JP2014533433A - 有機半導体組成物および有機トランジスタ - Google Patents

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Abstract

有機半導体組成物は、少なくとも1つの溶媒、ポリマー、第1の小分子有機半導体および小分子結晶化調整剤を含む。第1の小分子有機半導体:小分子結晶化調整剤重量比が少なくとも6:1であり、少なくとも10:1、少なくとも20:1であってもよい。小分子結晶化調整剤は、有機トランジスタのチャネルに堆積された有機半導体層において第1の小分子有機半導体の均一な分布を増大させ、有機トランジスタの移動度が、小分子結晶化調整剤を含まない組成物を含む有機デバイスの移動度よりも高いという効果を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、有機半導体組成物に関する。本発明はまた、特に有機半導体結晶度を制御するための有機薄膜トランジスタおよびそれらを製造する方法に関する。
トランジスタは、2つの主要なタイプ:バイポーラジャンクショントランジスタおよび電界効果トランジスタに分けられる。両方のタイプは、3つの電極と、チャネル領域においてその間に配設された半導体材料とを含む構造が共通する。バイポーラジャンクショントランジスタの3つの電極は、エミッタ、コレクタ、およびベースとして知られる一方で、電界効果トランジスタにおいては、3つの電極は、ソース、ドレインおよびゲートとして知られる。バイポーラジャンクショントランジスタは、エミッタとコレクタとの間の電流が、ベースとエミッタとの間を流れる電流によって制御されるので、電流作動型デバイスと記載され得る。反対に、電界効果トランジスタは、ソースとドレインとの間を流れる電流が、ゲートとソースとの間の電圧によって制御されるので、電圧作動型デバイスと記載され得る。
トランジスタはまた、それらが含む半導体材料がそれぞれ正電荷キャリア(ホール)または負電荷キャリア(電子)を伝導するかどうかによってp型またはn型に分類できる。半導体材料は、電荷を受容、伝導、および供与するその能力に従って選択され得る。ホールまたは電子を受容、伝導、および供与する半導体材料の能力は、材料をドープすることによって向上できる。ソースおよびドレイン電極用に使用される材料は、ホールまたは電子を受容および注入するその能力に従って選択できる。例えば、p型トランジスタデバイスは、ホールを受容、伝導、および供与する際に効率の良い半導体材料を選択することによって、および半導体材料からホールを注入および受容する際に効率の良いソースおよびドレイン電極用の材料を選択することによって形成できる。電極のフェルミ準位と半導体材料のHOMO(最高被占軌道)準位との良好なエネルギー準位のマッチングは、ホールの注入および受容を向上できる。反対に、n型トランジスタデバイスは、電子を受容、伝導、および供与する際に効率の良い半導体材料を選択することによって、および半導体材料に電子を注入するおよび半導体材料から電子を受容する際に効率の良いソース電極およびドレイン電極用材料を選択することによって形成できる。電極のフェルミ準位と半導体材料のLUMO(最低空軌道)準位との良好なエネルギー準位のマッチングは、電子注入および受容を向上できる。
トランジスタは、薄膜トランジスタを形成するために薄膜に構成成分を堆積させることによって形成できる。こうしたデバイスにおいて有機材料が半導体材料として使用される場合、それは、有機薄膜トランジスタ(OTFT)として知られる。
OTFTに関して種々の配置が知られている。こうしたデバイスの1つは、ソースおよびドレイン電極と、チャネル領域においてそれらの間に配設される半導体材料と、この半導体材料上に配設されたゲート電極と、チャネル領域においてゲート電極と半導体材料との間に配設される絶縁材料層とを含む、絶縁ゲート電界効果トランジスタである。
チャネルの伝導度は、ゲートに電圧を印加することによって変更できる。このようにして、トランジスタは、印加されたゲート電圧を用いてオンとオフとの切り替えが可能である。所与の電圧で得ることができるドレイン電流は、デバイスの活性領域(ソース電極とドレイン電極との間のチャネル領域)における有機半導体の電荷キャリアの移動度に依存する。故に、低い作動電圧を用いて高いドレイン電流を達成するために、有機薄膜トランジスタは、チャネル領域において高度に移動性の電荷キャリアを有する有機半導体を有していなければならない。
「小分子」有機半導体材料を含有する高い移動度のOTFTが報告されており、その高い移動度は、少なくとも部分的には、OTFTの小分子有機半導体の高い結晶性の性質に起因している。特に高い移動度が単結晶OTFTにおいて報告されており、ここでは有機半導体が、熱蒸発によって堆積される。単結晶OTFTは、非特許文献1に開示されている。
小分子有機半導体およびポリマーのブレンドの溶液堆積による半導体領域の形成は、非特許文献2;非特許文献3;非特許文献4;非特許文献5;非特許文献6;非特許文献7;非特許文献8;非特許文献9;および特許文献1に開示されている。
ソースおよびドレイン電極の接触抵抗の低減は、ソース電極およびドレイン電極の表面に有機半導体のためのドーパントの自己集合層を選択的に形成することによるものが、特許文献2に開示されている。
国際公開第2005/055248号 国際公開第2009/000683号
Podzorov et al,Appl.Phys.Lett.2003,83(17),3504−3506 Smith et.al.,Applied Physics Letters,Vol 93,253301(2008) Russell et.al.,Applied Physics Letters,Vol87,222109(2005) Ohe et.al.,Applied Physics Letters,Vol93,053303(2008) Madec et.al.,Journal of Surface Science&Nanotechnology,Vol 7,455−458(2009) Kang et.al.,J.Am.Chem.Soc.,Vol130,12273−75(2008) Chung et al,J.Am.Chem.Soc.(2011),133(3),412−415 Lada et al,J.Mater.Chem.(2011),21(30),11232−11238 Hamilton et al,Adv.Mater.(2009),21(10−11),1166−1171
第1の態様において、本発明は、少なくとも1つの溶媒、第1の小分子有機半導体および小分子結晶化調整剤を含む組成物を提供する。
組成物はさらにポリマーを含んでいてもよい。
ポリマーは、少なくとも部分的に共役したポリマーであってもよい。
ポリマーは、式(XI)の繰り返し単位を含んでいてもよい:
Figure 2014533433
式中、ArおよびArは、各出現において独立に、置換または非置換アリールまたはヘテロアリール基から選択され、nは1以上であり、好ましくは1または2であり、Rは各出現において、Hまたは置換基であり、好ましくは置換基であり、xおよびyはそれぞれ独立に1、2または3である。
