少なくとも一部は、第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであってもよい。
第一の表示の少なくとも一部は、第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低い状態になるものであってもよい。
第一の状態は、第二の表示手段により第二の表示が少なくとも表示されている状態のことであってもよい。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示とは、遊技に関する表示(例えば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)703、704)のことであり、
前記第二の表示とは、演出表示(例えば、演出表示、殿様c1、村人c5、殿様の顔705)のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示手段に表示されている遊技に関する表示が、第二の表示手段に表示されている演出表示により見え難くなるため、第二の表示手段に表示された演出表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示手段が第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が少なくとも高くなるものであり、
前記第二の状態とは、前記第二の表示が前記第二の表示手段に少なくとも表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第二の状態である場合は、第一の状態の場合よりも第一の表示の視認度が高くなるので、第一の状態の場合に第一の表示が表示されていることを遊技者に推測させやすくすることができる場合がある。
第一の表示の一部または全部は、第二の表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、第二の表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態を含む一または複数の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、第二の表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなり、第一の状態と異なる一又は複数の状態よりも視認性が低くものであってもよい。
第二の状態とは、第二の表示を含む一または複数の表示が第二の表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
第二の状態は、第二の表示のみが第二の表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
(4)上記パチンコ機100であって、
第一の領域は、前記第一の状態において、第二の領域と少なくとも重なる位置に、少なくとも設けられたものであり、
前記第一の領域とは、前記第一の表示手段の少なくとも一部(例えば、遊技に関する表示を表示する領域、画像表示領域、額縁領域805)のことであり、
前記第二の領域とは、前記第二の表示手段の少なくとも一部(例えば、演出表示を表示する表示領域、画像表示領域、枠部807、外周部812a)のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者を第一の表示手段に注目させ、遊技に集中させることができる場合がある。また、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を第一の表示よりも見え易い第二の表示に向けさせることができる場合がある。
第一の領域とは、第一の表示手段の一部の領域のみまたは全部の領域のことであってもよい。
第二の領域とは、第二の表示手段の一部のみまたは全部の領域のことであってもよい。
第一の領域とは、第一の状態において、第二の領域のみと重なる位置に設けられたものであってもよい。
第一の領域とは、第一の状態において、第二の領域を含む一または複数の領域と重なる一に設けられたものであってもよい。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示とは、エラー表示(例えば、下皿満タンエラー表示703、704)のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、エラー表示の視認性を低下させることにより、遊技者にエラー表示を認識させる努力をさせて、エラー表示を注意深く遊技者に見させることができる場合がある。また、エラー表示が表示されたことにより、第二の表示(演出表示)を見逃してしまうことを防ぐことができる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段よりも前側に少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に少なくとも表示されたものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、第一の表示の前側に第二の表示を表示することで、第二の表示を遊技者に注目させやすくすることができる場合がある。また、第一の状態である場合に、第一の表示を第二の表示の後側に表示することにより、第一の表示を遊技者に注意深く見させることができる場合がある。
第二の表示手段は、第一の表示手段よりも前側に設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第一の表示手段を含む一または複数の部品(例えば、表示手段、演出手段、可動手段、入賞手段(可変入賞手段、始動入賞手段など)、前面枠扉、透明板部材、など)よりも前側に設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第一の表示手段よりも前側に設けられ、第一の表示手段と異なる部品(例えば、第一および第二の表示手段と異なる表示手段、演出手段、可動手段、入賞手段(可変入賞手段、始動入賞手段など)、前面枠扉、透明板部材、など)よりも後側に設けられたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示され、第一および第二の表示と異なる一または複数の表示よりも後側に表示されたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示を含む一または複数の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示手段は、第一の表示領域(例えば、画像表示領域、遊技に関する表示を表示する領域)が少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示手段は、第二の表示領域(例えば、画像表示領域、演出表示を表示する表示領域)が少なくとも設けられたものであり。
前記第一の表示領域は、前記第一の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示領域は、前記第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、
第三の表示領域は、前記第一の状態において、第四の表示領域と重なる位置に少なくとも設けられたものであり、
前記第三の表示領域とは、前記第一の表示領域の少なくとも一部のことであり、
前記第四の表示領域とは、前記第二の表示領域の少なくとも一部のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、第三の表示領域と第四の表示領域が重なる位置に設けられるので、第一の表示領域に表示された第一の表示を遊技者に注意深く見させることができる場合がある。また、第二の表示領域に表示された第二の表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
第一の表示手段は、第一の表示領域のみが設けられたものであってもよい。
第一の表示手段は、第一の表示領域を含む一または複数の表示領域が設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示領域のみが設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示領域を含む一または複数の表示領域が設けられたものであってもよい。
第一の表示領域は、第一の表示を含む一または複数の表示が表示可能なものであってもよい。
第一の表示領域は、第一の表示のみが表示可能なものであってもよい。
第二の表示領域は、第二の表示を含む一または複数の表示が表示可能なものであってもよい。
第二の表示領域は、第二の表示のみが表示可能なものであってもよい。
第三の表示領域は、第一の表示領域の一部または全部のことであってもよい。
第四の表示領域は、第二の表示領域の一部または全部のことであってもよい。
第三の表示領域の一部または全部は、第一の状態において、第四の表示領域の一部または全部と重なる位置に少なくとも設けられたものであってもよい。
(8)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報(例えば、遊技店の店員または遊技者の操作を要求する情報(球抜き報知、エラー報知、チャンスボタンの押下要求報知など)を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技者にとって重要度の高い情報を含む表示(第一の表示)の一部が演出表示(第二の表示)の一部により視認度が低くなることにより、第一の表示手段へ遊技者の視線を向けやすくさせることができる場合がある。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報のみを含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い複数の情報のみを含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示と異なる一または複数の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
(9)上記パチンコ機100であって、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、球排出レバー132)を備え、
前記第一の表示は、遊技者に対して、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出表示によって操作手段の操作を促す報知の少なくとも一部の視認性を低くすることにより、演出表示に遊技者を集中させて楽しませることができる場合がある。
操作手段は、遊技者が操作可能な位置にのみ設けられたものであってもよい。
第一の表示は、遊技者に対して、操作手段の操作を促す報知のみを含むものであってもよい。
第一の表示は、遊技者に対して、操作手段の操作を促す報知を含む一または複数の報知を含むものであってもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、演出手段(例えば、演出可動体806)をそなえている。演出手段は、少なくとも可動(例えば、移動、回転、振動)するものである。なお、演出手段は、移動、回転および振動のうちの一または二以上の動作が行われるものであってもよく、移動、回転、振動のすべてを実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、第二の表示手段(例えば、サブ表示装置808、導光板812(PM板))が設けられたものであってもよい。
第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は動かない。また、第一の表示手段は、固定されている。
第二の表示手段の表示領域の少なくとも一部は、少なくとも透過可能なものである。第二の表示手段には、透過液晶表示装置が用いられてもよい。透過液晶表示装置は、表示領域の透過と不透過とを切り替えることができるようになっている。透過液晶表示装置の表示領域が透過している状態では、遊技者が当該表示領域の背面(後側)を視認することができるようになっている。
また、第二の表示手段の少なくとも一部は、少なくとも透過しているものである。第二の表示手段には、透明樹脂(例えば、アクリル)で形成された透明板やガラス板が用いられてもよい。透明板やガラス板の板面には所定パターンのレンズカットが形成されており、近傍に配置されLEDランプが発光すると、当該透明板や当該ガラス板は、レンズカットのパターンに基づいて、所定の絵柄に発光する。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、0%でなくてもよい。
なお、第二の表示手段の全体が透過しているものであってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、100%であってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部を介して第一の表示手段の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部を介して遊技領域の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい。この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、第二の表示手段の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
なお、第二の表示手段は可動可能(移動可能、回転可能、振動可能)な液晶表示装置であってもよい。
なお、本実施の形態によるパチンコ機100は、第三の表示手段を備え、第二の表示手段および第三の表示手段のうちの一方が少なくとも透過可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段および第三の表示手段の両方が少なくとも透過可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段および第三の表示手段のうちの一方のみが少なくとも透過可能なものであってもよい。
なお、第三の表示手段は、第二の表示手段と同様のものが用いられていてもよい。
なお、第三の表示手段は、可動可能(移動可能、回転可能、振動可能)な演出手段に設置されていてもよい。
なお、第三の表示手段は、第二の表示手段で実行可能な演出を実行してもよい。
なお、第二の表示手段に適用した技術事項は、第三の表示手段にも適用可能である。
なお、本実施の形態によるパチンコ機100は、さらなる表示手段(例えば、液晶表示装置や導光板で構成される表示手段)が設けられていてもよい。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、100%ではないようにしてもよい。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(第二の表示は透過していてもよい)。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、0%であってもよい。(第二の表示は透過していなくてもよい)。
なお、第二の表示の全体が透過しているものであってもよい。
