本発明の上述した目的、特徴及び利点は、添付された図面と関連した次の詳細な説明によりさらに明らかになるはずである。ただし、本発明は、多様な変更が可能であり、様々な実施の形態を有することができ、以下、特定実施の形態を図面に例示し、これを詳細に説明しようとする。明細書全体にわたって同一の参照番号は原則的に同じ構成要素を示す。
また、本発明と関連した公知機能又は構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。また、本明細書の説明過程で利用される数字(例えば、第1、第2など)は、一つの構成要素を他の構成要素と区分するための識別記号に過ぎない。
以下、本発明と関連した電子機器に対して図面を参照してさらに詳細に説明する。以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は、明細書作成の容易さだけが考慮されて付与または混用されるものであって、その自体で互いに区別される意味または役割を有するものではない。
図1は、本発明の一実施の形態にかかるシステム環境を示す。
本発明の一実施の形態にかかるシステム環境は、NFCリンクを形成できる一つ以上のNFC(near field communication)電子機器から構成されることができる。
図1に示すように、本発明の一実施の形態にかかるシステム環境は、一つ以上の電子機器100、200、300から構成されることができる。これは、必須な構成ではないので、これより少ないか、または多くの構成を備えることができる。本文書で言及する電子機器100、200、300は、NFC通信を支援する任意の電子機器を意味するものであって、例えば、電子機器は、NFC通信を支援するモバイルデータ処理装置(例;携帯電話、スマートフォン、e−book)、プリンタ、TV、DTV、コンピュータ、タブレット、オーディオ装置など各種の電子機器を備えることができる。これは、電子機器100、200、300の一例に過ぎないので、より多様な類型の機器を備えることができる。以下、電子機器は、NFC電子機器と呼ばれることができる。
前記電子機器100は、図1に示すように、ホスト110、NFC通信モジュール120、一つ以上の代替通信通信手段モジュール(alternative communication carrier)を備えることができる。
前記ホスト110は、前記電子機器100内の構成要素を制御するプロセッサ(processor)の機能を提供できる。例えば、前記ホスト110は、図1に示すNFC通信モジュール120、一つ以上の代替通信通信手段を制御するための各種の信号を出力及び/または受け取ることができる。以下、前記ホスト110は、プロセッサ110または制御部と呼ばれることができる。
前記NFC通信モジュール120は、前記電子機器100がNFC通信を支援する他の電子機器200、300とNFCリンク(NFC link)を形成できるようにする。前記NFC通信モジュール120は、NFCフォーラムデバイス(NFC Forum device)を言える。本文書においてNFC通信モジュールは、近距離通信手段と呼ばれることができる。
前記NFC通信モジュール120は、図1に示すように、NFC通信範囲(NFC communication range)内で他の電子機器のNFC通信モジュールとタギング(tagging)を介してNFCリンクを形成できる。
前記NFC通信モジュール120は、前記他の電子機器200、300のNFC通信モジュールと多様なモードで通信できる。例えば、前記多様なモードは、カードエミュレーション(card emulation)モード、リーダモード、ピアツーピアモードを含むことができる。
前記NFC通信モジュール120が前記カードエミュレーションモードで動作する場合に、前記電子機器100の前記NFC通信モジュール120は、カード、換言すればタグ(tag)として機能できる。この場合、前記他の電子機器のNFC通信モジュールは、リーダモードで動作して、前記電子機器100のNFC通信モジュール120からデータを獲得できる。
前記NFC通信モジュール120が前記リーダモードで動作する場合に、前記電子機器100の前記NFC通信モジュール120はリーダとして機能できる。この場合、前記電子機器100の前記NFC通信モジュール120は、エミュレーションモードで動作する他の電子機器のNFC通信モジュールからデータを獲得できる。
前記NFC通信モジュール120が前記ピアツーピアモードで動作する場合に、前記電子機器100のNFC通信モジュール120と他の電子機器のNFC通信モジュールは、互いにデータを交換(exchange)できる。
前記NFC通信モジュール120のモードは、予め決まった基準によって決まることができる。例えば、前記NFC通信モジュール120のモードは、ユーザの入力、または予め決まったアルゴリズム(algorithm)に従ってセット(setting)されることができる。
前記代替通信通信手段は、電子機器間にデータ転送のために使用されることができる通信技術を意味することで、前記代替通信通信手段は、NFC通信通信手段外の各種の通信モジュールを備えることができる。例えば、前記代替通信通信手段は、図1に示すように、Bluetooth(登録商標)(802.15.1 IEEE)通信モジュール132、Wi−Fi(Wireless Fidelity)通信モジュール134のうち、少なくとも一つを備えることができる。この他にも、前記代替通信通信手段は、RFID(radio frequency identification)、WiGig(Wireless Gigabit)通信モジュールなど多様な通信手段を備えることができ、現在はもちろん、将来に具現化される通信手段も備えることができる。以下、前記代替通信通信手段は、代替通信手段または代替通信手段と呼ばれることができる。
前記電子機器100は、ユーザから受け取るための入力部140を備えることができる。例えば、前記入力部140は、キーボード、マウス、タッチスクリーンのうち、少なくとも一つでありうる。
また、前記電子機器100は、ユーザに情報を出力するための出力部150を備えることができる。前記出力部150は、音響信号を出力するための音響出力部とディスプレイのためのディスプレイ部のうち、少なくとも一つを備えることができる。
また、前記電子機器100は、各種のデータを格納するためのメモリ160を備えることができる。
前記電子機器200、300は、前記電子機器100と相応する構成を備えることができる。すなわち、前記電子機器200、300は、ホスト、NFC通信モジュール、代替通信通信手段を備えることができる。また、前記電子機器200、300は、前記説明した入力部140、出力部150、メモリ部160のうち、少なくとも一つをさらに備えることができる。前記電子機器200、300の内部構成については、図2ないし図5に示すことにする。
説明の便宜のために、必要に応じて前記電子機器100は、第1電子機器100と呼び、前記電子機器200は、第2電子機器200と呼び、前記電子機器300は、第3電子機器300と呼ぶことにする。
前記電子機器100は、他の電子機器と前記NFC通信モジュール120を介してNFCリンクを形成した後に代替通信通信手段に通信モジュールを変更して、前記他の電子機器とデータ通信を行い続けることができる。本文書では、NFCリンクを形成した以後、前記電子機器及び前記他の電子機器が代替通信通信手段を利用して通信を行い続けることができるように、前記電子機器及び前記他の電子機器が前記代替通信通信手段を利用してリンクするようする一連の過程をハンドオーバ(handover)と呼ぶことにする。