ポリマーは式(XII)の繰り返し単位を含んでいてもよい:
Figure 2014533433
式中、2つの基Rは、同一または異なっていてもよく、それぞれHまたは置換基であり、式中2つのRは、連結して環を形成してもよい。
ポリマー:(第1の小分子有機半導体+小分子結晶化調整剤)重量比は、少なくとも1:10、少なくとも1:6、少なくとも1:4、少なくとも1:2、少なくとも1:1、少なくとも2:1、少なくとも3:1であってもよい。
第1の小分子有機半導体は、少なくとも3つの縮合環のコア基を含む化合物であってもよく、ここで各縮合環は、独立に、芳香族またはヘテロ芳香族環であり、ここでこのコア基は、少なくとも1つの置換基で置換される。
第1の小分子有機半導体は、式(I)〜(V)の化合物から選択されてもよい:
Figure 2014533433
Figure 2014533433
式中、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、ArおよびArは、それぞれ独立に、単環式芳香族環および単環式ヘテロ芳香族環からなる群から選択され、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、ArおよびArの少なくとも1つは、少なくとも1つの置換基Xで置換され、この置換基は、各出現において、同一または異なっていてもよく、1〜20個の炭素原子を有する非置換または置換の直鎖、分岐または環状アルキル基、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、非置換または1〜8個の炭素原子を有する1若しくは2つのアルキル基(そのそれぞれは、同一または異なっていてもよい)で置換されてもよいアミノ基、アミド基、非置換または1〜8個の炭素原子を有する1、2若しくは3つのアルキル基で置換されてもよいシリル基、非置換または1〜8個の炭素原子を有する1、2若しくは3つのアルキル基および2〜12個の炭素原子を有するアルケニル基で置換されてもよいシリルエチニル基からなる群から選択され、式中、Ar、ArおよびArはそれぞれ、1つ以上のさらなる単環式芳香族またはヘテロ芳香族環に縮合していてもよい。
Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、ArおよびArの少なくとも1つは、1〜3個の硫黄原子、酸素原子、セレニウム原子および/または窒素原子を含有する5員から7員のヘテロアリール基を含んでいてもよい。
Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、ArおよびArのそれぞれは、独立に、フェニルおよびチオフェンから選択されてもよく、ここでAr、Ar、Ar、Ar、Ar、ArおよびArの少なくとも1つは、チオフェンである。
第1の小分子有機半導体は式(X)を有していてもよい:
Figure 2014533433
式中、Aは、フェニル基またはチオフェン基であり、このフェニル基またはチオフェン基は、フェニル基またはチオフェン基と縮合してもよく、これらはフェニル基、チオフェン基およびベンゾチオフェン基から選択される基と縮合でき、このフェニル、チオフェンおよびベンゾチオフェン(benzothiphene)基のいずれかは、非置換または式X11の少なくとも1つの基で置換されてもよく;各基X11は、同一または異なっていてもよく、請求項8に記載の置換基X、好ましくは式C2n+1の基から選択され、式中、nは1〜20の整数である。
第1の小分子有機半導体のコアは、少なくとも3つの縮合ベンゼン環から形成されるヒドロカルビル基であってもよい。
第1の小分子有機半導体は、1つ以上のトリ(C1−10アルキル)シリルエチニル置換基で置換されたペンタセンであってもよい。
小分子結晶化調整剤は、第2の小分子有機半導体であってもよい。
小分子結晶化調整剤は、請求項7から13に記載の化合物から選択されてもよく、第1の小分子有機半導体とは異なっていてもよい。
小分子結晶化調整剤は、第1の小分子有機半導体と同じコアを有する化合物であってもよく、ここで小分子結晶化調整剤の少なくとも1つの置換基、置換基位置および置換基の数は、第1の小分子有機半導体の少なくとも1つの置換基、置換基位置および置換基の数とは異なっていてもよい。
第1の小分子有機半導体:小分子結晶化調整剤重量比は、少なくとも2:1、少なくとも5:1であってもよい。
少なくとも1つの溶媒は、アルキルおよびアルコキシ置換基から選択される1つ以上の置換基で置換されたベンゼンまたは縮合ベンゼンであってもよい。
第2の態様において、本発明は、その間にチャネル領域を規定するソース電極およびドレイン電極;チャネル領域を横断して延び、ソース電極およびドレイン電極と電気的に接触した状態の有機半導体層;ゲート電極;ならびにゲート電極と有機半導体層との間のゲート誘電体を含む有機薄膜トランジスタを形成する方法を提供し、この方法が、第1の態様に従って組成物を堆積し、少なくとも1つの溶媒を蒸発させることによって、有機薄膜トランジスタの有機半導体層を形成する工程を含む。
この方法は、組成物の堆積の前に、ソース電極およびドレイン電極の表面の少なくとも一部を改質する工程を含んでいてもよい。
この改質工程は、有機材料を、ソース電極およびドレイン電極の表面の少なくとも一部に結合させることを含んでいてもよい。
有機材料は、式(XIII)を有していてもよい:
Bind−(Sp)z−Org
(XIII)
式中、Bindは、結合性基を表し、Spはスペーサー基を表し、アルキル基またはアリール基であってもよく;zは0または1であり;Orgは有機基である。
Orgは、共役基であり、1つ以上のフッ素原子で置換されたベンゼンであってもよい。
Bindはチオールであってもよい。
zは0であってもよい。
この方法は、組成物の堆積の前に、ソース電極とドレイン電極との間のチャネルの表面にシランを結合させる工程を含んでいてもよい。
有機半導体層の厚さは、100nm以下の層において最も薄い部分と最も厚い部分との間で変動する厚さを有していてもよい。
有機半導体層の厚さは、100nmを超えなくてもよい。
有機薄膜トランジスタは、トップゲート有機薄膜トランジスタであってもよく、この方法は、有機半導体層を形成し、この有機半導体層上にゲート誘電体およびゲート電極を堆積させる工程を含む。
有機薄膜トランジスタは、ボトムゲート有機薄膜トランジスタであってもよい。
第3の態様において、本発明は、その間にチャネル領域を規定するソース電極およびドレイン電極;チャネル領域を横断して延び、ソース電極およびドレイン電極と電気的に接触した状態の有機半導体層;ゲート電極;ならびにゲート電極と有機半導体層との間のゲート誘電体を含む有機薄膜トランジスタを提供し、有機半導体層は、第1の小分子有機半導体および小分子結晶化調整剤を含む。
第3の態様によれば、有機半導体層はさらに、ポリマーを含んでいてもよく、第1の態様に記載される通りのポリマーを含んでいてもよい。
