以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態によるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、遊技の進行を制御するメイン制御手段(遊技制御手段)60と、演出の出力を制御するサブ制御手段(演出制御手段)80とを備える。
メイン制御手段60は、役の抽選、リール31の駆動制御、入賞時の払出し等を制御する。メイン制御手段60は、メイン制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
また、サブ制御手段80は、演出の選択・出力、後述するEx.タイム、スーパーEx.タイム、Ex.チャンスの抽選・決定、ストップスイッチ42の報知の指令等を制御する。サブ制御手段80は、サブ制御基板(図示せず)上に設けられており、上記メイン制御基板と同様に、演算等を行うCPU、演出の出力に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
また、メイン制御基板とサブ制御基板は、別体で構成されるとともに、メイン制御基板からサブ制御基板に対し、遊技に関する情報(遊技結果等)を送信可能なように両者が電気的に接続されている。
図1に示すように、メイン制御手段60の入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。本実施形態でのベットスイッチ40は、3枚(max)投入専用のスイッチであり、遊技者は、いずれの遊技状態においても、常に3枚のメダルを投入して遊技を行うようになっている。
なお、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
また、スタートスイッチ41は、(左、中、右のすべての)リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらにまた、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
メイン制御手段60の出力側(図1中、右側)には、モータ32が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄)を印刷したリールテープを貼付したものである。図2は、本実施形態におけるリール31の図柄配列を示す図である。図2では、図柄番号を併せて図示している。図2に示すように、本実施形態では、各リール31ごとに、21個の図柄が等間隔で配置されている。
なお、図2に示すように、本実施形態では、「赤7」と、この「赤7」に類似する図柄として「橙7」を設けている。
また、図3は、スロットマシン10のフロントマスク部(前面扉。図示せず。)に設けられた表示窓(透明窓)11と、各リール31との位置関係を示す図である。各リール31は、本実施形態では横方向に並列に3つ(左リール31、中リール31、及び右リール31)設けられている。さらに、各リール31は、表示窓11から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓11から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
なお、本明細書では、図3中、左リール31の「RP」、中リール31の「赤チェリー」、及び右リール31の「橙7」の図柄が停止している位置を「上段」と称し、左、中及び右リール31の「赤7」の図柄が停止している位置を「中段」と称し、左リール31の「橙7」、中リール31の「RP」、及び右リール31の「ベル」の図柄が停止している位置を「下段」と称する。
さらにまた、図3に示すように、スロットマシン10の表示窓11を含む部分には、有効ラインL1〜L4が設けられている。
ここで、「有効ライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させる図柄組合せラインであり、かつ、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。本実施形態では、図3に示すように、水平方向上段の有効ラインL1、水平方向中段の有効ラインL2、斜め右下がり一直線の有効ラインL3、斜め右上がり一直線の有効ラインL4から構成されている。
また、本実施形態では、中リール31の下段を通過する有効ラインは設けられていない。さらにまた、中リール31の上段を通過する有効ラインは、有効ラインL1の1本である。これに対し、中リール31の中段を通過する有効ラインは、有効ラインL2、L3及びL4の3本である。
なお、有効ラインL1〜L4以外の図柄組合せラインは、本実施形態では、すべて無効ラインである。例えば、図3中、左リール31、中リール31、及び右リール31のそれぞれ下段を通過する図柄組合せラインも考えられるが、このようなラインは、本実施形態では無効ラインとなっている。無効ラインは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
また、従来より、メダルの投入枚数に応じて有効ライン数が異なるスロットマシンが知られている。例えば、メダル投入枚数が1枚のときは有効ラインは1本、メダル投入枚数が2枚のときは有効ライン数は3本、メダル投入枚数が3枚のときは有効ライン数は5本に設定すること等が挙げられる。これに対し、本実施形態では、いずれの遊技中においても、3枚のメダルを投入して遊技を行うとともに、すべての遊技において、有効ラインL1〜L4の4本すべてが当該遊技での有効ラインとなる。
さらに、図1において、サブ制御手段80の出力側には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
また、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や、ストップスイッチ42の押し順等を表示するものである。
図4は、本実施形態における役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。図4に示すように、役としては、大別して、特別役、小役、及びリプレイが設けられている。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(その役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルの払出し又は自動投入が行われる(ただし、特別役を除く。)。
なお、本明細書では、説明の便宜上、「いずれかの役に対応する図柄の組合せがいずれかの有効ラインに停止する」ことを、「その役が“入賞”する」と称する。
役において、まず、特別役とは、通常遊技から特別遊技に移行させる役である。本実施形態では、図4に示すように、特別役として、1BB(第1種ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス)が設けられている。
特別役(1BB、RB、SB)が入賞すると、それぞれ、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技(1BB遊技、RB遊技、SB遊技)に移行する。特別遊技は、特定の役(本実施形態では小役3A)が高確率で当選・入賞する遊技状態であり、出玉率が1を超えるように設定されていることで、遊技者にとって有利な遊技である。
さらに、本実施形態の1BBは、1BBA、1BBB、及び1BBCの3種類を有する。これらは図柄の組合せが異なるように設定されているとともに、別個の当選フラグ63a(後述)を有している。なお、1BBA〜1BBCのいずれが入賞した場合であっても、1BB遊技に移行する。
同様に、本実施形態のRBは、RBA、及びRBBの2種類を有する。これらは図柄の組合せが異なるように設定されているとともに、別個の当選フラグ63aを有している。なお、RBA又はRBBのいずれが入賞した場合であっても、RB遊技に移行する。
また、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役であり、本実施形態では、大別して、小役1、小役2、及び小役3を備えており、各小役ごとに図柄の組合せが異なるように設定されている。なお、小役3Aにおける「any」とは、任意の図柄を意味する。すなわち、小役3Aは、中リール31の「ベル」の図柄がいずれかの有効ライン(上段又は中段)に停止した時点で、左リール31及び右リール31の停止図柄にかかわらず、小役3Aの入賞が確定する。
さらにまた、小役1は、小役1Aと小役1Bとの2種類を備え、小役1Aに対応する図柄の組合せは4種類、小役1Bに対応する図柄の組合せは2種類設けられている。なお、これらは、図柄の組合せごとに当選フラグ63aが設けられているのではなく、小役1Aとして1個、小役1Bとして1個を備える。
さらに、小役3は、小役3A〜小役3Dの4種類を備えている。これら小役3A〜小役3Dは、それぞれ個別の当選フラグ63aを備える。
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数(本実施形態では3枚)を維持した再遊技が行えるようにした役である。本実施形態では、リプレイは、リプレイA〜リプレイGの7種類を備え、それぞれ個別の(リプレイとして7個の)当選フラグ63aを備える。
さらに、リプレイA、リプレイB、リプレイF、リプレイGに対応する図柄の組合せは、それぞれ1種類であるのに対し、リプレイC、リプレイD、及びリプレイEに対応する図柄の組合せは、それぞれ4種類設けられている。
さらにまた、図4において、各役の払出し枚数は、1本の有効ラインあたりの払出し枚数を意味する。すなわち、例えば小役3Aに対応する図柄の組合せがいずれか1本の有効ラインに停止したときは、メダル払出し枚数は4枚という意味である。したがって、小役3Aに対応する図柄の組合せが当該遊技で同時に3本の有効ラインに停止したときは、有効ライン1本あたりのメダル払出し枚数に有効ライン数を乗じた枚数が払い出されるので、この場合は12枚の払出しとなる。
具体的には、中リール31の停止時に、上段に「ベル」の図柄が停止したときは、図3中、有効ラインL1(1本)に小役3Aに対応する図柄の組合せが停止したこととなるので、4枚のメダルが払い出される。
これに対し、中リール31の停止時に、中段に「ベル」の図柄が停止したときは、図3中、有効ラインL2、L3及びL4の3本に小役3Aに対応する図柄の組合せが停止したこととなるので、4枚×3=12枚のメダルが払い出される。
上述した各役において、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
持ち越される役としては、特別役のうち、1BB及びRBが挙げられる。1BB又はRBに当選したときは、リール31の停止時に、1BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、1BB又はRBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
このように、1BB及びRBの当選は持ち越されるのに対し、1BB及びRB以外の役(SB、小役、及びリプレイ)は、持ち越されない。役の抽選において、1BB及びRB以外の役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役に当選した遊技では、その当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止(入賞)可能なようにリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
なお、1BB又はRBに当選していない遊技中(1BB又はRBの当選が持ち越されていない遊技中)を、「非内部中」という。また、当該遊技以前の遊技において1BB又はRBに当選しているが、当選した1BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技中(1BB又はRBの当選が持ち越されている遊技中)を「内部中」という。
遊技の開始時には、遊技者は、ベットスイッチ40を操作して予め貯留されたメダルを投入するか、又はメダル投入口43からメダルを投入し、スタートスイッチ41を操作(オン)する。スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段60に入力される。メイン制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、すべてのモータ32を駆動制御して、すべてのリール31を回転させるように制御する。このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓11内で上下方向に移動表示される。
そして、遊技者は、ストップスイッチ42を押すことで、そのストップスイッチ42に対応するリール31(例えば、左ストップスイッチ42に対応する左リール31)の回転を停止させる。ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段60に入力される。メイン制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を駆動制御して、そのモータ32に係るリール31の停止制御を行う。そして、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき(その役の入賞となったとき)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。
図1に示すように、メイン制御手段60は、以下の役抽選手段61等を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、メイン制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役、及びリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数は、例えば200n(ナノ)secで1カウントを行うカウンターが0〜65535の範囲を1サイクルとしてカウントし続ける乱数であり、スロットマシン10の電源が投入されている間は、乱数をカウントし続ける。
乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41が操作(オン)された時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する役抽選テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値が1BBAの当選領域に属する場合は、1BBAの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。図5及び図6は、本実施形態における役抽選テーブル62(62A〜62H)を示す図である。ここで、本実施形態では、メイン制御手段60によって制御される遊技状態であるメイン遊技状態を備えている。そして、役抽選テーブル62は、メイン遊技状態ごとに設けられている。役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
また、本実施形態では、メイン遊技状態として、非RT遊技、及びRT1遊技〜RT7遊技を備えている。非RT遊技、RT2遊技〜RT5遊技は、通常遊技(特別遊技以外の遊技)かつ非内部中遊技である。また、RT1遊技は、通常遊技かつ内部中遊技である。さらにまた、RT6遊技及びRT7遊技は、特別遊技である。特に、RT6遊技はRB遊技又はSB遊技であり、RT7遊技は1BB遊技である。
なお、「RT(リプレイタイム)遊技」とは、広義には、非RT遊技とリプレイの当選確率が異なる遊技状態であることを意味する。したがって、本実施形態では、RT1〜RT7遊技は、非RT遊技に対して、それぞれリプレイの当選確率が異なるように設定されている。非RT遊技とRT2遊技とでは、図5ではいずれもリプレイの当選確率の合算値が「1/1.4」に設定されているが、各リプレイの当選確率の具体的な振分けが異なっている。
なお、非RT遊技よりもリプレイの当選確率が高く設定された遊技状態を「RT遊技」と称する場合もある。
さらに、図5及び図6の役抽選テーブル62において、「+」とは、重複(同時)当選を意味する。例えば図5中、「小役3A+小役3B」とあるのは、小役3Aと小役3Bとが当該遊技で重複(同時)当選することを意味する。
また、図5及び図6では、リプレイの当選確率の合算値を示すとともに、各当選確率の振分け(倍率)を図示している。例えば、役抽選テーブル62Aにおいて、「リプレイA+リプレイB」の当選確率を「×4/32」と表示しているのは、「1/1.4×4/32」であることを意味している。
さらにまた、リプレイにおいて「重複A群」とは、リプレイAと他のリプレイ(リプレイB〜リプレイGのうち、少なくとも1つ)とが重複当選する場合である。同様に、「重複B群」とは、リプレイBと他のリプレイ(リプレイA、及びリプレイC〜リプレイGのうち、少なくとも1つ)とが重複当選する場合である。
さらに、「小役3A重複」とは、小役3Aと他の小役3(小役3B〜小役3Dのうち、少なくとも1つ)とが重複当選する場合である。
図5に示すように、役抽選テーブル62Aは非RT遊技で用いられ、役抽選テーブル62BはRT1遊技で用いられ、役抽選テーブル62CはRT2遊技で用いられ、役抽選テーブル62DはRT3遊技で用いられるものである。
なお、上述したように、RT1遊技は、内部中遊技である。また、後述するように、RT2遊技は、本実施形態の「Ex.(エキストラ)チャンス」中である場合がある。さらにまた、RT3遊技は、1BB遊技及びRB遊技の終了後に移行するメイン遊技状態である。さらに、非RT遊技は、Ex.チャンス中である場合がある。
さらに、図6に示すように、役抽選テーブル62EはRT4遊技で用いられ、役抽選テーブル62FはRT5遊技で用いられ、役抽選テーブル62GはRT6遊技で用いられ、役抽選テーブル62HはRT7遊技で用いられるものである。
なお、後述するように、RT4遊技は、本実施形態の「Ex.(エキストラ)タイム」に相当する。また、RT6遊技はRB遊技又はSB遊技に相当し、RT7遊技は1BB遊技に相当する。なお、いわゆる「通常時」に相当するのは、本実施形態では、RT5遊技及び非RT遊技である。
図5に示すように、役抽選テーブル62B(RT1遊技(内部中遊技))では、特別役は抽選されない。ただし、図5中、特別役と小役との重複当選は、役抽選テーブル62Bでは、小役の単独当選となる(図5中、「*」印)。例えば役抽選テーブル62Bにおいて、「1BBA+小役1A」は、小役1Aの単独当選(当選確率1/2000)となる。
さらにまた、小役1Bは、内部中遊技(役抽選テーブル62B)でのみ抽選される。したがって、小役1Bが入賞したときは、特別役の重複当選時か内部中かのいずれかの場合となるので、特別役の当選が確定することとなる。
さらに、小役3Aの単独当選は、役抽選テーブル62G(RT6遊技(RB遊技))及び役抽選テーブル62H(RT7遊技(1BB遊技))でのみ設けられている。
その他のメイン遊技状態では、小役3Aは、単独当選せず、小役3B〜小役3Dの少なくとも1つと重複当選する。
また、役抽選テーブル62Aでは、リプレイの当選確率の合算値は1/1.4に設定されている。さらに、リプレイの当選の中で、複数種類のリプレイの重複当選として、重複A群として6種類、重複B群として6種類設けられている。
さらにまた、役抽選テーブル62Bでは、リプレイの当選確率の合算値は1/6.0に設定されている。さらに、重複A群及び重複B群は、役抽選テーブル62Aと同様である(ただし、当選確率は異なる)。
また、役抽選テーブル62Cのリプレイの重複当選は、重複A群のみ設けられ、重複B群は設けられていない。さらにまた、役抽選テーブル62Dでは、リプレイAの単独当選のみが抽選され、重複A群及び重複B群は設けられていない。
さらに、図6中、役抽選テーブル62E〜62Hでは、役抽選テーブル62Dと同様に、リプレイAの単独当選のみが設けられ、重複A群及び重複B群は設けられていない。
また、役抽選テーブル62Gでは、小役3Aの単独当選についても抽選される。さらにまた、役抽選テーブル62Hでは、小役3Aの単独当選が設けられているが、小役3Aと他の小役3との重複当選については設けられていない。
さらに、役抽選テーブル62G及び62Hは、それぞれRB遊技中及び1BB遊技中に用いられるものであるので、特別役(単独当選及び小役との重複当選)については抽選されない。
なお、スロットマシン10では、出玉率を定めるための設定値が設けられており、複数の設定値(本実施形態では、設定1〜設定6の6段階)の中からいずれか1つの設定値が設定される。そして、設定値が高いほど、1BB及びRBの当選確率が高く設定されている。このため、図5及び図6で示した1BB及びRBの当選確率は、いずれか1つの設定値の当選確率の例示である。
説明を図1に戻す。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、当選役に対応するように、1BBA〜1BBC、RBA及びRBB、SB、小役1A及び小役1B、小役2、小役3A〜小役3D、リプレイA〜リプレイGの各当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。
例えば、非RT遊技中(役抽選テーブル62A)において小役1Aに単独当選したときは、小役1Aに係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままである。また、例えばリプレイの重複A群のうち、リプレイA、リプレイB、及びリプレイCに重複当選したときは、これら3つの当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役に係る当選フラグ63aはオフのままである。
さらにまた、上述したように、SB、小役及びリプレイの当選は持ち越されないので、当該遊技でSB、小役及びリプレイに当選し、これらの役の当選フラグ63aがオンにされても、当該遊技の終了時にその当選フラグ63aがオフにされる。
これに対し、1BB及びRBの当選は持ち越されるので、当該遊技で1BB又はRBに当選し、1BB又はRBに係る当選フラグ63aが一旦オンになったときは、その1BB又はRBが入賞するまでオンの状態が維持され、1BB又はRBが入賞した時点でオフにされる。
例えば、役抽選手段61で1BBA及び小役1Aに重複当選したときは、当該遊技では、1BBA及び小役1Aの2つの当選フラグ63aがオンにされる。そして、この遊技で1BBAが入賞しなかったときは、1BBAの当選フラグ63aのオンの状態は維持される。これに対し、当該遊技で小役1Aが入賞したか否かにかかわらず、当該遊技で小役1Aに係る当選フラグ63aはオフにされる。
