JP2014532531A - 電子衝撃を使用する物品処理プラント - Google Patents

Abstract

放射線で物品を処理するための設備において、構造（１）を含み、該構造の上には、それぞれ遮蔽型筐体（６）の入口（４）および出口（５）に面して配置された入口スターホイール（２）と出口スターホイール（３）とが枢動可能に取付けられており、筐体（６）内には少なくとも１つの枢動式処理スターホイール（７）とこの処理スターホイールの近傍にある少なくとも１つの電子エミッタ（８）が取付けられている。設備には、それぞれ入口および出口に面して遮蔽型筐体の内側に延在する線形入口コンベヤ（９）と線形出口コンベヤ（１０）とが含まれ、線形コンベアは各々、バッフルを形成する遮蔽型壁（１２、１４）を取り囲むそれぞれの輸送装置（１１、１３）を含んでいる。

Description

本発明は、放射線、より詳細には電子衝撃により物品を処理するための設備に関する。

容器を電子衝撃に付すことにより減菌することは公知である。
電子衝撃は、オペレータが排除されているゾーン内にＸ線を閉じ込めるための遮蔽型筐体内で実施される。
この目的で、電子衝撃により容器を処理するための設備は、上に枢動する形で取付けられそれぞれ遮蔽型筐体の入口および出口に面して配置されている入口スターホイールと出口スターホイールとを有する構造を含み、筐体内には枢動式処理スターホイールとこの処理スターホイールの近傍にある１つ以上の電子エミッタが取付けられている。スターホイールには、容器が入口から出口に向かって１つのスターホイールから別のスターホイールまで移行するような形で容器を保持するための把持手段が備えられている。

エミッタにより発出されたＸ線のエネルギーを減衰させるため、そしてこれらのＸ線が遮蔽型筐体から離れるのを防ぐために、遮蔽型筐体の入口および出口に向かうバッフルとして配置される遮蔽型内部隔壁を筐体の内側に設置することが公知である。「バッフル」配置とは、エミッタから入口または出口までのＸ線の直接的経路をことごとく防止するような内部隔壁の配置を意味する。したがって、容器に向かってエミッタが発出するＸ線は、それらが遮蔽型筐体の入口または出口に達する前にそのエネルギーの大部分を確実に失なってしまうのに充分なだけの回数、遮蔽型筐体の壁および遮蔽型内部隔壁に当って反射される。

内部隔壁を設置するためには、処理スターホイールが入口スターホイールおよび出口スターホイールから遠隔して存在することが必要であり、こうして、第１に処理スターホイールに接し、そして第２にそれぞれ入口または出口を通って入口または出口スターホイールと接するように遮蔽型筐体の内側に取付けられる２つの内部スターホイールを備えることが必要になる。

このような設備内ではオペレータの保護は高い安全性で提供されるが、これらの設備には、筐体から漏出する上でＸ線が走行すべき経路の長さひいては放射線が漏出するのを防ぐ筐体の能力に対して直接影響を及ぼす寸法を有する中間スターホイールが存在することを理由として非常に嵩高いものとなるという欠点がある。

本発明の目的は、設備のサイズを制限しながら放射線で物品を処理するための設備の近傍で作業するオペレータを保護するための手段を提供することにある。

この目的で、本発明は、電子衝撃放射線で物品を処理するための設備において、上に枢動する形で取付けられそれぞれ遮蔽型筐体の入口および出口に面して配置された入口スターホイールと出口スターホイールとを有する構造を含み、筐体内には少なくとも１つの枢動式処理スターホイールとこの処理スターホイールの近傍にある少なくとも１つの電子エミッタが取付けられており、スターホイールには、物品把持手段が備えられ、遮蔽型筐体が、バッフルとして配置された遮蔽型内部隔壁を有している設備を提供している。設備は、それぞれ入口または出口に面して遮蔽型筐体の内側に延在する少なくとも１つの線形コンベヤを含み、線形コンベヤは、バッフルを形成するために輸送装置の長手方向に延在する遮蔽型壁のまわりに細長いリングとして延在する輸送装置を有する。

