JP2015003295A - 吸着剤、水処理タンク、吸着剤の製造方法及び水処理システム - Google Patents

吸着剤、水処理タンク、吸着剤の製造方法及び水処理システム Download PDF

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昭子 鈴木
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Abstract

【課題】選択性に優れた吸着剤を提供する。
【解決手段】実施形態の吸着剤は、二座の窒素キレート官能基を有する配位子を表面に有する無機多孔質体であって、赤外吸収スペクトルの1375cm−1以上1400cm−1以下付近に観測される配位子由来のピークの半値全幅が5cm−1以上50cm−1以下である。
【選択図】 図1

Description

実施形態は、吸着剤、水処理タンク、吸着剤の製造方法及び水処理システムに関するものである。
金属は古くから多くの産業に利用されてきたが、その多くが有害であるため、汚染された工場排水により過去に様々な公害を引き起こした。近年では金属は極低濃度まで除去されるようになったが、その除去技術の大半は凝集沈殿処理であり,金属はスラッジ化され埋め立て処分されている。金属は放流すれば有害であるが、回収すれば有価物になるものも少なくない。溶液中に含まれる金属を回収する方法には、沈殿分離法、電解法、溶媒抽出法、イオン交換樹脂法、キレート樹脂法などがあげられ、排水の重金属処理には、極低濃度まで処理可能なキレート樹脂法がよく用いられる。
特許第3481617号
実施形態は、高い選択性を有する吸着剤を提供する。
実施形態の吸着剤は、二座の窒素キレート官能基を有する配位子を表面に有する無機多孔質体であって、赤外吸収スペクトルの1375cm−1以上1400cm−1以下付近に観測される二座の配位子由来のピークの半値全幅が5cm−1以上50cm−1以下である。
図1は、実施形態の吸着剤を用いた水処理システムの概念図である。 図2は、配管と接続した水処理タンクの概念図である。 図3は、実施形態の吸着剤のフーリエ変換赤外分光分析のスペクトルである。 図4は、実施例1と比較例1の吸着剤の吸着試験の結果を示すグラフである。 図5は、実施例8の吸着剤の吸着試験の結果を示すグラフである。
(吸着剤)
本実施形態における吸着剤は、二座の窒素キレート官能基を有する配位子を無機多孔質体の表面に有する。以下、それぞれの構成要素について詳述する。なお、吸着対象は、キレートに配位するイオンである。実施形態の吸着剤は、吸着対象のイオンを鋳型に用いてインプリントしたものである。金属イオンは、二座の窒素キレート官能基とキレート構造を形成する金属イオンである。その中でも、第4周期の遷移金属であるMn、Fe、Co、Ni、Cuや、Cd、Hg、ZnやAgを鋳型としてインプリントした吸着剤は、選択性の観点から好ましい。鋳型には2種類以上の金属イオンを用いても良い。
<二座の窒素キレート官能基>
本実施形態で使用する二座の窒素キレート官能基を持つ化合物の種類は特に限定されるものではないが、下記の配位子を含む化合物が好ましい。実施形態の官能基を持つ化合物としては、入手性に優れたN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルジメトキシメチルシラン、3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルトリエトキシシラン、N−(3−(ジメトキシメチルシリル)イソブチル)エチレンジアミンを例示することができる。
<配位子>