第3の態様によれば、小分子有機半導体は、第1の態様に記載される通りであってもよい。
第3の態様によれば、小分子結晶化調整剤は、第1の態様に記載される通りであってもよい。
第3の態様によれば、有機材料は、ソース電極およびドレイン電極の表面の少なくとも一部に結合してもよい。
第3の態様によれば、有機材料は、第2の態様に記載される通りであってもよい。
第3の態様によれば、シランは、チャネル領域の表面に結合してもよい。
本明細書で使用される場合、「小分子」は、非ポリマー性材料、特に1の多分散性を有する材料を意味し、1の多分散性を有するデンドリマーまたはオリゴマー化合物を含む。オリゴマーの場合、小分子は、ダイマー、トリマー、テトラマーまたはペンタマーであってもよい。
ここで、以下の図面を参照してより詳細に本発明を説明する。
本発明の実施形態に従うトップゲートトランジスタの図示である。 本発明の実施形態に従うボトムゲートトランジスタの図示である。 例示的なデバイスおよび比較デバイスについての移動度のグラフである。 比較デバイスの有機半導体層の原子間力顕微鏡画像である。 例示的なデバイスの有機半導体層の原子間力顕微鏡画像である。 比較デバイスの断面の厚さプロファイルの高さプロファイルを例示する。 本発明の実施形態に従う例示的なデバイスの断面の厚さプロファイルを例示する。
正確な倍率では示されていない図1は、例示的なトップゲート有機薄膜トランジスタを図示する。例示される構造は、基板(図示せず)上に堆積されてもよく、ソース電極およびドレイン電極2,4を含み、これらがその間に位置するチャネル領域6によって間隔があけられている。チャネル領域6における有機半導体層8は、ソース電極およびドレイン電極2,4に接触し、ソース電極およびドレイン電極2,4の少なくとも一部分にわたって延びてもよい。誘電体材料の絶縁層10を、有機半導体層8にわたって堆積させ、ソース電極およびドレイン電極2,4の少なくとも一部分にわたって延ばしてもよい。最終的に、ゲート電極12が絶縁層10にわたって堆積される。ゲート電極12は、チャネル領域6にわたって位置し、ソース電極およびドレイン電極2,4の少なくとも一部分にわたって延びてもよい。
上記で記載される構造は、ゲートが基板に対してデバイスの上部側に位置するので、トップゲート有機薄膜トランジスタとして知られる。あるいは、いわゆるボトムゲート有機薄膜を形成するためにデバイスの底部側にゲートを提供することも知られている。
ボトムゲート有機薄膜トランジスタの例を、正確な倍率では示されていない図2に示す。図1および2に例示される構造の関係をより明確に示すために、同様の参照番号が、対応する部品に関して使用されている。図2に例示されるボトムゲート構造は、基板1上に堆積されたゲート電極12を含み、誘電体材料の絶縁層10がその上に堆積されている。ソース電極およびドレイン電極2,4は、誘電体材料の絶縁層10上に堆積される。ソース電極およびドレイン電極2,4は、それらの間に位置するチャネル領域6がゲート電極上に位置して間隔をあけている。チャネル領域6の有機半導体層8は、ソース電極およびドレイン電極2,4と接触し、ソース電極およびドレイン電極2,4の少なくとも一部分にわたって延びてもよい。
小分子有機半導体
例示的な小分子有機半導体としては、少なくとも3つの縮合環のコアを有する化合物を含み、ここで各環は、独立に、芳香族環およびヘテロ芳香族環から選択され、これらはそれぞれ独立に非置換または1つ以上の置換基で置換されている。好ましくは、このコアは、少なくとも1つの置換基で置換され、1つ以上の可溶化置換基で置換されてもよい。
可溶化置換基は、非置換有機半導体と比べて、有機溶媒、例えば非極性有機溶媒中への有機半導体の可溶性を増大させる置換基であってもよい。
例示的な置換基としては、式(I)〜(V)を参照して記載される置換基X、例えば1つ以上のアルキル基、アルコキシ基またはシリル基(トリアルキルシリルおよびトリアルキルシリルエチニルを含む)を含む。
小分子有機半導体は、電子リッチな化合物、例えば縮合チオフェン繰り返し単位を含む化合物であってもよい。
例示的な小分子有機半導体としては、式(I)〜(V)の化合物が挙げられる。
小分子有機半導体は、式(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)および(X)の化合物から選択されてもよい:
Figure 2014533433
式中、XおよびXは、同一または異なっていてもよく、式(I)〜(V)を参照して上記で記載される通りの置換基Xから選択され;ZおよびZは、独立にS、O、SeまたはNRであり;WおよびWは、独立に、S、O、Se、NRまたは−CR=CR−から選択され、式中、Rは、H、または1〜20個の炭素原子を有する非置換または置換の直鎖、分岐または環状アルキル基、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、非置換または1〜8個の炭素原子を有する1または2つ以上のアルキル基で置換されたアミノ基(そのそれぞれは同一または異なっていてもよい)、アミド基、シリル基および2〜12個の炭素原子を有するアルケニル基からなる群から選択される置換基である;
Figure 2014533433
式中、XおよびXは、式(VI)を参照して記載される通りであり、Z、Z、WおよびWは、式(VI)を参照して記載される通りであり、VおよびVは、独立に、S、O、SeまたはNRであり、ここでRは、Hまたは1〜20個の炭素原子を有する置換または非置換の直鎖、分岐または環状アルキル基、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、非置換または1〜8個の炭素原子を有する1または2つ以上のアルキル基で置換されてもよいアミノ基(そのそれぞれは同一または異なっていてもよい)、アミド基、シリル基および2〜12個の炭素原子を有するアルケニル基からなる群から選択される置換基である:
Figure 2014533433
式中、XおよびX、Z、Z、WおよびWは、式(VI)を参照して記載される通りである。
Figure 2014533433
式中、Z、Z、WおよびWは式(VI)を参照して記載される通りであり、X〜X10は、同一または異なってもよいが、式(I)〜(V)を参照して記載される通りの置換基Xから選択される:
Figure 2014533433
式中、Aは、フェニル基またはチオフェン基であり、このフェニル基またはチオフェン基は、フェニル基またはチオフェン基と縮合してもよく、これらはフェニル基、チオフェン基およびベンゾチオフェン基から選択される基と縮合でき、このフェニル,チオフェンおよびベンゾチオフェン(benzothiphene)基のいずれかは、非置換または式X11の少なくとも1つの基で置換されてもよく;
各基X11は、同一または異なっていてもよく、式(I)〜(V)を参照して記載される通りの置換基Xから選択され、好ましくは式C2n+1の基であり、式中、nは1〜20の整数である。
式(X)の化合物において、Aは、以下から選択されてもよい:
