JP2015007847A - 電子機器およびソフトウェア更新プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ソフトウェアを更新するために必要なメモリー上の領域のサイズを低減することができる電子機器およびソフトウェア更新プログラムを提供する。【解決手段】 MFP10は、複数のソフトウェアを含む圧縮ファイルとしてのファームウェア20を記憶する記憶部17と、更新前のファームウェア20に対する更新後のファームウェア20の差分データとしてのパッチを受信する差分データ受信手段18aと、差分データ受信手段18aによって受信されたパッチを更新前のファームウェア20にこのファームウェア20が圧縮状態のままで適用して更新後のファームウェア20を生成することによってソフトウェアを更新するソフトウェア更新手段18bと備えることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のソフトウェアを含む圧縮ファイル内のソフトウェアを更新する電子機器およびソフトウェア更新プログラムに関する。
従来、複数のソフトウェアを含む圧縮ファイル内のソフトウェアを更新する電子機器が知られている(特許文献1参照。)。この電子機器は、図6に示すように、まず、更新前の圧縮ファイル91aを解凍することによって、ソフトウェア92a、92bを含む複数のソフトウェアを復元する。次いで、電子機器は、更新前のソフトウェア92aに対する更新後のソフトウェア92cの差分データ93を受信して、この差分データ93を、ソフトウェア92aに適用することによって、更新後のソフトウェア92cを生成する。最後に、電子機器は、ソフトウェア92b、92cを含む複数のソフトウェアを再圧縮することによって、更新後の圧縮ファイル91bを生成する。
特開2012−48540号公報
しかしながら、従来の電子機器においては、ソフトウェアを更新するために、圧縮ファイルを解凍して複数のソフトウェアを復元するので、圧縮ファイルを解凍して復元した複数のソフトウェアを記憶するための領域がメモリー上に必要であるという問題がある。
そこで、本発明は、ソフトウェアを更新するために必要なメモリー上の領域のサイズを低減することができる電子機器およびソフトウェア更新プログラムを提供することを目的とする。
本発明の電子機器は、複数のソフトウェアを含む圧縮ファイルを記憶する記憶部と、更新前の前記圧縮ファイルに対する更新後の前記圧縮ファイルの差分データを受信する差分データ受信手段と、前記差分データ受信手段によって受信された前記差分データを更新前の前記圧縮ファイルにこの圧縮ファイルが圧縮状態のままで適用して更新後の前記圧縮ファイルを生成することによって前記ソフトウェアを更新するソフトウェア更新手段と備えることを特徴とする。
この構成により、本発明の電子機器は、複数のソフトウェアを含む圧縮ファイルを圧縮状態のままで更新することによって圧縮ファイル内のソフトウェアを更新するので、圧縮ファイル内のソフトウェアを更新するために必要なメモリー上の領域のサイズを低減することができる。
本発明のソフトウェア更新プログラムは、複数のソフトウェアを含む圧縮ファイルを記憶する電子機器によって実行されるソフトウェア更新プログラムであって、更新前の前記圧縮ファイルに対する更新後の前記圧縮ファイルの差分データを受信する差分データ受信手段、および、前記差分データ受信手段によって受信された前記差分データを更新前の前記圧縮ファイルにこの圧縮ファイルが圧縮状態のままで適用して更新後の前記圧縮ファイルを生成することによって前記ソフトウェアを更新するソフトウェア更新手段として前記電子機器を機能させることを特徴とする。
この構成により、本発明のソフトウェア更新プログラムは、複数のソフトウェアを含む圧縮ファイルを圧縮状態のままで更新することによって圧縮ファイル内のソフトウェアを更新するので、圧縮ファイル内のソフトウェアを更新するために必要なメモリー上の領域のサイズを低減することができる。
本発明の電子機器およびソフトウェア更新プログラムは、ソフトウェアを更新するために必要なメモリー上の領域のサイズを低減することができる。
本発明の一実施の形態に係るMFPのブロック図である。 ファームウェアをアップデートする場合の図1に示すMFPの動作のフローチャートである。 図1に示すMFPのファームウェアの更新方法の一工程を示す図である。 図3に示す更新前のファームウェアを解凍した状態を示す図である。 図3に示す更新後のファームウェアを解凍した状態を示す図である。 従来の電子機器のソフトウェアの更新方法の工程を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態に係る電子機器としてのMFP(Multifunction Peripheral)の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係るMFP10のブロック図である。