なお、第二の表示の一部のみが、透過率を100%にしてもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示の一部または全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示を含む一または複数の表示の一部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示を含む一または複数の表示の全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示以外の一または複数の表示の一部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示以外の一または複数の表示の全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、第二の表示の一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい。この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、第二の表示の一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、第二の表示の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
これにより、第二の表示を見え易く、遊技者が第二の表示を見逃しにくくすることができる場合がある。
なお、第一の表示の一部または全部の透過率は、100%ではないようにしてもよい。
なお、第一の表示の一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(第二の表示は透過していてもよい)。
なお、第一の表示の透過率一部または全部のは、0%であってもよい。(第二の表示は透過していなくてもよい)。
なお、第一の表示の一部のみが、透過率を100%にしてもよい。
なお、第一の表示の一部を介して第二の表示の一部または全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第一の表示の一部を介して第二の表示以外の一または複数の表示の一部を視認可能なものであってもよい。
なお、第一の表示の一部を介して第二の表示以外の一または複数の表示の全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第一の表示の一部または全部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、第一の表示の一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい。この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、第一の表示の一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、第一の表示の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
上記の「第一の表示の少なくとも一部は、視認性が少なくとも低い」とは、遊技者から第一の表示の少なくとも一部が、少なくとも視認困難であることを示していてもよい。
上記の「第一の表示の少なくとも一部は、視認性が少なくとも低い」とは、遊技者から第一の表示の少なくとも一部が、少なくとも視認不能であることを示していてもよい。
第一の領域は、第一の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
第二の領域は、第二の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
第一の領域は、第二の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
第二の領域は、第一の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
なお、第一の領域は、第一の表示領域を含まないものであってもよい。ここで、第一の領域は、所謂センター役物の一部に該当する。
なお、第二の領域は、第二の表示領域を含まないものであってもよい。ここで、第二の領域は、サブ表示装置808の装飾部分などに該当する。
本実施の形態によるパチンコ機100には、エラーを少なくとも報知可能なエラー報知手段が設けられていてもよい。
エラー報知手段には、装飾ランプ(発光による報知)、スピーカー(音による報知)、導光板(透明板)(発光により文字や模様が浮き出る)、液晶(画像や文字による表示)などが含まれる。
第一の表示手段や第二の表示手段などの表示手段でエラー表示が行われる第一のエラーがある。
表示手段でエラー表示を行わない第二のエラーがある。
エラー表示は、第一のエラーのことである。
なお、第一のエラーは、エラー表示されない(エラー報知されない)と遊技者が気づきにくいエラーのことであってもよい。例えば、この第一のエラーは、扉開放エラーや下皿満タンエラー等である。
なお、第一のエラーは、遊技者に不正を警告するためのエラーのことであってもよい。パチンコ機100は、所定のセンサにより、外部からの電波、磁気、振動などを検知した場合に遊技者に不正を警告するためのエラー報知を行う。
なお、第一のエラーは、遊技店の店員にパチンコ機100の異常を報知するためのエラーであってもよい。パチンコ機100は、所定のセンサにより、外部からの電波、磁気、振動などを検知した場合にパチンコ機100の異常を報知するためのエラー報知を行う。
なお、第二のエラーは、すぐに解消する必要性が低いエラーであってもよい。この第二のエラーは、例えば、扉開放エラーや下皿満タンエラー等である。
なお、第二のエラーは、エラー表示しなくても遊技者が気づきやすいエラー(例えば、遊技球が発射できない、装飾図柄表示装置208に画像が表示されない、賞球が払出しされない、演出可動体224などが動作しないなどのエラー)であってもよい。
パチンコ機100に生じうるエラーには、例えば、遊技球の払い出し個数の異常に関するエラー、下皿が満タンの場合に報知される下皿満タンエラー(球抜き報知)、アタッカーや電チューの開放条件が成立していない場合にアタッカーや電チューへの遊技球の入賞が検知された場合に報知される異常入賞エラー。不正をセンサ(例えば、磁気や電波等)が検知した場合に不正行為として報知される不正を報知するエラー(電波センサエラー、磁気センサエラーなど)、パチンコ機100へ外部から振動が与えられた場合に報知される振動検知エラー(振動検知エラーは、大当り遊技中などの可変入賞口234が開放可能な状態の場合にのみ装飾図柄表示装置208などの表示手段で報知されてもよいし、いずれの遊技状態でも表示手段で報知されてもよい)、パチンコ機100の故障を報知する遊技機故障エラー、扉開放エラー、払出手段の異常に関する払出手段エラー、基板の接続不良に関するエラー、演出可動体224などの停止位置の異常に関するエラーなどがある。
上記エラーのうち、いずれが第一のエラーであってもよい。また、上記エラーのうち、いずれが第二のエラーであってもよい。
また、上記エラーは、大当り遊技中などの可変入賞口234が開放可能な状態の場合にのみ装飾図柄表示装置208などの表示手段で報知されてもよいし、いずれの遊技状態でも表示手段で報知されてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技球を少なくとも貯留可能な貯留皿(例えば、下皿128)を備える
上記の操作手段は、操作された場合に、貯留皿に貯留された遊技球が少なくとも排出可能なものである。
上記の第一の表示は、遊技者に対して、貯留皿から遊技球を排出することを促す報知を少なくとも含むものである。
この構成によれば、遊技球を貯留皿から排出させることを促す報知の少なくとも一部が演出表示によって隠されることで、当該報知の視認性が低下することにより、演出表示に遊技者を集中させて楽しませることができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、第一の操作手段(例えば、球排出レバー132)を備える。
本実施の形態によるパチンコ機100は、第二の操作手段(例えば、チャンスボタン136)を備える。
上記の操作手段は、第一の操作手段および第二の操作手段のうちの少なくとも一方の操作手段であってもよい。
なお、操作手段は、チャンスボタンであってもよい。
なお、操作手段は、返却ボタン(例えば、返却操作ボタン142)であってもよい。
なお、操作手段は、貸出ボタン(例えば、球貸操作ボタン140)であってもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、可動可能(例えば、移動可能、回転可能、振動可能)な可動表示装置を複数備えていてもよい。可動表示装置には、例えば、液晶表示装置が用いられている。
複数の可動表示装置の一つが移動することによって、第一の表示の一部の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の可動表示装置の一つが移動することによって、第一の表示の全体の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の可動表示装置が移動することによって、第一の表示の一部または全体の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の可動表示装置の一つだけが移動することによって、第一の表示の一部または全体の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の演出可動体の一つが可動表示装置であってもよい。
可動表示装置の表示領域の少なくとも一部は、少なくとも透過可能なものである。可動表示装置には、透過液晶表示装置が用いられてもよい。透過液晶表示装置は、表示領域の透過と不透過とを切り替えることができるようになっている。透過液晶表示装置の表示領域が透過している状態では、遊技者が当該表示領域の背面(後側)を視認することができるようになっている。
また、可動表示装置の少なくとも一部は、少なくとも透過しているものである。可動表示装置には、透明樹脂(例えば、アクリル)で形成された透明板やガラス板が用いられてもよい。透明板やガラス板の板面には所定パターンのレンズカットが形成されており、近傍に配置されLEDランプが発光すると、当該透明板や当該ガラス板は、レンズカットのパターンに基づいて、所定の絵柄に発光する。
なお、可動表示装置の少なくとも一部の透過率は、0%でなくてもよい。
なお、可動表示装置の全体が透過しているものであってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部の透過率は、100%であってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部を介して第一の表示手段の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部を介して遊技領域の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい、この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、可動表示装置の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
第一の表示と第二の表示とがそれぞれ表示された場合に、第一の表示の視認性が相対的に高くなり、第二の表示の視認性が相対的に低くなるようにしてもよい。
遊技に関する表示には、例えば、エラー表示、操作要求報知、注意喚起表示、演出表示、予告表示、ユーザーモード表示(メニュー表示、ミッション表示、音量・輝度調整表示)、デモ表示、電源投入表示(電源投入中、電源復帰中など)、などが挙げられる。
遊技者が球発射ハンドルを134操作中に、遊技球の発射強度を少なくとも変更可能な操作手段(発射強度変更操作手段)が設けられていてもよい。遊技球の発射強度は、発射強度変更操作手段が操作されている場合にのみ強くなるように変更されるようにしてもよい。遊技球の発射強度は、発射強度変更操作手段が1回操作されたことに基づいて、強くなるように変更されるようにしてもよい。この場合、さらに発射強度変更操作手段が1回操作されると、遊技球の発射強度が元に戻るようになっていてもよい。
第一の表示の一例として、発射強度変更操作手段が操作されていることを報知可能な表示、発射強度変更操作手段の操作を促す表示、発射強度変更操作手段の操作解除を促す(例えば、押下式の発射強度変更操作手段から手を離すよう促す)表示、発射強度変更操作手段の操作を連想させる表示(例えば、電チューロング開放演出のルーレット演出で発射強度変更操作手段を連想させる画像(例えば、右打ちで大当り遊技を行う場合において、実行中の特図変動遊技の大当り確定の予告表示)が停止した場合)などが挙げられる。
発射強度変更操作手段に関する表示は、複数の遊技状態に応じて(例えば、電サポ中と非電サポ中など)表示態様が異なるのであってもよい。この場合、例えば、一方の遊技状態(電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示の少なくとも一部は第二の表示によって隠されてもよく、また、他方の遊技状態(非電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示は第二の表示によって隠されないようにしてもよい。また、例えば、一方の遊技状態(電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示の少なくとも一部は第二の表示によって隠されないようにしてもよく、また、他方の遊技状態(非電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示は、第二の表示によって隠されてもよい。
なお、発射強度変更操作手段に関する表示は、右打ち報知(例えば、後述の右打ち報知演出724)と異なる表示態様であってもよく、右打ち報知に含まれる表示態様であってもよく、右打ち報知と同じ表示態様であってもよい。
なお、右打ち報知と発射強度変更操作手段に関する表示は、表示される期間が一部重複するものであってもよい。電サポ終了時に「左にハンドルを戻してください」と報知される期間は、例えば、電サポ終了から4回目の特図変動遊技が終了するまでの期間であり、「発射強度変更操作手段から手を離してください」と報知される期間は、例えば、電サポ終了から1回目の特図変動遊技が終了するまでの期間である。
<<第5実施形態>>
次に、本発明の第5実施形態に係る遊技台について図96〜図104を用いて説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第3実施形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。以下、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
まず、図96を用いて本実施の形態の実施例3−1によるパチンコ機100について説明する。
