JP2015004872A - 現像剤の補給方法、及び補給判定部を備えた画像形成装置 - Google Patents

現像剤の補給方法、及び補給判定部を備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】効率よく現像装置内の現像剤の残量検知と補給を行うことで、残量の振れ幅を小さくしつつ現像剤の漏れ出しや印刷不良を防止し、これにより現像装置の小型化かつ低コスト化を実現する。【解決手段】本発明に係る現像剤の補給方法は、残量検知部55により現像剤ーの残量を検知する工程101と、検知した現像剤の残量に基づいて補給の可否を判定する工程102と、補給する場合に、検知した現像剤の残量に応じて補給量を設定する工程103、及び補給しない場合に、検知した現像剤の残量に応じて次回の残量検知時までの期間を設定する工程104とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、現像剤の補給方法、及び補給判定部を備えた画像形成装置に関する。
電子写真式の画像形成装置は、近年、ホームオフィスや一般ユーザーの領域においても幅広く活用されるに至っている。そのため、これらの領域に対応した製品を提供するために、低コスト化はもちろんのこと、小型化、長寿命化、安定稼動化に対応する技術が要求されている。特に、画像形成装置の低ランニングコスト化が求められている最近の状況にあっては、ユーザーが交換する消耗品の低コスト化と長寿命化(交換周期延長)が強く要求されている。
このため、この種の画像形成装置では、できるだけ作像ユニット(プロセスユニット)を長寿命化することで交換周期を長くし、低コスト化を図るようにしているが、長寿命化を図ろうとするとそれだけ保持すべき現像剤の量が増加するため、現像剤の保持容量を確保しなければならず、結果、装置の大型化を招く。そこで、この問題を解決するため、現像剤の作像部と貯蔵部とを着脱自在に分離し、貯蔵部のみを短い周期で交換しつつ、貯蔵部から作像部へ現像剤を補給する構成が採用されるようになってきている。
一方で、上述のような補給形態を採る場合には、現像装置内の現像剤の残量を常に精度良く管理する必要が生じる。例えば現像剤の補給量が現像装置(現像剤収容部)の容量に比べて多過ぎると、現像装置(現像剤収容部)から現像剤が漏れ出したり、外部に飛散したりするおそれがある。あるいは、現像剤の補給量が現像装置の容量に比べて少な過ぎると、画像形成に必要な量を確保することができず、画像のカスレや濃度変動などを招くおそれがある。特に、装置の小型化が進むにつれて貯蔵部だけでなく現像装置自体の容量も小さくなることから、今まで以上に現像装置内の現像剤の残量を精度良く管理する必要がある。
そこで、例えば光透過式のセンサなどで構成される現像剤の残量検知部を用いて、現像装置(現像剤収容部)内の現像剤の残量を検知し、検知した現像剤の残量に基づき現像剤の補給量を制御する方法が提案されている。具体的には、現像動作を行う度に現像装置内の現像剤の残量を検知し、その結果として、現像剤が相対的に低いレベル以下に減少したことを検知した場合には補給量を多めに設定し、現像剤が相対的に多いレベル以上に増加したことを検知した場合には補給量を少なめに設定する手段が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、上述の補給方法では、検知結果(現像剤の残量)に関わらず、現像動作の度に現像剤の補給が実行されることになる。そのため、本来であれば、現像剤の補給の必要がない高さレベルにまで現像剤が残っている場合であっても、現像剤が補給されることになり、現像剤が漏れ出す原因となる。このような事態を防ぐには、現像装置内の現像剤収容空間の容量を予め大きめに設定しておけばよいが、そうすると、現像装置の大型化を招くため、好ましくない。また、この種の補給は、通常、トナーカートリッジなどの現像剤補給部内に配設したスクリューなどの搬送手段を駆動させることにより行われるため、どうしても補給量のばらつきが大きくなり易い。そのため、実際に所定の量が補給されたか否かを確認するためには、補給直後に再度残量検知を行う必要が生じ、検知動作の回数が増す。特許文献1に記載のように、現像動作の度に残量検知と補給を行うようにすれば、補給量の確認は必ずしも必要としないが、現像動作の度に残量検知と補給を行うのでは、双方の動作回数が非常に多くなり、効率的でない。また、省エネルギー化の観点にもそぐわないものとなる。
もちろん、上記課題は、現像剤の貯蔵部を作像部と着脱自在に分離した構成に限られることはなく、これら貯蔵部と作像部とを一体化したものについても同様に生じる。
そこで、本発明は、斯かる事情に鑑み、効率よく現像装置内の現像剤の残量検知と補給を行うことで、残量の振れ幅を小さくしつつ現像剤の漏れ出しや印刷不良を防止し、これにより現像装置の小型化かつ低コスト化を実現しようとするものである。
上記課題の解決は、本発明に係る現像剤の補給方法によって達成される。すなわち、この補給方法は、発光部と受光部とを有し、発光部と受光部との間に形成される光路の一部が現像剤収容部内を通過するよう構成した現像剤の残量検知部を用いて、現像剤収容部内の現像剤の残量を検知し、検知した現像剤の残量に基づいて現像剤を現像剤収容部に補給するための方法において、検知した現像剤の残量に基づいて補給の可否を判断するものとし、補給する場合には、検知した現像剤の残量に応じて現像剤の補給量を設定し、補給しない場合には、検知した現像剤の残量に応じて次回の残量検知時までの期間を調整する点をもって特徴付けられる。
