JP2015004837A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要以上にトナーを廃棄することなく印刷品質の低下を抑制する。【解決手段】静電潜像を担持する像担持体と、前記像担持体の前記静電潜像に現像剤像を現像する現像手段と、装置内の温度および湿度を検知する温湿度検知手段と、廃棄条件に基づいて前記像担持体に付着させた現像剤を廃棄する現像剤廃棄制御手段とを備え、前記現像剤廃棄制御手段は、前記温湿度検知手段が検知した温度および湿度に基づいて前記廃棄条件を選択する。【選択図】 図2

Description

本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置に関する。
従来の電子写真方式を用いた画像形成装置は、帯電部材により均一に帯電された感光ドラム表面に露光装置で静電潜像を形成させ、形成させた静電潜像に基づいて現像ブレードで規制された現像ローラ表面のトナーによりトナー像を現像させ、現像させたトナー像を記録媒体表面に転写し、熱および圧力によりトナー像を記録媒体に定着させるようにしている。
このような画像形成装置においては、トナーの消費が少ない印刷のとき、印刷で用いられずに現像ローラで循環したトナーは、現像ブレード等との摺擦で劣化する。
劣化したトナーを用いて印刷すると画像品質が低下しやすくなるため、印刷に用いるトナーの消費量が所定の閾値より小さいときに現像ローラ表面の劣化したトナーを感光ドラムに付着させ、廃棄するようにしているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−125829号公報
しかしながら、従来の画像形成装置においては、例えば、低温高湿のとき、トナーの凝集状態および帯電状態が良好であるにもかかわらず必要以上にトナーを廃棄し、また、高温高湿のときではトナーの凝集状態および帯電状態の悪化に対する印刷品質の低下を抑制できていないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、必要以上にトナーを廃棄することなく印刷品質の低下を抑制することを目的とする。
そのため、本発明は、静電潜像を担持する像担持体と、前記像担持体の前記静電潜像に現像剤像を現像する現像手段と、装置内の温度および湿度を検知する温湿度検知手段と、廃棄条件に基づいて前記像担持体に付着させた現像剤を廃棄する現像剤廃棄制御手段とを備え、前記現像剤廃棄制御手段は、前記温湿度検知手段が検知した温度および湿度に基づいて前記廃棄条件を選択することを特徴とする。
このようにした本発明は、必要以上にトナーを廃棄することなく印刷品質の低下を抑制することができるという効果が得られる。
第1の実施例における画像形成装置の概略側面図 第1の実施例における画像形成装置を制御するブロック図 第1の実施例における環境条件によるトナーの状態を示す説明図 第1の実施例における画像形成装置のトナー廃棄処理の流れを表すフローチャート 第2の実施例における画像形成装置を制御するブロック図
以下、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例を説明する。
まず、電子写真方式を用いたカラープリンタを例として画像形成装置の構成を説明する。
図1は、第1の実施例における画像形成装置の概略側面図である。
図1において、画像形成装置30は、パーソナルコンピュータなどの図示せぬ上位装置から印刷指示および画像信号からなる印刷ジョブを受信し、画像信号に基づいてトナー2を用いて記録媒体12に印刷するものである。
また、画像形成装置30は、受信した画像信号に基づいて後述する感光ドラム3表面に静電潜像を形成し、形成された静電潜像をトナー像に現像し、現像したトナー像を記録媒体12に転写する画像形成部31、32、33、34と、記録媒体12に転写したトナー像を定着させる定着装置18とから構成され、積層された記録媒体12を収容する給紙トレイ19と、給紙トレイ19から記録媒体12を取り出すホッピングローラ20と、取り出した記録媒体12を画像形成部に搬送する搬送ローラ21と、トナー像を定着させた記録媒体12を排出する排出ローラ22とを備えている。
なお、画像形成装置30は、4色のトナー毎に画像形成部31、32、33、34を備えており、その各画像形成部はトナー以外が同一の構造であるので、ここでは画像形成部31を例に説明する。
画像形成部31は、受信した画像信号に基づいて感光ドラム3表面に静電潜像を形成し、形成した静電潜像をトナー像に現像する現像装置1と、現像装置1により現像したトナー像を記録媒体12に転写する転写装置11とから構成されている。
現像装置1は、帯電された表面に露光により静電潜像を形成され、形成された静電潜像がトナー像に現像される感光ドラム3と、感光ドラム3に当接して感光ドラム3表面を均一に帯電させる帯電ローラ4と、画像信号に基づく静電潜像を露光により感光ドラム3表面に形成する露光装置5と、感光ドラム3表面に形成された静電潜像をトナー2によりトナー像に現像する現像部7と、記録媒体12に転写されず感光ドラム3表面に付着したままのトナー2などを掻き落とす感光ドラムクリーニングブレード6とから構成されている。
現像剤としてのトナー2は、結着樹脂としてポリエステル、着色剤として例えばカーボンブラック、銅フタロシアニン顔料(C.I.Pigment Blue15)、キナクリドン系顔料(C.I.Pigment Red122)、C.I.Pigment Yellow185等を用いた非磁性1成分の負帯電性トナーである。
また、トナー2は、体積平均粒子径を5.8μmとし、流動化剤および帯電性をコントロールする目的でシリカ、酸化チタンなどの添加剤を結着樹脂の外部に添加(外添)している。