そして、次遊技の内部中の遊技(RT1遊技)で、例えばリプレイAに単独当選したときは、すでにオンである1BBAに係る当選フラグ63aのほか、リプレイAの当選フラグ63aがオンにされる。そして、当該遊技の終了時に、1BBAが非入賞の場合は1BBAに係る当選フラグ63aのオンの状態が維持されるとともに、リプレイAの当選フラグ63aはオフにされる。
図1において、リール制御手段64は、リール31の回転開始命令を受けたとき、特に本実施形態ではスタートスイッチ41が操作されたときに、すべて(3つ)のリール31の回転を開始するように制御するものである。さらに、リール制御手段64は、役抽選手段61により役の抽選が行われた後、当該遊技における当選フラグ63aのオン/オフを参照して当選フラグ63aのオン/オフに対応する停止位置決定テーブル65を選択するとともに、ストップスイッチ42が操作されたときに、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングに基づいて、そのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
例えば、リール制御手段64は、少なくとも1つの当選フラグ63aがオンである遊技では、リール31の停止制御の範囲内において、当選役(当選フラグ63aがオンになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能にリール31を停止制御するとともに、当選役以外の役(当選フラグ63aがオフになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール31を停止制御する。
ここで、「リール31の停止制御の範囲内」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでのリール31の回転量(移動図柄数)の範囲内を意味し、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からの移動図柄数が4図柄以内(ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内)に設定されている。いいかえると、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでの時間は、190ms以内に設定されている。
これにより、ストップスイッチ42の操作を検知した瞬間の図柄から数えてリール31の停止制御の範囲内にある図柄のいずれかが有効ラインに停止させるべき図柄であるときは、ストップスイッチ42が操作されたときに、その図柄が有効ラインに停止するように制御されることとなる。
すなわち、役の当選時にストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選した役に係るその図柄が有効ラインに停止しないときには、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選した役に係る図柄ができる限り有効ラインに停止させるように制御するものである。
また逆に、ストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止してしまうときは、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように制御する。
さらに、リール制御手段64は、ストップスイッチ42の押し順(操作順番)を検出する押し順検出手段64aを備える。押し順検出手段64aは、遊技者によりストップスイッチ42が操作されたときに、左、中、及び右ストップスイッチ42のうち、いずれが操作されたかを検出するものである。押し順検出手段64aは、毎遊技、一律にストップスイッチ42の押し順を検出してもよいが、特に本実施形態では、小役3Aと他の小役3との重複当選時、及びリプレイの重複当選時(重複A群又は重複B群の中のいずれかに当選したとき)に、操作されたストップスイッチ42が、左、中又は右のいずれであるかを検出する。
ストップスイッチ42が操作されると、そのストップスイッチ42が操作された旨の信号が押し順検出手段64aに入力されるようになっている。この信号を判別することで、押し順検出手段64aは、どのストップスイッチ42が操作されたかを検出する。
停止位置決定テーブル65は、当選フラグ63aのオン/オフの状態ごと、すなわち役抽選手段61による役の抽選結果ごとに対応して設けられており、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置に対する、リール31の停止位置を定めたものである。そして、各停止位置決定テーブル65には、例えば0番の図柄(左リール31であれば「ベル」の図柄)が上段を通過する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、何図柄だけ移動制御して、何番の図柄を上段に停止させる、というように停止位置が定められている。
停止位置決定テーブル65は、以下の1BBAテーブル等を備える。
1BBAテーブルは、1BBAの当選フラグ63aのみがオンであるとき、すなわち当該遊技で1BBAに単独当選したとき、又は当該遊技以前に1BBAに当選し、かつ当該遊技で非当選であることを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、1BBAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、1BBA以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
また、1BBBテーブル、1BBCテーブル、RBAテーブル、RBBテーブルについても、1BBAテーブルと同様である。1BBBテーブル、1BBCテーブル、RBAテーブル、RBBテーブルは、それぞれ、1BBAテーブル中、「1BBA」を、「1BBB」、「RBA」、「RBB」と読み替えたものに相当する。
SBテーブルは、当該遊技でSBに当選したときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、SBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、SB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
ここで、SBに対応する図柄の組合せは、図4に示すように、「青チェリー」−「BAR」−「白チェリー」である。そして、左リール31の「青チェリー」、中リール31の「BAR」、及び右リール31の「白チェリー」は、それぞれ当該リール31に1図柄のみ設けられている。よって、SB当選時であっても、遊技者は、当該遊技でSBに当選していることが知らなければ、SBに対応する図柄を有効ラインに停止させることができない(入賞させることができない)可能性が高い。そして、SBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、SBテーブルは、SBこぼし目(SBに対応する図柄の組合せであり、SBを取りこぼしたときの特有の停止出目)を停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
図7は、SB当選時において、入賞時の図柄の組合せと、非入賞時のSBこぼし目とを示す図である。SBこぼし目としては、本実施形態では4つ設けられている。詳細は後述するが、左及び中リール31の「RP」の図柄は、常に、有効ラインに停止させることが可能となっている(PB(引込み率)=1)。また、右リール31の図柄は、「赤7」、「白7」、「BAR」、「赤チェリー」の4種類有するが、少なくとも1種類を、常に、有効ラインに停止させることが可能となっている。したがって、本実施形態では、SBこぼし目は、「PB=1」に設定されている。よって、SB当選時かつSB非入賞時は、常にSBこぼし目を有効ラインに停止させることができる。
小役1Aテーブルは、小役1A(のみ)の当選フラグ63aがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、小役1Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、小役1A以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
小役1Bテーブル、小役2テーブル、リプレイAテーブルについても、小役1Aテーブルと同様である。小役1Bテーブル、小役2テーブル、リプレイAテーブルは、それぞれ、小役1Aテーブル中、「小役1A」を、「小役1B」、「小役2」、「リプレイA」と読み替えたものに相当する。
小役3Aテーブルは、小役3A(のみ)の当選フラグ63aがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、小役3A以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
さらに、小役3Aテーブルは、後述する小役3Aと他の小役3との重複当選時と異なり、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置が定められている。
さらに、小役3Aテーブルでは、中リール31の停止時に、中段に「ベル」の図柄を停止させるように停止位置が定められている。これにより、小役3Aに対応する図柄の組合せである「any」−「ベル」−「any」は、左及び右リール31の停止位置にかからず、3本の有効ラインL2〜L4に停止することとなる。よって、メダル払出し枚数は12枚となる。
さらに本実施形態では、有効ラインL2〜L4のいずれかに、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを優先して停止させるように、左及び右リール31の停止位置が定められている。有効ラインL2〜L4のいずれかに「ベル」−「ベル」−「ベル」を停止させることで、遊技者に対し、小役3Aが入賞したことを容易に知らせることができるためである。
なお、後述する小役3重複当選テーブル1〜小役3重複当選テーブル5は、ストップスイッチ42の押し順によって小役3Aが入賞する有効ラインが異なるが、小役3Aテーブルについては、どのような押し順であっても、一律に、中リール31の停止時には中段に「ベル」の図柄が停止するように制御される。
小役3重複当選テーブル1は、小役3A及び小役3Bの当選フラグ63aがオンであるとき(小役3A+小役3Bの重複当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」であるときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL2〜L4に停止させる、すなわち中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる(12枚のメダルの払出しとなる)ようにリール31の停止位置を定めている。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」以外のときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させる、すなわち中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる(4枚のメダルの払出しとなる)ようにリール31の停止位置を定めている。
なお、小役3B〜小役3Dは、小役3Aとの重複当選させるために設けられた制御役としての役割を有するものであり、小役3Aと他の小役3との重複当選時に、小役3B〜小役3Dに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止することはない。ただし、例えば内部中遊技に限り、特別役当選確定演出の1つとして、これらの図柄の組合せを有効ラインに停止可能であるときは、停止させるようにしてもよい。
小役3重複当選テーブル2は、小役3A及び小役3Cの当選フラグ63aがオンであるとき(小役3A+小役3Cの重複当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」であるときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL2〜L4に停止させる(中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」以外のときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させる(中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
小役3重複当選テーブル3は、小役3A及び小役3Dの当選フラグ63aがオンであるとき(小役3A+小役3Dの重複当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」又は「中右左」であるとき(すなわち、最初に操作されたストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であるとき)は、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL2〜L4に停止させる(中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」又は「中右左」以外であるとき(すなわち、最初に操作されたストップスイッチ42が左又は右ストップスイッチ42であるとき)は、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させる(中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
小役3重複当選テーブル4は、小役3A、小役3B及び小役3Cの当選フラグ63aがオンであるとき(小役3A+小役3B+小役3Cの重複当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」であるときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL2〜L4に停止させる(中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」以外のときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させる(中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
小役3重複当選テーブル5は、小役3A、小役3B及び小役3Dの当選フラグ63aがオンであるとき(小役3A+小役3B+小役3Dの重複当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」であるときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL2〜L4に停止させる(中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」以外のときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させる(中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
なお、図2に示すように、すべてのリール31において、「ベル」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、常に、所望の位置に「ベル」の図柄を停止させることができる。よって、小役3Aの単独当選時又は他の小役3との重複当選時には、中リール31の停止時には、上段又は中段のいずれにも「ベル」の図柄を停止させることができる。
図8は、以上説明した、小役3Aと他の小役3との重複当選時に、ストップスイッチ42の押し順とメダル払出し枚数との関係を示す図である。図8中、「4」とは、4枚の払出し(中リール31停止時に、上段に「ベル」の図柄が停止)を意味し、「12」とは、12枚の払出し(中リール31停止時に、中段に「ベル」の図柄が停止)を示す。
なお、本実施形態では、小役3Aに対応する図柄の組合せは、「any」−「ベル」−「any」としているので、最初に中ストップスイッチ42が操作されたときは、その時点で中リール31の停止位置を決定しなければならない。このため、ストップスイッチ42の押し順として、「中左右」と「中右左」とを1つにし、小役3A+小役3Dの重複当選時には、最初に中ストップスイッチ42が操作されたときは、中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させている。
そして、このように制御する場合、最初に中ストップスイッチ42を操作したときが最も有利にならないにようにするために、図5及び図6に示すように、役抽選テーブル62A〜62Fにおいては、小役3A+小役3Dの重複当選確率を1/60に設定し、他の小役3の重複当選確率を1/30に設定している。これにより、毎遊技、最初に中ストップスイッチ42を操作しても、12枚払出しとなる小役3Aの入賞が多くなって遊技者に有利になることはない。
リプレイ重複当選テーブルA1は、重複A群のうち、リプレイA及びリプレイBの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」であるときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルA2は、重複A群のうち、リプレイA、リプレイB、及びリプレイCの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」であるときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルA3は、重複A群のうち、リプレイA、リプレイB、リプレイD及びリプレイEの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」であるときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルA4は、重複A群のうち、リプレイA、リプレイB及びリプレイFの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中右左」であるときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルA5は、重複A群のうち、リプレイA、リプレイB及びリプレイGの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」であるときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルA6は、重複A群のうち、リプレイA、リプレイB、リプレイF及びリプレイGの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」であるときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
なお、図2に示すように、すべてのリール31において、「RP」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、所望の有効ラインに「RP」の図柄を停止させることができる。よって、リール制御手段64は、常に、所望の有効ラインに、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。
さらに、図2に示すように、右リール31において「ベル」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。したがって、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、所望の有効ラインにリプレイBに対応する図柄の組合せを停止させることができる。
リプレイ重複当選テーブルB1は、重複B群のうち、リプレイB、リプレイC、リプレイD及びリプレイEの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」であるときはリプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」であるときはリプレイD又はリプレイEに対応する図柄の組合せ(いずれか1つ)を有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記2つ以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
なお、本実施形態では、リプレイD又はリプレイEの少なくとも一方の図柄を、常にいずれかの有効ラインに停止させることができるように、リール31の図柄が配列されている。
具体的には、左リール31については、「RP」の図柄を常に有効ラインに停止させることができる。また、中リール31については、「赤7」、「BAR」、「スイカ」又は「白チェリー」のいずれか1つを常に有効ラインに停止させることができる。さらにまた、右リール31については、「スイカ」又は「白チェリー」のいずれか1つを常に有効ラインに停止させることができる。
このことは、以下のリプレイ重複当選テーブルB2〜B6についても同様である。
