JP2014532494A - 単位用量の薬を保管するためのチューブ、チューブに注入し、チューブを用いてキャビネットに分配するための方法および装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、単位用量の薬を保管するためのチューブに関するものである。このチューブは、２つの開口端を有する伸長外筒（１０）と、外筒（１０）内部の内部構造と、引張手段とを備えている。内部構造は２つの対向する対称壁（１２）を備えており、これらの壁は、壁（１２）と対向するチャネル内への単位用量の薬を含有するブリスターパックの挿入および固定が可能なように、その端部で接続し、それらの内面は肋骨で補強される。引張手段は、外筒（１０）内に内部構造を挿入し、かつ外筒からそれを引き出すための手段である。本発明は、単位用量の薬をチューブに注入するための装置および方法、ならびに保管チューブから単位用量の薬を分配するためのキャビネットにも関する。【選択図】図１Ａ

Description

本発明は、一般的に、単位用量における薬剤の保管および配分システムの分野に関するものである。

薬剤の保管および配分の分野で広く認識されている問題に、処方する服用量と、それらの従来のパッケージによって提供される服用量との不一致がある。多くの場合では、薬剤は、所与の投与回数を包含する保護ケースにパッケージされて提供される。この数は、患者が所与の治療のために受け入れるべき投与回数をしばしば超過する。この結果、余った服用量の薬剤は、多くの場合に、患者の自宅で使用されずに期限が切れるか、（多くの場合では環境汚染の重要な焦点に関してふさわしくない方法で）破棄される。

この問題を解決するために、１９４０年代には既に、単位用量の薬物の配分システムを開発するアイデアが米国において提案され、特に病院で利用されていた。これらのシステムには、薬剤の使用を最適化するための、病院内で従うべき一連のガイドラインおよび手順が存在する。これは、大抵の病院において現在でも実施されている。しかしながら、これらのシステムは、医師が出した処方箋に基づいて患者ごとの対応する服用量を手動で用意する必要があり、病院スタッフに多大な作業負荷が必要となり続ける。

近年、単位用量の薬物を分配するための自動システムの計画が開始された。これらのシステムは、概して、飲料自動販売機に類似する配分キャビネットから成る。これは、薬物を事前に保管して、許可された職員のみがアクセスできる。これらのシステムでは、それらの分配キャビネットが病院の複数の階に配分されるため、病院薬剤部の作業負荷の負担を軽減できる。しかしながら、このシステムは、なおも各階の担当者の手作業に大いに頼っており、間違いおよび遅延の原因となり得る。

それ故に、この技術には、迅速かつ確実に単位用量の薬剤を分配し、病院内の医師、看護師および薬剤師に課せられる作業負荷を大幅に減らすことができる自動システムに対する要求が当技術分野には依然としてある。さらに、外部の薬局に適応可能であり、外来患者に対して医師が処方した投与回数に応じて進行中の薬剤パッケージにおける投与回数を調節する現在の問題を少なくともある程度解決可能なような性質を持つ分配システムに対する要求もある。

本発明は、第一の態様において、単位用量の薬剤用の保管チューブを開示する。保管チューブは、２つの開口端を持つ伸長した平行六面体形状の外筒と、外筒内の内部構造と、外筒内に内部構造を挿入し、かつ外筒からそれを引き出すための牽引手段とを含む。内部構造は、その一部として、２つの対向する対称壁を含み、これらの壁は、単位用量の薬剤を含有するブリスターを、壁の対向するチャネル間に挿入および固定できるように、それらの端部で結合し、それらの内面は肋骨で補強される。したがって、チューブは、内部構造のそれらの壁の対向するチャネル間に挿入された、いくつかの単位用量ブリスターを保管できる。内部構造は、外筒内に挿入されて保管位置に留まり、牽引手段によって、必要な量だけ外筒から引き出すことができる。この引き出しにより、必要数の単位用量を抽出、または内部構造に必要な単位用量を注入できる。

本発明は第二の態様において、本発明の第一の態様に従う単位用量の薬剤用の保管チューブに注入するための装置も開示する。注入装置は、単位用量の薬剤用の保管チューブが挿入されるハウジングと、外筒からの内部構造の引き出し、および内部構造の外筒内への挿入を別々に行うための牽引手段と、単位用量の薬剤を含有するブリスターを内部構造の内部に到達させるためのコンベヤベルトとを含む。したがって、注入装置は、最初に、その内部構造を外筒から引き出し、先に記載したように、内部構造の対向するチャネル間に単位用量の薬剤を含有するブリスターを挿入し、最後に、内部構造をその外筒内に再び挿入することができる。それ故に、注入装置は、本発明の第一の態様に従う空または実質的に空の保管チューブから、単位用量の薬剤が一杯または実施的に一杯の保管チューブを提供する。

本発明は、第三の態様に従い、本発明の第一の態様に従う保管チューブが提供される薬剤分配キャビネットを開示する。この分配キャビネットは以下を含む。
外側本体。
単位用量の薬剤のリクエストに関する情報を取り込む手段。
単位用量の薬剤用の保管チューブにその各々が適する複数個のハウジング。
それぞれのハウジング内にある各保管チューブの固定手段。
単位用量の薬剤のリクエストに関する情報に従い、複数個のハウジングのいずれかを移動するように配置されたホイスト。
保管チューブのその外筒から各内部構造を引き出し、それとは別に、各内部構造をその外筒内に挿入するための、ホイストにおける牽引手段。
連帯動作するようにホイストと結合するコンベヤベルト。
単位用量の薬剤を含有するブリスターを、牽引手段によって引き出された保管チューブの内部構造からコンベヤベルトに押し出すための手段。
それらの端部の１つがホイストの側方向に存在するガイドレール内に挿入された一対のクランプ。
クランプによって開放位置に保持され、コンベヤベルトによって運ばれた単位用量の薬剤を受け入れるように配置された収集バッグ。
すべての単位用量の薬剤を取り込んだ時点でバッグを密閉するための収集バッグの密閉手段。
収集バッグ内に取り込まれた単位用量の薬剤に関する情報をラベルに書くための書き込み手段。
ラベルを収集バッグに貼るための手段。
閉じたバッグを外部に出すための出力チャネル。

