JP5500699B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、特定遊技状態への移行が決定したときに、特定遊技状態の遊技回数の初期値を決定するとともに、特定遊技状態中に、特定遊技状態の遊技回数の加算(上乗せ)を行うスロットマシンに関するものである。
従来のスロットマシンにおいて、最初に50ゲームの報知態様の遊技を実行するとともに、残り4ゲーム以降の遊技、すなわち47〜50ゲームの間の遊技でリプレイが入賞したときは、さらに50ゲームの報知態様の遊技を継続するスロットマシンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、特定遊技中に特定遊技の残り遊技回数を変更するための条件を満たしたときに、遊技回数の初期値を設定するとともに、設定された初期値を、所定の関数に従って変更して新たな遊技回数を算出する。そして、算出された新たな遊技回数を、それまでの残り遊技回数に加算して、特定遊技の新たな残り遊技回数を設定するスロットマシンも知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらにまた、RT、CT、ATなどの付加機能の終了時に継続抽選を行い、継続抽選で当選したときは、継続抽選の結果に応じて、付加機能を10ゲーム又は50ゲーム継続実行するスロットマシンも知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−191756号公報 特開2002−315873号公報 特開2003−079814号公報
しかし、前述した従来の技術では、継続(加算、上乗せ)される遊技回数が画一的であり、変化に乏しいという問題があった。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、特定遊技状態中に、特定遊技状態の遊技回数の加算(上乗せ)が行われるスロットマシンにおいて、加算される遊技回数が変化に富むようにすることである。
請求項1の発明(第1実施形態)は、
複数の遊技状態のうちの特定遊技状態(Ex.チャンス)の遊技回数をカウントする遊技回数カウント手段(84)と、
前記特定遊技状態の遊技回数を加算するか否かの加算抽選を行う加算抽選手段(88)と、
前記加算抽選手段の当選確率を設定する当選確率設定手段(91)と、
前記特定遊技状態の遊技回数に加算する加算値を決定する手段と
を備え、
前記当選確率設定手段は、加算抽選を行うための条件(Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中又はEx.チャンス実行中に役抽選手段61で小役1A又は小役2に当選)を満たしたときは、複数の当選確率のうちのいずれかを設定し、
前記加算抽選手段は、加算抽選を行うための条件を満たしたときは、所定条件を満たすまで(加算抽選で非当選となるまで、又は加算抽選の実行回数が所定回数(上限)に到達するまで)、前記当選確率設定手段により設定された当選確率で、複数回の遊技にわたって加算抽選を実行可能にし、
加算値を決定するための条件を満たしたとき(加算抽選を行うための条件を満たしたとき、役抽選手段61で1BBAに当選したとき、又は加算抽選で当選したとき)は、前記特定遊技状態の遊技回数に加算する加算値を、前記加算値を決定する手段により決定し、
前記加算値を決定する手段により決定した加算値を、前記特定遊技状態の遊技回数に加算し、
前記加算抽選手段による加算抽選によらずに前記特定遊技状態の遊技回数を加算する第2遊技回数加算手段と、
前記特定遊技状態の遊技回数を加算するための条件を満たしたときに、前記加算抽選手段による加算抽選を行うか、又は前記第2遊技回数加算手段による遊技回数の加算を行うかを決定する加算方法決定手段と、
演出の出力を制御する演出出力制御手段と
を備え、
前記演出出力制御手段は、前記加算抽選手段により遊技回数が加算されたのか、又は前記第2遊技回数加算手段により遊技回数が加算されたのかが判別可能な演出を出力する
ことを特徴とする。
本発明によれば、所定条件を満たすまで、複数回の遊技にわたって、加算抽選が実行可能となる。また、加算値を決定するための条件を満たすと、特定遊技状態の遊技回数に加算する加算値が決定される。そして、決定された加算値が、特定遊技状態の遊技回数に加算される。これにより、特定遊技状態の遊技回数に加算(上乗せ)される遊技回数が変化に富むようにすることができる。
第1実施形態におけるスロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 本実施形態におけるリールの図柄配列を示す図である。 表示窓とリールとの関係、及び有効ラインを示す図である。 役の種類、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。 非RT遊技、RT1遊技〜RT3遊技の役抽選テーブルを示す図である。 RT4遊技〜RT7遊技の役抽選テーブルを示す図である。 SB当選時の停止出目を示す図である。 小役3Aを含む重複当選時におけるストップスイッチの押し順と払出し枚数との関係を示す図である。 リプレイの重複当選時(重複A群及び重複B群)におけるストップスイッチの押し順と入賞役との関係を示す図である。 遊技状態の移行を説明する図である。 Ex.タイム、スーパーEx.タイム、及びEx.チャンスの当選確率を示す図である(RT5遊技の1〜27遊技時)。 Ex.タイム、スーパーEx.タイム、及びEx.チャンスの当選確率を示す図である(リプレイA・3連、4連以上時)。 Ex.タイム、スーパーEx.タイム、及びEx.チャンスの当選確率を示す図である(RT5遊技の28遊技目以降及び非RT遊技時)。 Ex.チャンスの遊技回数の当選確率を示す図である。 Ex.チャンスの遊技回数の当選確率を示す図である(リプレイA・5連時)。 スーパーEx.タイム中の役の当選回数と、Ex.チャンスの遊技回数との関係を示す図である。 Ex.チャンスの遊技回数加算処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態におけるスロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 外端信号を出力するためのメイン制御手段側の処理の流れを示すフローチャートである。 外端信号を出力するためのメイン制御手段側の処理の流れを示すフローチャートであり、図19に続くフローチャートである。 サブ制御手段側の処理の流れを示すフローチャートである。 サブ制御手段側の処理の流れを示すフローチャートであり、図21に続くフローチャートである。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、遊技の進行を制御するメイン制御手段(遊技制御手段)60と、演出の出力を制御するサブ制御手段(演出制御手段)80とを備える。
メイン制御手段60は、役の抽選、リール31の駆動制御、入賞時の払出し等を制御する。メイン制御手段60は、メイン制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
また、サブ制御手段80は、演出の選択・出力、後述するEx.タイム、スーパーEx.タイム、Ex.チャンスの抽選・決定、ストップスイッチ42の報知の指令等を制御する。サブ制御手段80は、サブ制御基板(図示せず)上に設けられており、上記メイン制御基板と同様に、演算等を行うCPU、演出の出力に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
また、メイン制御基板とサブ制御基板は、別体で構成されるとともに、メイン制御基板からサブ制御基板に対し、遊技に関する情報(遊技結果等)を送信可能なように両者が電気的に接続されている。
図1に示すように、メイン制御手段60の入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、ストップスイッチ42、及び精算スイッチが電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。本実施形態でのベットスイッチ40は、3枚(max)投入専用のスイッチであり、遊技者は、いずれの遊技状態においても、常に3枚のメダルを投入して遊技を行うようになっている。
なお、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
また、スタートスイッチ41は、(左、中、右のすべての)リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらにまた、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらに、精算スイッチは、貯留(クレジット)されているメダルを精算するときに遊技者が操作するスイッチである。遊技者が遊技を終了するときに精算スイッチを操作すると、貯留されている枚数分のメダルがすべてメダル受け皿に払い出されるとともに、図示しないクレジット数表示部の表示が「00」になる。
メイン制御手段60の出力側(図1中、右側)には、モータ32が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄)を印刷したリールテープを貼付したものである。図2は、本実施形態におけるリール31の図柄配列を示す図である。図2では、図柄番号を併せて図示している。図2に示すように、本実施形態では、各リール31ごとに、21個の図柄が等間隔で配置されている。
なお、図2に示すように、本実施形態では、「赤7」と、この「赤7」に類似する図柄として「橙7」を設けている。
また、図3は、スロットマシン10のフロントマスク部(前面扉。図示せず。)に設けられた表示窓(透明窓)11と、各リール31との位置関係を示す図である。各リール31は、本実施形態では横方向に並列に3つ(左リール31、中リール31、及び右リール31)設けられている。さらに、各リール31は、表示窓11から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓11から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
なお、本明細書では、図3中、左リール31の「RP」、中リール31の「赤チェリー」、及び右リール31の「橙7」の図柄が停止している位置を「上段」と称し、左、中及び右リール31の「赤7」の図柄が停止している位置を「中段」と称し、左リール31の「橙7」、中リール31の「RP」、及び右リール31の「ベル」の図柄が停止している位置を「下段」と称する。
さらにまた、図3に示すように、スロットマシン10の表示窓11を含む部分には、有効ラインL1〜L4が設けられている。
ここで、「有効ライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させる図柄組合せラインであり、かつ、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。本実施形態では、図3に示すように、水平方向上段の有効ラインL1、水平方向中段の有効ラインL2、斜め右下がり一直線の有効ラインL3、斜め右上がり一直線の有効ラインL4から構成されている。
また、本実施形態では、中リール31の下段を通過する有効ラインは設けられていない。さらにまた、中リール31の上段を通過する有効ラインは、有効ラインL1の1本である。これに対し、中リール31の中段を通過する有効ラインは、有効ラインL2、L3及びL4の3本である。
なお、有効ラインL1〜L4以外の図柄組合せラインは、本実施形態では、すべて無効ラインである。例えば、図3中、左リール31、中リール31、及び右リール31のそれぞれ下段を通過する図柄組合せラインも考えられるが、このようなラインは、本実施形態では無効ラインとなっている。無効ラインは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
また、従来より、メダルの投入枚数に応じて有効ライン数が異なるスロットマシンが知られている。例えば、メダル投入枚数が1枚のときは有効ラインは1本、メダル投入枚数が2枚のときは有効ライン数は3本、メダル投入枚数が3枚のときは有効ライン数は5本に設定すること等が挙げられる。これに対し、本実施形態では、いずれの遊技中においても、3枚のメダルを投入して遊技を行うとともに、すべての遊技において、有効ラインL1〜L4の4本すべてが当該遊技での有効ラインとなる。
さらに、図1において、サブ制御手段80の出力側には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
また、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や、ストップスイッチ42の押し順等を表示するものである。
図4は、本実施形態における役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。図4に示すように、役としては、大別して、特別役、小役、及びリプレイが設けられている。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(その役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルの払出し又は自動投入が行われる(ただし、特別役を除く。)。
なお、本明細書では、説明の便宜上、「いずれかの役に対応する図柄の組合せがいずれかの有効ラインに停止する」ことを、「その役が“入賞”する」と称する。
役において、まず、特別役とは、通常遊技から特別遊技に移行させる役である。本実施形態では、図4に示すように、特別役として、1BB(第1種ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス)が設けられている。
特別役(1BB、RB、SB)が入賞すると、それぞれ、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技(1BB遊技、RB遊技、SB遊技)に移行する。特別遊技は、特定の役(本実施形態では小役3A)が高確率で当選・入賞する遊技状態であり、出玉率が1を超えるように設定されていることで、遊技者にとって有利な遊技である。
さらに、本実施形態の1BBは、1BBA、1BBB、及び1BBCの3種類を有する。これらは図柄の組合せが異なるように設定されているとともに、別個の当選フラグ63a(後述)を有している。なお、1BBA〜1BBCのいずれが入賞した場合であっても、1BB遊技に移行する。
同様に、本実施形態のRBは、RBA、及びRBBの2種類を有する。これらは図柄の組合せが異なるように設定されているとともに、別個の当選フラグ63aを有している。なお、RBA又はRBBのいずれが入賞した場合であっても、RB遊技に移行する。
また、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役であり、本実施形態では、大別して、小役1、小役2、及び小役3を備えており、各小役ごとに図柄の組合せが異なるように設定されている。なお、小役3Aにおける「any」とは、任意の図柄を意味する。すなわち、小役3Aは、中リール31の「ベル」の図柄がいずれかの有効ライン(上段又は中段)に停止した時点で、左リール31及び右リール31の停止図柄にかかわらず、小役3Aの入賞が確定する。
さらにまた、小役1は、小役1Aと小役1Bとの2種類を備え、小役1Aに対応する図柄の組合せは4種類、小役1Bに対応する図柄の組合せは2種類設けられている。なお、これらは、図柄の組合せごとに当選フラグ63aが設けられているのではなく、小役1Aとして1個、小役1Bとして1個を備える。
さらに、小役3は、小役3A〜小役3Dの4種類を備えている。これら小役3A〜小役3Dは、それぞれ個別の当選フラグ63aを備える。
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数(本実施形態では3枚)を維持した再遊技が行えるようにした役である。本実施形態では、リプレイは、リプレイA〜リプレイGの7種類を備え、それぞれ個別の(リプレイとして7個の)当選フラグ63aを備える。
さらに、リプレイA、リプレイB、リプレイF、リプレイGに対応する図柄の組合せは、それぞれ1種類であるのに対し、リプレイC、リプレイD、及びリプレイEに対応する図柄の組合せは、それぞれ4種類設けられている。
さらにまた、図4において、各役の払出し枚数は、1本の有効ラインあたりの払出し枚数を意味する。すなわち、例えば小役3Aに対応する図柄の組合せがいずれか1本の有効ラインに停止したときは、メダル払出し枚数は4枚という意味である。したがって、小役3Aに対応する図柄の組合せが当該遊技で同時に3本の有効ラインに停止したときは、有効ライン1本あたりのメダル払出し枚数に有効ライン数を乗じた枚数が払い出されるので、この場合は12枚の払出しとなる。
具体的には、中リール31の停止時に、上段に「ベル」の図柄が停止したときは、図3中、有効ラインL1(1本)に小役3Aに対応する図柄の組合せが停止したこととなるので、4枚のメダルが払い出される。
これに対し、中リール31の停止時に、中段に「ベル」の図柄が停止したときは、図3中、有効ラインL2、L3及びL4の3本に小役3Aに対応する図柄の組合せが停止したこととなるので、4枚×3=12枚のメダルが払い出される。
上述した各役において、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
持ち越される役としては、特別役のうち、1BB及びRBが挙げられる。1BB又はRBに当選したときは、リール31の停止時に、1BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、1BB又はRBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
このように、1BB及びRBの当選は持ち越されるのに対し、1BB及びRB以外の役(SB、小役、及びリプレイ)は、持ち越されない。役の抽選において、1BB及びRB以外の役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役に当選した遊技では、その当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止(入賞)可能なようにリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
なお、1BB又はRBに当選していない遊技中(1BB又はRBの当選が持ち越されていない遊技中)を、「非内部中」という。また、当該遊技以前の遊技において1BB又はRBに当選しているが、当選した1BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技中(1BB又はRBの当選が持ち越されている遊技中)を「内部中」という。
遊技の開始時には、遊技者は、ベットスイッチ40を操作して予め貯留されたメダルを投入するか、又はメダル投入口43からメダルを投入し、スタートスイッチ41を操作(オン)する。スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段60に入力される。メイン制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、すべてのモータ32を駆動制御して、すべてのリール31を回転させるように制御する。このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓11内で上下方向に移動表示される。
そして、遊技者は、ストップスイッチ42を押すことで、そのストップスイッチ42に対応するリール31(例えば、左ストップスイッチ42に対応する左リール31)の回転を停止させる。ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段60に入力される。メイン制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を駆動制御して、そのモータ32に係るリール31の停止制御を行う。そして、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき(その役の入賞となったとき)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。
図1に示すように、メイン制御手段60は、以下の役抽選手段61等を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、メイン制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役、及びリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数は、例えば200n(ナノ)secで1カウントを行うカウンターが0〜65535の範囲を1サイクルとしてカウントし続ける乱数であり、スロットマシン10の電源が投入されている間は、乱数をカウントし続ける。
乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41が操作(オン)された時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する役抽選テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値が1BBAの当選領域に属する場合は、1BBAの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。図5及び図6は、本実施形態における役抽選テーブル62(62A〜62H)を示す図である。ここで、本実施形態では、メイン制御手段60によって制御される遊技状態であるメイン遊技状態を備えている。そして、役抽選テーブル62は、メイン遊技状態ごとに設けられている。役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
また、本実施形態では、メイン遊技状態として、非RT遊技、及びRT1遊技〜RT7遊技を備えている。非RT遊技、RT2遊技〜RT5遊技は、通常遊技(特別遊技以外の遊技)かつ非内部中遊技である。また、RT1遊技は、通常遊技かつ内部中遊技である。さらにまた、RT6遊技及びRT7遊技は、特別遊技である。特に、RT6遊技はRB遊技又はSB遊技であり、RT7遊技は1BB遊技である。
なお、「RT(リプレイタイム)遊技」とは、広義には、非RT遊技とリプレイの当選確率が異なる遊技状態であることを意味する。したがって、本実施形態では、RT1〜RT7遊技は、非RT遊技に対して、それぞれリプレイの当選確率が異なるように設定されている。非RT遊技とRT2遊技とでは、図5ではいずれもリプレイの当選確率の合算値が「1/1.4」に設定されているが、各リプレイの当選確率の具体的な振分けが異なっている。
なお、非RT遊技よりもリプレイの当選確率が高く設定された遊技状態を「RT遊技」と称する場合もある。
さらに、図5及び図6の役抽選テーブル62において、「+」とは、重複(同時)当選を意味する。例えば図5中、「小役3A+小役3B」とあるのは、小役3Aと小役3Bとが当該遊技で重複(同時)当選することを意味する。
また、図5及び図6では、リプレイの当選確率の合算値を示すとともに、各当選確率の振分け(倍率)を図示している。例えば、役抽選テーブル62Aにおいて、「リプレイA+リプレイB」の当選確率を「×4/32」と表示しているのは、「1/1.4×4/32」であることを意味している。
さらにまた、リプレイにおいて「重複A群」とは、リプレイAと他のリプレイ(リプレイB〜リプレイGのうち、少なくとも1つ)とが重複当選する場合である。同様に、「重複B群」とは、リプレイBと他のリプレイ(リプレイA、及びリプレイC〜リプレイGのうち、少なくとも1つ)とが重複当選する場合である。
さらに、「小役3A重複」とは、小役3Aと他の小役3(小役3B〜小役3Dのうち、少なくとも1つ)とが重複当選する場合である。
図5に示すように、役抽選テーブル62Aは非RT遊技で用いられ、役抽選テーブル62BはRT1遊技で用いられ、役抽選テーブル62CはRT2遊技で用いられ、役抽選テーブル62DはRT3遊技で用いられるものである。
なお、上述したように、RT1遊技は、内部中遊技である。また、後述するように、RT2遊技は、本実施形態の「Ex.(エキストラ)チャンス」中である場合がある。さらにまた、RT3遊技は、1BB遊技及びRB遊技の終了後に移行するメイン遊技状態である。さらに、非RT遊技は、Ex.チャンス中である場合がある。
さらに、図6に示すように、役抽選テーブル62EはRT4遊技で用いられ、役抽選テーブル62FはRT5遊技で用いられ、役抽選テーブル62GはRT6遊技で用いられ、役抽選テーブル62HはRT7遊技で用いられるものである。
なお、後述するように、RT4遊技は、本実施形態の「Ex.(エキストラ)タイム」に相当する。また、RT6遊技はRB遊技又はSB遊技に相当し、RT7遊技は1BB遊技に相当する。なお、いわゆる「通常時」に相当するのは、本実施形態では、RT5遊技及び非RT遊技である。
図5に示すように、役抽選テーブル62B(RT1遊技(内部中遊技))では、特別役は抽選されない。ただし、図5中、特別役と小役との重複当選は、役抽選テーブル62Bでは、小役の単独当選となる(図5中、「*」印)。例えば役抽選テーブル62Bにおいて、「1BBA+小役1A」は、小役1Aの単独当選(当選確率1/2000)となる。
さらにまた、小役1Bは、内部中遊技(役抽選テーブル62B)でのみ抽選される。したがって、小役1Bが入賞したときは、特別役の重複当選時か内部中かのいずれかの場合となるので、特別役の当選が確定することとなる。
さらに、小役3Aの単独当選は、役抽選テーブル62G(RT6遊技(RB遊技))及び役抽選テーブル62H(RT7遊技(1BB遊技))でのみ設けられている。
その他のメイン遊技状態では、小役3Aは、単独当選せず、小役3B〜小役3Dの少なくとも1つと重複当選する。
また、役抽選テーブル62Aでは、リプレイの当選確率の合算値は1/1.4に設定されている。さらに、リプレイの当選の中で、複数種類のリプレイの重複当選として、重複A群として6種類、重複B群として6種類設けられている。
さらにまた、役抽選テーブル62Bでは、リプレイの当選確率の合算値は1/6.0に設定されている。さらに、重複A群及び重複B群は、役抽選テーブル62Aと同様である(ただし、当選確率は異なる)。
また、役抽選テーブル62Cのリプレイの重複当選は、重複A群のみ設けられ、重複B群は設けられていない。さらにまた、役抽選テーブル62Dでは、リプレイAの単独当選のみが抽選され、重複A群及び重複B群は設けられていない。
さらに、図6中、役抽選テーブル62E〜62Hでは、役抽選テーブル62Dと同様に、リプレイAの単独当選のみが設けられ、重複A群及び重複B群は設けられていない。
また、役抽選テーブル62Gでは、小役3Aの単独当選についても抽選される。さらにまた、役抽選テーブル62Hでは、小役3Aの単独当選が設けられているが、小役3Aと他の小役3との重複当選については設けられていない。