式X11の少なくとも1つの基で置換されたフェニル基で縮合されたチオフェン基;あるいは
非置換または式X11の少なくとも1つの基で置換されてもよいフェニル基であって、このフェニル基はさらに、非置換または式X11の少なくとも1つの基で置換できるチオフェン基と縮合されていてもよく、および/またはベンゾチオフェン基で縮合されてもよく、このベンゾチオフェン(benzothiphene)基は、非置換または式X11の少なくとも1つの基で置換され、ここでX11は、式C2n+1の基であり、ここでnは1〜16の整数であるフェニル基。
式(X)の化合物は、以下を含む:
Figure 2014533433
Figure 2014533433
式中、X11は、式C2n+1の基であり、ここでnは1〜16の整数である。
式(III)の好ましい化合物は、1つ以上のトリ(C1−10アルキル)シリルエチニル基で置換されたペンタセンである。好ましくは、トリ(C1−10アルキル)シリルエチニル置換基は、6−および13−位のペンタセンで提供される。例示的な置換されたペンタセンは、6,13−(トリ−イソプロピル−シリルエチニル)ペンタセン(「TIPSペンタセン」)である:
Figure 2014533433
小分子有機半導体の1つ以上の置換基、例えば上記で記載されるような置換基XおよびX〜X11は、以下にて与えられてもよい:(a)有機半導体コアの端部における単環式芳香族またはヘテロ芳香族環の1つまたは両方;(b)有機半導体コアの端部ではない単環式芳香族またはヘテロ芳香族環の1つ以上;または(a)および(b)の両方。
小分子結晶化調整剤
小分子結晶化調整剤は、結晶化調整剤が存在しない場合のデバイスに比べて、有機半導体層に分配された小分子有機半導体の均一性を増大させ得る。結晶化調整剤を含まない組成物が、異なる表面エリアを有する表面上に堆積される場合、小分子有機半導体の結晶化は、そうしたエリアの1つまたは一部に集中することもあり、結晶化がほとんど生じないまたは全く生じない1つ以上の他のエリアを残し、結果として、小分子有機半導体が高度に集中したおよび集中していないエリアを有するフィルムをもたらす。異なる表面エリア間の差異は、表面材料の差異、表面処理の差異、および表面エネルギーの差異の1つ以上であってもよい。
ソース電極およびドレイン電極ならびにチャネル(ここでソース電極およびドレイン電極および/またはチャネルは、表面改質処理が行われていてもよく、または行われていなくてもよい)上に組成物を堆積する場合、結晶化調整剤は、小分子有機半導体を結晶化させることができ、小分子有機半導体結晶が、ソース電極とドレイン電極との間のチャネルの実質的に全体長さにわたって、好ましくはソース電極およびドレイン電極にわたって延びる有機半導体層を製造する。
結晶化調整剤の不存在下においては、小分子有機半導体は、垂直方向において結晶化でき、結果として、小分子有機半導体結晶は、チャネルの実質的に全体長さにわたって延びない不均一な厚さの有機半導体フィルムが得られる。結晶化調整剤は、有機半導体層フィルム厚さの均一性を増大できる。
結晶化調整剤は、1つまたは少数の核形成部位を中心とする大きな結晶成長のエネルギー的な優位性を低減でき、結晶性の小分子有機半導体材料はさらに、チャネル領域に対して側部方向に延び、結果として、結晶化調整剤が存在しない組成物を堆積させることによって形成された有機半導体フィルムの場合と比べて、ソース電極およびドレイン電極上であってもよいがチャネル内により均一に分配され得るという効果を有する。これにより、結晶成長が阻害されていないデバイスに比べてチャネル内の異なるエリアにわたって移動度のより狭い分布を有するチャネルを提供できる。
小分子結晶化調整剤は、上記で記載される小分子有機半導体、例えば式(I)〜(X)のいずれかに従う小分子有機半導体から選択されてもよいが、ただし、本発明の組成物の結晶化調整剤および得られたデバイスは、有機半導体とは構造的に異なる。
小分子結晶化調整剤は、小分子有機半導体と同じコアを有していてもよいが、少なくとも1つの異なる置換基を有していてもよい。例えば、結晶化調整剤および有機半導体は、式(I)〜(X)のコアから選択される同じコアを有していてもよいが、異なる置換基を有していてもよい。置換基の差異は、以下の1つ以上であってもよい:1つ以上の置換基XおよびX〜X11における差異;置換基位置の差異;および置換基の数の差異。1つの好ましい配置において、置換基は異なる。例えば小分子有機半導体は、C1−20アルキル基で1つ以上の位置で置換されるコアを有していてもよく、小分子結晶化調整剤は、同じ位置にて置換される同じコアを有していてもよいが、結晶化調整剤の少なくとも1つの置換基は、有機半導体の対応する位置においてC1−20アルキル基とは異なるC1−20アルキル基である。
小分子結晶化調整剤は、小分子有機半導体とは異なるコアであるが、同じ置換基を有していてもよい。この場合、有機半導体および結晶化調整剤は、式(I)〜(X)の化合物であってもよい。
小分子結晶化調整剤および小分子有機半導体は、異なるコアおよび異なる置換基を有していてもよい。この場合、有機半導体および結晶化調整剤はそれぞれ、式(I)〜(X)の化合物から選択されてもよく、ここでコアおよび有機半導体および結晶化調整剤の置換の両方が異なる。
1つの好ましい実施形態において、小分子有機半導体および小分子結晶化調整剤の両方は式(X)の化合物であり、両方が以下の式を有する化合物であってもよく、ここで少なくとも1つの置換基X11および/またはX11の置換位置は、有機半導体と結晶化調整剤とは異なる:
Figure 2014533433
式中、X11は、nが1〜16の整数である式C2n+1の基である。
小分子有機半導体:小分子結晶化調整剤の重量比は、少なくとも2:1、少なくとも5:1、少なくとも10:1および少なくとも20:1であってもよい。
組成物は、本質的に小分子からなってもよく、本質的に小分子有機半導体および小分子結晶化調整剤からなってもよい。他の配置において、1つ以上のポリマーが組成物に存在してもよい。
ポリマー
存在する場合、ポリマーは、非伝導性および半導体性ポリマーを含むいずれかの可溶性ポリマーであってもよい。
例示的な非伝導性ポリマーとしては、ポリスチレンおよびポリアクリレート、例えばPMMAが挙げられる。
好ましい半導体性ポリマーは、互いに共役した繰り返し単位を含むポリマー主鎖を有する。
共役ポリマーの例示的な繰り返し単位としては、(ヘテロ)アリーレン繰り返し単位、(ヘテロ)アリーレンビニレン繰り返し単位および(ヘテロ)アリールアミン繰り返し単位が挙げられる。
例示的な(ヘテロ)アリールアミン繰り返し単位としては、式(XI)の繰り返し単位が挙げられる:
Figure 2014533433
式中、ArおよびArは、各出現において、独立に、置換または非置換アリールまたはヘテロアリール基から選択され、nは1以上であり、好ましくは1または2であり、Rは各出現において、Hまたは置換基、好ましくは置換基であり、xおよびyはそれぞれ独立に1、2または3である。
