JP2014531209A - 捕食性カブリダニ放出システムおよび作製方法。 - Google Patents

捕食性カブリダニ放出システムおよび作製方法。 Download PDF

Info

Publication number
JP2014531209A
JP2014531209A JP2014531749A JP2014531749A JP2014531209A JP 2014531209 A JP2014531209 A JP 2014531209A JP 2014531749 A JP2014531749 A JP 2014531749A JP 2014531749 A JP2014531749 A JP 2014531749A JP 2014531209 A JP2014531209 A JP 2014531209A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mite
host
predatory
genus
euseius
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014531749A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014531209A5 (ja
JP5960830B2 (ja
Inventor
ボルクマンス,カーレル・ヨゼフ・フローラン
ファン・ホーテン,イヴォンヌ・マリア
ファン・バール,アデルマル・エマヌエル
スタム,アルノ・テオドール
Original Assignee
コッパート・ベスローテン・フェンノートシャップ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コッパート・ベスローテン・フェンノートシャップ filed Critical コッパート・ベスローテン・フェンノートシャップ
Publication of JP2014531209A publication Critical patent/JP2014531209A/ja
Publication of JP2014531209A5 publication Critical patent/JP2014531209A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5960830B2 publication Critical patent/JP5960830B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K67/00Rearing or breeding animals, not otherwise provided for; New or modified breeds of animals
    • A01K67/033Rearing or breeding invertebrates; New breeds of invertebrates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K1/00Housing animals; Equipment therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N63/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing microorganisms, viruses, microbial fungi, animals or substances produced by, or obtained from, microorganisms, viruses, microbial fungi or animals, e.g. enzymes or fermentates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N63/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing microorganisms, viruses, microbial fungi, animals or substances produced by, or obtained from, microorganisms, viruses, microbial fungi or animals, e.g. enzymes or fermentates
    • A01N63/10Animals; Substances produced thereby or obtained therefrom
    • A01N63/14Insects

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Insects & Arthropods (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

本発明は、一般に、捕食性カブリダニの使用による生物学的作物保護の分野に関する。より詳細には、本発明は、作物において捕食性カブリダニを放出するためのシステムおよびこうした捕食性カブリダニ放出システムにおける宿主ダニの新規な使用に関する。本発明による捕食性カブリダニ放出システムおよび本発明によるその使用は、0.28未満の内的増加率(rm)を有する宿主ダニ種の選択を特徴とする。

