JP2015001053A - 屋外設置物の留付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋外設置物が下地材を介して建物躯体に対して留付けられるため、当該屋外設置物を建物の外壁部に確実に固定でき、よって屋外設置物の設置安定性を格段に向上することができる。【解決手段】外装仕上げ材11をくり抜いて縦長の開口部13を形成し、この開口部13よりも小さい寸法で形成された縦長の下地材6を、当該開口部13から通気層12内に挿入し、当該通気層12内でその長辺部6aが水平に配置されるように回転させた状態で建物躯体10に固定する。そして、開口部13を、くり抜いた外装仕上げ材31によって閉塞した後、外壁部3における下地材6の領域に屋外設置物を留付けるようにした。これにより、屋外設置物を建物1の外壁部3に確実に固定でき、その設置安定性を格段に向上することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、屋外設置物の留付方法に関する。
建物の敷地内には、給湯器用貯水タンクや空気調和機の室外機、太陽光発電システムのパワーコンディショナー、蓄電池、看板等を始め、様々な屋外設置物が設置される。
例えば特許文献1においては、屋外設置物としての加湿装置が、建物の外壁付近に配置されたベースコンクリート上に設置されている。
特開2011−85373号公報
ところで、例として挙げた特許文献1の屋外設置物は自立した状態で設置されている。しかし、このような設置状態では、例えば比較的大きな地震や台風などの自然現象が生じた場合に屋外設置物が揺れてしまうこと等が考えられ、設置安定性の観点から好ましくなかった。そこで、屋外設置物を安定して設置すべく、建物の外壁に固定したいという要望があった。
しかしながら、自立しているか否かに拘わらず、屋外設置物を建物の外壁に固定するに際し、単に、外壁表面に設けられた外装仕上げ材に留付けただけでは、固定強度の観点から好ましくなかった。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、屋外設置物を建物躯体に対して留付けることができるため、当該屋外設置物を建物の外壁に確実に固定でき、よって屋外設置物の設置安定性を格段に向上し得る屋外設置物の留付方法を実現する。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、建物躯体10と外装仕上げ材11との間に所定間隔で離間領域(例えば、通気層12)が形成されてなる建物1の外壁部3に対し、前記建物1の屋外に設置される各種設備としての屋外設置物2を留付ける屋外設置物2の留付方法において、
前記外装仕上げ材11をくり抜いて縦長の開口部13を形成し、
前記縦長の開口部13よりも小さい寸法で形成された縦長の下地材6を、当該開口部13から前記通気層12内に挿入し、
前記下地材6を、前記通気層12内でその長辺部6aが水平に配置されるように回転させ、
前記下地材6を、前記回転させた状態で前記建物躯体10に固定し、
前記開口部13を、閉塞部材(例えば、前記くり抜いた外装仕上げ材31)によって閉塞した後、前記外壁部3における前記下地材6の領域に前記屋外設置物2を留付けることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、建物1の外壁部3に前記屋外設置物2を留付けるに際し、外装仕上げ材11をくり抜いて縦長の開口部13を形成し、この縦長の開口部13よりも小さい寸法で形成された縦長の下地材6を、当該開口部13から通気層12内に挿入し、当該通気層12内で下地材6を、その長辺部6aが水平に配置されるように回転させ、この状態で下地材6を建物躯体10に固定し、くり抜いた外装仕上げ材31によって開口部13を閉塞した後、外壁部3における下地材6の領域に屋外設置物2を留付けるようにした。これにより、屋外設置物2が下地材6を介して建物躯体10に留付けられるため、当該屋外設置物2を建物1の外壁部3に確実に固定でき、よって屋外設置物2の設置安定性を格段に向上することができる。
このとき、建物躯体10と外装仕上げ材11との間に所定間隔で形成される離間領域としての通気層12に配設される下地材6は、その長辺部6aが水平に配置されるように回転されて、換言すれば横長の状態に配置されるため、屋外設置物2を留付けるための留め具5の設置位置を、建物躯体10に対して水平方向にずらして固定することも可能である。すなわち、屋外設置物2の留付け位置を当該下地材6の範囲内で水平方向に変更(修正)可能である。また、屋外設置物2を留付けるための留め具5に多く見受けられる横長形状に対して有効である。また、下地材6自体を前記建物躯体10に対し、開口部13の領域内で上下方向の任意の位置に固定することも可能である。よって、開口部13の上端側近傍となるように、建物躯体10に対して下地材6を固定すれば、当該下地材6に留め具5を介して屋外設置物2を留付けることで、開口部13を外部から隠すこともでき、美観を損なうことはない。