換言すれば、前記ハンドオーバは、前記電子機器100と前記他の電子機器がNFCリンクを形成し、以後代替通信通信手段でリンクを形成してデータ通信を行うことであって、ユーザは、電子機器100と他の電子機器をNFCタギング(tagging)により容易にNFCリンクを形成した以後、NFCリンクより遠距離及び/または高容量のデータ転送に適した代替通信通信手段に通信手段を変更できる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態にかかるハンドオーバをさらに具体的に説明する。説明の便宜のために、図1に示すシステム環境を参照するようにする。ただし、これは、説明の便宜のためのものであり、本発明の技術的思想が特定環境や特定機器に制限されるものではない。
図2は、本発明の第1の実施の形態にかかるハンドオーバを説明するための図である。
図2を参照すれば、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200にハンドオーバ要請メッセージ(handover request message)を転送できる[S110]。
前記ステップS110に先立って、NFC通信範囲内に位置する前記第1電子機器100と前記第2電子機器200とは、タギングによりNFCリンクを形成できる。
前記第1電子機器100は、NFCリンクが形成された状態でNFCリンクにより前記第2電子機器200にハンドオーバ要請のためのメッセージ、例えば、ハンドオーバ要請メッセージを転送できる。
前記第1電子機器100は、前記ハンドオーバ要請メッセージを前記第2電子機器200に転送することによって、前記第1電子機器100と前記第2電子機器200とは、現在前記第1電子機器100と前記第2電子機器200との間に形成されたNFCリンクを他の通信手段に変更するためのプロトコル(protocol)を開始できる。
前記ハンドオーバ要請メッセージが含む具体的な情報については後述する。
ここで、前記第1電子機器100は、ハンドオーバ要請者(handover requester)の地位を有し、前記第2電子機器200は、ハンドオーバ選択者(handover selector)の地位を有することができる。前記ハンドオーバ要請者は、他のNFC電子機器にハンドオーバ要請メッセージを転送することによって、ハンドオーバプロトコルを開始する機器のことを意味し、前記ハンドオーバ選択者は、受信したハンドオーバ要請メッセージに対する応答としてハンドオーバ選択メッセージを構成して応答するNFC機器のことを意味する。すなわち、ハンドオーバ要請者(i.e.ハンドオーバ要請機器)とハンドオーバ選択者(i.e.ハンドオーバ選択機器)は、ハンドオーバ要請メッセージを転送するか、又はハンドオーバ選択メッセージを転送するかによって決まる相対的な概念である。したがって、状況によって、前記第2電子機器200が前記第1電子機器100にハンドオーバ要請メッセージで転送した場合に、前記第1電子機器100がハンドオーバ選択者になり、前記第2電子機器200がハンドオーバ要請者になりうることはもちろんである。
前記ハンドオーバ要請メッセージは、前記第1電子機器100が支援する代替通信手段と関連した情報を含むことができる。例えば、図1に示すように、前記第1電子機器100がブルートゥースとWi−Fiとを支援するので、前記ハンドオーバ要請メッセージは、前記第1電子機器100が支援するブルートゥースとWi−Fiに対した情報を含むことができる。ハンドオーバ要請メッセージに含まれる具体的なデータフォーマットは後述する。
複数の代替通信手段には、優先順位が割り当てられることができる。例えば、図2に示すように、前記ハンドオーバ要請メッセージは、優先順位の高い代替通信手段に対する情報を前方に記載し、優先順位の低い代替通信手段に対する情報を後方に記載することができる。図2に示すハンドオーバ要請メッセージを参考すると、代替通信手段であるWi−Fiがブルートゥースより高い優先順位を有することが分かる。または各通信手段に対する優先順位が記載されるフィールドが別に存在することができる。
前記ハンドオーバ要請メッセージを受信した第2電子機器200は、前記ハンドオーバ要請メッセージに対する応答を前記第1電子機器100に転送できる[S120]。
例えば、前記第2電子機器200は、NFCリンクを介して前記ハンドオーバ要請メッセージに対する応答の一例として、ハンドオーバ選択メッセージを生成し、前記生成されたハンドオーバ選択メッセージを前記第1電子機器100に転送できる。
前記第2電子機器200は、前記ハンドオーバ要請メッセージに含まれた代替通信手段の中で、前記第2電子機器200が支援する代替通信手段がなにがあるかを判断し、前記判断によって前記第1電子機器100に前記第2電子機器200が支援する代替通信手段に対する情報を提供できる。すなわち、前記ハンドオーバ選択メッセージに含まれる代替通信手段は、前記第1電子機器100が支援する代替通信手段の中で、前記第2電子機器200が支援する代替通信手段に対する情報を含むことができる。
図2に示すように、前記第2電子機器200は、代替通信手段としてWi−Fiは支援するが、ブルートゥースは支援しない。
この場合、前記ハンドオーバ選択メッセージは、代替通信手段に対する情報として、前記第2電子機器200が支援するWi−Fi通信モジュールに対する情報を含むことができる。
前記ハンドオーバ選択メッセージが含む具体的な情報については後述する。
前記第1電子機器100は、代替通信手段を介して前記第2電子機器200とデータ通信を行うことができる[S130]。
このために、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200から前記ハンドオーバ選択メッセージを受信することによって、前記第2電子機器200が支援する代替通信手段に対する情報を獲得できる。例えば、前記第1電子機器100は、獲得された前記第2電子機器200が支援する代替通信手段がWi−Fiであることを確認することができる。
したがって、前記第1電子機器100は、前記ハンドオーバ要請メッセージ及び前記ハンドオーバ選択メッセージの送受信によって獲得された情報に基づいて、前記第2電子機器200と他の通信手段へのハンドオーバのための一連の過程を行うことができる。これにより、第1電子機器と第2電子機器とは、NFCリンクからWi−Fiリンクに転換してWi−Fiプロトコルに応じる通信を行い続けるようになる。
前記第1電子機器100と前記第2電子機器200との間のリンクがNFCからWi−Fiにハンドオーバされることによって、前記第1電子機器100と前記第2電子機器200とがもうこれ以上図2に示すNFC通信範囲内に位置しなくてもデータ通信が可能になり、NFCリンクより速い転送速度でデータを交換できるという長所が発生するようになる。
換言すれば、前記第1電子機器100がスマートフォンの場合、ユーザは、スマートフォンを前記第2電子機器200の近くに持ってきて、前記第2電子機器200とタッキングをすることにより、NFCリンクを形成し、ハンドオーバプロトコルを行うことによって、Wi−Fiにリンク手段を変更できる。リンク手段が変更された以後に、ユーザは、スマートフォンをNFC通信範囲の外に所持して行っても、スマートフォンと前記第2電子機器200とは、Wi−Fiを介してデータ通信を行い続けるようになることである。
前記説明したステップS110ないしS130に従うハンドオーバプロセスを交渉ハンドオーバ(negotiated handover)と名づけることにする。すなわち、前記交渉ハンドオーバは、二つのNFC第1電子機器100、例えば電子機器100、200がデータの交換に使用される代替通信手段に対する同意のためにメッセージを交換することを意味する。
図3は、本発明の第2の実施の形態にかかるハンドオーバを説明するための図である。
図3を参考にして第2の実施の形態にかかるハンドオーバを説明するに当たって、前記図2を参考にして説明した第1の実施の形態と重複する内容については説明を省略することにする。
前記図3に示す第3電子機器300は、前記図2に示す第2電子機器200とは異なり、複数の代替通信手段、例えば、ブルートゥースとWi−Fiを同時に支援できる。