Description

本発明は、一般に、捕食性カブリダニの使用による生物学的作物保護の分野に関する。より詳細には、本発明は、作物において捕食性カブリダニを放出するためのシステムおよびこうした捕食性カブリダニ放出システムにおける宿主ダニの新規な使用に関する。
生物学的作物保護のための捕食性カブリダニの使用は、農業および園芸においてますます普及してきている。現在、捕食カブリダニは、植物を食するダニ、アザミウマおよびコナジラミなどの害虫を退治するために用いられている。この流行の背景にある推進力の1つは、作物保護手段として使用されるそれらの捕食カブリダニ用放出システムの有用性である。
現在最も効率的なカブリダニ放出システムは、GB2393890に開示されているサシェ型のものである。こうした放出システムは、捕食カブリダニ種の繁殖個体群と、(捕食カブリダニ用の食物源としての)好適な宿主ダニ種の繁殖個体群と、宿主ダニ用の食物源を保持する容器とを含む。宿主ダニによる捕食カブリダニの個体数増加および宿主ダニの食物源による宿主ダニの個体数増加により、捕食カブリダニの長期放出可能なシステムが作られる。実際には、捕食カブリダニの長期放出は、約3週間から6週間に限られる。
GB2393890のカブリダニ放出サシェシステムが開発されて以来、捕食カブリダニ用のさらなる宿主の有用性に関する大きな発展があった。これらの新たに利用可能な宿主の多くは、人工的な宿主である。人工的な宿主は、カブリダニの自然生息地、すなわち、葉圏に通常見られない宿主である。例えば、Koppert B.V.の国際出願であるWO2006/057552、WO2006/071107およびWO2007/075081を参照してもよい。加えて、WO2008/015393、WO2008/104807およびEP2232986には、捕食カブリダニと宿主ダニとのさらなる組合せが開示されている。
捕食カブリダニ放出システムにおける過去数年間におけるこれらの発展にもかかわらず、これらのシステムの捕食性カブリダニ放出能は、依然として約3週間から6週間に限られている。この期間中における本放出システムの捕食カブリダニの累積産生量は、放出システム内に含有される担体1グラムあたり約300匹から400匹のカブリダニ個体に限定される。
本発明の発明者らの研究により、ある特別な特性を有する宿主ダニの注意深い選択によって、捕食カブリダニ放出の期間および/または放出される捕食カブリダニの累積数に関して改善された性能を有する捕食カブリダニ放出システムがもたらされることが示されている。
驚くべき効果をもたらす宿主ダニの特別な特性は、その内的増加率(r)に関連する。現在、驚くべきことに、0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニの使用が、6週間よりも長い(特に、7週間よりも長い)捕食性カブリダニ放出能および/または放出システムの寿命の間に、担体1グラムあたり400カブリダニ個体を超える、産生された捕食カブリダニの累積数を有する捕食性カブリダニ放出システムをもたらし得ることが見出されている。
0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニが、6週間よりも長い捕食性カブリダニ放出能および/または担体1グラムあたり400を超える、産生された捕食カブリダニの累積数を有する捕食性カブリダニ放出システムをもたらし得るという事実は、従来技術において記録されていなかった。
したがって、本発明は、第1の態様によれば、
−捕食性カブリダニ個体群、
−0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニ個体群を含む、該捕食性カブリダニ個体用の食物源
を含み、少なくとも7週間の捕食性カブリダニ放出能を有する、および/または担体1グラムあたり400を超える、産生された捕食カブリダニの累積数を有する、捕食性カブリダニ放出システムに関する。
捕食性カブリダニ放出システムは、いかなる好適な型であってもよい。一般に、ダニ放出システムは、捕食性カブリダニ個体および宿主ダニ個体を保持するのに好適な容器を含むことになる。容器は、開口部および/または捕食性カブリダニの移動生活期のために開口している出口を作る手段を含む。この型の放出システムは当業者に知られており、例えば、Koppert B.V.のSwirski−Mite(登録商標)製品および他のサシェ型放出システムなどの多様な製品が市場で商業的に入手可能である。さらに、GB2 393 890には、好適な型の放出システムが開示されている。
捕食性カブリダニ放出システムは、捕食性カブリダニ個体群を含む。当業者に公知であるように、捕食性カブリダニは、それらが害虫生物(昆虫およびダニ)を捕食する植物上にそれらの自然生息地を有する。それらは、de Moraesら、2004によって記載されているように、それらの自然生息地から単離されてもよい。本発明において特に有用な捕食性カブリダニは、
−ムチカブリダニ(Amblyseiinae)亜科、例えば、Amblyseius属からのもの、例えば、Amblyseius andersoni、Amblysieus aerialis、スワルスキーカブリダニ(Amblyseius swirskii)またはラーゴカブリダニ(Amblyseius largoensis)など、Euseius属から、例えば、イチレツカブリダニ(Euseius finlandicus)、Euseius hibisci、Euseius ovalis、Euseius victoriensis、Euseius stipulatus、Euseius scutalis、Euseius tularensis、Euseius addoensis、Euseius concordis、Euseius hoまたはEuseius citriなど、ウスカブリダニ(Neoseiulus)属から、例えば、ヘヤカブリダニ(Neoseiulus barkeri)、ミヤコカブリダニ(Neoseiulus californicus)、ククメリスカブリダニ(Neoseiulus cucumeris)、Neoseiulus longispinosus、ケナガカブリダニ(Neoseiulus womersleyi)、Neoseiulus idaeus、Neoseiulus anonymusまたはファラシスカブリダニ(Neoseiulus fallacis)など、Typhlodromalus属から、例えば、Typhlodromalus limonicus、Typhlodromalus aripoまたはTyphlodromalus peregrinusなど、Typhlodromips属から、例えば、Typhlodromips montdorensisなど、
−Typhlodrominae亜科、例えば、Galendromus属からのもの、例えば、Galendromus occidentalis、Typhlodromus属から、例えば、パイアイカブリダニ(Typhlodromus pyri)、Typhlodromus doreenaeまたはTyphlodromus athiasae