しかも、外壁部3に形成される開口部13は縦長の形状をなしているので、前記留め具5に対応して横長の開口部とする場合と比較して、水平方向の大きさ(長さ)を小さく(短く)することができ、屋外設置物2を留付けた際に、当該屋外設置物2と外壁部3との隙間から見え難くすることができるため、見映えが良い。
さらに、建築後の建物1の外壁部3に対して容易に適用できるため、リフォーム時(すなわち、既存の建物への屋外設置物2の新規導入時)においても好適である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の屋外設置物2の留付方法において、
前記外壁部3のうち前記開口部13を形成する部位には、前記建物躯体10を構成する部材が配設されており、
前記下地材6を前記建物躯体10に固定するに際し、当該下地材6を、前記建物躯体10を構成する部材に対して固定することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、外壁部3における開口部13を形成する部位には、建物躯体10を構成する部材(例えば、建物用壁パネルの芯材や、柱など)が配設されており、この部材に対して下地材6を固定することができるので、外壁部3における下地材6の領域に留付けられる屋外設置物2を、当該下地材6を介して建物躯体10へ確実に固定できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の屋外設置物2の留付方法において、
前記外壁部3は、縦横の芯材を組んで形成された枠体と、
当該枠体の表裏面に取り付けられた面材と、を有する建築用壁パネルを備えており、
前記建物躯体10を構成する部材が、前記建築用壁パネルにおける前記枠体を形成する芯材であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、外壁部3が縦横の芯材を組んで形成された枠体の表裏面に、それぞれ面材を取り付けてなる建築用壁パネルを備えており、外壁部3における開口部13を形成する部位には、建築用壁パネルのうち枠体を形成する芯材が配設されているので、この芯材に対して下地材6を固定することができ、外壁部3における下地材6の領域に留付けられる屋外設置物2を、当該下地材6を介して建物躯体10へより一層確実に固定できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の屋外設置物2の留付方法において、
前記閉塞部材によって前記開口部13を閉塞するに際し、前記閉塞部材が前記くり抜いた外装仕上げ材31からなり、当該くり抜いた外装仕上げ材31と前記開口部13との隙間15に、シーリング材32を充填することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、くり抜いた外装仕上げ材31によって開口部13を閉塞するに際し、当該くり抜いた外装仕上げ材31と開口部13との隙間15に、シーリング材32を充填することで、この隙間15を密閉でき、防水性を確保することができる。
しかも、開口部13を閉塞する閉塞部材として前記くり抜いた外装仕上げ材31を用いることで、当該くり抜いた外装仕上げ材31を再利用でき、これによって閉塞用に別途、部材を用いる必要がないことから、部品コストの増加を未然に回避することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の屋外設置物2の留付方法において、
前記開口部13は、前記建物1の屋外に設置される各種設備としての屋外設置物2よりも低い位置に形成されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、開口部13は、建物1の屋外に設置される各種設備としての屋外設置物2よりも低い位置に形成されるので、設置後の屋外設置物2によって開口部13が隠され、当該屋外設置物2と外壁部3との隙間から見え難くすることができるため、見映えが良く、秀麗な外観にすることができる。
本発明によれば、屋外設置物が下地材を介して建物躯体に対して留付けられるため、当該屋外設置物を建物の外壁部に確実に固定でき、よって屋外設置物の設置安定性を格段に向上することができる。