したがって、本発明に従う分配キャビネットが、完全に自動化された分配、そして、医師が処方した正確な数および種類の単位用量に従う、確実かつ正確な方法での分配を、医療専門家の最小限の介入で可能にすることが観察できる。

最後に、本発明の第四および最後の態様は、本発明の第一の態様に従う保管チューブに注入する方法を開示する。この注入方法は以下のステップを含む。
ａ）保管チューブを固定位置に設置するステップ。
ｂ）その内部構造を外筒から引き出すステップ。
ｃ）内部構造の壁の対向するチャネル間に固定するように単位用量の薬剤を含有するブリスターを導き入れるステップ。
ｄ）単位用量の薬剤を含有する別のブリスターを導き入れるための十分な空間をその外筒内に提供するように、内部構造を一定の数のチャネルと共にその外筒内に挿入するステップ。
ｅ）内部構造がその外筒内に完全に挿入されるまで、ステップｃ）およびステップｄ）を繰り返すステップ。

この方法は、それ故に、本発明の第一の態様に記載するような単位用量の薬剤用の保管チューブを、単位用量の薬剤を含有するブリスターで充填することが可能になる。この方法に従い、それらの体積に応じたブリスター用の十分な空間を提供するように、２つのブリスター間に残す必要がある自由チャネルの最小数を決定することによって、保管チューブの容量の最大利用が可能になる。この方法によって提供された保管チューブは、それ故、好ましくは本発明の第三の態様に従う分配キャビネットに提供される、単位用量における薬剤を配分する準備ができている。

本発明は、例として提供される、本発明の好ましい実施形態を図示し、本発明を制限するものとして解釈されるべきでは全くない以下の図面を参照してよりよく理解される。

本発明の好ましい実施形態に従う、単位用量の薬剤用の保管チューブの２つの斜視図を示す。 本発明の好ましい実施形態に従う、単位用量の薬剤用の保管チューブの２つの斜視図を示す。 本発明の好ましい実施形態に従う、保管チューブの外筒に対して内部構造を不動に保持するための連結手段の断面図を示す。 本発明の好ましい実施形態に従う、保管チューブの外筒に対して内部構造を不動に保持するための連結手段の断面図を示す。 本発明の好ましい実施形態に従う、保管チューブの外筒内に内部構造を挿入し、かつ外筒からそれを引き出すための牽引手段の斜視図を示す。 本発明の好ましい実施形態に従う、保管チューブの注入装置の斜視図を示す。 本発明の好ましい実施形態に従う分配キャビネットの正面斜視図を示す。 図５に示すキャビネットのホイストおよび関連する構成要素の斜視図を示す。 図５に示すキャビネットの収集バッグおよび関連する構成要素の斜視図を示す。

この文書に用いる「薬剤」という用語は、当技術分野におけるその通例の限定的な意味には理解されないようにするべきである。それどころか、この文書内の用語「薬剤」は、患者のケアおよび治療のために単位用量において提供可能な任意の薬または医療に関する考案物を意味する。それ故に、この文書内の用語「薬剤」は、丸薬、錠剤、薬剤袋などを同様に含み、さらには、例として、事前に注入されてもそうでなくてもよい注射器、アンプル、水薬瓶、医薬材料なども含む。

最初に図１Ａおよび図１Ｂの両方を参照し、本発明の好ましい実施形態に従う、単位用量の薬剤用の保管チューブを示す。この保管チューブは、好ましくは伸長した平行六面体形状であり、２つの開口端を有する外筒（１０）と、外筒（１０）内の内部構造と、それらに加えて、外筒（１０）内に内部構造を挿入し、かつ外筒からそれを引き出すための牽引手段（図示せず）とを含む。

さらに、内部構造は２つの対向する対称壁（１２）を含み、これらの壁は、単位用量の薬剤を含有する（この図には示さない）ブリスターを、壁（１２）の対向するチャネル間に挿入および固定できるように、それらの端部で結合し、それらの内面は肋骨で補強される。

これらの図を見てわかるように、内部構造の壁（１２）の端部は、固体板（１４）（図には１つのみが見える）によって結合される。この固体板は、内部構造が外筒（１０）内に完全に挿入された位置において、保管チューブの異物混入防止ふたの機能を実現する。しかしながら、当業者は、他の実施形態において、壁（１２）の端部間の他の様式の結合、例として、格子または同様のものなどを提供できることを容易に理解する。

図１Ａに、外筒（１０）に実行された２つのオリフィス（１６）も示すことができる。オリフィス（１６）は、本発明の好ましい実施形態に従う保管チューブの連結手段の一部分であり、図２Ａおよび図２Ｂにより詳細に示す。連結手段は、外筒（１０）に対して内部構造を不動に保持するために用いられる。連結手段は、保管チューブ内への単位用量の注入、または保管チューブからの単位用量の分配のために外筒（１０）からの内部構造の引き出しが要求されるときには解放できる。