本発明では、検知した現像剤の残量に基づいて補給の可否を判断するものとし、かつ補給する場合には、検知した現像剤の残量に応じて現像剤の補給量を設定し、補給しない場合には、検知した現像剤の残量に応じて次回の残量検知時までの期間を設定するようにした。これにより、現像剤の残量が比較的少ない場合には適量の現像剤を補給することができる。また、現像剤の残量が比較的多く、即時の補給が必要ない場合には、補給を先送りすることができる。これにより、過剰な補給により現像剤が溢れ出る事態を防止して、現像剤の残量レベルを極力一定の範囲に保つことができる。また、検知時点での現像剤の残量に応じて次回の残量検知及び補給の時期を調整できるので、無駄な残量検知動作や補給動作を行うことなく、現像装置内の現像剤の残量レベルを正確に把握しつつもその振れ幅をできる限り小さく維持することが可能となる。以上より、本発明によれば、現像装置の小型化と低ランニングコスト化を両立することが可能となる。
本発明に係る画像形成装置の実施の一形態を示す概略図である。 本発明に係る現像装置の実施の一形態を示す概略断面図である。 図2に示す現像装置及び現像剤補給部を紙面と直交する向きに沿って切断した場合の断面図である。 現像装置の要部を開口した斜視図である。 本発明に係る補給方法の一形態を示すフローチャートである。 本発明に係るトナー消費量積算部とその周辺構成を説明するための概念図である。 残量検知部により取得した出力波形の一例である。 残量検知レベルとトナー残量との関係を示すグラフである。 本発明の他の実施形態に係る補給方法のフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る補給方法のフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る補給方法のフローチャートである。 本発明に係る方法と比較例に係る方法とでトナー補給を行った場合の結果を示すグラフである。
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一形態を示す概略構成図である。まず、図1を参照して、画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。
図1に示す画像形成装置は、カラーレーザープリンタであり、その装置本体100には、画像形成ユニットとしての4つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkが着脱可能に装着されている。各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。なお、本実施形態では、現像剤としてトナーからなる一成分現像剤(以下、単にトナーという。)を用いている。
具体的には、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、潜像担持体としてのドラム状の感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電ローラ3等を備えた帯電装置と、感光体2の表面にトナーを供給する現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするためのクリーニングブレード5等を備えたクリーニング装置などを備える。なお、図1では、イエローのプロセスユニット1Yが備える感光体2、帯電ローラ3、現像装置4、クリーニングブレード5のみに符号を付しており、その他のプロセスユニット1M,1C,1Bkにおいては符号を省略している。
図1において、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの上方には、感光体2の表面を露光する露光手段としての露光装置6が配設されている。露光装置6は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体2の表面へレーザー光を照射するようになっている。
また、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの下方には、転写装置7が配設されている。転写装置7は、転写体としての無端状のベルトから構成される中間転写ベルト8を有する。中間転写ベルト8は、支持部材としての駆動ローラ9と従動ローラ10に張架されており、駆動ローラ9が図の反時計回りに回転することによって、中間転写ベルト8は図の矢印に示す方向に周回走行(回転)するように構成されている。
4つの感光体2に対向した位置に、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ11が配設されている。各一次転写ローラ11はそれぞれの位置で中間転写ベルト8の内周面を押圧しており、中間転写ベルト8の押圧された部分と各感光体2とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。各一次転写ローラ11は、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が一次転写ローラ11に印加されるようになっている。
また、駆動ローラ9に対向した位置に、二次転写手段としての二次転写ローラ12が配設されている。この二次転写ローラ12は中間転写ベルト8の外周面を押圧しており、二次転写ローラ12と中間転写ベルト8とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。二次転写ローラ12は、一次転写ローラ11と同様に、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ12に印加されるようになっている。
また、中間転写ベルト8の図1の右端側の外周面には、中間転写ベルト8の表面をクリーニングするベルトクリーニング装置13が配設されている。このベルトクリーニング装置13から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、転写装置7の下方に配設された廃トナー収容器14の入り口部に接続されている。