本発明の一実施形態に係る屋外設置物の留付方法を用いた屋外設置物の設置例を側方から見て示す概略図である。 同屋外設置物の留付方法の手順を示し、(a)は外装仕上げ材をくり抜いて縦長の開口部を形成する様子を概略的に示す斜視図、(b)は下地材を開口部から通気層内に挿入する様子を概略的に示す斜視図、(c)は下地材を通気層内で回転させて固定する様子を概略的に示す斜視図、(d)は開口部をくり抜いた外装仕上げ材によって閉塞する様子を概略的に示す斜視図である。 本発明に係る屋外設置物の留付方法を用いた他の実施形態における屋外設置物の設置例を部分的に透視して概略的に示す正面図である。 図3における屋外設置物の設置例を上側から見て示す部分的断面図である。 本発明に係る屋外設置物の留付方法を用いた他の実施形態における屋外設置物の設置例の要部を拡大して示す要部拡大図である。 本発明に係る屋外設置物の留付方法を用いた他の実施形態における屋外設置物の設置例の要部を拡大して示す要部拡大図である。 本発明に係る屋外設置物の留付方法を用いた他の実施形態における屋外設置物の設置例を上側から見て示す部分的断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態において、住宅等の建物1の敷地内には、当該建物1の屋外に設置される各種設備としての給湯器用貯水タンク(以下、これを単に屋外設置物2と称する)が、建物1の外壁部3付近に配置されたコンクリート製などのベースプレート4上に設置されている。また、屋外設置物2は、留め具5を用いて外壁部3における下地材6の領域に留付けられている。
ここでは、屋外設置物2として給湯器用貯水タンクを適用する場合について述べるが、一例であってこれに限られず、要は建物1の屋外に設置され、当該建物1の外壁部3に留付け可能な設備であれば良い。このような屋外設置物としては、この他、例えば空気調和機の室外機や、太陽光発電システムのパワーコンディショナー、蓄電池、看板等、様々な設備が適用可能である。
<建物について>
本実施形態の建物1は、複数の柱および複数の横架材(梁、桁、胴差等)を組み上げて建物の軸組を施工する木造軸組工法(在来工法)によって構築されている。このような在来工法では、軸組の施工後、屋根および外壁部を施工し、その後、天井、床、棚、階段、間仕切り、敷居、ドア枠等の造作材を建物の内部に組み付ける。また、建物の内部造作にあたっては、造作材の施工と共に、配線工事を行っている。
かかる建物1において、外壁部3は建物躯体10に対して不図示の胴縁(桟材)を介して外装仕上げ材11を取り付けることで形成されており、これによって、建物躯体10と外装仕上げ材11との間に所定の間隔で離間領域(例えば、通気層12)が形成されている。
本実施形態の場合、外壁部3には、外装仕上げ材11を矩形状にくり抜いて形成される縦長の開口部13を介して、この開口部13よりも小さい寸法で矩形状に形成された縦長の下地材6が、前記通気層12内に挿入され、建物躯体10に固定されている。また、この開口部13は、閉塞部材によって閉塞されている。なお、この閉塞部材として、前記くり抜いた外装仕上げ材31を用いることで、当該くり抜いた外装仕上げ材31を再利用でき、これによって閉塞用に別途、部材を用いる必要がないことから、部品コストの増加を未然に回避することが可能となる利点も備えている。
ここで、下地材6は、外装仕上げ材11を矩形状にくり抜いて形成される縦長の開口部13よりも小さい寸法で矩形状に形成された縦長の形状をなしている場合について述べるが、一例であってこれに限ることはなく、例えば四隅が角の取れた円弧状であっても良い。この場合、下地材6が配置される部位の近傍に胴縁が配置されていたとしても、下地材6の四隅に角がない分、当該下地材6を回転させ易い利点を備えることができる。
なお、開口部13についても同様に矩形状に限定されることはなく、設置対象の屋外設置物2を留付けることによって、設置後の屋外設置物2と外壁部3との隙間から露出することのない形状であれば良い。
このような外壁部3における開口部13を形成する部位には、建物躯体10を構成する部材が配設されている。この場合、この部材に対して下地材6を固定することができるので、外壁部3における下地材6の領域に留付けられる屋外設置物2を、当該下地材6を介して建物躯体10へ確実に固定できる。
また、外壁部3においては、屋外に面して配置される外装仕上げ材11の内側(屋内側)に位置する建物躯体10の外側に、雨水等の浸入を防止する防水シート等の防水材(不図示)が配設されている。なお、この防水シートとしては、例えば、タイベック(デュポン社の商品名)等を採用できる。このような防水シートによれば、防水シートの屋内側からの湿気を屋外側へ放散して外壁部3の内側に結露が生じさせないようにしながら、屋外からの雨水等の浸入を防止でき、外壁部3を保護できる利点を備えている。
このような在来工法の建物1では、外壁部3における開口部13を形成する部位に建物躯体10を構成する部材として柱が配設されている。この場合、この柱に対して下地材6を固定することができ、外壁部2における下地材6の領域に留付けられる屋外設置物2を、当該下地材6を介して建物躯体10へより一段と確実に固定できる利点を備えている。
しかも、開口部13は、建物1の屋外に設置される各種設備としての屋外設置物2よりも低い位置に形成されることが好ましい。これにより、設置後の屋外設置物2によって開口部13が隠され、当該屋外設置物2と外壁部3との隙間から開口部13を見え難くすることができるため、見映えが良く、秀麗な外観にすることができるという効果を奏する。
