JP2015006134A - 細胞状態判定方法、及びそれを用いた自動分析装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ステップ1:培養表面に細胞が接着する。ステップ2:培養表面一面に細胞が単層に増殖し基底層となる。ステップ3:細胞が2層以上に重層化し、さらに2層目以上の細胞が分化する。
(1)自動培養ユニットとアミノ酸分析ユニットとを備え、自動培養ユニットは、細胞シートを培養する培養容器と、培養容器に導入した培地をアミノ酸分析ユニットへ送液する流路とを有し、アミノ酸分析ユニットは、自動培養ユニットから送液された培地に含有される所定のアミノ酸の濃度を測定する検出部と、測定したアミノ酸の濃度を記憶する記憶部と、記憶部に記憶されたアミノ酸の少なくとも一つの濃度の変化を基にして、細胞シートの細胞状態を判定する判定部とを有し、所定のアミノ酸には、Ile,Val,Ser,Leu,Alaの5種類のアミノ酸を用い、アミノ酸の濃度の変化は、複数回に亘って検出部で経時的に測定され記憶部に記憶されたアミノ酸濃度に基づき算出されることを特徴とする。
(2)Ile,Val,Ser,Leu,Alaから構成される5種類のアミノ酸群を用いて、培養上清のアミノ酸分析により細胞シートの細胞状態を判定することを特徴とする。
培地は、培地ボトル1から培地供給流路2を通って培養容器3へ供給され細胞培養に用いられる。培地交換時に廃液となる古い培地は培養容器3から廃液流路4を通って廃液ボトル5へ廃棄されるが、培養上清の一部は廃液流路4から分岐された培養上清分析行き流路6を通ってアミノ酸分析ユニット200へ運ばれ上清中のアミノ酸濃度が分析される。アミノ酸濃度から細胞状態を判定する際にはあらかじめ求めておいた細胞状態とアミノ酸濃度の相関を用いる。
アミノ酸分析ユニット200は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、判定部30、及び記憶部31から構成されている。HPLCには、分析用カラム7、検出部9などが装備されている。検出部9の検出器としては、質量分析器(図示せず)、あるいは分光分析器などを用いることができる。分光分析器を用いる場合は、光学系8を用いる。
なお、判定部30や記憶部31に電気的に接続される結線の図示は省略している。
細胞シートの細胞状態、すなわち増殖、重層化、分化が順調に進行しているか、異常が発生し正常な細胞が成長していないかの判定を行う。
まず、本発明が対象とする細胞シートが正常に作製されるまでの培養段階を以下に示す。
表皮細胞は播種された後、24時間程度で培養表面に接着する。
接着した細胞は、その後数日程度で密集状態まで平面状に増殖し、この1層目が細胞シートの基底層となる。
その後は、細胞が層状に増殖して重層化すると共に、2層目以上の細胞が分化することにより、1−2週間程度の期間を経て生体ヒト表皮細胞と類似した細胞シートとなる。
また、「細胞状態」とは、特に、細胞シートにおける細胞の増殖、重層化、分化の状態を指すものとする。
同じ培養条件で培養した際に細胞状態が異なるヒト表皮細胞シートを3ロット(それぞれ、ロットA、B、Cと呼ぶことにする)を用意し、各ロットを以下の条件で培養した。培養上清モニタリングを実施し、培養上清中のアミノ酸濃度と細胞状態との相関を確認した。なお、それぞれの細胞シートの細胞状態は、従来の細胞シート評価法である培養中の位相差顕微鏡像および培養後の組織切片染色像から判断した。
実験条件の詳細は、以下の通りである。
