以下、図面を参照して、本発明を適用した好適な実施形態の一例について説明する。但し、本発明を適用可能な形態は、以下説明する実施形態に限定されない。
[システム構成]
図1は、各実施形態に共通する本発明に係る情報表示装置10を含む遊技用システム70の一例を表す機能ブロック図である。この遊技用システム70は、各スロットマシン20に対応して設けられた情報表示装置10と、各スロットマシン20に対応して設けられた呼出ランプ装置30と、各スロットマシン20での遊技に関連して発生する遊技関連情報を各スロットマシン20毎に管理する遊技用管理装置であるホールコンピュータ60とを含むものである。なお、各情報表示装置10、各スロットマシン20及び呼出ランプ装置30は、後述する台端末40及び中継コンピュータ50を介してホールコンピュータ60と接続されている。各スロットマシン20は、台番号によって個々に識別可能とされており、各情報表示装置10及び各呼出ランプ装置30は、ユニットIDによって個々に識別可能とされている。なお、図1では、図面の簡略化のために、スロットマシン20は4台のみ表示し、台端末40や中継コンピュータ50は1台のみ表示している。
図2は、遊技者がスロットマシンの着座位置に着座している状態を側面方向から図示した着座側面図である。ここで着座位置とは、遊技機の前面側において、前後方向は人間が一人入れるくらいの幅で、左右方向はスロットマシン20と同じくらいの幅の領域である。なお、図2では、図面を簡略化して、台端末40、中継コンピュータ50及びホールコンピュータ60については図示を省略している。
情報表示装置10は、遊技場においてスロットマシン20を設置する遊技機設置島3から、当該スロットマシン20で遊技をする遊技者の着座位置の上方に突出して設けられ、遊技に関連する遊技関連情報の一例としてボーナス関連情報を表示する表示手段であるディスプレイ16を遊技機設置島3の側面方向(図2の紙面垂直方向)から視認可能に備えて構成される。また、情報表示装置10は、所定の音を出力する音出力手段であるスピーカ17を、遊技機設置島3の側面から視認可能な面(情報表示装置の側面)に備えて構成される。
[情報表示装置の詳細構成]
図3及び図4は、情報表示装置10の詳細構成を説明するための図である。
図3(1)は、情報表示装置10の右側面図である。情報表示装置10は、本体部10aと、支持部10bとを有して構成される。
本体部10aは、やや厚みのあるプレート状の形状を有して構成される。本体部10aは、その側面に、ボーナス関連情報を表示するディスプレイ16と、所定の音を出力するスピーカ17が設けられている。具体的には、本体部10aの左側面及び右側面の両方に、第1ディスプレイ16a〜第3ディスプレイ16cの3つのディスプレイ16が設けられている。
また、本体部10aの内部には、制御基板8が内蔵されており、図6〜図9に示すように、通信部11,制御部12,及び近距離無線通信部15が実装されている。
ディスプレイ16は、ボーナス関連情報のうち、ボーナスゲーム終了時からのゲーム数(最初のボーナスゲームが発生するまでは開店時からのゲーム数)を「スタート」として表示する第1ディスプレイ16aと、当日のビッグボーナスゲームの発生回数を「B.B回数」として表示する第2ディスプレイ16bと、当日のレギュラーボーナスゲームの発生回数を「R.B回数」として表示する第3ディスプレイ16cとを有して構成される。
本体部10aの内部の所定位置には、赤外線センサ13が設置されている。この赤外線センサ13は、着座位置に遊技者が存在することを検出する検出手段の一例である。
図4(1)は、情報表示装置10の斜視図である。本体部10aの内部であって、座席を前後に動かさずに固定した状態で、座面のちょうど直上に対応する位置には、赤外線センサ16を内部に備えることが可能な設置部13cが設けられている。この設置部13cに赤外線センサ13が設置される。より具体的には、赤外線ビームを送信する赤外線送信部13a及び赤外線ビームの反射ビームを受信する赤外線ビーム受信部13bが、遊技者の着座位置に対向するように下向きに設置される。このように、検出手段である赤外線センサ13を情報表示装置10の構成要素としないことにより、該情報表示装置10のコストダウンを図ることができると共に、該検出手段を設置部13cに設置することにより、容易に該情報表示装置10のバージョンアップ(即ち検出手段無しのものから検出手段有りのものへのバージョンアップ)を図ることができる。なお検出手段は、設置部13cに設置されることで、情報表示装置10の構成要素となる。
赤外線センサ13としては、例えばアクティブセンサを適用することができる。具体的には、赤外線ビームを送信する赤外線ビーム送信部13aとその反射ビームを受信する赤外線ビーム受信部13bとが一体的に構成された一体型のアクティブセンサによって赤外線センサ13を構成することができる。
図4(2)は、情報表示装置10の底面図である。本体部10aの下面には、設置部13cの下面と面一となるように窓部13dが設けられている。つまり、設置部13cに設置された赤外線センサ13が着座位置に対向するように当該情報表示装置10の下面に窓部13dが設けられている。設置部13cに設置された赤外線センサ13は、この窓部13dを介して赤外線ビームを赤外線ビーム送信部13aから遊技者の着座位置に向けて送信し、その反射波ビームを、窓部13dを介して赤外線ビーム受信部13bで受信する。
図4(3)は、情報表示装置10の左側面図である。本体部10aの設置部13cの左側面に対応する位置には、赤外線センサ13を外部から設置するための開閉扉13eが設けられている。赤外線センサ13に故障や異常が発生した場合は、店員がこの開閉扉13eを開口して、赤外線センサ13の異常確認やメンテナンスを行う。
図3(2)は、情報表示装置10の斜視図であり、情報表示装置10は、支持部10bを介して、遊技機設置島3の設置方向に直交する面内で回動可能に構成されている。支持部10bは、例えばラチェット構造を有して構成され、本体部13aの回動を多段階(本例では、図示の上向き矢印の如く、水平から垂直までの5段階)に行うことができ、かつ、その状態を維持することができるように構成されている。このように、本体部10aの角度を調節できるので、現状の角度を店員が把握しやすい。
