JP2014529274A - 断面膨張モード共振器 - Google Patents

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Abstract

電気機械システムの膨張モード共振器(DMR)構造を開示する。DMRは、第1の電極層と、第2の電極層と、圧電材料から形成される圧電層とを含む。圧電層は、X軸およびX軸に垂直なY軸の平面内の横方向距離(D)と、X軸およびY軸に垂直なZ軸に沿った厚さ(T)とを含む寸法を有する。厚さと横方向距離との数値的比率T/Dが、1つまたは複数の電極に与えられる信号に応答して、Z軸に沿った変位とX軸およびY軸の平面に沿った変位とを有する圧電層の振動モードを与えるように構成される。ラダーフィルタ回路が、直列要素および/またはシャント要素としてDMRとともに構築され得、共振器は、螺旋構成を有し得る。

Description

優先権データ
本開示は、同時係属中の、2011年9月30日に出願した、「CROSS−SECTIONAL DILATION MODE RESONATORS」と題する米国特許仮出願第61/541,546号(代理人整理番号第QUALP096P/112736P1号)、および2011年11月14日に出願した、「CROSS−SECTIONAL DILATION MODE RESONATORS」と題する米国特許出願第13/295,970号(代理人整理番号第QUALP096A/112736U1号)の優先権を主張する。これらの先願の開示は、本開示の一部と見なされ、かつ参照によりすべての目的のためにその全体が本開示に組み込まれる。
本開示は、一般に、共振器に関し、より詳細には、電気機械システムの圧電共振器および回路トポロジーに関する。
電気機械システム(EMS)は、電気的および機械的要素と、アクチュエータと、トランスデューサと、センサーと、(ミラーを含む)光学的構成要素と、電子回路とを有するデバイスを含む。電気機械システムは、限定はしないが、マイクロスケールおよびナノスケールを含む、様々なスケールで製造され得る。たとえば、マイクロ電気機械システム(microelectromechanical system)(MEMS)デバイスは、約1ミクロンから数百ミクロン以上に及ぶサイズを有する構造を含むことができる。ナノ電気機械システム(nanoelectromechanical system)(NEMS)デバイスは、たとえば、数百ナノメートルよりも小さいサイズを含む、1ミクロンよりも小さいサイズを有する構造を含むことができる。電気および電気機械デバイスを形成するために、堆積、エッチング、リソグラフィを使用して、ならびに/あるいは、基板および/または堆積された材料層の部分をエッチング除去するかまたは層を追加する、他の微細加工プロセスを使用して、電気機械要素が作成され得る。
1つのタイプのEMSデバイスは干渉変調器(interferometric modulator)(IMOD)と呼ばれる。本明細書で使用する干渉変調器または干渉光変調器という用語は、光学干渉の原理を使用して光を選択的に吸収および/または反射するデバイスを指す。いくつかの実施態様では、干渉変調器は伝導性プレートのペアを含み得、そのペアの一方または両方は、全体的にまたは部分的に、透明でおよび/または反射性であり、適切な電気信号の印加により相対運動が可能であり得る。一実施態様では、一方のプレートは、基板上に堆積された固定層を含み得、他方のプレートは、エアギャップによって固定層から分離された反射膜を含み得る。別のプレートに対するもう1つのプレートの位置は、IMODに入射する光の光学干渉を変化させることがある。IMODデバイスは、広範囲の適用例を有しており、特にディスプレイ能力がある製品の場合、既存の製品を改善し、新しい製品を作成する際に使用されることが予期される。
様々な電子回路構成要素は、共振器などのEMSレベルにおいて実装され得る。いくつかの従来型のEMS共振器構造は、望ましいとは言えない電気と機械とのエネルギー変換を提供しており、この変換は、当技術分野でしばしば一般的に、「電気機械結合」と呼ばれる。いくつかの圧電共振器構造において、この電気機械結合の効率は、電気エネルギーを、入力端子に送達された入力電気信号から圧電膜の機械的運動へ変換し、その運動が入力端子または出力端子において電気エネルギーに再変換される、変換の効率に基づく。共振器内の不十分な電気機械結合は、最適ではない動作効率および信号スループットをもたらすことがある。
いくつかの従来の共振器構成は、所望の電気機械結合係数より小さい係数(k )を有し、その係数は、当技術分野で、電気機械結合の数値的表示として使用されることがある。たとえば、いくつかの従来の圧電共振器において、幅または長さなど、圧電膜の横方向寸法が、共振周波数を主に決定する。これらの従来の横方向に振動する共振器のいくつかは、しばしば、3%未満の小さいk 値を有することがある。薄膜バルク音響共振器(FBAR)など、いくつかの他の従来の圧電共振器において、共振周波数は、圧電膜の厚さによって主に決定される。そのような従来の厚さモード共振器の場合、k は、より高く、たとえば約7%になることがある。しかしながら、従来のFBARは、概して、たとえば、ウエハまたはダイごとに、フィルタの1中心周波数として働くただ1つの共振周波数を提供することが可能である。これらの様々な要因は、マルチバンド/マルチモードワイヤレス通信回線など、マルチ周波数広帯域フィルタアプリケーションにおいて、従来の共振器の性能を制限することがある。
本開示の構造、デバイス、装置、システム、およびプロセスは、それぞれいくつかの発明的態様を有し、それらのうちの単一の態様だけが、本明細書で開示する望ましい属性を担うとは限らない。
膨張モード共振器(DMR)、デバイス、装置、システム、および関連する製造プロセスなど、電気機械システム共振器構造の実装形態を開示する。
本開示で説明する主題の1つの発明的態様によれば、圧電共振器構造は、1つまたは複数の電極の第1の導電層と、1つまたは複数の電極の第2の導電層と、圧電材料から形成された圧電層とを含む。圧電層は、第1の導電層と第2の導電層との間に配設される。圧電層は、X軸およびX軸に垂直なY軸の平面内の横方向距離(D)と、X軸およびY軸に垂直なZ軸に沿った厚さ(T)とを含む寸法を有する。厚さと横方向距離との数値的比率T/Dが、1つまたは複数の電極に与えられる信号に応答して、Z軸に沿った変位とX軸およびY軸の前記平面に沿った変位とを有する圧電層の振動モードを与えるように構成される。
いくつかの実装形態では、圧電層の横方向距離はX軸に沿った幅であり、圧電層の変位は、Z軸に沿って、かつX軸に沿って発生する。いくつかの実装形態では、圧電層の横方向距離はY軸に沿った長さであり、圧電層の変位は、Z軸に沿って、かつY軸に沿って発生する。いくつかの他の実装形態では、横方向距離はX−Y平面内に位置するが、X軸および/またはY軸から角度のオフセットを有する。いくつかの実装形態では、振動モードは2Dの振動モードである。いくつかの他の実装形態では、振動モードは3Dの振動モードである。
いくつかの実装形態では、数値的比率T/Dは、電気機械結合に関連する指定範囲内にある。指定範囲は、第1の電気機械結合に関連する第1の範囲と、第1の電気機械結合と異なる第2の電気機械結合に関連する第2の範囲とを含み得る。第1の電気機械結合は、第1の範囲内で、数値的比率T/Dに対して可変であり得る。いくつかの例では、第2の電気機械結合は、第1の電気機械結合より高い。
いくつかの実装形態では、Z軸が圧電層を二等分し、振動モードが、Z軸に対して対称的形状を有する。振動モードは、d31係数、d32係数、d33係数、d24係数、およびd15係数など、圧電材料の係数の組合せに関連付けられ得る。
いくつかの実装形態では、1つまたは複数の電極の第1の導電層が、圧電層の第1の表面の実質的部分を覆う。1つまたは複数の電極の第2の導電層がまた、圧電層の第2の表面の実質的部分を覆うことができる。
本開示で説明する主題の別の発明的態様によれば、装置は、上記で説明した圧電共振器構造と、ディスプレイと、ディスプレイと通信するように構成されかつ画像データを処理するように構成されたプロセッサと、プロセッサと通信するように構成されたメモリデバイスとを含む。圧電共振器構造の電極のうちの1つまたは複数が、画像データをプロセッサに送信するために結合され得る。
本開示で説明する主題の別の発明的態様によれば、圧電共振器構造は、入力信号を受信するための第1の導電性手段と、出力信号を与えるための第2の導電性手段と、圧電材料から形成されかつ第1の導電性手段および第2の導電性手段に近接して配設された圧電手段とを含む。圧電手段は、X軸およびX軸に垂直なY軸の平面内の横方向距離(D)と、X軸およびY軸に垂直なZ軸に沿った厚さ(T)とを含む寸法を有する。圧電手段は、1つまたは複数の電極に与えられる信号に応答して、Z軸に沿った変位とX軸およびY軸の平面に沿った変位とを有する振動モードを与えるために、厚さと横方向距離との数値的比率T/Dを有する。
本開示で説明する主題の別の発明的態様によれば、複数の共振器は、それぞれ、電極を含む第1の導電層と、電極を含む第2の導電層と、圧電材料から形成されかつ第1の導電層と第2の導電層との間に配設された圧電層とを含む。圧電層は、X軸およびX軸に垂直なY軸の平面内の横方向距離(D)と、X軸およびY軸に垂直なZ軸に沿った厚さ(T)とを含む寸法を有する。厚さと横方向距離との数値的比率T/Dが、1つまたは複数の電極に与えられる信号に応答して、Z軸に沿った変位とX軸およびY軸の平面に沿った変位とを有する圧電層の振動モードを与えるように構成される。共振器のうちの1つは直列共振器であり、それの第1の導電層電極は入力端子に結合され、それの第2の導電層電極は出力端子に結合される。共振器のうちの別の1つは第1のシャント共振器であり、それの第1の導電層電極は入力端子または出力端子に結合され、それの第2の導電層電極はアースに結合されている。
いくつかの実装形態では、第2のシャント共振器は、入力端子または出力端子に結合された第1の導電層電極と、アースに結合された第2の導電層電極とを有する。いくつかの実装形態では、直列共振器は直列共振周波数に関連し、第1のシャント共振器は、直列共振周波数と異なる並列共振周波数に関連する。たとえば、並列共振周波数と直列共振周波数との間の差は、通過帯域を規定し得る。いくつかの実装形態では、シャントインダクタが、第1のシャント共振器の第2の導電層電極とアースとの間に結合される。
いくつかの実装形態では、共振器のうちの1つまたは複数が、平面内に螺旋形状を有する。螺旋形状は、例として、長方形、円形、楕円形、または八角形の輪郭を有し得る。
本開示で説明する主題の別の発明的態様によれば、ラダーフィルタシステムが、上記で説明した複数の共振器を含む。第1のラダーフィルタデバイスは直列共振器を含み、それの第1の導電層電極は第1のラダーフィルタ入力端子に結合され、それの第2の導電層電極は第1のラダーフィルタ出力端子に結合される。第1のラダーフィルタデバイスはまた、第1のラダーフィルタ入力端子または第1のラダーフィルタ出力端子に結合された第1の導電層電極と、アースに結合された第2の導電層電極とを有する1つまたは複数のシャント共振器を含む。第2のラダーフィルタデバイスは直列共振器を含み、それの第1の導電層電極は第1のラダーフィルタ出力端子に結合され、それの第2の導電層電極は第2のラダーフィルタ出力端子に結合される。第2のラダーフィルタデバイスは、第1のラダーフィルタ出力端子または第2のラダーフィルタ出力端子に結合された第1の導電層電極と、アースに結合された第2の導電層電極とを有する1つまたは複数のシャント共振器を含む。
いくつかの実装形態では、第1のシャントインダクタが、第1のラダーフィルタデバイスのシャント共振器の第2の導電層電極とアースとの間に結合される。同じく、第2のシャントインダクタが、第2のラダーフィルタデバイスのシャント共振器の第2の導電層電極とアースとの間に結合され得る。
本開示で説明する主題の別の発明的態様によれば、共振器デバイスは、1つまたは複数の電極を含む第1の導電層と、1つまたは複数の電極を含む第2の導電層と、圧電材料から形成されかつ第1の導電層と第2の導電層との間に配設された圧電層とを含む。圧電層は、1つまたは複数の導電層に与えられる信号に応答して振動モードを与えるように構成され、圧電層は、平面内に螺旋構成を有する。いくつかの実装形態では、圧電層は、抵抗パラメータ、インピーダンスパラメータ、またはキャパシタンスパラメータに関連付けられ得る、平面内の全長を有する。
いくつかの実装形態では、ラダーフィルタデバイス内の直列共振器が、直列共振周波数に関連する第1のパラメータを有し、シャント共振器が、直列共振器の直列共振周波数と異なる並列共振周波数に関連する第2のパラメータを有する。たとえば、第1のパラメータは、直列共振器の圧電層の幅、長さ、および/または厚さなどの1つの距離または距離の組合せであってよい。第2のパラメータは、シャント共振器の圧電層の幅、長さ、および/または厚さなどの1つの距離または距離の組合せであってよい。
本開示で説明する主題の別の発明的態様によれば、ラダーフィルタデバイスが複数の共振器を含み、各共振器は、入力信号を受信するための第1の導電性手段と、入力信号に応答して出力信号を与えるための第2の導電性手段と、入力信号に応答して振動モードを与えるための圧電手段とを含む。圧電手段は、第1の導電性手段と第2の導電性手段との間に配設される。圧電手段は、X軸およびX軸に垂直なY軸の平面内の横方向距離(D)と、X軸およびY軸に垂直なZ軸に沿った厚さ(T)とを含む寸法を有する。厚さと横方向距離との数値的比率T/Dは、入力信号に応答してZ軸に沿った変位とX軸およびY軸の平面に沿った変位とを有する振動モードを与えるように構成される。共振器のうちの1つは直列共振器である。直列共振器の第1の導電性手段は入力端子に結合され、直列共振器の第2の導電性手段は出力端子に結合される。共振器のうちの別の1つは第1のシャント共振器である。第1のシャント共振器の第1の導電性手段は入力端子または出力端子に結合され、第1のシャント共振器の第2の導電性手段はアースに結合される。
本明細書で説明する主題の1つまたは複数の実装形態の詳細を、添付の図面および以下の説明において示す。本開示で提供する例は、主に、電気機械システム(EMS)およびマイクロ電気機械システム(MEMS)ベースのディスプレイに関して説明するが、本明細書で提供する概念は、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード(「OLED」)ディスプレイ、および電界放出ディスプレイなど、他のタイプのディスプレイに適用され得る。他の特徴、態様、および利点は、明細書、図面、および特許請求の範囲から明らかとなろう。以下の図の相対寸法は一定の縮尺で描かれていないことがあることに留意されたい。