実施形態の吸着剤は、二座の窒素キレート官能基を有する配位子を含み、対になる二分子の窒素キレート官能基に含まれる4つの窒素が1組となる。そして、いずれの窒素も近傍に存在する。実施形態の配位子は、ポリマーマトリックスによって鋳型をインプリントされたものではなく、担体上に存在する。この官能基を有する配位子には、エチレンジアミン構造を有するものが好ましい。実施形態の吸着剤は、フーリエ変換赤外分光分析で測定すると、1375cm−1以上1400cm−1以下付近に、配位子由来のピークを有する。実施形態の吸着剤は、この1375cm−1以上1400cm−1以下付近のピークの半値全幅が狭いことが好ましい。このピークの半値全幅は、吸着対象物のインプリントによって狭くなる。これは配位子の修飾構造が、インプリントに対応した構造に収束しているためと考えられる。なお、ピークシフトやピーク幅によって、1375cm−1以上1400cm−1以下の範囲に配位子由来のピークが含まれない場合があるため、配位子由来のピーク付近という文言を用いてこれを規定した。ここで、付近とは、具体例としては、±50cm−1(1325cm−1以上1450cm−1以下)であるが、ピークシフトやピーク幅が大きい場合では、これに限定されるものではない。
1375cm−1以上1400cm−1以下付近のピークの半値全幅は、5cm−1以上100cm−1以下が好ましい。この範囲内であると、吸着する金属イオンの選択性が得られる。より好ましくは、5cm−1以上50cm−1以下である。また、配位子に好適なものを用いることで、吸着物の選択性を更に向上させることができる。この時の1375cm−1以上1400cm−1以下付近のピークの半値全幅は、5cm−1以上15cm−1以下であり、その配位子は、例えば、3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルジメトキシメチルシラン、3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルトリエトキシシランとN−(3−(ジメトキシメチルシリル)イソブチル)エチレンジアミンである。
この半値全幅が大きいと、対となる配位子は特異性無く単体表面に存在し、吸着対象物である金属イオンを無作為に配位する。つまり吸着する金属イオンの特異性が無い又は低くなってしまう。従って、このような吸着剤は特定イオンの吸着剤には不適当である。
吸着剤中には、配位子が4wt%以上30wt%以下含まれることが吸着官能基と無機多孔質体のバランスの観点から好ましい。4wt%以下では吸着量が少なく、30wt%以上では無機多孔質体の細孔を効率よく利用することができない。配位子濃度はCHN元素分析(Elemental Analysis(Carbon,Hydrogen,Nitrogen))もしくは熱量分析(Tg:Thermogravimetry)にて測定される。
なお、フーリエ変換赤外分光分析は、次の条件で行う。1mgの吸着剤と、10mgのKBrを乳鉢に入れ、混合し、φ3mmの錠剤になるように圧縮成型する。バックグラウンド測定用にKBrのみのφ3mmの錠剤も作成する。日本分光社製(品番FT/IR 4100)の赤外分光分析計を用いてフーリエ変換赤外分光分析を行う。実施形態の吸着剤が含まれる試料のスペクトルと、KBrのみのスペクトルの両方を得て、バックグラウンドの補正を行ったスペクトルを実施形態の吸着剤のスペクトルとする。ここで、得られた吸着剤のスペクトルの1375cm−1以上1400cm−1以下付近のピークを分析する。ここで、特定するピークに幅があるのは、配位子によってピークシフトが生じるため、範囲を設けている。なお、付近とあるのも、同様なピークシフトを要因とするものである。ピークシフトが大きい場合は、吸着剤の1375cm−1以上1400cm−1以下付近のスペクトルから配位子由来のピークを特定することができる。ピークシフトの補正は、任意で行ってもよい。
1375cm−1以上1400cm−1以下付近のピークの両端の根元をベースラインとして、ピークの半値全幅を算出する。実施形態の吸着剤は、回収対象の金属イオンでインプリントされているため、実施形態の配位子由来のピークである1375cm−1以上1400cm−1以下付近のピークが鋭利になる(半値全幅が狭くなる)。このピークの半値全幅が狭くなるということは、配位子構造が一定の構造に収束していると考えられる。一方、インプリントされていない吸着剤は、配位子構造がインプリントに対応した構造に制限されていないため、半値全幅の広いブロードなピークとなると考えられる。
