以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
なお、以下の実施形態のスロットマシン10は、メダルを遊技媒体としているが、メダルに限らず、遊技球等であってもよいのはもちろんである。
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、メイン制御手段50とサブ制御手段80とを備える。
メイン制御手段50は、役の抽選、リール31の駆動(回転及び停止)制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行を制御するものである。メイン制御手段50は、メイン制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
また、サブ制御手段80は、遊技中及び遊技待機中における演出の選択・出力等を制御するものである。サブ制御手段80は、サブ制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、演出用のデータ等(演出パターン等)を記憶しておくROM、CPUが各種の演出を出力するときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
なお、サブ制御基板は、メイン制御基板の下位に属する制御基板である。そして、メイン制御手段50とサブ制御手段80とは電気的に接続されており、メイン制御手段50からサブ制御手段80に一方向で、演出の出力に必要な信号や情報(コマンド)が送信されるように形成されている。
図1に示すように、メイン制御手段50の入力側(図1中、左側)には、遊技者が遊技を進行する上で操作する操作スイッチであるベットスイッチ40、スタートスイッチ41、(左、中、右)ストップスイッチ42、及びメダル投入口43が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。本実施形態では、いずれの遊技状態においても、3枚のメダルを投入して遊技を行うように設定されている。このため、ベットスイッチ40を操作すると、常に3枚のメダルが投入される。なお、これに限らず、メダルの投入枚数は、1枚又は2枚でもよい。そして、1枚ベット用や2枚ベット用のベットスイッチを設けてもよい。
また、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
さらにまた、スタートスイッチ41は、(左、中、右のすべての)リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらに、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
メイン制御手段50の出力側(図1中、右側)には、3つのモータ32が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。
ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄)を印刷したリールテープを貼付したものである。図2は、本実施形態におけるリール31の図柄配列を示す図である。図2では、図柄番号を併せて図示している。図2に示すように、本実施形態では、各リール31ごとに、21個の図柄表示領域(コマ)が等間隔で配置されているとともに、各図柄表示領域(コマ)にそれぞれ所定の図柄が表示されている。
また、図3は、スロットマシン10のフロントマスク部(前面扉。図示せず。)に設けられた表示窓(透明窓)11と、各リール31との位置関係を示す図である。各リール31は、本実施形態では横方向に並列に3個(左リール31、中リール31、及び右リール31)設けられている。さらに、各リール31は、表示窓11から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓11から、合計3×3=9個の図柄が見えるように配置されている。そして、表示窓11から見える3×3=9個の図柄の組合せ(配置)を「停止出目」と称する。
なお、本明細書では、図3中、左リール31の「RP」、中リール31の「赤チェリー」、及び右リール31の「橙7」が停止している位置を「上段」と称し、左、中及び右リール31の「赤7」が停止している位置を「中段」と称し、左リール31の「橙7」、中リール31の「RP」、及び右リール31の「ベル」が停止している位置を「下段」と称する。
また、図3に示すように、スロットマシン10の表示窓11を含む部分には、図中、2点鎖線で示す図柄組合せラインが設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。
そして、図柄組合せラインは、有効ラインと無効ラインとを有する。
ここで、「有効ライン」とは、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
本実施形態では、水平方向上段の直線(L1)、水平方向中段の直線(L2)、斜め右下がり方向の直線(L3)、及び斜め右上がり方向の直線(L4)の4本が有効ラインに設定されている。
これに対し、水平方向下段の直線の図柄組合せラインは無効ラインに設定されている。
有効ライン及び無効ラインは、メダルの投入枚数や遊技状態に応じて設定されるが、本実施形態では、上述したように、常に3枚のメダルを投入して遊技を行うように設定されているとともに、4本の図柄組合せラインL1〜L4が有効ラインとなる。
なお、これに限らず、メダルの投入枚数は、1枚又は2枚でもよい。さらに、メダル投入枚数や遊技状態等に応じて有効ライン数を設定してもよい。なお、図3では、直線状の図柄組合せラインのみを図示しているが、これに限らず、「左リール31の上段」−「中リール31の上段」−「右リール31の下段」等、屈曲線状の図柄組合せラインを有効ラインに設定することも可能である。
さらに、図1において、サブ制御手段80の出力側には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
また、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
さらにまた、画像表示装置23は、演出画像、遊技情報(たとえば、メダルの貯留枚数、メダルの払出し枚数、特別遊技の残り遊技回数、ストップスイッチ42の押し順等)、遊技結果等の表示を行うものである。画像表示装置23としては、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、有機エレクトロ・ルミネッセンス(有機EL)ディスプレイ、ドットディスプレイ等が挙げられるが、本実施形態では、液晶ディスプレイによって構成されている。
図4は、本実施形態における役の種類、払出し枚数等、及び役に対応する図柄の組合せ等を示す図である。図4に示すように、役としては、大別して、特別役、小役、及びリプレイが設けられている。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止すると、その役の入賞となり、その役に対応する枚数のメダルの払出し又は自動投入が行われる(ただし、特別役を除く。)。
なお、本明細書では、説明の便宜上、「いずれかの役に対応する図柄の組合せがいずれかの有効ラインに停止する」ことを、「その役が“入賞”する」と称する。
また、図4において、「/」は、「又は」を意味する。たとえば図4の「小役1」において「赤7/BAR/スイカ/白チェリー」とあるのは、「赤7」、「BAR」、「スイカ」又は「白チェリー」のいずれか1つが有効ラインに停止すればよいことを意味する。
役において、まず、特別役とは、通常遊技から特別遊技(通常遊技以上に出玉率が高く、遊技者にとって有利な遊技)に移行させる役である。本実施形態では、特別役として、1BB(第1種ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス)を設けている。
なお、他の特別役としては、MB(ミドルボーナス。第2種ビッグボーナスともいう。)が挙げられるが、本実施形態では設けていない。
また、1BBが入賞すると、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技の1つである1BB遊技に移行する。RB及びSBが入賞した場合についても、1BBが入賞した場合と同様である。
本実施形態では、1BBとして、1BBA〜1BBCの3種類を備えており、それぞれ所定の図柄の組合せが設定されているとともに、別個の当選フラグ63aを有している。なお、1BBA〜1BBCのいずれが入賞した場合であっても、1BB遊技に移行する。
また、本実施形態では、RBとして、RBA、及びRBBの2種類を備えており、それぞれ所定の図柄の組合せが設定されているとともに、別個の当選フラグ63aを有している。なお、RBA又はRBBのいずれが入賞した場合であっても、RB遊技に移行する。
また、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役である。
本実施形態では、小役として、小役1〜小役3の3種類を備えており、さらに、小役3として、小役3A〜小役3Eの5種類を備えている。そして、それぞれ所定の図柄の組合せが設定されているとともに、別個の当選フラグ63aを有している。
なお、小役3Aにおける「any」とは、いずれの図柄でもよいことを意味する。すなわち、小役3Aは、中リール31の「ベル」の図柄がいずれかの有効ライン(上段又は中段)に停止した時点で、左リール31及び右リール31の停止図柄にかかわらず、小役3Aの入賞が確定する。
ここで、小役3B〜小役3Eは、ストップスイッチ42の押し順に応じて、「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せをいずれの有効ラインに停止させるかを制御するための「制御役」としての役割を有する小役であり、入賞を本来の目的とするものではない。この点については後述する。
また、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した(メダルを自動投入する)再遊技が行えるようにした役である。
本実施形態では、リプレイとして、リプレイA〜リプレイGの7種類を備えており、それぞれ所定の図柄の組合せが設定されている。
ここで、リプレイE〜リプレイGは、ストップスイッチ42の押し順に応じて、リプレイA〜リプレイDのいずれを入賞させるかを制御するための「制御役」としての役割を有するリプレイであり、入賞を本来の目的とするものではない。
また、図4において、各役の払出し枚数は、1本の有効ラインあたりの払出し枚数を意味する。すなわち、たとえば小役3Aに対応する図柄の組合せがいずれか1本の有効ラインに停止したときは、メダル払出し枚数は4枚という意味である。したがって、小役3Aに対応する図柄の組合せが当該遊技で同時に3本の有効ラインに停止したときは、有効ライン1本あたりのメダル払出し枚数に有効ライン数を乗じた枚数が払い出されるので、この場合は12枚の払出しとなる。
具体的には、中リール31の停止時に、上段に「ベル」の図柄が停止したときは、図3中、有効ラインL1(1本)に小役3Aに対応する図柄の組合せが停止したことになるので、4枚のメダルが払い出される。
これに対し、中リール31の停止時に、中段に「ベル」の図柄が停止したときは、図3中、有効ラインL2、L3及びL4の3本に小役3Aに対応する図柄の組合せが停止したことになるので、4枚×3=12枚のメダルが払い出される。
上述した各役において、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
持ち越される役としては、特別役のうち、1BB及びRBが挙げられる。1BB又はRBに当選したときは、リール31の停止時に、1BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、1BB又はRBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御する。
このように、1BB及びRBの当選は持ち越されるのに対し、1BB及びRB以外の役(SB、小役、及びリプレイ)は、持ち越されない。役の抽選において、1BB及びRB以外の役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役に当選した遊技では、その当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止(入賞)可能なようにリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
なお、特別役に当選していない遊技中(特別役の当選が持ち越されていない遊技中)を、「非内部中」という。また、当該遊技以前の遊技において特別役に当選しているが、当選した特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技中(特別役の当選が持ち越されている遊技中)を「内部中」という。
遊技の開始時には、遊技者は、ベットスイッチ40を操作して予め貯留されたメダルを投入するか、又はメダル投入口43からメダルを投入し、スタートスイッチ41を操作(オン)する。
スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段50に入力される。
メイン制御手段50(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、すべてのモータ32を駆動制御して、すべてのリール31を回転させるように制御する。
このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓11内で上下方向に移動表示される。
そして、遊技者は、ストップスイッチ42を押すことで、そのストップスイッチ42に対応するリール31(たとえば、左ストップスイッチ42に対応する左リール31)の回転を停止させる。
ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段50に入力される。
メイン制御手段50(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を駆動制御して、そのモータ32に係るリール31の停止制御を行う。
そして、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき(すなわち、その役の入賞となったとき)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。
ここで、本実施形態では、メイン制御手段50側で制御するメイン遊技状態として、非RT遊技、及びRT1遊技〜RT6遊技を備える。非RT遊技、及びRT1遊技〜RT3遊技は、通常遊技(特別遊技以外の遊技)かつ非内部中遊技である。また、RT4遊技は、通常遊技かつ内部中遊技である。さらにまた、RT5遊技、及びRT6遊技は、特別遊技(RT5遊技はRB遊技、RT6遊技は1BB遊技)である。さらに、サブ制御手段80側で制御するサブ遊技状態として、非AT遊技及びAT遊技を備える。
また、「RT(リプレイタイム)遊技」とは、非RT遊技とはリプレイの当選確率が異なるメイン遊技状態をいう。本実施形態では、RT1遊技〜RT6遊技は、非RT遊技に対して、それぞれリプレイの当選確率が異なるように設定されている。
なお、非RT遊技よりもリプレイの当選確率を高く設定したメイン遊技状態を、RT遊技と称することもある。リプレイの当選確率を非RT遊技よりも高く設定すると、1遊技あたりの差枚数を非RT遊技よりも多くすることができる。すなわち、リプレイに当選・入賞すれば、当該遊技でのメダル枚数が自動投入され、再遊技を行うことができるので、それだけ、メダル消費枚数が少なくなる。その結果、RT遊技は、メダルの減り具合が、非RT遊技よりも少なくなる。よって、RT遊技は、非RT遊技よりも遊技者にとって有利な遊技となる。
このように、RT遊技とは、狭義には、非RT遊技よりもリプレイの当選確率を高く設定したメイン遊技状態を意味し、広義には、非RT遊技とはリプレイの当選確率が異なるメイン遊技状態を意味する。
また、「AT(アシストタイム)遊技」とは、ストップスイッチ42の押し順又は操作タイミングによって有利な遊技結果を得ることができる場合とできない場合とを設けるとともに、非AT遊技中は、偶然でしか有利な遊技結果を得ることができないが、AT遊技中は、遊技者にとって有利となるストップスイッチ42の押し順又は操作タイミング(有効ラインに狙う図柄等)を報知することで、遊技者は、その報知に従ってストップスイッチ42を操作すれば、最も有利な遊技結果を得ることができる(たとえば、最も有利となる図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる、あるいは当選した役を確実に有効ラインに停止させることができる)遊技をいう。
RT遊技中にAT遊技が実行されると、RT遊技かつAT遊技(ART遊技)となる。
次に、メイン制御手段50の具体的構成について説明する。
図1に示すように、メイン制御手段50は、以下の役抽選手段61等を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、メイン制御手段50は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役、及びリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、たとえば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
乱数発生手段は、所定の領域(たとえば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数は、たとえば200n(ナノ)secで1カウントを行うカウンターが0〜65535の範囲を1サイクルとしてカウントし続ける乱数であり、スロットマシン10の電源が投入されている間は、乱数をカウントし続ける。
乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41が操作(オン)された時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する役抽選テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。たとえば、抽出した乱数値が1BBAの当選領域に属する場合は、1BBAの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
役抽選テーブル62は、当選役(役の抽選結果)の種類と、各当選役の当選確率とを定めたものである。図5及び図6は、本実施形態における役抽選テーブル62(62A〜62G)を示す図である。役抽選テーブル62は、メイン遊技状態ごとに設けられている。また、役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各当選役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、各当選役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
ここで、図5及び図6中、「+」は、当該遊技で同時に重複当選することを意味する。たとえば、「小役3A+3C+3C+3D」とは、小役3A〜小役3Dの4つが当該遊技で同時に重複当選することを意味する。
また、図5及び図6中、「←」は、左側の欄と同一の内容であることを意味する。たとえば、役抽選テーブル62Bにおいて、「1BBA」の当選確率を「←」と表示しているのは、その左側の欄の「1/2000」と同一であることを意味している。
さらにまた、図6中、「*」は、役抽選テーブル62Eでは、特別役と小役との重複当選は、小役の単独当選となることを意味する。たとえば、役抽選テーブル62Eにおいて、「1BBA+小役1」は、小役1の単独当選(当選確率1/2000)となる。
さらに、図5及び図6では、リプレイの当選確率の合算値を示すとともに、各当選確率の振分け(倍率)を図示している。たとえば、役抽選テーブル62Aにおいて、「リプレイA+C」の当選確率を「×1/12」と表示しているのは、「1/1.4×1/12」であることを意味している。
また、図5示した特別役の当選確率は、いずれか1つの設定値での当選確率を例示したものである。実際には、設定値が設定1〜設定6まで有する場合、設定値が高くなるほど特別役の当選確率が高くなるように設定されている。
図5及び図6に示すように、本実施形態では、1BBA、1BBB、1BBC、RBA、RBB、SB、小役1、小役2、小役3A、及びリプレイAの各単独当選の抽選を行うとともに、特別役と小役、小役重複A群、小役重複B群、リプレイ重複A群、リプレイ重複B群、及びリプレイ重複C群の各重複当選の抽選を行う。いずれの抽選を行うかは、役抽選テーブル62ごとに、すなわち、メイン遊技状態ごとに異なる。
図5に示す役抽選テーブル62Aは、非RT遊技で用いられる役抽選テーブル62である。本実施形態では、非RT遊技は、ART遊技に移行する前に経由するように設定されているメイン遊技状態であり、いわゆるART準備中に相当する。
役抽選テーブル62Aでは、小役3A及びリプレイAの各単独当選、並びにリプレイ重複A群の重複当選については抽選を行わず、それ以外の各当選役については抽選を行う。
なお、役抽選テーブル62Aにおけるリプレイの当選確率の合算値は「1/1.4」と大幅に高く設定されている。これにより、役抽選テーブル62Aが用いられる遊技では、いずれかのリプレイが頻繁に当選する。
図5に示す役抽選テーブル62Bは、RT1遊技で用いられる役抽選テーブル62である。本実施形態では、RT1遊技は、特別遊技(1BB遊技又はRB遊技)の終了後に移行するメイン遊技状態である。
役抽選テーブル62Bは、役抽選テーブル62Aと比較すると、リプレイの当選確率が異なり、それ以外は役抽選テーブル62Aと同一である。具体的には、役抽選テーブル62Bでは、リプレイ重複B群及びリプレイ重複C群の重複当選の抽選を行わず、その代わりに、リプレイAの単独当選の抽選を行う。
なお、役抽選テーブル62Bにおけるリプレイの当選確率の合算値は「1/7.3」であり、役抽選テーブル62Aにおけるリプレイの当選確率の合算値よりも低く設定されている。
図5に示す役抽選テーブル62Cは、RT2遊技で用いられる役抽選テーブル62である。本実施形態では、RT2遊技は、滞在率が最も高くなるように設定されているメイン遊技状態であり、いわゆる通常時に相当する。
役抽選テーブル62Cは、役抽選テーブル62A及び役抽選テーブル62Bと比較すると、リプレイの当選確率が異なり、それ以外は役抽選テーブル62A及び役抽選テーブル62Bと同一である。具体的には、役抽選テーブル62Cでは、リプレイAの単独当選、並びにリプレイ重複B群及びリプレイ重複C群の重複当選の抽選を行わず、その代わりに、リプレイ重複A群の重複当選の抽選を行う。
なお、役抽選テーブル62Cにおけるリプレイの当選確率の合算値は「1/7.3」であり、役抽選テーブル62Bにおけるリプレイの当選確率の合算値と同一に設定されている。
図5に示す役抽選テーブル62Dは、RT3遊技で用いられる役抽選テーブル62である。本実施形態では、サブ遊技状態がAT遊技のときは、メイン遊技状態がRT3遊技となるように設定されており、いわゆるART遊技となる。
役抽選テーブル62Dは、役抽選テーブル62A〜役抽選テーブル62Cと比較すると、リプレイの当選確率が異なり、それ以外は役抽選テーブル62A〜役抽選テーブル62Cと同一である。具体的には、役抽選テーブル62Dでは、リプレイ重複A群〜リプレイ重複C群の重複当選の抽選を行わず、その代わりに、リプレイAの単独当選の抽選を行う。
なお、役抽選テーブル62Dにおけるリプレイの当選確率の合算値は「1/1.4」であり、役抽選テーブル62Aにおけるリプレイの当選確率の合算値と同一に設定されている。これにより、役抽選テーブル62Dが用いられる遊技では、リプレイAが頻繁に当選する。
図5及び図6に示すように、RT1遊技及びRT2遊技は、リプレイの当選確率が一般的な「1/7.3」であるが、RT3遊技及び非RT遊技は、リプレイの当選確率が「1/1.4」と高確率である。そして、リプレイが高確率で当選する遊技状態では、遊技の進行に伴ってメダル所有枚数が徐々に増加する遊技状態、メダル所有枚数が遊技の進行によってもほぼ現状維持される遊技状態、又は遊技の進行によってもメダル所有枚数があまり減らない遊技状態となる。
特に、リプレイの当選確率が高くなると同時に、当選した小役の入賞確率が高くなるように設定すれば(ART遊技)、遊技の進行に伴ってメダル所有枚数が徐々に増加する遊技状態となる。