なお、建物1は在来工法によって構築されることに限定されることはない。例えば、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、建築現場でこれらの建築用パネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるものであっても良い。また、予め工場にて柱および梁からなる矩形箱形の骨組みに内外装を取り付けてユニット化された建物ユニットを形成しておき、建築現場でこのような建物ユニットを複数組み合わせて構築するユニット式建物であっても良い。要は、建物躯体10と外装仕上げ材11との間に所定の間隔で離間領域(例えば、通気層12のような)が形成されてなる外壁部3を備えた建物1であれば、この他、壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の種々の建物を広く適用できる。
例えば、建物1をパネル工法によって構築した場合、ここでは図示省略するが、外壁部3は、縦横の芯材を組んで形成された枠体と、当該枠体の表裏両面に取り付けられた面材と、を有する建築用壁パネルを備えている。
ここで、建築用壁パネルとは、縦横の芯材(框材)が矩形状に組み立てられると共に、矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の表裏両面または片面に、面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。そして、この内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填されるものである。
また、建築用壁パネルにおいては、屋外に面して配置される面材の外側面に、上述したような防水シート等の防水材(不図示)が貼り付けられている。従って、上述と同様に、防水シートの屋内側からの湿気を屋外側へ放散して壁体構造の内部に結露が生じさせないようにしながら、屋外からの雨水等の浸入を防止でき、壁体構造を保護できる利点を備えることができる。
さらに、外壁部3が建築用壁パネルからなる場合、外壁部3における開口部13を形成する部位に配置される建物躯体10を構成する部材は、建築用壁パネルのうち枠体を形成する芯材であることが好ましい。このとき、この芯材に対して下地材6を固定することができ、外壁部3における下地材6の領域に留付けられる屋外設置物2を、当該下地材6を介して建物躯体10へより一層確実に固定できる利点を備えることができる。
その他、例えば建物1を、鉄骨構造とした場合、外壁部3における開口部13を形成する部位に配置される建物躯体10を構成する部材としては、鉄骨材料からなる柱であることが好ましい。このような鉄骨構造の建物1においては、鉄骨材料からなる柱に直接下地材6を固定することも可能であり、これにより、外壁部3に留付ける屋外設置物2を、下地材6を介して建物躯体10へ強固に固定できる利点を備えることができる。よって、ユニット式建物にも適用可能である。
<屋外設置物の留付方法について>
以下、図2を用いて本実施形態における屋外設置物2の留付方法に関する具体的な手順を説明する。すなわち、図2(a)〜図2(d)に示すように、建物1の外壁部3に対し、当該建物1の屋外に設置される屋外設置物2を留付けるために、まず、外装仕上げ材11を矩形状にくり抜いて縦長の開口部13を形成する(図2(a)参照)。
次に、縦長の開口部13よりも小さい寸法で矩形状に形成された縦長の下地材6を、当該開口部13から前記離間領域としての通気層12内に挿入する(図2(b)参照)。
次いで、下地材6を、通気層12内でその長辺部6aが水平に配置される(換言すれば、下地材6を横長の状態に配置させる)ように回転させ、この回転させた状態で釘やネジ等の締結部材Vによって建物躯体10に固定する(図2(c)参照)。
そして、開口部13を、閉塞部材である前記くり抜いた外装仕上げ材31によって閉塞する(図2(d)参照)。このとき、くり抜いた外装仕上げ材31と開口部13との隙間15にシーリング材32を充填すれば、この隙間15を密閉可能とし、防水性を確保することが可能となる。
この後、図1に示すように、建物1の外壁部3における下地材6の領域に、留め具5を介して屋外設置物2を留付ける。
なお、開口部13は、下地材6を建物躯体10に取り付けるために、通気層12内(すなわち、建物躯体10と外装仕上げ材11との間に所定の間隔で形成される離間領域)へと挿入可能な大きさであれば良い。例えば、開口部13の縦方向(上下方向)の長さよりも下地材6の縦方向の長さが長い場合であっても、横方向の長さが開口部13より下地材6の方が短く、開口部13を介して当該下地材6をその縦方向の一端側から通気層12内へと滑り込ませるように挿入可能であれば、当該通気層12内において長辺部6aが水平となるように、下地材6を回転(方向転換)可能とすることができるため、当該開口部13の大きさは上述した実施形態の大きさに限られることはない。