例示的な基Rとしては、アルキルおよびアリール、例えばフェニルである。
Rがアリールである場合のAr、ArおよびRのいずれかは、独立に、1つ以上の置換基で置換されてもよい。好ましい置換基は以下からなる基Rから選択される:
アルキル(1つ以上の非隣接C原子は、O、S、置換されたN、C=Oおよび−COO−で置き換えられてもよく、アルキル基の1つ以上のH原子は、Fあるいは1つ以上の基Rで置換されたまたは非置換のアリールまたはヘテロアリールで置き換えられてもよい)
1つ以上の基Rで置換されたまたは非置換のアリールまたはヘテロアリール。
NR 、OR、SR
フッ素、ニトロおよびシアノ;
ここで、各Rは、独立に、1つ以上の非隣接C原子がO、S、置換されたN、C=O、および−COO−で置き換えられてもよいアルキルであり、アルキル基の1つ以上のH原子は、Fで置き換えられてもよく、各Rは、独立に、1つ以上のアルキル基で置換されたまたは非置換のアルキルおよびアリールまたはヘテロアリールからなる群から選択される。
好ましくは、x、yおよびnはすべて1である。
好ましくは、Ar、ArおよびRはそれぞれ、フェニルであり、それぞれ独立に、1つ以上のC1−20アルキル基で置換されるまたは非置換である。1つの好ましい配置において、ArおよびArは、非置換のフェニルであり、Rは、1つ以上のC1−20アルキル基で置換されたフェニルである。
例示的なアリーレン繰り返し単位としては、フェニレン、フルオレン、およびインデノフルオレン繰り返し単位が挙げられ、これらのそれぞれは1つ以上の置換基で置換されてもよい。
例示的なフルオレン繰り返し単位としては、式(XII)の繰り返し単位が挙げられる:
Figure 2014533433
式中、同じまたは異なっていてもよい2つの基Rはそれぞれ、Hまたは置換基であり、2つの基Rは、連結して環を形成してもよい。
各Rは、水素;置換または非置換アリールまたはヘテロアリール、好ましくは置換または非置換フェニル;および置換または非置換アルキル(ここでアルキル基の1つ以上の非隣接C原子は、O、S、置換されたN、C=Oおよび−COO−で置き換えられてもよい)からなる群から選択されてもよい。
が、アルキルを含む場合、アルキル基の任意の置換基としては、F、シアノ、ニトロ、ならびに1つ以上の基Rで置換されたまたは非置換のアリールまたはヘテロアリール(ここでRは、上述される通りである)が挙げられる。
がアリールまたはヘテロアリールを含む場合、各アリールまたはヘテロアリール基は、独立に置換されてもよい。アリールまたはヘテロアリール基のために好ましい任意の置換基としては、C1−20アルキルが挙げられる。
置換基R以外のフルオレン単位のための任意の置換基は、好ましくは、アルキル(ここで1つ以上の非隣接C原子は、O、S、置換されたN、C=Oおよび−COO−で置換されてもよい);置換または非置換アリール、例えば1つ以上のアルキル基で置換されたまたは非置換のフェニル;置換または非置換ヘテロアリール;フッ素,シアノおよびニトロからなる群から選択される。
存在する場合、式(XII)の繰り返し単位の置換されたNは、独立に各出現において、式(XI)を参照して記載される通りのNRであってもよい。
1つの好ましい配置において、1つまたは両方の場合におけるRは、置換または非置換C1−20アルキルまたは置換または非置換アリール基、特に1つ以上のC1−20アルキル基で置換されたフェニルから選択される。
1つの好ましい実施形態において、ポリマーは、式(XI)の繰り返し単位および式(XII)の繰り返し単位の1:1コポリマーである。
溶媒
小分子有機半導体、小分子結晶化調整剤および(存在する場合は)ポリマーの溶解のための例示的な溶媒としては、ベンゼンまたは縮合ベンゼンが挙げられ、これらのそれぞれは、1つ以上の置換基で置換されてもよい。縮合ベンゼンは、ベンゼンに縮合した飽和環および不飽和環を有する化合物、例えばテトラリン(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン)およびインダン(2,3−ジヒドロインデン)を含む。
ベンゼンまたは縮合ベンゼンのための1つ以上の置換基は、アルキルおよびアルコキシ置換基からなる群から選択されてもよく、C1−10アルキルおよびC1−10アルコキシ置換基であってもよく、好ましくはC1−5アルキルおよびC1−5アルコキシであってもよい。例示的な溶媒としては、キシレン;1つ以上のC1−5アルキル基で置換されたアニソール;メチルナフタレン;メトキシナフタレンが挙げられる。
溶媒は、60〜240℃の範囲に沸点を有していてもよい。本発明の組成物における小分子結晶化調整剤の存在に由来する有機半導体層フィルムの改善された均一性は、溶媒を迅速に蒸発させる必要がないことを意味する。従って、組成物は、少なくとも100℃の沸点を有する溶媒を含んでいてもよい。
溶液加工処理
有機半導体フィルムを形成するために本発明の組成物を堆積させるために好適な方法としては、コーティング方法(ここで表面全体が、無差別にコーティングされる)、および印刷プロセス(ここで組成物は、表面の全てではないが、一部において選択的に堆積される)が挙げられる。
例示的なコーティングプロセスとしては、スピンコーティング、浸漬コーティング、スロットダイコーティングおよびドクターブレードコーティングが挙げられる。
例示的な印刷プロセスとしては、インクジェット印刷、フレキソ印刷およびグラビア印刷が挙げられる。
堆積の後、溶媒は、周囲条件で蒸発させてもよい。あるいは、溶媒は、高温、例えば少なくとも50℃および/または減圧下で蒸発させてもよい。
ソース、ドレインおよびゲート電極
ソース、ドレインおよびゲート電極は、広範囲の伝導性材料、例えば金属(例えば金)、金属合金、金属化合物(例えばインジウムスズオキシド)または伝導性ポリマーから選択できる。
ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極の厚さは、原子間力顕微鏡(AFM)によって測定される場合、5〜200nmの領域であってもよい。
ゲート絶縁層
ゲート絶縁層は、高い抵抗率を有する絶縁材料から選択される誘電体材料を含む。ゲート誘電体の誘電率kは、通常、約2〜3であるが、高いk値を有する材料は、OTFTに関して得ることができるキャパシタンスがkに正比例し、ドレイン電流はキャパシタンスに正比例するので、望ましい。故に、低い作動電圧で、高いドレイン電流を得るために、チャネル領域において薄い誘電体層を有するOTFTが好ましい。絶縁層の厚さは、好ましくは2マイクロメートル未満、より好ましくは500nm未満である。