図6に示す役抽選テーブル62Eは、RT4遊技(内部中遊技)で用いられる役抽選テーブル62である。
役抽選テーブル62Eは、役抽選テーブル62A〜役抽選テーブル62Dと比較すると、特別役(1BB、RB、及びSB)が抽選されない点で異なるとともに、リプレイの当選確率が異なり、それ以外は役抽選テーブル62A〜役抽選テーブル62Dと同一である。一旦特別役に当選し、内部中になると、その入賞に基づく特別遊技が終了するまで、特別役は抽選されない。
図6に示す役抽選テーブル62Fは、RT5遊技(RB遊技)で用いられる役抽選テーブル62である。
役抽選テーブル62Fは、役抽選テーブル62A〜役抽選テーブル62Dと比較すると、特別役(1BB、RB、及びSB)が抽選されない点で異なる。また、役抽選テーブル62Fでは、小役1、小役2、及び小役3Aの単独当選の当選確率、並びに小役重複A群の重複当選の当選確率が高く設定されている。これにより、役抽選テーブル62Fが用いられる遊技では、これらの小役が高確率で当選する。
図6に示す役抽選テーブル62Gは、RT6遊技(1BB遊技)で用いられる役抽選テーブル62である。
役抽選テーブル62Gは、役抽選テーブル62A〜役抽選テーブル62Dと比較すると、特別役(1BB、RB、及びSB)が抽選されない点で異なる。また、役抽選テーブル62Gでは、小役3Aの単独当選の当選確率が「1/1.3」と大幅に高く設定されている。これにより、役抽選テーブル62Gが用いられる遊技では、小役3Aが頻繁に当選する。
説明を図1に戻す。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、1BBA〜1BBC、RBA、RBB、SB、小役1、小役2、小役3A〜小役3E、リプレイA〜リプレイGの各当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。
たとえば、非RT遊技中において小役1に単独当選したときは、小役1に係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままである。
また、たとえば小役3A+3B+3C+3Dに重複当選したときは、これら4つの当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役に係る当選フラグ63aはオフのままである。
さらにまた、上述したように、SB、小役及びリプレイの当選は持ち越されないので、当該遊技でSB、小役及びリプレイに当選し、これらの役の当選フラグ63aがオンにされても、当該遊技の終了時にその当選フラグ63aがオフにされる。
これに対し、1BB及びRBの当選は持ち越されるので、当該遊技で1BB又はRBに当選し、1BB又はRBに係る当選フラグ63aが一旦オンになったときは、その1BB又はRBが入賞するまでオンの状態が維持され、1BB又はRBが入賞した時点でオフにされる。
たとえば、役抽選手段61で1BBA及び小役1に重複当選したときは、当該遊技では、1BBA及び小役1の2つの当選フラグ63aがオンにされる。そして、この遊技で1BBAが入賞しなかったときは、1BBAの当選フラグ63aのオンの状態は維持される。これに対し、当該遊技で小役1が入賞したか否かにかかわらず、当該遊技で小役1に係る当選フラグ63aはオフにされる。
そして、次遊技の内部中の遊技で、たとえばリプレイAに単独当選したときは、すでにオンである1BBAに係る当選フラグ63aのほか、リプレイAの当選フラグ63aがオンにされる。そして、当該遊技の終了時に、1BBAが非入賞の場合は1BBAに係る当選フラグ63aのオンの状態が維持されるとともに、リプレイAの当選フラグ63aはオフにされる。
このように、オンとなる当選フラグ63aの数は、1つに限られるものではない。
リール制御手段64は、リール31の回転開始命令を受信したとき、特に本実施形態ではスタートスイッチ41が操作されたとき(スタートスイッチ41が操作された旨の信号を受信したとき)に、すべて(3つ)のリール31の回転を開始するように制御するものである。
なお、前遊技でのリール31の回転開始時から、当該遊技でのスタートスイッチ41が操作された時までの時間が4.1秒を経過していないときは、スタートスイッチ41の操作により役の抽選は行われるものの、スタートスイッチ41が操作された瞬間(直後)にリール31の回転は開始せず、上記4.1秒を経過後にリール31の回転が開始する。このように、スタートスイッチ41の操作時からリール31の回転が開始されるまでの時間を「ウエイト時間」という。
さらに、リール制御手段64は、役抽選手段61により役の抽選が行われた後、当該遊技における当選フラグ63aのオン/オフを参照して当選フラグ63aのオン/オフに対応する停止位置決定テーブル65を選択するとともに、ストップスイッチ42が操作されたときに、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングに基づいて、そのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御する。
たとえば、リール制御手段64は、少なくとも1つの当選フラグ63aがオンである遊技では、リール31の停止制御の範囲内において、当選役(当選フラグ63aがオンになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能にリール31を停止制御するとともに、当選役以外の役(当選フラグ63aがオフになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール31を停止制御する。
ここで、「リール31の停止制御の範囲内」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでの時間又はリール31の回転量(移動コマ(図柄)数)の範囲内を意味する。
本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31を停止させるまでの時間が190ms以内に設定されている。これにより、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からリール31が停止するまでの最大移動コマ数が4コマ(ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5コマ)となる。
そして、ストップスイッチ42の操作を検知した瞬間に、リール31の停止制御の範囲内にある図柄のいずれかが所定の有効ラインに停止させるべき図柄であるときは、ストップスイッチ42が操作されたときに、その図柄が所定の有効ラインに停止するように制御する。
すなわち、役の当選時にストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選した役に係るその図柄が所定の有効ラインに停止しないときには、リール31を停止させるまでの間に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選した役に係る図柄をできる限り所定の有効ラインに停止させるように制御する(引込み停止制御)。
また逆に、ストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選していない役に対応する図柄の組合せがいずれかの有効ラインに停止してしまうときは、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選していない役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御する(蹴飛ばし停止制御)。
さらに、リール制御手段64は、ストップスイッチ42の押し順(操作順番)を検出する押し順検出手段64aを備える。押し順検出手段64aは、遊技者によりストップスイッチ42が操作されたときに、左、中、及び右ストップスイッチ42のうち、いずれが操作されたかを検出する。
ストップスイッチ42が操作されると、そのストップスイッチ42が操作された旨の信号が押し順検出手段64aに入力される。この信号を判別することで、押し順検出手段64aは、どのストップスイッチ42が操作されたかを検出する。
停止位置決定テーブル65は、当選フラグ63aのオン/オフの状態ごと、すなわち役抽選手段61による役の抽選結果ごとに対応して設けられており、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置に対する、リール31の停止位置を定めたものである。そして、各停止位置決定テーブル65には、たとえば1番の図柄(左リール31であれば「スイカ」)が上段(中段又は下段でも可)を通過する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、何図柄だけ移動制御して、何番の図柄を上段に停止させる、というように停止位置が事前に定められている。
停止位置決定テーブル65は、以下の1BBAテーブル等を備える。
1BBAテーブルは、1BBAの当選フラグ63aのみがオンであるとき、すなわち当該遊技で1BBAに単独当選したとき、又は当該遊技以前に1BBAに当選し、かつ当該遊技で非当選であることを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、1BBAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、1BBA以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
また、1BBBテーブル、1BBCテーブル、RBAテーブル、RBBテーブルについても、1BBAテーブルと同様である。1BBBテーブル、1BBCテーブル、RBAテーブル、RBBテーブルは、それぞれ、1BBAテーブル中、「1BBA」を、「1BBB」、「1BBC」、「RBA」、「RBB」と読み替えたものに相当する。
SBテーブルは、当該遊技でSBに当選したときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、SBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、SB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
図4に示すように、SBに対応する図柄の組合せは、「青チェリー」−「BAR」−「白チェリー」に設定されている。また、図2に示すように、左リール31の「青チェリー」、中リール31の「BAR」、及び右リール31の「白チェリー」は、いずれも1個ずつしか設けられていない。すなわち、SBを構成する図柄は、各リール31に1個ずつしか設けられていない。
このため、遊技者は、SBを構成する各図柄が有効ラインに停止するようにそれぞれ目押しをしなければ、SBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができない。よって、SB当選時であっても、遊技者は、当該遊技でSBに当選していることを知らなければ、SBに対応する図柄を有効ラインに停止させることができない(SBを入賞させることができない)可能性が高い。そして、SBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、SBテーブルは、SBこぼし目(SBを取りこぼしたときに特有の停止出目)を停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
図7は、SB当選時において、入賞時の図柄の組合せと、非入賞時のSBこぼし目とを示す図である。SBこぼし目としては、本実施形態では4つ設けられている。
ここで、図2に示すように、左リール31及び中リール31には、5図柄以内の間隔で、「RP」が配置されている。このため、左リール31及び中リール31がどの位置にある瞬間にストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、リール31の停止制御の範囲内において、左リール31及び中リール31の「RP」を常に有効ラインに停止させることができる。
また、図2に示すように、右リール31には、5図柄以内の間隔で、「赤7」、「白7」、「BAR」、又は「赤チェリー」のいずれかが配置されている。このため、右リール31がどの位置にある瞬間にストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、リール31の停止制御の範囲内において、右リール31の「赤7」、「白7」、「BAR」、又は「赤チェリー」のいずれかを常に有効ラインに停止させることができる。したがって、本実施形態では、SB非入賞時は、常にSBこぼし目を有効ラインに停止させることができる。
なお、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31がどの位置であっても、対象となる図柄を常に有効ラインに停止させる(当該図柄を有効ライン上の位置まで引き込む)ことができることを、「PB(引込み率)=1」と称する。SBこぼし目は、「PB=1」に設定されている。
そして、「PB=1」というときは、通常は、その役について、すなわち全リール31がそのようになっていることを指すが、稀に、特定のリールについてそのようになっている場合も、当該リールについて「PB=1」と称する場合もある。
なお、「PB=1」でないことを、「PB≠1」と称する。
小役1テーブルは、小役1(のみ)の当選フラグ63aがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、小役1以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
小役2テーブル、リプレイAテーブルについても、小役1テーブルと同様である。小役小役2テーブル、リプレイAテーブルは、それぞれ、小役1テーブル中、「小役1」を、「小役2」、「リプレイA」と読み替えたものに相当する。
小役3Aテーブルは、小役3A(のみ)の当選フラグ63aがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、小役3A以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置を定めたものである。
また、小役3Aテーブルは、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、小役3Aに対応する図柄の組合せを常に有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
ここで、図2に示すように、すべてのリール31において、「ベル」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。このため、リール31がどの位置にある瞬間にストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、リール31の停止制御の範囲内において、常に、所望の位置に「ベル」の図柄を停止させることができる。
また、小役3Aテーブルは、中リール31の「ベル」の図柄を常に中段に停止させるように、中リール31の停止位置を定めている。これにより、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せは、左リール31及び右リール31の停止位置にかかわらず、3本の有効ラインL2〜L4に停止することとなる。よって、メダル払出し枚数は12枚となる。
さらに、小役3Aテーブルは、有効ラインL3に、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。そして、有効ラインL3に「ベル」−「ベル」−「ベル」を停止させることにより、遊技者に対し、小役3Aが入賞したことを容易に知らせることができるようにしている。
なお、後述する小役3Aと他の小役3との重複当選時に用いる停止位置決定テーブル65は、ストップスイッチ42の押し順によって、中リール31の「ベル」の図柄の停止位置が異なるように、中リール31の停止位置を定めているが、小役3Aテーブルは、いずれの押し順であっても、一律に、中リール31の「ベル」の図柄を中段に停止させるように、中リール31の停止位置を定めている。
小役3重複当選テーブルA1は、非内部中に小役3A+小役3Cに重複当選し、小役3A及び小役3Cの2つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、小役3重複当選テーブルA1は、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」(順押し)のときは、中リール31の「ベル」の図柄を中段に停止させるように、すなわち小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを3本の有効ラインL2〜L4に停止させる(12枚のメダルの払出しとなる)ように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルA1は、ストップスイッチ42の押し順が順押しのときは、有効ラインL3に、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(A)に示す停止出目が出現する。これにより、遊技者に対し、小役3Aが中段に入賞したことを容易に知らせることができるようにしている。
これに対し、小役3重複当選テーブルA1は、ストップスイッチ42の押し順が順押し以外のときは、中リール31の「ベル」の図柄を上段に停止させるように、すなわち小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを1本の有効ラインL1に停止させる(4枚のメダルの払出しとなる)ように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルA1は、ストップスイッチ42の押し順が順押し以外のときは、有効ラインL1に、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(B)に示す停止出目が出現する。これにより、遊技者に対し、小役3Aが上段に入賞したことを容易に知らせることができるようにしている。
なお、小役3B〜小役3Eは、ストップスイッチ42の押し順に応じて、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せをいずれの有効ラインに停止させるかを制御するための「制御役」としての役割を有する小役であり、入賞を本来の目的とするものではない。
また、予め設定された(たとえば、遊技者にとって有利となる)押し順でストップスイッチ42が操作されることを「押し順正解」といい、予め設定された押し順以外でストップスイッチ42が操作されることを「押し順不正解」という。
本実施形態では、小役3A+小役3Cの重複当選時は、順押しが押し順正解に相当し、それ以外が押し順不正解に相当する。
さらに、中リール31の「ベル」の図柄が中段に停止して小役3Aが入賞することを「中段ベル入賞」といい、中リール31の「ベル」の図柄が上段に停止して小役3Aが入賞することを「上段ベル入賞」という。
小役3重複当選テーブルA2は、非内部中に小役3A+小役3Dに重複当選し、小役3A及び小役3Dの2つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、小役3重複当選テーブルA2は、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」(順挟み)のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを3本の有効ラインL2〜L4に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルA2は、ストップスイッチ42の押し順が順挟みのときは、有効ラインL3に、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(A)に示す停止出目が出現する。
これに対し、小役3重複当選テーブルA2は、ストップスイッチ42の押し順が順挟み以外のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを1本の有効ラインL1に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルA2は、ストップスイッチ42の押し順が順挟み以外のときは、有効ラインL1に、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(B)に示す停止出目が出現する。
このように、本実施形態では、小役3A+小役3Dの重複当選時は、順挟みが押し順正解に相当し、それ以外が押し順不正解に相当する。
小役3重複当選テーブルA3は、非内部中に小役3A+小役3Eに重複当選し、小役3A及び小役3Eの2つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、小役3重複当選テーブルA3は、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」又は「中右左」(中第1停止)のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを3本の有効ラインL2〜L4に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルA3は、ストップスイッチ42の押し順が中第1停止のときは、有効ラインL3に、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(A)に示す停止出目が出現する。
これに対し、小役3重複当選テーブルA3は、ストップスイッチ42の押し順が中第1停止以外のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを1本の有効ラインL1に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルA3は、ストップスイッチ42の押し順が中第1停止以外のときは、有効ラインL1に、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(B)に示す停止出目が出現する。
このように、本実施形態では、小役3A+小役3Eの重複当選時は、中第1停止が押し順正解に相当し、それ以外が押し順不正解に相当する。
小役3重複当選テーブルA4は、非内部中に小役3A+小役3C+小役3Dに重複当選し、小役3A、小役3C、及び小役3Dの3つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、小役3重複当選テーブルA4は、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」(逆挟み)のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを3本の有効ラインL2〜L4に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルA4は、ストップスイッチ42の押し順が逆挟みのときは、有効ラインL3に、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(A)に示す停止出目が出現する。
これに対し、小役3重複当選テーブルA4は、ストップスイッチ42の押し順が逆挟み以外のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを1本の有効ラインL1に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルA4は、ストップスイッチ42の押し順が逆挟み以外のときは、有効ラインL1に、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(B)に示す停止出目が出現する。
このように、本実施形態では、小役3A+小役3C+小役3Dの重複当選時は、逆挟みが押し順正解に相当し、それ以外が押し順不正解に相当する。