から選択され得る。
好ましくは、捕食性カブリダニは、スワルスキーカブリダニ、Amblysieus aerialis、Amblyseius andersoni、ヘヤカブリダニ、ミヤコカブリダニ、ククメリスカブリダニ、ファラシスカブリダニまたはTyphlodromips montdorensisから選択される。
カブリダニ亜科、属および種の名前は、本発明に関して使用される場合、他に明記されていない限り、de Moraes, G.J.ら、2004において称されているのと同様である。
カブリダニ放出システムは、捕食性カブリダニ個体群の個体数増加に好適な食物源をさらに含む。この食物源は、宿主ダニ個体群を含む。宿主または宿主ダニという用語は、宿主として選択されるダニが捕食性カブリダニ用の好適な餌動物であることを表す。
本発明によれば、宿主ダニは、0.28未満の内的増加率(r)を有する。当業者は、内的増加率が、個体あたりの個体数増加の、理論上の最高速度を反映する個体数動態パラメータであることを理解するであろう。
発明者らが行った実験により、驚くべきことに、0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主を使用することによって、長期のカブリダニ放出能を有する、および/またはより高い累積のカブリダニ放出を有する、捕食性カブリダニ放出システムが得られることが示されている。この理論に拘束されることを望むものではないが、発明者らが行った観察結果により、比較的低い内的増加率(r)を有する宿主個体群は比較的低い分散作用を有することが示される。宿主の低い分散作用により、より多くの宿主ダニ個体が、放出システムの外に移動する代わりに、放出システム内に残る機会が高まる。これにより、放出システム内の捕食カブリダニが十分な食物をより長時間入手できる可能性が高まる。
本発明によれば、0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニが使用される。当業者は、内的増加率(r)という用語の意味を理解することになり、宿主ダニのr値を確定するための方法を理解することになる。こうしたr値は、25℃および85%相対湿度(RH)において決定されることが好ましい。異なる種のr値は、例えば、多様な文献の情報源から得ることもできる。本発明の文脈中で、0.28未満の内的増加率(r)とは、0.02〜0.28、例えば、0.28、0.27、0.26、0.25、0.24、0.23、0.22、0.21、0.20、0.19、0.18、0.17、0.16、0.15、0.16、0.15、0.14、0.13、0.12、0.11、0.10、0.09、0.08、0.07、0.06、0.05、または0.04の内的増加率(r)を意味すると理解されるべきである。好ましくは、内的増加率(r)は、0.25未満、例えば、0.23未満、例えば、0.20未満の値を有する。
本発明の一実施形態によれば、0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニは、サヤアシニクダニ(Lepidoglyphus destructor)から選択される。このダニおよび捕食性カブリダニの飼育におけるその使用は、WO2007/075081に開示されている。発明者らによって行われた実験により、捕食性カブリダニを飼育するための宿主としてのこのダニの使用の特別な効果が立証された。本発明の発明者らは、この宿主の特別な効果が、その分散作用を陽性に反映する比較的低いその内的増加率(r)と関係していることを導き出した。サヤアシニクダニで示される、長期のカブリダニ放出能およびより高い累積カブリダニ放出との関係におけるこの驚くべき効果は、当技術分野において報告されていなかった。発明者らによって立証された、これらの驚くべき効果と宿主の内的増加率(r)との間の関係も、当技術分野において本発明以前に報告されていなかった。サヤアシニクダニのr値は、0.18である(Stratil、StratilおよびKnulle(1980))
他の宿主ダニの内的増加率についての公知の知識に基づき、本発明における使用に好適な宿主のさらなる選択を行うことができる。例えば、Thyreophagus entomophagusについては、0.071のr値が文献において報告されている(Chmielewski、1990)。この報告書に基づき、この宿主は、0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニとして本発明における使用のために選択され得る。捕食性カブリダニであるスワルスキーカブリダニを飼育するための宿主としての、Thyreophagus entomophagusの使用は、WO2008/015393に開示されている。しかし、この開示は、このダニのr値を報告しておらず、0.28未満のr値を有する宿主を選択するときに得られ得る効果に対して全く注目もしていない。
捕食性カブリダニ放出システムは、宿主ダニ用の食物源をさらに含む。選択された宿主ダニ用の好適な食物源の選択は、当業者の知識の範囲内であり、以下の文書:WO2006/057552、WO2006/071107、WO2007/075081、WO2008/015393、およびその中に引用されている文献のうちの1つまたは複数の開示からさらに得られ得る。
好ましい一実施形態によれば、0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニが第1の宿主であり、捕食性カブリダニ放出システムは、第1の宿主ダニと異なる第2の宿主ダニを含む。捕食性カブリダニ用の食物源として好適なさらなる宿主ダニの追加は、例えば、捕食性カブリダニの個体数増加が改善され得るという事実から見て有益であり得る。
例えば、長期の捕食性カブリダニ放出をシステムから得るために0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニが追加され得るが、それは、個体数増加率の点で捕食性カブリダニの理想的な宿主でなくてもよい。さらなる宿主ダニと組み合わせることにより、作物中への配置の早期段階の間中、放出システムにおける捕食カブリダニの放出が改善され得る。このようにして、放出システムの配置後の早期段階における、迅速な捕食カブリダニの初期放出と、長期のカブリダニ放出能とを組み合わせることもできる。
したがって、さらに好ましい一実施形態によれば、第2の宿主ダニは、捕食性カブリダニが、0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニ上よりも第2の宿主上で、改善された個体数増加を有するように選択される。
代替の一実施形態によれば、第2の宿主ダニは、第1の宿主ダニよりも高い内的増加率を有する。第2の宿主ダニは、少なくとも0.28、例えば、0.28〜0.45、例えば、0.30、0.31、0.32、0.33、0.34、0.35、0.36、0.37、0.38、0.39、0.40、0.41、0.42、0.43、0.44の内的増加率を有することが好ましい。