図1に示すように、MFP10は、利用者による種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部11と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部12と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー13と、用紙などの記録媒体に印刷を実行する印刷デバイスであるプリンター14と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部15と、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワーク経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部16と、各種のデータを記憶しているEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶装置である記憶部17と、MFP10全体を制御する制御部18とを備えている。
操作部11は、表示部12とともにタッチパネルを形成する入力デバイスを含んでいても良い。
記憶部17は、複数のソフトウェアを含む圧縮ファイルとしてファームウェア20を記憶している。
記憶部17は、ファームウェア20内のソフトウェアを更新するためのソフトウェア更新プログラム17aを記憶している。ソフトウェア更新プログラム17aは、MFP10の製造段階でMFP10にインストールされていても良いし、USB(Universal Serial Bus)メモリー、SDカードなどの記憶媒体からMFP10に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上からMFP10に追加でインストールされても良い。
制御部18は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部17に記憶されているプログラムを実行する。
制御部18は、記憶部17に記憶されているファームウェア20を実行する。制御部18は、例えばCramfs、Squashfsなどのファイルシステム経由で、圧縮状態のままのファームウェア20から、ファームウェア20内の各ソフトウェアを読み出すことが可能である。
制御部18は、記憶部17に記憶されているソフトウェア更新プログラム17aを実行することによって、更新前のファームウェア20に対する更新後のファームウェア20の差分データとしてのパッチを受信する差分データ受信手段18a、および、差分データ受信手段18aによって受信されたパッチを更新前のファームウェア20にこのファームウェア20が圧縮状態のままで適用して更新後のファームウェア20を生成することによってファームウェア20内のソフトウェアを更新するソフトウェア更新手段18bとして機能する。
なお、ファームウェア20の更新方式としては、MFP10が更新後のファームウェア20自体を受信して更新前のファームウェア20を更新後のファームウェア20に更新する通常更新方式と、MFP10が更新前のファームウェア20に対する更新後のファームウェア20の差分データとしてのパッチを受信してこのパッチを更新前のファームウェア20に適用した更新後のファームウェア20に更新前のファームウェア20を更新する差分更新方式とが存在する。MFP10は、ファームウェア20を更新するために必要な時間を通常更新方式より短縮することができる差分更新方式を採用している。
次に、MFP10の動作について説明する。
図2は、ファームウェア20をアップデートする場合のMFP10の動作のフローチャートである。
図2に示すように、MFP10の制御部18の差分データ受信手段18aは、更新前のファームウェア20に対する更新後のファームウェア20の差分データとしてのパッチをネットワーク通信部16を介して受信する(S81)。なお、パッチは、更新前のファームウェア20と、更新後のファームウェア20とが圧縮状態のままで、更新前のファームウェア20に対する更新後のファームウェア20の差分として生成されたデータである。
ソフトウェア更新手段18bは、S81の処理の後、S81において受信されたパッチを更新前のファームウェア20にこのファームウェア20が圧縮状態のままで適用することによって、更新後のファームウェア20を生成して(S82)、図2に示す動作を終了する。