膨張モード共振器(DMR)構造の斜視図の一例を示す図である。 DMR構造の圧電層の斜視図の一例を示す図である。 図2の圧電層の断面における幾何学的振動モード形状の一例を示す図である。 DMR構造の一例に与えられる入力AC信号の周波数に関するアドミタンスのグラフである。 図4AのDMR構造の一例に与えられる入力AC信号の周波数に関する位相のグラフである。 DMR構造の一例の厚さ/幅比に関する電気機械結合係数(k )のグラフである。 DMR構造の一例に与えられる入力AC信号の周波数に関するアドミタンスのグラフである。 図6AのDMR構造の一例に与えられる入力AC信号の周波数に関する位相のグラフである。 DMR構造の一例の厚さ/幅比に関する電気機械結合係数(k )の別のグラフである。 DMR構造の斜視図の一例を示す図である。 2ポートDMR構造の断面図の一例を示す図である。 3ポートDMR構造の断面図の一例を示す図である。 4ポートDMR構造の断面図の一例を示す図である。 4ポートDMR構造の斜視図の一例を示す図である。 4ポートDMR構造の斜視図の一例を示す図である。 3ポートDMR構造の斜視図の一例を示す図である。 3ポートDMR構造の斜視図の一例を示す図である。 DMR構造の側面図の一例を示す図である。 DMR構造の側面図の一例を示す図である。 DMR構造の側面図の一例を示す図である。 DMRデバイスの切欠き斜視図の一例を示す図である。 DMRデバイスの平面図の一例を示す図である。 DMR構造の断面斜視図の一例を示す図である。 共振器構造を形成するためのプロセスを示すフロー図の一例を示す図である。 千鳥配列共振器構造を形成するためのプロセスを示すフロー図の一例を示す図である。 たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの断面概略図の一例を示す図である。 たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの断面概略図の一例を示す図である。 たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの断面概略図の一例を示す図である。 たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの断面概略図の一例を示す図である。 たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの断面概略図の一例を示す図である。 たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの断面概略図の一例を示す図である。 たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの断面概略図の一例を示す図である。 たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの斜視図の一例を示す図である。 たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの斜視図の一例を示す図である。 たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの斜視図の一例を示す図である。 たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの斜視図の一例を示す図である。 たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの斜視図の一例を示す図である。 たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの斜視図の一例を示す図である。 たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの斜視図の一例を示す図である。 温度補償型共振器構造の断面概略図の一例を示す図である。 エアギャップ型共振器構造の断面概略図の一例を示す図である。 DMRなどの共振器を組み込むラダーフィルタの回路図の一例を示す図である。 DMRなどの共振器を組み込むシングルステージラダーフィルタの簡略回路図の一例を示す図である。 図23Aのラダーフィルタ回路の電送応答の一例を示す図である。 DMRなどの並列シャント共振器を組み込むシングルステージラダーフィルタの簡略回路図の一例を示す図である。 図24Aのラダーフィルタ回路の電送応答の一例を示す図である。 DMRなどの並列シャント共振器を組み込む2ステージラダーフィルタの簡略回路図の一例を示す図である。 図25Aのラダーフィルタ回路の電送応答の一例を示す図である。 シャントインダクタを組み込む2ステージラダーフィルタの簡略回路図の一例を示す図である。 図26Aのラダーフィルタ回路の電送応答の一例を示す図である。 各ステージにシャントインダクタを組み込む2ステージラダーフィルタの簡略回路図の一例を示す図である。 図27Aのラダーフィルタ回路の電送応答の一例を示す図である。 横方向平面内に螺旋形状を有する共振器構造の平面図の一例を示す図である。 螺旋形状の共振器構造を組み込むラダーフィルタ回路の一例を示す図である。 干渉変調器(IMOD)表示デバイスの一連の画素における2つの隣接ピクセルを示す等角図の一例を示す図である。 干渉変調器ディスプレイを組み込む電子デバイスを示すシステムブロック図の一例を示す図である。 複数の干渉変調器を含む表示デバイスを示すシステムブロック図の一例を示す図である。 複数の干渉変調器を含む表示デバイスを示すシステムブロック図の一例を示す図である。
様々な図面中の同様の参照番号および名称は同様の要素を示す。
以下の詳細な説明は、発明的態様について説明する目的で、いくつかの実装形態を対象とする。しかしながら、本明細書の教示は、多数の異なる方法で適用され得る。
開示する実装形態は、膨張モード共振器(DMR)を含む電気機械システムの共振器デバイスの構造および構成の例を含む。関連する装置、システム、ならびに製造プロセスおよび技法も開示する。開示するDMRのいくつかの例は、以下でより詳細に説明するように、共振器の厚さに沿った変位および変形、ならびに共振器の幅または長さに沿った変位および変形を有する、共振器構造の断面における2次元(2D)の振動モードを有する。開示するDMRの他の例は、共振器構造の厚さ−幅断面と厚さ−長さ断面の両方に沿った変位および変形を有する、3次元(3D)の振動モードを有する。いくつかの構成では、開示するDMRは、いくつかの従来の共振器を用いて可能なものより高い電気機械結合を提供する。
圧電DMRの場合、電極は、一般に、圧電材料に接触して、またはそれの近傍に配設される。たとえば、電極は、圧電材料の層と同一面上または反対面上に位置することがある。電極間に加えられる電界が、圧電材料内で機械的ひずみに変換される。たとえば、時間的に変化する電気信号がDMRの入力電極に与えられ、対応して時間的に変化する機械的運動に変換され得る。この機械エネルギーの一部分は、入力電極においてまたは別の出力電極において電気エネルギーに再変換され得る。圧電材料内の機械的変位の最大の実質的増幅を生み出す入力電気信号の周波数は、一般に、DMRの共振周波数と呼ばれる。
開示するDMRのいくつかの実装形態では、圧電材料は、2Dの振動モード、すなわち、共振器の断面において、2次元の幾何学的振動形状を有する振動モードを有する。この断面は、縦方向寸法、すなわち共振器厚さと組み合わせて、横方向寸法、すなわち共振器構造の幅または長さを含む。したがって、2Dの振動モードは、所望の実装形態に応じて、共振器構造の幅−厚さ断面または長さ−厚さ断面に沿ったものであってよい。以下でより詳細に説明するように、断面内の2Dの振動モードの幾何学的形状は、共振器の厚さと、横方向寸法のうちの1つの両方から影響を受ける。圧電層のd31係数、d32係数、d33係数、d24係数、およびd15係数など、2つ以上の圧電係数が、断面2Dの振動モードを変換し、望ましい、高い電気機械結合を達成するために、組み合わされて利用され得る。
開示するDMRのいくつかの実装形態では、圧電材料は、3次元(3D)の振動モード、すなわち、3次元の幾何学的振動形状を有する振動モードを有する。そのような実装形態では、圧電材料は、以下でより詳細に説明するように、厚さ、幅、および長さのパラメータに応じて、共振器構造の幅−厚さ断面と長さ−厚さ断面の両方に沿って振動し得る。したがって、いくつかの例では、3Dの振動モードは、2つの断面2Dの振動モード、すなわち、幅−厚さ断面(第1の2Dの振動モード)と長さ−厚さ断面(第2の2Dの振動モード)の両方に沿った変位および変形を有する振動モードを包含する。そのような例では、3Dの振動モードの幾何学的形状は、共振器の厚さならびに両方の横方向寸法(幅および長さ)から影響を受ける。
いくつかの実装形態では、ラダータイプのフィルタ回路が、たとえば、直列回路要素およびシャント回路要素として、開示するDMRを含めるために構築され得る。様々なラダーフィルタトポロジーが、以下の例で詳細に説明するように、開示する共振器構造を用いて実装され得る。たとえば、シャント共振器の並列共振周波数および直列共振器の直列共振周波数が、帯域幅を規定し得る。いくつかの例では、2つ以上のシャント共振器が、増加された帯域外減衰を与えるために並列に結合され得る。いくつかの例では、2つ以上のラダーフィルタが、追加の帯域外減衰を与えるために複数のステージでカスケード接続され得る。いくつかの例では、1つまたは複数のシャントインダクタが、開示するラダーフィルタにおいてよりよい帯域外除去、ヌル周波数制御、および通過帯域ロールオフスロープ調整を達成するために、シャント共振器に接続され得る。本明細書で開示する共振器構造はまた、たとえば、より長い長さと小さい形状因子とを有する螺旋形状であってもよい。開示する螺旋形状共振器は、様々な蛇行構成、同心の複数のターン、ならびに長方形、円形、楕円形、および八角形を含む輪郭を有することができる。
本開示で説明する主題の特定の実施態様は、以下の潜在的な利点のうちの1つまたは複数を実現するように実施され得る。本明細書で開示する共振器構造の例は、単一チップ上での複数の周波数動作という利点を提供し得、ここで、共振周波数は、より高い電気機械結合と併せて、共振器構造の横方向寸法、すなわち幅および/または長さによって少なくとも部分的に決定される。たとえば、10%より大きいk 値が、圧電材料として窒化アルミニウム(AlN)を用いる共振器に対して達成され得、18%より大きいk が、圧電材料として酸化亜鉛(ZnO)を用いる共振器に対して達成され得る。そのような高い値は、たとえば、同一チップ上で複数の周波数動作を有する広帯域フィルタ動作に対して望ましいことがある。
いくつかの実装形態では、向上した電気機械結合を有する断面における2Dの振動モードは、以下でより詳細に説明するように、共振器構造の厚さと、幅または長さとの数値的比率に基づく。したがって、厚さが1つのパラメータであり、幅または長さが別のパラメータであって、それらの両方が、共振器の断面内で所望の幾何学的モード形状を達成するために数値的比率を設計するために実質的に制御され得る。所望の実装形態に応じて1つまたは複数のDMRをそれぞれ含む、マルチ周波数RFフィルタ、クロック発振器、トランスデューサ、および他のデバイスは、同一基板上に製作され得る。たとえば、このことは、単一チップ上のRFフロントエンドアプリケーションに対するコンパクトなマルチバンドフィルタ解法を可能にすることによって、コストおよびサイズの観点から有利であり得る。いくつかの例では、同一ダイ上で複数のDMRを共に製作することによって、複数の周波数が対処され得る。いくつかの例では、MHzからGHzの範囲にわたって異なる周波数を有するDMRのアレイが、同一基板上に製作され得る。そのようなDMRは、特定の実装形態に対して望ましいように、カスケード接続されたステージにおいて、あるいはラダー、格子、または他のハイブリッドフィルタトポロジーにおいて構成され得る。
開示するDMRを用いて、スペクトラム拡散通信方式に対する直接周波数合成が、位相同期回路を必要とすることなく、マルチ周波数の高Q値(Q)DMR共振器バンクによって可能にされ得る。高k および高QのDMRはまた、非常に大きい、たとえば5%より大きい同調範囲と低位相雑音とを有する電圧制御発振器(VCO)を可能にし得る。開示するDMR実装形態は、現代の回路構成とのインターフェースを可能にする高いQ値と適正なリアクタンス値とを維持しながら、低運動抵抗を有する圧電変換を提供し得る。開示する共振器構造のいくつかの例は、たとえば、数マイクロメートル程度の幅および/または厚さのコンパクトサイズ、低消費電力、および高収率で大量生産可能な構成要素(たとえば、CMOS回路)との適合性の利点を提供する。
開示する主題のいくつかの実装形態の追加の潜在的な利点が実現され得る。たとえば、開示するラダーフィルタ回路の通過帯域の帯域幅は、ラダーフィルタ回路に組み込まれる直列共振器および/またはシャント共振器の共振周波数に従って設定され得る。任意の帯域外周波数の減衰もまた、シャント共振器およびシャントインダクタを組み込むカスケード接続されたラダーフィルタブロックを使用して強化され得る。加えて、開示する共振器構造が螺旋形状であり、適切に設計されると、共振器のスプリアス周波数が減衰され得、共振周波数が、螺旋形状構造の1つまたは複数の寸法に従って制御され得る。
開示するDMRの1つまたは複数の実装形態では、共振器構造は、支持構造のキャビティ内で吊られ、全体的に、2つの電極層間にはさまれた圧電材料の層を有する2つの導電性電極層を含む。共振器構造は、以下でさらに説明するように、共振器構造を支持構造に結合する特別に設計されたテザーによってキャビティ内で吊られ得る。これらのテザーは、しばしば、共振器構造自体の層スタック内に製作される。共振器構造は、キャビティによって周囲の構造的支持および他の装置から音響的に分離され得る。
開示する共振器構造は、いくつかの実装形態では、本明細書で説明する支持構造の少なくとも一部分を形成する、低コスト、高性能、大面積の絶縁基板上で製作され得る。いくつかの実装形態では、開示する共振器構造が形成される絶縁基板は、ディスプレイ級ガラス(アルカリ土類ボロアルミノシリケート)またはソーダライムガラスから作製され得る。絶縁基板が作製され得る他の適切な絶縁材料には、アルカリ土類アルミノシリケート、ボロシリケート、モディファイドボロシリケート、他などのケイ酸塩ガラスが含まれる。また、酸化アルミニウム(AlOx)、酸化イットリウム(Y)、窒化ホウ素(BN)、炭化ケイ素(SiC)、窒化アルミニウム(AlNx)、および窒化ガリウム(GaNx)などのセラミック材料が、絶縁基板材料として使用され得る。いくつかの他の実装形態では、絶縁基板は、高抵抗シリコンから形成される。いくつかの実装形態では、シリコンオンインシュレータ(SOI)基板、ガリウムヒ素(GaAs)基板、リン化インジウム(InP)基板、およびたとえばフレキシブル電子機器に関連するプラスチック(ポリエチレンナフタレートまたはポリエチレンテレフタレート)基板もまた使用され得る。基板は、たとえば、4インチ、6インチ、8インチ、12インチの従来の集積回路(IC)ウエハ形態、または大面積パネル形態であってよい。たとえば、370mm×470mm、920mm×730mm、および2850mm×3050mmなどの寸法を有するフラットパネルディスプレイ基板が使用され得る。
いくつかの実装形態では、開示する共振器構造は、基板上に犠牲(SAC)層を堆積するステップと、SAC層上に下側電極層を形成するステップと、下側電極層上に圧電層を堆積するステップと、圧電層上に上側電極層を形成するステップと、キャビティを画定するためにSAC層の少なくとも一部分を除去するステップとによって製作される。生じた共振器キャビティは、添付の図面に示すように、下側電極層の少なくとも一部分を基板から分離し、共振器構造の側面に沿って隙間を設け、共振器が、基板の残りの部分からは実質的に分離された状態で一方向または複数の方向に振動し、移動することを可能にする。いくつかの他の実装形態では、基板自体の一部分は、SAC材料として働く。これらの実装形態では、共振器構造の下の絶縁基板の指定された領域は、キャビティを画定するために、たとえばエッチングによって除去され得る。
図1は、DMR構造の斜視図の一例を示す。図1では、構造100は、1つまたは複数の電極の上側導電層104を含む。構造100はまた、Z軸に沿って上側導電層104からオフセットする1つまたは複数の電極の下側導電層108を含む。圧電層112は、上側導電層104と下側導電層108との間に配設される。この例では、圧電層112は、上面116と、上面116に対向する下面120とを有する。この例では、上面116は上側導電層104に接触しており、下面120は下側導電層108に接続している。
図1では、圧電層112は、X軸に沿って向けられた幅Wと、X軸に垂直なY軸に沿って向けられた長さLと、X軸およびY軸に垂直なZ軸に沿った厚さTとを含む寸法を有する。上述のように、WおよびTは、全体的にX軸およびY軸に沿う平面内にある横方向距離Dの例である。本明細書でより詳細に説明するように、厚さと横方向距離との数値的比率T/Dは、Z軸に沿った変位と横方向距離Dに沿った変位とを有する圧電層112の2Dの振動モードを与えるように構成され得、横方向距離Dは、Z軸に垂直な横平面内にあり、導電層104および108内の電極のうちの1つまたは複数に与えられる信号に応答して、いくつかの例ではX軸に沿ってよく、いくつかの他の例ではY軸に沿ってよく、または以下で詳細に説明するようにX軸および/またはY軸からオフセットしてもよい。たとえば、構造100を共振周波数で振動させる周波数を有する入力AC信号124が、上側導電層104の1つまたは複数の電極に与えられ得、生じた共振周波数を有する出力信号128が、上側導電層104または下側導電層108のうちの1つまたは複数の電極において感知され得る。
図1の圧電層112は、上記で説明したようにX軸、Y軸およびZ軸のそれぞれに沿って向けられた寸法を有する直方体または立方体として表されているが、この表示は説明のためにすぎないことを理解されたい。いくつかの実装形態では、圧電層112は、アモルファス3D形状を有する。そのような実装形態では、様々な図面に示し、本明細書で説明する他の長方形の実装形態と同様に、Dが、定義されたX軸から第1の角度だけオフセットし、かつ/またはY軸から第2の角度だけオフセットする状態を含めて、横方向距離Dは、Z軸に垂直な横方向X−Y平面内で様々な異なる向きを有してよい。したがって、本明細書の実装形態の多くは、X軸またはY軸に沿った横方向距離を有するように記載されるが、圧電層112の2Dまたは3Dの振動モードを与えるために、厚さと横方向距離との数値的比率T/Dを構成することについて開示する原理は、横方向距離Dが概してX−Y平面内にあるが、必ずしもX軸またはY軸に沿っているとは限らない実装形態にも等しく適用可能であることを理解されたい。同様に、開示する実装形態の多くにおけるX軸、Y軸およびZ軸は、参考のためだけに、全体的に、圧電層のそれぞれの次元に沿った向きを有するように示されている。圧電層112がアモルファス形状を有する実装形態を含めて、いくつかの実装形態では、厚さは、上側および下側の導電層と交差するZ軸に沿った概略の向きを有するように定義されてよく、Z軸に概して垂直な横方向平面は、横方向平面内に位置する横方向距離Dによって定義されてよい。いくつかの例では、横方向平面は、平面内で様々な向きを有し得るX軸とY軸とを含み、横方向距離Dは、所望の規準系に応じて、X軸およびY軸に整列されてよく、またはX軸およびY軸からオフセットされてもよい。たとえば、いくつかの例では、圧電層の幅は、概して、Y軸に沿って向けられてよく、一方、圧電層の長さは、概して、X軸に向けられてよい。