図２Ａおよび図２Ｂに示す好ましい実施形態に従い、保管チューブの連結手段は、内部構造の壁（１２）の１つの外面に形成された２つのノッチ（１８）（１つのみを示す）と、外筒（１０）の内面に位置し、軸を中心に旋回するように取り付けられた２つの歯止め（２０）（１つのみを示す）とを含む。歯止め（２０）の端部の１つの形状は、対応するノッチ（１８）と相互補完的な形状であり、この形状により、第一の位置において、歯止め（２０）のその端部がノッチ（１８）内に挿入して外筒（１０）に対して内部構造を不動に保持する。連結手段は、さらに、対応する歯止め（２０）を内部構造の第一の不動位置の方に推し進める２つのバネ（２２）（１つのみを示す）と、それに加えて、外筒（１０）に実行され、歯止め（２０）の各々に対向して位置付けられた（先の図１Ａに示す）２つのオリフィス（１６）とを含む。これらのオリフィス（１６）によって、外部装置（例として、本文書の以下に記載するような保管チューブの注入装置または分配キャビネット）からのそれぞれのボルト（２４）の導き入れが可能になる。そしてこのボルトにより、対応する歯止め（２０）を、内部構造を解放する第二の位置に向けて、そのそれぞれのバネ（２２）に押し付けて旋回させる。

明白にも、これらの図には２つのオリフィス（１６）を示す（それ故、２つのノッチ（１８）、２つの歯止め（２０）、および２つのバネ（２２）として記載する）が、これらの要素の数が本発明の機能に影響を与えず、任意の他の数のそのような要素を提供して、保管チューブの外筒（１０）に対して内部構造を不動に保持する目的をなおも実現できることが当業者に明らかである。

図には示さないが、本発明の好ましい実施形態に従う、単位用量の薬剤用の保管チューブは、チップ（特にそれがプラスチックである場合は、チューブ内に入れることができるチップ）を含み、このチップは、保管チューブの中身に関するデータ（国内医薬品コード、注入した日付および時刻、１回分、使用期限、および分量など）を保存する。チップは、薬剤の温度制御が要求される場合に、保管および／または移送の温度を制御するようにも作動できる。したがって、このような方法で、各保管チューブの中身の確実なかつ自動の登録が可能になる。

ここで図１Ｂおよび図３の両方を参照すると、保管チューブがさらに牽引手段を含むことが観察される。この牽引手段は、好ましくは、壁（１２）の１つの外面に配置された歯竿（２６）と、それに加えて、外筒（１０）に配置されており、歯竿（２６）が入ることが可能な牽引用窓（２８）とを含む。歯竿（２６）は、保管チューブが挿入される外部装置（本文書の後に記載するような注入装置または分配キャビネットなど）に存在する電動式歯車列の歯車（３０）に合せるのに好適である。

図３に、本発明に従う、注入装置または分配キャビネットに存在する対応する牽引手段を示す。牽引手段は、モータ（３２）と、モータ（３２）に接続されたウォームネジ（３４）と、歯車列とを含む。歯車列は、その一部として、ウォームネジ（３４）と接触する歯車（３０’）と、保管チューブの外筒（１０）に存在し、内部構造における歯竿（２６）の各々と接触する牽引用窓（２８）の各々に対応する歯車（３０）とを含む。

したがって、第一の方向または第二の方向におけるモータ（３２）の作動によって、保管チューブの外筒（１０）に対する内部構造の引き出しまたは導き入れを別々に行えることが観察される。

次に、本発明の好ましい実施形態に従う、先に記載したような単位用量の薬剤用の保管チューブの注入装置を記載する。

図４に、このタイプの注入装置を示す。この注入装置は、先に記載したような単位用量の薬剤用の保管チューブが挿入されるハウジング（３６）と、内部構造を外筒（１０）から引き出し、かつ内部構造を外筒（１０）内に挿入するための（図３に一例として示す）牽引手段と、単位用量の薬剤を含有するブリスター（４０）を内部構造の内部に到達させるためのコンベヤベルト（３８）とを含む。

最初に、保管チューブをそのハウジング（３６）内に挿入するときに、先に記載した牽引手段が、内部構造をその外筒（１０）から完全に引き出す。次に、注入装置が、内部構造の２つのチャネル間に第一のブリスター（４０）を入れ、牽引手段が、２つのそれぞれのチャネル間に新規のブリスター（４０）を導き入れるための十分な空間を提供するように、内部構造を特定の量のチャネルと共にその外筒（１０）内に挿入するように作動する。

図４に見られるように、注入装置は、コンベヤベルト（３８）とハウジング（３６）との間に配置された、単位用量の薬剤の運搬トレイ（４２）をさらに含む。この運搬トレイ（４２）は、本発明のこの好ましい実施形態に従い、単位用量の薬剤をコンベヤベルト（３８）から内部構造の内部まで移送し、それらの間の隙間を充填できる。この方法により、内部構造の２つのチャネル間に単位用量がより正確に導き入れられる。