第2の宿主としての選択に好ましい宿主は、サトウダニ(Carpoglyphus lactis)である。サトウダニは、0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニではないことに留意しなければならない。その代わりに、報告されているこの宿主のr値は、0.29である(Chmielewski(1971))。さらに、発明者らが行った観察結果により、この宿主は、比較的高い分散行動を有する宿主として分類されている。
本発明の範囲内で特に意図される、捕食性カブリダニと、0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニと、場合により第2の宿主ダニとの特定の組合せを以下の表Iに示している。これらの組合せは、放出システム、放出システムの製造における0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニの使用、および放出システムの製造方法を含む、本発明の全態様の範囲内において意図されていることに特に留意されたい。
一実施形態によれば、本発明による捕食性カブリダニ放出システムを用いて、少なくとも7週間のカブリダニ放出能を得ることができる。現在市販されているカブリダニ放出システムは、最大で4週間から6週間までのカブリダニ放出能を有する。本発明の範囲内で、少なくとも7週間とは、少なくとも8週間、少なくとも9週間、少なくとも10週間、少なくとも11週間を含む。少なくとも7週間の期間は、少なくとも49日として日で表されることもある。本発明の範囲内で、少なくとも49日とは、50〜78日、例えば、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76または77日を含む。
他の一実施形態によれば、担体1グラムあたり少なくとも400匹のカブリダニ個体の累積カブリダニ放出能を得ることができる。現在市販されているカブリダニ放出システムは、担体1グラムあたり約300匹から400匹のカブリダニ個体に限定された累積カブリダニ放出能を有する。少なくとも400匹とは、400〜1000匹、例えば、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000匹などを含むものとして解釈されるべきである。
当業者は、捕食性カブリダニおよび宿主に好適な量および比率を決定できることになる。好適な比率の例は、WO2006/057552、WO2006/071107、WO2007/075081またはWO2008/015393から得られ得る。代替的に、捕食カブリダニ放出システムにおいて、捕食性カブリダニ種個体に対する宿主個体数の相対的な比率は、約1000:1、例えば、約100:1からであってもよい。代替的に、捕食カブリダニ放出システムにおいて、捕食性カブリダニ種個体に対する宿主個体数の相対的な比率は、1:1から1:100まで、例えば、1:2から1:50、1:2から40、1:2から1:30であってもよい。第1の宿主および第2の宿主が使用される場合、それらは、異なる比率で使用されてもよい。この場合には、第2の宿主に対して相対的に、0.28未満の内的増加率(r)を有するより大量の宿主を追加することが有益となり得る。
当業者は、カブリダニ放出システムが、20〜30℃、好ましくは20〜25℃および77%±10%のRH、好ましくは83〜87%RH、最も好ましくは85%RHの条件下で最適に働くことを理解するであろう。したがって、放出システムを、その使用期間中こうした条件下で、特に20〜25℃および83〜87%RHで、維持することが最も好ましい。
本発明による捕食カブリダニ放出システムは、作物害虫を防除するために使用されてもよい。作物害虫は、コナジラミ、例えば、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)またはタバココナジラミ(Bemisia tabaci)など;アザミウマ、例えば、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)またはFrankliniella属種など、例えば、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)など;クモダニ、例えば、Tetranychus属種、例えば、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、Teranychus evansiおよびカンザワハダニ(Teranychus kanzawai)など、またはPanonychus属種、例えば、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)など;ホコリダニ、例えば、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)またはシクラメンホコリダニ(Tarsonemus pallidus)など;フシダニ、例えば、トマトサビダニ(Aculops lycopersici)など;イボタムシ、例えば、ミカンハダニ(Panonychus citri)などから;スケールクローラー(scale crawler)、例えば、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)などから選択され得る。
保護される作物は、(温室)野菜作物、例えば、トマト(Lycopersicon esculentum)、トウガラシ(Capsicum annuum)、ナス(Solanum melogena)、ウリ科植物(Cucurbitaceae)、例えば、キュウリ(Cucumis sativa)、メロン(Cucumis melo)、スイカ(Citrullus lanatus)など;軟果実(soft fruit)(例えば、イチゴ(Fragaria x ananassa)、ラズベリー(Rubus ideaus)など)、(温室)観賞用作物(例えば、バラ、ガーベラ、キクなど)、木の作物、例えば、Citrus属種、アーモンド、バナナのものなど、または露地作物、例えば、綿、トウモロコシなどから選択されてもよい。
本発明のさらなる態様は、少なくとも7週間の捕食性カブリダニ放出能および/または担体1グラムあたり400匹を超える捕食カブリダニの累積産生量を有する捕食性カブリダニ放出システムを製造するための、0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニの使用を目的とする。上述のように、本発明の捕食性カブリダニ放出システムは、特に園芸において、作物保護における有用性を有する。本発明のこの態様について、捕食性カブリダニ放出システムとの関係において述べられているように、同様な好ましい実施形態および代替実施形態が定義され得る。本発明のこの態様の範囲内の、これらの好ましい実施形態および代替実施形態の利点は、捕食性カブリダニ放出システムとの関係における考察から明らかになるであろう。