図96(a)および図96(b)は、特図変動遊技中における装飾図柄表示装置208での表示例を示している。図96(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面左上に位置する図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。図96では、図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの太矢印で表している。装飾図柄表示装置208の画面右上には、第四図柄を表示可能な第四図柄表示領域208eと、特図変動遊技の保留数を数字で表示する特図保留数表示領域208fとが設けられている。第四図柄表示領域208eには、特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図1変動遊技の保留数が3つであることを示す数字「3」が表示されている。
また、図96(a)に示すように、下皿満タンエラー表示(第1エラー情報表示)704が表示されており、下皿満タンエラーが発生していることが報知されている。また、本例では、下皿満タンエラーとともに、球タンク150内の遊技球がなくなった、または、所定数以下になって球不足エラーが生じている。この球不足エラーは、例えば、パチンコ機100が設置されている島設備において遊技球が詰まった場合等に生じる場合がある。また、下皿満タンエラーは遊技者による球排出レバー132の操作によって解除可能であるが、球不足エラーは、遊技店においては遊技店員によってのみ解除可能なエラーである。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのほぼ中央には「球不足エラー 店員を呼んでください」という文字列を含む球不足エラー表示706が表示され、球不足エラーが発生していること、および、球不足エラーを解除するためには遊技店の店員による操作が必要であることが遊技者に報知されている。
また、図96(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間となっており、球不足エラー表示706の下方には、チャンスボタン136を表す画像と当該画像を指す下向きの矢印とを含むチャンスボタン操作要求表示707が表示されて、遊技者にチャンスボタン136の操作を促している。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの下方には、女の子(チビ姫)のキャラクタ画像と、女の子のセリフ「Aリーチは発展に期待だ」という吹き出し画像とを含むチュートリアル表示708が表示されている。チュートリアル表示では、遊技中に実行される演出についての説明等がなされる。本例のチュートリアル表示708は、本実施例によるパチンコ機100に設けられている複数のリーチ演出のうちAリーチが実行されると、その後にリーチ演出が発展する可能性あることを示唆している。
図96(b)は、図96(a)に示す状態から遊技者によってチャンスボタン136が操作(一回の押下)された後の状態を示している。チャンスボタン136が操作されたことに基づいて、爺のキャラクタ画像と、爺のセリフ「爺出現でチャンスアップだ」という吹き出し画像とを含むチュートリアル表示709が表示される。これにより、実行中の特図変動遊技において大当り信頼度の相対的に高い演出が実行されることが示唆される。また、チュートリアル表示709は、下皿満タンエラー表示704よりも手前のレイヤーに表示される。また、チュートリアル表示709は、下皿満タンエラー表示704の少なくとも一部と重なるように表示される。このため、チュートリアル表示709によって下皿満タンエラー表示704の少なくとも一部が隠されて、下皿満タンエラー表示704の視認性が低下する。一方、チュートリアル表示709は、球不足エラー表示706とは重ならないように表示される。このため、チュートリアル表示709の表示時であっても、球不足エラー表示706の視認性は低下しない。また、チュートリアル表示709は、第四図柄表示領域208eおよび特図保留数表示領域208fには重ならないように表示される。このため、チュートリアル表示709の表示時であっても、第四図柄および特図保留数表示の視認性は低下しない。
次に、図96(c)〜図96(e)に示す演出について説明する。図96(c)は、特図変動遊技中における装飾図柄表示装置208での表示例を示している。図96(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面左上に位置する図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。第四図柄表示領域208eには、特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図1変動遊技の保留数が3つであることを示す数字「3」が表示されている。
また、下皿満タンエラーが発生しているので、演出表示領域208dの左方には下皿満タンエラー表示704が表示されている。図96(e)において、下皿満タンエラー表示704の奥のレイヤーに表示されている背景は白色になっている。このため、下皿満タンエラー表示704の黒色で表示されている「球を抜いてください」という文字列の視認性は相対的に高くなっている。
ここで、図96(d)に示すように、当該特図変動遊技の実行中に宇宙で殿様とパンダとが対決する演出が開始される。演出表示領域208dには、刀を構えた殿様の画像と、ボクシンググローブをはめたパンダの画像と、対決場所である宇宙の背景画像が表示される。下皿満タンエラー表示704は、例えば、殿様の画像よりも手前のレイヤーに表示される。また、下皿満タンエラー表示704および殿様の画像よりも奥のレイヤーに表示される背景画像の宇宙空間部分は黒に近い灰色で表示される。このため、下皿満タンエラー表示704の黒色で表示されている「球を抜いてください」という文字列の視認性は相対的に低下している。また、装飾図柄や特図保留数表示の視認性も同様に低下している。一方で、図96(c)では黒丸で表示されていた第四図柄は、図96(d)に示す演出が開始されると、その輪郭部分が白抜きで表示される。このため、図96(d)に示す演出が開始されても、遊技者に第四図柄を認識させ易くして特図変動遊技の実行中であることを分かり易くすることができる場合がある。なお、第四図柄は、常に輪郭部分が白抜きで表示されていてもよい。つまり、どのような状態においても第四図柄は視認容易であるようにされてもよい。
また、図96(e)は、図96(c)に示す下皿満タンエラー表示704に遊技者が気付いて球排出レバーを操作して、下皿満タンエラーが解除された後に、殿様とパンダとが対決する演出が開始された状態を示している。下皿満タンエラーが解除されているので、下皿満タンエラー表示704は消去されている。また、図96(d)と図96(e)とを比較すると、図96(e)の方が殿様の画像の視認性が高くなっている。このように、エラー(例えば、下皿満タンエラー)未発生時の方がエラー発生時よりも演出表示(例えば、殿様等のキャラクタ画像)の視認性を高くすることができる。
次に、図96(f)および図96(g)に示す演出について説明する。図96(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面中央に位置する図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の画面右上に位置する第四図柄表示領域208eには黒丸が表示されており、特図保留数表示領域208fには「3」が表示されている。装飾図柄表示装置208の画面下方には、当該特図変動遊技に対応する変動アイコンを表示可能な変動アイコン表示領域700と、変動アイコン表示領域700の左方に位置し、特図1変動遊技の保留数と同数の保留アイコン(例えば、円形の画像)を表示可能な特図1保留アイコン表示領域701と、変動アイコン表示領域700の右方に位置し、特図2変動遊技の保留数と同数の保留アイコンを表示可能な特図2保留アイコン表示領域702と、が設けられている。本例では、変動アイコン表示領域700には変動アイコンが表示されておらず、特図1保留アイコン表示領域701には3つの保留アイコンが表示されており、特図2保留アイコン表示領域702には保留アイコンが表示されていない。本例では、特図保留数表示領域208fで保留数を表示しつつ、特図1保留アイコン表示領域701でも保留数を表示している。
また、図柄表示領域208a〜208cの少なくとも一部と重なるようにチュートリアル表示708が表示されている。チュートリアル表示708は、装飾図柄よりも手前のレイヤーで表示される。このため、装飾図柄の少なくとも一部は、チュートリアル表示708で隠されて視認性が低下している。
図96(g)は、当該特図変動遊技の実行中に遮蔽手段816が装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内を上方向に向かって移動している状態を示している。図中、遮蔽手段816の左下方に示す上向きの矢印は、遮蔽手段816の移動方向を示している。遮蔽手段816は、装飾図柄表示装置208の前方に移動することにより、装飾図柄表示装置208での表示を遮蔽することが可能である。遮蔽手段816としては、例えば、前述の演出可動体800、802、804、806等が挙げられる。
本例では、遮蔽手段816と装飾図柄表示装置208の表示領域の下端とが重なると、変動アイコン表示領域700、特図1保留アイコン表示領域701、特図2保留アイコン表示領域702が消滅して、全ての保留アイコンが消去される。また、チュートリアル表示708も消去される。また、変動アイコンが表示されていた場合には、変動アイコンも消去してもよい。また、装飾図柄表示装置208の画面の中央に位置していた図柄表示領域208a〜208cは、当該画面の例えば左上方に移動する。これにより、図柄表示領域208a〜208cは、遮蔽手段816と重ならず遮蔽されない。このように、遮蔽手段816の移動を伴う演出の実行時において、装飾図柄を隠さないようにする。
なお、遮蔽手段816の移動を伴う演出の実行時において、保留アイコンや変動アイコンを表示するようにしてもよい。また、遮蔽手段816の移動中には、装飾図柄表示装置208にエフェクト画像等が表示されてもよい。また、当該エフェクト画像の少なくとも一部は、遮蔽手段816で隠されてもよい。また、遮蔽手段816の移動を伴う演出の実行時には、特図保留数表示領域208fが消滅して特図保留数が消去されてもよいし、装飾図柄表示装置208には第四図柄のみが表示されてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、表示手段として装飾図柄表示装置208を備えている。
装飾図柄表示装置208は、第一の表示として、例えば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704、を少なくとも表示可能なものである。
装飾図柄表示装置208は、第二の表示としてチュートリアル表示709を少なくとも表示可能なものである。
装飾図柄表示装置208は、第三の表示として球不足エラー表示706を少なくとも表示可能なものである。
下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704の少なくとも一部は、装飾図柄表示装置208が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものである。
第一の状態は、装飾図柄表示装置208にチュートリアル表示709が少なくとも表示されている状態のことである。
球不足エラー表示706は、装飾図柄表示装置208が第一の状態である場合に、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704よりも視認性が少なくとも高い位置に、少なくとも表示されるものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704の視認性が低くなる場合があるので、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704による報知内容を認識しようとして装飾図柄表示装置208に遊技者を注目させて、遊技に遊技者を集中させることができる場合がある。また、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704の視認性が低くなる合があるので、遊技者の視線をチュートリアル表示709に向けさせることができる場合がある。また、第一の状態でも球不足エラー表示706は確認しやすいので、遊技者がチュートリアル表示709を見つつも球不足エラー表示706を確認しやすくなる場合がある。
次に、図97〜図102を用いて本実施の形態の実施例3−2によるパチンコ機100について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、例えば、注意喚起報知演出、電チューロング開放演出(詳細は後述)、あるいは先読み報知演出等の複数の報知演出を実行可能な装飾図柄表示装置208を備えている。図97は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域で表示可能な注意喚起報知(第一の表示)について説明するテーブルである。
注意喚起報知は、遊技の利益には直接的には無関係な事項について遊技者に注意を喚起する報知である。遊技の利益には遊技者に利益として付与される賞球およびそれに関する情報が含まれる。注意喚起報知の内容は遊技の利益に直結しないため、遊技者が注意喚起報知を無視したり注意喚起報知に従わない場合でも遊技の利益に影響はない。但し、注意喚起報知は、遊技の利益以外の遊技者の利益に影響を及ぼす可能性のある、例えば身体的、精神的、あるいは金銭的なものを含む。
なお、遊技者に利益として付与されるものは上述の賞球(所謂ぱちんこ球)に限るものではなく、例えばメダル等であってもよい。また、必ずしも賞球やメダル等の実物が遊技者に付与される必要は無く、例えば先ず電子的に利益が遊技者に付与され、当該電子的な利益を遊技者が遊技に用いたり、実物の賞球に変換できてもよい。もちろん遊技者に実物が付与されず、遊技者が電子的な利益を景品に交換できてもよい。
また、遊技に関係する利益としては、当該利益を用いて、遊技台で再度遊技を行うことができるものと規定してもよい。逆に言えば、遊技に関係しない利益とは、当該利益を用いも遊技台で再度遊技を行うことができないものと規定してもよい。
図97に示すテーブルには、九つの注意喚起報知(遊技の利益に少なくとも関係しない報知)が例示されている。図97では各注意喚起報知の名称とともに報知内容および報知タイミングを示している。
名称が「年齢制限」の注意喚起報知は、報知内容が「18歳未満の遊技および遊技場への入場は、法律で規制されております。」であり、報知タイミングは「デモ中」である。つまり、報知タイミングは、特図変動遊技が非作動中であること、およびアタッカが非作動中であることを前提としている。「年齢制限」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、遊技利益を得られたとしても、景品への交換が認められないという金銭的不利益がある。
名称が「攻略法」の注意喚起報知は、報知内容が「悪質な攻略法販売にご注意ください。」であり、報知タイミングは「デモ中」である。「攻略法」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、無為な情報に金銭を支払う恐れがある金銭的不利益がある。
名称が「遊技時間」の注意喚起報知は、報知内容が「長時間遊技される場合には、適度に休憩を挟んでください。」であり、報知タイミングは「デモ中/遊技開始後2時間経過」である。「遊技時間」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、長時間の遊技による遊技者の身体機能の低下、疲労などの身体的不利益がある。
