JP6252954B2 - 遊技台 - Google Patents

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本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(パチンコ機)に代表される遊技台に関する。
従来、報知手段を備えた遊技台が知られている(特許文献1および特許文献2)。
特開2008−200302号公報 特開2009−254495号公報
しかしながら、従来の遊技台は、報知手段に改良の余地がある。
本発明の目的は、報知手段に特徴を持った遊技台を提供することにある。
上記目的は、
複数種類の報知手段を備えた遊技台であって、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第一の報知手段であり、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第二の報知手段であり、
複数種類の報知を実行可能であり、
複数種類のエラー報知を実行可能であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第一の報知であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第二の報知であり、
前記第一の報知は、前記第一の報知手段によって実行される報知であり、
前記第二の報知は、前記第二の報知手段によって実行される報知であり、
前記第二の報知に付随して前記第一の報知が実行され、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第一のエラー報知であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第二のエラー報知であり、
前記第一のエラー報知は、前記第一の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第二のエラー報知は、前記第二の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第一の報知が実行されている状態で前記第一のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第一の報知が中断され、
前記第二の報知が実行されている状態で前記第二のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第二の報知が継続され、
前記第一のエラー報知が終了した場合には、中断されていた前記第一の報知が再開可能である、
ことを特徴とする遊技台
によって達成される。
また、上記目的は、
複数種類の報知手段を備えた遊技台であって、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第一の報知手段であり、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第二の報知手段であり、
複数種類の報知を実行可能であり、
複数種類のエラー報知を実行可能であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第一の報知であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第二の報知であり、
前記第一の報知は、前記第一の報知手段によって実行される報知であり、
前記第二の報知は、前記第二の報知手段によって実行される報知であり、
前記第二の報知に付随して前記第一の報知が実行され、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第一のエラー報知であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第二のエラー報知であり、
前記第一のエラー報知は、前記第一の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第二のエラー報知は、前記第二の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第一の報知が実行されている状態で前記第一のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第一の報知が中断され、
前記第二の報知が実行されている状態で前記第二のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第二の報知が継続され、
前記第一のエラー報知が終了した場合には、中断されていた前記第一の報知が再開されない、
ことを特徴とする遊技台
によって達成される。
本発明によれば、報知手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図の停止表示図柄の一例を示し、(b)は装飾図柄の一例を示し、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300における特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300に備えられた特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は第1副制御部画像処理の流れを示している。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は、第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における予告演出強制終了処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における予告演出に係るタイミングチャートの一例である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における予告演出に係るタイミングチャートの一例である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における予告演出に係るタイミングチャートの一例である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における予告演出に係るタイミングチャートの一例である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における予告演出に係るタイミングチャートの一例である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における予告演出に係るタイミングチャートの一例である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における予告演出強制終了に係るタイミングチャートの一例である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における予告演出強制終了に係るタイミングチャートの一例である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における予告演出強制終了に係るタイミングチャートの一例である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における予告演出強制終了に係るタイミングチャートの一例である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における予告演出強制終了に係るタイミングチャートの一例である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における保留表示画像の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における図14(a)に示すタイミングチャートに対応する特図変動遊技の一例を示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における図14(a)に示すタイミングチャートに対応する特図変動遊技の一例を示す図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における図14(a)に示すタイミングチャートに対応する特図変動遊技の一例を示す図(その3)である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における図14(a)に示すタイミングチャートに対応する特図変動遊技の一例を示す図(その4)である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における図14(a)に示すタイミングチャートに対応する特図変動遊技の他の例を示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における図14(a)に示すタイミングチャートに対応する特図変動遊技の他の例を示す図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における図19に示すタイミングチャートに対応する特図変動遊技の一例を示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における図19に示すタイミングチャートに対応する特図変動遊技の一例を示す図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における図22(a)に示すタイミングチャートに対応する特図変動遊技の一例を示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における図22(a)に示すタイミングチャートに対応する特図変動遊技の一例を示す図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における図22(a)に示すタイミングチャートに対応する特図変動遊技の一例を示す図(その3)である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における図23に示すタイミングチャートに対応する特図変動遊技の一例を示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における図23に示すタイミングチャートに対応する特図変動遊技の一例を示す図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における通常遊技状態時のモード変更に伴う背景画像の変更例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100での異常報知動作処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100に備えられた第1副制御部400のROM406に記憶されている異常報知動作の報知態様決定テーブルの一例である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100であって、電チュー開放処理に係るタイミングチャートの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例によるパチンコ機100であって、特定遊技状態中に不正入球を検出していない状態のパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例によるパチンコ機100であって、特定遊技状態中に不正入球を検出した状態のパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例によるパチンコ機100であって、特図2始動口232に遊技球が不正入球可能となるように不正改造された状態のパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例によるパチンコ機100であって、不正改造がなされなくても特図2始動口232に遊技球が不正入球可能となる例を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図であって、通常遊技状態中に所定数に満たない第一の個数の遊技球が不正入球した場合の異常報知動作態様を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図であって、通常遊技状態中に所定数以上である第二の個数の遊技球が不正入球した場合の異常報知動作態様を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図であって、スペシャルタイム(ST)における特定遊技状態中に第一の個数の遊技球が不正入球した場合の異常報知動作態様を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図であって、スペシャルタイム(ST)における特定遊技状態中に電断復電が生じ、その後に第一の個数の遊技球が不正入球した場合の異常報知動作態様を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図であって、通常遊技状態中に不正入球以外の所定のエラーが生じた場合の異常報知動作態様を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図であって、スペシャルタイム(ST)における特定遊技状態中に不正入球以外の所定のエラーが生じた場合の異常報知動作態様を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100で生じるエラーの一覧を示すテーブルである。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100が実行する先読み予告の一覧を示すテーブルである。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の実施例1による特図変動遊技の一例を示す図(その1)である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の実施例1による特図変動遊技の一例を示す図(その2)である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の実施例2による特図変動遊技の一例を示す図(その1)である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の実施例2による特図変動遊技の一例を示す図(その2)である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の実施例3による特図変動遊技の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の実施例4による特図変動遊技の一例を示す図である。 本発明の第1および第2の実施の形態の変形例による遊技台としてのスロットマシンを正面から見た略示正面図である。 本発明の第1および第2の実施の形態の変形例による遊技台を示す図であり、(a)はカジノマシン2000を示し、(b)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000を示し、(c)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000を示し、(d)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000を示し、(e)は本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000を示している。
〔第1の実施の形態〕
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびその次のステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップS207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップS115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップS209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を特図1用当り判定用乱数値として取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を特図1用当り時用特図決定用乱数値として取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の第一始動情報としての特図1用当り判定用乱数値および特図1用当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」と略称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を特図2用当り判定用乱数値として取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を特図2用当り時用特図決定用乱数値として取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の第二始動情報としての特図2用当り判定用乱数値および特図2用当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理の詳細については後述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図3の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および2の変動遊技を行っておらず特図1および2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2乱数値の組を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および2の変動遊技を行っておらず特図1および2の状態がいずれも非作動中であり、保留している特図2変動遊技がなく、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1乱数値の組を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、本実施の形態によるパチンコ機100は、特図2変動遊技が特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動である。このため、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、不図示の判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図2の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定(特図タイマ番号の決定)、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
さらに、主制御部300は、当該特図2乱数値の組を特図2乱数値記憶領域から消去するのに同期して、対応する特図2先読み結果(後述)を特図2用先読み結果記憶部から消去し、特図2先読み数記憶領域の特図2先読み数を1減算する。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が実行されるが、特図1関連抽選処理(ステップS231)の場合も、特図2関連抽選処理(ステップS229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図タイマ番号を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および2の種別、先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図タイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8は、特図先読み処理(ステップS224)の流れを示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、後述する当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報(第二始動情報としての特図2乱数値の組)が増加しているか否かを判断する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判断は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判断し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判断する。特図2の始動情報が増加していると判断した場合には、増加した始動情報を特図2乱数値記憶領域から先読みし、当否判定時に用いる当否決定用テーブルおよび特図決定用テーブル(いずれも不図示)を参照して、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を事前判定する(ステップS302)。ステップS302では、増加した始動情報を特図2乱数値記憶領域から先読みする前半の処理と、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を事前判定する後半の処理とが実行される。
次に、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶して(ステップS303)、ステップS304に移行する。ステップS301において、特図2の始動情報が増加していないと判断した場合には、ステップS302、S303を実行せずにステップS304へ移行する。
ステップS304では、主制御部300は、特図1の始動情報(第一始動情報としての特図1乱数値の組)が増加しているか否かを判断する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判断は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判断した場合にはステップS305に進み、特図1の始動情報が増加していないと判断した場合には後述のステップS305およびステップS306を実行せずに特図先読み処理を終了する。
ステップS305では、増加した特図1の始動情報を特図1乱数値記憶領域から先読みし、当否判定時に用いる当否決定用テーブルおよび特図決定用テーブルを参照して、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を事前判定する。ステップS305ではステップS302と同様に、増加した始動情報を特図1乱数値記憶領域から先読みする前半の処理と、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を事前判定する後半の処理とが実行される。
次に、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶して(ステップS306)、特図先読み処理を終了する。
本例では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。さらに本例では、当否判定時に用いるテーブルを参照して事前判定処理を行っているが、当否判定用とは別の事前判定用のテーブルを用いて事前判定処理を行ってもよい。また本例では、特図停止図柄のみを先読みして事前判定しているが、特図タイマ番号を事前判定してもよい。
図9は、先読み結果記憶部に先読み結果情報が記憶された状態を例示している。図9(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態を例示しており、図9(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態を例示している。
図9(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は特図1乱数値記憶領域の保留順序に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図停止図柄の情報が記憶されるようになっている。図9(a)に示す例において、記憶領域「先読み結果1」、「先読み結果2」および「先読み結果3」のそれぞれには、特図停止図柄情報として「特図I」、「特図I」および「特図A」が記憶されている。記憶領域「先読み結果4」には、特図停止図柄情報が記憶されていない。なお、図9(a)、図9(b)において、特図停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図9(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は特図2乱数値記憶領域の保留順序に対応付けられている。図9(b)に示す例において、記憶領域「先読み結果1」には、特図停止図柄情報として「特図I」が記憶されている。記憶領域「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、特図停止図柄情報が記憶されていない。
特図1用または特図2用先読み結果記憶部に記憶される情報は、特図停止図柄情報に限られず、例えば当否判定結果情報や第1副制御部400が認識できる(例えば抽選や演出を実行できる)情報であればよい。また、特図停止図柄に加えて特図タイマ番号が事前判定された場合、各記憶領域のそれぞれには、特図停止図柄および特図タイマ番号の情報が記憶されてもよい。
次に、図10を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS403へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、図10(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS421で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS413の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図11を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS809の次のステップS811では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、第1副制御部400からの演出可動体224や予備予告演出可動体720(詳細は後述)への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS803に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS1001では、図11(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100における予告演出強制終了について図12乃至図38を用いて説明する。本実施の形態によるパチンコ機100は、特図2優先変動の遊技台であって、特図1の予告演出中に特図2変動遊技が割り込んだ場合であっても当該予告演出を継続させ、所定条件が成立した場合には当該予告演出を強制終了させるように構成されている。
図12は、本実施の形態によるパチンコ機100における予告演出強制終了処理の流れの一例を示すフローチャートである。この予告演出強制終了処理は、例えば図10に示す第1副制御部メイン処理でのコマンド処理(ステップS407)および演出制御処理(ステップS409)において実行されるようになっている。また、予告演出強制終了処理は、第1副制御部400がCPU404によってRAM408等を制御させることにより実行されるようになっている。本実施の形態では、この予告演出強制終了処理で強制終了の対象となる予告演出は、特図1先読み演出および特図予告演出である。特図1先読み演出は、第1先読み演出と第2先読み演出とを有している。詳細は後述するが、第1先読み演出は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示する背景画像を用いた演出であり、第2先読み演出は、演出表示領域208dに設けられた保留表示領域に表示する保留表示画像を用いた演出である。また、特図予告演出は、変動中の特図1変動遊技の当否判定結果を予告する演出である。
予告演出強制終了処理のステップS1101ではまず、予告演出の実行中であるか否かが判定される。第1副制御部400は、例えばRAM408の所定の記憶領域に記憶された第1先読み演出フラグおよび第2先読み演出フラグ並びに特図予告演出フラグの値をそれぞれ読み出し、当該フラグのうちのいずれかの値が「1」であって予告演出実行中であると判定したらステップS1103に移行し、当該フラグのすべての値が「0」であって予告演出非実行中であると判定したら後述のステップS1103〜ステップS1109を実行せずに予告演出強制終了処理を終了する。第1副制御部400は、例えば主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる特図1および特図2の種別、先読み数および停止図柄等の情報に基づいて特図1先読み演出を実行するか否かを判定し、主制御部300から図柄変動開始コマンドに含まれる15R大当りフラグの値などの情報に基づいて特図予告演出を実行するか否かを判定する。
第1副制御部400は、例えば種別が特図1であって停止図柄が特図Aまたは特図Bであると特図1先読み演出を実行するために、または、15R大当りフラグの値が1であって大当りに当選していると特図予告演出を実行するために、当該演出の開始時期および終了時期並びに演出態様等を決定するとともに、RAM408の所定の記憶領域に設けられた第1先読み演出フラグおよび第2先読み演出フラグ並びに特図予告演出フラグのうちの実行対象となるフラグの値を「1」に設定する。これにより、予告演出は実行中に設定される。また、第1副制御部400は、予告演出終了時期が経過するとRAM408の所定の記憶領域に記憶された第1先読み演出フラグおよび第2先読み演出フラグ並びに特図予告演出フラグの値を全て「0」に設定する。これにより、予告演出は非実行中に設定される。また、第1副制御部400は、後述の特図1先読み演出の強制終了を決定すると強制終了の対象となる第1先読み演出フラグおよび/または第2先読み演出フラグの値を「0」に設定する。これにより、強制終了の対象となる特図1先読み演出は非実行中に設定される。
ステップS1101の次のステップS1103では、第1強制終了条件が充足したか否かが判定される。例えば第1副制御部400は、主制御部300のCPU304が特図先読み処理のステップS305において特図1先読み演出を行う契機となる始動情報(特図1乱数値の組)の事前判定をした後である特定時期から所定期間を経過したと判断すると第1強制終了条件が充足したと判定してステップS1105に移行し、当該特定時期から当該所定期間を経過していないと判断すると第1強制終了条件が充足していないと判定してステップS1107に移行する。
当該特定時期は、特図1先読み演出開始の契機となる、いわゆる熱い保留の先読み後であって該保留を当否判定するまでの間のある時期である。所定期間の終了時刻は、予め定めた所定時間が経過したことに基づく時刻に設定されており、例えば当該所定時間の経過直後の時刻に設定されていたり当該所定時間の経過時に実行されている図柄変動停止表示の終了する時刻に設定されていたりしてもよい。より具体的には、例えば、所定期間は、特図が所定回数だけ変動停止表示する期間、特図2が所定回数だけ変動停止表示する期間あるいは特図1および特図2の合計の変動停止表示回数が所定回数に到達する期間、一の特図2の割込みにおける特図2の変動停止表示回数が所定回数に到達する期間である。これらの所定回数は例えば予め定められている。
本実施の形態では、所定期間は、例えば優先変動に基づく特図2変動遊技の割込みが生じた場合に、1回目の当該特図2変動遊技から数えて所定回数の特図変動遊技がカウントされたこと、当該所定期間の終了時刻は、当該所定回数目の特図変動遊技の終了時刻に設定されている。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に第1強制終了条件判定用カウンタ(初期値は「0」)を有している。第1副制御部400は特図1先読み演出実行中に主制御部300から送信された図柄変動開始コマンドに特図2変動開始に係る情報が含まれていると、特図2の優先変動が発生したと判断して、第1強制終了条件判定用カウンタの値に1を加算する。その後第1副制御部400は、当該特図1先読み演出の実行中に主制御部300から送信された図柄変動開始コマンドに特図1または特図2変動開始に係る情報が含まれている毎に当該カウンタの値に1を加算する。第1副制御部400は当該カウンタの値が予め設定された所定回数と等しくなると、当該カウンタの値を「0」に設定し、その後に主制御部300から図柄変動停止コマンドが送信されると第1強制終了条件が充足したと判定するようになっている。
ステップS1103の次のステップS1105では、第1先読み演出の強制終了処理が実行される。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された第1先読み演出フラグの値を「0」に設定すると、特図1先読み演出として継続している第1先読み演出および第2先読み演出のうちの第1先読み演出のみを特図1先読み演出の対象となった始動情報(特図1乱数値の組)の当否判定実行前に強制終了するようになっている。なお、ステップS1105において、第2先読み演出が非実行中である場合には、第1副制御部400は第2先読み演出フラグの値「0」を維持し続けるようになっている。
ステップS1103の次のステップS1107では、第2強制終了条件が充足したか否かが判断される。例えば第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図変動遊技の当否判定結果が大当りに当選した情報が含まれており、制御状態が通常遊技状態から特別遊技状態に移行することが決定すると判断すると第2強制終了条件が充足したと判定してステップS1109に移行し、当該コマンドに当該当否判定結果が大当りに当選した情報が含まれておらず特別遊技状態に移行することが決定していないと判断すると第2強制終了条件が充足していないと判定して予告演出強制終了処理を終了する。
第1副制御部400は、例えば主制御部300から送信された大当りに係る図柄停止コマンド、大当り遊技開始コマンドおよび大当り遊技の最初のラウンド(1R)開始コマンドのいずれかを受信すると、通常遊技状態から特別遊技状態に移行することが決定すると判断するようになっている。また、第1副制御部400は、これらのコマンドの受信に基づいて、保留された特図変動遊技の特図先読み結果情報をRAM408の所定の記憶領域から消去するようになっていてもよい。またその際、第1副制御部400は、保留数情報もRAM408の所定の記憶領域から消去するようになっていてもよい。あるいは、第1副制御部400は、保留数情報については、これらのコマンドとともに、またはこれらのコマンドに含まれて、あるいはこれらのコマンドとほぼ同時期に送信される保留数情報の受信に基づいて、保留数情報を上書きして更新するようになっていてもよい。
ステップS1107の次のステップS1109では、第1先読み演出および第2先読み演出または特図予告演出の強制終了処理が実行される。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された第1先読み演出フラグおよび第2先読み演出フラグの値をそれぞれ「0」に設定すると、特図1先読み演出として継続している第1先読み演出および第2先読み演出の両方を特図1先読み演出の対象となった始動情報(特図1乱数値の組)の当否判定実行前に強制終了するようになっている。あるいは、例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図予告演出フラグの値を「0」に設定すると、予告演出として継続している特図予告演出を当該特図変動遊技の終了前に強制終了するようになっている。第1副制御部400は第1および第2先読み演出フラグまたは特図予告演出フラグの値を「0」に設定すると予告演出強制終了処理を終了する。
次に、予告演出に係るタイミングチャートについて図13乃至図18を用いて説明する。図13乃至図18は、予告演出のうちの第1先読み演出または特図予告演出に係るタイミングチャートの種々の例を示している。図13(a)乃至図18(d)のそれぞれにおいて、図中上段から順に、「吉宗ゾーン」は、第1先読み演出または特図予告演出のタイミングチャートを示し、「特図1変動」は特図1変動遊技のタイミングチャートを示し、「特図1始動情報」は特図1始動情報が取得された時刻、すなわち特図1乱数値の組が取得された時刻を示し、図中左から右に向かって時間の経過を表している。また、図13(a)乃至図18(d)のそれぞれにおいて、「吉宗ゾーン」の「ON」は第1先読み演出または特図予告演出が実行されていることを表し、「OFF」は第1先読み演出または特図予告演出が実行されていないことを表している。「特図1変動」の「ON」は、特図1変動遊技が実行中であることを表し、「OFF」は特図1変動遊技が非実行中であることを表している。また、図13(a)乃至図17(b)のそれぞれにおいて、「特図1始動情報」における黒色長方形は、特図1始動情報が取得された時刻を示している。
図13(a)に示すように、パチンコ機100の主制御部300は、例えば時刻t0において遊技球が特図1始動口230を通過することに基づいて取得された特図1乱数値の組を用いた乱数抽選による当否判定結果がはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)であったと判定するとともに、例えば時刻t0sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t0eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。以下、図41を除き、特図1変動遊技の開始時刻の参照符号は、当該特図1変動遊技の契機となる特図1始動情報の取得時刻の参照符号に「s」を付して表記し、当該特図1変動遊技の終了時刻の参照符号は、当該特図1変動遊技の契機となる特図1始動情報の取得時刻の参照符号に「e」を付して表記する。例えば、時刻t0に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の開始時刻の参照符号は、「t0s」と表記され、終了時刻は「t0e」と表記される。また、時刻t1に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の開始時刻の参照符号は、「t1s」と表記され、終了時刻は「t1e」と表記される。
図13(a)に示すように、この特図1変動遊技の実行期間(時刻t0sから時刻t0eの間)の時刻t1、時刻t2、時刻t3および時刻t4において取得された特図1始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、例えば時刻t1〜t3において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)であり、時刻t4において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えば大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)であるという情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、事前判定結果が特図Aである特図1始動情報が含まれていることに基づいて、第1先読み演出の実行開始時期、実行期間、実行終了時期および演出態様を決定する。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを時刻t2に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の開始時刻t2sとほぼ同時刻に設定し、第1先読み演出の終了時刻teを時刻t4に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻t4eとほぼ同時刻に設定するようになっている。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定するようになっている。
主制御部300は、取得時刻t0の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t1の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)であったと判定するとともに、例えば時刻t0eから所定のインターバル期間を経て時刻t1sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t1eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。
主制御部300は、取得時刻t1の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t2の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)であったと判定するとともに、例えば時刻t1eから所定のインターバル期間を経た時刻t2sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t2eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、主制御部300から送信された当該特図1変動遊技の図柄変動開始コマンドを受信すると吉宗ゾーンによる第1先読み演出を開始して当該特図1変動遊技の実行中に第1先読み演出を継続する。第1副制御部400は、第1先読み演出を実行するために所定の吉宗の画像を演出表示領域208dに表示するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
主制御部300は、取得時刻t2の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t3の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)であったと判定するとともに、例えば時刻t2eから所定のインターバル期間を経て時刻t3sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t3eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、当該所定のインターバル期間および当該特図1変動遊技の実行中に第1先読み演出を継続する。
主制御部300は、取得時刻t3の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t4の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えば大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)であったと判定するとともに、例えば時刻t3eから所定のインターバル期間を経て時刻t4sから特図1変動遊技を開始し、前4回の特図1変動遊技の実行時間よりも長時間の特図1変動遊技を実行し、所定時間経過後の時刻t4eで特図1表示装置212に例えば特図Aを停止表示して大当りに当選したことを報知する。第1副制御部400は、当該所定のインターバル期間および当該特図1変動遊技の実行中に第1先読み演出を継続し、主制御部300から送信された図柄変動停止コマンドを受信すると、時刻t4eとほぼ同時刻の時刻teで第1先読み演出を終了する。第1副制御部400は第1先読み演出を終了するために、演出表示領域208dでの所定の吉宗の画像の表示を終了するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
図13(b)に示すタイミングチャートは、図13(a)に示すタイミングチャートと比較して、第1先読み演出の開始時刻が異なる点を除いて同一になっている。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを時刻t1に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の開始時刻t1sとほぼ同時刻に設定し、第1先読み演出の終了時刻teを時刻t4に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻t4eとほぼ同時刻に設定するようになっている。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定するようになっている。
第1副制御部400は、時刻t1〜時刻t4にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の実行期間中およびこれらの特図1変動遊技間に設けられたインターバル期間中に第1先読み演出を継続して実行するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
図14(a)に示すタイミングチャートは、図13(a)に示すタイミングチャートと比較して、第1先読み演出の開始時刻が異なる点を除いて同一になっている。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを時刻t1に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の開始時刻t1sから終了時刻t1eまでの期間が例えばほぼ1/2経過する時刻に設定し、第1先読み演出の終了時刻teを時刻t4に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻t4eとほぼ同時刻に設定するようになっている。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定するようになっている。
第1副制御部400は、主制御部300から送信されて時刻t1に取得された特図1変動遊技の図柄変動開始コマンドの受信から所定時間経過後に吉宗ゾーンによる第1先読み演出を開始し、その後、時刻t2〜時刻t4にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の実行期間中と、時刻t1〜時刻t4に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技間に設けられたインターバル期間中に第1先読み演出を継続して実行するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
図14(b)に示すタイミングチャートは、図13(a)に示すタイミングチャートと比較して、第1先読み演出の開始時刻が異なる点を除いて同一になっている。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを時刻t0に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の開始時刻t0sから終了時刻t0eまでの期間であって特図Aの事前判定結果を含む先読み結果情報コマンドの受信後の所定時刻(図14(b)では、例えば特図1変動遊技の実行期間のほぼ1/2が経過する時刻)に設定し、第1先読み演出の終了時刻teを時刻t4に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻t4eとほぼ同時刻に設定するようになっている。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定するようになっている。
第1副制御部400は、主制御部300から送信されて時刻t0に取得された特図1変動遊技の図柄変動開始コマンドの受信から所定時間経過後に吉宗ゾーンによる第1先読み演出を開始し、その後、時刻t1〜時刻t4にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の実行期間中と、時刻t0〜時刻t4にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技間に設けられたインターバル期間中に第1先読み演出を継続して実行するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
図15(a)に示すタイミングチャートは、図13(a)に示すタイミングチャートと比較して、第1先読み演出の開始時刻が異なる点を除いて同一になっている。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを時刻t1に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻t1eとほぼ同時刻に設定し、第1先読み演出の終了時刻teを時刻t4に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻t4eとほぼ同時刻に設定するようになっている。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定するようになっている。
第1副制御部400は、時刻t2〜時刻t4にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の実行期間中、および、時刻t1〜時刻t4にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技間に設けられたインターバル期間中に第1先読み演出を継続して実行するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
図15(b)に示すタイミングチャートは、図13(a)に示すタイミングチャートと比較して、第1先読み演出の開始時刻が異なる点を除いて同一になっている。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを時刻t0に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻t0eとほぼ同時刻に設定し、第1先読み演出の終了時刻teを時刻t4に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻t4eとほぼ同時刻に設定するようになっている。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定するようになっている。
第1副制御部400は、時刻t1〜時刻t4にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の実行期間中、および、時刻t0〜時刻t4にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技間に設けられたインターバル期間中に第1先読み演出を継続して実行するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
図16(a)に示すタイミングチャートは、図13(a)に示すタイミングチャートと比較して、第1先読み演出の開始時刻が異なる点を除いて同一になっている。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを時刻t1および時刻t2にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技間のインターバル期間に設定し、第1先読み演出の終了時刻teを時刻t4に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻t4eとほぼ同時刻に設定するようになっている。例えば第1先読み演出の開始時刻tsは、取得時刻t1の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻t1eと、取得時刻t2の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の開始時刻t2sとの間のインターバル期間のほぼ1/2の期間が経過した時刻に設定されている。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定するようになっている。
第1副制御部400は、時刻t1および時刻t2にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技間のインターバル期間の後半1/2の期間中、時刻t2〜時刻t4にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の実行期間中、および、時刻t2〜時刻t4にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技間に設けられたインターバル期間中に第1先読み演出を継続して実行するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
図16(b)に示すタイミングチャートは、図13(a)に示すタイミングチャートと比較して、第1先読み演出の開始時刻が異なる点を除いて同一になっている。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを時刻t0および時刻t1にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技間のインターバル期間に設定し、第1先読み演出の終了時刻teを時刻t4に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻t4eとほぼ同時刻に設定するようになっている。例えば第1先読み演出の開始時刻tsは、取得時刻t0の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻t0eと、取得時刻t1の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の開始時刻t1sとの間のインターバル期間のほぼ1/2の期間が経過した時刻に設定されている。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定するようになっている。
第1副制御部400は、時刻t0および時刻t1にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技間のインターバル期間の後半1/2の期間中、時刻t1〜時刻t4にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の実行期間中、および、時刻t1〜時刻t4にそれぞれ取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技間に設けられたインターバル期間中に第1先読み演出を継続して実行するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
図17(a)は、最先に記憶された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技がいわゆる熱い保留の場合の特図予告演出に係るタイミングチャートの一例を示している。図17(a)に示すように、パチンコ機100の主制御部300は、例えば時刻t0において遊技球が特図1始動口230を通過することに基づいて取得された特図1乱数値の組を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えば大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)であると判定するとともに、例えば時刻t0sから特図1変動遊技を開始し、例えば時刻t0において取得された特図1始動情報の当否判定結果の情報を含む図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
当該コマンドを受信した第1副制御部400は、当否判定結果が大当りであるという情報が含まれていることに基づいて、当該特図1変動遊技の当否判定結果を予告する特図予告演出の実行開始時期、実行期間、実行終了時期および演出態様を決定する。本例では、例えば第1副制御部400は、特図予告演出の開始時刻tsを時刻t0に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の開始時刻t0sから所定時間経過後である時刻tsに設定し、特図予告演出の終了時刻teを当該特図1変動遊技の終了時刻t0eとほぼ同時刻に設定するようになっている。さらに、第1副制御部400は、特図予告演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定するようになっている。
さらに、時刻t0eと時刻tsとの間の時刻t1、時刻t2、時刻t3および時刻t4において特図1始動情報が取得されてそれぞれ先読みされる。時刻t1〜t3において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)であり、時刻t4において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えば大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)であるという情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。
第1副制御部400は、例えば時刻t4以後であって当該先読み結果情報コマンドの受信前に吉宗ゾーンに移行するための予備予告演出を実行している。このため、第1副制御部400は、当該先読み結果情報コマンドに大当りの事前判定結果の情報が含まれていても、既に特図予告演出を実行中であると判断して、当該特図Aに基づく第1先読み演出を設定しないようになっている。第1副制御部400は、時刻tsにおいて吉宗ゾーンによる特図予告演出を開始して当該特図1変動遊技の実行中に特図予告演出を継続するようになっている。第1副制御部400は、「吉宗ゾーン」による演出態様の特図予告演出を実行するために、例えば所定の吉宗の画像を演出表示領域208dに表示するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
主制御部300は、時刻t0sから所定時間経過後の時刻t0eにおいて特図1表示装置212に例えば特図Aを停止表示して大当りであることを報知するとともに、図柄変動停止コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図予告演出を終了するために、演出表示領域208dでの所定の吉宗の画像の表示を終了するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
主制御部300は、時刻t0eから所定の期間に亘って大当り遊技を実行する。その後、主制御部300は、例えば時刻t1において取得した特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t1sから特図1変動遊技を開始するとともに、例えば時刻t1において取得された特図1始動情報の当否判定結果の情報を含む図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
第1副制御部400は、受信した当該コマンドには当否判定結果がはずれであるという情報が含まれているため、特図予告演出の設定をしないようになっている。
主制御部300は、当該特図1変動遊技の開始後所定時間を経過して時刻t1eになると当該特図1変動遊技を終了するようになっている。図示は省略するが、その後、主制御部300は、取得時刻t2の特図1始動情報を用いた乱数抽選により特図1変動遊技の当否判定を実行するようになっている。
本例では、いわゆる熱い保留(大当りに係る特図変動遊技の保留)が1個目に存在し、この熱い保留が予告演出の契機となっているので、パチンコ機100は、特図1先読み演出ではなく、現在実行中の特図変動遊技の当否判定結果を予告する特図予告演出に吉宗ゾーンを用いるようになっている。また、本例では、1回の特図1変動遊技で大当りとなるため、当該特図1変動遊技を複数の変動であるように見せかけるために、パチンコ機100は、特図予告演出の開始とともに擬似連続予告(以下、「擬似連」と略記する場合がある)を実行するように構成されていてもよい。
図17(b)は、最先およびその次に取得された2つの特図1始動情報に基づく特図1変動遊技がいずれも、いわゆる熱い保留(図柄変動時間が相対的に長いはずれに係る特図変動遊技の保留および大当りに係る特図変動遊技の保留)の場合の特図1先読み演出に係るタイミングチャートの一例を示している。図17(b)に示すように、パチンコ機100の主制御部300は、例えば時刻t0において遊技球が特図1始動口230を通過することに基づいて取得された特図1乱数値の組を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)であるものの図柄変動時間が相対的に長い特図タイマ番号が選択されたと判定するとともに、例えば時刻t0sから特図1変動遊技を開始し、当該停止図柄および特図タイマ番号の情報を含む図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
図柄変動時間の相対的に長い特図タイマ番号の情報が含まれて熱い保留に係る特図1変動遊技ではあるものの当否判定結果がはずれであるため、第1副制御部400は、当該特図1変動遊技の当否判定結果を予告する特図予告演出を実行しないようになっている。
特図1変動遊技が開始してから所定期間内の時刻t1、時刻t2、時刻t3および時刻t4において特図1始動情報が取得されてそれぞれ先読みされる。主制御部300は例えば、時刻t1において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であり、時刻t2〜時刻t4において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)であるという情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。
当該コマンドを受信した第1副制御部400は、当否判定結果が大当りであるという情報が含まれていることに基づいて、第1先読み演出の実行開始時期、実行期間、実行終了時期および演出態様を決定する。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを時刻t1に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の事前判定後(例えば、先読み結果情報コマンドの受信後)から終了時刻t0eまでの期間内の時刻tsに設定し、第1先読み演出の終了時刻teを取得時刻t1の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻t1eとほぼ同時刻に設定するようになっている。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定するようになっている。
先読み結果情報コマンドの受信から所定時間経過後の時刻tsにおいて、第1副制御部400は、吉宗ゾーンによる第1先読み演出を開始し、時刻t0に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の実行中に第1先読み演出を継続するようになっている。