リプレイ重複当選テーブルB2は、重複B群のうち、リプレイA、リプレイB、リプレイC、リプレイD及びリプレイEの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」であるときはリプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」であるときはリプレイD又はリプレイEに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記2つ以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルB3は、重複B群のうち、リプレイB、リプレイC、リプレイD、リプレイE及びリプレイFの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」であるときはリプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「中右左」であるときはリプレイD又はリプレイEに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記2つ以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルB4は、重複B群のうち、リプレイB、リプレイC、リプレイD、リプレイE及びリプレイGの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中右左」であるときはリプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」であるときはリプレイD又はリプレイEに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記2つ以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルB5は、重複B群のうち、リプレイA、リプレイB、リプレイC、リプレイD、リプレイE及びリプレイFの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」であるときはリプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」であるときはリプレイD又はリプレイEに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記2つ以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルB6は、重複B群のうち、リプレイA、リプレイB、リプレイC、リプレイD、リプレイE及びリプレイGの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」であるときはリプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」であるときはリプレイD又はリプレイEに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記2つ以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
図9は、以上説明した、リプレイの重複A群、重複B群の当選時におけるストップスイッチ42の押し順と、入賞役との関係を示す図である。図中、「A」、「B」、「C」、「D,E」は、それぞれ入賞役がリプレイA、リプレイB、リプレイC、リプレイD又はEであることを示している。
図9に示すように、リプレイの重複A群となった遊技では、いずれか1つのストップスイッチ42の押し順ではリプレイAが入賞し、他の5通りのストップスイッチ42の押し順ではリプレイBが入賞する。
すなわち、リプレイの重複A群となった遊技では、リプレイAの入賞率は1/6であり、リプレイBの入賞率は5/6である。
また、リプレイの重複B群となった遊技では、いずれか1つのストップスイッチ42の押し順ではリプレイCが入賞し、他の1つのストップスイッチ42の押し順ではリプレイD又はリプレイEが入賞し、残りの4通りのストップスイッチ42の押し順ではリプレイBが入賞する。
すなわち、リプレイの重複B群となった遊技では、リプレイCの入賞率は1/6、リプレイD又はリプレイEの入賞率は1/6、リプレイBの入賞率は4/6である。
なお、中リール31については、「赤7」、「BAR」、「スイカ」、「白チェリー」のうちいずれかの図柄が5図柄以内の間隔で配置されている。
したがって、リール制御手段64は、中リール31の停止時に、いずれかの有効ラインに、「赤7」、「BAR」、「スイカ」、「白チェリー」のうちいずれか1つを停止させることができる。したがって、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、所望の有効ラインにリプレイCに対応する図柄の組合せを停止させることができる。
同様に、右リール31については、「スイカ」又は「白チェリー」のうちいずれかの図柄が5図柄以内の間隔で配置されている。
したがって、リール制御手段64は、右リール31の停止時に、いずれかの有効ラインに、「スイカ」又は「白チェリー」のうちいずれか1つを停止させることができる。よって、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、所望の有効ラインにリプレイD又はリプレイEに対応する図柄の組合せを停止させることができる。
また、非当選テーブルは、すべての当選フラグ63aがオフであるときに用いられ、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
なお、内部中遊技において、小役又はリプレイの当選(単独当選時及び重複当選時)には、当該遊技で当選した小役又はリプレイの入賞が優先される停止位置決定テーブル65が用いられる。
例えば1BBAの内部中の遊技において小役1Bに単独当選したときは、まず、小役1Bに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、小役1Bに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、次に、1BBAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。さらに、1BBAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように制御する。
説明を図1に戻す。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
払出し手段67は、停止図柄判断手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判断され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時には、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数(3枚)を自動投入するように制御する。
また、払出し手段67は、役に対応する図柄の組合せが複数の有効ラインに同時に停止したときは、その有効ライン数分を乗じた枚数を払い出すように制御する。
また、小役3Aは、1本の有効ラインL1に停止するとき(中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄が停止したとき)と、3本の有効ラインL2、L3及びL4に同時に停止するとき(中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄が停止したとき)とを有する。前者の場合には、払出し枚数は、4枚×1(有効ライン数)=4枚であるが、後者の場合には、払出し枚数は、4枚×3(有効ライン数)=12枚となる。
特別遊技制御手段68は、特別遊技の開始、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了を制御するものである。
1BBA〜1BBCのいずれかに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、1BBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技から1BB遊技を開始するように制御する。
1BB遊技では、上述した役抽選テーブル62Hを用いて役の抽選が行われる。これにより、1BB遊技では、小役3Aの単独当選確率が高くなる。
また、本実施形態では、1BB遊技の終了条件として、1BB遊技中に払い出されたメダル枚数が260枚以上になったことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、1BB遊技では、メダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもって1BB遊技を終了するように制御する。なお、1BB遊技の終了後は、RT3遊技に移行する。
同様に、RBA又はRBBのいずれかに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、RBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からRB遊技を開始するように制御する。
RB遊技では、上述した役抽選テーブル62Gを用いて役の抽選が行われる。これにより、RB遊技では、小役3Aの単独当選、又は小役3Aと他の小役3との重複当選確率が高くなる。
また、本実施形態では、RB遊技の終了条件として、RB遊技中に払い出されたメダル枚数が40枚以上になったことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、RB遊技では、メダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもってRB遊技を終了するように制御する。なお、RB遊技の終了後は、RT3遊技に移行する。
さらにまた、SBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、SBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技の1遊技のみ、SB遊技を行うように制御する。
SB遊技では、上述した役抽選テーブル62Gを用いて役の抽選が行われる。そして、1遊技(当該遊技)終了時に、SB遊技を終了するように制御する。なお、SB遊技の終了後は、SB入賞前のメイン遊技状態に戻る。例えばRT5遊技中にSBが入賞したときは、次遊技でSB遊技が行われ、このSB遊技の終了後はRT5遊技に戻る。
また、上述したように、本実施形態では、メイン遊技状態として、非RT遊技、及びRT1遊技〜RT7遊技を備えている。そして、メイン遊技状態制御手段69は、メイン遊技状態間の移行を制御する。図10は、メイン遊技状態の移行を説明する図である。メイン遊技状態制御手段69は、所定遊技回数の消化や、入賞役等に基づいて、メイン遊技状態を移行するように制御する。
さらにまた、本実施形態では、メイン遊技状態に加えて、サブ制御手段80によって制御される遊技状態であるサブ遊技状態を備えている。
さらに、本実施形態では、サブ遊技状態として、通常時、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、及びEx.チャンスを備えている。サブ遊技状態は、役抽選手段61の抽選結果に応じてストップスイッチ42の押し順を報知することにより、メイン遊技状態が移行したり、メイン遊技状態が移行せずに滞在したりするように、誘導(遊技者に示唆)するものである。
ここで、本実施形態では、後述するサブ遊技状態制御手段83は、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、又はEx.チャンスの実行権利を付与するか否かの決定(抽選)を行う権利付与決定手段90を備える。そして、サブ遊技状態制御手段83は、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、及びEx.チャンスの実行権利に基づいて、サブ遊技状態の移行を制御する。
なお、サブ遊技状態における通常時とは、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、及びEx.チャンスのいずれの実行中でもなく、かつこれらの内部中(潜伏中)でもないときをいう。
本実施形態のメイン遊技状態の移行条件は、メイン遊技状態に応じて、遊技回数消化(RT5遊技又はRT4遊技)、特定停止出目(本実施形態ではSBこぼし目)の出現(RT3遊技)、特定のリプレイの入賞(非RT遊技又はRT2遊技)、1BB又はRBの当選(RT1遊技に移行)、1BB又はRBの入賞(RT6遊技又はRT7遊技に移行)、1BB遊技又はRB遊技の終了(RT3遊技に移行)に設定されている。
先ず、非内部中遊技であるRT3遊技、RT5遊技、非RT遊技、RT4遊技、RT2遊技では、いずれも1BB及びRBの抽選が行われ、これらのいずれかに当選し、当該遊技で当選した1BB又はRBが入賞しなかったときは、次遊技から、内部中遊技であるRT1遊技に移行する。
RT1遊技では、当選した1BB又はRBが入賞するまで継続される。当選したRBが入賞すると、RT6遊技であるRB遊技に移行する。また、当選した1BBが入賞すると、RT7遊技である1BB遊技に移行する。
RB遊技及び1BB遊技が終了すると、RT3遊技に移行する。RT3遊技では、SBに当選し、かつSBこぼし目が停止するまで継続される。
RT3遊技でSBこぼし目が停止すると、非RT遊技に移行する。
非RT遊技は、リプレイB、リプレイC、リプレイD又はリプレイEが入賞するまで継続される。非RT遊技でリプレイBが入賞すると、RT5遊技に移行する。また、非RT遊技でリプレイCが入賞すると、RT4遊技に移行する。さらにまた、非RT遊技でリプレイD又はリプレイEが入賞すると、RT2遊技に移行する。
RT4遊技は、15遊技を消化するまで継続され、15遊技消化後は非RT遊技に移行する。
また、RT2遊技では、SBこぼし目が停止するか、又はリプレイBが入賞するまで継続される。SBこぼし目が停止すると非RT遊技に移行し、リプレイBが入賞するとRT5遊技に移行する。
RT5遊技は、32遊技を消化するまで継続され、32遊技消化後は非RT遊技に移行する。
以上のようにして、メイン遊技状態制御手段69は、各メイン遊技状態(非RT遊技又はRT遊技)では、メイン遊技状態の移行条件を満たすか否かを判断し、メイン遊技状態の移行条件を満たすと判断したときは、それぞれ所定のメイン遊技状態に移行するように制御する。
また、メイン制御手段60は、サブ制御手段80に対し、各種の情報(コマンド)を送信するように制御する。送信される情報としては、メダルが投入された旨の情報、スタートスイッチ41が操作された旨の情報、役の抽選結果(当選役)の情報、リール31の回転が開始された旨の情報、ストップスイッチ42が操作されたかの情報、リール31が停止した旨の情報、各リール31の停止位置(有効ラインに停止した図柄)の情報、入賞役の情報、メダルの払出しの情報、メイン遊技状態の情報等が挙げられる。
説明を図1に戻す。
図1において、サブ制御手段80は、演出出力制御手段81等を備える。
演出出力制御手段81は、上述したランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力を制御するものである。
演出出力制御手段81は、遊技ごとに、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって演出を選択し、出力する。
演出には、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
また、サブ制御手段80は、押し順報知手段82を備える。
本実施形態では、押し順報知の対象として、上述した小役3Aと他の小役3との重複当選時、リプレイの重複A群又は重複B群のいずれかの当選時が挙げられる。
例えば、押し順報知手段82は、小役3Aの重複当選時にストップスイッチ42の押し順を報知するときは、12枚の払出しとなる押し順を報知する。具体的には、図8に示すように、「小役3A+小役3C」の重複当選時には、画像表示装置23で、「左右中」、あるいは「132」等のような報知を行う。また、「小役3A+小役3D」の重複当選時には、画像表示装置23で、「中左右」又は「中右左」(例えば、抽選で決定した任意の一方)を報知する。
さらにまた、押し順報知手段82は、非RT遊技でEx.タイムの実行権利(RT4遊技へ移行する権利)を有するときには、リプレイの重複A群の当選時にはリプレイAを入賞させるための押し順を報知し、リプレイの重複B群の当選時にはリプレイCを入賞させるための押し順を報知する。
さらに、押し順報知手段82は、非RT遊技又はRT2遊技中のEx.チャンス中は、リプレイの重複A群の当選時にはリプレイAを入賞させるための押し順を報知し、リプレイの重複B群の当選時(非RT遊技の場合)にはリプレイD又はリプレイEを入賞させるための押し順を報知し、小役3Aの重複当選時は、上述したように12枚の払出しとなる押し順を報知する。
なお、押し順報知手段82によるストップスイッチ42の押し順(遊技者にとって有利なリール停止態様(入賞役等)となるための押し順)を報知する遊技は、「AT(アシストタイム)遊技」と称される。
さらにまた、サブ制御手段80は、サブ遊技状態制御手段83を備える。
サブ遊技状態制御手段83は、メイン制御手段60から送信されてくる役抽選手段61の役抽選結果に基づいて、本実施形態におけるEx.タイム、及びEx.チャンスの実行権利を付与するか否かの決定(抽選)、Ex.チャンスの遊技回数(加算遊技回数の決定を含む)の決定、Ex.チャンスの遊技回数のカウント等を制御するものである。
図1に示すように、本実施形態では、サブ遊技状態制御手段83は、遊技回数カウント手段84、遊技回数加算手段85、遊技回数減算手段86、初期値決定手段87、権利付与決定手段90、報知手段91、及び上乗せ抽選手段92を備える。
上述のように、RT5遊技は、1BB又はRBに当選又は入賞した場合を除き、32遊技を消化するまで継続される。そして、32遊技消化後は、非RT遊技に移行し、この非RT遊技でリプレイBが入賞すると、再度、RT5遊技に戻るように制御される。このため、本実施形態では、いわゆる通常時であって、Ex.タイムやEx.チャンス以外のときは、非RT遊技とRT5遊技との間を行き来する確率が最も高く(非RT遊技とRT5遊技の滞在率が最も高く)なるように設定されている。
すなわち、メイン遊技状態が非RT遊技とRT5遊技との間を行き来するように、ストップスイッチ42の押し順の報知が行われないのが、サブ遊技状態における通常時である。
非RT遊技では、図5に示したように、リプレイの重複A群及び重複B群の抽選が行われる。
リプレイの重複A群の合算した当選確率は、
1/1.4×24/32≒54/100
となり、ほぼ2ゲームに1回の割合で当選する。
そして、リプレイの重複A群に当選した場合において、リプレイAを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を知らなければ(押し順が報知されなければ)、上述したように、1/6の確率でリプレイAが入賞し、5/6の確率でリプレイBが入賞する。
したがって、非RT遊技中において、リプレイの重複A群に基づいてリプレイBが入賞する確率は、
1/1.4×24/32×5/6≒45/100
となる。
また、非RT遊技において、リプレイの重複B群の合算した当選確率は、
1/1.4×6/32≒14/100
となる。
そして、リプレイの重複B群に当選した場合において、リプレイC〜リプレイEを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を知らなければ(押し順が報知されなければ)、上述したように、4/6の確率でリプレイBが入賞する。
したがって、非RT遊技中において、リプレイの重複B群に基づいてリプレイBが入賞する確率は、
1/1.4×6/32×4/6≒9/100
となる。
以上より、非RT遊技においてリプレイBが入賞する確率は、
45/100+9/100=54/100
となる。
一方、非RT遊技において、リプレイの重複B群に当選し、リプレイCが入賞するとRT4遊技に移行し、リプレイD又はリプレイEが入賞するとRT2遊技に移行する。
非RT遊技において、リプレイCを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を知らないとき(押し順が報知されないとき)は、リプレイCが入賞してRT4遊技に移行する確率は、
1/1.4×6/32×1/6≒2/100
となる。
非RT遊技において、リプレイD又はリプレイEを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を知らないとき(押し順が報知されないとき)に、リプレイD又はリプレイEが入賞してRT2遊技に移行する確率も、上記と同様に「2/100」となる。
以上より、非RT遊技中に、ストップスイッチ42の押し順を知らないとき(押し順が報知されないとき)は、毎遊技、約54/100の確率でリプレイBが入賞し、約2/100の確率でリプレイCが入賞し、約2/100の確率でリプレイD又はリプレイEが入賞することとなる。
したがって、非RT遊技中にストップスイッチ42の押し順を知らないとき(押し順が報知されないとき)は、稀にRT2遊技又はRT4遊技に移行する場合もあるが、ほとんどは、リプレイBが入賞してRT5遊技に移行する。
なお、非RT遊技から偶然にRT4遊技に移行したときであっても、15遊技間、RT4遊技が実行され、15遊技消化後は、再度、非RT遊技に戻る。そして、後述するEx.タイムの実行権利を有さないでRT4遊技に移行したときは、そのRT4遊技では、Ex.チャンスの実行権利を付与するか否かの決定(抽選)も行われない。
また、非RT遊技から、後述するEx.チャンスの実行権利を有さないで偶然にRT2遊技に移行したときは、ストップスイッチ42の押し順は報知されない。
ここで、図5に示すように、RT2遊技中は、リプレイの重複A群の抽選が行われる。そして、リプレイAを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順が報知されないときは、リプレイBが入賞する確率は、図5より、
1/1.4×6/32×5/6≒11/100
となる。
したがって、いずれは、リプレイBが入賞してRT5遊技に移行することとなる。
権利付与決定手段90は、RT5遊技及び非RT遊技では、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、又はEx.チャンスの実行権利を付与するか否かの決定(抽選)を行う。
本実施形態では、権利付与決定手段90は、RT5遊技中又は非RT遊技中に、
1)リプレイAが3遊技連続で入賞したとき(以下、適宜、リプレイAがN遊技連続で入賞することを、「リプレイAのN連」と称する。)、
2)小役1Aが当選したとき、
3)小役2が当選したとき
に、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、又はEx.チャンスの実行権利を付与するか否かの決定を行う。
図11は、RT5遊技の1遊技目〜27遊技目でリプレイA3連時、小役1A当選時、小役2当選時における設定値ごとのEx.タイム、スーパーEx.タイム、又はEx.チャンスの当選確率を示す図である。
権利付与決定手段90は、RT5遊技の1遊技目〜27遊技目で、リプレイA3連時、小役1A当選時、小役2当選時には、この当選確率に従い、ソフトウエア乱数を用いて抽選を行う。