さらに、好ましい実施形態に従い、注入装置は、コンベヤベルト（３８）の上に配置されており、コンベヤベルト（３８）に方向付けられた人工視覚カメラ（４４）をさらに含む。このカメラ（４４）は、保管チューブ内に導き入れられる単位用量の薬剤のサイズを測定し、それ故に、その外筒（１０）内にモータ（３２）によって導き入れる必要がある内部構造のチャネルの数を決定する。これにより、単位用量の薬剤の導き入れのための十分な空間を提供しながらの、内部構造の容量の最大利用が可能になる。換言すれば、単位用量が平坦な錠剤の形である場合には、カメラ（４４）は、その外筒（１０）内に挿入する必要がある内部構造の長さ、例として、２つの連続する単位用量ブリスター（４０）間の２つのチャネルに対応する長さを決定する。しかしながら、単位用量が事前に注入された注射器の形である場合には、カメラ（４４）は、その外筒（１０）内に挿入する必要がある内部構造の長さ、例として、２つの連続する単位用量ブリスター（４０）間の５つのチャネルに対応する長さを決定する。

さらに、本発明の好ましい実施形態に従い、人工視覚カメラ（４４）は、単位用量の薬剤のアイデンティティも検証する。単位用量の薬剤に関して検出されたアイデンティティが適正でないことを人工視覚カメラ（４４）が検出した場合には、コンベヤベルト（３８）の一側面に、コンベヤベルト（３８）上を移動している単位用量の薬剤の高さに位置付けられた送風機（４６）が、対応する単位用量の薬剤を吹き飛ばす。

この図には示さないが、本発明の好ましい実施形態に従う注入装置は、好ましくは、延伸位置と引込位置との間を移動可能なボルト（２４）も含む。このボルト（２４）は、先に記載した保管チューブの外筒（１０）に実行されたオリフィス（１６）の各々内に、延伸位置において挿入するように配置される。これらのボルト（２４）は、先に記載した保管チューブの連結手段と連動して動いて、保管チューブに単位用量の薬剤を注入する間、外筒（１０）に対して内部構造を不動に保持する。この場合は、注入装置は、ボルトをその引込位置に移動させ、それぞれのオリフィス（１６）からボルトを取り外すための押しボタン（図示せず）をさらに含む。この取り外しによって、歯止め（２０）を外筒（１０）に対して内部構造を不動にする位置に戻し、保管チューブをそのハウジング（３６）から引き出すことが可能になる。

これもまた図４に示さないが、注入装置は、好ましくは、保管チューブの押し出しバネも含む。このバネは、保管チューブがハウジング（３６）内に挿入され、外筒（１０）がボルトによってその箇所に固定されたときに圧縮される。押しボタンの押圧によりボルトがその引込位置の方に移動すると、バネは、保管チューブをハウジング（３６）から外に自動的に押し出す。

本文書の先に述べたように、本発明の好ましい実施形態に従い、保管チューブは、保管チューブの中身に関するデータを保存するためのチップを含む。この場合は、注入装置は、好ましくは、保管チューブのチップ内に書き込み手段も含む。書き込み手段は、最初に、単位用量の薬剤を導き入れる前の保管チューブをハウジング（３６）内に挿入したときに、保管チューブのチップ内に含まれているデータを消去する。その後、書き込み手段は、保管チューブに単位用量を注入した後であって、保管チューブをそのハウジング（３６）から押し出す前に、保管チューブ内に保管された単位用量の薬剤に関するデータを書き込む。

ここで図５、図６および図７を参照し、本文書の前に記載した保管チューブが提供される、本発明の好ましい実施形態に従う薬剤分配キャビネットを示す。この分配キャビネットは以下を含む。
外側本体（４８）。
単位用量の薬剤のリクエストに関する情報を取り込むためのタッチスクリーン（５０）。
単位用量の薬剤用の保管チューブを収容するようにその各々が適する複数個のハウジング。
そのそれぞれのハウジング内の各保管チューブの（例として、注入装置を参照して先に記載したような）固定手段。
単位用量の薬剤のリクエストに関する情報に従い、複数個のハウジングのいずれかを移動するように配置されたホイスト（５２）。
保管チューブのその外筒（１０）から各内部構造を引き出し、必要に応じて、各内部構造を別々にその外筒（１０）内に挿入するための、ホイスト（５２）における（例として、注入装置を参照して先に記載したものなどの）牽引手段。
連帯動作するようにホイスト（５２）と結合するコンベヤベルト（５４）。
単位用量の薬剤を含有するブリスターを、牽引手段によって引き出された保管チューブの内部構造からコンベヤベルト（５４）に押し出すための手段（図示せず）。
それらの端部の１つがホイスト（５２）の側方向（６０）に存在するガイドレール（５８）内に挿入された一対のクランプ（５６）。
クランプ（５６）によって開放位置に保持され、コンベヤベルト（５４）によって運ばれた単位用量の薬剤を受け入れるように配置された収集バッグ（６２）。
すべての単位用量の薬剤を取り込んだ時点でバッグを密閉するための収集バッグ（６２）の密閉手段。
収集バッグ（６２）内に取り込まれた単位用量の薬剤に関する情報を有するラベルを提供するための、ロールラベルの剥離機を備えた水平のプリンタ（６６）。
水平のプリンタ（６６）からのラベルを吸い込み、そのラベルを収集バッグ（６２）に接着する真空ピストン（６８）。
閉じたバッグを外部に出すための出力チャネル（６４）。

さらに、本発明の好ましい実施形態に従い、タッチスクリーン（５０）は、ユーザが対応する許可を有していると確認された後のみそれらの使用が可能になるようなそのロッキング手段も含む。ロッキング手段は、例として、ユーザのＩＤカードに示されるバーコードリーダ、パスワードを用いたロッキング手段、デジタル指紋読取装置などによって構成できる。