主制御部300は、時刻t0sから所定時間経過後の時刻t0eにおいて特図1表示装置212に特図Iを停止表示してはずれであることを報知するとともに、図柄変動停止コマンドを第1副制御部400に送信する。第1副制御部400は、当該コマンドを受信しても第1先読み演出を終了せずに演出表示領域208dでの所定の吉宗の画像の表示を継続するように装飾図柄表示装置208を制御する。
主制御部300は、取得時刻t0の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t1の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)であると判定するとともに、例えば時刻t0eから所定のインターバル期間を経た時刻t1sから特図1変動遊技を開始する。主制御部300はその後、所定時間経過後の時刻t1eで特図1表示装置212に特図Aを停止表示して大当りであることを報知するとともに、図柄変動停止コマンドを第1副制御部400に送信する。第1副制御部400は、当該インターバル期間および当該特図1変動遊技中も吉宗ゾーンによる演出態様を継続するように装飾図柄表示装置208を制御しているが、当該コマンドを受信すると、第1先読み演出を終了するために、演出表示領域208dでの所定の吉宗の画像の表示を終了するように装飾図柄表示装置208を制御する。
主制御部300は、時刻t1eから所定期間において大当り遊技を実行する。その後、主制御部300は、例えば時刻t2において取得した特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t2sから特図1変動遊技を開始し、例えば時刻t2において取得された特図1始動情報の当否判定結果の情報を含む図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
第1副制御部400は、受信した当該コマンドには当否判定結果がはずれであるという情報が含まれているため、第1先読み演出の設定をしない。
主制御部300は、当該特図1変動遊技の開始後所定時間を経過して時刻t2eになると当該特図1変動遊技を終了するようになっている。図示は省略するが、その後、主制御部300は、取得時刻t3の特図1始動情報を用いた乱数抽選により特図1変動遊技の当否判定を実行するようになっている。
本例では、最先およびその次に取得された2つの特図1始動情報に基づく特図1変動遊技がいずれも熱い保留の場合に、2個目の特図1変動遊技が予告演出の契機となっている。1個目の特図1変動遊技の終了とともに吉宗ゾーンが終了すると考えていた遊技者は、吉宗ゾーンの継続によって次の特図1変動遊技が大当りになるかもしれないという期待感を持つので、興趣の向上を図ることができる場合がある。
図18は、特図1先読み演出または特図予告演出の終了時刻の種々の例を示している。図18(a)乃至図18(d)では、時刻t1sから時刻t1eまでの間に実行されている特図1変動遊技が特図1先読み演出または特図予告演出(吉宗ゾーン)の開始の契機となった特図1始動情報に基づいている。
図18(a)は、特図1先読み演出等の開始の契機となった特図1変動遊技の終了時刻t1eに特図1先読み演出等の終了時刻teが一致している動作タイミングを例示している。図18(b)は、特図1先読み演出等の開始契機の特図1変動遊技の終了時刻t1eの経過後であって次の特図1変動遊技(不図示)開始前に吉宗ゾーンの終了時刻teが設定された動作タイミングを例示している。例えば、特図1先読み演出等の終了時刻teは、特図1先読み演出等の開始契機の特図1変動遊技とその次の特図変動遊技との間のインターバル期間に設定されている。
図18(c)は、特図1先読み演出等の開始契機の特図1変動遊技の終了時刻t1eより所定時間だけ前に特図1先読み演出等の終了時刻teが設定された動作タイミングを例示している。例えば、特図1先読み演出等の終了時刻teは、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの図柄の揺れ変動の開始直前に設定されている。図18(d)は、特図1先読み演出等の開始契機の特図1変動遊技の終了時刻t1eの経過後であって次の特図1変動遊技の実行期間(開始時刻t2sから終了時刻t2eまでの期間)中に特図1先読み演出等の終了時刻teが設定された動作タイミングを例示している。例えば、特図1先読み演出等の終了時刻teは、特図1先読み演出等の開始契機の特図1変動遊技の次の特図変動遊技の開始直後に設定されている。
図18(a)乃至図18(d)に示すように、第1先読み演出または特図予告演出の終了時刻は、種々の時刻に設定することが可能である。例えば、第1先読み演出または特図予告演出という意味合いで当該終了時刻を捉える場合には、次の特図変動遊技までこれらの演出が実行されているのは好ましくない。このため、図18(a)や図18(c)に示すように、当該終了時刻はこれらの演出の実行契機となった特図1変動遊技の実行中または当該特図1変動遊技の終了時刻と同時に設定されていることが望ましい。また、特図1始動情報に基づく熱い演出という意味合いで当該終了時刻を捉える場合には、図18(b)および図18(d)に示すように、当該終了時刻はこれらの演出の実行契機となった特図1変動遊技の終了後まで継続されていてもよい。
次に、予告演出強制終了に係るタイミングチャートについて図19乃至図23を用いて説明する。図19乃至図23は、予告演出強制終了に係るタイミングチャートの種々の例を示している。図19乃至図21および図23のそれぞれにおいて、図中上段から順に、「吉宗ゾーン」は、第1先読み演出または特図予告演出のタイミングチャートを示し、「特図1変動」は特図1変動遊技のタイミングチャートを示し、「特図2変動」は特図2変動遊技のタイミングチャートを示し、「特図1始動情報」は特図1始動情報が取得された時刻、すなわち特図1乱数値の組が取得された時刻を示し、「特図2始動情報」は特図2始動情報が取得された時刻、すなわち特図2乱数値の組が取得された時刻を示し、図中左から右に向かって時間の経過を表している。また、図22(a)および図22(b)のそれぞれにおいて、図中上段から順に、「特別遊技状態」は、制御状態のタイミングチャートを示し、「吉宗ゾーン」〜「特図2始動情報」は、図19の「吉宗ゾーン」〜「特図2始動情報」と同内容を示し、図中左から右に向かって時間の経過を表している。また、図19乃至図23のそれぞれにおいて、「吉宗ゾーン」の「ON」は第1先読み演出または特図予告演出が実行されていることを表し、「OFF」は第1先読み演出または特図予告演出が実行されていないことを表している。「特図1変動」の「ON」は、特図1変動遊技が実行中であることを表し、「OFF」は特図1変動遊技が非実行中であることを表している。「特図2変動」の「ON」は、特図2変動遊技が実行中であることを表し、「OFF」は特図2変動遊技が非実行中であることを表している。図22(a)および図22(b)のそれぞれにおいて、「特別遊技状態」の「ON」は、制御状態が特別遊技状態であることを表し、「OFF」は制御状態が特別遊技状態でなく通常遊技状態であることを表している。また、図19乃至図23のそれぞれにおいて、「特図1始動情報」および「特図2始動情報」における黒色長方形は、特図1始動情報または特図2始動情報が取得された時刻を示している。
図19に示すように、パチンコ機100の主制御部300は、例えば時刻t0において遊技球が特図1始動口230を通過することに基づいて取得された特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t0sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t0eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。
この特図1変動遊技の実行期間(時刻t0sから時刻t0eの間)の時刻t1、時刻t2、時刻t3および時刻t4において取得された特図1始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、例えば時刻t1〜t3において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であり、時刻t4において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であるという情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、事前判定結果が大当りである特図1始動情報が含まれていることに基づいて、第1先読み演出の実行開始時期、実行期間、実行終了時期および演出態様を決定する。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを時刻t0に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の開始時刻t0sから終了時刻t0eまでの期間であって大当りの事前判定結果を含む先読み結果情報コマンドの受信後の所定時刻(図19では、例えば当該特図1変動遊技の実行期間のほぼ1/2が経過する時刻)に設定し、第1先読み演出の終了時刻を時刻t4に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻とほぼ同時刻に設定する。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定する。
第1先読み演出の開始時刻tsに到達すると、第1副制御部400は、吉宗ゾーンによる第1先読み演出を開始して当該特図1変動遊技の実行中に第1先読み演出を継続する。第1副制御部400は、第1先読み演出を実行するために所定の吉宗の画像を演出表示領域208dに表示するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
さらに、第1副制御部400は、予告演出の第1強制終了条件を設定する。例えば第1副制御部400は、第1先読み演出を行う契機となる特図1始動情報の事前判定をした後である特定時期から所定期間を経過したことが判定できるように当該特定時期および当該所定期間を設定する。例えば当該特定時期は、取得時刻t4の特図1始動情報を用いた先読み後であって当該特図1始動情報の当否を判定するまでの期間内の例えば1回目の特図2変動遊技の図柄変動開始コマンド受信時に設定される。また、当該所定期間は特図2変動遊技が6回実行される期間に設定される。当該所定期間の終了時刻は6回目の特図2変動遊技の終了時、すなわち第1副制御部400が図柄変動停止コマンドを受信した後となる。このように、本例では、当該所定期間は、特図2優先変動による特図2変動遊技の割込み動作が生じた後の特図2変動遊技の変動回数に対応付けて設定されている。さらに、第1副制御部400は第1先読み演出の第2強制終了条件を設定する。例えば第1副制御部400は、第2強制終了の充足条件を第1強制終了条件における特定時期の経過後に実行された大当りに係る特図変動遊技の図柄変動停止コマンドの受信に設定する。
主制御部300は、取得時刻t0の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t1の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t0eから所定のインターバル期間を経て時刻t1sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t1eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、当該インターバル期間および時刻t1sから時刻t1eまでの期間に実行される特図1変動遊技中も第1先読み演出を継続する。
この特図1変動遊技の実行期間(時刻t1sから時刻t1eの間)の時刻t5、時刻t6、時刻t7および時刻t8において、特図2始動情報がそれぞれ取得される。本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動の遊技台である。このため、パチンコ機100は、特図2乱数値記憶領域に記憶された特図2始動情報(特図2乱数値の組)に基づく当否判定の結果の報知を、特図1乱数値記憶領域に記憶された特図1始動情報(特図1乱数値の組)に基づく当否判定の結果の報知よりも優先して行うようになっている。より具他体的には、パチンコ機100は、当否判定手段による当否判定が行われていない始動情報が特図1乱数値記憶領域と特図2乱数値記憶領域とのうちの特図1乱数値記憶領域にのみ記憶されている状態で、新たな特図2始動情報が特図2乱数値記憶領域に記憶されると、特図2乱数値記憶領域に記憶された新たな特図2始動情報に基づく当否判定の結果の報知を特図1乱数値記憶領域に既に記憶されていた特図1始動情報に基づく当否判定の結果の報知よりも先に行うようになっている。パチンコ機100は、当否判定結果の報知を行う手段として例えば特図2表示装置214や装飾図柄表示装置208を用いるようになっている。
このため、主制御部300は、時刻t5よりも早い時刻である時刻t2〜時刻t4で取得された特図1始動情報の当否判定よりも先に時刻t5〜時刻t8で取得された特図2始動情報の当否判定を実行する。主制御部300は例えば、取得時刻t5の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t1eから所定のインターバル期間を経て時刻t5sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t5eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t5eの時期には特図2変動遊技が1回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(図12に示す予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間および当該特図1変動遊技中も第1先読み演出を継続する。また、当該インターバル期間内の時刻t9において特図2始動情報が取得されている。
主制御部300は、取得時刻t5の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t6の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t6eから所定のインターバル期間を経て時刻t6sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t6eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t6eの時期には特図2変動遊技が2回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間および当該特図1変動遊技中も第1先読み演出を継続する。また、当該特図2変動遊技の実行期間内の時刻t10において特図2始動情報が取得されている。
その後、時刻t7〜時刻t9の当否判定が実行され、いずれも当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定されて、時刻t5や時刻t6で取得された特図2始動情報と同様に処理されて特図2変動遊技が実行される。時刻t9e(不図示)の時期には特図2変動遊技が5回しか実行されていないので、第1副制御部400は、第1強制終了条件を充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、第1先読み演出を維持する。
主制御部300は、取得時刻t9の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t10の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t9eから所定のインターバル期間を経て時刻t10sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t10eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。当該特図2変動遊技の実行期間内の時刻t11において特図2始動情報が取得されている。
時刻t10eの時点において第1先読み演出の実行契機となった、取得時刻t4の特図1始動情報は当否判定されていないが、第1副制御部400は、例えば時刻t10sの時期に特図2変動遊技が6回実行されて第1強制終了条件を充足したと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1103のYes)、時刻t10eとほぼ同時刻の時刻teで第1先読み演出を強制終了する(予告演出強制終了処理のステップS1105)。このように、本実施の形態によるパチンコ機100は、特図2変動遊技の実行回数が設定した所定回数に到達すると、第1先読み演出の開始の契機となった特図1始動情報を消化する前に第1先読み演出を終了する。
主制御部300は、取得時刻t10の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t11の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t10eから所定のインターバル期間を経て時刻t11sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t11eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図2変動遊技中において強制終了状態が維持される。
取得時刻t11の特図2変動遊技が終了した時点で、特図2変動遊技の保留数は0であるため、主制御部300は、取得時刻t11の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t2の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t11eから所定のインターバル期間を経て時刻t2sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t2eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図2変動遊技中において強制終了状態が維持される。
当該インターバル期間および当該特図1変動遊技の実行期間中に新たな特図2始動情報は取得されていないので、主制御部300は、取得時刻t2の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t3の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t2eから所定のインターバル期間を経て時刻t3sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t3eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図2変動遊技中において強制終了状態が維持される。
当該インターバル期間および当該特図1変動遊技の実行期間中に新たな特図2始動情報は取得されていないので、主制御部300は、取得時刻t3の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t4の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であると判定するとともに、例えば時刻t3eから所定のインターバル期間を経て時刻t4sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後に特図1表示装置212に特図Aを停止表示して大当りに当選したことを報知する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図2変動遊技中において強制終了状態が維持されており、この大当りに係る特図1変動遊技の際には吉宗ゾーンによる予告専用モードでの演出が実行されないようになっている。
図20は、予告演出強制終了に係るタイミングチャートの他の例を示している。図20(a)に示すように、パチンコ機100の主制御部300は、例えば時刻t0において遊技球が特図1始動口230を通過することに基づいて取得された特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t0sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t0eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。
この特図1変動遊技の実行期間(時刻t0sから時刻t0eの間)の時刻t1、時刻t2、時刻t3および時刻t4において取得された特図1始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、例えば時刻t1〜t3において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であり、時刻t4において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であるという情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、事前判定結果が大当りである特図1始動情報が含まれていることに基づいて、第1先読み演出の実行開始時期、実行期間、実行終了時期および演出態様を決定する。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを時刻t1に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の開始時刻t1sとほぼ同時刻に設定し、第1先読み演出の終了時刻を時刻t4において取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻とほぼ同時刻に設定する。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定する。第1副制御部400は、第1先読み演出を実行するために所定の吉宗の画像を演出表示領域208dに表示するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
さらに、第1副制御部400は、予告演出の第1強制終了条件を設定する。例えば第1副制御部400は、第1先読み演出を行う契機となる特図1始動情報の事前判定をした後である特定時期から所定期間を経過したことが判定できるように当該特定時期および当該所定期間を設定する。本例では、当該特定時期および当該所定期間は、図19に示すタイミングチャートの例と同じに設定される。さらに、第1副制御部400は、予告演出の第2強制終了条件を図19に示すタイミングチャートの例の当該条件と同条件に設定する。
主制御部300は、取得時刻t0の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t1の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t0eから所定のインターバル期間を経て時刻t1sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t1eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。また、主制御部300は時刻t1sにおいて特図1変動遊技の図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は時刻tsにおいて、第1先読み演出を開始して当該特図1変動遊技の実行中に第1先読み演出を継続する。
この特図1変動遊技の実行期間(時刻t1sから時刻t1eの間)の時刻t5および時刻t6において、特図2始動情報がそれぞれ取得される。本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動の遊技台である。このため、主制御部300は、時刻t5よりも早い時刻である時刻t2〜時刻t4で取得された特図1始動情報の当否判定よりも先に時刻t5および時刻t6で取得された特図2始動情報の当否判定を実行する。主制御部300は例えば、取得時刻t5の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t1eから所定のインターバル期間を経て時刻t5sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t5eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t5eの時期には特図2変動遊技が1回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(図12に示す予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間および当該特図2変動遊技中も第1先読み演出を継続する。この特図2変動遊技の実行期間(時刻t5sから時刻t5eの間)の時刻t7および時刻t8において、特図2始動情報がそれぞれ取得されている。
主制御部300は、取得時刻t5の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t6の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t5eから所定のインターバル期間を経て時刻t6sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t6eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t6eの時期には特図2変動遊技が2回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間および当該特図2変動遊技中も第1先読み演出を継続する。また、当該インターバル期間内の時刻t9および当該特図2変動遊技の実行期間内の時刻t10において特図2始動情報がそれぞれ取得されている。
その後、時刻t7〜時刻t9の当否判定が実行され、いずれも当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定されて、時刻t5や時刻t6で取得された特図2始動情報と同様に処理されて特図2変動遊技が実行される。時刻t9e(不図示)の時期には特図2変動遊技が5回しか実行されていないので、第1副制御部400は、第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、第1先読み演出を維持する。
主制御部300は、取得時刻t9の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t10の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t9eから所定のインターバル期間を経て時刻t10sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t10eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。当該特図2変動遊技の実行期間内の時刻t11において特図2始動情報が取得されている。
時刻t10eの時点において第1先読み演出の実行契機となった、取得時刻t4の特図1始動情報は当否判定されていないが、第1副制御部400は、例えば時刻t10sの時期に特図2変動遊技が6回実行されて第1強制終了条件を充足すると判断して(予告演出強制終了処理のステップS1103のYes)、時刻t10eとほぼ同時刻の時刻teで第1先読み演出を強制終了する(予告演出強制終了処理のステップS1105)。このように、本実施の形態によるパチンコ機100は、特図2変動遊技の実行回数が設定した所定回数に到達すると、第1先読み演出の開始の契機となった特図1始動情報を消化する前に第1先読み演出を終了する。
主制御部300は、取得時刻t10の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t11の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t10eから所定のインターバル期間を経て時刻t11sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t11eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図2変動遊技中において強制終了状態が維持される。
取得時刻t11の特図2変動遊技が終了した時点で、特図2変動遊技の保留数は0であるため、主制御部300は、取得時刻t11の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t2の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t11eから所定のインターバル期間を経て時刻t2sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t2eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図1変動遊技中において強制終了状態が維持される。
当該インターバル期間および当該特図1変動遊技の実行期間中に新たな特図2始動情報は取得されていないので、主制御部300は、取得時刻t2の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t3の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t2eから所定のインターバル期間を経て時刻t3sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t3eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図1変動遊技中において強制終了状態が維持される。
当該インターバル期間および当該特図1変動遊技の実行期間中に新たな特図2始動情報は取得されていないので、主制御部300は、取得時刻t3の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t4の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であると判定するとともに、例えば時刻t3eから所定のインターバル期間を経て時刻t4sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後に特図1表示装置212に特図Aを停止表示して大当りに当選したことを報知する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図1変動遊技中において強制終了状態が維持されており、この大当りに係る特図1変動遊技の際には吉宗ゾーンによる予告専用モードでの演出が実行されないようになっている。
図20(b)では、「1回の特図1変動遊技→複数回数の特図2変動遊技の割込み→1回の特図1変動遊技→複数回数の特図2変動遊技の割込み→特図1先読み演出の強制終了」というタイミングチャートについて説明する。図20(b)に示すように、パチンコ機100の主制御部300は、例えば時刻t0において遊技球が特図1始動口230を通過することに基づいて取得された特図1乱数値の組を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t0sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t0eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。
この特図1変動遊技の実行期間(時刻t0sから時刻t0eの間)の時刻t1、時刻t2、時刻t3および時刻t4において取得された特図1始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、例えば時刻t1〜t3において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であり、時刻t4において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であるという情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、事前判定結果が大当りである特図1始動情報が含まれていることに基づいて、第1先読み演出の実行開始時期、実行期間、実行終了時期および演出態様を決定する。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを取得時刻t4の特図1始動情報の事前判定後に最初に実行された特図変動遊技の開始時刻(本例では、開始時刻t1s)とほぼ同時刻に設定し、第1先読み演出の終了時刻を時刻t4に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻とほぼ同時刻に設定する。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定する。第1副制御部400は、第1先読み演出を実行するために所定の吉宗の画像を演出表示領域208dに表示するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
さらに、第1副制御部400は、特図1先読み演出の第1強制終了条件を設定する。例えば第1副制御部400は、第1先読み演出を行う契機となる特図1始動情報の事前判定をした後である特定時期から所定期間を経過したことが判定できるように当該特定時期および当該所定期間を設定する。例えば当該特定時期は、取得時刻t4の特図1乱数値の組を用いた先読み後であって当該特図1乱数値の組の当否判定するまでの期間内の例えば1回目の特図2変動遊技の図柄変動開始コマンド受信時に設定される。また、当該所定期間は特図2変動遊技が合計で8回実行される期間に設定される。当該所定期間の終了時刻は8回目の特図2変動遊技の終了時、すなわち第1副制御部400が図柄変動停止コマンドを受信した後となる。このように、本例では、当該所定期間は、特図2優先変動による特図2変動遊技の割込み動作が生じた後の特図2変動遊技の変動回数に対応付けて設定されている。さらに、第1副制御部400は第1先読み演出の第2強制終了条件を設定する。例えば第1副制御部400は、第1強制終了条件における特定時期の経過後に実行された大当りに係る特図変動遊技の図柄変動停止コマンドの受信を第2強制終了条件として設定する。
主制御部300は、取得時刻t0の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t1の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は特図I))であると判定するとともに、例えば時刻t0eから所定のインターバル期間を経て時刻t1sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t1eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、主制御部300から送信された特図1変動遊技の図柄変動開始コマンドを受信すると時刻tsにおいて第1先読み演出を開始して当該特図1変動遊技中も第1先読み演出を継続する。
この特図1変動遊技の実行期間(時刻t1sから時刻t1eの間)の時刻t5、時刻t6および時刻t7において、特図2始動情報がそれぞれ取得される。本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動の遊技台である。このため、パチンコ機100は、時刻t5よりも早い時刻である時刻t2〜時刻t4で取得された特図1始動情報の当否判定よりも先に時刻t5〜時刻t7で取得された特図2始動情報の当否判定を実行する。主制御部300は例えば、取得時刻t5の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t1eから所定のインターバル期間を経て時刻t5sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t5eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t5eの時期には特図2変動遊技が1回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(図12に示す予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間および当該特図1変動遊技中も第1先読み演出を継続する。また、当該インターバル期間内の時刻t8において特図2始動情報が取得されている。
その後、時刻t6および時刻t7の当否判定が実行され、いずれも当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定されて、時刻t5で取得された特図2始動情報と同様に処理されて特図2変動遊技が実行される。第1副制御部400は、時刻t7eの時期には特図2変動遊技が3回しか実行されていないので、第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、第1先読み演出を維持する。
主制御部300は、取得時刻t7の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t8の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば取得時刻t7の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技の終了時刻から所定のインターバル期間を経て時刻t8sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t8eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t8eの時期には特図2変動遊技が4回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間および当該特図1変動遊技中も第1先読み演出を継続する。当該インターバル期間内および当該特図2変動遊技の実行期間内に特図2始動情報は取得されておらず、かつ、特図2保留数は0である。このため、次に取得時刻t2の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が実行される。
主制御部300は、取得時刻t8の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t2の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t8eから所定のインターバル期間を経て時刻t2sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t2eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t2eの時期には特図2変動遊技が5回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間および時刻t2sから時刻t2eまでの期間に実行される特図1変動遊技中も第1先読み演出を継続する。また、当該特図1変動遊技の実行期間内の時刻t9、時刻t10、時刻t11および時刻t12において特図2始動情報が取得されている。
パチンコ機100は、再び特図2始動情報が取得されたため、取得時刻t3の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技を実行する前に、時刻t9〜時刻t12で取得された特図2始動情報に基づく特図2変動遊技を実行する。
主制御部300は、取得時刻t2の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t9の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t2eから所定のインターバル期間を経て時刻t9sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t9eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t9eの時期には特図2変動遊技が6回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間および時刻t9sから時刻t9eまでの期間に実行される特図2変動遊技中も第1先読み演出を継続する。
その後、時刻t10および時刻t11の当否判定が実行され、いずれも当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定されて、時刻t9で取得された特図2始動情報と同様に処理されて特図2変動遊技が実行される。時刻t11eの時期には特図2変動遊技が7回しか実行されていないので、第1副制御部400は、第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、第1先読み演出を維持する。
主制御部300は、取得時刻t11の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t12の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t11eから所定のインターバル期間を経て時刻t12sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t12eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。
時刻t12eの時点において第1先読み演出の実行契機となった、取得時刻t4の特図1始動情報は当否判定されていないが、第1副制御部400は、例えば時刻t12sの時期に特図2変動遊技が8回実行されて第1強制終了条件を充足したと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1103のYes)、時刻t12eとほぼ同時刻の時刻teで第1先読み演出を強制終了する(予告演出強制終了処理のステップS1105)。このように、本実施の形態によるパチンコ機100は、特図2変動遊技の実行回数が設定された所定回数に到達したために、第1先読み演出の開始の契機となった特図1始動情報を消化する前に第1先読み演出を終了する。
取得時刻t12の特図2変動遊技が終了した時点で、特図2変動遊技は保留されていないので、主制御部300は、取得時刻t12の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t3の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t12eから所定のインターバル期間を経て時刻t3sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t3eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図1変動遊技中において強制終了状態が維持される。
当該インターバル期間および当該特図1変動遊技実行期間中に新たな特図2始動情報は取得されていないので、主制御部300は、取得時刻t3の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t4の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であると判定するとともに、例えば時刻t3eから所定のインターバル期間を経て時刻t4sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後に特図1表示装置212に特図Aを停止表示して大当りに当選したことを報知する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図2変動遊技中において強制終了状態が維持されており、この大当りに係る特図1変動遊技の際には吉宗ゾーンによる予告専用モードでの演出が実行されないようになっている。
図21は、予告演出強制終了に係るタイミングチャートの他の例を示している。図21(a)では、「1回の特図1変動遊技→複数回数の特図2変動遊技の割込み→1回の特図1変動遊技→1回の特図2変動遊技の割込み→1回の特図1変動遊技→特図1先読み演出の強制終了」という動作タイミングについて説明する。図21(a)に示すように、パチンコ機100の主制御部300は、例えば時刻t0において遊技球が特図1始動口230を通過することに基づいて取得された特図1乱数値の組を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t0sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t0eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。
この特図1変動遊技の実行期間(時刻t0sから時刻t0eの間)の時刻t1、時刻t2、時刻t3および時刻t4において取得された特図1始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、例えば時刻t1〜t3において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であり、時刻t4において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であるという情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、事前判定結果が大当りである特図1始動情報が含まれていることに基づいて、第1先読み演出の実行開始時期、実行期間、実行終了時期および演出態様を決定する。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを取得時刻t4の特図1始動情報の事前判定後に最初に実行される特図変動遊技の開始時刻(本例では、開始時刻t1s)とほぼ同時刻に設定し、第1先読み演出の終了時刻を時刻t4に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻とほぼ同時刻に設定する。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定する。第1副制御部400は、第1先読み演出を実行するために所定の吉宗の画像を演出表示領域208dに表示するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
さらに、第1副制御部400は、特図1先読み演出の第1強制終了条件を設定する。例えば第1副制御部400は、第1先読み演出を行う契機となる特図1始動情報の事前判定をした後である特定時期から所定期間を経過したことが判定できるように当該特定時期および当該所定期間を設定する。例えば当該特定時期は、取得時刻t4の特図1乱数値の組を用いた先読み後であって当該特図1乱数値の組の当否判定するまでの期間内の例えば1回目の特図2変動遊技の図柄変動開始コマンド受信時に設定される。また、当該所定期間は当該1回目の特図2変動遊技から数えて合計7回の特図変動遊技(特図1変動遊技および特図2変動遊技のいずれでもよい)が実行される期間に設定される。当該所定期間の終了時刻は7回目の特図変動遊技の終了時、すなわち第1副制御部400が図柄変動停止コマンドを受信した後となる。このように、本例では、当該所定期間は、特図2優先変動による特図2変動遊技の割込み動作が生じた後の特図1および特図2変動遊技の合計の変動回数に対応付けて設定されている。さらに、第1副制御部400は第1先読み演出の第2強制終了条件を設定する。例えば第1副制御部400は、第1強制終了条件における特定時期の経過後に実行された大当りに係る特図変動遊技の図柄変動停止コマンドの受信を第2強制終了条件として設定する。
主制御部300は、取得時刻t0の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t1の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果がはずれ(例えば停止図柄は特図I))であると判定するとともに、例えば時刻t0eから所定のインターバル期間を経て時刻t1sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t1eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、主制御部300から送信された特図1変動遊技の図柄変動開始コマンドを受信すると時刻tsにおいて第1先読み演出を開始し、当該特図1変動遊技中も第1先読み演出を継続する。
この特図1変動遊技の実行期間(時刻t1sから時刻t1eの間)の時刻t5、時刻t6および時刻t7において、特図2始動情報がそれぞれ取得される。本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動の遊技台である。このため、パチンコ機100は、時刻t5よりも早い時刻である時刻t2〜時刻t4で取得された特図1始動情報の当否判定よりも先に時刻t5〜時刻t7で取得された特図2始動情報の当否判定を実行する。主制御部300は例えば、取得時刻t5の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t1eから所定のインターバル期間を経て時刻t5sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t5eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t5eの時期には特図変動遊技が1回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(図12に示す予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間および時刻t5sから時刻t5eまでの期間に実行される特図1変動遊技中も第1先読み演出を継続する。また、当該インターバル期間内の時刻t8において特図2始動情報が取得されている。
その後、時刻t6および時刻t7の当否判定が実行され、いずれも当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定されて、時刻t5で取得された特図2始動情報と同様に処理されて特図2変動遊技が実行される。時刻t7eの時期には特図2変動遊技が3回しか実行されていないので、第1副制御部400は、第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、第1先読み演出を維持する。
主制御部300は、取得時刻t7の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t8の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば取得時刻t7の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技の終了時刻から所定のインターバル期間を経て時刻t8sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t8eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。当該インターバル期間内および当該特図2変動遊技の実行期間内に特図2始動情報は取得されておらず、かつ、特図2保留数は0である。このため、次に取得時刻t2の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が実行される。
主制御部300は、取得時刻t8の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t2の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t8eから所定のインターバル期間を経て時刻t2sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t2eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t2eの時期には特図変動遊技が5回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間および時刻t2sから時刻t2eまでの期間に実行される特図1変動遊技中も第1先読み演出を継続する。また、当該特図1変動遊技の実行期間内の時刻t9において特図2始動情報が取得されている。
パチンコ機100は、再び特図2始動情報が取得されたため、取得時刻t3の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技を実行する前に、時刻t9で取得された特図2始動情報に基づく特図2変動遊技を実行する。
主制御部300は、取得時刻t2の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t9の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t2eから所定のインターバル期間を経て時刻t9sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t9eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t9eの時期には特図変動遊技が6回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間および時刻t9sから時刻t9eまでの期間に実行される特図2変動遊技中も第1先読み演出を継続する。
当該インターバル期間内および当該特図2変動遊技の実行期間内に特図2始動情報は取得されておらず、かつ、特図2保留数は0である。このため、次に取得時刻t3の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が実行される。
主制御部300は、取得時刻t9の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t3の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t9eから所定のインターバル期間を経て時刻t3sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t3eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。
時刻t3eの時点において第1先読み演出の実行契機となった、取得時刻t4の特図1始動情報は当否判定されていないが、第1副制御部400は、例えば時刻t3sの時期に特図変動遊技が7回実行されて第1強制終了条件を充足したと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1103のYes)、時刻t3eとほぼ同時刻の時刻teで第1先読み演出を強制終了する(予告演出強制終了処理のステップS1105)。このように、本実施の形態によるパチンコ機100は、特図2変動遊技の割込み実行後、特図1変動遊技および特図2変動遊技の実行回数が設定された所定回数に到達したために、第1先読み演出の開始の契機となった特図1始動情報を消化する前に第1先読み演出を終了する。
取得時刻t3の特図1変動遊技が終了した時点で、特図2変動遊技は保留されていないので、主制御部300は、取得時刻t4の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であると判定するとともに、例えば時刻t3eから所定のインターバル期間を経て時刻t4sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後に特図1表示装置212に特図Aを停止表示して大当りに当選したことを報知する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図1変動遊技中において強制終了状態が維持されており、この大当りに係る特図1変動遊技の際には吉宗ゾーンによる予告専用モードでの演出が実行されないようになっている。
図21(b)では、特図1先読み演出開始後の1回目の特図1変動遊技が実行される前に複数回数の特図2変動遊技が割込み実行されて特図1先読み演出が強制終了されるというタイミングチャートについて説明する。図21(b)に示すように、パチンコ機100の主制御部300は、例えば時刻t0において遊技球が特図1始動口230を通過することに基づいて取得された特図1乱数値の組を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t0sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t0eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。
この特図1変動遊技の実行期間(時刻t0sから時刻t0eの間)の時刻t1、時刻t2、時刻t3および時刻t4において取得された特図1始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、例えば時刻t1〜t3において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であり、時刻t4において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であるという情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、事前判定結果が大当りである特図1始動情報が含まれていることに基づいて、第1先読み演出の実行開始時期、実行期間、実行終了時期および演出態様を決定する。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを取得時刻t4の特図1始動情報の事前判定後に最初に実行される特図変動遊技の開始時刻とほぼ同時刻に設定し、第1先読み演出の終了時刻を時刻t4に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻とほぼ同時刻に設定する。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定する。第1副制御部400は、第1先読み演出を実行するために所定の吉宗の画像を演出表示領域208dに表示するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
さらに、第1副制御部400は、特図1先読み演出の第1強制終了条件を設定する。例えば第1副制御部400は、第1先読み演出を行う契機となる特図1始動情報の事前判定をした後である特定時期から所定期間を経過したことが判定できるように当該特定時期および当該所定期間を設定する。例えば当該特定時期は、取得時刻t4の特図1乱数値の組を用いた先読み後であって当該特図1乱数値の組の当否判定するまでの期間内の例えば1回目の特図2変動遊技の図柄変動開始コマンド受信時に設定される。また、当該所定期間は当該1回目の特図2変動遊技から数えて合計5回の特図変動遊技(特図1変動遊技および特図2変動遊技のいずれでもよい)が実行される期間に設定される。当該所定期間の終了時刻は5回目の特図変動遊技の終了時、すなわち第1副制御部400が図柄変動停止コマンドを受信した後となる。このように、本例では、当該所定期間は、特図2優先変動による特図2変動遊技の割込み動作が生じた後の特図1および特図2変動遊技の合計の変動回数に対応付けて設定されている。さらに、第1副制御部400は第1先読み演出の第2強制終了条件を設定する。例えば第1副制御部400は、第1強制終了条件における特定時期の経過後に実行された大当りに係る特図変動遊技の図柄変動停止コマンドの受信を第2強制終了条件として設定する。
図21(b)に示すように、時刻t0e後であって次の特図変動遊技の開始前の時刻t5において、特図2始動情報が取得されている。本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動の遊技台である。このため、パチンコ機100は、時刻t5よりも早い時刻である時刻t2〜時刻t4で取得された特図1始動情報の当否判定よりも先に時刻t5で取得された特図2始動情報の当否判定を実行する。主制御部300は例えば、取得時刻t5の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t1eから所定のインターバル期間を経て時刻t5sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t5eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。
第1副制御部400は、主制御部300から送信された当該特図2変動遊技の図柄変動開始コマンドを受信すると時刻t5sとほぼ同時刻の時刻tsにおいて第1先読み演出を開始して当該特図2変動遊技中も第1先読み演出を継続する。第1副制御部400は、時刻t5eの時期には特図変動遊技が1回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(図12に示す予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間および時刻t5sから時刻t5eまでの期間に実行される特図2変動遊技中も第1先読み演出を継続する。また、当該特図2変動遊技の実行期間内の時刻t6において特図2始動情報が取得されている。このため、パチンコ機100は、取得時刻t1の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技を実行する前に、時刻t6で取得された特図2始動情報に基づく特図2変動遊技を実行する。
主制御部300は、取得時刻t5の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t6の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t5eから所定のインターバル期間を経て時刻t6sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t6eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t6eの時期には特図変動遊技が2回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間および時刻t6sから時刻t6eまでの期間に実行される特図2変動遊技中も第1先読み演出を継続する。また、当該特図2変動遊技の実行期間内の時刻t7において特図2始動情報が取得されている。このため、パチンコ機100は、取得時刻t1の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技を実行する前に、時刻t7で取得された特図2始動情報に基づく特図2変動遊技を実行する。