前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300にハンドオーバ要請メッセージを転送できる[S210]。換言すれば、前記第1電子機器100は、ハンドオーバ要請者となり、前記第3電子機器300は、ハンドオーバ選択者となる。前記ステップS210は、前記図2を参考にして説明した前記ステップS110と同一なので、説明を省略することにする。
前記第3電子機器300は、前記受信したハンドオーバ要請メッセージに対する応答として、ハンドオーバ選択メッセージを前記第1電子機器100に転送できる[S220]。
前記第3電子機器300が転送するハンドオーバ選択メッセージは、代替通信手段であるWi−Fi及びブルートゥースに対する情報を含むことができる。また、前記ハンドオーバ選択メッセージは、図3に示すようにWi−Fiをブルートゥースの前に表示することによって、Wi−Fiに優先順位を付与できる。
前記第1電子機器100は、代替通信手段を介して前記第3電子機器300と通信を行うことができる[S230]。
前記第1電子機器100は、前記ステップS120にて獲得した前記ハンドオーバ選択メッセージから前記第3電子機器300が支援する代替通信手段が複数であることを判断できる。
前記第1電子機器100は、前記ハンドオーバ選択者、すなわち前記第3電子機器300が支援する代替通信手段が複数の場合、複数の代替通信手段の中で何れか一つを選択しても良く、複数の全部を選択しても良い。また、前記第1電子機器100が一つの代替通信手段を選択する場合に、前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300が指定した代替通信手段の優先順位に従って代替通信手段を選択しても良く、前記第3電子機器300が指定した代替通信手段の優先順位に関係なく、前記第1電子機器100が好む代替通信手段を選択しても良い。
図3を参考にすれば、前記第1電子機器100は、前記ハンドオーバ選択者である前記第3電子機器300が付与した代替通信手段の優先順位に関係なくブルートゥースを代替通信手段として選択できる。
図4は、本発明の第3の実施の形態に係るハンドオーバを説明するための図である。
図4に示すステップSステップ310は、図3を参考にして説明したステップS210と同一なので、説明を省略することにする。
前記第3電子機器300は、前記第1電子機器100にハンドオーバ選択メッセージを転送できる[S330]。このとき、図4に示すように、前記ハンドオーバ選択メッセージは、複数の代替通信手段であるブルートゥースとWi−Fiの中でブルートゥースに優先順位をおくことができる。
この場合、前記第1電子機器100は、複数の代替通信手段の中でハンドオーバ選択者である前記第3電子機器300が指定した優先順位に従って、ブルートゥースペアリングをまず試みることができる[S330]。
前記ブルートゥースペアリングは、多様な原因によって失敗できる。例えば、ハンドオーバプロトコルの進行時に前記第1電子機器100と前記第3電子機器300とがブルートゥース信号範囲外に位置する場合に、ブルートゥースペアリングが失敗できる。
一方、ハンドオーバプロトコルの進行時には、前記第1電子機器100と前記第3電子機器300とがブルートゥース信号範囲内に位置して、ブルートゥースにハンドオーバされ、ブルートゥースリンクを介してデータ交換する途中に、前記第1電子機器100と前記第3電子機器100のうち、少なくとも一つの移動のために両機器がブルートゥース信号範囲外に位置する場合に、ブルートゥースリンクが失敗できる。
このとき、前記第1電子機器100は、後順位の代替通信手段であるWi−Fiを介して前記第3電子機器300とデータ通信を行い続けることができる[S340]。
図5は、本発明の第4の実施の形態に係るハンドオーバを説明するための図である。
図5に示すステップS410は、先の図4を参照して説明した前記ステップS310と同一なので、説明を省略することにする。
図5に示す第3電子機器300は、第1電子機器100から受信したハンドオーバ要請メッセージに対する応答として、ハンドオーバ選択メッセージを前記第1電子機器100に転送できる[S420]。
このとき、前記ハンドオーバ選択メッセージは、前記第3電子機器300が提供する代替通信手段の電力状態情報を含むことができる。
例えば、前記第3電子機器300は、前記第1電子機器100が支援する代替通信手段の中で前記第3電子機器300が支援する代替通信手段がある場合に、前記第3電子機器300が支援する代替通信手段の各々の電源状態、例えば、アクティブ、非アクティブに対する情報を前記第1電子機器100に転送できる。
例えば、図5に示すように、前記ハンドオーバ選択メッセージは、前記第1電子機器100の代替通信手段であるブルートゥースとWi−Fiとが非アクティブになっているという情報を含むことができる。
前記第1電子機器100は、前記受信したハンドオーバ選択メッセージが複数の代替通信手段に対する情報を含んでいる場合、上述したように、任意の代替通信手段を選択できる。本実施の形態では、前記第1電子機器100がWi−Fiを代替通信手段に選定したと仮定することにする。
前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300にハンドオーバ要請メッセージを再度転送する[S430]。このとき、ステップS430にて転送されるハンドオーバ要請メッセージは、前記受信された複数の代替通信手段の中で一つの代替通信手段を指定できる。すなわち、前記第1電子機器100は、前記ステップS430にてWi−Fiを代替通信手段として指定し、Wi−Fiだけを代替通信手段として指定するハンドオーバ要請メッセージを前記第3電子機器300に転送することによって、前記第3電子機器300のWi−Fiモジュールがアクティブになるようにすることができる。
前記第3電子機器300は、前記ステップS430にて受信したハンドオーバ要請メッセージに従ってWi−Fiモジュールの電源をアクティブにし、前記ステップS430にて受信したハンドオーバ要請メッセージに対する応答メッセージを前記第1電子機器100に転送できる[S440]。
前記第1電子機器100は、前記第1電子機器100とWi−Fiを介してデータ交換を行うことができる[S450]。
換言すれば、前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300でWi−Fiモジュールがアクティブになった場合、前記第3電子機器300とWi−Fiリンクを形成できる。すなわち、前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300とのNFCリンクをWi−Fiリンクにハンドオーバできる。
図5を参照して説明した実施の形態にしたがって、ハンドオーバ選択者である前記第3電子機器300は、複数の代替通信手段の中で特定通信手段が選択されるまで、代替通信手段の電源を非アクティブさせることによって、電力を低減できるという効果を提供できる。
図6は、本発明の第5の実施の形態に係るハンドオーバを説明するための図である。
本発明の第5の実施の形態に係るハンドオーバでは、前のハンドオーバ選択機器とは異なり、ハンドオーバ選択機器が二つの別個の構成からなることができる。すなわち、第5の実施の形態では、ハンドオーバ選択機器が第4電子機器400とNFCデバイス500とに分離されて存在できる。
図示のように、第4電子機器400は、ホスト及び代替通信通信手段を備えることができる。例えば、代替通信通信手段は、Wi−Fi通信モジュールでありうる。
また、前記第4電子機器400は、NFCデバイス500を備えない。すなわち、前記第4電子機器400は、NFC通信機能を支援しないので、前記第1電子機器100とNFCコネクションを形成することはできない場合もある。