ゲート誘電体材料は、有機または無機であってもよい。好ましい無機材料としては、SiO、Si、酸窒化ケイ素およびスピンオンガラス(SOG)が挙げられる。有機誘電体材料としては、フッ素化ポリマー、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロシクロオキシ脂肪族ポリマー(CYTOP)、ペルフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)、フッ素化エチレン−プロピレン(FEP)、ポリエチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリビニルフルオライド(PVF)、ポリエチレンクロロトリフルオロエチレン(ECTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ペルフルオロエラストマー(FFKM)、例えばKalrez(RTM)またはTecnoflon(RTM)、フルオロエラストマー、例えばViton(RTM)、ペルフルオロポリエーテル(PFPE)およびテトラフルオロエチレンのポリマー、ヘキサフルオロプロピレンおよびビニリデンフルオライド(THV)が挙げられる。
非フッ素化有機ポリマー絶縁材材料がまた使用されてもよく、それらとしては、ポリマー、例えばポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン、ポリビニルフェノール、アクリレート、例えばポリメチルメタクリレート(PMMA)およびベンゾシクロブタン(BCBs)(Dow Corningから入手可能)が挙げられる。絶縁層は、材料のブレンドから形成されてもよい。多層構造は、単一絶縁層の代わりに使用されてもよい。
ゲート誘電体材料は、真空下での熱蒸発または当該技術分野において既知のような積層技術によって堆積されてもよい。あるいは、誘電体材料は、例えばスピンコーティングまたはインクジェット印刷技術および上記で議論された他の溶液堆積技術を用いて溶液から堆積されてもよい。
誘電体材料が溶液から有機半導体層上に堆積される場合、有機半導体層の溶解をもたらすべきではない。同様に、誘電体材料は、有機半導体層が溶液からその上に堆積される場合に、溶解されるべきではない。こうした溶解を回避するための技術としては、直交溶媒の使用、すなわち下層を溶解しない最上層の堆積のための溶媒の使用;および下層の架橋が挙げられる。
さらなる層
例えば接触抵抗を低下させ、接着を促進するために、他の層がデバイスアーキテクチャに含まれていてもよい。
チャネル領域(すなわち、ソース電極とドレイン電極との間の領域)の表面は、結合性基および有機基を含む材料を含む単層を備えていてもよい。こうした単層のための例示的な材料としては、シラン、クロロ−またはアルコキシ−シラン、例えばC1−20アルキル、フェニルおよびフェニル−C1−20アルキルから選択されるヒドロカルビル器で置換されたトリクロロシランが挙げられる。
ソース電極およびドレイン電極は、例えば界面ソース−ドレイン電極/有機半導体層において接触抵抗を低下するための表面改質処理に供されてもよい。表面改質処理は、ソース電極およびドレイン電極の仕事関数の変更をもたらし得る。
ソース電極およびドレイン電極は、有機半導体層と接触したソース電極およびドレイン電極表面の少なくとも一部を被覆する表面改質化合物と共に提供されてもよい。表面改質化合物は、有機半導体と電極との間の接触抵抗を低減できる。例示的な表面改質化合物は、非共役有機基、例えばアルキル基、および/または共役有機基、例えばフッ素化ベンゼン、例えばペンタフェニルベンゼン、および有機半導体をドーピングできる有機化合物を有していてもよい。例示的なドーパントとしては、電荷中性ドーパント、例えば置換または非置換テトラシアノキノジメタン(TCNQ)が挙げられる。例示的な置換されたTCNQは、テトラフルオロテトラシアノキノジメタン(F4TCNQ)である。
電子不足表面改質化合物、例えばモノまたはポリフッ素化芳香族は、電子リッチ有機半導体、例えば1つ以上のチオフェン層を含む有機半導体と共に使用するのに特に好適な場合がある。
表面改質化合物は、ソース電極およびドレイン電極の表面に結合するために結合性基を含んでいてもよい。例示的な結合性基は、チオールであり、これは金のような金属に結合するのに好適である。
表面改質化合物は、ソース電極およびドレイン電極の表面において自己集合単層を形成してもよい。
ソース電極およびドレイン電極の表面は、ソース電極およびドレイン電極の改質された無機表面を提供するために改質されてもよい。例えば、金属酸化物は、金属酸化物層の堆積または金属ソース電極およびドレイン電極の表面の酸化によって、ソース電極およびドレイン電極において提供されてもよい。
ソース電極およびドレイン電極の表面が、少なくとも部分的に被覆される場合、有機半導体層は、ソース電極およびドレイン電極の材料と直接接触しなくてもよいが、ソース電極およびドレイン電極と電気的に接触していることを理解する。
チャネル領域の表面を改質するための材料は、チャネル領域に選択的に結合してもよく、こうして材料を、チャネルならびにソース電極およびドレイン電極上にわたって適用してもよく、ソース電極およびドレイン電極にわたって堆積される材料は、好適な溶媒で洗浄することによって除去されてもよい。
同様に、ソース電極およびドレイン電極の表面を改質するための材料は、選択的に、ソース電極およびドレイン電極に結合させてもよく、こうして材料を、チャネルならびにソース電極およびドレイン電極にわたって適用してもよく、チャネル上に堆積された材料を、好適な溶媒による洗浄によって除去してもよい。
組成物実施例
以下に例示されるポリマー1、小分子有機半導体1および小分子結晶化調整剤1を、異なる有機半導体:結晶化調整剤比においてオルトキシレン中に溶解し、組成物実施例1、2および3を得た。
組成物濃度は、1mlの溶媒あたり12mgの固体であった。
Figure 2014533433
Figure 2014533433
デバイス実施例1
ソースおよびドレイン電極は、フォトレジスト層をパターニングし、5nmの接着剤クロム層および40nmの金層を熱蒸発させることによって、ガラス基板上に形成した。Cr/Au二層をフォトレジスト層を除去することによって形成し、10ミクロンのチャネル長さを規定するソース電極およびドレイン電極を得た。ソースおよびドレイン電極の表面を、酸素プラズマを用いて洗浄し、残りのフォトレジストを除去した。
ソースおよびドレイン電極を保持する基板は、イソプロパノール中のペンタフルオロベンゼンチオールの50mMの溶液中に2分間フラッドし、ソース電極およびドレイン電極の表面に自己集合単層を形成させた。スピンコーター上で基板をスピンさせ、次いでそれをイソプロパノールですすぐことによって溶液を除去した。これらの工程はすべて、空気中で行った。次いでサンプルを乾燥窒素環境に移し、60℃で10分間ベークして、サンプルが脱水するのを確実にした。
組成物実施例1を、スピンコーティング、続く溶媒の蒸発により、ソース電極およびドレイン電極ならびにチャネル領域上に堆積させ、80nm厚さの有機半導体層を形成した。350nm厚さのPTFE誘電体層を、スピンコーティングによって有機半導体層上に堆積させ、250nmのゲート電極を、熱蒸発によって、ゲート誘電体層上に形成させた。
デバイス実施例2および3
デバイス実施例2および3は、組成物実施例2および3をそれぞれスピンコーティングによって有機半導体層を形成した以外は、デバイス実施例1に記載される通りに形成した。