このとき、下地材6の縦方向の長さを長く設定しておけば、水平方向へ方向転換した際に、当該水平方向に向けて下地材6の領域を長く設置することができるため、留め具5の留付け位置を広く設定することが可能となる利点を備えることができる。
以上、説明したように、本実施形態における屋外設置物の留付方法では、建物1の外壁部3に前記屋外設置物2を留付けるに際し、外装仕上げ材11をくり抜いて縦長の開口部13を形成し、この縦長の開口部13よりも小さい寸法で形成された縦長の下地材6を、当該開口部13から通気層12内に挿入し、当該通気層12内で下地材6を、その長辺部6aが水平に配置されるように回転させ、この状態で下地材6を建物躯体10に固定し、くり抜いた外装仕上げ材31によって開口部13を閉塞した後、外壁部3における下地材6の領域に屋外設置物2を留付けるようにした。
これにより、屋外設置物2が下地材6を介して建物躯体10に留付けられるため、当該屋外設置物2を建物1の外壁部3に確実に固定でき、よって屋外設置物2の設置安定性を格段に向上することができる。
このとき、建物躯体10と外装仕上げ材11との間に所定間隔で形成される離間領域としての通気層12に配設される下地材6は、その長辺部6aが水平に配置されるように回転されて、換言すれば横長の状態に配置されるため、屋外設置物2を留付けるための留め具5の設置位置を、建物躯体10に対して水平方向にずらして固定することも可能である。すなわち、屋外設置物2の留付け位置を当該下地材6の範囲内で水平方向に変更(修正)可能である。また、屋外設置物2を留付けるための留め具5に多く見受けられる横長形状に対して有効である。また、下地材6自体を前記建物躯体10に対し、開口部13から取付可能な範囲で上下方向の任意の位置に固定することも可能である。よって、開口部13の上端側近傍となるように、建物躯体10に対して下地材6を固定すれば、当該下地材6に留め具5を介して屋外設置物2を留付けることで、開口部13を外部から隠すこともでき、美観を損なうことはない。
しかも、外壁部3に形成される開口部13は縦長の形状をなしているので、前記留め具5に対応して横長の開口部とする場合と比較して、水平方向の大きさ(長さ)を小さく(短く)することができ、屋外設置物2を留付けた際に、当該屋外設置物2と外壁部3との隙間から見え難くすることができるため、見映えが良い。
さらに、建築後の建物1の外壁部3に対して容易に適用できるため、リフォーム時(すなわち、既存の建物への屋外設置物2の新規導入時)においても好適である。
その上、くり抜いた外装仕上げ材31によって開口部13を閉塞するに際し、当該くり抜いた外装仕上げ材31と開口部13との隙間15に、シーリング材32を充填することで、この隙間15を密閉でき、防水性を確保することができる。
しかも、開口部13を閉塞する閉塞部材として前記くり抜いた外装仕上げ材31を用いることで、当該くり抜いた外装仕上げ材31を再利用でき、これによって閉塞用に別途、部材を用いる必要がないことから、部品コストの増加を未然に回避することができる。
加えて、開口部13を建物1の屋外に設置される各種設備としての屋外設置物2よりも低い位置に形成するようにすれば、設置後の屋外設置物2によって開口部13を隠すことができるため、当該開口部13を屋外設置物2と外壁部3との隙間から見え難くすることができる。よって、見映えが良く、秀麗な外観にすることもできる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜、種々の改良および設計の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、建物1の屋外に設置する屋外設置物2の設置形態として、建物1の外壁部3付近に配置されたベースプレート4上に給湯器用貯水タンクを設置するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限られることはなく、屋外設置物2の設置形態としては、建物1の外壁部3付近の地面に設置されることなく、当該外壁部3に対して宙に浮いた状態で固定されるような設置形態であっても良い。
具体的には、例えば図1との対応部分に同一符号を付した図3に示すように、屋外設置物2として給湯器が挙げられる。この場合、図4にも示すように、屋外設置物2は、その背面に設けられた取付カバー21が、建物1の外壁部3における下地材6の領域に取り付けられる留め具5としての取付ステーに係合されることによって、当該外壁部3に対して留付けられるようになっている。このとき、外壁部3には、設置対象の屋外設置物2の上下方向に対応して、上下二箇所に、上述した開口部13を形成して建物躯体10に下地材6が釘やネジ等の締結部材Vによって固定されてなる下地材6の領域が設けられており、留め具5は、この二箇所に釘やネジ等の固定部材51,51を用いてそれぞれ取り付けられている。よって、屋外設置物2は、背面の取付カバー21に対して、これら二つの留め具5,5が係合されることで外壁部3に留付けられるため、当該外壁部3に対して宙に浮いた状態で確実に固定されるようになっている。