主制御部300は、取得時刻t6の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t7の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t6eから所定のインターバル期間を経て時刻t7sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t7eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t7eの時期には特図変動遊技が3回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間および当該特図2変動遊技中も第1先読み演出を継続する。また、当該当該インターバル期間内の時刻t8および当該特図2変動遊技の実行期間内の時刻t9において特図2始動情報が取得されている。このため、パチンコ機100は、取得時刻t1の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技を実行する前に、時刻t8および時刻t9で取得された特図2始動情報に基づく特図2変動遊技をそれぞれ実行する。
取得時刻t8の特図2始動情報は当否判定され、当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定されて、時刻t7で取得された特図2始動情報と同様に処理されて特図2変動遊技が実行される。第1副制御部400は、時刻t8eの時期には特図2変動遊技が4回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、取得時刻t7の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技と取得時刻t8の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技との間のインターバル期間中および取得時刻t8の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技の実行期間中も第1先読み演出を継続する。
主制御部300は、取得時刻t8の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t9の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば取得時刻t8の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技の終了時刻から所定のインターバル期間を経て時刻t9sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t9eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。当該特図2変動遊技の実行期間内の時刻t10において特図2始動情報が取得されている。
時刻t9eの時点において第1先読み演出の実行契機となった、取得時刻t4の特図1始動情報は当否判定されていないが、第1副制御部400は、例えば時刻t9sの時期に特図変動遊技が5回実行されて第1強制終了条件を充足したと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1103のYes)、時刻t9eとほぼ同時刻の時刻teで第1先読み演出を強制終了する(予告演出強制終了処理のステップS1105)。このように、本実施の形態によるパチンコ機100は、特図2変動遊技の割込み実行後、特図1変動遊技および特図2変動遊技の実行回数が設定された所定回数に到達したために、第1先読み演出の開始の契機となった特図1始動情報を消化する前に第1先読み演出を終了する。
パチンコ機100は、再び特図2始動情報が取得されたため、取得時刻t1の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技を実行する前に、時刻t10で取得された特図2始動情報に基づく特図2変動遊技を実行する。
主制御部300は、取得時刻t9の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t10の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t9eから所定のインターバル期間を経て時刻t10sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t10eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図1変動遊技中において強制終了状態が維持されている。
当該インターバル期間内および当該特図2変動遊技の実行期間内に特図2始動情報は取得されておらず、かつ、特図2保留数は0である。このため、次に取得時刻t1の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が実行される。
主制御部300は、取得時刻t10の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t1の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t10eから所定のインターバル期間を経て時刻t1sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t1eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図1変動遊技中において強制終了状態が維持されている。
当該インターバル期間内および当該特図1変動遊技の実行期間内に特図2始動情報は取得されておらず、かつ、特図2保留数は0である。このため、次に取得時刻t2の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が実行される。
主制御部300は、取得時刻t1の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t2の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t1eから所定のインターバル期間を経て時刻t2sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t2eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図1変動遊技中において強制終了状態が維持されている。
当該インターバル期間内および当該特図1変動遊技の実行期間内に特図2始動情報は取得されておらず、かつ、特図2保留数は0である。このため、次に取得時刻t3の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が実行される。
主制御部300は、取得時刻t2の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t3の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t2eから所定のインターバル期間を経て時刻t3sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻で特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図1変動遊技中において強制終了状態が維持されている。
図示は省略するが、取得時刻t3の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、主制御部300は、取得時刻t4の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であると判定するとともに、例えば取得時刻t3の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻から所定のインターバル期間を経て特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後に特図1表示装置212に特図Aを停止表示して大当りに当選したことを報知する。第1先読み演出は、当該インターバル期間および当該特図1変動遊技中において強制終了状態が維持されており、この大当りに係る特図1変動遊技の際には吉宗ゾーンによる予告専用モードでの演出が実行されないようになっている。
図22は、図12に示す予告演出強制終了処理における第2強制終了条件が充足することにより特図1先読み演出が強制終了する場合のタイミングチャートを示している。図22(a)に示すように、パチンコ機100の主制御部300は、例えば時刻t0において遊技球が特図1始動口230を通過することに基づいて取得された特図1乱数値の組を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t0sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t0eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。
この特図1変動遊技の実行期間(時刻t0sから時刻t0eの間)の時刻t1、時刻t2、時刻t3および時刻t4において取得された特図1始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、例えば時刻t1〜t3において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であり、時刻t4において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であるという情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、事前判定結果が大当りである特図1始動情報が含まれていることに基づいて、第1先読み演出の実行開始時期、実行期間、実行終了時期および演出態様を決定する。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを時刻t0に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の開始時刻t0sから終了時刻t0eまでの期間であって大当りの事前判定結果を含む先読み結果情報コマンドの受信後の所定時刻(図22(a)では、例えば特図1変動遊技の実行期間のほぼ1/2が経過する時刻)に設定し、第1先読み演出の終了時刻を時刻t4に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻とほぼ同時刻に設定する。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定する。
第1副制御部400は、事前判定結果が大当りの情報を含む先読み結果情報コマンドを受信すると、吉宗ゾーンによる第1先読み演出を開始して当該特図1変動遊技の実行中に第1先読み演出を継続する。第1副制御部400は、吉宗ゾーンの演出態様による第1先読み演出を実行するために、所定の吉宗の画像を演出表示領域208dに表示するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出の第1強制終了条件を設定する。例えば第1副制御部400は、第1先読み演出を行う契機となる特図1始動情報の事前判定をした後である特定時期から所定期間を経過したことが判定できるように当該特定時期および当該所定期間を設定する。例えば当該特定時期は、取得時刻t4の特図1乱数値の組を用いた先読み後であって当該特図1乱数値の組の当否判定するまでの期間内の例えば1回目の特図2変動遊技の図柄変動開始コマンド受信時に設定される。また、当該所定期間は特図2変動遊技が6回実行される期間に設定される。当該所定期間の終了時刻は6回目の特図2変動遊技の終了時、すなわち第1副制御部400が図柄変動停止コマンドを受信した後となる。このように、本例では、当該所定期間は、特図2優先変動による特図2変動遊技の割込み動作が生じた後の特図2変動遊技の変動回数に対応付けて設定されている。さらに、第1副制御部400は第1先読み演出の第2強制終了条件を設定する。例えば第1副制御部400は、第1強制終了条件における特定時期の経過後に実行された大当りに係る特図変動遊技の図柄変動停止コマンドの受信を第2強制終了条件として設定する。
主制御部300は、取得時刻t0の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t1の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t0eから所定のインターバル期間を経て時刻t1sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t1eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t1eの時期には特図2変動遊技は実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(図12に示す予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間中および当該特図1変動遊技の実行期間中も第1先読み演出を継続する。
この特図1変動遊技の実行期間(時刻t1sから時刻t1eの間)の時刻t5、時刻t6、時刻t7および時刻t8において、特図2始動情報がそれぞれ取得される。本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動の遊技台である。このため、パチンコ機100は、時刻t5よりも早い時刻である時刻t2〜時刻t4で取得された特図1始動情報の当否判定よりも先に時刻t5〜時刻t8で取得された特図2始動情報の当否判定を実行する。主制御部300は例えば、取得時刻t5の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t1eから所定のインターバル期間を経て時刻t5sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t5eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t5eの時期には特図変動遊技が1回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間中および当該特図2変動遊技の実行期間中も第1先読み演出を継続する。
主制御部300は、取得時刻t5の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t6の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であると判定するとともに、例えば時刻t5eから所定のインターバル期間を経て時刻t6sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t6eで特図2表示装置214に特図Aを停止表示して大当りに当選したことを報知する。第1副制御部400は、時刻t6eの時期には特図2変動遊技が2回しか実行されていないので第1強制終了条件は充足していないが(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りであって制御状態が通常遊技状態から特別遊技状態に移行することが決定して第2強制終了条件を充足していると判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のYes)、当該特図2変動遊技の図柄変動停止コマンドを受信することによって時刻t6eとほぼ同時刻の時刻teで第1先読み演出を強制終了する(予告演出強制終了処理のステップS1109)。
このように、本例では、時刻t6eの時点において第1先読み演出の実行契機となった、取得時刻t4の特図1始動情報は当否判定されていないが、第1副制御部400は、第1先読み演出を強制終了する。なお、時刻t6eの時点において第2先読み演出も実行されている場合には、第1副制御部400は、第2先読み演出も強制終了する(予告演出強制終了処理のステップS1109)。このように、本実施の形態によるパチンコ機100は、特図変動遊技が大当りに当選して制御状態が通常遊技状態から特別遊技状態に移行することが決定すると、第1先読み演出の開始の契機となった特図1始動情報を消化する前に第1先読み演出を終了するようになっている。
主制御部300は、取得時刻t6の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、所定のインターバル期間の経過後の時刻t9に特別遊技(大当り遊技)を所定期間継続する。
図22(b)に示すタイミングチャートは、図22(a)のタイミングチャートに対して吉宗ゾーンへの突入タイミングが異なっている。図22(b)に示すように、パチンコ機100の主制御部300は、例えば時刻t0において遊技球が特図1始動口230を通過することに基づいて取得された特図1乱数値の組を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t0sから特図1変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t0eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。
この特図1変動遊技の実行期間(時刻t0sから時刻t0eの間)の時刻t1、時刻t2、時刻t3および時刻t4において取得された特図1始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、例えば時刻t1〜t3において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であり、時刻t4において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であるという情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、事前判定結果が大当りである特図1始動情報が含まれていることに基づいて、第1先読み演出の実行開始時期、実行期間、実行終了時期および演出態様を決定する。本例では、例えば第1副制御部400は、第1先読み演出の開始時刻tsを取得時刻t4の特図1始動情報の事前判定後に最初に実行される特図変動遊技の開始時刻とほぼ同時刻(本例では、時刻t1に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の開始時刻t1sとほぼ同時刻)に設定し、第1先読み演出の終了時刻を時刻t4に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の終了時刻とほぼ同時刻に設定する。さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定する。
さらに、第1副制御部400は、第1先読み演出の第1強制終了条件および第2強制終了条件を設定する。本例では、第1副制御部400は、例えば図22(a)に示すタイミングチャートと同様の第1強制終了条件および第2強制終了を設定する。
主制御部300は、取得時刻t0の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了すると、取得時刻t1の特図1始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t0eから所定のインターバル期間を経て時刻t1sから特図1変動遊技を開始し、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に送信し、所定時間経過後の時刻t1eで特図1表示装置212に特図Iを停止表示する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、時刻t1sとほぼ同時刻の時刻tsから吉宗ゾーンの演出態様による第1先読み演出を開始する。第1副制御部400は、時刻t1eの時期には特図2変動遊技は実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(図12に示す予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該特図1変動遊技の実行期間中も第1先読み演出を継続する。
この特図1変動遊技の実行期間(時刻t1sから時刻t1eの間)の時刻t5および時刻t6において、特図2始動情報がそれぞれ取得される。本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動の遊技台である。このため、パチンコ機100は、時刻t5よりも早い時刻である時刻t2〜時刻t4で取得された特図1始動情報の当否判定よりも先に時刻t5および時刻t6で取得された特図2始動情報の当否判定を実行する。主制御部300は例えば、取得時刻t5の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t1eから所定のインターバル期間を経て時刻t5sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t5eで特図2表示装置214に特図Iを停止表示する。第1副制御部400は、時刻t5eの時期には特図変動遊技が1回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足しておらず(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りでなくはずれであって第2強制終了条件も充足していないと判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のNo)、当該インターバル期間中および当該特図2変動遊技の実行期間中も第1先読み演出を継続する。また、当該特図2変動遊技の実行期間の時刻t7および時刻t8において、特図2始動情報がそれぞれ取得されている。
主制御部300は、取得時刻t5の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、取得時刻t6の特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であると判定するとともに、例えば時刻t5eから所定のインターバル期間を経て時刻t6sから特図2変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t6eで特図2表示装置214に特図Aを停止表示して大当りに当選したことを報知する。第1副制御部400は、時刻t6eの時期には特図2変動遊技が2回しか実行されていないので第1強制終了条件を充足していないが(予告演出強制終了処理のステップS1103のNo)、当否判定結果が大当りであって制御状態が通常遊技状態から特別遊技状態に移行することが決定すると第2強制終了条件を充足していると判断して(予告演出強制終了処理のステップS1107のYes)、当該特図2変動遊技の図柄変動停止コマンドを受信することによって時刻t6eとほぼ同時刻の時刻teで第1先読み演出を強制終了する(予告演出強制終了処理のステップS1109)。また、当該インターバル期間の時刻t9と、当該特図2変動遊技の実行期間の時刻t10および時刻t11とにおいて、特図2始動情報がそれぞれ取得されている。
本例では、時刻t6eの時点において第1先読み演出の実行契機となった、取得時刻t4の特図1始動情報は当否判定されていないが、第1副制御部400は、第1先読み演出を強制終了する。なお、時刻t6eの時点において第2先読み演出も実行されている場合には、第1副制御部400は、第2先読み演出も強制終了する(予告演出強制終了処理のステップS1109)。このように、本実施の形態によるパチンコ機100は、特図変動遊技が大当りに当選して制御状態が通常遊技状態から特別遊技状態に移行することが決定すると、吉宗ゾーン開始の契機となった特図1始動情報を消化する前に吉宗ゾーンを終了するようになっている。
主制御部300は、取得時刻t6の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技が終了すると、所定期間のインターバル期間の経過後に特別遊技(大当り遊技)を所定期間継続する。
図23は、最先に記憶された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技がいわゆる熱い保留の場合の予告演出強制終了処理のタイミングチャートを示している。図23に示すように、パチンコ機100の主制御部300は、例えば時刻t0において遊技球が特図1始動口230を通過することに基づいて取得された特図1乱数値の組を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えば大当り(例えば停止図柄は「特図A」)であると判定するとともに、例えば時刻t0において取得された特図1始動情報の当否判定結果の情報を含む図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
当該コマンドを受信した第1副制御部400は、当否判定結果が大当りであるという情報が含まれていることに基づいて、当該特図1変動遊技の当否判定結果を予告する特図予告演出の実行開始時期、実行期間、実行終了時期および演出態様を決定する。本例では、例えば第1副制御部400は、特図予告演出の開始時刻tsを時刻t0に取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技の開始時刻t0sから所定時間経過後である時刻tsに設定し、特図予告演出の終了時刻teを当該特図1変動遊技の終了時刻t0eとほぼ同時刻に設定するようになっている。さらに、第1副制御部400は、特図予告演出を例えば所定の吉宗の画像を用いる演出態様の「吉宗ゾーン」に設定するようになっている。
さらに、時刻t0sと時刻tsとの間の時刻t1、時刻t2、時刻t3および時刻t4において特図1始動情報が取得されてそれぞれ先読みされる。主制御部300は、時刻t1〜t3において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)であり、時刻t4において取得された特図1始動情報の事前判定結果は例えば大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)であるという情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。
第1副制御部400は、例えば時刻t4以後であって当該先読み結果情報コマンドの受信前に吉宗ゾーンに移行するための予備予告演出を実行している。このため、第1副制御部400は、当該先読み結果情報コマンドに大当りの事前判定結果の情報が含まれていても、既に特図予告演出を実行中であると判断して、当該特図Aに基づく第1先読み演出を設定しないようになっている。第1副制御部400は、時刻tsにおいて吉宗ゾーンによる特図予告演出を開始して当該特図1変動遊技の実行中に特図予告演出を継続するようになっている。第1副制御部400は、「吉宗ゾーン」による演出態様の特図予告演出を実行するために、例えば所定の吉宗の画像を演出表示領域208dに表示するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
さらに、第1副制御部400は、特図予告演出の第1強制終了条件を設定する。例えば第1副制御部400は、特図予告演出を行う契機となる特図1始動情報の当否判定をした後である特定時期から所定期間を経過したことが判定できるように当該特定時期および当該所定期間を設定する。例えば当該特定時期は、取得時刻t0の特図1始動情報を用いた当否判定後であって当該特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了するまでの期間内の例えば所定時刻(本例では、時刻ts)に設定される。また、当該所定期間は特図2変動遊技が6回実行される期間に設定される。当該所定期間の終了時刻は6回目の特図2変動遊技の終了時、すなわち第1副制御部400が図柄変動停止コマンドを受信した後となる。このように、本例では、当該所定期間は、特図2優先変動による特図2変動遊技の割込み動作が生じた後の特図2変動遊技の変動回数に対応付けて設定されている。さらに、第1副制御部400は特図予告演出の第2強制終了条件を設定する。例えば第1副制御部400は、第1強制終了条件における特定時期の経過後に実行された大当りに係る特図変動遊技の図柄変動停止コマンドの受信を第2強制終了条件として設定する。
主制御部300は、時刻t0sから所定時間経過後の時刻t0eにおいて特図1表示装置212に例えば特図Aを停止表示して大当りであることを報知するとともに、図柄変動停止コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図予告演出を終了するために、演出表示領域208dでの所定の吉宗の画像の表示を終了するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。また、当該特図1変動遊技の実行期間の時刻t5、時刻t6、時刻t7および時刻t8において、特図2始動情報がそれぞれ取得されている。
本例のように、吉宗ゾーンが現在実行中の特図1変動遊技の当否判定結果を予告する特図予告演出であると、当該特図1変動遊技の実行期間中に特図2始動情報が取得されても、吉宗ゾーンの終了前に特図2変動遊技は割り込めないようになっている。このため、吉宗ゾーンの演出態様による特図予告演出は、強制終了される前に本来の終了条件が充足することにより終了する。
主制御部300は、時刻t0eから所定の期間に亘って大当り遊技を実行する。本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動の遊技台である。このため、パチンコ機100は、時刻t5よりも早い時刻である時刻t1〜時刻t4で取得された特図1始動情報の当否判定よりも先に時刻t5〜時刻t8で取得された特図2始動情報の当否判定を実行する。このため、大当り遊技が終了してから所定時間が経過すると、主制御部300は、例えば時刻t5において取得した特図2始動情報を用いた乱数抽選による当否判定結果が例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)であると判定するとともに、例えば時刻t1sから特図2変動遊技を開始し、例えば時刻t5において取得された特図2始動情報の当否判定結果の情報を含む図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
第1副制御部400は、受信した当該コマンドには当否判定結果がはずれであるという情報が含まれているため、特図予告演出の設定をしないようになっている。
主制御部300は、当該特図1変動遊技の開始後所定時間を経過して時刻t1eになると当該特図1変動遊技を終了するようになっている。図示は省略するが、その後、主制御部300は、取得時刻t6〜時刻t8の特図2始動情報に基づく特図2変動遊技を順次実行し、当該特図2変動遊技の変動中にさらに特図2始動情報が取得されないことを条件に、その後、取得時刻t1〜時刻t4の特図1始動情報に基づく特図1変動遊技を順次実行する。
本実施の形態によるパチンコ機100における予告演出には、当該特図変動遊技を予告する特図予告演出も含まれており、当否判定結果に基づいて予告演出が行われる場合がある。予告演出であっても特図2変動遊技が割り込んで継続する場合と特図2変動遊技が割り込んで継続しない場合があるため、違和感・意外性によって善意の遊技者を楽しませることができる場合ある。また、特図予告演出中に擬似連による演出が実行される場合がある。パチンコ機100は、疑似連により特図2変動遊技の割り込みであると思わせて遊技者を楽しませることができる場合ある。
図13(a)乃至図23に示すタイミングチャートにおいてパチンコ機100は、特図1始動情報の先読みにより大当りの停止図柄が事前判定されるか、当否判定結果が大当りであると予告演出を開始するように構成されているが、これに限られない。例えば、パチンコ機100は、事前判定結果または当否判定結果がはずれではあるものの図柄変動時間が相対的に長い特図タイマ番号が選択された場合、すなわち大当りになる可能性が高いことを予告する場合には、予告演出を開始するように構成されていてもよい。
図24は、本実施の形態によるパチンコ機100における保留表示画像の表示例を示している。保留表示画像は、第2先読み演出の演出態様として用いられ、特図先読み結果を報知する機能を発揮するようになっている。保留表示画像は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに設けられた保留表示領域801a〜801d、802a〜802dに表示されるようになっている。図24(a)および図24(b)に示すように、特図1用保留表示領域801a〜801dは、装飾図柄表示装置208の表示画面内の左下に設けられており、特図1の先読み結果を示すようになっている。特図2用保留表示領域802a〜802dは、装飾図柄表示装置208の表示画面内の右下に設けられており、特図2の先読み結果を示すようになっている。
特図1用保留表示領域801a、801b、801c、801dは、特図1用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」、「先読み結果2」、「先読み結果3」、「先読み結果4」にそれぞれ対応付けられている。特図2用保留表示領域802a、802b、802c、802dは、特図2用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」、「先読み結果2」、「先読み結果3」、「先読み結果4」にそれぞれ対応付けられている。
特図1用保留表示領域801a〜801dには、当否判定の結果が特図先読み処理のステップS305による事前判定の結果に基づいて例えば大当りになるかどうかを遊技者に事前に報知する特図1の保留表示画像701a〜701dが表示される。特図1用保留表示領域801a〜801dは、事前判定結果の停止図柄を予告する表示態様(例えば、後述の刀を表した画像による態様)による保留表示画像の予告報知の開始時または開始直後から例えば当該表示態様による保留表示画像に対応する始動情報を消化(当否判定直前または当否判定時)するまでの期間に保留表示画像を表示できるようになっている。第1副制御部400は、第1先読み演出を行っている期間中に、割り込み実行された特図2変動遊技の当否判定結果を報知する際に、当該第1先読み演出と、特図1用保留表示領域801a〜801dの少なくともいずれかに保留表示画像701a〜701dとを継続して表示するように装飾図柄表示装置208を制御できるようになっている。
特図2用保留表示領域802a〜802dには、当否判定の結果が特図先読み処理のステップS303による事前判定の結果に基づいて例えば大当りになるかどうかを遊技者に事前に報知する特図2の保留表示画像がそれぞれ表示される。特図2用保留表示領域802a〜802dは、事前判定結果の停止図柄を予告する表示態様(例えば、特図1の保留表示画像と同様の刀を表した画像(不図示)による態様)による保留表示画像の予告報知の開始時または開始直後から例えば当該表示態様による保留表示画像に対応する始動情報を消化(当否判定直前または当否判定時)するまでの期間に保留表示画像を表示できるようになっている。第1副制御部400は、第1先読み演出の継続中には特図2用保留表示領域802a〜802dでの特図2の保留表示画像の予告による表示態様を行わない(予告による態様で表示しない)ように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。すわなち、第1副制御部400は、第1先読み演出を継続していない期間のみに予告による表示態様で特図2の保留表示画像を実行するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、複数の表示態様の保留表示画像を有している。図24(a)は、単純な構成の保留表示画像を例示している。図24(a)に示すように、特図1用保留表示領域801a〜801dに表示された保留表示画像701a〜701dは、円形の画像で構成されている。当該保留表示画像701a〜701dは、例えば表示色を変更することにより先読み結果の内容を表すようになっている。例えば表示色が青色(図24(a)では、青色を斜線で表している)の場合には大当りを示し、表示色が赤色(図24(a)では、赤色を黒色で表している)の場合には特図1変動遊技が保留されていることのみが示され、先読み結果の具体的内容は示されていない。なお、赤丸円形は、保留表示画像のデフォルト表示である。従って、図24(a)では、保留表示画像701a〜701dは、「保留あり(先読み結果は非表示)」、「保留あり(先読み結果は非表示)」、「大当り」、「保留あり(先読み結果は非表示)」であることを示している。図24(a)では、特図2変動遊技の保留はなく、特図2用保留表示領域802a〜802dには、保留表示画像が表示されていない。以下、特図1用保留表示領域801a〜801dおよび特図2用保留表示領域802a〜802dに保留表示画像が表示されていない状態を破線の白色円形により表すことにする。
図24(b)は、複雑な構成の保留表示画像を例示している。図24(b)に示すように、特図1用保留表示領域801a〜801dに表示された保留表示画像701a〜701dは、種々の絵柄による画像で構成されている。当該保留表示画像701a〜701dは、例えば絵柄を変更することにより先読み結果の内容を表すようになっている。例えば刀の絵柄の場合には大当り(例えば停止図柄は「特図A」)または図柄変動時間が相対的に長いはずれ(例えば、スーパーリーチはずれ)を示し、米俵の絵柄の場合には大当り(例えば停止図柄は「特図B」)を示し、小判の絵柄の場合には特図1変動遊技が保留されていることのみが示され、先読み結果の具体的内容は示されていない。従って、図24(b)では、保留表示画像701a〜701dは、「保留あり(先読み結果は非表示)」、「大当り(停止図柄は「特図B」)」、「大当り(停止図柄は「特図A」)」、「保留あり(先読み結果は非表示)」であることを示している。図24(b)では、特図2変動遊技の保留はなく、特図2用保留表示領域802a〜802dには、保留表示画像が表示されていない。
また、図24(a)および図24(b)には、装飾図柄表示装置208の表示画面のほぼ中央の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域に装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が実行されている状態が示され、演出表示領域208dには海辺を表した演出画像が表示されている。
図24(a)に示すように、保留表示画像が単純な構成の場合には、遊技者は特図2変動遊技の割り込み実行が生じても特図1変動遊技の熱い保留を忘れ難い。一方、図24(b)に示すように、保留表示画像が複雑な構成であって複数種類の絵柄が存在する場合には、遊技者は特図2変動遊技の割込み実行が生じると特図1変動遊技の熱い保留がどれであるのかを忘れてしまう場合がある。保留表示画像が複雑な構成であっても、当該保留表示画像による第2先読み演出と、例えば吉宗ゾーンによる第1先読み演出とを組み合わせることにより、特図2変動遊技の割込み実行が生じた場合であっても、遊技者が特図1変動遊技の熱い保留がどれであるのかを忘れてしまうことを防止できる場合がある。
次に、予告演出を用いた特図変動遊技について図25乃至図37を用いて説明する。図25乃至図28は、図14(a)に示すタイミングチャートに対応する特図変動遊技の一例を示している。図25(a)〜図27(b)は、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208の表示状態等を図上方から下方への時系列でそれぞれ示している。また、図25(a)〜図27(b)には、装飾図柄表示装置208、特図1変動遊技の保留状態を示す特図1保留ランプ218および特図1変動遊技を表示する特図1表示装置212並びに特図2変動遊技の保留状態を示す特図2保留ランプ220および特図2変動遊技を表示する特図2表示装置214が示されている。図25(a)〜図27(b)では理解を容易にするため、装飾図柄表示装置208、第1特図保留ランプ218、特図1表示装置212、第2特図保留ランプ220、特図2表示装置214の相対的な配置関係が図3の図示に対して異ならせて示されている。図25(a)〜図27(b)にはそれぞれ、中央に装飾図柄表示装置208が示され、装飾図柄表示装置208の右下方に特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220が並んで示され、その下方に特図1表示装置212および特図2表示装置214が並んで示されている。
また、特図1保留ランプ218は、特図1変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。特図1保留ランプ218の4個のLEDは、図左から右に向かって順に、保留順序の早い特図1変動遊技に対応している。特図1保留ランプ218は、4個のLEDの左から順に特図1変動遊技の保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させるようになっている。なお、図において、特図1変動遊技が保留されている状態を黒丸で表し、保留されていない状態を白丸で表している。
また、特図2保留ランプ220は、特図2変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。特図2保留ランプ220の4個のLEDは、図左から右に向かって順に、保留順序の早い特図2変動遊技に対応している。特図2保留ランプ220は、4個のLEDの左から順に特図2変動遊技の保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させるようになっている。なお、図において、特図2変動遊技が保留されている状態を黒丸で表し、保留されていない状態を白丸で表している。
図25(a)に示すように、特図1表示装置212が特図1変動遊技を実行するとともに、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域には装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が実行されている(図14(a)の時刻t0)。また、このとき、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220のそれぞれの4個のLEDが消灯状態であって特図1および特図2変動遊技が保留されていない。なお、本例では、特図2表示装置214には、以前に実行された特図2変動遊技に係る停止図柄「特図I」が停止表示が維持されている。
また、特図1および特図2変動遊技が保留されていないので、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに設けられた特図1用保留表示領域801a〜801dおよび特図2用保留表示領域802a〜802dには、保留表示画像が表示されていない。さらに、現時点では、パチンコ機100の制御状態は通常遊技状態(例えば、非電サポ状態)であり、かつ、予告演出が実行されていないので、演出表示領域208dには、海辺を表した背景画像が表示されている。
その後、所定時間の経過後に特図1始動情報が4個取得され(図14(a)の時刻t1〜時刻t4)、特図1保留ランプ218の4個のLEDは赤色に発光して点灯状態となる。また、取得された特図1始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、例えば時刻t1〜t3において取得された特図1始動情報を例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)と事前判定し、時刻t4において取得された特図1始動情報を例えば大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)と事前判定し、この事前判定結果を特図1用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に「特図I」を、「先読み結果2」に「特図I」を、「先読み結果3」に「特図I」を、「先読み結果4」に「特図A」をそれぞれ記憶する。さらに、主制御部300は、この事前判定結果の情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図1用保留表示領域801a〜801dに、第2先読み演出としての保留表示画像701a〜701dを表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。取得時刻t1〜取得時刻t3の特図1始動情報の先読み結果ははずれであるため、保留表示画像701a〜701cは例えば赤丸を表した画像となる。取得時刻t4の特図1始動情報の先読み結果は大当りであるため保留表示画像701dは例えば刀を表した画像となる。
また、図14(a)において説明したように、第1副制御部400は、事前判定結果が大当りである特図1始動情報が含まれていることに基づいて、第1先読み演出の実行開始時期、実行期間、実行終了時期および演出態様を決定する。さらに、第1副制御部400は、例えば図19において説明したのと同様の条件で予告演出の第1強制終了条件および第2強制終了条件を設定する。
その後、図25(c)に示すように、所定時間の経過後に、特図1表示装置212には、特図Iが停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される(図14(a)の時刻t0e)。
パチンコ機100の主制御部300は、特図1表示装置212に特図Iを停止表示してから所定期間の経過後に、最先に記憶された特図1始動情報(特図1乱数値の組)を特図1乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、はずれ(停止図柄は「特図I」)、図25(d)に示すように、特図1変動遊技を開始するように特図1表示装置212を制御する(図14(a)の時刻t1s)。このとき、特図1保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図1乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図1保留ランプ218の右端のLEDが消灯する。これに同期して、主制御部300は、特図1用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に記憶されたデータを消去するとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
また主制御部300はこれに同期して、特図1変動遊技の開始、当否判定結果および特図1変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図25(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少していると判断し、保留表示画像701cを赤丸の画像から刀を表した画像に変更し、さらに保留表示画像701dを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。
特図1変動遊技を開始してから所定時間経過後に、第1副制御部400は、特図1先読み演出に移行するための予備予告を開始する。予備予告は例えば、図25(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に、吉宗の外形を有し「吉宗」の文字を中央に表した吉宗図柄を表示し、次いで、図25(f)に示すように、予備予告演出可動体720が装飾図柄表示装置208の上方から前面に降りてきて、中図柄表示領域208bの手前で停止するという一連の演出である。予備予告演出可動体720は、家紋とその中央の「吉宗」の文字とで構成された役物である。第1副制御部400は、第2副制御部500を介して予備予告演出可動体720を制御するようになっている。左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に吉宗図柄が揃うことにより特図1先読み演出の開始が確定する。パチンコ機100は、特図1先読み演出の開始前に通常の装飾図柄とは表示態様の異なる吉宗図柄を表示することにより、予告演出の専用モードに移行することの遊技者の期待感を煽るようになっている。なお、予備予告は、予告演出とは別個の演出ではある。但し、予備予告は予告演出に含まれる演出であってもよい。
予備予告が開始されてから所定時間の経過後に、第1副制御部400は、特図1先読み演出としての「吉宗ゾーン」を開始する(図14(a)の時刻tsで「吉宗ゾーン」が「OFF」から「ON」に変化)。図25(g)に示すように、第1先読み演出の開始時は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方に「吉宗ゾーン突入」という文字が表され、その下方で吉宗が左から右に向かって走り続ける動画像が表示される。図25(h)に示すように、その後、演出表示領域208dに表示された「吉宗ゾーン突入」という文字は「吉宗ゾーン」という文字に変更され、その表示状態で特図1先読み演出は継続される。パチンコ機100は、特図1先読み演出(吉宗ゾーン)では通常時と背景表示を異ならせることで、予告演出の専用モードに移行したことを遊技者に報知するようになっている。
図25(e)乃至図25(h)に示すように、保留表示画像701a〜703cは、予備予告演出や特図1先読み演出が開始されても、特図1用保留表示領域801a〜803cに表示され続けるようになっている。また、図25(h)に示すように、装飾図柄変動表示は、特図1先読み演出開始してから所定時間の経過後に、左中右図柄表示領域208a〜208cに再表示される。
その後、図26(a)に示すように、所定時間の経過後に、特図1表示装置212には、特図Iが停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾3−装飾6−装飾1」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される(図14(a)の時刻t1e)。
パチンコ機100の主制御部300は、特図1表示装置212に特図Iを停止表示してから所定期間の経過後に、最先に記憶された特図1乱数値の組を特図1乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、はずれ(停止図柄は「特図I」)、図26(b)に示すように、特図1変動遊技を開始するように特図1表示装置212を制御する(図14(a)の時刻t2s)。このとき、特図1保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図1乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図1保留ランプ218の左から3個目のLEDが消灯する。これに同期して、主制御部300は、特図1用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に記憶されたデータを消去するとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
また主制御部300はこれに同期して、特図1変動遊技の開始、当否判定結果および特図1変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図26(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少していると判断し、保留表示画像701bを赤丸画像から刀を表した画像に変更し、さらに保留表示画像701cを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。また、第1副制御部400は、特図1先読み演出が継続されていることを報知するために、演出表示領域208dに「吉宗ゾーン」という文字が表され、その下方で吉宗が左から右に向かって走り続ける動画像を表示し続けるように装飾図柄表示装置208を制御する。
その後、図26(c)に示すように、所定時間の経過後に、特図1表示装置212には、特図Iが停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾4−装飾9−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される(図14(a)の時刻t2e)。
図示は省略するが、パチンコ機100は、図26(b)および図26(c)において説明したのと同様の処理により、特図1保留ランプ218の最先に記憶された特図1乱数値の組を当否判定して例えば特図1表示装置212に特図Iを停止表示し、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾6−装飾7−装飾2」を停止表示して、当該特図1乱数値の組に基づく特図1変動遊技がはずれであることを報知する(図14(a)の時刻t3s〜時刻t3e)。
パチンコ機100の主制御部300は、特図1表示装置212に特図Iを停止表示してから所定期間の経過後に、最先に記憶された特図1乱数値の組を特図1乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、大当り(停止図柄は「特図A」)、図26(d)に示すように、特図1変動遊技を開始するように特図1表示装置212を制御する(図14(a)の時刻t4s)。このとき、特図1保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図1乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図1保留ランプ218の左端のLEDが消灯する。これに同期して、主制御部300は、特図1用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に記憶されたデータを消去する。
また主制御部300はこれに同期して、特図1変動遊技の開始、当否判定結果および特図1変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図26(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少していると判断し、保留表示画像701aを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。
特図1変動遊技を開始してから所定時間の経過後に、図26(e)に示すように、第1副制御部400は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」を表示し、中図柄表示領域208bに装飾図柄変動表示を継続するスーパーリーチ演出を開始する。
さらにその後、第1副制御部400は、演出表示領域208dでの特図1先読み演出に係る演出態様をスーパーリーチ演出に係る演出態様に変更するように装飾図柄表示装置208を制御する。図26(f)に示すように、例えば装飾図柄表示装置208は、吉宗と剣豪とが対峙し、両者が決闘したのちに、図26(g)に示すように、吉宗が勝利して剣豪が敗北する動画像を演出表示領域208dに表示する。
また、装飾図柄表示装置208は、吉宗と剣豪とが対峙してから決闘している間は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」を表示し、中図柄表示領域208bに装飾図柄変動表示を継続する。さらに、装飾図柄表示装置208は、吉宗が決闘に勝利するのに同期するように、中図柄表示領域208dに「装飾7」を表示し、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」を揺れ変動状態で所定の期間表示する(図27(g)参照)。
その後、図27(a)に示すように、パチンコ機100は、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」の確定表示をすることにより当該特図1変動遊技が大当りであることを報知する(図14(a)の時刻t4e)。また、第1副制御部400は、演出表示領域208dを特図1先読み演出に係る背景画像に切り替えるとともに、保留中の特図変動遊技が存在する場合には、保留表示画像を再表示し、その後当該背景画像の表示を終了する(図14(a)の時刻teで「吉宗ゾーン」が「ON」から「OFF」に変化)。
その後、主制御部300は、大当り遊技を開始するとともに、入賞演出コマンドを第1副制御部400に送信する。図27(b)に示すように、当該コマンドを受信した第1副制御部400は、大当り遊技に係る演出(本例では、「大当り!!」という文字画像)を演出表示領域208dに表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。
本例では、吉宗ゾーン突入の契機となる特図1始動情報に基づく特図1変動遊技がスーパーリーチとなり、吉宗ゾーン専用の演出から当該スーパーリーチ用の演出に切り替わるようになっている。このスーパーリーチ用の演出は、吉宗ゾーン継続中にスーパーリーチが生じた場合のみに実行されるのではなく、吉宗ゾーンが継続されていなくてもスーパーリーチが生じた場合に実行されるようになっている。
図28は、予備予告演出の他の例を示している。図28(a)は図25(e)に示す予備予告の他の例を示し、図28(b)は図25(f)に示す予備予告の他の例を示している。図28(a)および図28(b)に示すように、予備予告の際に、吉宗図柄が見えなくならない態様(例えば半透明の態様)でスーパーリーチ演出に用いる背景画像を演出表示領域208dに表示してもよい。これにより、パチンコ機100は、当該特図1変動遊技が大当りに当選するかも知れないという遊技者の期待感を大きくすることができる場合がある。
図29および図30は、図14(a)に示すタイミングチャートに対応する特図変動遊技の他の例を示している。図25乃至図28に示す例では、特図1始動情報を先読みした結果、大当りの停止図柄が事前判定されたことが特図1先読み演出の開始の契機となっているのに対し、本例によるパチンコ機100は、事前判定結果がはずれではあるものの図柄変動時間が相対的に長い特図タイマ番号が選択されたことが特図1先読み演出の開始の契機となっている。
図29(a)〜図30(b)は、本例のパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208の表示状態等を図上方から下方への時系列でそれぞれ示している。また、図29(a)〜図30(b)には、装飾図柄表示装置208、特図1変動遊技の保留状態を示す特図1保留ランプ218および特図1変動遊技を表示する特図1表示装置212並びに特図2変動遊技の保留状態を示す特図2保留ランプ220および特図2変動遊技を表示する特図2表示装置214が示されている。図29(a)〜図30(b)では理解を容易にするため、装飾図柄表示装置208、第1特図保留ランプ218、特図1表示装置212、第2特図保留ランプ220、特図2表示装置214の相対的な配置関係が図3の図示に対して異ならせて示されている。図29(a)〜図30(b)にはそれぞれ、中央に装飾図柄表示装置208が示され、装飾図柄表示装置208の右下方に特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220が並んで示され、その下方に特図1表示装置212および特図2表示装置214が並んで示されている。
また、特図1保留ランプ218は、特図1変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。特図1保留ランプ218の4個のLEDは、図左から右に向かって順に、保留順序の早い特図1変動遊技に対応している。特図1保留ランプ218は、4個のLEDの左から順に特図1変動遊技の保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させるようになっている。なお、図において、特図1変動遊技が保留されている状態を黒丸で表し、保留されていない状態を白丸で表している。
また、特図2保留ランプ220は、特図2変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。特図2保留ランプ220の4個のLEDは、図左から右に向かって順に、保留順序の早い特図2変動遊技に対応している。特図2保留ランプ220は、4個のLEDの左から順に特図2変動遊技の保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させるようになっている。なお、図において、特図2変動遊技が保留されている状態を黒丸で表し、保留されていない状態を白丸で表している。
本例によるパチンコ機100は、図25(a)乃至図25(h)に示すのとほぼ同様の特図1変動遊技を実行する。その際、本例では、第1副制御部400は、図14(a)に示す時刻t4で取得された特図1始動情報の事前判定結果がはずれではあるものの図柄変動時間が相対的に長い特図タイマ番号が選択されたことに基づいて特図1先読み演出を開始することを決定する。
図14(a)に示す時刻t0で取得された特図1始動情報に基づく特図1変動遊技が終了した後、図29(a)に示すように、所定時間の経過後に、特図1表示装置212には、特図Iが停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾3−装飾6−装飾1」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される(図14(a)の時刻t1e)。
パチンコ機100の主制御部300は、特図1表示装置212に特図Iを停止表示してから所定期間の経過後に、最先に記憶された特図1乱数値の組を特図1乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、はずれ(停止図柄は「特図I」)、図29(b)に示すように、特図1変動遊技を開始するように特図1表示装置212を制御する(図14(a)の時刻t2s)。このとき、特図1保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図1乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図1保留ランプ218の左から3個目のLEDが消灯する。これに同期して、主制御部300は、特図1用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に記憶されたデータを消去するとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
また主制御部300はこれに同期して、特図1変動遊技の開始、当否判定結果および特図1変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図29(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少していると判断し、保留表示画像701bを赤丸の画像から刀を表した画像に変更し、さらに保留表示画像701cを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。また、第1副制御部400は、特図1先読み演出が継続されていることを報知するために、演出表示領域208dに「吉宗ゾーン」という文字が表され、その下方で吉宗が左から右に向かって走り続ける動画像を表示し続けるように装飾図柄表示装置208を制御する。
その後、図29(c)に示すように、所定時間の経過後に、特図1表示装置212には、特図Iが停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾4−装飾9−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される(図14(a)の時刻t2e)。