したがって、線形コンベアの遮蔽型壁は、設備の長手方向サイズを増大させることなく放射線に対する堰を形成する。放射線に対してこの堰を補強するためには、遮蔽型壁を延長するだけで充分であり、これは、設備の入口と出口の間の距離を増大させることなく行なうことができる。線形コンベヤを使用することによって同様に、設備の配置の融通性も大きくなり、こうして、生産ライン内への組込みがより容易になる。

好ましくは設備は、それぞれ入口および出口に面して遮蔽型筐体の内側に延在する線形入口コンベヤと線形出口コンベヤとを含み、線形コンベアの各々は、それぞれ入口のバッフルおよび出口のバッフルを形成するために輸送装置の長手方向に延在する遮蔽型壁を取り囲む輸送装置を含んでいる。

本発明の他の特徴および利点は、本発明の特定の非限定的な実施形態についての以下の記述を読むことによって明らかになる。
唯一の添付図面の参照が指示される。

本発明に係る設備の図である。

図を参照すると、この例における本発明に係る処理設備は、容器を電子衝撃に付すことにより減菌するように配置されている。
本発明の設備は、生産ライン内で、例えば容器をブロー成形するためのステーションの下流側に、そして前記容器を充填するためのステーションの上流側に組込まれるように設計されている。

設備は、上に枢動する形で取付けられ容器のネックをつかむためのクランプなどの容器把持手段が各々備えられた入口スターホイール２と出口スターホイール３を有する構造１を含んでいる。このようなスターホイールはそれ自体公知であり、したがって本明細書ではさらに詳述しない。

入口および出口スターホイール２および３は、処理スターホイールまたはプラットフォーム７が内部に枢動する形で取付けられている遮蔽型筐体６の入口４および出口５にそれぞれ面して配置されている。処理スターホイール７には、容器をネックで保持するためのクランプなどの容器−把持手段が設けられ、また、クランプに対面するようにエミッタが配設されている。クランプおよびクランプに関連して配設されたエミッタは垂直方向に、相対的に移動可能にされており、クランプに支持されている容器にエミッタが挿入され容器の内面に放射線が照射される。このような処理スターホイール７はそれ自体公知であり、したがって、本明細書ではさらに詳述しない。遮蔽型筐体６内で処理スターホイール７の周囲近傍に静止エミッタ８も取付けられており、こうして、処理スターホイール７が回転している間に静止エミッタ８を通過して移動する容器に向かって電子ビームが発出される。

線形入口コンベヤ９および線形出口コンベヤ１０は、それぞれ入口スターホイール２および出口スターホイール３に接するように入口４および出口５に面して遮蔽型筐体６の内側に延在している。
線形入口コンベヤ９は、実質的に入口４に面して遮蔽型壁１２のまわりに細長いリングとして延在する輸送装置１１を有する。
線形出口コンベヤ１０は、実質的に出口５に面して遮蔽型壁１４のまわりに細長いリングとして延在する輸送装置１３を有する。

輸送装置１１および１３には、それ自体公知であり容器を入口スターホイール２から線形入口コンベヤ９までおよび線形出口コンベヤ１０から出口スターホイール３まで移送するのに役立つ容器支持手段が備えられている。

遮蔽型壁１２および１４は、それぞれに入口４および出口５の（対応する線形コンベアの長手方向の寸法に対し平行に測定した）幅よりも大きい（対応する線形コンベアの長手方向の寸法に対し平行に測定した）長さを有している。こうして、遮蔽型壁１２、１４は、遮蔽型筐体６の入口４および出口５でそれぞれのバッフルを形成する。

中間スターホイール１５および１６は、遮蔽型筐体６の内側に枢動する形で取付けられている。中間スターホイール１５は、処理スターホイール７と線形入口コンベヤ９の間に取付けられて、それらの両方に接するようになっている。中間スターホイール１５および１６はそれ自体公知であり、容器をネックで保持するためのクランプなどの容器把持手段を備えている。中間スターホイール１５の周囲近くには静止エミッタ８も取付けられている。