実施形態の吸着剤の二座の窒素キレート官能基とは下記一般式(1)の構造を含むものであり、Rを除くRはHがより好ましい。なお、Rは、リンカーを介して担体と接続する。実施形態の吸着剤は、吸着対象物を鋳型としてインプリントすることで、吸着サイトの1組の二座の窒素キレート官能基が対となった4つの窒素が半径2.0から2.2Åの球体状領域内に存在する構造をとると考えられる。
一般式(1)
(Rは、C2n(n=1から5)、C、C(CH)のうちのいずれかであって、RからR8は、それぞれ、H、C2n+1(n=1から5)、C、C(CH)のうちのいずれかである。)
上記構造を含む化合物としては、シランカップリング剤が挙げられる。実施形態に用いられるシランカップリング剤としては、例えば、N−[3−(trimethoxysilyl)propyl]ethylenediamine,N−[3−(triethoxysilyl)propyl]ethylenediamine,N−(3−(dimethoxymethylsilyl)isobutyl)−ethylenediamine,3−(2−aminoethylamino)propyldimethoxymethylsilaneがあげられる。これらのシランカップリング剤は、担体とシランカップリング反応によって結合し、担体に配位子を導入することができる。
<無機多孔質体>
実施形態の吸着剤は担体として無機多孔質体を含む。無機多孔質体の種類は特に限定されるものではないが、シリカゲル、ゼオライト、アルミナ、アパタイト、酸化チタンなどを例示することができる。この中でも、比表面積の大きさ、表面修飾の容易さ、形状の観点からシリカゲルを担体として用いることが好ましい。これらの担体は、吸着量や取り扱い容易性の観点から平均一次粒径が30μm以上400μm以下の範囲にあることが好ましく、40μm以上210μm以下の範囲がより好ましい。なお、担体の平均一次粒径は、実施形態の吸着剤を、SEM(Scanning Electron Microscope)で観察することによって測定することができる。また、実施形態の担体には細孔があり、その平均細孔径は、3.0nm以上9.0nm以下が、吸着量の観点から好ましい。なお、細孔径は、ガス吸着法によって測定することができる。
<修飾方法>
次に担体に吸着対象の鋳型がインプリントされるように実施形態の配位子を修飾する方法について説明する。
実施形態の吸着剤の製造方法は、金属イオンを二座の窒素キレート官能基を有するシランカップリング剤のキレートに配位結合させる工程と、金属イオンが配位結合したシランカップリング剤をシリカゲル表面へ修飾する工程と、配位結合した金属イオンを修飾された担体から除去する工程とを有する。
以下、具体的に説明する。シランカップリング反応の際に、鋳型となる金属イオンの塩を一定量導入し、鋳型イオンと配位結合したシランカップリング剤が担体と反応することで、実施形態のインプリントを行うことができる。より具体的には、まず、シランカップリング剤と金属イオンの塩を水溶液中で撹拌し、80℃から100℃で1時間程度還流してスラリーを得る。次いで、担体をエタノール等の溶媒と共にスラリーに投入し、50℃から90℃で6時間程度撹拌して反応物を得る。反応物には、金属イオンが配位しているため、次の洗浄によって、鋳型の金属イオンを取り除く。反応物を1N硝酸で複数回洗浄した後に、水、エタノールで洗う。洗浄したのちに反応物を乾燥させることで、実施形態の吸着剤を得ることができる。
シランカップリング剤は、金属イオンの塩に対して、1.5モル当量以上2.3モル当量以下加えることが好ましい。1.5モル当量より少ないと、金属イオン選択性は維持されるものの配位化合物を形成しない金属が多量になるという観点から好ましくなく、2.3モル当量より多いと対象物の選択性という観点から好ましくない。なお、金属イオンの塩は、シランカップリング反応を阻害しない塩が好ましく、塩化物塩、硫酸塩、硝酸塩等を用いることができる。
また、担体は、金属イオンの塩の質量に対して、0.1wt%以上200wt%以下添加した条件で吸着剤を作ることが好ましい。0.1wt%未満であると未反応のシランカップリング剤および金属イオンが多く、製造コスト、環境面で好ましくなく、200wt%より多いと担体に修飾される吸着官能基の量が少なくなるため吸着量が減少する。