像担持体としての感光ドラム3は、図中矢印d方向へ回転しながら、帯電ローラ4により表面を帯電されて露光装置5により静電潜像を形成され、形成された静電潜像を現像部7によりトナー像に現像され、現像されたトナー像が転写装置11により記録媒体12へ転写されるものであり、アルミニウム等の金属パイプの導電性支持体の表面に光導電層を被覆することにより形成されている。
帯電手段としての帯電ローラ4は、後述する高圧制御部28の指示によりバイアス電圧を印加されて所定の電位が与えられ、図中矢印c方向へ回転しながら感光ドラム3に当接して感光ドラム3表面を均一に帯電させるものであり、金属シャフトの外周にエピクロロヒドリンゴム等の半導電性ゴム層を被覆して形成されている。
露光手段としての露光装置5は、帯電した感光ドラム3表面に画像信号に基づく静電潜像を露光の有無により形成するものであり、感光ドラム3の軸方向において列状としたLED(Light Emitting Diode)等の発光素子および集光用のレンズアイを備えたLEDヘッドである。
感光ドラムクリーニングブレード6は、転写されずに感光ドラム3表面に残留した弱帯電または逆帯電されたトナー2およびトナー2の外添剤を感光ドラム3表面から掻き落とすものであり、ウレタンゴム等から形成されたゴムブレードである。
現像部7は、感光ドラム3表面に形成された静電潜像をトナー像に現像する現像ローラ8と、トナー2を現像ローラ8表面に供給する供給ローラ9と、現像ローラ8表面に供給されたトナー2を薄層化する現像ブレード10とから構成されている。
現像手段としての現像ローラ8は、高圧制御部28の指示によりバイアス電圧を印加されて所定の電位が与えられ、図中矢印b方向へ回転しながら、表面で接触する感光ドラム3表面に形成された静電潜像との間に発生する電位差により静電潜像をトナー像に現像するものであり、金属製のシャフトの外周に半導電性シリコーンゴムの弾性体を被覆して形成されている。
供給ローラ9は、高圧制御部28の指示によりバイアス電圧を印加されて所定の電位を与えられ、図中矢印a方向へ回転しながら、接触する現像ローラ8との間に発生する電位差によりトナー2を現像ローラ8表面に供給するものであり、金属製のシャフトの外周にシリコーンスポンジ発泡体を被覆して形成されている。
現像ブレード10は、高圧制御部28の指示によりバイアス電圧を印加されて所定の電位が与えられ、現像ローラ8表面に供給されたトナー2を薄層化するものであり、厚さ0.08mmのばね性を有したステンレス鋼板により形成される。なお、現像ブレード10が現像ローラ8と当接する部分は、曲率を有した曲面形状としている。
転写装置11は、記録媒体12を搬送する転写ベルト13と、記録媒体12に感光ドラム3表面のトナー2を現像する転写ローラ14と、図中矢印f方向へ回転し、回転駆動させる動力を転写ベルト13に伝える駆動ローラ15と、転写ベルト13を張架する従動ローラ16と、転写ベルト13表面に付着したトナー2を除去する転写ベルトクリーニングブレード17とから構成されている。
転写ベルト13は、駆動ローラ15および従動ローラ16により張架され、図中矢印g方向へ回転し、記録媒体12を搬送するものである。
転写ローラ14は、感光ドラム3に対向して転写ベルト13を介して配置されており、高圧制御部28の指示によりバイアス電圧を印加されて所定の電位が与えられ、転写ベルト13を介して当接する感光ドラム3との間に発生する電位差により、図中矢印e方向へ回転しながら感光ドラム3表面に現像されたトナー像を記録媒体12に転写するものである。
定着装置18は、記録媒体12を搬送する転写ベルト13を張架する駆動ローラ15および従動ローラ16のうち、駆動ローラ15側に配置されており、記録媒体12表面に転写されたトナー像を定着させるものである。
図2は、第1の実施例における画像形成装置を制御するブロック図である。
図2において、画像形成装置30は、制御部23と、温湿度検知部24と、印刷枚数カウント部25と、ドット数カウント部26と、駆動部27と、高圧制御部28とから構成されている。また、高圧制御部28には、帯電ローラ4、現像ローラ8、供給ローラ9、現像ブレード10および転写ローラ14が、それぞれ接続されている。
制御部23は、CPU(Central Processing Unit)等およびメモリ等により構成され、メモリ等に格納された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて画像形成装置30全体の制御を行うものであり、演算部23aと、トナー廃棄制御部23bとを備えている。
演算部23aは、印刷ジョブを受信し、印刷を行う前に印刷ジョブの画像信号に基づいて、印刷枚数カウント部25から出力される印刷枚数の情報と、ドット数カウント部26から出力されるドット数の情報とから、印刷枚数に対するドット数(以下、「印刷Duty比率」という。)を計算するものである。つまり、印刷Duty比率は、印刷可能面積に対するトナー2による印刷面積の比率と言い換えられる。
現像剤廃棄制御手段としてのトナー廃棄制御部23bは、制御部23から送信された制御信号に基づいて演算部23aに印刷Duty比率を算出させ、後述する温度および湿度に基づいてトナー廃棄条件を選択し、選択したトナー廃棄条件に基づいて感光ドラム3に付着させたトナー2を廃棄するものである。
温湿度検知手段としての温湿度検知部24は、画像形成装置30内に配置された図示せぬ温湿度検知手段により、環境条件としての温度および湿度を検知し、制御部23に出力するものである。
なお、本実施例における湿度とは、相対湿度のことである。
印刷枚数カウント部25は、受信した印刷ジョブの画像信号に基づいて、印刷を行う前に印刷枚数をカウントするものである。
ドット数カウント部26は、受信した印刷ジョブの画像信号に基づいて、印刷を行う前に露光装置5から照射される光のドット数をカウントするものである。