名称が「演出」の注意喚起報知は、報知内容が「光源を長時間直視しないようにしてください。演出装置に指など挟まないよう注意してください。適切な音量、光量で遊技をお楽しみください。」であり、報知タイミングは「デモ中/音量、光量調整中」である。「演出」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、大音量での遊技による聴力低下、高輝度のランプの点灯や点滅による光過敏性発作等の身体的不利益がある。
名称が「二次利用制限」の注意喚起報知は、報知内容が「本遊技機における写真や動画等のインターネットへのアップロードを禁止します。」であり、報知タイミングは「デモ中/演出実行時」である。「二次利用制限」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、法令違反による罰金や禁固刑等の金銭・社会地位的不利益がある。
名称が「投資抑止」の注意喚起報知は、報知内容が「過度の投資にご注意ください。パチンコ・パチスロは、適度に楽しむ遊びです。」であり、報知タイミングは「デモ中/前回の大当りから所定の回転数経過」である。「投資抑止」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益としては投資失敗による金銭的不利益がある。
名称が「取り忘れ防止」の注意喚起報知は、報知内容が「プリペイドカードの取り忘れや盗難にご注意ください。」であり、報知タイミングは「大当り終了時/電サポ状態終了時」である。「取り忘れ防止」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、取り忘れたプリペイドカード内の残金の逸失による金銭的不利益がある。
なお、当該「取り忘れ防止」の注意喚起報知を上述のタイミング以外のタイミングで行ってもよい。例えば、通常遊技状態において発生した大当り(所謂「初当たり」)の終了時に「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知し、当該大当りを契機として発生した連荘中の大当りの終了時には「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知しなくてもよい。また、大当りが発生した場合であっても、当該大当りによって遊技者が得られる利益が他の大当りよりも小さかったり、利益が得られない大当りの場合には「取り忘れ防止」注意喚起報知が報知されなくてもよい。そもそも遊技者によるプリペイドカードの取り忘れは、プリペイドカードに残金が残った状態で、利益が付与された場合に、当該利益に遊技者の意識がいってしまい、残金が残っているプリペイドカードの存在を忘れてしまうことで発生するため、遊技者に利益が付与された直後に当該「取り忘れ防止」注意喚起が報知されることが望ましく、また、遊技者がプリペイドカードの存在を忘れてしまう程度の利益が付与された後で報知されることが望ましい。さらに、「取り忘れ防止」注意喚起報知が最も奏功する契機としては、遊技者が遊技をやめるタイミングであるため、連荘終了時(例えば、時短付与なしの通常大当りを引いた場合や、ST機におけるSTの終了時等の遊技者にとって有利な状態が終了するタイミング)に当該「取り忘れ防止」注意喚起報知が報知されることが望ましい。
また、特図高確率状態(確変)に突入してから最初の大当りに基づく大当り遊技終了時に「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知してもよい。また、特図高確率状態(確変)でその後の遊技状態が特図低確率状態に移行する大当り(15R大当り、突然時短の大当り、突然通常の大当り)に基づく大当り遊技終了時に「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知してもよい。また、特図低確率状態でその後の遊技状態が特図低確率状態に維持される大当り(15R大当り、突然時短の大当り、突然通常の大当り)に当選したことに基づく大当り遊技終了時に「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知してなくてもよい。また、特図低確率状態でその後の遊技状態が特図低確率状態に維持される大当り(15R大当り、突然時短の大当り、突然通常の大当り)に当選したことに基づく大当り遊技終了時に「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知してなくてもよい。
名称が「破損防止」の注意喚起報知は、報知内容が「破損の恐れがありますので、強い力で操作手段を操作しないでください。」であり、報知タイミングは「デモ中/演出実行時」である。「破損防止」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、操作手段の破損により怪我をするという身体的不利益がある。
名称が「撮り忘れ防止」の注意喚起報知は、報知内容が「ユーザーモード設定中です。遊技終了時の2次元バーコードの撮り忘れにご注意ください。」であり、報知タイミングは「デモ中/ユーザーモード設定中(常時)」である。「撮り忘れ防止」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、設定したユーザーモードの内容が消えてしまうという遊技的不利益がある。ただし、金銭に関わる遊技不利益ではない。
なお、上記の注意喚起報知の報知タイミングは、上述のタイミングで必ず実行されなくてもよい。また、上述の報知タイミング以外のタイミングで実行される場合があってもよい。また、上記の注意喚起報知は例示であって、上記以外の注意喚起報知を実行してももちろんよい。
また、注意喚起報知(遊技の利益に少なくとも関係しない報知)は、例示したものに限らず、報知された内容に遊技者が従わなかった場合に、当該遊技者に遊技利益とは異なる不利益が発生するものであればよい。
図98は、本実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技が実行されている状態、大当り遊技が実行されている状態、あるいは特図変動遊技も大当り遊技も実行されていない状態での各種報知演出の表示例を示している。図98(a)〜(l)のそれぞれと、図99〜図102内の各図は、図64に示す遊技盤200から、装飾図柄表示装置208と、普図表示装置210と、特図1表示装置212と、特図2表示装置214と、普図保留ランプ216と、特図1保留ランプ218と、特図2保留ランプ220と、可変入賞口234(以下、「大盤振舞アタッカー234」と称する場合がある)とを抜き出して示している。説明を容易にするため各構成要素は図64に示す配置とは異ならせて示している。
本実施の形態によるパチンコ機100は、いわゆる右打ち機用の遊技盤を有している。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。
普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口234は、右側経路上に配置されている。このため、普通図柄始動口228、特図1始動口230、特図2始動口232(開放状態)、可変入賞口234(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口234のそれぞれについては、これらの普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口234が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、特図1始動口230は、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。また、左側経路に普図始動口をさらに設けてもよい。また、特図2始動口232を遊技盤の中央下方に配置して、右側経路を落下する遊技球と、左側経路を落下する遊技球との特図2始動口230への入球し易さを同じにしてもよい。
図98(a)に示す状態では、普図保留ランプ216が全て消灯しており、普図の保留がないことが報知されている。また、普図表示装置210には普図Bが停止表示されており、普図変動遊技がはずれであったことが報知されている。特図1保留ランプ218は全て消灯しており、特図1の保留がないことが報知されている。また、特図1表示装置212には特図Iが停止表示されており、前回の特図1変動遊技がはずれであったことが報知されている。特図2保留ランプ220は左側のLEDが1つ点灯して他の3つは消灯しており、特図2の保留が1つあることが報知されている。また、特図2表示装置214には特図Aが停止表示されており、今回の特図2変動遊技が15R特別大当りであることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の画像表示領域には図柄表示領域208a〜208cのいずれにも装飾図柄の「装飾7」が停止表示されて、今回の特図2変動遊技の結果が15R特別大当りであることが報知されている。演出表示領域208d内の左下側には変動アイコン表示領域711が配置され、円形模様に「八」、「代」、「将」、「軍」の文字を均等に配した絵柄の変動アイコンが表示されている。変動アイコン表示領域711の右側には特図1または特図2の保留を表示する特図保留表示領域713が配置され、円形模様に「八」、「代」、「将」、「軍」の文字を均等に配した、変動アイコンと同じ絵柄の保留アイコン713aが1つ表示され、特図2の保留が1つあることが報知されている。また、大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。
図98(a)に続く図98(b)に示す状態では、大当り遊技開始演出が実行されている。大当り遊技開始演出では、装飾図柄表示装置208の画像表示領域から図柄表示領域208a〜208cが消滅して装飾図柄の停止表示は行われず、また、変動アイコン表示領域711および特図保留表示領域713も消滅して、変動アイコンや保留アイコンは表示されない。それらに代えて、装飾図柄表示装置208の表示領域全体が演出表示領域208dとなって、「大盤振舞大当り」の文字列による大当り遊技開始演出715が表示されている。また、大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。
図98(b)に続く図98(c)に示す状態では、15R大当り遊技の第1ラウンド(1R)が実行されている。装飾図柄表示装置208の表示領域全体に広がった演出表示領域208dでは、中央部の広い領域で大当り遊技時演出716が実行されている。演出表示領域208dの左上は、大当り遊技の実行中のラウンド数を表示するラウンド数表示領域717になっており、ここでは「1R」と表示されて第1ラウンドの大当り遊技が実行中であることが報知されている。演出表示領域208dの右上は大当り種別を表示する大当り種別表示領域718となっており、ここでは「装飾7」が表示されて当該大当りが15R特別大当りであることが報知されている。また、大盤振舞アタッカー234の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)で開閉する。
図98(c)に続く図98(d)に示す状態では、15R大当り遊技の第15ラウンド(15R)が実行されている。装飾図柄表示装置208の表示領域全体に広がった演出表示領域208dでは、中央部の広い領域で大当り遊技時演出716が実行されている。ラウンド数表示領域717には「15R」が表示されて第15ラウンドの大当り遊技が実行中であることが報知されている。大当り種別表示領域718には「装飾7」が表示されて当該大当りが15R特別大当りであることが報知されている。また、大盤振舞アタッカー234の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)で開閉する。また、普図保留ランプ216が2つ点灯しており、大当り遊技中に普図の保留が2つ増加したことが報知されている。また、普図表示装置210では普図変動遊技が実行されている。
図98(d)に続く図98(e)に示す状態では、大当り遊技終了演出が実行されている。大当り遊技終了演出では、装飾図柄表示装置208の表示領域全体が演出表示領域208dとなって、「確変突入じゃ!」の文字列を含むキャラクタ画像による確変報知演出720が表示されている。確変報知演出720では、大当り遊技後の遊技状態が確変状態になっていることを報知している。大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。また、普図保留ランプ216が2つ点灯しており、普図の保留が2つあることが報知されている。また、普図表示装置210では引き続き普図変動遊技が実行されている。
図98(e)に続く図98(f)に示す状態では、大当り遊技終了演出が引き続き実行されている。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは確変報知演出720が終了して、「取り忘れ防止」の注意喚起報知を行う注意喚起報知演出722が開始されている。注意喚起報知演出722では、演出表示領域208dの中央に大きく、ICカード挿入口から矢印に沿ってICカードが出てくるアニメーションが表示され、演出表示領域208dの上段右端から「ICカードの取り忘れに」の文字列が左に向かって順次出現するアニメーションが表示され、演出表示領域208dの下段左端から「ご注意ください」の文字列が右に向かって逆順に出現するアニメーションが表示される。また、大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。また、普図保留ランプ216が2つ点灯しており、普図の保留が2つあることが報知されている。また、普図表示装置210には普図Bが停止表示されており、普図変動遊技がはずれであったことが報知されている。
図98(f)に続く図98(g)に示す状態では、大当り遊技終了演出が引き続き実行されている。「取り忘れ防止」を注意喚起する注意喚起報知演出722が引き続き実行されている。大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。また、普図保留ランプ216が1つ点灯しており、普図の保留が1つあることが報知されている。また、普図表示装置210では普図変動遊技が開始されている。
図98(g)に続く図98(h)に示す状態では、大当り遊技終了演出が引き続き実行されている。注意喚起報知演出722は引き続き実行されている。大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。また、普図保留ランプ216が1つ点灯しており、普図の保留が1つあることが報知されている。また、普図表示装置210では普図変動遊技が引き続き実行されている。
図98(h)に続く図98(i)に示す状態では、「取り忘れ防止」の注意喚起報知演出722は終了しており、図98(a)における特図2変動遊技が終了した状態の装飾図柄の停止図柄が再度表示され、次の特図2変動遊技の開始直前の状態が表示されている。また、普図保留ランプ216が1つ点灯しており、普図の保留が1つあることが報知されている。また、普図表示装置210では普図変動遊技が引き続き実行されている。