図11に示すように、本実施形態では、リプレイA3連時には、非当選となる場合はなく、常に、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、又はEx.チャンスのいずれかに当選するように設定されている。なお、これに限らず、非当選となる場合を有するように設定してもよいのはもちろんである。
また、小役1A当選時と小役2当選時とを比較すると、小役1A当選時の方がEx.タイム、スーパーEx.タイム、又はEx.チャンスのいずれかに当選する確率が高く設定されている。
また、図11で示したリプレイA3連の終了時は、RT5遊技の27遊技目までに限られる。例えば、RT5遊技において、25遊技目〜27遊技目の3遊技で連続してリプレイAが入賞したときは、図11の上段に示す当選確率に従って抽選が行われる。
これに対し、以下の1)〜4)の場合には、図12の上段に示す当選確率に従って抽選を行うように制御する。
1)RT5遊技のリプレイAの最初の入賞は27遊技目までであったが、28遊技目以降でリプレイA3連が終了したとき(例えば、RT5遊技の26〜28遊技目でリプレイAが3連したとき)、
2)RT5遊技のリプレイAの最初の入賞が28遊技以降であったとき(例えば、RT5遊技の29〜31遊技目でリプレイAが3連したとき)、
3)RT5遊技と非RT遊技とをまたいでリプレイAが3連したとき(例えば、RT5遊技の31〜32遊技目、及び非RT遊技の1遊技目でリプレイAが3連したとき)、
4)非RT遊技中にリプレイAが3連したとき(例えば、非RT遊技の1〜3遊技目でリプレイAが3連したとき)
なお、非RT遊技中のリプレイAの3連には、リプレイAの単独当選時の入賞に限らず、リプレイの重複A群となり、かつリプレイAが入賞した場合も含まれる。
本実施形態では、後述するように、スーパーEx.タイムは、RT5遊技の30〜32遊技目の3遊技で行われる。このため、この遊技間にかかるときにリプレイAが3連してもスーパーEx.タイムを実行することができない。また、RT5遊技の30遊技目直前にリプレイAが3連しても、演出等の都合上、直ちにスーパーEx.タイムに切り替えることはできない。よって、この場合には、権利付与決定手段90は、スーパーEx.タイムには当選させずに、Ex.タイム又はEx.チャンスのみに当選するように抽選を行う(図12参照)。
また、権利付与決定手段90は、リプレイAに3遊技連続で当選したときは、次遊技の役抽選手段61の抽選結果を待って、Ex.タイム等の抽選を行うように制御する。そして、次遊技でリプレイAに当選しなかったときは、図11の「リプレイA・3連時」の当選確率に従って抽選を行う。これに対し、次遊技でさらにリプレイAに当選・入賞したときは、リプレイAが4遊技連続で入賞したこととなる。この場合は、図12の「リプレイA・4連以上時」に示す確率でEx.タイム等の抽選を行う。特に本実施形態では、リプレイA・4連以上時は、Ex.タイム又はスーパーEx.タイムに当選することはなく(かつ、非当選となることもなく)、常に(100%の確率で)Ex.チャンスの実行権利を付与することに決定する。
なお、リプレイAに4連したときは、スーパーEx.タイムに当選することはないので、リプレイA4連時の遊技がRT5遊技の27遊技までであるか、又は28遊技目以降又は非RT遊技であるかにかかわらず、Ex.チャンスの実行権利を付与するように決定する。
また、本実施形態では、小役1A当選時や小役2当選時には、図11に示す当選確率で抽選を行うようにしたが、これに限らず、リプレイAと同様に、小役1Aの2連時、小役2の2連時には、図12の「リプレイA・4連以上時」と同様に、常にEx.チャンスの実行権利を付与するように決定してもよい。
また、小役1A又は小役2当選時の遊技が、RT5遊技の28遊技目以降又は非RT遊技中であるときは、上記と同様に、スーパーEx.タイムを実行することができないので、権利付与決定手段90は、Ex.タイム又はEx.チャンスのみに当選するように抽選を行う。
図13は、RT5遊技の28遊技目以降又は非RT遊技中における小役1A又は小役2当選時のEx.タイム又はEx.チャンスの当選確率を示す図である。
以上の抽選において、先ず、Ex.タイムに当選すると、Ex.タイムの実行権利(RT4遊技へ移行する権利)が付与される。この場合、RT5遊技から非RT遊技に移行した後、リプレイの重複A群となったときは、リプレイAを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順が報知される。これにより、遊技者は、その報知に従うことで、リプレイAを入賞させることができる。よって、リプレイの重複A群に当選しても、非RT遊技を維持できる。すなわち、非RT遊技中にリプレイの重複A群となり、リプレイBが入賞してしまうと、RT5遊技に移行してしまうためである。
さらに、Ex.タイムの実行権利が付与された後の非RT遊技では、リプレイの重複B群となったときは、リプレイCを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順が報知される。これにより、遊技者は、その報知に従うことで、リプレイCを入賞させることができる。よって、RT4遊技、すなわちEx.タイムに移行することができる。また、リプレイCを入賞させることで、結果としてリプレイBの入賞を回避できるので、RT5遊技に移行してしまうことを防止することができる。
上述のように、本実施形態では、Ex.タイムに当選したときは、Ex.タイムの実行権利が付与され、非RT遊技中のリプレイの重複A群となったときにリプレイAを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順が報知される。
すなわち、非RT遊技で、リプレイの重複A群となったときは、リプレイAを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を報知することにより、メイン遊技状態が移行せずに非RT遊技に滞在するように誘導する。また、非RT遊技で、リプレイの重複B群となったときは、リプレイCを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を報知することにより、メイン遊技状態がRT4遊技に移行するように誘導する。
これに対し、リプレイA3連がRT5遊技と非RT遊技とをまたいだり、あるいは非RT遊技中にEx.タイムの実行権利を獲得した場合において、その後の非RT遊技でリプレイの重複B群となったときは、リプレイCを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順が報知される。これに対し、リプレイの重複A群となったときはストップスイッチ42の押し順は報知しないように制御する。
よって、この場合には、既にEx.タイムの実行権利を獲得していても、RT4遊技に移行する前にリプレイの重複A群となり、リプレイBが入賞してRT5遊技に移行する場合がある。この場合は、RT5遊技の32遊技を消化してから再度非RT遊技に移行すれば、この非RT遊技では、リプレイの重複A群の当選時にはリプレイAを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を報知し、リプレイの重複B群の当選時にはリプレイCを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を報知する。
したがって、Ex.タイムの実行権利の獲得後、RT5遊技に移行したときは、そのRT5遊技中は、いわゆるEx.タイムの内部中(潜伏中)となる。
また、RT5遊技中にEx.タイムやスーパーEx.タイムの実行権利を獲得したときも、そのRT5遊技中(Ex.タイムの実行権利の獲得から非RT遊技へ移行するまでの期間、又はスーパーEx.タイムの実行権利の獲得からスーパーEx.タイムが実行(開始)されるまでの期間)は、Ex.タイムやスーパーEx.タイムの内部中(潜伏中)となる。
RT4遊技に移行すると、1遊技目から、Ex.タイムが開始される。また、RT4遊技は、15遊技行われるとともに、Ex.チャンスの実行権利(RT2遊技へ移行する権利)を獲得するための遊技期間である。そして、RT4遊技から非RT遊技に移行すると、Ex.タイムは終了する。すなわち、本実施形態では、メイン遊技状態がRT4遊技中のときは、サブ遊技状態がEx.タイム中となる。
権利付与決定手段90は、Ex.タイム(RT4遊技)中に、リプレイAが4連するか、又はいずれかの役の入賞回数が7回以上となったときは、Ex.チャンスの実行権利を付与するように制御する。
したがって、例えばRT4遊技に移行後(Ex.タイムの開始後)、1〜3遊技目でリプレイAが3連したが、次遊技(4遊技目)で役の非当選(非入賞)となったときは、5遊技目以降で改めてリプレイAが4連する必要がある。ただし、リプレイAが単発、2連又は3連で終了しても、15遊技間で7回、いずれかの役が当選すればよいので、例えば、リプレイA2連→役非入賞→リプレイA3連→役非入賞→リプレイA入賞→役非入賞→リプレイA入賞となった場合でも、役の当選回数7回という条件を満たす。
また、当選役についてはリプレイAに限定されないので、小役1Aや小役2等の当選であっても7回のカウント対象となる。
また、Ex.タイム中に、リプレイAが4連した後は、次遊技もまたリプレイAが入賞するか否かが判断される。Ex.タイム中にリプレイAが4連すればEx.チャンスの実行権利は確定するが、5連(又はそれ以上)したときは、後述するように、さらに遊技者にとって有利となる。
さらにまた、リプレイAが4連以上した後、リプレイAの連続入賞が途切れたときは、それ以降は、リプレイAの連続入賞があってもカウントされない。
さらに、リプレイAが4連したとき等、Ex.チャンスの実行権利を付与した後、小役1A又は小役2に当選したか否かについては判断される。そして、Ex.チャンスの実行権利を付与した後に小役1A又は小役2に当選したときは、後述するように、遊技者にとってさらに有利となる。
RT4遊技は、15遊技まで継続され、15遊技消化後は非RT遊技に移行する。そうすると、Ex.タイムは終了する。
そして、Ex.タイム中にEx.チャンスの実行権利を獲得できなったときは、非RT遊技に移行しても、ストップスイッチ42の押し順は報知されない。すなわち、上述した通常時と同様に、RT5遊技から非RT遊技に移行した場合と同じである。
よって、この場合には、非RT遊技に移行しても、ほとんどの場合はリプレイBが入賞し、RT5遊技に移行する。
これに対し、Ex.タイム中にEx.チャンスの実行権利を獲得したときは、非RT遊技に移行すると、その非RT遊技から、Ex.チャンスが開始される。すなわち、非RT遊技と、その後に移行するRT2遊技とでEx.チャンスが実行される(Ex.チャンスの遊技回数は、非RT遊技とRT2遊技とを合算した遊技回数となる)。
なお、非RT遊技とRT2遊技とでは、図5に示すように、役の当選確率(リプレイについては合算値)は同一に設定されている。すなわち、出玉率が同一に設定されている。よって、ストップスイッチ42の押し順について同一の報知が行われれば(ただし、非RT遊技中は、リプレイの重複B群当選時も報知)、出玉率に変化はないため、遊技者から見れば、非RT遊技又はRT2遊技のいずれに滞在していても、Ex.チャンス中であれば損得はない。
Ex.チャンス中の非RT遊技では、リプレイの重複A群、重複B群、及び小役3A重複当選時に、ストップスイッチ42の押し順が報知される。
また、Ex.チャンス中のRT2遊技では、リプレイの重複A群、及び小役3A重複当選時に、ストップスイッチ42の押し順が報知される。
よって、Ex.チャンス中は、リプレイの重複A群に当選したときに、リプレイAを入賞させ、リプレイBの入賞を回避できるので、RT5遊技に移行してしまう(Ex.チャンスのパンク)を回避することができる。
また、非RT遊技のEx.チャンス中は、リプレイの重複A群に当選したときは上記と同様であり、さらに、リプレイの重複B群に当選したときに、リプレイD又はリプレイEを入賞させる(よって、RT2遊技に移行する)ことができ、上記と同様にリプレイBの入賞を回避できる。
さらにまた、Ex.チャンス中は、非RT遊技及びRT2遊技のいずれも、小役3Aの重複当選時は、12枚の払出しとなる押し順が報知される。
ここで、Ex.チャンス中でないときは、小役3Aの重複当選時に、12枚の払出しとなるストップスイッチ42の押し順が報知されない(遊技者はわからない)ので、1/6の確率で12枚の払出しとなるが、5/6の確率で4枚の払出しとなる。
これに対し、Ex.チャンス中は、小役3Aの重複当選時には、常に、12枚の払出しとなるストップスイッチ42の押し順が遊技者に報知される。したがって、遊技者は、その報知に従ってストップスイッチ42を操作すれば、12枚の払出しを得ることができる。さらに、RT2遊技では、リプレイの当選確率が1/1.4と高確率である。よって、Ex.チャンス中は、報知に従うことで出玉率が1を越え、メダルを増加させることができる。
すなわち、非RT遊技及びRT2遊技のいずれにおいても、リプレイの重複A群となったときは、リプレイAを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を報知することにより、メイン遊技状態が移行せずに非RT遊技又はRT2遊技に滞在するように誘導する。また、非RT遊技で、リプレイの重複B群となったときは、リプレイD又はリプレイEを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を報知することにより、メイン遊技状態がRT2遊技に移行するように誘導する。さらにまた、非RT遊技及びRT2遊技のいずれにおいても、小役3Aの重複当選時は、12枚の払出しとなるストップスイッチ42の押し順を報知する。そして、このような報知が行われるのが、サブ遊技状態におけるEx.チャンスである。
また、Ex.チャンスは、Ex.チャンスの残り遊技回数が0になったとき、又はEx.チャンスの残り遊技回数が0にならなくてもリプレイBが入賞することによりRT5遊技に移行したときに終了する。また、Ex.チャンスの終了時にEx.チャンスの残り遊技回数が0でないときは、未消化のEx.チャンスの残り遊技回数はクリアされる。すなわち、遊技回数カウント手段84のカウント値が0にされる。
なお、Ex.タイム(RT4遊技)中に、Ex.チャンスの実行権利を獲得した後は、その後のRT4遊技中に小役3Aに重複当選したときに、12枚の払出しとなる押し順を報知するようにしてもよい。
次に、RT5遊技でスーパーEx.タイムに当選したときについて説明する。
サブ遊技状態制御手段83は、RT5遊技でスーパーEx.タイムに当選したときは、RT5遊技の残り3遊技(すなわち、RT5遊技の30〜32遊技)で、スーパーEx.タイムを実行する。そして、この3遊技間の最低1回で、いずれかの役(いずれも役でも可)に当選したときは、権利付与決定手段90は、Ex.チャンスの実行権利を付与する。
なお、後述するように、役の当選回数が2回、さらに3回であったときは、権利付与決定手段90は、より有利なEx.チャンスの実行権利を付与する。
RT5遊技のスーパーEx.タイムでEx.チャンスの実行権利を獲得して非RT遊技に移行すると、上述したEx.タイム(RT4遊技)中にEx.チャンスの実行権利を獲得して非RT遊技に移行したときと同様に、その非RT遊技から、Ex.チャンスが開始される。すなわち、非RT遊技と、その後に移行するRT2遊技とでEx.チャンスが実行される。よって、Ex.チャンスの遊技回数は、非RT遊技とRT2遊技とを合算した遊技回数となる。
これに対し、スーパーEx.タイムの3遊技中に、1回も役に当選しなかったときは、Ex.チャンスの実行権利は獲得できない。よって、この場合には、通常時のRT5遊技から非RT遊技に移行したときと同様に、RT5遊技(スーパーEx.タイム)を終了して非RT遊技に移行しても、この非RT遊技ではストップスイッチ42の押し順は報知されない。したがって、いずれは、非RT遊技からRT5遊技に移行する。
続いて、Ex.チャンスの遊技回数について説明する。
上述したように、サブ遊技状態制御手段83は、遊技回数カウント手段84、遊技回数加算手段85、遊技回数減算手段86、初期値決定手段87、権利付与決定手段90、報知手段91、及び上乗せ抽選手段92を備える。
初期値決定手段87は、Ex.チャンス(特定遊技状態)の実行権利が付与されたときに、Ex.チャンスの遊技回数の初期値を決定するものである。
なお、権利付与決定手段90によりEx.チャンスの実行権利が付与されると、その後、サブ遊技状態がEx.チャンスに移行する。このため、Ex.チャンスの実行権利が付与されたときとは、Ex.チャンスに移行することに決定したときを意味する。
また、遊技回数カウント手段84は、Ex.チャンスの遊技回数をカウントするものである。
さらにまた、遊技回数加算手段85は、Ex.チャンスの遊技回数の初期値が決定されたときに、決定された遊技回数の初期値を遊技回数カウント手段84のカウント値に設定(セット)するものである。
さらに、遊技回数減算手段86は、Ex.チャンスの実行中に、遊技が1回行われるごとに、遊技回数カウント手段84のカウント値を1ずつ減算するものである。
すなわち、初期値決定手段87によりEx.チャンスの遊技回数の初期値が決定されると、決定された遊技回数の初期値が遊技回数カウント手段84のカウント値に設定される。また、Ex.チャンスの遊技が1回行われるごとに、遊技回数カウント手段84のカウント値が1ずつ減算される。そして、遊技回数カウント手段84のカウント値が0になると、Ex.チャンスが終了する。このため、遊技回数カウント手段84のカウント値は、Ex.チャンスの残り遊技回数を示すものとなる。
図14は、Ex.タイムでリプレイA4連時若しくは役の当選回数が7回となったとき、又はRT5遊技若しくは非RT遊技でのEx.チャンス当選時における、Ex.チャンスの遊技回数とその当選確率を示す図である。
本実施形態のEx.チャンスでは、小チャンス、中チャンス、及び大チャンスの少なくとも1つが少なくとも1回実行される。これらの小チャンス、中チャンス、及び大チャンスは、いずれも非RT遊技又はRT2遊技中に実行されるEx.チャンス中の遊技であり、役の当選確率やストップスイッチ42の報知は同一である。
図14に示すように、小チャンスの遊技回数は「25」、中チャンスの遊技回数は「50」、大チャンスの遊技回数は「100」と定められている。
そして、Ex.チャンスの実行権利の獲得時に、初期値決定手段87は、小チャンス、中チャンス、大チャンスの各実行回数(初期値)を抽選で決定する。本実施形態では、図14に示すように、遊技回数の当選パターンとして、当選番号「01」〜「18」の18種類を備える。
例えば図14中、当選番号「12」は、小チャンス=2(25遊技×2回)、中チャンス=2(50遊技×2回)、大チャンス=1(100遊技×1回)に設定されていることを意味する。
また、本実施形態では、遊技回数カウント手段84として、小チャンス、中チャンス、及び大チャンスのそれぞれに対応して、小チャンス遊技回数カウント手段84a、中チャンス遊技回数カウント手段84b、及び大チャンス遊技回数カウント手段84cを備える。
例えば、初期値決定手段87により、小チャンス=2(25遊技×2回)、中チャンス=2(50遊技×2回)、大チャンス=1(100遊技×1回)とする旨が決定されたとする。そうすると、遊技回数加算手段85は、小チャンス遊技回数カウント手段84aのカウント値に50を、中チャンス遊技回数カウント手段84bのカウント値に100を、大チャンス遊技回数カウント手段84cのカウント値に100を、それぞれセットする。
なお、図14の例では、当選番号「01」〜「18」までの18種類を設けているが、これに限らず、これより少なくてもよく、あるいはさらに多くのパターン(例えば、小チャンス=3、中チャンス=0、大チャンス=3、等)を設けてもよい。
また、本実施形態では、小チャンス→中チャンス→大チャンスの順に出力していくとともに、Ex.チャンスの遊技回数を消化していく。
さらに、遊技回数減算手段86は、小チャンスの実行中に、遊技が1回行われるごとに、小チャンス遊技回数カウント手段84aのカウント値を1ずつ減算する。同様に、遊技回数減算手段86は、中チャンスの実行中に、遊技が1回行われるごとに、中チャンス遊技回数カウント手段84bのカウント値を1ずつ減算し、また、大チャンスの実行中に、遊技が1回行われるごとに、大チャンス遊技回数カウント手段84cのカウント値を1ずつ減算する。
そして、小チャンス遊技回数カウント手段84a、中チャンス遊技回数カウント手段84b、及び大チャンス遊技回数カウント手段84cのすべてのカウント値が0になると、Ex.チャンスが終了して、押し順報知手段82によるストップスイッチ42の押し順の報知が終了する。
また、Ex.チャンス中に、1BBが入賞して、1BB遊技へ移行するか、又はRBが入賞して、RB遊技へ移行すると、Ex.チャンスが一旦中断される。さらに、Ex.チャンスが中断されている間は、遊技が行われても、遊技回数減算手段86は、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値を減算しない。そして、1BB遊技が終了し、RT3遊技を経て、非RT遊技まで移行してくると、中断されていたEx.チャンスが再開される。特別役(1BB又はRB)の入賞ではなく、内部中遊技(1BB又はRBの当選が持ち越されている遊技/RT1遊技)に移行した際に、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値の減算を中断するようにしてもよい。
なお、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値の合計値が1以上(0ではない)であれば、Ex.チャンス実行中か、Ex.チャンス中断中か、又はEx.チャンス内部中を意味する。また、Ex.チャンス内部中とは、Ex.チャンスの実行権利を有するものの、Ex.チャンスが開始される前の状態であることを意味する。
また、出力の順序は、小チャンス→中チャンス→大チャンスの順に限らず、小チャンス、中チャンス、及び大チャンスの出力順を抽選等で決定してランダムに消化してもよい。例えば、当選番号「12」の当選時は、小チャンス→大チャンス→中チャンス→小チャンス→中チャンスとしてもよい。
例えば当選番号「12」に当選し、小チャンス→中チャンス→大チャンスの順に演出を出力していくときは、最初に小チャンスを実行する旨を演出で出力し、画像表示装置23には、ストップスイッチ42の押し順を報知する遊技回数として「残り25」と表示する。そして、その遊技回数が「残り0」となったとき又はそれより少し前の遊技で、その後に小チャンス、中チャンス、又は大チャンスのいずれかが残っているかの期待感演出を出力し、残っているときは、例えば「小チャンス!」と報知して、再度、25遊技の小チャンスを実行する。