先に述べた収集バッグ（６２）の密閉手段は、当技術分野において一般に知られている任意のバッグ密閉手段でもよい。好ましくは、密閉手段は、収集バッグ（６２）のヒートシーラーから成る。

図には示さないが、本発明の好ましい実施形態に従う分配キャビネットは、光学的検出システムをさらに含む。このシステムの例として、コンベヤベルト（５４）から落ちて収集バッグ（６２）内に入った単位用量の薬剤の数を検出するように配置された、レーザービームエミッタおよびそれに対向する受光器がある。この方法により、適正な数の単位用量が収集バッグ（６２）内に導き入れられたことを確認し、収集バッグ（６２）を閉じる必要がある時を決定する。

先に述べたように、好ましい実施形態に従い、保管チューブは、保管チューブの中身に関するデータを保存するためのチップをさらに含む。この場合は、分配キャビネットは、好ましくは、データ保存チップ内に含まれる、保管チューブの中身に関する情報を読み出すための手段も含む。この手段により、必要な単位用量をそこから引き出すのに必要な保管チューブが正確に検出される。

さらに、本発明の好ましい実施形態に従う追加の安全対策として、分配キャビネットは、単位用量の薬剤の各ブリスターの裏に事前に貼られたバーコードを読み出すための手段も含む。それ故に、収集バッグ（６２）内に導き入れられる単位用量のアイデンティティを識別するためのさらなる手段が提供される。

最後に、本発明は、本文書において前に記載したような保管チューブに注入する方法も開示する。この方法は、好ましい実施形態に従い、以下のステップを含む。
ａ）保管チューブを固定位置に設置するステップ。
ｂ）その外筒（１０）から内部構造を引き出すステップ。
ｃ）内部構造の壁（１２）の対向するチャネル間に固定するように単位用量の薬剤を含有するブリスター（４０）を導き入れるステップ。
ｄ）単位用量の薬剤を含有する別のブリスター（４０）を導き入れるための十分な空間をその外筒（１０）内に提供するように、内部構造を一定の数のチャネルと共にその外筒（１０）内に挿入するステップ。
ｅ）内部構造がその外筒（１０）内に完全に挿入されるまで、ステップｃ）およびステップｄ）を繰り返すステップ。

さらに、本発明の好ましい実施形態に従い、注入方法は、保管チューブ内に導き入れられる単位用量の薬剤のサイズを測定する追加のステップを含む。この測定によって、２つの隣接する単位用量の間に内部構造を外筒（１０）内に導き入れるのに必要な最適な数のチャネルを決定できる。

好ましくは、本発明の注入方法は、内部構造内に導き入れられる単位用量の薬剤のアイデンティティが、導き入れられるべき単位用量の薬剤のアイデンティティに一致するか否かを決定する追加のステップも含む。この決定により、それ故に、この２つが一致しない場合に単位用量の薬剤を追い出すことが可能であり、保管チューブ内に存在する残りの薬剤とは異なる単位用量の薬剤が保管チューブ内に混入することが回避される。

先に述べたように、本発明の好ましい実施形態に従い、保管チューブは、保管チューブの中身に関するデータを保存するためのチップを含む。この場合は、本発明の注入方法は、先に記載したステップｃ）よりも前の任意の時点に、保管チューブ内に存在するチップの情報を消去するステップと、それに加えて、ステップｅ）の後に、保管チューブ内に保管された単位用量の薬剤に関するデータをチップに書き込む最終ステップと、をさらに含む。

本発明をその特定の実施形態を参照して記載したが、当業者は、そのような実施形態が本発明を限定するものではなく、包含されている請求項の範囲から逸脱することなく、その変更および改変ができることを理解する。例として、単位用量の薬剤のリクエストに関する情報を取り込むためのタッチスクリーンを有する分配キャビネットを記載したが、本発明の代替的な実施形態は、そのような情報を取り込むための代替的な手段を与える。例として、無線接続（例として、ブルートゥースなど）を介した外部装置（例として、医師または看護師によって運ばれる携帯用電子機器）、またはインターネット接続された外部装置（例として、パーソナルコンピュータなど）がある。

さらに、ロールラベルの剥離機を備えた水平のプリンタ、それに加えて、生成されたラベルを収集バッグに貼るための真空ピストンを有するキャビネットを記載したが、ラベルに書き込み、そしてラベルをバッグに貼るための他の手段を提供できることが理解される。また、収集バッグに付着させる必要のないラベルを外部に出すための他の手段、例として、スロットも提供できる。

本文書に開示する要素の各々の製造に用いられる材料は、何ら限定されず、要求される特性をもたらす任意の材料を使用できる。例として、保管チューブの外筒は、これらに限定されないが、好ましくは、耐久性プラスチックから作られる。これにより、簡単な製造方法（例として、成形）が可能になり、それに加えて、落下に対する十分な耐性を持つことができる。

最後に、保管チューブがデータを保存するチップを含むものとして好ましい実施形態を記載したが、この場合は、注入装置および分配キャビネットが、チップのそれぞれに書き込み手段および読み出し手段を含む。しかしながら、当業者は、本発明の代替的な実施形態を、チップ、それ故にチップ内の書き込み手段および読み出し手段がないものとして考え出すことができることを容易に理解する。それにもかかわらず、この場合には、保管チューブを注入装置内に手動で入れ、その保管チューブ内に導き入れられる単位用量の薬剤の種類を装置にプログラミングするために、技師によるより大きな関与が要求される。また、技師は、手動で、注入チューブを分配キャビネットの特定のハウジング内に挿入し、分配キャビネットにおけるその位置をプログラムすべきである。それ故に、異なる単位用量の薬剤の分配が、（各位置が特定の単位用量の薬剤のアイデンティティに一致するため、）各保管チューブの位置の機能として提供される。