図98(i)に続く図98(j)に示す状態では、特図2変動遊技が開始された直後の状態を示している。図98(j)に示すように、特図2保留ランプ220の一番左のLEDランプが消灯し、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始される。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。また、特図保留表示領域713では、保留アイコン713aの数を1つ減少させる保留減少アニメーションの表示が開始される。本例の保留減少アニメーションは、特図保留表示領域713内の保留アイコン713aを全体として左方向に移動させて、変動アイコン表示領域711に移動させるものである。特図2保留ランプ220は、一番左のLEDランプを消灯することにより、特図2の保留が1から0に減少したことを報知している。
また、直近の大当りが特図Aの大当りであったので、大当り遊技終了後には、遊技状態が電サポ状態(普図高確率状態)に移行する。本実施の形態によるパチンコ機100は、普図始動口228および特図2始動口232が右側経路上に配置されている。このため、遊技状態が電サポ状態である場合には、遊技者は右打ちで遊技球を打ち出して遊技を行う。このため、演出表示領域208dの上下段には、遊技者に右打ちをすべきことを知らせるために、右打ち報知演出724が開始されている。右打ち報知演出724では、演出表示領域208dの上段左端から黒色の帯状のテロップに白字の「⇒右打ち⇒⇒」の文字列が、右に向かって逆順に移動するアニメーションが表示され、演出表示領域208dの下段右端から黒色の帯状のテロップに白字の「⇒右打ち⇒⇒」の文字列が、左に向かって順次移動するアニメーションが表示されている。また、普図保留ランプ216が1つ点灯しており、普図の保留が1つあることが報知されている。また、普図表示装置210では普図変動遊技が引き続き実行されている。
図98(j)に続く図98(k)に示す状態では、引き続き特図2変動遊技の開始状態を示しており、保留減少アニメーションが実行されている状態を示している。保留アイコン713aが、図98(j)に示されている状態よりもさらに変動アイコン表示領域711の方向に移動した状態を示している。右打ち報知演出724は引き続き実行されている。また、普図保留ランプ216が1つ点灯しており、普図の保留が1つあることが報知されている。また、普図表示装置210では普図変動遊技が引き続き実行されている。
図98(k)に続く図98(l)に示す状態では、引き続き特図2変動遊技の実行中の状態を示している。演出表示領域208d内の左下側の変動アイコン表示領域711には変動アイコンが表示されて、現時点で特図変動遊技の実行中であることが報知されている。変動アイコン表示領域711の右側の特図保留表示領域713には保留アイコンがなく、特図2の保留がないことが報知されている。また、大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。
特図1保留ランプ218は全て消灯しており、特図1の保留がないことが報知されている。また、特図1表示装置212には特図Iが停止表示されており、前回の特図1変動遊技がはずれであったことが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており、特図2の保留がないことが報知されている。また、特図2表示装置214では特図2の変動遊技が実行されている。また、普図保留ランプ216が1つ点灯しており、普図の保留が1つあることが報知されている。また、普図表示装置210では普図変動遊技が実行されている。また、演出表示領域208dの上下段には、遊技者に右打ちをすべきことを知らせるために、黒色の帯状のテロップに白字で左端から右端に向かって、「右」、「打」、「ち」、「⇒」、または「⇒⇒」の文字列が順次移動するアニメーションで右打ち報知演出724が実行されている。
図98(e)〜図98(h)に示す状態は、特図変動遊技が停止中であるとともに可変入賞口234が動作しない期間である大当り終了インターバルである。大当り終了インターバル中は、遊技者により発射された遊技球が普図始動口228を通過したことに基づく普図変動遊技が作動可能なので遊技中ではあるものの、特図変動遊技と可変入賞口234の開閉動作は非作動となる期間なので、遊技球を発射する意義が他の期間よりも薄い期間であると言える。
図99は、本実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技が実行されている状態、大当り遊技が実行されている状態、あるいは特図変動遊技も大当り遊技も実行されていない状態での各種報知演出の実施例3−2を示している。図99(a)〜(e)に示す状態は、図99(a)〜(e)と同一なのでそれらの説明は省略する。
また、図99(f)〜図99(i)の期間は、図98(f)〜(h)と同一である。図99(f)に示す状態では、大当り遊技終了演出が引き続き実行されている。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは図98(e)と同様の確変報知演出720が終了して、図98(f)と同様の「取り忘れ防止」の注意喚起のための注意喚起報知演出722が開始されている。大盤振舞アタッカー234の開閉状態は閉状態である。また、普図保留ランプ216が2つ点灯しており、普図の保留が2つあることが報知されている。また、普図表示装置210には普図Bが停止表示されており、普図変動遊技がはずれであったことが報知されている。
図99(f)ではさらに、特図先読み処理で特図2の保留を先読みして停止図柄を事前判定した結果に基づく先読み予告報知の演出が開始された状態を示している。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部に記憶する。また、特図先読み処理は、図68に示す主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)内で実行される。
先読み予告報知(第二の表示)の報知条件は、注意喚起報知演出722(第一の表示)の報知中で、かつ、特図変動遊技の非作動中および大盤振舞アタッカー234の非作動中(閉状態の維持)である。図99(f)に示す先読み予告報知演出730では、家紋を表す画像が、注意喚起報知演出722を隠すように演出表示領域208dの中央に表示される。但し、図99(f)では、先読み予告報知演出730の画像の透過率が比較的高く設定されており、遊技者は先読み予告報知演出730の画像を通して注意喚起報知演出722を視認可能である。
図99(g)に示す状態ではさらに、先読み予告報知演出730の画像の透過率が徐々に低くなり、遊技者は先読み予告報知演出730の画像を通して注意喚起報知演出722を視認することが困難になる。こうすることにより、遊技者は、初めは注意喚起報知演出722に注目するが、次第に先読み予告報知演出730に注目するようになる。
図99(h)に示す状態ではさらに、先読み予告報知演出730の画像の透過率が0%になり、遊技者は先読み予告報知演出730の画像を通しては注意喚起報知演出722を視認できなくなっている。このように図99に示す例では、特図2の保留の先読み結果に基づいて実行された先読み予告報知によって、ICカード抜き取り忘れ防止のための注意喚起報知が隠される。なお、先読み予告報知は大当り確定のものでなくてもよく、偽の先読み予告報知の実行により、注意喚起報知の視認を妨げてもよい。
図99(h)に続く図99(i)では、先読み予告報知演出730が終了して、先読み予告報知演出730で隠されていた「取り忘れ防止」の注意喚起報知演出722が視認可能になった状態を示している。図99(i)に続く図99(j)は図98(l)に示す状態と同一であるので説明は省略する。
図99(k)に示す状態では、特図2表示装置214には特図Aが停止表示されており、今回の特図2変動遊技が15R特別大当りであったことが報知されている。装飾図柄表示装置208の画像表示領域には図柄表示領域208a〜208cのいずれにも装飾図柄の「装飾7」が停止表示されて、今回の特図2変動遊技の結果が15R特別大当りであることが報知されている。また、特図2保留ランプ220は全てのLEDが点灯しており、特図2の保留が4つあることが報知されている。また、特図保留表示領域713には、円形模様に「八」、「代」、「将」、「軍」の文字を均等に配した絵柄の保留アイコン713b、713c、713d、713eがそれぞれ表示されている。なお、特図変動遊技が終了して大当りとなっている場合には、変動アイコンおよび保留アイコンを非表示にしてもよい。また、大当り時に非表示とするのは、変動アイコンまたは保留アイコンのいずれか一方のみでもよい。
このように、所定の報知タイミングで注意喚起報知の演出を実行することにより、注意喚起報知によって遊技者の注目を集めつつ、注目の集まった状態で注意喚起報知を他の報知によって隠すことで、他の報知に遊技者を注目させることができる。また、注意喚起報知は遊技の利益(遊技球の多少)に関係しないため、他の報知で隠しても、遊技者が遊技において最も関心を持つ遊技の利益に影響を与えることがない。
図100は、本実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技が実行されている状態、大当り遊技が実行されている状態、あるいは特図変動遊技も大当り遊技も実行されていない状態での各種報知演出の実施例3−3を示している。図100(a)〜(k)については、先読み予告報知の演出が異なる以外は図99(a)〜(k)と同一であるため同一部分に関する説明は省略する。
図100(f)〜(h)は、装飾図柄表示装置208の表示領域全体が演出表示領域208dとなり、図99(f)〜(h)に示す先読み予告報知演出730に代えて、演出表示領域208dの全体を黒表示にして白抜きの文字列を表示させて先読み予告を報知する先読み予告報知演出740が実行されている状態を示している。先読み予告報知(第二の表示)の報知条件は、注意喚起報知演出722(第一の表示)の報知中で、且つ、特図変動遊技の非作動中および大盤振舞アタッカー234の非作動中(閉状態の維持)である。先読み予告報知演出730では演出表示領域208dが黒色で塗りつぶされるため、注意喚起報知演出722が実行されていても遊技者は注意喚起の画像を視認できない。注意喚起報知演出722の代わりに先読み予告報知演出740が行われているとも言える。なお、注意喚起報知演出722と先読み予告報知演出740の演出実行時間は同じでも異なっていてもよい。
このように、他の演出(例えば、先読み報知演出)が実行されることで、注意喚起報知演出が一切実行されなくてもよい。また、他の演出が実行されることで、注意喚起報知演出を別の報知態様に切り替えてもよい。例えば、画像表示と音声報知とで行われていた注意喚起報知の報知態様を音声報知のみに切り替えたり、本来行われるはずであった報知態様とは全く異なる報知態様に変更したりしてもよい。
図100(h)に続く図100(i)では、先読み予告報知演出730が終了して、先読み予告報知演出730で隠されていた「取り忘れ防止」の注意喚起報知演出722が視認可能になった状態を示している。このように、注意喚起報知演出722の実行期間全てではなく一部を先読み予告報知演出730で隠し、残りの期間は注意喚起報知演出722が確認できるように構成してもよい。
図101は、本実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技が実行されている状態、大当り遊技が実行されている状態、あるいは特図変動遊技も大当り遊技も実行されていない状態での各種報知演出の実施例3−4を示している。図101(a)に示す状態では、普図保留ランプ216の4つのLEDのうち左側の2つが点灯しており、普図の保留が2つあることが報知されている。また、普図表示装置210には普図変動遊技が実行されている。特図1保留ランプ218は全て消灯しており、特図1の保留がないことが報知されている。また、特図1表示装置212には特図1の変動遊技が実行されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており、特図2の保留がないことが報知されている。また、特図2表示装置214には特図Jが停止表示されており、前回の特図2変動遊技がはずれであったことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cで「装飾1」から「装飾10」が順次上から下に移動する装飾図柄の変動表示(図中、下向きの矢印で示す)が実行されている。変動アイコン表示領域711には変動アイコンが表示されて、現時点で特図1変動遊技の実行中であることが報知されている。特図保留表示領域713には保留アイコンが表示されておらず、特図1および特図2の保留がないことが報知されている。
図101(a)に続く図101(b)に示す状態では、普図保留ランプ216の4つのLEDのうち左側の2つが点灯しており、普図の保留が2つあることが報知されている。また、普図表示装置210では引き続き普図変動遊技が実行されている。特図1保留ランプ218は全て消灯しており、特図1の保留がないことが報知されている。また、特図1表示装置212には特図Iが停止表示されており、当該特図1の変動遊技の結果がはずれであったことが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており、特図2の保留がないことが報知されている。また、特図2表示装置214には特図Jが停止表示されており、前回の特図2変動遊技がはずれであったことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の画像表示領域の図柄表示領域208a〜208cには「装飾6−装飾1−装飾2」が停止表示されて、今回の特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。変動アイコン表示領域711には変動アイコンが表示されておらず、特図変動遊技が非作動中であることが報知されている。特図保留表示領域7には保留アイコンが表示されておらず、特図2の保留がないことが報知されている。
図101(c)は、図101(b)に示す状態から所定時間が経過したデモ演出期間中の状態を示している。注意喚起報知が含まれるデモ演出は、特図の変動停止から所定時間の経過に基づいて実行される。また、注意喚起報知が含まれるデモ演出は、普図が変動している最中であっても実行される。デモ演出期間中は装飾図柄表示装置208の表示領域全体が演出表示領域208dとして使用され、図柄表示領域208a〜208cは表示されず、変動アイコン表示領域711と特図保留表示領域713も表示されない。デモ演出期間中には演出表示領域208dの下段にチャンスボタン136の画像とともに「チャンスボタンでメニュー呼び出し」の文字列が表示されて、遊技者がチャンスボタン136を押下すると各種メニューを呼び出せることが報知されている。図101(c)では、図97に示す「年齢制限」の注意を喚起する注意喚起報知演出750が実行されている。また、普図表示装置210では引き続き普図変動遊技が実行されている。
図101(c)に続く図101(d)は、デモ演出期間中であって、注意喚起報知演出750の内容が図97に示す「年齢制限」から「攻略法」に変更された状態を示している。また、普図表示装置210では引き続き普図変動遊技が実行されている。