図1では、いくつかの実装形態において、導電層104および108の一方または両方が、導電層が配設される表面のかなりの部分を覆う。図1の例では、1つまたは複数の電極の下側導電層108が、圧電層112の下面120のかなりの部分を覆い、1つまたは複数の電極の上側導電層104が、圧電層112の上面116のかなりの部分を覆う。図1に示すように、それぞれの表面116または120の表面積の約50%以上が導電層で覆われ、表面積の約50%以下が、露出されたままである。いくつかの他の例では、それぞれの表面116または120の表面積の約100%が導電層で覆われ、たとえば、k を最大化するために単一の電極を有する。
図1のDMR構造100は2ポート共振器であり、すなわち、入力信号が上側導電層104で表される入力端子に送達され、出力信号が下側導電層108で表される出力端子に与えられるが、本明細書で説明するのと同じ2Dおよび3Dの振動モードが、1ポート共振器を用いて達成され得る。たとえば、図1に示す例に対する代替例では、下側導電層がアースに結合され、上側導電層が、入力信号が送達されるとともに出力信号が感知される信号端子として働く。
図2は、DMR構造の圧電層の斜視図の一例を示す。図2では、圧電層112は、Z軸に沿って向けられる厚さTと、X軸に沿って向けられる幅Wと、Y軸に沿って向けられる長さLとを含む寸法を有する。特定の数値的比率であるT/Dを用いて達成され得る2Dまたは3Dの振動モードは、圧電材料の係数の組合せに基づくことができる。そのような係数には、概して圧電層112の幅および/または長さに沿った、圧電層112の横方向運動に関連するd31係数と、概して圧電層112の厚さに沿った、圧電層112の縦方向運動に関連するd33係数と、(やはり、横方向運動に関連するが、d31運動に対して垂直方向にあり、d31運動と同じX−Y平面内にある)d32係数と、(Y方向に加えられる電界に応答するせん断変位に関連する)d24係数と、(X方向に加えられる電界に応答するせん断変位に関連する)d15係数とが含まれる。
図3は、図2の圧電層の断面における幾何学的振動モード形状の一例を示す。具体的には、図3は、図2の線3−3に沿って取られた、圧電層112の正面断面図を示す。2Dの膨張モード形状300を示す目的で、図3では、長方形形状302は、励振および変形前の圧電層112の断面形状を示す。図3では、Z軸が、圧電層112を、それの幅に沿って二等分し、X軸が、圧電層112を、それの厚さに沿って二等分する。この例では、図示する2Dの膨張モード形状300は、厚さと幅との数値的比率T/Wの範囲と、Z軸に沿った変位と、X軸に沿った変位とによって達成され得る。他の例では、図2のZ軸およびY軸に沿った、圧電層112の断面内の同様の2Dの膨張モード形状が、圧電層112の厚さと長さとの数値的比率T/Lの範囲によって達成され得る。変形前の圧電層112の断面形状はこの例では長方形であるが、その形状は、正方形、円形、および他の多角形の形状であってもよい。
図3の例では、圧電層112内の圧電材料の変位は、図示の断面内の位置に応じて変化する。たとえば、図示のX軸とZ軸との交点を含む、圧電層112の断面の第1の領域304では、変位はほぼゼロかまたはゼロである。圧電層112の第2の領域308では、変位はほぼゼロから中程度であり、すなわち、概して領域304より大きい変位である。X軸とZ軸との交点から離れてより遠い領域312、316および320に移動するにつれて、変位の量は増加し続け、領域324において最大変位が生じる。圧電層112の変位は、図示の2DモードがZ軸に対して対称形状を有するようなものである。この例では、変位はまた、X軸に対しても対称形である。しかしながら、厚さ方向(すなわち、この例ではZ方向)における変位は、概して均一ではなく、その理由は、Z方向の変位の量が、X軸に沿って変化するからである。同様に、幅方向(すなわち、この例ではX方向)における変位は、概して均一ではなく、その理由は、X方向の変位の量が、Z軸に沿って変化するからである。この例では、2D断面内の変位は、XおよびZ方向に強い成分を有し、Z軸およびX軸に沿った不均一な形状に寄与しており、望ましいことに高い電気機械結合をもたらしている。
図4Aは、DMR構造の一例に与えられる入力AC信号の周波数に関するアドミタンスのグラフを示す。図4Aでは、構造の共振周波数は、この例では1737MHzの周波数fsと、この例では1812MHzのfpとの間で発生する。図4Aに示すように、fsは直列共振周波数であり、fpは並列共振周波数である。k 値は、通常、式k =π/4*(fp−fs)/fpによって近似され、その値は約10.2%である。いくつかの他の実装形態では、k 値が他の知られている式によって近似され得ることは、当業者には容易に認識されよう。
図4Bは、図4AのDMR構造の一例に与えられる入力AC信号の周波数に関する位相のグラフを示す。fsとfpとの間で、位相が、約90度から約−90度まで低下し、そのことが、共振器に、誘導的特性を示させ得る。fs〜fpの領域の外側では、共振器は、それの電気的応答において容量的特性を示し得る。図4Bに示す例示的なグラフ(すなわち、大きさと位相の両方を示すアドミタンスプロット)が、T/W=1.5の場合のDMRに対するシミュレーションによって取得され得る。
図5は、DMR構造の一例の厚さ/幅比に関する電気機械結合係数(k )値のグラフを示す。図5の例では、圧電層はAlNから形成される。この例では、数値的比率T/Wは、5%を超えるk 値を生み出すために、図示のように、約1より大きい指定の範囲内にある。この例では、T/W値の範囲は、第1の電気機械結合に関連する約1と約1.3との間の第1の範囲と、第1の電気機械結合と異なる第2の電気機械結合に関連する約1.3より大きい第2の範囲とを含む。第1の電気機械結合は、第1の範囲内で数値的比率T/Wに関して可変である約5.4%と約10%との間のk 値の範囲を含む。この例では、T/Wが約1から約2まで増加するのにつれて、k は約5.4%と約9.5%との間で実質的に線形に増加する。k 値は、T/W値が約1.2と約1.3の間で傾斜形状を有する。第2の電気機械結合は、概して、約1.3より大きいT/W比に対して約10.2%の一定のk 値を有する。したがって、約1.3を超えるT/W値において、対応するk 値は、概して、約1と約1.3との間のT/W値に対応するk 値より高い。図5に示す様々なT/Wの範囲内のk 値は例として与えられているにすぎないことを、当業者には諒解されたい。他のk 値が、図5に示すもの以外のT/Wの数値範囲において得られることがある。
図5の例では、T/Wが約1と約1.3との間にあるとき、共振器構造の共振周波数は、圧電層の横方向寸法、すなわち幅または長さによって部分的に決定される。上述のように、電気機械結合は、数値的比率T/Wに関して可変である。したがって、電気機械結合は、この範囲内でT/W比に基づき得、その比率によって制御され得る。図5では、T/Wが約1.3より大きいとき、k は10%を超えて飽和し、DMRの共振周波数は、主に、それの厚さ寸法Tによって決定される。T/Wが約1.0より小さいとき、共振周波数は、主に、それの幅寸法Wによって決定される。T/Wが約1.0より小さい実装形態では、DMRは輪郭モード共振器と同様の挙動を示すことがある。図5では、望ましいほどに高いk 値が、T/Wの両領域、すなわち約1を超える領域および約1.3を超える領域において達成され、その理由は、たとえば、図3に関して上記で説明した2D断面モード形状は、d33とd31の両方の圧電係数を組み合わせるからである。
図6Aは、DMR構造の一例に与えられる入力AC信号の周波数に関するアドミタンスのグラフを示す。この例では、圧電層の寸法のT/W比は、約1.6である。この例では、圧電層はZnOから形成される。図6Aでは、構造の共振周波数は、この例では633MHzの周波数fsと、この例では685MHzのfpとの間で発生する。生じたk 値は、上記の式に基づいて約18.7%である。
図6Bは、図6AのDMR構造の一例に与えられる入力AC信号の周波数に関する位相のグラフを示す。fsとfpとの間で、位相が、約90度から約−90度まで低下し、そのことが、共振器に、誘導的特性を示させ得る。fs〜fpの領域の外側では、共振器は、それの電気的応答において容量的特性を示し得る。この例では、図6Bに示す例示的なグラフ(すなわち、大きさと位相の両方を示すアドミタンスプロット)が、T/W=1.6の場合のDMRに対するシミュレーションによって取得され得る。
図7は、DMR構造の一例の厚さ/幅比に関する電気機械結合係数(k )のグラフを示す。図7の例では、圧電層は、やはりZnOから形成される。この例では、数値的比率T/Wは、図示のように、約0.4より大きい指定の範囲内にある。この例では、T/W値の範囲は、第1の電気機械結合に関連する約0.4と約1.0との間の第1の範囲と、第2の電気機械結合に関連する約1.0と1.6との間の第2の範囲と、第3の電気機械結合に関連する約1.6より大きい第3の範囲とを含む。第1、第2、および第3の電気機械結合は、互いに異なる。第1の電気機械結合は、第1の範囲内で数値的比率T/Wに関して可変である約4.1%と約9.9%との間のk の範囲を含む。この例では、k は、T/Wが約0.4から約1.0まで増加するにつれて増加する。第2の電気機械結合は、第2の範囲内で数値的比率T/Wに関して可変である約9.9%と約18%との間のk 値の範囲を含む。この例では、k は、T/Wが約1.0から約1.6まで増加するにつれて増加する。第3の電気機械結合は、概して、約1.6より大きいT/W比に対して約18.7%の一定のk 値を有する。したがって、約1.6を超えるT/W値において、対応するk 値は、概して、T/Wの第1および第2の範囲にある値より高い。
したがって、いくつかの例では、圧電材料としてZnOを用いると、AlNを用いるよりもいっそう高い電気機械結合が達成され得る。開示する断面膨張モード共振器構成は、電気機械結合を強化するために、他の様々な種類の圧電材料に適用される。そのような材料には、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)と、ニオブ酸リチウム(LiNbO)と、本明細書で説明する他の圧電材料とが含まれ得る。
図8は、DMR構造の斜視図の一例を示す。図8では、構造800は、電極104aおよび104bの上側導電層を含む。2つだけの電極をこの例に示すが、上側導電層104は、所望の実装形態に応じて追加の電極を含み得る。図8の例では、電極104aおよび104bは互いに離間しており、概して構造の長さに沿って、すなわちY軸に沿って配設される。構造800はまた、上記で説明したように、Z軸に沿って上側電極104aおよび104bからオフセットする下側導電層108と、はさまれた圧電層112とを含む。図8では、圧電層112は、上記で説明したように、X軸、Y軸およびZ軸のそれぞれに沿って向けられた寸法W、LおよびTを有する。この例では、構造の長さに沿った電極間のギャップを除いて、圧電層112の実質的にすべての幅が、上側および下側の導電層の導電材料で覆われる。
図9Aは、2ポートDMR構造の断面図の一例を示す。具体的には、DMR構造900Aは、図8の線9−9に沿って取られた、図8に示す構造の一実装形態の断面図として示される。図9Aの例では、上記で説明したように、上側導電層の電極104aおよび104bは、概して、構造の長さに沿って、すなわちY軸に沿って配設される。この例では、電極104aが入力ポートに結合される一方で、電極104bが出力ポートに結合される。この例では、図8の下側導電層108は、アースに結合された1つまたは複数の電極908として実装される。厚さと横方向距離との数値的比率T/Dは、入力電極104aに与えられる信号に応答して、Z軸に沿いかつX軸に沿った変位、またはZ軸に沿いかつY軸に沿った変位を有する圧電層112の2Dの振動モードを与えるように構成され得る。いくつかの他の実装形態では、3Dの振動モードは、厚さと幅との数値的比率および厚さと長さとの数値的比率を用いて達成され、X軸と組み合わせたZ軸に沿った変位と、Y軸と組み合わせたZ軸に沿った変位とを含む。たとえば、構造900Aを共振周波数で振動させる周波数を有する入力AC信号が、入力電極104aに与えられ得、生じた共振周波数を有する出力信号が、出力電極104bにおいて感知され得る。
図9Bは、3ポートDMR構造の断面図の一例を示す。DMR構造900Bは、図8の線9−9に沿って取られた、図8に示す構造の一実装形態の断面図として示される。この例では、電極104aが入力ポートに結合される一方で、電極104bが第1の出力ポート(Output+)に結合される。この例では、下側導電層108は、アースに結合された第1の電極912aと第2の出力ポート(Output−)に結合された第2の電極912bとを有する2つの電極として実装される。2Dまたは3Dの振動モードは、上記で説明したように、入力電極104aに与えられた信号に応答して達成され得る。構造900Bを共振周波数で振動させる周波数を有する入力AC信号が、入力電極104aに与えられ得、生じた共振周波数を有する出力信号が、出力電極104bおよび912bにおいて感知され得る。いくつかの例では、入力AC信号に応答して、差動出力信号が、共振器構造900Bによって生成され得、第1の差動出力が電極104bにおいて、第2の差動出力が電極912bにおいて生成される。
図9Cは、4ポートDMR構造の断面図の一例を示す。DMR構造900Cは、図8の線9−9に沿って取られた、図8に示す構造の一実装形態の断面図として示される。この例では、電極104aが第1の入力ポート(Input+)に結合される一方で、電極104bが第1の出力ポート(Output+)に結合される。この例では、下側導電層108は2つの電極として実装され、第1の電極916aが第2の入力ポート(Input−)に結合され、第2の電極916bが第2の出力ポート(Output−)に結合される。2Dまたは3Dの振動モードは、入力信号に応答して、上記で説明したように達成され得る。たとえば、構造900Cを共振周波数で振動させる周波数を有する差動AC信号が、入力電極104aおよび916aに与えられ得、生じた共振周波数を有する差動出力信号が、出力電極104bおよび916bにおいて感知され得る。
図10Aおよび図10Bは、4ポートDMR構造の斜視図の例を示す。図10Aおよび図10Bでは、上記で説明したように、DMR 1000Aおよび1000Bは、概して、上側導電層と下側導電層とを含み、圧電層112は2つの導電層間に配設される。図10Aおよび図10Bでは、下側導電層は、第1の入力信号in−が与えられる1つまたは複数の入力電極204aと、第1の出力信号out−が与えられる1つまたは複数の出力電極204bとを含む。上側導電層は、第2の入力信号in+が与えられる1つまたは複数の入力電極104aを含む。ここで、図8および図9A〜図9Cの形状の代替として、所与の導電層の電極が、概して、構造の幅に沿って、すなわちX軸に沿って配設される。
本明細書で開示する様々な共振器構造およびデバイスの入力ポート/電極は、共振器構造に、増幅器またはアンテナの出力などの信号を送達する構成要素の出力に接続され得る。このようにして、図10Aおよび図10Bに示すように、そのような入力信号が、図10Aおよび図10Bの電極104aおよび204aなど、DMRの入力電極に与えられるとき、交番電界が圧電層112の厚さに渡って加えられ得る。
図10Aおよび図10Bでは、平坦で細長い対の電極が、圧電層の両側に位置しており、電極は、互いに実質的に平行に、デバイスの長さに沿って向けられた長手方向軸を有する。差動入力電極は、in+およびin−を付され、差動出力電極はout+およびout−を付される。差動入力信号が電極in+およびin−に加えられると、上記で説明したように、縦方向電界が圧電層112の厚さに渡って誘起され、圧電層内に2Dまたは3Dの振動モードを引き起こす。この機械エネルギーは、出力電極out+およびout−において元の差動電気信号に変換する。