装置本体100の下部には、紙やOHPシート等の記録媒体Pを収容した給紙カセット15が配設されている。給紙カセット15には、収容されている記録媒体Pを送り出す給紙ローラ16が設けてある。一方、装置本体100の上部には、記録媒体を外部へ排出するための一対の排紙ローラ17と、排出された記録媒体をストックするための排紙トレイ18とが配設されている。
装置本体100内には、記録媒体Pを給紙カセット15から二次転写ニップを通って排紙トレイ18へ搬送するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ12の位置よりも記録媒体搬送方向上流側には一対のレジストローラ19が配設されている。また、二次転写ローラ12の位置よりも記録媒体搬送方向下流側には、定着装置20が配設されている。
上記画像形成装置は、例えば以下のように動作する。作像動作が開始されると、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの感光体2が図1の時計回りに回転駆動され、帯電ローラ3によって各感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。図示しない読取装置によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置6から各感光体2の帯電面にレーザー光が照射されて、各感光体2の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体2上に形成された静電潜像に、各現像装置4によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
中間転写ベルト8を張架する駆動ローラ9が回転駆動し、中間転写ベルト8を図1の矢印の方向に周回走行させる。また、各一次転写ローラ11に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ11と各感光体2との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各感光体2上の各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト8上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト8はその表面にフルカラーのトナー画像を担持する。また、中間転写ベルト8に転写しきれなかった各感光体2上のトナーは、クリーニングブレード5によって除去される。
また、作像動作が開始されると、給紙ローラ16が回転して、給紙カセット15から記録媒体Pが搬出される。搬出された記録媒体Pは、レジストローラ19によってタイミングを計られて、二次転写ローラ12と中間転写ベルト8との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ12には、中間転写ベルト8上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト8上のトナー画像が記録媒体P上に一括して転写される。その後、記録媒体Pは定着装置20に送り込まれトナー画像が記録媒体P上に定着される。そして、記録媒体Pは一対の排紙ローラ17によって排紙トレイ18に排出される。
以上の説明は、記録媒体に4色フルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。もちろん、5個もしくはそれ以上のプロセスユニットを備えたものについても、上記と同様の画像形成動作により、単色〜5色以上の画像を形成することが可能である。
図2は、現像装置及びトナーカートリッジの概略断面図であり、図3は、それらを図2を示す紙面と直交する方向に沿って切断した場合の概略断面図である。 図2に示すように、現像装置4は、トナーを収容する現像剤収容部としての現像ハウジング40と、トナーを担持する現像剤担持体としての現像ローラ41と、現像ローラ41にトナーを供給する現像剤供給部材としての供給ローラ42と、現像ローラ41上に担持されたトナー量を規制する規制部材としての現像ブレード43と、トナーを搬送する第1の現像剤搬送部材44及び第2の現像剤搬送部材45等を備える。
現像ローラ41は、金属製の芯金と、その芯金の外周に配設された導電性ゴムで構成されている。本実施形態では、芯金の外径をφ6、導電性ゴムの外周をφ12、ゴム硬度Hs75に設定している。また、導電性ゴムは、体積抵抗値を約105〜107Ω程度に調整されている。導電性ゴムとしては、例えば、導電性ウレタンゴムやシリコーンゴム等を使用可能である。現像ローラ41は、図2において反時計回りの方向に回転し、表面に保持した現像剤を現像ブレード43及び感光体2との対向位置へと搬送する。
供給ローラ42には、一般に、スポンジローラなどが用いられる。スポンジローラとしては、金属製の芯金の外周に、カーボンを混合して半導電化させた発泡ポリウレタンを付着したものが適当である。本実施形態では、芯金の外径をφ6、スポンジ部分の外径をφ12に設定している。供給ローラ42は、現像ローラ41に対して当接している。供給ローラ42と現像ローラ41とが当接して形成されるニップ部は、通常約1mm〜3mm程度に設定されている。本実施形態では、ニップを2mmとしている。また、供給ローラ42は、現像ローラ41に対してカウンター方向(図2において反時計回り)に回転することで、現像ハウジング40内のトナーを現像ローラ41の表層まで効率よく供給できる。なお、本実施形態では、現像ローラ41と供給ローラ42の回転数比を1に設定することで、良好なトナー供給機能を確保している。