駆動部27は、図示せぬ駆動手段により、各ローラを回転させる駆動を制御するものである。
高圧制御部28は、帯電ローラ4、現像ローラ8、供給ローラ9、現像ブレード10および転写ローラ14に印加するバイアス電圧を制御するものである。
なお、詳細は後述するが、帯電ローラ4に印加するバイアス電圧は、印刷時に印加するバイアス電圧と、トナー廃棄を行うときに印加するバイアス電圧とが、環境条件により異なる場合がある。
上述した構成の作用について説明する。
まず、画像形成装置30が印刷ジョブを受信し、後述する所定の条件を満たした場合に行うトナー廃棄の後の印刷の動作について、画像形成装置30内の温度および湿度が常温常湿(23℃、55%)であるとして、図1および図2に基づきながら説明する。
高圧制御部28により−1100Vの直流であるバイアス電圧が印加された帯電ローラ4は、感光ドラム3表面を均一に帯電させる。帯電した感光ドラム3表面に、露光装置5は画像信号に基づいた静電潜像を形成する。
ここで、高圧制御部28により、現像ローラ8へ−200V、供給ローラ9および現像ブレード10へ−300Vの直流であるバイアス電圧が印加される。現像部7内に収容されているトナー2は、供給ローラ9表面の凹部であるセル目に保持され、供給ローラ9と現像ローラ8との間で擦られることで、負極性の電荷を担持する。電荷を担持したトナー2は、供給ローラ9と現像ローラ8との電位差から生じる電界により、供給ローラ9表面から移動して現像ローラ8表面に付着する。回転する現像ローラ8表面に付着したトナー2は、現像ブレード10により均一なトナーの厚さに規制される。
また、現像ローラ8表面に付着したトナー2は、現像ブレード10により擦られ摩擦帯電し、感光ドラム3表面に形成した静電潜像まで搬送され、静電潜像と現像ローラ8との電位差によりトナー像を現像する。
一方、給紙トレイ19に収納された記録媒体12は、駆動部27によりホッピングローラ20が図1に示す矢印h方向へ回転することで取り出され、転写ベルト13へ搬送ローラ21により搬送される。転写ベルト13へ搬送された記録媒体12は、図1に示す矢印g方向へ搬送される。
転写ベルト13を介して感光ドラム3に対向して配置される転写ローラ14は、高圧制御部28からバイアス電圧が印加され、感光ドラム3表面の静電潜像との電位差により静電潜像に基づいて形成されたトナー像を記録媒体12に転写する。
また、記録媒体12に転写されなかった感光ドラム3表面のトナー2は、感光ドラムクリーニングブレード6により感光ドラム3表面から除去され、その後廃棄される。
トナー像を転写された記録媒体12は、定着装置18へ搬送される。定着装置18は、熱および圧力により記録媒体12のトナー像のトナー2を溶融および圧着して定着させる。
トナー像を定着された記録媒体12は、排出ローラ22により画像形成装置30外へ排出される。
また、転写ベルト13表面に残留したトナー2は、転写ベルトクリーニングブレード17により除去される。
以上が、印刷ジョブを受信し、後述する所定の条件を満たした場合にトナー廃棄を行った後、画像形成装置30が行う印刷の動作である。
次に、上述した印刷の前に、後述するトナー廃棄条件を満たした場合に行うトナー廃棄について、図1および図2に基づきながら説明する。
まず、トナー廃棄は、劣化したトナー2を用いてトナー像を現像すると印刷品質が低下しやすくなることから、トナー2を劣化させないために、印刷ジョブ毎に所定の量のトナー2を消費することを目的として行い、受信した印刷ジョブの印刷Duty比率が予め設定した値(以下、「トナー廃棄閾値」という。)より低いとき、現像ローラ8表面に付着しているトナー2を所定量除去し、廃棄する処理である。
トナー2の劣化は、例えば、印刷Duty比率が極端に低く、ほぼ白紙に近い印刷が連続したとき、トナー2の消費量が少ないため、トナー像を現像するために用いられることなく現像ローラ8表面で長期に循環したトナー2が、現像ブレード10等との摺擦による摩擦熱で溶融して凝集することで発生する。ただし、トナー廃棄閾値より大きい値の印刷Duty比率の印刷を続けた場合、現像ローラ8表面のトナー2の劣化はほとんど進まない。
このことから、受信した印刷ジョブの印刷Duty比率がトナー廃棄閾値に満たないとき、現像ローラ8表面のトナー2を用いて、トナー廃棄閾値に満たない印刷Duty比率分のトナー像を感光ドラム3表面に現像し、現像されたトナー像を感光ドラムクリーニングブレード6により廃棄することで、トナー2を劣化させないようにした。
また、トナー廃棄を行う否かは、印刷Duty比率がトナー廃棄閾値以下であるか否かであり、例えば、トナー廃棄閾値を3%に設定したとすると、印刷ジョブを受信した際に算出される印刷Duty比率が3%以下のとき、印刷ジョブを実行する前にトナー廃棄が行われる。
なお、トナー廃棄閾値は、温度および湿度の環境条件毎に設定するものとする。また、各環境条件のトナー廃棄閾値の設定については後述する。
さらに、トナー2を廃棄する量は、トナー廃棄閾値に足りない印刷Duty比率分であるが、例えば、印刷Duty比率0%である白紙印刷を1枚印刷したとき、トナー廃棄の量は、記録媒体1ページ分の印刷可能範囲内の印刷Duty比率3%分の現像ローラ8表面に付着したトナー2の量である。つまり、トナー2を廃棄する量は、トナー廃棄閾値に依存する。
ここで、印刷Duty比率は、記録媒体1ページ分の印刷可能範囲に全面ベタ100%を印刷することを印刷Duty比率100%と表し、全面ベタ100%に対して記録媒体1ページ分の印刷可能範囲の1%の面積に相当する印刷することを印刷Duty比率1%と表すこととする。
なお、印刷Duty比率は印刷ジョブの印刷枚数を用いて算出しているが、印刷枚数の代わりにドラムカウントを用いてもよい。ドラムカウントは、感光ドラム3の駆動距離を表しており、例えば、A4サイズの記録媒体を連続で3枚印刷したときに3カウントされるものである。