上記で説明したのと同じDMR構造が、差動フィルタに対するシングルエンドとして実装され得る。たとえば、図11Aは、3ポートDMR構造の斜視図の一例を示す。図11Aでは、DMR 1100Aは、X軸、Y軸およびZ軸に対して図10Aおよび図10BのDMR 1000と類似の形状および向きを有する。しかしながら、構造間の1つの差は、DMRのin−電極204aがアースに接続されていることである。したがって、適正な周波数で、残された入力電極104aに送達されるシングルエンド入力信号は、出力電極104b(out+)および204b(out−)において差動信号に変換され得る。差動構成に対するこのシングルエンドにおいて、上記で説明したように、入力電極204aまたは104aが、テザーを介してアースに接続され得る。別個のテザーのセットが、入力電気信号と差動出力電気信号とを経路指定するために使用され得る。
差動シングルエンドシステムは、やはり本明細書で開示するのと同じDMR構造を使用して、出力ポートの一方をアースに接続しながら、入力ポートを差動入力のままとすることによって構築され得る。図11Bは、3ポートDMR構造の斜視図の一例を示す。図11Bでは、差動入力電極104aおよび204aに送達された差動信号が、電極104bにおいてシングルエンド出力信号に変換される。ここで、電極204bはアースに接続されている。
本明細書の実装形態のいくつかに従って構築されたDMRは、複数の共振周波数を提供するように構成され得る。任意の数のDMR構造が、たとえば、以下で説明する実装形態において並列に接続され得る。そのようなDMRは、同じガラス基板上に製作され得る。DMRの本実装形態は、周波数基準要素としてRFワイヤレス通信において使用され得るか、またはマルチ周波数フィルタのバンクを形成するためにアレイ内に配列され得る。
開示する実装形態はまた、アース接続がないDMR構造および構成を含む。そのような例は、しばしば、特に導電層の反対側に1つまたは複数の電極を有する圧電層の1つの側面を取り扱う。これらの例は、圧電層の、入力電極および出力電極の導電層の反対の表面上にアース接続がない構成を含む。図12Aに示す1つのフローティング構成では、圧電層の上面の上側導電層が、入力電極および出力電極を含む一方で、圧電層の下面の下側導電層(上側導電層の反対)はフローティングである。図12Bに示す別の構成では、下側導電層は存在せず、したがって、圧電層の下面は露出されている。露出された下面は、電気的接続を持たない。図12Cの構成に示すさらに別の例では、下側導電層は、図12Aおよび図12Bの例がアース接続を持たないのと同様に、追加の入力電極および出力電極を含む。
図12Aは、共振器構造の側面図の一例を示す。共振器構造1200Aは、例として、入力信号が送達され得るポート1に接続された第1の電極104aと、出力信号が与えられ得るポート2に接続された第2の電極104bとを含む上側導電層104を有する。所望の実装形態に応じて、ポート1および2は反転されてよく、それにより、入力信号が第2の電極104bに送達され、生じた出力信号が第1の電極104aにおいて感知される。この例では、圧電層112は、上側導電層104に当接している。上記で説明したように、ポート1における入力電気信号は、共振周波数において圧電層112を機械的に振動させ得、その振動が、ポート2において出力電気信号に変わる。
図12Aの「フローティング」の実装形態では、1つまたは複数の電極を含む下側導電層204はフローティングで非バイアスであり、すなわち、下側導電層204はアース接続を持たず、場合によっては共振器構造1200Aの外部の電気接続および構成要素から電気的に分離されている。たとえば、図12Aの実装形態では、フローティングの下側導電層204は、アースならびに任意の電子電力源および電子回路から電気的に切断されている。
図12Bは、共振器構造の側面図の一例を示す。共振器構造1200Bは、図12Aと同様の層の配列を有し、同じ参照番号は同じ部分を示す。しかしながら、図12Bの実装形態では、下側導電層は存在せず、したがって、圧電層112の下面1220は露出されている。この例では、図12Aの下側導電層に関して上記で説明したように、下面1220はフローティングで非バイアスである。
図12Cは、共振器構造の側面図の一例を示す。共振器構造1200Cは、図12Aと同様の層の配列を有し、同じ参照番号は同じ部分を示す。この実装形態では、下側導電層204は、第1の電極204aと第2の電極204bとを含む。やはり、下側導電層204は、アース接続を持たない。
図12Cでは、共振器構造1200Cは、追加のシグナリングのために構成され、そこでは、下側導電層204の別個の電極204aおよび204bが、上側導電層104の電極104aおよび104bと協働することができる。たとえば、ポート1Aおよびポート2Aが、同じ入力信号を受信するために増幅器またはアンテナなどの電気的構成要素の出力に結合され、生じた出力電気信号が、ポート1Bおよび/またはポート2Bにおいて感知され得るように、一対の電極が接続され得る。別の例では、ポート1Aおよびポート2Bが、同じ入力信号を受信するために結合され、生じた出力信号が、ポート1Bおよび/またはポート2Aにおいて感知され得る。
他の構成が、本開示の範囲内で企図される。図12Cの一構成では、1つの電極104aまたは104bが、入力信号を受信するために接続され得、別の電極204aまたは204bが出力信号を提供し得る一方で、その他の電極はフローティングである。図12Cの別の構成では、1つの電極104aまたは204aが、電気入力信号を受信するために接続され得、別の電極104bまたは204bが出力信号を提供し得る一方で、その他の電極はフローティングである。これらの様々な構成では、ポート1A、1B、2Aおよび2Bはいずれも、アースに接続されない。
図13は、DMRデバイスの切欠き斜視図の一例を示す。図13では、DMR構造1300は、入力ポート106に接続された上側導電層104を含む。下側導電層108は、本明細書で説明するように、はさまれた圧電層112の反対側の、上側導電層104の下に位置する。下側導電層108は、出力ポート(図示せず)に結合され得る。上側および下側の導電層は、それぞれ、本明細書の様々な実装形態において説明するように、1つまたは複数の電極の配列を有し得る。
図13では、出力ポートが、アース端子140および/またはアース端子144に結合され得、したがって下側導電層108を接地する一方で、入力電気信号が入力ポート106に与えられ得る。出力電気信号がまた、入力ポート106において感知され得る。
図13では、DMR構造1300は、テザー152ならびにDMR構造1300の、テザー152と反対の端部に接続されたマッチングテザー(図示せず)によって、支持構造150内に形成されたキャビティ148内で吊られる。図13では、テザーは、DMR構造1300を支持構造150に物理的に接続し、構造1300をキャビティ148内で保持するための物理的アンカーとして働く。DMR構造1300は、圧電材料の振動によって、すなわち、本明細書で詳細に説明するように、Z軸とX軸および/またはY軸との両方に沿った変位によって、3Dまたは2Dの振動モードが可能である。この例では、テザー152は、上側導電層104と、支持構造150上に装着されたポート106との間で電気的および機械的に結合され得る。この例では、DMR構造1300の反対端部上のマッチングテザーは、下側導電層108を、支持構造150上に同様に装着された別のポートに、同様に電気的および機械的に結合し得る。テザーは、それらのそれぞれの導電層の延長部として製作され得、たとえばX軸に沿って数ミクロン程度の幅であってよい。いくつかの実装形態では、テザーは、たとえば、図13のY軸に沿ったそれらの長さが、整数の共振1/4波長となるように設計される。他の例では、テザーは、圧電層112を支持構造150に固定するために、圧電層112の延長部として形成され得る。
本明細書のDMR構造は、1つまたは複数の電気入力信号を与えると、圧電層に運動で応答させる、上側および下側の導電層内に、金属電極のパターンを含み得る。運動の応答は、X軸、Y軸およびZ軸のうちの1つまたは複数に沿った振動的発振を含み得る。DMR構造の共振周波数は、横方向寸法すなわち幅(W)および/または長さ(L)、ならびに厚さ寸法(T)によって部分的に決定され得る。いくつかの実装形態では、1つの寸法が、T/W比またはT/L比に応じて支配的であり得る。共振周波数が横方向寸法によって支配される実装形態では、本明細書でさらに説明するように、DMR構造の共振周波数応答は、たとえば、導電層内で互いに、たとえば図1のX軸に沿って、電極の幅ならびに間隔を調整することによって、導電層内の電極の周期的配列に従って制御され得る。
図14は、DMRデバイスの平面図の一例を示す。図14の実装形態では、図示のように、共振器構造1400がDMRとして構成され、それぞれの導電層内の電極が、互いに実質的に平行にY軸に沿って延びる長手方向軸を有する。共振器構造は、たとえば、図14に示すように、概して、副共振器の幅を表すフィンガー幅Wfinを有し、副共振器は主に、1つの電極と、1つの電極のX軸に沿った両側の露出した圧電材料の幅の半分とを含む。電極幅、すなわち個々の電極の幅Wmetは、概して、電極間のフィードスルーキャパシタンスを制限するために、フィンガー幅より小さい。共振器構造のピッチは、図14に示すように、概して、X軸に沿った電極の中点の間の距離を指す。電極の間隔は、図14に示すように、X軸に沿って隣接する電極の縁部の間のギャップを指す。本明細書で開示する共振器構造の共振周波数は、T/W比または代替としてT/L比に応じて適切に設計される場合、主に、フィンガー幅またはピッチによって決定され得る。より一般的には、共振周波数は、共振器のフィンガー幅またはピッチ、および厚さによって部分的に決定され得る。電極の幅と間隔とは、周波数への二次効果を有する。フィンガー幅およびピッチは、当然、電極幅および間隔のパラメータと相関する。ピッチは、図14の例に示すように、しばしば、フィンガー幅に等しい。
図14における一例では、上側電極104aおよび104bは、4.8μmの、X軸に沿った電極幅Wmetを有する。いくつかの例においてテザーを含み得る接続部材408aおよび408bは、それぞれの電極104aおよび104bに結合される。接続部材408aおよび408bは、この例ではWmetより小さくてよい接続部材幅Wpを有する。他の例では、Wpは、所望の構成に応じて、Wmetと同等以上のサイズである。圧電層112の半値幅に相当する、電極のフィンガー幅Wfinは、この例では6.4μmである。X軸に沿ったキャビティ416のキャビティ幅Wcavは、2*Wfin(たとえば、12.8μm)など、Wfinの整数倍であってよく、または他の測定値であってもよい。したがって、この例では、Wcavは、圧電層の全幅とほぼ同じである。この例では、上側電極104aおよび104bが互いに隣接する距離Dは、例として、128μmまたは256μm程度であってよい。
図15は、DMR構造の断面斜視図の一例を示す。図15では、共振器構造1500は、上記で説明したように積層された層を有する、電極104aおよび104bの上側導電層と、圧電層112と、単一の電極204の形態の下側導電層とを含む。図15では、入力電気信号が上側導電層の第1の電極104aに送達され得る入力ポート「ポート1」が存在する。ポート1は、増幅器またはアンテナなど、様々な構成要素から入力電気信号を受信するために結合され得る。図15の例では、交流(AC)電圧源504が、そのような構成要素によって送達される電気信号をシミュレートする。AC電圧源504は、ポート1に結合された第1の端子506aと、この例ではアースに結合された下側電極204に結合された第2の端子506bとを有する。このようにして、入力AC信号は、電圧源504からポート1に、したがって共振器の第1の電極104aに与えられ得る。AC信号の交流電圧によって生じた電界は、図15に矢印508で示す、圧電層112の厚さに渡って加えられる。
少なくとも図15の例では、厚さは構造1500の1つの寸法であり、概してZ軸に沿って測定され、一方、長さはY軸に沿って測定される。本明細書の実装形態で説明するように、圧電層112は、厚さと幅、または厚さと長さとの所望の比率に応じて、図15ならびに図13に示すものより厚くても薄くてもよい。図15の例では、構造1500全体の幅を指す全幅、ならびにフィンガー幅、間隔、および電極幅は、X軸に沿って測定される。構造1500の長さおよび構造1500の幅は、共振器構造の寸法の横方向距離の例である。電界508は、圧電層112がX軸、Y軸およびZ軸のうちの1つまたは複数に沿った前後への変位を経験するように機械的共振を変換する形で加えられ得る。このことは、図15において、構造の厚さに対応するZ軸と、(幅に対応する)X軸および/または(長さに対応する)Y軸とに沿った変位を有する、構造1500の断面内の2次元の振動モードを含む。変位は、所望の構成に応じて長さおよび/または幅に沿って可能であるので、一般に、2Dの振動モードまたは3Dの振動モードは、Z軸に沿った変位と組み合わせて、圧電層112のX軸およびY軸の平面に沿った変位を含むと言うことができる。
図15は、この構成では、出力ポートを表すポート2に結合された第2の電極104bを有する2ポート構造を示す。開示する共振器の圧電層112は、たとえば、X軸とY軸、X軸とZ軸、およびY軸とZ軸に沿って向けられた平面内のすべての寸法において、共振周波数で振動し移動するように構成され得る。DMRの一例では、電界508が、Z軸に沿って圧電層112に渡って誘起され、圧電機械結合を介して、構造の厚さおよび幅に沿った共振器構造1500の断面内の圧電層内に、機械的伸長応力を生じさせる。この機械エネルギーは、第2の電極104bと下側電極204とにわたって電位516を生成させる。この変換された電位は、ポート2において出力電気信号として感知され得、ポート2とアースされた下側電極204との間に結合された1つまたは複数のセンサー520によって測定され得る。
圧電層の変位に対する基本周波数は、上側電極、下側電極、および/または圧電層の平面寸法によって、部分的にリソグラフィによって設定され得る。たとえば、上記で説明した共振器構造は、それぞれの導電層の入力電極および出力電極を対称的にパターニングすることによって実装され得る。いくつかの例では、上側および下側の電極にわたって加えられたAC電界が、AlNなどの圧電材料のd31係数、d32係数、d33係数、d24係数、および/またはd15係数を介して圧電層の1つまたは複数の平面内に機械的変形を誘起する。デバイスの共振周波数において、デバイスに渡る電気信号が強化され、デバイスは、電気共振回路として挙動する。
いくつかの実装形態では、DMRの共振周波数は、図15に示すように、フィンガー幅を設定することによって部分的に制御され得る。そのような制御パラメータの1つの利点は、マルチ周波数フィルタが同一チップ上に製作され得ることである。共振周波数は、電極104aおよび104bの電極幅と組み合わされた、すなわちX軸に沿った間隔に基づくフィンガー幅に関連付けられ得る。構造1500のフィンガー幅は、共振周波数を調整するために変更され得る。たとえば、共振周波数は、概して、フィンガー幅が増加するにつれて低下し、その逆も成り立つ。
共振器構造の全幅、全長、および全厚さは、性能を最適化するために同様に指定され得るパラメータである。いくつかのDMRの実装形態では、共振器のフィンガー幅は、構造の共振周波数を調整するために制御される主たるパラメータであり、一方、共振器の全幅と全長との積(全面積)は、共振器構造のインピーダンスを制御するために設定され得る。図15における一例では、約1GHzで動作するように設計されたデバイスに対して、共振器構造1500の幅は数マイクロメートル程度、長さは約1〜100マイクロメートルの範囲内であってよい。試験および実験を通して、共振器の所望の2Dまたは3Dの振動モードを生み出すための数値的比率のパラメータが、厚さおよび幅であるとき、長さは、他の周波数におけるスプリアスモードを可能な限り最小化するように設定され得る。以下の例で説明するように、圧電層の適切な厚さは、約数マイクロメートルであってよく、所望の厚さ対幅の比率を生み出すために、幅に関して制御され得る。
通過帯域周波数が、共振器構造のレイアウトによって決定され得、同様に、それらのDMRを使用してフィルタアプリケーションに関して終端インピーダンスが決定され得る。たとえば、形状、サイズおよび電極数を変えることによって、終端インピーダンスが調整され得る。いくつかの例では、Y軸に沿ったフィンガーが長いほど、小さいインピーダンスが得られる。このことは、結果として、DMRのキャパシタンスに反比例する。電極の長さと幅/間隔とは垂直方向であるので、インピーダンスと周波数とは独立に制御され得る。
図16は、共振器構造を形成するためのプロセスを示す流れ図の一例を示す。図16では、プロセス1600は、犠牲(SAC)層が基板上に堆積されるブロック604で開始する。SAC層は、所望の実装形態に応じて、様々な形状およびサイズを有し得、基板の全部または一部を覆うように形作られ得る。ブロック608で、下側電極層がSAC層上に形成される。所望の構成に応じて、下側電極層は、金属などの導電材料から作られ、1つまたは複数の電極を画定するようにパターニングされ得る。2つ以上の電極が画定されるとき、電極は、共振器デバイスの別々のポートに接続され得る。ブロック612で、圧電層が、下側電極層上に堆積される。ブロック616で、上側電極層が、次いで、圧電層上に形成される。上側電極層はまた、2つ以上の電極を画定するようにパターニングされ得る。いくつかの実装形態では、電極のオーバーレイ群が、圧電層の対向面上の上側および下側の電極層内に画定され得る。ブロック620で、SAC層の一部または全部が、共振器構造の下にキャビティを画定するために除去される。