(吸着システム及び吸着剤の使用方法)
次に、上述した吸着剤を用いた吸着システム及びその使用方法について説明する。実施形態の吸着システムは、吸着剤を収容したタンクに、金属イオン含有水を接触させるものである。
図1は、本実施形態における金属イオン吸着に使用する装置の概略構成と処理システムを示す概念図である。
図1に示すように、本装置においては、上述した吸着剤が充填された水処理用タンクT1及びT2が並列に配置されるとともに、水処理用タンクT1及びT2の外方には接触効率促進手段X1及びX2が設けられている。接触効率促進手段X1及びX2は、機械攪拌装置又は非接触の磁気攪拌装置とすることができるが、必須の構成要素ではなく省略してもよい。
また、水処理用タンクT1及びT2には、排水供給ラインL1、L2及びL4を介して、金属イオンを含む排水が貯留された排水貯留タンクW1が接続されており、排水排出ラインL3、L5及びL6を介して外部に接続されている。
なお、供給ラインL1、L2、及びL4には、それぞれバルブV1、V2、及びV4が設けられており、排出ラインL3及びL5には、それぞれバルブV3及びV5が設けられている。また、供給ラインL1にはポンプP1が設けられている。さらに、排水貯留タンクW1、供給ラインL1及び排出ラインL6には、それぞれ濃度測定手段M1、M2及びM3が設けられている。
また、上述したバルブ、ポンプの制御及び測定装置における測定値のモニタリングは、制御手段C1によって一括集中管理されている。
図2に、配管4(L2−L4)と接続した吸着剤が充填された水処理用タンクT1、T2の概念断面図を示す。図中の矢印は処理水の流れる方向を表している。水処理用タンクT1、T2は、吸着剤1と、吸着剤を収容するタンク2と、吸着剤がタンク2外に漏出しないための仕切り板3から構成される。水処理用タンクT1、T2としては、タンク2そのものが交換可能なカートリッジ型の形態でも良いし、タンク2内の吸着剤を交換可能な形態でもよい。金属イオン以外にも吸着して回収させるものがある場合は、他の吸着剤をタンク2に収容することができる。
次に、図1に示す装置を用いた金属イオンの吸着操作について説明する。
最初に、水処理用タンクT1及びT2に対して、排水をタンクW1からポンプP1により排水供給ラインL1、L2及びL4を通じて水処理用タンクT1及びT2に供給する。このとき、排水中の金属イオンは水処理用タンクT1及びT2に吸着され、吸着後の排水は排水排出ラインL3、L5を通じて外部に排出される。
この際、必要に応じて接触効率促進手段X1及びX2を駆動させ、水処理用タンクT1及びT2内に充填された吸着剤と排水との接触面積を増大させ、水処理用タンクT1及びT2による金属イオンの吸着効率を向上させることができる。
ここで、水処理用タンクT1及びT2の、供給側に設けた濃度測定手段M2と排出側に設けた濃度測定手段M3により水処理用タンクT1及びT2の吸着状態を観測する。吸着が順調に行われている場合、濃度測定手段M3により測定される金属イオンの濃度は、濃度測定手段M2で測定される金属イオンの濃度よりも低い値を示す。しかしながら、水処理用タンクT1及びT2における金属イオンの吸着が次第に進行するにつれ、供給側及び排出側に配置された濃度測定手段M2及びM3における前記金属イオンの濃度差が減少する。
したがって、濃度測定手段M3が予め設定した所定の値に達し、水処理用タンクT1及びT2による金属イオンの吸着能が飽和に達したと判断した場合は、濃度測定手段M2、M3からの情報に基づき、制御手段C1がポンプP1を一旦停止し、バルブV2、V3及びV4を閉め、水処理用タンクT1及びT2への排水の供給を停止する。
なお、図1には図示していないが、排水のpHが変動する場合、あるいはpHが強酸性あるいは強アルカリ性であって本実施形態に係る吸着剤に適したpH領域を外れている場合には、濃度測定手段M1または/およびM2により排水のpHを測定し、制御手段C1を通じて排水のpHを調整してもよい。実施形態の金属イオン吸着剤の金属イオン吸着の好適なpHは、例えば、2以上9以下である。