次に、受信した印刷ジョブの印刷Duty比率がトナー廃棄閾値以下のとき、画像形成装置30が行うトナー廃棄の動作について説明する。
図2において、帯電ローラ4には、印刷時とは異なるバイアス電圧であり、後述する各環境条件に設定されたバイアス電圧が高圧制御部28により印加される。
バイアス電圧を印加された帯電ローラ4は、感光ドラム3表面を均一に帯電する。
均一に帯電された感光ドラム3表面には、露光装置5により後述する各環境条件に設定された静電潜像の廃棄パターンが形成される。
形成された静電潜像は、現像ローラ8表面に付着したトナー2によりトナー像に現像される。なお、環境条件によっては静電潜像を形成しない場合もある。
転写ローラ14にはバイアス電圧を印加されないため、感光ドラム3表面のトナー像は転写されることなく、感光ドラム3表面に担持した状態で感光ドラムクリーニングブレード6まで搬送される。なお、記録媒体12は、給紙トレイ19から転写ベルト13に搬送されない。
感光ドラム3表面に担持され、感光ドラムクリーニングブレード6まで搬送された感光ドラム3表面のトナー2は、感光ドラムクリーニングブレード6により掻き落とされ、廃棄される。
図3は、第1の実施例における環境条件によるトナーの状態を示す説明図であり、縦軸は湿度(%)、横軸は温度(℃)として環境条件のグループを5つの範囲に分けている。
図3において、温度をT、湿度をRHとすると、低温低湿(以下、「LL」という。)の範囲は、T≦23℃、かつ、RH<50%の範囲であり、19℃≦T≦23℃、かつ、35%≦RH<50%の範囲を除外した範囲である。
低温高湿(以下、「LH」という。)の範囲は、T≦23℃、かつ、RH≧50%の範囲であり、19℃≦T≦23℃、かつ、50%≦RH≦65%の範囲を除外した範囲である。
常温常湿(以下、「NN」という。)の範囲は、19℃≦T≦27℃、かつ、35%≦RH≦65%の範囲である。
高温低湿(以下、「HL」という。)の範囲は、T>23℃、かつ、RH<50%の範囲であり、23℃<T≦27℃、かつ、35%≦RH<50%の範囲を除外した範囲である。
高温高湿(以下、「HH」という。)の範囲は、T>23℃、かつ、RH≧50%の範囲であり、23℃<T≦27℃、かつ、50%≦RH≦65%の範囲を除外した範囲である。
なお、本実施例においては上述のように温度および湿度による環境条件のグループを5つの範囲に分けたが、それに限られることなく、トナー等の特性に合わせて分けてもよい。
次に、温度および湿度の変動によるトナー2の凝集度および帯電度の傾向について説明する。
高温の場合、トナー2が溶融しやすくなるため、凝集度は高くなる傾向となり、また、電気抵抗度が減少し、電荷が分散しやすくなるため、帯電度は低くなる傾向となる。
低温の場合、トナー2が溶融しにくくなるため、凝集度は低くなる傾向となり、また、電気抵抗度が増大し、電荷が分散しにくく過帯電しやすくなるため、帯電度は高くなる傾向となる。
高湿の場合、雰囲気中の水分が多いことによりトナー2同士が付着しやすいため、凝集度は高くなる傾向となり、また、雰囲気中の水分が多いことにより電荷が分散しやすいため、帯電度は低くなる傾向となる。
低湿の場合、雰囲気中の水分が少ないことによりトナー2同士が付着しにくいため、凝集度は低くなる傾向となり、また、雰囲気中の水分が少ないことにより電荷が分散しにくいため、帯電度は高くなる傾向となる。
次に、上述した温度および湿度の変動によるトナー2の凝集度および帯電度の傾向を考慮しながら、5つの範囲に分けた各環境条件におけるトナー2の凝集度および帯電度をそれぞれ「基準レベル」、「高レベル」、「低レベル」という3つのレベルに分ける。
まず、NNにおいては、常温であるため、トナー2同士の凝集は発生しにくく、また、正常に帯電しているトナー2が多く存在することから、この状態を基準とする。
よって、NNにおけるトナー2の凝集度および帯電度を「基準レベル」とする。
なお、トナー2の凝集度における「高レベル」とは、トナー2が「基準レベル」より凝集しやすい状態であり、「低レベル」とは、トナー2が「基準レベル」より凝集しにくい状態である。また、トナー2の帯電度における「高レベル」とはトナー2が「基準レベル」より過帯電しやすい状態であり、「低レベル」とはトナー2が「基準レベル」より帯電しにくい状態である。
以下、NNにおけるトナー2の凝集度および帯電度を「基準レベル」として、NN以外の各環境条件のトナー2の凝集度および帯電度を説明する。
LLにおいてはNNより低温であることから、トナー2が溶融しにくくなるためトナー2の凝集度は低くなる傾向となり、また、トナー2の電気抵抗度が増大し、電荷が分散しにくく過帯電しやすくなるためトナー2の帯電度は高くなる傾向となる。
また、NNより低湿であることから、雰囲気中の水分が少ないことにより、トナー2同士が付着しにくいためトナー2の凝集度は低くなる傾向となり、電荷が分散しにくいためトナー2の帯電度は高くなる傾向となる。
よって、LLにおいては、トナー2の凝集度は「低レベル」、トナー2の帯電度は「高レベル」とする。
LHにおいてはNNより低温であることから、トナー2が溶融しにくくなるためトナー2の凝集度は低くなる傾向となり、また、トナー2の電気抵抗度が増大し、電荷が分散しにくく過帯電しやすくなるためトナー2の帯電度は高くなる傾向となる。
また、NNより高湿であることから、雰囲気中の水分が多いことにより、トナー2同士が付着しやすいためトナー2の凝集度は高くなる傾向となり、電荷が分散しやすいためトナー2の帯電度は低くなる傾向となる。
トナー2の凝集度は、低温であることからトナー2が溶融しにくく、一方で、高湿であることからトナー2同士が雰囲気中の水分で付着しやすいという相反する傾向であるが、湿度は相対湿度であり、低温になると雰囲気中の水分の絶対量は減少するため、LHでは湿度の影響度が低くなり、トナー2の凝集度は低くなる。