Claims (33)

1. ２つの開口端を有する外筒（１０）と、
   単位用量の薬剤を含有するブリスターを対称壁（１２）の対向するチャネルに挿入および固定できるように、端部で結合し、内面が肋骨で補強される２つの対向する前記対称壁（１２）を含む、前記外筒（１０）内に位置する内部構造と、
   前記外筒（１０）内に前記内部構造を挿入し、かつ前記外筒（１０）から前記内部構造を引き出すための牽引手段と
   を含む、単位用量の薬剤用の保管チューブ。
2. 前記外筒（１０）が伸長した平行六面体形状である、請求項１記載の単位用量の薬剤用の保管チューブ。
3. 前記牽引手段が、前記壁（１２）の少なくとも１つの外面に配置された歯竿（２６）と、加えて、前記外筒（１０）に配置されており、前記歯竿（２６）が入ることが可能な牽引用窓（２８）と、を含み、前記歯竿（２６）が、前記保管チューブが挿入される外部装置に存在する電動式歯車列の歯車（３０）に合わせるのに好適であることを特徴とする、請求項１または２記載の単位用量の薬剤用の保管チューブ。
4. 前記外筒（１０）に対して前記内部構造を不動に保持し、前記外筒（１０）からの前記内部構造の引き出しが要求されるときには解放できる連結手段も含むことを特徴とする、前記請求項いずれか１項記載の単位用量の薬剤用の保管チューブ。
5. 前記連結手段が、
   前記内部構造の少なくとも１つの前記壁（１２）の外面に形成された少なくとも１つのノッチ（１８）と、
   前記外筒（１０）の内面に位置し、軸を中心に旋回するように取り付けられた少なくとも１つの歯止め（２０）であって、前記歯止め（２０）の端部の１つの形状が、前記少なくとも１つのノッチ（１８）と相互補完的な形状であり、前記形状により、第一の位置において、前記歯止め（２０）の前記端部が前記ノッチ（１８）内に挿入して前記外筒（１０）に対して前記内部構造を不動に保持する、少なくとも１つの歯止め（２０）と、
   前記少なくとも１つの歯止め（２０）を前記内部構造の前記第一の不動位置の方に推し進める少なくとも１つのバネ（２２）と、
   前記外筒（１０）に実行され、前記少なくとも１つの歯止め（２０）の各々に対向して位置付けられた少なくとも１つのオリフィス（１６）であって、外部装置からのそれぞれのボルトを導き入れることによって、前記少なくとも１つの歯止め（２０）を、前記内部構造を解放する第二の位置に向けて、前記歯止め（２０）のそれぞれのバネ（２２）に押し付けて旋回させるようにしてなる、少なくとも１つのオリフィス（１６）と、
   を含むことを特徴とする、請求項４記載の単位用量の薬剤用の保管チューブ。
6. 前記保管チューブの中身に関するデータを保存するためのチップをさらに含むことを特徴とする、前記請求項いずれか１項記載の単位用量の薬剤用の保管チューブ。
7. 前記外筒（１０）が耐久性プラスチックであることを特徴とする、前記請求項いずれか１項記載の単位用量の薬剤用の保管チューブ。
8. 前記内部構造の前記壁（１２）の前記端部が、固体板（１４）によって結合されており、前記固体板（１４）が、前記内部構造が前記外筒（１０）内に完全に挿入された位置において、前記保管チューブの異物混入防止ふたの機能を実現することを特徴とする、前記請求項いずれか１項記載の単位用量の薬剤用の保管チューブ。
9. 請求項１〜８いずれか１項記載の単位用量の薬剤用の保管チューブ用の注入装置であって、
   単位用量の薬剤用の保管チューブが挿入されるハウジング（３６）と、
   前記内部構造を前記外筒（１０）から引き出し、かつ前記内部構造を前記外筒（１０）内に挿入するための牽引手段と、
   単位用量の薬剤を含有するブリスター（４０）を、前記内部構造の内部に到達させるためのコンベヤベルト（３８）と、
   を含む、注入装置。
10. 前記コンベヤベルト（３８）と前記ハウジング（３６）との間に配置された、単位用量の薬剤の運搬トレイ（４２）をさらに含み、前記運搬トレイ（４２）が、前記単位用量の薬剤を前記コンベヤベルト（３８）から前記内部構造の内部まで移送することを特徴とする、請求項９記載の注入装置。
11. 前記牽引手段が、
    モータ（３２）と、
    前記モータ（３２）に接続されたウォームネジ（３４）と、
    前記ウォームネジ（３４）と接触する少なくとも１つの歯車（３０’）、および前記保管チューブの前記外筒（１０）に存在し、前記内部構造における前記歯竿（２６）の各々と接触する前記牽引用窓（２８）の各々に対応する１つの歯車（３０）を含む歯車列と、
    を含み、
    第一の方向または第二の方向における前記モータ（３２）の作動によって、前記外筒（１０）に対する前記内部構造の前記引き出しまたは導き入れを別々に行うことを特徴とする、請求項３記載の保管チューブに注入するための、請求項９または１０記載の注入装置。
12. 延伸位置と引込位置との間を移動可能であり、前記保管チューブの前記外筒（１０）に実行された前記少なくとも１つのオリフィス（１６）に、延伸位置において挿入するように配置され、前記少なくとも１つの歯止め（２０）に対向して位置付けられた少なくとも１つのボルトであって、それ故に、前記少なくとも１つの歯止め（２０）を、前記内部構造を解放する位置に向けて、前記歯止め（２０）のそれぞれのバネ（２２）に押し付けて旋回させ、同時に、前記注入装置に対して前記外筒（１０）を不動に固定する、少なくとも１つのボルトと、