培養容器として、物質透過膜により上下2層に分離された構造のインサートを用いた。上層にはヒト表皮細胞とKeratinocyte Culture Medium(以後、KCM培地と呼ぶ)を、下層にはKCM培地を入れ、細胞に下方からも栄養分が与えられる条件で培養した。上層に播種密度2.5×104 cells/cm2となるように調整したヒト表皮細胞を播種し、播種後は37 ℃、CO2 5 %のインキュベータで培養した。培養開始後、4日、7日、9日、11日、13日、14日、15日後に上層、下層ともに全量培地交換を行い16日間培養した。培地交換時に古い培地を回収し培養上清中の成分について、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて41種のアミノ酸類(P-Ser、Tau、PEA、Urea、Asp、Thr、Ser、AspNH2、Glu、GluNH2、Sar、a-AAA、Gly、Ala、Cit、a-ABA、Val、Cys、Met、Cysthi、Ile、Leu、Tyr、Phe、b-Ala、b-AiBA、g-ABA、Trp、EOHNH2、NH3、Hylys、Orn、Lys、1Mehis、His、3Mehis、Ans、Car、Arg、Hypr、Pro)の定量分析を実施した。
実験結果は、図2に示す通りである。本図に示すように、細胞のロット(ロットA、B、C)によって細胞シートの増殖、重層化、分化に示す差異が見られた。
これらの3ロット(ロットA、B、C)の細胞培養上清およびコントロールの培地について、41種のアミノ酸類(P-Ser、Tau、PEA、Urea、Asp、Thr、Ser、AspNH2、Glu、GluNH2、Sar、a-AAA、Gly、Ala、Cit、a-ABA、Val、Cys、Met、Cysthi、Ile、Leu、Tyr、Phe、 b-Ala、b-AiBA、g-ABA、Trp、EOHNH2、NH3、Hylys、Orn、Lys、1Mehis、His、3Mehis、Ans、Car、Arg、Hypr、Pro)の定量解析を実施した結果を以下に示す。なお、本定量解析では、アミノ酸濃度の変化を観察している。
従って、以下において残りの20種類のアミノ酸に関して考察する。図3A〜3Dに、その20種類のアミノ酸に関して培養上清中のアミノ酸濃度の経時変化を示す。
ところで、検出された20種類のアミノ酸類のうち、15種類(Asp、Thr、Glu、GluNH2、Gly、Cys、Met、Tyr、Phe、Trp、NH3、Orn、Lys、His、Arg)については、細胞培養前後の変化量が、培養に用いない培地のみを上記15種類のアミノ酸と同条件でインキュベートし回収したサンプルから求めた濃度変化量が測定誤差以下であり、また細胞の密集状態を観察できなかった(図3B〜3Dを参照)。そのため、この15種類のアミノ酸類は、培養上清分析に適していないと判断した。
それぞれのコントロールとして測定した培養に用いない培地中のアミノ酸分析における測定誤差[nmol/20μl]は、Asp:0.36、Thr:0.63、Glu:1.76、GluNH2:7.32、Gly:0.26、Cys:0.16、 Met:0.18、Tyr0.29、Phe:0.40、Trp:0.07、NH35.90、Orn:0.09、Lys:0.62、His:0.19、Arg:0.56であった。
上記選別により残された5種類のアミノ酸(Ser、Ala、Val、Ile、Leu)が細胞状態判定に適切な変化を示した。
なお、培地中のアミノ酸分析における測定誤差[nmol/20μl]は、Ser:0.36、Ala:0.33、Val:0.11、Ile:0.51、Leu:0.20であった。
これらの図は、培地交換日(4、7、9、11、13、14、15日)における培養上清中のアミノ酸濃度[nmol/20μl]を示す。ここで、図中の水平方向の基準線は、培養前の初期値を示している。従って、その基準線に対して測定点が上にある場合には、代謝により細胞へ取り込まれたアミノ酸よりも、細胞から分泌されたアミノ酸の方が多いことを意味する。一方、測定点が基準線に対して下にある場合には逆の現象、すなわち細胞から分泌よりもアミノ酸の取り込みが多いことを意味する。
また、培養前期においては、ロットA、ロットBは共にIle、Val、Ser、Leuの経時的な分泌量の増加が見られ、Alaの経時的な取り込み量の増加が見られた。しかし、培養後期以降は一部変化の傾向が異なった。ここで、培養前期は、細胞が密集状態となった時点より前を指し、培養後期は、細胞が密集状態となった時点より後を指す。