なお、例えば当選番号「12」に当選したときは、Ex.チャンスの遊技回数の総数は、「250」であるが、最初からEx.チャンスの遊技回数の総数のみを抽選で決定してもよく、小チャンス、中チャンス、又は大チャンスと分けることなくEx.チャンスを消化するようにしてもよい。さらに、この場合には、Ex.チャンスの途中又は終了時に、次遊技以降もEx.チャンスが継続されるか否かの期待感演出を出力してもよい。
また、図15は、Ex.タイム中にリプレイAに5連したときのEx.チャンスの遊技回数とその当選確率を示す図である。Ex.タイムでリプレイAに4連した時点でEx.チャンスが確定し、図14に示す当選確率でEx.チャンスの遊技回数が決定されるが、Ex.タイムでリプレイAに5連したときは、図15に示す当選確率で、すなわちより有利な確率で(より長い遊技回数が選択されやすいように)抽選を行う。
なお、実施形態のEx.タイム中では、リプレイA5連までを例示したが、リプレイAの連続入賞(連チャン)が終了するまでその遊技回数をカウントし、リプレイAが6連、7連、・・となるにしたがって、より有利な遊技回数が選択されるようにしてもよい。例えば、Ex.チャンスの遊技回数の最大値(初期値)を「500」に設定したとき、Ex.タイム中にリプレイAに10連したときは、小チャンス=0、中チャンス=0、大チャンス=5(100遊技×5回)等に設定することが挙げられる。
さらにまた、リプレイAが5連した際には、5連以上するごとに、一定遊技回数の加算を行うようにしてもよく、また、後述する加算抽選手段88により加算抽選を行うようにしてもよい。あるいは、リプレイAが連続入賞するごとに、加算抽選の当選確率が大きくなるようにしてもよく、また、加算抽選で当選したときの単位加算値が大きくなるようにしてもよい。
さらにまた、上述のように、RT5遊技においてリプレイAに4連したときは、Ex.チャンスが確定し、図14に示す当選確率で、初期値決定手段87により、Ex.チャンスの遊技回数(初期値)を抽選するようにした。
ここで、RT5遊技や非RT遊技においても、リプレイAが3連となったときは、リプレイAの連続入賞が終了するまでその遊技回数をカウントし、リプレイAが5連、6連等したときは、図14の当選確率に代えて、図15に示す当選確率(さらには、もっと有利な当選確率)で、初期値決定手段87により、Ex.チャンスの遊技回数(初期値)を抽選するようにしてもよい。
図16は、スーパーEx.タイム(3遊技間)における役の当選回数と、Ex.チャンスの遊技回数との関係を示す図である。
本実施形態では、スーパーEx.タイム中に、役が1回当選するごとに、初期値決定手段87は、大チャンスを1つ付与する。したがって、スーパーEx.タイム中の役の当選回数が「0」であれば、Ex.チャンスへの実行権利を獲得することができない。これに対し、初期値決定手段87は、役の当選回数が「1」であれば大チャンス×1回(100遊技)、「2」であれば大チャンス×2回(200遊技)、「3」であれば大チャンス×3回(300遊技)に決定する。
よって、スーパーEx.タイムでのEx.チャンスの遊技回数は、抽選ではなく、役の当選回数に基づいて決定する。
またここで、Ex.チャンスの遊技回数(遊技期間)の上乗せについて説明する。
本実施形態では、Ex.チャンスの遊技回数を上乗せするか否か及び上乗せ数を決定する上乗せ決定遊技を備えている。
また、上乗せ抽選手段92は、上乗せ決定遊技を継続するか否か及び上乗せ数を決定する上乗せ抽選を行うものである。
ここで、本実施形態では、Ex.チャンスの実行中において、上乗せ決定遊技が行われているときも、遊技回数減算手段86は、遊技が1回行われるごとに、遊技回数カウント手段84のカウント値を1ずつ減算する。
また、本実施形態では、上乗せ決定遊技の実行中に、特別役(RB又は1BB)が当選及び入賞して、特別遊技(RB遊技又は1BB遊技)に移行したときも、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を継続し、上乗せ抽選手段92は、上乗せ抽選を継続する。
なお、Ex.チャンスの実行中において、上乗せ決定遊技が行われているときは、遊技回数減算手段86は、遊技が行われても、遊技回数カウント手段84のカウント値を減算しないようにすることもできる。
また、上乗せ決定遊技の実行中に、特別役が当選及び入賞して、特別遊技に移行したときは、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を中断し、上乗せ抽選手段92は、上乗せ抽選を中断することもできる。この場合、特別遊技の終了後に、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を再開し、上乗せ抽選手段92は、上乗せ抽選を再開することができる。
本実施形態では、スタートスイッチ41及び3個のストップスイッチ42を操作スイッチとし、上乗せ抽選手段92は、上乗せ決定遊技において、操作スイッチが操作されたときに、上乗せ抽選を行う。
また、本実施形態では、上乗せ抽選の当選確率は、99%に設定されている。
なお、上乗せ抽選に当選するとは、上乗せ決定遊技を継続することが決定され、かつ上乗せ数が決定されることを意味する。
また、上乗せ抽選手段92は、上乗せ決定遊技において、操作スイッチが操作されたときに、1回目の上乗せ抽選を行うとともに、n回目(n≧1)の上乗せ抽選で当選し、かつ操作スイッチが操作されたときに、「n+1」回目の上乗せ抽選を行う。
このように、上乗せ抽選で当選し、操作スイッチが操作されると、上乗せ抽選手段92は、次の上乗せ抽選を行う。
これにより、上乗せ抽選手段92は、上乗せ抽選で非当選となるまで(上乗せ抽選で当選している限り)、操作スイッチの操作を条件に、上乗せ抽選を繰り返す(継続する)。
すなわち、上乗せ抽選手段92は、上乗せ抽選で非当選となるまで、上乗せ抽選を実行可能にし、上乗せ抽選で非当選となると、上乗せ抽選を終了する。
具体的には、本実施形態では、Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中又はEx.チャンス実行中に、役抽選手段61で小役1A又は小役2に当選すると、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を開始する。
その後、操作スイッチとしてのスタートスイッチ41が最初に操作されたときに、上乗せ抽選手段92は、1回目の上乗せ抽選を行う。
また、1回目の上乗せ抽選で当選すると、その後、操作スイッチとしての1番目のストップスイッチ42の操作(第1停止操作:1個目のリール31を停止させる操作)が行われたときに、上乗せ抽選手段92は、2回目の上乗せ抽選を行う。
さらにまた、2回目の上乗せ抽選で当選すると、その後、操作スイッチとしての2番目のストップスイッチ42の操作(第2停止操作:2個目のリール31を停止させる操作)が行われたときに、上乗せ抽選手段92は、3回目の上乗せ抽選を行う。
さらに、3回目の上乗せ抽選で当選すると、その後、操作スイッチとしての3番目のストップスイッチ42の操作(第3停止操作:3個目のリール31を停止させる操作)が行われたときに、上乗せ抽選手段92は、4回目の上乗せ抽選を行う。
また、4回目の上乗せ抽選で当選すると、その次の遊技で、操作スイッチとしてのスタートスイッチ41が操作されたときに、上乗せ抽選手段92は、5回目の上乗せ抽選を行う。その後は、上乗せ抽選で当選し続ける限り、上述した動作を繰り返す。
このように、本実施形態では、遊技を進行させるにあたり、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及び3個のストップスイッチ42が順次操作される。そして、上乗せ決定遊技中は、上乗せ抽選で当選し続ける限り、操作スイッチとしてのスタートスイッチ41、及び3個のストップスイッチ42がそれぞれ操作されるごとに、上乗せ抽選手段92は、上乗せ抽選を行う。これにより、上乗せ抽選手段92は、1回の遊技で最大4回の上乗せ抽選を行うこととなる。
また、操作スイッチとしてのスタートスイッチ41、及び3個のストップスイッチ42は、遊技を進行させる際に必ず操作されるものであるから、上乗せ抽選手段92は、遊技の進行に伴って上乗せ抽選を行うこととなる。
そして、上乗せ抽選で非当選となると、上乗せ抽選手段92は、上乗せ抽選を終了し、操作スイッチが操作されても、次の上乗せ抽選を行わない。また、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を終了させる。
また、上乗せ抽選で当選するごとに、すなわち、上乗せ抽選で上乗せ数を決定するごとに、決定した上乗せ数を特定遊技状態の遊技期間に上乗せする。
具体的には、本実施形態では、上乗せ数として、「1」、「5」、「10」、「25」、又は「50」の5種類を設けており、上記上乗せ数のうちのいずれか1つをソフトウエア乱数を用いた抽選によって選択する。そして、上乗せ抽選でいずれかの上乗せ数が決定されると、遊技回数加算手段85は、上乗せ抽選で決定された上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せ(加算)する。
ここで、1回目の上乗せ抽選で非当選となることもあれば、10回連続で上乗せ抽選に当選して、11回目の上乗せ抽選ではじめて非当選となることもあれば、20回連続で上乗せ抽選に当選して、21回目の上乗せ抽選ではじめて非当選となることもある。
その上、上乗せ数についても、抽選によって選択されるので、毎回同一とは限らない。
このため、Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中又はEx.チャンス実行中に、役抽選手段61で小役1A又は小役2に当選して、上乗せ決定遊技が開始されたとしても、Ex.チャンスの遊技回数が何回(どこまで)上乗せされるのかがわからず、ひいては上乗せされる遊技回数が変化に富む。
なお、上乗せ抽選の当選確率を高めに設定すればするほど、上乗せ抽選が継続しやすくなるので、上乗せされる遊技回数の期待値が大きくなり、逆に、上乗せ抽選の当選確率を低めに設定すればするほど、上乗せ抽選が継続しにくくなるので、上乗せされる遊技回数の期待値が小さくなる。
具体的には、上乗せ抽選の当選確率を1/xに設定した場合、上乗せ抽選の継続回数の期待値は、x/(x−1)で算出される。
このため、例えば、上乗せ抽選の当選確率を90%に設定したときは、上乗せ抽選の継続回数の期待値は「10」となる。
同様に、上乗せ抽選の当選確率を99%に設定したときは、上乗せ抽選の継続回数の期待値は「100」となる。
また、上乗せ抽選の当選確率を99.5%に設定したときは、上乗せ抽選の継続回数の期待値は「200」となる。
また、上述したように、本実施形態では、Ex.チャンスとして、小チャンス、中チャンス、及び大チャンスを備えるとともに、遊技回数カウント手段84として、小チャンス、中チャンス、及び大チャンスのそれぞれに対応して、小チャンス遊技回数カウント手段84a、中チャンス遊技回数カウント手段84b、及び大チャンス遊技回数カウント手段84cを備える。
そして、遊技回数加算手段85は、上乗せ抽選で当選するごとに、上乗せ抽選で決定された上乗せ数を、小チャンス、中チャンス、又は大チャンスのいずれかに対応する遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値に加算する。
例えば、Ex.チャンスの実行権利の獲得時に、初期値決定手段87により、Ex.チャンスの遊技回数の初期値として、小チャンス=2(25遊技×2回)、中チャンス=1(50遊技×1回)、大チャンス=1(100遊技×1回)が、それぞれ決定されたとする。そうすると、遊技回数加算手段85は、小チャンス遊技回数カウント手段84aのカウント値に50を、中チャンス遊技回数カウント手段84bのカウント値に100を、大チャンス遊技回数カウント手段84cのカウント値に100を、それぞれセットする。
ここで、小チャンス、中チャンス、大チャンスの順に出力されるとする。このとき、Ex.チャンスの実行前に、上乗せ抽選手段92により上乗せ抽選が行われたとする。そうすると、遊技回数加算手段85は、上乗せ抽選で当選するごとに、上乗せ抽選で決定された上乗せ数を、小チャンス遊技回数カウント手段84aのカウント値に加算する。このようにして、最初に実行される小チャンスの遊技回数を加算する。
なお、以上のEx.チャンスの遊技回数は、非RT遊技又はRT2遊技において、リプレイの重複A群、重複B群、又は小役3A重複当選時にストップスイッチ42の押し順が報知される「遊技期間」をいう。
例えば、Ex.チャンスの遊技回数(総数)が「100」であるとき、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値の合計値として100がセットされる。そして、Ex.チャンスの実行中に、遊技が1回行われるごとに、遊技回数減算手段86により、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)の対応するカウント値が1ずつ減算される。
したがって、100遊技目までは、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値の合計値が1以上であり、上記の各当選時にストップスイッチ42の押し順が報知される。そして、100遊技目で、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値の合計値が0になり、Ex.チャンスが終了すると、101遊技目以降は、ストップスイッチ42の押し順が報知されなくなる。したがって、RT2遊技中は、Ex.チャンス中である場合もあれば、Ex.チャンス中でない場合もある。
そして、ストップスイッチ42の押し順が報知されないと、リプレイの重複A群となったときは、5/6の確率でリプレイBが入賞するので、RT2遊技を終了してRT5遊技に移行する機会が増加する。
なお、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値の合計値が1以上であっても、リプレイBが入賞してRT5遊技に移行したときは、Ex.チャンスは終了する。この場合も、ストップスイッチ42の押し順は報知されなくなる。
報知手段91は、上乗せ決定遊技が開始されたときに、その旨を遊技者に報知する。
また、報知手段91は、上乗せ抽選で上乗せ数が決定されるごとに、決定された上乗せ数を遊技者に報知する。
さらにまた、報知手段91は、上乗せ抽選で非当選となったときに、上乗せ抽選で非当選となるまでの間に上乗せ抽選で決定された上乗せ数の総和、すなわち、Ex.チャンスの遊技回数に最終的に上乗せされる遊技回数を遊技者に報知する。
さらに、上乗せ決定遊技が開始される旨、上乗せ抽選で決定された上乗せ数、及び上乗せ抽選で非当選となるまでに決定された上乗せ数の総和は、演出出力制御手段81により画像表示装置23に画像表示される。
具体的には、例えば、「+10」のような画像表示により、上乗せ数を報知したり、また、「+100」のような画像表示により、上乗せ数の総和を報知する。
続いて、本実施形態のEx.チャンスの遊技回数の上乗せ処理の流れを、フローチャートに基づき、説明する。
図17は、本実施形態におけるEx.チャンスの遊技回数の上乗せ処理の流れを示すフローチャートである。
図17のステップS11において、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技の開始条件を満たしたか否かを判断し続ける。具体的には、Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中又はEx.チャンス実行中に、役抽選手段61で小役1A又は小役2に当選したか否かを判断し続ける。そして、上乗せ決定遊技の開始条件を満たしたと判断したときは、次のステップS12に進む。
ステップS12では、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を開始する。そして、次のステップS13に進む。
ステップS13では、上乗せ抽選手段92は、スタートスイッチ41の操作が行われたか否かを判断し続ける。そして、スタートスイッチ41の操作が行われたと判断したときは、次のステップS14に進む。
ステップS14では、上乗せ抽選手段92は、上乗せ抽選を行う。そして、次のステップS15に進む。
ステップS15では、サブ遊技状態制御手段83は、ステップS14の上乗せ抽選で当選したか否かを判断する。ここで、上乗せ抽選で当選したと判断したときは、次のステップS16に進む。これに対し、上乗せ抽選で非当選となったと判断したときは、ステップS29に進む。
ステップS16では、遊技回数加算手段85は、ステップS14の上乗せ抽選で決定された上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せする。また、報知手段91は、ステップS14の上乗せ抽選で決定された上乗せ数を遊技者に報知する。そして、次のステップS17に進む。
ステップS17では、上乗せ抽選手段92は、第1停止操作が行われたか否かを判断し続ける。そして、第1停止操作が行われたと判断したときは、次のステップS18に進む。
ステップS18では、上乗せ抽選手段92は、上乗せ抽選を行う。そして、次のステップS19に進む。
ステップS19では、サブ遊技状態制御手段83は、ステップS18の上乗せ抽選で当選したか否かを判断する。ここで、上乗せ抽選で当選したと判断したときは、次のステップS20に進む。これに対し、上乗せ抽選で非当選となったと判断したときは、ステップS29に進む。
ステップS20では、遊技回数加算手段85は、ステップS18の上乗せ抽選で決定された上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せする。また、報知手段91は、ステップS18の上乗せ抽選で決定された上乗せ数を遊技者に報知する。そして、次のステップS21に進む。
ステップS21では、上乗せ抽選手段92は、第2停止操作が行われたか否かを判断し続ける。そして、第2停止操作が行われたと判断したときは、次のステップS22に進む。
ステップS22では、上乗せ抽選手段92は、上乗せ抽選を行う。そして、次のステップS23に進む。
ステップS23では、サブ遊技状態制御手段83は、ステップS22の上乗せ抽選で当選したか否かを判断する。ここで、上乗せ抽選で当選したと判断したときは、次のステップS24に進む。これに対し、上乗せ抽選で非当選となったと判断したときは、ステップS29に進む。
ステップS24では、遊技回数加算手段85は、ステップS22の上乗せ抽選で決定された上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せする。また、報知手段91は、ステップS22の上乗せ抽選で決定された上乗せ数を遊技者に報知する。そして、次のステップS25に進む。
ステップS25では、上乗せ抽選手段92は、第3停止操作が行われたか否かを判断し続ける。そして、第3停止操作が行われたと判断したときは、次のステップS26に進む。
ステップS26では、上乗せ抽選手段92は、上乗せ抽選を行う。そして、次のステップS27に進む。
ステップS27では、サブ遊技状態制御手段83は、ステップS26の上乗せ抽選で当選したか否かを判断する。ここで、上乗せ抽選で当選したと判断したときは、次のステップS28に進む。これに対し、上乗せ抽選で非当選となったと判断したときは、ステップS29に進む。
ステップS28では、遊技回数加算手段85は、ステップS26の上乗せ抽選で決定された上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せする。また、報知手段91は、ステップS26の上乗せ抽選で決定された上乗せ数を遊技者に報知する。そして、次のステップS13に戻る。
ステップS29では、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を終了する。そして、次のステップS30に進む。
ステップS30では、報知手段91は、上乗せ抽選で非当選となるまでの間に上乗せ抽選で決定された上乗せ数の総和を報知する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明は、上述した第1実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)第1実施形態では、スタートスイッチ41及び3個のストップスイッチ42を操作スイッチとしたが、例えば、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41及び3個のストップスイッチ42の全てを操作スイッチとしてもよい。また、スタートスイッチ41のみを操作スイッチとしてもよい。さらにまた、スタートスイッチ41及び左ストップスイッチ42を操作スイッチとしてもよい。
(2)第1実施形態では、報知手段91は、上乗せ抽選で上乗せ数が決定されるごとに、決定された上乗せ数を遊技者に報知するとしたが、上乗せ抽選で上乗せ数が決定されるごとの報知は行わずに、上乗せ抽選で非当選となったときに上乗せ数の総和のみを報知するようにしてもよい。
(3)第1実施形態では、上乗せ抽選手段92により上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されると、サブ遊技状態制御手段83は、直ちに上乗せ決定遊技を終了するようにした。しかし、これに限られるものではない。
例えば、上乗せ抽選手段92により上乗せ決定遊技を継続しないことに決定したときは、サブ遊技状態制御手段83は、その後、操作スイッチがm回(m≧1)操作されるまで、上乗せ決定遊技を継続し、操作スイッチがm回操作されると、上乗せ決定遊技を終了するように制御することができる。
すなわち、上乗せ抽選で非当選となっても、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を直ちには終了しない。上乗せ抽選で非当選となっても、サブ遊技状態制御手段83は、その後、操作スイッチがm回操作されるまで、上乗せ決定遊技を継続する。そして、上乗せ抽選で非当選となった後、操作スイッチがm回操作されると、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を終了する。
具体的には、例えば、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ抽選で非当選となった後、操作スイッチが3回操作されるまで、上乗せ決定遊技を継続し、操作スイッチが3回操作されると、上乗せ決定遊技を終了するようにすることができる。すなわち、m=3とすることができる。