さらに、役抽選テーブル62G及び62Hは、それぞれRB遊技中及び1BB遊技中に用いられるものであるので、特別役(単独当選及び小役との重複当選)については抽選されない。
なお、スロットマシン10では、出玉率を定めるための設定値が設けられており、複数の設定値(本実施形態では、設定1〜設定6の6段階)の中からいずれか1つの設定値が設定される。そして、設定値が高いほど、1BB及びRBの当選確率が高く設定されている。このため、図5及び図6で示した1BB及びRBの当選確率は、いずれか1つの設定値の当選確率の例示である。
説明を図1に戻す。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、当選役に対応するように、1BBA〜1BBC、RBA及びRBB、SB、小役1A及び小役1B、小役2、小役3A〜小役3D、リプレイA〜リプレイGの各当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。
例えば、非RT遊技中(役抽選テーブル62A)において小役1Aに単独当選したときは、小役1Aに係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままである。また、例えばリプレイの重複A群のうち、リプレイA、リプレイB、及びリプレイCに重複当選したときは、これら3つの当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役に係る当選フラグ63aはオフのままである。
さらにまた、上述したように、SB、小役及びリプレイの当選は持ち越されないので、当該遊技でSB、小役及びリプレイに当選し、これらの役の当選フラグ63aがオンにされても、当該遊技の終了時にその当選フラグ63aがオフにされる。
これに対し、1BB及びRBの当選は持ち越されるので、当該遊技で1BB又はRBに当選し、1BB又はRBに係る当選フラグ63aが一旦オンになったときは、その1BB又はRBが入賞するまでオンの状態が維持され、1BB又はRBが入賞した時点でオフにされる。
例えば、役抽選手段61で1BBA及び小役1Aに重複当選したときは、当該遊技では、1BBA及び小役1Aの2つの当選フラグ63aがオンにされる。そして、この遊技で1BBAが入賞しなかったときは、1BBAの当選フラグ63aのオンの状態は維持される。これに対し、当該遊技で小役1Aが入賞したか否かにかかわらず、当該遊技で小役1Aに係る当選フラグ63aはオフにされる。
そして、次遊技の内部中の遊技(RT1遊技)で、例えばリプレイAに単独当選したときは、すでにオンである1BBAに係る当選フラグ63aのほか、リプレイAの当選フラグ63aがオンにされる。そして、当該遊技の終了時に、1BBAが非入賞の場合は1BBAに係る当選フラグ63aのオンの状態が維持されるとともに、リプレイAの当選フラグ63aはオフにされる。
図1において、リール制御手段64は、リール31の回転開始命令を受けたとき、特に本実施形態ではスタートスイッチ41が操作されたときに、すべて(3つ)のリール31の回転を開始するように制御するものである。さらに、リール制御手段64は、役抽選手段61により役の抽選が行われた後、当該遊技における当選フラグ63aのオン/オフを参照して当選フラグ63aのオン/オフに対応する停止位置決定テーブル65を選択するとともに、ストップスイッチ42が操作されたときに、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングに基づいて、そのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
例えば、リール制御手段64は、少なくとも1つの当選フラグ63aがオンである遊技では、リール31の停止制御の範囲内において、当選役(当選フラグ63aがオンになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能にリール31を停止制御するとともに、当選役以外の役(当選フラグ63aがオフになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール31を停止制御する。
ここで、「リール31の停止制御の範囲内」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでのリール31の回転量(移動図柄数)の範囲内を意味し、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からの移動図柄数が4図柄以内(ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内)に設定されている。いいかえると、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでの時間は、190ms以内に設定されている。
これにより、ストップスイッチ42の操作を検知した瞬間の図柄から数えてリール31の停止制御の範囲内にある図柄のいずれかが有効ラインに停止させるべき図柄であるときは、ストップスイッチ42が操作されたときに、その図柄が有効ラインに停止するように制御されることとなる。
すなわち、役の当選時にストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選した役に係るその図柄が有効ラインに停止しないときには、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選した役に係る図柄ができる限り有効ラインに停止させるように制御するものである。
また逆に、ストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止してしまうときは、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように制御する。
さらに、リール制御手段64は、ストップスイッチ42の押し順(操作順番)を検出する押し順検出手段64aを備える。押し順検出手段64aは、遊技者によりストップスイッチ42が操作されたときに、左、中、及び右ストップスイッチ42のうち、いずれが操作されたかを検出するものである。押し順検出手段64aは、毎遊技、一律にストップスイッチ42の押し順を検出してもよいが、特に本実施形態では、小役3Aと他の小役3との重複当選時、及びリプレイの重複当選時(重複A群又は重複B群の中のいずれかに当選したとき)に、操作されたストップスイッチ42が、左、中又は右のいずれであるかを検出する。
ストップスイッチ42が操作されると、そのストップスイッチ42が操作された旨の信号が押し順検出手段64aに入力されるようになっている。この信号を判別することで、押し順検出手段64aは、どのストップスイッチ42が操作されたかを検出する。
停止位置決定テーブル65は、当選フラグ63aのオン/オフの状態ごと、すなわち役抽選手段61による役の抽選結果ごとに対応して設けられており、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置に対する、リール31の停止位置を定めたものである。そして、各停止位置決定テーブル65には、例えば0番の図柄(左リール31であれば「ベル」の図柄)が上段を通過する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、何図柄だけ移動制御して、何番の図柄を上段に停止させる、というように停止位置が定められている。
停止位置決定テーブル65は、以下の1BBAテーブル等を備える。
1BBAテーブルは、1BBAの当選フラグ63aのみがオンであるとき、すなわち当該遊技で1BBAに単独当選したとき、又は当該遊技以前に1BBAに当選し、かつ当該遊技で非当選であることを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、1BBAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、1BBA以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
また、1BBBテーブル、1BBCテーブル、RBAテーブル、RBBテーブルについても、1BBAテーブルと同様である。1BBBテーブル、1BBCテーブル、RBAテーブル、RBBテーブルは、それぞれ、1BBAテーブル中、「1BBA」を、「1BBB」、「RBA」、「RBB」と読み替えたものに相当する。
SBテーブルは、当該遊技でSBに当選したときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、SBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、SB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
ここで、SBに対応する図柄の組合せは、図4に示すように、「青チェリー」−「BAR」−「白チェリー」である。そして、左リール31の「青チェリー」、中リール31の「BAR」、及び右リール31の「白チェリー」は、それぞれ当該リール31に1図柄のみ設けられている。よって、SB当選時であっても、遊技者は、当該遊技でSBに当選していることが知らなければ、SBに対応する図柄を有効ラインに停止させることができない(入賞させることができない)可能性が高い。そして、SBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、SBテーブルは、SBこぼし目(SBを取りこぼしたときの特有の停止出目)を停止させるように、リール31の停止位置を定めている。
図7は、SB当選時において、入賞時の図柄の組合せと、非入賞時のSBこぼし目とを示す図である。SBこぼし目としては、本実施形態では4つ設けられている。詳細は後述するが、左及び中リール31の「RP」の図柄は、常に、有効ラインに停止させることが可能となっている(PB(引込み率)=1)。また、右リール31の図柄は、「赤7」、「白7」、「BAR」、「赤チェリー」の4種類有するが、少なくとも1種類を、常に、有効ラインに停止させることが可能となっている。したがって、本実施形態では、SBこぼし目は、「PB=1」に設定されている。よって、SB当選時かつSB非入賞時は、常にSBこぼし目を有効ラインに停止させることができる。
小役1Aテーブルは、小役1A(のみ)の当選フラグ63aがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、小役1Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、小役1A以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
小役1Bテーブル、小役2テーブル、リプレイAテーブルについても、小役1Aテーブルと同様である。小役1Bテーブル、小役2テーブル、リプレイAテーブルは、それぞれ、小役1Aテーブル中、「小役1A」を、「小役1B」、「小役2」、「リプレイA」と読み替えたものに相当する。
小役3Aテーブルは、小役3A(のみ)の当選フラグ63aがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、小役3A以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
さらに、小役3Aテーブルは、後述する小役3Aと他の小役3との重複当選時と異なり、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置が定められている。
さらに、小役3Aテーブルでは、中リール31の停止時に、中段に「ベル」の図柄を停止させるように停止位置が定められている。これにより、小役3Aに対応する図柄の組合せである「any」−「ベル」−「any」は、左及び右リール31の停止位置にかからず、3本の有効ラインL2〜L4に停止することとなる。よって、メダル払出し枚数は12枚となる。
さらに本実施形態では、有効ラインL2〜L4のいずれかに、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せを優先して停止させるように、左及び右リール31の停止位置が定められている。有効ラインL2〜L4のいずれかに「ベル」−「ベル」−「ベル」を停止させることで、遊技者に対し、小役3Aが入賞したことを容易に知らせることができるためである。
なお、後述する小役3重複当選テーブル1〜小役3重複当選テーブル5は、ストップスイッチ42の押し順によって小役3Aが入賞する有効ラインが異なるが、小役3Aテーブルについては、どのような押し順であっても、一律に、中リール31の停止時には中段に「ベル」の図柄が停止するように制御される。
小役3重複当選テーブル1は、小役3A及び小役3Bの当選フラグ63aがオンであるとき(小役3A+小役3Bの重複当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」であるときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL2〜L4に停止させる、すなわち中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる(12枚のメダルの払出しとなる)ようにリール31の停止位置を定めている。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」以外のときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させる、すなわち中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる(4枚のメダルの払出しとなる)ようにリール31の停止位置を定めている。
なお、小役3B〜小役3Dは、小役3Aとの重複当選させるために設けられた制御役としての役割を有するものであり、小役3Aと他の小役3との重複当選時に、小役3B〜小役3Dに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止することはない。ただし、例えば内部中遊技に限り、特別役当選確定演出の1つとして、これらの図柄の組合せを有効ラインに停止可能であるときは、停止させるようにしてもよい。
小役3重複当選テーブル2は、小役3A及び小役3Cの当選フラグ63aがオンであるとき(小役3A+小役3Cの重複当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」であるときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL2〜L4に停止させる(中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」以外のときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させる(中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
小役3重複当選テーブル3は、小役3A及び小役3Dの当選フラグ63aがオンであるとき(小役3A+小役3Dの重複当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」又は「中右左」であるとき(すなわち、最初に操作されたストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であるとき)は、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL2〜L4に停止させる(中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」又は「中右左」以外であるとき(すなわち、最初に操作されたストップスイッチ42が左又は右ストップスイッチ42であるとき)は、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させる(中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
小役3重複当選テーブル4は、小役3A、小役3B及び小役3Cの当選フラグ63aがオンであるとき(小役3A+小役3B+小役3Cの重複当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」であるときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL2〜L4に停止させる(中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」以外のときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させる(中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
小役3重複当選テーブル5は、小役3A、小役3B及び小役3Dの当選フラグ63aがオンであるとき(小役3A+小役3B+小役3Dの重複当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」であるときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL2〜L4に停止させる(中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」以外のときは、小役3Aに対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させる(中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
なお、図2に示すように、すべてのリール31において、「ベル」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、常に、所望の位置に「ベル」の図柄を停止させることができる。よって、小役3Aの単独当選時又は他の小役3との重複当選時には、中リール31の停止時には、上段又は中段のいずれにも「ベル」の図柄を停止させることができる。
図8は、以上説明した、小役3Aと他の小役3との重複当選時に、ストップスイッチ42の押し順とメダル払出し枚数との関係を示す図である。図8中、「4」とは、4枚の払出し(中リール31停止時に、上段に「ベル」の図柄が停止)を意味し、「12」とは、12枚の払出し(中リール31停止時に、中段に「ベル」の図柄が停止)を示す。
なお、本実施形態では、小役3Aに対応する図柄の組合せは、「any」−「ベル」−「any」としているので、最初に中ストップスイッチ42が操作されたときは、その時点で中リール31の停止位置を決定しなければならない。このため、ストップスイッチ42の押し順として、「中左右」と「中右左」とを1つにし、小役3A+小役3Dの重複当選時には、最初に中ストップスイッチ42が操作されたときは、中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させている。
そして、このように制御する場合、最初に中ストップスイッチ42を操作したときが最も有利にならないにようにするために、図5及び図6に示すように、役抽選テーブル62A〜62Fにおいては、小役3A+小役3Dの重複当選確率を1/60に設定し、他の小役3の重複当選確率を1/30に設定している。これにより、毎遊技、最初に中ストップスイッチ42を操作しても、12枚払出しとなる小役3Aの入賞が多くなって遊技者に有利になることはない。
リプレイ重複当選テーブルA1は、重複A群のうち、リプレイA及びリプレイBの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」であるときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルA2は、重複A群のうち、リプレイA、リプレイB、及びリプレイCの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」であるときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルA3は、重複A群のうち、リプレイA、リプレイB、リプレイD及びリプレイEの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」であるときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルA4は、重複A群のうち、リプレイA、リプレイB及びリプレイFの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中右左」であるときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルA5は、重複A群のうち、リプレイA、リプレイB及びリプレイGの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」であるときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルA6は、重複A群のうち、リプレイA、リプレイB、リプレイF及びリプレイGの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」であるときは、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
なお、図2に示すように、すべてのリール31において、「RP」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、所望の有効ラインに「RP」の図柄を停止させることができる。よって、リール制御手段64は、常に、所望の有効ラインに、リプレイAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。
さらに、図2に示すように、右リール31において「ベル」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。したがって、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、所望の有効ラインにリプレイBに対応する図柄の組合せを停止させることができる。
リプレイ重複当選テーブルB1は、重複B群のうち、リプレイB、リプレイC、リプレイD及びリプレイEの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」であるときはリプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」であるときはリプレイD又はリプレイEに対応する図柄の組合せ(いずれか1つ)を有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記2つ以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
なお、本実施形態では、リプレイD又はリプレイEの少なくとも一方の図柄を、常にいずれかの有効ラインに停止させることができるように、リール31の図柄が配列されている。
具体的には、左リール31については、「RP」の図柄を常に有効ラインに停止させることができる。また、中リール31については、「赤7」、「BAR」、「スイカ」又は「白チェリー」のいずれか1つを常に有効ラインに停止させることができる。さらにまた、右リール31については、「スイカ」又は「白チェリー」のいずれか1つを常に有効ラインに停止させることができる。
このことは、以下のリプレイ重複当選テーブルB2〜B6についても同様である。
リプレイ重複当選テーブルB2は、重複B群のうち、リプレイA、リプレイB、リプレイC、リプレイD及びリプレイEの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」であるときはリプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」であるときはリプレイD又はリプレイEに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記2つ以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルB3は、重複B群のうち、リプレイB、リプレイC、リプレイD、リプレイE及びリプレイFの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」であるときはリプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「中右左」であるときはリプレイD又はリプレイEに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記2つ以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルB4は、重複B群のうち、リプレイB、リプレイC、リプレイD、リプレイE及びリプレイGの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中右左」であるときはリプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」であるときはリプレイD又はリプレイEに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記2つ以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルB5は、重複B群のうち、リプレイA、リプレイB、リプレイC、リプレイD、リプレイE及びリプレイFの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」であるときはリプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」であるときはリプレイD又はリプレイEに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記2つ以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ重複当選テーブルB6は、重複B群のうち、リプレイA、リプレイB、リプレイC、リプレイD、リプレイE及びリプレイGの重複当選時に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」であるときはリプレイCに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」であるときはリプレイD又はリプレイEに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記2つ以外のときは、リプレイBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