細胞増殖については、密集状態になる以前の細胞増殖過程が順調であるかを5種類のアミノ酸(Ile、Val、Ser、Leu、Ala)のいずれかのアミノ酸濃度により判定可能である。
図3Aに示すように、ロットAとBは順調に増殖し、一方、ロットCは増殖不良であった。このときの5種類の各アミノ酸の濃度変化について述べる。
細胞重層化については、重層化開始のタイミングおよび細胞重層化過程が順調であるかをIle、Val、Ser、Leu、Alaのいずれかのアミノ酸濃度により判定可能である。ロットAとBは順調に重層化し、ロットCは重層化不良であったが、このときロットAおよびBにおいては、いずれのアミノ酸についても細胞増殖時に見られる濃度変化が密集状態を境に増殖時に見られる濃度変化が著しく減少、もしくは逆転した。一方、ロットCは、アミノ酸濃度に変化がほとんど見られなかった。
細胞分化については、細胞分化過程が順調であるかをAlaの濃度により判定可能である。ロットAは、顆粒層まで分化したのに対し、ロットBは、有棘層までに留まり顆粒層まで分化しなかった。しかし、このときロットAは、密集状態後にAla濃度が経時的に減少したのに対し、ロットBは、密集状態後の濃度変化が乏しい。16日目のAla濃度は、ロットAは2.15 [nmol/20μl]であったのに対し、ロットBは5.13 [nmol/20μl]でありロットAの方が2.98 [nmol/20μl] 低かった。
2…培地供給流路、
3…培養容器、
4…廃液流路、
5…廃液ボトル、
6…培養上清分析行き流路、
7…分析用カラム、
8…光学系、
9…検出部、
20…温度・湿度コントロール部、
21…制御部、
30…判定部、
31…記憶部
31…培地供給流路、
32…廃液流路、
33…培養上清分析行き流路。
100…自動培養ユニット、
200…アミノ酸分析ユニット。
Claims (10)
- 自動培養ユニットとアミノ酸分析ユニットとを備え、
前記自動培養ユニットは、
細胞シートを培養する培養容器と、
前記培養容器に導入した培地を前記アミノ酸分析ユニットへ送液する流路と、を有し、
前記アミノ酸分析ユニットは、
前記自動培養ユニットから送液された培地に含有される所定のアミノ酸の濃度を測定する検出部と、
前記測定したアミノ酸の濃度を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記アミノ酸の少なくとも一つの濃度の変化を基にして、前記細胞シートの細胞状態を判定する判定部と、を有し、
前記所定のアミノ酸には、Ile,Val,Ser,Leu,Alaの5種類のアミノ酸を用い、
前記アミノ酸の濃度の変化は、複数回に亘って前記検出部で経時的に測定され前記記憶部に記憶されたアミノ酸濃度に基づき算出される
ことを特徴とする自動分析装置。 - 前記自動培養ユニットにおいて、
前記培養容器中の培地を廃液ボトルへ排出する第1流路と、
前記培養容器中の培地を前記アミノ酸分析ユニットへ送液する第2流路と、
前記第1流路と前記第2流路とのいずれかに培地を振り分けて送液する分岐部と、を有し、
前記分岐部における培地の振り分けは制御部により制御される
ことを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。 - 前記記憶部に予め閾値を設定し、
前記判定部は、前記記憶部に記憶されたアミノ酸濃度に基づいてアミノ酸濃度の変化量を算出し、算出された前記変化量に基づいて、
培養中に細胞が平面状に増殖し、細胞シートの基底層が形成される細胞状態を密集状態と定義した場合に、