また、外壁部3のうち下地材6の領域が上下二箇所などのように複数設けられたとしても、当該下地材6の領域を設置対象の屋外設置物の大きさや取付位置よりも低い位置に形成すれば、設置後の屋外設置物2によって開口部13が隠され、当該屋外設置物2と外壁部3との隙間から見え難くすることができるため、見映えが良く、秀麗な外観にすることができる。
さらに、例えば図4の要部(開口部13周辺)を拡大し、対応する部分に同一符号を付した図5に示すように、下地材6は建物躯体10に対して開口部13から取付可能な範囲で開口部13の上端側近傍に設置することができる。このように、下地材6を開口部13の上端側近傍となるように、建物躯体10に対して固定部材51,51を用いて固定した場合、当該下地材6に留め具5を介して屋外設置物2を留付けることで、開口部13を外部から隠すことができ、美観を損なうことはない。
さらに、図5との対応部分に同一符号を付した図6に示すように、下地材6は、その長辺部6aが水平に配置されるように、開口部13に対して回転された横長の状態に配置されるため、屋外設置物2を留付けるための留め具5の設置位置を、建物躯体10に対して水平方向にずらして固定することもできる。よって、屋外設置物2の留付け位置を、当該下地材6の範囲内で水平方向に変更(修正)できる。
また、図4との対応部分に同一符号を付した図7に示すように、外壁部3が、縦横の芯材71,72を組んで形成された枠体と、当該枠体の表裏両面に取り付けられた面材73,73と、を有する建築用壁パネル7を備えている場合、外壁部3における開口部13を形成する部位に配置される建物躯体10を構成する部材は、建築用壁パネルのうち枠体を形成する芯材71,71であることが好ましい。この場合、この芯材71,71に対して下地材6を締結部材Vによって固定することで、外壁部3における下地材6の領域に固定部材51,51を用いて固定した留め具5を介して留付けられる屋外設置物2を、当該下地材6を介して建物躯体10へより一層確実に固定できる。
1…建物
10…建物躯体
11…外装仕上げ材
12…通気層
13…開口部
15…隙間
2…屋外設置物
3…外壁部
31…くり抜いた外装仕上げ材
32…シーリング材
4…ベースプレート
5…留め具
51…固定部材
6…下地材
7…建築用壁パネル
71…芯材
V…締結部材

Claims (5)

  1. 建物躯体と外装仕上げ材との間に所定の間隔で離間領域が形成されてなる建物の外壁部に対し、前記建物の屋外に設置される各種設備としての屋外設置物を留付ける屋外設置物の留付方法において、
    前記外装仕上げ材をくり抜いて縦長の開口部を形成し、
    前記縦長の開口部よりも小さい寸法で形成された縦長の下地材を、当該開口部から前記通気層内に挿入し、
    前記下地材を、前記通気層内でその長辺部が水平に配置されるように回転させ、
    前記下地材を、前記回転させた状態で前記建物躯体に固定し、
    前記開口部を、閉塞部材によって閉塞した後、前記外壁部における前記下地材の領域に前記屋外設置物を留付けることを特徴とする屋外設置物の留付方法。
  2. 請求項1に記載の屋外設置物の留付方法において、
    前記外壁部のうち前記開口部を形成する部位には、前記建物躯体を構成する部材が配設されており、
    前記下地材を前記建物躯体に固定するに際し、当該下地材を、前記建物躯体を構成する部材に対して固定することを特徴とする屋外設置物の留付方法。
  3. 請求項2に記載の屋外設置物の留付方法において、
    前記外壁部は、縦横の芯材を組んで形成された枠体と、
    当該枠体の表裏面に取り付けられた面材と、を有する建築用壁パネルを備えており、
    前記建物躯体を構成する部材が、前記建築用壁パネルにおける前記枠体を形成する芯材であることを特徴とする屋外設置物の留付方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の屋外設置物の留付方法において、
    前記閉塞部材によって前記開口部を閉塞するに際し、前記閉塞部材が前記くり抜いた外装仕上げ材からなり、当該くり抜いた外装仕上げ材と前記開口部との隙間に、シーリング材を充填することを特徴とする屋外設置物の留付方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の屋外設置物の留付方法において、
    前記開口部は、前記建物の屋外に設置される各種設備としての屋外設置物よりも低い位置に形成されることを特徴とする屋外設置物の留付方法。
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