現像ブレード43は、例えば、厚さ0.1mm程度のSUSなどの金属板で構成される。現像ブレード43は、その先端側で現像ローラ41の表面に当接しており、供給ローラ42によって現像ローラ41上に供給されたトナーは、現像ローラ41と現像ブレード43とのニップ部を通過することにより、厚さが規制されると同時に摩擦荷電させられる。現像ローラ41上のトナー量の制御は、現像特性を安定させ良好な画質を得るために非常に重要なパラメータであるため、通常の製品においては現像ローラ41に対する現像ブレード43の当接圧は20〜60N/m程度、ニップ部の位置は現像ブレード43の先端から0.5±0.5mm程度に厳しく管理されている。また、これらのパラメータは、使用するトナー、現像ローラ、供給ローラなどの特性に合わせて適宜決定される。
また、現像ハウジング40の上部には、補給用のトナーを収容し、当該トナーを現像剤収容部としての現像ハウジング40内に補給する現像剤補給部としてのトナーカートリッジ50が着脱可能に装着されている。なお、現像装置4及びトナーカートリッジ50の構成は図2に示す構成に限定されない。例えば、現像装置4とトナーカートリッジ50とを一体化した構成や、それに加えて感光体2等を一体化した構成(図1に示すプロセスユニット)とすることも可能である。
トナーカートリッジ50の下部と現像ハウジング40の上部には、それぞれ、トナーカートリッジ50内のトナーを現像ハウジング40内へ補給するための補給口50a,40aが形成されている。また、トナーカートリッジ50内には、内部のトナーを補給口50aまで搬送するための搬送駆動部51と、この搬送駆動部51側へ内部のトナーを寄せるためのアジテータ52とが回転可能に設けられている。この搬送駆動部51は、例えばスクリューあるいはコイルなどで構成されており、図示しない画像形成装置本体100側に設けた駆動源とクラッチなどで連結と非連結とを切替え可能とされる。この場合、スクリューあるいはコイルのピッチ径、回転速度などでトナーの単位搬送量を調整し、併せてその駆動時間を調整することにより、トナーの補給口50aへの搬送量、すなわち現像ハウジング40内へのトナーの補給量を制御するようにしている。
また、現像ハウジング40の内部は、連通口48aを有する仕切部材48によって、補給口40aを配設した第1の領域Aと、現像ローラ41や現像ブレード43等の現像手段を配設した第2の領域Bとに分割されている。このように仕切部材48によって現像ハウジング40の内部を分割することにより、供給ローラ42にトナーの粉圧が集中して大きな負荷が作用する事態を抑制可能としている。また、第1の領域A内には、第1の現像剤搬送部材44が配設され、第2の領域B内には、第2の現像剤搬送部材45が配設されている。
図3に示すように、第1の現像剤搬送部材44及び第2の現像剤搬送部材45は、第1の領域A及び第2の領域Bを仕切る仕切部材48を挟んでほぼ対向する位置に配設されている。仕切部材48の連通口48aは、仕切部材48の両端部にそれぞれ設けられている。この連通口48aを介して第1の領域Aと第2の領域Bとが互いに連通している。第1の現像剤搬送部材44と第2の現像剤搬送部材45は、回転することによりトナーを軸方向に搬送するように構成されている。具体的には、第1の現像剤搬送部材44と第2の現像剤搬送部材45は、回転軸の外周に螺旋状の羽根を設けたスクリューで構成されている。なお、第1の現像剤搬送部材44の詳しい構成については、後で説明する。
図3において矢印はトナーの移動方向を示す。第1及び第2の現像剤搬送部材44,45が回転すると、それらは互いに反対方向にトナーを搬送する。各現像剤搬送部材44,45によって第1の領域Aと第2の領域Bのそれぞれの端部まで搬送されたトナーは、それ以上軸方向に移動できないので、各連通口48aを通って他方の領域内(領域Aから領域B、又は領域Bから領域A)に送り込まれる。そして、各領域A,B内に送り込まれたトナーは、第1及び第2の現像剤搬送部材44,45によって各領域A,Bの上記端部とは反対側の端部へと搬送され後、各連通口48aを通って元の領域内に戻される。この動作を繰り返し行うことにより、トナーが第1の領域Aと第2の領域Bとの間で循環する。
上記のように構成されていることから、トナーカートリッジ50から第1の領域A内にトナーが補給されると、補給されたトナーは、第1の領域Aと第2の領域Bとの間で循環させられた結果、現像ハウジング40内のトナーと混ざり合って、トナーの状態(元々あったトナーに対する補給トナーの割合)が均一になる。このように本実施形態では、新しいトナーを補給しても、現像条件を一定にすることができるので、色ムラや地汚れ等の不具合の発生を防ぐことができる。
また、本実施形態のように、トナー循環路を構成する第1の領域Aと第2の領域Bを仕切部材48で仕切っていることにより、第1及び第2の現像剤搬送部材44,45によって作り出されるトナーの流れが互いに干渉しないので、トナーの循環をスムースに行うことが可能である。これにより、トナーの上面が安定するようになり、トナー量の検知精度が向上する。
また、補給されたトナーと現像ハウジング40内のトナーとを十分に混合するには、トナーが補給口40aから現像領域である第2の領域Bに達するまでの搬送距離を長くして、混合する時間を長く確保する方がよい。従って、補給口40aは、第2の領域Bに配設されるより第1の領域Aに配設される方が好ましい。さらに好ましくは、補給口40aを、第1の領域A内で現像剤搬送方向の上流側に配設するとよい。
以下、トナーの残量検知部について説明する。この残量検知部55は、光学素子を用いてトナー量を検知する光透過方式の検知手段であって、図3に示すように、画像形成装置本体100に設けられた光学素子としての発光部53及び受光部54と、現像ハウジング40に設けられた第1の導光部材46及び第2の導光部材47を有する。各導光部材46,47は、例えば、光透過性のよい材料を用いて構成される。その材料として樹脂を用いる場合は、透明度の高いアクリル材やPC材などが好ましい。また、各導光部材46,47の材料として、より良好な光学特性が得られる光学ガラスなどを用いることも可能である。あるいは、導光部材46,47に光ファイバーを用いてもよい。