そして本体部10aの角度を調整することにより、本体部10aに内蔵された赤外線センサ13の角度を変化させることができる。つまり、赤外線の放射方向を変化させることができる。これにより、遊技場毎に異なる遊技機設置島と椅子との位置関係に応じて、本体部10aの角度を適切に設定できると共に、遊技者の着座姿勢に応じても、本体部10aの角度を適切に変更できる。また検出手段による検出を行わない場合には、隣接する情報表示装置において本体部10aの角度が異なるように調節する(例えば1番台の情報表示装置は0°,2番台の情報表示装置は15°,3番台の情報表示装置は30°と調節する)ことにより、遊技機設置島の出入口側からの視認性を向上できる。さらに情報表示装置10の不使用時には、垂直にすることができる。
図3(3)は、情報表示装置10の本体部10aに内蔵された制御基板8の構成を概略的に示した図である。制御基板8には、複数の信号線が接続されている。具体的には、スロットマシン20から直接的に、或いは、台端末40を介して、スロットマシン20からスタート信号、R.B信号及びB.B信号を入力するための信号線や、赤外線センサ13やディスプレイ16、スピーカ17、タイマ18等の周辺機器を制御するための制御線、他の遊技関連装置と通信を行うための通信線、不図示の電源装置から電源を入力するための電源入力線が接続されている。
なお、制御基板8には、上記のようにスタート信号、B.B信号、及びR.B信号が入力されるが、これらの信号は不図示の分岐回路によって分岐されて、制御基板8に入力する。例えば、入力端子Ainの電圧がOFFからONとなったときに、出力端子Aout1とAout2の電圧をOFFからONに切り替え、入力端子Ainの電圧がONからOFFとなったときに、出力端子Aout1とAout2の電圧をONからOFFに切り替える機能を有する分岐回路を構成することで、スタート信号、B.B信号、及びR.B信号の信号分岐を実現すればよい。
[スロットマシンの構成]
図5は、スロットマシン20の外観構成を示す外観構成図である。スロットマシン20は、ボーナスゲームとして、遊技者にとって有利な第1の特定遊技状態であるレギュラーボーナスゲーム(R.B)と、当該第1の特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な第2の特定遊技状態であるビッグボーナスゲーム(B.B)とを発生するものである。
このレギュラーボーナスゲームは、スロットマシン20においてレギュラーボーナス入賞した場合に発生し、遊技者にとって有利な特別ゲームであるJACゲームが所定の入賞回数(例えば8回)又は所定の制限回数(例えば12回)に達するまで提供される。またビッグボーナスゲームは、スロットマシン20においてビッグボーナス入賞した場合に発生し、通常ゲーム中(レギュラーボーナスゲーム中又はビッグボーナスゲーム中以外のゲーム中)に比べて高い確率で後述する小役入賞が発生する小役ゲームが所定の制限回数(例えば30回)に達するまで提供されると共に、該小役ゲーム中に比較的高い確率でJACゲーム入賞が発生し、JACゲームが所定の入賞回数(例えば8回)又は所定の制限回数(例えば12回)に達するまで提供される。なおビッグボーナスゲームは、小役ゲームが所定の制限回数(30回)に達したとき、又はJACゲーム入賞が所定の制限回数(3回)に達して該JACゲームが終了したときに終了する。
またスロットマシン20は、所定の条件が成立した場合(例えば所定確率の抽選に当選した場合)に、アシストリプレイタイム(ART)状態に制御される。このART状態では、リプレイが成立する確率が高く制御されると共に、各ストップボタン5L,5C,5Rの押し順がナビゲート(アシスト)され、該ナビゲートされた押し順で各ストップボタン5L,5C,5Rを押すと、特別入賞役が成立する。
図5に示すように、スロットマシン20の機枠20Aには前面扉20Bが開閉自在に設けられており、その前面扉20Bの上方部分の前面側の所定箇所には表示窓20Cが設けられている。前面扉20Bは、通常時は閉成状態で施錠されており、遊技場の係員が所定の鍵を前面扉開閉用鍵穴20Dに挿入して操作することにより解錠されて開成可能となる。
表示窓20Cには、各々を識別可能な複数種類の識別情報を可変表示させる複数の可変表示部である左可変表示部3L,中可変表示部3C,右可変表示部3Rが設けられており、具体的には、該識別情報である図柄が外周に描かれた左リール4L,中リール4C,右リール4Rが視認可能とされている。この各可変表示部3L,3C,3Rは、それぞれに上下3段に識別情報を可変表示可能な大きさに構成されている。これら各可変表示部3L,3C,3Rと、各リール4L,4C,4Rにより、可変表示装置が構成されている。
また表示窓20Cには、点灯又は点滅することによって、ゲームに使用するメダルの投入を指示する投入指示ランプ211と、賭数に応じて有効となる有効ラインに対応して点灯することによって、どの有効ラインが有効になっているかを示す有効ライン表示ランプ212,213,214と、点灯することによって、再ゲームが可能になったことを示す再ゲーム表示ランプ215と、ART状態において特別入賞役の報知(押し順ナビ),ART状態の名称,及びART状態の残りゲーム数の表示をするためのディスプレイ216と、入賞が成立した場合に付与されるメダル数や、エラーが発生した場合のエラー原因を特定するエラーコードを表示するための払出数表示器217と、後述するクレジットゲーム中において、蓄積されているメダルの枚数を表示するためのクレジット表示器218と、ビッグボーナスゲーム中又はレギュラーボーナスゲーム中において、現在実行しているビッグボーナスゲームやレギュラーボーナスゲームの回数を切替表示するゲーム数可変表示器219が設けられている。また表示窓20Cの上方には、所定の点灯や点滅によって、レギュラーボーナス入賞,ビッグボーナス入賞,又はART状態の発生を報知するための遊技効果ランプ220が複数設けられている。