線形コンベア９、１０の各々が、それに隣接するスターホイールと接する接触点は、接触点のいずれか側に延在する輸送装置の長さも互いに同一になるような形で、輸送装置１１および１３の長辺上に位置設定されている。一変形形態では、これらの長さは異なるものであり得る。

遮蔽型筐体６は、バッフルとして配置された遮蔽型内部隔壁１７を有する。内部隔壁１７は、容器を線形入口コンベヤ９から中間スターホイール１５へ、中間スターホイール１５から処理スターホイール７へ、処理スターホイール７から中間スターホイール１６へ、そして中間スターホイール１６から線形出口コンベヤ１０へ通過させるのにちょうど充分である寸法の開口部が内部隔壁に残されている接触ゾーン内を除いて、スターホイールと線形コンベアが内部隔壁１７によって互いから分離されるような形で、遮蔽型筐体６の壁から延在している。

「遮蔽型」という用語は、壁または隔壁が電子およびＸ線を通さないものであることを意味するように使用される。したがって、遮蔽型隔壁の壁は、ステンレス鋼のシートで被覆された鉛の層を含む。

当然のことながら、本発明は、記述された実施形態に限定されず、クレームにより規定されている本発明の範囲内に入るあらゆる変形形態を網羅する。
詳細には、設備は、線形コンベアが処理スターホイールに接して延在している状態で、いかなる中間スターホイールも有する必要がない。

設備は、他の数の中間スターホイールまたは処理スターホイールを有していてよい。
設備は、処理スターホイール上に搭載されたエミッタと複数の静止エミッタ、１つまたは複数の静止エミッタのみ、あるいは処理スターホイール上に搭載された複数のエミッタのみを有していてもよい。
スターホイールは、特に容器の把持方法に関して、記述されたものと別の構造を有していてもよい。

本発明は、容器以外の物品および／または他のタイプの放射線に適用されてよい。

Claims (4)

1. 放射線で物品を処理するための設備であって、
   構造（１）を含み、該構造の上には、それぞれ遮蔽型筐体（６）の入口（４）および出口（５）に面して配置された入口スターホイール（２）と出口スターホイール（３）とが枢動可能に取付けられており、
   前記筐体（６）内には少なくとも１つの枢動式処理スターホイール（７）と該処理スターホイールの近傍にある少なくとも１つの電子エミッタ（８）が取付けられており、
   前記各スターホイールには、物品把持手段が備えられており、
   前記遮蔽型筐体が、バッフルとして配置された遮蔽型内部隔壁（１７）を有している、
   設備において、
   前記入口または前記出口に面して前記遮蔽型筐体の内側に延在する少なくとも１つの線形入口コンベヤ（９、１０）を含み、
   前記線形コンベヤが、輸送装置（１１、１３）であって、前記バッフルを形成するために該輸送装置の長手方向に延在する遮蔽型壁（１２、１４）のまわりに細長いリングとして延在する輸送装置（１１、１３）を有する、
   ことを特徴とする設備。
2. それぞれ前記入口および前記出口に面して前記遮蔽型筐体の内側に延在する線形入口コンベヤ（９）と線形出口コンベヤ（１０）とを含み、
   該線形コンベアの各々が、それぞれ前記入口のバッフルおよび前記出口のバッフルを形成するために輸送装置の長手方向に延在する遮蔽型壁（１２、１４）を取り囲む輸送装置（１１、１３）を含む、
   ことを特徴とする請求項１に記載の設備。
3. 少なくとも１つの中間スターホイール（１５）が、前記遮蔽型筐体（６）の内側で前記処理スターホイール（７）と前記線形コンベア（９、１０）との間に取付けられている、
   ことを特徴とする請求項１に記載の設備。
4. 前記遮蔽型内部隔壁（１７）が、物品を通過させるための開口部を残しながら、前記線形コンベアから前記処理スターホイールを分離している、ことを特徴とする請求項１に記載の設備。

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