本発明のなおさらなる態様は、捕食性カブリダニ放出システムの作製方法に関する。該方法は、
(A)捕食性カブリダニを選択するステップと、
(B)前記捕食性カブリダニを、
−前記捕食性カブリダニ個体群、
−飼育宿主ダニ個体群、
−前記飼育宿主ダニ用の食物源
を含む飼育組成物中で飼育するステップと、
(C)任意選択的に、前記飼育組成物にさらなる宿主ダニ個体群を追加するステップと、
(D)前記捕食性カブリダニを保持するのに好適な、前記捕食性カブリダニの移動生活期のための出口を有する容器を用意するステップと、
(E)前記飼育組成物を、任意選択的に、前記さらなる宿主と一緒に前記容器内にパッキングするステップと
を含む。
この方法は、飼育宿主におよび/または場合によりさらなる宿主に、0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニが選択されることを特徴とする。この方法を用いて、本発明による捕食性カブリダニ放出システムを作製することができる。
本発明による方法において、捕食性カブリダニが選択される。捕食性カブリダニは、いかなる捕食性カブリダニであってもよい。本発明のために特に興味深い捕食性カブリダニは、本発明の放出システムとの関係においてすでに述べている。好ましくは、捕食性カブリダニは、スワルスキーカブリダニ、Amblysieus aerialis、Amblyseius andersoni、ヘヤカブリダニ、ミヤコカブリダニ、ククメリスカブリダニ、ファラシスカブリダニまたはTyphlodromips montdorensisから選択される。
前記方法において、捕食性カブリダニは、
−捕食性カブリダニ個体群と、
−飼育宿主ダニ個体群と、
−前記飼育宿主ダニ用の食物源と
を含む飼育組成物中で飼育される。
こうした飼育は、当業者に公知の手順、例えば、WO2006/057552、WO2006/071107、WO2007/075081、WO2008/015393またはこれらの文書のうちのいずれかにおいて引用されている文献から公知の手順によって行われ得る。
本発明による方法において、任意選択的に、さらなる宿主ダニ個体群が飼育組成物に追加される。さらなる宿主が追加されたときには、飼育組成物を通して均質に配置されることが好ましい。場合によるさらなる宿主ダニの詳細は、以下でより詳細に述べることになる。
本発明による方法において、捕食性カブリダニを保持するのに好適な容器を用意することが提供される。前記容器は、捕食性カブリダニの移動生活期のための出口を有する。あるいは、容器は、捕食性カブリダニの移動生活期のために開口している出口を作るのに好適な手段と共に提供される。容器の技術的詳細は、本発明による放出システムとの関係において上述されている。
飼育組成物は、当業者に公知の手順を使用して容器内にパッキングされる。場合によるさらなる宿主が飼育組成物に追加されるときには、飼育組成物と一緒に容器内にパッキングされる。
本発明による方法は、0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニが選択されることを特徴とする。0.28未満の内的増加率(r)を有するこの宿主は、飼育宿主であってもよく、または代替的に、さらなる宿主が追加される場合には、さらなる宿主であってもよい。0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニがさらなる宿主であることが好ましい。この場合において、飼育宿主は、本発明のダニ放出システムに関して述べられているような第2の宿主である。0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニおよびさらなる宿主の双方のための可能な選択およびそれらの双方の詳細は、本発明のダニ放出システムに関して上述されている。
本発明の方法に関しても、好ましい実施形態および代替実施形態は、捕食性カブリダニ放出システムとの関係において述べられているものと同様に、定義され得る。本発明の方法についての文脈中で、これらの好ましい実施形態および代替実施形態の利点は、捕食性カブリダニ放出システムとの関係における考察から見て当業者に明らかになるであろう。
(記載なし)
ここで、以下の実施例によって本発明について述べる。
A.swirskiiの2種のストック飼育システム:(I)宿主ダニC.lactis上のA.swirskiiおよび(II)宿主ダニL.destructor上のA.swirskiiを、Koppertにおいて維持した。これらの2種のストック飼育システムを使用して、以下の3種の異なる飼育組成物を用意した:
1.1グラムあたり約100匹のA.swirskiiおよび300匹のC.lactisを含有する湿らせたブランおよび栄養素の担体物質(Koppert Biological Systemsの標準化された徐放システム)。
2.1グラムあたり約50匹のA.swirskiiおよび1000匹のL.destructorを含有する湿らせたブランおよび栄養素の担体物質。
3.1グラムあたり約50匹のA.swirskii、300匹のC.lactisおよび1000匹のL.destructorを含有する湿らせたブランおよび栄養素の担体物質。
各組成物から、ガラスジャー内に(2つずつ)10グラムを注入した(3種の処置×2つずつ=計6本のジャー)。各ガラスジャーを、プラスチック製のバケット(10リットル)内の、飽和塩化ナトリウム溶液の層(深さ2cm)の中に別々に入れた。バケットを、非通気性のプラスチック製の蓋でしっかりと閉めた。塩溶液は、75%の周囲相対湿度を提供する。バケットを、摂氏21度の温室内に置いた。
来たる週の間に、ダニ(捕食性のダニおよび餌動物のダニ)は、ジャーを脱出し、塩溶液中で水死する。週1回、すべてのガラスジャーを、新しい飽和塩溶液を有する新しい清潔なプラスチック製バケット内に移した。使用したバケット内の脱出したダニの数(すなわち、放出システムの産生量)を、既知の計数法を用いてグリッドおよび双眼鏡を使用して評価した。各計測間の時間間隔の途中で、バケットからの蓋を開閉して通気を可能にした。
捕食性ダニの脱出(産生量)が有意に減少するまで約7日毎にこの手順を繰り返した。
全3処置のうちにおける全3ダニ種の平均累積産生量を、以下の表IIに示している。日数のグラフによる提示を、図1に示している。
データにより、処置1および3は、いずれもC.lactisを含有しており、より速く捕食性ダニの産生を開始することが示される。処置2および3は、いずれもL.destructorを含有しており、(より低いA.swirskiiの開始濃度にもかかわらず)有意により多くの捕食性ダニを産生し、より長く持続する。このデータより、処置2および3が、(1)累積産生量、(2)1週間あたりの平均産生量および(3)システムの長寿命に関して、より良好に機能することは明らかである。
[参考文献]