スロットマシン20の前面には、各リール4L,4C,4Rの回転を停止するための左ストップボタン5L,中ストップボタン5C,右ストップボタン5Rと、各ストップボタン5L,5C,5Rの外周を取り囲む態様で発光することによって、対応する各ストップボタン5L,5C,5Rの押圧操作を有効に受け付ける状態になった旨を示すための左操作有効ランプ6L,中操作有効ランプ6C,右操作有効ランプ6Rと、各リール4L,4C,4Rの回転を開始するためのスタートレバー207と、複数の可変表示部3L,3C,3Rで前記識別情報が可変開始してから該複数の可変表示部3L,3C,3Rの表示結果が導出表示されるまでの1ゲームに対して賭数を設定する賭数設定手段である賭数設定ボタン208と、後述するメダルゲームとクレジットゲームとを切り替えるゲーム切替ボタン209と、ゲームに使用するメダルを投入するためのメダル投入口210と、メダルが払い出されるメダル払出口222と、該払い出されたメダルが貯留されるメダル貯留皿223が設けられている。
スロットマシン20の内部には、ゲーム中における効果音の発生や異常時における警報音の発生等を行うスピーカ221と、遊技場の管理者等が所持する特定の設定用キーによるキー操作を検出するためのキースイッチ224と、各特定遊技状態及び各特別遊技状態の発生確率を設定するための確率設定スイッチ225が設けられている。ここで設定用キーを使用してキー操作を行えば、該キー操作がキースイッチ224により検出されて確率設定スイッチ225が能動化され、該確率設定スイッチ225を操作することにより各特定遊技状態及び各特別遊技状態の発生確率を設定変更することができる。またスロットマシン220の内部には、遊技状態の制御を行うための制御部26と、各種遊技関連情報を出力するための情報出力基板27が設けられている。
このスロットマシン20で遊技者が遊技を行う場合には、まず投入指示ランプ211が点灯又は点滅している時に、メダル投入口210からメダルを投入し、又は賭数設定ボタン208を押圧操作して、賭数を設定する。この投入指示ランプ211は、通常ゲーム中及び小役ゲーム中においては3枚賭けが設定された時点で消灯し、JACゲーム中においては1枚賭けが設定された時点で消灯する。
1〜3枚の賭数が設定された後に遊技者がスタートレバー207を押圧操作すれば、可変表示装置2の可変表示が開始されて各可変表示部3L,3C,3Rにより複数種類の識別情報が可変表示される。可変表示の開始から所定時間が経過すると、各操作有効ランプ6L,6C,6Rの発光態様が操作無効態様から操作有効態様に変化して、各ストップボタン5L,5C,5Rの押圧操作を有効に受け付ける状態になった旨が示される。
ここで遊技者が各ストップボタン5L,5C,5Rを押圧操作すれば、対応する各操作有効ランプ6L,6C,6Rの発光態様が操作有効態様から操作無効態様に変化すると共に、対応する各リール4L,4C,4Rの回転が停止して、対応する各可変表示部3L,3C,3Rに可変表示装置の表示結果が導出表示される。なお遊技者が各ストップボタン5L,5C,5Rを押圧操作しなければ、所定の可変表示時間の経過により、可変表示装置が自動的に停止制御される。この可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該表示結果が後述する抽選手段によって入賞が許容された入賞役に対応する表示結果であるときに入賞が発生して、所定の遊技価値の付与(メダルの払出又はクレジットの加算)が行われる。
このスロットマシン20においては、メダルを投入して遊技を行うメダルゲームの他に、予め蓄積されている有価価値を使用して遊技を行うクレジットゲームが可能である。遊技者は、ゲーム切替ボタン209を1回押圧操作することにより、メダルゲームからクレジットゲームに切り替えることができ、またゲーム切替ボタン209を押圧操作することにより、クレジットゲームからメダルゲームに切り替えることができる。
[第1実施形態]
図6は、第1実施形態における第1遊技用システム70aの構成及び信号の流れを示す機能ブロック図である。第1遊技用システム70aは、情報表示装置10と、スロットマシン20と、呼出ランプ装置30と、台端末40と、中継コンピュータ50と、ホールコンピュータ60とを有して構成される。
情報表示装置10は、通信部11と、制御部12と、赤外線センサ13と、近距離無線通信部15と、ディスプレイ16と、スピーカ17と、タイマ18とを有して構成される。
通信部11は、第1遊技用システム70aを構成する遊技管理装置である台端末40を介してスロットマシン20や管理装置であるホールコンピュータ60と通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルによって台端末40と有線接続されている。
制御部12は、CPU,RAM,ROM等を備えており、不図示のメモリに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、情報表示装置10に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部12には、赤外線ビーム送受信制御手段12aと、着座判定手段12bと、表示制御手段12cと、音出力制御手段12dと、計時制御手段12eと、ボーナス関連情報集計手段12gとが含まれる。
赤外線ビーム送受信制御手段12aは、赤外線センサによる赤外線ビームの送受信を制御する。
着座判定手段12bは、スロットマシン20の稼働を示す稼働情報及び/又は赤外線センサ13による遊技者の存在の検出結果に基づいて、遊技者が着座位置に着座しているか否かを判定する。
表示制御手段12cは、ボーナス関連情報集計手段12gによるボーナス関連情報の集計結果に基づいて、ボーナス関連情報をディスプレイ16に表示させる制御を行う。
音出力制御手段12dは、遊技に係る音声ガイドやボーナス関連情報等の音声や、情報表示装置10に故障や異常が発生した場合に警告音やエラー音等の音をスピーカ17から音出力させる制御を行う。
計時制御手段12eは、着座判定手段12bの判定結果が肯定判定である場合、つまり遊技者が着座位置に着座していると判定された場合に、タイマ18に計時を開始させる制御を行う。