図示は省略するが、パチンコ機100は、図29(b)および図29(c)おいて説明したのと同様の処理により、特図1保留ランプ218の最先に記憶された特図1乱数値の組を当否判定して例えば特図1表示装置212に特図Iを停止表示し、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾3−装飾6−装飾1」を停止表示して、当該特図1乱数値の組に基づく特図1変動遊技がはずれであることを報知する(図14(a)の時刻t3s〜時刻t3e)。
パチンコ機100の主制御部300は、特図1表示装置212に特図Iを停止表示してから所定期間の経過後に、最先に記憶された特図1乱数値の組を特図1乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、はずれ(停止図柄は「特図I」)、図29(d)に示すように、特図1変動遊技を開始するように特図1表示装置212を制御する(図14(a)の時刻t4s)。このとき、特図1保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図1乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図1保留ランプ218の左端のLEDが消灯する。これに同期して、主制御部300は、特図1用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に記憶されたデータを消去する。
また主制御部300はこれに同期して、特図1変動遊技の開始、当否判定結果および特図1変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図29(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少していると判断し、保留表示画像701aを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。
特図1変動遊技を開始してから所定時間の経過後に、図29(e)に示すように、第1副制御部400は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」を表示し、中図柄表示領域208bに装飾図柄変動表示を継続するスーパーリーチ演出を開始する。
さらにその後、第1副制御部400は、演出表示領域208dでの特図1先読み演出に係る演出態様をスーパーリーチ演出に係る演出態様に変更するように装飾図柄表示装置208を制御する。図29(f)に示すように、例えば装飾図柄表示装置208は、吉宗と剣豪とが対峙し、両者が決闘したのちに、図29(g)に示すように、剣豪が勝利して吉宗が敗北する動画像を演出表示領域208dに表示する。
また、装飾図柄表示装置208は、吉宗と剣豪とが対峙してから決闘している間は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」を表示し、中図柄表示領域208bに装飾図柄変動表示を継続する。さらに、装飾図柄表示装置208は、吉宗が決闘に敗北するのに同期するように、中図柄表示領域208dに「装飾3」を表示し、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾3−装飾7」を揺れ変動状態で所定の期間表示する(図29(g)参照)。
その後、図30(a)に示すように、パチンコ機100は、左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾7−装飾3−装飾7」の確定表示をすることにより当該特図1変動遊技がはずれであることを報知する(図14(a)の時刻t4e)。また、第1副制御部400は、演出表示領域208dを特図1先読み演出に係る背景画像に切り替えるとともに、保留中の特図変動遊技が存在する場合には、保留表示画像を再表示し、その後当該背景画像の表示を終了する(図14(a)の時刻teで「吉宗ゾーン」が「ON」から「OFF」に変化)。
図30(b)に示すように、パチンコ機100は、その後に取得された特図1始動情報に基づいて特図1表示装置212および左中右図柄表示領域208a〜208cにおいて特図1変動遊技を開始する。その際、演出表示領域208dには、通常用いられる海辺を表した背景画像が表示される。特図1先読み演出専用の背景画像から通常用いられる背景画像やその他の背景画像に切り替わるタイミングは、当該特図変動遊技の直前の特図変動遊技の終了直後(例えば、図30(a)に示す左中右図柄表示領域208a〜208cでの「装飾7−装飾3−装飾7」の確定表示の直後)、または、当該特図変動遊技の開始時に設定されている。
次に、図19に示すタイミングチャートに対応する予告演出を用いた特図変動遊技の具体例について図31および図32を用いて説明する。図31(a)乃至図32(f)は、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208の表示状態等を図上方から下方への時系列でそれぞれ示している。また、図31(a)〜図32(f)には、装飾図柄表示装置208、特図1変動遊技の保留状態を示す特図1保留ランプ218および特図1変動遊技を表示する特図1表示装置212並びに特図2変動遊技の保留状態を示す特図2保留ランプ220および特図2変動遊技を表示する特図2表示装置214が示されている。図31(a)〜図32(f)では理解を容易にするため、装飾図柄表示装置208、第1特図保留ランプ218、特図1表示装置212、第2特図保留ランプ220、特図2表示装置214の相対的な配置関係が図3の図示に対して異ならせて示されている。図31(a)〜図32(f)にはそれぞれ、中央に装飾図柄表示装置208が示され、装飾図柄表示装置208の右下方に特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220が並んで示され、その下方に特図1表示装置212および特図2表示装置214が並んで示されている。
また、特図1保留ランプ218は、特図1変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。特図1保留ランプ218の4個のLEDは、図左から右に向かって順に、保留順序の早い特図1変動遊技に対応している。特図1保留ランプ218は、4個のLEDの左から順に特図1変動遊技の保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させるようになっている。なお、図において、特図1変動遊技が保留されている状態を黒丸で表し、保留されていない状態を白丸で表している。
また、特図2保留ランプ220は、特図2変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。特図2保留ランプ220の4個のLEDは、図左から右に向かって順に、保留順序の早い特図2変動遊技に対応している。特図2保留ランプ220は、4個のLEDの左から順に特図2変動遊技の保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させるようになっている。なお、図において、特図2変動遊技が保留されている状態を黒丸で表し、保留されていない状態を白丸で表している。
図31(a)に示すように、特図1表示装置212が特図1変動遊技を実行するとともに、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域には装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が実行されている(図19の時刻t0s)。また、このとき、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220のそれぞれの4個のLEDが消灯状態であって特図1および特図2変動遊技が保留されていない。なお、特図2表示装置214には、以前に実行された特図2変動遊技に係る停止図柄「特図I」が停止表示が維持されている。
また、特図1および特図2変動遊技が保留されていないので、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに設けられた特図1用保留表示領域801a〜801dおよび特図2用保留表示領域802a〜802dには、保留表示画像が表示されていない。さらに、現時点では、パチンコ機100の制御状態は通常遊技状態(例えば、非電サポ状態)であり、かつ、予告演出が実行されていないので、演出表示領域208dには、海辺を表した背景画像が表示されている。
その後、所定時間の経過後に特図1始動情報が4個取得され(図19の時刻t1〜時刻t4)、特図1保留ランプ218の4個のLEDは赤色に発光して点灯状態となる。また、取得された特図1始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、例えば時刻t1〜時刻t3において取得された特図1始動情報を例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)と事前判定し、時刻t4において取得された特図1始動情報を例えば大当り(例えば、停止図柄は「特図I」)と事前判定し、この事前判定結果を特図1用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に「特図I」を、「先読み結果2」に「特図I」を、「先読み結果3」に「特図I」を、「先読み結果4」に「特図A」をそれぞれ記憶する。さらに、主制御部300は、この事前判定結果の情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図1用保留表示領域801a〜801dに、第2先読み演出としての保留表示画像701a〜701dを表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。取得時刻t1〜取得時刻t3の特図1始動情報の先読み結果ははずれであるため、保留表示画像701a〜701cは例えば赤丸を表した画像となる。取得時刻t4の特図1始動情報の先読み結果は大当りであるため保留表示画像701dは例えば刀を表した画像となる。
また、第1副制御部400は、図19に示すタイミングチャートでの第1先読み演出と同様の実行開始時期、実行期間、実行終了時期および演出態様に設定する。さらに、第1副制御部400は、例えば図19において説明したのと同様の条件で第1強制終了条件を設定する。また、第1副制御部400は、事前判定結果が大当り、または、図柄変動時間が相対的に長いはずれである特図1始動情報が含まれていることを第2強制終了条件として設定する。
特図1変動遊技を開始してから所定時間経過後に、第1副制御部400は、特図1先読み演出に移行するための予備予告を開始する。予備予告は例えば、図31(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に、吉宗の外形を有し「吉宗」の文字を中央に表した吉宗図柄を表示し、次いで、図31(d)に示すように、予備予告演出可動体720が装飾図柄表示装置208の上方から前面に降りてきて、中図柄表示領域208bの手前で停止するという一連の演出である。予備予告演出可動体720は、家紋とその中央の「吉宗」の文字とで構成された役物である。第1副制御部400は、第2副制御部500を介して予備予告演出可動体720を制御するようになっている。左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に吉宗図柄が揃うことにより特図1先読み演出の開始が確定する。パチンコ機100は、特図1先読み演出の開始前に通常の装飾図柄とは表示態様の異なる吉宗図柄を表示することにより、予告演出の専用モードに移行することの遊技者の期待感を煽るようになっている。
予備予告が開始されてから所定時間の経過後に、第1副制御部400は、特図1先読み演出としての「吉宗ゾーン」を開始する(図19の時刻tsで「吉宗ゾーン」が「OFF」から「ON」に変化)。図31(e)に示すように、第1先読み演出の開始時は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方に「吉宗ゾーン突入」という文字が表され、その下方で吉宗が左から右に向かって走り続ける動画像が表示される。図31(f)に示すように、その後、演出表示領域208dに表示された「吉宗ゾーン突入」という文字は「吉宗ゾーン」という文字に変更され、その表示状態で特図1先読み演出は継続される。パチンコ機100は、特図1先読み演出(吉宗ゾーン)では通常時と背景表示を異ならせることで、予告演出の専用モードに移行したことを遊技者に報知するようになっている。
図31(c)乃至図31(f)に示すように、保留表示画像701a〜703dは、予備予告演出や特図1先読み演出が開始されても、特図1用保留表示領域801a〜803dに表示され続けるようになっている。また、図31(f)に示すように、装飾図柄変動表示は、特図1先読み演出開始してから所定時間の経過後に、左中右図柄表示領域208a〜208cに再表示される。
その後、図31(g)に示すように、特図1表示装置212には、特図Iが停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾3−装飾6−装飾1」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される(図19の時刻t0e)。
パチンコ機100の主制御部300は、特図1表示装置212に特図Iを停止表示してから所定期間の経過後に、最先に記憶された特図1乱数値の組を特図1乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、はずれ(停止図柄は「特図I」)、図31(h)に示すように、特図1変動遊技を開始するように特図1表示装置212を制御する(図19の時刻t1s)。このとき、特図1保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図1乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図1保留ランプ218の右端のLEDが消灯する。これに同期して、主制御部300は、特図1用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に記憶されたデータを消去するとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
また主制御部300はこれに同期して、特図1変動遊技の開始、当否判定結果および特図1変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図31(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少していると判断し、保留表示画像701cを赤丸の画像から刀を表した画像に変更し、さらに保留表示画像701dを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。さらに、第1副制御部400は、特図1先読み演出が継続されていることを報知するために、演出表示領域208dに「吉宗ゾーン」という文字が表され、その下方で吉宗が左から右に向かって走り続ける動画像を表示し続けるように装飾図柄表示装置208を制御する。
その後、所定時間の経過後に特図2始動情報が4個取得され(図19の時刻t5〜時刻t8)、特図2保留ランプ220の4個のLEDは赤色に発光して点灯状態となる。また、取得された特図2始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、例えば時刻t5〜時刻t8において取得された特図1始動情報を例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)と事前判定し、この事前判定結果を特図2用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」に「特図I」をそれぞれ記憶する。さらに、主制御部300は、この事前判定結果の情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図2用保留表示領域802a〜802dに保留表示画像702a〜702dを表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。取得時刻t5〜取得時刻t8の特図2始動情報の先読み結果は全てはずれであるため、保留表示画像702a〜702dは例えば赤丸を表した画像となる。
その後、図32(b)に示すように、所定時間の経過後に、特図1表示装置212には、特図Iが停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾4−装飾9−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される(図19の時刻t1e)。
本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動の遊技台である。このため、主制御部300は、時刻t5よりも早い時刻である時刻t2〜時刻t4で取得された特図1始動情報の当否判定よりも先に時刻t5〜時刻t8で取得された特図2始動情報の当否判定を実行する。
パチンコ機100の主制御部300は、特図1表示装置212に特図Iを停止表示してから所定期間の経過後に、時刻t5で取得された特図2乱数値の組を特図2乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、はずれ(停止図柄は「特図I」)、図32(c)に示すように、特図1変動遊技を開始するように特図2表示装置214を制御する(図19の時刻t5s)。このとき、特図2保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図2乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図2保留ランプ220の右端のLEDが消灯する。これに同期して、主制御部300は、特図2用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に記憶されたデータを消去するとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
また主制御部300はこれに同期して、特図2変動遊技の開始、当否判定結果および特図2変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図32(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少していると判断し、保留表示画像702dを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。さらに、第1副制御部400は、特図1先読み演出が継続されていることを報知するために、演出表示領域208dに「吉宗ゾーン」という文字が表され、その下方で吉宗が左から右に向かって走り続ける動画像を表示し続けるように装飾図柄表示装置208を制御する。
図示は省略するが、パチンコ機100は、当該特図2変動遊技の判定結果の報知、および、図26(b)および図26(c)おいて説明したのとほぼ同様の処理(但し、特図1を特図2と読み替える)により、時刻t6〜時刻t8においてそれぞれ取得された特図2乱数値の組と、時刻t5eおよび時刻t6s間のインターバル期間内の時刻t9において取得された特図2乱数値の組(図19参照)とを「当否判定→特図2変動遊技→当否判定結果の報知」の順に処理するようになっている。取得時刻t6の特図2乱数値の組に基づく特図2変動遊技の実行期間内の時刻t10において特図2乱数値の組が取得される(図19参照)。
パチンコ機100の主制御部300は、取得時刻t9において取得された特図2乱数値の組に基づく特図2変動遊技の当否判定結果を特図2表示装置214に停止表示してから所定期間の経過後に、時刻t10において取得された特図2乱数値の組を特図2乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、図柄変動時間が相対的に長いはずれ(停止図柄は「特図I」)、図32(d)に示すように、特図2変動遊技を開始するように特図2表示装置214を制御する(図19の時刻t10s)。このとき、特図2保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図2乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図2保留ランプ220の左端のLEDが消灯する。これに同期して、主制御部300は、特図2用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に記憶されたデータを消去する。
また主制御部300はこれに同期して、特図2変動遊技の開始、当否判定結果および特図2変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図32(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少していると判断し、保留表示画像702aを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。
また、この特図2変動遊技中に特図2始動情報が取得され(図19の時刻t11)、図32(d)に示すように、特図2保留ランプ220の左端のLEDは赤色に発光して点灯状態となる。また、取得された特図2始動情報は先読みされる。主制御部300は、例えば時刻t11において取得された特図2始動情報を例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)と事前判定し、特図2用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に「特図I」を記憶する。さらに、主制御部300は、この事前判定結果の情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。図32(d)に示すように、当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図2用保留表示領域802aに保留表示画像702aを表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。取得時刻t11の特図2始動情報の先読み結果ははずれであるため、保留表示画像702aは例えば赤丸を表した画像となる。
その後、図32(e)に示すように、所定時間の経過後に、特図2表示装置214には、特図Iが停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示され、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される(図19の時刻t10e)。
時刻t10eにおいて第1先読み演出の実行契機となった、取得時刻t4の特図1始動情報は当否判定されていないが、第1副制御部400は、例えば当該特図2変動遊技開始の時期に特図2変動遊技が6回実行されて第1強制終了条件を充足したと判断して、時刻t10eとほぼ同時刻で第1先読み演出を強制終了する(図19の時刻teで「吉宗ゾーン」が「ON」から「OFF」に変化)。このように、本実施の形態によるパチンコ機100は、特図2変動遊技の実行回数が設定した所定回数に到達すると、第1先読み演出の開始の契機となった特図1始動情報を消化する前に第1先読み演出を終了する。
パチンコ機100の主制御部300は、特図2表示装置214に特図Iを停止表示してから所定期間の経過後に、時刻t11において取得された特図2乱数値の組を特図2乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、はずれ。停止図柄は「特図I」)、図32(f)に示すように、特図2変動遊技を開始するように特図2表示装置214を制御する(図19の時刻t11s)。このとき、特図2保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図2乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図2保留ランプ220の左端のLEDが消灯する。これに同期して、主制御部300は、特図2用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に記憶されたデータを消去する。
また主制御部300はこれに同期して、特図2変動遊技の開始、当否判定結果および特図2変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図32(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少していると判断し、保留表示画像702aを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。また、特図1先読み演出は強制終了されているので、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、通常用いられる海辺を表した背景画像が表示されている。
パチンコ機100は、非電サポ中の特図2の当否判定では、非電サポ中の特図1の当否判定よりも相対的に短い変動時間が選択されるようになっており、非電サポ中の特図2の当否判定において相対的に長い変動(例えば、スーパーリーチ)が選択されると大当りが確定するように構成されていてもよい。
次に、図22(a)に示すタイミングチャートに対応する予告演出を用いた特図変動遊技の具体例について図33乃至図35を用いて説明する。図33(a)乃至図35(d)は、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208の表示状態等を図上方から下方への時系列でそれぞれ示している。また、図33(a)乃至図35(d)には、装飾図柄表示装置208、特図1変動遊技の保留状態を示す特図1保留ランプ218および特図1変動遊技を表示する特図1表示装置212並びに特図2変動遊技の保留状態を示す特図2保留ランプ220および特図2変動遊技を表示する特図2表示装置214が示されている。図33(a)乃至図35(d)では理解を容易にするため、装飾図柄表示装置208、第1特図保留ランプ218、特図1表示装置212、第2特図保留ランプ220、特図2表示装置214の相対的な配置関係が図3の図示に対して異ならせて示されている。図33(a)乃至図35(d)にはそれぞれ、中央に装飾図柄表示装置208が示され、装飾図柄表示装置208の右下方に特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220が並んで示され、その下方に特図1表示装置212および特図2表示装置214が並んで示されている。
また、特図1保留ランプ218は、特図1変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。特図1保留ランプ218の4個のLEDは、図左から右に向かって順に、保留順序の早い特図1変動遊技に対応している。特図1保留ランプ218は、4個のLEDの左から順に特図1変動遊技の保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させるようになっている。なお、図において、特図1変動遊技が保留されている状態を黒丸で表し、保留されていない状態を白丸で表している。
また、特図2保留ランプ220は、特図2変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。特図2保留ランプ220の4個のLEDは、図左から右に向かって順に、保留順序の早い特図2変動遊技に対応している。特図2保留ランプ220は、4個のLEDの左から順に特図2変動遊技の保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させるようになっている。なお、図において、特図2変動遊技が保留されている状態を黒丸で表し、保留されていない状態を白丸で表している。
図33(a)に示すように、特図1表示装置212が特図1変動遊技を実行するとともに、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域には装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が実行されている(図22(a)の時刻t0s)。また、このとき、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220のそれぞれの4個のLEDが消灯状態であって特図1および特図2変動遊技が保留されていない。なお、特図2表示装置214には、以前に実行された特図2変動遊技に係る停止図柄「特図I」の停止表示が維持されている。
また、特図1および特図2変動遊技が保留されていないので、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに設けられた特図1用保留表示領域801a〜801dおよび特図2用保留表示領域802a〜802dには、保留表示画像が表示されていない。さらに、現時点では、パチンコ機100の制御状態は通常遊技状態(例えば、非電サポ状態)であり、かつ、予告演出が実行されていないので、演出表示領域208dには、海辺を表した背景画像が表示されている。
その後、所定時間の経過後に特図1始動情報が4個取得され(図22(a)の時刻t1〜時刻t4)、特図1保留ランプ218の4個のLEDは赤色に発光して点灯状態となる。また、取得された特図1始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、例えば時刻t1〜時刻t3において取得された特図1始動情報を例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)と事前判定し、時刻t4において取得された特図1始動情報を例えば大当り(例えば、停止図柄は「特図I」)と事前判定し、この事前判定結果を特図1用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に「特図I」を、「先読み結果2」に「特図I」を、「先読み結果3」に「特図I」を、「先読み結果4」に「特図A」をそれぞれ記憶する。さらに、主制御部300は、この事前判定結果の情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図1用保留表示領域801a〜801dに、第2先読み演出としての保留表示画像701a〜701dを表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。取得時刻t1〜取得時刻t3の特図1始動情報の先読み結果ははずれであるため、保留表示画像701a〜701cは例えば赤丸を表した画像となる。取得時刻t4の特図1始動情報の先読み結果は大当りであるため保留表示画像701dは例えば刀を表した画像となる。
また、第1副制御部400は、図22(a)に示すタイミングチャートでの第1先読み演出と同様の実行開始時期、実行期間、実行終了時期および演出態様に設定する。さらに、第1副制御部400は、例えば図22(a)において説明したのと同様の条件で予告演出の第1強制終了条件および第2強制終了条件を設定する。
特図1変動遊技を開始してから所定時間経過後に、第1副制御部400は、特図1先読み演出に移行するための予備予告を開始する。予備予告は例えば、図33(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に、吉宗の外形を有し「吉宗」の文字を中央に表した吉宗図柄を表示し、次いで、図33(d)に示すように、予備予告演出可動体720が装飾図柄表示装置208の上方から前面に降りてきて、中図柄表示領域208bの手前で停止するという一連の演出である。予備予告演出可動体720は、家紋とその中央の「吉宗」の文字とで構成された役物である。第1副制御部400は、第2副制御部500を介して予備予告演出可動体720を制御するようになっている。左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に吉宗図柄が揃うことにより特図1先読み演出の開始が確定する。パチンコ機100は、特図1先読み演出の開始前に通常の装飾図柄とは表示態様の異なる吉宗図柄を表示することにより、予告演出の専用モードに移行することの遊技者の期待感を煽るようになっている。
予備予告が開始されてから所定時間の経過後に、第1副制御部400は、特図1先読み演出としての「吉宗ゾーン」を開始する(図22(a)の時刻tsで「吉宗ゾーン」が「OFF」から「ON」に変化)。図33(e)に示すように、第1先読み演出の開始時は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方に「吉宗ゾーン突入」という文字が表され、その下方で吉宗が左から右に向かって走り続ける動画像が表示される。図33(f)に示すように、その後、演出表示領域208dに表示された「吉宗ゾーン突入」という文字は「吉宗ゾーン」という文字に変更され、その表示状態で特図1先読み演出は継続される。パチンコ機100は、特図1先読み演出(吉宗ゾーン)では通常時と背景表示を異ならせることで、予告演出の専用モードに移行したことを遊技者に報知するようになっている。
図33(c)乃至図33(f)に示すように、保留表示画像701a〜701dは、予備予告演出や特図1先読み演出が開始されても、特図1用保留表示領域801a〜801dに表示され続けるようになっている。また、図33(f)に示すように、装飾図柄変動表示は、特図1先読み演出開始してから所定時間の経過後に、左中右図柄表示領域208a〜208cに再表示される。
その後、図33(g)に示すように、特図1表示装置212には、特図Iが停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾3−装飾6−装飾1」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される(図22(a)の時刻t0e)。
パチンコ機100の主制御部300は、特図1表示装置212に特図Iを停止表示してから所定期間の経過後に、最先に記憶された特図1乱数値の組を特図1乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、はずれ(停止図柄は「特図I」)、図33(h)に示すように、特図1変動遊技を開始するように特図1表示装置212を制御する(図22(a)の時刻t1s)。このとき、特図1保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図1乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図1保留ランプ218の右端のLEDが消灯する。これに同期して、主制御部300は、特図1用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に記憶されたデータを消去するとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
また主制御部300はこれに同期して、特図1変動遊技の開始、当否判定結果および特図1変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図33(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少していると判断し、保留表示画像701cを赤丸の画像から刀を表した画像に変更して保留表示画像701dを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。さらに、第1副制御部400は、特図1先読み演出が継続されていることを報知するために、演出表示領域208dに「吉宗ゾーン」という文字が表され、その下方で吉宗が左から右に向かって走り続ける動画像を表示し続けるように装飾図柄表示装置208を制御する。
その後、所定時間の経過後に特図2始動情報が4個取得され(図22(a)の時刻t5〜時刻t8)、特図2保留ランプ220の4個のLEDは赤色に発光して点灯状態となる。また、取得された特図2始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、例えば時刻t5、時刻t7および時刻t8において取得された特図2始動情報を例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)と事前判定し、時刻t6において取得された特図2始動情報を例えば大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)と事前判定し、この事前判定結果を特図2用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に「特図I」を、「先読み結果2」に「特図A」を、「先読み結果3」に「特図I」を、「先読み結果4」に「特図I」をそれぞれ記憶する。さらに、主制御部300は、この事前判定結果の情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。図34(a)に示すように、当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図2用保留表示領域802a〜802dに保留表示画像702a〜702dを表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。第1副制御部400は、第1先読み演出を継続していない期間のみに特図2の大当りに係る保留表示画像を予告による表示態様(例えば、刀の画像)で表示するようになっているが、現時点で第1先読み演出中なので、保留表示画像702bを予告による表示態様で表示しないように装飾図柄表示装置208を制御する。これにより、取得時刻t6の特図2始動情報の先読み結果は大当りであるものの、当該始動情報に対応する保留表示画像702bは刀を表した画像ではなく赤丸を表した画像が用いられる。この結果、図34(a)に示すように、保留表示画像702a〜702dは例えば全て赤丸を表した画像となる。
その後、図34(b)に示すように、所定時間の経過後に、特図1表示装置212には、特図Iが停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾4−装飾9−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される(図22(a)の時刻t1e)。
本実施の形態によるパチンコ機100は特図2優先変動の遊技台である。このため、主制御部300は、時刻t5よりも早い時刻である時刻t2〜時刻t4で取得された特図1始動情報の当否判定よりも先に時刻t5〜時刻t8で取得された特図2始動情報の当否判定を実行する。
パチンコ機100の主制御部300は、特図1表示装置212に特図Iを停止表示してから所定期間の経過後に、時刻t5で取得された特図2乱数値の組を特図2乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、はずれ(停止図柄は「特図I」)、図34(c)に示すように、特図2変動遊技を開始するように特図2表示装置214を制御する(図22(a)の時刻t5s)。このとき、特図2保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図2乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図2保留ランプ220の右端のLEDが消灯する。これに同期して、主制御部300は、特図2用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に記憶されたデータを消去するとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
また主制御部300はこれに同期して、特図2変動遊技の開始、当否判定結果および特図2変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図34(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少していると判断し、保留表示画像702dを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。さらに、第1副制御部400は、特図1先読み演出が継続されていることを報知するために、演出表示領域208dに「吉宗ゾーン」という文字が表され、その下方で吉宗が左から右に向かって走り続ける動画像を表示し続けるように装飾図柄表示装置208を制御する。
その後、図34(d)に示すように、所定時間の経過後に、特図2表示装置214には、特図Iが停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される(図22(a)の時刻t5e)。
パチンコ機100の主制御部300は、特図2表示装置214に特図Iを停止表示してから所定期間の経過後に、最先に記憶された特図2乱数値の組を特図2乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、大当り(停止図柄は「特図A」)、図34(e)に示すように、特図2変動遊技を開始するように特図2表示装置214を制御する(図22(a)の時刻t6s)。このとき、特図2保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図2乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図2保留ランプ220の左から3個目のLEDが消灯する。これに同期して、主制御部300は、特図2用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に記憶されたデータを消去するとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
また主制御部300はこれに同期して、特図2変動遊技の開始、当否判定結果および特図2変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図34(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少していると判断し、保留表示画像702cを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。さらに、第1副制御部400は、特図1先読み演出が継続されていることを報知するために、演出表示領域208dに「吉宗ゾーン」という文字が表され、その下方で吉宗が左から右に向かって走り続ける動画像を表示し続けるように装飾図柄表示装置208を制御する。
特図2変動遊技を開始してから所定時間の経過後に、図34(f)に示すように、第1副制御部400は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」を表示し、中図柄表示領域208bに装飾図柄変動表示を継続するスーパーリーチ演出を開始する。
さらにその後、第1副制御部400は、演出表示領域208dでの特図1先読み演出に係る演出態様をスーパーリーチ演出に係る演出態様に変更するように装飾図柄表示装置208を制御する。図34(g)に示すように、例えば装飾図柄表示装置208は、吉宗と剣豪とが対峙し、両者が決闘した後に、図34(h)に示すように、吉宗が勝利して剣豪が敗北する動画像を演出表示領域208dに表示する。
また、装飾図柄表示装置208は、吉宗と剣豪とが対峙してから決闘している間は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」を表示し、中図柄表示領域208bに装飾図柄変動表示を継続する。さらに、装飾図柄表示装置208は、吉宗が決闘に勝利するのに同期するように、中図柄表示領域208dに「装飾7」を表示し、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」を揺れ変動状態で所定の期間表示する(図34(h)参照)。
その後、図35(a)に示すように、パチンコ機100は、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」の確定表示をすることにより当該特図2変動遊技が大当りであることを報知する(図22(a)の時刻t6e)。また、当該特図2変動遊技が大当りであるため第2強制終了条件が充足し、第1副制御部400は、演出表示領域208dを特図1先読み演出に係る背景画像に切り替え、その後当該背景画像の表示を終了する(図22(a)の時刻teで「吉宗ゾーン」が「ON」から「OFF」に変化)。また、第1副制御部400は、特図Aの図柄停止コマンドを受信したことに基づいて、保留表示画像701a〜701cおよび保留表示画像702a、702bに関する特図先読み結果情報をRAM408の所定の記憶領域から消去するようになっていてもよい。さらに、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている保留数情報を当該コマンドとともに送信された保留数情報の内容に上書きして更新するようになっていてもよい。
その後、主制御部300は、大当り遊技を開始する(図22(a)の時刻t9)とともに、入賞演出コマンドを第1副制御部400に送信する。図35(b)に示すように、当該コマンドを受信した第1副制御部400は、大当り遊技に係る演出(本例では、「大当り!!」という文字画像を用いた演出)を演出表示領域208dに表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。その後、主制御部300は、大当り遊技を終了するとともに、終了演出開始コマンドを第1副制御部400に送信する。図35(c)に示すように、当該コマンドを受信した第1副制御部400は、大当り遊技終了演出(本例では、「大当り終了ST70回!!」という文字画像を用いた演出)を演出表示領域208dに表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。図35(b)および図35(c)に示すように、第1副制御部400は、大当り遊技中には保留表示画像を表示しないように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
パチンコ機100の主制御部300は、大当り遊技が終了すると制御状態を通常遊技状態から特定遊技状態(例えば、電サポ中)に変更するとともに、制御状態の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、図35(d)に示すように、特定遊技状態専用の演出(本例では、大盤振る舞いモード)を開始する。例えば第1副制御部400は、演出表示領域208dに千両箱を抱えた吉宗が城下町で民衆に小判を配っている画像とともに、演出表示領域208d内の上方に液晶表示画面内ST回数表示部254(詳細は後述)にST中に変動可能な特図変動遊技の残数「69」を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。
さらに、主制御部300は、大当り遊技を終了してから所定期間の経過後に、時刻t7において取得された特図2乱数値の組を特図2乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、はずれ(停止図柄は「特図I」)、図35(d)に示すように、特図2変動遊技を開始するように特図2表示装置214を制御する。このとき、特図2保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図2乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図2保留ランプ220の左から3個目のLEDが消灯する。これに同期して、主制御部300は、特図2用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に記憶されたデータを消去するとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
また主制御部300はこれに同期して、特図2変動遊技の開始、当否判定結果および特図2変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図35(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少していると判断し、保留表示画像702bを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。
また、本例では、第2強制終了条件が充足することにより特図1先読み演出が終了しており、特図Aの図柄停止コマンド受信前に記憶していた保留表示画像701a〜701cおよび保留表示画像702a、702bに関する特図先読み結果情報は、例えば消去されたり大当り遊技終了後に受信したコマンドに基づいて保留数情報の内容が上書きされたりしているので、図35(d)に示すように、第1副制御部400は、刀を表した画像により表示されていた保留表示画像701cを赤丸の画像に変更するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。またこの場合、図35(c)に示す保留表示画像701a〜701cおよび702aは、特図Aの図柄停止コマンドとともに送信された保留数情報により更新された保留数情報に基づいている。また、保留表示画像701a〜701cおよび保留表示画像702a、702bに関する特図先読み結果情報が消去されたり大当り遊技終了後に受信したコマンドに基づいて保留数情報の内容が上書きされたりしていなくても、第1副制御部400は、刀を表した画像により表示されていた保留表示画像701cを赤丸の画像に変更するように装飾図柄表示装置208を制御してもよい。
次に、図23に示すタイミングチャートに対応する予告演出を用いた特図変動遊技の具体例について図36および図37を用いて説明する。図36(a)乃至図37(g)は、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208の表示状態等を図上方から下方への時系列でそれぞれ示している。また、図36(a)乃至図37(g)には、装飾図柄表示装置208、特図1変動遊技の保留状態を示す特図1保留ランプ218および特図1変動遊技を表示する特図1表示装置212並びに特図2変動遊技の保留状態を示す特図2保留ランプ220および特図2変動遊技を表示する特図2表示装置214が示されている。図36(a)乃至図37(g)では理解を容易にするため、装飾図柄表示装置208、第1特図保留ランプ218、特図1表示装置212、第2特図保留ランプ220、特図2表示装置214の相対的な配置関係が図3の図示に対して異ならせて示されている。図36(a)乃至図37(g)にはそれぞれ、中央に装飾図柄表示装置208が示され、装飾図柄表示装置208の右下方に特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220が並んで示され、その下方に特図1表示装置212および特図2表示装置214が並んで示されている。
また、特図1保留ランプ218は、特図1変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。特図1保留ランプ218の4個のLEDは、図左から右に向かって順に、保留順序の早い特図1変動遊技に対応している。特図1保留ランプ218は、4個のLEDの左から順に特図1変動遊技の保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させるようになっている。なお、図において、特図1変動遊技が保留されている状態を黒丸で表し、保留されていない状態を白丸で表している。
また、特図2保留ランプ220は、特図2変動遊技の保留状態を最大4つまで表示できるように4個のLEDで構成されている。特図2保留ランプ220の4個のLEDは、図左から右に向かって順に、保留順序の早い特図2変動遊技に対応している。特図2保留ランプ220は、4個のLEDの左から順に特図2変動遊技の保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させるようになっている。なお、図において、特図2変動遊技が保留されている状態を黒丸で表し、保留されていない状態を白丸で表している。
図36(a)に示すように、特図1表示装置212には前回の特図1変動遊技の当否判定結果である特図Iが停止表示され、特図2表示装置214には当該特図1変動遊技よりも前に実行された特図2変動遊技の当否判定結果である特図Iが停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示され、演出表示領域208dには、通常表示される海辺を表した画像が表示され、特図1用保留表示領域801a〜801dおよび特図2用保留表示領域802a〜802dには、保留表示画像が表示されていない。
主制御部300は、この時点で取得された特図1始動情報(図23の時刻t0)を当否判定するとともに(例えば、大当り(停止図柄は「特図A」)、図36(b)に示すように、特図1変動遊技を開始するように特図1表示装置212を制御する(図23の時刻t0s)。また、主制御部300は、特図1変動遊技の開始、当否判定結果および特図1変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
当該コマンドを受信した第1副制御部400は、図36(b)に示すように、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域に装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示を実行するように装飾図柄表示装置208を制御する。さらに、第1副制御部400は、図23に示すタイミングチャートでの第1先読み演出と同様の実行開始時期、実行期間、実行終了時期および演出態様に設定する。さらに、第1副制御部400は、例えば図23において説明したのと同様の条件で予告演出の第1強制終了条件および第2強制終了条件を設定する。
その後、所定時間の経過後に特図1始動情報が4個取得され(図23の時刻t1〜時刻t4)、特図1保留ランプ218の4個のLEDは赤色に発光して点灯状態となる。また、取得された特図1始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、例えば時刻t1〜時刻t3において取得された特図1始動情報を例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)と事前判定し、時刻t4において取得された特図1始動情報を例えば大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)と事前判定し、この事前判定結果を特図1用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に「特図I」を、「先読み結果2」に「特図I」を、「先読み結果3」に「特図I」を、「先読み結果4」に「特図A」をそれぞれ記憶する。さらに、主制御部300は、この事前判定結果の情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。
当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図1用保留表示領域801a〜801dに、保留表示画像701a〜701dを表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。第1副制御部400は、受信したコマンドに大当りの事前判定結果が含まれていても、特図1先読み演出が既に設定されているので、刀を表した画像を用いずに赤丸を表した画像の保留表示画像701a〜701dを表示するように装飾図柄表示装置208を制御するようになっている。
特図1変動遊技を開始してから所定時間経過後に、第1副制御部400は、特図1先読み演出に移行するための予備予告を開始する。予備予告は例えば、図36(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に、吉宗の外形を有し「吉宗」の文字を中央に表した吉宗図柄を表示し、次いで、図36(d)に示すように、予備予告演出可動体720が装飾図柄表示装置208の上方から前面に降りてきて、中図柄表示領域208bの手前で停止するという一連の演出である。予備予告演出可動体720は、家紋とその中央の「吉宗」の文字とで構成された役物である。第1副制御部400は、第2副制御部500を介して予備予告演出可動体720を制御するようになっている。左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域に吉宗図柄が揃うことにより特図1先読み演出の開始が確定する。パチンコ機100は、特図1先読み演出の開始前に通常の装飾図柄とは表示態様の異なる吉宗図柄を表示することにより、予告演出の専用モードに移行することの遊技者の期待感を煽るようになっている。
予備予告が開始されてから所定時間の経過後に、第1副制御部400は、特図1先読み演出としての「吉宗ゾーン」を開始する(図23の時刻tsで「吉宗ゾーン」が「OFF」から「ON」に変化)。図36(e)に示すように、第1先読み演出の開始時は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方に「吉宗ゾーン突入」という文字が表され、その下方で吉宗が左から右に向かって走り続ける動画像が表示される。図36(f)に示すように、その後、演出表示領域208dに表示された「吉宗ゾーン突入」という文字は「吉宗ゾーン」という文字に変更され、その表示状態で特図1先読み演出は継続される。パチンコ機100は、特図1先読み演出(吉宗ゾーン)では通常時と背景表示を異ならせることで、予告演出の専用モードに移行したことを遊技者に報知するようになっている。
図36(c)乃至図36(f)に示すように、保留表示画像701a〜701dは、予備予告演出や特図1先読み演出が開始されても、特図1用保留表示領域801a〜801dに表示され続けるようになっている。また、図36(f)に示すように、装飾図柄変動表示は、特図1先読み演出開始してから所定時間の経過後に、左中右図柄表示領域208a〜208cに再表示される。図36(f)に示すように、例えば装飾図柄変動表示が左中右図柄表示領域208a〜208cに再表示されてから所定時間経過後に特図2始動情報が取得される(図23の時刻t5)。
また、第1副制御部400は、図36(g)に示すように、装飾図柄変動表示が左中右図柄表示領域208a〜208cに再表示されてから擬似連を開始し、所定時間経過後に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾6−装飾1」を仮停止(擬似停止)するように装飾図柄表示装置208を制御する。
図36(h)に示すように、当該仮停止してから所定期間経過後に、装飾図柄変動表示が左中右図柄表示領域208a〜208cは再開され、その後所定時間経過後に特図2始動情報が取得される(図23の時刻t6)。その後所定期間経過後に、第1副制御部400は、図37(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾9−装飾3」を仮停止(擬似停止)するように装飾図柄表示装置208を制御する。図36(g)から始まる擬似連の実行中も演出表示領域208dには、「吉宗ゾーン」という文字画像と、その下方で吉宗が左から右に向かって走り続ける動画像とによる特図1先読み演出が実行されている。
図37(b)に示すように、当該仮停止してから所定期間経過後に、装飾図柄変動表示が左中右図柄表示領域208a〜208cは再開され、その後所定時間経過後に特図2始動情報が取得される(図23の時刻t7)。その後所定期間経過後に、図37(c)に示すように、第1副制御部400は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」を表示し、中図柄表示領域208bに装飾図柄変動表示を継続するスーパーリーチ演出を開始する。左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」が表示されてから所定時間経過後に、特図2始動情報が取得される(図23の時刻t8)。
さらにその後、第1副制御部400は、演出表示領域208dでの特図1先読み演出に係る演出態様をスーパーリーチ演出に係る演出態様に変更するように装飾図柄表示装置208を制御する。図37(d)に示すように、例えば装飾図柄表示装置208は、吉宗と剣豪とが対峙し、両者が決闘した後に、図37(e)に示すように、吉宗が勝利して剣豪が敗北する動画像を演出表示領域208dに表示する。
また、装飾図柄表示装置208は、吉宗と剣豪とが対峙してから決闘している間は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾7」を表示し、中図柄表示領域208bに装飾図柄変動表示を継続する。さらに、装飾図柄表示装置208は、吉宗が決闘に勝利するのに同期するように、中図柄表示領域208dに「装飾7」を表示し、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」を揺れ変動状態で所定の期間表示する(図37(e)参照)。
その後、所定時間の経過後に、図37(f)に示すように、パチンコ機100は、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」の確定表示をすることにより当該特図1変動遊技が大当りであることを報知する(図23の時刻t0e)。また、第1副制御部400は、演出表示領域208dを特図1先読み演出に係る背景画像に切り替え、その後当該背景画像の表示を終了する(図23の時刻teで「吉宗ゾーン」が「ON」から「OFF」に変化)。
その後、主制御部300は、大当り遊技を開始するとともに、入賞演出コマンドを第1副制御部400に送信する。図37(g)に示すように、当該コマンドを受信した第1副制御部400は、大当り遊技に係る演出(本例では、「大当り!!」という文字画像を用いた演出)を演出表示領域208dに表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。
本例では、スーパーリーチ実行中に保留表示画像が表示されているが、保留表示画像はスーパーリーチの実行中に表示されないようになっていてもよい。また、本例では、大当り遊技開始から大当り遊技実行中に保留表示画像が表示されていないが、保留表示画像は大当り遊技開始から大当り遊技実行中にも表示されていてもよい。
図38は、通常遊技状態時のモード変更に伴う背景画像の変更例を示している。本実施の形態によるパチンコ機100は、例えば通常遊技状態時に3つのモードが順次変更されるようになっている。パチンコ機100は例えば、図中上段に示す海辺の背景画像が用いられるモードと、図中中断に示す草原の背景画像が用いられるモードと、図中下段に示す城下町の背景画像が用いられるモードとを有している。パチンコ機100は、図中矢印で示すように、「海辺→草原→城下町→海辺」の順に繰り返しモード変更するようになっている。このモード変更は、例えば特図変動遊技の変動回数に基づいて変更されるようになっている。例えば、モード変更後に、特図1変動遊技および特図2変動遊技が合計20回実行されると、次のモードに変更されるようになっている。