図4は、現像ハウジングの上部を開口して導光部材等の配置を示した斜視図である。図4に示すように、第1の導光部材46の一端部46aは、現像ハウジング40から外側に露出し発光部53と対向するように配設されている。一方、第1の導光部材46の他端部46bは、現像ハウジング40の第1の領域A内に配設されている。また、第2の導光部材47の一端部47aは、第1の領域A内で、第1の導光部材46の他端部46bに対して所定の間隔をおいて配設されている。一方、第2の導光部材47の他端部47bは、現像ハウジング40から外側に露出し受光部54と対向するように配設されている。
発光部53から発する光は、第1の導光部材46の一端部46aに入射し、第1の導光部材46の各屈曲部で2回反射した後、第1の導光部材46の他端部46bから出射する。そして、第1の導光部材46から出射した光は、第2の導光部材47の一端部47aから入射し、第2の導光部材47の各屈曲部で2回反射した後、第2の導光部材47の他端部47bから出射し、受光部54へと到達する。ここで、現像ハウジング40内にトナーが十分に存在する状態では、各導光部材46,47の互いに対向する端部46b,47aの間にトナーが存在することにより光が遮断されるため、受光部54まで光が到達しない。しかし、印刷などでトナーが消費され、トナーの上面が下がってくると、互いに対向する端部46b,47aの間にトナーが存在する頻度が低下し、受光部54まで光が到達し易くなる。この際、受光部54で受光したレーザー光の光量を電圧に変換可能とし、かつ発光部53と受光部54との間に所定の電圧を印加することで、受光レベル(遮光レベル)を出力電圧の大きさで評価することができる。
本実施形態のように、発光部53と受光部54の両方を、現像装置4の長手方向の同じ側に配設している場合は、第1及び第2の導光部材46,47を短くすることができるので、低コスト化及び小型化に有利である。また、各導光部材46,47を短くすると、それらを通過する光路も短くなるので、小さいパワーの発光部53を用いても受光部54が光を検知できるようになる。このため、発光部53のコストも低減できる利点がある。
また、図4に示すように、第1の現像剤搬送部材44には、各導光部材46,47の互いに対向する端部46b,47aを清掃する清掃部材49が設けられている。清掃部材49は、例えばPETシートなどの可撓性を有する部材で構成されている。軸方向における清掃部材49の軸方向の幅Wは、各導光部材46,47の互いに対向する端部46b,47a間の間隔Dよりも若干大きく設定されている。従って、第1の現像剤搬送部材44が回転すると、これに伴って清掃部材49は各導光部材46,47の端部46b,47aの両方に接触し、それらの表面に付着したトナーを掻き取られる。これにより、第1の導光部材46から第2の導光部材47への光の透過が良好に維持されるようになっている。なお、清掃部材49は、回転軸60に対して傾斜して配設されていないため、搬送羽根61とは異なり、軸方向へのトナー搬送機能は有していない。
また、この清掃部材49は、各導光部材46,47の端部46b,47aと接触することから、不可避的に、端部46b,47aの間を通過する。そのため、この清掃部材49を上述のように第1の現像剤搬送部材44と共に回転させることで、端部46b,47aの間に形成される光路を遮断する遮断部材として機能させることができる。また、この際、遮断部材としての機能を実効あらしめるために、例えば清掃部材49の少なくとも導光部材46,47の端部46b,47aと接触する面に遮光可能な着色を施すようにしてもよい。この場合、具体的には黒あるいは黒になるべく近い色に着色することで、遮光性を確保することが可能となる。
次に、本発明に係る補給方法の一形態を説明する。なお、以下の説明では、上述した画像形成装置を用いた場合について述べているが、本発明に係る補給方法が、上記以外の画像形成装置についても適用可能なことはもちろんである。
本発明に係る補給方法は、図5に示すように、残量検知部55(図4を参照)によりトナーの残量を検知する工程101と、検知したトナーの残量に基づいて補給の可否を判定する工程102と、補給する場合に、検知したトナーの残量に応じて補給量を設定する工程103、及び補給しない場合に、検知したトナーの残量に応じて次回の残量検知時までの期間を設定する工程104とを備える。本実施形態では、トナーの消費量を推定する工程105と、推定したトナーの消費量に基づいて残量検知の実行の可否を判定する工程106とをさらに備える。以下、時系列順に補給の手順を説明する。
まず、トナーの消費量を推定する工程105について説明する。トナーの消費量は、例えば現像装置4の走行距離(現像ローラ41の回転数)や出力枚数などに基づいて推定することも可能であるが、ここでは、比較的ばらつきの小さい結果が得られる画像書き込み情報に基づいて算出する場合を説明する。まず、図6に示すように、ホストコンピュータ111から出力される画像データが電気信号として画像形成回路112内の画像信号処理部113に送られてくると、画像信号処理部113でこの画像データを各走査ラインごとのレーザー駆動信号に変換し、レーザー発光制御部114で露光装置6の光源でもあるレーザー発光部115の発光ないし消光を制御して、レーザー発光部115から発光されたレーザー光を感光体2の表面に向けて照射する。
一方、図示しない画像形成装置のコントローラには、印刷データをトナーの消費量に換算し、換算した消費量データを1ドット相当分ずつ積算する消費量積算部116が内蔵されている。印刷データをトナーの消費量に換算するための換算用データベースは、LUT(ルックアッテーブル)として予めROM等の不揮発性記憶媒体に記憶されている。そして、画像信号処理部113から送られてきた印刷データに対して、注目ドット状態判別部117で所定の注目ドットの印字状態を判別し、LUT読み込み部118で注目ドットの印字状態に対応するLUT(ルックアップテーブル)を読み出す。続いて、周囲ドット数計数部119で注目ドットの周囲の印字ドット数を計数し、最後に、注目ドット重み付け算出部120で、先にLUTから読み取った周囲の印字ドット数に対応する重み付け値を返し、これを注目ドットに対するトナーの消費量としてカウントする。この一連の処理を、注目ドット(1ドット)毎に、1ページ分繰り返して行うことで、1ページ分の印刷データに対応するトナーの消費量がカウントされる。