トナー2の帯電度は、低温であることから帯電しやすく、一方で、高湿であることから帯電しにくいため、相殺されて「基準レベル」となる。
よって、LHにおいては、トナー2の凝集度は「低レベル」、トナー2の帯電度は「基準レベル」とする。
HLにおいてはNNより高温であることから、トナー2が溶融しやすくなるためトナー2の凝集度は高くなる傾向となり、また、トナー2の電気抵抗度が減少し、電荷が分散しやすくなるためトナー2の帯電度は低くなる傾向となる。
また、NNより低湿であることから、雰囲気中の水分が少ないことにより、トナー2同士が付着しにくいためトナー2の凝集度は低くなる傾向となり、電荷が分散しにくくなるためトナー2の帯電度は高くなる傾向となる。
トナー2の凝集度は、高温であることからトナー2が溶融しやすく、一方で、低湿であることから雰囲気中の水分が少なくトナー2同士が付着しにくいという相反する傾向であるが、トナー2の溶融の影響度が大きく、トナー2は凝集しやすくなる。
トナー2の帯電度は、高温であることから帯電しにくく、一方で、低湿であることから帯電しやすいため、相殺されて「基準レベル」となる。
よって、HLでは、トナー2の凝集度は「高レベル」、トナー2の帯電度は「基準レベル」とする。
HHにおいてはNNより高温であることから、トナー2が溶融しやすくなるためトナー2の凝集度は高くなる傾向となり、また、電気抵抗度が減少し、電荷が分散しやすくなるためトナー2の帯電度は低くなる傾向となる。
また、NNより高湿であることから、雰囲気中の水分が多いことにより、トナー2同士が付着しやすいためトナー2の凝集度は高くなる傾向となり、また、電荷が分散しやすいためトナー2の帯電度は低くなる傾向となる。
よって、HLでは、トナー2の凝集度は「高レベル」、トナー2の帯電度は「低レベル」とする。
次に、上述したトナー2の凝集度および帯電度がそれぞれ「高レベル」および「低レベル」であるときの、印刷品質への影響について説明する。なお、トナー2の凝集度および帯電度が「基準レベル」のときは、印刷品質への影響はないものする。
まず、トナー2の凝集度が「高レベル」であってトナー2が凝集しやすいとき、凝集したトナー2が現像部7に存在すると、凝集したトナー2が現像ローラ8表面と現像ブレード10との間に詰まり、詰まったトナー2が回転する現像ローラ8表面のトナー2を掻き落とす。その結果、現像ローラ8表面に付着するトナー2が掻き落とされた部分においては、感光ドラム3表面の静電潜像にトナー2が付着せず、掻き落とされた部分に相当する静電潜像が現像されないことにより、記録媒体12に転写したトナー像には、記録媒体12の搬送方向に直線状にトナー2が付着しない縦白スジが発生し、印刷品質を悪化させる。
一方、トナー2の凝集度が「低レベル」であるとき、印刷品質への影響はない。
また、トナー2の帯電度が「高レベル」であってトナー2の帯電性が増加しているとき、電位差による静電気力の影響を受けやすくなるため、白紙印刷をした際に過帯電したトナー2が記録媒体12に転写される地汚れが発生し、印刷品質を悪化させる。
トナー2の帯電度が「低レベル」であってトナー2の帯電性が減少しているときは、負に帯電するところ、正に帯電するトナー2が発生しやすくなるため、白紙印刷をした際に正に帯電したトナー2が記録媒体12に転写されるカブリが発生し、印刷品質を悪化させる。
それゆえ、このようなトナー2の状態による印刷品質への影響を低減するため、印刷ジョブを実行する前に、環境条件に応じたトナー廃棄の動作を行う。
次に、トナー廃棄制御部23bが温度および湿度に応じて選択するトナー廃棄条件について説明する。
表1は、環境条件毎のトナー廃棄条件である。
表1において、環境条件毎に、トナー2の凝集度および帯電度と、トナー廃棄条件とを示している。
Figure 2015004837
トナー廃棄条件は、現像ローラ8表面に付着したトナー2を廃棄するか否かを決定するトナー廃棄閾値と、帯電ローラ4のバイアス電圧と、廃棄用の静電潜像の形状としての静電潜像の廃棄パターンとからなる。
印刷Duty比率がトナー廃棄閾値以下のとき、トナー廃棄制御部23bは、静電潜像の廃棄パターンから廃棄用のトナー像を形成し、トナー廃棄の動作を行う。
トナー廃棄閾値は、温度が高くなると大きくさせ、凝集しやすくなったトナー2の廃棄量を多くする。また、帯電ローラ4のバイアス電圧は、湿度が高くなると低減させて帯電不足のトナー2を感光ドラム3の表面に付着させ、湿度が低くなると増大させて過帯電のトナー2を付着させる。なお、静電潜像の廃棄パターンは、温度および湿度の範囲に基づいて選択する。
まず、基準となるNNにおけるトナー廃棄条件を説明する。
NNでは、トナー廃棄閾値を3%とする。これは、実験的なところにより決定したものである。
帯電ローラ4に印加するバイアス電圧は、印刷時の電圧である−1100Vとする。
静電潜像の廃棄パターンは、感光ドラム3の軸方向に発光素子を列状に配置した露光装置5のすべての発光素子により感光ドラム3表面を露光して形成するパターン(以下、「全面廃棄パターン」という。)とする。なお、トナー2の廃棄量は、感光ドラム3表面における周方向の幅で調整する。
続いて、NN以外の各環境条件におけるトナー廃棄条件を説明する。
LLでは、トナー2の凝集度が「低レベル」であるため、トナー廃棄閾値を2%とする。
また、トナー2の帯電度が「高レベル」であるため、帯電ローラ4に印加するバイアス電圧は、印刷時の電圧である−1100Vよりも高い−900Vとする。
さらに、静電潜像の廃棄パターンは、露光装置5により露光しないもの(以下、「露光なし」という。)とする。
これは、帯電ローラ4に印加するバイアス電圧を印刷時より+200V高くし、感光ドラム3が帯電する電位と現像ローラ8の電位との電位差を印刷時の電位差より小さくすることで、その電位差が小さくても静電気力の影響を受けやすい過帯電したトナー2を感光ドラム3表面に移動させ、過帯電したトナー2の廃棄を行うためである。