図6に示す前記NFCデバイス500は、前記電子機器400のWi−Fiに接続するための情報を含むことができる。前記NFCデバイス500は、前記電子機器400のWi−Fiに接続するために必要な情報をハンドオーバ選択メッセージとして含むことができ、前記ハンドオーバ選択メッセージは、後述するハンドオーバ選択レコード及び付加情報を含むことができる。
前記第1電子機器100が前記NFCデバイス500にタギングすることによって、前記NFCデバイス500からハンドオーバ選択メッセージを受信することができる[S490]。
前記ハンドオーバ選択メッセージを受信した第1電子機器100は、前記ハンドオーバ選択メッセージに基づいて、前記第4電子機器400とWi−Fiコネクションを形成できる[S500]。
図6を参考にして説明したハンドオーバを、上述した交渉ハンドオーバとは異なり、スタティック(static)ハンドオーバと名づけることにする。
以上、二つの電子機器がタギング(tagging)を介してNFCリンクを容易に形成し、以後NFCリンクより遠距離及び/または高容量のデータ転送に適した代替通信通信手段で通信を行うハンドオーバプロトコルについて説明した。
しかしながら、ハンドオーバを実行しようとする二つの電子機器が移動性の低い電子機器である場合、二つの電子機器は、近距離通信リンクを形成するのが容易でない場合もありうる。例えば、第1電子機器100がNFC通信モジュールを備えたDTVで、第2電子機器200は、NFC通信モジュールを備えたコンピュータである場合、DTVとコンピュータは、体積が大きくて重さが重いから、NFC通信リンクを形成するのが容易でない。すなわち、前記NFCリンクを形成することによって、ハンドオーバプロトコルを行うことが容易でない場合もありうる。
このような場合、移動性の高い電子機器を媒介として移動性の低い電子機器のコネクションを開設できる。先に例に挙げたように、第1電子機器100がDTVで、第2電子機器200がコンピュータである場合、移動性が高い第3電子機器300、例として、スマートフォンが前記DTVとコンピュータとのハンドオーバプロトコルを媒介できる。
このように、ハンドオーバプロトコルを行おうとする電子機器は、固定された位置にあり、固定された電子機器間に通信チャネルを開設できるように中間で移動性の高い電子機器がコネクションを媒介するのをハンドオーバ媒介(mediation)と名づけることにする。前記ハンドオーバ媒介は、任意的な名称であるから、ハンドオーバ仲介、ハンドオーバメディエーション、ハンドオーバリレイ、接続情報リレイ、リンクのためのマルチタギング等、多様な名称で呼ばれることができる。このような呼称は任意的なものであるから、当業者の好みによって変形されて使用されることができる。以下、説明の便宜のためにハンドオーバ媒介プロトコルと名づけることにする。
以下、本発明の他の実施の形態に係るハンドオーバ媒介プロトコルを、図面を参照してさらに具体的に説明する。
図7は、本発明の他の実施の形態に係るハンドオーバ媒介プロトコルが必要な環境を説明するための図である。
図7に示すように、DTVは、NFC及びWi−Fi通信を支援し、PCは、NFC、Wi−Fi、及びブルートゥース通信を支援し、プリンタは、NFC及びブルートゥース通信を支援すると仮定する。しかしながら、前記電子機器が支援する代替通信手段がWi−Fi及びブルートゥース通信に制限されるものではない。
また、DTV、PC、プリンタは、互いにNFC通信範囲の外部に位置すると仮定する。このような場合、ユーザがDTVとPCまたはプリンタとPCとの間のハンドオーバプロトコルを実行させることが容易でない場合もありうる。すなわち、ユーザは、DTVとPCがNFC通信範囲内に位置するように移動させるのに難しさがありうる。したがって、DTVとPCとの間にNFCリンク形成が容易でないので、ハンドオーバプロトコルを介してWi−Fi接続を開設するのが容易でなくなる。また、同じ理由でプリンタとPCとの間にもNFCリンク形成が容易でないので、ハンドオーバプロトコルを介してブルートゥース接続を開設するのが容易でない。
このような場合、DTVとPCとの間にWi−Fi接続を開設し、プリンタとPCとの間にブルートゥース接続の開設に役立つことのできるハンドオーバ媒介プロトコルが使用されることができる。
以下、前記説明したハンドオーバ媒介プロトコルについて具体的に説明する。
図8は、本発明の他の実施の形態に係るコネクションハンドオーバ媒介(mediation)を説明するための概略図を示す。以下の説明では、効果的な説明のために、図8に示す第1電子機器100は、スマートフォンであると仮定し、第2電子機器200は、DTVであると仮定し、第3電子機器300は、PCであると仮定する。しかしながら、前記スマートフォン、DTV及びPCは一例に過ぎず、前記第1ないし第3電子機器は、より多様な類型の機器を備えることができる。また、前記ハンドオーバ媒介は、前記第1ないし第3電子機器の他に複数の電子機器間に行われることができる。
図8に示すように、第2電子機器200と第3電子機器300とは、互いにNFC通信リンクの外部に位置しているから、NFC通信リンクを形成してハンドオーバプロトコルを行うのが容易でない場合もある。または、前記第2電子機器200と前記第3電子機器300とは、NFC通信リンク範囲内に位置していても、移動性が低いからNFC通信リンクを介してハンドオーバプロトコルを行うのが容易でない場合もある。
ここで、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200のNFC通信範囲である半径R1以内に移動できる。前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200のNFC通信範囲である半径R1以内に移動することによって、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200とNFC通信リンクを形成できる。前記第1電子機器100は、前記NFC通信リンクを介して、前記第2電子機器200から前記第2電子機器200において支援する代替通信手段に関連した情報を獲得できる。前記代替通信手段に関連した情報については後述する。
また、ここで、ユーザは、前記第1電子機器100の入力部140を介して前記第2電子機器200とハンドオーバ媒介プロトコルの実行を要請するメッセージを入力できる。また、前記第1電子機器100は、前記メッセージに従って前記第2電子機器200から前記第2電子機器200が支援する通信手段と関連した情報を獲得した場合、前記第1電子機器100は、前記出力部150を介して前記第2電子機器200の通信手段と関連した情報が獲得されたことをユーザに知らせることができる。
また、前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300のNFC通信範囲である半径R2以内に移動できる。前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300のNFC通信範囲である半径R2以内に移動することによって、前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300とNFC通信リンクを形成できる。ここで、前記第1電子機器100は、前記NFC通信リンクを介して、前記第3電子機器300から前記第3電子機器300において支援する代替通信手段に関連した情報を獲得できる。または、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200から獲得した前記第2電子機器300において支援する代替通信手段に関連した情報を前記第3電子機器に伝達できる。
ここで、ユーザは、第1電子機器100の入力部140を介して前記第3電子機器300とハンドオーバ媒介プロトコルの実行を要請するメッセージを入力できる。また、前記第1電子機器100は、前記メッセージに従って前記第3電子機器300から前記第2電子機器200が支援する通信手段と関連した情報を獲得した場合、前記第1電子機器100は、前記出力部150を介して前記第3電子機器300の通信手段と関連した情報が獲得されたことを知らせる情報または前記第2電子機器200から獲得した通信手段と関連した情報が前記第3電子機器300に転送されたことを知らせる情報を出力できる。