パチンコ機100は、このモード変更の変動回数に特図1先読み演出の強制終了条件を関連付けて所定回数を設定するようにしてもよい。パチンコ機100は、例えばモード変更後に15回の特図変動遊技が実行されている場合には、特図変動遊技が5回実行されたら第1強制終了条件が充足するように設定してもよい。あるいは、パチンコ機100は、特図1先読み演出を開始することを決定したら、このモード変更の特図変動遊技のカウント数を0にリセットして、モード変更が実行されるのと同数(本例では、20回)の特図変動遊技が実行されたら第1強制終了条件が充足するように設定してもよい。
また、パチンコ機100は、所定条件が成立することによりモード変更する場合に、特図1先読み演出中も例えば第1副制御部400においてモード変更の抽選等を行っており、当該抽選に当選したことに基づいて特図1先読み演出を強制終了するようにしてもよい。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100について図39乃至図52を用いて説明する。本実施の形態によるパチンコ機100は、図1乃至図38を用いて説明したパチンコ機100の構成や制御系と同様の構成や制御系を有している。また、本実施の形態によるパチンコ機100は、上記第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様に、特図2始動口232に遊技球が進入可能である開状態と、特図2始動口232に遊技球が進入不能又は困難である閉状態とのいずれかの状態を取り得るように構成されている例えば羽根部材232aと、例えば、普図変動遊技に当選したことに基づいて、羽根部材232aを閉状態から開状態にさせる制御を行う可変部材開閉制御手段(例えば、CPU304、普図状態更新処理(ステップS221))とを有し、さらに所定の報知動作を行う例えば演出用ランプ250a〜250d(詳細は後述)およびスピーカ120と、当該可変部材開閉制御手段が羽根部材232aを閉状態にさせる制御を行っている状態(例えば、電チュー開放許可オフ状態や電チュー開閉オフ状態(詳細は後述)において、第一の個数の遊技球が特図2始動口232に進入すると例えば、第3報知動作態様による異常報知動作(詳細は後述)を実行するように当該報知手段を制御する報知動作制御手段(例えば、CPU404、図39に示す異常報知動作処理)とを備えている。以下、本実施の形態によるパチンコ機100における異常報知態様について図39乃至図52を用いて説明する。
本実施の形態によるパチンコ機100は、特定遊技状態中(例えば電サポ中)に第一の個数の遊技球が特図2始動口232に不正入球した場合には第一異常報知動作を実行し、通常遊技状態(例えば非電サポ中)に当該第一の個数を超える第二の個数の遊技球が特図2始動口232に不正入球した場合には第二異常報知動作を実行するようになっている。パチンコ機100は遊技状態に応じて異常報知動作の実行態様を異ならせるようになっている。この不正入球には、例えば特図2始動口232が何らかの外的要因(例えば、善意の遊技者による玉詰まり(ぶどう発生)、不正遊技者によるパチンコ機100の不正改造行為、羽根部材232aの故障等)により羽根部材232aが開放状態を維持している場合の入球が相当する。
図39は、本実施の形態によるパチンコ機100での異常報知動作処理の流れの一例を示すフローチャートである。当該異常報知動作処理は、例えば図10に示す第1副制御部メイン処理でのコマンド処理(ステップS407)、音制御処理(ステップS415)およびランプ制御処理(ステップS417)において実行されるようになっている。また、異常報知動作処理は、第1副制御部400がCPU404によってRAM408等を制御させることにより実行されるようになっている。
異常報知動作処理のステップS1201ではまず、特図2始動口232に不正の入球があったか否かが判定される。例えば、主制御部タイマ割込処理の普図状態更新処理(ステップS221)により主制御部300のCPU304が羽根部材232aを閉状態にさせる制御を行っている状態(例えば、図41において後程説明する電チュー開放許可オフ状態や電チュー開閉オフ状態)において主制御部300から送信されるコマンドに特図2始動口232への入賞があったことを示す情報が含まれていたら(第1副制御部メイン処理のコマンド処理(ステップS407))、例えば第1副制御部400は特図2始動口232に不正の入球があったと判定してステップS1203に移行する。一方、例えば、主制御部300のCPU304が羽根部材232aを開状態にさせる制御を行っている状態(例えば、図41において後程説明する電チュー開放許可オン状態や電チュー開閉オン状態)において主制御部300から送信されるコマンドに特図2始動口232への入賞があったことを示す情報、または、羽根部材232aの開閉の制御状態によらず特図2始動口232への入賞がないことを示す情報が含まれていたら(コマンド処理(ステップS407))、例えば第1副制御部400は特図2始動口232に不正の入球がなかったと判定して後述のステップS1203からステップS1210を実行せずに異常報知動作処理を終了する。
例えば、コマンド処理(ステップS407)において主制御部300から送信されたコマンドに、普図非作動中であることを示す情報が含まれているか、または、普図作動中であることを示す情報と羽根部材232aを閉鎖状態に保持する信号または羽根部材232aの閉鎖期間であることを示す情報とが含まれていると、第1副制御部400は、主制御部300のCPU304が羽根部材232aを閉鎖状態にさせる制御を行っている状態であると判定するようになっている。また、例えば、コマンド処理(ステップS407)において主制御部300から送信されたコマンドに、普図作動中であることを示す情報と主制御部300のCPU304が羽根部材232aを開放状態にさせる制御を行っている状態を示す情報とが含まれていると、第1副制御部400は、主制御部300のCPU304が羽根部材232aを開放状態にさせる制御を行っている状態であると判断するようになっている。
ステップS1201の次のステップS1203では、現在の制御状態が特定遊技状態であるか否かが判定される。例えば第1副制御部400は、現在の制御状態が例えば電サポ中(普図高確率状態中)であって特定遊技状態であると判定すると、後述のステップS1205およびステップS1207を実行せずにステップS1209に移行し、現在の制御状態が例えば電サポ中ではなく特定遊技状態でないと判定するとステップS1205に移行する。
例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された例えば時短フラグの値が「1」かつ大当り遊技中フラグの値が「0」であって主制御部300から送信されたコマンドに例えば現在の制御状態が非電サポ状態であることおよび大当り遊技中(大当り遊技開始を含む)であることを示す情報が含まれていない場合、または、当該時短フラグの値が「0」かつ当該大当り遊技中フラグの値が「0」であって主制御部300から送信されたコマンドに例えば現在の制御状態が電サポ状態であることを示す情報が含まれておりかつ大当り遊技中(大当り遊技開始を含む)であることを示す情報が含まれていない場合、または、当該時短フラグの値が「0」かつ当該大当り遊技中フラグの値が「1」であって主制御部300から送信されたコマンドに例えば現在の制御状態が電サポ状態であることを示す情報が含まれておりかつ大当り遊技中でない(大当り遊技終了を含む)ことを示す情報が含まれている場合のいずれかに該当すると判定すると、現在の制御状態が特定遊技状態であると判定するようになっている。なお、電サポ中の場合には時短フラグの値が「1」に設定され、電サポ中ではない非電サポ中の場合には時短フラグの値が「0」に設定され、大当り遊技中の場合には大当り遊技中フラグの値が「1」に設定され、大当り遊技中でない場合には大当り遊技中フラグの値が「0」に設定される。
一方、第1副制御部400は例えば、RAM408の所定の記憶領域に記憶された例えば時短フラグの値が「1」かつ大当り遊技中フラグの値が「0」であって主制御部300から送信されたコマンドに例えば現在の制御状態が非電サポ状態であることまたは大当り遊技中(大当り遊技開始を含む)であることを示す情報が含まれている場合、または、当該時短フラグの値が「0」かつ大当り遊技中フラグの値が「0」であって主制御部300から送信されたコマンドに例えば現在の制御状態が電サポ状態または大当り遊技中(大当り遊技開始を含む)であることを示す情報が含まれていない場合、または、当該時短フラグの値が「0」かつ大当り遊技中フラグの値が「1」であって主制御部300から送信されたコマンドに例えば現在の制御状態が非電サポ状態であることおよび大当り遊技中でない(大当り遊技終了を含む)ことを示す情報が含まれている場合のいずれかに該当すると判定すると、現在の制御状態が特定遊技状態でないと判定するようになっている。
ステップS1203の次のステップS1205では、現在の制御状態が通常遊技状態であるか否かが判定される。例えば第1副制御部400は、現在の制御状態が例えば非電サポ中(普図低確率状態中)である、または、可変入賞口234が非動作状態(扉部材234aが閉状態)であって通常遊技状態であると判定すると、ステップS1207に移行し、現在の制御状態が例えば可変入賞口234が動作状態(扉部材234aが開状態)であって特別遊技状態であると判断すると、後述のステップS1207〜ステップS1210を実行せずに異常報知動作処理を終了する。
例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された例えば時短フラグの値が「0」かつ大当り遊技中フラグの値が「0」であって主制御部300から送信されたコマンドに例えば大当り遊技開始であることまたは扉部材234aが開放状態であることを示す情報が含まれていない場合、または、当該時短フラグの値が「0」かつ大当り遊技中フラグの値が「1」であって主制御部300から送信されたコマンドに例えば現在の制御状態が非電サポ状態であることを示す情報が含まれておりかつ大当り遊技終了または扉部材234aが閉鎖状態であることを示す情報が含まれている場合のいずれかに該当すると判定すると、現在の制御状態が通常遊技状態であると判定するようになっている。
一方、第1副制御部400は例えば、RAM408の所定の記憶領域に記憶された例えば時短フラグの値が「0」かつ大当り遊技中フラグの値が「0」であって主制御部300から送信されたコマンドに例えば現在の制御状態が大当り遊技中(大当り遊技開始を含む)であることを示す情報が含まれている場合、または、当該時短フラグの値が「0」かつ大当り遊技中フラグの値が「1」であって主制御部300から送信されたコマンドに例えば現在の制御状態が非電サポ状態であることおよび現在の制御状態が大当り遊技終了または扉部材234aが閉状態であることを示す情報が含まれていない場合のいずれかに該当すると判定すると、現在の制御状態が通常遊技状態ではなく特別遊技状態であると判定するようになっている。
ステップS1205の次のステップS1207では、特図2始動口232に所定数以上の不正入球があったか否かが判断される。例えば第1副制御部400は、主制御部300のCPU304が羽根部材232aを閉鎖状態にさせる制御を行っている状態であると判定してから当該状態が終了したと判定するまでの期間に、主制御部300から送信されるコマンドに含まれる特図2始動口232への不正入球数が所定数(例えば、2個)以上になったと判定するとステップS1209に移行し、当該不正入球数が当該所定数に満たないと判定するとステップS1210に移行する。
ステップS1207の処理は、同様の態様による異常報知動作が実行されるまでの不正入球数に関して特定遊技状態と通常遊技状態とで差を持たせるために設けられている。本実施の形態では、特定遊技状態において例えば1個の不正入球が検出されると異常報知動作が実行されるようになっているため、所定数は例えば2個に設定されている。当該所定数の設定値はこれに限られず、同様の態様による異常報知動作が実行されるための不正入球数が特定遊技状態よりも通常遊技状態の方が多くなるように設定されていれば、例えば保留上限数であったり、予め定めた個数(例えば10個)であったりしてもよい。
例えば第1副制御部400は、特図2始動口232に不正入球した遊技球の入球数を累積加算してRAM408の所定の記憶領域に記憶するようになっている。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された不正入球数にステップS1201において判定した不正入球数を加算して元の記憶領域に記憶し直すようになっている。例えば第1副制御部400は、主制御部300のCPU304が羽根部材232aを閉鎖状態に制御している状態であると判定してから当該状態が終了したと判定するまでの期間が終了するか、不正入球に対する処置(例えば、玉詰まり状態の解除や不正改造の処置等)のいずれかに該当すると、RAM408に記憶された当該入球数を0個にリセットするようになっている。パチンコ機100は、RAM408に記憶された当該入球数を電断復電や特図変動遊技が大当りに当選することに基づいて0個にリセットするように構成されていてもよい。
ステップS1203またはステップS1207の次のステップS1209では、第2報知動作態様による異常報知動作が実行される。ステップS1203の次のステップS1209では第1副制御部400は例えば、特定遊技状態において特図2始動口232に遊技球が不正入球したと判定し、例えば第1副制御部メイン処理の音制御処理(ステップS415)およびランプ制御処理(ステップS417)において第2報知動作態様による第一異常報知動作(詳細は後述)を実行して異常報知動作処理を終了する。また、ステップS1207の次のステップS1209では第1副制御部400は例えば、通常遊技状態において特図2始動口232に所定数以上の遊技球が不正入球したと判定し、例えば第1副制御部メイン処理の音制御処理(ステップS415)およびランプ制御処理(ステップS417)において第2報知動作態様による第二異常報知動作(詳細は後述)を実行して異常報知動作処理を終了する。
ステップS1207の次のステップS1210では、第1報知動作態様による異常報知動作が実行される。例えば第1副制御部400は、通常遊技状態において特図2始動口232に所定数に満たない遊技球が不正入球したと判定すると(ステップS1207のNo)、例えば第1副制御部メイン処理のランプ制御処理(ステップS417)において第1報知動作態様による第三異常報知動作(詳細は後述)を実行して異常報知動作処理を終了する。
本実施の形態によるパチンコ機100は、通常遊技状態における異常報知動作態様が特定遊技状態における異常報知動作態様とほぼ同様の態様になるためには、通常遊技状態中の不正入球数が特定遊技状態中での不正入球数よりも多くなるように設定されている。
本実施の形態では、第1副制御部400のCPU404は、特定遊技状態(例えば電サポ状態)において第一の個数(例えば、1個)の遊技球が特図2始動口232に不正入球するか、あるいは、通常遊技状態(例えば非電サポ状態)において第一の個数よりも多い所定数である第二の個数(例えば、2個)の遊技球が特図2始動口232に不正入球すると、例えば第2報知動作態様による異常報知動作を実行するようになっている。また、本実施の形態では、第1副制御部400のCPU404は、当該通常遊技状態中に当該第一の個数の遊技球が特図2始動口232に不正入球すると第2報知動作態様による異常報知動作よりも相対的に報知動作時間の短い例えば第1報知動作態様による第三異常報知動作を実行するようになっている。第1報知動作態様による第三異常報知動作の実行期間は相対的に短いため、第2報知動作態様による異常報知動作に先立って行われる警告報知としての機能を発揮する場合がある。
次に、異常報知動作の報知態様について図40を用いて説明する。図40は、例えばROM406に記憶されている異常報知動作の報知態様決定テーブルの一例である。図40に示すように、異常報知動作は、第1乃至第4報知動作態様の4つに分類されている。第1報知動作態様は、異常報知動作処理でのステップS1210において第三異常報知動作が実行される際に選択される報知態様である。第1報知動作態様は、点灯中または点滅中の所定の演出用ランプ(例えば後述の演出用ランプ250a〜250d)を0.5秒間消灯するとともに複数のセグメントで構成されるST回数表示部(例えば、後述のST回数表示部256)の全てのセグメントを0.5秒間非発光状態とする態様である。
第2報知動作態様は、異常報知動作処理でのステップS1209において第一または第二異常報知動作が実行される際に選択される報知態様である。第2報知動作態様は、点灯中または点滅中の当該所定の演出用ランプを10秒間消灯するとともにST回数表示部の全てのセグメントを10秒間非発光状態とし、さらに、所定の音声出力部(例えば、スピーカ120)から所定のエラー音(例えば、「不正入賞エラーです!」等)を10秒間出力する態様である。
本実施の形態では、通常遊技状態中に特図2始動口232に遊技球の不正入球があると、まず第1報知動作態様による第三異常報知動作が実行され(異常報知動作処理でのステップS1207のNoおよびステップS1210)、その後の通常遊技状態中にさらに特図2始動口232に遊技球の不正入球があると不正入球数が所定数を満たすまでは第1報知動作態様による第三異常報知動作が繰り返し実行され、当該不正入球数が当該所定数以上になると、所定の演出用ランプの消灯時間やST回数表示部の全セグメントの非発光時間が第1報知動作態様より長く、かつ、所定の音声出力部を用いた音声による第2報知動作態様による第二異常報知動作が実行されるようになっている(異常報知動作処理でのステップS1207のYesおよびステップS1209)。このように、本実施の形態によるパチンコ機100は、通常遊技状態中に特図2始動口232に遊技球の不正入球があると、報知時間の相対的に短い警告報知を実行し、その後に報知時間の相対的に長い異常報知動作を実行して、遊技者や遊技店員が不正入球を徐々に認識し易くなる段階的な異常報知を実行するようになっている。本実施の形態によるパチンコ機100は、通常遊技状態中の不正入球数が相対的に少ない場合には、所定の演出ランプやST回数表示部の消灯時間が短かったり音声による異常報知を実行しなかったりするように構成されているので、異常報知動作に関する処理負担が軽減する場合がある。
一方、本実施の形態では、特定遊技状態中に所定数に満たない個数の遊技球が特図2始動口232に不正入球した場合であっても、不正入球が検出される毎に演出用ランプ205a〜250dの消灯時間やST回数表示部256の全セグメントの非発光時間が第1報知動作態様より長く、かつ、スピーカ120を用いた音声による第2報知動作態様による第一異常報知動作が実行されるようになっている(異常報知動作処理でのステップS1203のYesおよびステップS1209)。また、本実施の形態では、特定遊技状態中に所定数以上の遊技球が特図2始動口232に累積的に不正入球した後も、第2報知動作態様による第一異常報知動作が実行されるようになっている。本実施の形態によるパチンコ機100によれば、特図2始動口232に遊技球が進入し易い特定遊技状態中では、第1報知動作態様による第三異常報知動作を実行せずに直ちに第2報知動作態様による第一異常報知動作を実行することにより、不正入球が早期に発見できるので、不正入球に伴う被害の拡大を防止できる場合がある。
第3報知動作態様は、例えば主制御部タイマ割込み処理でのデバイス監視処理(ステップS237)において検出された所定のエラー(例えば賞球払出エラー、振動検知、磁石検知)を報知する第四異常報知動作を実行する際に選択される報知態様である。第3報知動作態様による異常報知は、現在の制御状態が特定遊技状態、通常遊技状態および特別遊技状態のいずれの制御状態であっても当該所定のエラーが検知されると実行される。第3報知動作態様は、検知された所定のエラーが解除されるまで所定の演出用ランプ(例えば、後述の演出用ランプ250a〜250d)を消灯するとともに、ST回数表示部(例えば、後述のST回数表示部256)の全てのセグメントを非発光状態とし、さらに、当該所定のエラーに応じたメッセージを装飾図柄表示装置208の表示画面に表示する態様である。当該所定のエラーのうちの賞球払出エラーには、例えば、球タンクに球がなかったり球詰まりしたりして賞球払出ができないことに基づくエラーが相当する。
第4報知動作態様は、例えばパチンコ機100の動作中に電断し、その後に復電した場合に選択される報知態様である。第4報知動作態様は、ST回数表示部(例えば、後述のST回数表示部256)を構成する複数のセグメントのうちの一部を点滅し残余のセグメントを非発光状態とするともに、装飾図柄表示装置208の表示画面に表示される液晶表示画面内ST回数表示部(例えば、液晶表示画面内ST回数表示部254(詳細は後述)に表示されていたST中に可能な特図変動遊技の残数を消去する態様である。
次に、電チュー開放処理に係るタイミングチャートについて図41を用いて説明する。図41(a)は、制御状態が特定遊技状態中での電チュー開放処理に係るタイミングチャートの一例を示し、図41(b)は、制御状態が通常遊技状態中での電チュー開放処理に係るタイミングチャートの一例を示している。図41(a)および図41(b)のそれぞれにおいて、図中上段から順に、「普図変動」は、普図変動遊技のタイミングチャートを示し、「電チュー開放許可」は、普図作動・普図非作動状態のタイミングチャートを示し、「電チュー開閉」は、羽根部材232aの開閉状態のタイミングチャートを示し、「普図始動情報」は、普図始動情報が取得されたタイミング、すなわち普図始動口228への遊技球の通過が検知されたタイミングを示し、「特図2始動情報」は、特図2始動情報が取得されたタイミング、すなわち特図2乱数値の組(特図2始動情報)が取得されたタイミングを示し、図中左から右に向かって時間の経過を表している。また、図41(a)および図41(b)のそれぞれにおいて、「普図変動」の「ON」は普図変動遊技が実行されていることを表し、「OFF」は普図変動遊技が実行されていないことを表している。「電チュー開放許可」の「ON」は、普図作動中であって羽根部材232aを開放状態に制御することが許可されていることを表し、「OFF」は普図非作動中であって羽根部材232aを開放状態に制御することが許可されていないことを表している。「電チュー開閉」の「ON」は、羽根部材232aの開放期間、すなわち電チュー開放状態であることを表し、「OFF」は、羽根部材232aの閉鎖期間、すなわち電チュー閉鎖状態であることを表している。「普図始動情報」および「特図2始動情報」における黒色長方形は、普図始動情報や特図2始動情報が取得された時刻を示している。
図41(a)に示すように、特定遊技状態においてパチンコ機100の主制御部300は、例えば時刻t0において遊技球が普図始動口228を通過することに基づいて取得された普図当選乱数値を用いた乱数抽選により普図変動遊技に当選したと判定すると第一所定条件が成立したと判定し、例えば時刻t1から普図変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t2で普図表示装置210に普図Aを停止表示する。これに同期して、パチンコ機100の主制御部300は、例えば時刻t2において普図作動中(以下、「電チュー開放許可オン状態」と称する場合がある)とするとともに、各種ソレノイド332を制御して電チュー開放状態、すなわち羽根部材232aを開放状態とする。本実施の形態によるパチンコ機100は特定遊技状態では、1回の電チュー開放許可オン状態において電チューを3回開放状態とするようになっている。例えば電チュー開放許可オン状態は、時刻t2から時刻t12までの期間で継続され、その期間内で電チューは、時刻t2から時刻t5まで1回目の開放状態、時刻t5から時刻t7まで閉鎖状態、時刻t7から時刻t8まで2回目の開放状態、時刻t8から時刻t11まで閉鎖状態、時刻t11から時刻t12まで3回目の開放状態となる。
電チュー開放許可オン状態の期間(時刻t2から時刻t12の間)であり、かつ、羽根部材232aの開放状態(以下、「電チュー開閉オン状態」と称する場合がある)の期間(時刻t2から時刻t5、時刻t7から時刻t8および時刻t11から時刻t12の期間)は、遊技球が特図2始動口232に正規に入球可能な期間であるため、例えば時刻t2から時刻t5までの間の時刻t3や時刻t4において取得された特図2始動情報は、異常報知動作処理のステップS1201において正規の入球であって不正入球でないと第1副制御部400により判定される。
一方、普図非作動中(以下、「電チュー開放許可オフ状態」と称する場合がある)の期間は電チューの閉鎖状態が維持されるので、遊技球は特図2始動口232に入球できなくなる。このため、例えば時刻t12以降の時刻t13や時刻t14において取得される特図2始動情報は、異常報知動作処理のステップS1201において不正入球であると第1副制御部400により判定される。また、電チュー開放許可オン状態の期間(時刻t2から時刻t12の間)であっても、羽根部材232aの閉鎖状態(以下、「電チュー開閉オフ状態」と称する場合がある)の期間(時刻t5から時刻t7および時刻t8から時刻t11の期間)は電チューの閉鎖状態が維持されるため、遊技球は特図2始動口232に入球できなくなる。このため、例えば時刻t5から時刻t7の間の時刻t6や時刻t8から時刻t11の間の時刻t9や時刻t10において取得された特図2始動情報は、異常報知動作処理のステップS1201において不正入球であると第1副制御部400により判定される。
第1副制御部400は、時刻t6、時刻t9、時刻t10、時刻t13および時刻t14のそれぞれの特図2始動情報の取得に基づいて遊技球が特図2始動口232に入球したことを示す情報を含むコマンドを主制御部300からそれぞれ受信すると、特図2始動口232に不正入球があったと判定してそれぞれの時刻毎に図40に示す第2報知動作態様による第一異常報知動作を実行するように所定の演出用ランプおよび所定の音声出力部を制御するようになっている(異常報知動作処理のステップS1201のYes、ステップS1203のYesおよびステップS1209)。
図41(b)に示すように、通常遊技状態においてパチンコ機100の主制御部300は、例えば時刻t0において遊技球が普図始動口228を通過したことに基づいて取得された普図当選乱数値を用いた乱数抽選により普図変動遊技に当選したと判定すると第一所定条件が成立したと判定し、例えば時刻t1から普図変動遊技を開始し、所定時間経過後の時刻t2で普図表示装置210に普図Aを停止表示する。これに同期して、パチンコ機100の主制御部300は、例えば時刻t2において普図作動中とするとともに、各種ソレノイド332を制御して電チュー開放状態、すなわち羽根部材232aを開放状態とする。本実施の形態によるパチンコ機100は通常遊技状態において、1回の電チュー開放許可オン状態において例えば1回だけ電チューを開放状態(電チュー開閉オン状態)とするようになっている。また、パチンコ機100は、例えば電チュー開放許可状態をオン状態とすることに同期させて電チュー開閉状態をオン状態とし、電チュー開放許可状態をオフ状態とすることに同期させて電チュー開閉状態をオフ状態とするようになっている。電チュー開放許可オン状態の期間は、例えば電チュー開閉オン状態の期間とほぼ同じ長さになっている。例えば電チュー開放許可オン状態は、時刻t2から時刻t4までの期間で継続され、電チュー開閉オン状態も時刻t2から時刻t4までの期間で継続されるようになっている。
電チュー開放許可オン状態の期間(時刻t2から時刻t4の間)は、電チュー開閉オン状態であって遊技球が特図2始動口232に正規に入球可能な期間であるため、例えば時刻t2から時刻t4までの間の時刻t3において取得された特図2始動情報は、異常報知動作処理のステップS1201において正規の入球であって不正入球でないと第1副制御部400により判定される。
一方、時刻t4から次の電チュー開放許可オン状態(不図示)になるまでの期間である普図非作動中の期間は電チューの閉鎖状態が維持されるので、遊技球は特図2始動口232に入球できなくなる。このため、例えば時刻t4以降の時刻t5、時刻t6および時刻t7においてそれぞれ取得される特図2始動情報は、異常報知動作処理のステップS1201において不正入球であると第1副制御部400により判定される。
第1副制御部400は、時刻t5での特図2始動口232への入球に係る情報を含むコマンドを主制御部300から受信すると、特図2始動口232に不正入球があったと判定して図40に示す第1報知動作態様による第三異常報知動作を実行するように所定の演出用ランプを制御するようになっている(異常報知動作処理のステップS1201のYes、ステップS1203のNo、ステップS1205のYes、ステップS1207のNoおよびステップS1210)。
また、第1副制御部400は、時刻t6での特図2始動口232への入球に係る情報を含むコマンドを主制御部300から受信すると、不正入球が累積で2個となって所定数(本例では、2個)以上になったと判定し、図40に示す第2報知動作態様による第二異常報知動作を実行するように所定の演出用ランプおよび所定の音声出力部を制御するようになっている(異常報知動作処理のステップS1201のYes、ステップS1203のNo、ステップS1205のYes、ステップS1207のYesおよびステップS1209)。
さらに、第1副制御部400は、時刻t7での特図2始動口232への入球に係る情報を含むコマンドを主制御部300から受信すると、不正入球が累積で3個となって所定数以上であると判定し、図40に示す第2報知動作態様による第二異常報知動作を実行するように演出用ランプ250a〜250dおよびスピーカ120を制御するようになっている(異常報知動作処理のステップS1201のYes、ステップS1203のNo、ステップS1205のYes、ステップS1207のYesおよびステップS1209)。
本実施の形態によるパチンコ機100は、通常遊技状態および特定遊技状態のいずれの場合も、所定期間の経過毎に不正入球数を0にリセットするように構成されている。本実施の形態では、当該所定期間は例えば、主制御部300のCPU304が羽根部材232aを閉鎖状態にさせる制御を行っている状態であると判定してから当該状態が終了したと判定する期間に設定されている。当該期間は、電チュー開放許可状態がオン状態からオフ状態に切り替わってから次にオン状態になるまでの期間に相当する。例えば、図41(a)では、当該期間は、時刻t12から次の電チュー開放許可状態がオン状態(不図示)となるまでであり、図41(b)では、当該期間は、時刻t4から次の電チュー開放許可状態がオン状態(不図示)となるまでである。さらに、本実施の形態では、電チュー開閉オフ期間も主制御部300のCPU304が羽根部材232aを閉鎖状態にさせる制御を行っている状態であると判定してから当該状態が終了したと判定する期間に相当する。
本実施の形態では、電チュー開放許可オン状態またはオフ状態のいずれの状態であるのかは、例えば普図ステータスすなわち普図作動中か普図非作動中かで判定するようになっている。また、電チュー開閉オン状態またはオフ状態のいずれの状態であるのかは、例えば羽根開放時間管理用タイマまたは羽根閉鎖時間管理用タイマのいずれがカウントされているのかで判定するようになっている。主制御部300が電チュー開放許可状態をオン状態からオフ状態またはオフ状態からオン状態に切り替えてから第1副制御部400が電チュー開放許可状態の切り替わったことを判定するまでには所定時間を要する。このため、主制御部300が電チュー開放許可状態をオフ状態からオン状態に切り替える直前(例えば図41(a)に示す時刻t2の直前)に特図2始動情報が取得されると、当該特図2始動情報は不正入球と判定される期間に取得されたにもかかわらず、主制御部300の電チュー開放許可状態切り替え制御の時刻と、当該切り替え制御の時刻の第1副制御部400の判定の時刻との時間差によって、第1副制御部400は当該特図2始動情報を不正入球でないと判定してしまう可能性がある。また、主制御部300が電チュー開放許可状態をオン状態からオフ状態に切り替える直前(例えば図41(a)に示す時刻t12の直前)に特図2始動情報が取得されると、当該特図2始動情報は不正入球と判定される期間に取得されていないにもかかわらず、主制御部300の電チュー開放許可状態切り替え制御の時刻と、当該切り替え制御の時刻の第1副制御部400の判定の時刻との時間差によって、第1副制御部400は当該特図2始動情報を不正入球であると判定してしまう可能性がある。また、電チュー開閉状態のオン状態からオフ状態またはオフ状態からオン状態への切り替えについても電チュー開放許可状態の切り替え時と同様の問題が生じる可能性がある。
そこで、本実施の形態によるパチンコ機100では、遊技球が特図2始動口232に不正入球したと判定する許容期間が、例えば主制御部300が電チュー開放許可状態をオフ状態からオン状態に切り替えるよりも前、オン状態からオフ状態に切り替えた後、電チュー開閉状態をオフ状態からオン状態に切り替えるよりも前およびオン状態からオフ状態に切り替えた後にそれぞれ設定されていてもよい。さらに、この許容期間は、特定遊技状態と通常遊技状態とで異なるように設定されており、例えば特定遊技状態の方が長くなるように設定されていてもよい。
次に、本実施の形態の実施例によるパチンコ機100における異常報知動作態様について図42乃至図52を用いて説明する。本実施例によるパチンコ機100の構成や制御系は、図1乃至図41を用いて説明したパチンコ機100の構成や制御系とほぼ同様であるため、異なる点のみを簡述する。図42は、本実施例によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図42において、図3に示すパチンコ機100の遊技盤200と同一の作用・機能を奏する構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
図42に示すように、本実施例によるパチンコ機100は、特図1変動遊技に係る第一図柄を停止表示可能な特図1表示装置212と、特図2変動遊技に係る第二図柄を停止表示可能な特図2表示装置214とを有している。本実施例によるパチンコ機100の遊技領域124内における特図1および特図2表示装置212、214の相対的な配置位置は、図3に示すパチンコ機100の遊技領域124内における特図1および特図2表示装置212、214の相対的な配置位置とほぼ同様になっている。
本実施例によるパチンコ機100は、遊技盤200の前面をその法線方向に見て、一対の羽根部材232aを備えた1つの特図2始動口232と、1つの扉部材234aを備えた1つの可変入賞口234と、1つの普図始動口228とが遊技領域124内の右下方に配置されている。特図2始動口232は、装飾図柄表示装置208の下方右寄りに配置されている。可変入賞口234は、特図2始動口232の隣接下方に配置されている。普図始動口228は、特図2始動口232の隣接右上方に配置されている。
普図始動口228の上方であって装飾図柄表示装置208の右隣には、ST回数表示部256が配置されている。ST回数表示部256は、第二所定条件の成立後、すなわち停止図柄が特図Aまたは特図Bに係る大当り遊技後のスペシャルタイム(ST)終了までに実行可能な特図変動遊技の残数を表示するようになっている。ST回数表示部256は、8の字型に配置された7個のセグメントを2組有している。ST回数表示部256は第1副制御部400により発光・非発光が制御されるようになっている。当該スペシャルタイム(ST)は例えば、特別遊技状態終了後に羽根部材232aが開放し易い可変部材易開状態(特定遊技状態)に移行してから特図1変動遊技と特図2変動遊技との合計変動回数が所定回数(本例では、100回)に到達した場合に当該可変部材易開状態を終了するまでの期間継続される。なお、図42、後述の図43乃至16および図47乃至図52では、ST回数表示部256のセグメントの発光状態は黒色または薄墨色で表され、非発光状態は白色で表されている。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、液晶表示画面内ST回数表示部254が表示されるようになっている。液晶表示画面内ST回数表示部254は、ST回数表示部256と同様に、大当り遊技後のスペシャルタイム終了までに実行される特図変動遊技の残数を表示するようになっている。
本実施例によるパチンコ機100は、遊技領域124に放出された遊技球の流下経路として、相互に打ち分け可能な第一経路としての左打ちのルートAと第二経路としての右打ちのルートBとを有している。相互に打ち分け可能とは、遊技球を発射させる発射装置110(図1参照)を遊技者が球発射ハンドル134を介して操作することにより左打ちのルートAと右打ちのルートBとに遊技球を打ち分け可能であることをいう。右打ちのルートBには、当該ルートを通過する遊技球を普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口234に誘導する誘導部252が配置されている。誘導部252は、外レール202から突出して設けられ、ST回数表示部256と普図始動口228との間に配置されている。
特図1始動口230は、右打ちのルートBと比較して左打ちのルートAを通過する遊技球が相対的に進入し易い位置に配置されている。特図2始動口232は左打ちのルートAと比較して右打ちのルートBを通過する遊技球が相対的に進入し易い位置に配置されている。また、普図始動口228および可変入賞口234も特図2始動口232と同様に、左打ちのルートAと比較して右打ちのルートBを通過する遊技球が相対的に進入し易い位置に配置されている。また、見方を変えると、特図1始動口230は、左打ちのルートAと比較して右打ちのルートBを通過する遊技球が相対的に進入し難い位置に配置されており、普図始動口228、特図1始動口230および可変入賞口234は、右打ちのルートBと比較して左打ちのルートAを通過する遊技球が相対的に進入し難い位置に配置されている。左打ちのルートAを通過する遊技球は特図1始動口230に相対的に入球し易く、右打ちのルートBを通過する遊技球は特図2始動口232に相対的に入球し易いので、遊技者は、通常遊技状態時には左打ちのルートAを狙い、特別遊技状態や特定遊技状態時には右打ちのルートBを狙うというように遊技状態に応じて遊技球を打ち分けながら遊技を楽しむことができる。
本実施例によるパチンコ機100では、特図1始動口230と特図2始動口232とは互いに遠ざけて配置されている。このため、通常遊技状態時に特図2始動口232への入球が確認し易くなる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100は、4つの演出用ランプ250a〜250dを有している。演出用ランプ250aおよび演出用ランプ250bは、外レール202に沿って所定の間隙を設けて装飾図柄表示装置208の上方に配置されている。演出用ランプ250cおよび演出用ランプ250dは、外レール202に沿って所定の間隙を設けて装飾図柄表示装置208の下方に配置されている。装飾図柄表示装置208に対し、演出用ランプ250aは左上方、演出用ランプ250bは右上方、演出用ランプ250cは左下方、演出用ランプ250dは右下方にそれぞれ配置されている。演出用ランプ250aの下方には演出用ランプ250cが配置され、演出量ランプ250bの下方には演出用ランプ250dが配置されている。演出用ランプ250a〜250dは第1副制御部400により点灯・消灯を制御されるようになっている。演出用ランプ250a〜250dはパチンコ機100に異常が生じていない場合には点灯状態または点滅状態を維持し、異常が生じると所定期間消灯するように制御される。なお、図42、後述の図43乃至16および図47乃至図52では、演出用ランプ250a〜250dが点灯している状態は薄墨色で表され、消灯している状態は白色で表されている。
図43は、本実施例によるパチンコ機100であって、制御状態が特定遊技状態中に不正入球を検出していない状態のパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図43に示すように、本例では、液晶表示画面内ST回数表示部254およびST回数表示部256には「69」と表示されており、スペシャルタイム(ST)における特図変動遊技の残数が69回であることが報知されている。また、パチンコ機100は、演出用ランプ250a〜250dのいずれも点灯状態または点滅状態に制御して特図2始動口232への不正入球が検出されていないことを報知している。
図44は、本実施例によるパチンコ機100であって、制御状態が特定遊技状態中に不正入球を検出した状態のパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図44に示すように、パチンコ機100は、演出用ランプ250a〜250dを消灯状態に制御し、ST回数表示部256の全てのセグメントを非発光状態に制御して、第2報知動作態様による第一異常報知動作により不正入球を検出したことを報知している(図39および図40参照)。なお、図示は省略するが、パチンコ機100は演出用ランプ250a〜250dの消灯状態およびST回数表示部256の非発光状態の制御とともに、スピーカ120から音声を出力するようになっている。また、本例では、液晶表示画面内ST回数表示部254は、スペシャルタイムにおける特図変動遊技の残数の表示を維持するように制御される。
図45は、本実施例によるパチンコ機100であって、特図2始動口232に遊技球が不正入球可能となるように不正改造された状態のパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。本例における不正改造は、羽根部材232aを常時開放状態とするものである。図45に示すように、例えば誘導部252と羽根部材232aとの間に不正改造用部材700が張り渡されている。特図2始動口232を閉鎖状態とするために各種ソレノイド332から羽根部材232aに作用する力よりも特図2始動口232が常時開放状態となるように不正改造用部材700から羽根部材232aに加わる力の方が大きくなっている。これにより、主制御部300が特図2始動口232を普図非作動中に制御しても、羽根部材232aは閉鎖状態にならない。このため、電チュー開放許可オフ状態や電チュー開閉オフ状態であっても遊技球が特図2始動口232に入球して不正入球が検出される場合がある。
図46は、本実施例によるパチンコ機100であって、不正改造がなされていなくても特図2始動口232に遊技球が不正入球可能となる例を説明する図である。本例は、遊技球が羽根部材232aと遊技釘238との間に挟まってしまい特図2始動口232が閉鎖状態とならなくなり、その結果、不正入球が可能な状態になるものである。図46(a)は、パチンコ機100の遊技盤200を正面から見た、特図2始動口232近傍の拡大図であって、羽根部材232aと遊技釘238との間に遊技球が挟まっていない状態を示している。図46(b)は、パチンコ機100の遊技盤200を正面から見た、特図2始動口232近傍の拡大図であって、特図2始動口232近傍の拡大図であって、羽根部材232aと遊技釘238との間に遊技球が挟まっている状態を示している。
図46(a)に示すように、パチンコ機100は、遊技球を特図2始動口232へ誘導できるように特図2始動口232の羽根部材232aの近傍に遊技釘238が配置されている。このため、遊技球が遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し特図2始動口232近傍に到達したタイミングと、羽根部材232aが開放したタイミングとによっては、図46(b)に示すように、羽根部材232aと遊技釘238との間に遊技球260が挟まってしまう場合がある。特図2始動口232を閉鎖状態とするために各種ソレノイド332から羽根部材232aに作用する力よりも特図2始動口232が開放状態となるように遊技球260から羽根部材232aに加わる力の方が大きいと、主制御部300が特図2始動口232を普図非作動中に制御しても、羽根部材232aは閉鎖状態にならない。これにより、電チュー開放許可オフ状態や電チュー開閉オフ状態であっても遊技球が特図2始動口232に入球してしまい不正入球が検出される場合がある。また、羽根部材232aと遊技釘238との間に挟まった遊技球260を核として、複数の遊技球による球詰まり(いわゆる、ふどう発生)が特図2始動口232近傍で生じ、より容易に不正入球してしまう場合がある。
図47は、本実施例によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図であって、通常遊技状態中に所定数に満たない第一の個数の遊技球が不正入球した場合の異常報知動作態様を例示している。図47(a)に示すように、現時点では特図2始動口232への遊技球の不正入球は検出されておらず、演出用ランプ250a〜250dは点灯状態または点滅状態に制御されている。また、ST回数表示部256は、2組のそれぞれの7つのセグメントのうちの中央のセグメントの発光・非発光を繰り返す点滅表示をするように制御されている。本実施例では、ST回数表示部256は、通常遊技状態において不正入球が検出されていない場合には、中央のセグメントが点滅表示するように制御される。さらに、装飾図柄表示装置208には、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域に装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が実行されるとともに、演出表示領域208dに所定の演出が表示されている。
図47(a)に示すように、パチンコ機100は、例えば不正改造用部材700による不正の改造がなされている。ここで、電チュー開放許可オフ状態において特図2始動口232に第一の個数(本例では、1個)の遊技球が入球したことが検出されると、第1副制御部400は、特図2始動口232に不正入球があったと判定し(異常報知動作処理のステップS1201のYes)、現在の制御状態が特定遊技状態でなく(ステップS1203のNo)、現在の制御状態が通常遊技状態であり(ステップS1205のYes)、不正入球の個数は1個であって所定数(本例では、2個)に満たないと判定し(ステップS1207のNo)、第1報知動作態様による第三異常報知動作を実行するように演出用ランプ250a〜250dおよびST回数表示部256を制御する。第1報知動作態様は、図40に示すように、所定の演出用ランプを0.5秒間消灯するとともに、ST回数表示部の全セグメントを0.5秒間非発光状態とする態様である。このため、図47(b)に示すように、演出用ランプ250a〜250dは消灯するように制御され、ST回数表示部256の全セグメントは非発光状態となるように制御される。
第1報知動作態様における演出用ランプ250a〜250dの消灯時間は0.5秒間と相対的に短く、ST回数表示部256の全セグメントの非発光状態の時間も同様に0.5秒間と相対的に短い。このため、図47(c)に示すように、演出用ランプ250a〜250dは消灯後すぐに点灯状態に戻り、ST回数表示部256は非発光後すぐに点滅状態に戻る。
図48は、本実施例によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図であって、通常遊技状態中に所定数以上である第二の個数の遊技球が不正入球した場合の異常報知動作態様を例示している。図48(a)に示すように、現時点では特図2始動口232への遊技球の不正入球は検出されておらず、演出用ランプ250a〜250dは点灯状態または点滅状態に制御されている。また、ST回数表示部256は、2組のそれぞれの7つのセグメントのうちの中央のセグメントの発光・非発光を繰り返す点滅表示をするように制御されている。さらに、装飾図柄表示装置208には、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域に装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が実行されるとともに、演出表示領域208dに所定の演出が表示されている。
図48(a)に示すように、パチンコ機100は、例えば不正改造用部材700による不正の改造がなされている。ここで、電チュー開放許可オフ状態において特図2始動口232に第二の個数(本例では、2個)の遊技球が入球したことが検出されると、第1副制御部400は、特図2始動口232に不正入球があったと判定し(異常報知動作処理のステップS1201のYes)、現在の制御状態が特定遊技状態ではなく(ステップS1203のNo)、現在の制御状態が通常遊技状態であり(ステップS1205のYes)、不正入球の個数は2個であって所定数(本例では、2個)以上であると判定し(ステップS1207のYes)、第2報知動作態様による第二異常報知動作を実行するように演出用ランプ250a〜250dおよびST回数表示部256を制御する。第2報知動作態様は、図40に示すように、所定の演出用ランプを10秒間消灯するとともに、ST回数表示部の全セグメントを10秒間非発光状態とし、さらに所定の音声出力部からエラー音を出力する態様である。このため、図48(b)に示すように、演出用ランプ250a〜250dは消灯するように制御され、ST回数表示部256の全セグメントは非発光状態となるように制御され、スピーカ120はエラー音(例えば、「不正入賞エラーです!」という音声)を10秒間出力するように制御される。
第2報知動作態様では、演出用ランプ250a〜250dの消灯時間は10秒間と第1報知動作態様での消灯時間と比べて長く、ST回数表示部256の全セグメントの非発光状態の時間も同様に第1報知動作態様での非発光時間と比べて長く、さらに、スピーカ120を用いた音声による報知も実行される。このため、遊技者や遊技店員は不正入球が検出されたことを容易に認識できる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100は、通常遊技状態において演出表示領域208dに表示される演出体系(例えば、図48において演出表示領域208dに表示されている演出)が特定遊技状態において演出表示領域208dに表示される演出体系(例えば、後述の図49において演出表示領域208dに表示されている演出)と異なるように構成されている。通常遊技状態と特定遊技状態とで演出体系が異なっているので、遊技者は現時点での制御状態が通常遊技状態および特定遊技状態のいずれであるのかを認識し易い。これにより、パチンコ機100は、演出体系が特定遊技状態ではなく通常遊技状態であるにもかかわらず多くの遊技球が特図2始動口232に入球して頻繁に特図2変動遊技が実行されているという、演出体系と特図2変動遊技の実行頻度との不整合により、不正入球が生じていることを遊技者に気付かせることができる場合がある。
図49は、本実施例によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図であって、スペシャルタイム(ST)における特定遊技状態中に第一の個数の遊技球が不正入球した場合の異常報知動作態様を例示している。図49(a)に示すように、現時点では特図2始動口232への遊技球の不正入球は検出されておらず、演出用ランプ250a〜250dは点灯状態または点滅状態に制御されている。ST回数表示部256は、スペシャルタイム終了までに実行可能な特図変動遊技の残数「69」を表示するように制御されている。また、装飾図柄表示装置208は、演出表示領域208dの液晶表示画面内ST回数表示部254にスペシャルタイム終了までに実行可能な特図変動遊技の残数「69」を表示するように制御されている。さらに、装飾図柄表示装置208には、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域に装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が実行されるとともに、演出表示領域208dに所定の演出が表示されている。
図49(a)に示すように、パチンコ機100は、例えば不正改造用部材700による不正の改造がなされている。ここで、電チュー開放許可オフ状態において特図2始動口232に第一の個数(本例では、1個)の遊技球が入球したことが検出されると、第1副制御部400は、特図2始動口232に不正入球があったと判定し(異常報知動作処理のステップS1201のYes)、現在の制御状態が特定遊技状態であるため(ステップS1203のYes)、第2報知動作態様による第一異常報知動作を実行するように演出用ランプ250a〜250dおよびST回数表示部256を制御する。第2報知動作態様は、図40に示すように、所定の演出用ランプを10秒間消灯するとともに、ST回数表示部の全セグメントを10秒間非発光状態とし、さらに所定の音声出力部からエラー音を出力する態様である。このため、図49(b)に示すように、演出用ランプ250a〜250dは消灯するように制御され、ST回数表示部256の全セグメントは非発光状態となるように制御され、スピーカ120はエラー音を10秒間出力するように制御される。本実施例では、第2報知動作態様による第一異常報知動作の実行中に、ST回数表示部256のスペシャルタイム終了までに実行可能な特図変動遊技の残数は非表示状態となるが、液晶表示画面内ST回数表示部254に表示された当該残数は表示され続けるようになっている。
本実施例によるパチンコ機100では、通常遊技状態中に第一の個数の遊技球が特図2始動口232に不正入球すると、スピーカ120による異常報知はなされずに、演出用ランプ250a〜250dの短時間の消灯やST回数表示部256の短時間の非発光による警告報知としての機能を発揮する異常報知がなされる。これに対し、特定遊技状態中に第一の個数の遊技球が特図2始動口232に不正入球すると、演出用ランプ250a〜250dの長時間の消灯やST回数表示部256の長時間の非発光による異常報知と、スピーカ120による異常報知とが直ちになされるようになっている。このため、特定遊技状態中は通常遊技状態中と比較して、不正入球が検出されたことを遊技者や遊技店員が早期に認識できる場合がある。
図50は、本実施例によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図であって、スペシャルタイム(ST)における特定遊技状態中に電断復電が生じ、その後に第一の個数の遊技球が不正入球した場合の異常報知動作態様を例示している。第1副制御部400は、ST中に実行された特図変動遊技の変動数を記憶しないようになっている。このため、第1副制御部400は、電断が生じると残りのST中に実行可能な特図変動遊技の残数を判定できなくなり、復電後に特図変動遊技の正確な残数を表示するようにST回数表示部256および液晶表示画面内ST回数表示部254を制御できなくなる。そこで、第1副制御部400は、図50(a)に示すように、図40に示す第4報知動作態様に基づいてST回数表示部256および液晶表示画面内ST回数表示部254を制御するようになっている。例えばパチンコ機100がST中に電断した後に復電すると、ST回数表示部256は、電断前に表示されていた当該残数が消去されて、2組のそれぞれの7つのセグメントのうちの中央のセグメントの発光・非発光を繰り返す点滅表示を実行するように制御される。また、液晶表示画面内ST回数表示部254は、電断前に表示されていたスペシャルタイム終了までに実行可能な特図変動遊技の残数が消去されて例えば白一色を表示するように制御される。
また、復電した時点では、特図2始動口232への遊技球の不正入球は検出されておらず、演出用ランプ250a〜250dは点灯状態に制御されている。さらに、装飾図柄表示装置208には、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域に装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が実行されるとともに、演出表示領域208dに所定の演出が表示されている。
図50(a)に示すように、パチンコ機100は、例えば不正改造用部材700による不正の改造がなされている。ここで、電チュー開放許可オフ状態において特図2始動口232に第一の個数(本例では、1個)の遊技球が入球したことが検出されると、第1副制御部400は、特図2始動口232に不正入球があったと判定し(異常報知動作処理のステップS1201のYes)、現在の制御状態が特定遊技状態であるため(ステップS1203のYes)、第2報知動作態様による第一異常報知動作を実行するように演出用ランプ250a〜250dおよびST回数表示部256を制御する。第2報知動作態様は、図40に示すように、所定の演出用ランプを10秒間消灯するとともに、ST回数表示部の全セグメントを10秒間非発光状態とし、さらに所定の音声出力部からエラー音を出力する態様である。このため、図50(b)に示すように、演出用ランプ250a〜250dは消灯するように制御され、ST回数表示部256の全セグメントは非発光状態となるように制御され、スピーカ120はエラー音を10秒間出力するように制御される。本例では、液晶表示画面内ST回数表示部254に表示されていたST終了までに実行可能な特図変動遊技の残数は、すでに消去されているので、第2報知動作態様による第一異常報知動作の実行中も当該残数の非表示状態が維持される。
本実施例によるパチンコ機100は、電断・復電が発生した後に特図2始動口232に不正入球があった場合でも、異常報知動作を実行できるようになっている。また、本実施例によるパチンコ機100では、通常遊技状態中に第一の個数の遊技球が特図2始動口232に不正入球すると、スピーカ120による異常報知はなされずに、演出用ランプ250a〜250dの短時間の消灯やST回数表示部256の短時間の非発光による異常報知がなされる。これに対し、パチンコ機100は、特定遊技状態では、演出用ランプ250a〜250dの長時間の消灯やST回数表示部256の長時間の非発光による異常報知と、スピーカ120による異常報知とが直ちになされるようになっている。このため、特定遊技状態中は通常遊技状態中と比較して、不正入球が検出されたことを遊技者や遊技店員が早期に認識できる場合がある。また、不正入球の手段(手口)を推測し易くなる場合がある
図51は、本実施例によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図であって、通常遊技状態中に不正入球以外の所定のエラーが生じた場合の異常報知動作態様を例示している。図51(a)に示すように、現時点では所定のエラーは検出されておらず、演出用ランプ250a〜250dは点灯状態または点滅状態に制御されている。また、ST回数表示部256は、2組のそれぞれの7つのセグメントのうちの中央のセグメントの発光・非発光を繰り返す点滅表示を実行するように制御されている。さらに、装飾図柄表示装置208には、装飾図柄変動表示や所定の演出が表示されていない。
例えば賞球払出エラー、振動検知または磁石検知等の所定のエラーが検出されると、パチンコ機100は図40に示す第3報知動作態様に基づく異常報知を実行する。このため、図51(b)に示すように、演出用ランプ250a〜250dは消灯するように制御され、ST回数表示部256の全セグメントは非発光状態となるように制御される。さらに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、エラーに応じたメッセージ(本例では「係員を呼んで下さい」というメッセージ)が表示される。演出用ランプ250a〜250dの消灯、ST回数表示部256の非発光状態および装飾図柄表示装置208におけるエラーメッセージは、検出されたエラーが解消するまで継続される。
図52は、本実施例によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図であって、スペシャルタイム(ST)における特定遊技状態中に不正入球以外の所定のエラーが生じた場合の異常報知動作態様を例示している。図52(a)に示すように、現時点では所定のエラーは検出されておらず、演出用ランプ250a〜250dは点灯状態または点滅状態に制御されている。また、ST回数表示部256は、スペシャルタイム終了までに実行可能な特図変動遊技の残数「69」を表示するように制御されている。また、装飾図柄表示装置208は、演出表示領域208dの液晶表示画面内ST回数表示部254に当該残数「69」を表示するように制御されている。さらに、装飾図柄表示装置208には、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域に装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が実行されるとともに、演出表示領域208dに所定の演出が表示されている。
例えば賞球払出エラー、振動検知または磁石検知等の所定のエラーが検出されると、パチンコ機100は図40に示す第3報知動作態様に基づく異常報知を実行する。このため、図52(b)に示すように、演出用ランプ250a〜250dは消灯するように制御され、ST回数表示部256の全セグメントは非発光状態となるように制御される。さらに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、現在表示中の所定の演出とともにエラーに応じたメッセージ(本例では「係員を呼んで下さい」というメッセージ)が表示される。演出用ランプ250a〜250dの消灯、ST回数表示部256の非発光状態および装飾図柄表示装置208におけるエラーメッセージは、検出されたエラーが解消するまで継続される。
次に、以上説明した第1および第2の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図52を参照しつつ説明する。
(1)第一始動領域(例えば、特図1始動口230)および第二始動領域(例えば、特図2始動口232)を有する始動領域に遊技球が進入した場合に始動情報(例えば、当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組)を導出する始動情報導出手段(例えば、乱数値生成回路318や入賞受付処理(ステップS217))と、
前記第一始動領域に遊技球が進入したことに基づいて導出された始動情報を所定の個数(例えば、4個)まで記憶する第一始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域)、および前記第二始動領域に遊技球が進入したことに基づいて導出された始動情報を所定の個数(例えば、4個)まで記憶する第二始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図2乱数値記憶領域)を有する始動情報記憶手段と、
前記始動情報記憶手段に前記始動情報が1個以上記憶されている状態で所定の当否判定条件が成立すると、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、当り)である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である通常遊技状態(例えば、可変入賞口234が非動作状態(扉部材234aが閉状態)または非電サポ状態(普図低確率状態))から該第一の有利度よりも前記有利度が高い第二の有利度である特別遊技状態(例えば、可変入賞口234が動作状態(扉部材234aが開状態))に制御状態を移行させる特別遊技移行制御手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225))と、
前記当否判定手段による前記当否判定が行われていない始動情報が該第一始動情報記憶手段と該第二始動情報記憶手段とのうちの該第一始動情報記憶手段にのみ記憶されている状態で、新たな始動情報が該第二始動情報記憶手段に記憶されると、該第二始動情報記憶手段に記憶された新たな始動情報に基づく当否判定の結果の報知を該第一始動情報記憶手段に既に記憶されていた始動情報に基づく当否判定の結果の報知よりも先に行う当否判定結果報知手段(例えば、特図2表示装置214や装飾図柄表示装置208)と、
前記当否判定手段が前記第一始動情報記憶手段に記憶されている始動情報に基づいて当否判定を行うよりも前に先読みする第一始動情報先読み手段(例えば、主制御部300のCPU304や特図先読み処理のステップS305の前半の処理)と、
前記当否判定手段による当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、当り)になるか否かの事前判定を前記第一始動情報先読み手段が先読みした始動情報を用いて、前記当否判定手段による当該始動情報に基づく当否判定の実行よりも前に行う第一事前判定手段(例えば、主制御部300のCPU304や特図先読み処理のステップS305の後半の処理)と、