また、例えば、静電潜像の廃棄パターンを「全面廃棄パターン」とし、帯電ローラ4に印加するバイアス電圧を−900Vとしたときのトナー廃棄量を100%とすると、静電潜像の廃棄パターンを「露光なし」とし、帯電ローラ4に印加するバイアス電圧を−900Vとしたときは、感光ドラム3表面と現像ローラ8表面との電位差が小さくなり、その20%のトナー廃棄量となるため、トナー廃棄量は、感光ドラム3表面が露光される周方向の幅で調整する。
LHでは、トナー2の凝集度が「低レベル」であるため、トナー廃棄閾値を2%とする。
また、トナー2の帯電度が「基準レベル」であるため、帯電ローラ4に印加するバイアス電圧は、印刷時の電圧である−1100Vとする。
さらに、静電潜像の廃棄パターンは、露光装置5のすべての発光素子を発光させて形成する。
HLでは、トナー2の凝集度が「高レベル」ではあるが、トナー廃棄閾値を3%とする。
また、トナー2の帯電度が「基準レベル」であるため、帯電ローラ4に印加するバイアス電圧は、印刷時の電圧である−1100Vとする。
さらに、静電潜像の廃棄パターンは、露光装置5の発光領域内で現像ローラ8の各端部からそれぞれ25%を発光させて形成する。
これは、現像ローラ8と現像ブレード10との間の圧力、および、現像ローラ8と供給ローラ9との間の圧力においては、現像ローラ8の中央部の圧力より現像ローラ8の各端部の圧力のほうが高いことにより、特にHLにおける現像ローラ8の各端部では凝集したトナー2が発生しやすいためである。
HHでは、トナー2の凝集度が「高レベル」であるため、トナー廃棄閾値を4%とする。
また、トナー2の帯電度が「低レベル」であるため、帯電ローラ4に印加するバイアス電圧は、印刷時の電圧である−1100Vよりも低い−1300Vとする。
静電潜像の廃棄パターンは、「露光なし」とする。
これは、帯電不足のトナー2を感光ドラム3表面に移動させ、帯電不足のトナー2を廃棄するためである。
例えば、静電潜像の廃棄パターンを「全面廃棄パターン」とし、帯電ローラ4に印加するバイアス電圧を−1300Vとしたときのトナー廃棄量を100%とすると、静電潜像の廃棄パターンを「露光なし」とし、帯電ローラ4に印加するバイアス電圧を−1300Vとしたときは、感光ドラム3表面と現像ローラ8表面との電位差が小さくなり、その15%の廃棄量となるため、トナーの廃棄量は、感光ドラム3における周方向の幅で調整する。
次に、トナー廃棄制御部23bが行うトナーを廃棄する処理を図4の第1の実施例における画像形成装置のトナー廃棄処理の流れを表すフローチャートの図中Sで示すステップにしたがって図1および図2を参照しながら説明する。
S1:制御部23は、図示せぬ上位装置から印刷ジョブを受信する。
S2:トナー廃棄制御部23bは、温湿度検知部24により画像形成装置30の内部の温度および湿度を検知する。
S3:トナー廃棄制御部23bは、演算部23aにより印刷ジョブの印刷Duty比率を算出し、温湿度検知部24により得られた温度および湿度の値に基づいてトナー廃棄閾値を設定する。
S4:トナー廃棄制御部23bは、温湿度検知部24により得られた温度および湿度の値に基づいて、高圧制御部28によりトナー廃棄時に帯電ローラ4に印加するバイアス電圧を設定する。また、トナー廃棄制御部23bは、静電潜像の廃棄パターンについても温度および湿度の値に基づいて設定する。
S5:図示せぬ記憶部は、トナー廃棄制御部23bの指示によりトナー廃棄条件を記憶する。
S6:トナー廃棄制御部23bは、トナー廃棄条件に基づいてトナー廃棄を実行する。
S7:トナー廃棄を実行したトナー廃棄制御部23bは、高圧制御部28により印刷時に帯電ローラ4に印加するバイアス電圧を設定する。
S8:トナー廃棄制御部23bは、印刷ジョブの印刷を実行し、本処理を終了する。
なお、トナー廃棄制御部23bは、トナー廃棄を制御部23に受信される印刷ジョブ毎の印刷開始時に実行したが、連続印刷中の記録媒体が搬送され、次の記録媒体が搬送される前や印刷終了時などに実行してもよい。
次に、図1に示す現像装置1を用いて第1の実施例の効果を確認した。
表2は、特開2004−125829に示す画像形成装置を比較例として、本実施例の画像形成装置30の各環境条件による地汚れ、カブリおよび縦白スジの評価結果と評価時に設定したトナー廃棄閾値とを示している。
なお、比較例の画像形成装置においては、各環境条件によらず、トナー廃棄閾値を3%、帯電ローラ4のバイアス電圧を印刷時と同じく−1100V、静電潜像の廃棄パターンを「全面廃棄パターン」とする。
Figure 2015004837
評価方法は、LL(10℃、20%)、LH(10℃、70%)、NN(22℃、55%)、HL(32℃、10%)、HH(27℃、80%)の環境条件毎で印刷Duty比率0%である白紙印刷を3枚ずつ印刷していき、合計が1000枚に達したときに白紙印刷および印刷Duty比率100%の印刷を行い、白紙印刷結果より地汚れおよびカブリの確認、印刷Duty比率100%の印刷結果より縦白スジの確認を行った。
地汚れの評価は、目視により確認を行い、地汚れが発生していないと確認されたときは「○」とし、発生したと確認されたときは「×」とする。
カブリの評価は、色差ΔEを用いて表し、ΔEが3.0未満の場合を「○」とし、3.0以上の場合を「×」とした。色差ΔEは、基準となる未印刷紙の色と白紙の印刷後の色を比較し、算出する。つまり、色差ΔEが小さいほど、印刷品質は良い。なお、色の測定には、分光測色計(CM‐2600d、KONICAMINOLTA社製)を使用した。
縦白スジの評価は、目視により確認を行い、縦白スジが発生していないと確認されたときは「○」とし、発生したと確認されたときは「×」とする。