水処理用タンクT1及びT2が飽和に達した後は、適宜新規な吸着剤が充填された水処理用タンクと交換し、金属イオン吸着が飽和に達した水処理用タンクT1及びT2は、適宜必要な後処理に供される。水処理タンクから金属イオンを抽出する場合、例えば、1Nの硝酸で洗う等すればよい。
吸着した金属イオンは金属イオン吸着後のタンクに0.1Nから1Nの酸を通水するか、もしくは吸着剤を酸に浸漬することで溶液中に抽出することができる。使用される酸としては塩酸、硝酸、硫酸などの鉱酸が価格の点から好んで用いられるが、これに限ったものではない。また、抽出剤としてキレート試薬を用いてもよい。キレート試薬としてはEDTA,DTPA,HEDPなどがあげられるが、これに限ったものではない。
なお、上記例では、水処理用タンクを用いた排水中の金属イオンの吸着システム及び操作について説明したが、上述のようなタンク中に金属イオンを含む排ガスを通気することにより、排ガス中の金属イオンを吸着除去することもできる。
次に、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
(実施例1)
塩化銅二水和物0.577g(3.38mmol)とN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン1.48ml(6.77mmol)を水10mlに加え、100℃で1時間還流し、濃青色のスラリーを得た。ここにエタノール100mlとシリカゲル2.00gを加え、80℃で6時間攪拌し濃青色の化合物を得た。これをろ過し、1N硝酸で洗浄すると白色に変色した。1N硝酸で5回洗浄を繰り返した後、水で洗浄、さらにエタノール洗浄した。得られた化合物を60℃で乾燥し、白色の金属吸着剤を得た。得られた吸着剤を上述の方法でフーリエ変換赤外分光分析を行った。結果を図3に示した。図3には、実施例1、比較例1と未修飾シリカゲルのIRスペクトルを示した。実施例1の1375cm−1以上1400cm−1以下付近に見られる吸収ピークの半値全幅は、13.5cm−1であった。
吸着剤の性能評価試験は次の方法で行った。吸着選択性は、鋳型の金属イオンを含む1.00mmolのCuClと、鋳型金属イオンとは異なる1.00mmmolのNiCl、ZnCl、CoClとFeClのうちから選ばれる1種を溶解させた4種類の被処理水を用意した。なお、被処理水には、0.1Mの酢酸水溶液14.8mlと0.1Mの酢酸ナトリウム水溶液35.2mlに純水を加えて100mlにメスアップした緩衝液を用いている。用意した被処理水10mlに吸着剤を50mg加え、ミックスローターにて室温で24時間の撹拌を行った後にICP−AES(Inductively Coupled Plasma−Atomic Emission Spectrometry)にて測定を行った。ICP−AES分析測定前に、試験液を0.2μmセルロースフィルターに通して、ろ液を測定した。
ICP−AESの分析結果からセパレーションファクター(S.F.)を求めた。S.F.は次の式から求めた。S.F.=[M]s/[M]l*[Mn]l/[Mn]s([M]s:吸着平衡時の鋳型金属イオン吸着量(mmol/g)、[M]l:吸着平衡時の溶液濃度(mmol/l)、[Mn]l:吸着平衡時の鋳型金属ではない金属イオン溶液濃度(mmol/l)、[Mn]s:吸着平衡時の鋳型ではない金属イオンの吸着量(mmol/g)。S.F.は、表1にまとめた。
(比較例1)
吸着剤作成において塩化銅二水和物を用いないこと以外は実施例1と同様の操作を行い、白色の金属吸着剤を得た。性能評価試験は、実施例1と同様に行った。比較例1の1375cm−1以上1400cm−1以下付近に見られる吸収ピークの半値全幅は、113.1cm−1であった。
図3のスペクトルから、実施例1の吸着剤のみに、1375cm−1以上1400cm−1以下付近にシャープな吸収ピークが確認された。実施例1の修飾部位の構造が一定の構造に収束していると考えられる。