小役3重複当選テーブルA5は、非内部中に小役3A+小役3C+小役3Eに重複当選し、小役3A、小役3C、及び小役3Eの3つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、小役3重複当選テーブルA5は、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」(逆押し)のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを3本の有効ラインL2〜L4に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルA5は、ストップスイッチ42の押し順が逆押しのときは、有効ラインL3に、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(A)に示す停止出目が出現する。
これに対し、小役3重複当選テーブルA5は、ストップスイッチ42の押し順が逆押し以外のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを1本の有効ラインL1に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルA5は、ストップスイッチ42の押し順が逆押し以外のときは、有効ラインL1に、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(B)に示す停止出目が出現する。
このように、本実施形態では、小役3A+小役3C+小役3Eの重複当選時は、逆押しが押し順正解に相当し、それ以外が押し順不正解に相当する。
内部中に小役3A+小役3Cに重複当選したときは、特別役(1BBA、1BBB、1BBC、RBA、又はRBB)、小役3A、及び小役3Cの3つの当選フラグ63aがオンになる。このとき、リール制御手段64は、非内部中に小役3A+小役3Cに重複当選したときと同様に、小役3重複当選テーブルA1を用いて、リール31を停止制御する。
すなわち、小役3A+小役3Cに重複当選したときは、非内部中と内部中とで、リール31の停止制御が同一である。
内部中に小役3A+小役3Dに重複当選したときは、特別役、小役3A、及び小役3Dの3つの当選フラグ63aがオンになる。このとき、リール制御手段64は、非内部中に小役3A+小役3Dに重複当選したときと同様に、小役3重複当選テーブルA2を用いて、リール31を停止制御する。
すなわち、小役3A+小役3Dに重複当選したときは、非内部中と内部中とで、リール31の停止制御が同一である。
内部中に小役3A+小役3Eに重複当選したときは、特別役、小役3A、及び小役3Eの3つの当選フラグ63aがオンになる。このとき、リール制御手段64は、非内部中に小役3A+小役3Eに重複当選したときと同様に、小役3重複当選テーブルA3を用いて、リール31を停止制御する。
すなわち、小役3A+小役3Eに重複当選したときは、非内部中と内部中とで、リール31の停止制御が同一である。
内部中に小役3A+小役3C+小役3Dに重複当選したときは、特別役、小役3A、小役3C、及び小役3Dの4つの当選フラグ63aがオンになる。このとき、リール制御手段64は、非内部中に小役3A+小役3C+小役3Dに重複当選したときと同様に、小役3重複当選テーブルA4を用いて、リール31を停止制御する。
すなわち、小役3A+小役3C+小役3Dに重複当選したときは、非内部中と内部中とで、リール31の停止制御が同一である。
内部中に小役3A+小役3C+小役3Eに重複当選したときは、特別役、小役3A、小役3C、及び小役3Eの4つの当選フラグ63aがオンになる。このとき、リール制御手段64は、非内部中に小役3A+小役3C+小役3Eに重複当選したときと同様に、小役3重複当選テーブルA5を用いて、リール31を停止制御する。
すなわち、小役3A+小役3C+小役3Eに重複当選したときは、非内部中と内部中とで、リール31の停止制御が同一である。
そして、内部中に小役重複A群に属する各役抽選結果になった場合において、押し順に正解したときは、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが有効ラインL3に停止して、図10の(A)に示す停止出目が出現する。
これに対し、内部中に小役重複A群に属する各役抽選結果になった場合において、押し順不正解となったときは、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが有効ラインL1に停止して、図10の(B)に示す停止出目が出現する。
このように、小役重複A群に属する各役抽選結果になったときは、非内部中と内部中とで、リール31の停止制御が同一である。
非内部中に小役3A+小役3B+小役3Cに重複当選したときは、小役3A、小役3B、及び小役3Cの3つの当選フラグ63aがオンになる。このとき、リール制御手段64は、非内部中に小役3A+小役3Cに重複当選したときと同様に、小役3重複当選テーブルA1を用いて、リール31を停止制御する。
すなわち、非内部中に小役3A+小役3B+小役3Cに重複当選したときは、非内部中に小役3A+小役3Cに重複当選したときと、リール31の停止制御が同一である。
非内部中に小役3A+小役3B+小役3Dに重複当選したときは、小役3A、小役3B、及び小役3Dの3つの当選フラグ63aがオンになる。このとき、リール制御手段64は、非内部中に小役3A+小役3Dに重複当選したときと同様に、小役3重複当選テーブルA2を用いて、リール31を停止制御する。
すなわち、非内部中に小役3A+小役3B+小役3Dに重複当選したときは、非内部中に小役3A+小役3Dに重複当選したときと、リール31の停止制御が同一である。
非内部中に小役3A+小役3B+小役3Eに重複当選したときは、小役3A、小役3B、及び小役3Eの3つの当選フラグ63aがオンになる。このとき、リール制御手段64は、非内部中に小役3A+小役3Eに重複当選したときと同様に、小役3重複当選テーブルA3を用いて、リール31を停止制御する。
すなわち、非内部中に小役3A+小役3B+小役3Eに重複当選したときは、非内部中に小役3A+小役3Eに重複当選したときと、リール31の停止制御が同一である。
非内部中に小役3A+小役3B+小役3C+小役3Dに重複当選したときは、小役3A、小役3B、小役3C、及び小役3Dの4つの当選フラグ63aがオンになる。このとき、リール制御手段64は、非内部中に小役3A+小役3C+小役3Dに重複当選したときと同様に、小役3重複当選テーブルA4を用いて、リール31を停止制御する。
すなわち、非内部中に小役3A+小役3B+小役3C+小役3Dに重複当選したときは、非内部中に小役3A+小役3C+小役3Dに重複当選したときと、リール31の停止制御が同一である。
非内部中に小役3A+小役3B+小役3C+小役3Eに重複当選したときは、小役3A、小役3B、小役3C、及び小役3Eの4つの当選フラグ63aがオンになる。このとき、リール制御手段64は、非内部中に小役3A+小役3C+小役3Eに重複当選したときと同様に、小役3重複当選テーブルA5を用いて、リール31を停止制御する。
すなわち、非内部中に小役3A+小役3B+小役3C+小役3Eに重複当選したときは、非内部中に小役3A+小役3C+小役3Eに重複当選したときと、リール31の停止制御が同一である。
そして、非内部中に小役重複B群に属する各役抽選結果になった場合において、押し順に正解したときは、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが有効ラインL3に停止して、図10の(A)に示す停止出目が出現する。
これに対し、非内部中に小役重複B群に属する各役抽選結果になった場合において、押し順不正解となったときは、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが有効ラインL1に停止して、図10の(B)に示す停止出目が出現する。
このように、非内部中は、小役重複A群に属する各役抽選結果になったときと、小役重複B群に属する各役抽選結果になったときとで、リール31の停止制御が同一である。
小役3重複当選テーブルB1は、内部中に小役3A+小役3B+小役3Cに重複当選し、特別役(1BBA、1BBB、1BBC、RBA、又はRBB)、小役3A、小役3B、及び小役3Cの4つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、小役3重複当選テーブルB1は、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」(順押し)のときは、中リール31の「ベル」の図柄を中段に停止させるように、すなわち小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを3本の有効ラインL2〜L4に停止させる(12枚のメダルの払出しとなる)ように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルB1は、ストップスイッチ42の押し順が順押しのときは、左リール31の上段、及び右リール31の中段に、それぞれ「ベル」の図柄を停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(C)に示す停止出目(リーチ目)が出現する。
ここで、「リーチ目」とは、特別役に当選していない遊技では出現せず、特別役に当選している遊技でのみ出現し得る停止出目であって、特別役に当選していることを意味する停止出目である。
そして、押し順に正解したときは、小役3Aが12枚払出しで入賞するようにしつつ、図10の(C)に示す停止出目(リーチ目)を出現させる。この図10(C)の停止出目は、小役3Aの中段入賞時(中段ベル入賞時)の停止出目として通常表示される停止出目ではない。また、「ベル」の図柄が一直線上(中リール31の中段を通る有効ライン上)に揃っていないにもかかわらず、中段ベル入賞時と同一枚数のメダルの払出しがある。これにより、遊技者に対し、特別役に当選していることを知らせるようにしている。
これに対し、小役3重複当選テーブルB1は、ストップスイッチ42の押し順が順押し以外のときは、中リール31の「ベル」の図柄を上段に停止させるように、すなわち小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを1本の有効ラインL1に停止させる(4枚のメダルの払出しとなる)ように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルB1は、ストップスイッチ42の押し順が順押し以外のときは、左リール31の上段、及び右リール31の中段に、それぞれ「ベル」の図柄を停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(D)に示す停止出目(リーチ目)が出現する。
そして、押し順不正解のときは、小役3Aが4枚払出しで入賞するようにしつつ、図10の(D)に示す停止出目(リーチ目)を出現させる。この図10(D)の停止出目は、小役3Aの上段入賞時(上段ベル入賞時)の停止出目として通常表示される停止出目ではない。また、「ベル」の図柄が一直線上(水平方向上段の有効ラインL1上)に揃っていないにもかかわらず、上段ベル入賞時と同一枚数のメダルの払出しがある。これにより、遊技者に対し、特別役に当選していることを知らせるようにしている。
小役3重複当選テーブルB2は、内部中に小役3A+小役3B+小役3Dに重複当選し、特別役、小役3A、小役3B、及び小役3Dの4つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、小役3重複当選テーブルB2は、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」(順挟み)のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを3本の有効ラインL2〜L4に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルB2は、ストップスイッチ42の押し順が順挟みのときは、左リール31の上段、及び右リール31の中段に、それぞれ「ベル」の図柄を停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(C)に示す停止出目(リーチ目)が出現する。
これに対し、小役3重複当選テーブルB2は、ストップスイッチ42の押し順が順挟み以外のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを1本の有効ラインL1に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルB2は、ストップスイッチ42の押し順が順挟み以外のときは、左リール31の上段、及び右リール31の中段に、それぞれ「ベル」の図柄を停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(D)に示す停止出目(リーチ目)が出現する。
このように、本実施形態では、内部中に小役3A+小役3B+小役3Dに重複当選したときは、順挟みが押し順正解となり、それ以外が押し順不正解となる。
小役3重複当選テーブルB3は、内部中に小役3A+小役3B+小役3Eに重複当選し、特別役、小役3A、小役3B、及び小役3Eの4つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、小役3重複当選テーブルB3は、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」又は「中右左」(中第1停止)のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを3本の有効ラインL2〜L4に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルB3は、ストップスイッチ42の押し順が中第1停止のときは、左リール31の上段、及び右リール31の中段に、それぞれ「ベル」の図柄を停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(C)に示す停止出目(リーチ目)が出現する。
これに対し、小役3重複当選テーブルB3は、ストップスイッチ42の押し順が中第1停止以外のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを1本の有効ラインL1に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルB3は、ストップスイッチ42の押し順が中第1停止以外のときは、左リール31の上段、及び右リール31の中段に、それぞれ「ベル」の図柄を停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(D)に示す停止出目(リーチ目)が出現する。
このように、本実施形態では、内部中に小役3A+小役3B+小役3Eに重複当選したときは、中第1停止が押し順正解となり、それ以外が押し順不正解となる。
小役3重複当選テーブルB4は、内部中に小役3A+小役3B+小役3C+小役3Dに重複当選し、特別役、小役3A、小役3B、小役3C、及び小役3Dの5つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、小役3重複当選テーブルB4は、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」(逆挟み)のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを3本の有効ラインL2〜L4に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルB4は、ストップスイッチ42の押し順が逆挟みのときは、左リール31の上段、及び右リール31の中段に、それぞれ「ベル」の図柄を停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(C)に示す停止出目(リーチ目)が出現する。
これに対し、小役3重複当選テーブルB4は、ストップスイッチ42の押し順が逆挟み以外のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを1本の有効ラインL1に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルB4は、ストップスイッチ42の押し順が逆挟み以外のときは、左リール31の上段、及び右リール31の中段に、それぞれ「ベル」の図柄を停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(D)に示す停止出目(リーチ目)が出現する。
このように、本実施形態では、内部中に小役3A+小役3B+小役3C+小役3Dに重複当選したときは、逆挟みが押し順正解となり、それ以外が押し順不正解となる。
小役3重複当選テーブルB5は、内部中に小役3A+小役3B+小役3C+小役3Eに重複当選し、特別役、小役3A、小役3B、小役3C、及び小役3Eの5つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、小役3重複当選テーブルB5は、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」(逆押し)のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを3本の有効ラインL2〜L4に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルB5は、ストップスイッチ42の押し順が逆押しのときは、左リール31の上段、及び右リール31の中段に、それぞれ「ベル」の図柄を停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(C)に示す停止出目(リーチ目)が出現する。
これに対し、小役3重複当選テーブルB5は、ストップスイッチ42の押し順が逆押し以外のときは、小役3Aに対応する「any」−「ベル」−「any」の図柄の組合せを1本の有効ラインL1に停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
さらにまた、小役3重複当選テーブルB5は、ストップスイッチ42の押し順が逆押し以外のときは、左リール31の上段、及び右リール31の中段に、それぞれ「ベル」の図柄を停止させるように、左リール31及び右リール31の停止位置を定めている。このとき、図10の(D)に示す停止出目(リーチ目)が出現する。
このように、本実施形態では、内部中に小役3A+小役3B+小役3C+小役3Eに重複当選したときは、逆押しが押し順正解となり、それ以外が押し順不正解となる。
そして、内部中に小役重複B群に属する各役抽選結果になった場合において、押し順に正解したときは、小役3Aが12枚払出しで入賞するようにしつつ、図10の(C)に示す停止出目(リーチ目)を出現させることにより、遊技者に対し、特別役に当選していることを知らせるようにしている。
また、内部中に小役重複B群に属する各役抽選結果になった場合において、押し順不正解となったときは、小役3Aが4枚払出しで入賞するようにしつつ、図10の(D)に示す停止出目(リーチ目)を出現させることにより、遊技者に対し、特別役に当選していることを知らせるようにしている。
さらにまた、本実施形態では、図10(C)の停止出目は、図10(A)の停止出目と比較すると、右リール31の「ベル」の停止位置を異ならせることで、リーチ目を表現している。同様に、図10(D)の停止出目は、図10(B)の停止出目と比較すると、右リール31の「ベル」の停止位置を異ならせることで、リーチ目を表現している。
このため、リール制御手段64は、小役重複B群に属する各役抽選結果になった場合において、ストップスイッチ42が順押しで操作されたときは、左リール31及び中リール31(最後に停止させるリール31以外のリール31)については、非内部中か内部中か(特別役の当選を持ち越しているか否か)にかかわらず、「ベル」の図柄を同一の位置に停止させるように、リール31を停止制御する。これに対し、右リール31(最後に停止させるリール31)については、非内部中と内部中とで、「ベル」の図柄を異なる位置に停止させるように、リール31を停止制御する。これにより、非内部中は、図10(A)又は(B)の停止出目を出現させ、内部中は、図10(C)又は(D)の停止出目を出現させる。
図8は、以上説明した、小役3Aと他の小役3との重複当選時に、ストップスイッチ42の押し順と、メダル払出し枚数及び中リール31の「ベル」の図柄の停止位置との関係を示す図である。図8中、「4」は、4枚払出しを意味し、「12」は、12枚払出しを意味する。また、「(中段)」は、中リール31の「ベル」の図柄が中段に停止することを意味し、「(上段)」は、中リール31の「ベル」の図柄が上段に停止することを意味する。
なお、本実施形態では、小役3Aに対応する図柄の組合せは、「any」−「ベル」−「any」としているので、最初に中ストップスイッチ42が操作されたときは、その時点で中リール31の停止位置を決定しなければならない。このため、ストップスイッチ42の押し順として、「中左右」と「中右左」とを1つにし、小役3A+小役3Eの重複当選時、及び小役3A+小役3B+小役3Eの重複当選時には、最初に中ストップスイッチ42が操作されたときは、中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させるようにしている。
このように、内部中は、小役重複A群に属する各役抽選結果になったときは、押し順正解で図10(A)の停止出目が出現し、押し順不正解で図10(B)の停止出目が出現するが、小役重複B群に属する各役抽選結果になったときは、押し順正解で図10(C)の停止出目(リーチ目)が出現し、押し順不正解で図10(D)の停止出目が出現する。
すなわち、内部中は、小役重複A群に属する各役抽選結果になったときと、小役重複B群に属する各役抽選結果になったときとで、リール31の停止制御が異なる。
なお、本実施形態では、小役3Aに対応する図柄の組合せは「any」−「ベル」−「any」であり、右リール31の「ベル」の図柄の停止位置は、小役3Aの入賞の成否には影響を及ぼすものではない。そして、小役3Aの入賞の成否に影響しない右リール31の停止制御を異ならせることにより、右リール31の「ベル」の図柄の停止位置を異ならせて、リーチ目を出現させるようにしている。
すなわち、小役3Aの入賞時には、通常は、小役3Aに入賞したことが遊技者に直感的にわかるようにするために、「ベル」の図柄が一直線上に揃うように、右リール31を停止制御する。これに対し、内部中は、特別役に当選していることを遊技者に知らせるために、「ベル」の図柄があえて一直線上に揃わないように、右リール31を停止制御する。
また、小役重複B群に属する各役抽選結果になったときは、非内部中は、押し順正解で図10(A)の停止出目が出現し、押し順不正解で図10(B)の停止出目が出現するが、内部中は、押し順正解で図10(C)の停止出目(リーチ目)が出現し、押し順不正解で図10(D)の停止出目が出現する。
すなわち、小役重複B群に属する各役抽選結果になったときは、非内部中と内部中とで、リール31の停止制御が異なる。
また、本実施形態では、内部中に移行してもリール31の停止制御が非内部中と同一であり、押し順正解で図10(A)の停止出目が出現し、押し順不正解で図10(B)の停止出目が出現する小役重複A群と、内部中に移行するとリール31の停止制御が非内部中とは異なり、押し順正解で図10(C)の停止出目(リーチ目)が出現し、押し順不正解で図10(D)の停止出目(リーチ目)が出現する小役重複B群との双方を備える。
このため、1つの役抽選結果に対して1つのリール31の停止制御という条件下で、非内部中と内部中とでリール31の停止制御を異ならせることで、特別役に当選していることを遊技者に対して報知するようにしつつ、内部中に移行したときに、押し順正解で常に図10(C)の停止出目(リーチ目)が出現するのではなく、図10(A)の停止出目が出現することがある。同様に、押し順不正解で常に図10(D)の停止出目(リーチ目)が出現するのではなく、図10(B)の停止出目が出現することがある。よって、特別役に当選していることを停止出目から容易に推測されないようにすることができる。
また、小役重複当選の当選確率の合算値を一定にしつつ、小役重複A群の当選確率と小役重複B群の当選確率との比率を調整することにより、非内部中に押し順正解で図10(A)の停止出目が出現し、押し順不正解で図10(B)の停止出目が出現する頻度を一定にしつつ、内部中に押し順正解で図10(C)の停止出目(リーチ目)が出現し、押し順不正解で図10(D)の停止出目(リーチ目)が出現する頻度を調整することができる。