前記密集状態以前において、前記5種類のアミノ酸群のうちのIle,Val,Ser,Leuのいずれかのアミノ酸濃度が減少し、その減少量が前記閾値以上である場合、もしくは前記5種類のアミノ酸群のうちのAlaのアミノ酸濃度が増加し、その増加量が前記閾値以上である場合に、細胞増殖が順調に進行していると判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。 - 前記判定部は、前記記憶部に記憶されたアミノ酸濃度に基づいてアミノ酸濃度の変化量を算出し、算出された前記変化量に基づいて、
培養中に細胞が平面状に増殖し、細胞シートの基底層が形成される細胞状態を密集状態と定義した場合に、
前記密集状態以後において、前記5種類のアミノ酸群のうちのIle,Val,Ser,Leuのいずれかのアミノ酸濃度の変化量が、初期状態から前記密集状態までのアミノ酸濃度の変化量と比較して小さい場合、もしくは前記5種類のアミノ酸群のうちのAlaのアミノ酸濃度の変化量が、初期状態から前記密集状態までのアミノ酸濃度の変化量と比較して、大きい、または同じである場合に、前記細胞シートの重層化の開始タイミングおよび細胞重層化が順調に進行していると判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。 - 前記記憶部に予め閾値を設定し、
前記判定部は、前記記憶部に記憶されたアミノ酸濃度に基づいてアミノ酸濃度の変化量を算出し、算出された前記変化量に基づいて、
培養中に細胞が平面状に増殖し、細胞シートの基底層が形成される細胞状態を密集状態と定義した場合に、
前記密集状態以前においてAlaのアミノ酸濃度が増加し、前記密集状態以後において、Alaのアミノ酸濃度が減少し、前記アミノ酸濃度の増加量及び減少量が前記閾値以上である場合に、前記細胞シートの細胞分化が順調に進行していると判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。 - Ile,Val,Ser,Leu,Alaから構成される5種類のアミノ酸群を用いて、培養上清のアミノ酸分析により細胞シートの細胞状態を判定することを特徴とする細胞状態判定方法。
- 前記5種類のアミノ酸群の少なくとも一つのアミノ酸濃度変化をモニタリングすることにより細胞の増殖、重層化、分化の状態を判定することを特徴とする請求項6に記載の細胞状態判定方法。
- 前記検出部において、
培養中に細胞が平面状に増殖し、細胞シートの基底層が形成される細胞状態を密集状態と定義した場合に、
前記密集状態以前において、前記5種類のアミノ酸群のうちのIle,Val,Ser,Leuのいずれかのアミノ酸濃度が減少し、その減少量が予め設定した閾値以上である場合、もしくは前記5種類のアミノ酸群のうちのAlaのアミノ酸濃度が増加し、その増加量が予め設定した閾値以上である場合に、細胞増殖が順調に進行していると判定する
ことを特徴とする請求項6に記載の細胞状態判定方法。 - 培養中に細胞が平面状に増殖し、細胞シートの基底層が形成される細胞状態を密集状態と定義した場合に、
前記密集状態以後において、前記5種類のアミノ酸群のうちのIle,Val,Ser,Leuのいずれかのアミノ酸濃度の変化量が、初期状態から前記密集状態までのアミノ酸濃度の変化量と比較して小さい場合、もしくは前記5種類のアミノ酸群のうちのAlaのアミノ酸濃度の変化量が、初期状態から前記密集状態までのアミノ酸濃度の変化量と比較して、大きい、または同じである場合に、前記細胞シートの重層化の開始タイミングおよび細胞重層化が順調に進行していると判定する
ことを特徴とする請求項6に記載の細胞状態判定方法。 - 培養中に細胞が平面状に増殖し、細胞シートの基底層が形成される細胞状態を密集状態と定義した場合に、
前記密集状態以前においてAlaのアミノ酸濃度が増加し、前記密集状態以後において、Alaのアミノ酸濃度が減少し、前記アミノ酸濃度の増加量及び減少量が予め設定した閾値以上である場合に、前記細胞シートの細胞分化が順調に進行していると判定する
ことを特徴とする請求項6に記載の細胞状態判定方法。
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