前記当否判定の結果が前記第一事前判定手段による事前判定の結果に基づいて前記特定の当否判定結果になるかどうかを遊技者に事前に報知する第一予告報知(例えば、背景表示を用いた予告報知)を、前記当否判定手段による当否判定実行前の第一所定時期(例えば、第一予告報知の実行契機となる始動情報を導出してから該始動情報に基づく当否判定結果を報知するまでの期間内に設けられた特定の時期)から第一予告報知終了条件成立(例えば、第一予告報知を開始してから当該第一予告報知の実行契機となる始動情報に基づく特図変動遊技の次の特図変動遊技の開始後所定期間内に設けられた所定時刻(当該始動情報の消化(特図変動遊技終了))が経過すること、または、当該所定時刻の経過後に当該所定期間が経過すること)まで行う第一予告報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一予告報知手段が前記第一予告報知を行っている期間中に、前記当否判定結果報知手段が前記第二始動情報記憶手段に記憶された始動情報に基づく当否判定の結果の報知を行う場合(例えば、優先変動である特図2が変動停止表示した場合)であっても、該第一予告報知を継続して行う予告報知継続手段(例えば、第1副制御部400のCPU404や予告演出強制終了処理のステップS1107)と、
前記予告報知継続手段が前記第一予告報知の継続中(例えば、優先変動に基づく特図2変動遊技の割込みが生じた後)に、前記第一予告報知終了条件が不成立(例えば、第一予告報知を開始してから当該第一予告報知の実行契機となる始動情報に基づく特図変動遊技の次の特図変動遊技の開始後所定期間内に設けられた所定時刻(当該始動情報の消化することなく(特図変動遊技終了))の経過前、または、当該所定時刻の経過後であって当該所定期間の経過前)でも該第一予告報知終了条件とは異なる予告報知強制終了条件の成立(例えば、第1強制終了条件(優先変動に基づく特図2変動遊技の割込み後所定回数の特図変動遊技が実行されたこと)の充足(予告演出強制終了処理のステップS1103のYes)、あるいは、第2強制終了条件(優先変動に基づく特図2変動遊技が大当りに当選したこと)の充足(同処理のステップS1107のYes))で該第一予告報知を前記当否判定手段による当否判定実行前に強制終了させる予告報知強制終了手段(例えば、第1副制御部400のCPU404や先読み演出強制終了処理のステップS1105またはステップS1109)と、
を備えることを特徴とする。
上記パチンコ機100は、特図2優先変動の遊技台であって、特図1の先読み演出中に特図2が割り込み実行された場合であっても先読み演出を継続させ、所定条件が成立した場合には先読み演出を強制終了させることができる場合がある。
ところで、擬似連が継続すればするほど期待度が高くなると認識している遊技者は、先読み演出が長時間に亘って継続すると期待度が高くなると勘違いして先読み演出に対して過度に期待感を抱いてしまう。これにより、遊技者の期待感が高まり過ぎる場合がある。そうすると、射幸心が必要以上に煽られて、はずれの場合には遊技者に喪失感を必要以上に与えてしまう場合がある。また、特図1先読み演出の開始から特図1先読み演出の契機となる始動情報の消化までの遊技者のドキドキ感を長時間に亘って継続させると、遊技者は、このドキドキ感を維持できず当該特図1先読み演出を煩わしく感じ出し、特図1先読み演出の価値が低下してしまう場合がある。上記パチンコ機100によれば、所定時期で特図1先読み演出を強制終了できるので、特図1先読み演出の価値低下を防止することが可能になる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、所定時期で特図1先読み演出が強制終了されて長時間に亘って当該演出が必要以上に継続しないので、ドキドキ感が維持できた場合であっても、遊技者が負担に感じるのを防止できる。
保留表示が複雑な構成の場合には、特図1先読み演出の契機となる始動情報の位置を忘れてしまう遊技者は、当該特図1先読み演出中で大当りの期待のしどころが不明になる場合がある。また、特図1先読み演出を単純に構成している遊技台にあっては、代わり映えのしない演出が連続して実行されて当該特図1先読み演出の価値が低下する場合がある。上記パチンコ機100は、特図1先読み演出を開始して偶然に取得された特図2始動情報はある程度許容して遊技意欲を持続させ、許容範囲を超えて特図2始動情報が取得された場合には、特図1先読み演出を強制終了して特図1先読み連続演出の価値低下を防止できる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記当否判定の結果が前記第一事前判定手段による事前判定の結果に基づいて前記特定の当否判定結果になるかどうかを遊技者に事前に報知する第二予告報知(例えば、特図1の保留表示画像701a〜701dにおける刀を表した画像を用いた予告報知の開始)を、前記当否判定手段による当否判定実行前の第二所定時期(例えば、当該刀を表した画像を用いた予告報知の開始時または開始直後)から第二予告報知終了条件成立(例えば、当該刀を表した画像に対応する始動情報を消化(当否判定直前または当否判定時)したこと)まで行う第二予告報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208の保留表示領域801a〜801d)と、
を備え、
前記予告報知継続手段は、前記第一予告報知手段が前記第一予告報知を行っている期間中に、前記当否判定結果報知手段が前記第二始動情報記憶手段に記憶された始動情報に基づく当否判定結果を報知する際に該第一予告報知を継続して行うとともに、前記第二予告報知手段が前記第二予告報知を行っている期間中に、前記当否判定結果報知手段が前記第二始動情報記憶手段に記憶された始動情報に基づく当否判定結果を報知する際に該第二予告報知を継続して行い、
前記予告報知強制終了手段は、前記予告報知強制終了条件のうちの第一予告報知強制終了条件(例えば、第1強制終了条件(優先変動に基づく特図2変動遊技の割込み後所定回数の特図変動遊技が実行されたこと))が成立すると(例えば、予告演出強制終了処理のステップS1103のYes)、前記第一予告報知継続手段が継続している前記第一予告報知および前記第二予告報知継続手段が継続している前記第二予告報知のうちの前記第一予告報知のみを前記当否判定手段による当否判定実行前に強制終了する(例えば、予告演出強制終了処理のステップS1105)、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、先読み結果情報に基づいて特図1先読み演出を実行するとともに保留表示画像も変化させ、特図1先読み演出は強制終了するが保留表示画像は表示を継続できる場合がある。これにより、例えばたまたま「ぶどう」が発生して特図2変動遊技が割り込み実行されたような場合に、特図1先読み演出の強制終了後も善意の遊技者を楽しませることが可能になる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、特図1先読み演出の強制終了後も期待できる始動情報が分かるので、当該強制終了による「連続演出への悪いイメージ」を払拭可能となる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記予告報知強制終了手段は、制御状態が前記通常遊技状態から前記特別遊技状態に移行することが決定すると、前記予告報知強制終了条件のうちの第二予告報知強制終了条件(例えば、第2強制終了条件(優先変動に基づく特図2変動遊技が大当りに当選したこと)が成立したとして(例えば、予告演出強制終了処理のステップS1107のYes)、前記第一予告報知継続手段が継続している前記第一予告報知および前記第二予告報知継続手段が継続している前記第二予告報知の両方を前記当否判定手段による当否判定実行前に強制終了する(例えば、予告演出強制終了処理のステップS1109)、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、特図2変動遊技が大当りに当選すると、第1先読み演出および第2先読み演出の両方を強制終了することができる場合がある。特図1先読み演出の強制終了によるガッカリ感よりも大当りによる喜びの方が勝るので、特図1先読み演出の強制終了の条件に遊技者が有利な大当りを設けることにより、他の条件成立による強制終了の悪いイメージを軽減できる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記当否判定手段が前記第二始動情報記憶手段に記憶されている始動情報に基づいて当否判定を行うよりも前に先読みする第三始動情報先読み手段(例えば、主制御部300のCPU303や特図先読み処理のステップS302の前半の処理)と、
前記当否判定手段による当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、当り)になるかどうかの事前判定を前記第三始動情報先読み手段が先読みした始動情報を用いて、前記当否判定手段による当該始動情報に基づく当否判定の実行よりも前に行う第三事前判定手段(例えば、主制御部300のCPU303や特図先読み処理のステップS302の後半の処理)と、
前記当否判定の結果が前記第三事前判定手段による事前判定の結果に基づいて前記特定の当否判定結果になるかどうかを遊技者に事前に報知する第三予告報知(例えば、特図2の保留表示画像701a〜701dにおける刀を表した画像を用いた予告報知の開始)を、前記当否判定手段による当否判定実行前の第三所定時期(例えば、特図2の保留表示702a〜702dを用いた予告報知の開始)から第三予告報知終了条件成立(例えば、当該刀を表した画像に対応する始動情報を消化(当否判定直前または当否判定時)したこと)まで行う第三予告報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208の保留表示領域802a〜802d)と、
を備え、
前記第三予告報知手段は、前記予告報知継続手段が前記第一予告報知を継続していない期間のみに前記第三予告報知を実行する
ことを特徴とする。
特図1先読み演出を強制終了する前にさらなる特図先読み演出等が行われると、当該特図先読み演出が分かり難くなり、演出の価値が低下する場合ある。また、特図先読み演出中のさらなる特図先読み演出の実行を特典にすると、遊技店や開発メーカ側が意図しない遊技方法で遊技されてしまう場合があり、この意図しない遊技方法がエスカレートして不正改造行為につながる恐れがある。また、特図1先読み演出を強制終了した後にさらなる特図先読み演出等が行われると、特図2始動口232に不正入球させた遊技者を楽しませてしまうため、遊技店や開発メーカ側が意図しない遊技方法で遊技されてしまう場合があり、この意図しない遊技方法がエスカレートし、さらなる不正改造行為につながる恐れある。上記パチンコ機100は、特図1先読み演出の強制終了前あるいは強制終了後のいずれであっても、割り込みした特図2始動情報に基づいて特図先読み演出等を実行しないようになっているので、当該不正改造行為を防止できる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第一予告報知強制終了条件は、前記第一事前判定手段が前記第一予告報知を行う契機となる始動情報の事前判定をした後である特定時期(例えば、背景表示を用いた予告報知を用いた演出開始の契機となる熱い保留の先読み後、該保留に係る始動情報を当否判定するまでの間のある時期)から所定期間(例えば、優先変動に基づく特図2変動遊技の割込み後、所定回数の特図変動遊技が実行されるまでの期間)経過したことに基づいて成立する、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、特図2変動遊技が大当りに当選すると、第1先読み演出および第2先読み演出の両方を強制終了することができる場合がある。これにより、特図1先読み演出に対する興趣低下を防止することができる場合ある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記第二始動領域に遊技球が進入可能である開状態と、前記第二始動領域に遊技球が進入不能又は困難である閉状態とのいずれかの状態を取り得るように構成されている可変部材(例えば、羽根部材232a)と、
所定条件が成立(例えば、普図変動遊技に当選)に基づいて、前記可変部材を前記閉状態から前記開状態にさせる制御を行う可変部材開閉制御手段(例えば、CPU304、普図状態更新処理(ステップS221))と、
所定の報知動作を行う報知手段(例えば、演出用ランプ250a〜250dおよびスピーカ120)と、
前記可変部材開閉制御手段が前記可変部材を前記閉状態にさせる制御を行っている状態(例えば、電チュー開放許可オフ状態や電チュー開閉オフ状態)において、第一の個数の遊技球が前記第二始動領域に進入すると第一報知動作態様(例えば、第1報知動作態様による第三異常報知動作)を実行するように前記報知手段を制御する報知動作制御手段(例えば、CPU404、図39に示す異常報知動作処理)と
を備えていることを特徴とする。
当該パチンコ機100によれば、特図2始動口232に不正入球した場合に報知手段が特定の報知動作を行うことができる場合がある。当該報知動作により、特図2変動遊技が割り込んでいることに気付いていない遊技者に対してこの割り込みを気付かせることができるので、特図1先読み演出の強制終了を未然に防いで連続演出を楽しませることが可能になる場合がある。また、遊技店や開発メーカ側が意図しない遊技方法で遊技を行っている遊技者に対する抑止力になる場合ある。
特図2割込みを不正行為とみなして連続演出を直ちに強制終了させると、善意の遊技者(偶然による特図2割込み)に対して不快感を与えてしまう恐れがある。これに対し、当該パチンコ機100によれば、特図2変動遊技の割り込み実行が発生しても、所定回数は異常報知による警告が可能であるとともに、直ちに特図1先読み演出が終了することもない。これにより、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、善意の遊技者に不快感を与えることを防止できる場合がある。
(7)第一始動領域(例えば、特図1始動口230)および第二始動領域(例えば、特図2始動口232)を有する始動領域に遊技球が進入した場合に始動情報(例えば、当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組)を導出する始動情報導出手段(例えば、乱数値生成回路318や入賞受付処理(ステップS217))と、
前記第二始動領域に遊技球が進入可能である開状態と、前記第二始動領域に遊技球が進入不能又は困難である閉状態とのいずれかの状態を取り得るように構成されている可変部材(例えば、羽根部材232a)と、
第一所定条件の成立(例えば、普図変動遊技に当選)に基づいて、前記可変部材を前記閉状態から前記開状態にさせる制御を行う可変部材開閉制御手段(例えば、CPU304、普図状態更新処理(ステップS221))と、
前記始動情報導出手段が導出した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、当り)であることに基づいて、遊技者に対する有利度が第一の有利度である通常遊技状態(例えば、可変入賞口234が非動作状態(扉部材234aが閉状態)または非電サポ状態(普図低確率状態))から該第一の有利度よりも前記有利度が高い第二の有利度である特別遊技状態(例えば、可変入賞口234が動作状態(扉部材234aが開状態))に制御状態を移行させる特別遊技移行制御手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225))と、
第二所定条件の成立(例えば、特図変動遊技後の停止図柄が特図Aまたは特図Bに係る大当り遊技終了後)に基づいて、前記特別遊技状態から、前記通常遊技状態と比較して前記可変部材が相対的に前記開状態となり易い特定遊技状態(例えば、電サポ状態(普図高確率状態))に制御状態を移行させる特定遊技移行制御手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225)や特図1状態更新処理(ステップS227))と、
を備えた遊技台であって、
所定の報知動作を行う報知手段(例えば、演出用ランプ250a〜250dおよびスピーカ120)と、
前記可変部材開閉制御手段が前記可変部材を前記閉状態にさせる制御を行っている状態(例えば、電チュー開放許可オフ状態や電チュー開閉オフ状態)において、
前記特定遊技状態中に第一の個数(例えば、1個)の遊技球が前記第二始動領域に進入すると第一異常報知動作(例えば、第2報知動作態様による異常報知動作)を実行し、前記通常遊技状態中に前記第一の個数よりも多い第二の個数(例えば、2個)の遊技球が前記第二始動領域に進入すると第二異常報知動作(例えば、第2報知動作態様による異常報知動作)を実行するように前記報知手段を制御する報知動作制御手段(例えば、CPU404、図39に示す異常報知動作処理)と
を備えていることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、異常報知動作による処理負担を軽減することができる場合がある。また、異常報知動作による処理負担を軽減させることにより遊技台が安定動作する結果、遊技台の長期稼働が可能になって遊技台の入れ替えによるコスト低減を図ることができる場合がある。当該構成を備えたパチンコ機100を採用することによるコスト低減分を遊技者に還元できるので、遊技店のサービス向上が図れる場合がある。
パチンコ機100は、非電サポ時に電チューへの入球が困難になるように構成されているため、非電サポ時の電チューへの不正入球は遊技店員や遊技者が目視で確認し易い場合がある。また、非電サポ時には電チューへの入球が困難であるため、非電サポ時に賞球払出数が多いと、遊技店員は不正入球が生じていることを認識できる場合がある。また、遊技店員が直接声をかけると、遊技店員の検査が厳しい遊技店であると印象付けることができ、その結果、不正行為が行われ難い健全な遊技店作りが可能になる場合がある。一方、パチンコ機100は、電サポ時は電チューへの入球が容易になるように構成されているため、電サポ時の電チューへの不正入球は遊技店員が目視で確認し難い場合がある。このため、電サポ時は、正規の入球であるのか否かの判断が困難になる場合がある。また、電サポ時は、電チューへの不正入球に基づく賞球払出であるのか、あるいは、大当り時の賞球払出の残りであるのかの判断も困難になる場合がある。当該構成を備えたパチンコ機100は非電サポ時と比較して電サポ時に、遊技店員や遊技者がより認識し易い異常報知を早期に実行できるので、不正入球に伴う被害を最小限に抑えることが可能になる場合がある。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、不正入球を遊技店員が認識した上で、エラー報知(第一異常報知動作)がなされるまで不正行為者に自力で更生する機会を与えることができる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、偶然の不正入球であるのか、故意による不正入球であるのかを遊技店員の判断に任せて営業を円滑にさせることにより、遊技店のサービス向上が図れる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、異常報知を実行するための不正入球数を制御状態に応じて変更できるので、パチンコ機100の制御状態や不正入球数に関わらず騒々しい異常報知を常に実行することを防止できる場合がある。これにより、遊技者が異常報知を煩わしく感じることが少なくなるので、興趣の向上を図ることができる場合がある。
(8)上記パチンコ機100であって、
前記可変部材開閉制御手段が前記可変部材を前記閉状態にさせる制御を行っている状態(例えば、電チュー開放許可オフ状態や電チュー開閉オフ状態)において、
前記報知動作制御手段は、前記通常遊技状態中に前記第一の個数の遊技球が前記第二始動領域に進入すると前記第二異常報知動作よりも相対的に報知動作時間の短い第三異常報知動作(例えば、第1報知動作態様による異常報知動作)を実行するように前記報知手段を制御する
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、非電サポ中では段階的に異常報知動作を変更できる場合がある。当該構成を備えたパチンコ機100は、非電サポ中に所定数より少ない数の不正入球が検出されると相対的に短い時間で異常報知動作を実行する。異常報知動作の時間が短いため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている所定の演出を必要以上に妨害することなく不正入球を確認し易くなり、遊技店員が検査し易くなる場合がある。さらに、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、異常報知(第一異常報知動作)の前に警告報知としての機能を発揮する異常報知(第二異常報知動作)がなされるため、不正行為者が自力で更生し易くなる場合がある。
(9)上記パチンコ機100であって、
遊技領域に放出された遊技球の流下経路として、相互に打ち分け可能な第一経路(例えば、左打ちのルートA)と第二経路(例えば、右打ちのルートB)とを有し、
前記第一始動領域は前記第二経路と比較して前記第一経路を通過する前記遊技球が相対的に進入し易い位置に配置され、
前記第二始動領域は前記第一経路と比較して前記第二経路を通過する前記遊技球が相対的に進入し易い位置に配置されている、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一および第二始動領域は、第一経路を通過する遊技球は第一始動領域に進入し易く、第二経路を通過する遊技球は第二始動領域に進入し易くなるように限定して配置されている。非電サポ時に第二経路側に遊技球をあえて打ち分けることにより、非電サポ時の電チューへの不正入球が確認し易くなる場合がある。
(10)上記パチンコ機100であって、
第一図柄を停止表示可能な第一図柄表示部(例えば、特図1表示装置212)と、
第二図柄を停止表示可能な第二図柄表示部(例えば、特図2表示装置214)と、
遊技球が前記第一始動領域に進入した場合に前記始動情報のうちの第一始動情報(例えば、特図1用当り判定用乱数値および特図1用当り時用特図決定用乱数値の組)を導出する第一始動情報導出手段(例えば、乱数値生成回路318や入賞受付処理(ステップS217))と、
遊技球が前記第二始動領域に進入した場合に前記始動情報のうちの第二始動情報(例えば、特図2用当り判定用乱数値および特図2用当り時用特図決定用乱数値の組)を導出する第二始動情報導出手段(例えば、乱数値生成回路318や入賞受付処理(ステップS217))と、
所定の変動表示時間に亘って前記第一図柄を変動表示させた後、前記第一始動情報に基づく当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を前記第一図柄表示部上で行う第一図柄表示制御手段(例えば、CPU304や特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
所定の変動表示時間に亘って前記第二図柄を変動表示させた後、前記第二始動情報に基づく当否判定結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を前記第二図柄表示部上で行う第二図柄表示制御手段(例えば、CPU304や特図2関連抽選処理(ステップS229))と、
を備えることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一図柄表示部(特図1表示装置212)および第二図柄表示部(特図2表示装置214)において実行されている図柄変動停止表示に着目することにより、第一始動領域(特図1始動口230)や第二始動領域(特図2始動口232)に遊技球が進入しているか否かを確認できる場合がある。また、第二図柄表示部での図柄変動停止表示は非電サポ中では実行され難いので、遊技者や遊技店員が非電サポ時に第二図柄表示部において頻繁に実行されている図柄変動停止表示に気付くことにより、不正入球が生じている可能性のあることを容易に発見できる場合がある。
また、非電サポ時に第二始動領域(特図2始動口232)に入球すると特定の演出(特図2専用演出)が行われるよう構成されている遊技台にあっては、遊技者や遊技店員は、特図2専用演出が実行されることにより不正入球が生じていることを早期に確認できる場合がある。さらに、非電サポ時に特図2変動遊技の保留が多く溜まっているのは不自然であるため、特図2保留数を表示するように構成されている遊技台にあっては、遊技者や遊技店員は、非電サポ時に多くの特図2保留数が表示されていることにより不正入球が生じていることを特に確認し易くなる場合がある。
(11)上記パチンコ機100であって、
所定のエラー(例えば、賞球払出エラー、振動検知、磁石検知)を検知可能なエラー検知手段(例えば、デバイス監視処理(ステップS237))を備え、
前記報知動作制御手段は、現在の制御状態が前記特定遊技状態および前記通常遊技状態のいずれの状態であっても、前記エラー検知手段が前記所定のエラーを検知すると第四異常報知動作(例えば、第3報知動作態様による異常報知動作)を実行するように前記報知手段を制御する、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、不正入球以外の他の異常(エラー)に基づく異常報知態様は電サポ中と非電サポ中とで同じ態様になる。不正入球以外の異常(エラー)は、不正入球の場合と比較して非電サポ時と電サポ時とにおける確認のし易さが変わらないので、同一の異常報知態様にすることにより、遊技店員がエラー対応し易くなる結果、遊技店のサービス向上が図れる場合がある。また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、不正入球に基づく異常報知態様とそれ以外の要因に基づく異常報知態様とが異なるので、遊技店員は異常報知態様によりエラーの内容を予測でき、エラー対応し易くなる結果、遊技店のサービス向上が図れる場合がある。
ところで、非電サポ時も警告報知をせずに直ちにエラー報知する構成の遊技台は、善意の遊技者による偶然の不正入球時の処理負担が大きくなる場合がある。また、エラー報知により、善意の遊技者や周囲の遊技客の遊技に支障をきたす恐れがある。他方、非電サポ時および電サポ時のいずれも警告報知をしてからエラー報知を実行する構成の遊技台は、電サポ時の不正入球を遊技店員の目視で確認するのは困難であって不正改造が発見され難くなるので、不正行為者に不正改造の対象として狙われ易くなる場合がある。
これに対し、本実施の形態によるパチンコ機100は、不正入球が検出された場合に、電サポ時には遊技者や遊技店員が気付き易い異常報知動作を実行し、非電サポ時には所定数以上の不正入球が検出されるまでは遊技者が煩わしいと感じない程度の短時間の警告報知としての機能を発揮する異常報知動作を実行するように構成されている。これにより、本実施の形態によるパチンコ機100は、エラー報知により善意の遊技者や周囲の遊技客の遊技に支障をきたす恐れを防止するとともに、不正行為者に不正改造の対象として狙われ難くなる場合がある。
本発明は、上記実施の形態に限らず、種々の変形が可能である。
上記第1の実施の形態では、特図変動遊技の変動回数が第1強制終了条件の対象とされ、大当りに当選することまたは変動時間の相対的に長いはずれであることが第2強制終了条件の対象とされているが、本発明はこれに限られない。例えば、電断復電が第1および/または第2強制終了条件に設定されていてもよい。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、瞬停(瞬間停電)したことを遊技者を介して遊技店員が知ることができたり、遊技店員が瞬停を知るきっかけを与えたりすることができる場合がある。
上記第1の実施の形態によるパチンコ機100は、特図先読み処理において当りの有無を事前判定するとともに停止図柄の種別も判定するようになっているが、停止図柄の種別を判定しなかったり判定しても無視する(例えば、先読み結果記憶部に記憶しない、あるいは、第1副制御部400に当該判定結果の情報を送信しない)ようになっていてもよい。抽選
上記第1の実施の形態によるパチンコ機100は、大当りの種類に応じて予告演出の内容を割り振るように構成されていないが、大当りの種類に応じて予告演出の内容を割り振るように構成されていてもよい。また、上記第1の実施の形態によるパチンコ機100は、予告演出を行う確率がいずれの大当りでも同じに設定されているがこれに限られず、例えば大当りに係る停止図柄に応じて予告演出を行なう確率が異なるように設定されていてもよい。
上記第1の実施の形態では、第1強制終了条件は第1先読み演出中に実行される特図変動遊技の変動回数に対応付けて設定されているが、本発明はこれに限られない。第1強制終了条件は、第1先読み演出の実行契機となる始動情報の事前判定後であって当該始動情報の当否判定実行前の期間内であれば、特図変動遊技とは無関係に当該期間内で第1先読み演出の開始時期と終了時期とを設定したり、開始時期と特図変動遊技の回数とを組み合わせたり、特図変動遊技の回数と終了時期とを組み合わせたりしてもよい。
上記第2の実施の形態における異常動作制御処理では、パチンコ機100は、第1副制御部400が主制御部300から送信されたコマンドに基づいて不正入球検出の有無や不正入球数を判定するように構成されているが、本発明はこれに限られない。例えば、不正入球検出の有無は主制御部300が判定し、主制御部300が不正入球が検出されたことおよび検出された不正入球数を示す情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が当該コマンドに基づいて図39に示す異常動作制御処理を実行するように、パチンコ機100は構成されていてもよい。また、異常動作制御処理は、主制御部300がステップS1201乃至ステップS1207までの処理を実行し、次いで第2報知動作態様による第一異常報知動作、第2報知動作態様による第一異常報知動作および第1報知動作態様による第三異常報知動作のいずれかの情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が当該コマンドに基づいて異常報知動作を実行するようになっていてもよい。
上記第1の実施の形態では、第三予告報知(例えば、特図2の大当りに係る保留表示画像を予告による表示態様(例えば刀の画像)での表示)は、第一予告報知中(例えば吉宗ゾーン実行中)に特図2変動遊技が割込み実行された場合に、当該第一予告報知が継続している期間に実行しないようになっているが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、特図2変動遊技の割込み実行であるか否かによらず、第一予告報知を実行していない期間のみに第三予告報知を実行するようになっていてもよい。
上記第2の実施の形態では、第一異常報知動作と第二異常報知動作はいずれも、第2報知動作態様が選択されるようになっているが、本発明はこれに限られない。第一異常報知動作および第二異常報知動作は、例えば遊技者や遊技店員が第1報知動作態様よりも認識し易い報知態様であれば異なる報知動作態様であってもよい。
上記第2の実施の形態では、電チュー開閉オフ期間は、特図2始動口232への遊技球の進入を不正入球とする期間として設定されているが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100が普図始動口228を遊技球が進入しただけで当否判定せずに電チュー開閉許可状態をオン状態とするように構成されている場合には、特図2始動口232への遊技球の入球の検出時が電チュー開閉オフ期間であっても電チュー開放許可オン状態であれば、当該遊技球の入球は不正入球でないと判定するように構成されていてもよい。
上記第2の実施の形態では、不正入球数を累積加算するとともに不正入球数を0にリセットする所定期間は、主制御部300のCPU304が羽根部材232aを閉鎖状態にさせる制御を行っている状態であると判定してから当該状態が終了したと判定する期間に設定されているが、本発明はこれに限られない。例えば、当該所定期間として、大当りに当選してから次の大当りに当選するまでの期間、図柄変動停止表示期間、あるいは1球目の不正入球から所定時間が経過するまでの期間であってもよい。また、これらの期間を組み合わせて複数の期間を所定期間に設定してももちろんよい。
上記第2の実施の形態の実施例によるパチンコ機100は、演出可動体や遮蔽装置を備えていないが、本発明はこれに限られず、演出可動体や遮蔽装置を所定領域に備えていてももちろんよい。
上記第2の実施の形態のパチンコ機100は、制御状態および不正入球数に応じて異常報知動作態様を異ならせているが本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は制御状態によらず不正入球数のみに応じて異常報知動作態様が異なるように構成されていてもよい。例えば、図39に示す異常報知動作処理において、ステップS1203およびステップS1205の処理をせずに、ステップS1201において不正入球があったと判定されたらステップS1207に移行するように構成されていてもよい。これにより、パチンコ機100の制御状態が例えば電サポ中および非電サポ中のいずれであっても、所定数(例えば2個)に満たない第一の個数(例えば1個)の不正入球があったと判定された場合には、第1報知動作態様による第三異常報知動作が実行され(ステップS1210)、所定数以上の不正入球があったと判定された場合には第2報知動作態様による第二異常報知動作が実行されるようになる。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100について図53乃至図60を用いて説明する。本実施の形態によるパチンコ機100は、図1乃至図52を用いて説明した第1および第2の実施の形態によるパチンコ機100の構成や制御系と同様の構成や制御系を有している。
図53は、本実施の形態によるパチンコ機100で生じるエラーの一覧を示すテーブルである。当該テーブルは、左から1列目「エラーの種類」、2列目に「エラーの原因」、3列目に「エラーの報知」、4列目に「エラー中の遊技機の状態」、5列目に「措置」の項目で構成されている。当該テーブルの1列目の「エラーの種類」はパチンコ機100で生じ得るエラーの種類を示している。本実施の形態によるパチンコ機100では、「扉開放エラー」、「異常入賞エラー1」、「異常入賞エラー2」、「不正入賞エラー」および「磁気エラー(磁石検出)」の5種類のエラーが生じ得る。
当該テーブルの2列目の「エラーの原因」は各エラーが生じる原因を示している。「扉開放エラー」は扉(例えば、前面枠扉106)の開放をセンサ(例えば、前面枠扉開放センサ)が検出した場合に生じる。「異常入賞エラー1」は普電役(電チュー)作動終了後から2秒経過以降に特図2始動口232への5個の遊技球の入賞を所定の球検出センサが検出した場合に生じる。「異常入賞エラー2」は普電役(電チュー)作動終了後から2秒経過以降に特図2始動口232への20個の遊技球の入賞を所定の球検出センサが検出した場合に生じる。「不正入賞エラー」は特電役(可変入賞口234の扉部材234a)作動終了後から2秒経過以降に可変入賞口234への5個の遊技球の入賞を所定の球検出センサが検出した場合に生じる。「磁気エラー」は各種センサ320に含まれる磁気検出センサが磁気を検出した場合に生じる。
当該テーブルの3列目の「エラーの報知」は各エラー発生時のエラー報知の態様を示している。「扉開放エラー」の発生時にパチンコ機100は、表示装置(例えば、装飾図柄表示措置208)に所定のエラー報知画像である「表示1」を表示し、枠ランプ122を点滅させ、所定のエラー報知音である「効果音1」をスピーカ120から出力する。「異常入賞エラー1」の発生時にパチンコ機100は、表示装置に所定のエラー報知画像である「表示2」を表示し、枠ランプ122を点滅させる。「異常入賞エラー2」の発生時にパチンコ機100は、表示装置に所定のエラー報知画像である「表示3」を表示し、枠ランプ122を点滅させ、所定のエラー報知音である「効果音2」をスピーカ120から出力する。「不正入賞エラー」の発生時にパチンコ機100は、表示装置に所定のエラー報知画像である「表示4」を表示し、枠ランプ122を点滅させ、所定のエラー報知音である「効果音3」をスピーカ120から出力する。「磁気エラー」の発生時にパチンコ機100は、表示装置に所定のエラー報知画像である「表示5」を表示し、枠ランプ122を点滅させ、所定のエラー報知音である「効果音4」をスピーカ120から出力する。なお、上述の枠ランプ122の点滅は、複数のエラーで共通の点滅パターンであっても良いし、各エラー毎に予め定められた固有のパターンであっても良い。
当該テーブルの4列目の「エラー中の遊技機の状態」は各エラー発生中におけるパチンコ機100の状態を示している。「扉開放エラー」が発生中にパチンコ100の状態変化は無い。「異常入賞エラー1」が発生中にパチンコ100の状態変化は無く、特図2始動口232への5個の遊技球の入賞は有効と判断される。「異常入賞エラー2」が発生中にパチンコ100の状態変化は無く、特図2始動口232への20個の遊技球の入賞は有効と判断される。「不正入賞エラー」が発生中のパチンコ100の状態変化は無く、可変入賞口234への5個の遊技球の入賞は無効と判断される。「磁気エラー」が発生中のパチンコ100の状態は遊技停止になる。
当該テーブルの5列目の「措置」は各エラー発生後のパチンコ機100が各エラーに対しどのように対処するのかを示している。「扉開放エラー」の発生後のパチンコ機100は、扉が閉鎖されたことをセンサが検出してから30秒経過後にエラー報知を自動的に解除する。「異常入賞エラー1」の発生後のパチンコ機100は、エラー報知開始から5秒経過後にエラー報知を自動的に解除する。「異常入賞エラー2」の発生後のパチンコ機100は、エラー報知開始から5秒経過後にエラー報知を自動的に解除する。「不正入賞エラー」の発生後のパチンコ機100は、電断するまで継続してエラー報知を行う。「磁気エラー」の発生後のパチンコ機100は、電断するまで継続してエラー報知を行う。つまり、パチンコ機100においては、自動的に解除されるエラー報知と、店員による操作が行われない限り解除がされないエラー報知との2種類のエラー報知がある。
次に、図54を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の先読み予告について説明する。図54は、本実施の形態によるパチンコ機100が実行する先読み予告の一覧を示すテーブルである。当該テーブルは、左から1列目に「予告系統」、2列目に「予告名称」、3列目に「報知態様」の項目で構成されている。当該テーブルの1列目の「予告系統」はパチンコ機100で実行される先読み予告の系統を示している。本実施の形態によるパチンコ機100には、先読み予告の系統として、装飾図柄表示装置208の保留表示領域801a〜801d、802a〜802dに表示される保留表示画像を用いた「保留アイコン系」、装飾図柄表示装置208に表示させる画像や、スピーカ120で再生されるBGMを変化させる「先読みゾーン系」、ステージ(演出モード)に基づいた予告を行う「ステージ依存系」、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに特定の装飾図柄を停止表示させる「チャンス目系」が設けられている。
当該テーブルの2列目の「予告名称」は、先読み予告の各系統に設けられている予告の名称を示している。「保留アイコン系」には、「デフォルト」、「米俵」、「小判」、「刀」、「千両箱」の予告が設けられている。当該テーブルの3列目の「報知態様」の欄が示すように、「デフォルト」の場合には保留アイコン(保留表示画像)として「●」の保留表示画像が装飾図柄表示装置208の保留表示領域801a〜801d、802a〜802dのいずれかに表示される。「米俵」の場合には保留アイコンとして「米俵」を表す保留表示画像が保留表示領域801a〜801d、802a〜802dのいずれかに表示されるとともに枠ランプ122が所定の報知態様である「点灯1」の態様で点灯され、スピーカ120で「SE(Sound Effect)1」が再生される。「小判」の場合には保留アイコンとして「小判」を表す保留表示画像が保留表示領域801a〜801d、802a〜802dのいずれかに表示されるとともに枠ランプ122が所定の報知態様である「点灯2」の態様で点灯され、スピーカ120で「SE2」が再生される。「刀」の場合には保留アイコンとして「刀」を表す保留表示画像が保留表示領域801a〜801d、802a〜802dのいずれかに表示されるとともに枠ランプ122が所定の報知態様である「点灯3」の態様で点灯され、スピーカ120で「SE3」が再生される。「千両箱」の場合には保留アイコンとして「千両箱」を表す保留表示画像が保留表示領域801a〜801d、802a〜802dのいずれかに表示されるとともに枠ランプ122が所定の報知態様である「点灯4」の態様で点灯され、スピーカ120で「SE4」が再生される。
本実施の形態によるパチンコ機100が実行する「保留アイコン系」の「米俵」、「小判」、「刀」及び「千両箱」による先読み予告は、保留表示画像の表示と、枠ランプ122の点灯と、SEの再生との3個の要素を組み合わせてそれぞれ構成されている。
また、「先読みゾーン系」には、「吉宗ゾーン」、「真・吉宗ゾーン」が設けられている。当該テーブルの3列目の「報知態様」の欄が示すように、「吉宗ゾーン」の場合には、表示装置(例えば、装飾図柄表示装置208)に予告画像である「表示1」が表示され、枠ランプ122が所定の報知態様である「点灯5」の態様で点灯され、スピーカ120で「BGM1」が再生される。「真・吉宗ゾーン」の場合には、表示装置に予告画像である「表示2」が表示され、枠ランプ122が所定の報知態様である「点灯6」の態様で点灯され、スピーカ120で「BGM2」が再生される。
本実施の形態によるパチンコ機100が実行する「先読みゾーン系」の「吉宗ゾーン」および「真・吉宗ゾーン」による先読み予告は、予告画像の表示と、枠ランプ122の点灯と、BGMの再生との3個の要素を組み合わせてそれぞれ構成されている。
「ステージ依存系」の先読み予告は、本実施の形態によるパチンコ機100に設けられた、吉宗ステージ、爺ステージまたは姫ステージに対応した画像を表示して予告を行う。「ステージ依存系」には、吉宗ステージに対応する「戦」、爺ステージに対応する「バカンス」、姫ステージに対応する「ライブ」の予告が設けられている。当該テーブルの3列目の「報知態様」の欄が示すように、「戦」の場合には、表示装置(例えば、装飾図柄表示装置208)に予告画像である「表示3」が表示され、保留アイコンの表示態様が吉宗ステージに対応した態様に変更される。「バカンス」の場合には、表示装置に予告画像である「表示4」が表示され、保留アイコンの表示態様が爺ステージに対応した態様に変更される。「ライブ」の場合には、表示装置に予告画像である「表示5」が表示され、保留アイコンの表示態様が姫ステージに対応した態様に変更される。
本実施の形態によるパチンコ機100が実行する「ステージ依存系」の「戦」、「バカンス」および「ライブ」による先読み予告は、予告画像の表示と、保留表示画像の表示との2個の構成要素を組み合わせてそれぞれ構成されている。
「チャンス目系」には「チャンス目」の予告が設けられている。当該テーブルの3列目の「報知態様」の欄が示すように、「チャンス目」場合には、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域での停止表示時の図柄組合せとして特定の装飾図柄組合せが停止表示させる。
本実施の形態によるパチンコ機100は、各先読み予告の実行可否や実行態様(報知態様)を特図変動遊技の当否判定結果または所定の演出抽選に基づいて決定する。また、本実施の形態によるパチンコ機100は、「予告系統」の異なる複数の先読み予告を複合して行うことができる。例えば、図54に示す例では、「保留アイコン系」の先読み予告と「先読みゾーン系」の先読み予告とを複合して行うことができる。また、本実施の形態によるパチンコ機100には、複合して行うことのできない先読み予告が設けられていてもよい。例えば、図54に示す例では、「先読みゾーン系」の先読み予告と「ステージ依存系」の先読み予告とを複合して行うことができない。また、パチンコ機100には、ある一つの系統の先読み予告とは複合可能であり、また別の系統の先読み予告とは複合不可能な系統の先読み予告を備えていてもよい。例えば、図54に示す例では、「先読みゾーン系」の先読み予告と「保留アイコン系」の先読み予告とは複合可能であり、「先読みゾーン系」の先読み予告と「ステージ依存系」の先読み予告とは複合不可能になっている。また、パチンコ機100の先読み予告の各要素は、複数の系統に跨って実行するように構成されていてもよい。また本実施の形態によるパチンコ機100は、図54に示す以外の先読み予告を実行可能なように構成されていてもよい。
次に、本実施の形態の実施例1によるパチンコ機100について図55および図56を用いて説明する。図55(a)〜図56(c)は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208の表示状態等を図上方から下方への時系列でそれぞれ示している。また、図55(a)〜図56(c)には、装飾図柄表示装置208、特図1変動遊技の保留状態を示す特図1保留ランプ218および特図1変動遊技を表示する特図1表示装置212並びに特図2変動遊技の保留状態を示す特図2保留ランプ220および特図2変動遊技を表示する特図2表示装置214並びにパチンコ機100の概略外観およびスピーカ120が示されている。図55(a)〜図56(c)では理解を容易にするため、装飾図柄表示装置208、第1特図保留ランプ218、特図1表示装置212、第2特図保留ランプ220、特図2表示装置214の相対的な配置関係が図3の図示に対して異ならせて示されている。図55(a)〜図56(c)にはそれぞれ、左側に装飾図柄表示装置208が示され、装飾図柄表示装置208の右下方に特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220が並んで示され、その下方に特図1表示装置212および特図2表示装置214が並んで示され、右側にパチンコ機100の概略外観が示され、その左下方にスピーカ120が示されている。本実施の形態によるパチンコ機100は、各先読み予告に対し、予告報知の種類の出現率や大当り信頼度等が予め定められていても良い。また、先読み予告は、予告の対象となる特図変動遊技が大当りになる場合に実行されるものに限らず、例えば、予告の対象となる特図変動遊技がはずれであっても、所定の演出抽選に当選した場合に行われるものであっても良い。逆に、先読み予告は、大当りになる場合に必ず実行されるものであっても良い。
図55(a)に示すように、特図1表示装置212が特図1変動遊技を実行するとともに、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域には装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が実行されている。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに設けられた特図1用保留表示領域801a〜801cには、デフォルト表示の保留表示画像701a〜701cがそれぞれ表示され、特図1保留ランプ218の3個のLEDが点灯し、特図1変動遊技が合計3個保留されていることが報知されている。また、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2用保留表示領域801a〜801dのいずれにも保留表示画像は表示されず、特図2保留ランプ220の4個のLEDが消灯されている。なお、特図2表示装置214には、以前に実行された特図2変動遊技に係る停止図柄「特図I」が停止表示され続けている。また、通常変動時のBGMがスピーカ120で再生されている。また、枠ランプ122は消灯されている。
この特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が1個入球し、特図1始動情報が1個取得され、図55(b)に示すように、特図1保留ランプ218の4個のLEDは赤色に発光して点灯状態となる。また、取得された特図1始動情報は先読みされる。主制御部300は、取得された特図1始動情報を例えば大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)と事前判定し、「先読み結果4」に「特図A」を記憶する。さらに、主制御部300は、この事前判定結果の情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。
当該コマンドを受信した第1副制御部400は、先読み予告として、枠ランプ122とスピーカ120とを用いて第一の連続予告を実行する。図55(b)に示すように、本実施例の第一の連続予告では、枠ランプ122を所定の色(例えば、赤色)に点灯させ、通常変動のBGMとともに「刀」の先読み予告時に用いられる「SE3」がスピーカ120で再生される。このように本実施例での第一の連続予告は、枠ランプ122の点灯と、「SE3」の再生との2つの要素を組み合わせて実行される。
また、当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図1用保留表示領域801dに、先読み予告の第二の連続予告としての保留表示画像701dを表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。特図1始動情報の先読み結果は大当りであるため、「刀」を表した保留表示画像701dが保留表示領域801dに表示される。連続予告は、複数の特図変動遊技に跨って連続的に実行される予告である。
特図1始動口230への遊技球の入球後に、例えば、図55(c)に示すように、前面枠扉106が開放される。前面枠扉開放センサが前面枠扉106の開放を検出すると、パチンコ機100の主制御部300は、扉開放エラーが発生したと判断し、扉開放エラーが発生したことの情報を含むコマンドを第1副制御部400に出力する。
当該コマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208、枠ランプ122およびスピーカ120を制御してエラーの報知を行う。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d上方には「扉が開いています」という文字画像810が表示され、枠ランプ122が点滅し、扉開放検出を報知する「SE(例えば、「扉が開いています」という音声)」がスピーカ120から出力されてエラーが報知される。文字画像810が図53の「エラーの報知」の欄に示す「表示1」に相当し、当該「SE」が同欄に示す「効果音1」に相当する。また、枠ランプ122によるエラーの報知は、本例に示すように、枠ランプ122を点滅させて実行してもよいし、所定の色(例えば、赤色)以外に枠ランプ122を点灯させて実行してもよい。
このように、扉開放エラーが発生すると、パチンコ機100は、枠ランプ122、スピーカ120を用いてエラー報知を実行し、枠ランプ122およびスピーカ120を用いて実行していた第一の連続予告を中止する。一方、「刀」を表す保留表示画像701dを用いて実行されていた第二の連続予告は扉開放エラーの発生に関わらずそのまま継続して実行される。
扉開放エラー発生後、図56(a)に示すように前面枠扉106が閉鎖されると、前面枠扉開放センサが前面枠扉106の閉鎖を検出し、主制御部300は扉開放エラーが解除されたと判断して扉開放エラーが解除されたことの情報を含むコマンドを第1副制御部400に出力する。
当該コマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208を制御して「表示1」によるエラーの報知を終了させる。このため、図56(a)に示すように、装飾図柄表示装置208に表示されていた文字画像810が消去される。また、当該コマンドを受信した第1副制御部400は、枠ランプ122およびスピーカ120を制御して、枠ランプ122を点滅させ、スピーカ120から扉閉鎖検出を報知する「SE(例えば、「扉が閉まりました」という音声)」を出力する。
扉開放エラーが解除されたことの情報を含むコマンドを第1副制御部400が受信してから30秒経過後に第1副制御部400は、枠ランプ122およびスピーカ120を制御してエラーの報知を終了させる。このため、図56(b)に示すように、扉閉鎖検出から30秒経過すると枠ランプ122が消灯され、通常変動時のBGMだけがスピーカ120から出力される。このように、本実施例によるパチンコ機100は、扉開放エラーの解除から30秒経過以降であっても、枠ランプ122の点灯および「SE3」の再生による第一の連続予告を再開しないようになっている。また、パチンコ機100は、予め定められた時間の経過後にエラーの報知を終了する場合には、例えば15秒経過後に枠ランプ122によるエラー報知を終了させ、更に15秒経過した場合にスピーカ120によるエラー報知を終了させるといったように、エラーの報知を段階的に終了させても良い。
その後、特図1始動口230および特図2始動口232に遊技球が入球せずに遊技が進行して、図56(c)に示すように、「刀」を表す保留表示画像701dによって保留が報知されていた特図1変動遊技が開始される。このため、特図1変動遊技の保留は全て消化されるので、主制御部300は、特図1保留ランプ218の4個のLEDを消灯させ、特図1変動遊技の保留数の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図1用保留表示領域801aに表示されていた「刀」の表示態様の保留表示画像701aを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。このため、図56(c)に示すように、装飾図柄表示措置208の特図1用保留表示領域801a〜801dには保留表示画像が表示されないようになる。
本実施例によるパチンコ機100は、扉開放エラーがあった場合に、第一の連続予告を予告報知状態から非予告報知状態に変化させ、第二の連続予告の予告報知状態を維持する。本実施例によるパチンコ機100によれば、同時に行われている複数の先読み予告の一方を中止することで、他方の先読み予告に遊技者を注目させることができる場合がある。特に、本実施例における、第二の連続予告は、先読み予告と共に、現在の特図変動遊技の保留数の報知も同時に行っているため、複数行われていた連続予告の一方を中止した場合に、現在の特図変動遊技の残保留数を遊技者に把握させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、第二の連続予告に係る特図変動遊技が開始されると、第二の連続予告を予告報知状態から予告非報知状態に変化させるようになっている。本実施例によるパチンコ機100によれば、第一の連続予告の終了時と、第二の連続予告の終了時とを異ならせることで遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。また、本実施例よるパチンコ機100は、扉開放エラーが発生しない場合には、第一および第二の連続予告の両方共、予告対象となる特図変動遊技の変動開始時に終了するはずであったが、扉開放エラーの発生によって、第一の連続予告が先に終了してしまうため、第一の連続予告と第二の連続予告の終了タイミングに差を生じさせることができる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例2によるパチンコ機100について図57および図58を用いて説明する。図57(a)〜図58(c)は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208の表示状態等を図上方から下方への時系列でそれぞれ示している。また、図57(a)〜図58(c)には、装飾図柄表示装置208、特図1変動遊技の保留状態を示す特図1保留ランプ218および特図1変動遊技を表示する特図1表示装置212並びに特図2変動遊技の保留状態を示す特図2保留ランプ220および特図2変動遊技を表示する特図2表示装置214並びにパチンコ機100の概略外観およびスピーカ120が示されている。図57(a)〜図58(c)では理解を容易にするため、装飾図柄表示装置208、第1特図保留ランプ218、特図1表示装置212、第2特図保留ランプ220、特図2表示装置214の相対的な配置関係が図3の図示に対して異ならせて示されている。図57(a)〜図58(f)にはそれぞれ、左側に装飾図柄表示装置208が示され、装飾図柄表示装置208の右下方に特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220が並んで示され、その下方に特図1表示装置212および特図2表示装置214が並んで示され、右側にパチンコ機100の概略外観が示され、その左下方にスピーカ120が示されている。
図57(a)に示すように、特図1表示装置212が特図1変動遊技を実行するとともに、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域には装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が実行されている。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに設けられた特図1用保留表示領域801a〜801cには、デフォルト表示の保留表示画像701a〜701cがそれぞれ表示され、特図1用保留表示画像801dには、「刀」を表した保留表示画像701dが表示され、特図1保留ランプ218の4個のLEDが点灯し、特図1変動遊技が合計4つ保留されていることが報知されている。また、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2用保留表示領域802a〜802dのいずれにも保留表示画像は表示されず、特図2保留ランプ220の4個のLEDが消灯されている。なお、特図2表示装置214には、以前に実行された特図2変動遊技に係る停止図柄「特図I」の停止表示が維持されている。また、通常変動時のBGMがスピーカ120で再生されている。
また、図57(a)に示すように、「吉宗ゾーン」による先読み予告が実行されている。「吉宗ゾーン」による先読み予告では、図54に示すように、枠ランプ122が所定の点灯態様である「点灯5」に点灯され、スピーカ120で「BGM1」が再生されて先読み予告が実行される。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d上方には、「吉宗ゾーン」という文字が表示され、「刀」を表す保留表示画像701dを表示して、先読み予告が実行される。本実施例では、「吉宗ゾーン」という文字が図54に示す「表示1」に相当する。また、「吉宗ゾーン」による先読み予告実行時には、演出表示領域208dであって「吉宗ゾーン」の文字の下方で吉宗が左から右に向かって走り続ける動画像が表示される。
本実施例においてパチンコ機100の制御状態は非電サポ状態である。普電役(電チュー)の作動終了から2秒経過以降であって、この特図1変動遊技中に特図2始動口232に例えば遊技球が2個入賞する。このように、非電サポ状態であっても、例えば、以前の電サポ状態中に特図2始動口232の羽部材に232aに遊技球が挟まってしまい、電サポ終了後に何らかの振動によって挟まっていた遊技球が抜けて特図2始動口232に入賞してしまう場合がある。本実施例によるパチンコ機100は、非電サポ状態であっても所定数(例えば、5球)以上の遊技球の入賞があるまでエラー(異常)が発生していると判断しない。このため、図57(b)に示すように、エラーの報知が実行されず、枠ランプ122の点灯、「BGM1」の再生、「吉宗ゾーン」の表示および「刀」を表すの保留表示画像701dによる先読み予告が継続して実行される。
また、特図2始動口232への2個の遊技球の入賞により、特図2始動情報が2個取得され、図57(b)に示すように、特図2保留ランプ220の2個のLEDは赤色に発光して点灯状態となる。また、取得された特図2始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、2個の取得された特図2始動情報を例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)と事前判定し、この事前判定結果を特図2用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に「特図I」を、「先読み結果2」に「特図I」をそれぞれ記憶する。さらに、主制御部300は、この事前判定結果の情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図2用保留表示領域802a〜802bに、保留表示画像702a〜702bを表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。取得された特図2始動情報の先読み結果はいずれもはずれであるため、デフォルト表示の保留表示画像702a〜702bが特図2用保留表示領域802a〜802bにそれぞれ表示される。
所定時間の経過後、図57(b)に示すように、特図1変動遊技が終了し、特図1表示装置212には、「特図I」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
本実施例によるパチンコ機100は特図2優先変動機であるため、パチンコ機100の主制御部300は、特図1表示装置212に「特図I」を停止表示してから所定期間の経過後に、取得された特図2乱数値の組を特図2乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、はずれ(停止図柄は「特図I」)、図57(c)に示すように、特図2変動遊技を開始するように特図2表示装置214を制御する。このとき、特図2保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図2乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図2保留ランプ220の左から2個目のLEDが消灯する。
また主制御部300はこれに同期して、特図2変動遊技の開始、当否判定結果および特図2変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図57(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少していると判断し、保留表示画像702bを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。さらに、枠ランプ122が点灯され、スピーカ120で「BGM1」が再生され、演出表示領域208dに「吉宗ゾーン」という文字が表示され、「刀」を表した保留表示画像701dが表示され先読み予告が継続して実行される。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左方に吉宗が左から右に向かって走り続ける動画像が表示される。なお、特図1表示装置212には、前回に実行された特図1変動遊技に係る停止図柄「特図I」の停止表示が維持されている。
この特図2変動遊技の実行中であって非電サポ中に特図2始動口232に例えば遊技球が3個入賞する。主制御部300は、普電役の作動終了後2秒経過以降に遊技球が特図2始動口232に合計5個入賞したと判定し、「異常入賞エラー1」が発生したと判断し、「異常入賞エラー1」が発生したことの情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
当該コマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208および枠ランプ122を制御してエラーの報知を行う。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d左上方には「入賞異常発生」という文字が表示され、枠ランプ122が点滅される。当該文字表示が、図53の「エラーの報知」の欄に示す「表示1」に相当する。また、枠ランプ122によるエラーの報知は、本例に示すように、枠ランプ122を点滅させて実行してもよいし、「点灯5」と異なる色で枠ランプ122を点灯させて実行してもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、「異常入賞エラー1」が発生すると、枠ランプ122による第一の連続予告を中断する。このため、図58(a)に示すように、枠ランプ122は点滅状態になっている。また、「BGM1」の再生、「吉宗ゾーン」の表示および「刀」を表した保留表示画像701dによる先読み予告が継続して実行される。