図4に、実施例1と比較例1の吸着試験の結果をまとめた。図4a)には、被処理水にCuイオンとZnイオンが含まれるものを用いた結果を示す。図4b)には、被処理水にCuイオンとFeイオンが含まれるものを用いた結果を示す。図4c)には、被処理水にCuイオンとNiイオンが含まれるものを用いた結果を示す。図4d)には、被処理水にCuイオンとCoイオンが含まれるものを用いた結果を示す。
実施例1は比較例に対して非常に銅選択性が高く,共存イオンをほとんど吸着しないことがわかった。鉄、コバルトイオンに関しては比較例についてもほとんど吸着しておらず(図4b)、図4d))、これは吸着官能基そのものの特性であると考えられる。
(実施例2)
塩化銅二水和物の代わりに塩化ニッケル六水和物0.803g(3.38mmol)を使用した以外は実施例1と同様の操作で白色の金属吸着剤を得た。被処理水の金属塩を鋳型金属イオンに合わせて変更したこと以外は、性能評価試験は、実施例1と同様に行った。表1にS.F.値を示した。実施例2の1375cm−1以上1400cm−1以下付近に見られる吸収ピークの半値全幅は、35.1cm−1であった。
(実施例3)
金属塩として塩化亜鉛0.461g(3.38mmol)を使用した以外は実施例1と同様の操作で白色の金属吸着剤を得た。被処理水の金属塩を鋳型金属イオンに合わせて変更したこと以外は、性能評価試験は、実施例1と同様に行った。表1にS.F.値を示した。実施例3の1375cm−1以上1400cm−1以下付近に見られる吸収ピークの半値全幅は、24.1cm−1であった。
(実施例4)
金属塩として塩化コバルト六水和物0.804g(3.38mmol)を使用した以外は実施例1と同様の操作で白色の金属吸着剤を得た。被処理水の金属塩を鋳型金属イオンに合わせて変更したこと以外は、性能評価試験は、実施例1と同様に行った。表1にS.F.値を示した。実施例4の1375cm−1以上1400cm−1以下付近に見られる吸収ピークの半値全幅は、32.9cm−1であった。
(実施例5)
配位子として3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルジメトキシメチルシランを用いた以外は実施例1と同様にして白色の金属吸着剤を得た。性能評価試験は、実施例1と同様に行った。表1にS.F.値を示した。実施例5の1375cm−1以上1400cm−1以下付近に見られる吸収ピークの半値全幅は、11.4cm−1であった。
(実施例6)
配位子として3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルトリエトキシシランを用いた以外は実施例1と同様にして白色の金属吸着剤を得た。性能評価試験は、実施例1と同様に行った。表1にS.F.値を示した。実施例6の1375cm−1以上1400cm−1以下付近に見られる吸収ピークの半値全幅は、9.3cm−1であった。
(実施例7)
配位子としてN−(3−(ジメトキシメチルシリル)イソブチル)エチレンジアミンを用いた以外は実施例1と同様にして白色の金属吸着剤を得た。性能評価試験は、実施例1と同様に行った。表1にS.F.値を示した。実施例7の1375cm−1以上1400cm−1以下付近に見られる吸収ピークの半値全幅は、14.7cm−1であった。
(比較例2)
市販のイミノ二酢酸型キレート樹脂CR11(三菱化学製)性能評価を行った結果を図2に示した。性能評価試験は、実施例1と同様に行った。表1にS.F.値を示した。
(比較例3)
市販のポリアミン型キレート樹脂CR20(三菱化学製)性能評価を行った結果を図1に示した。性能評価試験は、実施例1と同様に行った。表1にS.F.値を示した。
図3、4、表1から明らかなように、比較例の吸着剤に対し実施例の吸着剤は、明らかに高い金属選択性を示すことが示された。
(実施例8)
塩化銅二水和物0.577g(3.38mmol)に対してN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン当量数を変化させ、実施例1と同様に合成を行った。性能評価試験は、実施例1と同様に行った。亜鉛に対するS.F.を図5にまとめた。