ボーナス関連情報集計手段12gは、台端末40を介してスロットマシン20から受信したメダル投入信号、B.B信号及びR.B信号に基づいて、ボーナス関連情報を集計する。具体的に、ボーナス関連情報集計手段12gは、通信部11に入力されたメダル投入信号,B.B信号,及びR.B信号に基づいて、当日のビッグボーナスゲームの発生回数と、レギュラーボーナスゲームの発生回数と、ボーナスゲーム終了時からのゲーム数(最初のボーナスゲームが発生するまでは開店時からのゲーム数)も集計している。
第1実施形態では、情報表示装置10は、他の遊技関連装置である台端末40と通信接続されて、当該台端末40と通信を行う通信手段である通信部11を備え、表示手段であるディスプレイ16は、通信部11を介して台端末40から受信した信号に基づいて、ボーナス関連情報を表示する。
具体的には、図10(1)に示すように、スロットマシン20から台端末40に出力されるメダル投入信号、B.B信号及びR.B信号が、台端末40を介して情報表示装置10に送信される。そして、情報表示装置10のボーナス関連情報集計手段12gは、台端末40を介してスロットマシン20から受信したメダル投入信号、B.B信号及びR.B信号に基づいて、ボーナス関連情報を集計する。これらの集計値は不図示のRAMに記憶され、表示制御手段12cによって、「スタート」「B.B回数」,「R.B回数」としてディスプレイ16に表示制御され、集計値の更新に対応して表示内容も更新される(いわゆるリアルタイム表示される。)。
近距離無線通信部15は、店員が保持しているリモコン5と無線通信を行う通信装置である。この通信装置には、例えば、ZigBee(登録商標)やBluetooth(登録商標)、赤外線通信といった通信規格に則った近距離無線通信を実現する近距離無線通信モジュールを内蔵させることができる。制御部12は、リモコン5から送信される制御信号に従って、情報表示装置10によるディスプレイ16への表示制御やスピーカ17の音出力制御等を行う。
ディスプレイ16は、第1ディスプレイ16a〜第3ディスプレイ16cの3つのディスプレイを有する。これらのディスプレイには、例えば0〜9の数字を用いて所定桁の数字を変動表示可能な簡易で小型の表示装置(例えば7セグメントLED)を適用することができる。なお、情報表示装置10は、該遊技機での遊技者以外の人(他の遊技者や店員)に遊技関連情報を視認させることを目的とするため、呼出ランプ装置30のディスプレイに表示させる数字よりも大きい数字が表示されるようにディスプレイ16を設計することが好ましい。この理由から、本実施形態では、ディスプレイ16に表示させる遊技関連情報も、スタート回数、R.B回数及びB.B回数の3種類に限定している。
スピーカ17は、所定の音を出力する音出力装置であり、例えば不図示のメモリに記憶されたガイド用の音声データに基づいて遊技に係るガイド用の音声を音出力したり、ボーナス関連情報を音出力することができるように構成されている。また、情報表示装置10に故障や異常が発生した場合に、装置のメンテナンスを店員に促すためのエラー音や警告音等を音出力するように構成されている。
呼出ランプ装置30は、正面視で横長の箱形の形状を呈するものであり、その前面には、呼出ランプ33,呼出ボタン34,データ呼出ボタン35,ディスプレイ36,方向ボタン37、及び決定ボタン38が設けられている。また、その内部には、通信部31、及び制御部32が設けられている。この制御部32は、呼出ランプ33の発光を制御する発光制御手段32aと、ディスプレイ36の表示を制御する表示制御手段32bと、当日発生したボーナスゲームの情報を集計するボーナス関連情報集計手段32cを含む。
ここで、ボーナス関連情報集計手段32cは、通信部31に入力されたメダル投入信号,B.B信号,及びR.B信号に基づいて、当日のビッグボーナスゲームの発生回数と、レギュラーボーナスゲームの発生回数と、ボーナスゲーム終了時からのゲーム数(最初のボーナスゲームが発生するまでは開店時からのゲーム数)も集計している。これらの集計値はRAMに記憶され、表示制御手段32bによって、「ボーナス間ゲーム数(スタート)」,「B.B回数」,「R.B回数」,としてディスプレイ36に表示され、集計値の更新に対応して表示内容も更新される(いわゆるリアルタイム表示される。)。
この呼出ランプ装置30では、データ呼出ボタン35を操作すると、複数のスロットマシン20の台番号がディスプレイ36に表示され、いずれかの台番号を方向ボタン37の操作により選択して決定ボタン38の操作により決定すると、該選択・決定された台番号のスロットマシン20に関する遊技関連情報の集計値が、ホールコンピュータ60の遊技関連情報DBから抽出されて、ディスプレイ36に表示される。
台端末40は、遊技島に設けられ、所定数のスロットマシン20及び呼出ランプ装置30に対応して設けられるものであり、該所定数の接続コネクタA〜Dを備え、各接続コネクタに各スロットマシン20を接続することにより、該接続された機器との間で通信可能なものである。
中継コンピュータ50は、台端末40とホールコンピュータ60との間における通信を中継する中継装置である。
ホールコンピュータ60は遊技用管理装置の一例であって、情報表示装置10や呼出ランプ装置30と通信可能であり、スロットマシン20での遊技に関連して発生する遊技関連情報を、各スロットマシン20毎に管理するものである。ホールコンピュータ60は、図6に示すように接続される通信部61,制御部62,ハードディスク63,ディスプレイ64,及びプリンタ65を備えて構成される。
通信部61は入力手段(通信手段)の一例であって、特定遊技状態であることを特定可能な特定遊技状態情報が入力される。具体的には、特別遊技状態認識情報として、出力端子27aから出力されるメダル投入信号と、出力端子27bから出力されるメダル払出信号と、出力端子27cから出力されるB.B信号と、出力端子27dから出力されるR.B信号と、出力端子27eから出力されるART信号が入力される。
制御部62は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ハードディスク63に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、ホールコンピュータ60に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部62には、遊技関連情報集計手段62a,及びデータ抽出手段62bが含まれる。