ここで、操作スイッチとしてのスタートスイッチ41が操作されたときに、上乗せ抽選手段92が、上乗せ決定遊技を継続しないことを決定したとする。そうすると、サブ遊技状態制御手段83は、その後、操作スイッチとしての3個のストップスイッチ42が操作されるまで、上乗せ決定遊技を継続し、3個全てのストップスイッチ42が操作されると、上乗せ決定遊技を終了する。
また、上乗せ抽選で非当選となってから、上乗せ決定遊技が終了するまでの間も、上乗せ抽選手段92は、上乗せ数の決定を継続する。すなわち、上乗せ抽選で非当選となってから、上乗せ決定遊技が終了するまでの間も、上乗せ抽選手段92は、操作スイッチが操作されるごとに、上乗せ数の決定を行う。
そして、上乗せ数が決定されるごとに、遊技回数加算手段85は、決定された上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せ(加算)する。これにより、Ex.チャンスの遊技回数が上乗せされることとなる。
具体的には、例えば、スタートスイッチ41が操作されたときに、上乗せ抽選手段92が、上乗せ決定遊技を継続しないことを決定したとする。その後、第1停止操作が行われたとき、第2停止操作が行われたとき、及び第3停止操作が行われたときに、それぞれ、上乗せ抽選手段92が、上乗せ数を「1」に決定したとする。この場合、上乗せ数の「1」が決定されるごとに、遊技回数加算手段85は、遊技回数カウント手段84のカウント値に「1」を加算する。また、演出出力制御手段81は、上乗せ数の「1」が決定されて加算されるごとに、「+1」のような画像表示により、上乗せ数が「1」であること、及び上乗せ数の「1」が加算されることを遊技者に報知する。そして、第3停止操作が行われると、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を終了する。
さらに、上乗せ抽選で非当選となってから、上乗せ決定遊技が終了するまでの間に、演出出力制御手段81は、上乗せ決定遊技の終了が迫っていることを示唆する特有のパターンの演出(終了煽り演出)を出力するように制御する。そして、上乗せ抽選で非当選となった後、3回目の操作スイッチの操作が行われて、上乗せ決定遊技が終了するときは、演出出力制御手段81は、上乗せ決定遊技が終了することを示す特有のパターンの演出(終了演出)を出力するように制御する。
なお、上乗せ抽選で非当選となってから、上乗せ決定遊技が終了するまでの間における、操作スイッチの操作回数は、固定でもよく、また、予め定めた複数種類の操作回数の中からいずれか1つを抽選で選択するようにしてもよい。
また、上乗せ抽選で非当選となった後は、上乗せ決定遊技が終了するまで、上乗せ抽選手段92は、上乗せ数を「0」に決定するようにしてもよい。
さらにまた、上乗せ抽選で当選したにもかかわらず、演出出力制御手段81は、上乗せ抽選で非当選となったときと同一又は類似のパターンの演出(ガセの終了煽り演出)を出力するように制御してもよい。
ここで、ガセの終了煽り演出の開始後、操作スイッチがm回操作されるまでの間に、上乗せ抽選で全て当選したとする。この場合、演出出力制御手段81は、ガセの終了煽り演出を終了するように制御する。
これに対し、ガセの終了煽り演出の開始後、操作スイッチがm回操作されるまでの間に、上乗せ抽選で非当選となったとする。この場合、演出出力制御手段81は、ガセの終了煽り演出から、真の終了煽り演出に切り替えるように制御し、その後、終了演出を出力するように制御する。
なお、上記(1)〜(3)の各変形例は、それぞれ単独で適用される場合に限られるものではなく、これらを適宜組合わせて適用することもできる。
<第2実施形態>
図18は、第2実施形態によるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。第1実施形態における上乗せ抽選手段92に代えて、第2実施形態では、上乗せ数決定手段93、及び上乗せ可否決定手段94を備えている。それ以外は、第2実施形態は、第1実施形態と同様である。
以下、第2実施形態におけるEx.チャンスの遊技回数(遊技期間)の上乗せについて説明する。
上乗せ数決定手段93は、上乗せ決定遊技において、スタートスイッチ41が操作されたときに、ストップスイッチ42が操作される前に、上乗せ数を決定するものである。
また、上乗せ可否決定手段94は、ストップスイッチ42が操作されたときに、上乗せ数決定手段93で決定した上乗せ数を上乗せするか否かを決定するものである。
ここで、本実施形態では、上乗せ決定遊技中に、スタートスイッチ41が操作されると、ストップスイッチ42が操作される前に、上乗せ数決定手段93は、上乗せ数を決定する。
また、本実施形態では、上乗せ数として、「1」、「5」、「10」、「25」、又は「50」の5種類を設けており、上記上乗せ数のうちのいずれか1つをソフトウエア乱数を用いた抽選によって選択する。また、「1」の選択確率は50%に、「5」の選択確率は20%に、「10」の選択確率は15%に、「25」の選択確率は10%に、「50」の選択確率は5%に、それぞれ設定されている。
また、上乗せ数決定手段93によりいずれかの上乗せ数が決定されると、その後、第1停止操作が行われたときに、上乗せ可否決定手段94は、上乗せ数を上乗せするか否かを決定する。また、上乗せ数を上乗せすることが決定される確率は、90%に設定されている。
ここで、上乗せ可否決定手段94により、上乗せ数を上乗せすることが決定されたとする。そうすると、遊技回数加算手段85は、上乗せ数決定手段93により決定された上乗せ数を、Ex.チャンスの遊技回数に上乗せする。具体的には、遊技回数加算手段85は、上乗せ数決定手段93により決定された「1」、「5」、「10」、「25」、又は「50」のいずれかの上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せ(加算)する。
これに対し、上乗せ可否決定手段94により、上乗せ数を上乗せしないことが決定されたとする。そうすると、上乗せ数決定手段93により上乗せ数が決定されていたとしても、遊技回数加算手段85は、上乗せ数決定手段93により決定された上乗せ数を、Ex.チャンスの遊技回数に上乗せしない。
また、上乗せ可否決定手段94により上乗せ数を上乗せすることが決定されると、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を継続する。そうすると、次の遊技で、スタートスイッチ41が操作されたときに、上乗せ数決定手段93は、上乗せ数を決定し、その後、第1停止操作が行われたときに、上乗せ可否決定手段94は、上乗せ数を上乗せするか否かを決定する。
これに対し、上乗せ可否決定手段94により上乗せ数を上乗せしないことが決定されると、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を終了する。すなわち、次の遊技で、スタートスイッチ41が操作されても、上乗せ数決定手段93は、上乗せ数の決定を行わず、また、第1停止操作が行われても、上乗せ可否決定手段94は、上乗せ数を上乗せするか否かの決定を行わない。
このように、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ可否決定手段94により上乗せ数を上乗せしないことが決定されるまで(上乗せ可否決定手段94により上乗せ数を上乗せすることが決定され続けている限り)、上乗せ決定遊技を継続するように制御する。また、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ可否決定手段94により上乗せ数を上乗せしないことが決定されると、上乗せ決定遊技を終了するように制御する。
そして、上乗せ数決定手段93は、上乗せ決定遊技が継続している限り、スタートスイッチ41の操作を条件に、上乗せ数の決定を繰り返し、また、上乗せ可否決定手段94は、上乗せ決定遊技が継続している限り、第1停止操作を条件に、上乗せ数を上乗せするか否かの決定を繰り返す。
また、本実施形態では、上乗せ決定遊技が継続している限り、スタートスイッチ41が操作されるごとに、上乗せ数決定手段93は、上乗せ数を決定し、第1停止操作ごとに、上乗せ可否決定手段94は、上乗せ数を上乗せするか否かの決定を行う。これにより、1回の遊技につき1回、上乗せ数が決定されて上乗せされることとなる。
さらにまた、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42は、遊技を進行させる際に必ず操作されるものであるから、遊技の進行に伴って、上乗せ数が決定されて上乗せされることとなる。
さらに、上乗せ可否決定手段94による上乗せ数を上乗せするか否かの1回目の決定で、上乗せ数を上乗せしないことが決定されることもあれば、10回連続して上乗せ数を上乗せすることが決定されて、11回目ではじめて上乗せ数を上乗せしないことが決定されることもある。
その上、上乗せ数についても、抽選によって選択されるので、毎回同一とは限らない。
このため、Ex.チャンスの遊技回数が何回(どこまで)上乗せされるのかがわからず、ひいては上乗せされる遊技回数が変化に富む。
なお、上乗せ数を上乗せすることが決定される確率を高めに設定すればするほど、上乗せ決定遊技が継続しやすくなるので、上乗せされる遊技回数の期待値が大きくなり、逆に、上乗せ数を上乗せすることが決定される確率を低めに設定すればするほど、上乗せ決定遊技が継続しにくくなるので、上乗せされる遊技回数の期待値が小さくなる。このことは、第1実施形態と同様である。
続いて、第2実施形態のEx.チャンスの遊技回数の上乗せ処理の流れを、フローチャートに基づき、説明する。
図19は、第2実施形態におけるEx.チャンスの遊技回数の上乗せ処理の流れを示すフローチャートである。
図19のステップS41において、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技の開始条件を満たしたか否かを判断し続ける。そして、上乗せ決定遊技の開始条件を満たしたと判断したときは、次のステップS42に進む。
ステップS42では、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を開始する。そして、次のステップS43に進む。
ステップS43では、上乗せ数決定手段93は、スタートスイッチ41の操作が行われたか否かを判断し続ける。そして、スタートスイッチ41の操作が行われたと判断したときは、次のステップS44に進む。
ステップS44では、上乗せ数決定手段93は、上乗せ数を決定する。そして、次のステップS45に進む。
ステップS45では、上乗せ可否決定手段94は、第1停止操作が行われたか否かを判断し続ける。そして、第1停止操作が行われたと判断したときは、次のステップS46に進む。
ステップS46では、上乗せ可否決定手段94は、上乗せ数を上乗せするか否かを決定する。そして、次のステップS47に進む。
ステップS47では、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ数を上乗せすることが決定されたか否かを判断する。ここで、上乗せ数を上乗せすることが決定されたと判断したときは、次のステップS48に進む。これに対し、上乗せ数を上乗せしないことが決定されたと判断したときは、ステップS49に進む。
ステップS48では、遊技回数加算手段85は、ステップS44で決定された上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せする。また、報知手段91は、ステップS44で決定された上乗せ数が上乗せされることを遊技者に報知する。そして、ステップS43に戻る。
ステップS49では、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を終了する。そして、次のステップS50に進む。
ステップS50では、報知手段91は、上乗せ数を上乗せしないことが決定されるまでに上乗せされた上乗せ数の総和を報知する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
以上、本発明の第2実施形態について説明したが、本発明は、上述した第2実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)第2実施形態では、上乗せ数決定手段93は、上乗せ決定遊技において、スタートスイッチ41が操作されたときに、上乗せ数を決定するとしたが、例えば、ベットスイッチ40が操作されたときに、上乗せ数を決定するようにしてもよい。
(2)第2実施形態では、上乗せ可否決定手段94は、第1停止操作が行われたときに、上乗せ数を上乗せするか否かを決定するとしたが、例えば、第3停止操作が行われたときに、上乗せ数を上乗せするか否かを決定するようにしてもよい。
また、何番目に操作されたかにかかわらず、左ストップスイッチ42が操作されたときに、上乗せ数を上乗せするか否かを決定するようにしてもよい。
また、各ストップスイッチ42が操作されるごとに、上乗せ数を上乗せするか否かを決定するようにしてもよい。
具体的には、例えば、スタートスイッチ41が操作されたときに、上乗せ数決定手段93により、上乗せ数として「5」が決定されたとする。
その後、第1停止操作が行われると、上乗せ可否決定手段94は、上乗せ数を上乗せするか否かを決定する。ここで、上乗せ数を上乗せすることが決定されたとする。そうすると、上乗せ数の「5」がEx.チャンスの遊技回数に上乗せされるとともに、上乗せ決定遊技が継続する。
次に、第2停止操作が行われると、上乗せ可否決定手段94は、再度、上乗せ数を上乗せするか否かを決定する。ここで、上乗せ数を上乗せすることが決定されたとする。そうすると、上乗せ数の「5」がEx.チャンスの遊技回数に更に上乗せされるとともに、上乗せ決定遊技が更に継続する。
次に、第3停止操作が行われると、上乗せ可否決定手段94は、当該遊技で3度目の、上乗せ数を上乗せするか否かの決定を行う。ここで、上乗せ数を上乗せすることが決定されたとする。そうすると、上乗せ数の「5」がEx.チャンスの遊技回数に更に上乗せされるとともに、上乗せ決定遊技が更に継続する。
そして、次の遊技でスタートスイッチ41が操作されると、上乗せ数決定手段93により、上乗せ数の決定が行われる。
このように、各ストップスイッチ42が操作されるごとに、上乗せ可否決定手段94により、上乗せ数を上乗せするか否かが決定されるようにする。そうすると、1回の遊技につき最大でストップスイッチ42の個数と同じ回数だけ、上乗せ数が上乗せされるようにすることができる。
なお、上記(1)〜(2)の各変形例は、それぞれ単独で適用される場合に限られるものではなく、これらを適宜組合わせて適用することもできる。
<第3実施形態>
図20は、第3実施形態によるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。第1実施形態における上乗せ抽選手段92に代えて、第3実施形態では、上乗せ決定手段95、及び報知態様決定手段96を備えている。それ以外は、第3実施形態は、第1実施形態と同様である。
以下、第3実施形態におけるEx.チャンスの遊技回数(遊技期間)の上乗せについて説明する。
上乗せ決定手段95は、上乗せ決定遊技において、スタートスイッチ41が操作されたときに、ストップスイッチ42が操作される前に、上乗せ決定遊技を継続するか否か、及び上乗せ数を決定するものである。
また、報知態様決定手段96は、上乗せ決定手段95により上乗せ決定遊技を継続すること及び上乗せ数が決定されたときに、決定された上乗せ数の報知態様を決定するものである。
さらにまた、報知手段91は、上乗せ決定手段95により決定された上乗せ数を、報知態様決定手段96により決定された報知態様に従って、ストップスイッチ42が操作されたときに、遊技者に報知するものである。
ここで、本実施形態では、上乗せ決定遊技中に、スタートスイッチ41が操作されると、ストップスイッチ42が操作される前に、上乗せ決定手段95は、上乗せ決定遊技を継続するか否か、及び上乗せ数を決定する。
また、本実施形態では、上乗せ決定遊技を継続することが決定される確率は、90%に設定されている。
さらにまた、本実施形態では、上乗せ数として、「15」、「20」、「25」、「30」、「35」、又は「40」の5種類を設けており、上記上乗せ数のうちのいずれか1つをソフトウエア乱数を用いた抽選によって選択する。また、「15」の選択確率は30%に、「20」の選択確率は20%に、「25」の選択確率は20%に、「30」の選択確率は10%に、「35」の選択確率は10%に、「40」の選択確率は10%に、それぞれ設定されている。
また、上乗せ決定手段95により、上乗せ決定遊技を継続すること、及びいずれかの上乗せ数が決定されたとする。そうすると、遊技回数加算手段85は、上乗せ決定手段95により決定された上乗せ数を、Ex.チャンスの遊技回数に上乗せする。具体的には、遊技回数加算手段85は、上乗せ決定手段95により決定された「15」、「20」、「25」、「30」、「35」、又は「40」のいずれかの上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せ(加算)する。
これに対し、上乗せ決定手段95により、上乗せ決定遊技を継続しないことが決定され、また、上乗せ数が決定されなかったとする。そうすると、遊技回数加算手段85は、Ex.チャンスの遊技回数の上乗せを行わない。
さらにまた、上乗せ決定手段95により、上乗せ決定遊技を継続すること、及びいずれかの上乗せ数が決定されると、報知態様決定手段96は、決定された上乗せ数の報知態様を決定する。
具体的には、上乗せ決定手段95により、上乗せ数として「15」が決定されたとする。そうすると、報知態様決定手段96は、第1停止操作が行われたときに上乗せ数として「5」を報知し、第2停止操作が行われたときも上乗せ数として「5」を報知し、第3停止操作が行われたときも上乗せ数として「5」を報知する、という報知態様を決定する。
この場合、第1停止操作が行われると、報知手段91は、上乗せ数として「5」を遊技者に報知し、また、第2停止操作が行われたときも、報知手段91は、上乗せ数として「5」を遊技者に報知し、さらにまた、第3停止操作が行われたときも、報知手段91は、上乗せ数として「5」を遊技者に報知する。
また、上乗せ決定手段95により、上乗せ数として「20」が決定されたとする。そうすると、報知態様決定手段96は、第1停止操作が行われたときは上乗せ数の報知を行わず、第2停止操作が行われたときに上乗せ数として「10」を報知し、第3停止操作が行われたときも上乗せ数として「10」を報知する、という報知態様を決定する。
この場合、第1停止操作が行われても、報知手段91は、上乗せ数の報知を行わず、また、第2停止操作が行われたときは、報知手段91は、上乗せ数として「10」を遊技者に報知し、さらにまた、第3停止操作が行われたときも、報知手段91は、上乗せ数として「10」を遊技者に報知する。
また、上乗せ決定手段95により、上乗せ数として「25」が決定されたとする。そうすると、報知態様決定手段96は、第1停止操作が行われたときに上乗せ数として「5」を報知し、第2停止操作が行われたときに上乗せ数として「10」を報知し、第3停止操作が行われたときも上乗せ数として「10」を報知する、という報知態様を決定する。
この場合、第1停止操作が行われると、報知手段91は、上乗せ数として「5」を遊技者に報知し、また、第2停止操作が行われると、報知手段91は、上乗せ数として「10」を遊技者に報知し、さらにまた、第3停止操作が行われたときも、報知手段91は、上乗せ数として「10」を遊技者に報知する。
このように、報知手段91は、上乗せ決定手段95によりいずれかの上乗せ数が決定されたときは、1のストップスイッチ42の操作時に、上乗せ決定手段95により決定された上乗せ数よりも少ない数を、上乗せ数として報知する。その後、他のストップスイッチ42の操作時に、残りの上乗せ数を報知する。
また、報知手段91は、各ストップスイッチ42の操作時に、上乗せ決定手段95により決定された上乗せ数よりも少ない数を、上乗せ数として報知する。そして、すべてのストップスイッチ42が操作されたときは、報知した上乗せ数の合計が、上乗せ決定手段95により決定された上乗せ数となるように報知する。
さらにまた、報知手段91は、3個のストップスイッチ42のうち、いずれかのストップスイッチ42の操作時に、上乗せ数を報知しないこともある。
さらに、上乗せ決定手段95により上乗せ決定遊技を継続することが決定されると、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を継続するように制御する。そうすると、次の遊技で、スタートスイッチ41が操作されたときに、上乗せ決定手段95により、上乗せ決定遊技を継続するか否か、及び上乗せ数が決定される。
これに対し、上乗せ決定手段95により上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されると、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を終了するように制御する。これにより、次の遊技で、スタートスイッチ41が操作されても、上乗せ決定手段95による上乗せ決定遊技を継続するか否か、及び上乗せ数の決定は行われない。
このように、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定手段95により上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されるまで(上乗せ決定手段95により上乗せ決定遊技を継続することが決定され続けている限り)、上乗せ決定遊技を継続するように制御する。
また、上乗せ決定手段95は、上乗せ決定遊技が継続している限り、スタートスイッチ41の操作を条件に、上乗せ決定遊技を継続するか否か、及び上乗せ数の決定を繰り返す。
そして、上乗せ決定手段95により上乗せ数が決定されるごとに、決定された上乗せ数が、Ex.チャンスの遊技回数に上乗せされる。
また、本実施形態では、上乗せ決定遊技が継続している限り、1回の遊技につき1回、上乗せ数が決定されて上乗せされることとなる。
さらにまた、スタートスイッチ41は、遊技を進行させる際に必ず操作されるものであるから、遊技の進行に伴って、上乗せ数が決定されて上乗せされることとなる。
さらに、上乗せ決定手段95による上乗せ決定遊技を継続するか否かの1回目の決定で、上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されることもあれば、10回連続して上乗せ決定遊技を継続すること及び上乗せ数が決定されて、11回目ではじめて上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されることもある。