また、前記第1電子機器100ないし前記第3電子機器300のうち、少なくとも一つにより、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300において共通的に利用可能な少なくとも一つの代替通信手段が選択されることができる。前記選択された少なくとも一つの代替通信手段を介して、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300間の通信リンクが開設されることができる。
ここで、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300のそれぞれに対してハンドオーバ媒介プロトコルのためのハンドオーバ媒介機器(handover mediator)としての役割を行うことができる。
以下、前記図8を参照して概括したハンドオーバ媒介プロトコルを利用してコネクションを開設する多様な実施の形態について、図面を参照してより具体的に説明する。以下で説明するハンドオーバ媒介プロトコルの実施の形態は一例に過ぎず、本発明の技術的思想は、これに限定されるものではない。
図9は、本発明の第1の実施の形態にかかるハンドオーバ媒介プロトコルを説明するための図である。図9を参照して、図9に示す第1電子機器100を媒介に、第2電子機器200及び第3電子機器300の間に通信リンクを開設する方法を説明する。
前記第1電子機器100は、図8を参照して説明した前記第1電子機器100と前記第2電子機器200との間に形成されたNFC通信リンクを介して、前記第2電子機器200に第1ハンドオーバ要請メッセージを転送でき[S610]、前記第2電子機器200は、前記第1ハンドオーバ要請メッセージに対する応答として、前記第2電子機器により支援される第1代替通信手段に関連した情報を含む第1応答メッセージを転送できる[S630]。
また、前記第1電子機器100は、図8を参照して説明した前記第1電子機器100と前記第3電子機器200との間に形成されたNFC通信リンクを介して、前記第3電子機器300に第2ハンドオーバ要請メッセージを転送でき[S650]、前記第3電子機器300は、前記第2ハンドオーバ要請メッセージに対する応答として、前記第3電子機器により支援される第2代替通信手段に関連した情報を含む第2応答メッセージを転送できる[S670]。
ここで、前記第1ハンドオーバ要請メッセージ及び前記第2ハンドオーバ要請メッセージは、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300が支援する代替通信手段に対するケイパビリティー(Capability)を要請するメッセージでありうる。このとき、前記第1ハンドオーバ要請メッセージ及び前記第2ハンドオーバ要請メッセージの構造は、上述したハンドオーバプロトコルで用いられるハンドオーバ要請メッセージと異なる形態でありうる。
これにより、前記第1応答メッセージ及び前記第2応答メッセージは、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300が支援する代替通信手段に対するケイパビリティー(Capabilities)を含むことができ、前記第1応答メッセージ及び第2応答メッセージをハンドオーバケイパビリティーメッセージ(Handover Capabilities Message)と呼ぶことができる。
前記ハンドオーバ要請メッセージ(Handover Request Message)及び前記ハンドオーバケイパビリティーメッセージ(Handover Capabilities Message)の具体的な形態については後述する。
また、ここで、前記第1、2代替通信手段と関連した情報は、少なくとも代替通信手段の名称及び設定情報(configuration information)を備えることができる。例えば、前記第2電子機器200により支援される代替通信手段がWi−Fiである場合、前記第2電子機器200が支援する代替通信手段の名称がWi−Fiという情報を含むことができる。また、例えば、前記設定情報は、前記第2電子機器200とWi−Fiリンクを開設するために必要な接続情報または前記第2電子機器200が別途のWi−Fi AP(Access Point)に接続している場合、前記Wi−Fi APに接続するために必要な接続情報を含むことができる。
また、ここで前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300が提供する代替通信手段は、複数でありえ、前記代替通信手段が一つ以上である場合、前記代替通信手段に関連した情報は一つ以上でありうる。
これにより、前記第1代替通信手段に関連した情報及び前記第2代替通信手段に関連した情報に基づいて選択された一つの代替通信手段を介して、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300により前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300のの間に通信リンクの接続が開始されることができる[S690]。図9の(a)では、前記第3電子機器300により通信リンクの接続が開始される場合を例に挙げて示している。
ここで、前記第1電子機器100は、前記第1代替通信手段に関連した情報及び前記第2代替通信手段に関連した情報に基づいて、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300において共通的に支援される一つの代替通信手段を選択できる。
このとき、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300において共通的に支援される代替通信手段が一つ以上である場合、前記第1電子機器100は、代替通信手段の優先順位を自動的に選択できる。または前記第1電子機器100は、前記第1電子機器100ないし第3電子機器300のうちの何れか一つの機器により予め付与された優先順位に従って、一つの代替通信手段を選択できる。また、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300において共通的に支援される一つの代替通信手段は、前記第1電子機器100以外に前記第2電子機器200または前記第3電子機器300により選択されうることはもちろんである。また、ユーザがユーザインタフェース(User Interface)を介して望む代替通信手段を指定することもできる。
したがって、前記第1電子機器100ないし前記第3電子機器300のうちの何れか一つの機器またはユーザによって選択された一つの代替通信手段を介して、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器の間に通信リンクの接続が開始されることができる。
一方、前記第1電子機器100は、前記選択された代替通信手段を介して通信リンクの接続を開始することを前記第2電子機器200または前記第3電子機器300に要請できる。以下、図9の(b)を参照して、前記第1電子機器100が前記第2電子機器200または前記第3電子機器300に対して、前記通信リンクの接続を開始することを要請する別途のメッセージを転送する場合を例に挙げて説明する。