遊技関連情報集計手段62aは、通信部61に入力される遊技関連情報に基づいて各種の遊技関連情報を集計・算出するものであり、具体的には、例えばメダル投入信号の受信パルス数が集計され、その集計値をゲーム数に変換した(例えば3パルス受信で1ゲーム)「ゲーム数」,メダル投入信号の受信パルス数が集計された「メダル投入枚数」,メダル払出信号の受信パルス数が集計された「メダル払出枚数」,B.B信号の受信数が集計された「BB発生回数」,R.B信号の受信数が集計された「RB発生回数」,BB発生回数÷ゲーム数の式で算出される「BB確率」,RB発生回数÷ゲーム数の式で算出される「RB確率」,ボーナスゲーム間におけるゲーム数である「TS」,メダル投入枚数とメダル払出枚数の差である「差枚数」,ビッグボーナスゲーム中の差枚数である「BB中TY」,レギュラーボーナスゲーム中の差枚数である「RB中TY」,メダル払出枚数÷メダル投入枚数の式で算出される「出玉率」,通常ゲーム中の出玉率である「ベース」等が集計・算出される。
ここで、上記「メダル払出枚数」,及び「メダル投入枚数」としては、当日の遊技場の営業開始からの、メダル払出枚数,及びメダル投入枚数の累計値が集計されると共に、1ゲーム毎の、メダル投入枚数,及びメダル払出枚数(例えば、100ゲーム目:メダル投入枚数3枚,メダル払出枚数15枚)が識別可能なように集計されている。さらに、B.B信号及びR.B信号の入力開始時点及び入力終了時点を示す情報(ここでは本日行われたゲーム数を基準として、例えば「入力開始750ゲーム目,入力終了800ゲーム目」のように示される)も集計されている。ここで集計・算出された各種の遊技関連情報は、ハードディスク63において、図示しない遊技関連情報DBに、各スロットマシン20の台番号と対応付けて記憶される。
データ抽出手段62bは、指定されたスロットマシン20に対応する集計値を、各スロットマシン20毎に集計された集計値から抽出する。具体的には、前述の如く、呼出ランプ装置30のディスプレイ36,方向ボタン37,及び決定ボタン38によって指定されたスロットマシン20の台番号に対応する集計値を、各スロットマシン20毎に集計され、ハードディスク63に記憶されている集計値の中から抽出する。
ハードディスク63は、遊技関連情報集計手段62aにより集計された集計値を図示しない遊技関連情報DBに記憶するものである。
ディスプレイ64は、各種の情報を表示する表示デバイスである。プリンタ65は、各種の情報を紙等に印刷する印刷デバイスである。
第1遊技用システム70aでは、情報表示装置10は、着座位置に遊技者が存在することを検出する検出手段として赤外線センサ13を備える。この赤外線センサ13による赤外線ビームの反射ビームの受信結果に基づいて、着座位置に遊技者が存在することを検出する。また、着座判定手段12bは、赤外線ビームの反射ビームの受信結果と、当該情報表示装置10に対応するスロットマシン20から送信される当該スロットマシン20の稼働状態を示す稼働情報とに基づいて、遊技者が着座位置に着座して遊技を行っているかを判定する。
具体的には、赤外線センサ13の受信結果により着座位置に遊技者が存在すると判定した場合において、スロットマシン20の稼働情報に基づき当該スロットマシン20が稼働状態にあると判定した場合は、当該スロットマシン20で遊技をしている遊技者が着座していると判定する。それに対し、赤外線センサ13の受信結果により着座位置に遊技者が存在すると判定した場合において、スロットマシン20の稼働情報に基づき当該スロットマシン20が非稼働状態にあると判定した場合は、当該スロットマシン20で遊技を行っていない滞留客が着座していると判定する。また、赤外線センサ13の受信結果により着座位置に遊技者が存在しないと判定した場合であっても、スロットマシン20の稼働情報に基づき当該スロットマシン20が稼働状態にあると判定した場合は、当該スロットマシン20で遊技をしている遊技者が着座していると判定する。
本実施形態では、情報表示装置10の内部の設置部13aに設置された赤外線センサ13が、窓部13dを介して下方に向けて赤外線ビームを送信し、その反射ビームを受信することで、着座位置に遊技者が存在することを検出する。このため、課題欄で述べたように、対向する遊技機設置島に赤外線ビームを発射する遊技機や遊技用装置(例えば赤外線を用いた人感センサを備える遊技機や遊技用装置)を設置するような場合に発生する誤作動の問題が生ずることがなく、遊技者の存在を確実に検出することができる。また、本実施形態の情報表示装置10では、上述したように、実際に遊技を行っている遊技者のみならず、遊技を行わずに着座している滞留客の存在をも検出することができる。
赤外線センサ13を情報表示装置10の内部に具備させる利点は次の通りである。まず第1に、赤外線センサ13を情報表示装置10の内部に設ければ、赤外線センサ13が店内にいる遊技客の目に触れないため、遊技客が警戒心を抱くことがなくなる。第2に、リモコン5を用いた操作において赤外線センサ13に誤作動が発生することが防止される。例えば、近距離無線通信として赤外線通信を採用することにした場合において、赤外線センサ13が情報表示装置10の外部に露出するように設置することにしてしまうと、店員がリモコン5を用いて呼出ランプ装置30やカードユニットを操作するような場合に、その赤外線が情報表示装置10の赤外線センサ13に入力することで、誤作動が発生する虞がある。しかし、情報表示装置10の内部に赤外線センサ13を設ければ、かかる問題が発生することが防止できる。
また、情報表示装置10はタイマ18を備え、着座判定手段12bの判定結果が肯定判定である場合に、計時制御手段12eが、タイマ18による計時を開始させる制御を行う。これにより、遊技者の存在が検出され、且つ、遊技者が着座していると判定した場合に、計時手段に計時を開始させることで、遊技機の稼働時間を正確に計測することができる。