その上、上乗せ数についても、抽選によって選択されるので、毎回同一とは限らない。
このため、Ex.チャンスの遊技回数が何回(どこまで)上乗せされるのかがわからず、ひいては上乗せされる遊技回数が変化に富む。
加えて、上乗せ数の報知態様も変化に富む。
なお、上乗せ決定遊技を継続することが決定される確率を高めに設定すればするほど、上乗せ決定遊技が継続しやすくなるので、上乗せされる遊技回数の期待値が大きくなり、逆に、上乗せ決定遊技を継続することが決定される確率を低めに設定すればするほど、上乗せ決定遊技が継続しにくくなるので、上乗せされる遊技回数の期待値が小さくなる。このことは、第1実施形態と同様である。
続いて、第3実施形態のEx.チャンスの遊技回数の上乗せ処理の流れを、フローチャートに基づき、説明する。
図21は、第3実施形態におけるEx.チャンスの遊技回数の上乗せ処理の流れを示すフローチャートである。
図21のステップS61において、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技の開始条件を満たしたか否かを判断し続ける。そして、上乗せ決定遊技の開始条件を満たしたと判断したときは、次のステップS62に進む。
ステップS62では、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を開始する。そして、次のステップS63に進む。
ステップS63では、上乗せ決定手段95は、スタートスイッチ41の操作が行われたか否かを判断し続ける。そして、スタートスイッチ41の操作が行われたと判断したときは、次のステップS64に進む。
ステップS64では、上乗せ決定手段95は、上乗せ決定遊技を継続するか否か、及び上乗せ数を決定する。そして、次のステップS65に進む。
ステップS65では、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を継続すること、及び上乗せ数が決定されたか否かを判断する。ここで、上乗せ決定遊技を継続すること、及び上乗せ数が決定されたと判断したときは、次のステップS66に進む。これに対し、上乗せ決定遊技を継続しないことが決定され、上乗せ数が決定されなかったと判断したときは、ステップS74に進む。
ステップS66では、遊技回数加算手段85は、ステップS64で決定された上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せする。そして、次のステップS67に進む。
ステップS67では、報知態様決定手段96は、ステップS64で決定された上乗せ数の報知態様を決定する。そして、次のステップS68に進む。
ステップS68では、報知手段91は、第1停止操作が行われたか否かを判断し続ける。そして、第1停止操作が行われたと判断したときは、次のステップS69に進む。
ステップS69では、報知手段91は、報知態様決定手段96により決定された報知態様に従って上乗せ数を報知する。そして、次のステップS70に進む。
ステップS70では、報知手段91は、第2停止操作が行われたか否かを判断し続ける。そして、第2停止操作が行われたと判断したときは、次のステップS71に進む。
ステップS71では、報知手段91は、報知態様決定手段96により決定された報知態様に従って上乗せ数を報知する。そして、次のステップS72に進む。
ステップS72では、報知手段91は、第3停止操作が行われたか否かを判断し続ける。そして、第3停止操作が行われたと判断したときは、次のステップS73に進む。
ステップS73では、報知手段91は、報知態様決定手段96により決定された報知態様に従って上乗せ数を報知する。そして、ステップS63に戻る。
ステップS74では、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を終了する。そして、次のステップS75に進む。
ステップS75では、報知手段91は、上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されるまでに上乗せされた上乗せ数の総和を報知する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
以上、本発明の第3実施形態について説明したが、本発明は、上述した第3実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)第3実施形態では、上乗せ決定手段95は、上乗せ決定遊技において、スタートスイッチ41が操作されたときに、上乗せ決定遊技を継続するか否か、及び上乗せ数を決定するとしたが、例えば、ベットスイッチ40が操作されたときに、上乗せ決定遊技を継続するか否か、及び上乗せ数を決定するようにしてもよい。
(2)第3実施形態では、報知手段91は、各ストップスイッチ42が操作されたときに、報知態様決定手段96により決定された報知態様に従って上乗せ数を報知するとしたが、これに限られるものではない。
例えば、左、中、右のいずれのストップスイッチ42であるかにかかわらず、第3停止操作が行われたときに、報知手段91により、上乗せ数を報知するようにしてもよい。
また、例えば、何番目に操作されたかにかかわらず、左ストップスイッチ42が操作されたときに、報知手段91により、上乗せ数を報知するようにしてもよい。
なお、上記(1)〜(2)の各変形例は、それぞれ単独で適用される場合に限られるものではなく、これらを適宜組合わせて適用することもできる。
<第4実施形態>
図22は、第4実施形態によるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。第1実施形態における上乗せ抽選手段92に代えて、第4実施形態では、継続決定手段97、及び押し順対応上乗せ数決定手段98を備えている。それ以外は、第4実施形態は、第1実施形態と同様である。
以下、第4実施形態におけるEx.チャンスの遊技回数(遊技期間)の上乗せについて説明する。
継続決定手段97は、上乗せ決定遊技において、スタートスイッチ41が操作されたときに、ストップスイッチ42が操作される前に、上乗せ決定遊技を継続するか否かを決定するものである。
また、押し順対応上乗せ数決定手段98は、継続決定手段97により上乗せ決定遊技を継続することが決定されたときに、ストップスイッチ42の押し順に対応する上乗せ数を決定するものである。
ここで、本実施形態では、上乗せ決定遊技中に、スタートスイッチ41が操作されると、ストップスイッチ42が操作される前に、継続決定手段97は、上乗せ決定遊技を継続するか否かを決定する。
また、本実施形態では、上乗せ決定遊技を継続することが決定される確率は、90%に設定されている。
また、継続決定手段97により、上乗せ決定遊技を継続することが決定されたとする。そうすると、押し順対応上乗せ数決定手段98は、ストップスイッチ42の押し順に対応する上乗せ数を決定する。
具体的には、押し順対応上乗せ数決定手段98は、例えば、「左→中→右」のときは「20」、「左→右→中」のときは「30」、「中→左→右」のときは「15」、「中→右→左」のときは「25」、「右→左→中」のときは「35」、「右→中→左」のときは「40」、のように、ストップスイッチ42の押し順に対応する上乗せ数を決定する。
さらにまた、本実施形態では、押し順対応上乗せ数決定手段98は、継続決定手段97により上乗せ決定遊技を継続することが決定されるごとに、ストップスイッチ42の押し順に対応する上乗せ数を決定する。
これにより、本実施形態では、継続決定手段97により上乗せ決定遊技を継続することが決定されるごとに、ストップスイッチ42の押し順と上乗せ数との対応関係が変化することとなる。
これに対し、継続決定手段97により、上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されたとする。この場合、Ex.チャンスの遊技回数が上乗せされることはないので、押し順対応上乗せ数決定手段98によりストップスイッチ42の押し順に対応する上乗せ数が決定されることもない。
さらにまた、継続決定手段97により、上乗せ決定遊技を継続することが決定され、押し順対応上乗せ数決定手段98により、ストップスイッチ42の押し順に対応する上乗せ数が決定されたとする。そうすると、その後、3個すべてのストップスイッチ42が操作されたときに、押し順対応上乗せ数決定手段98は、実際のストップスイッチ42の押し順に対応する上乗せ数を決定する。また、ストップスイッチ42の押し順は、押し順検出手段64aによって検出されて、メイン制御手段60からサブ制御手段80に送信される。そして、遊技回数加算手段85は、決定された上乗せ数を、Ex.チャンスの遊技回数に上乗せする。
具体的には、例えば、「左→中→右」の押し順で3個のストップスイッチ42が操作されたとする。そうすると、押し順対応上乗せ数決定手段98は、上乗せ数を「20」に決定する。そして、遊技回数加算手段85は、決定された上乗せ数の「20」を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せ(加算)する。
また、例えば、「右→中→左」の押し順で3個のストップスイッチ42が操作されたとする。そうすると、押し順対応上乗せ数決定手段98は、上乗せ数を「40」に決定する。そして、遊技回数加算手段85は、決定された上乗せ数の「40」を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せする。
さらに、継続決定手段97により上乗せ決定遊技を継続することが決定されると、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を継続するように制御する。そうすると、次の遊技で、スタートスイッチ41が操作されたときに、継続決定手段97は、上乗せ決定遊技を継続するか否かを決定する。
これに対し、継続決定手段97により上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されると、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を終了するように制御する。これにより、次の遊技で、スタートスイッチ41が操作されても、継続決定手段97は、上乗せ決定遊技を継続するか否かの決定を行わない。
このように、サブ遊技状態制御手段83は、継続決定手段97により上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されるまで(継続決定手段97により上乗せ決定遊技を継続することが決定され続けている限り)、上乗せ決定遊技を継続するように制御する。
また、継続決定手段97は、上乗せ決定遊技が継続している限り、スタートスイッチ41の操作を条件に、上乗せ決定遊技を継続するか否かの決定を繰り返す。
そして、継続決定手段97により上乗せ決定遊技を継続することが決定され、押し順対応上乗せ数決定手段98によりストップスイッチ42の押し順に対応する上乗せ数が決定されるごとに、決定された上乗せ数が、Ex.チャンスの遊技回数に上乗せされる。
また、本実施形態では、上乗せ決定遊技が継続している限り、1回の遊技につき1回、上乗せ数が決定されて上乗せされることとなる。
さらにまた、スタートスイッチ41、及び3個のストップスイッチ42は、遊技を進行させる際に必ず操作されるものであるから、遊技の進行に伴って、上乗せ数が決定されて上乗せされることとなる。
さらに、継続決定手段97による上乗せ決定遊技を継続するか否かの1回目の決定で、上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されることもあれば、10回連続して上乗せ決定遊技を継続することが決定されて、11回目ではじめて上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されることもある。
その上、継続決定手段97により上乗せ決定遊技を継続することが決定されるごとに、ストップスイッチ42の押し順と上乗せ数との対応関係が変化するとともに、ストップスイッチ42の押し順によって、決定される上乗せ数が変化する。
このため、Ex.チャンスの遊技回数が何回(どこまで)上乗せされるのかがわからず、ひいては上乗せされる遊技回数が変化に富む。
なお、上乗せ決定遊技を継続することが決定される確率を高めに設定すればするほど、上乗せ決定遊技が継続しやすくなるので、上乗せされる遊技回数の期待値が大きくなり、逆に、上乗せ決定遊技を継続することが決定される確率を低めに設定すればするほど、上乗せ決定遊技が継続しにくくなるので、上乗せされる遊技回数の期待値が小さくなる。このことは、第1実施形態と同様である。
続いて、第4実施形態のEx.チャンスの遊技回数の上乗せ処理の流れを、フローチャートに基づき、説明する。
図23は、第3実施形態におけるEx.チャンスの遊技回数の上乗せ処理の流れを示すフローチャートである。
図23のステップS81において、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技の開始条件を満たしたか否かを判断し続ける。そして、上乗せ決定遊技の開始条件を満たしたと判断したときは、次のステップS82に進む。
ステップS82では、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を開始する。そして、次のステップS83に進む。
ステップS83では、継続決定手段97は、スタートスイッチ41の操作が行われたか否かを判断し続ける。そして、スタートスイッチ41の操作が行われたと判断したときは、次のステップS84に進む。
ステップS84では、継続決定手段97は、上乗せ決定遊技を継続するか否かを決定する。そして、次のステップS85に進む。
ステップS85では、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を継続することが決定されたか否かを判断する。ここで、上乗せ決定遊技を継続することが決定されたと判断したときは、次のステップS86に進む。これに対し、上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されたと判断したときは、ステップS98に進む。
ステップS86では、押し順対応上乗せ数決定手段98は、ストップスイッチ42の押し順ごとの上乗せ数を決定する。そして、次のステップS87に進む。
ステップS87では、押し順対応上乗せ数決定手段98は、ストップスイッチ42の押し順が「左→中→右」か否かを判断する。ここで、「左→中→右」であると判断したときは、次のステップS88に進む。これに対し、「左→中→右」ではないと判断したときは、ステップS89に進む。
ステップS88では、押し順対応上乗せ数決定手段98は、「左→中→右」に対応する上乗せ数を決定する。そして、遊技回数加算手段85は、決定された上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せする。そして、ステップS83に戻る。
ステップS89では、押し順対応上乗せ数決定手段98は、ストップスイッチ42の押し順が「左→右→中」か否かを判断する。ここで、「左→右→中」であると判断したときは、次のステップS90に進む。これに対し、「左→右→中」ではないと判断したときは、ステップS91に進む。
ステップS90では、押し順対応上乗せ数決定手段98は、「左→右→中」に対応する上乗せ数を決定する。そして、遊技回数加算手段85は、決定された上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せする。そして、ステップS83に戻る。
ステップS91では、押し順対応上乗せ数決定手段98は、ストップスイッチ42の押し順が「中→左→右」か否かを判断する。ここで、「中→左→右」であると判断したときは、次のステップS92に進む。これに対し、「中→左→右」ではないと判断したときは、ステップS93に進む。
ステップS92では、押し順対応上乗せ数決定手段98は、「中→左→右」に対応する上乗せ数を決定する。そして、遊技回数加算手段85は、決定された上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せする。そして、ステップS83に戻る。
ステップS93では、押し順対応上乗せ数決定手段98は、ストップスイッチ42の押し順が「中→右→左」か否かを判断する。ここで、「中→右→左」であると判断したときは、次のステップS94に進む。これに対し、「中→右→左」ではないと判断したときは、ステップS95に進む。
ステップS94では、押し順対応上乗せ数決定手段98は、「中→右→左」に対応する上乗せ数を決定する。そして、遊技回数加算手段85は、決定された上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せする。そして、ステップS83に戻る。
ステップS95では、押し順対応上乗せ数決定手段98は、ストップスイッチ42の押し順が「右→左→中」か否かを判断する。ここで、「右→左→中」であると判断したときは、次のステップS96に進む。これに対し、「右→左→中」ではないと判断したときは、ステップS97に進む。
ステップS96では、押し順対応上乗せ数決定手段98は、「右→左→中」に対応する上乗せ数を決定する。そして、遊技回数加算手段85は、決定された上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せする。そして、ステップS83に戻る。
ステップS97では、押し順対応上乗せ数決定手段98は、「右→中→左」に対応する上乗せ数を決定する。そして、遊技回数加算手段85は、決定された上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せする。そして、ステップS83に戻る。
ステップS98では、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を終了する。そして、次のステップS99に進む。
ステップS99では、報知手段91は、上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されるまでに上乗せされた上乗せ数の総和を報知する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
以上、本発明の第4実施形態について説明したが、本発明は、上述した第4実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)第4実施形態では、継続決定手段97は、上乗せ決定遊技において、スタートスイッチ41が操作されたときに、上乗せ決定遊技を継続するか否かを決定するとしたが、例えば、ベットスイッチ40が操作されたときに、上乗せ決定遊技を継続するか否かを決定するようにしてもよい。
(2)第4実施形態では、押し順対応上乗せ数決定手段98は、継続決定手段97により上乗せ決定遊技を継続することが決定されるごとに、ストップスイッチ42の押し順に対応する上乗せ数を決定するとした。そして、これにより、継続決定手段97により上乗せ決定遊技を継続することが決定されるごとに、ストップスイッチ42の押し順と上乗せ数との対応関係が変化するとした。しかし、これに限られるものではない。
例えば、上乗せ決定遊技の開始時に、ストップスイッチ42の押し順に対応する上乗せ数を決定する。そして、このとき決定したストップスイッチ42の押し順と上乗せ数との対応関係を、上乗せ決定遊技の終了時まで維持(固定)するようにしてもよい。
また、例えば、ストップスイッチ42の押し順と上乗せ数との対応関係を予め定めておき、この対応関係が変化しないように固定しておいてもよい。具体的には、例えば、「左→中→右」のときは常に「20」、「右→中→左」のときは常に「10」、のように、押し順と上乗せ数との対応関係を固定してもよい。
(3)例えば、押し順対応上乗せ数決定手段98は、遊技者にとって有利なリール31の停止態様とするためのストップスイッチ42の押し順に対して、それ以外のストップスイッチ42の押し順よりも大きな上乗せ数を設定するようにしてもよい。
ここで、リール制御手段64は、役抽選手段61で特定の役に当選したときに、特定の押し順でストップスイッチ42が操作されると、遊技者にとって有利なリール31の停止態様を出現させ、それ以外の押し順でストップスイッチ42が操作されると、遊技者にとって有利なリール31の停止態様を出現させないように、リール31を停止制御する。
また、Ex.チャンス中は、遊技者にとって有利なリール31の停止態様とするためのストップスイッチ42の押し順が、押し順報知手段82によって報知される。
このため、Ex.チャンス中に、押し順報知手段82によって報知される押し順に従ってストップスイッチ42を操作すると、それ以外の押し順でストップスイッチ42を操作したときよりも大きな上乗せ数が、押し順対応上乗せ数決定手段98によって決定されるようにすることができる。
具体的には、例えば、「左→中→右」が、遊技者にとって有利なリール31の停止態様とするためのストップスイッチ42の押し順であるとする。この場合、押し順対応上乗せ数決定手段98は、ストップスイッチ42の押し順が「左→中→右」のときは、上乗せ数を「30」に決定し、それ以外のときは、上乗せ数を「10」に決定する。
また、演出出力制御手段81は、ストップスイッチ42の押し順に対応したパターンの演出を出力する。
上記の例と同様に、「左→中→右」が、遊技者にとって有利なリール31の停止態様とするためのストップスイッチ42の押し順であるとする。そして、実際のストップスイッチ42の押し順が「左→中→右」であることが、押し順検出手段64aによって検出されたとする。この場合、演出出力制御手段81は、第2停止操作後又は第3停止操作後に、「左→中→右」の押し順に対応したパターンの演出、すなわち、上記の例で言えば、上乗せ数「30」に対応したパターンの演出を出力するように制御する。
これに対し、実際のストップスイッチ42の押し順が「左→中→右」以外であることが、押し順検出手段64aによって検出されたとする。この場合、演出出力制御手段81は、第2停止操作後又は第3停止操作後に、「左→中→右」以外の押し順に対応したパターンの演出、すなわち、上記の例で言えば、上乗せ数「10」に対応したパターンの演出を出力するように制御する。
なお、上記(1)〜(3)の各変形例は、それぞれ単独で適用される場合に限られるものではなく、これらを適宜組合わせて適用することもできる。
<第5実施形態>
図24は、第5実施形態によるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。第1実施形態における上乗せ抽選手段92に代えて、第5実施形態では、上乗せ決定手段95、及び確率設定手段99を備えている。それ以外は、第5実施形態は、第1実施形態と同様である。