図17は、千鳥配列共振器構造を形成するためのプロセスを示すフロー図の一例を示す。図18A〜図18Gは、たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの断面概略図の例を示す。図19A〜図19Gは、たとえば図16または図17に示すプロセスによる千鳥配列共振器製作のステージの斜視図の例を示す。
図17では、図18Aおよび図19Aに示すように、プロセス1700は、SAC層808がガラス基板804上に堆積されるブロック704で開始する。図18および図19の千鳥配列構造を形成するために、ブロック708で、SAC層808が、適正に形作られ、整列されたマスクを使用してパターニングされ、それにより、SAC層808は、基板804の一部をオーバーレイし、SAC層808のそれぞれの端部において基板804の表面の端部810を露出する。以下で詳細に説明するように、SAC層808は、共振器構造を基板804から実質的に分離するようにキャビティが形成される領域を画定する。SAC層808は、たとえば、酸窒化ケイ素(SiON)、酸化ケイ素(SiOx)、モリブデン(Mo)、ゲルマニウム(Ge)、アモルファスシリコン(a−Si)、多結晶シリコン、および/または様々なポリマーから形成され得る。プロセス700のいくつかの実装形態では、SAC層808の適切な厚さは、約0.5マイクロメートル(μm)〜3μmの範囲内にある。一例では、SAC層808はMoから形成され、約0.5μmの厚さを有する。
ブロック712で、ポスト酸化物層812が、SAC層808とガラス基板804の露出された表面の一部810との上に堆積される。図18Bおよび図19Bに示すように、ブロック716で、図18および図19の千鳥配列構造を形成するために、ポスト酸化物層812が、犠牲層808の上部を露出するために、適正なマスクを使用してパターニングされる。図18Bおよび図19Bに示すように、ポスト酸化物層の残留部分812aおよび812bは、構造の両側にアンカー構造を画定し、基板804の表面の一部810を覆う。ポスト酸化物層812は、SiOxおよびSiONなどの材料から形成され得、たとえば、約1μm〜3μm程度の厚さを有する。いくつかの他の実装形態では、ポスト酸化物層812は、ニッケルシリサイド(NiSi)またはモリブデンシリサイド(MoSi)から形成され得る。いくつかの例では、ポスト酸化物層812は約0.5μmであるか、または約3μm〜5μmの範囲内でより厚くてもよい。
ブロック720で、第1の金属層816は、それが、ポスト酸化物アンカー812aおよび812b、ならびにSAC層808の露出領域をオーバーレイするように堆積される。金属層816は、所望の実装形態に応じて、アルミニウム(Al)、Al/窒化チタン(TiN)/Al、アルミニウム銅(AlCu)、Mo、または他の適正な材料から形成され得、750〜3000オングストロームの厚さを有する。いくつかの場合、金属層816は、AlNなどのシード層の上部に堆積されたMoなどの金属とともに2層として堆積される。シード層に対する適正な厚さは、たとえば、100〜1000オングストロームであってよい。Moが使用されるときは、金属層816の全厚さは、約3000オングストロームであってよい。金属層816の他の適切な材料には、アルミニウムシリコン(AlSi)、AlCu、Ti、TiN、Al、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、ルテニウム(Ru)、およびそれらの組合せが含まれる。所望の実装形態に応じて、厚さは約0.1μm〜0.3μmに及ぶことがある。図18Cおよび図19Cに示すように、ブロック724で、第1の金属層816が、1つまたは複数の下側電極818を画定するために、たとえば、適正なマスクを使用してパターニングされる。いくつかの実装形態では、1つまたは複数の下側電極が、オーバーレイする上側電極に整合するように形作られ得る。図18Cおよび図19Cの例では、図19Cに示すように、金属層816が、ストリップの形をした単一の電極818を有するように形成され、ストリップは、SAC層808に渡って横方向に延び、SAC層808をストリップの両側部819上に露出させる。例示のために、図19CのSAC層808の露出エリア819は、図18C〜図18Gによって図示される断面内のビアとして示されている。
ブロック728で、圧電層、たとえば膜820が構造上に堆積される。ブロック732で、図18Dおよび図19Dに示すように、圧電膜820のストリップ822が下側電極部818を直接オーバーレイするように、圧電膜820が適正なマスクを使用してパターニングされる。ここでも、下側電極層818の堆積および形成と同様に、SAC層808の両側部エリア819は、上方から露出されたままである。圧電層はAlNから形成され得、たとえば、約1μmと2μmとの間の厚さを有する。一例では、AlN圧電膜は、約1.2μmの厚さを有する。図18Dに示すように、圧電膜820は、1つまたは複数のビア823を有するように構造の一端においてパターニングされ、導電性接点が第1の金属層816に対して作製されるように、第1の金属層816の一部を露出する。
図17では、図18Eおよび図19Eに示すように、ブロック736および740で、上側電極826を画定するために、第2の金属層824が堆積され、パターニングされる。第2の金属層824は、たとえばAlCu、ならびに第1の金属層816を形成するために上記で説明した他の材料から形成され得る。一例では、第2の金属層824はAlCuから形成され、約2000オングストロームの厚さを有する。他の適切な厚さは、約0.1μm〜0.3μmに及ぶ。図19Eに示すように、第2の金属層824がパターニングされると、いくつかの実装形態では、一対の隣接する電極826aおよび826bが形成される。いくつかの実装形態では、図19Eに示すように、電極826aおよび826bは、構造に沿って両端から延びる長手方向軸を有する。したがって、それぞれの電極826aおよび826bは、共振器構造を使用して入力信号および出力信号の所望の構成に応じて異なるポートに接続され得る。いくつかの実装形態では、第2の金属層824の接触領域828がバイア823内に堆積され得、それにより、第1および第2の金属層が、互いに導電性接触している。
第2の金属層824の形成に続いて、図18Fに示すように、ブロック744で、AlOxなどのリリース保護層828が原子層堆積(ALD)、物理気相堆積(PVD)、または他の適正な技法を使用して堆積され得、ブロック748で、第1の金属層816および第2の金属層824内の電極ならびにはさまれた圧電層820の側壁829を保護するためにパターニングされ得る。図17のブロック744および748は、いくつかの実装形態では省略されてよい。いくつかの実装形態では、図18Fに示すように、ブロック748で、リリース保護層828が、第2の金属層824をオーバーレイするためにパターニングされる。側部エリア819は露出されたままである。リリース保護層828は、SiONから形成され得、約5000オングストロームの厚さを有する。次いで、リリース保護層828は、SAC層808をリリースした後で除去されてよい。
ブロック752で、図18Gおよび図19Fに示すように、SAC層808は、次いで、空気キャビティ832を画定するために除去される。いくつかの実装形態では、SAC層808は、たとえば、SAC層808がMoまたはa−Siから形成されるときに、構造をXeFガスまたはSFプラズマに露出することによってリリースされる。HFは、SAC層808がSiONまたはSiOxから形成されるときに使用され得る。図19Gは、得られた共振器構造の背面斜視図を示しており、基板804は、キャビティ832をより分かりやすく示すために図示していない。キャビティ832の領域は、本質的にSAC層808の不在によって画定され、したがって、キャビティ832は、側部エリア819と共振器の第1の金属ストリップ818の下の部分とを含む。
ブロック752に続いて、金属相互接続層が堆積され、第1の金属層816および第2の金属層824に対する伝送線路を画定するために、共振器構造の外側をパターニングされ得る。AlSi、AlCu、めっきされたCu、または他の適正な材料が、金属相互接続層を形成するために使用され得る。
図20は、温度補償型共振器構造の断面概略図の一例を示す。図20の温度補償型構造2000は、図17〜図19に関して上記で説明したものと同じプロセスを使用して、わずかな変形を有して製作され得る。ここで、ブロック716で、ポスト酸化物層812cのストリップが残留し、下側電極818の下に存在するように、ポスト酸化物層812がパターニングされる。いくつかの実装形態では、ポスト酸化物のストリップ812cが、共振器構造のオーバーレイする下側電極818、圧電層822、および上側電極826と整列される。このストリップ812cは、共振器構造に対する温度補償層を画定する。温度補償層としてのポスト酸化物層812の厚さは、しばしば、圧電層および電極層に対する材料の選択に依存する。圧電材料がAlNの場合、電極はAlCu、Mo、または両者の組合せであり、ポスト酸化物層はSiO2であり、SiO2層の厚さは、AlN層の厚さと同程度である。
図20では、温度補償層812cは、より低い程度の周波数の温度係数(TCF)を有する共振器を提供する。このことは、薄膜補償層として働くポスト酸化物層812に対して、上記で説明したように、適正な材料と層厚さとを選択することによって達成され得る。
図21は、エアギャップ型共振器構造の断面概略図の一例を示す。図21のエアギャップ構造2100はまた、図17〜図19に関して上記で説明したものと同じプロセスを本質的に使用して製作され得る。ここで、ブロック712および716は省略されており、それによりポスト酸化物層は形成されない。したがって、下側電極層はブロック720で堆積され、ブロック724でパターニングされ、それにより下側電極層は、SAC層808と基板804の露出エリア810とを直接オーバーレイする。残りの製作ブロックは、図17〜図19に関して上記で説明したように実行され得る。
図22は、DMRなどの共振器を組み込むラダーフィルタの回路図の一例を示す。図22では、回路2200は、直列共振器2220とシャント共振器2224とを含み、それらの両方が、上記で説明したDMRとして実装され得る。直列共振器2220は、入力端子2208に結合された上側導電層などの1つの導電層内の電極、および出力端子2216に結合された同じかまたは異なる導電層内の電極と、直列に結合される。入力端子2208と出力端子2216とに結合されるべき共振器2220の電極の選択は、上記で説明したDMR構造のどちらが回路2200内に実装されるかに依存する。上記で説明したDMR構造は、いずれも使用され得る。いくつかの実装形態では、図1の例が上側導電層104内に単一の電極を、下側導電層108内に単一の電極を有するとき、上側導電層104または下側導電層108のいずれかが、入力端子2208に結合され得、その他の導電層は、出力端子2216に結合され得る。
図22では、回路2200は、シャント共振器2224をさらに含む。説明した直列共振器2220の可能な実装形態は、概して、シャント共振器2224に適用可能である。たとえば、シャント共振器2224の上側導電層は、出力端子2216(または、いくつかの実装形態では入力端子2208)に結合され得、シャント共振器2224の下側導電層は、アースに結合され得、その逆も成り立つ。図22では、図示のように接続された直列共振器2220およびシャント共振器2224は、いくつかの実装形態における直列共振器とシャント共振器との可能な追加のステージのうちの1ステージを表す。
図22では、上記の例で概略的に説明したように、直列共振器2220は、入力ポート2204に送達された入力AC信号に応答する固有共振周波数を有する。いくつかの実装形態では、直列共振器2220は、直列共振周波数「fs2」と並列共振周波数「fp2」とを有する。この例では異なる共振周波数応答を有するように同調(または設計)されたシャント共振器2224は、直列共振周波数「fs1」と並列共振周波数「fp1」とを含む。この例では、共振器2224は、シャント構成要素として結合され、すなわち入力電極が出力端子2216に結合され、出力電極がアースに結合されるので、シャント共振器2224の衝撃による入力端子2208と出力端子2216との間の実際の伝送応答は、図示のように、共振器自体の伝送応答を反転したバージョンであり、それにより、回路2200の周波数応答は、図示のfp1およびfs2の隣接する周波数ピークを含み、fp1およびfs2が、様々なアプリケーションにおけるラダーフィルタ回路2200の帯域幅を規定し得る。すなわち、個別の構成要素としてのシャント共振器2224の固有伝送応答は、通常、ヌル周波数としてfp1を、ピーク周波数としてfs1を有する。回路2200の所望の周波数応答を実現するために、直列共振器2220は、シャント共振器2224より高い周波数に同調される。したがって、ラダーフィルタの帯域幅は、この例ではfs2〜fp1によって決定される。この帯域幅は、fs2またはfp1を調整することによって、すなわち個別の共振器2220および2224の共振周波数応答を設計することによって制御され得る。たとえば、DMRの場合、圧電層の相対的な横方向距離(幅または長さ)および厚さが、所望の直列および並列の共振周波数を生み出す厚さと横方向距離との数値的比率を達成するように設定され得る。
図23Aは、DMRなどの共振器を組み込むシングルステージラダーフィルタの簡略回路図の一例を示す。図23Aでは、回路2300は、入力端子2304とアースとの間に結合されたシャント共振器2224と、入力端子2304と出力端子2308との間に結合された直列共振器2220とを含む。共振器は、上記で説明したDMRであってよく、図22に関して説明したものと異なる導電層および電極構成を有し得る。
図23Bは、図23Aのラダーフィルタ回路2300の電送応答の一例を示す。この例では、通過帯域2312は、上記で説明した直列共振器2220に関連するfs2ピークと上記で説明したシャント共振器2224に関連するfp1ピークとの間で規定される。この例では、図22におけるfs1に対応する左のヌル2316およびfp2に対応する右のヌル2320は、異なる機構がヌルを生じるため、異なる振幅を有する。ヌル2316は、シャント共振器2224の直列共振によって引き起こされ得、一方、ヌル2320は、直列共振器2220の並列共振によって引き起こされ得る。2つの異なる共振器は、異なるサイズに加えて、異なるQ値と異なるインピーダンスとを有し得る。具体的には、左のヌル2316は約−32dBの振幅を有し、一方、右のヌル2320は、約−38dBの振幅を有する。
図24Aは、DMRなどの並列シャント共振器を組み込むシングルステージラダーフィルタの簡略回路図の一例を示す。ラダーフィルタ回路2400は、回路2300と同じ構成要素および相互接続を含み、一方、シャント共振器2224と並列に結合された追加のシャント共振器2404を同様に含む。図24Bは、図24Aのラダーフィルタ回路の電送応答の一例を示す。図24Bでは、第2のシャント共振器2404を包含し、(2つの共振器を電気的に並列にして)シャント共振器を効果的により大きくし、運動抵抗をより小さくすることによって、左のヌル2408および右のヌル2412は、同じような振幅を有する。具体的には、左のヌル2408は約−36dBのより小さい振幅を有し、一方、右のヌル2412は、依然として約−38dBの振幅を有する。同じく、並列シャント共振器2404を包含することで、除去領域2416および2420において幾分かの増加した帯域外減衰がもたらされ、その減衰は、図23Bの対応する領域における約−4dBの振幅とは対照的に約−6dBの振幅を有する。
図25Aは、DMRなどの並列シャント共振器を組み込む2ステージラダーフィルタの簡略回路図の一例を示す。ラダーフィルタ回路2400は、2ステージの、回路2400の同じ構成要素および相互接続を含み、第1のステージが並列シャント共振器2224aおよび2404aを含み、直列共振器2220aが上記で説明したように接続され、第2のステージが並列シャント共振器2224bおよび2404bを含み、直列共振器2220bが上記で説明したように接続される。ここで、直列共振器2220bは、直列共振器2220aと出力端子2308との間に結合され、並列シャント共振器2224bおよび2404bは、2つの直列共振器2220aおよび2220bとの間のノードに結合される。図25Bは、図25Aのラダーフィルタ回路の電送応答の一例を示す。図25Bでは、追加のステージを包含することで、帯域外除去領域2516および2520において幾分かの増加した減衰がもたらされ、その減衰は、図24Bの対応する領域における約−6dBの振幅とは対照的に約−18dBの振幅を有する。ヌル2508および2512の振幅もまた、約−80dBに低減される。