図9の(b)を参照すれば、前記第1電子機器100は、前記選択された代替通信手段を介して通信リンクの接続を開始することを要請する別途のメッセージを前記第2電子機器200または前記第3電子機器300に転送できる[S660]。前記通信リンクの接続を開始することを要請するメッセージをハンドオーバ開始要請メッセージ(Handover Initiate Request Message)と呼ぶことができる。前記ハンドオーバ開始要請メッセージには、前記第1代替通信手段に関連した情報または前記第2代替通信手段に関連した情報が含まれていることができ、または前記第1電子機器100またはユーザにより選択された代替通信手段に関連した情報が含まれていることもできる。
また、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300は、前記ハンドオーバ開始要請メッセージに対応してハンドオーバ開始応答メッセージ(Handover Initiate Response Message)を転送できる[S680]。前記ハンドオーバ開始応答メッセージは、前記ハンドオーバ開始要請メッセージに含まれた代替通信手段による通信リンクの開設を肯定するかどうかに関する情報を含むことができる。これにより、前記応答メッセージが前記選択された代替通信手段による通信リンクの開設を肯定するメッセージを含むことができ、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300は、通信リンクの接続を開始できる[S690]。
ここで、図9の(b)に示すように、前記第1電子機器100が前記第2電子機器200に対して前記通信リンクの開始を要請しようとする場合、前記第1電子機器100は、前記ハンドオーバ開始要請メッセージを転送する以前に、前記第2電子機器200が逆互換性(backward compatibility)のために、ハンドオーバ媒介プロトコルを支援するバージョンであるかどうかを確認する第3ハンドオーバ要請メッセージを転送できる[S620]。
また、ここで、前記第3ハンドオーバ要請メッセージは、図9の(a)を参照して説明した前記第1ハンドオーバ要請メッセージ及び前記第2ハンドオーバ要請メッセージと同じ構造を有することができる。また、前記第2電子機器200は、前記第3ハンドオーバ要請メッセージに対して第3応答メッセージを転送でき、前記第3応答メッシュは、図9の(a)を参照して説明した前記ハンドオーバケイパビリティーメッセージ(Handover Capabilities Message)と同じ構造を有することができる。
一方、前記第2電子機器200及び/または前記第3電子機器300が本発明の他の実施の形態に係るハンドオーバ媒介プロトコルを支援するバージョンでない場合については後述する。
これによって、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器は、NFC通信範囲の外部でも、またはNFC通信範囲内にあっても移動性が低くてNFC通信リンクを介したコネクションが難しい場合にも、図9の(a)及び(b)に示すように、前記第1電子機器100を媒介として、代替通信手段を介して通信を行うことができる。
図10は、本発明の第1の実施の形態にかかるハンドオーバ媒介プロトコルに使用される案内メッセージを説明するための図である。
まず、ユーザは、前記図10の(a)に出力されたユーザインタフェースを介して、ハンドオーバ媒介を選択することによって、前記第1電子機器100にハンドオーバ媒介プロトコルの実行を命令できる。一方、前記第2電子機器200が前記図10の(a)に示すユーザインタフェースを出力できることはもちろである。以下、説明の便宜のために前記第1電子機器100を基準に説明するが、前記第2電子機器200でも前記第1電子機器100と同じユーザインタラクション(user interaction)を提供できることはもちろんである。
前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200のNFC通信範囲以内で、NFC通信リンクを介して前記第2電子機器200が支援する前記第1代替通信手段に関連した情報を獲得した後、図10の(b)に示すように、ハンドオーバ媒介を行う他の電子機器に移動しろとの案内メッセージを出力することもできる。
また、前記第1電子機器100は、ステップS630またはステップS670にて、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300が支援する代替通信手段がない場合、例えば、図10の(c)に示すように、前記第3電子機器が支援する通信手段がないことを表す案内メッセージを出力できる。
また、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300において共通的に支援される代替通信手段が複数の場合、例えば、図10の(d)に示すように、Wi−Fi及びブルートゥースが支援される場合、ユーザは、前記第1電子機器100が出力するユーザインタフェースにおいてWi−Fiを選択することによって、前記電子機器200と前記第3電子機器300との間に通信リンクの開設に使用される代替通信手段として、Wi−Fiを指定できる。
また、ステップS690にて説明したように、前記第1電子機器100を媒介として前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300の間に代替通信手段を介した通信リンクの接続が開始される場合、図10の(e)に示すように、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300のうち、少なくとも一つは、各々の出力部を介してコネクションが開設されたことを知らせる情報を出力できる。
図11は、本発明の第2の実施の形態にかかるハンドオーバ媒介プロトコルを説明するための図である。ここで、図10を参照して説明した同じユーザインタラクション(user interaction)が提供されうることはもちろんである。
図11の(a)及び(b)を参照すれば、前記第1電子機器100と前記第2電子機器200とは、前記第2電子機器200が支援する代替通信手段に関連した情報を獲得でき、前記代替通信手段に関連した情報を獲得するためのメッセージを交換できる[S710]。
ここで、前記第1電子機器100は、図8を参照して説明した前記第1電子機器100と前記第2電子機器200との間に形成されたNFC通信リンクを介して、前記第2電子機器200で支援する代替通信手段に関連した情報を獲得するためのメッセージを転送でき、このようなメッセージを先の図10の(a)で説明したように、ハンドオーバ獲得メッセージ(Handover Get Message)と呼称できる。また、前記第2電子機器200は、前記ハンドオーバ獲得メッセージに対する応答として、前記第2電子機器200により支援される第1代替通信手段に関連した情報を含むメッセージを転送でき、このようなメッセージをハンドオーバ選択メッセージ(Handover Select Message)と呼ぶことができる。
また、ここで、前記ハンドオーバ獲得メッセージ及び前記ハンドオーバ選択メッセージは、図9を参照して説明したハンドオーバ要請メッセージ及びハンドオーバケイパビリティーメッセージに対応でき、同じ構造を有することができる。
一方、前記第2電子機器200が支援する代替通信手段がないか、または代替通信手段を介した通信リンクの開始を望まない場合には、前記ハンドオーバ選択メッセージには、代替通信手段に関連した情報が含まれていなくても良い。
また、図11の(a)に示すように、前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300のNFC通信範囲内に移動できる[S730]。また、図11の(a)及び(b)に示すように、前記第2電子機器200から獲得した前記第1代替通信手段に関連した情報を前記第3電子機器300に伝達でき、前記第1代替通信手段に関連した情報を伝達するためのメッセージを交換できる[S750]。