図3は、MFP10のファームウェア20の更新方法の一工程であるS82の処理を示す図である。
図3に示すように、ソフトウェア更新手段18bは、更新前のファームウェア20(図1参照。)、すなわち、ファームウェア20aにパッチ21を適用することによって、更新後のファームウェア20、すなわち、ファームウェア20bを生成する。
図4は、図3に示すファームウェア20aを解凍した状態を示す図である。
図3に示すファームウェア20aが解凍されることによって、図4に示すように、ディレクトリー22a、22bを含む複数のディレクトリーと、ソフトウェア23a、23bを含む複数のソフトウェアとが復元される。図4において、複数のソフトウェアのそれぞれは、複数のディレクトリーの何れかに収容されているファイルである。
図5は、図3に示すファームウェア20bを解凍した状態を示す図である。
図3に示すファームウェア20bが解凍されることによって、図5に示すように、ディレクトリー22a、22bを含む複数のディレクトリーと、ソフトウェア23b、23cを含む複数のソフトウェアとが復元される。図5において、複数のソフトウェアのそれぞれは、複数のディレクトリーの何れかに収容されているファイルである。
図4に示す複数のディレクトリーおよび複数のファイルと、図5に示す複数のディレクトリーおよび複数のファイルとは、図4に示すソフトウェア23aと、図5に示すソフトウェア23cとが異なる。図5に示すソフトウェア23cは、図4に示すソフトウェア23aが更新されたソフトウェアである。
以上に説明したように、MFP10は、複数のソフトウェアを含むファームウェア20を圧縮状態のままで更新することによってファームウェア20内のソフトウェアを更新するので、制御部18のRAM、すなわち、メモリー上の領域のうちソフトウェアを更新するために必要な領域のサイズを低減することができる。したがって、MFP10は、例えば制御部18のRAMの容量が小さい装置にすることができる。
また、MFP10は、複数のソフトウェアを含むファームウェア20を圧縮状態のままで更新することによってファームウェア20内のソフトウェアを更新するので、ファームウェア20内のソフトウェアの更新のために従来のようにファームウェア20を解凍および再圧縮する必要がなく、ソフトウェアを更新するために必要な時間を短縮することができる。したがって、MFP10は、差分更新方式の利点、すなわち、ソフトウェアを更新するために必要な時間の短縮という利点を更に向上することができる。
また、MFP10は、複数のソフトウェアを含むファームウェア20を圧縮状態のままで更新することによってファームウェア20内のソフトウェアを更新するので、ファームウェア20内のディレクトリーの構成やソフトウェアの名称などの情報をソフトウェアの更新時に把握する必要が無い。
なお、本発明の電子機器は、本実施の形態においてMFPであるが、プリンター専用機、コピー専用機、FAX専用機など、MFP以外の画像形成装置であっても良いし、画像形成装置以外の電子機器であっても良い。
10 MFP(電子機器)
17 記憶部
17a ソフトウェア更新プログラム
18a 差分データ受信手段
18b ソフトウェア更新手段
20 ファームウェア(圧縮ファイル)
20a ファームウェア(更新前の圧縮ファイル)
20b ファームウェア(更新後の圧縮ファイル)
21 パッチ(差分データ)
23a ソフトウェア(更新前のソフトウェア)
23b ソフトウェア
23c ソフトウェア(更新後のソフトウェア)

Claims (2)

  1. 複数のソフトウェアを含む圧縮ファイルを記憶する記憶部と、
    更新前の前記圧縮ファイルに対する更新後の前記圧縮ファイルの差分データを受信する差分データ受信手段と、
    前記差分データ受信手段によって受信された前記差分データを更新前の前記圧縮ファイルにこの圧縮ファイルが圧縮状態のままで適用して更新後の前記圧縮ファイルを生成することによって前記ソフトウェアを更新するソフトウェア更新手段と備えることを特徴とする電子機器。
  2. 複数のソフトウェアを含む圧縮ファイルを記憶する電子機器によって実行されるソフトウェア更新プログラムであって、
    更新前の前記圧縮ファイルに対する更新後の前記圧縮ファイルの差分データを受信する差分データ受信手段、および、
    前記差分データ受信手段によって受信された前記差分データを更新前の前記圧縮ファイルにこの圧縮ファイルが圧縮状態のままで適用して更新後の前記圧縮ファイルを生成することによって前記ソフトウェアを更新するソフトウェア更新手段として前記電子機器を機能させることを特徴とするソフトウェア更新プログラム。
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