図9は、以上説明した、リプレイの重複A群、重複B群の当選時におけるストップスイッチ42の押し順と、入賞役との関係を示す図である。図中、「A」、「B」、「C」、「D,E」は、それぞれ入賞役がリプレイA、リプレイB、リプレイC、リプレイD又はEであることを示している。
図9に示すように、リプレイの重複A群となった遊技では、いずれか1つのストップスイッチ42の押し順ではリプレイAが入賞し、他の5通りのストップスイッチ42の押し順ではリプレイBが入賞する。
すなわち、リプレイの重複A群となった遊技では、リプレイAの入賞率は1/6であり、リプレイBの入賞率は5/6である。
また、リプレイの重複B群となった遊技では、いずれか1つのストップスイッチ42の押し順ではリプレイCが入賞し、他の1つのストップスイッチ42の押し順ではリプレイD又はリプレイEが入賞し、残りの4通りのストップスイッチ42の押し順ではリプレイBが入賞する。
すなわち、リプレイの重複B群となった遊技では、リプレイCの入賞率は1/6、リプレイD又はリプレイEの入賞率は1/6、リプレイBの入賞率は4/6である。
なお、中リール31については、「赤7」、「BAR」、「スイカ」、「白チェリー」のうちいずれかの図柄が5図柄以内の間隔で配置されている。
したがって、リール制御手段64は、中リール31の停止時に、いずれかの有効ラインに、「赤7」、「BAR」、「スイカ」、「白チェリー」のうちいずれか1つを停止させることができる。したがって、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、所望の有効ラインにリプレイCに対応する図柄の組合せを停止させることができる。
同様に、右リール31については、「スイカ」又は「白チェリー」のうちいずれかの図柄が5図柄以内の間隔で配置されている。
したがって、リール制御手段64は、右リール31の停止時に、いずれかの有効ラインに、「スイカ」又は「白チェリー」のうちいずれか1つを停止させることができる。よって、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、所望の有効ラインにリプレイD又はリプレイEに対応する図柄の組合せを停止させることができる。
また、非当選テーブルは、すべての当選フラグ63aがオフであるときに用いられ、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
なお、内部中遊技において、小役又はリプレイの当選(単独当選時及び重複当選時)には、当該遊技で当選した小役又はリプレイの入賞が優先される停止位置決定テーブル65が用いられる。
例えば1BBAの内部中の遊技において小役1Bに単独当選したときは、まず、小役1Bに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、小役1Bに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、次に、1BBAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように制御する。さらに、1BBAに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように制御する。
説明を図1に戻す。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
払出し手段67は、停止図柄判断手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判断され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時には、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数(3枚)を自動投入するように制御する。
また、払出し手段67は、役に対応する図柄の組合せが複数の有効ラインに同時に停止したときは、その有効ライン数分を乗じた枚数を払い出すように制御する。
また、小役3Aは、1本の有効ラインL1に停止するとき(中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄が停止したとき)と、3本の有効ラインL2、L3及びL4に同時に停止するとき(中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄が停止したとき)とを有する。前者の場合には、払出し枚数は、4枚×1(有効ライン数)=4枚であるが、後者の場合には、払出し枚数は、4枚×3(有効ライン数)=12枚となる。
特別遊技制御手段68は、特別遊技の開始、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了を制御するものである。
1BBA〜1BBCのいずれかに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、1BBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技から1BB遊技を開始するように制御する。
1BB遊技では、上述した役抽選テーブル62Hを用いて役の抽選が行われる。これにより、1BB遊技では、小役3Aの単独当選確率が高くなる。
また、本実施形態では、1BB遊技の終了条件として、1BB遊技中に払い出されたメダル枚数が260枚以上になったことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、1BB遊技では、メダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもって1BB遊技を終了するように制御する。なお、1BB遊技の終了後は、RT3遊技に移行する。
同様に、RBA又はRBBのいずれかに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、RBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からRB遊技を開始するように制御する。
RB遊技では、上述した役抽選テーブル62Gを用いて役の抽選が行われる。これにより、RB遊技では、小役3Aの単独当選、又は小役3Aと他の小役3との重複当選確率が高くなる。
また、本実施形態では、RB遊技の終了条件として、RB遊技中に払い出されたメダル枚数が40枚以上になったことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、RB遊技では、メダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもってRB遊技を終了するように制御する。なお、RB遊技の終了後は、RT3遊技に移行する。
さらにまた、SBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、SBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技の1遊技のみ、SB遊技を行うように制御する。
SB遊技では、上述した役抽選テーブル62Gを用いて役の抽選が行われる。そして、1遊技(当該遊技)終了時に、SB遊技を終了するように制御する。なお、SB遊技の終了後は、SB入賞前のメイン遊技状態に戻る。例えばRT5遊技中にSBが入賞したときは、次遊技でSB遊技が行われ、このSB遊技の終了後はRT5遊技に戻る。
また、上述したように、本実施形態では、メイン遊技状態として、非RT遊技、及びRT1遊技〜RT7遊技を備えている。そして、メイン遊技状態制御手段69は、メイン遊技状態間の移行を制御する。図10は、メイン遊技状態の移行を説明する図である。メイン遊技状態制御手段69は、所定遊技回数の消化や、入賞役等に基づいて、メイン遊技状態を移行するように制御する。
さらにまた、本実施形態では、メイン遊技状態に加えて、サブ制御手段80によって制御される遊技状態であるサブ遊技状態を備えている。
さらに、本実施形態では、サブ遊技状態として、通常時、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、及びEx.チャンスを備えている。サブ遊技状態は、役抽選手段61の抽選結果に応じてストップスイッチ42の押し順を報知することにより、メイン遊技状態が移行したり、メイン遊技状態が移行せずに滞在したりするように、誘導(遊技者に示唆)するものである。
ここで、本実施形態では、後述するサブ遊技状態制御手段83は、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、又はEx.チャンスの実行権利を付与するか否かの決定(抽選)を行う権利付与決定手段90を備える。そして、サブ遊技状態制御手段83は、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、及びEx.チャンスの実行権利に基づいて、サブ遊技状態の移行を制御する。
なお、サブ遊技状態における通常時とは、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、及びEx.チャンスのいずれの実行中でもなく、かつこれらの内部中(潜伏中)でもないときをいう。
本実施形態のメイン遊技状態の移行条件は、メイン遊技状態に応じて、遊技回数消化(RT5遊技又はRT4遊技)、特定停止出目(本実施形態ではSBこぼし目)の出現(RT3遊技)、特定のリプレイの入賞(非RT遊技又はRT2遊技)、1BB又はRBの当選(RT1遊技に移行)、1BB又はRBの入賞(RT6遊技又はRT7遊技に移行)、1BB遊技又はRB遊技の終了(RT3遊技に移行)に設定されている。
先ず、非内部中遊技であるRT3遊技、RT5遊技、非RT遊技、RT4遊技、RT2遊技では、いずれも1BB及びRBの抽選が行われ、これらのいずれかに当選し、当該遊技で当選した1BB又はRBが入賞しなかったときは、次遊技から、内部中遊技であるRT1遊技に移行する。
RT1遊技では、当選した1BB又はRBが入賞するまで継続される。当選したRBが入賞すると、RT6遊技であるRB遊技に移行する。また、当選した1BBが入賞すると、RT7遊技である1BB遊技に移行する。
RB遊技及び1BB遊技が終了すると、RT3遊技に移行する。RT3遊技では、SBに当選し、かつSBこぼし目が停止するまで継続される。
RT3遊技でSBこぼし目が停止すると、非RT遊技に移行する。
非RT遊技は、リプレイB、リプレイC、リプレイD又はリプレイEが入賞するまで継続される。非RT遊技でリプレイBが入賞すると、RT5遊技に移行する。また、非RT遊技でリプレイCが入賞すると、RT4遊技に移行する。さらにまた、非RT遊技でリプレイD又はリプレイEが入賞すると、RT2遊技に移行する。
RT4遊技は、15遊技を消化するまで継続され、15遊技消化後は非RT遊技に移行する。
また、RT2遊技では、SBこぼし目が停止するか、又はリプレイBが入賞するまで継続される。SBこぼし目が停止すると非RT遊技に移行し、リプレイBが入賞するとRT5遊技に移行する。
RT5遊技は、32遊技を消化するまで継続され、32遊技消化後は非RT遊技に移行する。
以上のようにして、メイン遊技状態制御手段69は、各メイン遊技状態(非RT遊技又はRT遊技)では、メイン遊技状態の移行条件を満たすか否かを判断し、メイン遊技状態の移行条件を満たすと判断したときは、それぞれ所定のメイン遊技状態に移行するように制御する。
また、メイン制御手段60は、サブ制御手段80に対し、各種の情報(コマンド)を送信するように制御する。送信される情報としては、メダルが投入された旨の情報、スタートスイッチ41が操作された旨の情報、役の抽選結果(当選役)の情報、リール31の回転が開始された旨の情報、ストップスイッチ42が操作されたかの情報、リール31が停止した旨の情報、各リール31の停止位置(有効ラインに停止した図柄)の情報、入賞役の情報、メダルの払出しの情報、メイン遊技状態の情報等が挙げられる。
説明を図1に戻す。
図1において、サブ制御手段80は、演出出力制御手段81等を備える。
演出出力制御手段81は、上述したランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力を制御するものである。
演出出力制御手段81は、遊技ごとに、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって演出を選択し、出力する。
演出には、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
また、サブ制御手段80は、押し順報知手段82を備える。
本実施形態では、押し順報知の対象として、上述した小役3Aと他の小役3との重複当選時、リプレイの重複A群又は重複B群のいずれかの当選時が挙げられる。
例えば、押し順報知手段82は、小役3Aの重複当選時にストップスイッチ42の押し順を報知するときは、12枚の払出しとなる押し順を報知する。具体的には、図8に示すように、「小役3A+小役3C」の重複当選時には、画像表示装置23で、「左右中」、あるいは「132」等のような報知を行う。また、「小役3A+小役3D」の重複当選時には、画像表示装置23で、「中左右」又は「中右左」(例えば、抽選で決定した任意の一方)を報知する。
さらにまた、押し順報知手段82は、非RT遊技でEx.タイムの実行権利(RT4遊技へ移行する権利)を有するときには、リプレイの重複A群の当選時にはリプレイAを入賞させるための押し順を報知し、リプレイの重複B群の当選時にはリプレイCを入賞させるための押し順を報知する。
さらに、押し順報知手段82は、非RT遊技又はRT2遊技中のEx.チャンス中は、リプレイの重複A群の当選時にはリプレイAを入賞させるための押し順を報知し、リプレイの重複B群の当選時(非RT遊技の場合)にはリプレイD又はリプレイEを入賞させるための押し順を報知し、小役3Aの重複当選時は、上述したように12枚の払出しとなる押し順を報知する。
なお、押し順報知手段82によるストップスイッチ42の押し順(遊技者にとって有利なリール停止態様(入賞役等)となるための押し順)を報知する遊技は、「AT(アシストタイム)遊技」と称される。
さらにまた、サブ制御手段80は、サブ遊技状態制御手段83を備える。
サブ遊技状態制御手段83は、メイン制御手段60から送信されてくる役抽選手段61の役抽選結果に基づいて、本実施形態におけるEx.タイム、及びEx.チャンスの実行権利を付与するか否かの決定(抽選)、Ex.チャンスの遊技回数(加算遊技回数の決定を含む)の決定、Ex.チャンスの遊技回数のカウント等を制御するものである。
図1に示すように、本実施形態では、サブ遊技状態制御手段83は、遊技回数カウント手段84、遊技回数加算手段85、遊技回数減算手段86、初期値決定手段87、加算抽選手段88、報知手段89、権利付与決定手段90、当選確率設定手段91、及び単位加算値設定手段92を備える。
上述のように、RT5遊技は、1BB又はRBに当選又は入賞した場合を除き、32遊技を消化するまで継続される。そして、32遊技消化後は、非RT遊技に移行し、この非RT遊技でリプレイBが入賞すると、再度、RT5遊技に戻るように制御される。このため、本実施形態では、いわゆる通常時であって、Ex.タイムやEx.チャンス以外のときは、非RT遊技とRT5遊技との間を行き来する確率が最も高く(非RT遊技とRT5遊技の滞在率が最も高く)なるように設定されている。
すなわち、メイン遊技状態が非RT遊技とRT5遊技との間を行き来するように、ストップスイッチ42の押し順の報知が行われないのが、サブ遊技状態における通常時である。
非RT遊技では、図5に示したように、リプレイの重複A群及び重複B群の抽選が行われる。
リプレイの重複A群の合算した当選確率は、
1/1.4×24/32≒54/100
となり、ほぼ2ゲームに1回の割合で当選する。
そして、リプレイの重複A群に当選した場合において、リプレイAを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を知らなければ(押し順が報知されなければ)、上述したように、1/6の確率でリプレイAが入賞し、5/6の確率でリプレイBが入賞する。
したがって、非RT遊技中において、リプレイの重複A群に基づいてリプレイBが入賞する確率は、
1/1.4×24/32×5/6≒45/100
となる。
また、非RT遊技において、リプレイの重複B群の合算した当選確率は、
1/1.4×6/32≒14/100
となる。
そして、リプレイの重複B群に当選した場合において、リプレイC〜リプレイEを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を知らなければ(押し順が報知されなければ)、上述したように、4/6の確率でリプレイBが入賞する。
したがって、非RT遊技中において、リプレイの重複B群に基づいてリプレイBが入賞する確率は、
1/1.4×6/32×4/6≒9/100
となる。
以上より、非RT遊技においてリプレイBが入賞する確率は、
45/100+9/100=54/100
となる。
一方、非RT遊技において、リプレイの重複B群に当選し、リプレイCが入賞するとRT4遊技に移行し、リプレイD又はリプレイEが入賞するとRT2遊技に移行する。
非RT遊技において、リプレイCを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を知らないとき(押し順が報知されないとき)は、リプレイCが入賞してRT4遊技に移行する確率は、
1/1.4×6/32×1/6≒2/100
となる。
非RT遊技において、リプレイD又はリプレイEを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を知らないとき(押し順が報知されないとき)に、リプレイD又はリプレイEが入賞してRT2遊技に移行する確率も、上記と同様に「2/100」となる。
以上より、非RT遊技中に、ストップスイッチ42の押し順を知らないとき(押し順が報知されないとき)は、毎遊技、約54/100の確率でリプレイBが入賞し、約2/100の確率でリプレイCが入賞し、約2/100の確率でリプレイD又はリプレイEが入賞することとなる。
したがって、非RT遊技中にストップスイッチ42の押し順を知らないとき(押し順が報知されないとき)は、稀にRT2遊技又はRT4遊技に移行する場合もあるが、ほとんどは、リプレイBが入賞してRT5遊技に移行する。
なお、非RT遊技から偶然にRT4遊技に移行したときであっても、15遊技間、RT4遊技が実行され、15遊技消化後は、再度、非RT遊技に戻る。そして、後述するEx.タイムの実行権利を有さないでRT4遊技に移行したときは、そのRT4遊技では、Ex.チャンスの実行権利を付与するか否かの決定(抽選)も行われない。
また、非RT遊技から、後述するEx.チャンスの実行権利を有さないで偶然にRT2遊技に移行したときは、ストップスイッチ42の押し順は報知されない。
ここで、図5に示すように、RT2遊技中は、リプレイの重複A群の抽選が行われる。そして、リプレイAを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順が報知されないときは、リプレイBが入賞する確率は、図5より、
1/1.4×6/32×5/6≒11/100
となる。
したがって、いずれは、リプレイBが入賞してRT5遊技に移行することとなる。
権利付与決定手段90は、RT5遊技及び非RT遊技では、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、又はEx.チャンスの実行権利を付与するか否かの決定(抽選)を行う。
本実施形態では、権利付与決定手段90は、RT5遊技中又は非RT遊技中に、
1)リプレイAが3遊技連続で入賞したとき(以下、適宜、リプレイAがN遊技連続で入賞することを、「リプレイAのN連」と称する。)、
2)小役1Aが当選したとき、
3)小役2が当選したとき
に、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、又はEx.チャンスの実行権利を付与するか否かの決定を行う。
図11は、RT5遊技の1遊技目〜27遊技目でリプレイA3連時、小役1A当選時、小役2当選時における設定値ごとのEx.タイム、スーパーEx.タイム、又はEx.チャンスの当選確率を示す図である。
権利付与決定手段90は、RT5遊技の1遊技目〜27遊技目で、リプレイA3連時、小役1A当選時、小役2当選時には、この当選確率に従い、ソフトウエア乱数を用いて抽選を行う。
図11に示すように、本実施形態では、リプレイA3連時には、非当選となる場合はなく、常に、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、又はEx.チャンスのいずれかに当選するように設定されている。なお、これに限らず、非当選となる場合を有するように設定してもよいのはもちろんである。
また、小役1A当選時と小役2当選時とを比較すると、小役1A当選時の方がEx.タイム、スーパーEx.タイム、又はEx.チャンスのいずれかに当選する確率が高く設定されている。
また、図11で示したリプレイA3連の終了時は、RT5遊技の27遊技目までに限られる。例えば、RT5遊技において、25遊技目〜27遊技目の3遊技で連続してリプレイAが入賞したときは、図11の上段に示す当選確率に従って抽選が行われる。
これに対し、以下の1)〜4)の場合には、図12の上段に示す当選確率に従って抽選を行うように制御する。
1)RT5遊技のリプレイAの最初の入賞は27遊技目までであったが、28遊技目以降でリプレイA3連が終了したとき(例えば、RT5遊技の26〜28遊技目でリプレイAが3連したとき)、
2)RT5遊技のリプレイAの最初の入賞が28遊技以降であったとき(例えば、RT5遊技の29〜31遊技目でリプレイAが3連したとき)、
3)RT5遊技と非RT遊技とをまたいでリプレイAが3連したとき(例えば、RT5遊技の31〜32遊技目、及び非RT遊技の1遊技目でリプレイAが3連したとき)、
4)非RT遊技中にリプレイAが3連したとき(例えば、非RT遊技の1〜3遊技目でリプレイAが3連したとき)
なお、非RT遊技中のリプレイAの3連には、リプレイAの単独当選時の入賞に限らず、リプレイの重複A群となり、かつリプレイAが入賞した場合も含まれる。
本実施形態では、後述するように、スーパーEx.タイムは、RT5遊技の30〜32遊技目の3遊技で行われる。このため、この遊技間にかかるときにリプレイAが3連してもスーパーEx.タイムを実行することができない。また、RT5遊技の30遊技目直前にリプレイAが3連しても、演出等の都合上、直ちにスーパーEx.タイムに切り替えることはできない。よって、この場合には、権利付与決定手段90は、スーパーEx.タイムには当選させずに、Ex.タイム又はEx.チャンスのみに当選するように抽選を行う(図12参照)。
また、権利付与決定手段90は、リプレイAに3遊技連続で当選したときは、次遊技の役抽選手段61の抽選結果を待って、Ex.タイム等の抽選を行うように制御する。そして、次遊技でリプレイAに当選しなかったときは、図11の「リプレイA・3連時」の当選確率に従って抽選を行う。これに対し、次遊技でさらにリプレイAに当選・入賞したときは、リプレイAが4遊技連続で入賞したこととなる。この場合は、図12の「リプレイA・4連以上時」に示す確率でEx.タイム等の抽選を行う。特に本実施形態では、リプレイA・4連以上時は、Ex.タイム又はスーパーEx.タイムに当選することはなく(かつ、非当選となることもなく)、常に(100%の確率で)Ex.チャンスの実行権利を付与することに決定する。
なお、リプレイAに4連したときは、スーパーEx.タイムに当選することはないので、リプレイA4連時の遊技がRT5遊技の27遊技までであるか、又は28遊技目以降又は非RT遊技であるかにかかわらず、Ex.チャンスの実行権利を付与するように決定する。
また、本実施形態では、小役1A当選時や小役2当選時には、図11に示す当選確率で抽選を行うようにしたが、これに限らず、リプレイAと同様に、小役1Aの2連時、小役2の2連時には、図12の「リプレイA・4連以上時」と同様に、常にEx.チャンスの実行権利を付与するように決定してもよい。
また、小役1A又は小役2当選時の遊技が、RT5遊技の28遊技目以降又は非RT遊技中であるときは、上記と同様に、スーパーEx.タイムを実行することができないので、権利付与決定手段90は、Ex.タイム又はEx.チャンスのみに当選するように抽選を行う。
図13は、RT5遊技の28遊技目以降又は非RT遊技中における小役1A又は小役2当選時のEx.タイム又はEx.チャンスの当選確率を示す図である。
以上の抽選において、先ず、Ex.タイムに当選すると、Ex.タイムの実行権利(RT4遊技へ移行する権利)が付与される。この場合、RT5遊技から非RT遊技に移行した後、リプレイの重複A群となったときは、リプレイAを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順が報知される。これにより、遊技者は、その報知に従うことで、リプレイAを入賞させることができる。よって、リプレイの重複A群に当選しても、非RT遊技を維持できる。すなわち、非RT遊技中にリプレイの重複A群となり、リプレイBが入賞してしまうと、RT5遊技に移行してしまうためである。
さらに、Ex.タイムの実行権利が付与された後の非RT遊技では、リプレイの重複B群となったときは、リプレイCを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順が報知される。これにより、遊技者は、その報知に従うことで、リプレイCを入賞させることができる。よって、RT4遊技、すなわちEx.タイムに移行することができる。また、リプレイCを入賞させることで、結果としてリプレイBの入賞を回避できるので、RT5遊技に移行してしまうことを防止することができる。
上述のように、本実施形態では、Ex.タイムに当選したときは、Ex.タイムの実行権利が付与され、非RT遊技中のリプレイの重複A群となったときにリプレイAを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順が報知される。
すなわち、非RT遊技で、リプレイの重複A群となったときは、リプレイAを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を報知することにより、メイン遊技状態が移行せずに非RT遊技に滞在するように誘導する。また、非RT遊技で、リプレイの重複B群となったときは、リプレイCを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を報知することにより、メイン遊技状態がRT4遊技に移行するように誘導する。
これに対し、リプレイA3連がRT5遊技と非RT遊技とをまたいだり、あるいは非RT遊技中にEx.タイムの実行権利を獲得した場合において、その後の非RT遊技でリプレイの重複B群となったときは、リプレイCを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順が報知される。これに対し、リプレイの重複A群となったときはストップスイッチ42の押し順は報知しないように制御する。