その結果、表2において、本実施例の画像形成装置30では、各環境条件において地汚れ、カブリおよび縦白スジが発生していない。一方、比較例とした画像形成装置は、LLでは地汚れが発生し、HLおよびHHでは縦白スジが発生した。また、HHではカブリが発生した。
このように、環境条件によってトナー廃棄条件を選択することで、トナー2を効率的に廃棄でき、また、地汚れ、カブリおよび縦白スジによる印刷品質の低下を抑制することができる。
LLでは、トナー2が凝集しにくいため、トナー廃棄閾値を小さくすることで、正常に帯電しているトナー2のトナー廃棄量を低減し、必要以上にトナーを廃棄することがない。
また、トナー2が帯電しやすいため、帯電ローラ4に印加する電圧および静電潜像の廃棄パターンにより感光ドラム3表面と現像ローラ8との電位差を印刷時より小さくすることで、過帯電したトナー2を感光ドラム3表面に移動させて廃棄し、地汚れによる印刷品質の低下を抑制することができる。
LHでは、トナー2が凝集しにくいため、トナー廃棄閾値を小さくすることで、正常に帯電しているトナー2のトナー廃棄量を低減し、必要以上にトナーを廃棄することがない。
HLでは、トナー2が凝集しやすいため、トナー廃棄閾値を大きくすることで、トナー廃棄量を多くしてトナー同士の凝集を抑制し、さらに帯電ローラ4に印加する電圧および静電潜像の廃棄パターンにより凝集が発生しやすい現像ローラの各端部のトナーを廃棄することで、凝集したトナーを印刷に用いることを低減するため、縦白スジによる印刷品質の低下を抑制することができる。
HHでは、トナー2が凝集しやすいため、トナー廃棄閾値を大きくすることで、トナー廃棄量を多くしてトナー同士の凝集を抑制するため、縦白スジによる印刷品質の低下を抑制することができる。
また、トナー2が帯電しにくいため、帯電ローラ4に印加する電圧および静電潜像の廃棄パターンにより感光ドラム3表面と現像ローラ8との電位差を印刷時より大きくすることで、帯電不足のトナーを感光ドラム3表面に移動させて廃棄し、カブリによる印刷品質の低下を抑制することができる。
以上説明したように、第1の実施例では、温湿度検知部により温度および湿度を検知することにより、検知した温度および湿度の変化に応じてトナー廃棄条件を選択するため、必要以上にトナーを廃棄することなく印刷品質の低下を抑制することができるという効果が得られる。
第2の実施例の画像形成装置は、図1に示した第1の実施例の画像形成装置30と構成は同様であるため説明を省略する。
図5は、第2の実施例における画像形成装置を制御するブロック図であり、図2に示す第1の実施例のブロック図に、印刷の設定に応じた感光ドラムの周速度を制御部23に出力する周速度検知部29を追加している。
なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
上述した構成の作用について説明する。
なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、その説明を省略する。
本実施例においては、感光ドラム3表面の周速度を測定する周速度検知部29を追加することにより、感光ドラム3表面に当接して回転する現像ローラ8の軸受け部から発生する摩擦熱の状態を間接的に把握するため、温湿度検知手段により検知できない現像部7内の温度もトナー廃棄閾値を設定する上で考慮に入れることができる。
NN、HL、HHの環境条件において感光ドラム3表面の周速度が200mm/秒未満のときは、現像ローラ8の軸受けから発生する熱が、第1の実施例において想定していた熱よりも少ないため、現像部7内が高温にならず、凝集したトナー2の発生が200mm/秒以上のときより少なくなる。
そのため、NN、HL、HHの環境条件で、かつ、感光ドラム3表面の周速度が200mm/秒未満のときはトナー廃棄閾値を下げることとする。
よって、NN、HLでは、感光ドラム3表面の周速度が200mm/秒未満のときは、第1の実施例では3%としていたトナー廃棄閾値を2%とする。また、HHでは、感光ドラム3表面の周速度が200mm/秒未満のときは、第1の実施例では4%としていたトナー廃棄閾値を3%とする。
このように、周速度検知部29を用いて感光ドラム3表面の周速度を検知し、温湿度検知手段により検知できない現像部7内の温度を間接的に把握することにより、周速度が低速であり、感光ドラム3表面の周速度に比例して回転する現像ローラ8の軸受けから発生する摩擦熱が少ない場合、トナー2が凝集しにくくなり、第1の実施例のときよりもトナー廃棄閾値を小さくできるため、第1の実施例と比較するとトナー廃棄量を減少することができる。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加えて、感光ドラムの周速度を検知する手段を配置し、所定の周速度未満か否かを検知することにより、感光ドラムの周速度が低速であって現像ローラの軸受け部の発熱が少ないとき、トナーが凝集しにくくなり、第1の実施例のトナー廃棄閾値よりトナー廃棄閾値を小さくできるため、さらに必要以上にトナーを廃棄することなく印刷品質の低下を抑制することができるという効果が得られる。
なお、本実施例においては現像ローラ8の周速度を検知する周速度検知部29を配置したが、現像ローラ8の回転速度を検知する回転速度検知部を配置してもよい。
また、第1の実施例および第2の実施例では、画像形成装置としてカラープリンタを例に説明したが、それに限られることなく、モノクロプリンタ、複写機、ファクシミリなどに適用するようにしてもよい。
1 現像装置
2 トナー
3 感光ドラム
4 帯電ローラ
5 露光装置
6 感光ドラムクリーニングブレード
7 現像部
8 現像ローラ
9 供給ローラ
10 現像ブレード
11 転写装置
12 記録媒体
13 転写ベルト
14 転写ローラ
15 駆動ローラ
16 従動ローラ
17 転写ベルトクリーニングブレード
18 定着装置
19 給紙トレイ