すなわち、小役重複A群の当選確率に対して小役重複B群の当選確率を高く設定すれば、内部中に押し順正解で図10(C)の停止出目(リーチ目)が出現し、押し順不正解で図10(D)の停止出目(リーチ目)が出現する頻度を高くすることができる。
逆に、小役重複A群の当選確率に対して小役重複B群の当選確率を低く設定すれば、内部中に押し順正解で図10(C)の停止出目(リーチ目)が出現し、押し順不正解で図10(D)の停止出目(リーチ目)が出現する頻度を低くすることができる。
図5及び図6に示すように、本実施形態では、非RT遊技、及びRT1遊技〜RT4遊技で用いる役抽選テーブル62では、小役重複A群に属する各役抽選結果になる確率をそれぞれ「1/40」に設定するとともに、小役重複B群に属する各役抽選結果になる確率をそれぞれ「1/50」に設定している。これにより、役抽選手段61は、小役重複A群に属する各役抽選結果になるよりも、小役重複B群に属する各役抽選結果になる方が確率が低くなるように、役の抽選を行う。
さらに、内部中に小役重複B群に当選したときは、押し順正解で図10(C)の停止出目(リーチ目)が出現し、押し順不正解で図10(D)の停止出目(リーチ目)が出現する。このため、内部中に小役重複B群に当選した時点で、リーチ目が出現することをスロットマシン10側で判断できる。
そして、後述する演出制御手段81は、内部中に小役重複B群に当選した時点で、リーチ目の出現に応じた演出を出力することを決定する。そして、リーチ目が出現する前に、より具体的には、たとえば、最初に停止するリール31が停止する前や、最後に停止するリール31が停止する前に、リーチ目の出現に応じた演出、すなわち、リーチ目の出現を予告する演出、あるいはリーチ目が出現するであろうことを示唆する演出を出力する。
なお、演出制御手段81は、すべてのリール31が停止した後に、リーチ目の出現に応じた演出、すなわち、リーチ目が出現したことを示唆する演出を出力するようにしてもよい。
リプレイ重複当選テーブルA1は、リプレイ重複A群のうち、リプレイA+リプレイBに重複当選し、リプレイA及びリプレイBの2つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルA1は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」(順押し)のときは、リプレイBに対応する「RP」−「RP」−「ベル」の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が順押し以外のときは、リプレイAに対応する「RP」−「RP」−「RP」の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルA2は、リプレイ重複A群のうち、リプレイA+リプレイB+リプレイEに重複当選し、リプレイA、リプレイB及びリプレイEの3つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルA2は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」(順挟み)のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が順挟み以外のときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルA3は、リプレイ重複A群のうち、リプレイA+リプレイB+リプレイFに重複当選し、リプレイA、リプレイB及びリプレイFの3つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルA3は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」以外のときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルA4は、リプレイ重複A群のうち、リプレイA+リプレイB+リプレイGに重複当選し、リプレイA、リプレイB及びリプレイGの3つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルA4は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中右左」のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「中右左」以外のときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルA5は、リプレイ重複A群のうち、リプレイA+リプレイB+リプレイE+リプレイFに重複当選し、リプレイA、リプレイB、リプレイE及びリプレイFの4つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルA5は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」(逆挟み)のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が逆挟み以外のときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルA6は、リプレイ重複A群のうち、リプレイA+リプレイB+リプレイE+リプレイGに重複当選し、リプレイA、リプレイB、リプレイE及びリプレイGの4つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルA6は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」(逆押し)のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が逆押し以外のときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
なお、図2に示すように、すべてのリール31において、「RP」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、リール31がどの位置にある瞬間にストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、所望の有効ラインに「RP」の図柄を停止させることができる。よって、リール制御手段64は、常に、所望の有効ラインに、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。
また、図2に示すように、右リール31において、「ベル」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、右リール31がどの位置にある瞬間に右ストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、所望の有効ラインに右リール31の「ベル」の図柄を停止させることができる。よって、リール制御手段64は、常に、所望の有効ラインに、リプレイBに対応する図柄の組合せを停止させることができる。
リプレイ重複当選テーブルB1は、リプレイ重複B群のうち、リプレイA+リプレイCに重複当選し、リプレイA及びリプレイCの2つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルB1は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」(順押し)のときは、リプレイAに対応する「RP」−「RP」−「RP」の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が順押し以外のときは、リプレイCに対応する「RP」−「赤7/BAR/スイカ/白チェリー」−「RP」の図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルB2は、リプレイ重複B群のうち、リプレイA+リプレイC+リプレイEに重複当選し、リプレイA、リプレイC及びリプレイEの3つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルB2は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」(順挟み)のときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が順挟み以外のときは、リプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルB3は、リプレイ重複B群のうち、リプレイA+リプレイC+リプレイFに重複当選し、リプレイA、リプレイC及びリプレイFの3つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルB3は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」のときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」以外のときは、リプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルB4は、リプレイ重複B群のうち、リプレイA+リプレイC+リプレイGに重複当選し、リプレイA、リプレイC及びリプレイGの3つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルB4は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中右左」のときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「中右左」以外のときは、リプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルB5は、リプレイ重複B群のうち、リプレイA+リプレイC+リプレイE+リプレイFに重複当選し、リプレイA、リプレイC、リプレイE及びリプレイFの4つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルB5は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」(逆挟み)のときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が逆挟み以外のときは、リプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルB6は、リプレイ重複B群のうち、リプレイA+リプレイC+リプレイE+リプレイGに重複当選し、リプレイA、リプレイC、リプレイE及びリプレイGの4つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルB6は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」(逆押し)のときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が逆押し以外のときは、リプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
なお、図2に示すように、中リール31には、5図柄以内の間隔で、「赤7」、「BAR」、「スイカ」、又は「白チェリー」のいずれかが配置されている。これにより、中リール31がどの位置にある瞬間に中ストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、リール31の停止制御の範囲内において、所望の有効ラインに、中リール31の「赤7」、「BAR」、「スイカ」、又は「白チェリー」のいずれかを停止させることができる。よって、リール制御手段64は、常に、所望の有効ラインに、リプレイCに対応する図柄の組合せを停止させることができる。
リプレイ重複当選テーブルC1は、リプレイ重複C群のうち、リプレイC+リプレイDに重複当選し、リプレイC及びリプレイDの2つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルC1は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」(順押し)のときは、リプレイDに対応する「RP」−「赤7/BAR/スイカ/白チェリー」−「スイカ/白チェリー」の図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が順押し以外のときは、リプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルC2は、リプレイ重複C群のうち、リプレイC+リプレイD+リプレイEに重複当選し、リプレイC、リプレイD及びリプレイEの3つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルC2は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」(順挟み)のときは、リプレイDに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が順挟み以外のときは、リプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルC3は、リプレイ重複C群のうち、リプレイC+リプレイD+リプレイFに重複当選し、リプレイC、リプレイD及びリプレイFの3つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルC3は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」のときは、リプレイDに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」以外のときは、リプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルC4は、リプレイ重複C群のうち、リプレイC+リプレイD+リプレイGに重複当選し、リプレイC、リプレイD及びリプレイGの3つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルC4は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中右左」のときは、リプレイDに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「中右左」以外のときは、リプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルC5は、リプレイ重複C群のうち、リプレイC+リプレイD+リプレイE+リプレイFに重複当選し、リプレイC、リプレイD、リプレイE及びリプレイFの4つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルC5は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」(逆挟み)のときは、リプレイDに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が逆挟み以外のときは、リプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルC6は、リプレイ重複C群のうち、リプレイC+リプレイD+リプレイE+リプレイGに重複当選し、リプレイC、リプレイD、リプレイE及びリプレイGの4つの当選フラグ63aがオンになったときに用いられる。
また、リプレイ重複当選テーブルC6は、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」(逆押し)のときは、リプレイDに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が逆押し以外のときは、リプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
なお、図2に示すように、右リール31には、5図柄以内の間隔で、「スイカ」又は「白チェリー」のいずれかが配置されている。これにより、右リール31がどの位置にある瞬間に右ストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、リール31の停止制御の範囲内において、所望の有効ラインに、右リール31の「スイカ」又は「白チェリー」のいずれかを停止させることができる。よって、リール制御手段64は、常に、所望の有効ラインに、リプレイDに対応する図柄の組合せを停止させることができる。
図9は、以上説明した、リプレイ重複A群、リプレイ重複B群、及びリプレイ重複C群の重複当選時における、ストップスイッチ42の押し順と、入賞役との関係を示す図である。図9中、「A」、「B」、「C」、「D」は、それぞれ入賞役がリプレイA、リプレイB、リプレイC、リプレイDであることを意味する。
また、非当選テーブルは、すべての当選フラグ63aがオフであるときに用いられ、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
なお、内部中遊技において、小役又はリプレイの当選(単独当選時及び重複当選時)には、当該遊技で当選した小役又はリプレイの入賞を優先する。
たとえば、1BBAの当選を持ち越している内部中の遊技において、小役1に単独当選したときは、まず、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、次に、1BBAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。さらに、1BBAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように制御する。
説明を図1に戻す。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、たとえばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
払出し手段67は、停止図柄判断手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判断され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時には、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数(3枚)を自動投入するように制御する。
特別遊技制御手段68は、特別遊技の開始、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了を制御するものである。
1BBA〜1BBCのいずれかに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、1BBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技から1BB遊技を開始するように制御する。
1BB遊技では、上述した役抽選テーブル62Gを用いて役の抽選を行う。これにより、1BB遊技では、小役3Aの単独当選の当選確率が「1/1.3」と大幅に高くなる。
また、本実施形態では、1BB遊技の終了条件は、1BB遊技中に払い出されたメダル枚数が所定枚数以上になったことに設定している。具体的には、1BBA遊技及び1BBB遊技の終了条件は、払い出されたメダル枚数が400枚以上になったことに設定し、1BBC遊技の終了条件は、払い出されたメダル枚数が300枚以上になったことに設定している。
このため、特別遊技制御手段68は、1BB遊技では、メダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもって1BB遊技を終了するように制御する。
同様に、RBA又はRBBのいずれかに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、RBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からRB遊技を開始するように制御する。
RB遊技では、上述した役抽選テーブル62Fを用いて役の抽選を行う。これにより、RB遊技では、各小役の単独当選、及び小役重複A群の重複当選の当選確率が高くなる。
また、本実施形態では、RB遊技の終了条件は、RB遊技中に所定遊技回数(8遊技)を消化したこと、又はRB遊技中の入賞回数が所定回数(8回)に達したことに設定している。
このため、特別遊技制御手段68は、RB遊技では、消化遊技回数及び入賞回数をカウントし続け、これらのカウント値のいずれか一方が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもってRB遊技を終了するように制御する。
さらに、SBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、SBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技の1遊技のみ、SB遊技を行うように制御する。
SB遊技では、上述した役抽選テーブル62Fを用いて役の抽選が行われる。そして、1遊技(当該遊技)終了時に、SB遊技を終了するように制御する。なお、SB遊技の終了後は、SB入賞前のメイン遊技状態に戻る。たとえば、RT2遊技中にSBが入賞したときは、次遊技でSB遊技が行われ、このSB遊技の終了後はRT2遊技に戻る。
また、上述したように、本実施形態では、メイン遊技状態として、非RT遊技、及びRT1遊技〜RT6遊技を備える。非RT遊技、及びRT1遊技〜RT3遊技は、通常遊技(特別遊技以外の遊技)かつ非内部中遊技である。また、RT4遊技は、通常遊技かつ内部中遊技である。さらに、RT5遊技、及びRT6遊技は、特別遊技(RT5遊技はRB遊技、RT6遊技は1BB遊技)である。そして、メイン制御手段50は、これらのメイン遊技状態間の移行を制御する。図11は、メイン遊技状態の移行を説明する図である。メイン制御手段50は、所定の停止出目の表示、所定のリプレイの入賞、所定遊技回数の消化、特別役の当選、特別役の入賞、特別遊技中のメダルの払出し枚数等に基づいて、メイン遊技状態を移行するように制御する。
本実施形態では、メイン遊技状態の移行条件は、メイン遊技状態に応じて、SBこぼし目の停止(RT1遊技からRT2遊技への移行)、リプレイBの入賞(RT2遊技から非RT遊技への移行)、リプレイCの入賞(非RT遊技からRT2遊技への移行)、リプレイDの入賞(非RT遊技からRT3遊技への移行)、所定遊技回数(40遊技)の消化(RT3遊技から非RT遊技への移行)、1BB又はRBの当選(RT4遊技への移行)、RBの入賞(RT4遊技からRT5遊技への移行)、1BBの入賞(RT4遊技からRT6遊技への移行)、所定遊技回数(8遊技)の消化又は所定回数(8回)の入賞(RT5遊技からRT1遊技への移行)、所定枚数のメダル払出し(RT6遊技からRT1遊技への移行)に設定されている。
まず、非内部中遊技である非RT遊技、RT1遊技〜RT3遊技では、いずれも1BB及びRBの抽選が行われ、これらのいずれかに当選し、当該遊技で当選した1BB又はRBが入賞しなかったときは、次遊技から内部中遊技であるRT4遊技に移行する。
また、RT4遊技は、当選した1BB又はRBが入賞するまで継続する。そして、当選したRBが入賞するとRT4遊技を終了し、次遊技からRT5遊技であるRB遊技に移行する。また、当選した1BBが入賞するとRT4遊技を終了し、次遊技からRT6遊技である1BB遊技に移行する。
さらにまた、RT5遊技(RB遊技)は、所定遊技回数(8回)を消化するか、又は所定回数(8回)の入賞があるまで継続する。そして、所定遊技回数を消化するか、又は所定回数の入賞があるとRT5遊技を終了し、次遊技からRT1遊技に移行する。
さらに、RT6遊技(1BB遊技)は、メダル払出し枚数が所定枚数(1BBA遊技及び1BBB遊技は400枚、1BBC遊技は300枚)以上になるまで継続する。そして、メダル払出し枚数が所定枚数以上になるとRT6遊技を終了し、次遊技からRT1遊技に移行する。
また、RT1遊技は、SBこぼし目が停止するまで継続する。そして、SBこぼし目が停止するとRT1遊技を終了し、次遊技からRT2遊技に移行する。