図25Aで示すように、ラダーフィルタ回路は2ステージで実装され得るが、他の実装形態は任意の数の追加のステージを含み、そのことが、除去領域2516および2520において追加の減衰をもたらすことがある。
図26Aは、シャントインダクタを組み込む2ステージラダーフィルタの簡略回路図の一例を示す。ラダーフィルタ回路2600は、2ステージの、回路2500の構成要素および相互接続を有し、追加のインダクタ2604が、ステージの一方において、並列シャント共振器2224aおよび2404aとアースとの間に結合される。そのような、インダクタ2604などのシャントインダクタは、概して、nHの範囲内のインダクタンス値を有し得るが、所望の実装形態に応じて、より大きい値が使用されてもよい。そのようなインダクタ2604は、回路2600内で、共振器と同じ基板上に製作されてよく、または異なる基板上に製作されてもよい。シャントインダクタはまた、ワイヤボンディング、パッケージング、および/または他の相互接続によって寄生インダクタンスまたは意図的に製作するインダクタンスとなり得る。したがって、図示の回路図は、ワンチップと2チップの両方、およびマルチチップの実装形態に適用可能である。図26Bは、図26Aのラダーフィルタ回路の電送応答の一例を示す。図26Bでは、インダクタ2604を包含することで、左のヌル周波数2608を制御し、それに応じて通過帯域領域2616のロールオフ勾配を調整するためのパラメータが提供される。たとえば、左のヌル周波数2608は、図25Bにおけるそれの値(約1.86GHz)から約1.80GHzまで引き下げられ得る。より高い周波数除去領域2622におけるより高い周波数成分もまた、図26Aの回路2600によって減衰され得る。
図27Aは、各ステージにシャントインダクタを組み込む2ステージラダーフィルタの簡略回路図の一例を示す。ラダーフィルタ回路2700は、2ステージの、回路2600の構成要素および相互接続を有し、追加のインダクタ2704(概して、nHの範囲内)が、他方のステージにおいて、並列シャント共振器2224bおよび2404bとアースとの間に結合される。図27Bは、図27Aのラダーフィルタ回路の電送応答の一例を示す。図27Bでは、インダクタ2704を包含することで、除去領域2716および2720において、より高い周波数およびより低い周波数の成分の減衰を強化するための追加のパラメータが提供される。この例では、第2のインダクタ2704は、追加のヌル周波数2708および2712を提供し、ヌル周波数2708は図26Bのヌル周波数2608より高く、ヌル周波数2712は図26Bのヌル周波数2612より低い。したがって、シャントインダクタ2604および2704を組み込むことで、回路2700の電送応答のより高い周波数成分とより低い周波数成分の両方に対する追加の帯域外減衰がもたらされ得る。
上記の例に示すように、開示するラダーフィルタ回路の通過帯域の帯域幅は、直列共振器および/またはシャント共振器の共振周波数を調整することによって制御され得、そのことは、直列共振器の直列共振周波数がシャント共振器の並列共振周波数に等しい(または非常に近い)、従来のラダーフィルタ設計とは異なる。同じ概念がまた、ラダー型トポロジーに類似する格子型トポロジーまたはハイブリッドフィルタ型トポロジーに適用され得る。同じく、ラダーフィルタのステージの数が増加するにつれて、帯域外減衰の量も増加し、通過帯域領域を規定する、ヌル周波数からピーク(fp1およびfs2)までの遷移の割合も増加する。たとえば、図26Aおよび図27Aにおいて、シャントインダクタの数が増加するにつれて、帯域外減衰が強化され、通過帯域の帯域幅がさらに微調整され、たとえば、上記の例では拡大される。帯域外減衰は、概して、ステージをより多く追加することによって、および/またはシャントインダクタをより多く含むことによって制御され得る。
図28は、上記のDMRの例におけるX−Y平面に平行な平面など、横方向平面内に螺旋形状を有する共振器構造の平面図の一例を示す。図28では、共振器構造2800は、いくつかの実装形態ではDMRであってよい。いくつかの他の実装形態では、共振器構造2800は、横方向に振動する圧電共振器またはFBARなど、異なる圧電共振器であってよい。図28の例では、構造2800は、上記で説明した1つまたは複数の導電層と圧電層とを有するように製作される。入力電極2804は、たとえば、構造の下側導電層内の1つの横方向平面内に位置する。入力電極は、螺旋形状の圧電材料2812の内側の終了点2808において共振器構造2800の導電層の1つに接続する。入力電極2804の部分は、圧電材料2812の螺旋区画2814の下にあり、圧電材料2812の一部は、上記の製作技法で説明したように、下側導電層の上に堆積され得る。圧電材料2812は、圧電材料2812の上および/または下の1つまたは複数の導電層の部分とともに、図示の螺旋構成においてそれの長さを有するようにパターニングされ、同心のターンが、出力電極2820に結合された外側の終了点2816において終了する。この例では、出力電極2820は、たとえば、構造の上側導電層内の入力電極2804と異なる、縦方向に(たとえば、Z軸に沿って)オフセットされた横方向平面内に位置する。
いくつかの他の実装形態では、電極接続は、入力電極2804が出力として働くように、そして出力電極2820が入力として働くように、切り替えられ得る。同じく、螺旋共振器構造2800のいくつかの実装形態は長方形の形状を有するが、図28に示すように、螺旋構造の一部または全部は、所望のアプリケーションに応じて、概して円形、楕円形、または八角形の形状の輪郭を有してもよい。内側の終了点2808と外側の終了点2816との間の構造2800のターンの周囲を回って進む、圧電材料の全長は、螺旋共振器構造2800が組み込まれる回路の抵抗およびキャパシタンスの仕様に従って設定され得る。たとえば、増幅器または他の電気構成要素は、入力電極2804に結合されてよく、そのような構成要素は、共振器構造2800によって望ましく整合されるインピーダンスを有し得る。全長2824は、適正な整合インピーダンスを決定するように設定され得る。
図29は、螺旋形状の共振器構造を組み込むラダーフィルタ回路の一例を示す。ラダーフィルタ回路2900では、図28に関して上記で説明した第1の構造2800aが、図22の入力端子2208に接続された入力電極2804aと出力電極2820aとを有する。第2の構造2800bは、アースに結合された第1の電極2804bと、第2の電極2820bとを有する。それぞれの共振器の電極2820aおよび2820bは、図22の同じ出力端子2216に接続され、したがって、図22の回路のそれぞれの共振器2220および2224の代わりに、螺旋形状の共振器2800aおよび2800bを代用する。共振器構造2800aおよび2800bのそれぞれの共振周波数は、たとえば、DMR、横方向に振動する共振器、FBARなど、共振器のタイプに応じて1つまたは複数のパラメータによって設定され得る。たとえば、共振器構造が横方向に振動するとき、共振器の幅が、それの共振周波数を支配し得る。この例では、共振器構造2800aは、構造2800aを上記で説明した共振周波数fp2およびfs2で共振させる、幅「w1」を有し、共振器構造2800bは、構造2800bをやはり上記で説明した共振周波数fp1およびfs1で共振させる、幅「w2」を有する。いくつかの例では、共振器構造2800aおよび2800bがDMRとして実装されるとき、各共振器構造は、所望の直列および並列の共振周波数を生み出すために、厚さと横方向距離との数値的比率を達成するように設定された、各共振器構造自体の相対的な、圧電層の横方向距離(幅または長さ)と厚さとを有し得る。
図28および図29では、各螺旋内のターン数、すなわち巻き数は、インピーダンスおよび/またはキャパシタンスのパラメータなど、回路仕様に従って設定され得る。一般に、ターン数は、共振器の固有キャパシタンスを決定する。より広い電極を有するより大きい表面の構造は、運動抵抗を低下させ得る。同じく、たとえば、図26Aおよび図27Aにおいて、シャントインダクタが組み込まれるいくつかのラダーフィルタの実装形態では、シャントインダクタは、螺旋形状の共振器の導電層として実装され得る。すなわち、共振器の上側または下側の導電層もまた、シャントインダクタとして働き得る。
本明細書で開示する、電気機械システム共振器の圧電層および受動構成要素の誘電体層の製作に使用され得る圧電材料には、たとえば、窒化アルミニウム(AlN)、酸化亜鉛(ZnO)、ガリウムヒ素(GaAs)、アルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)、窒化ガリウム(GaN)、石英および硫化亜鉛(ZnS)などの他の圧電材料、硫化カドミウム(CdS)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ジルコン酸チタン酸鉛ランタン(PLZT)族を構成する物質、ドープ窒化アルミニウム(AlN:Sc)、およびそれらの組合せが含まれる。上記で説明した導電層は、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、チタン(Ti)、ニオブ(Nb)、ルテニウム(Ru)、クロム(Cr)、ドープ多結晶シリコン、ドープアルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)化合物、金(Au)、銅(Cu)、銀(Ag)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ドープ導電性酸化亜鉛(ZnO)、およびそれらの組合せを含む様々な導電性材料から作製され得る。様々な実装形態では、上側金属電極および/または下側金属電極は、同じ導電材料または異なる導電材料を含み得る。
以下の説明は、本開示の革新的態様について説明する目的で、いくつかの実装形態を対象とする。ただし、本明細書の教示が多数の異なる方法で適用され得ることを、当業者は容易に認識されよう。説明する実施態様は、動いていようと(たとえば、ビデオ)、静止していようと(たとえば、静止画像)、およびテキストであろうと、グラフィックであろうと、絵であろうと、画像を表示するように構成され得る任意のデバイスまたはシステムにおいて実施され得る。より詳細には、説明する実施態様は、限定はしないが、携帯電話、マルチメディアインターネット対応セルラー電話、モバイルテレビジョン受信機、ワイヤレスデバイス、スマートフォン、Bluetooth(登録商標)デバイス、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス電子メール受信機、ハンドヘルドまたはポータブルコンピュータ、ネットブック、ノートブック、スマートブック、タブレット、プリンタ、コピー機、スキャナ、ファクシミリデバイス、GPS受信機/ナビゲータ、カメラ、MP3プレーヤ、カムコーダ、ゲーム機、腕時計、クロック、計算器、テレビジョンモニタ、フラットパネルディスプレイ、電子リーディングデバイス(すなわち、電子リーダー)、コンピュータモニタ、自動車ディスプレイ(オドメータおよびスピードメータディスプレイなどを含む)、コックピットコントロールおよび/またはディスプレイ、カメラビューディスプレイ(車両における後部ビューカメラのディスプレイなど)、電子写真、電子ビルボードまたは標示、プロジェクタ、アーキテクチャ構造物、電子レンジ、冷蔵庫、ステレオシステム、カセットレコーダーまたはプレーヤ、DVDプレーヤ、CDプレーヤ、VCR、ラジオ、ポータブルメモリチップ、洗濯機、乾燥機、洗濯機/乾燥機、パーキングメータ、(電気機械システム(EMS)、マイクロ電気機械システム(MEMS)および非MEMS適用例などにおける)パッケージング、審美構造物(たとえば、1つの宝飾品上の画像のディスプレイ)、ならびに様々なEMSデバイスなど、様々な電子デバイス中に含まれるかまたはそれらに関連付けられ得ると考えられる。また、本明細書の教示は、限定はしないが、電子スイッチングデバイス、無線周波フィルタ、センサー、加速度計、ジャイロスコープ、動き感知デバイス、磁力計、コンシューマーエレクトロニクスのための慣性構成要素、コンシューマーエレクトロニクス製品の部品、バラクタ、液晶デバイス、電気泳動デバイス、駆動方式、製造プロセスおよび電子テスト機器など、非ディスプレイ適用例において使用され得る。したがって、本教示は、単に図に示す実施態様に限定されるものではなく、代わりに、当業者に直ちに明らかになるであろう広い適用性を有する。
説明する実装形態が適用され得る好適なEMSまたはMEMSデバイスの一例は反射型ディスプレイデバイスである。反射型ディスプレイデバイスは、光学干渉の原理を使用してそれに入射する光を選択的に吸収および/または反射するために干渉変調器(IMOD)を組み込むことができる。IMODは、吸収体、吸収体に対して可動である反射体、ならびに吸収体と反射体との間に画定された光共振キャビティを含むことができる。反射体は、2つ以上の異なる位置に移動され得、これは、光共振キャビティのサイズを変化させ、それにより干渉変調器の反射率に影響を及ぼすことがある。IMODの反射スペクトルは、かなり広いスペクトルバンドをもたらすことができ、そのスペクトルバンドは、異なる色を生成するために可視波長にわたってシフトされ得る。スペクトルバンドの位置は、光共振キャビティの厚さを変更することによって、すなわち、反射体の位置を変更することによって調整され得る。
図30Aは、干渉変調器(IMOD)表示デバイスの一連の画素における2つの隣接ピクセルを示す等角図の一例を示す。IMODディスプレイデバイスは、1つまたは複数の干渉MEMSディスプレイ要素を含む。これらのデバイスでは、MEMSディスプレイ要素のピクセルが、明状態または暗状態のいずれかにあることがある。明(「緩和」、「開」または「オン」)状態では、ディスプレイ要素は、たとえば、ユーザに、入射可視光の大部分を反射する。逆に、暗(「作動」、「閉」または「オフ」)状態では、ディスプレイ要素は入射可視光をほとんど反射しない。いくつかの実装形態では、オン状態の光反射特性とオフ状態の光反射特性は逆にされ得る。MEMSピクセルは、黒および白に加えて、主に、カラーディスプレイを可能にする特定の波長において、反射するように構成され得る。
IMODディスプレイデバイスは、IMODの行/列アレイを含むことができる。各IMODは、(光ギャップまたはキャビティとも呼ばれる)エアギャップを形成するように互いから可変で制御可能な距離をおいて配置された反射層のペア、すなわち、可動反射層と固定部分反射層とを含むことができる。可動反射層は少なくとも2つの位置の間で移動され得る。第1の位置、すなわち、緩和位置では、可動反射層は、固定部分反射層から比較的大きい距離をおいて配置され得る。第2の位置、すなわち、作動位置では、可動反射層は、部分反射層により近接して配置され得る。それら2つの層から反射する入射光は、可動反射層の位置に応じて、強め合うようにまたは弱め合うように干渉し、各ピクセルについて全反射状態または無反射状態のいずれかを引き起こすことがある。いくつかの実施態様では、IMODは、作動していないときに反射状態にあり、可視スペクトル内の光を反射し得、また、作動していないときに暗状態にあり、可視範囲外の光(たとえば、赤外光)を反射し得る。ただし、いくつかの他の実施態様では、IMODは、作動していないときに暗状態にあり、作動しているときに反射状態にあり得る。いくつかの実施態様では、印加電圧の導入が、状態を変更するようにピクセルを駆動することができる。いくつかの他の実施態様では、印加電荷が、状態を変更するようにピクセルを駆動することができる。
図30A中のピクセルアレイの図示の部分は、2つの隣接する干渉変調器12を含む。(図示のような)左側のIMOD 12では、可動反射層14が、部分反射層を含む光学スタック16からの所定の距離における緩和位置に示されている。左側のIMOD 12に印加された電圧V0は、可動反射層14の作動を引き起こすには不十分である。右側のIMOD 12では、可動反射層14は、光学スタック16の近くの、またはそれに隣接する作動位置に示されている。右側のIMOD 12に印加された電圧Vbiasは、可動反射層14を作動位置に維持するのに十分である。
図30Aでは、ピクセル12の反射特性が、概して、ピクセル12に入射する光を示す矢印13と、左側のIMOD 12から反射する光15とを用いて示されている。詳細に示していないが、ピクセル12に入射する光13の大部分は透明基板20を透過され、光学スタック16に向かうことになることを、当業者なら理解されよう。光学スタック16に入射する光の一部分は光学スタック16の部分反射層を透過されることになり、一部分は反射され、透明基板20を通って戻ることになる。光学スタック16を透過された光13の部分は、可動反射層14において反射され、透明基板20に向かって(およびそれを通って)戻ることになる。光学スタック16の部分反射層から反射された光と可動反射層14から反射された光との間の(強め合うまたは弱め合う)干渉が、IMOD 12から反射される光15の(1つまたは複数の)波長を決定することになる。