また図53に示すように「異常入賞エラー1」が発生しても、特図2始動口232への遊技球の入賞は有効となる。このため、特図2始動情報が2個取得され、図58(a)に示すように、特図2保留ランプ220の4個のLEDは赤色に発光して点灯状態となる。また、取得された特図2始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、2個の取得された特図2始動情報を例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)と事前判定し、この事前判定結果を特図2用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果3」に「特図I」を、「先読み結果4」に「特図I」をそれぞれ記憶する。さらに、主制御部300は、この事前判定結果の情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図2用保留表示領域802c〜802dに、保留表示画像702c〜702dを表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。取得された特図2始動情報の先読み結果はいずれもはずれであるため、デフォルト表示の保留表示画像702c〜702dが特図2用保留表示領域802c〜802dにそれぞれ表示される。
さらに、この特図2変動遊技の実行中であって非電サポ中に特図2始動口232に例えば遊技球が15個入賞する。主制御部300は、普電役の作動終了後2秒経過以降に遊技球が特図2始動口232に20個入賞したと判定し、「異常入賞エラー2」が発生したと判断し、「異常入賞エラー2」が発生したことの情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
当該コマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208、枠ランプ122およびスピーカ120を制御してエラーの報知を行う。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d中央には「入賞異常発生 係員をお呼び下さい」という文字画像812が表示され、枠ランプ122が点滅され、「効果音2」がスピーカ120から出力される。当該文字表示が、図53の「エラーの報知」の欄に示す「表示3」に相当する。また、枠ランプ122によるエラーの報知は、本例に示すように、枠ランプ122を点滅させて実行してもよいし、「点灯5」と異なる色で枠ランプ122を点灯させて実行してもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100では、「異常入賞エラー2」の発生時にスピーカ120からの「BGM1」の出力音声を低下させるようになっている。このため、パチンコ機100の第1副制御部400は、スピーカ120から「効果音2」を出力するエラー報知を実行する余地を設けることができる。「BGM1」の音量は遊技者に聞こえない程度に低下しているので、「異常入賞エラー2」の発生時に「BGM1」の先読み予告は遊技者に報知することができず中断されている。なお、「BGM1」の再生による先読み予告を中断せずに、「効果音2」の出力によるエラーの報知を強調する程度に「BGM1」の音量を低下させてもよい。
また、本実施の形態によるパチンコ機では、「異常入賞エラー2」の発生にかかわらず「吉宗ゾーン」の表示および「刀」を表した保留表示画像701dによる先読み予告が継続して実行される。このため、図58(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「吉宗ゾーン」という文字が表示され、保留表示領域801dに「刀」を表した保留表示画像701dが表示されている。
「異常入賞エラー2」が発生したことの情報を含むコマンドを受信してから60秒経過後に第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208、枠ランプ122およびスピーカ120を制御してエラーの報知を終了させ、枠ランプ122の点灯および「BGM1」のスピーカ120での再生による先読み予告報知を再開させる。このため、図58(c)に示すように、枠ランプ122が所定の点灯態様である「点灯5」に点灯され、スピーカ120で「BGM1」が再生されて先読み予告が実行される。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されていた文字画像812が消去される。
本実施例によるパチンコ機100は、「異常入賞エラー2」の発生から60秒経過した場合に、第一の連続予告を予告非報知状態から予告報知状態に変化させる。「異常入賞エラー2」の発生から60秒経過には、「異常入賞エラー1」および「異常入賞エラー2」の発生より後であって、第一及び第二の連続予告に係る特図変動遊技の開始よりも前に成立する場合が含まれる。
本実施例による100によれば、第一の連続予告が終了されたことを十分な時間に亘って遊技者に報知することができた後は、第二の連続予告への注目を再度複数の連続予告に振り分けることができる場合がある。また、本実施例による100によれば、終了されたはずの第一の連続予告を再開することで、遊技者を驚かせることができ、これにより遊技台の興趣を向上することができる場合がある。例えば、本実施例においては、先読み予告としての枠ランプ122の点灯を、エラーの報知としての枠ランプ122の点灯で上書きし、エラーの報知が終わった後で、先読み読み予告としての枠ランプ122の点灯を復帰させているが、パチンコ機100は枠ランプ122による先読み予告を復帰させなくても良い。つまり、パチンコ機100は、第二の連続予告が複数の報知からなる場合には、そのうちの少なくとも1の報知を復帰させればよい。
また、本実施例によるパチンコ機100は、「異常入賞エラー2」の発生の成立があった場合に、第二の連続予告(例えば、「BGM1」のスピーカ120での再生による先読み予告)を中断させるようになっている。
次に、本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100について図59を用いて説明する。図59(a)〜59(g)は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208の表示状態等を図上方から下方への時系列でそれぞれ示している。また、図59(a)〜図59(g)には、装飾図柄表示装置208、特図1変動遊技の保留状態を示す特図1保留ランプ218および特図1変動遊技を表示する特図1表示装置212並びに特図2変動遊技の保留状態を示す特図2保留ランプ220および特図2変動遊技を表示する特図2表示装置214が示されている。図59(a)〜図59(g)では理解を容易にするため、装飾図柄表示装置208、第1特図保留ランプ218、特図1表示装置212、第2特図保留ランプ220、特図2表示装置214の相対的な配置関係が図3の図示に対して異ならせて示されている。図59(a)〜図59(g)にはそれぞれ、左側に装飾図柄表示装置208が示され、装飾図柄表示装置208の右下方に特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220が並んで示され、その下方に特図1表示装置212および特図2表示装置214が並んで示されている。
図59(a)に示す時点のパチンコ機100は、特図1及び特図2変動遊技が実行されておらず非変動中である。特図1表示装置212および特図2表示装置214には、以前に実行された特図変動遊技に係る停止図柄「特図I」の停止表示がそれぞれ維持されている。また、特図1および特図2変動遊技がいずれも保留されていないので、保留表示領域801a〜801d、802a〜802dのいずれにも保留表示画像は表示されず、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220のそれぞれの4個のLEDが消灯されている。
本実施例によるパチンコ機100は、非変動中および変動中の一部(例えば、変動開始からリーチ演出の開始まで)または全部(例えば、大当り等の所定の期間を除く遊技中)において、遊技者がチャンスボタン136を押下することで演出モードを切り替えることができるようになっている。図59(a)に示す例では、非変動中であって演出モードを切り替えることができることを報知するために装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの上方に「ボタンでステージを選んでね」という文字が表示されている。遊技者はチャンスボタン136を押下して「吉宗ステージ」の演出モードを選択したので、図59(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの中央に吉宗が両肩に米俵を担いでいる画像と、演出表示領域208dの下方に「吉宗ステージ」という文字とがそれぞれ表示されている。なお、本実施例においては、所定の期間におけるチャンスボタン136の押下に応じて演出モードを選択できるものとしたが、パチンコ機100はこれに限定されるものではなく、例えばパチンコ機100は、遊技者が演出モードを選択できずに、所定の演出抽選に当選した場合に演出モードが変更されるものであっても良いし、所定の演出抽選に当選した後、更に抽選で演出モードが選択されるものであっても良い。
「吉宗ステージ」選択後、特図1始動口230に遊技球が4個入球して特図1始動情報が4個取得され、特図1保留ランプ218の4個のLEDは赤色に発光して点灯状態となる。また、取得された特図1始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、1個目〜3個目に取得された特図1始動情報を例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)と事前判定し、4個目に取得された特図1始動情報を例えば大当り(例えば、停止図柄は「特図A」)と事前判定し、この事前判定結果を特図1用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に「特図I」を、「先読み結果2」に「特図I」を、「先読み結果3」に「特図I」を、「先読み結果4」に「特図A」をそれぞれ記憶する。さらに、主制御部300は、この事前判定結果の情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図1用保留表示領域801a〜801dに、保留表示画像701a〜701dを表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。1個目〜3個目に取得された特図1始動情報の先読み結果ははずれであるため、デフォルト表示の保留表示画像702a〜702cが特図1用保留表示領域801a〜801cにそれぞれ表示される。4個目に取得された特図1始動情報の先読み結果は大当りであるため、「刀」を表した保留表示画像701dが特図1用保留表示領域801dに表示される。
特図1始動口230への遊技球の入球後に特図1変動遊技が開始される。このため、主制御部300は、図59(b)に示すように、特図1変動遊技を開始するように特図1表示装置212を制御する。このとき、特図1保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図1乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図1保留ランプ218の左から4個目のLEDが消灯する。
また主制御部300はこれに同期して、特図1変動遊技の開始、当否判定結果および特図1変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図59(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少していると判断し、保留表示画像701dを消去し、保留表示画像701cを先読み予告に対応する「刀」の表示態様で表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。なお、特図2表示装置214には、前回に実行された特図2変動遊技に係る停止図柄「特図I」の停止表示が維持されている。
また、演出モードは「吉宗ステージ」に選択されているので、図59(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右方に吉宗の画像と、演出表示領域208dの左上方に「吉宗ステージ」という文字とがそれぞれ表示されている。
特図1変動遊技の開始から所定時間の経過後、図59(c)に示すように、特図1変動遊技が終了し、特図1表示装置212には、「特図I」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
また、特図1変動遊技終了後に装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右上方に「出陣じゃ」という吹出し文字の画像が表示され、図54に示す「戦」の先読み予告が開始されることが報知される。
特図1表示装置212に「特図I」を停止表示してから所定期間の経過後に、特図1変動遊技が開始される。このため、主制御部300は、図59(d)に示すように、特図1変動遊技を開始するように特図1表示装置212を制御する。このとき、特図1保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図1乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図1保留ランプ218の左から3個目のLEDが消灯する。
また主制御部300はこれに同期して、特図1変動遊技の開始、当否判定結果および特図1変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図59(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少していると判断し、保留表示画像701cを消去し、保留表示画像701bを「刀」の表示態様で表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。なお、特図2表示装置214には、前回に実行された特図2変動遊技に係る停止図柄「特図I」の停止表示が維持される。
また、「戦」の先読み予告が開始されるので、図59(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの中央に兜を被った吉宗の画像と、演出表示領域208dの右上方に「戦準備中」という文字とが表示される。本実施例によるパチンコ機100では、「ステージ依存系」の先読み予告が第一の連続予告であり、「保留アイコン系」の先読み予告が第二の連続予告である。
また本例では、当該特図1変動遊技開始から所定時間内は遊技者がチャンスボタン136を押下することで演出モードを切り替えることができるようになっている。例えば、図59(d)に示す「吉宗ステージ」に依存する「戦」の先読み予告実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下すると、演出モードが「爺ステージ」に変更される。このため、図59(e)に示すように装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右方に爺の画像と、演出表示領域208dの左上方に「爺ステージ」という文字とがそれぞれ表示されている。
本実施例によるパチンコ機100は、演出モードが変更(ステージチェンジ)されると、「ステージ依存系」による第一の連続予告を中断するようになっている。パチンコ機100の第1副制御部400は、演出モードを変更すると同時に装飾図柄表示装置208を制御して、演出表示領域208dに表示されていた吉宗の画像と「戦準備中」という文字とを消去して、第一の連続予告を中断させる。
また、演出モードが変更されても保留表示画像(保留アイコン)による第二の連続予告は継続して実行される。このため、図59(e)に示すように、保留表示画像701bはデフォルト表示でなく「千両箱」を表す画像で表示されている。このように、本実施の形態によるパチンコ機100の第二の連続予告は、演出モードの変更にかかわらず複数の演出モードにおいて実行可能になっている。また、保留表示画像の変更は、先読み予告の対象となる保留表示画像701bに限らず、先読み予告として態様を変更していない保留表示画像701aについても演出モードの変更に応じて表示態様が変更される(図59(e)において、「○」および「●」から「□」および「■」に保留表示画像の表示態様が変更されている。)。
本実施例によるパチンコ機100における保留表示画像の表示態様の変更には、先読み予告等の予告として行われ特図変動遊技の抽選結果に関わるものと、特図変動遊技の抽選結果に関わらず、遊技者の操作による演出モードの変更等に関わるものが少なくとも含まれるが、これに限定されるものではなく、例えば他の条件の成立に応じて保留表示画像の表示態様を変更しても良い。
一方、第二の連続予告の報知態様は、各演出モードに対応するようになっている。本例では、「吉宗ステージ」に対応する報知態様として「刀」を表す保留表示画像が設定されている。このため、図59(b)〜図59(d)に示すように「吉宗ステージ」で遊技が進行する場合には、「刀」を表す保留表示画像を表示して第二の連続予告が実行されるようになっている。第1副制御部400は、演出モードを変更すると、変更した演出モードに対応する報知態様で第二の先読み予告を継続させる。本例では、「爺ステージ」に対応する報知態様として「千両箱」を表す保留表示画像が設定されている。このため、図59(e)に示すように、保留表示画像701bが「千両箱」を表す画像で表示される。なお、本実施例においては、演出モードの変更に応じて、全ての保留表示画像の表示態様を変更しているが、パチンコ機100は、これに限定されるものではなく、例えば演出モードの変更前に表示されていた「刀」を表す保留表示画像は変更せずに、デフォルトの保留表示画像である『○』および『●』のみ『□』および『■』に変更しても良い。つまり、連続予告(先読み予告)として表示されている保留表示画像の表示態様は、演出モードの変化後も変更しなくとも良い。また、本実施例のように演出モードの変更前後で保留表示画像の表示態様を変更する場合には、各表示態様毎に予め定められた大当り信頼度が変更しないようにしていても良いし、表示態様の変更前後で各表示態様毎に定められた大当り信頼度が異なっていても良い。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、演出モードの変更に応じて、保留表示画像を表示する保留表示領域801a〜801d、802a〜802dの態様も変化するようになっている。本例では、「吉宗ステージ」に対応する態様として円形の保留表示領域801a〜801d、802a〜802dがそれぞれ設けられるようになっている。このため、「吉宗ステージ」における保留表示画像のデフォルト表示態様は、所定の色に塗りつぶされた円形の画像となる。また、本例では、「爺ステージ」に対応する態様として正方形の保留表示領域801a〜801d、802a〜802dがそれぞれ設けられるようになっている。このため、「爺ステージ」における保留表示画像のデフォルト表示態様は、所定の色に塗りつぶされた正方形の画像となる。
演出モードが「爺ステージ」に変更された後であって、この特図1変動遊技の開始から所定時間の経過後、図59(f)に示すように、特図1変動遊技が終了し、特図1表示装置212には、「特図I」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
また、特図1変動遊技終了後に装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右上方に「それにしてもアツいのぅ!」という吹出しの画像が表示され、図54に示す「戦」の先読み予告が開始されることが報知される。
特図1表示装置212に「特図I」を停止表示してから所定期間の経過後に、特図1変動遊技が開始される。このため、主制御部300は、図59(g)に示すように、特図1変動遊技を開始するように特図1表示装置212を制御する。このとき、特図1保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図1乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図1保留ランプ218の左から2個目のLEDが消灯する。
また主制御部300はこれに同期して、特図1変動遊技の開始、当否判定結果および特図1変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図59(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少していると判断し、保留表示画像701bを消去し、保留表示画像701aを「千両箱」の表示態様で表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。なお、特図2表示装置214には、前回に実行された特図2変動遊技に係る停止図柄「特図I」の停止表示が維持されている。
また、先読み予告として、「戦」の第一連続予告が開始されるので、図59(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに兜を被った爺の画像を表示し、演出表示領域208dの右上方に「戦準備中」という文字とが表示される。
本実施例によるパチンコ機100は、遊技者による識別が可能な複数種類の演出モードを切り替えることができ、第一の連続予告は、演出モードに対応する連続予告として実行され、演出モードが切り替えられると所定の期間に亘って第一の連続予告(「戦」)を中断するようになっている。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、演出モードの切り替えに応じて、第二の連続予告の報知態様が変化するようになっている。第一の連続予告の予告報知状態における第二の連続予告は、第一の態様(例えば、「刀」の表示態様)で報知され、第一の連続予告の予告非報知状態における第二の連続予告は、第二の態様(例えば、「千両箱」の表示態様)で報知されるようになっている。
本実施例によるパチンコ機100によれば、演出モードが切り替えられた後に第一の連続予告を予告非報知状態にすることで、演出モードが切り替えられたことを強調することができる場合がある。
次に、本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100について図60を用いて説明する。図60(a)〜60(h)は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208の表示状態等を図上方から下方への時系列でそれぞれ示している。また、図60(a)〜図60(h)には、装飾図柄表示装置208、特図1変動遊技の保留状態を示す特図1保留ランプ218および特図1変動遊技を表示する特図1表示装置212並びに特図2変動遊技の保留状態を示す特図2保留ランプ220および特図2変動遊技を表示する特図2表示装置214が示されている。図60(a)〜図60(h)では理解を容易にするため、装飾図柄表示装置208、第1特図保留ランプ218、特図1表示装置212、第2特図保留ランプ220、特図2表示装置214の相対的な配置関係が図3の図示に対して異ならせて示されている。図60(a)〜図60(h)にはそれぞれ、左側に装飾図柄表示装置208が示され、装飾図柄表示装置208の右下方に特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220が並んで示され、その下方に特図1表示装置212および特図2表示装置214が並んで示されている。
図60(a)に示すように、特図1表示装置212が特図1変動遊技を実行するとともに、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各領域には装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が実行されている。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに設けられた特図1用保留表示領域801aには、デフォルト表示の保留表示画像701aが表示され、特図1用保留表示画像801bには、「刀」を表した保留表示画像701bが表示され、特図1保留ランプ218の2個のLEDが点灯し、特図1変動遊技が合計2つ保留されていることが報知されている。また、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2用保留表示領域802a〜802dのいずれにも保留表示画像は表示されず、特図2保留ランプ220のそれぞれの4個のLEDが消灯されている。なお、特図2表示装置214には、以前に実行された特図2変動遊技に係る停止図柄「特図I」の停止表示が維持されている。
この特図1変動遊技中に特図2始動口232に例えば遊技球が2個入賞したとする。このように、非電サポ状態であっても遊技球が特図2始動口232に入賞してしまう場合がある。本実施例によるパチンコ機100は、非電サポ状態であっても所定数(例えば、5個)以上の遊技球の入賞があるまでエラー(異常)が発生していると判断しない。このため、図60(b)に示すように、エラーの報知が実行されない。
また、特図2始動口232に遊技球が2個入賞し、特図2始動情報が2個取得され、図60(b)に示すように、特図2保留ランプ220の2個のLEDは赤色に発光して点灯状態となる。また、取得された特図2始動情報はそれぞれ先読みされる。主制御部300は、1個目に取得された特図2始動情報を例えばはずれ(例えば、停止図柄は「特図A」)と事前判定し、2個目に取得された特図2始動情報を例えば大当たり(例えば、停止図柄は「特図I」)と事前判定し、この事前判定結果を特図2用先読み結果記憶部の記憶領域「先読み結果1」に「特図A」を、「先読み結果2」に「特図I」をそれぞれ記憶する。さらに、主制御部300は、この事前判定結果の情報を含む先読み結果情報コマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図2用保留表示領域802a〜802bに表示させる保留表示画像の表示態様を所定の演出抽選に基づいて決定する。本例では、特図2用保留表示領域802aに表示させる保留表示画像702aをデフォルト表示の表示態様で表示すると決定され、特図2用保留表示領域802bに表示させる保留表示画像702bを「米俵」の表示態様で表示すると決定される。第1副制御部400は、所定の演出抽選終了後に特図2用保留表示領域802a〜802bに、保留表示画像702a〜702bを表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。特図2用保留表示領域802aに表示させる保留表示画像702aをデフォルト表示の表示態様で表示し、特図2用保留表示領域802bに表示させる保留表示画像702bを「米俵」の表示態様で表示する。
本実施例によるパチンコ機100は、保留表示画像により第一および第二の連続予告を実行する。第一の連続予告は、特図1変動遊技の先読みを行う予告であり、第二の連続予告は、特図2変動遊技の先読みを行う予告である。本例では、図60(b)に示すように、保留表示画像701bが「刀」の表示態様で表示されて特図1変動遊技の先読みを行う第一の連続予告が実行されており、保留表示画像702aが「米俵」の表示態様で表示されて特図2変動遊技の先読みを行う第二の連続予告が実行されている。
その後所定時間の経過後、図60(c)に示すように、特図1変動遊技が終了し、特図1表示装置212には、「特図I」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
本実施例によるパチンコ機100は特図2優先変動機であるため、パチンコ機100の主制御部300は、特図1表示装置212に「特図I」を停止表示してから所定期間の経過後に、取得された特図2乱数値の組を特図2乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、大当たり(停止図柄は「特図A」)、図60(d)に示すように、特図2変動遊技を開始するように特図2表示装置214を制御する。このとき、特図2保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図2乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図2保留ランプ220の左から2個目のLEDが消灯する。
また主制御部300はこれに同期して、特図2変動遊技の開始、当否判定結果および特図2変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図60(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少していると判断し、保留表示画像702bを消去し、保留表示画像702aを「米俵」の表示態様で表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。
その後所定時間の経過後、図60(e)に示すように、特図2変動遊技が終了し、特図2表示装置214には、「特図A」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示され、当該特図2変動遊技が大当たりであることが報知される。
特図2表示装置214に「特図A」が停止表示されてから所定時間経過後、特図2の大当たり遊技が開始される。主制御部300は、特図2の大当たり遊技を開始することの情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した主制御部300は、装飾図柄表示装置208を制御して特図2の大当たり遊技を開始する。このため、図60(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの「装飾7−装飾7−装飾7」の停止表示が維持されつつ、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右側に吉宗の画像と、左側に3人の子どもおよび小判の溢れる千両箱の画像を表示され、特図2の大当たり遊技が開始される。なお、大当たり遊技中においても、特図2表示装置214の「特図A」の停止表示および特図1表示装置212の以前に実行された特図1変動遊技に係る停止図柄「特図I」の停止表示はそれぞれ維持されている。
また当該コマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の保留表示領域801a〜801d、802a〜802cが消去されるように装飾図柄表示装置208を制御する。このため、図60(f)に示すように、装飾図柄表示装置208に保留表画像が表示されなくなる。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、大当たり遊技の実行中には、装飾図柄表示装置208に保留表示画像を表示しないようになっている。このため、大当たり遊技開始前に表示されていた「刀」の表示態様の保留表示画像701bと、「米俵」の表示態様の保留表示画像702aとが表示されなくなり、保留表示画像による特図1及び特図2変動遊技の先読み予告が実行されなくなる。
大当たり遊技が終了すると、装飾図柄表示装置208は、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示し、保留表示領域801a〜801d、802a〜802dを再度設け、保留表示画像を表示する。
本例では、「特図A」に基づく大当たり遊技であったため、大当たり遊技終了後にパチンコ機100の制御状態が電サポ状態に移行する。主制御部300は、制御状態の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。当該コマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208を制御して、大当たり遊技開始前に「刀」の表示態様で表示していた保留表示画像701bをデフォルトの表示態様で表示させ、大当たり遊技開始前に「米俵」の表示態様で表示していた保留表示画像702aを「刀」の表示態様で表示させる。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、特図2の大当たり遊技終了後には、保留表示画像による特図1変動遊技の第一の連続予告を再開せず、保留表示画像による特図2変動遊技の第二の連続予告を再開するようになっている。また、第二の連続予告は、本例のように報知態様を変更(例えば、「米俵」から「刀」に変更)して再開されてもよいし、中断前の予告報知の態様(例えば、「米俵」)で再開されてもよい。例えば、図60(e)に示す時点で発生した大当り遊技によって、遊技状態に変更があった場合には、報知態様を変更することが好ましい。特に大当り遊技の生起によって、特図変動遊技の当選確率が低確率状態から高確率状態へと移行された場合には、報知態様を変更することが好ましい。
大当たり遊技が終了してから所定期間の経過後に、パチンコ機100の主制御部300は、取得された特図2乱数値の組を特図2乱数値記憶領域から読み出して当否判定するとともに(例えば、はずれ(停止図柄は「特図I」)、図60(h)に示すように、特図2変動遊技を開始するように特図2表示装置214を制御する。このとき、特図2保留数が1つ減るので、主制御部300は、最先に記憶された特図2乱数値の組のデータを消去する。この結果、特図2保留ランプ220の左から1個目のLEDが消灯する。
また主制御部300はこれに同期して、特図2変動遊技の開始、当否判定結果および特図2変動遊技の保留数等の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。これにより、図60(h)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cの各領域には、装飾図柄が図中の下向きの矢印に示す方向に順次回転移動する装飾図柄変動表示が開始される。また、第1副制御部400は、特図2保留数が1減少していると判断し、保留表示画像702aを消去するように装飾図柄表示装置208を制御する。
本実施例によるパチンコ機100は、大当たり遊技が開始されると、第一の連続予告(例えば、保留表示画像701bによる特図1変動遊技の先読み予告)および第二の連続予告(例えば、保留表示画像702aによる特図2変動遊技の先読み予告)を予告非報知状態に変化させるようになっている。
本実施例によるパチンコ機100によれば、予め定められた先読み予告の終了契機である先読み予告に係る特図変動遊技の開始よりも前に複数の先読み予告を終了することで、遊技者を驚かせることができる場合がある。
また、本実施例のようにパチンコ機100は、大当たり遊技が開始されたことに基づいて、第一の連続予告を中止してその後再開させず、第二の連続予告を中断して大当たり遊技終了後に再開させてもよい。本実施形態において、「中断」には、その後に再開されるという意味が含まれている。
次に、以上説明した第1〜第3の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図60を参照しつつ説明する。
(1)先読み予告を少なくとも報知可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208、枠ランプ122、スピーカ120)と、
前記報知手段を少なくとも制御可能な制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、
前記遊技台はぱちんこ機であり、
前記報知手段は、前記先読み予告として連続予告を少なくとも報知可能なものであり、
前記報知手段は、第一および第二の連続予告(例えば、枠ランプ122の点灯、スピーカ120から所定の音声の出力や効果音、BGMの再生)を少なくとも報知可能なものであり、
前記制御手段は、前記報知手段の報知状態を第一〜三の報知状態に少なくとも移行させることが可能なものであり、
前記第一の報知状態は、前記第一および第二の連続予告の報知が少なくとも行われる状態であり、
前記第二の報知状態は、前記第一の連続予告の報知が少なくとも行われない状態であり、
前記第二の報知状態は、前記第二の連続予告の報知が少なくとも行われる状態であり、
前記第三の報知状態は、前記第一および第二の連続予告の両方の報知が少なくとも行われない状態であり、
前記制御手段は、前記第一の報知状態中に第一の条件(例えば、エラーの発生、演出モードの変更、大当たり遊技の開始)の成立があった場合に、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、前記第一の報知状態中に第二の条件(例えば、予告に係る特図変動遊技の開始)の成立があった場合に、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の制御は、前記報知手段の報知状態を前記第一の報知状態から前記第二の報知状態に変化させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第二の制御は、前記報知手段の報知状態を前記第一の報知状態から前記第三の報知状態に変化させる制御を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、先読み予告を多様な態様で行うことで、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、同時に行われている複数の先読み予告の一方を中止することで、他方の先読み予告に遊技者を注目させることができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、先読み予告以外の予告や報知で使用する領域や余地を確保することができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、先読み予告の報知態様を段階的に切り替えることで、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
遊技者による識別が可能な複数種類の演出モード(例えば、「吉宗ステージ」、「爺ステージ」、「姫ステージ」)を少なくとも切替可能な演出モード切替手段(例えば、チャンスボタン136、第1副制御部400、装飾図柄表示装置208)を備え、
前記第一の連続予告は、前記演出モードに対応する連続予告として実行可能とされるものであり、
前記第一の条件は、第一の演出モードから第二の演出モードに前記演出モードが変化する際に、成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、演出モードが切り替えられた後に第一の連続予告を予告非報知状態にすることで、演出モードが切り替えられたことを強調することができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
第一の図柄変動表示(例えば、特図1変動遊技)を少なくとも表示可能な第一の図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212)と、
第二の図柄変動表示を少なくとも表示可能な第二の図柄表示手段(例えば、特図2表示装置214)と、
前記第一および第二の図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄制御手段(例えば、主制御部300)と、を備え、
前記図柄制御手段は、第一の保留記憶条件の成立(例えば、特図1始動口230への遊技球の入球)があった場合に、第一の保留記憶制御(例えば、特図1変動遊技の保留)を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄制御手段は、第二の保留記憶条件の成立(例えば、特図2始動口232への遊技球の入球)があった場合に、第二の保留記憶制御を(例えば、特図2変動遊技の保留)少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄制御手段は、第一の保留消化条件の成立(例えば、特図1変動遊技の開始)があった場合に、第一の保留消化制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄制御手段は、第二の保留消化条件の成立(例えば、特図2変動遊技の開始)があった場合に、第二の保留消化制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の保留記憶制御は、前記第一の図柄表示手段の作動を保留し、保留したことを第一の保留記憶手段(例えば、RAM308の特図1保留数記憶領域)に記憶させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第二の保留記憶制御は、前記第二の図柄表示手段の作動を保留し、保留したことを第二の保留記憶手段(例えば、RAM308の特図2保留数記憶領域)に記憶させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第一の保留消化制御は、前記第一の保留記憶手段の記憶を消化して前記第一の図柄表示手段を作動させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第二の保留消化制御は、前記第二の保留記憶手段の記憶を消化して前記第二の図柄表示手段を作動させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第一の保留消化条件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されておらず、且つ前記第一の図柄表示手段の作動が保留されている際に、成立する場合を少なくとも含むものであり、
前記第二の保留消化条件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されている際に、成立する場合を少なくとも含むものであり、
前記先読み予告手段は、割込図柄変動表示中に、前記連続予告を継続する制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記割込図柄変動表示は、前記連続予告中に前記第二の保留消化条件が成立したことによって、該連続予告中に開始される前記第二の図柄変動表示であり
前記第一の条件は、非時短状態(例えば、非電サポ状態)において前記第二の保留記憶条件が所定の回数(例えば、6回)成立した際に、成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、本来の遊技であれば発生しづらい非時短状態(非電サポ中)の特図2の入賞において、所定の回数までは通常通り複数の連続予告が行われるため、不正行為者を油断させることができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、先読み結果情報に基づいて特図1先読み演出を実行するとともに保留表示画像も変化させ、特図1先読み演出は強制終了するが保留表示画像は表示を継続できるので、例えばたまたま「ぶどう」が発生して特図2変動遊技が割り込み実行されたような場合に、特図1先読み演出の強制終了後も善意の遊技者を楽しませることが可能になり、また、特図1先読み演出の強制終了後も期待できる始動情報が分かるので、当該強制終了による「連続演出への悪いイメージ」を払拭することができる場合がある。さらに、上記パチンコ機100によれば、第二の連続予告が継続されるので、「大当り」が「はずれ」に書き換わったような感覚を遊技者が覚えるのを防止できる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記予告制御手段は、前記第二の報知状態中に第三の条件の成立(例えば、「異常入賞エラー2」の発生から60秒経過)があった場合に、第三の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の制御は、前記先読み予告手段の報知状態を前記第二の報知状態から前記第一の報知状態に変化させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第三の条件は、前記第一の条件の成立よりも後であって、かつ前記第二の条件の成立よりも前に成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の連続予告が終了されたことを十分な時間に亘って遊技者に報知することができた後は、第二の連続予告への注目を再度複数の連続予告に振り分けることができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、終了されたはずの第一の連続予告を再開することで、遊技者を驚かせることができ、これにより遊技台の興趣を向上することができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記予告制御手段は、第四の条件(例えば、「異常入賞エラー2」の発生、大当たり遊技の開始)の成立があった場合に、第四の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第四の制御は、前記先読み予告手段の報知状態を前記第三の報知状態に変化させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第四の条件は、前記第二の条件とは異なるものであり、
前記第四の条件は、前記第二の条件の成立よりも前に成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、予め定められた先読み予告終了契機である第二の条件成立よりも前に複数の先読み予告を終了することで、遊技者を驚かせることができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、特に、第四の条件を異常や不正行為の検出等とした場合には、異常や不正行為が検出されたことを確実に遊技者に伝えることができる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記連続予告は、第三の連続予告(例えば、保留画像による先読み予告報知、スピーカ120でのBGMの効果音の再生、枠ランプ122の点灯、装飾図柄表示装置208での「吉宗ゾーン」の表示、「チャンス目系」のうちの少なくともいずれか2の組合せ)を少なくとも含むものであり、
前記第三の連続予告は、前記第一および第二の連続予告の両方を含むものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、複数の要素からなる先読み予告のうちの1つの要素に基づく先読み予告を報知しないことで、一方の要素を目立たせることができる場合がある。
(7)上記パチンコ機100であって、
異常(例えば、図53に示すエラーや不正)の判定を少なくとも実行可能な異常判定手段(例えば、主制御部300、前面枠扉開放センサ、特図1始動口230および特図2始動口232に設けられた所定の球検出センサ、磁気センサ)を備え、
前記第一の条件は、前記異常判定手段が前記異常を判定した際に、成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、不正行為が誤検出された場合であっても全ての先読み予告が中止されるわけでは無いので、遊技者の不満を低減することができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、第一および第二の連続予告のうち一方のみを中止することで、派手に不正行為を報知しなくても、該一方の報知による違和感によって不正行為を報知することができる。上記パチンコ機100によれば、特に、従来のように威圧的なエラー報知(不正報知)をせずに、行われるはず演出を実行せず、または行われていた演出を中止するだけなので、不正行為を行った者にも報知が気付かれにくく、不正行為者が報知に気づいて逃走する可能性を下げることができる場合がある。
(A1)上記実施の形態による遊技台は、
遊技枠(例えば、前面枠扉106)と、
遊技盤(例えば、遊技盤200)と、
発光手段(例えば、枠ランプ122)と、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
先読み予告の実行を制御可能な制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記制御手段は、前記先読み予告として複数種類の連続予告(例えば、図54に示す「保留アイコン系」、「先読みゾーン系」、「ステージ依存系」の連続予告)の実行を制御可能な手段であり、
前記発光手段は、前記遊技枠に設けられた手段であり(例えば、図1参照)、
前記表示手段は、前記遊技盤に設けられた手段であり(例えば、図3参照)、
前記複数種類の連続予告のうちの一の連続予告は、前記発光手段によって実行される連続予告(以下、「第一の連続予告」(例えば、図54に示す「点灯3」の報知態様で実行される連続予告)という。)であり、
前記複数種類の連続予告のうちの一の連続予告は、前記表示手段によって実行される連続予告(以下、「第二の連続予告」(例えば、図54に示す「刀」の報知態様で保留アイコンが表示されて実行される連続予告)という。)であり、
前記第二の連続予告は、前記第一の連続予告と並列的に実行可能な連続予告であり(例えば、図55(b)参照)、
前記制御手段は、複数種類のエラー報知を実行可能な手段であり(例えば、図53参照)、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、前記発光手段によって実行されるエラー報知(以下、「第一のエラー報知」(例えば、図53に示す枠ランプ点滅による扉開放エラーのエラー報知)という。)であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、前記表示手段によって実行されるエラー報知(以下、「第二のエラー報知」(例えば、図53に示す表示装置に「表示1」を表示させることによる扉開放エラーのエラー報知)という。)であり、
前記第一のエラー報知は、第一のエラー(例えば、扉開放エラー)が発生した場合に開始されるエラー報知であり、
前記第二のエラー報知は、前記第一のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知であり、
前記第一の連続予告が実行されている状態で前記第一のエラーが発生した場合、該第一の連続予告が終了して前記第一のエラー報知の実行が開始されるように構成されており(例えば、図55(c)参照)、
前記第二の連続予告が実行されている状態で前記第一のエラーが発生した場合、該第二の連続予告が終了することなく前記第二のエラー報知の実行が開始されるように構成されている(例えば、図55(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A2)
(A1)に記載の遊技台であって、
前記第二の連続予告は、前記表示手段に先読み表示(以下、「第一の先読み表示」(例えば、図55(c)に示す「刀」を表した保留表示画像701d)という。)を表示することで実行される連続予告であり、
前記第二のエラー報知は、前記表示手段にエラー表示(以下、「第一のエラー表示」(例えば、図55(c)に示す文字画像810、図52(b)に示す「係員を呼んで下さい」というメッセージの表示)という。)を表示することで実行されるエラー報知であり、
前記第一の先読み表示が実行されている状態で前記第一のエラーが発生した場合、前記第一のエラー表示が該第一の先読み表示にオーバーラップして表示可能に構成されている(例えば、図52(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A3)
(A1)または(A2)に記載の遊技台であって、
前記第二の連続予告は、前記第一の連続予告と並列的に実行される連続予告である(例えば、図55(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A4)
(A1)乃至(A3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の連続予告は、前記第一のエラー報知と並列的に実行されない連続予告である(例えば、図55(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A5)
(A1)乃至(A4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の連続予告は、前記第二のエラー報知と並列的に実行可能な連続予告である(例えば、図55(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A6)
(A1)乃至(A5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の連続予告の開始契機(例えば、図55(b)に示す特図1の保留順位4の保留に係る先読み結果情報)は、前記第二の連続予告の開始契機(例えば、図55(b)に示す特図1の保留順位4の保留に係る先読み結果情報)と同一である、
ことを特徴とする遊技台。
(A7)
(A1)乃至(A6)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、前記発光手段によって実行されるエラー報知(以下、「第三のエラー報知」(例えば、図53に示す枠ランプ点滅による異常入賞エラー2のエラー報知)という。)であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、前記表示手段によって実行されるエラー報知(以下、「第四のエラー報知」(例えば、図53に示す表示装置に「表示3」を表示させることによる異常入賞エラー2のエラー報知)という。)であり、
前記第三のエラー報知は、第二のエラー(例えば、異常入賞エラー2)が発生した場合に開始されるエラー報知であり、
前記第四のエラー報知は、前記第二のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(A8)
(A7)に記載の遊技台であって、
前記複数種類の連続予告のうちの一の連続予告は、前記表示手段によって実行される連続予告(以下、「第三の連続予告」(例えば、吉宗ゾーンの先読み予告)という。)であり、
前記第三の連続予告は、前記表示手段に先読み表示(以下、「第二の先読み表示」(例えば、図54に示す「表示1」、図57(a)に示す「吉宗ゾーン」の表示)という。)を表示することで実行される連続予告であり、
前記第四のエラー報知は、前記表示手段にエラー表示(以下、「第二のエラー表示」(例えば、図58(b)に示す「入賞異常発生 係員をお呼び下さい」の文字画像の表示)という。)を表示することで実行されるエラー報知であり、
前記第二の先読み表示が実行されている状態で前記第二のエラーが発生した場合、前記第二のエラー表示が該第二の先読み表示にオーバーラップせずに表示されるように構成されている(例えば、図58(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A9)
(A1)乃至(A8)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B1)
複数種類の報知手段
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第一の報知手段(例えば、枠ランプ122、スピーカ120)であり、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第二の報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
複数種類の予告(例えば、図54に示す、保留アイコン系、先読みゾーン系、ステージ依存系の連続予告)を実行可能に構成されており、
複数種類のエラー報知(例えば、図53に示す、扉開放エラーの報知、異常入賞エラー1の報知、異常入賞エラー2の報知、不正入賞エラーの報知、磁気エラーの報知)を実行可能に構成されており、
前記複数種類の予告のうちの一の予告は、第一の予告(例えば、図54に示す枠ランプ「点灯3」や枠ランプ「点灯5」や「SE3」再生や「BGM1」再生の報知態様で実行される連続予告)であり、
前記複数種類の予告のうちの一の予告は、第二の予告(例えば、図54に示す「刀」の保留アイコンや「表示1」が表示されて実行される連続予告)であり、
前記第一の予告は、前記第一の報知手段によって実行される予告であり、
前記第二の予告は、前記第二の報知手段によって実行される予告であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第一のエラー報知(例えば、図53に示す、枠ランプ点滅や効果音の出力による扉開放エラーの報知や異常入賞エラー1の報知や異常入賞エラー2の報知)であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第二のエラー報知(例えば、図53に示す「表示1」を表示させることによる扉開放エラーの報知や「表示2」を表示させることによる異常入賞エラー1の報知や「表示3」を表示させることによる異常入賞エラー2の報知)であり、
前記第一のエラー報知は、前記第一の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第二のエラー報知は、前記第二の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第一の予告が実行されている状態で前記第一のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第一の予告が中断されるように構成されており(例えば、図55(c)、図58(a)、(b)参照)、
前記第二の予告が実行されている状態で前記第二のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第二の予告が継続されるように構成されている(例えば、図55(c)、図58(a)、(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B2)
(B1)に記載の遊技台であって、
前記第一の報知手段は、前記第二の報知手段よりも遊技者側に設けられている手段である(例えば、図1参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B3)
(B1)または(B2)に記載の遊技台であって、
前記第一の報知手段は、前記第二の報知手段よりも遊技台の端側に設けられている手段である(例えば、図1参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B4)
(B1)乃至(B3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の報知手段は、音出力手段(例えば、スピーカ120)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B5)
(B1)乃至(B3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の報知手段は、発光手段(例えば、枠ランプ122)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B6)
(B1)乃至(B5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の報知手段は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B7)
(B6)に記載の遊技台であって、
前記第二の予告は、前記表示手段に先読み表示(例えば、図57に示す吉宗のキャラクタ画像)を表示することで実行される予告であり、
前記第二のエラー報知は、前記表示手段にエラー表示(例えば、図53に示す「表示1」〜「表示3」)を表示することで実行されるエラー報知であり、
前記先読み表示が実行されている状態で前記第二のエラー報知を開始する場合、前記エラー表示が該先読み表示にオーバーラップして表示可能に構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(B8)
(B1)乃至(B7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のエラー報知(例えば、図53に示す枠ランプ点滅や「効果音2」出力による異常入賞エラー2の報知)が終了した場合には、中断されていた前記第一の予告が再開可能に構成されている(例えば、図58(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B9)
(B1)乃至(B7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のエラー報知が終了した場合には、中断されていた前記第一の予告が再開されないように構成されている(例えば、図56(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B10)
(B1)乃至(B9)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のエラー報知(例えば、図53に示す枠ランプ点滅や効果音による扉開放エラーの報知や異常入賞エラー1の報知や異常入賞エラー2の報知)は、第一のエラー(例えば、扉開放エラーや異常入賞エラー1や異常入賞エラー2)が発生した場合に開始されるエラー報知であり、
前記第二のエラー報知(例えば、図53に示す「表示1」による扉開放エラーの報知や「表示2」による異常入賞エラー1の報知や「表示3」による異常入賞エラー2の報知)は、前記第一のエラー(例えば、扉開放エラーや異常入賞エラー1や異常入賞エラー2)が発生した場合に開始されるエラー報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(B11)
(B1)乃至(B10)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の予告は、前記第一の予告と並行して実行される予告である(例えば、図55(b)、図57(a)、(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B12)
(B1)乃至(B11)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の予告の開始契機(例えば、図55(b)に示す特図1の保留順位4の保留に係る先読み結果情報)は、前記第二の予告の開始契機(例えば、図55(b)に示す特図1の保留順位4の保留に係る先読み結果情報)と同一である、
ことを特徴とする遊技台。
(B13)
(B1)乃至(B12)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の予告は、連続予告であり(例えば、第一の連続予告)、
前記第二の予告は、連続予告である(例えば、第二の連続予告)、
ことを特徴とする遊技台。
(B14)
(B1)乃至(B13)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の予告は、前記第一のエラー報知と並行して実行されない予告である(例えば、図55(c)、図58(a)、(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B15)