さらにまた、RT2遊技は、リプレイ重複A群の重複当選時に押し順に正解し、リプレイBが入賞するまで継続する。なお、リプレイ重複A群の重複当選時に押し順不正解となり、リプレイAが入賞したときは、RT2遊技を継続する。そして、リプレイBが入賞するとRT2遊技を終了し、次遊技から非RT遊技(ART準備中)に移行する。
さらに、非RT遊技は、リプレイ重複B群若しくはリプレイ重複C群の重複当選時に押し順不正解となり、リプレイCが入賞するか、又はリプレイ重複C群の重複当選時に押し順に正解し、リプレイDが入賞するまで継続する。なお、リプレイ重複B群の重複当選時に押し順に正解し、リプレイAが入賞したときは、非RT遊技を継続する。そして、リプレイCが入賞すると非RT遊技を終了し、次遊技からRT2遊技に移行(転落)する。また、リプレイDが入賞すると非RT遊技を終了し、次遊技からRT3遊技(ART遊技)に移行する。
また、RT3遊技は、所定遊技回数(40遊技)を消化するまで継続する。そして、所定遊技回数を消化するとRT3遊技を終了し、次遊技から非RT遊技に移行する。
以上のようにして、メイン制御手段50は、各メイン遊技状態において、メイン遊技状態の移行条件を満たすか否かを判断し、メイン遊技状態の移行条件を満たすと判断したときは、それぞれ所定のメイン遊技状態に移行するように制御する。
説明を図1に戻す。
メイン制御手段50は、フリーズ制御手段70を備える。
フリーズ制御手段70は、遊技の進行を所定時間停止するフリーズを制御する。
ここで、「フリーズ(フリーズ演出、又はフリーズ動作ともいう。)」とは、スロットマシン10の遊技の進行を所定時間停止することをいい、より具体的には、たとえば、
a)遊技媒体(本実施形態ではメダル)の受付け、又は予めクレジットされた遊技媒体の投入(賭け)枚数を定めるためのベットスイッチ40の操作を一時停止状態にすること
b)遊技を開始するためのスタートスイッチ41の操作を一時停止状態にすること
c)ストップスイッチ42の操作(リール31の停止操作)を一時停止状態にすること
等が挙げられる。
また、スイッチの操作を一時停止状態にする態様としては、遊技者の操作に基づく信号(たとえば、遊技媒体の投入を検知するセンサからの信号、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41又はストップスイッチ42の操作に基づき操作スイッチから送信される信号)の受付けを所定期間行わないことが挙げられる。
この場合、所定期間以内に遊技者の操作に基づいて送信された信号を受け付けたときは、受け付けた信号を無効にする制御処理を行うことや、所定期間以内に遊技者の操作に基づいて送信された信号を検知したときであっても受付け処理自体を行わないことが挙げられる。
さらにまた、所定期間以内に遊技者の操作に基づいて送信された信号を受け付けたときは、遊技者の操作に基づく信号の受付けは行うが、受け付けた信号に基づいて実施する操作スイッチの制御処理を所定期間実行せずに、所定期間経過後に受け付けた信号に基づいた制御処理を開始させることが挙げられる。
さらに、スタートスイッチ41のフリーズに関しては、スタートスイッチ41を操作しても、所定期間リール31の回転を開始させないことや、所定期間、役抽選を開始しないことが挙げられる。
そして、本実施形態では、後述するフリーズ状態移行によって、フリーズの発生確率を変化させるとともに、フリーズの発生によって、特別役に当選している可能性を有することを遊技者に対して報知する。
また、本実施形態では、フリーズの発生確率を示すフリーズ状態として、フリーズの発生確率を確率P1に設定したフリーズ通常状態と、フリーズの発生確率をフリーズ通常状態よりも高い確率P2に設定したフリーズ高確状態と、フリーズの発生確率をフリーズ高確状態よりも低い確率P3に設定したフリーズ低確状態とを有する。そして、フリーズ制御手段70は、これらのフリーズ状態間の移行を制御する。
ここで、上記の各フリーズ状態は、メイン制御手段50側の状態を示すものであるが、上述した非RT遊技、RT1遊技〜RT6遊技のメイン遊技状態とは異なるものである。すなわち、非RT遊技、RT1遊技〜RT6遊技の各メイン遊技状態間の移行制御とは別個に、フリーズ通常状態、フリーズ高確状態、フリーズ低確状態の各フリーズ状態間の移行を制御する。
図12は、フリーズ状態の移行を説明する図である。
まず、フリーズ制御手段70は、特別役の当選を持ち越していない非内部中の遊技では、フリーズ通常状態に設定する。また、役抽選手段61で特別役(1BB又はRB)に当選し、当選した特別役が入賞せずに持ち越されて内部中の遊技になると、フリーズ制御手段70は、フリーズ通常状態からフリーズ高確状態に移行させる。
ここで、フリーズ制御手段70は、内部中の遊技のN遊技目(Nは2以上の整数。本実施形態では「N=7」。)までは、フリーズ高確状態を継続し、内部中の遊技の「N+1」遊技目(8遊技目)になると、フリーズ高確状態からフリーズ低確状態に移行させる。
すなわち、フリーズ制御手段70は、内部中の遊技の1遊技目から7遊技目までの遊技ではフリーズ高確状態に設定し、8遊技目以後の遊技ではフリーズ低確状態に設定する。
さらに、特別役が入賞すると、次遊技から特別遊技を開始するが、フリーズ制御手段70は、特別遊技中も、フリーズ低確状態を継続する。そして、特別遊技が終了すると、次遊技から非内部中のRT1遊技に移行する。このとき、フリーズ制御手段70は、フリーズ低確状態からフリーズ通常状態に移行させるように制御する。
なお、フリーズ制御手段70は、特別役入賞時に、フリーズ低確状態からフリーズ通常状態に移行させるように制御してもよい。
そして、フリーズ制御手段70は、遊技ごとに、上記の各フリーズ状態に応じた当選確率で、フリーズを発生させるか否かのフリーズ抽選を行い、このフリーズ抽選で当選したときは、フリーズを発生させるように制御する。
また、本実施形態では、フリーズ抽選に用いるフリーズ抽選テーブル71を備える。図13は、本実施形態におけるフリーズ抽選テーブル71(A〜C)を示す図である。フリーズ抽選テーブル71は、上記の各フリーズ状態ごとに設けられている。また、フリーズ抽選テーブル71は、役抽選手段61による役の抽選結果ごとに、フリーズ抽選の当選確率を定めている。
フリーズ抽選テーブル71Aは、フリーズ通常状態(非内部中)で用いられるものである。フリーズ抽選テーブル71Aでは、1BBに単独当選したとき、及び1BBと小役1又は小役2とに重複当選したときは、フリーズ抽選の当選確率を「3/5」に設定し、小役1又は小役2に単独当選したときは、フリーズ抽選の当選確率を「1/5」に設定し、それ以外のときは、フリーズ抽選の当選確率を「0」に設定している。
ここで、非内部中に役抽選手段61で小役1又は小役2に単独当選した場合において、フリーズ抽選で当選したときは、フリーズが発生するが、特別役(1BB、RB)には当選していないので、このとき発生するフリーズは、いわゆるガセのフリーズとなる。
本実施形態では、役抽選手段61は、非内部中は、小役1又は小役2に単独当選するときと、小役1又は小役2と特別役(1BB、RB)とに重複当選するときとを有するように、役の抽選を行う。すなわち、小役1及び小役2は、非内部中に、特別役(1BB、RB)と重複当選することがある。このため、非内部中に役抽選手段61で小役1又は小役2に当選したときは、遊技者は、同時に特別役(1BB、RB)にも当選したかもしれないということを期待する。したがって、非内部中に役抽選手段61で小役1又は小役2に単独当選したときは、所定の発生確率で、いわゆるガセのフリーズを発生させることにより、遊技者の期待感をより一層高めるようにしている。
なお、非内部中に役抽選手段61で1BBに単独当選又は重複当選したときとは、役抽選手段61で1BBに単独当選又は重複当選した当該遊技を意味する。
また、図13中、「小役3A(単独・重複)」とあるのは、役抽選手段61で小役3Aに単独当選したとき、及び小役3Aと他の小役3とに重複当選したときの双方を含むことを意味する。「リプレイ(単独・重複)」についても同様である。
フリーズ抽選テーブル71Bは、フリーズ高確状態(内部中の1遊技目〜N遊技目)で用いられるものである。フリーズ抽選テーブル71Bでは、小役1又は小役2に単独当選したときは、フリーズ抽選の当選確率を「4/5」に設定し、小役3Aに単独当選又は重複当選したとき、及びリプレイに単独当選又は重複当選したときは、フリーズ抽選の当選確率を「1/5」に設定し、役抽選手段61で非当選になったときは、フリーズ抽選の当選確率を「2/5」に設定している。これにより、フリーズ高確状態では、フリーズ通常状態よりも、フリーズ抽選の当選確率が高くなる。よって、フリーズ高確状態では、フリーズ抽選で当選しやすくなり、ひいてはフリーズが発生しやすくなる。
なお、内部中は、特別役(1BB、RB、SB)の抽選は行われないので、フリーズ抽選の当選確率も設定していない。
また、内部中は、特別役(1BB、RB)と小役との重複当選は、小役の単独当選となる。図13中、「*」は、その旨を意味する。
フリーズ抽選テーブル71Cは、フリーズ低確状態(内部中の「N+1」遊技目以後、及び特別遊技)で用いられるものである。フリーズ抽選テーブル71Cでは、いずれの役抽選結果となったときについても、フリーズ抽選の当選確率を「0」に設定している。これにより、フリーズ低確状態では、フリーズ通常状態及びフリーズ高確状態よりも、フリーズ抽選の当選確率が低くなるとともに、フリーズ抽選で当選しなくなり、ひいてはフリーズが発生しなくなる。
なお、図13中、「←」は、左側の欄と同一の内容であることを意味する。
そして、フリーズ制御手段70は、遊技ごとに、スタートスイッチ41が操作されたときに、フリーズ状態に応じたフリーズ抽選テーブル71を用いてフリーズ抽選を行う。また、フリーズ抽選で当選したときは、フリーズ制御手段70は、スタートスイッチ41が操作された後、遊技の進行を所定時間(5秒間)にわたって停止し、その間に、まず、3つのリール31を小刻みに振動させ、次に、3つのリール31を逆回転させる逆回転フリーズを実行する。そして、スタートスイッチ41が操作されてから5秒間が経過したときは、フリーズ制御手段70は、3つのリール31の逆回転を停止させる。その後、リール制御手段64は、3つのリール31の正方向の回転を開始し、3つのリール31の回転が定速状態に到達すると、メイン制御手段50は、ストップスイッチ42の操作を受け付ける。
なお、フリーズ制御手段70は、フリーズ実行中は、上述したように、通常時のリール31の動作とは異なる態様のリール31の動作を伴うように制御してもよいが、このようなリール31の動作を伴わないように制御してもよい。
ここで、本実施形態では、後述する演出制御手段81は、非内部中に役抽選手段61で特別役(1BB、RB)に単独当選したとき、又は特別役と小役1若しくは小役2とに重複当選したときは、次遊技からN遊技(7遊技)以内の複数回の連続する遊技にわたって、特別役に当選していることを示唆する一連の連続演出を出力するように制御する。
また、演出制御手段81は、非内部中に役抽選手段61で小役1又は小役2に単独当選したときは、次遊技からN遊技(7遊技)以内の複数回の連続する遊技にわたって、特別役に当選(単独当選又は小役1若しくは小役2と重複当選)したときと同一又は類似の内容の一連の連続演出を出力する。この場合、特別役には当選していないので、このとき出力される連続演出は、いわゆるガセの連続演出となる。
上述したように、非内部中に役抽選手段61で小役1又は小役2に当選したときは、遊技者は、同時に特別役(1BB、RB)にも当選したかもしれないということを期待する。このため、非内部中に役抽選手段61で小役1又は小役2に単独当選したときは、いわゆるガセの連続演出を出力することにより、遊技者の期待感をより一層高めるようにしている。
また、本実施形態では、演出制御手段81は、内部中の1遊技目からN遊技目(7遊技目)までのいずれかの遊技で、特別役(1BB、RB)に当選していることを意味する特別役当選確定演出を出力するように制御する。より具体的には、演出制御手段81は、1BB又はRBに当選したときは、次遊技から上記の連続演出を出力するとともに、内部中の1遊技目から7遊技目までのいずれかの遊技であって、上記の連続演出を出力した後に、特別役当選確定演出を出力するように制御する。
ここで、本実施形態では、フリーズは、特別役に当選している可能性を有することを遊技者に報知するものである。このため、特別役当選確定演出を出力した後にフリーズを発生させると、特別役に当選していることが既に報知されている上に、フリーズ期間中は遊技を進行させることができないことから、これを煩わしく思う遊技者がいる。よって、特別役当選確定演出を出力した後は、フリーズを発生させないようにして、フリーズによって遊技の進行が妨げられるのを防止することが好ましい。
しかし、フリーズ制御手段70によるフリーズの制御は、メイン制御手段50側で行われるのに対し、演出制御手段81による特別役当選確定演出の制御は、サブ制御手段80側で行われる。すなわち、いずれの遊技で特別役当選確定演出を出力するかは、サブ制御手段80側で独自に決定する。また、信号は、メイン制御手段50からサブ制御手段80に対して一方向で送信される。このため、特別役当選確定演出が出力されたことを示す信号を、サブ制御手段80からメイン制御手段50に対して送信することができない。よって、特別役当選確定演出が出力されたことを、メイン制御手段50側では把握できない。
一方、フリーズを発生させる遊技を、内部中の遊技の1遊技目からM遊技目(2≦M<N)までのいずれかの遊技に限定したとする。そうすると、ガセの連続演出の出力中であって、非内部中に役抽選手段61で小役1又は小役2に当選した遊技の次遊技から「M+1」遊技目以後にフリーズが発生したときに、熟練した遊技者には、これがガセのフリーズであるということが容易に見抜かれてしまう。これでは、特別役に当選していることを遊技者に期待させるガセの連続演出やガセのフリーズの効果が損なわれてしまう。
そこで、本実施形態では、内部中の遊技の1遊技目からN遊技目(7遊技目)までの遊技では、フリーズの発生確率を確率P2(高確率)に設定するとともに、「N+1」遊技目(8遊技目)以後の遊技では、フリーズの発生確率を確率P3(低確率)に設定する。これにより、特別役当選確定演出を出力した後にフリーズを発生させないようにしつつ、ガセのフリーズが容易に見抜かれないようにしている。
ただし、本実施形態では、非内部中に小役1又は小役2に単独当選した遊技の次遊技からN遊技(7遊技)以内に特別役(1BB、RB)に当選し、この特別役の当選を持ち越したときは、演出制御手段81は、出力中のガセの連続演出の最後の部分を、特別役に当選したことを示唆する内容に書き換えて、これを出力するように制御する。
さらに、非内部中に小役1又は小役2に単独当選した遊技の次遊技からN遊技以内に特別役に当選し、この特別役の当選を持ち越したときは、演出制御手段81は、非内部中に小役1又は小役2に単独当選した遊技の次遊技からN遊技以内のいずれかの遊技で、かつ一連の連続演出を出力した後に、特別役当選確定演出を出力するように制御する。
この場合、フリーズ制御手段70は、内部中の遊技の1遊技目からN遊技目までの遊技であっても、フリーズ高確状態には設定せずに、フリーズ低確状態に設定する。これにより、フリーズ抽選で当選しないようにして、フリーズが発生しないようにする。
なお、ガセの連続演出中に、ガセのフリーズを実行可能にしてもよい。すなわち、フリーズ制御手段70は、たとえば、非内部中に小役1又は小役2に単独当選したときは、次遊技からN遊技(7遊技)にわたって、ガセ用のフリーズ状態に設定する。このガセ用のフリーズ状態では、フリーズ制御手段70は、たとえば、フリーズ通常状態よりフリーズの発生確率を高く、かつフリーズ高確状態よりフリーズの発生確率を低く設定した、ガセ用のフリーズ抽選テーブル71を用いてフリーズ抽選を行う。これにより、遊技者に期待感を高めるようにしてもよい。
また、本実施形態では、内部中の1遊技目からN遊技目(7遊技目)までのいずれかの遊技で、特別役当選確定演出を出力するとともに、内部中の1遊技目からN遊技目までの遊技では、フリーズの発生確率を確率P2(フリーズ高確状態)に設定する。このため、特別役当選確定演出の出力後に、フリーズが発生する可能性がある。
しかし、フリーズの発生確率が高くなる遊技回数の上限がN遊技(7遊技)決まっている。このため、フリーズによって遊技の進行が過度に妨げられることはない。
説明を図1に戻す。
サブ制御手段80は、報知制御手段82を備える。
報知制御手段82は、ストップスイッチ42の押し順の報知を制御する。
本実施形態では、サブ遊技状態として、非AT遊技及びAT遊技を備える。
また、AT遊技(報知遊技)とは、役抽選手段61で小役重複A群、小役重複B群、リプレイ重複A群、リプレイ重複B群、又はリプレイ重複C群のいずれかに当選したときに、遊技者の受ける利益が大きい図柄の組合せを停止表示させる(遊技者にとって有利な入賞態様とする)ためのストップスイッチ42の押し順を報知する遊技をいう。
一方、非AT遊技(非報知遊技)とは、役抽選手段61で上記のいずれかに当選しても、ストップスイッチ42の押し順を報知しない遊技をいう。
そして、報知制御手段82は、非AT遊技及びAT遊技の間の移行や、ストップスイッチ42の押し順の報知を制御する。
まず、報知制御手段82は、役抽選手段61で小役1又は小役2に当選(単独当選又は特別役と重複当選)したときは、RT3遊技(ART遊技)への移行の条件となる移行権利を付与するか否かを決定するART抽選を行う。
本実施形態では、1個の移行権利で、押し順報知によるRT3遊技(ART遊技)への誘導から、ART遊技で40遊技を消化するまでの一連の流れ(メイン制御手段50によるメイン遊技状態の移行制御、及び報知制御手段82による正解押し順の報知)が1回実行される。
また、本実施形態では、ART抽選の当選確率が異なる複数のARTモードを有する。具体的には、ART抽選の当選確率が1/10に設定されたART低確モードと、同1/5に設定されたART通常モードと、同1/2に設定されたART高確モードとを有する。
ここで、役抽選手段61で小役1又は小役2に当選(単独当選又は特別役と重複当選)したときは、報知制御手段82は、上述したART抽選に加えて、ART抽選の当選確率が高いARTモードに移行させるか否かを決定するモードアップ抽選を行う。
これに対し、役抽選手段61でリプレイ重複A群〜リプレイ重複C群のいずれかに当選したときは、報知制御手段82は、ART抽選の当選確率が低いARTモードに移行させるか否かを決定するモードダウン抽選を行う。
また、報知制御手段82は、モードアップ抽選で当選したときは、当該遊技のARTモードよりもART抽選の当選確率が高いARTモードに次遊技から移行させるように制御し、一方、モードダウン抽選で当選したときは、当該遊技のARTモードよりもART抽選の当選確率が低いARTモードに次遊技から移行させるように制御する。
そして、報知制御手段82は、滞在中のARTモードに応じた当選確率でART抽選を行う。
また、ART抽選で当選したとき、すなわちART遊技への移行権利を付与することに決定したときは、報知制御手段82は、付与する移行権利の個数を決定する。
本実施形態では、付与する移行権利の個数は、1個〜15個の範囲内で決定する。1個に決定する確率が最も高く、個数が多くなるに従って、決定する確率が次第に低くなるように設定している。
なお、付与する移行権利の個数は、移行権利を付与するか否かと同時に決定してもよく、また、2段階の抽選で決定してもよい。すなわち、ART抽選で移行権利の個数まで決定するようにしてもよく、また、ART抽選で移行権利を付与することに決定した後に、ART抽選とは別の抽選で移行権利の個数を決定するようにしてもよい。
そして、移行権利を付与したときは、報知制御手段82は、RT3遊技(ART遊技)への移行の条件を満たすと判断して、所定遊技回数(10遊技)消化後に、AT遊技を開始する。
また、移行権利を付与したときは、後述する演出制御手段81は、AT遊技を開始するまでの所定遊技回数(10遊技)にわたって、ART遊技への移行を示唆する一連の連続演出を出力するように制御する。
ここで、本実施形態では、ART遊技への移行権利を付与したときは、報知制御手段82は、付与した移行権利を、遊技者に報知する報知権利と、遊技者に報知しない非報知権利とに振り分ける。さらに、報知制御手段82は、非報知権利を、1つのART遊技の終了後にすぐに放出する非潜伏権利と、1つのART遊技の終了後にすぐには放出せずに所定の潜伏期間を経てから放出する潜伏権利とに振り分ける。
すなわち、非潜伏権利は、1つのART遊技の終了後にすぐに次のART遊技への誘導及びART遊技を開始するものである。
また、潜伏権利は、1つのART遊技の終了後にすぐには次のART遊技への誘導及びART遊技を開始せず、所定遊技回数消化後に次のART遊技への誘導及びART遊技を開始するものである。
具体的には、報知制御手段82は、移行権利の個数を決定したときは、移行権利のうち何個を報知権利にするかを決定する第1振分け抽選を行う。また、第1振分け抽選で用いる第1振分け抽選テーブル83は、移行権利のうち何個を報知権利にするかの決定確率を、移行権利を付与した遊技の役抽選結果、ARTモード、及び移行権利の個数に応じて定めている。そして、報知制御手段82は、第1振分け抽選によって、報知権利の個数を決定するとともに、残りを非報知権利に決定する。
また、報知制御手段82は、非報知権利の個数を決定したときは、非報知権利のうち何個を非潜伏権利にするかを決定する第2振分け抽選を行う。また、第2振分け抽選で用いる第2振分け抽選テーブル84は、非報知権利のうち何個を非潜伏権利にするかの決定確率を、ARTモード、及び非報知権利の個数に応じて定めている。そして、報知制御手段82は、第2振分け抽選によって、非潜伏権利の個数を決定するとともに、残りを潜伏権利に決定する。
このようにして、報知制御手段82は、移行権利を、報知権利と非報知権利とに振り分けるとともに、非報知権利を、非潜伏権利と潜伏権利とに振り分ける。
また、本実施形態では、移行権利の個数を管理するカウンタとして、報知権利の個数(報知個数)をカウントする報知個数カウンタ85と、非潜伏権利の個数(非潜伏個数)をカウントする非潜伏個数カウンタ86と、潜伏権利の個数(潜伏個数)をカウントする潜伏個数カウンタ87とを備える。
そして、報知制御手段82は、移行権利を、報知権利、非潜伏権利、及び潜伏権利に振り分けたときは、これらの個数を、報知個数カウンタ85、非潜伏個数カウンタ86、及び潜伏個数カウンタ87にそれぞれセットする。
具体的には、たとえば役抽選手段61で小役1に単独当選し、このときART抽選で当選して、ART遊技への移行権利を付与することに決定するとともに、付与する移行権利の個数を6個に決定したとする。そして、6個の移行権利を、3個の報知権利と、2個の非潜伏権利と、1個の潜伏権利とに振り分けたとする。この場合、報知制御手段82は、報知個数カウンタ85に「3」を、非潜伏個数カウンタ86に「2」を、潜伏個数カウンタ87に「1」を、それぞれセットする。
このようにして、移行権利を付与することに決定したときは、付与する移行権利の個数を決定するとともに、付与する移行権利の個数以下の報知個数を決定して、決定した報知個数を報知個数カウンタ85にセットする。
さらに、報知制御手段82は、RT3遊技(ART遊技)中に役抽選手段61で小役1又は小役2に当選し、このときART抽選で当選して、ART遊技への移行権利を付与することに決定するとともに、付与する移行権利の個数を決定したときは、この移行権利の個数を、既に付与した移行権利の個数に加算(上乗せ)する。
また、RT3遊技(ART遊技)は、40遊技を消化するまで継続し、40遊技を消化すると終了する。これを踏まえ、後述する演出制御手段81は、RT3遊技の1遊技目から29遊技目までを、移行権利に係る報知を出力可能な上乗せ報知期間に設定するとともに、RT3遊技の30遊技目以後を、移行権利に係る報知を出力しない上乗せ非報知期間に設定している。なお、演出制御手段81は、RT3遊技の30遊技目以後は、RT3遊技が継続するか否かに係る継続演出を出力するように制御する。
さらにまた、演出制御手段81は、上乗せ報知期間のうち、RT3遊技の1遊技目から25遊技目までを、通常報知期間に設定するとともに、RT3遊技の26遊技目から29遊技目までを、移行権利に係る報知の出力確率を通常報知期間よりも高く設定した高確報知期間に設定している。
さらに、演出制御手段81は、上乗せ報知期間において、報知個数カウンタ85のカウント値が「1」以上のときは、遊技ごとに、通常報知期間又は高確報知期間のそれぞれに応じた当選確率で、移行権利に係る報知を行うか否かを決定する報知抽選を行う。そして、報知抽選で当選したとき(移行権利に係る報知を行うことに決定したとき)は、演出制御手段81は、移行権利が付与されたことを示唆する演出を出力するように制御する。