比較デバイス1
比較のために、デバイスを、比較組成物を有機半導体層の形成のために使用した以外、デバイス実施例1に記載される通りに調製した。
5、20、30、50および100ミクロンのチャネル長さを有するさらなるデバイスを、組成物実施例1、2および3および比較組成物を用いて形成した。多数のデバイスを、チャネル長さおよび組成物のそれぞれの組み合わせのために製造した。
平均ピーク飽和移動度を、チャネル長さおよび組成物のそれぞれの組み合わせに関して計算した。有機薄膜トランジスタの移動度は、ゲート−バイアス依存パラメータである。故に、各デバイスのピーク飽和移動度は、−40Vの最大印加ゲートバイアス(ソースコンタクトに関して)にて計算された最大移動度である。
図3に示されるように、それぞれの例示的なデバイスは、対応する比較デバイスよりも高い平均ピーク飽和移動度を有する。
図4において比較デバイス1のAFM画像を参照して、小分子有機半導体の大きい結晶が視覚可能であり、結晶は、ソース電極およびドレイン電極を中心とする。
図6を参照して、比較デバイスにおける有機半導体層のAおよびBを通ってソース電極およびドレイン電極およびチャネルに延びる断面は、ソース電極およびドレイン電極上のエリアのピークを示し、ここで小分子有機半導体の結晶が集中しており、相当な割合の小分子有機半導体結晶が、ソース電極およびドレイン電極の側部方向ではなく、垂直方向に成長することを示す。いかなる理論にも束縛されないが、比較デバイスの相対的に低い移動度は、側部の結晶成長よりも、少なくとも部分的には垂直の結晶成長に起因していると考えられる。
いかなる理論にも束縛されないが、ソース電極およびドレイン電極の改質のために使用される材料(この場合はペンタフルオロベンゼンチオール)は、核形成部位として作用し、この部位において小分子有機半導体は、優位に核形成し、結果としてソース電極およびドレイン電極を中心とする溶媒蒸発中の核形成および結晶成長をもたらすと考えられる。
結果として、チャネル領域の有機半導体の濃度は低く、移動度は相対的に劣る。
本実施例において、ソース電極およびドレイン電極を改質するために使用される材料は、ソース電極およびドレイン電極のペンタフルオロフェニル基に向かう小分子有機半導体の求引により、優位な核形成部位を提供すると考えられるが、この効果は、例えば他の材料または表面特徴が優位な核形成部位を提供する場合、電極改質材料の不存在下でも観察され得ると考えられる。
ここで図5を参照して、デバイス実施例の有機半導体層の小分子有機半導体結晶は、図4の比較デバイスの有機半導体層の場合に比べてより均一に分配されている。いかなる理論にも束縛されないが、小分子結晶化調整剤の存在により、有機半導体層における均一な結晶成長を促進し、チャネル内に相対的に低い移動度の領域を形成するリスクを低減する、より均質に分配された結晶が得られると考えられる。
図7を参照して、本発明の実施形態に従うデバイスにおけるソース電極およびドレイン電極ならびにチャネルにわたって延びる有機半導体層のAおよびBを通る断面は、比較デバイスよりも相当大きな有機半導体層の厚さ均質性を示し;高さプロファイルにおける高さの主要な変化は、ソース電極およびドレイン電極ならびにチャネルの境界にある。
本発明を、特定の例示的な実施形態により記載したが、本明細書に開示される特徴の種々の改質、変更および/または組み合わせが、以下の特許請求の範囲に示されるような本発明の範囲から逸脱しないことが当業者に明らかであることが理解される。

Claims (37)

  1. 少なくとも1つの溶媒、第1の小分子有機半導体および小分子結晶化調整剤を含む組成物。
  2. 前記組成物がさらにポリマーを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記ポリマーが、少なくとも部分的に共役したポリマーである、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記ポリマーが式(XI)の繰り返し単位を含む、請求項3に記載の組成物:
    Figure 2014533433
    式中、ArおよびArは、各出現において独立に、置換または非置換アリールまたはヘテロアリール基から選択され、nは1以上であり、好ましくは1または2であり、Rは各出現において、Hまたは置換基であり、好ましくは置換基であり、xおよびyはそれぞれ独立に1、2または3である。
  5. 前記ポリマーが式(XII)の繰り返し単位を含む、請求項3または4に記載の組成物:
    Figure 2014533433
    式中、2つの基Rは、同一または異なっていてもよく、それぞれHまたは置換基であり、式中2つのRは、連結して環を形成してもよい。
  6. 前記ポリマー:(第1の小分子有機半導体+小分子結晶化調整剤)重量比が、少なくとも1:10、少なくとも1:6、少なくとも1:4、少なくとも1:2、少なくとも1:1、少なくとも2:1、少なくとも3:1であってもよい、請求項2から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記第1の小分子有機半導体が、少なくとも3つの縮合環のコア基を含む化合物であり、ここで前記各縮合環は、独立に、芳香族またはヘテロ芳香族環であり、ここで前記コア基は、少なくとも1つの置換基で置換される、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記第1の小分子有機半導体が、式(I)から(V)の化合物から選択される、請求項7に記載の組成物:
    Figure 2014533433
    Figure 2014533433
    式中、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、ArおよびArは、それぞれ独立に、単環式芳香族環および単環式ヘテロ芳香族環からなる群から選択され、Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、ArおよびArの少なくとも1つは、少なくとも1つの置換基Xで置換され、この置換基は、各出現において、同一または異なっていてもよく、1〜20個の炭素原子を有する非置換または置換の直鎖、分岐または環状アルキル基、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、非置換または1〜8個の炭素原子を有する1若しくは2つのアルキル基(そのそれぞれは、同一または異なっていてもよい)で置換されてもよいアミノ基、アミド基、非置換または1〜8個の炭素原子を有する1、2若しくは3つのアルキル基で置換されてもよいシリル基、非置換または1〜8個の炭素原子を有する1、2若しくは3つのアルキル基および2〜12個の炭素原子を有するアルケニル基で置換されてもよいシリルエチニル基からなる群から選択され、式中、Ar、ArおよびArはそれぞれ、1つ以上のさらなる単環式芳香族またはヘテロ芳香族環に縮合していてもよい。