よって、この場合には、既にEx.タイムの実行権利を獲得していても、RT4遊技に移行する前にリプレイの重複A群となり、リプレイBが入賞してRT5遊技に移行する場合がある。この場合は、RT5遊技の32遊技を消化してから再度非RT遊技に移行すれば、この非RT遊技では、リプレイの重複A群の当選時にはリプレイAを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を報知し、リプレイの重複B群の当選時にはリプレイCを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を報知する。
したがって、Ex.タイムの実行権利の獲得後、RT5遊技に移行したときは、そのRT5遊技中は、いわゆるEx.タイムの内部中(潜伏中)となる。
また、RT5遊技中にEx.タイムやスーパーEx.タイムの実行権利を獲得したときも、そのRT5遊技中(Ex.タイムの実行権利の獲得から非RT遊技へ移行するまでの期間、又はスーパーEx.タイムの実行権利の獲得からスーパーEx.タイムが実行(開始)されるまでの期間)は、Ex.タイムやスーパーEx.タイムの内部中(潜伏中)となる。
RT4遊技に移行すると、1遊技目から、Ex.タイムが開始される。また、RT4遊技は、15遊技行われるとともに、Ex.チャンスの実行権利(RT2遊技へ移行する権利)を獲得するための遊技期間である。そして、RT4遊技から非RT遊技に移行すると、Ex.タイムは終了する。すなわち、本実施形態では、メイン遊技状態がRT4遊技中のときは、サブ遊技状態がEx.タイム中となる。
権利付与決定手段90は、Ex.タイム(RT4遊技)中に、リプレイAが4連するか、又はいずれかの役の入賞回数が7回以上となったときは、Ex.チャンスの実行権利を付与するように制御する。
したがって、例えばRT4遊技に移行後(Ex.タイムの開始後)、1〜3遊技目でリプレイAが3連したが、次遊技(4遊技目)で役の非当選(非入賞)となったときは、5遊技目以降で改めてリプレイAが4連する必要がある。ただし、リプレイAが単発、2連又は3連で終了しても、15遊技間で7回、いずれかの役が当選すればよいので、例えば、リプレイA2連→役非入賞→リプレイA3連→役非入賞→リプレイA入賞→役非入賞→リプレイA入賞となった場合でも、役の当選回数7回という条件を満たす。
また、当選役についてはリプレイAに限定されないので、小役1Aや小役2等の当選であっても7回のカウント対象となる。
また、Ex.タイム中に、リプレイAが4連した後は、次遊技もまたリプレイAが入賞するか否かが判断される。Ex.タイム中にリプレイAが4連すればEx.チャンスの実行権利は確定するが、5連(又はそれ以上)したときは、後述するように、さらに遊技者にとって有利となる。
さらにまた、リプレイAが4連以上した後、リプレイAの連続入賞が途切れたときは、それ以降は、リプレイAの連続入賞があってもカウントされない。
さらに、リプレイAが4連したとき等、Ex.チャンスの実行権利を付与した後、小役1A又は小役2に当選したか否かについては判断される。そして、Ex.チャンスの実行権利を付与した後に小役1A又は小役2に当選したときは、後述するように、遊技者にとってさらに有利となる。
RT4遊技は、15遊技まで継続され、15遊技消化後は非RT遊技に移行する。そうすると、Ex.タイムは終了する。
そして、Ex.タイム中にEx.チャンスの実行権利を獲得できなったときは、非RT遊技に移行しても、ストップスイッチ42の押し順は報知されない。すなわち、上述した通常時と同様に、RT5遊技から非RT遊技に移行した場合と同じである。
よって、この場合には、非RT遊技に移行しても、ほとんどの場合はリプレイBが入賞し、RT5遊技に移行する。
これに対し、Ex.タイム中にEx.チャンスの実行権利を獲得したときは、非RT遊技に移行すると、その非RT遊技から、Ex.チャンスが開始される。すなわち、非RT遊技と、その後に移行するRT2遊技とでEx.チャンスが実行される(Ex.チャンスの遊技回数は、非RT遊技とRT2遊技とを合算した遊技回数となる)。
なお、非RT遊技とRT2遊技とでは、図5に示すように、役の当選確率(リプレイについては合算値)は同一に設定されている。すなわち、出玉率が同一に設定されている。よって、ストップスイッチ42の押し順について同一の報知が行われれば(ただし、非RT遊技中は、リプレイの重複B群当選時も報知)、出玉率に変化はないため、遊技者から見れば、非RT遊技又はRT2遊技のいずれに滞在していても、Ex.チャンス中であれば損得はない。
Ex.チャンス中の非RT遊技では、リプレイの重複A群、重複B群、及び小役3A重複当選時に、ストップスイッチ42の押し順が報知される。
また、Ex.チャンス中のRT2遊技では、リプレイの重複A群、及び小役3A重複当選時に、ストップスイッチ42の押し順が報知される。
よって、Ex.チャンス中は、リプレイの重複A群に当選したときに、リプレイAを入賞させ、リプレイBの入賞を回避できるので、RT5遊技に移行してしまう(Ex.チャンスのパンク)を回避することができる。
また、非RT遊技のEx.チャンス中は、リプレイの重複A群に当選したときは上記と同様であり、さらに、リプレイの重複B群に当選したときに、リプレイD又はリプレイEを入賞させる(よって、RT2遊技に移行する)ことができ、上記と同様にリプレイBの入賞を回避できる。
さらにまた、Ex.チャンス中は、非RT遊技及びRT2遊技のいずれも、小役3Aの重複当選時は、12枚の払出しとなる押し順が報知される。
ここで、Ex.チャンス中でないときは、小役3Aの重複当選時に、12枚の払出しとなるストップスイッチ42の押し順が報知されない(遊技者はわからない)ので、1/6の確率で12枚の払出しとなるが、5/6の確率で4枚の払出しとなる。
これに対し、Ex.チャンス中は、小役3Aの重複当選時には、常に、12枚の払出しとなるストップスイッチ42の押し順が遊技者に報知される。したがって、遊技者は、その報知に従ってストップスイッチ42を操作すれば、12枚の払出しを得ることができる。さらに、RT2遊技では、リプレイの当選確率が1/1.4と高確率である。よって、Ex.チャンス中は、報知に従うことで出玉率が1を越え、メダルを増加させることができる。
すなわち、非RT遊技及びRT2遊技のいずれにおいても、リプレイの重複A群となったときは、リプレイAを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を報知することにより、メイン遊技状態が移行せずに非RT遊技又はRT2遊技に滞在するように誘導する。また、非RT遊技で、リプレイの重複B群となったときは、リプレイD又はリプレイEを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順を報知することにより、メイン遊技状態がRT2遊技に移行するように誘導する。さらにまた、非RT遊技及びRT2遊技のいずれにおいても、小役3Aの重複当選時は、12枚の払出しとなるストップスイッチ42の押し順を報知する。そして、このような報知が行われるのが、サブ遊技状態におけるEx.チャンスである。
また、Ex.チャンスは、Ex.チャンスの残り遊技回数が0になったとき、又はEx.チャンスの残り遊技回数が0にならなくてもリプレイBが入賞することによりRT5遊技に移行したときに終了する。また、Ex.チャンスの終了時にEx.チャンスの残り遊技回数が0でないときは、未消化のEx.チャンスの残り遊技回数はクリアされる。すなわち、遊技回数カウント手段84のカウント値が0にされる。
なお、Ex.タイム(RT4遊技)中に、Ex.チャンスの実行権利を獲得した後は、その後のRT4遊技中に小役3Aに重複当選したときに、12枚の払出しとなる押し順を報知するようにしてもよい。
次に、RT5遊技でスーパーEx.タイムに当選したときについて説明する。
サブ遊技状態制御手段83は、RT5遊技でスーパーEx.タイムに当選したときは、RT5遊技の残り3遊技(すなわち、RT5遊技の30〜32遊技)で、スーパーEx.タイムを実行する。そして、この3遊技間の最低1回で、いずれかの役(いずれも役でも可)に当選したときは、権利付与決定手段90は、Ex.チャンスの実行権利を付与する。
なお、後述するように、役の当選回数が2回、さらに3回であったときは、権利付与決定手段90は、より有利なEx.チャンスの実行権利を付与する。
RT5遊技のスーパーEx.タイムでEx.チャンスの実行権利を獲得して非RT遊技に移行すると、上述したEx.タイム(RT4遊技)中にEx.チャンスの実行権利を獲得して非RT遊技に移行したときと同様に、その非RT遊技から、Ex.チャンスが開始される。すなわち、非RT遊技と、その後に移行するRT2遊技とでEx.チャンスが実行される。よって、Ex.チャンスの遊技回数は、非RT遊技とRT2遊技とを合算した遊技回数となる。
これに対し、スーパーEx.タイムの3遊技中に、1回も役に当選しなかったときは、Ex.チャンスの実行権利は獲得できない。よって、この場合には、通常時のRT5遊技から非RT遊技に移行したときと同様に、RT5遊技(スーパーEx.タイム)を終了して非RT遊技に移行しても、この非RT遊技ではストップスイッチ42の押し順は報知されない。したがって、いずれは、非RT遊技からRT5遊技に移行する。
続いて、Ex.チャンスの遊技回数について説明する。
上述したように、サブ遊技状態制御手段83は、遊技回数カウント手段84、遊技回数加算手段85、遊技回数減算手段86、初期値決定手段87、加算抽選手段88、報知手段89、当選確率設定手段91、及び単位加算値設定手段92を備える。
初期値決定手段87は、Ex.チャンス(特定遊技状態)の実行権利が付与されたときに、Ex.チャンスの遊技回数の初期値を決定するものである。
なお、権利付与決定手段90によりEx.チャンスの実行権利が付与されると、その後、サブ遊技状態がEx.チャンスに移行する。このため、Ex.チャンスの実行権利が付与されたときとは、Ex.チャンスに移行することに決定したときを意味する。
また、遊技回数カウント手段84は、Ex.チャンスの遊技回数をカウントするものである。
さらにまた、遊技回数加算手段85は、Ex.チャンスの遊技回数の初期値が決定されたときに、決定された遊技回数の初期値を遊技回数カウント手段84のカウント値に設定(セット)するとともに、加算抽選手段88で当選するごとに、単位加算値(本実施形態では「1」)を遊技回数カウント手段84のカウント値に加算するものである。
さらに、遊技回数減算手段86は、Ex.チャンスの実行中に、遊技が1回行われるごとに、遊技回数カウント手段84のカウント値を1ずつ減算するものである。
すなわち、初期値決定手段87によりEx.チャンスの遊技回数の初期値が決定されると、決定された遊技回数の初期値が遊技回数カウント手段84のカウント値に設定される。また、Ex.チャンスの遊技が1回行われるごとに、遊技回数カウント手段84のカウント値が1ずつ減算される。そして、遊技回数カウント手段84のカウント値が0になると、Ex.チャンスが終了する。このため、遊技回数カウント手段84のカウント値は、Ex.チャンスの残り遊技回数を示すものとなる。
図14は、Ex.タイムでリプレイA4連時若しくは役の当選回数が7回となったとき、又はRT5遊技若しくは非RT遊技でのEx.チャンス当選時における、Ex.チャンスの遊技回数とその当選確率を示す図である。
本実施形態のEx.チャンスでは、小チャンス、中チャンス、及び大チャンスの少なくとも1つが少なくとも1回実行される。これらの小チャンス、中チャンス、及び大チャンスは、いずれも非RT遊技又はRT2遊技中に実行されるEx.チャンス中の遊技であり、役の当選確率やストップスイッチ42の報知は同一である。
図14に示すように、小チャンスの遊技回数は「25」、中チャンスの遊技回数は「50」、大チャンスの遊技回数は「100」と定められている。
そして、Ex.チャンスの実行権利の獲得時に、初期値決定手段87は、小チャンス、中チャンス、大チャンスの各実行回数(初期値)を抽選で決定する。本実施形態では、図14に示すように、遊技回数の当選パターンとして、当選番号「01」〜「18」の18種類を備える。
例えば図14中、当選番号「12」は、小チャンス=2(25遊技×2回)、中チャンス=2(50遊技×2回)、大チャンス=1(100遊技×1回)に設定されていることを意味する。
また、本実施形態では、遊技回数カウント手段84として、小チャンス、中チャンス、及び大チャンスのそれぞれに対応して、小チャンス遊技回数カウント手段84a、中チャンス遊技回数カウント手段84b、及び大チャンス遊技回数カウント手段84cを備える。
例えば、初期値決定手段87により、小チャンス=2(25遊技×2回)、中チャンス=2(50遊技×2回)、大チャンス=1(100遊技×1回)とする旨が決定されたとする。そうすると、遊技回数加算手段85は、小チャンス遊技回数カウント手段84aのカウント値に50を、中チャンス遊技回数カウント手段84bのカウント値に100を、大チャンス遊技回数カウント手段84cのカウント値に100を、それぞれセットする。
なお、図14の例では、当選番号「01」〜「18」までの18種類を設けているが、これに限らず、これより少なくてもよく、あるいはさらに多くのパターン(例えば、小チャンス=3、中チャンス=0、大チャンス=3、等)を設けてもよい。
また、本実施形態では、小チャンス→中チャンス→大チャンスの順に出力していくとともに、Ex.チャンスの遊技回数を消化していく。
さらに、遊技回数減算手段86は、小チャンスの実行中に、遊技が1回行われるごとに、小チャンス遊技回数カウント手段84aのカウント値を1ずつ減算する。同様に、遊技回数減算手段86は、中チャンスの実行中に、遊技が1回行われるごとに、中チャンス遊技回数カウント手段84bのカウント値を1ずつ減算し、また、大チャンスの実行中に、遊技が1回行われるごとに、大チャンス遊技回数カウント手段84cのカウント値を1ずつ減算する。
そして、小チャンス遊技回数カウント手段84a、中チャンス遊技回数カウント手段84b、及び大チャンス遊技回数カウント手段84cのすべてのカウント値が0になると、Ex.チャンスが終了して、押し順報知手段82によるストップスイッチ42の押し順の報知が終了する。
また、Ex.チャンス中に、1BBが入賞して、1BB遊技へ移行するか、又はRBが入賞して、RB遊技へ移行すると、Ex.チャンスが一旦中断される。さらに、Ex.チャンスが中断されている間は、遊技が行われても、遊技回数減算手段86は、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値を減算しない。そして、1BB遊技が終了し、RT3遊技を経て、非RT遊技まで移行してくると、中断されていたEx.チャンスが再開される。特別役(1BB又はRB)の入賞ではなく、内部中遊技(1BB又はRBの当選が持ち越されている遊技/RT1遊技)に移行した際に、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値の減算を中断するようにしてもよい。
なお、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値の合計値が1以上(0ではない)であれば、Ex.チャンス実行中か、Ex.チャンス中断中か、又はEx.チャンス内部中を意味する。また、Ex.チャンス内部中とは、Ex.チャンスの実行権利を有するものの、Ex.チャンスが開始される前の状態であることを意味する。
また、出力の順序は、小チャンス→中チャンス→大チャンスの順に限らず、小チャンス、中チャンス、及び大チャンスの出力順を抽選等で決定してランダムに消化してもよい。例えば、当選番号「12」の当選時は、小チャンス→大チャンス→中チャンス→小チャンス→中チャンスとしてもよい。
例えば当選番号「12」に当選し、小チャンス→中チャンス→大チャンスの順に演出を出力していくときは、最初に小チャンスを実行する旨を演出で出力し、画像表示装置23には、ストップスイッチ42の押し順を報知する遊技回数として「残り25」と表示する。そして、その遊技回数が「残り0」となったとき又はそれより少し前の遊技で、その後に小チャンス、中チャンス、又は大チャンスのいずれかが残っているかの期待感演出を出力し、残っているときは、例えば「小チャンス!」と報知して、再度、25遊技の小チャンスを実行する。
なお、例えば当選番号「12」に当選したときは、Ex.チャンスの遊技回数の総数は、「250」であるが、最初からEx.チャンスの遊技回数の総数のみを抽選で決定してもよく、小チャンス、中チャンス、又は大チャンスと分けることなくEx.チャンスを消化するようにしてもよい。さらに、この場合には、Ex.チャンスの途中又は終了時に、次遊技以降もEx.チャンスが継続されるか否かの期待感演出を出力してもよい。
また、図15は、Ex.タイム中にリプレイAに5連したときのEx.チャンスの遊技回数とその当選確率を示す図である。Ex.タイムでリプレイAに4連した時点でEx.チャンスが確定し、図14に示す当選確率でEx.チャンスの遊技回数が決定されるが、Ex.タイムでリプレイAに5連したときは、図15に示す当選確率で、すなわちより有利な確率で(より長い遊技回数が選択されやすいように)抽選を行う。
なお、実施形態のEx.タイム中では、リプレイA5連までを例示したが、リプレイAの連続入賞(連チャン)が終了するまでその遊技回数をカウントし、リプレイAが6連、7連、・・となるにしたがって、より有利な遊技回数が選択されるようにしてもよい。例えば、Ex.チャンスの遊技回数の最大値(初期値)を「500」に設定したとき、Ex.タイム中にリプレイAに10連したときは、小チャンス=0、中チャンス=0、大チャンス=5(100遊技×5回)等に設定することが挙げられる。
さらにまた、リプレイAが5連した際には、5連以上するごとに、一定遊技回数の加算を行うようにしてもよく、また、後述する加算抽選手段88により加算抽選を行うようにしてもよい。あるいは、リプレイAが連続入賞するごとに、加算抽選の当選確率が大きくなるようにしてもよく、また、加算抽選で当選したときの単位加算値が大きくなるようにしてもよい。
さらにまた、上述のように、RT5遊技においてリプレイAに4連したときは、Ex.チャンスが確定し、図14に示す当選確率で、初期値決定手段87により、Ex.チャンスの遊技回数(初期値)を抽選するようにした。
ここで、RT5遊技や非RT遊技においても、リプレイAが3連となったときは、リプレイAの連続入賞が終了するまでその遊技回数をカウントし、リプレイAが5連、6連等したときは、図14の当選確率に代えて、図15に示す当選確率(さらには、もっと有利な当選確率)で、初期値決定手段87により、Ex.チャンスの遊技回数(初期値)を抽選するようにしてもよい。
図16は、スーパーEx.タイム(3遊技間)における役の当選回数と、Ex.チャンスの遊技回数との関係を示す図である。
本実施形態では、スーパーEx.タイム中に、役が1回当選するごとに、初期値決定手段87は、大チャンスを1つ付与する。したがって、スーパーEx.タイム中の役の当選回数が「0」であれば、Ex.チャンスへの実行権利を獲得することができない。これに対し、初期値決定手段87は、役の当選回数が「1」であれば大チャンス×1回(100遊技)、「2」であれば大チャンス×2回(200遊技)、「3」であれば大チャンス×3回(300遊技)に決定する。
よって、スーパーEx.タイムでのEx.チャンスの遊技回数は、抽選ではなく、役の当選回数に基づいて決定する。
加算抽選手段88は、Ex.チャンスの遊技回数を加算するか否かの抽選を行うものである。
また、当選確率設定手段91は、加算抽選手段88の当選確率を設定するものである。
さらにまた、単位加算値設定手段92は、単位加算値を設定するものである。
なお、単位加算値は、加算抽選手段88で当選するごとにEx.チャンスの遊技回数に加算される値、すなわち、加算抽選手段88での当選1回あたりの遊技回数カウント手段85への加算値を意味する。
具体的には、本実施形態では、加算抽選手段88の当選確率として、「90%」、「95%」、「99%」、「99.5%」、及び「99.8%」の5段階を有している。そして、加算抽選を行うための条件が満たされると、当選確率設定手段91は、これら5つの当選確率のうちのいずれかを選択して設定する。また、当選確率の選択は、乱数を用いた抽選により行う。
また、本実施形態では、単位加算値として、「1」、「2」、「3」、「4」、及び「5」の5段階を有している。そして、加算抽選を行うための条件が満たされると、単位加算値設定手段92は、これら5つの単位加算値のうちのいずれかを選択して設定する。また、単位加算値の選択は、当選確率の選択と同様に、乱数を用いた抽選により行う。
なお、当選確率設定手段91による当選確率の選択のための抽選、及び単位加算値設定手段92による単位加算値の選択のための抽選は、それぞれ別個独立して行われる。
これにより、当選確率設定手段91による当選確率の選択抽選の結果と、単位加算値設定手段92による単位加算値の選択抽選の結果とが連動しないので、選択された当選確率と単位加算値との組合せが変化に富むようにすることができる。
また、本実施形態では、Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中又はEx.チャンス実行中に、役抽選手段61で小役1A又は小役2に当選すると、加算抽選を行うための条件を満たしたものとされる。そうすると、当選確率設定手段91は、上記5つの当選確率のうちのいずれかを選択して設定し、かつ、単位加算値設定手段92は、上記5つの単位加算値のうちのいずれかを選択して設定し、かつ、加算抽選手段88は、当選確率設定手段91により設定された当選確率で、1回目の加算抽選を行う。
また、1回目の加算抽選で当選すると、加算抽選手段88は、1回目の加算抽選が行われた遊技の次の遊技で、当選確率設定手段91により設定された当選確率で、2回目の加算抽選を行う。さらにまた、2回目の加算抽選で当選すると、加算抽選手段88は、2回目の加算抽選が行われた遊技の次の遊技で、当選確率設定手段91により設定された当選確率で、3回目の加算抽選を行う。すなわち、n回目(n≧1)の加算抽選で当選すると、加算抽選手段88は、n回目の加算抽選が行われた遊技の次の遊技で、当選確率設定手段91により設定された当選確率で、「n+1」回目の加算抽選を行う。
このように、加算抽選で当選すると、加算抽選手段88は、次の遊技で、次の加算抽選を行う。そして、加算抽選で非当選になると、加算抽選手段88は、次の加算抽選を行わずに、加算抽選を終了する。これにより、加算抽選手段88は、加算抽選で非当選となるまで(加算抽選で当選している限り)、複数回の遊技にわたって加算抽選を繰り返し(継続し)、加算抽選で非当選となると、加算抽選を終了する。
そして、加算抽選手段88で1回当選するごとに、遊技回数加算手段85は、単位加算値設定手段92により設定された単位加算値を、遊技回数カウント手段84のカウント値に、すなわち、Ex.チャンスの遊技回数に加算する。
これにより、単位加算値設定手段92により設定された単位加算値に、加算抽選手段88で非当選となるまでの当選回数を乗じて得た値が、遊技回数カウント手段84のカウント値に加算されることとなり、その結果、Ex.チャンスの遊技回数が加算(上乗せ)されることとなる。
ここで、本実施形態では、当選確率設定手段91の選択結果によって、加算抽選手段88の当選確率が変化する。このため、加算抽選手段88で非当選となるまでの当選回数の期待値も変化する。例えば、1回目の加算抽選で非当選となることもあれば、49回連続で加算抽選に当選して、50回目の加算抽選ではじめて非当選となることもあれば、299回連続で加算抽選に当選して、300回目の加算抽選ではじめて非当選となることもある。
その上、本実施形態では、単位加算値設定手段92の選択結果によって、単位加算値も変化する。したがって、Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中又はEx.チャンス実行中に、役抽選手段61で小役1A又は小役2に当選して、加算抽選が開始されたとしても、Ex.チャンスの遊技回数が何回加算されるのかがわからず、ひいてはEx.チャンスの遊技回数に加算される遊技回数が変化に富む。
従来のスロットマシンでは、加算される遊技回数が、例えば、10回などと予め定められていたり、あるいは10回、20回、30回などと予め定められた複数のうちのいずれかが抽選で選択されるようになっていた。
これに対し、本実施形態では、加算される遊技回数が、「単位加算値」×「加算抽選の当選回数」で算出される。その上、本実施形態では、加算抽選の当選確率及び単位加算値が変化する。このため、加算される遊技回数の多様化を容易に図ることができる。すなわち、加算される遊技回数のバリエーションを容易に増加させることができる。
なお、比較的高い当選確率が設定されると、加算抽選が継続しやすくなるので、加算抽選で非当選となるまでの当選回数の期待値が大きくなる。逆に、比較的低い当選確率が設定されると、加算抽選が継続しにくくなるので、加算抽選で非当選となるまでの当選回数の期待値が小さくなる。
具体的には、例えば、加算抽選の当選確率が「99%」に設定されると、加算抽選100回につき1回非当選となることが期待される。このため、加算抽選で非当選となるまでの当選回数の期待値は「100」になる。このとき、単位加算値が「1」に設定されると、加算される遊技回数の期待値は「100」になる。
同様に、加算抽選の当選確率が「99.5%」に設定されると、加算抽選200回につき1回非当選となることが期待される。このため、加算抽選で非当選となるまでの当選回数の期待値は「200」になる。このとき、単位加算値が「1」に設定されると、加算される遊技回数の期待値は「200」になる。
また、加算抽選の当選確率が「99.8%」に設定されると、加算抽選500回につき1回非当選となることが期待される。このため、加算抽選で非当選となるまでの当選回数の期待値は「500」になる。このとき、単位加算値が「1」に設定されると、加算される遊技回数の期待値は「500」になる。
上述したように、本実施形態では、メイン遊技状態として、非RT遊技、及びRT1遊技〜RT7遊技を備えているとともに、サブ遊技状態として、通常時、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、及びEx.チャンスを備えている。非RT遊技、RT2遊技〜RT5遊技は、通常遊技かつ非内部中遊技であり、また、RT1遊技は、通常遊技かつ内部中遊技であり、RT6遊技及びRT7遊技は、特別遊技である。
そして、本実施形態では、加算抽選手段88は、1回目の加算抽選を行った後は、加算抽選で非当選となるまで、いずれのメイン遊技状態及びサブ遊技状態に移行しても、加算抽選を中断又は終了することなく継続する。すなわち、加算抽選手段88は、ひとたび加算抽選を開始すると、その後、加算抽選で非当選となるまで、いずれのメイン遊技状態及びサブ遊技状態に移行しても、非当選となるまで、加算抽選を継続する。
このため、本実施形態では、加算抽選が複数回の遊技にわたって実行されている最中に、メイン遊技状態がRT1遊技(特別役の内部中遊技)やRT6遊技(RB遊技)やRT7遊技(1BB遊技)に移行しても、加算抽選が引き続き実行されるので、加算抽選の中断又は終了という不利益を遊技者に与えないようにすることができる。