以下、第5実施形態におけるEx.チャンスの遊技回数(遊技期間)の上乗せについて説明する。
上乗せ決定手段95は、上乗せ決定遊技において、スタートスイッチ41が操作されたときに、上乗せ決定遊技を継続するか否か、及び上乗せ数を決定するものである。
また、確率設定手段99は、上乗せ決定遊技を継続することを決定する確率(上乗せ決定遊技の継続確率)を設定するものである。
ここで、本実施形態では、リプレイの入賞に基づいてメダルが自動投入されたためにメダルを投入することなく、遊技者がスタートスイッチ41を操作したときは、確率設定手段99は、上乗せ決定遊技の継続確率を99%に設定する。
これに対し、ベットスイッチ40の操作によってメダルを投入したか、又はメダル投入口43からメダルを直接投入して、遊技者がスタートスイッチ41を操作したときは、確率設定手段99は、上乗せ決定遊技の継続確率を90%に設定する。
ここで、ベットスイッチ40の操作によってメダルを投入すること、及びメダル投入口43からメダルを直接投入することを総称して、「手動投入」という。
また、上乗せ決定遊技中に、スタートスイッチ41が操作されると、上乗せ決定手段95は、確率設定手段99により設定された継続確率で、上乗せ決定遊技を継続するか否かを決定するとともに、上乗せ数を決定する。
このようにして、本実施形態では、上乗せ決定手段95は、メダルが手動投入されたか自動投入されたかによって、上乗せ決定遊技の継続確率を異ならせるようにしている。
さらにまた、本実施形態では、上乗せ数として、「15」、「20」、「25」、「30」、「35」、又は「40」の5種類を設けており、上記上乗せ数のうちのいずれか1つをソフトウエア乱数を用いた抽選によって選択する。また、メダルが手動投入されたか自動投入されたかにかかわらず、「15」の選択確率は30%に、「20」の選択確率は20%に、「25」の選択確率は20%に、「30」の選択確率は10%に、「35」の選択確率は10%に、「40」の選択確率は10%に、それぞれ設定されている。
このように、本実施形態では、上乗せ決定手段95は、決定する上乗せ数の期待値については、メダルが手動投入されたときと自動投入されたときとで同一にしている。
さらに、上乗せ決定手段95により、上乗せ決定遊技を継続すること、及びいずれかの上乗せ数が決定されたとする。そうすると、遊技回数加算手段85は、上乗せ決定手段95により決定された上乗せ数を、Ex.チャンスの遊技回数に上乗せする。具体的には、遊技回数加算手段85は、上乗せ決定手段95により決定された「15」、「20」、「25」、「30」、「35」、又は「40」のいずれかの上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せ(加算)する。
これに対し、上乗せ決定手段95により、上乗せ決定遊技を継続しないことが決定され、また、上乗せ数が決定されなかったとする。そうすると、遊技回数加算手段85は、Ex.チャンスの遊技回数の上乗せを行わない。
また、上乗せ決定手段95により上乗せ決定遊技を継続することが決定されると、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を継続するように制御する。そうすると、次の遊技で、スタートスイッチ41が操作されたときに、上乗せ決定手段95は、上乗せ決定遊技を継続するか否か、及び上乗せ数を決定する。
これに対し、上乗せ決定手段95により上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されると、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を終了するように制御する。これにより、次の遊技で、スタートスイッチ41が操作されても、上乗せ決定手段95は、上乗せ決定遊技を継続するか否か、及び上乗せ数の決定を行わない。
このように、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定手段95により上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されるまで(上乗せ決定手段95により上乗せ決定遊技を継続することが決定され続けている限り)、上乗せ決定遊技を継続するように制御する。
また、上乗せ決定手段95は、上乗せ決定遊技が継続している限り、スタートスイッチ41の操作を条件に、上乗せ決定遊技を継続するか否か、及び上乗せ数の決定を繰り返す。
そして、上乗せ決定手段95により上乗せ数が決定されるごとに、遊技回数加算手段85は、決定された上乗せ数を、Ex.チャンスの遊技回数に上乗せする。
また、本実施形態では、上乗せ決定遊技が継続している限り、1回の遊技につき1回、上乗せ数が決定されて上乗せされることとなる。
さらにまた、スタートスイッチ41は、遊技を進行させる際に必ず操作されるものであるから、遊技の進行に伴って、上乗せ数が決定されて上乗せされることとなる。
さらに、上乗せ決定手段95による上乗せ決定遊技を継続するか否かの1回目の決定で、上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されることもあれば、10回連続して上乗せ決定遊技を継続すること及び上乗せ数が決定されて、11回目ではじめて上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されることもある。
その上、メダルが手動投入されたか自動投入されたかによって、上乗せ決定遊技の継続確率が異なる。
このため、Ex.チャンスの遊技回数が何回(どこまで)上乗せされるのかがわからず、ひいては上乗せされる遊技回数が変化に富む。
なお、上乗せ決定遊技を継続することが決定される確率を高めに設定すればするほど、上乗せ決定遊技が継続しやすくなるので、上乗せされる遊技回数の期待値が大きくなり、逆に、上乗せ決定遊技を継続することが決定される確率を低めに設定すればするほど、上乗せ決定遊技が継続しにくくなるので、上乗せされる遊技回数の期待値が小さくなる。このことは、第1実施形態と同様である。
続いて、第5実施形態のEx.チャンスの遊技回数の上乗せ処理の流れを、フローチャートに基づき、説明する。
図25は、第5実施形態におけるEx.チャンスの遊技回数の上乗せ処理の流れを示すフローチャートである。
図25のステップS111において、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技の開始条件を満たしたか否かを判断し続ける。そして、上乗せ決定遊技の開始条件を満たしたと判断したときは、次のステップS112に進む。
ステップS112では、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を開始する。そして、次のステップS113に進む。
ステップS113では、サブ遊技状態制御手段83は、スタートスイッチ41の操作が行われたか否かを判断し続ける。そして、スタートスイッチ41の操作が行われたと判断したときは、次のステップS114に進む。
ステップS114では、サブ遊技状態制御手段83は、リプレイの入賞に基づいてメダルが自動投入されたためにメダルが投入されることなくスタートスイッチ41が操作されたか、又はベットスイッチ40の操作によってメダルが投入されたか若しくはメダル投入口43からメダルが直接投入されてスタートスイッチ41が操作されたかを判断する。ここで、自動投入でスタートスイッチ41が操作されたと判断したときは、ステップS115に進む。これに対し、手動投入でスタートスイッチ41が操作されたと判断したときは、ステップS116に進む。
ステップS115では、確率設定手段99は、上乗せ決定遊技の継続確率を、自動投入に対応した99%に設定する。そして、ステップS117に進む。
ステップS116では、確率設定手段99は、上乗せ決定遊技の継続確率を、手動投入に対応した90%に設定する。そして、ステップS117に進む。
ステップS117では、上乗せ決定手段95は、ステップS115又はステップS116において確率設定手段99によって設定された上乗せ決定遊技の継続確率に基づいて、上乗せ決定遊技を継続するか否かを決定するとともに、上乗せ数を決定する。そして、次のステップS118に進む。
ステップS118では、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を継続すること、及び上乗せ数が決定されたか否かを判断する。ここで、上乗せ決定遊技を継続すること、及び上乗せ数が決定されたと判断したときは、次のステップS119に進む。これに対し、上乗せ決定遊技を継続しないことが決定され、上乗せ数が決定されなかったと判断したときは、ステップS120に進む。
ステップS119では、遊技回数加算手段85は、ステップS117で決定された上乗せ数を、遊技回数カウント手段84のカウント値に上乗せする。そして、次のステップS113に戻る。
ステップS120では、サブ遊技状態制御手段83は、上乗せ決定遊技を終了する。そして、次のステップS121に進む。
ステップS121では、報知手段91は、上乗せ決定遊技を継続しないことが決定されるまでに上乗せされた上乗せ数の総和を報知する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
以上、本発明の第5実施形態について説明したが、本発明は、上述した第5実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)第5実施形態では、メダルが手動投入されてスタートスイッチ41が操作されたときは、確率設定手段99は、上乗せ決定遊技の継続確率を99%に設定し、メダルが自動投入されてスタートスイッチ41が操作されたときは、確率設定手段99は、上乗せ決定遊技の継続確率を90%に設定するとした。そして、上乗せ数については、メダルが手動投入されたか自動投入されたかにかかわらず、同一の選択確率で選択することにより、期待値が同一になるようにした。しかし、これに限られるものではない。
例えば、上乗せ数として、「15」、「20」、「25」、「30」、「35」、又は「40」のいずれかが決定されるようにする。
そして、メダルが手動投入されてスタートスイッチ41が操作されたときは、確率設定手段99は、「15」の選択確率を30%に、「20」の選択確率を20%に、「25」の選択確率を20%に、「30」の選択確率を10%に、「35」の選択確率を10%に、「40」の選択確率を10%に、それぞれ設定する。
これに対し、メダルが自動投入されてスタートスイッチ41が操作されたときは、確率設定手段99は、「15」の選択確率を10%に、「20」の選択確率を10%に、「25」の選択確率を10%に、「30」の選択確率を20%に、「35」の選択確率を20%に、「40」の選択確率を30%に、それぞれ設定する。
このように、メダルが手動投入されたか自動投入されたかによって、決定する上乗せ数の期待値を異ならせることができる。
この場合、メダルが手動投入されたか自動投入されたかにかかわらず、上乗せ決定遊技の継続確率を95%のまま一定にすることができる。
また、例えば、メダルが手動投入されてスタートスイッチ41が操作されたときは、確率設定手段99は、上乗せ決定遊技の継続確率を90%に設定する。同時に、上乗せ数については、「15」の選択確率を30%に、「20」の選択確率を20%に、「25」の選択確率を20%に、「30」の選択確率を10%に、「35」の選択確率を10%に、「40」の選択確率を10%に、それぞれ設定する。
これに対し、メダルが自動投入されてスタートスイッチ41が操作されたときは、確率設定手段99は、上乗せ決定遊技の継続確率を99%に設定する。同時に、上乗せ数については、「15」の選択確率を10%に、「20」の選択確率を10%に、「25」の選択確率を10%に、「30」の選択確率を20%に、「35」の選択確率を20%に、「40」の選択確率を30%に、それぞれ設定する。
このように、メダルが手動投入されたか自動投入されたかによって、上乗せ決定遊技の継続確率、及び決定する上乗せ数の期待値の双方を異ならせることができる。
(2)上乗せ決定遊技を継続することが決定されるごとに、上乗せ決定遊技の継続確率が変化するようにすることができる。
具体的には、確率設定手段99は、例えば、上乗せ決定遊技を継続するか否かの1回目の決定では、上乗せ決定遊技の継続確率を90%に設定する。また、2回目の決定では継続確率を91%に設定する。さらにまた、3回目の決定では継続確率を92%に設定する。このように、上乗せ決定遊技を継続することが決定されるごとに、上乗せ決定遊技の継続確率を次第に高くしていくように制御することができる。
逆に、確率設定手段99は、例えば、1回目の決定では継続確率を99%とし、2回目の決定では継続確率を98%とし、3回目の決定では継続確率を97%とするなど、上乗せ決定遊技を継続することが決定されるごとに、上乗せ決定遊技の継続確率を次第に低くしていくように制御することもできる。
(3)上乗せ決定遊技を継続することが決定されるごとに、決定される上乗せ数の期待値が変化するようにすることができる。
具体的には、確率設定手段99は、例えば、上乗せ決定遊技を継続するか否か及び上乗せ数の1回目の決定では、上乗せ数「10」の選択確率を50%に、「20」の選択確率を30%に、「30」の選択確率を20%に、それぞれ設定する。また、2回目の決定では、上乗せ数「10」の選択確率を40%に、「20」の選択確率を40%に、「30」の選択確率を20%に、それぞれ設定する。さらにまた、3回目の決定では、上乗せ数「10」の選択確率を30%に、「20」の選択確率を40%に、「30」の選択確率を30%に、それぞれ設定する。さらに、4回目の決定では、上乗せ数「10」の選択確率を20%に、「20」の選択確率を40%に、「30」の選択確率を40%に、それぞれ設定する。このように、上乗せ決定遊技を継続することが決定されるごとに、決定される上乗せ数の期待値を次第に大きくしていくように制御することができる。
逆に、確率設定手段99は、例えば、1回目の決定では、上乗せ数「10」の選択確率を20%に、「20」の選択確率を30%に、「30」の選択確率を50%に、それぞれ設定する。また、2回目の決定では、上乗せ数「10」の選択確率を20%に、「20」の選択確率を40%に、「30」の選択確率を40%に、それぞれ設定する。さらにまた、3回目の決定では、上乗せ数「10」の選択確率を30%に、「20」の選択確率を40%に、「30」の選択確率を30%に、それぞれ設定する。さらに、4回目の決定では、上乗せ数「10」の選択確率を40%に、「20」の選択確率を40%に、「30」の選択確率を20%に、それぞれ設定する。このように、上乗せ決定遊技を継続することが決定されるごとに、決定される上乗せ数の期待値を次第に小さくしていくように制御することもできる。
(4)リプレイの入賞に基づいてメダルが自動投入されたためにメダルが投入されることなくスタートスイッチ41が操作されたとき、又はベットスイッチ40の操作によってメダルが投入されたか若しくはメダルが直接投入されてスタートスイッチ41が操作されたときのいずれか一方について、上乗せ決定遊技の継続確率が100%に設定されるようにすることができる。
具体的には、確率設定手段99は、例えば、メダルが自動投入されたときの上乗せ決定遊技の継続確率を100%に設定するとともに、メダルが手動投入されたときの上乗せ決定遊技の継続確率を100%未満に設定することができる。
そうすると、リプレイが入賞したときは、次回の遊技で、上乗せ決定遊技を継続することが必ず決定されるようにすることができる。
逆に、確率設定手段99は、例えば、メダルが自動投入されたときの上乗せ決定遊技の継続確率を100%未満に設定するとともに、メダルが手動投入されたときの上乗せ決定遊技の継続確率を100%に設定することもできる。
そうすると、リプレイが入賞しなかったときは、次回の遊技で、上乗せ決定遊技を継続することが必ず決定されるようにすることができる。
なお、上記(1)〜(4)の各変形例は、それぞれ単独で適用される場合に限られるものではなく、これらを適宜組合わせて適用することもできる。
さらに、本発明の第1〜第5実施形態について説明したが、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)RT5遊技や非RT遊技において、レア小役を設け(例えば小役1Bを、内部中に限らず、非内部中も抽選を行い)、このレア小役に当選した場合には、ほぼ100%でEx.チャンスの実行権利を付与してもよい。
(2)上記各実施形態のRT3遊技では、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、Ex.チャンスの抽選を行わないようにした。しかし、これに限らず、RT3遊技中もこれらを抽選するようにしてもよい。
ただし、RT3遊技では、仮にスーパーEx.タイムに当選しても、RT3遊技でSBこぼし目が停止して非RT遊技に移行し、この非RT遊技からRT5遊技に移行し、さらに29遊技を消化しないとスーパーEx.タイムを実行できない。よって、RT3遊技では、Ex.タイム又はEx.チャンスのみに当選し、スーパーEx.タイムには当選しないようにしてもよい。
(3)上記各実施形態では、非RT遊技中にリプレイの重複A群及び重複B群を設け、リプレイB入賞時はRT5遊技に移行し、リプレイC入賞時はRT4遊技に移行し、リプレイD又はリプレイE入賞時はRT2遊技に移行するようにした。
しかし、このような重複当選に限らず、例えば非RT遊技で当選R1及び当選R2を設ける。そして、当選R1となった遊技では、ストップスイッチ42の操作(押し順を含む)に応じて、リール停止態様P1又はP2となるようにリール31を停止制御する。
ここで、非RT遊技で当選R1となった場合において、RT2遊技又はRT4遊技に移行させないときはストップスイッチ42の操作情報の報知を行わず、RT2遊技又はRT4遊技に移行させるときは、リール停止態様P1となるためのストップスイッチ42の操作情報を報知する。リール停止態様P1となったときは非RT遊技を維持し、リール停止態様P2となったときはRT5遊技に移行するように制御する。
また、非RT遊技で当選R2となった遊技では、ストップスイッチ42の操作(押し順を含む)に応じて、リール停止態様P3又はP4となるようにリール31を停止制御する。
非RT遊技において当選R2となった遊技では、RT4遊技に移行させるときはリール停止態様P3となるストップスイッチ42の操作情報を報知し、リール停止態様P3となったときはRT4遊技に移行するように制御する。
これに対し、当選R2となった遊技では、RT2遊技に移行させるときはリール停止態様P4となるストップスイッチ42の操作情報を報知し、リール停止態様P4となったときはRT2遊技に移行するように制御する。
このように、重複当選を用いずに遊技状態の移行を制御することも可能である。なお、「リール停止態様」には、特定の停止出目等、役の非入賞時の停止態様も含まれる。
(4)上記各実施形態では、Ex.タイムとスーパーEx.タイムとを設けたが、Ex.タイムのみを設ける(スーパーEx.タイムを設けない)ことも可能であり、あるいは、スーパーEx.タイムのみを設ける(Ex.タイムを設けない)ことも可能である。
スーパーEx.タイムのみを設ける場合には、RT4遊技を設ける必要はない。また、非RT遊技では、RT4遊技に移行するためのリプレイCを設ける必要もない。
(5)図11〜図15で示したように、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、又はEx.チャンスの当選確率は、設定値が高い方が有利となるように設定した。しかし、これに限らず、全設定共通の当選確率であってもよく、あるいは奇数設定と偶数設定とで異なるようにしてもよい。例えば偶数設定では、Ex.チャンスの長い遊技回数は当選しにくいがEx.チャンス自体には当選しやすくし、奇数設定では、Ex.チャンスの長い遊技回数に当選しやすいがEx.チャンス自体には当選しにくくすること等が挙げられる。
(6)上記各実施形態では、サブ遊技状態が通常時に、非RT遊技でリプレイCが偶然入賞して、非RT遊技からRT4遊技に移行したときは、Ex.タイムではないRT4遊技を実行するとともに、この場合のRT4遊技では、Ex.チャンスの実行権利を発生させるか否かの決定も行わないようにした。しかし、これに限らず、サブ遊技状態が通常時に偶然に非RT遊技からRT4遊技に移行したときは、Ex.タイムの実行権利を有していなくてもEx.タイムを実行するようにしてもよい。
(7)上記各実施形態では、Ex.タイム中にリプレイAが4連するか、又はいずれかの役の入賞回数が7回以上となったときに、Ex.チャンスの実行権利を付与する(特定遊技状態に移行することに決定する)ようにした。しかし、Ex.チャンスの実行権利の付与の条件は、必ずしも上記に限られるものではなく、たとえばいずれかの役の当選(又は入賞)が4連したときや、リプレイAが7回以上入賞したこと等、種々設定することができる。したがって、初期値決定手段87がEx.チャンスの遊技回数の初期値を決定する条件も、種々設定することができる。
(8)上記各実施形態では、Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中又はEx.チャンス実行中に、役抽選手段61による抽選で、小役1A又は小役2に当選したときに、サブ遊技状態制御手段83により、上乗せ決定遊技が開始されるとした。しかし、上乗せ決定遊技の開始条件は、必ずしも上記の条件に限定されるものではない。
例えば、役抽選手段61による抽選で、小役1A又は小役2以外の特定の抽選結果となったときに、上乗せ決定遊技を開始するようにしてもよい。
また、例えば、Ex.チャンスの残り遊技回数が0になったときに、上乗せ決定遊技を開始するか否かを抽選で決定し、上乗せ決定遊技を開始することが決定されたときに、上乗せ決定遊技を開始するようにしてもよい。
(9)上記各実施形態では、AT遊技の遊技回数を加算するようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、RT遊技の遊技回数を加算するようにしてもよい。すなわち、特定遊技状態は、AT遊技に限られるものではなく、RT遊技としてもよい。
(10)例えば、上乗せ決定遊技の継続回数が所定回数に到達したときは、上乗せ決定遊技を継続しないことが決定される前であっても、上乗せ決定遊技を終了するようにしてもよい。上乗せ決定遊技の継続回数に上限(天井)を設定してもよい。
なお、上記(1)〜(10)の各変形例は、それぞれ単独で適用される場合に限られるものではなく、これらを適宜組合わせて適用することもできる。