この移行権利が付与されたことを示唆する演出は、1回の出力で、移行権利が1個付与されたことを意味するものとなっている。
そして、移行権利が付与されたことを示唆する演出を出力したときは、報知制御手段82は、報知個数カウンタ85のカウント値から「1」を減算するとともに、非潜伏個数カウンタ86のカウント値に「1」を加算する。
また、演出制御手段81は、上乗せ報知期間中は、報知個数カウンタ85のカウント値が「0」になるまで、遊技ごとに、報知抽選を繰り返し行う。
さらにまた、上乗せ報知期間から上乗せ非報知期間に移行したとき、すなわちRT3遊技の30遊技目になったときに、報知個数カウンタ85のカウント値が「1」以上であれば、報知制御手段82は、そのときの報知個数カウンタ85のカウント値を非潜伏個数カウンタ86に加算するとともに、報知個数カウンタ85のカウント値を「0」にする。すなわち、上乗せ報知期間中に移行権利に係る報知を出力し切れなかったときは、報知個数カウンタ85のカウント値を「0」にし、その分、非潜伏個数カウンタ86のカウント値に加算する。
たとえば、上乗せ報知期間から上乗せ非報知期間に移行したときに、報知個数カウンタ85のカウント値がQ(Q≧1)であれば、報知制御手段82は、報知個数カウンタ85のカウント値を「0」にするとともに、非潜伏個数カウンタ86のカウント値にQを加算する。
これにより、RT3遊技(ART遊技)の終了時点では、報知個数カウンタ85のカウント値は必ず「0」になっている。
また、AT遊技中に、役抽選手段61で小役重複A群、小役重複B群、リプレイ重複A群、リプレイ重複B群、又はリプレイ重複C群のいずれかに当選したときは、報知制御手段82は、遊技者の受ける利益が大きい図柄の組合せを停止表示させるためのストップスイッチ42の押し順を報知する。
具体的には、AT遊技中に、役抽選手段61で小役重複A群又は小役重複B群に当選したときは、報知制御手段82は、中段ベルを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を正解押し順として報知する。
ここで、非AT遊技では、役抽選手段61で小役重複A群又は小役重複B群に当選しても、報知制御手段82は、正解押し順を報知しない。このため、1/6の確率で中段ベルが入賞して12枚のメダルの払出しとなるが、5/6の確率で上段ベルが入賞して4枚のメダルの払出しとなる。
これに対し、AT遊技中に、役抽選手段61で小役重複A群又は小役重複B群に当選したときは、報知制御手段82は、正解押し順を報知する。このため、遊技者は、報知に従ってストップスイッチ42を操作すれば、中段ベルが入賞して12枚のメダルの払出しを受けることができる。
また、AT遊技中に、RT2遊技(通常時)において、役抽選手段61でリプレイ重複A群に当選したときは、報知制御手段82は、リプレイBを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を正解押し順として報知する。これにより、RT2遊技から非RT遊技(ART準備中)に移行させるように誘導する。
ここで、非AT遊技では、RT2遊技において、役抽選手段61でリプレイ重複A群に当選しても、報知制御手段82は、正解押し順を報知しない。このため、1/6の確率でリプレイBが入賞して、RT2遊技から非RT遊技に移行するが、5/6の確率でリプレイAが入賞して、RT2遊技に滞在したままとなる。
これに対し、AT遊技中に、RT2遊技において、役抽選手段61でリプレイ重複A群に当選したときは、報知制御手段82は、正解押し順を報知する。このため、報知に従ってストップスイッチ42を操作すれば、リプレイBが入賞して、RT2遊技から非RT遊技に移行する。
また、AT遊技中に、非RT遊技(ART準備中)において、役抽選手段61でリプレイ重複B群に当選したときは、報知制御手段82は、リプレイAを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を正解押し順として報知する。これにより、RT2遊技に移行(転落)せずに、非RT遊技に滞在したままとなるように誘導する。
ここで、非AT遊技では、非RT遊技において、役抽選手段61でリプレイ重複B群に当選しても、報知制御手段82は、正解押し順を報知しない。このため、1/6の確率でリプレイAが入賞して、非RT遊技に滞在したままとなるが、5/6の確率でリプレイCが入賞して、非RT遊技からRT2遊技に移行(転落)する。
これに対し、AT遊技中に、非RT遊技において、役抽選手段61でリプレイ重複B群に当選したときは、報知制御手段82は、正解押し順を報知する。このため、報知に従ってストップスイッチ42を操作すれば、リプレイAが入賞して、RT2遊技には移行(転落)せずに、非RT遊技に滞在したままとなる。
また、AT遊技中に、非RT遊技において、役抽選手段61でリプレイ重複C群に当選したときは、報知制御手段82は、リプレイDを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を正解押し順として報知する。これにより、非RT遊技からRT3遊技(ART遊技)に移行させるように誘導する。
ここで、非AT遊技では、非RT遊技において、役抽選手段61でリプレイ重複C群に当選しても、報知制御手段82は、正解押し順を報知しない。このため、1/6の確率でリプレイDが入賞して、非RT遊技からRT3遊技に移行するが、5/6の確率でリプレイCが入賞して、非RT遊技からRT2遊技に移行(転落)する。
これに対し、AT遊技中に、非RT遊技において、役抽選手段61でリプレイ重複C群に当選したときは、報知制御手段82は、正解押し順を報知する。このため、報知に従ってストップスイッチ42を操作すれば、リプレイDが入賞して、非RT遊技からRT3遊技に移行する。
なお、ART遊技への移行権利を有しない(正解押し順が報知されない)ときであっても、稀に、RT2遊技でリプレイBが入賞して、非RT遊技に移行することがあり、さらには、非RT遊技でリプレイDが入賞して、RT3遊技に移行することもある。
しかし、ART遊技への移行権利を有さないで偶然に非RT遊技に移行したとしても、リプレイ重複B群やリプレイ重複C群の当選時に正解押し順を報知しないので、5/6の確率でリプレイCが入賞して、RT2遊技に移行(転落)する。
また、ART遊技への移行権利を有しないで偶然に非RT遊技やRT3遊技に移行したとしても、小役重複A群や小役重複B群の当選時に正解押し順を報知しないので、5/6の確率で上段ベルが入賞して、4枚のメダルの払出しとなる。
このように、報知制御手段82は、AT遊技中に役抽選手段61で小役重複A群又は小役重複B群に当選したときは、正解押し順を報知することにより、中段ベルが入賞するようにして、12枚のメダルの払出しとなるようにする。
また、報知制御手段82は、AT遊技中に役抽選手段61でリプレイ重複A群〜リプレイ重複C群のいずれかに当選したときは、正解押し順を報知することにより、RT2遊技(通常時)に移行(転落)しないようにしつつ、非RT遊技(ART準備中)を経て、RT3遊技(ART遊技)に移行するように誘導する。
さらに、RT3遊技(ART遊技)で所定遊技回数(40遊技)を消化すると、RT3遊技が終了して、非RT遊技に移行する。そうすると、報知制御手段82は、AT遊技を終了する。これにより、ART遊技への移行権利を1個消化する(非潜伏個数カウンタ86のカウント値が「1」以上であれば、そこから「1」を減算する。また、非潜伏個数カウンタ86のカウント値は「0」であるが、潜伏個数カウンタ87のカウント値が「1」以上であれば、そこから「1」を減算する)。
このように、1個の移行権利で、押し順報知によるRT3遊技(ART遊技)への誘導から、ART遊技で40遊技を消化するまでの一連の流れが1回実行される。
なお、RT3遊技の終了時に移行権利を1個消化(カウント値から「1」を減算)するのではなく、非RT遊技からRT3遊技に移行したときに移行権利を1個消化するようにしてもよい。この場合、RT3遊技中に特別役(1BB又はRB)に当選してRT3遊技を途中で(40遊技消化せずに)終了したときは、RT3遊技中に特別役に当選したことに基づいて、移行権利を1個付与(カウント値に「1」を加算)するようにしてもよい。
ここで、RT3遊技(ART遊技)を終了したときに、1個以上の移行権利を有していると、報知制御手段82は、AT遊技を再開する。具体的には、RT3遊技を終了したときに、非潜伏個数カウンタ86のカウント値が「1」以上であれば、報知制御手段82は、AT遊技をすぐに再開する。また、RT3遊技を終了したときに、非潜伏個数カウンタ86のカウント値は「0」であるが、潜伏個数カウンタ87のカウント値が「1」以上であれば、所定遊技回数を消化した後に、AT遊技を再開する。
なお、RT3遊技の終了後、AT遊技の再開前における、所定遊技回数を消化するまでの期間が、潜伏期間となる。
また、非潜伏個数カウンタ86のカウント値が「1」以上であるか否かを先に判断することにより、非潜伏権利の消化を優先する。
このように、報知制御手段82は、役抽選手段61で小役重複A群又は小役重複B群に当選したときは、正解押し順を報知して、12枚のメダルの払出しとなるようにするとともに、役抽選手段61でリプレイ重複A群〜リプレイ重複C群のいずれかに当選したときは、正解押し順を報知して、RT2遊技(通常時)に移行(転落)しないようにしつつ、RT3遊技に移行するように誘導する。
また、複数個の移行権利を有するときは、移行権利の個数が「0」になるまで(RT3遊技が終了した時点で報知個数カウンタ85、非潜伏個数カウンタ86、及び潜伏個数カウンタ87のすべてのカウント値が「0」になるまで)、RT3遊技(ART遊技)の実行を繰り返す。すなわち、ART遊技を連チャンさせる。このとき、所定遊技回数(40遊技)を消化するごとにRT3遊技を一旦終了させてから、非RT遊技(ART準備中)を経て、次のRT3遊技を開始する。
さらにまた、RT3遊技(ART遊技)中に、役抽選手段61で特別役(1BB又はRB)に当選したときは、所定遊技回数(40遊技)を消化していなくても(RT3遊技が途中でもその時点で)RT3遊技を終了し、次遊技からRT4遊技(内部中)に移行する。この場合、ART遊技への移行権利は消化しない(報知個数カウンタ85、非潜伏個数カウンタ86、及び潜伏個数カウンタ87のいずれのカウント値も減算しない)。
なお、RT3遊技からRT4遊技に移行しても、演出制御手段81は、報知個数カウンタ85のカウント値が「0」になるまで、遊技ごとに、報知抽選を繰り返し行う。
そして、RT4遊技において、報知抽選で当選し、移行権利に係る報知を行うことに決定したときは、演出制御手段81は、RT3遊技中と同様に、移行権利が付与されたことを示唆する演出を出力するように制御する。
また、RT4遊技において、移行権利が付与されたことを示唆する演出を出力したときは、報知制御手段82は、RT3遊技中と同様に、報知個数カウンタ85のカウント値から「1」を減算するとともに、非潜伏個数カウンタ86のカウント値に「1」を加算する。
さらにまた、演出制御手段81は、RT4遊技において、報知抽選で当選した(移行権利に係る報知を行うことに決定した)遊技では、特別役に係る報知(特別役当選確定演出)を出力しないことに決定する。
これに対し、演出制御手段81は、RT4遊技において、報知抽選で非当選になった(移行権利に係る報知を行わないことに決定した)遊技では、特別役当選確定演出を出力するか否かを決定する確定演出抽選を行う。
そして、演出制御手段81は、RT4遊技において、確定演出抽選で当選した(特別役に係る報知を行うことに決定した)ときは、特別役当選確定演出を出力するとともに、それ以後の遊技では、報知個数カウンタ85のカウント値が「1」以上であっても、報知抽選を行わないように制御する。
この場合、報知制御手段82は、移行権利に係る報知を出力し切れなかったと判断して、上乗せ報知期間から上乗せ非報知期間に移行したときと同様に、報知個数カウンタ85のカウント値を「0」にし、その分、非潜伏個数カウンタ86のカウント値に加算する。
そして、RT5遊技(RB遊技)又はRT6遊技(1BB遊技)が終了して、RT1遊技に移行したときに、1個以上の移行権利を有していると、報知制御手段82は、AT遊技を再開する。これにより、報知制御手段82は、役抽選手段61で小役重複A群又は小役重複B群に当選したときは、正解押し順を報知して、12枚のメダルの払出しとなるようにするとともに、役抽選手段61でリプレイ重複A群〜リプレイ重複C群のいずれかに当選したときは、正解押し順を報知して、RT2遊技に移行(転落)しないようにしつつ、RT3遊技(ART遊技)に移行するように誘導する。
また、メイン制御手段50は、サブ制御手段80に対し、各種の情報(コマンド)を送信するように制御する。送信される情報としては、メダルが投入された旨の情報、スタートスイッチ41が操作された旨の情報、役の抽選結果(当選役)の情報、リール31の回転が開始された旨の情報、ストップスイッチ42が操作された旨の情報、リール31が停止した旨の情報、各リール31の停止位置(有効ラインに停止した図柄)の情報、入賞役の情報、メダルの払出しの情報、メイン遊技状態(通常遊技、内部中、非内部中、特別遊技、RT1遊技〜RT6遊技、非RT遊技)の情報、フリーズに関する情報(フリーズの開始及び終了の情報)等が挙げられる。
説明を図1に戻す。
図1において、サブ制御手段80は、演出制御手段81を備える。
演出制御手段81は、上述したランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段81は、遊技ごとに、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって、演出を選択する。具体的には、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を選択する。そして、この選択に従って、演出を出力する。
なお、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23は、サブ制御手段80側で制御するものであり、メイン制御手段50側で制御するものではない。
しかし、フリーズについては、メイン制御手段50側で制御する。
ただし、フリーズを実行すると、その旨の信号を、メイン制御手段50からサブ制御手段80に送信する。そして、演出制御手段81は、フリーズに応じた演出画像を画像表示装置23に表示する。このように、フリーズの実行中における画像表示等については、サブ制御手段80側で制御する。
また、上述したように、内部中に役抽選手段61で小役重複B群に当選したときは、押し順正解で図10(C)の停止出目(リーチ目)が出現し、押し順不正解で図10(D)の停止出目(リーチ目)が出現する。よって、内部中に小役重複B群に当選した時点で(スタートスイッチ41の操作時に)、リーチ目が出現することが確定する。
このため、演出制御手段81は、内部中に役抽選手段61で小役重複B群に当選した時点で、リーチ目の出現に応じた演出を出力することを決定する。そして、演出制御手段81は、リーチ目が出現する前に、具体的には、スタートスイッチ41の操作時や、最初に停止するリール31が停止する前や、最後に停止するリール31が停止する前に、リーチ目の出現に応じた演出、すなわち、リーチ目の出現を予告する演出、あるいはリーチ目が出現するであろうことを示唆する演出を出力する。
これにより、リール31が停止する前に、特別役に当選していることを示唆する特有の演出(たとえば、特別役に当選しているときに特有のパターンでバックランプを点灯又は点滅させる演出)を出力し、その後にリーチ目を出現させることで、やっぱりリーチ目が表示されたと思わせることができ、遊技者の期待感をより一層高めることができる。
また、演出制御手段81は、非内部中に役抽選手段61で特別役(1BB、RB)に単独当選したとき、又は特別役と小役1若しくは小役2とに重複当選したときは、次遊技からN遊技(7遊技)以内の複数回の連続する遊技にわたって、特別役に当選していることを示唆する一連の連続演出を出力するように制御する。
ここで、上述したように、役抽選手段61は、非内部中は、小役1又は小役2に単独当選するときと、小役1又は小役2と特別役(1BB、RB)とに重複当選するときとを有するように、役の抽選を行う。このため、非内部中に役抽選手段61で小役1又は小役2に当選したときは、遊技者は、同時に特別役(1BB、RB)にも当選したかもしれないということを期待する。
このため、演出制御手段81は、非内部中に役抽選手段61で小役1又は小役2に単独当選したときは、次遊技からN遊技(7遊技)以内の複数回の連続する遊技にわたって、特別役に当選(単独当選又は小役1若しくは小役2と重複当選)したときと同一又は類似の内容の一連の連続演出を出力するように制御する。この連続演出は、いわゆるガセの連続演出となるが、これにより、遊技者の期待感をより一層高めるようにしている。
また、演出制御手段81は、非内部中に役抽選手段61で特別役(1BB、RB)に当選(単独当選又は小役1若しくは小役2と重複当選)したときは、次遊技から上記の連続演出を出力するとともに、内部中の1遊技目からN遊技目(7遊技目)までのいずれかの遊技であって、上記の連続演出を出力した後に、特別役に当選していることを意味する特別役当選確定演出を出力するように制御する。
そして、上述したように、フリーズ制御手段70は、内部中の1遊技目からN遊技目(7遊技目)までは、フリーズの発生確率を確率P2(高確率)に設定するとともに、内部中の「N+1」遊技目(8遊技目)以後は、フリーズの発生確率を確率P3(低確率)に設定する。これにより、特別役当選確定演出の出力後にフリーズを発生させないようにしている。
また、非内部中に小役1又は小役2に単独当選した遊技の次遊技からN遊技(7遊技)以内に特別役(1BB、RB)に当選(単独当選又は小役1若しくは小役2と重複当選)し、この特別役の当選を持ち越したときは、演出制御手段81は、出力中のガセの連続演出の最後の部分を、特別役に当選したことを示唆する内容に書き換えて、これを出力するように制御する。
さらに、非内部中に小役1又は小役2に単独当選した遊技の次遊技からN遊技以内に特別役に当選し、この特別役の当選を持ち越したときは、演出制御手段81は、非内部中に小役1又は小役2に単独当選した遊技の次遊技からN遊技以内のいずれかの遊技で、かつ一連の連続演出を出力した後に、特別役当選確定演出を出力するように制御する。
この場合、特別役に当選してから特別役当選確定演出を出力するまでの遊技回数がN遊技よりも少なくなる。このため、上述したように、フリーズ制御手段70は、内部中の遊技の1遊技目からN遊技目までの遊技であっても、フリーズ高確状態には設定せずに、フリーズ低確状態に設定する。これにより、フリーズを発生させないようにしている。
また、上述したように、役抽選手段61で小役1又は小役2に当選(単独当選又は特別役と重複当選)し、ART抽選で当選したときは、報知制御手段82は、RT3遊技(ART遊技)への移行の条件を満たすと判断して、所定遊技回数(10遊技)消化後に、AT遊技を開始する。
この場合、演出制御手段81は、AT遊技を開始するまでの所定遊技回数(10遊技)にわたって、AT遊技の開始を示唆する一連の連続演出を出力するように制御する。
また、RT3遊技(ART遊技)は、40遊技を消化するまで継続し、40遊技を消化すると終了する。
そして、演出制御手段81は、RT3遊技の1遊技目から29遊技目までを、ART遊技への移行権利に係る報知を出力可能な上乗せ報知期間に設定するとともに、RT3遊技の30遊技目以後を、ART遊技への移行権利に係る報知を出力しない上乗せ非報知期間に設定している。
また、演出制御手段81は、上乗せ報知期間のうち、RT3遊技の1遊技目から25遊技目までを、通常報知期間に設定するとともに、RT3遊技の26遊技目から29遊技目までを、移行権利に係る報知の出力確率を通常報知期間よりも高く設定した高確報知期間に設定している。
さらに、演出制御手段81は、上乗せ報知期間において、報知個数カウンタ85のカウント値が「1」以上のときは、遊技ごとに、通常報知期間又は高確報知期間のそれぞれに応じた当選確率で、移行権利に係る報知を行うか否かを決定する報知抽選を行う。
そして、報知抽選で当選したときは、演出制御手段81は、移行権利が付与されたことを示唆する演出を出力するように制御する。
また、演出制御手段81は、RT3遊技の30遊技目以後は、ART遊技への移行権利に係る報知は出力しないが、その代わりに、RT3遊技が継続するか否かに係る継続演出を出力するように制御する。
さらにまた、上述したように、RT3遊技(ART遊技)を終了したときに、1個以上の移行権利を有していると、報知制御手段82は、AT遊技を再開する。このとき、非潜伏個数カウンタ86のカウント値は「0」であるが、潜伏個数カウンタ87のカウント値が「1」以上であれば、所定遊技回数を消化した後に、すなわち、潜伏期間を経てから、AT遊技を再開する。そして、演出制御手段81は、潜伏期間中は、ART遊技への移行を示唆する一連の連続演出を出力する。
さらに、上述したように、RT3遊技(ART遊技)中に、役抽選手段61で特別役(1BB又はRB)に当選したときは、所定遊技回数(40遊技)を消化していなくてもRT3遊技を終了し、次遊技からRT4遊技(内部中)に移行する。
RT3遊技からRT4遊技に移行しても、演出制御手段81は、報知個数カウンタ85のカウント値が「0」になるまで、遊技ごとに、報知抽選を繰り返し行う。そして、報知抽選で当選したときは、演出制御手段81は、RT3遊技中と同様に、移行権利が付与されたことを示唆する演出を出力するように制御する。
また、演出制御手段81は、RT4遊技において、報知抽選で当選した(移行権利に係る報知を行うことに決定した)遊技では、特別役に係る報知(特別役当選確定演出)を出力しないことに決定する。
これに対し、演出制御手段81は、RT4遊技において、報知抽選で非当選になった(移行権利に係る報知を行わないことに決定した)遊技では、特別役当選確定演出を出力するか否かを決定する確定演出抽選を行う。
そして、演出制御手段81は、RT4遊技において、確定演出抽選で当選した(特別役に係る報知を行うことに決定した)ときは、特別役当選確定演出を出力するとともに、それ以後の遊技では、報知個数カウンタ85のカウント値が「1」以上であっても、報知抽選を行わないように制御する。
ここで、報知抽選について説明する。
本実施形態では、報知抽選に用いる報知抽選テーブル88を備える。
また、報知抽選テーブル88は、報知個数カウンタ85のカウント値(報知権利の個数)に応じて、報知抽選の当選確率(移行権利に係る報知を行うことに決定する確率)を設定している。具体的には、報知抽選テーブル88は、報知個数カウンタ85のカウント値が大きくなるに従って、報知抽選の当選確率が次第に高くなるように設定している。
上述したように、本実施形態では、RT3遊技の1遊技目から29遊技目までを、上乗せ報知期間に設定している。そこで、上乗せ報知期間中に移行権利に係る報知を出力し切るようにするために、報知権利の個数が多くなるに従って、報知抽選の当選確率が次第に高くなるようにしている。
また、報知抽選テーブル88は、役抽選手段61による役の抽選結果に応じて、報知抽選の当選確率が異なるように設定している。具体的には、本実施形態では、報知抽選テーブル88は、特別役の当選を持ち越していない非内部中の遊技よりも、特別役の当選を持ち越している内部中の遊技の方が、報知抽選の当選確率が高くなるように設定しており、かつ、役抽選手段61でいずれかの役に当選したときよりも、役抽選手段61で非当選になったときの方が、報知抽選の当選確率が高くなるように設定している。
さらにまた、報知抽選テーブル88は、移行権利を付与した遊技からの遊技回数に応じて、報知抽選の当選確率を設定している。具体的には、本実施形態では、報知抽選テーブル88は、移行権利を付与した遊技からの遊技回数が多くなるに従って、報知抽選の当選確率が次第に高くなるように設定している。
より具体的には、報知抽選テーブル88は、通常報知期間(RT3遊技の1遊技目〜25遊技目)においては、役抽選手段61による役の抽選結果、報知個数カウンタ85のカウント値、及び移行権利を付与した遊技からの遊技回数に応じて、「7/8」未満で、報知抽選の当選確率を設定している。
これに対し、報知抽選テーブル88は、高確報知期間(RT3遊技の26遊技目〜29遊技目)においては、役抽選手段61による役の抽選結果、及び報知個数カウンタ85のカウント値にかかわらず、一律に、報知抽選の当選確率を「7/8」に設定している。
上述したように、本実施形態では、RT3遊技の1遊技目から29遊技目までを、上乗せ報知期間に設定している。そこで、上乗せ報知期間中に移行権利に係る報知を出力し切るようにするために、移行権利を付与した遊技からの遊技回数が多くなるに従って(上乗せ報知期間の終了が近くなるに従って)、報知抽選の当選確率が次第に高くなるようにしている。