また、演出表示領域208d内の右下側には電チューロング開放演出領域が配置されている。本例では、当該普図変動遊技の当否判定結果は停止図柄が普図B(はずれ)であるものとする。デモ期間中は電チューロング開放演出の実行が規制されていない。電チューロング開放演出とは、非時短中(非電サポ中)における普図変動遊技中に実行可能な演出であり、普図変動遊技に当選して特図2始動口(電チュー)232が長時間(例えば、約5秒)および/または複数回開放(以下、ロング開放と称する場合がある)するか否かを煽る演出のことである。なお、普図変動停止後も普図停止図柄に基づいて電チューロング開放演出(例えば、「電チュー開放中!」のような報知演出)を継続するようにしてもよい。
本例では、普図変動遊技の当り判定ではずれとなっているが、第1副制御部400の実行した抽選処理において、特図2始動口(電チュー)232がロング開放するかもしれないことを煽る電チューロング開放偽演出の実行に当選し、電チューロング開放偽演出760が電チューロング開放演出領域で実行されている。電チューロング開放偽演出760として、「お助けチャンス抽せん中」の表示とともに、武士のキャラクタが抽選機を操作している画像が表示されて、普図変動遊技に当選して特図2始動口232がロング開放するかもしれないと遊技者に期待させる煽り演出が実行されている。
電チューロング開放演出による普図変動遊技の結果の予告報知(第二の表示)の報知条件は、注意喚起報知演出750(第一の表示)の実行中で、且つ、特図変動遊技の非作動中および大盤振舞アタッカー234の非作動中(閉状態の維持)であるのに加えて、電チューロング開放演出の実行が規制されていないこと、および普図変動遊技の停止図柄が普図B(はずれ)である場合には、電チューロング開放偽演出の実行に当選することである。
図101(d)に示すように、電チューロング開放偽演出760により注意喚起報知演出750の一部が隠されて、遊技者が当該一部を確認するのを困難にしている。注意喚起報知演出750では、第一の表示部として電チューロング開放演出領域と重なる部分と、第二の表示部として電チューロング開放演出領域と重ならない部分とを含んでいる。このため、注意喚起報知演出750と電チューロング開放偽演出760が同時に実行されている場合であっても、注意喚起報知演出750の少なくとも一部は遊技者に認識可能となる。注意喚起報知の少なくとも一部を敢えて遊技者に視認させることで、電チューロング開放偽演出760はより遊技者の注目を集めることができる。このように、所定の報知タイミングで注意喚起報知の演出を実行することにより、注意喚起報知によって遊技者の注目を集めつつ、注目の集まった状態で注意喚起報知を他の報知によって隠すことで、他の報知に遊技者を注目させることができる。
図101(d)に続く図101(e)は、デモ演出期間中であって、注意喚起報知演出750の内容が図97に示す「攻略法」から「演出」に変更された状態を示している。また、普図表示装置210では普図Bが停止表示されて普図変動遊技がはずれであることが報知されている。また、電チューロング開放偽演出760は、「お助けチャンス抽せん中」と武士の表示とともに「残念」の文字が表示されて、普図変動遊技の結果がはずれで特図2始動口232が開放しないことが報知される。
図101(e)に続く図101(f)は、デモ演出期間中であって、注意喚起報知演出750の内容が図97に示す「演出」から「投資抑止」に変更された状態を示している。図101(f)に示す状態では、普図保留ランプ216の4つのLEDのうち左側の1つが点灯しており、普図の保留が1つあることが報知されている。また、普図表示装置210には普図変動遊技が実行されている。
図101(f)に続く図101(g)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにメニュー画像を表示させたユーザーメニュー演出770を実行している状態を示している。なお、普図表示装置210では普図変動遊技が実行されている。ユーザーメニュー演出770が開始されると、デモ演出が中止されるため注意喚起報知演出750も終了する。こうすることにより、デモ演出中に行われた注意喚起報知を遊技者による操作で隠すことができる。遊技者がチャンスボタン136を操作したことに基づいてユーザーメニューの表示が開始されると、実行されていたデモ演出が中止されるので、注意喚起報知を不要と考えている遊技者がデモ演出を任意に中止することができる。
本実施例によるパチンコ機100は、遊技者が操作可能な設定操作部を有している。設定操作部は、例えば、球貯留皿付扉108のチャンスボタン136近傍に配置されている。設定操作部は、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また、設定操作部は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図64参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
図101(g)に続く図101(h)は、遊技者が設定操作部のボタンを操作してメニュー画像に表示されている「終了」アイコンにポインタを移動させてユーザーメニュー演出770を終了させようとしている状態を示している。
図101(h)に続く図101(i)は、ユーザーメニュー演出770の終了後の状態を示している。普図保留ランプ216の4つのLEDのうち左側の2つが点灯しており、普図の保留が2つあることが報知されている。また、普図表示装置210では引き続き普図変動遊技が実行されている。装飾図柄表示装置208は図101(b)に示す状態と同様の表示に戻る。図101(i)に示す状態の表示から所定の時間が経過すると再度デモ演出が実行される。このときのデモ演出の内容は最初から開始されてもよいし中断された位置から引き続いて実行されてもよい。
図102は、本実施の形態によるパチンコ機100で特図変動遊技が実行されている状態、大当り遊技が実行されている状態、あるいは特図変動遊技も大当り遊技も実行されていない状態での各種報知演出の実施例3−5を示している。
図102(a)は、ユーザーメニュー演出770が実行されている状態を示している。演出表示領域208dの上段には「メニュー」の文字列が中央に配置されたタイトルバーが表示されている。画面左側には上から下に向かって順に、「会員登録」、「パスワード入力」、「バーコード発行」、「データクリア」、「音量・光量調整」、「終了」と記載された6つのアイコンが並んでいる。6つのアイコンのうち、「バーコード発行」と「データクリア」はパスワード入力後に選択可能となるためこの時点では選択不可能を示す低明度に表示されている。6つのアイコンの右側には、選択可能なアイコンを指し示す手形のポインタが配置されている。図102(a)では「パスワード入力」アイコンの右側にポインタが位置している。画面右側には「爺」のキャラクタ画像が表示され、吹き出しの中に「項目を選んで決定するのじゃ」という文字列が表示されて、遊技者に対して操作説明に関する注意喚起報知演出772が実行されている。
図102(a)に続く図102(b)は、遊技者が設定操作部のボタンを操作して、メニュー画像に表示されている「パスワード入力」アイコンにポインタを位置させて設定操作部の確定ボタンを押下した結果、演出表示領域208dにパスワード入力画面が表示された状態を示している。演出表示領域208dの上段には「パスワード入力」の文字列が中央に配置されたタイトルバーが表示されている。画面左側には4桁の数字を入力する入力領域が表示されている。入力領域にはすでに上位2桁に「15」が入力されている。下位2桁には未入力を示す「**」が表示されている。画面右側にはテンキーが表示され、ポインタが「5」の位置にあることが示されている。
図102(b)に続く図102(c)は、遊技者がポインタをテンキーの「OK」アイコンに位置させて、設定操作部の確定ボタンを押下した結果、パチンコ機100側から「パスワードの入力を受け付けました」という報知が表示された状態を示している。
図102(c)に続く図102(d)は、パスワード入力が受け付けられた結果、「バーコード発行」と「データクリア」も高明度になって選択可能になった状態を示している。また、画面右側には「爺」のキャラクタ画像が表示され、吹き出しの中に「項目を選んで決定するのじゃ」という文字列が表示されて、遊技者に対して操作説明に関する注意喚起報知演出772が実行されている。また、演出表示領域208dの右上角部には遊技者の現時点の到達レベルが250であり、遊技における称号が「将軍」であることを報知するユーザーレベル報知演出775が実行されている。ユーザーレベル報知演出775は、遊技者にユーザーレベルを確認させるとともにユーザーモードが設定中であることを意識させる注意喚起報知でもある。図102(d)に示すように、ユーザーレベル報知演出775により操作説明に関する注意喚起報知演出772の一部が隠されて、遊技者が注意喚起報知演出772の一部を視認できなくなっている。このように、所定の報知タイミングで注意喚起報知の演出を実行することにより、注意喚起報知によって遊技者の注目を集めつつ、注目の集まった状態で注意喚起報知を他の報知によって隠すことで、他の報知に遊技者を注目させることができる。
また、図102(d)は、遊技者が設定操作部のボタンを操作してメニュー画像に表示されている「終了」アイコンにポインタを移動させてユーザーメニュー演出770を終了させようとしている状態を示している。
図102(d)に続く図102(e)は、遊技者が設定操作部のボタンを操作して、メニュー画像に表示されている「終了」アイコンにポインタを位置させて設定操作部の確定ボタンを押下した結果、ユーザーメニュー画像から遷移した状態を示している。図102(e)に示す演出表示領域208dでは、ユーザーレベル報知演出775とともに、「爺」のキャラクタ画像が表示され、吹き出しの中に「遊技終了時の2次元バーコードの撮り忘れに注意するんじゃぞ」という文字列が表示されて、遊技者に対して操作説明に関する注意喚起報知演出780が実行されている。図102(e)に示すように、ユーザーレベル報知演出775により操作説明に関する注意喚起報知演出780の一部が隠されている。これにより、遊技者は注意喚起報知演出780の一部を確認するのが困難になっている。このように、注意喚起報知によって遊技者の注目を集めつつ、注目の集まった状態で注意喚起報知を他の報知によって隠すことで、他の報知に遊技者を注目させることができる。また、ユーザーモードの設定は遊技者の任意であるため、遊技者に対して操作説明に関する注意喚起報知演出780自体が遊技者の任意により実行されたものであるとみなすこともできる。本実施例では、遊技者の任意により実行された注意喚起報知演出780を敢えてユーザーレベル報知演出775で隠している。
図102(e)に続く図102(f)は、特図1始動口230に遊技球が入球して特図1変動遊技が開始された状態を示している。当該特図1変動遊技が開始されると、操作説明を報知する演出780は終了して非表示となり、装飾図柄表示装置208の表示領域に左中右図柄表示領域208a、208b、208cが設定されて、装飾図柄の変動表示が行われる。特図変動遊技の最中にもユーザーレベル報知演出775は実行されており、遊技者に対しユーザーモードが設定中であることを注意喚起する注意喚起報知としても機能している。ユーザーレベル報知演出775はユーザーモードの設定中は常時実行されるようになっている。ユーザーレベル報知演出775により、遊技者は、ユーザーモード設定中であること、ひいては2次元バーコードの発行を忘れないようにすべきであることの注意喚起をユーザーモードの設定中に常時受けることができる。
なお、注意喚起報知の実行可否や実行タイミング等を遊技者により設定できるようにしてもよい。例えば、時刻を設定し、設定された時刻になったことを遊技者に報知するアラーム機能が作動した際に実行される報知の少なくとも一部を他の報知により隠すようにしてもよい。
ユーザーモードは遊技者が任意に設定可能である。ユーザーモード設定中は、遊技利益とは異なる利益が遊技者に与えられる場合がある。例えば、特別なポイントが付与されたり、演出のカスタマイズ機能が付与されたり、特別な画像やサウンドを選択できるようになったり、特別な称号等が付与されたり、ミッション達成リストを閲覧できたり、遊技累計データ等を参照したりすることができるという利益が得られる。ユーザーモード設定中は、ユーザーモードが設定されていることを注意喚起するユーザーレベル報知演出775や、ユーザーモード終了時に特別な操作を行わない限り、今回遊技のデータが反映されないことを注意するための操作説明に関する注意喚起報知演出772が行われる。
ある遊技者にとっては非常に重要であり、また別の遊技者にとっては全く重要ではないデータに関する注意喚起報知(例えば、注意喚起報知演出772)を他の報知(例えば、ユーザーレベル報知演出775)により阻害することで、遊技者のとらえ方によって異なる印象を与えることができる。これにより当該他の報知を行った場合には、特定の遊技者のみを当該他の報知に注目させることができる。
次に、図103を用いて装飾図柄表示装置208での表示の視認性が変化する例について説明する。まず、図103(a)〜(f)を用いて、第一の表示790と第二の表示792との視認性が変化する例について説明する。
図103(a)の左方に示すように、第一の表示790と第二の表示792とが所定の間隔を設けて表示されている。この状態で、例えば、チャンスボタン136が押下されると、図103(a)の右方に示すように、第一の表示790の一部に重なるように第二の表示792が表示される。このように、第一の表示790の前面に第二の表示792を表示することで、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化させ、第一の表示790を第二の表示792よりも見え難くし、第二の表示792を第一の表示790よりも見え易くすることができる場合がある。また、図103(a)の左方に示す状態から右方に示す状態に表示を切り替える場合、段階的に表示を切り替えるようにしてもよい。例えば、表示切替開始とともに、第一の表示790が第二の表示792に向かって移動するようにしてもよい。これにより、第一の表示790が第二の表示792に重ならないで移動している場合、移動している第一の表示790に注目を集めて、第一の表示790を停止している第二の表示792よりも見え易くすることができる場合がある。
また、図103(a)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。これにより、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化さることができる。また、図103(a)の右方に示す状態から左方に示す状態に表示を切り替える場合、段階的に表示を切り替えるようにしてもよい。例えば、表示切替開始とともに、第一の表示790が第二の表示792から徐々に離れていくようにしてもよい。これにより、第一の表示790が第二の表示792に重なって移動している場合に移動している第一の表示790を停止している第二の表示792よりも見え難くし、第一の表示790が第二の表示792に重ならないで移動している場合に移動している第一の表示790を停止している第二の表示792よりも見え易くすることができる場合がある。
また、図103(b)の左方に示すように、第一の表示790を第二の表示792の前面に表示させて、第一の表示790と第二の表示792とを重ねて表示している場合に、例えば、チャンスボタン136の押下に基づいて、図664(b)の右方に示すように第二の表示792の表示色を濃くなるように変化させてもよい。これにより、第二の表示792の表示色が変化している場合には、表示色が変化している第二の表示792を何も変化していない第一の表示790よりも見え易くし、表示色の変化終了後には第一の表示790よりも背面に表示されている第二の表示792を第一の表示790よりも見え難くすることができる場合がある。