さらに、本実施形態では、Ex.チャンスの遊技回数の加算という利益を享受しつつ、1BBやRB等の特別役の当選を安心して期待できる、という従来のスロットマシンにはない新たな遊技性を提供することができる。
また、上述したように、本実施形態では、Ex.チャンスとして、小チャンス、中チャンス、及び大チャンスを備えるとともに、遊技回数カウント手段84として、小チャンス、中チャンス、及び大チャンスのそれぞれに対応して、小チャンス遊技回数カウント手段84a、中チャンス遊技回数カウント手段84b、及び大チャンス遊技回数カウント手段84cを備える。
そして、遊技回数加算手段85は、加算抽選で当選するごとに、小チャンス、中チャンス、又は大チャンスのいずれかに対応する遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値に、単位加算値設定手段92により設定された単位加算値を加算する。
具体的には、例えば、Ex.チャンスの実行前に、加算抽選手段88により加算抽選が行われたとする。この場合、小チャンス、中チャンス、及び大チャンスのうち、最初に出力されるものに対応する遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値に、単位加算値設定手段92により設定された単位加算値が加算される。
また、例えば、Ex.チャンスとしての大チャンスの実行中に、加算抽選手段88により加算抽選が行われた場合には、大チャンスに対応する遊技回数カウント手段84cのカウント値に、単位加算値設定手段92により設定された単位加算値が加算される。すなわち、小チャンス、中チャンス、及び大チャンスのうち、実行中のものに対応する遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値に加算される。
なお、以上のEx.チャンスの遊技回数は、非RT遊技又はRT2遊技において、リプレイの重複A群、重複B群、又は小役3A重複当選時にストップスイッチ42の押し順が報知される「遊技期間」をいう。
例えば、Ex.チャンスの遊技回数(総数)が「100」であるとき、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値の合計値として100がセットされる。そして、Ex.チャンスの実行中に、遊技が1回行われるごとに、遊技回数減算手段86により、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)の対応するカウント値が1ずつ減算される。
したがって、100遊技目までは、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値の合計値が1以上であり、上記の各当選時にストップスイッチ42の押し順が報知される。そして、100遊技目で、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値の合計値が0になり、Ex.チャンスが終了すると、101遊技目以降は、ストップスイッチ42の押し順が報知されなくなる。したがって、RT2遊技中は、Ex.チャンス中である場合もあれば、Ex.チャンス中でない場合もある。
そして、ストップスイッチ42の押し順が報知されないと、リプレイの重複A群となったときは、5/6の確率でリプレイBが入賞するので、RT2遊技を終了してRT5遊技に移行する機会が増加する。
なお、遊技回数カウント手段84(84a〜84c)のカウント値の合計値が1以上であっても、リプレイBが入賞してRT5遊技に移行したときは、Ex.チャンスは終了する。この場合も、ストップスイッチ42の押し順は報知されなくなる。
報知手段89は、加算抽選を行うための条件が満たされたときに、加算抽選が開始される旨を遊技者に報知する。
また、報知手段89は、加算抽選手段88で当選するごとに、単位加算値設定手段92により設定された単位加算値が、Ex.チャンスの遊技回数に加算される旨を遊技者に報知する。
これにより、Ex.チャンスの遊技回数が加算されること、及び加算抽選が次の遊技でも引き続き行われることが遊技者にわかるようにすることができる。
さらにまた、報知手段89は、加算抽選手段88で非当選となったときに、単位加算値設定手段92により設定された単位加算値に、加算抽選手段88で非当選となるまでの当選回数を乗じて得た値、すなわち、Ex.チャンスの遊技回数に最終的に加算される遊技回数を遊技者に報知する。
これにより、Ex.チャンスの遊技回数が最終的に何回加算されるのかが遊技者にわかるようにすることができる。
すなわち、報知手段89は、遊技回数が加算されるごとに、加算される遊技回数を報知する。さらに、加算ごとの報知とは別に、報知手段89は、加算抽選手段88で非当選となったときに、加算抽選手段88で非当選となるまでの間に加算された遊技回数の総和を報知する。
さらに、加算抽選が開始される旨、単位加算値がEx.チャンスの遊技回数に加算される旨、及びEx.チャンスの遊技回数に最終的に加算される遊技回数は、演出出力制御手段81により画像表示装置23に画像表示される。
具体的には、例えば、単位加算値設定手段92により単位加算値が「1」に決定されたとする。この場合、加算抽選手段88で1回当選するごとに、「+1」のような画像表示により、単位加算値が「1」である旨、及び遊技回数が「1回」加算される旨を遊技者に報知する。
さらに、例えば、加算抽選手段88で100回連続して当選し、101回目で非当選になったとする。この場合、加算抽選手段88で非当選になったときに、「合計+100」のような画像表示により、加算抽選手段88で非当選となるまでの間に加算された遊技回数の総和を遊技者に報知する。
続いて、本実施形態のEx.チャンスの遊技回数の加算処理の流れを、フローチャートに基づき、説明する。
図17は、Ex.チャンスの遊技回数の加算処理の流れを示すフローチャートである。
図17のステップS11において、サブ遊技状態制御手段83は、加算抽選を行うための条件を満たしたか否かを判断し続ける。具体的には、Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中又はEx.チャンス実行中に、役抽選手段61で小役1A又は小役2に当選したか否かを判断し続ける。そして、加算抽選を行うための条件を満たしたと判断したときは、次のステップS12に進む。
ステップS12では、報知手段89は、加算抽選が開始される旨を遊技者に報知する。そして、次のステップS13に進む。
ステップS13では、当選確率設定手段91は、予め定めた5つの当選確率のうちのいずれかを選択して設定する。そして、次のステップS14に進む。
ステップS14では、単位加算値設定手段92は、予め定めた5つの単位加算値のうちのいずれかを選択して設定する。そして、次のステップS15に進む。
ステップS15では、サブ遊技状態制御手段83は、抽選結果コマンドを受信したか否かを判断し続ける。そして、抽選結果コマンドを受信したと判断したときは、次のステップS16に進む。
ステップS16では、加算抽選手段88は、当選確率設定手段91により設定された当選確率で、加算抽選を行う。そして、次のステップS17に進む。
ここで、役抽選手段61で役抽選が行われると、役抽選の結果を示す抽選結果コマンドが、メイン制御手段60からサブ制御手段80に送信される。そして、サブ制御手段80が抽選結果コマンドを受信すると、その後、加算抽選手段88が加算抽選を行う。すなわち、サブ制御手段80が抽選結果コマンドを受信したことが、加算抽選の実行条件(トリガー)となっている。また、役抽選は、遊技が行われるごとに、1回行われる。このため、抽選結果コマンドは、遊技が行われるごとに、メイン制御手段60からサブ制御手段80に1回送信される。これにより、遊技が1回行われるごとに、加算抽選が1回行われるようになっている。
ステップS17では、サブ遊技状態制御手段83は、加算抽選で当選したか否かを判断する。ここで、加算抽選で当選したと判断したときは、次のステップS18に進む。これに対し、加算抽選で非当選となったと判断したときは、ステップS21に進む。
ステップS18では、遊技回数加算手段85は、単位加算値設定手段92により設定された単位加算値を、遊技回数カウント手段84のカウント値に加算する。そして、次のステップS19に進む。
ステップS19では、サブ遊技状態制御手段83は、全リール停止コマンドを受信したか否かを判断し続ける。そして、全リール停止コマンドを受信したと判断したときは、次のステップS20に進む。
ステップS20では、報知手段89は、単位加算値設定手段92により設定された単位加算値を、Ex.チャンスの遊技回数に加算した旨を遊技者に報知する。そして、ステップS15に戻る。
ここで、3個のストップスイッチ42が操作された結果、3個全てのリール31の回転が停止すると、全てのリール31の回転が停止したことを示す全リール停止コマンドが、メイン制御手段60からサブ制御手段80に送信される。そして、サブ制御手段80が全リール停止コマンドを受信すると、その後、報知手段89が上記の報知を行う。すなわち、サブ制御手段80が全リール停止コマンドを受信したことが、上記の報知の実行条件(トリガー)となっている。また、全リール停止コマンドは、毎遊技、全リール停止後に、メイン制御手段60からサブ制御手段80に送信される。これにより、毎遊技、全リール停止後に、上記の報知が行われるようになっている。
ステップS21では、報知手段89は、単位加算値設定手段92により設定された単位加算値に、加算抽選手段88で非当選となるまでの当選回数を乗じて得た値、すなわち、Ex.チャンスの遊技回数に最終的に加算される遊技回数を遊技者に報知する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
<第2実施形態>
次に、Ex.チャンスに移行した旨、及びEx.チャンスの継続回数を外部に送信する手段を備える実施形態について説明する。
メイン制御手段60側では、役の抽選、リール31の停止制御、遊技状態の移行等を制御するが、Ex.チャンス(ART遊技)を実行するか否か、及びEx.チャンスを実行する遊技状態(RT2遊技)への誘導、Ex.チャンス中の押し順報知等については、サブ制御手段80側が行う。
ここで、RT2遊技に移行したときは、常にEx.チャンスであれば、メイン制御手段60は、現在の遊技がEx.チャンス中であるか否かを判断することができる。
しかし、仮に、遊技者が非RT遊技において変則押しをした場合(意図的に変則押しをした場合、及びストップスイッチ42の操作に失敗し、偶然に変則押しとなった場合の双方を含む)、当該遊技での役抽選結果がリプレイの重複B群であり、かつリプレイD又はEを入賞させる押し順でストップスイッチ42が操作されてしまうと、リプレイD又はEが入賞し、意図しないRT2遊技に移行する。
以上のようにしてRT2遊技に移行したときは、サブ制御手段80側では、Ex.チャンスの権利を有さないでRT2遊技に移行したと判断し、一切の押し順報知を行わないように制御する。しかし、メイン制御手段60側では、サブ制御手段80側でのEx.チャンスの抽選に当選し、押し順報知に従った結果、RT2遊技に移行したのか、あるいは、Ex.チャンスの権利を有することなく、遊技者が変則押しをした結果、偶然にRT2遊技に移行したのかは、判別できない。
したがって、仮に、RT2遊技に移行したときは、Ex.チャンスの実行回数を一律に「+1回」とカウントしてしまうと、Ex.チャンスの実行回数を正しくカウントできないこととなる。
そこで、第2実施形態では、Ex.チャンスの実行回数をメイン制御手段60側で正しく判断できるようにする。
図18は、第2実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
メイン制御手段60は、外部端子基板100と電気的に接続され、メイン制御手段60側から外部端子基板100に対して外端信号(Ex.チャンス(ART遊技)の実行回数をカウントするための信号)を送信する。その外端信号は、たとえば各スロットマシン10の上部に設けられた遊技履歴表示装置110やホールコンピュータに送信される。そして、遊技者は、当日や前日等のEx.チャンスの実行回数を見て、そのスロットマシン10で遊技を行うか否かの参考にすることができる。また、ホールコンピュータは、各スロットマシン10が、当日、Ex.チャンスの実行回数を含めて、どの程度の出玉があったか(差玉情報)等の各種統計情報を収集し、ホールの経営管理に利用する。
ここで、セキュリティ上の理由により、外部端子基板100は、メイン制御基板(メイン制御手段60)とのみ接続が許可され、セキュリティの面でメイン制御基板より劣るサブ制御基板(サブ制御手段80)とは接続されないのが一般的である。したがって、メイン制御手段60で、Ex.チャンスの実行回数を把握する必要がある。
なお、サブ制御手段80からメイン制御手段60に対してEx.チャンスが実行された旨の情報を送信できれば何ら問題はない。しかし、上述したように、信号送信は、メイン制御手段60からサブ制御手段80への一方向送信であるので、サブ制御手段80からメイン制御手段60への信号送信はできない。
そこで本実施形態では、Ex.チャンス(ART遊技)の実行の有無をメイン制御手段60側で把握する方法として、以下の手段を備える。
図18において、メイン制御手段60は、外端信号制御手段71を備える。
外端信号制御手段71の押し順決定手段71aは、RT2遊技中にリプレイAに当選したときに、第1押し順及び第2押し順を決定する。この決定は、RT2遊技中は、リプレイAに当選するごとに毎回行う。
ここで、ストップスイッチ42の押し順としては、左中右、左右中(以上、順押し)、中左右、中右左、右左中、右中左(以上、変則押し)の6パターンがあるが、本実施形態では、4種類の変則押しの中からいずれか1つを選択する。なお、順押しを含めて6種類の中から選択してもよい。
また、たとえばスロットマシン10において、押し順報知がなされたとき以外は、変則押しを禁止とし(仮に、変則押しをされたときは、所定遊技回数間、Ex.チャンス等の抽選を行わない等のペナルティを遊技者に課す)、4種類の変則押しからいずれかを選択すれば、より好ましい。あるいは、第1停止が右となる押し順をペナルティ押し順に設定しておき(上記と同様のペナルティを課す)、第1押し順と第2押し順とに、右左中又は右中左のいずれかを割り振るものであってもよい。
なお、本実施形態のリプレイAは、ストップスイッチ42の押し順がいずれの押し順であっても、常に、入賞可能に停止制御される。すなわち、リプレイAは、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、「PB((リプレイAに係る)図柄を所定の有効ラインに引きこむことができる確率)=1」である。したがって、リプレイA当選時には、どの押し順であっても、リプレイAが入賞するようにリール31が停止制御される。
第1押し順及び第2押し順をどの押し順に決定するかは、ソフトウエア乱数を用いた抽選によって行う。なお、第1押し順と第2押し順とは、同一の押し順にならないように抽選する。
たとえば、4種類の変則押しのいずれか1つをそれぞれ第1押し順及び第2押し順に決定するときは、各変則押しの押し順(4種類)について、それぞれ25%の選択確率に設定し、最初に第1押し順を抽選で決定する。次に、第1押し順が決定されたら、第1押し順を除く3種類の変則押し(各選択確率を1/3に設定する)の中から、いずれか1つを抽選で選択することが挙げられる。
また、第1停止が右となる押し順をペナルティに設定したとき等は、「第1押し順=右左中、第2押し順=右中左」、又は「第1押し順=右中左、第2押し順=右左中」をそれぞれ50%の選択確率に設定し、いずれかを抽選で決定することが挙げられる。
メイン制御手段60は、第1押し順及び第2押し順を決定すると、その情報をサブ制御手段80に送信する。ここで、リプレイAに当選した旨の情報、かつ第1押し順及び第2押し順の情報をサブ制御手段80に送信してもよい。一方、メイン制御手段60は、第1押し順及び第2押し順の情報のみを送信し、サブ制御手段80は、第1押し順及び第2押し順の情報を受信したときは、当該遊技ではリプレイAに当選したと判断してもよい。
メイン制御手段60は、RT2遊技中のリプレイA当選時の遊技では、押し順検知手段64aによってストップスイッチ42の押し順を検知する。そして、決定した第1押し順と一致しているときは、外端カウンタAのカウント値を「1」加算する(外端カウンタA=+1)とともに、外端カウンタBのカウント値をクリアする(外端カウンタB=0)。
一方、決定した第2押し順と一致しているときは、外端カウンタBのカウント値を「1」加算する(外端カウンタB=+1)とともに、外端カウンタAのカウント値をクリアする(外端カウンタA=0)。
また、外端カウンタA又は外端カウンタBのカウント値が「2」である場合において、RT2遊技中の小役3A重複当選時に、12枚の払出しとなる押し順(以下、正解押し順という)で操作されたときは、カウント値が「2」である方の外端カウンタA又はBに「1」を加算するとともに、カウント値が「2」でない方の外端カウンタA又はBのカウント値をクリアする(外端カウンタA又はB=0)。
以上のようにして外端カウンタA及び外端カウンタBの値を加算又はクリアし、外端カウンタAのカウント値が「3」となったときは(外端カウンタA=3)、外端信号送信手段71bは、外端信号A及びBを外部端子基板100に送信する。送信後は、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値をクリアする(外端カウンタA及びB=0)。
また、外端カウンタBのカウント値が「3」となったときは(外端カウンタB=3)、外端信号送信手段71bは、外端信号Bを外部端子基板100に送信する(外端信号Aは送信しない)。送信後は、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値をクリアする(外端カウンタA及びB=0)。
遊技履歴表示装置100は、外端信号A及び外端信号Bを受信したときは、Ex.チャンス(ART遊技)の初当たり回数及び継続回数に「1」を加算し、表示情報を更新する。また、遊技履歴表示装置100は、外端信号Bを受信したときは、Ex.チャンスの継続回数に「1」を加算し、表示情報を更新する。
以上のようにして、「外端カウンタA=3」となったときは、外端信号A及び外端信号B(初当たり信号)を送信することで、Ex.チャンス(ART遊技)の初当たり回数及び継続回数が更新(「1」加算)され、「外端カウンタB=3」となったときは、外端信号B(継続信号)が送信されることで、Ex.チャンスの継続回数が更新(「1」加算)される。
たとえば、Ex.チャンス(ART遊技)の開始前に、「初当たり回数「10」、継続回数「25」」と表示されていたとき、初当たり信号(外端信号A及び外端信号B)が送信されると、表示は、「初当たり回数「11」、継続回数「26」」に更新される。さらに、当該Ex.チャンスが小チャンス「2」に当選しているときは、継続回数は2回となるので、Ex.チャンス中の途中(26遊技目以降)で継続信号(外端信号B)が送信され、表示は、「初当たり回数「11」、継続回数「27」」に更新される。
また、図18において、サブ制御手段80は、カウンタ制御手段95を備える。
カウンタ制御手段95は、外端カウンタA、外端カウンタB、指示カウンタA、指示カウンタBの各カウント値を制御(加算、減算、クリア)する。
なお、メイン制御手段60側(外端信号制御手段71)の外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値は、外端信号制御手段71のみによって更新され、サブ制御手段80側(カウンタ制御手段95)から更新することはない。サブ制御手段80からメイン制御手段60に対して何らかの信号を送信することはないからである。
同様に、サブ制御手段80側(カウンタ制御手段95)の外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値は、カウンタ制御手段95のみによって更新され、メイン制御手段60側から更新することはない。
まず、Ex.チャンスに当選し、押し順報知手段72の報知に従ってストップスイッチ42が操作され、非RT遊技中にリプレイD又はEが入賞して、Ex.チャンス(RT2遊技)に移行したときは、カウンタ制御手段95は、指示カウンタAを「1」加算する(指示カウンタA=+1)とともに、指示カウンタBのカウント値をクリアする(指示カウンタB=0)。
次に、カウンタ制御手段95は、メイン制御手段60側から、第1押し順及び第2押し順の情報が送信されてきたか否か(受信したか否か)を判別し続ける。そして、サブ制御手段80は、第1押し順及び第2押し順の情報を受信したときは、指示カウンタA及びBのカウント値を判別する。「指示カウンタA>0」であるときは、押し順報知手段72は、第1押し順を遊技者に報知する。また、「指示カウンタB>0」であるときは、押し順報知手段72は、第2押し順を遊技者に報知する。ここで、サブ制御手段80は、「指示カウンタA>0」かつ「指示カウンタB>0」であるときは、第1押し順の報知を優先するように制御する。
なお、「指示カウンタA=0、かつ指示カウンタB=0」であるときは、第1押し順又は第2押し順の報知を行わない。
全てのリール31の停止時に、リプレイA当選時かつ「指示カウンタA>0」であるときは、ストップスイッチ42の押し順が第1押し順であるか否かを判別する。なお、ストップスイッチ42の押し順は、メイン制御手段60の押し順検知手段64aによって検知され、その検知結果は、サブ制御手段80に送信されるので、サブ制御手段80は、その情報に基づき押し順を判断するが、サブ制御手段80側で独自に判断してもよい。
リプレイA当選時かつ「指示カウンタA>0」である場合において、第1押し順であると判別したときは、カウンタ制御手段95は、外端カウンタAのカウント値に「1」を加算する(外端カウンタA=+1)。さらに、外端カウンタBのカウント値をクリアする(外端カウンタB=0)。
また、リプレイA当選時かつ「指示カウンタA>0」であるときに、第1押し順以外の押し順でストップスイッチ42が操作されたときは、カウンタ制御手段95は、外端カウンタAのカウント値をクリアする(外端カウンタA=0)。ここで、仮に第2押し順で操作されたときは、「指示カウンタB>0」であれば、外端カウンタBのカウント値に「1」を加算し(外端カウンタB=+1)、外端カウンタAのカウント値をクリアする(外端カウンタA=0)。
さらにまた、リプレイA当選時かつ「指示カウンタA>0」であるときに、第1押し順又は第2押し順のいずれでもない押し順でストップスイッチ42が操作されたときは、カウンタ制御手段95は、外端カウンタA及び外端カウンタBの双方のカウント値をクリアする(外端カウンタA=0、かつ外端カウンタB=0)。
また、Ex.チャンス中において、小役3A重複当選時に正解押し順でストップスイッチ42が操作されたときは、指示カウンタA及びB、並びに外端カウンタA及びBのカウント値を判別する。「指示カウンタA>0、かつ外端カウンタA=2」である場合において、小役3A重複当選時の正解押し順時は、外端カウンタAのカウント値をクリアするか、又は一旦「3」にした後、クリアする。さらに、外端カウンタBのカウント値もクリアする。さらに次に、指示カウンタAのカウント値をクリアする。
一方、「指示カウンタB>0、かつ外端カウンタB=2」である場合において、小役3A重複当選時の正解押し順時は、外端カウンタBのカウント値をクリアするか、又は一旦「3」にした後、クリアする。次に、外端カウンタAのカウント値もクリアする。さらに次に、指示カウンタBのカウント値を「−1」減算する。
以上のようにして、サブ制御手段80側では、「指示カウンタA>0」の場合において、リプレイA当選時に第1押し順であるときは外端カウンタAのカウント値を「1」加算する(このときは、外端カウンタAのカウント値が「0」、「1」又は「2」のいずれであってもよい)。この加算前の外端カウンタAのカウント値が「2」であるときは、そのカウント値をクリア、又は一旦「3」にした後クリアする。さらに、「指示カウンタA>0」かつ外端カウンタAのカウント値が「2」である場合において、小役3A重複当選時の押し順正解時には、そのカウント値をクリア、又は一旦「3」にした後クリアする。
同様に、「指示カウンタB>0」の場合において、リプレイA当選時に第2押し順であるときは外端カウンタBのカウント値を「1」加算する(このときは、外端カウンタBのカウント値が「0」、「1」又は「2」のいずれであってもよい)。この加算前の外端カウンタBのカウント値が「2」であるときは、そのカウント値をクリア、又は一旦「3」にした後クリアする。さらに、「指示カウンタB>0」かつ外端カウンタBのカウント値が「2」である場合において、小役3A重複当選時の押し順正解時には、そのカウント値をクリア、又は一旦「3」にした後クリアする。
さらに、「指示カウンタA>0、かつ外端カウンタA=2」である場合において、小役3A重複当選時の不正解押し順時は、外端カウンタAのカウント値をクリアする。同様に、「指示カウンタB>0、かつ外端カウンタB=2」である場合において、小役3A重複当選時の不正解押し順時は、外端カウンタBのカウント値をクリアする。
サブ遊技状態制御手段83は、遊技回数カウント手段84により、Ex.チャンス中の遊技回数をカウントし続ける。ここで、Ex.チャンスの抽選において、図14中、当選番号「11」(小チャンス2回、中チャンス1回、大チャンス1回)に当選し、Ex.チャンスに移行したと仮定する。なお、以下の例においては、途中で遊技回数の加算はないものとする。
Ex.チャンス(RT2遊技)に移行すると、最初は、「指示カウンタA>0」となり、リプレイA当選時に第1押し順であるか否か(又は「外端カウンタA=2」のときは小役3A重複当選時に正解押し順であるか否か)を判別し、「外端カウンタA=3」となるまでカウントする。
なお、「指示カウンタA>0」の場合において、「外端カウンタA=3」になった後は、指示カウンタAの値をクリアするが、その後は、再度、「指示カウンタA>0」になるまで、外端カウンタAのカウント値の更新を行わない。
また、「指示カウンタA>0」であれば、リプレイA当選時に第1押し順を報知するが、「指示カウンタA=0」であれば、リプレイA当選時に第1押し順の情報を受信しても、第1押し順は報知しない。なお、Ex.チャンス中であれば、小役3A重複当選時には、指示カウンタAのカウント値にかかわらず、正解押し順を報知する。
1回目の小チャンス(継続1回目)が終了し(25遊技目終了時)、2回目の小チャンス(継続2回目)が開始されると(26遊技目開始時)、カウンタ制御手段95は、指示カウンタBのカウント値を「1」加算する(指示カウンタB=+1)。
そして、サブ制御手段80は、「指示カウンタB>0」であるときは、リプレイA当選時に第2押し順の報知を行う。
全てのリール31の停止時に、リプレイA当選時かつ「指示カウンタB>0」であるときは、ストップスイッチ42の押し順が第2押し順であるか否かを判別する。リプレイA当選時かつ「指示カウンタB>0」である場合において、第2押し順であると判別したときは、カウンタ制御手段95は、外端カウンタBのカウント値に「1」を加算する(外端カウンタB=+1)。さらに、外端カウンタAのカウント値をクリアする(外端カウンタA=0)。