Claims (22)

  1. 捕食性カブリダニ個体群と、
    宿主ダニ個体群を含む、前記捕食性カブリダニ個体群の個体用の食物源と、
    前記宿主ダニ用の食物源を含む担体と
    を含み、
    前記宿主ダニとして0.28未満の内的増加率(r)を有するダニ種が選択されることを特徴とする、
    捕食性カブリダニ放出システム。
  2. 前記捕食性カブリダニが、
    ムチカブリダニ(Amblyseiinae)亜科、例えば、Amblyseius属からのもの、例えば、Amblyseius andersoni、Amblysieus aerialis、スワルスキーカブリダニ(Amblyseius swirskii)またはラーゴカブリダニ(Amblyseius largoensis)など、Euseius属から、例えば、イチレツカブリダニ(Euseius finlandicus)、Euseius hibisci、Euseius ovalis、Euseius victoriensis、Euseius stipulatus、Euseius scutalis、Euseius tularensis、Euseius addoensis、Euseius concordis、Euseius hoまたはEuseius citriなど、ウスカブリダニ(Neoseiulus)属から、例えば、ヘヤカブリダニ(Neoseiulus barkeri)、ミヤコカブリダニ(Neoseiulus californicus)、ククメリスカブリダニ(Neoseiulus cucumeris)、Neoseiulus longispinosus、ケナガカブリダニ(Neoseiulus womersleyi)、Neoseiulus idaeus、Neoseiulus anonymusまたはファラシスカブリダニ(Neoseiulus fallacis)など、Typhlodromalus属から、例えば、Typhlodromalus limonicus、Typhlodromalus aripoまたはTyphlodromalus peregrinusなど、Typhlodromips属から、例えば、Typhlodromips montdorensisなど、
    Typhlodrominae亜科、例えば、Galendromus属からのもの、例えば、Galendromus occidentalis、Typhlodromus属から、例えば、パイアイカブリダニ(Typhlodromus pyri)、Typhlodromus doreenaeまたはTyphlodromus athiasae
    から選択される、請求項1に記載の捕食性カブリダニ放出システム。
  3. 前記捕食性カブリダニが、スワルスキーカブリダニ、Amblysieus aerialis、Amblyseius andersoni、ヘヤカブリダニ、ミヤコカブリダニ、ククメリスカブリダニ、ファラシスカブリダニまたはTyphlodromips montdorensisから選択され、好ましくは、スワルスキーカブリダニとして選択される、請求項1〜2のいずれか1項に記載の捕食性カブリダニ放出システム。
  4. 前記宿主ダニが、サヤアシニクダニ(Lepidoglyphus destructor)またはThyreophagus entomophagusから選択され、好ましくは、サヤアシニクダニから選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の捕食性カブリダニ放出システム。
  5. 0.28未満の内的増加率(r)を有する前記宿主ダニが、第1の宿主であり、飼育システムが、前記第1の宿主ダニと異なるさらなる宿主ダニである第2の宿主ダニを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の捕食性カブリダニ放出システム。
  6. 前記第2の宿主ダニが、前記第1の宿主ダニの内的増加率(r)よりも高い内的増加率(r)を有する、請求項5に記載の捕食性カブリダニ放出システム。
  7. 前記さらなる宿主により、前記捕食性カブリダニが前記第1の宿主ダニにより有するよりも速い個体数増加を有するように前記第2の宿主ダニが選択される、請求項5に記載の捕食性カブリダニ放出システム。
  8. 捕食性カブリダニ個体群と、
    前記捕食性カブリダニ個体群の個体用の食物源と、
    前記宿主ダニ用の食物源を含む担体と
    を含む、捕食性カブリダニ放出システムを製造するための、0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニの使用であって、前記捕食性カブリダニ放出システムが、少なくとも7週間の捕食性カブリダニ放出能および/または少なくとも担体1グラムあたり400の捕食カブリダニの累積産生量を有する、使用。
  9. 前記捕食性カブリダニが、
    ムチカブリダニ亜科、例えば、Amblyseius属からのもの、例えば、Amblyseius andersoni、Amblysieus aerialis、スワルスキーカブリダニまたはラーゴカブリダニなど、Euseius属から、例えば、イチレツカブリダニ、Euseius hibisci、Euseius ovalis、Euseius victoriensis、Euseius stipulatus、Euseius scutalis、Euseius tularensis、Euseius addoensis、Euseius concordis、Euseius hoまたはEuseius citriなど、ウスカブリダニ属から、例えば、ヘヤカブリダニ、ミヤコカブリダニ、ククメリスカブリダニ、Neoseiulus longispinosus、ケナガカブリダニ、Neoseiulus idaeus、Neoseiulus anonymusまたはファラシスカブリダニなど、Typhlodromalus属から、例えば、Typhlodromalus limonicus、Typhlodromalus aripoまたはTyphlodromalus peregrinusなど、Typhlodromips属から、例えば、Typhlodromips montdorensisなど、
    Typhlodrominae亜科、例えば、Galendromus属からのもの、例えば、Galendromus occidentalis、Typhlodromus属から、例えば、パイアイカブリダニ、Typhlodromus doreenaeまたはTyphlodromus athiasae
    から選択される、請求項8に記載の使用。
  10. 前記捕食性カブリダニが、スワルスキーカブリダニ、Amblysieus aerialis、Amblyseius andersoni、ヘヤカブリダニ、ミヤコカブリダニ、ククメリスカブリダニ、ファラシスカブリダニまたはTyphlodromips montdorensisから選択され、好ましくは、スワルスキーカブリダニとして選択される、請求項8または9に記載の使用。
  11. 0.28未満の内的増加率(r)を有する前記宿主ダニが、サヤアシニクダニまたはThyreophagus entomophagusから選択され、好ましくは、サヤアシニクダニから選択される、請求項8〜10のいずれか1項に記載の使用。
  12. 0.28未満の内的増加率(r)を有する前記宿主ダニが、第1の宿主であり、前記第1の宿主ダニと異なるさらなる宿主ダニである第2の宿主ダニが、前記捕食性カブリダニ用の前記食物源中に含まれる、請求項8〜11のいずれか1項に記載の使用。
  13. 前記第2の宿主ダニが、前記第1の宿主ダニよりも高い内的増加率(r)を有する、請求項12に記載の使用。
  14. 前記第2の宿主において前記捕食性カブリダニが前記第1の宿主ダニにおけるよりも速い個体数増加を有するように前記第2の宿主ダニが選択される、請求項12に記載の使用。
  15. 捕食性カブリダニ放出システムの作製方法であって、
    (F)捕食性カブリダニを選択するステップと、
    (G)前記捕食性カブリダニを、
    前記捕食性カブリダニ個体群と、
    飼育宿主ダニ個体群と、
    前記飼育宿主ダニ用の食物源と
    を含む飼育組成物中で飼育するステップと、
    (H)任意選択的に、前記飼育組成物にさらなる宿主ダニ個体群を追加するステップと、
    (I)前記捕食性カブリダニを保持するのに好適な、前記捕食性カブリダニの移動生活期のための出口を有する容器を用意するステップと、
    (J)前記飼育組成物を、任意選択的に、前記さらなる宿主と一緒に前記容器内にパッキングするステップと
    を含み、
    前記飼育宿主についておよび/または任意選択による前記さらなる宿主について、0.28未満の内的増加率(r)を有する宿主ダニが選択されることを特徴とする、方法。
  16. 前記捕食性カブリダニが、
    ムチカブリダニ亜科、例えば、Amblyseius属からのもの、例えば、Amblyseius andersoni、Amblysieus aerialis、スワルスキーカブリダニまたはラーゴカブリダニなど、Euseius属から、例えば、イチレツカブリダニ、Euseius hibisci、Euseius ovalis、Euseius victoriensis、Euseius stipulatus、Euseius scutalis、Euseius tularensis、Euseius addoensis、Euseius concordis、Euseius hoまたはEuseius citriなど、ウスカブリダニ属から、例えば、ヘヤカブリダニ、ミヤコカブリダニ、ククメリスカブリダニ、Neoseiulus longispinosus、ケナガカブリダニ、Neoseiulus idaeus、Neoseiulus anonymusまたはファラシスカブリダニなど、Typhlodromalus属から、例えば、Typhlodromalus limonicus、Typhlodromalus aripoまたはTyphlodromalus peregrinusなど、Typhlodromips属から、例えば、Typhlodromips montdorensisなど、
    Typhlodrominae亜科、例えば、Galendromus属からのもの、例えば、Galendromus occidentalis、Typhlodromus属から、例えば、パイアイカブリダニ、Typhlodromus doreenaeまたはTyphlodromus athiasae
    から選択される、請求項15に記載の方法。
  17. 前記捕食性カブリダニが、スワルスキーカブリダニ、Amblysieus aerialis、Amblyseius andersoni、ヘヤカブリダニ、ミヤコカブリダニ、ククメリスカブリダニ、ファラシスカブリダニまたはTyphlodromips montdorensisから選択され、好ましくは、スワルスキーカブリダニとして選択される、請求項15〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 0.28未満の内的増加率(r)を有する前記宿主ダニが、サヤアシニクダニまたはThyreophagus entomophagusから選択され、好ましくは、サヤアシニクダニから選択される、請求項15〜17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記さらなる宿主ダニが、飼育組成物に追加される、請求項15〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記飼育宿主ダニおよび前記さらなる宿主ダニが、異なる内的増加率(r)を有し、好ましくは、前記さらなる宿主が、前記飼育宿主の内的増加率(r)よりも低い内的増加率(r)を有する、請求項19に記載の方法。
  21. 前記飼育宿主により、前記捕食性カブリダニが前記さらなる宿主によるよりも速い個体数増加を有するように前記飼育宿主ダニが選択される、請求項19に記載の方法。
  22. 作物保護における、請求項1〜7のいずれか1項に記載の捕食性カブリダニ放出システム、請求項8〜14のいずれか1項に記載の使用によって作製された捕食性カブリダニ放出システムまたは請求項15〜21のいずれか1項に記載の方法で作製された捕食性カブリダニ放出システムの使用。
JP2014531749A 2011-09-20 2012-09-19 捕食性カブリダニ放出システムおよび作製方法。 Active JP5960830B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL1039058 2011-09-20
NL1039058A NL1039058C2 (en) 2011-09-20 2011-09-20 Phytoseiid predatory mite releasing system and method for production.
PCT/NL2012/050663 WO2013043050A1 (en) 2011-09-20 2012-09-19 Phytoseiid predatory mite releasing system and method for production.