20 ホッピングローラ
21 搬送ローラ
22 排出ローラ
23 制御部
23a 演算部
23b トナー廃棄制御部
24 温湿度検知部
25 印刷枚数カウント部
26 ドット数カウント部
27 駆動部
28 高圧制御部
29 周速度検知部
30 画像形成装置
31、32、33、34 画像形成部

Claims (12)

  1. 静電潜像を担持する像担持体と、
    前記像担持体の前記静電潜像に現像剤像を現像する現像手段と、
    装置内の温度および湿度を検知する温湿度検知手段と、
    廃棄条件に基づいて前記像担持体に付着させた現像剤を廃棄する現像剤廃棄制御手段とを備え、
    前記現像剤廃棄制御手段は、前記温湿度検知手段が検知した温度および湿度に基づいて前記廃棄条件を選択することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記廃棄条件は、前記現像剤を廃棄するか否かを決定する閾値を含み、
    前記現像剤廃棄制御手段は、印刷可能面積に対する前記現像剤による印刷面積の比率が前記閾値以下のとき、廃棄用の現像剤像を形成し、廃棄することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記現像剤廃棄制御手段は、前記温湿度検知手段が検知した温度が高くなると、前記閾値を大きくすることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記像担持体の表面を均一に帯電させる帯電手段を備え、
    前記廃棄条件は、前記帯電手段に印加する電圧を含み、
    前記現像剤廃棄制御手段は、前記温湿度検知手段が検知した湿度が高くなると、前記電圧を低くすることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記帯電手段により帯電した前記像担持体の表面に露光の有無により廃棄用の静電潜像を形成する露光手段とを備え、
    前記廃棄条件は、前記露光手段により形成する廃棄用の静電潜像の形状を含み、
    前記現像剤廃棄制御手段は、前記温湿度検知手段が検知した温度および湿度に基づいて前記形状を選択することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、
    前記温湿度検知手段により検知した装置内の温度をT、相対湿度をRHとし、
    19℃≦T≦27℃、かつ、35%≦RH≦65%を満たすとき、
    前記廃棄条件は、前記閾値を所定の値とし、
    前記電圧を印刷時の値とし、
    前記形状を、前記像担持体の軸方向に発光素子を直線状に配置し、長さを前記現像手段の軸方向の長さとした前記露光手段により前記発光素子をすべて発光させて形成する形状とすることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の画像形成装置において、
    19℃≦T≦23℃、かつ、35%≦RH<50%を除外範囲として、T≦23℃、かつ、RH<50%を満たすとき、
    前記廃棄条件は、前記閾値を前記所定の値より小さい値とし、
    前記電圧を印刷時より高い値とし、
    前記形状を、前記露光手段により前記所定の領域を露光しない形状とすることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    19℃≦T≦23℃、かつ、50%≦RH≦65%を除外範囲として、T≦23℃、かつ、RH≧50%を満たすとき、
    前記廃棄条件は、前記閾値を前記所定の値より小さい値とし、
    前記電圧を印刷時の値とし、
    前記形状を、前記像担持体の軸方向に発光素子を直線状に配置し、長さを前記現像手段の軸方向の長さとした前記露光手段により前記発光素子をすべて発光させて形成する形状とすることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    23℃<T≦27℃、かつ、35%≦RH<50%を除外範囲として、T>23℃、かつ、RH<50%を満たすとき、
    前記廃棄条件は、前記閾値を前記所定の値より高い値とし、
    前記電圧を印刷時の値とし、
    前記形状を、前記露光手段により前記現像手段の軸方向の両端部を露光する形状とすることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項5から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    23℃<T≦27℃、かつ、50%≦RH≦65%を除外範囲として、T>23℃、かつ、RH≧50%を満たすとき、
    前記廃棄条件は、前記閾値を前記所定の値より高い値とし、
    前記電圧を印刷時より低い値とし、
    前記形状を、前記露光手段により前記所定の領域を露光しない形状とすることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記露光手段が露光するドット数を数えるドット数カウント部と、
    印刷枚数を数える印刷枚数カウント部を備え、
    前記現像剤廃棄制御手段は、印刷用データを受信したとき、前記印刷用データに含まれる前記印刷枚数に対する前記印刷ドット数の比率を、前記印刷面積の比率とすることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記像担持体の回転速度を検知する回転速度検知部を有し、
    前記現像剤廃棄制御手段は、前記温度および湿度に加え、前記回転速度検知部が検知した回転速度に基づいた前記閾値とすることを特徴とする画像形成装置。
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