また、リプレイA当選時かつ「指示カウンタB>0」であるときに、第2押し順以外の押し順でストップスイッチ42が操作されたときは、カウンタ制御手段95は、外端カウンタBのカウント値をクリアする(外端カウンタB=0)。ここで、仮に第1押し順で操作されたときは、「指示カウンタA>0」であれば、外端カウンタAのカウント値に「1」を加算し(外端カウンタA=+1)、外端カウンタBのカウント値をクリアする。
さらにまた、リプレイA当選時かつ「指示カウンタB>0」であるときに、第1押し順又は第2押し順のいずれでもない押し順でストップスイッチ42が操作されたときは、カウンタ制御手段95は、外端カウンタA及び外端カウンタBの双方のカウント値をクリアする(外端カウンタA=0、かつ外端カウンタB=0)。
また、Ex.チャンス中において、小役3A重複当選時に正解押し順でストップスイッチ42が操作された場合において、「指示カウンタB>0、かつ外端カウンタB=2」であるときは、外端カウンタBのカウント値をクリアするか、又は一旦「3」にした後、クリアする。次に、外端カウンタAのカウント値もクリアする。さらに次に、指示カウンタBのカウント値を「−1」減算する。
一方、Ex.チャンス中において、リプレイA当選時に第2押し順でストップスイッチ42が操作された場合において、「指示カウンタB>0、かつ外端カウンタB=2」であるときは、外端カウンタBのカウント値をクリアするか、又は一旦「3」にした後、クリアする。次に、外端カウンタAのカウント値もクリアする。さらに次に、指示カウンタBのカウント値を「−1」減算する。
以上のようにして、2回目の小チャンスを開始したときは、指示カウンタBのカウント値を「+1」にし、外端カウンタB=3になるまで第2押し順の報知を行う。
次に、2回目の小チャンスが終了し、次の中チャンス(継続3回目)が開始されると(51遊技目開始時)、上記と同様に、カウンタ制御手段95は、指示カウンタBのカウント値を「1」加算する(指示カウンタB=+1)。
そして、サブ制御手段80は、「指示カウンタB>0」であるときは、リプレイA当選時に第2押し順の報知を行う。
さらに、この中チャンスが終了し、次の大チャンス(継続4回目)が開始されると(101遊技目開始時)、上記と同様に、カウンタ制御手段95は、指示カウンタBのカウント値を「1」加算する(指示カウンタB=+1)。
そして、サブ制御手段80は、「指示カウンタB>0」であるときは、リプレイA当選時に第2押し順の報知を行う。
以上のようにして、小チャンス、中チャンス、大チャンスが1回行われるごとに、指示カウンタBのカウント値を「+1」とし、第2押し順を報知する。
ここで、外端カウンタB=3となり、指示カウンタBのカウント値を「−1」にしたものの、依然として「指示カウンタB>0」であるときは、第2押し順の報知を継続する。そして、外端カウンタB=3になったときは、再度、指示カウンタBのカウント値を「−1」にする。
このようにすれば、たとえば2回目の小チャンスにおいて、外端カウンタB=3になる前に、次の中チャンス(継続3回目)が開始されたときでも、指示カウンタB=2とすることで、第2押し順の報知を継続することができる。
そして、第2押し順の報知を続ければ、メイン制御手段60側の外端カウンタBのカウント値を「3」にすることができるので、継続信号(外端信号B)を外部端子基板100に送信することができる。したがって、実際の遊技状態(Ex.チャンスの継続タイミング)から遅れが生じるものの、継続回数の情報を正確に外部に送信することができる。
また、図14中、たとえば当選番号「01」(小チャンス2回)のEx.チャンスに当選し、RT2遊技に移行した後、外端カウンタAのカウント値が「3」になる前に、25遊技を消化し、次の小チャンスが開始される場合がある。このような場合には、サブ制御手段80側では、指示カウンタA及び指示カウンタBの双方のカウント値が「1」(指示カウンタA>0、かつ指示カウンタB>0)となる。このような場合には、「指示カウンタA>0」を優先し、外端カウンタAを「+1」にする第1押し順を優先する。そして、外端カウンタA=3となり、指示カウンタA=0となった後(この時点では、指示カウンタB>0)、第2押し順を報知して、外端カウンタB=3となるように誘導する。
さらにまた、図14中、たとえば当選番号「02」(小チャンス3回)のEx.チャンスに当選し、51遊技目開始時(3回目の小チャンス開始時)に、2回目の小チャンスに対して外端カウンタBのカウント値が「3」にならない場合がある。このとき、2回目の小チャンス開始時に「指示カウンタB=1」となっているが、3回目の小チャンス開始時には、さらに「指示カウンタB=+1」となるので、51遊技目開始時には、「指示カウンタB=2」となる。そして、外端カウンタB=3となったとき、「指示カウンタB=−1」とし、さらに、第2押し順の報知を継続して、次に外端カウンタB=3となったときに、さらに指示カウンタB=−1(すなわち「0」)にする。
また、本実施形態では、外端カウンタA又はBのカウント値が「2」に到達するまでは、リプレイA当選時にそれぞれ第1押し順又は第2押し順であるときはカウント値を「+1」にし、外端カウンタA又は外端カウンタBのカウント値が「2」になると、リプレイA当選時の第1押し順又は第2押し順だけでなく、小役3A重複当選時の正解押し順の場合もカウント値を「+1」にするようにしている。
これは、遊技者の意図的なストップスイッチ42の操作又は押し順ミスにより、外端カウンタA及び外端カウンタBの値が容易に「3」にならないようにするとともに、カウント値が「2」となったら、小役3A重複当選時の正解押し順も含めてカウント値を更新し、できるだけ早期に外端信号を送信するためである。
そして、本実施形態のように、カウント値が「3」となったら外端信号を送信するように設定したとき、「2」を閾値として、小役3A重複当選時の正解押し順時にカウント値を更新するようにしているのは、偶然に、カウント値が「2」になることは稀だからである。
たとえば、第1押し順及び第2押し順を4つの変則押しの中から選択すると仮定する。まず、1回目のリプレイA当選時に、(「指示カウンタA>0」であることにより)第1押し順を報知したが、遊技者がその押し順に従わず、第2押し順で操作されたとする。この場合、サブ制御手段80側では、「指示カウンタB=0」であれば、外端カウンタA及び外端カウンタBの双方のカウント値を更新しないことが可能である。ただし、報知の内容にかかわらず、第2押し順でストップスイッチ42が操作されれば、一律に、外端カウンタBのカウント値を「+1」にしてもよい。
次に、2回目のリプレイA当選時、3回目のリプレイA当選時又は小役3A重複当選時に、第2押し順で操作されるか(リプレイA当選時)、又は正解押し順で操作されたとき(小役3A重複当選時)は、少なくとも、メイン制御手段60側の外端カウンタBのカウント値は「3」となり、外端信号B(継続信号)が送信されてしまう。
しかし、3回連続で、押し順を報知していないのに外端信号を出力するための押し順と一致する確率は、非常に低い。特に、特定押し順(上述したように、たとえば第1停止が右)をペナルティ押し順に設定し、ペナルティ押し順の中から第1押し順及び第2押し順を決定したとき、遊技者は、ストップスイッチ42の操作ミスでない限り、第1押し順や第2押し順で操作するとは考えにくい。自ら積極的に、Ex.チャンス等が抽選されない押し順を選択することは、不利益となるからである。
特に、Ex.チャンス(RT2遊技)中には、リプレイの重複A群が抽選され(図5参照)、リプレイの重複A群当選時には、RT2遊技を維持するためにリプレイAを入賞させる押し順が報知される。したがって、遊技者は、不利益をなくすために、押し順報知が行われたときはその押し順を遵守することはもちろんである。報知された押し順と異なる押し順で操作すると、リプレイBが入賞してRT5遊技に転落してしまうからである。よって、リプレイAの重複A群の当選を有することで、遊技者が、報知された押し順と異なる押し順で操作することはあり得ない。
以上のことから、偶然に外端信号が出力されてしまう可能性は極めて低いものである。
なお、RT2遊技(Ex.チャンス)中でない場合に、遊技者の操作ミス等により、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値が偶然「2」となったり、あるいは、RT2遊技中であるがEx.チャンスの継続条件を満たしていないのに偶然に外端カウンタBのカウント値が「2」となる場合がある。
この場合には、サブ制御手段80は、外端カウンタA又は外端カウンタBのカウント値が「3」にならないように押し順報知をしてもよい。
たとえば、偶然に外端カウンタAのカウント値が「2」になった後、リプレイAに当選したと仮定する。そして、サブ制御手段80は、第1押し順及び第2押し順の情報を受信すると、第1押し順以外の押し順を遊技者に報知するように制御する。通常、押し順が報知されれば、遊技者は、その報知に従うことが予想される。したがって、当該遊技で第1押し順以外の押し順を積極的に報知し、第1押し順以外の押し順でストップスイッチ42が操作されれば、当該遊技の終了時に外端カウンタAのカウント値をクリアすることができる。
以上は、外端カウンタBのカウント値が「2」である場合も同様であり、当該遊技で第2押し順以外の押し順を積極的に報知し、第2押し順以外の押し順でストップスイッチ42を操作させ、当該遊技の終了時に外端カウンタBのカウント値をクリアする。
また、「指示カウンタA>0」又は「指示カウンタB>0」の場合において、外端カウンタA又は外端カウンタBのカウント値を加算する条件を満たしているときに、報知された押し順に従わず、かつ、操作された押し順がペナルティ押し順であるときは、ペナルティ解除の条件を満たすまで、第1押し順及び第2押し順を報知しないようにしてもよい。これにより、ペナルティの遊技期間中は、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値の加算や、外端信号の外部への出力をほぼなくすことができる。
図19及び図20は、外端信号を出力するためのメイン制御手段60側の処理の流れを示すフローチャートである。
図19のステップS31において、停止図柄判断手段66は、リプレイD又はEが入賞したか否かを判断し続ける。リプレイD又はEが入賞したと判断したときは、ステップS32に進み、メイン遊技状態制御手段69は、(非RT遊技から)RT2遊技に移行するように制御する。次のステップS33では、外端信号制御手段71は、外端カウンタのカウント値を初期化する(外端カウンタA=0、かつ外端カウンタB=0)。
なお、図19では図示しないが、RT2遊技が開始されると、メイン制御手段60は、スタートスイッチ41が操作されたか否かを判断し続ける。そして、スタートスイッチ41が操作されると、役抽選手段61は、役の抽選を行う。
次に、ステップS34に進み、メイン制御手段60は、当該遊技でリプレイAに当選したか否かを判断する。リプレイAに当選したと判断したときはステップS35に進み、当選していないと判断したときはステップS43に進む。
ステップS35では、押し順決定手段71aは、第1押し順及び第2押し順を抽選で決定する。たとえば第1押し順を右左中、第2押し順を右中左、というように決定する。
次のステップS36では、外端信号制御手段71は、決定した第1押し順及び第2押し順の情報(さらには、必要があれば、リプレイAに当選した旨の情報)を、サブ制御手段80に送信する。
次のステップS37では、リール制御手段64は、当該遊技で全リール31が停止したか否かを判断し続ける。なお、本フローチャートでは図示していないが、第1押し順及び第2押し順を決定したときは、押し順検出手段64aは、当該遊技でのストップスイッチ42の押し順を検出する。後述するステップS44において小役3Aの重複当選の情報を送信したときも同様である。
全リール31が停止したときはステップS38に進み、外端信号制御手段71は、押し順検出手段64aで検出した当該遊技の押し順が、ステップS35で決定した第1押し順であるか否かを判断する。第1押し順であると判断したときはステップS39に進み、第1押し順でないと判断したときは、ステップS40に進む。
ステップS39では、外端信号制御手段71は、外端カウンタAのカウント値に「1」を加算するとともに、外端カウンタBのカウント値をクリアする。そして、図20のステップS52に進む。
一方、ステップS38で第1押し順でないと判断してステップS40に進むと、外端信号制御手段71は、押し順検出手段64aで検出した当該遊技の押し順が、ステップS35で決定した第2押し順であるか否かを判断する。第2押し順であると判断したときはステップS41に進む。ステップS41では、外端信号制御手段71は、外端カウンタBのカウント値に「1」を加算するとともに、外端カウンタAのカウント値をクリアする。そして、図20のステップS52に進む。また、ステップS40で第2押し順でないと判断したときは、ステップS42に進み、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値をクリアする。そして、ステップS52に進む。
ステップS34においてリプレイAに当選していないと判断してステップS43に進むと、メイン制御手段60は、当該遊技での役の抽選で小役3Aの重複当選となったか否かを判断する。小役3Aの重複当選となったと判断したときはステップS44に進み、小役3Aの重複当選でないと判断したときは図20のステップS55に進む。
ステップS44では、メイン制御手段60は、小役3Aの重複当選となった旨の情報(どの小役3Aの重複当選であるか、すなわち正解押し順を識別可能な情報)をサブ制御手段80に送信する。
次のステップS45では、リール制御手段64は、当該遊技で全リール31が停止したか否かを判断し続ける。全リール31が停止したときはステップS46に進み、外端信号制御手段71は、押し順検出手段64aで検出した当該遊技の押し順が、小役3Aに係る正解押し順であるか否かを判断する。正解押し順であると判断したときはステップS47に進み、正解押し順でないと判断したときはステップS49に進む。
ステップS47では、外端信号制御手段71は、外端カウンタAのカウント値が「2」であるか否かを判断する。「2」であると判断したときは、ステップS48に進み、外端カウンタAのカウント値に「1」を加算する。すなわち、この加算により、外端カウンタAのカウント値は「3」となる。そして、ステップS52に進む。
一方、ステップS47において外端カウンタAのカウント値が「2」でないと判断したときは、ステップS50に進み、外端信号制御手段71は、外端カウンタBのカウント値が「2」であるか否かを判断する。「2」であると判断したときは、ステップS51に進み、外端カウンタBのカウント値に「1」を加算する。すなわち、この加算により、外端カウンタBのカウント値は「3」となる。そして、ステップS52に進む。また、ステップS50で、外端カウンタBのカウント値が「2」でないと判断したときは、図20のステップS55に進む。
これに対し、ステップS46において正解押し順でないと判断し、ステップS49に進むと、外端信号制御手段71は、外端カウンタA及び外端カウンタBの双方のカウント値をクリアし、ステップS55に進む。
以上のステップS46〜ステップS51の処理により、小役3A重複当選時には、正解押し順であり、かつ外端カウンタA又は外端カウンタBのカウント値が「2」であるときは、それぞれ、外端カウンタA又は外端カウンタBのカウント値に「1」を加算し、「3」とするが、外端カウンタA又は外端カウンタBのカウント値が「2」でないときは、外端カウンタA又は外端カウンタBのカウント値を加算しない。
さらにまた、本フローチャートの例では、小役3Aの重複当選時に、不正解押し順であるときは、一律に、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値をクリアするように制御している。なお、これに限らず、不正解押し順であるときは、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント処理を省略する(クリアしないが、加算もしない)ことも可能である。
図20のステップS52では、外端信号制御手段71は、外端カウンタAのカウント値が「3」であるか否かを判断する。ここで、当該遊技の開始時に外端カウンタAのカウント値が「2」であり、かつ当該遊技でリプレイAに当選し、第1押し順でストップスイッチ42が操作されたときは、ステップS39の処理(外端カウンタAのカウント値の加算処理)において外端カウンタAのカウント値が「3」となるので、このステップS52では、外端カウンタAのカウント値が「3」であると判断される。
同様に、当該遊技の開始時に外端カウンタAのカウント値が「2」であり、かつ当該遊技で小役3Aの重複当選となり、正解押し順でストップスイッチ42が操作されたときは、ステップS48の処理(外端カウンタAのカウント値の加算処理)において外端カウンタAのカウント値が「3」となるので、このステップS52では、外端カウンタAのカウント値が「3」であると判断される。
ステップS52において外端カウンタAのカウント値が「3」であるときは、ステップS53に進み、「3」でないと判断したときはステップS57に進む。
ステップS53では、外端信号送信手段71bは、外端信号A(Ex.チャンス(ART遊技)の初当たり信号)及び外端信号B(Ex.チャンスの継続1回目を示す信号)を外部端子基板100に送信する。次にステップS54に進み、外端カウンタAのカウント値をクリアし、ステップS55に進む。
一方、ステップS52で外端カウンタAのカウント値が「3」でないと判断され、ステップS57に進むと、外端信号制御手段71は、外端カウンタBのカウント値が「3」であるか否かを判断する。ここで、当該遊技の開始時に外端カウンタBのカウント値が「2」であり、かつ当該遊技でリプレイAに当選し、第2押し順でストップスイッチ42が操作されたときは、ステップS41の処理(外端カウンタBのカウント値の加算処理)において外端カウンタBのカウント値が「3」となるので、このステップS57では、外端カウンタBのカウント値が「3」であると判断される。
同様に、当該遊技の開始時に外端カウンタBのカウント値が「2」であり、かつ当該遊技で小役3Aの重複当選となり、正解押し順でストップスイッチ42が操作されたときは、ステップS51の処理(外端カウンタBのカウント値の加算処理)において外端カウンタBのカウント値が「3」となるので、このステップS57では、外端カウンタBのカウント値が「3」であると判断される。
ステップS57において外端カウンタBのカウント値が「3」であるときは、ステップS58に進み、「3」でないと判断したときはステップS55に進む。
ステップS58では、外端信号送信手段71bは、外端信号Bを外部端子基板100に送信する。次にステップS59に進み、外端カウンタBのカウント値をクリアし、ステップS55に進む。
ステップS55では、外端信号制御手段71は、RT2遊技の終了条件を満たすか否かを判断する。本実施形態の例では、リプレイBが入賞するか、特別役(1BB又はRB)に当選するか、又はSBこぼし目が停止したときは、RT2遊技の終了条件を満たすと判断する。RT2遊技の終了条件を満たすときはステップS56に進み、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値をクリアし、本フローチャートの処理を終了する。
一方、ステップS55においてRT2遊技の終了条件を満たさないと判断したときは、図19のステップS34に戻り、処理を再開する。
なお、上記フローチャートでは、「外端カウンタA=2」の場合において、小役3A重複当選時の押し順正解時には、一旦、「外端カウンタA=3」にし(ステップS48)、その後に外端カウンタAのカウント値をクリア(ステップS54)にしている。しかし、これに限らず、「外端カウンタA=2」の場合において、小役3A重複当選時の押し順正解時には、外端信号A及び外端信号Bを送信し、その後、外端カウンタAのカウント値をクリアしてもよい。すなわち、外端カウンタAのカウント値を一旦「3」にすることは、必ずしも必要ではない。
「外端カウンタB=2」の場合において、小役3A重複当選時の押し順正解時についても同様である。
図21及び図22は、サブ制御手段80側の処理の流れを示すフローチャートである。
図21のステップS61において、サブ遊技状態制御手段83は、Ex.チャンスの実行権利を付与したか否かを判断し続ける。Ex.チャンスの実行権利を付与したときは、ステップS62に進み、初期値決定手段87は、Ex.チャンスの遊技回数の初期値を抽選で決定する。
次にステップS63に進み、カウンタ制御手段95は、リプレイD又はEが入賞したか否か(メイン制御手段60からのリプレイD又はEが入賞した旨の情報を受信したか否か)を判断し続ける。リプレイD又はEが入賞したときはステップS64に進み、カウンタ制御手段95は、指示カウンタAのカウント値を「+1」とし、かつ、指示カウンタBのカウント値を初期化する(指示カウンタB=0)。
次のステップS65では、カウンタ制御手段95は、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値を初期化する(外端カウンタA=0、かつ外端カウンタB=0)。
次に、ステップS66に進み、サブ制御手段80は、メイン制御手段60から、第1押し順及び第2押し順(さらには、リプレイAに当選した旨の情報)を受信したか否かを判断する。ここで、図19のステップS36により押し順情報が送信されると、ステップS66の処理において受信したと判断する。
第1押し順及び第2押し順の情報を受信するとステップS67に進み、カウンタ制御手段95は、「指示カウンタA>0」であるか否かを判断する。「指示カウンタA>0」であるときはステップS68に進み、「指示カウンタA>0」でない(すなわち、「指示カウンタA=0」である)と判断したときはステップS69に進む。
ステップS68では、押し順報知手段72は、受信した第1押し順を報知する。たとえば、受信した第1押し順が「中左右」であるときは、遊技者に対し、「中左右」でストップスイッチ42を操作すべき旨を報知する。そしてステップS71に進む。
一方、ステップS67からステップS69に進むと、カウンタ制御手段95は、「指示カウンタB>0」であるか否かを判断する。「指示カウンタB>0」であるときはステップS70に進み、「指示カウンタB>0」でない(すなわち、「指示カウンタB=0」である)と判断したときはステップS71に進む。
ステップS70では、押し順報知手段72は、受信した第2押し順を報知する。その報知は、上述の第1押し順の場合と同様である。そして、ステップS71に進む。
ステップS71では、当該遊技で全リール31が停止したか否か(全リール31が停止した旨の情報を受信したか否か)を判断し続ける。そして、全リール31が停止したときは図22のステップS77に進む。
一方、ステップS66において、第1押し順及び第2押し順の情報を受信しなかったと判断したときはステップS72に進み、サブ制御手段80は、メイン制御手段60から、小役3Aの押し順情報(正解押し順)を受信したか否かを判断する。ここで、図19のステップS44により押し順情報が送信されると、ステップS72の処理において受信したと判断する。
ステップS72で小役3Aの押し順情報を受信したと判断したときはステップS73に進み、受信しなかったと判断したときは図22のステップS85に進む。
ステップS73では、押し順報知手段72は、受信した正解押し順を報知する。
次のステップS74では、サブ制御手段80は、当該遊技で全リール31が停止したか否かを判断し続ける。停止したと判断するとステップS75に進み、カウンタ制御手段95は、正解押し順でストップスイッチ42が操作されたか否かを判断する。正解押し順であるときは図22のステップS89に進む。
これに対し、不正解押し順であるときはステップS76に進み、カウンタ制御手段95は、外端カウンタA及び外端カウンタBの双方のカウント値をクリアする。この処理は、図19のステップS49と同様であり、本フローチャートでは、小役3A重複当選時の押し順不正解時は、一律に、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値をクリアするようにしている。そしてステップS85に進む。
ステップS71において全リール31が停止したと判断されてステップS77に進むと、カウンタ制御手段95は、当該遊技の押し順が第1押し順であるか否かを判断する。第1押し順であると判断したときはステップS78に進み、第1押し順でないと判断したときは、ステップS81に進む。
ステップS78では、カウンタ制御手段95は、外端カウンタAのカウント値に「1」を加算するとともに、外端カウンタBのカウント値をクリアし、ステップS79に進む。ステップS79では、カウンタ制御手段95は、外端カウンタAのカウント値が「3」となったか否かを判断する。「3」であるときはステップS80に進み、外端カウンタAのカウント値をクリアする。
さらに、外端カウンタAのカウント値が「3」であるときは、メイン制御手段60側の外端カウンタAのカウント値も「3」となったと推測される。
この場合、メイン制御手段60側では、外端カウンタAのカウント値が「3」となったとき(ステップS52)は、ステップS54で外端カウンタAのカウント値をクリアすることから、同期を取るために、サブ制御手段80側の外端カウンタAのカウント値もクリアする。
さらに、ステップS80では、カウンタ制御手段95は、指示カウンタAのカウント値をクリアする。そして、ステップS85に進む。
一方、ステップS79で外端カウンタAのカウント値が「3」でないと判断したときはステップS85に進む。
また、ステップS77において第1押し順でないと判断してステップS81に進むと、カウンタ制御手段95は、当該遊技の押し順が第2押し順であるか否かを判断する。第2押し順であると判断したときはステップS82に進み、第2押し順でないと判断したときは、ステップS85に進む。
ステップS82では、カウンタ制御手段95は、外端カウンタBのカウント値に「1」を加算するとともに、外端カウンタAのカウント値をクリアし、ステップS83に進む。ステップS83では、カウンタ制御手段95は、外端カウンタBのカウント値が「3」となったか否かを判断する。「3」であるときはステップS84に進み、外端カウンタBのカウント値をクリアする。
ここで、外端カウンタBのカウント値が「3」であるときは、メイン制御手段60側の外端カウンタBのカウント値も「3」となったと推測される。
この場合、メイン制御手段60側では、外端カウンタBのカウント値が「3」となったとき(ステップS57)は、ステップS59で外端カウンタBのカウント値をクリアすることから、同期を取るために、サブ制御手段80側の外端カウンタBのカウント値もクリアする。
さらに、ステップS84では、カウンタ制御手段95は、指示カウンタBのカウント値から「1」を減算する(指示カウンタB=−1)。
一方、ステップS83で外端カウンタBのカウント値が「3」でないと判断したときはステップS85に進む。
また、ステップS81からステップS95に進むと、カウンタ制御手段95は、外端カウンタA及び外端カウンタBの双方のカウント値をクリアし、ステップS85に進む。すなわち、リプレイA当選時の遊技で、第1押し順でも第2押し順でもないときは、その都度、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値をクリアするように制御する。この処理は、メイン制御手段60側のステップS42の処理と同様である。