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014531209A true JP2014531209A (ja) 2014-11-27
JP2014531209A5 JP2014531209A5 (ja) 2015-11-12
JP5960830B2 JP5960830B2 (ja) 2016-08-02

Family

ID=47003176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014531749A Active JP5960830B2 (ja) 2011-09-20 2012-09-19 捕食性カブリダニ放出システムおよび作製方法。

Country Status (18)

Country Link
US (2) US9693540B2 (ja)
EP (1) EP2757876B1 (ja)
JP (1) JP5960830B2 (ja)
KR (1) KR102273448B1 (ja)
AP (1) AP2014007590A0 (ja)
BR (1) BR112014006668B1 (ja)
CA (1) CA2849393C (ja)
DK (1) DK2757876T3 (ja)
ES (1) ES2558515T3 (ja)
HU (1) HUE026578T2 (ja)
IL (1) IL231606A (ja)
MX (1) MX350464B (ja)
NL (1) NL1039058C2 (ja)
PL (1) PL2757876T3 (ja)
PT (1) PT2757876E (ja)
UA (1) UA112199C2 (ja)
WO (1) WO2013043050A1 (ja)
ZA (1) ZA201402823B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021045089A (ja) * 2019-09-19 2021-03-25 株式会社アグリ総研 天敵昆虫を農作物への誘引方法及び誘引用の湿度発生送風装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102092754B1 (ko) 2012-01-04 2020-03-25 코퍼트 비.브이. 포식성 응애 및 진균 감소제와 접촉된 고정화된 먹이를 포함하는 응애 조성물 및 상기 조성물의 사용과 관련된 방법 및 용도
CN103238569B (zh) * 2013-05-13 2015-08-12 广东省农业科学院植物保护研究所 一种捕食螨饲养装置及其饲养方法
CN104222011B (zh) * 2013-06-21 2016-08-10 首伯农(北京)生物技术有限公司 一种生产捕食螨的新方法
US11066167B2 (en) * 2016-02-02 2021-07-20 Chandler Bennett Method and apparatus used for biological control of agricultural pests
CN106358877A (zh) * 2016-09-13 2017-02-01 广东省生物资源应用研究所 中华甲虫蒲螨在制备柑橘木虱生物防治制剂中的应用
IL257892A (en) * 2018-03-05 2018-05-02 Bio Bee Sde Eliyahu Ltd New methods for cultivation, cultivation and controlled release of biological control agents
CN108739675B (zh) * 2018-05-02 2021-03-30 华南农业大学 一种双斑恩蚜小蜂规模化繁殖的方法
FR3084562B1 (fr) 2018-07-31 2021-04-02 Bioline France Systeme de lutte biologique comprenant des acariens predateurs dans un etui

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006230229A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Arysta Lifescience Corp 天敵昆虫の餌昆虫と餌植物の運搬方法及びその装置
WO2007075081A1 (en) * 2005-12-29 2007-07-05 Koppert B.V. Mite composition comprising glycyphagidae and phytoseiid mites, use thereof, method for rearing a phytoseiid predatory mite, rearing system for rearing said phytoseiid predatory mite and methods for biological pest control on a crop
WO2008015393A2 (en) * 2006-08-02 2008-02-07 Syngenta Bioline Limited Method for rearing predatory mites
JP2010519248A (ja) * 2007-02-26 2010-06-03 セルティス・ヨーロップ・ベー・フェー ダニ組成物
JP2011121958A (ja) * 2011-01-06 2011-06-23 Koppert Bv ダニ構成物、その使用、捕食性カブリダニAmblyseiusswirskiiを飼育するための方法、前記捕食性カブリダニを飼育するための飼育システム、および作物に対する生物的害虫防除方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2455156C (en) 2004-02-17 2006-01-24 Syngenta Bioline Limited System for providing beneficial insects or mites
WO2006071107A1 (en) * 2004-12-31 2006-07-06 Koppert B.V. Mite composition, use thereof, method for rearing a phytoseiid predatory mite, rearing system for rearing said phytoseiid predatory mite and methods for biological pest control on a crop
KR101014095B1 (ko) 2004-12-31 2011-02-14 코퍼트 비.브이. 응애 조성물, 그의 용도, 포식성 이리응애인지중해이리응애의 사육 방법, 상기 이리응애를 사육하는사육 시스템 및 작물에서의 생물학적 해충 방제 방법
KR20070110008A (ko) * 2007-07-30 2007-11-15 코퍼트 비.브이. 응애 조성물, 그의 용도, 포식성 이리응애의 사육 방법,상기 포식성 이리응애를 사육하는 사육 시스템 및작물에서의 생물학적 해충 방제 방법
ES2345594B1 (es) 2009-03-26 2011-07-13 Agrocontrol 2007, S.L Composicion de acaros, procedimiento para la cria de los mismos y utilizacion de dicha composicion en programas de control biologico.
KR20120066738A (ko) * 2010-12-15 2012-06-25 (주) 에코윈 꿀벌부채명나방의 알을 이용한 포식성 천적의 사육방법