また、情報表示装置10は、台端末40を介して、メダル投入信号、B.B信号及びR.B信号をスロットマシン20から受信する。そして、ボーナス関連情報集計手段12gは、台端末40から受信した信号に基づいてボーナス関連情報を集計する。そして、表示制御手段12cは、集計されたボーナス関連情報をディスプレイ16に表示させる。このように他の遊技関連装置との間で情報表示装置10が情報の相互伝達を行うことで、他の遊技関連装置との間で情報の齟齬が生ずることを防止することができる。
また、情報表示装置10は、着座判定手段12bの判定結果を、通信部11を介して台端末40に送信する。そして、台端末40は、着座判定結果を、中継コンピュータ50を介してホールコンピュータ60に送信する。つまり、遊技者が着座していると判定した場合に、その旨を台端末40及び中継コンピュータ50を介してホールコンピュータ60に送信することができるため、下位の装置である情報表示装置10から上位の管理装置であるホールコンピュータ60等に対して遊技者の存在や着座についての情報を伝送するボトムアップ型の遊技用システムを構成することができる。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態における第2遊技用システム70bの構成及び信号の流れを示す機能ブロック図である。なお、図6で説明した第1遊技用システム70aと同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
第2遊技用システム70bでは、情報表示装置10に、第1通信部12aと第2通信部12bの2つの通信部11が設けられている。第1通信部12aは呼出ランプ装置30の第1通信部31aと通信を行う。つまり、情報表示装置10は、各スロットマシン20に対応して設けられ、遊技関連情報を表示する遊技用装置である呼出ランプ装置30と通信を行う。また、第2通信部12bは、台端末40と通信を行う。
また、第1遊技用システム70aと異なり、第2遊技用システム70bでは、情報表示装置10の制御部12は、ボーナス関連情報集計手段12gを機能部として含まない。これは、後述するように、情報表示装置10はボーナス関連情報の集計を行わず、呼出ランプ装置30が集計したボーナス関連情報を呼出ランプ装置30から受信して、ディスプレイ16に表示するためである。
第2遊技用システム70bでは、呼出ランプ装置30に、第1通信部31aと第2通信部32bとの2つの通信部が設けられている。第1通信部31aは、情報表示装置10の第1通信部11aと通信を行う。また、第2通信部31bは、台端末40と通信を行う。
第2遊技用システム70bでは、情報表示装置10は、呼出ランプ装置30と通信を行い、第1通信部11aを介して呼出ランプ装置30から受信したボーナス関連情報をディスプレイ16に表示する。また、情報表示装置10は、着座判定手段12bによる遊技者の着座の判定結果を、第2通信部11bから台端末40を介してホールコンピュータ60に送信する。
具体的には、図10(2)に示すように、スロットマシン20から台端末40に出力されるメダル投入信号、B.B信号及びR.B信号が、台端末40を介して呼出ランプ装置30に送信される。呼出ランプ装置30のボーナス関連情報集計手段32cは、台端末40から受信したメダル投入信号、B.B信号及びR.B信号に基づいて、ボーナス関連情報を集計する。そして、呼出ランプ装置30は、集計したボーナス関連情報を、第1通信部31aを介して情報表示装置10に出力する。情報表示装置10の表示制御手段12cは、第1通信部11aを介して呼出ランプ装置30から受信したボーナス関連情報をディスプレイ16に表示制御する。
第2遊技用システム70bでは、情報表示装置10が呼出ランプ装置30と通信を行い、呼出ランプ装置30から受信したボーナス関連情報をディスプレイ16に表示するため、情報表示装置10と呼出ランプ装置30との間で情報の齟齬が生ずることを防止することができる。
また、情報表示装置10は、着座判定手段12bの判定結果を台端末40に送信し、台端末40は、中継コンピュータ50を介して着座判定結果をホールコンピュータ60に送信する。従って、第1遊技用システム70aと同様に、ボトムアップ型の遊技用システムを構成することができる。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態における第3遊技用システム70cの構成を示す機能ブロック図である。なお、図6で説明した第1遊技用システム70aと同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
第3遊技用システム70cでは、第2遊技用システム70bと同様に、情報表示装置10に、第1通信部12aと第2通信部12bの2つの通信部11が設けられている。第2遊技用システム70bと異なるのは、第1通信部12aが、呼出ランプ装置30ではなく、スロットマシン20と通信を行う点である。また、第2通信部12bは、台端末40と通信を行う。本実施形態では、情報表示装置10の制御部12は、ボーナス関連情報集計手段12gを機能部として含む。
第3遊技用システム70cでは、情報表示装置10は、遊技機であるスロットマシン20と通信を行い、第1通信部11aを介してスロットマシン20から受信(入力)したメダル投入信号、B.B信号及びR.B信号に基づいてボーナス関連情報を集計し、その集計結果を表示する。また、情報表示装置10は、着座判定手段12bによる遊技者の着座の判定結果を、第2通信部11bから台端末40を介してホールコンピュータ60に送信する。
具体的には、図10(3)に示すように、情報表示装置10は、第1通信部11aを介して、スロットマシン20から出力されるメダル投入信号、B.B信号及びR.B信号を受信する。そして、情報表示装置10のボーナス関連情報集計手段12gは、スロットマシン20から受信したメダル投入信号、B.B信号及びR.B信号に基づいて、ボーナス関連情報を集計する。そして、情報表示装置10の表示制御手段12は、ボーナス関連情報集計手段12gにより集計されたボーナス関連情報をディスプレイ16に表示制御する。
情報表示装置10は、着座判定手段12bの判定結果を台端末40に送信し、台端末40は、中継コンピュータ50を介して着座判定結果をホールコンピュータ60に送信する。従って、第1遊技用システム70aと同様に、ボトムアップ型の遊技用システムを構成することができる。