さらにまた、ステップS75からステップS89に進むと、カウンタ制御手段95は、「指示カウンタA>0」であるか否かを判断する。「指示カウンタA>0」であるときはステップS90に進み、「指示カウンタA>0」でない(指示カウンタA=0の)ときはステップS92に進む。
ステップS90では、カウンタ制御手段95は、外端カウンタAのカウント値が「2」であるか否かを判断する。「2」であると判断したときはステップS91に進み、カウンタ制御手段95は、外端カウンタAのカウント値をクリアし、さらに指示カウンタAのカウント値をクリアする。すなわち、「指示カウンタA>0」、かつ「外端カウンタA=2」であり、かつ小役3A重複当選時の押し順正解時であるので、メイン制御手段60側では、外端カウンタAのカウント値が「3」となった後、クリアされている(ステップS46、S47、S48、S52、及びS54)と推測できるためである。したがって、サブ制御手段80側では、外端カウンタAのカウント値を「3」にはせずにクリアしている。そして、ステップS85に進む。
一方、ステップS90において、外端カウンタAのカウント値が「2」でないと判断したときはステップS85に進む。
また、ステップS89からステップS92に進むと、カウンタ制御手段95は、「指示カウンタB>0」であるか否かを判断する。「指示カウンタB>0」であるときはステップS93に進み、「指示カウンタB>0」でないときはステップS85に進む。
ステップS93では、カウンタ制御手段95は、外端カウンタBのカウント値が「2」であるか否かを判断する。「2」であると判断したときはステップS94に進み、「2」でないと判断したときはステップS85に進む。
ステップS94では、カウンタ制御手段95は、外端カウンタBのカウント値をクリアし、さらに指示カウンタBのカウント値から「1」を減算する(指示カウンタB=−1)。この処理は、ステップS89〜ステップS91と同様である。なお、指示カウンタBについては、カウント値が「2」以上である場合があるので、クリアせずに「1」を減算する。
一方、ステップS93において、外端カウンタBのカウント値が「2」でないと判断したときはステップS85に進む。
以上の処理により、小役3A重複当選時に、正解押し順であって、「指示カウンタA>0」、かつ「外端カウンタA=2」のときは、外端カウンタA及び指示カウンタAのカウント値がクリアされる。また、小役3A重複当選時に、正解押し順であって、「指示カウンタB>0」、かつ「外端カウンタB=2」のときは、外端カウンタBのカウント値がクリアされ、指示カウンタBのカウント値が「1」減算される。
ステップS85では、遊技回数減算手段86は、遊技回数カウント手段84のカウント値を「1」減算する。
次に、ステップS86に進み、サブ遊技状態制御手段83は、Ex.チャンスの終了条件を満たしたか否かを判断する。ここでは、遊技者に付与されたEx.チャンスの全遊技回数を消化したときは、Ex.チャンスの終了条件を満たすと判断する。
Ex.チャンスの終了条件を満たすときはステップS87に進み、カウンタ制御手段95は、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値をクリアする。次にステップS88に進み、カウンタ制御手段95は、指示カウンタA及び指示カウンタBのカウント値をクリアする。そして、本フローチャートの処理を終了する。
一方、ステップS86においてEx.チャンスの終了条件を満たさないときはステップS96に進み、Ex.チャンスの継続条件を満たすか否かを判断する。ここでの「継続条件」とは、Ex.チャンスの1セット(小チャンス〜大チャンスのいずれか1つ)が終了し、かつ、次の1以上のセットが存在する場合に継続条件を満たすと判断される。たとえば、小チャンス2回のEx.チャンスに当選した場合には、25遊技目の終了時に、継続条件を満たすと判断する。
継続条件を満たすときはステップS97に進み、カウンタ制御手段95は、指示カウンタBに「1」を加算する。そしてステップS66に戻り、処理を再開する。一方、継続条件を満たさないと判断したときはステップS97の処理を行うことなくステップS66に戻り、処理を再開する。
なお、上記実施形態では、リプレイA当選時に第1押し順及び第2押し順を決定したが、他の役抽選結果となったときであっても、第1押し順及び第2押し順を決定してもよい。
本実施形態では、RT2遊技中は、押し順不問の小役3Aの単独当選について抽選していないが(図5参照)、RT2遊技中に押し順不問の小役3Aの単独当選を設けたときは、その当選時に第1押し順及び第2押し順の決定、並びにその報知を行ってもよい。また、たとえば役の非当選時に第1押し順及び第2押し順、並びにその報知を行い、外端カウンタの加算等を行ってもよい。
さらには、特定の押し順でストップスイッチ42を操作すると、特定図柄の組合せ(たとえば「7」揃い)が停止表示するが、通常の押し順であれば通常のリプレイ(たとえばリプレイA)が停止表示する特殊リプレイを設けることが可能である。
この場合、特定図柄の組合せが停止表示しない押し順の中から第1押し順及び第2押し順を決定し、その報知を行って、外端カウンタの加算等を行うことが可能である。
また、RT2遊技中では、リプレイの重複A群が抽選されるが、リプレイAを入賞させる押し順でストップスイッチ42が操作されたとき(RT2遊技から転落しない場合)に、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値を加算してもよい。
<外端信号を出力する場合の他の実施形態>
上記実施形態では、Ex.チャンスの抽選について、図14に示すように、当選番号「01」から「18」を設け、それぞれ小チャンス〜大チャンスの回数を抽選で決定するようにした。
しかし、これに限らず、Ex.チャンスの初期値をたとえば25遊技(固定値)とし、Ex.チャンス中に遊技回数の加算抽選を行って、この25遊技に遊技回数を上乗せするようにしてもよい。
この場合、Ex.チャンス突入時(RT2遊技移行時)は、上記実施形態と同様に、リプレイA当選時に第1押し順を報知し、外端カウンタAのカウント値が「3」となったときは、外端信号A及び外端信号Bを外部端子基板100に送信する。
さらに、Ex.チャンスの遊技回数が、初期値である「25」の倍数(50、75、100、・・・)となるごとに、継続信号である外端信号Bを送信する。
具体的には、サブ遊技状態制御手段83は、Ex.チャンス中の遊技回数をカウントし続け、遊技回数Nが、初期値の各整数倍を超えたときは、指示カウンタBのカウント値に「1」を加算するとともに、リプレイA当選時に第2押し順を報知する。そして、メイン制御手段60は、外端カウンタBのカウント値が「3」となったときは、外端信号Bを外部端子基板100に送信する。
以上のようにすれば、Ex.チャンス(ART遊技)が最初から複数セット有しない(遊技回数の初期値が固定の1セットの)場合であって、Ex.チャンス中に遊技回数の加算(上乗せ)抽選を行う場合には、初当たり信号と継続信号とを外部端子基板100に送信することができる。
なお、上記の場合に、どのタイミングで「継続」とするか、すなわち「指示カウンタB>0」とするかは、任意である。たとえば、Ex.チャンスの遊技回数の初期値を「25」とした場合において、26遊技目開始時に「継続2回目」と判断して「指示カウンタB>0」としてもよい。あるいは、26遊技目〜49遊技目までは継続1回目の範囲内とし、50遊技目(遊技回数≧初期値×整数倍)となったら「継続2回目」と判断し、50遊技目開始時に「指示カウンタB>0」としてもよい。
また、第1実施形態では、小役1A又は小役2当選時に、加算抽選を行うための条件を満たすと判断した。しかし、どのような条件が成立したときに加算抽選を行うかは、種々設定することができる。
特に、第2実施形態のように、Ex.チャンスの遊技回数の初期値を「25」とし、残りは加算抽選によって遊技回数を増加させる場合には、第1実施形態よりも緩和な(甘い)条件を設定することができる。
たとえば、リプレイA当選時以外は、すべて加算抽選を行うようにしてもよい。また、リプレイA当選時にも加算抽選を行うが、その加算抽選時の当選確率を2%程度(低確率)に設定し、小役1A当選時は、加算抽選時の当選確率を100%(確定)に設定し、小役2当選時は、加算抽選時の当選確率を50%程度に設定し、小役3A重複当選時は、加算抽選時の当選確率を20%程度に設定する等、当選役に応じて加算抽選時の当選確率を異ならせてもよい。
また、リプレイA当選時には、1回の加算抽選で当選したときに加算される遊技回数の期待値を少なく(たとえば1遊技)に設定し、小役1A当選時には、1回の加算抽選で当選したときに加算される遊技回数を多く(たとえば20遊技以上)に設定することも可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)上記実施形態の構成に加えて、加算抽選手段88による加算抽選によらずにEx.チャンスの遊技回数を加算する第2遊技回数加算手段と、Ex.チャンスの遊技回数を加算するための条件を満たしたときに、加算抽選手段88による加算抽選を行うか、又は第2遊技回数加算手段による遊技回数の加算を行うかを決定する加算方法決定手段とを備える。
ここで、第2遊技回数加算手段は、加算抽選手段88による加算抽選によらずにEx.チャンスの遊技回数を加算するものである。
具体的には、第2遊技回数加算手段は、遊技回数カウント手段84のカウント値に、すなわち、Ex.チャンスの遊技回数に、例えば「3」を加算する。
また、加算方法決定手段は、Ex.チャンスの遊技回数を加算するための条件を満たしたときに、加算抽選手段88による加算抽選を行うか、又は第2遊技回数加算手段による遊技回数の加算(加算抽選によらない遊技回数の加算)を行うかを決定するものである。
具体的には、Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中又はEx.チャンス実行中に、役抽選手段61で小役1A又は小役2に当選したとする。そうすると、加算方法決定手段は、Ex.チャンスの遊技回数を加算するための条件を満たしたとして、加算抽選手段88による加算抽選を行うか、又は第2遊技回数加算手段による遊技回数の加算を行うかの選択(振分け)を行う。また、この選択は、乱数を用いた抽選により行う。
ここで、加算抽選手段88による加算抽選を行う旨が選択、決定されたとする。そうすると、加算抽選手段88は、上記実施形態で示したように、当選確率設定手段91により設定された当選確率で、加算抽選で非当選となるまで、複数回の遊技にわたって加算抽選を繰り返し、加算抽選で非当選となると、加算抽選を終了する。
これにより、単位加算値設定手段92により設定された単位加算値に、加算抽選手段88で非当選となるまでの当選回数を乗じて得た値が、遊技回数カウント手段84のカウント値に、すなわち、Ex.チャンスの遊技回数に加算される。
これに対し、第2遊技回数加算手段による遊技回数の加算を行う旨が選択、決定されたとする。そうすると、第2遊技回数加算手段は、遊技回数カウント手段84のカウント値に、すなわち、Ex.チャンスの遊技回数に「3」を加算する。この加算は、加算抽選手段88による加算とは異なり、複数回の遊技にわたって繰り返し行われるものではなく、1回限りで終了するものである。
そして、第2遊技回数加算手段によって遊技回数が加算されたときは、演出出力制御手段81は、加算が行われた遊技の終了時(第1のタイミング)に、加算抽選手段88によって遊技回数が加算されたときと同一又は類似のパターンの演出を出力する。また、類似のパターンの演出としては、例えば、共通の特徴を有するパターンの演出が挙げられる。
その後、次の遊技の終了時(第2のタイミング)に、演出出力制御手段81は、加算抽選手段88により遊技回数が加算されたのか、又は第2遊技回数加算手段により遊技回数が加算されたのかが判別可能なパターンの演出を出力する。
具体的には、加算抽選手段88により遊技回数が加算されたときは、演出出力制御手段81は、例えば、複数回の遊技にわたって継続する特有のパターンの演出を出力する。
また、第2遊技回数加算手段により遊技回数が加算されたときは、演出出力制御手段81は、その旨が識別できるような特有のパターンの演出を出力する。
これにより、たとえ第2遊技回数加算手段による遊技回数の加算を行う旨が決定されたときであっても、最初は加算抽選手段88による遊技回数の加算が行われたときと同一又は類似のパターンの演出が出力されるので、遊技者に対して、加算抽選手段88による遊技回数の加算が行われることを期待させることができる。
なお、加算方法決定手段は、Ex.チャンスの遊技回数を加算するための条件を満たしたときに、加算抽選手段88による加算抽選を行うか、又は第2遊技回数加算手段による遊技回数の加算を行うかの2択ではなく、加算抽選手段88による加算抽選を行うか、第2遊技回数加算手段による遊技回数の加算を行うか、又は遊技回数の加算を行わない(ハズレ)の3択にしてもよい。
また、演出出力制御手段81が演出を出力する第1のタイミングや第2のタイミングは、遊技の終了時に限られるものではなく、例えば、遊技の開始時や、スタートスイッチ41の操作時や、ストップスイッチ42の操作時等、適宜設定することができる。
(2)RT5遊技や非RT遊技において、レア小役を設け(例えば小役1Bを、内部中に限らず、非内部中も抽選を行い)、このレア小役に当選した場合には、ほぼ100%でEx.チャンスの実行権利を付与してもよい。
(3)上記実施形態のRT3遊技では、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、Ex.チャンスの抽選を行わないようにした。しかし、これに限らず、RT3遊技中もこれらを抽選するようにしてもよい。
ただし、RT3遊技では、仮にスーパーEx.タイムに当選しても、RT3遊技でSBこぼし目が停止して非RT遊技に移行し、この非RT遊技からRT5遊技に移行し、さらに29遊技を消化しないとスーパーEx.タイムを実行できない。よって、RT3遊技では、Ex.タイム又はEx.チャンスのみに当選し、スーパーEx.タイムには当選しないようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、非RT遊技中にリプレイの重複A群及び重複B群を設け、リプレイB入賞時はRT5遊技に移行し、リプレイC入賞時はRT4遊技に移行し、リプレイD又はリプレイE入賞時はRT2遊技に移行するようにした。
しかし、このような重複当選に限らず、例えば非RT遊技で当選R1及び当選R2を設ける。そして、当選R1となった遊技では、ストップスイッチ42の操作(押し順を含む)に応じて、リール停止態様P1又はP2となるようにリール31を停止制御する。
ここで、非RT遊技で当選R1となった場合において、RT2遊技又はRT4遊技に移行させないときはストップスイッチ42の操作情報の報知を行わず、RT2遊技又はRT4遊技に移行させるときは、リール停止態様P1となるためのストップスイッチ42の操作情報を報知する。リール停止態様P1となったときは非RT遊技を維持し、リール停止態様P2となったときはRT5遊技に移行するように制御する。
また、非RT遊技で当選R2となった遊技では、ストップスイッチ42の操作(押し順を含む)に応じて、リール停止態様P3又はP4となるようにリール31を停止制御する。
非RT遊技において当選R2となった遊技では、RT4遊技に移行させるときはリール停止態様P3となるストップスイッチ42の操作情報を報知し、リール停止態様P3となったときはRT4遊技に移行するように制御する。
これに対し、当選R2となった遊技では、RT2遊技に移行させるときはリール停止態様P4となるストップスイッチ42の操作情報を報知し、リール停止態様P4となったときはRT2遊技に移行するように制御する。
このように、重複当選を用いずに遊技状態の移行を制御することも可能である。なお、「リール停止態様」には、特定の停止出目等、役の非入賞時の停止態様も含まれる。
(5)本実施形態では、Ex.タイムとスーパーEx.タイムとを設けたが、Ex.タイムのみを設ける(スーパーEx.タイムを設けない)ことも可能であり、あるいは、スーパーEx.タイムのみを設ける(Ex.タイムを設けない)ことも可能である。
スーパーEx.タイムのみを設ける場合には、RT4遊技を設ける必要はない。また、非RT遊技では、RT4遊技に移行するためのリプレイCを設ける必要もない。
(6)図11〜図15で示したように、Ex.タイム、スーパーEx.タイム、又はEx.チャンスの当選確率は、設定値が高い方が有利となるように設定した。しかし、これに限らず、全設定共通の当選確率であってもよく、あるいは奇数設定と偶数設定とで異なるようにしてもよい。例えば偶数設定では、Ex.チャンスの長い遊技回数は当選しにくいがEx.チャンス自体には当選しやすくし、奇数設定では、Ex.チャンスの長い遊技回数に当選しやすいがEx.チャンス自体には当選しにくくすること等が挙げられる。
(7)上記実施形態では、サブ遊技状態が通常時に、非RT遊技でリプレイCが偶然入賞して、非RT遊技からRT4遊技に移行したときは、Ex.タイムではないRT4遊技を実行するとともに、この場合のRT4遊技では、Ex.チャンスの実行権利を発生させるか否かの決定も行わないようにした。しかし、これに限らず、サブ遊技状態が通常時に偶然に非RT遊技からRT4遊技に移行したときは、Ex.タイムの実行権利を有していなくてもEx.タイムを実行するようにしてもよい。
(8)上記実施形態では、Ex.タイム中にリプレイAが4連するか、又はいずれかの役の入賞回数が7回以上となったときに、Ex.チャンスの実行権利を付与する(特定遊技状態に移行することに決定する)ようにした。しかし、Ex.チャンスの実行権利の付与の条件は、必ずしも上記に限られるものではなく、たとえばいずれかの役の当選(又は入賞)が4連したときや、リプレイAが7回以上入賞したこと等、種々設定することができる。したがって、初期値決定手段87がEx.チャンスの遊技回数の初期値を決定する条件も、種々設定することができる。
(9)上記実施形態では、加算抽選手段88は、Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中又はEx.チャンス実行中に、役抽選手段61による抽選で、小役1A又は小役2に当選したときに、加算抽選を行うための条件が満たされたとして、加算抽選を行うとした。しかし、加算抽選を行うための条件は、必ずしも上記の条件に限定されるものではない。
例えば、Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中及びEx.チャンス実行中の全てではなく、これら3つのうちのいずれか1つ又は2つのときにのみ、加算抽選を行うようにしてもよい。
また、例えば、役抽選手段61による抽選で、小役1A又は小役2以外の特定の抽選結果となったときに、加算抽選を行うようにしてもよい。
さらにまた、例えば、Ex.チャンスの残り遊技回数が0になったときに、加算抽選を行うか否かを抽選で決定し、加算抽選を行うことが決定されたときに、加算抽選を行うようにしてもよい。
さらに、例えば、所定の条件が満たされたときに、加算抽選の実行権利を付与する。この加算抽選の実行権利は、所定数を上限としてストック(累積して記憶)可能とする。そして、加算抽選の実行権利のストック数が上限に到達したとき、又はストックしている加算抽選の実行権利の実行条件を満たしたときに、加算抽選を行うようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、AT遊技の遊技回数を加算するようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、RT遊技の遊技回数を加算するようにしてもよい。すなわち、特定遊技状態は、AT遊技に限られるものではなく、RT遊技としてもよい。
また、上記実施形態では、加算抽選手段88による加算抽選の実行時期(タイミング)は、役抽選手段61で小役1A又は小役2に当選した時とした。しかし、加算抽選の実行時期は、これに限られるものではない。
例えば、役抽選手段61で所定役に当選した遊技において、全てのリール31の回転が停止するまでの間の所定時や、全てのリール31の回転が停止した後の所定時を、加算抽選手段88による加算抽選の実行時期とすることができる。
また、例えば、役抽選手段61で所定役に当選した遊技の次の遊技における所定時や、役抽選手段61で所定役に当選した遊技の所定遊技回数後の遊技における所定時を、加算抽選手段88による加算抽選の実行時期とすることもできる。
(10)上記実施形態では、報知手段89は、加算抽選手段88で非当選となったときに、単位加算値設定手段92により設定された単位加算値に、加算抽選手段88で非当選となるまでの当選回数を乗じて得た値、すなわち、Ex.チャンスの遊技回数に最終的に加算される遊技回数を遊技者に報知するとした。しかし、これに限られるものではない。
例えば、Ex.チャンスの遊技回数に最終的に加算される遊技回数の報知は、行わなくてもよい。
また、例えば、最終的に加算される遊技回数が300回と決定されたとする。この場合、「+100」のような画像表示を3回行うことによって、遊技回数が300回加算される旨を報知するようにしてもよい。すなわち、加算される遊技回数を、複数回に分けて報知するようにしてもよい。
(11)上記実施形態では、報知手段89は、加算抽選手段88で当選するごとに、単位加算値設定手段92により設定された単位加算値が、Ex.チャンスの遊技回数に加算される旨を報知するとした。しかし、これに限られるものではない。
例えば、加算抽選手段88で当選するごとの報知は、行わなくてもよい。
(12)上記実施形態では、加算抽選の実行回数に上限は設けなかったが、例えば、加算抽選の実行回数が所定回数に到達したときは、加算抽選で非当選となる前であっても、加算抽選を終了するようにしてもよい。すなわち、加算抽選の実行回数に上限(天井)を設定してもよい。
(13)上記実施形態では、Ex.チャンスの実行中に、遊技が1回行われるごとに、遊技回数カウント手段84のカウント値を遊技回数減算手段86により1ずつ減算するとした。しかし、これに限られるものではない。
例えば、Ex.チャンスの実行中において、加算抽選手段88により加算抽選が行われているときは、遊技が行われても、遊技回数カウント手段84のカウント値を減算しないようにしてもよい。これにより、加算抽選手段88により加算抽選が行われているときは、Ex.チャンスの遊技回数が純粋に増加する期間とすることができる。
(14)上記実施形態では、加算抽選手段88の当選確率として、「90%」、「95%」、「99%」、「99.5%」、及び「99.8%」の5段階を有し、加算抽選を行うための条件が満たされると、当選確率設定手段91は、これら5つの当選確率のうちのいずれかを設定するとした。しかし、これに限られるものではない。
例えば、1回目(初回)の加算抽選に限り、当選確率を100%に設定するようにしてもよい。これにより、加算抽選を行うための条件が満たされると、最低1回は遊技回数の加算が行われることを保障することができる。
(15)上記実施形態では、当選確率設定手段91は、加算抽選を行うための条件を満たしたときに、いずれかの当選確率を設定するようにした。そして、このとき設定された当選確率で、加算抽選手段88は、非当選となるまで、加算抽選を継続するようにした。すなわち、加算抽選の当選確率は、加算抽選を行うための条件を満たしたときに設定された後は、加算抽選で非当選となるまで、固定とした。しかし、これに限られるものではない。
例えば、加算抽選手段88で非当選となる前に、所定の条件(例えば、1BBAの当選)を満たすと、当選確率設定手段91が当選確率を変更するようにしてもよい。そして、当選確率設定手段91により当選確率が変更された後は、変更後の当選確率で、加算抽選手段88は、加算抽選を引き続き行うようにしてもよい。すなわち、加算抽選の当選確率は、加算抽選の継続中に変動するようにしてもよい。
(16)上記実施形態では、単位加算値設定手段92は、加算抽選を行うための条件を満たしたときに、いずれかの単位加算値を設定するようにした。そして、このとき設定された単位加算値を、加算抽選手段88で当選するごとに、Ex.チャンスの遊技回数に加算するようにした。すなわち、単位加算値は、加算抽選を行うための条件を満たしたときに設定された後は、加算抽選で非当選となるまで、固定とした。しかし、これに限られるものではない。
例えば、加算抽選手段88で非当選となる前に、所定の条件(例えば、1BBAの当選)を満たすと、単位加算値設定手段92が単位加算値を変更するようにしてもよい。そして、単位加算値設定手段92により単位加算値が変更された後は、変更後の単位加算値を、加算抽選手段88で当選するごとに加算するようにしてもよい。すなわち、単位加算値は、加算抽選の継続中に変動するようにしてもよい。
(17)上記実施形態では、Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中、又はEx.チャンス実行中に、役抽選手段61で小役1A又は小役2に当選すると、加算抽選を行うための条件を満たすとした。すなわち、加算抽選の開始時期(タイミング)を、Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中、又はEx.チャンス実行中とした。しかし、これに限られるものではない。
例えば、加算抽選の開始時期(タイミング)を、Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中、及びEx.チャンス実行中の全てではなく、これら3つのうちのいずれか1つ又は2つに限定することができる。
また、例えば、加算抽選の開始時期(タイミング)を、Ex.チャンス中断中であって特別遊技(RB遊技又は1BB遊技)の実行中のように、Ex.チャンス中断中における特定の遊技状態に限定することもできる。
(18)例えば、加算抽選を実行するか否かの決定は、Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中、又はEx.チャンス実行中に行うようにする。
また、加算抽選を実行することが決定された後、加算抽選の開始時期(タイミング)は、Ex.チャンス実行中、又はEx.チャンス中断中であって特別遊技(RB遊技又は1BB遊技)の実行中とする。
さらに、加算抽選の開始後は、加算抽選で非当選となるまで、Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中であって特別役(RB又は1BB)の内部中、Ex.チャンス中断中であって特別遊技(RB遊技又は1BB遊技)の実行中、Ex.チャンス中断中であってRT3遊技中、又はEx.チャンス実行中のいずれの遊技状態に移行しても、加算抽選手段88は、加算抽選を中断又は終了することなく継続する(繰り返す)ようにする。
このように、加算抽選を実行するか否かの決定が行われる遊技状態の数と、加算抽選の開始時期(タイミング)とされる遊技状態の数と、加算抽選が継続して実行される遊技状態の数とが異なるようにすることができる。
なお、Ex.チャンス内部中に、加算抽選を実行することが決定されたとする。この場合、Ex.チャンスの開始時期(タイミング)とされる、Ex.チャンス実行中、又はEx.チャンス中断中であって特別遊技の実行中に移行するまで、加算抽選の実行権利をストックすることができる。さらに、加算抽選の実行権利をストックしている旨を、遊技者に報知することができる。