光学スタック16は、単一の層またはいくつかの層を含むことができる。その(1つまたは複数の)層は、電極層と、部分反射および部分透過層と、透明な誘電体層とのうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実装形態では、光学スタック16は、電気伝導性であり、部分的に透明で、部分的に反射性であり、たとえば、透明基板20上に上記の層のうちの1つまたは複数を堆積させることによって、作製され得る。電極層は、様々な金属、たとえば酸化インジウムスズ(ITO)など、様々な材料から形成され得る。部分反射層は、様々な金属、たとえば、クロム(Cr)、半導体、および誘電体など、部分的に反射性である様々な材料から形成され得る。部分反射層は、材料の1つまたは複数の層から形成され得、それらの層の各々は、単一の材料または材料の組合せから形成され得る。いくつかの実施態様では、光学スタック16は、光吸収体と導体の両方として働く、半透明の単一厚の金属または半導体を含むことができるが、(たとえば、光学スタック16の、またはIMODの他の構造の)異なる、より伝導性の高い層または部分が、IMODピクセル間で信号をバスで送るように働くことができる。光学スタック16は、1つまたは複数の伝導性層または伝導性/吸収層をカバーする、1つまたは複数の絶縁層または誘電体層をも含むことができる。
いくつかの実装形態では、光学スタック16の(1つまたは複数の)層は、以下でさらに説明するように、平行ストリップにパターニングされ得、ディスプレイデバイスにおける行電極を形成し得る。当業者によって理解されるように、「パターニング」という用語は、本明細書では、マスキングプロセスならびにエッチングプロセスを指すために使用される。いくつかの実施態様では、アルミニウム(Al)などの高伝導性および反射性材料が可動反射層14のために使用され得、これらのストリップはディスプレイデバイスにおける列電極を形成し得る。可動反射層14は、(光学スタック16の行電極に直交する)1つまたは複数の堆積された金属層の一連の平行ストリップとして形成されて、ポスト18の上に堆積された列とポスト18間に堆積された介在する犠牲材料とを形成し得る。犠牲材料がエッチング除去されると、画定されたギャップ19または光キャビティが可動反射層14と光学スタック16との間に形成され得る。いくつかの実施態様では、ポスト18間の間隔は約1〜1000μmであり得、ギャップ19は10,000オングストローム(Å)未満であり得る。
いくつかの実施態様では、IMODの各ピクセルは、作動状態にあろうと緩和状態にあろうと、本質的に、固定反射層および可動反射層によって形成されるキャパシタである。電圧が印加されないとき、可動反射層14は、図30A中の左側のIMOD 12によって示されるように、機械的に緩和した状態にとどまり、可動反射層14と光学スタック16との間のギャップ19がある。しかしながら、電位差、たとえば、電圧が、選択された行および列のうちの少なくとも1つに印加されたとき、対応するピクセルにおける行電極と列電極との交差部に形成されたキャパシタは帯電し、静電力がそれらの電極を引き合わせる。印加された電圧がしきい値を超える場合、可動反射層14は、変形し、光学スタック16の近くにまたはそれに対して移動することができる。光学スタック16内の誘電体層(図示せず)が、図30A中の右側の作動IMOD 12によって示されるように、短絡を防ぎ、層14と層16との間の分離距離を制御し得る。その挙動は、印加電位差の極性にかかわらず同じである。いくつかの事例ではアレイ中の一連のピクセルが「行」または「列」と呼ばれることがあるが、ある方向を「行」と呼び、別の方向を「列」と呼ぶことは恣意的であることを、当業者は容易に理解されよう。言い換えれば、いくつかの配向では、行は列と見なされ得、列は行であると見なされ得る。さらに、ディスプレイ要素は、直交する行および列に一様に配置されるか(「アレイ」)、または、たとえば、互いに対して一定の位置オフセットを有する、非線形構成で配置され得る(「モザイク」)。「アレイ」および「モザイク」という用語は、いずれかの構成を指し得る。したがって、ディスプレイは、「アレイ」または「モザイク」を含むものとして言及されるが、その要素自体は、いかなる事例においても、互いに直交して配置される必要がなく、または一様な分布で配設される必要がなく、非対称形状および不均等に分布された要素を有する配置を含み得る。
図30Bは、3×3干渉変調器(IMOD)ディスプレイを組み込んだ電子デバイスを示すシステムブロック図の一例を示している。図30Bの電子デバイスは、共振器構造および/またはラダーフィルタなどの回路を含む、図1〜図29に関して上記で説明した実装形態のいずれかに従って構築されるデバイス11が組み込まれ得る1つの実装形態を表す。デバイス11が組み込まれる電子デバイスは、たとえば、表示と非表示の両方のアプリケーションを含む、上記に記載した多様な電気デバイスおよび電気機械システムデバイスのいずれかの一部または全部を形成し得る。
ここで、電子デバイスは、1つまたは複数の、ARM(登録商標)、Pentium(登録商標)、8051、MIPS(登録商標)、Power PC(登録商標)、またはALPHA(登録商標)などの汎用シングルチップまたはマルチチップマイクロプロセッサ、あるいはデジタルシグナルプロセッサ、マイクロコントローラ、またはプログラマブルゲートアレイなどの専用マイクロプロセッサを含み得るコントローラ21を含む。コントローラ21は、1つまたは複数のソフトウェアモジュールを実行するように構成され得る。オペレーティングシステムを実行することに加えて、コントローラ21は、ウェブブラウザ、電話アプリケーション、電子メールプログラム、または他のソフトウェアアプリケーションを含む、1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションを実行するように構成され得る。
コントローラ21は、デバイス11と通信するように構成される。コントローラ21はまた、アレイドライバ22と通信するように構成され得る。アレイドライバ22は、たとえば、ディスプレイアレイまたはパネル30に、信号を与える行ドライバ回路24と列ドライバ回路26とを含むことができる。図30Bは明快のためにIMODの3×3アレイを示しているが、ディスプレイアレイ30は、極めて多数のIMODを含んでいることがあり、列におけるIMODの数とは異なる数のIMODを行において有し得、その逆も同様である。コントローラ21およびアレイドライバ22は、本明細書では、時々、「論理デバイス」および/または「論理システム」の一部と呼ぶことがある。
図31Aおよび図31Bは、複数の干渉変調器を含むディスプレイデバイス40を示すシステムブロック図の例を示している。ディスプレイデバイス40は、たとえば、スマートフォン、セルラー電話または携帯電話であり得る。ただし、ディスプレイデバイス40の同じ構成要素またはディスプレイデバイス40の軽微な変形も、テレビジョン、タブレット、電子リーダー、ハンドヘルドデバイスおよびポータブルメディアプレーヤなど、様々なタイプのディスプレイデバイスを示す。
ディスプレイデバイス40は、ハウジング41と、ディスプレイ30と、アンテナ43と、スピーカー45と、入力デバイス48と、マイクロフォン46とを含む。ハウジング41は、射出成形および真空成形を含む様々な製造プロセスのうちのいずれかから形成され得る。さらに、ハウジング41は、限定はしないが、プラスチック、金属、ガラス、ゴム、およびセラミック、またはそれらの組合せを含む、様々な材料のうちのいずれかから製作され得る。ハウジング41は、異なる色の、または異なるロゴ、ピクチャ、もしくはシンボルを含んでいる、他の取外し可能な部分と交換され得る、取外し可能な部分(図示せず)を含むことができる。
ディスプレイ30は、本明細書で説明する、双安定またはアナログディスプレイを含む様々なディスプレイのうちのいずれかであり得る。ディスプレイ30はまた、プラズマ、EL、OLED、STN LCD、またはTFT LCDなど、フラットパネルディスプレイ、あるいはCRTまたは他の管デバイスなど、非フラットパネルディスプレイを含むように構成され得る。さらに、ディスプレイ30は、本明細書で説明する干渉変調器ディスプレイを含むことができる。
ディスプレイデバイス40の構成要素は図31Bに概略的に示されている。ディスプレイデバイス40は、ハウジング41を含み、それの中に少なくとも部分的に密閉された追加の構成要素を含むことができる。たとえば、ディスプレイデバイス40は、トランシーバ47に結合されたアンテナ43を含むネットワークインターフェース27を含む。トランシーバ47はプロセッサ21に接続され、プロセッサ21は調整ハードウェア52に接続される。調整ハードウェア52は、信号を調整する(たとえば、信号をフィルタ処理する)ように構成され得る。調整ハードウェア52は、スピーカー45およびマイクロフォン46に接続される。プロセッサ21は、入力デバイス48およびドライバコントローラ29にも接続される。ドライバコントローラ29は、フレームバッファ28に、およびアレイドライバ22に結合され、アレイドライバ22は次にディスプレイアレイ30に結合される。いくつかの実施態様では、電力システム50が、特定のディスプレイデバイス40設計において実質的にすべての構成要素に電力を与えることができる。
ネットワークインターフェース27は、ディスプレイデバイス40がネットワークを介して1つまたは複数のデバイスと通信することができるように、アンテナ43とトランシーバ47とを含む。ネットワークインターフェース27はまた、たとえば、プロセッサ21のデータ処理要件を軽減するための、何らかの処理能力を有し得る。アンテナ43は信号を送信および受信することができる。いくつかの実施態様では、アンテナ43は、IEEE16.11(a)、(b)、または(g)を含むIEEE16.11規格、あるいはIEEE802.11a、b、g、nを含むIEEE802.11規格、およびそれらのさらなる実施態様に従って、RF信号を送信および受信する。いくつかの他の実施態様では、アンテナ43は、BLUETOOTH規格に従ってRF信号を送信および受信する。セルラー電話の場合、アンテナ43は、3Gまたは4G技術を利用するシステムなどのワイヤレスネットワーク内で通信するために使用される、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))、GSM/General Packet Radio Service(GPRS)、Enhanced Data GSM Environment(EDGE)、Terrestrial Trunked Radio(TETRA)、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))、Evolution Data Optimized(EV−DO)、1xEV−DO、EV−DO Rev A、EV−DO Rev B、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、Long Term Evolution(LTE)、AMPS、または他の知られている信号を受信するように設計される。トランシーバ47は、アンテナ43から受信された信号がプロセッサ21によって受信され、プロセッサ21によってさらに操作され得るように、その信号を前処理することができる。トランシーバ47はまた、プロセッサ21から受信された信号がアンテナ43を介してディスプレイデバイス40から送信され得るように、その信号を処理することができる。
いくつかの実施態様では、トランシーバ47は受信機によって置き換えられ得る。さらに、いくつかの実施態様では、ネットワークインターフェース27は、プロセッサ21に送られるべき画像データを記憶または生成することができる画像ソースによって置き換えられ得る。プロセッサ21は、ディスプレイデバイス40の全体的な動作を制御することができる。プロセッサ21は、ネットワークインターフェース27または画像ソースから圧縮された画像データなどのデータを受信し、そのデータを生画像データに、または生画像データに容易に処理されるフォーマットに、処理する。プロセッサ21は、処理されたデータをドライバコントローラ29に、または記憶のためにフレームバッファ28に送ることができる。生データは、一般に、画像内の各位置における画像特性を識別する情報を指す。たとえば、そのような画像特性は、色、彩度、およびグレースケールレベルを含むことができる。コントローラ21はまた、所望の動作を実行するためにデバイス11と対話するように構成される。
プロセッサ21は、ディスプレイデバイス40の動作を制御するためのマイクロコントローラ、CPU、または論理ユニットを含むことができる。調整ハードウェア52は、スピーカー45に信号を送信するための、およびマイクロフォン46から信号を受信するための、増幅器およびフィルタを含み得る。調整ハードウェア52は、ディスプレイデバイス40内の個別構成要素であり得、あるいはプロセッサ21または他の構成要素内に組み込まれ得る。いくつかの実装形態では、デバイス11は、調整ハードウェア52の構成要素として組み込まれる。
ドライバコントローラ29は、プロセッサ21によって生成された生画像データをプロセッサ21から直接、またはフレームバッファ28から取ることができ、アレイドライバ22への高速送信のために適宜に生画像データを再フォーマットすることができる。いくつかの実装形態では、ドライバコントローラ29は、生画像データを、ラスタ様フォーマットを有するデータフローに再フォーマットすることができ、その結果、そのデータフローは、ディスプレイアレイ30にわたって走査するのに好適な時間順序を有する。次いで、ドライバコントローラ29は、フォーマットされた情報をアレイドライバ22に送る。LCDコントローラなどのドライバコントローラ29は、しばしば、スタンドアロン集積回路(IC)としてシステムプロセッサ21に関連付けられるが、そのようなコントローラは多くの方法で実施され得る。たとえば、コントローラは、ハードウェアとしてプロセッサ21中に埋め込まれるか、ソフトウェアとしてプロセッサ21中に埋め込まれるか、またはハードウェアにおいてアレイドライバ22と完全に一体化され得る。
アレイドライバ22は、ドライバコントローラ29からフォーマットされた情報を受信することができ、ビデオデータを波形の並列セットに再フォーマットすることができ、波形の並列セットは、ディスプレイのピクセルのx−y行列から来る、数百の、および時には数千の(またはより多くの)リード線に毎秒何回も適用される。
いくつかの実施態様では、ドライバコントローラ29、アレイドライバ22、およびディスプレイアレイ30は、本明細書で説明するディスプレイのタイプのうちのいずれにも適している。たとえば、ドライバコントローラ29は、従来のディスプレイコントローラまたは双安定ディスプレイコントローラ(IMODコントローラなど)であり得る。さらに、アレイドライバ22は、従来のドライバまたは双安定ディスプレイドライバ(IMODディスプレイドライバなど)であり得る。その上、ディスプレイアレイ30は、従来のディスプレイアレイまたは双安定ディスプレイアレイ(IMODのアレイを含むディスプレイなど)であり得る。いくつかの実施態様では、ドライバコントローラ29はアレイドライバ22と一体化され得る。そのような実装形態は、高集積システム、たとえば、モバイルフォン、ポータブル電子デバイス、ウォッチまたは他の小面積ディスプレイにおいて、有用であることがある。
いくつかの実装形態では、入力デバイス48は、たとえば、ユーザがディスプレイデバイス40の動作を制御することを可能にするように、構成され得る。入力デバイス48は、QWERTYキーボードまたは電話キーパッドなどのキーパッド、ボタン、スイッチ、ロッカー、タッチセンシティブスクリーン、ディスプレイアレイ30と一体化されたタッチセンシティブスクリーン、あるいは感圧膜または感熱膜を含むことができる。マイクロフォン46は、ディスプレイデバイス40のための入力デバイスとして構成され得る。いくつかの実施態様では、ディスプレイデバイス40の動作を制御するために、マイクロフォン46を介したボイスコマンドが使用され得る。
電力システム50は様々なエネルギー蓄積デバイスを含むことができる。たとえば、電力システム50は、ニッケルカドミウムバッテリーまたはリチウムイオンバッテリーなどの充電式バッテリーを含み得る。充電式バッテリーを使用する実装形態では、充電式バッテリーは、たとえば、光起電性デバイスまたはアレイの壁コンセントから来る、電力を使用して充電可能であり得る。代替的に、充電式バッテリーはワイヤレス充電可能であり得る。電力システム50は、再生可能エネルギー源、キャパシタ、あるいはプラスチック太陽電池または太陽電池塗料を含む太陽電池をも含むことができる。電力システム50はまた、壁コンセントから電力を受け取るように構成され得る。