ここで、前記第1電子機器100は、図8を参照して説明した前記第1電子機器100と前記第3電子機器200との間に形成されたNFC通信リンクを介して、前記第3電子機器300に前記第1代替通信手段に関連した情報を伝達するためのメッセージを転送できる。この場合、前記第1電子機器100がステップS710にて獲得された前記第1代替通信手段に関連した情報を伝達することに過ぎないので、ステップS710にて説明したハンドオーバ獲得メッセージ(Handover Get Message)と区別して、ハンドオーバ提供メッセージ(Handover Put Message)と呼ぶこともある。また、前記第3電子機器300は、前記ハンドオーバ提供メッセージに対して、通信リンクの開始に関連した情報を含む応答メッセージを転送できる。
ここで、前記応答メッセージに含まれた通信リンクの開始に関連した情報は、前記第3電子機器300が前記ハンドオーバ提供メッセージに含まれた前記第1代替通信手段に関連した情報に含まれた、少なくとも一つの代替通信手段による通信リンクの接続を肯定するかどうかに関する情報を含むことができる。
例えば、万一、前記第3電子機器300が、前記少なくとも一つの代替通信手段による通信リンクの接続を肯定する応答メッセージを転送でき、この場合、前記応答メッセージをハンドオーバ肯定応答メッセージ(Handover ACK Message)と呼ぶことができる。また、前記ハンドオーバ肯定応答メッセージ(Handover ACK Message)には、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300のうちのどの機器が前記通信リンクの接続を開始するかに関する情報を含むことができる。
一方、前記第3電子機器300は、前記ハンドオーバ獲得メッセージに含まれた前記第1代替通信手段に関連した情報に含まれた代替通信手段が複数の場合、一つの代替通信手段を選択でき、これは、前記応答メッセージに含まれることができる。これにより、前記第1電子機器100は、前記応答メッセージに含まれた情報に基づいて、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300に前記選択された一つの代替通信手段を介した通信リンクの開始を要請できる。
また、例えば、前記第3電子機器300が前記少なくとも一つの代替通信手段による通信リンクの接続を望まない場合、または前記少なくとも一つの代替通信手段による通信リンクの接続が不可能な場合、通信リンクの接続を否定する応答メッセージを転送でき、この場合、前記応答メッセージをハンドオーバ不正応答メッセージ(Handover NACK Message)と呼ぶことができる。
また、図11の(a)及び(b)に示すように、前記第3電子機器300が通信リンクの接続を開始する場合、前記第3電子機器300は、前記第2電子機器200に、通信リンクの接続を開設することを要請するメッセージを転送できる[S770]。前記通信リンクの接続を開設することを要請するメッセージをコネクション開設メッセージまたは通信手段特定プロトコルメッセージと呼ぶことができる。
一方、前記ハンドオーバ獲得メッセージ(Handover Get Message)、ハンドオーバ提供メッセージ(Handover Put Message)、ハンドオーバ選択メッセージ(Handover Select Message)及びハンドオーバ肯定/不正応答メッセージ(Handover ACK/NACK Message)の具体的な形態については後述する。
これにより、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器は、NFC通信範囲の外部でも、またはNFC通信範囲内にあっても移動性が低くてNFC通信リンクを介したコネクションが難しい場合にも、図11に示すように、前記第1電子機器100を媒介として、代替通信手段により通信を行うことができる。
図12は、本発明の第3の実施の形態に係るハンドオーバ媒介プロトコルを説明するための図である。ここで、図10を参照して説明した同じユーザインタラクション(user interaction)が提供されうることはもちろんである。
図12を参照すれば、前記第1電子機器100は、図8を参照して説明した前記第1電子機器100と前記第2電子機器200との間に形成されたNFC通信リンクを介して、前記第2電子機器200に前記第2電子機器200が支援する第1代替通信手段に関連した情報を獲得するためのメッセージを転送でき[S810]、前記第1代替通信手段に関連した情報を獲得するためのメッセージを第1媒介獲得要請メッセージ(Mediate Get Request Message)と呼ぶことができる。また、前記第2電子機器200は、前記第1媒介獲得要請メッセージに対する応答として、前記第1代替通信手段に関連した情報を含む第1選択メッセージを転送できる[S820]。
また、前記第1電子機器100は、図8を参照して説明した前記第1電子機器100と前記第3電子機器300との間に形成されたNFC通信リンクを介して、前記第3電子機器300に前記第3電子機器300が支援する第2代替通信手段に関連した情報を獲得するためのメッセージを転送でき[S830]、前記第2代替通信手段に関連した情報を獲得するためのメッセージを第2媒介獲得要請メッセージと呼ぶことができる。また、前記第3電子機器300は、前記第2媒介獲得要請メッセージに対する応答として、前記第2代替通信手段に関連した情報を含む第2選択メッセージを転送できる[S840]。
ここで、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300の間にハンドオーバを媒介するので、ハンドオーバ媒介機器(handover mediator)と言える。また、図12に示すステップS810ないしS840は、図9のステップS610、S630、S650及びS670のそれぞれに対応するので、説明を省略することにする。図9を参照して説明したハンドオーバ要請メッセージ(Handover Request Message)及び図11を参照して説明したハンドオーバ獲得メッセージ(Handover Get Message)は、図12の媒介獲得要請メッセージ(Mediate Get Request Message)に対応でき、メッセージの構造が同一でありうる。
また、図12の(a)及び(b)に示すように、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300のうちの何れか一つの機器を、代替通信手段を介した通信リンクを開始する電子機器として決定できる[S850]。またはユーザが前記第2電子機器200または前記第3電子機器300のうちの何れか一つの機器を、代替通信手段を介した通信リンクを開始する電子機器として決定できることはもちろんである。
また、前記第1電子機器100は、前記決定によって前記第2電子機器200または前記第3電子機器に、代替通信手段を介した通信リンクの開始を要請するメッセージを転送でき[S860]、前記通信リンクの開始を要請するメッセージには、前記第1代替通信手段に関連した情報または前記第2代替通信手段に関連した情報が含まれていることができる。ここで、前記通信リンクの開始を要請するメッセージは、前記第1代替通信手段に関連したメッセージまたは前記第2代替通信手段に関連したメッセージを前記第3電子機器300または前記第2電子機器200に提供するので、前記通信リンクの開始を要請するメッセージを媒介提供要請メッセージ(Mediate Put Request Message)と呼ぶことができる。
例えば、図12の(a)を参照すれば、前記第1電子機器100が前記第2電子機器200に対して通信リンクの開始を要請する場合、前記媒介提供要請メッセージには、前記第2代替通信手段に関連した情報が含まれていることができる。また、例えば、図12の(b)を参照すれば、前記第1電子機器100が前記第3電子機器300に対して通信リンクの開始を要請する場合、前記媒介提供要請メッセージには、前記第1代替通信手段に関連した情報が含まれていることができる。