このようにして得た消費量データを積算消費量記憶部121に積算記憶していき、トナーの残量検知判定部122で、積算記憶された消費量データに基づいて、トナーの残量検知の可否を判定する。すなわち、残量検知判定部122は、積算消費量記憶部121に積算記憶された消費量データが予め印刷枚数等に基づいて定めた所定値(判定基準値)を超えた場合に、残量検知部55によるトナーの残量検知を実行する。あるいは、上記消費量データが所定値に達していない場合には、再び消費量積算部116に戻って、新たな印刷データをトナー消費量に換算する作業を繰り返す。
次に、残量検知部55によるトナーの残量検知の手順について説明する。
まず、受光部54にオシロスコープを接続し、発光部53に電圧を印加した上で発光させ、現像装置4(現像ローラ41)を駆動させた際の出力波形を取得する。この際、サンプリングは例えば10msごとに行う。こうして得られた波形のうち、受光した場合には、電圧の低下により0Vが指し示され、逆にトナー、遮断部材(清掃部材49)により遮光された場合には、電圧の低下がなく発光部53への印加電圧(例えば5V)がそのまま指し示される。従って、トナーの残量検知を実行した場合、図7に例示されるように、周期的に電圧が低下する略矩形状の波形が得られる。
このようにして取得した波形について、例えば画像形成装置本体100に内蔵した図示しない残量検知レベル処理部により以下の処理を施すことで、残量検知レベルが算出される。ここで、残量検知レベルは以下の数式1により求められる。
[数式1]
残量検知レベル[%]=光透過カウント数(電圧0Vカウント数)/所定回転周期中の総サンプリング数×100
ここでいう、残量検知レベルとは、図7に示す波形でいえば、基準となる周期に対する光の透過が認められた幅の割合を示す指標であり、より光を透過する側、つまりトナーの残量が少ないほど大きな数値を示し、逆により光を遮断する側、つまりトナーの残量が多いほど小さな数値を示すことになる。トナー収容部となる現像ハウジング40内のトナーの残量[g]と残量検知レベル[%]との関係を図8に示す。この図に示すように、トナーの残量が所定の範囲においては、トナーの残量と残量検知レベルとはほぼ線形的な関係を示すことがわかる。よって、数式1で示す残量検知レベルを取得することで、トナーの残量を算出することが可能となる。
ここで取得した出力波形について、例えば閾値を設けて、各サンプリング電圧値に対して2値化処理を施すようにしてもよい。これにより、0Vから印加電圧(上記の例でいえば5V)との間の値を示す電圧値が0Vと印加電圧の何れかの値に補正されるため、例えば光を透過しているにも関わらず、検知面の汚れ等により誤って光が遮断されているものと検知する事態を防止して、検知精度を高めることができる。
あるいは、さらに精度よくトナーの残量を検知する目的で、出力結果に対して平均化処理を施すようにしてもよい。すなわち、環境要因(温度、湿度)などが原因でトナーの流動性が低下することで、上述の方法で取得される出力波形に乱れが生じることがある。このまま乱れた部分に対して上述の残量検知処理を施すと、トナーの残量の検知精度が低下することが懸念される。そこで、複数の周期において残量検知レベルを取得し、取得した複数の残量検知レベルを平均化することで、ノイズデータの影響を軽減してより信頼性の高い残量検知レベルデータを取得することができる。また、この際、複数取得した残量検知レベルの最大値と最小値を除外した上で平均化処理を施すことで、更に信頼性の高い結果を得ることができる。
このようにしてトナーの残量を取得したら、次に、補給判定部123(図6を参照)により、検知したトナーの残量に基づいて補給を行うか否かの判定を行う(補給可否判定工程102)。残量検知部55により検知したトナーの残量から、予め設定しておいたトナー残量の狙い値を差し引いた値を算出する。そして、実際に検知したトナーの残量が狙い値よりも少ない場合、すなわち上記狙い値を差し引いた値がプラスの場合には、補給を実行し、マイナスの場合には補給を行わない。
ここで、補給を行う場合、検知したトナーの残量に応じて補給量を設定する(補給量設定工程103)。本実施形態では、トナー残量の狙い値から検知したトナーの残量を差し引いた値にトナーの補給量を設定する。一例として、トナー残量の狙い値が80g、実際に検知したトナーの残量が70gの場合、狙い値から検知したトナーの残量を差し引いた値である10g分のトナーがトナーカートリッジ50から現像ハウジング40内に補給されるよう、トナーの補給量に設定する。ここでは、トナーカートリッジ50内に配設された搬送駆動部51の駆動時間によりトナーの補給量が制御されることから、補給量が10gとなるように搬送駆動部51の駆動時間を設定することで、トナーの補給制御が行われる。
一方、上述した検知結果からトナーを補給しない場合、検知したトナーの残量を考慮して、次回の残量検知時までの期間を調整する(残量検知期間調整工程104)。本実施形態では、検知したトナーの残量がトナー残量の狙い値を上回った値をトナーの消費量に換算して、次回の残量検知時までの期間に加算する。一例として、トナー残量の狙い値が80g、実際に検知したトナーの残量85gの場合、検知したトナーの残量が狙い値を上回った分を上述の残量検知判定部122における判定基準値に加算する。これにより、加算後の判定基準値にトナーの消費量データが達するまで、残量検知部55によるトナーの残量検知は行われない。言い換えると、次回の残量検知時までの期間が、狙い値を上回った分(5g消費分の時間)だけ延長される。目安として、本実施形態では、印刷枚数が200〜300枚ごとに残量検知を行い得るように、判定基準値が設定されるようにしている。もちろん、これは一例であり、適用対象となる画像形成装置やその使用態様によって任意に設定することが可能である。