また、図103(b)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。このように、第一の表示790と第二の表示792とを重ねたまま、第二の表示792の表示色を薄くなるように変化させるとで、第二の表示792の前面に重なっている第一の表示790をより見え易くし、第二の表示792をより見え難くすることができる場合がある。
また、図103(c)の左方に示すように、第一の表示790と第二の表示792とが所定の間隔D1を設けて表示されている。この状態で、例えば、チャンスボタン136が押下されると、図103(c)の右方に示すように、第一の表示790と第二の表示792との間隔がD2(D1>D2)になる。これにより、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化させて、第一の表示790と第二の表示792とを区別し難くすることができる場合がある。
また、図103(c)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。これにより、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化させて、第一の表示790と第二の表示792とを区別し易くすることができる場合がある。
また、図103(c)の左方に示す状態から右方に示す状態に、または右方に示す状態から左方に示す状態に段階的に切り替える場合、移動している表示に注目を集めて、第一の表示790および第二の表示792のうち移動させる方の表示を移動させない方の表示よりも見え易くすることができる場合がある。
また、図103(d)の左方に示すように、第一の表示790を第二の表示792よりも前面に表示して、第一の表示790と第二の表示792とを重ねて表示している場合に、例えば、チャンスボタン136の押下に基づいて、図103(d)の右方に示すように、第一の表示790と第二の表示792との前後関係を逆転させて、第二の表示792を第一の表示790よりも前面に表示するようにしてもよい。このように、第一の表示790の背面に表示されていた第二の表示792を第一の表示790の前面に表示することで第二の表示792を第一の表示790よりも見え易くし、第一の表示790を第二の表示792よりも見え難くすることができる場合がある。
また、図103(d)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。第二の表示792の背面に表示されていた第一の表示790を第二の表示792の前面に表示することで第一の表示790を第二の表示792よりも見え易くし、第二の表示792を第一の表示790よりも見え難くすることができる場合がある。
また、図103(e)の左方に示すように、第一の表示790を第二の表示792よりも前面に表示して、第一の表示790と第二の表示792とを重ねて、第一の表示790を第二の表示792よりも明るく表示している場合に、例えば、チャンスボタン136の押下に基づいて、図103(e)の右方に示すように、第一の表示790および第二の表示792の表示色を変化させてもよい。この場合、表示色の変化後も第一の表示790を第二の表示792よりも明るく表示することで、第一の表示790が第二の表示792よりも見え易い状態を維持することができる場合がある。
また、図103(e)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。このように、第一の表示790および第二の表示792をともに明るくする表示色の変化後も第一の表示790を第二の表示792よりも明るく表示することで、第一の表示790が第二の表示792よりも見え易い状態を維持することができる場合がある。
第一の表示790および第二の表示792には、装飾図柄、保留アイコン、変動アイコン、キャラクタ画像または背景画像等の演出表示、エラー表示、操作要求報知の表示、チュートリアル表示などが含まれる。第一の表示790と第二の表示792とは、異なる種類の表示(例えば、エラー表示と装飾図柄の表示)との組み合わせであってもよいし、同じ種類の表示(例えば、3つ装飾図柄のうちの2つ、保留アイコン同士)の組み合わせであってもよい。また、第一の表示790と第二の表示792との視認性を変化させて、第一の表示790および第二の表示792の少なくとも一部または一部のみの視認性を変化させてもよい。これにより、第一の表示790および第二の表示792の一方を他方より見え難く(見え易く)することができる場合がある。
図103(f)の左方に示すように、背景が白色である場合、薄墨色で表示されている第一の表示790は、濃い灰色で表示されている第二の表示792よりも見え難くなっている。このように、背景が白色である場合には、白色に近い薄墨色で表示されている第一の表示790が相対的に見え難くなり、黒色に近い灰色で表示されている第二の表示792が相対的に見え易くなる。
一方、図103(f)の右方に示すように、第一の表示790および第二の表示792の表示色は図103(f)の左方に示す状態から変化せずに、背景のみが白色から黒色に変化した場合には、白色に近い薄墨色で表示されている第一の表示790が相対的に見え易くなり、黒色に近い灰色で表示されている第二の表示792が相対的に見え難くなる。このように、第一の表示790および第二の表示792自体が変化しない場合であっても、背景の色の変化により第一の表示790および第二の表示792の視認性が変化する場合がある。
また、図103(a)〜(f)では、第一の表示790および第二の表示792の2つの表示の視認性が変化する例を示したが、視認性の変化に関係しない表示(例えば、第三の表示)があってもよい。例えば、表示A、表示B、表示Cの3つが装飾図柄表示装置208に表示されている場合に、表示Aが第一の表示790に対応し、表示Bが第二の表示792に対応していてもよい。この場合、表示Aと表示Bとの視認性を変化させつつ、表示Cの視認性を維持することができる場合がある。また、表示Bが第一の表示790に対応し、表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。この場合、表示Bと表示Cとの視認性を変化させつつ、表示Aの視認性を維持することができる場合がある。また、表示Cが第一の表示790に対応し、表示Aが第二の表示792に対応していてもよい。この場合、表示Cと表示Aとの視認性を変化させつつ、表示Bの視認性を維持することができる場合がある。
また、図103(a)〜(f)では、第一の表示790および第二の表示792の2つ表示の視認性が変化する例を示したが、視認性の変化に関係する表示が3つ以上あってもよい。例えば、表示Aおよび表示Bが第一の表示790に対応し、表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Bおよび表示Cが第一の表示790に対応し、表示Aが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Cおよび表示Aが第一の表示790に対応し、表示Bが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Aが第一の表示790に対応し、表示Bおよび表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Bが第一の表示790に対応し、表示Aおよび表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示C第一の表示790に対応し、表示Aおよび表示Bが第二の表示792に対応していてもよい。これにより、3つの表示の視認性を変化させて、遊技者をこの3つの表示に注目させることができる場合がある。
また、図103(g)に示すように、保留アイコンa1〜a4を表示している保留アイコン表示領域794の背景色がその他の背景色と異なっており、保留アイコン表示領域794が明確に区別することができる場合に、保留アイコン表示領域794内で図103(a)〜(e)に示す表示の切り替えを行う場合には、装飾図柄表示装置208の表示領域内で演出表示の視認性が変化する領域を保留アイコン表示領域794内だけに留めることができる場合がある。
次に、図104を用いて、明度差(コントラスト)によって二つの表示の視認性が変化する例について説明する。図104は、R(赤色)、G(緑色)およびB(青色)の階調レベルを0階調値〜255階調値間で40階調レベルずつ変化させた場合のカラーチャートを示している。本例では、円形画像と、当該円形画像と重なって表示される正方形画像との階調レベルを変化させた例について説明する。円形画像と、正方形画像とは、円の中心と正方形の対角線の交点とが一致するように重なって表示される。また、円形画像の円の直径は、正方形画像の一辺の長さよりも短くなっている。また、円形画像は、正方形画像よりも手前のレイヤーに表示される。また、円形画像および正方形画像の透過率は0%になっている。
図104のカラーチャートにおいて、縦方向には円形画像のR値、G値、B値が示され、横方向には正方形画像のR値、G値、B値が示されている。本例では、円形画像のR値、G値、B値を同じにして、各色の階調値を0、40、80、120、160、200、240、255に変化させている。同様に、正方形画像のR値、G値、B値を同じにして、各色の階調値を0、40、80、120、160、200、240、255に変化させている。
例えば、図104の第1行第1列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))である場合、円形画像と正方形画像とは黒色で表示されているので両者を区別して認識することができない。また、図104の第8行第8列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))である場合、円形画像と正方形画像とは白色で表示されているので両者を区別して認識することができない。このように、円形画像と正方形画像とに明度差が小さい場合、正方形画像中に表示される円形画像の視認性は相対的に低くなる。
一方、図104の第8行第1列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))である場合、円形画像は白色で表示され、正方形画像は黒色で表示されているので、両者の識別は容易である。また、図104の第1行第8列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))である場合、円形画像は黒色で表示され、正方形画像は白色で表示されているので、両者の識別は容易である。このように、円形画像と正方形画像との明度差が大きい場合、正方形画像中に表示される円形画像の視認性は相対的に高くなる。
このように、二つの画像が重なって表示される場合、当該二つの画像の明度差を同じまたは小さくすれば、当該二つの画像の識別を困難にして、当該二つの画像の視認性も低下させることができる。また、当該二つの画像の明度差を大きくすれば、当該二つの画像の識別を容易にして、当該二つの画像の視認性も向上させることができる。
遊技者による画像の視認性を向上させるには、重なって表示される二つの画像のうちの奥のレイヤーに表示される画像と、手前のレイヤーに表示される画像とに明度差(コントラスト差)をつけることが効果的である。また、遊技者の表示の視認性を向上させるために、奥のレイヤーに表示される画像と、手前のレイヤーに表示される画像とに色相差や彩度差をつけてもよい。しかしながら、奥のレイヤーに表示される画像と、手前のレイヤーに表示される画像との色相が異なっていても、明度および彩度がほぼ同じであると、当該二つの画像の視認性が低下する。このため、当該二つの画像の視認性を向上させるには、当該二つの画像に明度差をつけるのが最も効果的である。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図96〜図104を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示(例えば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704、注意喚起報知演出722、右打ち報知演出724、注意喚起報知演出750、注意喚起報知演出772、第一の表示790)を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示、チュートリアル表示709、先読み予告報知演出730、740、電チューロング開放演出、電チューロング開放偽演出760、ユーザーレベル報知演出775、第二の表示792)を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、第三の表示(例えば、球不足エラー表示706、第四図柄表示領域208eに表示される第四図柄、特図保留数表示領域208fに表示される特図の保留数)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低いものであり、
前記第一の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことであり、
前記第三の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が前記第一の状態である場合に、前記第一の表示よりも視認性が少なくとも高いものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示の視認性が低くなる場合があるので、第一の表示による報知内容を認識しようとして遊技者を表示手段に注目させて、遊技に遊技者を集中させることができる場合がある。また、表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる合があるので、遊技者の視線を第二の表示に向けさせることができる場合がある。また、第一の状態でも第三の表示は確認しやすいので、遊技者が第二の表示を見つつも第三の表示を確認しやすくなる場合がある。
第一の表示は、表示手段における第一の表示位置に表示されるものであってもよい。
第二の表示は、表示手段における第二の表示位置に表示されるものであってもよい。
第三の表示は、表示手段における第三の表示位置に表示されるものであってもよい。
第三の表示位置は、表示手段が第一の状態である場合に、第一の表示位置よりも視認性が高い位置であってもよい。
第一の表示位置は、表示手段が第一の状態である場合に、第三の表示位置よりも視認性が低い位置であってもよい。
第一の表示位置は、表示手段が第一の状態である場合に、第二の表示位置よりも視認性が低い位置であってもよい。
・第三の表示の一部または全部は、表示手段が第一の状態である場合に、第一の表示よりも視認性が少なくとも高いものであってもよい。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示とは、遊技に関する表示のことであり、
前記第二の表示とは、演出表示のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技に関する表示が演出表示により見え難くなるため、演出表示を遊技者に注目させることができる場合がある。また演出表示が表示されていても遊技者は第三の表示は確認しやすいので、演出表示を見つつも第三の表示を確認しやすくなる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が少なくとも高くなるものであり、