    前記少なくとも１つのボルトを引込位置に移動させ、前記少なくとも１つのそれぞれのオリフィス（１６）から前記ボルトを取り外すための押しボタンであって、該取り外しによって、前記少なくとも１つの歯止め（２０）を前記外筒（１０）に対して前記内部構造を不動にする位置に戻し、前記保管チューブをそのハウジング（３６）から引き出すことが可能になる、押しボタンと、
    をさらに含む、請求項５記載の保管チューブに注入するための、請求項９〜１１いずれか１項記載の注入装置。
13. 前記保管チューブが前記ハウジング（３６）内に挿入され、前記外筒（１０）が前記少なくとも１つのボルトによってその箇所に固定されたときに圧縮される、前記保管チューブの押し出しバネであって、押しボタンの押圧により前記少なくとも１つのボルトが引込位置の方に移動すると、前記保管チューブを前記ハウジング（３６）から外に押し出す押し出しバネをさらに含むことを特徴とする、請求項１２記載の注入装置。
14. 前記コンベヤベルト（３８）の上に配置されており、前記コンベヤベルト（３８）に方向付けられた人工視覚カメラ（４４）をさらに含み、前記カメラ（４４）が、前記保管チューブ内に導き入れられる前記単位用量の薬剤のサイズを測定し、それ故に、該外筒（１０）内に前記モータ（３２）によって導き入れる必要がある前記内部構造のチャネルの数を決定し、これにより、前記単位用量の薬剤の導き入れのための十分な空間を提供しながらの、前記内部構造の容量の最大利用が可能になることを特徴とする、請求項９〜１３いずれか１項記載の注入装置。
15. 前記人工視覚カメラ（４４）が、前記単位用量の薬剤のアイデンティティも検証することを特徴とする、請求項１４記載の注入装置。
16. 前記コンベヤベルト（３８）の一側面に、前記コンベヤベルト（３８）上を移動している前記単位用量の薬剤の高さに位置付けられた送風機（４６）であって、前記単位用量の薬剤の前記アイデンティティが適正でないことを前記人工視覚カメラ（４４）が検出した場合に、単位用量の薬剤を吹き飛ばすように配置された送風機（４６）をさらに含むことを特徴とする、請求項１５記載の注入装置。
17. 前記保管チューブを前記ハウジング（３６）内に挿入したときに、前記保管チューブの前記チップ内に含まれているデータを消去し、前記保管チューブをそのハウジング（３６）から押し出す前に、前記保管チューブ内に保管された前記単位用量の薬剤に関するデータを書き込むための、前記保管チューブの前記チップ内の書き込み手段をさらに含むことを特徴とする、請求項６記載の保管チューブに注入するための、請求項９〜１６いずれか１項記載の注入装置。
18. 請求項１〜８いずれか１項記載の保管チューブが提供される薬剤分配キャビネットであって、
    外側本体（４８）と、
    単位用量の薬剤のリクエストに関する情報を取り込む手段と、
    単位用量の薬剤用の保管チューブに各々が適する複数個のハウジングと、
    それぞれのハウジング内にある各保管チューブの固定手段と、
    前記単位用量の薬剤のリクエストに関する情報に従い、前記複数個のハウジングのいずれかを移動するように配置されたホイスト（５２）と、
    保管チューブの前記外筒（１０）から各内部構造を引き出し、各内部構造を前記外筒（１０）内に挿入するための、前記ホイストにおける牽引手段と、
    連帯動作するように前記ホイスト（５２）と結合するコンベヤベルト（５４）と、
    前記牽引手段によって引き出された保管チューブの内部構造から前記コンベヤベルト（５４）に、単位用量の薬剤を含有するブリスターを押し出すための手段と、
    端部の１つが前記ホイスト（５２）の側方向（６０）に存在するガイドレール（５８）内に挿入された一対のクランプ（５６）と、
    前記クランプ（５６）によって開放位置に保持され、前記コンベヤベルト（５４）によって運ばれた単位用量の薬剤を受け入れるように配置された収集バッグ（６２）と、
    すべての単位用量の薬剤を取り込んだ時点で前記収集バッグを密閉するための前記収集バッグ（６２）の密閉手段と、
    前記収集バッグ（６２）内に取り込まれた前記単位用量の薬剤に関する情報をラベルに書くための書き込み手段（６２）と、
    前記ラベルを前記収集バッグ（６２）に貼るための手段と、
    前記閉じたバッグを外部に出すための出力チャネルと、
    を含む、薬剤分配キャビネット。
19. 前記情報を取り込む手段が、外部装置との無線接続から成ることを特徴とする、請求項１８記載の薬剤分配キャビネット。
20. 前記情報を取り込む手段が、外部装置とのインターネット接続から成ることを特徴とする、請求項１８記載の薬剤分配キャビネット。
21. 前記情報を取り込む手段が、前記外側本体（４８）の外部に向けて提示するタッチスクリーン（５０）から成ることを特徴とする、請求項１８記載の薬剤分配キャビネット。
22. 前記情報を取り込む手段が、前記情報を取り込む手段を使用するための許可をユーザが有していると確認された後のみ使用が可能になるようなロッキング手段をさらに含むことを特徴とする、請求項１８〜２１いずれか１項記載の薬剤分配キャビネット。