このように、本発明では、検知したトナーの残量に基づいて補給の可否を判断するものとし、かつ補給する場合には、検知したトナーの残量に応じてトナーの補給量を設定し、補給しない場合には、検知したトナーの残量に応じて次回の残量検知時までの期間を調整するようにした。これにより、トナーの残量が比較的少ない場合には適量のトナーをトナーカートリッジ50から現像ハウジング40内に補給することができる。また、トナーの残量が比較的多く、即時の補給が必要ない場合には、補給を先送りすることができる。これにより、過剰な補給によりトナーが現像装置4から溢れ出る事態を防止して、トナーの残量レベルを極力一定の範囲に保つことができる。また、検知時点でのトナーの残量に応じて次回の残量検知及び補給の時期を調整できるので、無駄な残量検知動作や補給動作を行うことなく、現像装置4内のトナーの残量レベルを正確に把握しつつもその振れ幅をできる限り小さく維持することが可能となる。以上より、本発明によれば、現像装置4の小型化と低ランニングコスト化を両立することが可能となる。
また、本実施形態では、残量検知部55による検知結果に基づいてトナーを補給するものと判定した場合、トナー残量の狙い値から検知したトナーの残量を差し引いた値にトナーの補給量を設定するようにした。これにより、検知時点でトナー残量の狙い値から不足している分のトナーを補給することができるので、トナー不足を即時に解消して、印刷不良(画像形成不良)の発生確率を大幅に低減することが可能となる。
また、本実施形態では、残量検知部55による検知結果からトナーを補給しないものと判定した場合、検知したトナーの残量がトナー残量の狙い値を上回った分だけトナーの消費量に換算して、次回の残量検知時までの期間に加算するようにした。これにより、トナーの残量が消費推定値よりも多い場合においても、次回の残量検知時におけるトナーの残量を極力揃えることができる。よって、現像ハウジング40内のトナーの残量のばらつきをできる限り小さくすることができ、安定した現像品質を得ることが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることはもちろんである。
例えば、図9に示すように、残量検知部55による検知結果に基づいてトナーを補給する場合、現像ハウジング40あるいはトナーカートリッジ50内の温度及び湿度の少なくとも一方を測定し(環境情報の取得工程107)、測定した結果に基づいてトナーの補給量を補正するようにしてもよい(環境情報に基づく補給量の補正工程103a)。例えば、現像装置4やトナーカートリッジ50を高温多湿下で使用する場合、トナーの流動性が低下するおそれがあるが、上述のように温湿度センサなどでトナーカートリッジ50内の環境情報を取得しておき、この取得した情報に基づいてトナーの補給量を補正することで、環境情報を加味してより的確な量のトナー補給を実施することが可能となる。具体的には予め取得しておいた環境情報と補給量(単位搬送量)との関係を示すデータベースに基づき、トナー残量の狙い値から検知したトナーの残量を差し引いた値を修正することで(搬送駆動部51の駆動時間を長めに調整し直す)ことで、環境情報を加味してより的確な量のトナー補給を実施することができる。
あるいは、図10に示すように、トナーカートリッジ50内に配設された搬送駆動部51の累積駆動時間でトナーカートリッジ50内のトナーの残量を推定し(カートリッジ内トナー残量の推定工程108)、この推定値に基づいて搬送駆動部51の駆動時間を補正するようにしてもよい(カートリッジ内トナー残量を考慮した補給量の補正工程103b)。この場合、例えば搬送駆動部51の累積駆動時間からトナーの累積補給量を算出し、この累積補給量をトナーカートリッジ50内におけるトナーの初期充填量から差し引くことで、補給時点でのトナーの残量を取得する。そして、トナーカートリッジ50内のトナーの残量と補給量(単位搬送量)との関係を示すデータベースに基づき、トナー残量の狙い値から検知したトナーの残量を差し引いた値を修正する。具体的には、搬送駆動部51の駆動時間を長めに設定し直す。これにより、トナーカートリッジ50内のトナーの残量を加味してより的確な量のトナー補給を実施することができる。
あるいは、図11に示すように、トナーカートリッジ50内に配設された搬送駆動部51を駆動させることでトナーを現像ハウジング40内に補給する場合に、トナーを補給する際の印刷速度を画像出力情報から取得し(印刷速度取得工程109)、取得した印刷速度に基づいて搬送駆動部51の駆動時間を補正するようにしてもよい(印刷速度に応じた補給量の補正工程103c)。例えばスクリュー等で構成される搬送駆動部51をトナーカートリッジ50内に設ける場合、画像形成装置本体100側に設けた共通の駆動源を用いて、感光体2や現像ローラ41を回転駆動する構成を採ることがある。このような構成を採る場合、感光体2や現像ローラ41の回転速度と搬送駆動部51の回転速度とが原則、比例することになるため、例えば定着性確保のために厚紙等の定着性の小さい用紙を印刷する場合に印刷速度を落とすべく感光体2や現像ローラ41の回転速度を小さくすると、搬送駆動部51の回転速度も低下してしまう。よって、例えば印刷速度が相対的に小さい場合には、搬送駆動部51の駆動時間をその分長めに設定し直すことで、補給時の印刷速度を加味したより的確な量のトナー補給を実施することができる。
なお、上述した補給量の各種補正のうち2つあるいはそれ以上を、重畳的に実行できることはもちろんである。
以下、本発明の効果を比較例との対比を通じて説明する。