[第4実施形態]
図9は、第4実施形態における第4遊技用システム70dの構成を示す機能ブロック図である。なお、図6で説明した第1遊技用システム70aと同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
第4遊技用システム70dでは、第1遊技用システム70aと同様に、情報表示装置10に通信部11が設けられている。通信部11は、台端末40と通信を行う。第1遊技用システム70aとは異なり、情報表示装置10の制御部12はボーナス関連情報集計手段12gを機能部として含まない。
また第4遊技用システム70dでは、呼出ランプ装置30に、第1通信部31aと第2通信部32bとの2つの通信部が設けられている。第1通信部31aは台端末40と通信を行い、第2通信部31bは、スロットマシン20と通信を行う。
第4遊技用システム70dでは、情報表示装置10の通信部11が台端末40と通信を行い、台端末40を介して呼出ランプ装置30から取得したボーナス関連情報をディスプレイ16に表示する。
具体的には、図10(4)に示すように、呼出ランプ装置30は、スロットマシン20から出力されるメダル投入信号、B.B信号及びR.B信号を受信する。そして、呼出ランプ装置30のボーナス関連情報集計手段32cは、スロットマシン20から受信したメダル投入信号、B.B信号及びR.B信号に基づいて、ボーナス関連情報を集計する。呼出ランプ装置30は、集計したボーナス関連情報を、第1通信部31aを介して台端末40に送信する。そして、台端末40は、呼出ランプ装置30から受信したボーナス関連情報を情報表示装置10に送信する。そして、情報表示装置10は、台端末40から受信したボーナス関連情報を表示する。
情報表示装置10は、着座判定手段12bの判定結果を台端末40に送信し、台端末40は、中継コンピュータ50を介して着座判定結果をホールコンピュータ60に送信する。従って、第1遊技用システム70aと同様に、ボトムアップ型の遊技用システムを構成することができる。
[変形例]
本発明を適用可能な実施例は、上記の実施例に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。なお、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
上記の実施形態では、情報表示装置10が設けられる遊技機をスロットマシン20として説明したが、スロットマシン20ではなく、パチンコ機に情報表示装置10を設けることとしてもよい。この場合も、上記の実施形態を実質的に同一に適用可能である。
具体的には、パチンコ機の着座位置に遊技者が存在するか否かを、赤外線センサ13を用いて検出する。また、パチンコ機から出力されるスタート信号や大当り信号、確変信号に基づいて遊技関連情報としてスタート回数,大当り回数,確変回数等を集計し、これらの集計結果を情報表示装置10のディスプレイ16に表示する。
上記の実施形態では、着座位置に遊技者が存在することを検出する検出手段として、情報表示装置10に赤外線センサ13を設けることとして説明したが、検出手段はこれに限られるわけではない。
例えば、赤外線センサの代わりに、超音波を送受信する超音波センサを設け、超音波の反射波を受信して、着座位置に遊技者が存在することを検出してもよい。また、可視光を用いて遊技者の存在を検出することとしてもよい。赤外線や超音波、可視光といった検出波を用いた人感センサを用いることで、着座位置に遊技者が存在することを簡易かつ確実に検出することができる。
また、熱を感知する熱感知センサを検出手段として設けることとしてもよい。情報表示装置10の下方に人が存在する場合は、大気の温度が変化する。このため、熱感知センサによって熱の変化を検知することで、情報表示装置10の下方に遊技者が存在することを検出することができる。
また検出手段として、撮像手段を具備させることとしてもよい。図11は、この場合における情報表示装置10の右側面図である。例えば、図11(1)に示すように、情報表示装置10の本体部10aの内部であって、座席を固定した状態での着座位置の直上に対応する位置には、カメラ14を備えることが可能な設置部14cが設けられている。この設置部14cに、レンズが遊技者の座席に対向するような向きでカメラ14を設置する。この場合、カメラ14は、情報表示装置10の下面に設けられる窓部14dを介して着座位置を撮像することになる。
なお、カメラ14を設置する場合において、カメラ14を情報表示装置10の本体部10aの内部に設置するのではなく、例えば図11(2)に示すように、本体部10の底面に外部に露出するように設置することとしてもよい。
図13(1)は、上記の場合における情報表示装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。情報表示装置10は、赤外線センサ13の代わりにカメラ14を備えて構成される。また、制御部12は、機能部として、カメラ14による撮像を制御する撮像制御手段12jと、画像解析手段12kとを有する。
画像解析手段12kは、カメラ14によって撮像された画像を解析する。この場合の画像解析方法としては、種々の手法を適用することが可能である。例えば、情報表示装置10のメモリに遊技者が着座する座席の画素数を色データと対応付けて記憶させておき、撮像画像からメモリに記憶された座席の色データと異なる色となった画素数を判定する。そして、例えば、座席の色データと異なる色となった画素数が所定の閾値割合(例えば、70%)以上或いは超である場合に、着座判定手段が、遊技者が着座していると判定することとしてもよい。
また、例えば、人間の頭部を模擬した画像パターンを情報表示装置のメモリに記憶させておき、画像解析手段が、撮像画像をメモリに記憶された画像パターンと照合するパターンマッチング処理を行うこととしてもよい。そして、パターンマッチング処理の判定結果が「合致」となった場合に、着座判定手段12bが、遊技者が着座していると判定することとしてもよい。
また、図11(2)に示したように、カメラ14を本体部10aの底面に外部に露出するように設置した場合において、情報表示装置10の本体部10aを回動させることでカメラ14の角度(向き)を変化させるのではなく、例えば店員がカメラ14の向きを手動で変化させることで、検出手段の角度を調整するようにしてもよい。