23. 前記固定手段が、延伸位置と引込位置との間を移動可能であり、前記保管チューブの前記外筒（１０）に実行された前記少なくとも１つのオリフィス（１６）に、延伸位置において挿入するように配置され、前記少なくとも１つの歯止め（２０）に対向して位置付けられた少なくとも１つのボルトであって、それ故に、前記少なくとも１つの歯止め（２０）を、前記内部構造を解放する位置に向けて、前記歯止め（２０）のそれぞれのバネ（２２）に押し付けて旋回させ、同時に、該ハウジングに対して前記外筒（１０）を不動に固定する、少なくとも１つのボルトを含み、前記固定手段が、前記少なくとも１つのボルトを引込位置に移動させ、前記少なくとも１つのそれぞれのオリフィス（１６）からボルトを取り外すための手段であって、該取り外しによって、前記少なくとも１つの歯止め（２０）を前記外筒（１０）に対して前記内部構造を不動にする位置に戻し、前記保管チューブを前記ハウジング（３６）から引き出すことが可能になる手段をさらに含むことを特徴とする、請求項５記載の保管チューブから単位用量の薬剤を分配するための、請求項１８〜２２いずれか１項記載の薬剤分配キャビネット。
24. 前記牽引手段が、前記ホイスト（５２）内に組み込まれており、
    モータ（３２）と、
    前記モータ（３２）に接続されたウォームネジ（３４）と、
    前記ウォームネジ（３４）と接触する少なくとも１つの歯車（３０’）、および前記保管チューブの前記外筒（１０）に存在し、前記内部構造における前記歯竿（２６）の各々と接触する前記牽引用窓（２８）の各々に対応する歯車（３０）を含む歯車列と、を含み、
    第一の方向または第二の方向における前記モータ（３２）の作動によって、前記外筒（１０）に対する前記内部構造の引き出しまたは導き入れを別々に行うことを特徴とする、請求項３記載の保管チューブから単位用量の薬剤を分配するための、請求項１８〜２３いずれか１項記載の薬剤分配キャビネット。
25. 収集バッグ（６２）の前記密閉手段が、前記収集バッグ（６２）のヒートシーラーから成ることを特徴とする、請求項１８〜２４いずれか１項記載の薬剤分配キャビネット。
26. 前記ラベルを前記収集バッグ（６２）に貼るための前記手段が、前記ラベル書き込み手段からのラベルを吸い込み、そのラベルを前記収集バッグ（６２）に接着する真空ピストン（６８）を含むことを特徴とする、請求項１８〜２５いずれか１項記載の薬剤分配キャビネット。
27. 前記コンベヤベルト（５４）から落ちて前記収集バッグ（６２）内に入った単位用量の薬剤の数を検出するように配置された、レーザービームエミッタおよび前記レーザービームエミッタに対向する受光器を用いた光学的検出システムをさらに含むことを特徴とする、請求項１８〜２６いずれか１項記載の薬剤分配キャビネット。
28. 前記データ保存チップ内に含まれる、前記保管チューブの中身に関する情報を読み出す読み出し手段をさらに含むことを特徴とする、請求項６記載の保管チューブが提供する単位用量の薬剤を分配するための、請求項１８〜２７いずれか１項記載の薬剤分配キャビネット。
29. 各単位用量の薬剤の裏に存在するバーコードを読み出すための手段をさらに含むことを特徴とする、請求項１８〜２８いずれか１項記載の薬剤分配キャビネット。
30. 請求項１〜８いずれか１項記載の保管チューブに単位用量の薬剤を注入する方法であって、
    ａ）前記保管チューブを固定位置に設置するステップと、
    ｂ）前記外筒（１０）から前記内部構造を引き出すステップと、
    ｃ）前記内部構造の前記壁（１２）の対向するチャネル間に固定するように単位用量の薬剤を含有するブリスター（４０）を導き入れるステップと、
    ｄ）単位用量の薬剤を含有する別のブリスター（４０）を導き入れるための十分な空間を前記外筒内に提供するように、前記内部構造を一定の数のチャネルと共に該外筒（１０）内に挿入するステップと、
    ｅ）前記内部構造がその外筒（１０）内に完全に挿入されるまで、ステップｃ）およびステップｄ）を繰り返すステップと、
    を含む、方法。
31. 前記保管チューブ内に導き入れられる前記単位用量の薬剤のサイズを測定し、それ故に、前記外筒（１０）内に導き入れる必要がある前記内部構造の前記チャネルの数を決定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項３０記載の保管チューブに注入する方法。
32. 前記内部構造内に導き入れられる単位用量の薬剤のアイデンティティが、導き入れられるべき単位用量の薬剤のアイデンティティに一致するか否かを決定し、一致しない場合に前記単位用量の薬剤を追い出すステップをさらに含むことを特徴とする、請求項３０または３１記載の保管チューブに注入する方法。
33. ステップｃ）よりも前に、前記保管チューブ内に存在する前記チップの情報を消去するステップと、ステップｅ）の後に、前記保管チューブ内に保管された前記単位用量の薬剤に関するデータを前記チップに書き込む最終ステップとをさらに含むことを特徴とする、請求項３０〜３２いずれか１項記載の、請求項６記載の保管チューブに注入する方法。

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