まず実験条件について説明する。まず本発明に係る実施例では、トナー消費量が3g(判定基準値が3g)を超えた場合に、残量検知部55によるトナーの残量検知を実行する。そして、残量検知により得られたトナーの残量をトナー残量の狙い値から差し引いた値が正の場合には、当該差し引いた分のトナーを補給量に設定し、補給動作を実行する。上記差し引いた値が負の場合には、補給は行わず、当該差し引いた値の絶対値をトナーの消費量に換算して、残量検知のための判定基準値(3g)に加算する。これにより、検知したトナーの残量がトナー残量の狙い値よりも多い分だけ、次回の残量検知タイミング(言い換えると補給タイミング)を遅らせるように制御しながら通紙試験を実施した。
これに対して、比較例では、トナー消費量が判定基準値を超えた場合に、自動的に判定基準値と同量のトナーを補給するように制御しながら通紙試験を実施した。この場合、補給間隔は一定である。これ以外の試験条件は実施例と同じとした。
また、実施例、比較例ともに、印字面積5%、3枚間欠下で通紙枚数は10000枚とした。
実験結果を図12に示す。同図に示すように、トナー消費量の推定値と同量のトナーを自動的に補給した場合には、印刷が進むにつれてトナー残量が基準値から大きく外れていくことがわかる。これに対して、本発明に係る実施例では、印刷枚数によらず、ほぼ常に一定の振れ幅の範囲でトナー残量が維持されていることがわかる。
1Y,1M,1C,1Bk プロセスユニット
2 感光体
3 帯電ローラ
4 現像装置
6 露光装置
7 転写装置
41 現像ローラ
42 供給ローラ
44,45 現像剤搬送部材
46,47 各導光部材
49 清掃部材
50 トナーカートリッジ
50a 補給口
51 搬送駆動部
52 アジテータ
53 発光部
54 受光部
55 残量検知部
100 画像形成装置本体
101 残量検知工程
102 補給可否判定工程
103 補給量設定工程
103a,103b,103c 補給量の補正工程
104 残量検知期間調整工程
105 トナー消費量推定工程
106 残量検知実行判定工程
113 画像信号処理部
116 消費量積算部
121 積算消費量記憶部
122 残量検知判定部
123 補給判定部
特許第4630605号公報

Claims (10)

  1. 発光部と受光部とを有し、発光部と受光部との間に形成される光路の一部が現像剤収容部内を通過するよう構成した現像剤の残量検知部を用いて、前記現像剤収容部内の現像剤の残量を検知し、該検知した現像剤の残量に基づいて前記現像剤を前記現像剤収容部に補給するための方法において、
    前記検知した現像剤の残量に基づいて補給の可否を判断するものとし、
    補給する場合には、前記検知した現像剤の残量に応じて前記現像剤の補給量を設定し、補給しない場合には、前記検知した現像剤の残量に応じて次回の残量検知時までの期間を調整することを特徴とする現像剤の補給方法。
  2. 前記残量検知部による検知結果に基づいて前記現像剤を補給する場合、前記現像剤の残量の狙い値から前記検知した現像剤の残量を差し引いた値に前記現像剤の補給量を設定する請求項1に記載の現像剤の補給方法。
  3. 前記残量検知部による検知結果から前記現像剤を補給しない場合、前記検知した現像剤の残量が前記現像剤の残量の狙い値を上回った値を前記現像剤の消費量に換算して、前記次回の残量検知時までの期間に加算する請求項1に記載の現像剤の補給方法。
  4. 前記残量検知部による残量検知時までの期間は、前記感光体の表面に形成される画像信号から推定される前記現像剤の消費量に基づいて設定される請求項1に記載の現像剤の補給方法。
  5. 前記残量検知部による検知結果に基づいて前記現像剤を補給する場合、前記現像剤収容部の温度及び湿度の少なくとも一方を測定し、該測定した結果に基づいて前記現像剤の補給量を補正する請求項1に記載の現像剤の補給方法。
  6. 現像剤補給部に配設された前記現像剤の搬送駆動部を駆動させることで前記現像剤を前記現像剤補給部から前記現像剤収容部に補給することとし、かつ
    前記搬送駆動部の累積駆動時間で前記現像剤補給部内の前記現像剤の残量を推定し、該推定値に基づいて前記搬送駆動部の駆動時間を補正する請求項1に記載の現像剤の補給方法。
  7. 現像剤補給部に配設された前記現像剤の搬送駆動部を駆動させることで前記現像剤を前記現像剤補給部から前記現像剤収容部に補給することとし、かつ
    前記現像剤を補給する際の印刷速度に基づいて前記搬送駆動部の駆動時間を補正する請求項1に記載の現像剤の補給方法。
  8. 前記残量検知部は、前記発光部から発する光を一端部から入射して前記現像剤収容部内に配設された他端部から出射する第1の導光部材と、該第1の導光部材の他端部から出射された光を前記現像剤収容部内に配設された一端部から入射して他端部から前記受光部に出射する第2の導光部材と、回転に伴い、前記第1の導光部材の他端部と前記第2の導光部材の一端部の少なくとも何れか一方に摺接する清掃部材とを有する請求項1に記載の現像剤の補給方法。
  9. 前記清掃部材の少なくとも前記導光部材の端部と摺接する面に遮光可能な着色を施すことで、前記清掃部材を、前記双方の導光部材の間に形成される前記光路を周期的に遮断する遮断部材とした請求項8に記載の現像剤の補給方法。
  10. 像担持体と、像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像装置と、発光部と受光部とを有し、発光部と受光部との間に形成される光路の一部が現像剤収容部内を通過するよう構成した現像剤の残量検知部と、前記現像剤を前記現像剤収容部に補給する現像剤補給部とを備えた画像形成装置において、
    前記残量検知部で検知した現像剤の残量に基づいて補給の可否を判断し、かつ補給する場合には、前記検知した現像剤の残量に応じて前記現像剤の補給量を設定し、補給しない場合には、前記検知した現像剤の残量に応じて次回の残量検知時までの期間を調整する補給判定部をさらに備えたことを特徴とする画像形成装置。
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