いくつかの実施態様では、制御プログラマビリティがドライバコントローラ29中に存在し、これは電子ディスプレイシステム中のいくつかの場所に配置され得る。いくつかの他の実施態様では、制御プログラマビリティがアレイドライバ22中に存在する。上記で説明した最適化は、任意の数のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素において、ならびに様々な構成において実施され得る。本明細書で開示する実施態様に関して説明した様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実施され得る。ハードウェアとソフトウェアの互換性が、概して機能に関して説明され、上記で説明した様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路およびステップにおいて示された。そのような機能がハードウェアで実装されるか、ソフトウェアで実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。
本明細書で開示する実装形態に関して説明した様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得る。ハードウェアとソフトウェアの互換性が、概して機能に関して説明され、上記で説明した様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路およびステップにおいて示された。そのような機能がハードウェアで実装されるか、ソフトウェアで実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。
本明細書で開示する態様に関して説明した様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路を実施するために使用される、ハードウェアおよびデータ処理装置は、汎用シングルチップまたはマルチチッププロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実施または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、あるいは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成としても実装され得る。いくつかの実装形態では、特定のステップおよび方法が、所与の機能に固有である回路によって実行され得る。
1つまたは複数の態様では、説明した機能は、本明細書で開示する構造を含むハードウェア、デジタル電子回路、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、およびそれらの上記構造の構造的等価物において、またはそれらの任意の組合せにおいて実施され得る。また、本明細書で説明した主題の実施態様は、1つまたは複数のコンピュータプログラムとして、すなわち、データ処理装置が実行するためにコンピュータ記憶媒体上に符号化された、またはデータ処理装置の動作を制御するための、コンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして、実施され得る。
本開示で説明した実施態様への様々な修正は当業者には容易に明らかであり得、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の実施態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書で示した実施態様に限定されるものではなく、本開示と、本明細書で開示する原理および新規の特徴とに一致する、最も広い範囲を与られるべきである。「例示的」という単語は、本明細書ではもっぱら「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書に「例示的」と記載されたいかなる実施態様も、必ずしも他の実施態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。さらに、「上側」および「下側」という用語は、図の説明を簡単にするために時々使用され、適切に配向されたページ上の図の配向に対応する相対位置を示すが、実施されたIMODの適切な配向を反映しないことがあることを、当業者は容易に諒解されよう。
また、別個の実施態様に関して本明細書で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施態様において組合せで実施され得る。また、逆に、単一の実施態様に関して説明した様々な特徴は、複数の実施態様において別個に、あるいは任意の好適な部分組合せで実施され得る。その上、特徴は、いくつかの組合せで働くものとして上記で説明され、初めにそのように請求されることさえあるが、請求される組合せからの1つまたは複数の特徴は、場合によってはその組合せから削除され得、請求される組合せは、部分組合せ、または部分組合せの変形形態を対象とし得る。
同様に、動作は特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示される特定の順序でまたは順番に実行されることを、あるいはすべての図示の動作が実行されることを必要とするものとして理解されるべきでない。さらに、図面は、流れ図の形態でもう1つの例示的なプロセスを概略的に示し得る。ただし、図示されていない他の動作が、概略的に示される例示的なプロセスに組み込まれ得る。たとえば、1つまたは複数の追加の動作が、図示の動作のうちのいずれかの前に、後に、同時に、またはそれの間で、実行され得る。いくつかの状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利であり得る。その上、上記で説明した実装形態における様々なシステム構成要素の分離は、すべての実装形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきでなく、説明するプログラム構成要素およびシステムは、概して、単一のソフトウェア製品において互いに一体化されるか、または複数のソフトウェア製品にパッケージングされ得ることを理解されたい。さらに、他の実装形態が以下の特許請求の範囲内に入る。場合によっては、特許請求の範囲に記載の行為は、異なる順序で実行され、依然として望ましい結果を達成することができる。
11 デバイス
12 干渉変調器、IMOD、ピクセル
13 矢印
14 可動反射層
15 光
16 光学スタック
18 ポスト
19 ギャップ
20 透明基板
21 コントローラ、プロセッサ
22 アレイドライバ
24 行ドライバ回路
26 列ドライバ回路
27 ネットワークインターフェース
28 フレームバッファ
29 ドライバコントローラ
30 ディスプレイアレイ、ディスプレイパネル
40 ディスプレイデバイス
41 ハウジング
43 アンテナ
45 スピーカー
46 マイクロフォン
47 トランシーバ
48 入力デバイス
50 電力システム
52 調整ハードウェア
100 膨張モード共振器(DMR)構造
104 上側導電層
104a 上側電極
104b 上側電極
108 導電層
112 圧電層
116 上面
120 下面
124 入力AC信号
128 出力信号
140 アース端子
144 アース端子
148 キャビティ
150 支持構造
152 テザー
204 下側導電層
204a 入力電極
204b 出力電極
300 2次元(2D)の膨張モード形状
302 長方形形状
304 第1の領域
308 第2の領域
312 領域
316 領域
320 領域
324 領域
408a 接続部材
408b 接続部材
416 キャビティ
504 交流(AC)電圧源
506a 第1の端子
506b 第2の端子
508 電界
516 電位
520 センサー
800 構造
804 ガラス基板
808 犠牲(SAC)層
810 露出エリア
812 ポスト酸化物層
812a ポスト酸化物アンカー
812b ポスト酸化物アンカー
812c ポスト酸化物層、温度補償層
816 第1の金属層
818 下側電極、下側導電層
819 側部エリア
820 圧電膜、圧電層
822 ストリップ、圧電層
823 ビア
824 第2の金属層
826 上側電極
826a 電極
826b 電極
828 リリース保護層
829 側壁
832 キャビティ
900A DMR構造
900B DMR構造
900C DMR構造
908 電極
912a 第1の電極
912b 第2の電極
916a 第1の電極
916b 第2の電極
1000A DMR
1000B DMR
1100A DMR
1100B DMR
1200A 共振器構造
1200B 共振器構造
1200C 共振器構造
1220 下面
1300 DMR構造
1400 共振器構造
1500 共振器構造
2000 温度補償型構造
2100 空気ギャップ構造
2200 回路、ラダーフィルタ回路
2208 入力端子
2216 出力端子
2220 直列共振器
2220a 直列共振器
2220b 直列共振器
2224 シャント共振器
2224a シャント共振器
2224b シャント共振器
2300 ラダーフィルタ回路
2304 入力端子
2308 出力端子
2312 通過帯域
2316 ヌル
2320 ヌル
2400 ラダーフィルタ回路
2404 追加のシャント共振器
2404a シャント共振器
2404b シャント共振器
2408 ヌル
2412 ヌル
2416 除去領域
2420 除去領域
2500 回路
2508 ヌル
2512 ヌル
2516 除去領域
2520 除去領域
2600 ラダーフィルタ回路
2604 インダクタ、シャントインダクタ
2608 ヌル周波数
2612 ヌル周波数
2616 通過帯域領域
2622 除去領域
2700 ラダーフィルタ回路
2704 インダクタ、シャントインダクタ
2708 ヌル周波数
2712 ヌル周波数
2716 除去領域
2720 除去領域
2800 共振器構造
2800a 螺旋形状の共振器
2800b 螺旋形状の共振器
2804 入力電極
2804a 入力電極
2804b 第1の電極
2808 内側の終了点
2812 螺旋形状の圧電材料
2814 螺旋区画
2816 外側の終了点
2820 電極
2820a 電極
2820b 電極
2900 ラダーフィルタ回路

Claims (27)

  1. 1つまたは複数の電極の第1の導電層と、
    1つまたは複数の電極の第2の導電層と、
    圧電材料から形成され、前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に配設される圧電層であって、X軸および前記X軸に垂直なY軸の平面内の横方向距離(D)と、前記X軸および前記Y軸に垂直なZ軸に沿った厚さ(T)とを含む寸法を有し、前記厚さと前記横方向距離との数値的比率T/Dが、前記電極のうちの1つまたは複数に与えられる信号に応答して前記Z軸に沿った変位と前記X軸および前記Y軸の前記平面に沿った変位とを有する前記圧電層の振動モードを与えるように構成される、圧電層と
    を備える、圧電共振器構造。
  2. 前記圧電層の前記横方向距離が前記X軸に沿った幅であり、
    前記圧電層の前記変位が、前記Z軸に沿って、かつ前記X軸に沿って発生する、請求項1に記載の圧電共振器構造。
  3. 前記圧電層の前記横方向距離が前記Y軸に沿った長さであり、
    前記圧電層の前記変位が、前記Z軸に沿って、かつ前記Y軸に沿って発生する、請求項1に記載の圧電共振器構造。
  4. 前記振動モードが2次元振動モードである、請求項1から3のいずれか一項に記載の圧電共振器構造。
  5. 前記振動モードが3次元振動モードである、請求項1から4のいずれか一項に記載の圧電共振器構造。
  6. 前記数値的比率T/Dが、電気機械結合に関連する指定の範囲内にある、請求項1から5のいずれか一項に記載の圧電共振器構造。
  7. 前記指定範囲が、第1の電気機械結合に関連する第1の範囲と、前記第1の電気機械結合と異なる第2の電気機械結合に関連する第2の範囲とを含む、請求項6に記載の圧電共振器構造。
  8. 前記第1の電気機械結合が、前記第1の範囲内で前記数値的比率T/Dに対して可変である、請求項7に記載の圧電共振器構造。
  9. 前記第2の電気機械結合が、前記第1の電気機械結合より高い、請求項7に記載の圧電共振器構造。
  10. 前記Z軸が前記圧電層を二等分し、
    前記振動モードが前記Z軸に対して対称形の形状を有する、請求項1から9のいずれか一項に記載の圧電共振器構造。
  11. 前記X軸および前記Y軸の前記平面に沿った前記変位が均一ではない、請求項1から10のいずれか一項に記載の圧電共振器構造。
  12. 前記振動モードが、前記圧電材料の係数の組合せに関連する、請求項1から11のいずれか一項に記載の圧電共振器構造。
  13. 係数の前記組合せが、d31係数、d32係数、d33係数、d24係数およびd15係数から成る群から選択される2つ以上の係数を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の圧電共振器構造。
  14. 1つまたは複数の電極の前記第1の導電層が、前記圧電層の第1の表面の実質的部分を覆う、請求項1から13のいずれか一項に記載の圧電共振器構造。
  15. 1つまたは複数の電極の前記第2の導電層が、前記圧電層の第2の表面の実質的部分を覆う、請求項1から14のいずれか一項に記載の圧電共振器構造。
  16. 前記圧電材料が、窒化アルミニウム、酸化亜鉛、ガリウムヒ素、アルミニウムガリウムヒ素、窒化ガリウム、石英、硫化亜鉛、硫化カドミウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、およびチタン酸ジルコン酸鉛から成る群から選択される1つまたは複数の品目を含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の圧電共振器構造。
  17. 前記第1の導電層および前記第2の導電層の前記電極が、前記Y軸に沿って長手方向に向けられる、請求項1から16のいずれか一項に記載の圧電共振器構造。
  18. 前記第2の導電層電極が、前記X軸に沿って互いに離間し、前記第1の導電層電極が、前記X軸に沿って互いに離間する、請求項1から17のいずれか一項に記載の圧電共振器構造。
  19. 前記電極のうちの1つまたは複数が、前記構造の共振周波数に対応するフィンガー幅を有する、請求項1から18のいずれか一項に記載の圧電共振器構造。
  20. 前記導電層と前記圧電層とを支持構造に固定するために結合された1つまたは複数のテザーをさらに備える、請求項1から19のいずれか一項に記載の圧電共振器構造。
  21. 請求項1から20のいずれか一項に記載の前記圧電共振器構造と、
    ディスプレイと、
    前記ディスプレイと通信するように構成され、画像データを処理するように構成されたプロセッサと、
    前記プロセッサと通信するように構成されたメモリデバイスと
    を含む、装置。
  22. 少なくとも1つの信号を前記ディスプレイに送信するように構成されたドライバ回路と、
    前記画像データの少なくとも一部分を前記ドライバ回路に送信するように構成されたコントローラと
    をさらに備える、請求項21に記載の装置。
  23. 前記圧電共振器構造の前記電極のうちの1つまたは複数が、前記画像データを前記プロセッサに送信するために結合される、請求項21または22に記載の装置。
  24. 入力信号を受信するための第1の導電性手段と、
    出力信号を与えるための第2の導電性手段と、
    圧電材料から形成され、前記第1の導電性手段と前記第2の導電性手段との近傍に配設される圧電手段であって、X軸および前記X軸に垂直なY軸の平面内の横方向距離(D)と、前記X軸および前記Y軸に垂直なZ軸に沿った厚さ(T)とを含む寸法を有し、前記電極のうちの1つまたは複数に与えられる信号に応答して前記Z軸に沿った変位と前記X軸および前記Y軸の前記平面に沿った変位とを有する振動モードを与えるための、前記厚さと前記横方向距離との数値的比率T/Dを有する、圧電手段と
    を備える、圧電共振器構造。
  25. 前記数値的比率T/Dが、電気機械結合に関連する指定の範囲内にある、請求項24に記載の圧電共振器構造。
  26. 前記指定範囲が、第1の電気機械結合に関連する第1の範囲と、前記第1の電気機械結合と異なる第2の電気機械結合に関連する第2の範囲とを含む、請求項25に記載の圧電共振器構造。
  27. 前記第1の電気機械結合が、前記第1の範囲内で前記数値的比率T/Dに対して可変である、請求項26に記載の圧電共振器構造。
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