また、報知抽選テーブル88は、特別役の当選を持ち越している内部中の遊技では、特別役の当選を持ち越していない非内部中の遊技よりも高い確率で、報知抽選で当選するように設定している。
さらにまた、報知抽選テーブル88は、役抽選手段61で非当選になった遊技では、役抽選手段61でいずれかの役に当選した遊技よりも高い確率で、報知抽選で当選するように設定している。
上述したように、本実施形態では、演出制御手段81は、RT4遊技(内部中)において、報知抽選で非当選になった遊技では、確定演出抽選を行い、確定演出抽選で当選したときは、特別役当選確定演出を出力するとともに、それ以後の遊技では、報知抽選を行わないように制御する。そこで、内部中に移行したときは、特別役当選確定演出を出力する前に、移行権利に係る報知を出力し切るようにするために、内部中の遊技では、非内部中よりも高い確率で、報知抽選で当選するようにしている。
さらに、RT4遊技(内部中)に移行すると、役抽選テーブル62Eを用いて役の抽選を行うことから、役抽選手段61でリプレイに当選する確率が「1/6.0」と低くなり、その分、非当選になる確率が高くなる。そして、上述したように、役抽選手段61で非当選になった遊技では、高い確率で報知抽選で当選するように設定しているので、RT4遊技(内部中)に移行すると、報知抽選で当選する確率が高くなる。
なお、高確報知期間でなくても、所定の条件を満たすとき、たとえば、移行権利を付与した遊技から4遊技目以後であること、役抽選手段61で非当選になったこと、又は移行権利の個数が5個以上であることのいずれかを満たすときは、報知抽選の当選確率を高確報知期間と同一に設定してもよい。
また、上述したように、本実施形態では、役抽選手段61で小役1又は小役2に当選したときは、特別役(1BB又はRB)と重複当選した可能性を有し、また、ART遊技への移行権利を付与するか否かを決定するART抽選を行い、さらに、ART抽選の当選確率が高いART高確モードに移行させるか否かを決定するモードアップ抽選を行う。
このため、本実施形態では、役抽選手段61で小役1又は小役2に当選したときは、遊技者は、特別役(1BB又はRB)との重複当選、ART遊技への移行、及びART高確モードへの移行を期待する。
したがって、本実施形態では、役抽選手段61で小役1又は小役2に当選したときは、演出制御手段81は、特別役に当選したことを示唆する連続演出、特別役に当選した可能性を有することを示唆する連続演出、ART遊技に移行することを示唆する連続演出、ART遊技に移行する可能性を有することを示唆する連続演出、ART高確モードに移行することを示唆する連続演出、ART高確モードに移行する可能性を有することを示唆する連続演出など、複数種類の連続演出をセットし、これらの中から優先順位が最も高いものを選択して出力するように制御する。
具体的には、本実施形態では、演出の内容に応じて定めた6種類の演出カテゴリ(A〜F)を有している。
演出カテゴリAは、特別役に当選したことを示唆する演出のカテゴリである。
演出カテゴリBは、ART遊技に移行することを示唆する演出のカテゴリである。
演出カテゴリCは、ART高確モードに移行することを示唆する演出のカテゴリである。
演出カテゴリDは、特別役に当選した可能性を有することを示唆する演出のカテゴリである。
演出カテゴリEは、ART遊技に移行する可能性を有することを示唆する演出のカテゴリである。
演出カテゴリFは、ART高確モードに移行する可能性を有することを示唆する演出のカテゴリである。
また、本実施形態では、上記の各演出カテゴリごとに、複数種類の演出概要テーブル89を備えている。
ここで、演出概要テーブル89は、演出概要及びその優先順位を複数回の遊技にわたって予め定めたものである。また、演出概要テーブル89の最後には、データがこれで終了することを示す終了データを定めている。
演出カテゴリAでは、演出概要テーブル89A1〜A3の3種類を備えている。
演出カテゴリBでは、演出概要テーブル89B1〜B4の4種類を備えている。
演出カテゴリCでは、演出概要テーブル89C1〜C5の5種類を備えている。
演出カテゴリDでは、演出概要テーブル89D1〜D3の3種類を備えている。
演出カテゴリEでは、演出概要テーブル89E1〜E4の4種類を備えている。
演出カテゴリFでは、演出概要テーブル89F1〜F5の5種類を備えている。
演出概要テーブル89A1は、3遊技にわたって、演出概要と、その優先順位とを定めている。演出概要については、1遊技目から3遊技目までの各遊技で特別役当選示唆(1〜3)と定め、優先順位については、1遊技目から3遊技目までの各遊技で1位と定めている。
演出概要テーブル89A2は、5遊技にわたって、演出概要と、その優先順位とを定めている。演出概要テーブル89A1と同様に、演出概要については、1遊技目から5遊技目までの各遊技で特別役当選示唆(1〜5)と定め、優先順位については、1遊技目から5遊技目までの各遊技で1位と定めている。
なお、演出概要テーブル89A3については、演出概要テーブル89A1及びA2と同様であるので、説明を省略する。
演出概要テーブル89B1は、5遊技にわたって、演出概要と、その優先順位とを定めている。演出概要については、1遊技目から5遊技目までの各遊技でART遊技移行示唆(1〜5)と定め、優先順位については、1遊技目から5遊技目までの各遊技で1位と定めている。
演出概要テーブル89B2は、7遊技にわたって、演出概要と、その優先順位とを定めている。演出概要テーブル89B1と同様に、演出概要については、1遊技目から7遊技目までの各遊技でART遊技移行示唆(1〜7)と定め、優先順位については、各遊技で1位と定めている。
なお、演出概要テーブル89B3及びB4については、演出概要テーブル89B1及びB2と同様であるので、説明を省略する。
演出概要テーブル89C1は、7遊技にわたって、演出概要と、その優先順位とを定めている。演出概要については、1遊技目から6遊技目までの各遊技ではブランクとし、7遊技目ではART高確モード移行示唆と定めている。優先順位については、1遊技目から6遊技目までの各遊技ではブランクとし、7遊技目では1位と定めている。ここで、ブランクとは、実質的な内容を定めていないことを意味する。すなわち、演出概要テーブル89C1は、1遊技目から6遊技目までの各遊技では、演出概要も優先順位も実質的には定めておらず、7遊技目でのみ、実質的な演出概要及び優先順位を定めている。
演出概要テーブル89C2は、10遊技にわたって、演出概要と、その優先順位とを定めている。演出概要テーブル89C1と同様に、演出概要については、1遊技目から9遊技目までの各遊技ではブランクとし、10遊技目ではART高確モード移行示唆と定めている。優先順位については、1遊技目から9遊技目までの各遊技ではブランクとし、10遊技目では1位と定めている。
なお、演出概要テーブル89C3〜C5については、演出概要テーブル89C1及びC2と同様であるので、説明を省略する。
演出概要テーブル89D1は、3遊技にわたって、演出概要と、その優先順位とを定めている。演出概要については、1遊技目から3遊技目までの各遊技で特別役当選可能性示唆(1〜3)と定め、優先順位については、1遊技目から3遊技目までの各遊技で2位と定めている。
演出概要テーブル89D2は、5遊技にわたって、演出概要と、その優先順位とを定めている。演出概要テーブル89D1と同様に、演出概要については、1遊技目から5遊技目までの各遊技で特別役当選可能性示唆(1〜5)と定め、優先順位については、1遊技目から5遊技目までの各遊技で2位と定めている。
なお、演出概要テーブル89D3については、演出概要テーブル89D1及びD2と同様であるので、説明を省略する。
演出概要テーブル89E1は、5遊技にわたって、演出概要と、その優先順位とを定めている。演出概要については、1遊技目から5遊技目までの各遊技でART遊技移行可能性示唆(1〜5)と定め、優先順位については、1遊技目から5遊技目までの各遊技で2位と定めている。
演出概要テーブル89E2は、7遊技にわたって、演出概要と、その優先順位とを定めている。演出概要テーブル89E1と同様に、演出概要については、1遊技目から7遊技目までの各遊技でART遊技移行可能性示唆(1〜7)と定め、優先順位については、1遊技目から7遊技目までの各遊技で2位と定めている。
なお、演出概要テーブル89E3及びE4については、演出概要テーブル89E1及びE2と同様であるので、説明を省略する。
演出概要テーブル89F1は、7遊技にわたって、演出概要と、その優先順位とを定めている。演出概要については、1遊技目から7遊技目までの各遊技でART高確モード移行可能性示唆(1〜7)と定めている。優先順位については、1遊技目から7遊技目までの各遊技で3位と定めている。
演出概要テーブル89F2は、10遊技にわたって、演出概要と、その優先順位とを定めている。演出概要テーブル89F1と同様に、演出概要については、1遊技目から10遊技目までの各遊技でART高確モード移行可能性示唆(1〜10)と定め、優先順位については、1遊技目から10遊技目までの各遊技で3位と定めている。
なお、演出概要テーブル89F3〜F5については、演出概要テーブル89F1及びF2と同様であるので、説明を省略する。
ここで、上記の各演出概要テーブル89では、連続演出を出力する遊技回数を、3遊技、5遊技、10遊技等に設定したが、これはあくまでも例示であり、たとえば、32遊技や40遊技等、上述したよりも多い遊技回数を含め、適宜設定することができる。
また、特別役に当選したことを示唆する連続演出についても、出力する遊技回数を、10遊技等、上述したよりも多い遊技回数に設定してもよい。ただし、フリーズ高確状態に設定する期間との関係上、特別役に当選したことを示唆する連続演出は、特別役に当選した遊技の次遊技からN遊技(7遊技)以内の遊技にわたって出力するように設定することが好ましい。すなわち、フリーズ高確状態に設定する期間と、特別役に当選したことを示唆する連続演出を出力可能にする期間とを一致させることが好ましい。
またここで、本実施形態では、小役1又は小役2の当選時には、特別役(1BB又はRB)と重複当選するときと重複当選しないときとがあり、また、ART抽選で当選するときと非当選になるときとがあり、さらに、モードアップ抽選で当選するときと非当選になるときとがある。すなわち、特別役と重複当選したか否か、ART抽選で当選したか否か、及びモードアップ抽選で当選したか否かの組合せは、全部で8通りある。
そして、演出制御手段81は、上述した8通りの組合せのそれぞれに応じて、いずれの演出概要テーブル89を選択するかを予め定めている。
たとえば、役抽選手段61で小役1に当選し、このとき、特別役とは重複当選せず、ART抽選では非当選になり、モードアップ抽選では当選したとする。この場合、演出制御手段81は、小役単独当選、ART抽選非当選、モードアップ抽選当選という組合せの条件に応じて、演出カテゴリC〜Fの4つの各々から演出概要テーブル89を1つずつ抽選で選択するとともに、選択した各演出概要テーブル89を特定記憶領域にそれぞれセットする。
すなわち、小役単独当選、ART抽選非当選、モードアップ抽選当選という組合せの条件には、演出カテゴリC〜Fの4つが対応しており、これらの各々から演出概要テーブル89を1つずつ抽選で選択して、これらを全て特定記憶領域にセットする。
また、役抽選手段61で小役2に当選し、このとき、特別役と重複当選し、ART抽選で当選し、モードアップ抽選で当選したとする。この場合、演出制御手段81は、特別役重複当選、ART抽選当選、モードアップ抽選当選という組合せの条件に応じて、演出カテゴリA〜Fの6つの各々から演出概要テーブル89を1つずつ抽選で選択するとともに、選択した各演出概要テーブル89を特定記憶領域にそれぞれセットする。
すなわち、特別役重複当選、ART抽選当選、モードアップ抽選当選という組合せの条件には、演出カテゴリA〜Fの6つが対応しており、これらの各々から演出概要テーブル89を1つずつ抽選で選択して、これらを全て特定記憶領域にセットする。
このように、本実施形態では、演出概要テーブル89をセットするための特定条件を複数種類有している。また、複数種類の各特定条件ごとに、いずれの演出カテゴリから演出概要テーブル89を選択するかを予め定めている。そして、複数種類の特定条件のいずれかを満たしたときは、演出制御手段81は、満たした特定条件に対応する全ての演出カテゴリの各々から演出概要テーブル89を1つずつ選択するとともに、選択した各演出概要テーブル89を特定記憶領域にそれぞれセットする。
ここで、演出制御手段81は、複数の演出概要テーブル89を選択して特定記憶領域にセットする。特に、演出カテゴリA〜Fの各々から演出概要テーブル89を1つずつ選択して特定記憶領域にセットすることがある。すなわち、最大で6つの演出概要テーブル89を選択して特定記憶領域にセットする。このため、特定記憶領域は、演出概要テーブル89をセットするための6つのレイヤ(1〜6)を有している。
また、レイヤ1は演出カテゴリFに、レイヤ2は演出カテゴリEに、レイヤ3は演出カテゴリDに、レイヤ4は演出カテゴリCに、レイヤ5は演出カテゴリBに、レイヤ6は演出カテゴリAに、それぞれ対応している。
さらに、6つのレイヤは、下位側から、レイヤ1、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、レイヤ5、レイヤ6の順に配置されている。すなわち、6つのレイヤは、最下位がレイヤ1、最上位がレイヤ6となる階層構造を有している。
そして、演出制御手段81は、選択した各演出概要テーブル89を、特定記憶領域における演出カテゴリに応じたレイヤにそれぞれセットする。
たとえば、役抽選手段61で小役1に当選し、このとき、特別役とは重複当選せず、ART抽選では非当選になり、モードアップ抽選では当選したとする。また、演出制御手段81は、小役単独当選、ART抽選非当選、モードアップ抽選当選という条件に応じて、演出カテゴリCから演出概要テーブル89C1を、演出カテゴリDから演出概要テーブル89D1を、演出カテゴリEから演出概要テーブル89E1を、演出カテゴリFから演出概要テーブル89F1を、それぞれ選択したとする。この場合、演出制御手段81は、演出概要テーブル89F1をレイヤ1に、演出概要テーブル89E1をレイヤ2に、演出概要テーブル89D1をレイヤ3に、演出概要テーブル89C1をレイヤ4に、それぞれセットする。また、レイヤ5及びレイヤ6については、対応する演出概要テーブル89を選択していないので、未使用となる。
図14は、以上説明した、レイヤ1に演出概要テーブル89F1を、レイヤ2に演出概要テーブル89E1を、レイヤ3に演出概要テーブル89D1を、レイヤ4に演出概要テーブル89C1をそれぞれセットし、レイヤ5及びレイヤ6には演出概要テーブル89をセットしていない状態を示す図である。
また、図15は、レイヤ1に演出概要テーブル89F1を、レイヤ2に演出概要テーブル89E1を、レイヤ3に演出概要テーブル89D1を、レイヤ4に演出概要テーブル89C1を、レイヤ5に演出概要テーブル89B1を、レイヤ6に演出概要テーブル89A1をそれぞれセットした状態を示す図である。
図14及び図15中、「高確可能性」は、演出概要としてART高確モード移行可能性示唆が定められていることを意味する。同様に、「ART可能性」は、演出概要としてART遊技移行可能性示唆が定められていることを意味し、「特別役可能性」は、演出概要として特別役当選可能性示唆が定められていることを意味し、「高確移行」は、演出概要としてART高確モード移行示唆が定められていることを意味し、「ART移行」は、演出概要としてART遊技移行示唆が定められていることを意味し、「特別役当選」は、演出概要として特別役当選示唆が定められていることを意味する。「−」は、ブランクを意味し、「(1位)」、「(2位)」、「(3位)」は、それぞれ優先順位を意味し、「END」は、終了データを意味する。
また、本実施形態では、各レイヤごとに、特定条件を満たした(演出概要テーブル89をセットした)遊技の次遊技を1遊技目として遊技回数をカウントする遊技回数カウンタ(A〜F)を備えている。遊技回数カウンタ(A〜F)が示す遊技回数を参照することにより、各レイヤにセットされている演出概要テーブル89が定める複数の演出概要のうち、当該遊技では、いずれの演出概要を参照すべきかを特定できるようにしている。
そして、演出制御手段81は、遊技ごとに、まず、特定記憶領域にセットした全ての演出概要テーブル89が定める演出概要のうち、遊技回数カウンタが示す遊技回数に対応する演出概要を参照する。図14を例に説明すると、1遊技目の場合、各レイヤが備える遊技回数カウンタは「1」を示している。そこで、演出制御手段81は、遊技回数「1」(1遊技目)に対応する演出概要である「特別役可能性1」、「ART可能性1」及び「高確可能性1」を参照する。このとき、ブランクは参照しない。
次に、演出制御手段81は、参照した演出概要のうち、優先順位が最も高い演出概要を1つ選択する。図14の1遊技目の場合、「特別役可能性1」及び「ART可能性1」の優先順位がともに「2位」である。このように、優先順位が最も高い演出概要を1つ選択する際に、優先順位が同一の演出概要が複数あるときは、これらのうち、最上位のレイヤにセットされている演出概要を選択する。「特別役可能性1」は「レイヤ3」に、「ART可能性1」は「レイヤ4」に、それぞれセットされている。このため、演出制御手段81は、最上位の「レイヤ3」にセットされている「特別役可能性1」を選択する。
同様に、図14の2遊技目では「特別役可能性2」を選択し、3遊技目では「特別役可能性3」を選択し、4遊技目では「ART可能性4」を選択し、5遊技目では「ART可能性5」を選択し、6遊技目では「高確可能性6」を選択し、7遊技目では「高確移行」を選択する。
そして、演出制御手段81は、遊技ごとに、1つの演出概要を選択したときは、選択した演出概要に基づいて、出力する演出を決定し、決定した演出を出力するように制御する。具体的には、演出制御手段81は、1つの演出概要として「特別役可能性1」を選択したときは、選択した「特別役可能性1」に対応する演出内容データテーブルを用いて出力する演出の内容を決定し、決定した内容の演出を出力するように制御する。
また、演出制御手段81は、遊技が進行していき、終了データに到達したときは、その時点で、対応する遊技回数カウンタを「0」にリセットするとともに、対応する演出概要テーブル89を消去(クリア)する。
なお、図14では、8遊技目以後は、いずれの演出概要も選択していないが、これは何の演出も出力しないことを意味するものではない。図14の8遊技目以後は、演出制御手段81は、演出概要テーブル89に基づく演出ではなく、他の演出を出力するように制御する。
また、上述したように、本実施形態では、演出概要テーブル89をセットするための特定条件を複数種類有している。このため、演出制御手段81は、各特定条件に、それぞれ優先順位を定めている。
そして、複数種類の特定条件のいずれかを満たした場合において、前回満たした特定条件に対応する演出概要テーブル89が特定記憶領域にセットされているときは、演出制御手段81は、前回満たした特定条件よりも今回満たした特定条件の方が優先順位が高ければ、今回満たした特定条件に対応する演出概要テーブル89を選択して特定記憶領域にセットするように制御する。これに対し、演出制御手段81は、前回満たした特定条件よりも今回満たした特定条件の方が優先順位が低ければ、今回満たした特定条件に対応する演出概要テーブル89は選択しないように制御する。
ここで、演出概要テーブル89をセットするための特定条件として、役抽選手段61で小役1又は小役2に当選した遊技で、たとえば、小役単独当選、ART抽選非当選、モードアップ抽選非当選となるときと、小役単独当選、ART抽選当選、モードアップ抽選非当選となるときとがある。
小役単独当選、ART抽選非当選、モードアップ抽選非当選となったときは、いわゆるガセの連続演出が行われる。
これに対し、小役単独当選、ART抽選当選、モードアップ抽選非当選となったときは、ART遊技への移行を示唆する連続演出が行われる。
このため、ガセの連続演出の途中でART抽選が行われて当選したときは、ガセの連続演出を途中で終了して、ART遊技への移行を示唆する連続演出に切り替えることが好ましい。
これに対し、ART遊技への移行を示唆する連続演出の途中でART抽選が行われて非当選になったときは、ガセの連続演出に切り替えることなく、ART遊技への移行を示唆する連続演出を継続することが好ましい。
そこで、本実施形態では、演出制御手段81は、小役単独当選、ART抽選非当選、モードアップ抽選非当選となったときよりも、小役単独当選、ART抽選当選、モードアップ抽選非当選となったときの方に、高い優先順位を設定している。
これにより、ガセの連続演出の途中でART抽選で当選したときは、ガセの連続演出を途中で終了して、ART遊技への移行を示唆する連続演出に切り替えるとともに、ART遊技への移行を示唆する連続演出の途中でART抽選で非当選になったときは、ガセの連続演出に切り替えることなく、ART遊技への移行を示唆する連続演出を継続するようにしている。
また、演出制御手段81は、図15の1遊技目では「特別役当選1」を選択し、2遊技目では「特別役当選2」を選択し、3遊技目では「特別役当選3」を選択する。そして、演出制御手段81は、1遊技目では「特別役当選1」、2遊技目では「特別役当選2」、3遊技目では「特別役当選3」に基づいて、出力する演出を決定し、決定した演出を出力するように制御する。これにより、特別役に当選したことを示唆する一連の連続演出を出力するように制御する。
ここで、演出制御手段81は、特別役に当選したことを示唆する一連の連続演出を出力した後に、特別役当選確定演出を出力するように制御する。そして、演出制御手段81は、特別役当選確定演出を出力した後は、特別役当選確定演出の出力後に特有の演出を出力するように制御する。
このため、演出制御手段81は、特別役当選確定演出を出力した後(図15の4遊技目以後)は、演出概要テーブル89に基づく演出を出力しないので、特定記憶領域の全てのレイヤについて、遊技回数カウンタを「0」にリセットするとともに、演出概要テーブル89を消去(クリア)する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)本実施形態では、内部中に小役重複B群に当選した場合において、押し順に正解したときは、図10の(C)に示す停止出目(リーチ目)を出現させ、押し順不正解となったときは、図10の(D)に示す停止出目(リーチ目)を出現させた。しかし、リーチ目となる停止出目はあくまでも例示であり、種々のパターンを設定することができる。
(2)内部中に小役重複B群に当選した場合において、押し順に正解したときは、リーチ目を出現させるが、押し順不正解のときは、リーチ目を出現させずに、非内部中と同一の停止出目を出現させてもよい。すなわち、内部中に小役重複B群に当選した場合において、押し順に正解したときのみ、リーチ目を出現させてもよい。
逆に、内部中に小役重複B群に当選した場合において、押し順に正解したときは、リーチ目を出現させずに、非内部中と同一の停止出目を出現させるが、押し順不正解のときは、リーチ目を出現させるようにしてもよい。
また、AT遊技中に小役重複B群に当選したときは、正解押し順を報知する。このため、内部中に小役重複B群に当選した場合において、押し順に正解したときのみ、リーチ目を出現させるようにすると、AT遊技中はリーチ目が出現しやすくなるが、非AT遊技中はリーチ目が出現しにくくなるようにすることができる。
(3)本実施形態では、小役重複B群に当選したときに、非内部中と内部中とで、入賞図柄の組合せは「any」−「ベル」−「any」で同一であるが、右リール31の「ベル」の停止位置を異ならせることで、停止出目を異ならせて、リーチ目を表現した。
しかし、これに限らず、たとえば、非内部中に小役重複B群に当選した遊技で押し順に正解したときと、内部中に小役重複B群に当選した遊技で押し順に正解したときとで、「ベル」−「ベル」−「ベル」を停止させる有効ラインを異ならることにより、すなわち入賞図柄の組合せを停止させる有効ラインを異ならせることにより、リーチ目を表現してもよい。
また、たとえば、非内部中に小役重複B群に当選した遊技で押し順に正解したときは、見た目上の入賞図柄の組合せとして「ベル」−「ベル」−「ベル」を有効ラインに停止させ、内部中に小役重複B群に当選した遊技で押し順に正解したときは、見た目上の入賞図柄の組合せとして「ベル」−「ベル」−「RP」を有効ラインに停止させることにより、すなわち非内部中と内部中とで見た目上の入賞図柄の組合せを異ならせることにより、リーチ目を表現してもよい。
(4)たとえば、1BBとして、ノーマルBB(NBB)と、NBBよりも遊技者にとって有利なスーパーBB(SBB)とを設け、NBB内部中とSBB内部中とで異なるリーチ目を出現可能にしてもよい。