前記第二の状態とは、前記第二の表示が前記表示手段に少なくとも表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第二の状態である場合は、第一の状態の場合よりも第一の表示の視認度が高くなることにより、第一の状態の場合に第一の表示が表示されていることを遊技者が推測しやすくするなる場合がある。
第一の表示の一部または全部は、表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態を含む一または複数の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなり、第一の状態および第二の状態と異なる一または複数の状態よりも視認性が低くなるものであってもよい。
第二の状態は、第二の表示を含む一または複数の表示が表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
第二の状態は、第二の表示のみが表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に少なくとも表示されているものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、第一の表示の前側に第二の表示が表示されるので、第二の表示を遊技者に注目させやすくすることができる場合がある。また、第一の状態である場合に、第一の表示が第二の表示の後側に表示されるので、第一の表示を注意深く遊技者に見させることができる場合がある。
第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示を含む一または複数の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示され、第一の表示以外の一または複数の表示よりも後ろ側に表示されたものであってもよい。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示とは、エラー表示のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、エラー表示の視認性を低下させることにより、エラー表示の報知内容を認識しようと遊技者に思わせて、エラー表示を注意深く遊技者に見させることができる場合がある。また、エラー表示よりも第二の表示の視認性が高いので、第二の表示を遊技者が見逃してしまうことを防ぐことができる場合がある。また、エラー表示がされているときも第三の表示を確認しやすくすることができる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示は、前記第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技者にとって重要度の高い情報を含む第一の表示の一部の視認性が演出表示の一部によって隠されて低下するので、遊技の視線を表示手段へ向けやせさすことができる場合がある。また、遊技者にとって重要度の高い第三の表示は、第一の状態であっても容易に確認することができるので、遊技者が安心して遊技を行うことができる場合がある。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報のみを含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い複数の情報のみを含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示と異なる一または複数の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
第三の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報のみを含む表示であってもよい。
第三の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い複数の情報のみを含む表示であってもよい。
第三の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
第三の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示と異なる一または複数の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
(7)上記パチンコ機100であって、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、球排出レバー132、チャンスボタン136)を備え、
前記第一の表示は、遊技者に対して、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出表示によって操作手段の操作を促す報知の少なくとも一部が隠されて、当該報知の少なくとも一部の視認性が低下するので、演出表示に遊技者を集中させて遊技を楽しませることができる場合がある。また、演出表示に遊技者を集中させつつも、第三の表示の確認させやすくすることができる場合がある。
上記の「第一の表示よりも視認性が少なくとも高い位置」とは、第二の表示が表示されている場合に、遊技者が常に第三の表示を少なくとも確認可能な位置のことである。これにより、第一の表示が第二の表示によって隠されて、第二の表示の視認性が低くなっている場合であっても、第三の表示は遊技者から常に確認可能なので、第三の表示を見逃しにくくすることができる場合がある。
上記の「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、遊技球の払出に関する情報(例えば、球抜き報知や払出手段に関するエラーなど)を少なくとも含むものであってもよい。これにより、遊技者が遊技の利益に関わる情報を見逃すことを防ぐことができる場合がある。
また、上記の「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、遊技の進行に関する情報(例えば、第四図柄(変動中であることを示す)、装飾図柄の変動表示、保留アイコン、打ち方報知(右打ち報知、「ハンドルを左に戻せ」の報知など)を少なくとも含むものであってもよい。
また、「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、パチンコ機100の異常に関する情報(基板の接続異常や演出可動体の位置検知異常など)を少なくとも含むものであってもよい。
また、上記の「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、不正に関する情報(電波センサーエラー、磁気センサーエラーなど)を少なくとも含むものであってもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えていてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、第二の表示手段(例えば、サブ表示装置808)を備えていてもよい。
上記の「表示手段」は、第一の表示手段および第二の表示手段のうちの少なくとも一方の表示手段のことであってもよい。
また、本実施の形態によるパチンコ機100には、普図の当り図柄が2種類設けられていてもよい。例えば、一方の当り図柄に当選すると、非電サポ中でも遊技球が特図2始動口232に4つ入球可能に羽根部材232aが開くようなっており、他方の当り図柄に当選すると非電サポ中には遊技球が特図2始動口232に入球不可能な程度に羽根部材232aが開くようになっていてもよい。非電サポ中に当該他方の当り図柄に当選した場合、電チューロング開放演出では、普図変動遊技ではずれた場合と同じ演出が実行されてもよい。
なお、以上説明した実施の形態および各種変形例は、相互に組み合わせて実施可能である。
本発明は、遊技台としてパチンコ機を例に挙げたが、これに限るものではなく、スロットマシン、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、スマートボール、所定数の遊技球を循環して使用する封入式遊技機(例えば、封入式ぱちんこ機)等に適用してもよい。本発明の適用可能なぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
上記実施の形態による遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記2−1)
第一の表示手段と、
第二の表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低いものであり、
前記第一の状態とは、前記第二の表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−2)
付記2−1に記載の遊技台であって、
前記第一の表示とは、遊技に関する表示のことであり、
前記第二の表示とは、演出表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−3)
付記2−1または2−2に記載の遊技台であって、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示手段が第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が少なくとも高くなるものであり、
前記第二の状態とは、前記第二の表示が前記第二の表示手段に少なくとも表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−4)
付記2−1乃至2−3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
第一の領域は、前記第一の状態において、第二の領域と少なくとも重なる位置に、少なくとも設けられたものであり、
前記第一の領域とは、前記第一の表示手段の少なくとも一部のことであり、
前記第二の領域とは、前記第二の表示手段の少なくとも一部のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−5)
付記2−1乃至2−4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示とは、エラー表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−6)
付記2−1乃至2−5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段よりも前側に少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に少なくとも表示されたものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−7)
付記2−1乃至2−6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の表示領域が少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示手段は、第二の表示領域が少なくとも設けられたものであり、
前記第一の表示領域は、前記第一の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示領域は、前記第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、
第三の表示領域は、前記第一の状態において、第四の表示領域と重なる位置に少なくとも設けられたものであり、
前記第三の表示領域とは、前記第一の表示領域の少なくとも一部のことであり、
前記第四の表示領域とは、前記第二の表示領域の少なくとも一部のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−8)
付記2−1乃至2−7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−9)
付記2−1乃至2−8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段を備え、
前記第一の表示は、遊技者に対して、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
上記実施の形態による遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記3−1)
表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、第三の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低いものであり、
前記第一の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことであり、
前記第三の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が前記第一の状態である場合に、前記第一の表示よりも視認性が少なくとも高いものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−2)
付記3−1に記載の遊技台であって、
前記第一の表示とは、遊技に関する表示のことであり、
前記第二の表示とは、演出表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−3)
付記3−1または3−2に記載の遊技台であって、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が少なくとも高くなるものであり、
前記第二の状態とは、前記第二の表示が前記表示手段に少なくとも表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−4)
付記3−1乃至3−3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に少なくとも表示されているものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−5)
付記3−1乃至3−4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示とは、エラー表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−6)
付記3−1乃至3−5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示は、前記第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−7)
付記3−1乃至3−6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段を備え、
前記第一の表示は、遊技者に対して、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
なお、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、上記の全ての実施形態に記載した各実施例は、互いに組み合わせて適用することができる。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。