(19)また、図10に示すように、RT6遊技(RB遊技)、又はRT7遊技(1BB遊技)の終了後は、RT3遊技に移行する。このため、Ex.チャンス中断中であってRT3遊技中という遊技状態も存在する。そして、加算抽選の開始後は、Ex.チャンス中断中であってRT3遊技中においても、加算抽選手段88は、加算抽選を継続する(繰り返す)。したがって、Ex.チャンス中断中であってRT3遊技中においても、Ex.チャンスの遊技回数が加算される。
さらにまた、例えば、加算抽選の開始後、Ex.チャンス実行中に、役抽選手段61で特別役(RB又は1BB)に当選したとする。これにより、Ex.チャンス実行中から、Ex.チャンス中断中であって特別役(RB又は1BB)の内部中(RT1遊技)に、遊技状態が移行したとする。このような状況下でも、加算抽選手段88は、加算抽選を継続する(繰り返す)。このため、Ex.チャンス中断中であって特別役(RB又は1BB)の内部中(RT1遊技)においても、Ex.チャンスの遊技回数が加算される。
この場合、遊技状態に関する画像表示(遊技状態が移行したことを示す画像表示、又は現在の遊技状態に対応する画像表示)と、加算抽選に関する画像表示(遊技回数が加算されること、又は加算される遊技回数)とを合わせて出力することができる。
具体的には、例えば、「ボーナス確定&Ex.チャンス+1」のような画像表示による演出を行うことができる。その後、Ex.チャンス中断中であって特別遊技(RB遊技又は1BB遊技)の実行中(RT6遊技又はRT7遊技)に移行したときは、特別遊技の実行中に特有の演出とともに、「Ex.チャンス+1」のような画像表示による演出を行うことができる。
さらに、遊技状態に関する画像表示、又は加算抽選に関する画像表示のうち、いずれか一方を優先的に出力することもできる。
(20)例えば、役抽選手段61でいずれかの役に当選したときに、当選した役に応じた当選確率で、加算抽選を行うか否かの抽選を行う。そして、この抽選で当選したときに、加算抽選を行うための条件が満たされたとして、加算抽選手段88により加算抽選を行うようにしてもよい。
(21)役抽選手段61で所定役に当選したときに、所定役に当選した遊技で加算抽選手段88により加算抽選を行うのではなく、例えば、所定役に当選した遊技の次の遊技、又は所定役に当選した遊技の所定遊技回数後の遊技で、加算抽選手段88により加算抽選を行うようにしてもよい。
(22)第2実施形態において、外端カウンタA、外端カウンタB、指示カウンタA、指示カウンタBをクリアする条件は、上記実施形態に限らず、たとえばスロットマシン10の電源再投入時や、設定変更時等が挙げられる。
(23)Ex.チャンスの遊技回数の加算抽選において、上記実施形態では、加算抽選の実行条件を満たすと判断したときに、遊技回数の加算抽選及び加算を行うようにした。しかし、これに限らず、毎遊技、無条件で行うことも可能である。その場合には、加算抽選の当選確率を上記実施形態よりも低い値に設定すればよい。
(24)Ex.チャンスの遊技回数の加算抽選において、上記実施形態では、加算する遊技回数を固定値(単位加算値)とした。しかし、これに限らず、加算抽選の当選時に、加算する遊技回数をその都度抽選で決定してもよい。すなわち、加算する遊技回数の抽選を、加算抽選と別個に行うことも可能である。
また、たとえば加算する遊技回数の順番を予め定めたテーブルを設けておき、そのテーブルを参照して加算する遊技回数を決定してもよい。
(25)Ex.チャンスの遊技回数の加算抽選において、その当選確率を複数設ける場合には、その当選確率に応じた閾値を予め設定しておき、加算抽選時に乱数を取得したら、取得した乱数値が閾値を超えたか否かによって当選/非当選を判定してもよい。
たとえば、取得する乱数値の範囲が「0〜65535」である場合において、当選確率が90%のときは、「6554」を閾値とし、取得した乱数値が「6554」を超える値であるときは当選と判定する。また、当選確率が50%のときは、「32768」を閾値とし、取得した乱数値が「32768」を超える値であるときは当選と判定することが挙げられる。
(26)Ex.チャンスの遊技回数の加算抽選では、最初の1回目の抽選は常に当選するように設定してもよいが(最低1回は必ず当選するという「保険」の設定)、加算抽選の実行条件を満たすと判断されたときは、1回の加算抽選で必ず付与される最低限の遊技回数を別途定めておき、その最低限の遊技回数は必ず加算することで、保険に代えてもよい。
(27)Ex.チャンスの遊技回数の加算抽選において、上記実施形態では、加算抽選の実行条件を満たすと判断したときは、加算すべき遊技回数をその時に決定した。しかし、これに限らず、加算抽選の実行条件を満たすと判断したときに、複数のタイミングで加算抽選を行ってもよい(加算抽選を分割して実行してもよい)。この場合、たとえば2回に分けて加算抽選を行うときは、1回目の加算抽選と2回目の加算抽選とで、加算される遊技回数の期待値を異ならせることも可能である。たとえば、加算抽選の当選確率を異ならせることや、1回の抽選で当選したときに加算される遊技回数を異ならせることが挙げられる。
(28)Ex.チャンスの遊技回数の加算抽選において、上記実施形態では、加算抽選の終了時に、何遊技加算されたかを遊技者に報知した。ここで、加算遊技回数を報知する場合には、全ての遊技回数を1回で報知する必要はなく、最初は一部の加算遊技回数のみを報知し、残りの加算遊技回数については、後で、たとえばEx.チャンスの遊技回数の表示数が「1」となったとき等に表示してもよい。
(29)Ex.チャンスの遊技回数の加算抽選の結果、遊技回数を加算することに決定したときは、その時点から、たとえば毎遊技、加算遊技回数が「0」になるまで報知を継続してもよい。たとえば、毎遊技、「1」や「3」等の数を報知し続けることが挙げられる。なお、この場合に、毎遊技報知する数については、ランダムに抽選で決定してもよく、あるいは、サブボタンの操作等により遊技者が任意に設定できるようにしてもよい。
(30)Ex.チャンスの遊技回数の加算抽選の結果、遊技回数を加算することに決定したときは、本実施形態では、常にその加算遊技回数を報知するようにした。しかし、これに限らず、報知を行うか否かを加算抽選時ごとに(抽選等で)決定し、報知を行うことに決定したときのみ、報知を行うことも可能である。仮に、加算遊技回数を報知しない場合には、たとえば画像表示上はEx.チャンスの遊技回数の初期値を毎遊技減算していくだけとし、その表示数が「1」となったら、次遊技から、「?」等を表示して加算遊技回数を消化していくこと等が挙げられる。
また、加算抽選を開始してから報知を行わないことに決定するまで、加算抽選に当選するたびに加算遊技回数を報知し、報知を行わないことに決定された以降は加算抽選のみ継続して抽選し、報知を行うか否かを決定しないこと等が挙げられる。
(31)第2実施形態では、Ex.チャンスにおける小チャンス〜大チャンスの2回目以降の各開始時を、Ex.チャンスの「継続」とし、「指示カウンタB>0」とした。この場合、たとえば1回目の小チャンスは、その小チャンス中に加算された遊技回数にかかわらず、「継続1回」とカウントした。しかし、これに限らず、遊技回数の加算分も含めて継続回数にカウントしてもよい。
たとえば、図14中、当選番号「03」のEx.チャンス(小チャンス1回、中チャンス1回)に当選したと仮定する。
そして、遊技回数の加算抽選が行われた結果、1回目である小チャンス中に「25」の遊技回数が加算されてトータル「50」となり、さらに、2回目である中チャンス中には「25」の遊技回数が加算されてトータル「75」となったと仮定する。
この場合、1回目の小チャンスは、初期値である「25」の2倍の遊技回数となっているので、この1回目の小チャンスについて、小チャンス2回(小チャンス+小チャンス、すなわち継続2回分)とカウントすることも可能である。
また、2回目の中チャンスについては、初期値である「50」の2倍となっていないので、中チャンス1回(継続1回分)とカウントしてもよく、あるいは、小チャンスの遊技回数である「25」が加算されたことから、この75遊技を「中チャンス+小チャンス」(継続2回分)とカウントしてもよい。
このような場合には、サブ制御手段80のカウンタ制御手段95は、「25」遊技の整数倍となるごとに、「指示カウンタB>0」に設定し、「25」遊技の整数倍だけ、メイン制御手段60から外端信号Bが送信されるように制御する。
さらに、第2実施形態において、図14中、当選番号「10」のEx.チャンスに当選したときは、小チャンス、中チャンス、大チャンスが各1回であるので、外端信号Bは、3回送信されることとなる。
しかし、これに限らず、「25」遊技の整数倍となるごとに外端信号Bが送信されるように制御してもよい。たとえば当選番号「10」であるときは、遊技回数の合計値は「175」であるので、「継続7回」とカウントし、1回のEx.チャンスにおいて、7回、外端信号Bが送信されるようにしてもよい。この場合、小チャンス〜大チャンスの少なくとも1つの遊技中に遊技回数が加算された場合には、上述のように、「25」の整数倍となったときに外端信号Bが送信されるようにしてもよい。
あるいは、たとえば中チャンス中に遊技回数が加算されたときは、中チャンスの初期値である「50」の整数倍だけ加算されたとき(50、100、150、・・・)に外端信号Bが送信されるようにしてもよい。大チャンスについても同様である。
(32)第2実施形態では、外端カウンタA又は外端カウンタBのカウント値が「2」になるまでは、リプレイAの押し順に基づいてカウント値を更新し、「2」となったときは、小役3Aの重複当選時の押し順も含めてカウント値を更新するようにした。しかし、これに限らず、リプレイAの押し順のみに基づいてカウント値を更新してもよいのはもちろんである。また、外端信号を送信するタイミングは、外端カウンタA又は外端カウンタBのカウント値が「3」になったときに限らず、「2」や「4」以上であってもよい。
また、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値がいくつになったときに外端信号A又は外端信号Bを送信するように設定するかは、任意である。たとえば、外端カウンタAのカウント値が「3」となったときに外端信号Aを送信し、外端カウンタBのカウント値が「5」となったときに外端信号Bを送信するようにしてもよい。すなわち、外端信号Aを送信するときの外端カウンタAのカウント値と、外端信号Bを送信するときの外端カウンタBのカウント値とは、同一でなくてもよい。
さらにまた、第2実施形態では、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値は、「2」になるまではリプレイA当選時を条件に更新され、「2」となったときは、リプレイA当選時又は小役3A重複当選時を条件に更新されるようにした。
しかし、これとは逆に、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値が「2」になるまでは、リプレイA当選時の第1押し順時は「外端カウンタA=+1」かつ「外端カウンタB=0」とし、第2押し順時は「外端カウンタA=0」かつ「外端カウンタB=+1」)とし、さらに、小役3A重複当選時の押し順正解時は「外端カウンタA又は外端カウンタB=+1」とし、押し順不正解時は「外端カウンタA及び外端カウンタB=0」としてもよい。そして、外端カウンタA及び外端カウンタBのカウント値が「2」となった後は、リプレイA当選時のみを条件に、第1押し順時は「外端カウンタA=+1」かつ「外端カウンタB=0」とし、第2押し順時は「外端カウンタA=0」かつ「外端カウンタB=+1」)としてもよい。
このようにすれば、早期に外端カウンタA又は外端カウンタBのカウント値を「2」にすることができるとともに、外端信号A又は外端信号Bが送信される条件を満たすこととなるカウント値「3」には容易にならないようにすることができる。
(33)第2実施形態では、Ex.チャンス開始時(RT2遊技移行時)から、サブ制御手段80は、「指示カウンタA>0」として外端カウンタAのカウントを開始した。しかし、RT4遊技やRT5遊技でEx.チャンスの実行権利を付与したときは、実際には、非RT遊技からEx.チャンスが開始される。したがって、サブ制御手段80は、Ex.チャンス中であるときは、非RT遊技のときから「指示カウンタA>0」として外端カウンタAのカウントを開始してもよい。この場合、メイン制御手段60は、非RT遊技時にもリプレイA当選時には第1押し順及び第2押し順を決定し、サブ制御手段80に送信すればよい。
(34)第2実施形態において、メイン制御手段60は、「外端カウンタA=3」となったときには、外端信号A及び外端信号Bの双方を送信するようにしたが、外端信号Aのみを送信するようにしてもよい。
(35)第2実施形態において、サブ制御手段80は、「指示カウンタA>0」の場合において、a)リプレイA当選時に第1押し順でないとき、b)「外端カウンタA=2」であるときの小役3A重複当選時の押し順不正解時、c)「外端カウンタA=3」となったときに、指示カウンタAのカウント値をクリア(指示カウンタA=0)したが、これに限らず、指示カウンタAのカウント値を「−1」とするようにしてもよい(指示カウンタA=−1)。
なお、上記(1)〜(35)の各変形例は、それぞれ単独で適用される場合に限られるものではなく、これらを適宜組合わせて適用することもできる。
<付記>
本願の出願当初の請求項に係る発明(当初発明)の解決手段及び当初発明の効果は、以下の通りである。
(1)当初発明に係る課題を解決するための手段(なお、かっこ書きで、対応する実施形態を記載する。)
第1の解決手段(第1実施形態)は、複数の遊技状態のうちの特定遊技状態(Ex.チャンス)に移行することに決定したときに、前記特定遊技状態の遊技回数の初期値を決定する初期値決定手段(87)と、前記特定遊技状態の遊技回数をカウントする遊技回数カウント手段(84)と、前記特定遊技状態の遊技回数を加算するか否かの加算抽選を行う加算抽選手段(88)と、前記加算抽選手段の当選確率を設定する当選確率設定手段(91)と、前記加算抽選手段で当選するごとに前記特定遊技状態の遊技回数に加算される単位加算値を設定する単位加算値設定手段(92)とを備え、前記当選確率設定手段は、加算抽選を行うための条件(Ex.チャンス内部中、Ex.チャンス中断中又はEx.チャンス実行中に役抽選手段61で小役1A又は小役2に当選)を満たしたときに、複数の当選確率のうちのいずれかを設定し、前記単位加算値設定手段は、加算抽選を行うための条件を満たしたときに、複数の単位加算値のうちのいずれかを設定し、前記加算抽選手段は、加算抽選を行うための条件を満たしたときに、前記当選確率設定手段により設定された当選確率で、1回目の加算抽選を行うとともに、n回目(n≧1)の加算抽選で当選したときに、n回目の加算抽選が行われた遊技の次の遊技で、前記当選確率設定手段により設定された当選確率で、「n+1」回目の加算抽選を行うことにより、加算抽選で非当選となるまで、複数回の遊技にわたって加算抽選を実行可能にし、前記加算抽選手段で当選するごとに、前記単位加算値設定手段により設定された単位加算値を、前記特定遊技状態の遊技回数に加算する遊技回数加算手段(85)を備えることを特徴とする。
第2の解決手段は、第1の解決手段において、前記加算抽選手段は、1回目の加算抽選を行った後は、加算抽選で非当選となるまで、いずれの遊技状態に移行しても加算抽選を中断又は終了することなく継続することを特徴とする。
第3の解決手段は、第1又は第2の解決手段において、前記加算抽選手段による加算抽選によらずに前記特定遊技状態の遊技回数を加算する第2遊技回数加算手段と、前記特定遊技状態の遊技回数を加算するための条件を満たしたときに、前記加算抽選手段による加算抽選を行うか、又は前記第2遊技回数加算手段による遊技回数の加算を行うかを決定する加算方法決定手段と、演出の出力を制御する演出出力制御手段とを備え、前記演出出力制御手段は、前記第2遊技回数加算手段によって遊技回数が加算されたときは、前記加算抽選手段による加算抽選によって遊技回数が加算されたときと同一又は類似のパターンの演出を第1のタイミングに出力し、その後の第2のタイミングに前記加算抽選手段により遊技回数が加算されたのか、又は前記第2遊技回数加算手段により遊技回数が加算されたのかが判別可能なパターンの演出を出力することを特徴とする。
第4の解決手段は、第1〜第3の解決手段において、前記加算抽選手段で非当選となったときに、前記単位加算値設定手段により設定された単位加算値に前記加算抽選手段で非当選となるまでの当選回数を乗じて得た値を報知する報知手段(89)を備えることを特徴とする。
第5の解決手段は、第4の解決手段において、前記報知手段は、前記加算抽選手段で当選したときに、前記単位加算値設定手段により設定された単位加算値が、前記特定遊技状態の遊技回数に加算される旨を報知することを特徴とする。
(作用)
第1の解決手段においては、特定遊技状態への移行が決定すると、初期値決定手段は、特定遊技状態の遊技回数の初期値を決定する。また、遊技回数カウント手段は、特定遊技状態の遊技回数をカウントする。すなわち、初期値決定手段により特定遊技状態の遊技回数の初期値が決定されると、決定された遊技回数の初期値が遊技回数カウント手段のカウント値に設定される。また、特定遊技状態の遊技が1回行われるごとに、遊技回数カウント手段のカウント値が1ずつ減算される。そして、遊技回数カウント手段のカウント値が0になると、特定遊技状態が終了する。
また、加算抽選を行うための条件が満たされると、当選確率設定手段は、複数の当選確率のうちのいずれかを設定し、かつ、単位加算値設定手段は、複数の単位加算値のうちのいずれかを設定し、かつ、加算抽選手段は、当選確率設定手段により設定された当選確率で、1回目の加算抽選を行う。さらにまた、1回目の加算抽選で当選すると、加算抽選手段は、1回目の加算抽選が行われた遊技の次の遊技で、当選確率設定手段により設定された当選確率で、2回目の加算抽選を行う。さらに、2回目の加算抽選で当選すると、加算抽選手段は、2回目の加算抽選が行われた遊技の次の遊技で、当選確率設定手段により設定された当選確率で、3回目の加算抽選を行う。
このように、加算抽選で当選すると、加算抽選手段は、次の遊技で、次の加算抽選を行う。そして、加算抽選で非当選になると、加算抽選手段は、次の加算抽選を行わずに、加算抽選を終了する。すなわち、加算抽選手段は、加算抽選で非当選となるまで(加算抽選で当選している限り)、複数回の遊技にわたって加算抽選を繰り返し(継続し)、加算抽選で非当選となると、加算抽選を終了する。
そして、加算抽選手段で1回当選するごとに、遊技回数加算手段は、単位加算値設定手段により設定された単位加算値を、特定遊技状態の遊技回数に、すなわち、遊技回数カウント手段のカウント値に加算する。
これにより、単位加算値設定手段により設定された単位加算値に、加算抽選手段で非当選となるまでの当選回数を乗じて得た値が、遊技回数カウント手段のカウント値に加算されることとなり、その結果、特定遊技状態の遊技回数が加算(上乗せ)されることとなる。
なお、単位加算値とは、加算抽選手段での当選1回あたりの遊技回数カウント手段への加算値を意味する。
ここで、仮に加算抽選の当選確率が固定されていたとしても、加算抽選で非当選となるまでの当選回数が毎回変化するところ、本発明では、当選確率設定手段の選択結果によって、加算抽選手段の当選確率が変化する。このため、加算抽選手段で非当選となるまでの当選回数の期待値も変化する。その上、本発明では、単位加算値設定手段の選択結果によって、単位加算値も変化する。したがって、遊技回数が何回加算されるのかがわからず、特定遊技状態の遊技回数に加算される遊技回数が変化に富む。
なお、比較的高い当選確率が設定されると、加算抽選が継続しやすくなるので、加算抽選で非当選となるまでの当選回数の期待値が大きくなり、逆に、比較的低い当選確率が設定されると、加算抽選が継続しにくくなるので、加算抽選で非当選となるまでの当選回数の期待値が小さくなる。
また、設定された当選確率が同一でも、比較的大きい単位加算値が設定されると、当選1回あたりの加算値が大きくなるので、最終的に加算される遊技回数の期待値が大きくなり、逆に、比較的小さい単位加算値が設定されると、当選1回あたりの加算値が小さくなるので、最終的に加算される遊技回数の期待値が小さくなる。
第2の解決手段においては、1回目の加算抽選が行われると、その後、加算抽選で非当選となるまで、いずれの遊技状態に移行しても、加算抽選は中断又は終了することなく継続する。
このため、加算抽選が複数回の遊技にわたって実行されている最中に、特別役の内部中や特別遊技の実行中などの遊技状態に移行しても、加算抽選が引き続き実行されるので、加算抽選の中断又は終了という不利益を遊技者に与えないようにすることができる。
さらに、特定遊技状態の遊技回数の加算という利益を享受しつつ、特別役の当選を安心して期待できる、という従来にはない新たな遊技性を提供することができる。
第3の解決手段においては、特定遊技状態の遊技回数を加算するための条件が満たされると、加算抽選による遊技回数の加算を行うか、又は第2遊技回数加算手段による遊技回数の加算(加算抽選によらない遊技回数の加算)を行うかの選択(振分け)が行われる。
ここで、加算抽選による遊技回数の加算を行う旨が決定されたときは、加算抽選で非当選となるまで、複数回の遊技にわたって加算抽選が繰り返される。これにより、単位加算値設定手段により設定された単位加算値に、加算抽選手段で非当選となるまでの当選回数を乗じて得た値が、特定遊技状態の遊技回数に加算される。
これに対し、第2遊技回数加算手段による遊技回数の加算を行う旨が決定されたときは、所定の遊技回数が、特定遊技状態の遊技回数に加算される。
そして、第2遊技回数加算手段によって遊技回数が加算されたときは、加算抽選手段によって遊技回数が加算されたときと同一又は類似のパターンの演出が、第1のタイミングに出力される。その後の第2のタイミングに、加算抽選手段により遊技回数が加算されたのか、又は第2遊技回数加算手段により遊技回数が加算されたのかが判別可能なパターンの演出が出力される。例えば、加算抽選手段により遊技回数が加算されたときは、複数回の遊技にわたって継続する特有のパターンの演出に発展していく。
これにより、たとえ第2遊技回数加算手段による遊技回数の加算を行うことが決定されたときであっても、最初は加算抽選手段による遊技回数の加算が行われるときと同一又は類似のパターンの演出が出力されるので、遊技者に対して、加算抽選手段による遊技回数の加算が行われることを期待させることができる。
なお、第3の解決手段における、特定遊技状態の遊技回数を加算するための条件を満たし、かつ加算抽選手段による加算抽選を行う旨が決定されたときが、第1の解決手段における、加算抽選を行うための条件を満たしたときに該当する。
また、類似のパターンの演出としては、例えば、共通の特徴を有するパターンの演出を挙げることができる。
また、加算方法決定手段は、特定遊技状態の遊技回数を加算するための条件を満たしたときに、加算抽選手段による加算抽選を行うか、又は第2遊技回数加算手段による遊技回数の加算を行うかの2択の選択をするのではなく、例えば、加算抽選手段による加算抽選を行うか、第2遊技回数加算手段による遊技回数の加算を行うか、又は遊技回数の加算を行わない(ハズレ)の3択の選択をするようにしてもよい。
第4の解決手段においては、加算抽選で非当選になると、単位加算値設定手段により設定された単位加算値に、加算抽選手段で非当選となるまでの当選回数を乗じて得た値が、報知手段により報知される。すなわち、特定遊技状態の遊技回数に加算される遊技回数が報知される。
このため、特定遊技状態の遊技回数が最終的に何回加算されるのかが遊技者にわかるようにすることができる。
第5の解決手段においては、加算抽選で当選するごとに、単位加算値設定手段により設定された単位加算値が特定遊技状態の遊技回数に加算される旨が、報知手段により報知される。
これにより、特定遊技状態の遊技回数が加算されること、及び加算抽選が次の遊技でも引き続き行われることが遊技者にわかるようにすることができる。
(2)当初発明の効果
当初発明によれば、加算抽選で非当選となるまで、複数回の遊技にわたって、加算抽選が繰り返され、そして、加算抽選で当選するごとに、特定遊技状態の遊技回数に、単位加算値が加算される。加えて、加算抽選の開始時に、加算抽選の当選確率及び単位加算値が、複数のうちからいずれかが設定される。これにより、特定遊技状態の遊技回数に加算(上乗せ)される遊技回数が変化に富むようにすることができる。
10 スロットマシン
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
60 メイン制御手段(遊技制御手段)
61 役抽選手段
62(62A〜62H) 役抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
63a 当選フラグ
64 リール制御手段
64a 押し順検出手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 メイン遊技状態制御手段
71 外端信号制御手段(外端カウンタA及びB)
71a 押し順決定手段
71b 外端信号送信手段
80 サブ制御手段(演出制御手段)
81 演出出力制御手段
82 押し順報知手段
83 サブ遊技状態制御手段
84(84a〜84c) 遊技回数カウント手段
85 遊技回数加算手段
86 遊技回数減算手段
87 初期値決定手段
88 加算抽選手段
89 報知手段
90 権利付与決定手段
91 当選確率設定手段
92 単位加算値設定手段
95 カウンタ制御手段(外端カウンタA及びB、指示カウンタA及びB)
100 外部端子基板
110 遊技履歴表示装置
L1〜L4 有効ライン(図柄組合せライン)

Claims (1)

  1. 複数の遊技状態のうちの特定遊技状態の遊技回数をカウントする遊技回数カウント手段と、
    前記特定遊技状態の遊技回数を加算するか否かの加算抽選を行う加算抽選手段と、
    前記加算抽選手段の当選確率を設定する当選確率設定手段と、
    前記特定遊技状態の遊技回数に加算する加算値を決定する手段と
    を備え、
    前記当選確率設定手段は、加算抽選を行うための条件を満たしたときは、複数の当選確率のうちのいずれかを設定し、
    前記加算抽選手段は、加算抽選を行うための条件を満たしたときは、所定条件を満たすまで、前記当選確率設定手段により設定された当選確率で、複数回の遊技にわたって加算抽選を実行可能にし、
    加算値を決定するための条件を満たしたときは、前記特定遊技状態の遊技回数に加算する加算値を、前記加算値を決定する手段により決定し、
    前記加算値を決定する手段により決定した加算値を、前記特定遊技状態の遊技回数に加算し、
    前記加算抽選手段による加算抽選によらずに前記特定遊技状態の遊技回数を加算する第2遊技回数加算手段と、
    前記特定遊技状態の遊技回数を加算するための条件を満たしたときに、前記加算抽選手段による加算抽選を行うか、又は前記第2遊技回数加算手段による遊技回数の加算を行うかを決定する加算方法決定手段と、
    演出の出力を制御する演出出力制御手段と
    を備え、
    前記演出出力制御手段は、前記加算抽選手段により遊技回数が加算されたのか、又は前記第2遊技回数加算手段により遊技回数が加算されたのかが判別可能な演出を出力する
    ことを特徴とするスロットマシン。
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