  9. Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、ArおよびArの少なくとも1つが、1〜3個の硫黄原子、酸素原子、セレニウム原子および/または窒素原子を含有する5員から7員のヘテロアリール基を含む、請求項8に記載の組成物。
  10. Ar、Ar、Ar、Ar、Ar、ArおよびArのそれぞれが、独立に、フェニルおよびチオフェンから選択され、ここでAr、Ar、Ar、Ar、Ar、ArおよびArの少なくとも1つは、チオフェンである、請求項9に記載の組成物。
  11. 前記第1の小分子有機半導体が式(X)を有する、請求項10に記載の組成物:
    Figure 2014533433
    式中、Aは、フェニル基またはチオフェン基であり、このフェニル基またはチオフェン基は、フェニル基またはチオフェン基と縮合してもよく、これらはフェニル基、チオフェン基およびベンゾチオフェン基から選択される基と縮合でき、このフェニル,チオフェンおよびベンゾチオフェン基のいずれかは、非置換または式X11の少なくとも1つの基で置換されてもよく;各基X11は、同一または異なっていてもよく、請求項8に記載の置換基X、好ましくは式C2n+1の基から選択され、式中、nは1〜20の整数である。
  12. 第1の小分子有機半導体のコアが、少なくとも3つの縮合ベンゼン環から形成されるヒドロカルビル基である、請求項7または8に記載の組成物。
  13. 前記第1の小分子有機半導体が、1つ以上のトリ(C1−10アルキル)シリルエチニル置換基で置換されたペンタセンである、請求項12に記載の組成物。
  14. 前記小分子結晶化調整剤は、第2の小分子有機半導体である、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 前記小分子結晶化調整剤が、請求項7から13のいずれか一項に記載の化合物から選択され、第1の小分子有機半導体とは異なる、請求項14に記載の組成物。
  16. 前記小分子結晶化調整剤が、第1の小分子有機半導体と同じコアを有する化合物であり、ここで小分子結晶化調整剤の少なくとも1つの置換基、置換基位置および置換基の数は、第1の小分子有機半導体の少なくとも1つの置換基、置換基位置および置換基の数とは異なる、請求項14または15に記載の組成物。
  17. 前記第1の小分子有機半導体:小分子結晶化調整剤重量比は、少なくとも2:1であり、少なくとも5:1であってもよい、請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物。
  18. 前記少なくとも1つの溶媒が、アルキルおよびアルコキシ置換基から選択される1つ以上の置換基で置換されたベンゼンまたは縮合ベンゼンである、請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物。
  19. その間にチャネル領域を規定するソース電極およびドレイン電極;前記チャネル領域を横断して延び、前記ソース電極およびドレイン電極と電気的に接触した状態の有機半導体層;ゲート電極;ならびに前記ゲート電極と有機半導体層および前記ソース電極およびドレイン電極との間のゲート誘電体を含む有機薄膜トランジスタを形成する方法であって、この方法が、請求項1から18のいずれか一項に記載の組成物を堆積し、少なくとも1つの溶媒を蒸発させることによって、有機薄膜トランジスタの有機半導体層を形成する工程を含む、方法。
  20. 前記組成物の堆積の前に、前記ソース電極およびドレイン電極の表面の少なくとも一部を改質する工程を含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記改質工程が、有機材料を、ソース電極およびドレイン電極の表面の少なくとも一部に結合させることを含む、請求項20に記載の方法。
  22. 前記有機材料が、式(XIII)を有する、請求項21に記載の方法:
    Bind−(Sp)z−Org
    (XIII)
    式中、Bindは、結合性基を表し、Spはスペーサー基を表し、アルキル基またはアリール基であってもよく;zは0または1であり;Orgは有機基である。
  23. Orgは、共役基であり、1つ以上のフッ素原子で置換されたベンゼンであってもよい、請求項22に記載の方法。
  24. Bindはチオールである、請求項22または23に記載の方法。
  25. zは0である、請求項22から24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記組成物の堆積の前に、前記チャネル領域の表面にシランを結合させる工程を含む、請求項19から25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記有機半導体層の厚さは、100nm以下の層において最も薄い部分と最も厚い部分との間で変動する厚さを有する、請求項19から26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記有機半導体層の厚さは、100nmを超えない、請求項27に記載の方法。
  29. 前記有機薄膜トランジスタが、トップゲート有機薄膜トランジスタである、請求項19から28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 前記有機薄膜トランジスタは、ボトムゲート有機薄膜トランジスタである、請求項19から28のいずれか一項に記載の方法。
  31. その間にチャネル領域を規定するソース電極およびドレイン電極;チャネル領域を横断して延び、ソース電極およびドレイン電極と電気的に接触した状態の有機半導体層;ゲート電極;ならびにゲート電極と有機半導体層および前記ソース電極およびドレイン電極との間のゲート誘電体を含む有機薄膜トランジスタであって、前記有機半導体層は、第1の小分子有機半導体および小分子結晶化調整剤を含む、有機薄膜トランジスタ。
  32. 前記有機半導体層がさらに、ポリマーを、請求項2から6のいずれか一項に記載のポリマーを含んでいてもよい、請求項31に記載の有機薄膜トランジスタ。
  33. 前記第1の小分子有機半導体が、請求項7から13のいずれか一項で定義された通りである、請求項31又は32に記載の有機薄膜トランジスタ。
  34. 前記小分子結晶化調整剤が、請求項14から16のいずれか一項で定義された通りである、請求項31から33に記載のいずれか一項に記載の有機薄膜トランジスタ。
  35. 前記有機材料が、ソース電極およびドレイン電極の表面の少なくとも一部に結合する、請求項31から34のいずれか一項に記載の有機薄膜トランジスタ。
  36. 前記有機材料が、請求項22から25のいずれか一項に記載の通りである、請求項31から35のいずれか一項に記載の有機薄膜トランジスタ。
  37. シランが、前記チャネル領域の表面に結合する、請求項31から36のいずれか一項に記載の有機薄膜トランジスタ。
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