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006230229A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Arysta Lifescience Corp 天敵昆虫の餌昆虫と餌植物の運搬方法及びその装置
WO2007075081A1 (en) * 2005-12-29 2007-07-05 Koppert B.V. Mite composition comprising glycyphagidae and phytoseiid mites, use thereof, method for rearing a phytoseiid predatory mite, rearing system for rearing said phytoseiid predatory mite and methods for biological pest control on a crop
JP2009522256A (ja) * 2005-12-29 2009-06-11 コッパート・ベスローテン・フェンノートシャップ ニクダニ科ダニおよびカブリダニを含むダニ構成物、その使用、捕食性カブリダニを飼育するための方法、前記捕食性カブリダニを飼育するための飼育システム、ならびに作物に対する生物学的害虫防除方法
WO2008015393A2 (en) * 2006-08-02 2008-02-07 Syngenta Bioline Limited Method for rearing predatory mites
JP2010519248A (ja) * 2007-02-26 2010-06-03 セルティス・ヨーロップ・ベー・フェー ダニ組成物
JP2011121958A (ja) * 2011-01-06 2011-06-23 Koppert Bv ダニ構成物、その使用、捕食性カブリダニAmblyseiusswirskiiを飼育するための方法、前記捕食性カブリダニを飼育するための飼育システム、および作物に対する生物的害虫防除方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021045089A (ja) * 2019-09-19 2021-03-25 株式会社アグリ総研 天敵昆虫を農作物への誘引方法及び誘引用の湿度発生送風装置
JP7292720B2 (ja) 2019-09-19 2023-06-19 株式会社アグリ総研 天敵昆虫を農作物へ誘引する方法
JP7466235B2 (ja) 2019-09-19 2024-04-12 株式会社アグリ総研 天敵昆虫の捕獲装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR102273448B1 (ko) 2021-07-07
ZA201402823B (en) 2015-11-25
IL231606A (en) 2017-07-31
ES2558515T3 (es) 2016-02-04
MX2014003380A (es) 2014-12-05
US20150030689A1 (en) 2015-01-29
WO2013043050A1 (en) 2013-03-28
NL1039058C2 (en) 2013-03-21
CA2849393C (en) 2021-05-18
BR112014006668B1 (pt) 2019-04-30
HUE026578T2 (en) 2016-06-28
MX350464B (es) 2017-09-05
US11026409B2 (en) 2021-06-08
US9693540B2 (en) 2017-07-04
KR20140066766A (ko) 2014-06-02
UA112199C2 (uk) 2016-08-10
EP2757876A1 (en) 2014-07-30
US20170325430A1 (en) 2017-11-16
CA2849393A1 (en) 2013-03-28
DK2757876T3 (en) 2016-01-25
PL2757876T3 (pl) 2016-03-31
IL231606A0 (en) 2014-05-28
AP2014007590A0 (en) 2014-04-30
PT2757876E (pt) 2016-02-09
EP2757876B1 (en) 2015-10-14
JP5960830B2 (ja) 2016-08-02
BR112014006668A2 (pt) 2017-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5960830B2 (ja) 捕食性カブリダニ放出システムおよび作製方法。
JP5393155B2 (ja) ニクダニ科ダニおよびカブリダニを含むダニ構成物、その使用、捕食性カブリダニを飼育するための方法、前記捕食性カブリダニを飼育するための飼育システム、ならびに作物に対する生物学的害虫防除方法
KR102092754B1 (ko) 포식성 응애 및 진균 감소제와 접촉된 고정화된 먹이를 포함하는 응애 조성물 및 상기 조성물의 사용과 관련된 방법 및 용도
JP4898703B2 (ja) ダニ構成物、その使用、捕食性カブリダニAmblyseiusswirskiiを飼育するための方法、前記捕食性カブリダニを飼育するための飼育システム、および作物に対する生物的害虫防除方法
JP4972559B2 (ja) ダニ構成物、その使用、捕食性カブリダニを飼育するための方法、前記捕食性カブリダニを飼育するための飼育システム、および作物に対する生物学的害虫防除方法
KR102224450B1 (ko) 응애 조성물, 담체, 응애의 사육 방법 및 이와 관련된 용도
ES2345594B1 (es) Composicion de acaros, procedimiento para la cria de los mismos y utilizacion de dicha composicion en programas de control biologico.
JP2014531209A5 (ja)
JP5271363B2 (ja) ダニ構成物、その使用、捕食性カブリダニAmblyseiusswirskiiを飼育するための方法、前記捕食性カブリダニを飼育するための飼育システム、および作物に対する生物的害虫防除方法
KR20180100667A (ko) 유익한 응애를 방출하는 시스템 및 그의 용도
CN105724321A (zh) 津川钝绥螨的饲养方法及其应用
EP2910119A1 (en) Pollen compositions and uses thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150916

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150916

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20150916

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20151015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151030

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160129

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160229

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5960830

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250