(B1)乃至(B14)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の予告は、前記第二のエラー報知と並行して実行可能な予告である(例えば、図55(c)、図58(a)、(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B16)
(B1)乃至(B15)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第三のエラー報知(例えば、図53に示す枠ランプ点滅による不正入賞エラーの報知や磁気エラーの報知)であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第四のエラー報知(例えば、図53に示す「表示4」による不正入賞エラーの報知や「表示5」による磁気エラーの報知)であり、
前記第三のエラー報知は、前記第一の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第四のエラー報知は、前記第二の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第三のエラー報知は、第二のエラー(例えば、不正入賞エラーや磁気エラー)が発生した場合に開始されるエラー報知であり、
前記第四のエラー報知は、前記第二のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(B17)
(B1)乃至(B16)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B18)
複数種類の報知手段を備えた遊技台であって、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第一の報知手段(例えば、枠ランプ122、スピーカ120)であり、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第二の報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
複数種類の報知(例えば、図54に示す、保留アイコン系の報知態様の報知、先読みゾーン系の報知態様の報知、ステージ依存系の報知態様の報知)を実行可能であり、
複数種類のエラー報知(例えば、図53に示す、扉開放エラーの報知、異常入賞エラー1の報知、異常入賞エラー2の報知、不正入賞エラーの報知、磁気エラーの報知)を実行可能であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第一の報知(例えば、図54に示す枠ランプ「点灯5」や「BGM1」再生の報知態様で実行される報知)であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第二の報知(例えば、図54に示す「表示1」が表示されて実行される報知)であり、
前記第一の報知は、前記第一の報知手段によって実行される報知であり、
前記第二の報知は、前記第二の報知手段によって実行される報知であり、
前記第二の報知に付随して前記第一の報知が実行され(例えば、図54参照)、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第一のエラー報知(例えば、図53に示す枠ランプ点滅や効果音の出力による扉開放エラーの報知や異常入賞エラー1の報知や異常入賞エラー2の報知)であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第二のエラー報知(例えば、図53に示す「表示1」を表示させることによる扉開放エラーの報知や「表示2」を表示させることによる異常入賞エラー1の報知や「表示3」を表示させることによる異常入賞エラー2の報知)であり、
前記第一のエラー報知は、前記第一の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第二のエラー報知は、前記第二の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第一の報知が実行されている状態で前記第一のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第一の報知が中断され(例えば、図58(a)、(b)参照)、
前記第二の報知が実行されている状態で前記第二のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第二の報知が継続され(例えば、図58(a)、(b)参照)、
前記第一のエラー報知(例えば、図53に示す枠ランプ点滅や「効果音2」出力による異常入賞エラー2の報知)が終了した場合には、中断されていた前記第一の報知が再開可能である(例えば、図58(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B19)
複数種類の報知手段を備えた遊技台であって、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第一の報知手段(例えば、枠ランプ122、スピーカ120)であり、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第二の報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
複数種類の報知(例えば、図54に示す、保留アイコン系の報知態様の報知、先読みゾーン系の報知態様の報知、ステージ依存系の報知態様の報知)を実行可能であり、
複数種類のエラー報知(例えば、図53に示す、扉開放エラーの報知、異常入賞エラー1の報知、異常入賞エラー2の報知、不正入賞エラーの報知、磁気エラーの報知)を実行可能であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第一の報知(例えば、図54に示す枠ランプ「点灯3」や「SE3」再生の報知態様で実行される報知)であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第二の報知(例えば、図54に示す「刀」の保留アイコンが表示されて実行される報知)であり、
前記第一の報知は、前記第一の報知手段によって実行される報知であり、
前記第二の報知は、前記第二の報知手段によって実行される報知であり、
前記第二の報知に付随して前記第一の報知が実行され(例えば、図54参照)、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第一のエラー報知(例えば、図53に示す枠ランプ点滅や効果音の出力による扉開放エラーの報知や異常入賞エラー1の報知や異常入賞エラー2の報知)であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第二のエラー報知(例えば、図53に示す「表示1」を表示させることによる扉開放エラーの報知や「表示2」を表示させることによる異常入賞エラー1の報知や「表示3」を表示させることによる異常入賞エラー2の報知)であり、
前記第一のエラー報知は、前記第一の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第二のエラー報知は、前記第二の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第一の報知が実行されている状態で前記第一のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第一の報知が中断され(例えば、図55(c)参照)、
前記第二の報知が実行されている状態で前記第二のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第二の報知が継続され(例えば、図55(c)参照)、
前記第一のエラー報知が終了した場合には、中断されていた前記第一の報知が再開されない(例えば、図56(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B20)
(B18)または(B19)に記載の遊技台であって、
前記第一の報知手段は、音出力手段(例えば、スピーカ120)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B21)
(B18)または(B19)に記載の遊技台であって、
前記第一の報知手段は、発光手段(例えば、枠ランプ122)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B22)
(B18)乃至(B21)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の報知手段は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)である、
ことを特徴とする遊技台
B2
(B18)乃至(B2)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のエラー報知(例えば、図53に示す枠ランプ点滅や効果音による扉開放エラーの報知や異常入賞エラー1の報知や異常入賞エラー2の報知)は、第一のエラー(例えば、扉開放エラーや異常入賞エラー1や異常入賞エラー2)が発生した場合に開始されるエラー報知であり、
前記第二のエラー報知(例えば、図53に示す「表示1」による扉開放エラーの報知や「表示2」による異常入賞エラー1の報知や「表示3」による異常入賞エラー2の報知)は、前記第一のエラー(例えば、扉開放エラーや異常入賞エラー1や異常入賞エラー2)が発生した場合に開始されるエラー報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(B2
(B18)乃至(B2)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の報知は、予告報知(例えば、複数種類の予告報知のうちの一の予告報知)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B2
(B18)乃至(B2)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の報知は、連続予告報知(例えば、第二の連続予告の報知)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B2
(B18)乃至(B2)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の報知は、予告報知(例えば、複数種類の予告報知のうちの第二の報知とは別の一の予告報知)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B2
(B18)乃至(B2)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の報知は、連続予告報知(例えば、第一の連続予告の報知)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B2
(B18)乃至(B2)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の報知は、前記第一のエラー報知と並行して実行されない報知である(例えば、図55(c)、図58(a)、(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B29
(B18)乃至(B2)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の報知は、前記第二のエラー報知と並行して実行可能な報知である(例えば、図55(c)、図58(a)、(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B3
(B18)乃至(B29)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第三のエラー報知(例えば、図53に示す枠ランプ点滅による不正入賞エラーの報知や磁気エラーの報知)であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第四のエラー報知(例えば、図53に示す「表示4」による不正入賞エラーの報知や「表示5」による磁気エラーの報知)であり、
前記第三のエラー報知は、前記第一の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第四のエラー報知は、前記第二の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第三のエラー報知は、第二のエラー(例えば、不正入賞エラーや磁気エラー)が発生した場合に開始されるエラー報知であり、
前記第四のエラー報知は、前記第二のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(B3
(B18)乃至(B3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
本発明は、上記実施の形態に限らず、種々の変形が可能である。
本発明よるパチンコ機100は、予告抽選に当選した場合に先読み予告が行われ、特図変動遊技が大当りでも予告が行われない場合があり、特図変動遊技がはずれでも予告が行われる場合がある。また、パチンコ機100は、特図変動遊技が大当りの場合には必ず予告を実行し、特図変動遊技がはずれの場合には予告が絶対に行われなくてもよい。
本発明によるパチンコ機100は、非時短中であっても普図変動遊技で当選した場合における特図2始動口232への遊技球の入賞は異常入賞と判定されない。また、パチンコ機100は、時短終了直後の特図2始動口232への入賞も異常入賞として判定しない。また、本発明によるパチンコ機100に特図2始動口232への遊技球の入賞は異常入賞と判定しない異常入賞免除期間が設けられる場合がある。さらに、本発明によるパチンコ機100は、普通電動役物(電動チューリップ)閉鎖から所定の期間において、余剰入賞検出期間を設け、当該期間における特図2始動口232への遊技球の入賞は異常入賞と判定しなくてもよい。
パチンコ機100において、「異常」には、機械の故障等とともに、不正行為(いわゆるゴト)等が含まれる。
本発明によるパチンコ機100は、先読み予告報知状態において、先読み予告以外の他の予告が行われていてもよい。また、本発明によるパチンコ機100には、先読み予告報知状態に限らず、第一および第二の連続予告の両方の報知を行うことが可能な報知状態が設けられていてもよい。
本発明によるパチンコ機100において、保留記憶条件は、予め定められた始動口に遊技球が入賞した場合に成立するものであってもよいし、当該始動口への遊技球の入賞があった場合に、保留記憶手段に記憶された保留が所定の上限数に達していない場合に成立するものであってもよい。同様に、保留記憶制御は、保留記憶条件の成立があった場合に行なわれてもよいし、保留記憶条件の成立と共に、保留記憶手段に記憶された保留が所定の上限数に達していない場合に行われるものであってもよい。
本発明によるパチンコ機100において、第一の条件の成立によって報知が行われなくなる第一の連続予告は、開閉自在に設けられた扉体に備えられた先読み予告手段によって報知が行われてもよい。扉体に備えられた先読み予告手段は、液晶表示装置やランプなどの発光装置や、音声を出力可能なスピーカ等を含んでいてもよい。パチンコ機100は、扉体が開放された場合、先読み予告手段の遊技者に対する位置が移動してしまうため、正しく先読み予告を行うことができなくなる恐れがあり、扉体の開放時は、扉体に備えられた先読み予告手段による先読み予告報知を行わない方が良い場合がある。例えば、パチンコ機100は、扉体開放状態において、大当り確定報知音等をスピーカ120から出力した場合には、遊技台正面の遊技者に対してではなく、当該遊技台の周囲で遊技している遊技者に対して確定報知音が出力されたかのような状態になってしまい、当該遊技台の周囲で遊技している遊技者に対し大当たりになった遊技台を誤認させるおそれがある。また、パチンコ機100は、扉体が開放された状態においては、扉体に備えられた液晶表示装置を遊技者が視認できない恐れがあり、そのような場合に液晶表示装置を用いた報知を行うことは望ましくない。
本発明によるパチンコ機100は、「先読み予告報知状態」→「第一の予告非報知状態」→「第二の予告非報知状態」→「第一の予告非報知状態」→「先読み予告報知状態」のように、報知中の複数の連続予告が一つずつ報知されなくなった後で、連続予告が報知されなくなった順序と逆に一つずつ連続予告の報知が再開(復帰)されるようにしてもよいし、一つずつ報知がされなくなった後で、一度に複数の連続予告の報知が再開されるようにしてもよい。
本発明によるパチンコ機100において、「連続予告の報知を行わない」とは、例えば、連続予告が実行されていることを遊技者が把握困難になる程度であればよく、例えば、連続予告が表示装置による画像の表示によって行われている場合であれば、当該画像の全てを表示しないような場合であってもよいし、当該画像の少なくとも一部は表示しつつも、当該画像の内容把握が困難になる程度に他部を表示しないようにしてもよい。また、「連続予告の報知を行わない」とは、先読み予告としての要部(例えば、大当りの信頼度を示す文字等)のみ表示しないような場合であってもよい。
本発明によるパチンコ機100は、報知状態における連続予告の報知態様を変更してもよい。すなわち、パチンコ機100は、予告報知状態における第二の連続予告の報知態様と第一の予告非報知状態における第二の連続予告の報知態様を異ならせてもよい。第二の連続予告は、報知状態の変化に関わらず継続して報知が行われるが、報知状態の変化に応じて報知態様が変化する場合がある。
上記第1〜第3の実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図61に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図61に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図62(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
従来の遊技台は、制御状態に応じて種々の演出を実行することにより遊技の興趣の向上を図るようになっている(特許文献1および特許文献2)。
従来の遊技台は、代わり映えのしない態様による連続演出を長期間に亘って継続すると、この連続演出の価値を低下させてしまうばかりでなく遊技者の遊技意欲も喪失させてしまうという問題を有している。
本発明の目的は、先読み予告を多様な態様で行うことで、遊技の興趣を向上させることが可能な遊技台を提供することにある。
本発明によれば、先読み予告を多様な態様で行うことで、遊技の興趣を向上させることが可能になる。
上記実施の形態の遊技台は、例えば、以下のように表現される。
(付記1)
先読み予告を少なくとも報知可能な報知手段と、
前記報知手段を少なくとも制御可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台はぱちんこ機であり、
前記報知手段は、前記先読み予告として連続予告を少なくとも報知可能なものであり、
前記報知手段は、第一および第二の連続予告を少なくとも報知可能なものであり、
前記制御手段は、前記報知手段の報知状態を第一〜三の報知状態に少なくとも移行させることが可能なものであり、
前記第一の報知状態は、前記第一および第二の連続予告の報知が少なくとも行われる状態であり、
前記第二の報知状態は、前記第一の連続予告の報知が少なくとも行われない状態であり、
前記第二の報知状態は、前記第二の連続予告の報知が少なくとも行われる状態であり、
前記第三の報知状態は、前記第一および第二の連続予告の両方の報知が少なくとも行われない状態であり、
前記制御手段は、前記第一の報知状態中に第一の条件の成立があった場合に、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、前記第一の報知状態中に第二の条件の成立があった場合に、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の制御は、前記報知手段の報知状態を前記第一の報知状態から前記第二の報知状態に変化させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第二の制御は、前記報知手段の報知状態を前記第一の報知状態から前記第三の報知状態に変化させる制御を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台において、
遊技者による識別が可能な複数種類の演出モードを少なくとも切替可能な演出モード切替手段を備え、
前記第一の連続予告は、前記演出モードに対応する連続予告として実行可能とされるものであり、
前記第一の条件は、第一の演出モードから第二の演出モードに前記演出モードが変化する際に、成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1または2に記載の遊技台において、
第一の図柄変動表示を少なくとも表示可能な第一の図柄表示手段と、
第二の図柄変動表示を少なくとも表示可能な第二の図柄表示手段と、
前記第一および第二の図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄制御手段と、を備え、
前記図柄制御手段は、第一の保留記憶条件の成立があった場合に、第一の保留記憶制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄制御手段は、第二の保留記憶条件の成立があった場合に、第二の保留記憶制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、第一の保留消化制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄制御手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、第二の保留消化制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の保留記憶制御は、前記第一の図柄表示手段の作動を保留し、保留したことを第一の保留記憶手段に記憶させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第二の保留記憶制御は、前記第二の図柄表示手段の作動を保留し、保留したことを第二の保留記憶手段に記憶させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第一の保留消化制御は、前記第一の保留記憶手段の記憶を消化して前記第一の図柄表示手段を作動させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第二の保留消化制御は、前記第二の保留記憶手段の記憶を消化して前記第二の図柄表示手段を作動させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第一の保留消化条件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されておらず、且つ前記第一の図柄表示手段の作動が保留されている際に、成立する場合を少なくとも含むものであり、
前記第二の保留消化条件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されている際に、成立する場合を少なくとも含むものであり、
前記先読み予告手段は、割込図柄変動表示中に、前記連続予告を継続する制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記割込図柄変動表示は、前記連続予告中に前記第二の保留消化条件が成立したことによって、該連続予告中に開始される前記第二の図柄変動表示であり
前記第一の条件は、非時短状態において前記第二の保留記憶条件が所定の回数成立した際に、成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記予告制御手段は、前記第二の報知状態中に第三の条件の成立があった場合に、第三の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の制御は、前記先読み予告手段の報知状態を前記第二の報知状態から前記第一の報知状態に変化させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第三の条件は、前記第一の条件の成立よりも後であって、かつ前記第二の条件の成立よりも前に成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記予告制御手段は、第四の条件の成立があった場合に、第四の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第四の制御は、前記先読み予告手段の報知状態を前記第三の報知状態に変化させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第四の条件は、前記第二の条件とは異なるものであり、
前記第四の条件は、前記第二の条件の成立よりも前に成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
付記1乃至5のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記連続予告は、第三の連続予告を少なくとも含むものであり、
前記第三の連続予告は、前記第一および第二の連続予告の両方を含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記1乃至6のいずれか一項に記載の遊技台において、
異常の判定を少なくとも実行可能な異常判定手段を備え、
前記第一の条件は、前記異常判定手段が前記異常を判定した際に、成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
先読み予告を少なくとも報知可能な報知手段と、
前記報知手段を少なくとも制御可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記報知手段は、前記先読み予告として連続予告を少なくとも報知可能なものであり、
前記報知手段は、第一の連続予告を少なくとも報知可能なものであり、
前記報知手段は、第二の連続予告を少なくとも報知可能なものであり、
前記制御手段は、前記報知手段の報知状態を第一の報知状態に少なくとも移行させることが可能なものであり、
前記制御手段は、前記報知状態を第二の報知状態に少なくとも移行させることが可能なものであり、
前記制御手段は、前記報知状態を第三の報知状態に少なくとも移行させることが可能なものであり、
前記第一の報知状態は、前記第一の連続予告の報知が少なくとも行われる状態であり、
前記第一の報知状態は、前記第二の連続予告の報知が少なくとも行われる状態であり、
前記第二の報知状態は、前記第一の連続予告の報知が少なくとも行われない状態であり、
前記第二の報知状態は、前記第二の連続予告の報知が少なくとも行われる状態であり、
前記第三の報知状態は、前記第一の連続予告の報知が少なくとも行われない状態であり、
前記第三の報知状態は、前記第二の連続予告の報知が少なくとも行われない状態であり、
前記制御手段は、前記第一の報知状態において第一の条件の成立があった場合に、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、前記第一の報知状態において第二の条件の成立があった場合に、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の制御は、前記報知状態を前記第一の報知状態から前記第二の報知状態に変化させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第二の制御は、前記報知状態を前記第一の報知状態から前記第三の報知状態に変化させる制御を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記8に記載の遊技台であって、
遊技者による識別が可能な複数種類の演出モードを少なくとも切替可能な演出モード切替手段を備え、
前記第一の連続予告は、前記演出モードに対応する連続予告として実行可能とされるものであり、
前記第一の条件は、第一の演出モードから第二の演出モードに前記演出モードが変化する際に、成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記10)
付記8または9に記載の遊技台であって、
第一の図柄変動表示を少なくとも表示可能な第一の図柄表示手段と、
第二の図柄変動表示を少なくとも表示可能な第二の図柄表示手段と、
前記第一の図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄制御手段と、を備え、
前記図柄制御手段は、前記第二の図柄表示手段を少なくとも制御可能なものであり、
前記図柄制御手段は、第一の保留記憶条件の成立があった場合に、第一の保留記憶制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄制御手段は、第二の保留記憶条件の成立があった場合に、第二の保留記憶制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、第一の保留消化制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄制御手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、第二の保留消化制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の保留記憶制御は、前記第一の図柄表示手段の作動を保留し、保留したことを第一の保留記憶手段に記憶させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第二の保留記憶制御は、前記第二の図柄表示手段の作動を保留し、保留したことを第二の保留記憶手段に記憶させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第一の保留消化制御は、前記第一の保留記憶手段の記憶を消化して前記第一の図柄表示手段を作動させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第二の保留消化制御は、前記第二の保留記憶手段の記憶を消化して前記第二の図柄表示手段を作動させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第一の保留消化条件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されておらず、且つ前記第一の図柄表示手段の作動が保留されている際に、成立する場合を少なくとも含むものであり、
前記第二の保留消化条件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されている際に、成立する場合を少なくとも含むものであり、
前記制御手段は、割込図柄変動表示において、前記報知手段に前記連続予告を継続させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記割込図柄変動表示は、前記連続予告において前記第二の保留消化条件が成立したことによって、前記連続予告において開始される前記第二の図柄変動表示であり、
前記第一の条件は、非時短状態において前記第二の保留記憶条件が所定の回数成立した際に、成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記11)
付記8乃至10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記制御手段は、前記第二の報知状態において第三の条件の成立があった場合に、第三の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の制御は、前記報知状態を前記第二の報知状態から前記第一の報知状態に変化させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第三の条件は、前記第一の条件の成立よりも後であって、かつ前記第二の条件の成立よりも前に成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記12)
付記8乃至11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記制御手段は、第四の条件の成立があった場合に、第四の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第四の制御は、前記報知状態を前記第三の報知状態に変化させる制御を少なくとも含むものであり、
前記第四の条件は、前記第二の条件とは異なるものであり、
前記第四の条件は、前記第二の条件の成立よりも前に成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記13)
付記8乃至12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記連続予告は、第三の連続予告を少なくとも含むものであり、
前記第三の連続予告は、前記第一の連続予告を少なくとも含むものであり、
前記第三の連続予告は、前記第二の連続予告を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記14)
付記8乃至13のいずれか一項に記載の遊技台であって、
異常の判定を少なくとも実行可能な異常判定手段を備え、
前記第一の条件は、前記異常判定手段が前記異常を判定した際に、成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記15)
遊技枠と、
遊技盤と、
発光手段と、
表示手段と、
先読み予告の実行を制御可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記制御手段は、前記先読み予告として複数種類の連続予告の実行を制御可能な手段であり、
前記発光手段は、前記遊技枠に設けられた手段であり、
前記表示手段は、前記遊技盤に設けられた手段であり、
前記複数種類の連続予告のうちの一の連続予告は、前記発光手段によって実行される連続予告(以下、「第一の連続予告」という。)であり、
前記複数種類の連続予告のうちの一の連続予告は、前記表示手段によって実行される連続予告(以下、「第二の連続予告」という。)であり、
前記第二の連続予告は、前記第一の連続予告と並列的に実行可能な連続予告であり、
前記制御手段は、複数種類のエラー報知を実行可能な手段であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、前記発光手段によって実行されるエラー報知(以下、「第一のエラー報知」という。)であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、前記表示手段によって実行されるエラー報知(以下、「第二のエラー報知」という。)であり、
前記第一のエラー報知は、第一のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知であり、
前記第二のエラー報知は、前記第一のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知であり、
前記第一の連続予告が実行されている状態で前記第一のエラーが発生した場合、該第一の連続予告が終了して前記第一のエラー報知の実行が開始されるように構成されており、
前記第二の連続予告が実行されている状態で前記第一のエラーが発生した場合、該第二の連続予告が終了することなく前記第二のエラー報知の実行が開始されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記16)
付記15に記載の遊技台であって、
前記第二の連続予告は、前記表示手段に先読み表示(以下、「第一の先読み表示」という。)を表示することで実行される連続予告であり、
前記第二のエラー報知は、前記表示手段にエラー表示(以下、「第一のエラー表示」という。)を表示することで実行されるエラー報知であり、
前記第一の先読み表示が実行されている状態で前記第一のエラーが発生した場合、前記第一のエラー表示が該第一の先読み表示にオーバーラップして表示可能に構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記17)
付記15または16に記載の遊技台であって、
前記第二の連続予告は、前記第一の連続予告と並列的に実行される連続予告である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記18)
付記15乃至17のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の連続予告は、前記第一のエラー報知と並列的に実行されない連続予告である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記19)
付記15乃至18のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の連続予告は、前記第二のエラー報知と並列的に実行可能な連続予告である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記20)
付記15乃至19のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の連続予告の開始契機は、前記第二の連続予告の開始契機と同一である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記21)
付記15乃至20のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、前記発光手段によって実行されるエラー報知(以下、「第三のエラー報知」という。)であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、前記表示手段によって実行されるエラー報知(以下、「第四のエラー報知」という。)であり、
前記第三のエラー報知は、第二のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知であり、
前記第四のエラー報知は、前記第二のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記22)
付記21に記載の遊技台であって、
前記複数種類の連続予告のうちの一の連続予告は、前記表示手段によって実行される連続予告(以下、「第三の連続予告」という。)であり、
前記第三の連続予告は、前記表示手段に先読み表示(以下、「第二の先読み表示」という。)を表示することで実行される連続予告であり、
前記第四のエラー報知は、前記表示手段にエラー表示(以下、「第二のエラー表示」という。)を表示することで実行されるエラー報知であり、
前記第二の先読み表示が実行されている状態で前記第二のエラーが発生した場合、前記第二のエラー表示が該第二の先読み表示にオーバーラップせずに表示されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記23)
付記15乃至22のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記24)
複数種類の報知手段
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第一の報知手段であり、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第二の報知手段であり、
複数種類の予告を実行可能に構成されており、
複数種類のエラー報知を実行可能に構成されており、
前記複数種類の予告のうちの一の予告は、第一の予告であり、
前記複数種類の予告のうちの一の予告は、第二の予告であり、
前記第一の予告は、前記第一の報知手段によって実行される予告であり、
前記第二の予告は、前記第二の報知手段によって実行される予告であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第一のエラー報知であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第二のエラー報知であり、
前記第一のエラー報知は、前記第一の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第二のエラー報知は、前記第二の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第一の予告が実行されている状態で前記第一のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第一の予告が中断されるように構成されており、
前記第二の予告が実行されている状態で前記第二のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第二の予告が継続されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記25)
付記24に記載の遊技台であって、
前記第一の報知手段は、前記第二の報知手段よりも遊技者側に設けられている手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記26)
付記24または25に記載の遊技台であって、
前記第一の報知手段は、前記第二の報知手段よりも遊技台の端側に設けられている手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記27)
付記24乃至26のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の報知手段は、音出力手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記28)
付記24乃至26のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の報知手段は、発光手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記29)
付記24乃至28のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の報知手段は、表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記30)
付記29に記載の遊技台であって、
前記第二の予告は、前記表示手段に先読み表示を表示することで実行される予告であり、
前記第二のエラー報知は、前記表示手段にエラー表示を表示することで実行されるエラー報知であり、
前記先読み表示が実行されている状態で前記第二のエラー報知を開始する場合、前記エラー表示が該先読み表示にオーバーラップして表示可能に構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記31)
付記24乃至付記30のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のエラー報知が終了した場合には、中断されていた前記第一の予告が再開可能に構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記32)
付記24乃至31のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のエラー報知が終了した場合には、中断されていた前記第一の予告が再開されないように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記33)
付記24乃至32のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のエラー報知は、第一のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知であり、
前記第二のエラー報知は、前記第一のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記34)
付記24乃至33のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の予告は、前記第一の予告と並行して実行される予告である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記35)
付記24乃至34のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の予告の開始契機は、前記第二の予告の開始契機と同一である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記36)
付記24乃至35のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の予告は、連続予告であり、
前記第二の予告は、連続予告である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記37)
付記24乃至36のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の予告は、前記第一のエラー報知と並行して実行されない予告である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記38)
付記24乃至37のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の予告は、前記第二のエラー報知と並行して実行可能な予告である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記39)
付記24乃至38のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第三のエラー報知であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第四のエラー報知であり、
前記第三のエラー報知は、前記第一の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第四のエラー報知は、前記第二の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第三のエラー報知は、第二のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知であり、
前記第四のエラー報知は、前記第二のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記40)
付記24乃至39のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記41)
複数種類の報知手段を備えた遊技台であって、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第一の報知手段であり、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第二の報知手段であり、
複数種類の報知を実行可能であり、
複数種類のエラー報知を実行可能であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第一の報知であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第二の報知であり、
前記第一の報知は、前記第一の報知手段によって実行される報知であり、
前記第二の報知は、前記第二の報知手段によって実行される報知であり、
前記第二の報知に付随して前記第一の報知が実行され、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第一のエラー報知であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第二のエラー報知であり、
前記第一のエラー報知は、前記第一の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第二のエラー報知は、前記第二の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第一の報知が実行されている状態で前記第一のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第一の報知が中断され、
前記第二の報知が実行されている状態で前記第二のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第二の報知が継続され、
前記第一のエラー報知が終了した場合には、中断されていた前記第一の報知が再開可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記42)
複数種類の報知手段を備えた遊技台であって、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第一の報知手段であり、
前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第二の報知手段であり、
複数種類の報知を実行可能であり、
複数種類のエラー報知を実行可能であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第一の報知であり、
前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第二の報知であり、
前記第一の報知は、前記第一の報知手段によって実行される報知であり、
前記第二の報知は、前記第二の報知手段によって実行される報知であり、
前記第二の報知に付随して前記第一の報知が実行され、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第一のエラー報知であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第二のエラー報知であり、
前記第一のエラー報知は、前記第一の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第二のエラー報知は、前記第二の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第一の報知が実行されている状態で前記第一のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第一の報知が中断され、
前記第二の報知が実行されている状態で前記第二のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第二の報知が継続され、
前記第一のエラー報知が終了した場合には、中断されていた前記第一の報知が再開されない、
ことを特徴とする遊技台。
(付記43)
付記41または42に記載の遊技台であって、
前記第一の報知手段は、音出力手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記44)
付記41または42に記載の遊技台であって、
前記第一の報知手段は、発光手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記45)
付記41乃至44のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の報知手段は、表示手段である、
ことを特徴とする遊技台
付記4
付記41乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のエラー報知は、第一のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知であり、
前記第二のエラー報知は、前記第一のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4
付記41乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の報知は、予告報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4
付記41乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の報知は、連続予告報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記49
付記41乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の報知は、予告報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5
付記41乃至49のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の報知は、連続予告報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5
付記41乃至50のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の報知は、前記第一のエラー報知と並行して実行されない報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5
付記41乃至5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の報知は、前記第二のエラー報知と並行して実行可能な報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5
付記41乃至5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第三のエラー報知であり、
前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第四のエラー報知であり、
前記第三のエラー報知は、前記第一の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第四のエラー報知は、前記第二の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
前記第三のエラー報知は、第二のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知であり、
前記第四のエラー報知は、前記第二のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5
付記41乃至5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
100 パチンコ機
120 スピーカ
136 チャンスボタン
208 装飾図柄表示装置
208a 左図柄表示領域
208b 中図柄表示領域
208c 右図柄表示領域
208d 演出表示領域
226 一般入賞口
228 普図始動口
230 特図1始動口
232 特図2始動口
234 可変入賞口
250a〜250d 演出用ランプ
252 誘導部
254 液晶表示画面内ST回数表示部
256 ST回数表示部
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
700 不正改造用部材
701a〜701d、702a〜702d 保留表示画像
720 予備予告演出可動体
801a〜801d 特図1用保留表示領域
802a〜802d 特図2用保留表示領域

Claims (14)

  1. 複数種類の報知手段を備えた遊技台であって、
    前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第一の報知手段であり、
    前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第二の報知手段であり、
    複数種類の報知を実行可能であり、
    複数種類のエラー報知を実行可能であり、
    前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第一の報知であり、
    前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第二の報知であり、
    前記第一の報知は、前記第一の報知手段によって実行される報知であり、
    前記第二の報知は、前記第二の報知手段によって実行される報知であり、
    前記第二の報知に付随して前記第一の報知が実行され、
    前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第一のエラー報知であり、
    前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第二のエラー報知であり、
    前記第一のエラー報知は、前記第一の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
    前記第二のエラー報知は、前記第二の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
    前記第一の報知が実行されている状態で前記第一のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第一の報知が中断され、
    前記第二の報知が実行されている状態で前記第二のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第二の報知が継続され、
    前記第一のエラー報知が終了した場合には、中断されていた前記第一の報知が再開可能である、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 複数種類の報知手段を備えた遊技台であって、
    前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第一の報知手段であり、
    前記複数種類の報知手段のうちの一の報知手段は、第二の報知手段であり、
    複数種類の報知を実行可能であり、
    複数種類のエラー報知を実行可能であり、
    前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第一の報知であり、
    前記複数種類の報知のうちの一の報知は、第二の報知であり、
    前記第一の報知は、前記第一の報知手段によって実行される報知であり、
    前記第二の報知は、前記第二の報知手段によって実行される報知であり、
    前記第二の報知に付随して前記第一の報知が実行され、
    前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第一のエラー報知であり、
    前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第二のエラー報知であり、
    前記第一のエラー報知は、前記第一の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
    前記第二のエラー報知は、前記第二の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
    前記第一の報知が実行されている状態で前記第一のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第一の報知が中断され、
    前記第二の報知が実行されている状態で前記第二のエラー報知が開始される場合は、実行中の該第二の報知が継続され、
    前記第一のエラー報知が終了した場合には、中断されていた前記第一の報知が再開されない、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台であって、
    前記第一の報知手段は、音出力手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1または2に記載の遊技台であって、
    前記第一の報知手段は、発光手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の報知手段は、表示手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一のエラー報知は、第一のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知であり、
    前記第二のエラー報知は、前記第一のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知である、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の報知は、予告報知である、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の報知は、連続予告報知である、
    ことを特徴とする遊技台。
  9. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の報知は、予告報知である、
    ことを特徴とする遊技台。
  10. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の報知は、連続予告報知である、
    ことを特徴とする遊技台。
  11. 請求項1乃至1のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の報知は、前記第一のエラー報知と並行して実行されない報知である、
    ことを特徴とする遊技台。
  12. 請求項1乃至1のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の報知は、前記第二のエラー報知と並行して実行可能な報知である、
    ことを特徴とする遊技台。
  13. 請求項1乃至1のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第三のエラー報知であり、
    前記複数種類のエラー報知のうちの一のエラー報知は、第四のエラー報知であり、
    前記第三のエラー報知は、前記第一の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
    前記第四のエラー報知は、前記第二の報知手段によって実行されるエラー報知であり、
    前記第三のエラー報知は、第二のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知であり、
    前記第四のエラー報知は、前記第二のエラーが発生した場合に開始されるエラー報知である、
    ことを特徴とする遊技台。
  14. 請求項1乃至1のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記遊技台は、ぱちんこ機である、
    ことを特徴とする遊技台。
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