図5から金属イオンに対してN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシランが2モル当量以上になると対象物の選択性が著しく低下することがわかった。これは金属イオンと錯形成していないN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシランが増加し、これが無機多孔質体に修飾される量が増加するためと考えられる。また、金属イオンに対して2モル当量以下の領域では選択性は同程度であった。これは、金属イオンとN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン1:2の錯体が安定であり、金属イオンが過剰に存在する場合にも、前記の錯体が主な生成物となるためと考えられる。従って選択性の観点からは、添加されるN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシランの量は2モル当量以下が好ましいといえる。
(実施例9)
配位子として3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシメチルシランを用いた以外は実施例1と同様にして白色の金属吸着剤を得た。実施例9においても、1375cm−1以上1400cm−1以下付近に鋭利な吸収ピークが確認された。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として掲示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
T1、T2:水処理用カラム、P1:ポンプ、M1、M2、M3:濃度測定手段、C1:制御手段、W1:排水貯留タンク、L1、L2、L4:排水供給ライン、L3、L5、L6:排水排出ライン、V1、V2、V3、V4、V5:バルブ、X1、X2:接触効率促進手段、1:吸着剤、2:タンク、3:仕切り板、4:配管

Claims (11)

  1. 二座の窒素キレート官能基を有する配位子を表面に有する無機多孔質体であって、
    赤外吸収スペクトルの1375cm−1以上1400cm−1以下付近に観測される前記配位子由来のピークの半値全幅が5cm−1以上50cm−1以下である吸着剤。
  2. 前記配位子は、エチレンジアミン構造を有する請求項1に記載の吸着剤。
  3. 前記配位子が吸着剤中に4wt%以上30wt%以下含まれる請求項1又は2に記載の吸着剤。
  4. 前記無機多孔質体の粒径が30μmから400μmである請求項1乃至3のいずれか1項に記載の吸着剤。
  5. 前記無機多孔質体の細孔径が3.0nmから9.0nmである請求項1乃至4のいずれか1項に記載の吸着剤。
  6. 前記無機多孔質体がシリカゲルである請求項1乃至5のいずれか1項に記載の吸着剤。
  7. 前記配位子が対となった4つの窒素が半径2.0から2.2Åの球体状領域内に存在する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の吸着剤。
  8. 金属イオンを二座の窒素キレート官能基を有するシランカップリング剤のキレートに配位結合させる工程と、
    前記金属イオンが配位結合したシランカップリング剤をシリカゲル表面へ修飾する工程と、
    前記配位結合した金属イオンを前記修飾された担体から除去する工程とを有する吸着剤の製造方法。
  9. 前記シランカップリング剤は前記金属イオンに対して1.5モル当量以上2.3モル当量の比率であって、
    前記シランカップリング剤と前記金属イオンの塩を混合することによって配位結合を形成する請求項8に記載の吸着剤の製造方法。
  10. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の吸着剤を収容した水処理用タンク。
  11. 請求項10に記載の水処理用タンクと被処理水を接触させ、非処理水に含まれる金属イオンを回収する水処理システム。
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