具体的には、内部中に小役重複B群に当選した遊技で押し順に正解したときに出現させるリーチ目として、リーチ目Aと、リーチ目Aとは異なるリーチ目Bとを設ける。リーチ目Aは、たとえば図10の(C)に示すように、左リール31の上段、中リール31の中段、右リール31の中段にそれぞれ「ベル」の図柄を停止させる停止出目とする。これに対し、リーチ目Bは、たとえば左リール31及び右リール31には「ベル」の図柄を停止させず、中リール31の中段にのみ「ベル」の図柄を停止させる停止出目とする。
そして、NBB内部中に小役重複B群に当選した遊技で押し順に正解したときは、リール制御手段64は、左リール31の上段、中リール31の中段、右リール31の中段にそれぞれ「ベル」の図柄を停止させる停止出目を出現させるように、リール31を停止制御する。
これに対し、SBB内部中に小役重複B群に当選した遊技で押し順に正解したときは、リール制御手段64は、左リール31の上段、中リール31の中段、右リール31の中段にそれぞれ「ベル」の図柄を停止させる停止出目、又は左リール31及び右リール31には「ベル」の図柄を停止させず、中リール31の中段にのみ「ベル」の図柄を停止させる停止出目のいずれかを出現させるように、リール31を停止制御する。
なお、SBB内部中に小役重複B群に当選した遊技では、ストップスイッチ42の操作タイミング(ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置)に応じて、リーチ目A又はリーチ目Bのいずれを停止表示させるかが異なるように、リール31を停止制御してもよい。この場合、リーチ目Aが停止表示可能なストップスイッチ42の操作タイミングよりも、リーチ目Bが停止表示可能なストップスイッチ42の操作タイミングの方が少なくなるように設定することが好ましい。
(5)本実施形態では、フリーズ制御手段70は、非内部中はフリーズ通常状態に設定し、内部中の1遊技目から7遊技目まではフリーズ高確状態に設定し、内部中の8遊技目以後及び特別遊技中はフリーズ低確状態に設定した。
また、フリーズ通常状態では、1BBに単独当選したとき、及び1BBと小役1又は小役2とに重複当選したときは、フリーズ抽選の当選確率を「3/5」に設定し、小役1又は小役2に単独当選したときは、フリーズ抽選の当選確率を「1/5」に設定し、それ以外のときは、フリーズ抽選の当選確率を「0」に設定した。
さらにまた、フリーズ高確状態では、小役1又は小役2に単独当選したときは、フリーズ抽選の当選確率を「4/5」に設定し、小役3Aに単独当選又は重複当選したとき、及びリプレイに単独当選又は重複当選したときは、フリーズ抽選の当選確率を「1/5」に設定し、役抽選手段61で非当選になったときは、フリーズ抽選の当選確率を「2/5」に設定した。
さらに、フリーズ低確状態では、いずれの役抽選結果となったときについても、フリーズ抽選の当選確率を「0」に設定した。
しかし、各フリーズ状態の設定期間やフリーズ抽選の当選確率はあくまでも例示であり、適宜設定することができる。
たとえば、フリーズ通常状態では、役抽選手段61の抽選結果にかかわらずフリーズ抽選の当選確率を一律に「1/300」に設定し、フリーズ高確状態では、役抽選手段61の抽選結果にかかわらずフリーズ抽選の当選確率を一律に「4/5」に設定し、フリーズ低確状態では、役抽選手段61の抽選結果にかかわらずフリーズ抽選の当選確率を一律に「0」に設定してもよい。
すなわち、本実施形態では、役抽選結果ごとにフリーズ抽選の当選確率を定め、それぞれがフリーズ状態に応じて高くなったり低くなったりした。しかし、役抽選結果にかかわらず一律にフリーズ抽選の当選確率を定め、これがフリーズ状態に応じて高くなったり低くなったりするようにしてもよい。また、各役抽選結果でのフリーズ抽選の当選確率の合算値が、フリーズ状態に応じて高くなったり低くなったりするようにしてもよい。
(6)本実施形態では、非内部中に特別役に単独当選、小役1若しくは小役2に単独当選、又は特別役と小役1若しくは小役2とに重複当選したときは、次遊技からN遊技(7遊技)以内の一連の連続演出を出力するように制御した。すなわち、当選遊技の次遊技から連続演出を出力した。
しかし、これに限らず、非内部中に特別役に単独当選、小役1若しくは小役2に単独当選、又は特別役と小役1若しくは小役2とに重複当選したときは、当該遊技から「N+1」遊技以内の一連の連続演出を出力するように制御してもよい。すなわち、当選遊技から連続演出を出力してもよい。
具体的には、演出制御手段81は、非内部中に役抽選手段61で特別役に単独当選したとき、又は特別役と小役1若しくは小役2とに重複当選したときは、当該遊技から「N+1」遊技(8遊技)以内の複数回の連続する遊技にわたって、特別役に当選していることを示唆する一連の連続演出を出力してもよい。
また、演出制御手段81は、非内部中に役抽選手段61で小役1又は小役2に単独当選したときは、当該遊技から「N+1」遊技(8遊技)以内の複数回の連続する遊技にわたって、特別役に当選したときと同一又は類似の内容の一連の連続演出を出力してもよい。
(7)本実施形態では、非内部中に小役1又は小役2に単独当選した遊技の次遊技からN遊技以内に特別役に当選し、この特別役の当選を持ち越したときは、演出制御手段81は、非内部中に小役1又は小役2に単独当選した遊技の次遊技からN遊技以内のいずれかの遊技で、かつ一連の連続演出を出力した後に、特別役当選確定演出を出力し、フリーズ制御手段70は、内部中の遊技の1遊技目からN遊技目までの遊技であっても、フリーズ高確状態には設定せずに、フリーズ低確状態に設定した。
すなわち、ガセの連続演出中に特別役に当選し、この特別役の当選を持ち越したときは、フリーズ制御手段70は、内部中の遊技の1遊技目からN遊技目までの遊技であっても、フリーズ高確状態には設定せずに、フリーズ低確状態に設定したが、フリーズ低確状態ではなく、フリーズ通常状態に設定してもよい。これにより、フリーズ抽選で当選しにくくして、フリーズが発生しにくくしてもよい。
(8)本実施形態では、ART遊技への移行権利を付与したときは、報知制御手段82は、付与した移行権利を、遊技者に報知する報知権利と、遊技者に報知しない非報知権利とに振り分け、さらに、非報知権利を、1つのART遊技の終了後にすぐに放出する非潜伏権利と、1つのART遊技の終了後にすぐには放出せずに所定の潜伏期間を経てから放出する潜伏権利とに振り分けた。
しかし、これに限らず、非報知権利を非潜伏権利と潜伏権利とに振り分けずに、非報知権利に振り分けたものについては、1つのART遊技の終了後にすぐに放出して、ART遊技を連チャンさせるようにしてもよい。
(9)本実施形態では、演出制御手段81は、RT3遊技(ART遊技)の1遊技目から29遊技目までを、ART遊技への移行権利に係る報知を出力可能な上乗せ報知期間に設定するとともに、RT3遊技の30遊技目以後を、ART遊技への移行権利に係る報知を出力しない上乗せ非報知期間に設定した。
しかし、上乗せ報知期間及び上乗せ非報知期間を設定せず、演出制御手段81は、報知個数カウンタ85のカウント値が「1」以上のときは、遊技ごとに、移行権利に係る報知を行うか否かを決定する報知抽選を行い、報知抽選で当選したときは、移行権利が付与されたことを示唆する演出を出力するようにしてもよい。
(10)本実施形態では、演出制御手段81は、上乗せ報知期間のうち、RT3遊技の1遊技目から25遊技目までを、通常報知期間に設定するとともに、RT3遊技の26遊技目から29遊技目までを、移行権利に係る報知の出力確率を通常報知期間よりも高く設定した高確報知期間に設定した。
具体的には、報知抽選テーブル88は、通常報知期間では報知抽選の当選確率を「7/8」未満に設定し、高確報知期間では報知抽選の当選確率を「7/8」に設定した。
すなわち、演出制御手段81は、移行権利を付与した遊技からの遊技回数が多くなるに従って、移行権利に係る報知を行うことに決定する確率を次第に高くするようにした。
しかし、これに限らず、演出制御手段81は、移行権利を付与した遊技からの遊技回数にかかわらず、一定確率で、移行権利に係る報知を行うことを決定してもよい。
(11)本実施形態では、報知抽選テーブル88は、報知個数カウンタ85のカウント値が大きくなるに従って、報知抽選の当選確率が次第に高くなるように設定した。
すなわち、報知個数カウンタ85のカウント値が大きくなるに従って、移行権利に係る報知を行うことに決定する確率を次第に高くするようにした。
しかし、これに限らず、演出制御手段81は、報知個数カウンタ85のカウント値にかかわらず、一定確率で、移行権利に係る報知を行うことに決定してもよい。
(12)本実施形態では、報知抽選テーブル88は、役抽選手段61による役の抽選結果に応じて、報知抽選の当選確率が異なるように設定した。
しかし、これに限らず、役抽選手段61による役の抽選結果にかかわらず、報知抽選の当選確率を一律に設定してもよい。
(13)本実施形態では、RT3遊技(ART遊技)中に特別役に当選したときは、所定遊技回数を消化していなくてもRT3遊技を終了して、次遊技からRT4遊技(内部中)に移行させるようにした。
また、演出制御手段81は、内部中も、報知個数カウンタ85のカウント値が「0」になるまで、遊技ごとに報知抽選を行い、報知抽選で当選したときは、RT3遊技中と同様に、移行権利が付与されたことを示唆する演出を出力するようにした。
さらにまた、演出制御手段81は、内部中に報知抽選で当選したときは、特別役当選確定演出を出力しないことに決定する一方、内部中に報知抽選で非当選になったときは、確定演出抽選を行い、確定演出抽選で当選したときは、特別役当選確定演出を出力するとともに、それ以後の遊技では、報知抽選を行わないようにした。
さらに、報知抽選テーブル88は、内部中は、非内部中よりも高い確率で、報知抽選で当選するように設定した。
しかし、これに限らず、演出制御手段81は、特別役当選確定演出を出力した後の遊技でも、報知抽選を行うようにしてもく、さらに、内部中も非内部中と同一確率で、報知抽選で当選するように設定してもよい。
さらに、特別遊技中も、報知個数カウンタ85のカウント値が「0」になるまで、遊技ごとに報知抽選を行い、報知抽選で当選したときは、RT3遊技中と同様に、移行権利が付与されたことを示唆する演出を出力するようにしてもよい。
(14)本実施形態では、RT3遊技(ART遊技)を所定遊技回数で終了させるとともに、ART抽選で当選したときは、報知制御手段82は、付与する移行権利の個数を決定するようにした。
しかし、RT3遊技を、所定遊技回数で終了させるのではなく、所定の図柄の組合せが停止表示されたときに終了させるようにするとともに、ART抽選で当選したときは、報知制御手段82は、ART遊技を継続させる遊技回数(所定の図柄の組合せが停止表示されないようにするためのストップスイッチ42の押し順を含め、正解押し順を報知する遊技回数)を決定するようにしてもよい。
この場合、ART遊技の遊技回数を決定したときは、報知制御手段82は、決定した遊技回数を、遊技者に報知する報知遊技回数と、遊技者に報知しない非報知遊技回数とに振り分ける。
具体的には、報知制御手段82は、ART遊技の遊技回数を決定したときは、決定した遊技回数のうちの何回を報知遊技回数にするかを決定する回数振分け抽選を行う。そして、報知制御手段82は、回数振分け抽選によって、報知遊技回数を決定するとともに、残りを非報知遊技回数に決定する。
また、ART遊技の遊技回数を管理するカウンタとして、報知遊技回数をカウントする報知遊技回数カウンタと、非報知遊技回数をカウントする非報知遊技回数カウンタとを備える。そして、報知制御手段82は、ART遊技の遊技回数を、報知遊技回数と非報知遊技回数とに振り分けたときは、これらを、報知遊技回数カウンタ、及び非報知遊技回数カウンタにそれぞれセットする。
さらに、報知制御手段82は、RT3遊技(ART遊技)中にART抽選で当選して、ART遊技の遊技回数を決定したときは、この遊技回数を、それ以前に決定した遊技回数に加算(上乗せ)する。この場合も、決定した遊技回数を、報知遊技回数と非報知遊技回数とに振り分け、報知遊技回数を報知遊技回数カウンタに、非報知遊技回数を非報知遊技回数カウンタに、それぞれ加算(上乗せ)する。
また、報知制御手段82は、RT3遊技(ART遊技)中に、遊技が行われるごとに、報知遊技回数カウンタ又は非報知遊技回数カウンタのカウント値から「1」を減算する。このとき、非報知遊技回数カウンタのカウント値が「1」以上であれば、そこから「1」を減算する。また、非報知遊技回数カウンタのカウント値は「0」であるが、報知遊技回数カウンタのカウント値が「1」以上であれば、そこから「1」を減算する
さらにまた、報知制御手段82は、ART遊技の残り遊技回数が「0」になるまで(報知遊技回数カウンタ及び非報知遊技回数カウンタのカウント値が「0」になるまで)、AT遊技(正解押し順を報知する遊技)を継続する。
さらに、演出制御手段81は、報知遊技回数カウンタのカウント値が「1」以上のときは、遊技ごとに、ART遊技の遊技回数に係る報知を行うか否かを決定する回数報知抽選を行う。そして、回数報知抽選で当選したときは、演出制御手段81は、報知遊技回数カウンタのカウント値以下の表示用報知遊技回数を決定し、決定した表示用報知遊技回数を表示するように制御する。
そして、表示用報知遊技回数を表示したときは、報知制御手段82は、報知遊技回数カウンタのカウント値から表示用報知遊技回数を減算するとともに、非報知遊技回数カウンタのカウント値に表示用報知遊技回数を加算する。
また、演出制御手段81は、報知遊技回数カウンタのカウント値が「0」になるまで、遊技ごとに、回数報知抽選を繰り返し行う。
さらに、演出制御手段81は、報知遊技回数カウンタのカウント値の大きさに応じて、表示用報知遊技回数として決定する数値の大きさが異なるように制御する。具体的には、たとえば、報知遊技回数カウンタのカウント値が大きいほど、表示用報知遊技回数として決定する数値が大きくなるように制御する。これにより、未報知の遊技回数が多いほど、回数報知抽選で当選したときに報知される遊技回数が大きくなるようにすることができる。
(15)本実施形態では、演出の内容に応じて定めた複数種類の演出カテゴリを有し、各演出カテゴリごとに、複数種類の演出概要テーブル89を備えた。また、複数種類の特定条件のいずれかを満たしたときは、満たした特定条件に対応する全ての演出カテゴリから演出概要テーブル89を1つずつ選択するとともに、選択した各演出概要テーブル89を、特定記憶領域における演出カテゴリに応じたレイヤにそれぞれセットした。
そして、遊技ごとに、特定記憶領域にセットした全ての演出概要テーブルが定める演出概要のうち、特定条件を満たした遊技からの遊技回数に対応する演出概要であり、かつ優先順位が最も高い演出概要に基づいて、出力する演出を決定し、この際、優先順位が同一の演出概要が複数あるときは、これらのうち、最上位のレイヤにセットされている演出概要に基づいて、出力する演出を決定した。
しかし、出力する演出を決定する際に、優先順位が同一の演出概要を複数有することがないように、各演出概要テーブル89を定めてもよく、また、演出制御手段81が演出概要テーブル89を選択するようにしてもよい。
なお、上記(1)〜(15)の各変形例は、それぞれ単独で適用される場合に限られるものではなく、これらを適宜組合わせて適用することもできる。
<付記>
本願の出願当初の請求項に係る発明(当初発明)が解決しようとする課題、当初発明に係る課題を解決するための手段及び当初発明の効果は、以下の通りである。
(a)当初発明が解決しようとする課題
当初発明は、特定条件を満たしたときに、特定条件に応じた演出を複数回の遊技にわたって出力するスロットマシンに関するものである。
従来のスロットマシンにおいて、特定条件を満たしたときに、複数回の連続する遊技にわたって一連の連続演出を出力するスロットマシンが知られている。
このような連続演出は、たとえば、特別役に当選したことを示唆する演出や、ART遊技に移行することを示唆する演出に用いられている。
ここで、従来の技術として、演出概要を複数回の遊技にわたって定めた演出概要データを複数種類備え、遊技状態が移行したときは、複数種類の演出概要データの中からいずれか1つの演出概要データを抽選で選択し、選択した演出概要データが定める演出概要に基づいて、出力する演出の内容を決定することが知られている(特開2009−056079号公報)。
また、従来の技術として、複数種類の演出装置を備えるとともに、各演出装置における出力内容を定めた演出内容データを複数種類備え、遊技状態に応じて、複数種類の演出内容データの中からいずれか1つを抽選で選択し、選択した演出内容データが定める出力内容に従って、各演出装置の出力を制御することが知られている(特開2009−061150号公報)。
ここで、役の抽選で特定の小役に当選したときに、たとえば、特別役に当選したことを示唆する連続演出や、ART遊技に移行することを示唆する連続演出や、ART遊技への移行を決定する確率が高いART高確モードに移行することを示唆する連続演出など、複数種類の連続演出を出力したいときがある。
このような場合、従来のスロットマシンでは、たとえば、最初に特別役に当選したことを示唆する連続演出を設定して出力し、これが終了すると、次にART遊技に移行することを示唆する連続演出を設定して出力し、これが終了すると、次にART高確モードに移行することを示唆する連続演出を設定して出力する、というような処理を行っていた。
しかし、このような処理を行うと、特定の小役の当選時に行った、ART遊技に移行させるか否かを決定するART抽選の結果や、ART高確モードに移行させるか否かを決定するモードアップ抽選の結果などを保持しておき、これを参照して、出力する連続演出を設定する必要がある。
このため、連続演出を設定して出力するための処理が複雑になり、また、このような処理を行うためのプログラムの設計が煩雑になるという問題があった。
当初発明が解決しようとする課題は、特定条件を満たしたときに複数種類の連続演出を設定して出力するスロットマシンにおいて、連続演出を設定して出力するための処理が複雑にならないようにするとともに、このような処理を行うためのプログラムの設計が煩雑にならないようにすることである。
(b)当初発明に係る課題を解決するための手段(なお、かっこ書きで、対応する実施形態を記載する。)
当初発明は、以下の解決手段によって、上述の当初課題を解決する。
第1の解決手段は、演出の出力を制御する演出制御手段(81)を備え、前記演出制御手段は、演出概要及びその優先順位を複数回の遊技にわたって予め定めた演出概要テーブル(89)を、複数種類備え、複数種類の特定条件のいずれかを満たしたときは、複数種類の前記演出概要テーブルの中から、満たした前記特定条件に対応する全ての前記演出概要テーブルを選択するとともに、選択した各前記演出概要テーブルを特定記憶領域にそれぞれセットし、遊技ごとに、前記特定記憶領域にセットした全ての前記演出概要テーブルが定める演出概要のうち、前記特定条件を満たした遊技からの遊技回数に対応する演出概要であり、かつ優先順位が最も高い演出概要に基づいて、出力する演出を決定し、決定した演出を出力するように制御することを特徴とする。
第2の解決手段は、第1の解決手段において、前記演出制御手段は、演出の内容に応じて定めた複数種類の演出カテゴリ(A〜F)を有し、各前記演出カテゴリごとに、複数種類の前記演出概要テーブル(A1〜A3、B1〜B4、C1〜C5、D1〜D3、E1〜E4、F1〜F5)を備え、複数種類の前記特定条件のいずれかを満たしたときは、満たした前記特定条件に対応する全ての前記演出カテゴリから前記演出概要テーブルを1つずつ選択するとともに、選択した各前記演出概要テーブルを前記特定記憶領域における前記演出カテゴリに応じたレイヤ(1〜6)にそれぞれセットし、出力する演出を決定する際に、優先順位が同一の演出概要が複数あるときは、これらのうち、最上位のレイヤにセットされている演出概要に基づいて、出力する演出を決定するように制御することを特徴とする。
第3の解決手段は、第1又は第2の解決手段において、前記演出制御手段は、各前記特定条件に、それぞれ優先順位を予め定め、複数種類の前記特定条件のいずれかを満たした場合において、前回満たした前記特定条件に対応する前記演出概要テーブルが前記特定記憶領域にセットされているときは、前回満たした前記特定条件よりも今回満たした前記特定条件の方が優先順位が高ければ、今回満たした前記特定条件に対応する前記演出概要テーブルを選択して前記特定記憶領域にセットするとともに、前回満たした前記特定条件よりも今回満たした前記特定条件の方が優先順位が低ければ、今回満たした前記特定条件に対応する前記演出概要テーブルは選択しないように制御することを特徴とする。
第4の解決手段は、第1〜第3の解決手段において、役を構成する図柄を含む複数種類の図柄を表示した複数のリール(31)と、特別役を含む役の抽選を行う役抽選手段(61)と、各前記リールごとに設けられ、対応する前記リールを停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチ(42)と、前記ストップスイッチが操作されたときに前記リールを停止制御するリール制御手段(64)とを備え、前記特別役に当選したときは、当選した前記特別役に対応する図柄の組合せが停止表示されるまで、前記特別役の当選を次遊技に持ち越すように制御し、前記演出制御手段は、前記特別役の当選を持ち越し中のいずれかの遊技で、前記特別役に当選していることを意味する特別役当選確定演出を出力するとともに、前記特別役当選確定演出を出力したときは、それ以後の遊技では、前記演出概要テーブルが定める演出概要に基づく演出を出力しないように制御することを特徴とする。
(作用)
当初発明においては、複数種類の特定条件のいずれかを満たしたときは、複数種類の演出概要テーブルの中から、満たした特定条件に対応する全ての演出概要テーブルを選択して、選択した各演出概要テーブルを特定記憶領域にそれぞれセットする。
そして、遊技ごとに、特定記憶領域にセットした全ての演出概要テーブルが定める演出概要のうち、特定条件を満たした遊技からの遊技回数に対応する演出概要であり、かつ優先順位が最も高い演出概要に基づいて、出力する演出を決定する。
このように、特定条件を満たした時点で、満たした特定条件に対応する全ての演出概要テーブルを選択して、これらを一括して特定記憶領域にセットする。
そして、演出を出力する段階で、特定記憶領域にセットされている全ての演出概要テーブルが定める演出概要の中から、演出を出力する当該遊技に対応する演出概要であり、かつ優先順位が最も高い演出概要に基づいて、出力する演出を決定する。
これにより、特定条件を満たしたときに複数種類の連続演出を設定して出力するスロットマシンにおいて、連続演出を設定して出力するための処理が複雑にならないようにすることができ、さらには、このような処理を行うためのプログラムの設計が煩雑にならないようにすることができる。
なお、たとえば、特定条件を満たした遊技の次遊技から複数回の遊技にわたって連続演出を出力する場合には、各演出概要テーブルは、特定条件を満たした遊技の次遊技を1遊技目として、複数回の遊技にわたって、演出概要及びその優先順位を定める。この場合、特定条件を満たした遊技の次遊技を1遊技目として遊技回数をカウントする遊技回数カウンタを備える。そうすると、この遊技回数カウンタのカウント値に基づいて、特定条件を満たした遊技からの遊技回数に対応する演出概要を特定することができる。
また、たとえば、特定条件を満たした当該遊技から複数回の遊技にわたって連続演出を出力する場合には、各演出概要テーブルは、特定条件を満たした当該遊技を1遊技目として、複数回の遊技にわたって、演出概要及びその優先順位を定める。この場合、特定条件を満たした当該遊技を1遊技目として遊技回数をカウントする遊技回数カウンタを備える。そうすると、この遊技回数カウンタのカウント値に基づいて、特定条件を満たした遊技からの遊技回数に対応する演出概要を特定することができる。
(当初発明と実施形態との関係)
以下の実施形態では、小役1又は小役2の当選時に、特別役(1BB又はRB)と重複当選するときと重複当選しないときとがあり、また、ART抽選で当選するときと非当選になるときとがあり、さらに、モードアップ抽選で当選するときと非当選になるときとがある。そして、特別役と重複当選したか否か、ART抽選で当選したか否か、及びモードアップ抽選で当選したか否かの組合せは全部で8通りあり、この8通りの組合せのいずれになったときが、「複数種類の特定条件のいずれかを満たしたとき」に相当する。
(c)当初発明の効果
当初発明によれば、特定条件を満たしたときに複数種類の連続演出を設定して出力するスロットマシンにおいて、連続演出を設定して出力するための処理が複雑にならないようにすることができ、さらには、このような処理を行うためのプログラムの設計が煩雑にならないようにすることができる。