情報表示装置10が具備する検出手段が遊技者の存在を検出したことに基づいて、該遊技者の存在を検出した旨を報知する報知手段を情報表示装置10に備えることとしてもよい。
図12は、この場合における情報表示装置10の右側面図である。例えば、図12(1)に示すように、情報表示装置10の上面の所定位置に、遊技者が遊技中であることを点滅又は点灯によって報知する遊技中報知ランプL1を配置してもよい。
また、例えば、図12(2)に示すように、情報表示装置10の上面の所定位置に、遊技者が遊技中であることを「遊技中」の文字で表示する遊技中報知ランプL2を配置してもよい。
図13(2)は、上記の場合における情報表示装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。情報表示装置10は、さらに遊技中報知ランプLを備えて構成される。また、制御部12は、機能部として遊技状態報知制御手段12hを有する。遊技状態報知制御手段12hは、着座判定手段12bによって遊技者が着座していると判定された場合に、遊技中報知ランプLに遊技中である旨の報知を行わせるように制御する。
上記の実施形態では、各店員が手動で情報表示装置10を回動させることで検出手段の角度を変化させることとして説明したが、店員がリモコン5を用いて自動で情報表示装置10を回動させるようにしてもよい。この場合は、情報表示装置10の支持部10bにモータ及びウォームギアによって構成される回動機構を構成し、リモコン5を介して受信した回動指示信号に従ってモータを駆動させて、指示された角度で本体部10aを回動させるように制御すればよい。
図13(3)は、上記の場合における情報表示装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。情報表示装置10は、さらにモータ19を備えて構成される。また、制御部12は、機能部として回動制御手段12fを有する。回動制御手段12fは、近距離無線通信部15を介してリモコン5から受信した回動指示信号に従って、モータ19に駆動信号を出力し、モータ19を駆動させて、リモコン5から指示された角度で情報表示装置10の本体部10aを回動制御する。
上記の実施形態では、情報表示装置10の着座判定手段12bが、スロットマシン20の稼働を示す稼働情報及び検出手段の検出結果に基づいて、遊技者が着座位置に着座しているか否かを判定することとして説明した。しかし、スロットマシン20の稼働情報と検出手段の検出結果を併用するのではなく、スロットマシン20の稼働情報のみから遊技者の着座を判定するようにしてもよいし、検出手段の検出結果のみから遊技者の着座を判定するようにしてもよい。
上記の実施形態では、遊技関連情報としてボーナス関連情報の一例であるボーナスゲーム終了時からのゲーム数「スタート」、当日のビッグボーナスゲームの発生回数「B.B回数」及び当日のレギュラーボーナスゲームの発生回数「R.B回数」をディスプレイ16に表示することとして説明したが、ディスプレイ16に表示させる遊技関連情報は何もこれに限られるわけではない。
例えば、スロットマシン20からは、前記ART状態に制御されると、ART信号が出力される。そこで、ART情報(例えばART状態に制御された回数,経過ゲーム数,残りゲーム数など)を表示させる第4ディスプレイを設け、ART信号に基づいてART情報を第4ディスプレイに表示させることとしてもよい。また、例えば、前日や前々日のビッグボーナスゲームの発生回数「B.B回数」や、前日や前々日のレギュラーボーナスゲームの発生回数「R.B回数」をディスプレイ16に表示させることとしてもよい。いずれにせよ、遊技機での遊技に関連する遊技関連情報であれば、ディスプレイ16に表示させることが可能である。
また、情報表示装置10に対応して設けられたスロットマシン20の遊技関連情報を表示するだけではなく、例えば切替スイッチの操作により、前記呼出ランプ装置30と同様に、他のスロットマシン20の遊技関連情報を当該情報表示装置10に表示させるようにしてもよい。
上記の実施形態で図示・説明した情報表示装置10のディスプレイ16の配置位置は一例に過ぎない。遊技機設置島3の側面方向から視認可能な面にディスプレイ16を備えることにすればよいのであって、これらの配置位置は適宜設計変更可能である。また、第1ディスプレイ16a〜第3ディスプレイ16cの配置位置関係も、上記の実施形態で図示・説明した位置関係に限定されず、適宜設計変更可能である。
また、本体部10aの右側面と左側面とで、ディスプレイ16の配置位置関係を異ならせてもよい。さらに、本体部10aの右側面と左側面とで、各ディスプレイ16に表示させる情報を異ならせてもよい。
上記の実施形態において、情報表示装置10のスピーカ17では、B.B信号の入力,R.B信号の入力,ART信号の入力により、所定の音を鳴らすが、例えば抽選によりB.BフラグやR.Bフラグが立ったスロットマシン20からB.Bフラグ成立信号やR.Bフラグ成立信号が入力されると音を鳴らしたり、スロットマシン20に隣接して設けられ遊技に使用可能な有価価値を特定可能な遊技用カードを受け付けて該遊技用カードから特定される有価価値を使用してメダルを貸与するメダル貸し機から当該遊技用カードが排出された旨の信号が入力されると音を鳴らしてもよい。
上記の実施形態において、エラー信号(例えばスロットマシン20のドア開放信号等)の入力を受け、ディスプレイ16やスピーカ17によりエラー報知を行うようにしても良く、この場合において、検出手段による検出結果(即ち着座位置に遊技者が存在するか否か)に応じて、該エラー報知の態様が異なるようにしても良い。
情報表示装置の本体部10aの形状は、上記の実施形態で図示・説明したプレート状の形状に限られない。例えば、平面視で三角形や台形の形状であってもよい。三角形の形状を適用する場合は、例えば、その斜辺にディスプレイ16やスピーカ17を設け、台形の形状を適用する場合には、例えば、その脚辺にディスプレイ16やスピーカ17を設ける構成が考えられる。なお、ディスプレイ16やスピーカ17が設けられる辺は、直線ではなく曲線でもよい。