また、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300は、前記媒介提供要請メッセージに対する応答として、第3選択メッセージを転送できる[S870]。前記第3選択メッセージには、前記媒介提供要請メッセージに含まれた代替通信手段による通信リンクの開設を肯定するかどうかに関する情報を含むことができる。
例えば、図12の(a)を参照すれば、前記第1電子機器100が前記第2電子機器200に対して通信リンクの開始を要請した場合、前記第3選択メッセージには、前記第3電子機器300において支援する代替通信手段による通信リンクの開設を肯定するかどうかに関する情報が含まれていることができる。
また、例えば、図12の(b)を参照すれば、前記第1電子機器100が前記第3電子機器300に対して通信リンクの開始を要請した場合、前記第3選択メッセージには、前記第2電子機器200において支援する代替通信手段による通信リンクの開設を肯定するかどうかに関する情報が含まれていることができる。ここで、前記媒介獲得要請メッセージ(Mediate Get Request Message)及び前記媒介提供要請メッセージ(Mediate Put Request Message)は、図9の(a)を参照して説明したハンドオーバ要請メッセージ(Handover Request Message)及び図9の(b)を参照して説明したハンドオーバ開始要請メッセージ(Handover Initiate Request Message)に対応できる。また、前記第1選択メッセージ及び前記第2選択メッセージは、図9の(a)を参照して説明したハンドオーバケイパビリティーメッセージ(Handover Capabilities Message)に対応でき、前記第3選択メッセージは、図9の(b)を参照して説明したハンドオーバ開始応答メッセージ(Handover Initiate Response Message)または図11を参照して説明したハンドオーバ応答肯定/不正メッセージ(Handover ACK/NACK Message)にそれぞれ対応できる。また、それぞれの対応するメッセージは、同じ構造を有することができる。
一方、前記媒介獲得要請メッセージ、媒介提供要請メッセージ、選択メッセージの具体的な形態については後述する。
また、前記第3選択メッセージは、前記媒介提供要請メッセージに含まれた代替通信手段の中で、前記第1電子機器100により選択された一つの代替通信手段に関連した情報でありうる。または前記第2電子機器200、前記第3電子機器300またはユーザにより選択された一つの代替通信手段に関連した情報でありうる。
一方、図13を参照すれば、ユーザが前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300のうち、どの電子機器が通信リンクの接続を開始するかを知っている場合には、前記第1電子機器100は、前記媒介提供要請メッセージを転送しなくても良い。したがって、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300は、前記選択された一つの代替通信手段を介した通信リンクの接続を開始できる[S880]。
これにより、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器は、NFC通信範囲の外部でも、またはNFC通信範囲内にあっても移動性が低くてNFC通信リンクを介したコネクションが難しい場合にも、図12に示すように、前記第1電子機器100を媒介として、代替通信手段により通信を行うことができる。
図14は、本発明の第4の実施の形態に係るハンドオーバ媒介プロトコルを説明するための図である。ここで、図10を参照して説明した同じユーザインタラクション(user interaction)が提供されうることはもちろんである。
図14を参照すれば、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200に前記第2電子機器200が支援する第1代替通信手段に関連した情報を獲得するための第1ハンドオーバ媒介メッセージ(Handover mediate Message)を転送できる[S910]。また、前記第1電子機器100は、前記第1ハンドオーバ媒介メッセージに対する応答として前記第1電子機器200が支援する第1代替通信手段に関連した情報を含む第1ハンドオーバ選択メッセージを受信することができる[S930]。
ここで、ステップS910及びS930は、図9を参照して説明したステップS610及びS630に対応できるので、説明を省略する。ここで、前記第1ハンドオーバ媒介メッセージは、図9の第1ハンドオーバ要請メッセージに対応でき、同じメッセージの構造を有することができる。
また、前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300に対して、第2ハンドオーバ媒介メッセージを転送できる[S950]。前記第2ハンドオーバ媒介メッセージは、前記第1ハンドオーバ媒介メッセージとは異なり、第3電子機器300が支援する代替通信手段に関連した情報を獲得するためのものではなく、前記第2電子機器200から獲得した第1代替通信手段に関連した情報を伝達するためのものであって、図11を参照して説明したハンドオーバ提供メッセージ(Handover Put Message)に対応できる。
また、前記第3電子機器300は、前記第2ハンドオーバ媒介メッセージに対する応答として、第2ハンドオーバ選択メッセージを転送できる[S970]。
ここで、前記第3電子機器300は、前記第2ハンドオーバ媒介メッセージに含まれた前記第1代替通信手段に関連した情報に基づいて、前記第3電子機器300において利用可能な一つの代替通信手段を選択できる。また、前記第2ハンドオーバ選択メッセージには、前記第3電子機器300により選択された一つの代替通信手段に関連した情報が含まれることができる。しかし、前記第3電子機器300において利用可能な代替通信手段がないか、または前記第3電子機器300が代替通信手段による通信リンクの接続を望まない場合、前記第2ハンドオーバ選択メッセージには、代替通信手段に関連した情報が含まれていなくても良い。
また、前記第3電子機器300は、前記第2ハンドオーバ選択メッセージを転送した後、前記第2電子機器200に対して前記選択された一つの代替通信手段を介して通信リンクの開始を要請できる[S990]。
一方、前記ハンドオーバ媒介メッセージ及び前記ハンドオーバ選択メッセージの具体的な形態については後述する。
これにより、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器は、NFC通信範囲の外部でも、またはNFC通信範囲内にあっても移動性が低くてNFC通信リンクを介したコネクションが難しい場合にも、図14に示すように、前記第1電子機器100を媒介として、代替通信手段により通信を行うことができる。
図15は、本発明の第5の実施の形態に係るハンドオーバ媒介プロトコルを説明するための図である。
図15に示すように、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200に対して第1ハンドオーバ媒介メッセージを転送できる[S1010]。また、前記第2電子機器200は、前記第1ハンドオーバ媒介メッセージに対する応答として、前記第2電子機器200におい支援する第1代替通信手段に関連した情報を含む第1ハンドオーバ選択メッセージを転送できる[S1020]。ここで、ステップS1010及びS1020は、図14を参照して説明したステップS910及びS930に対応できるので、説明を省略する。
また、前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300に対して第2ハンドオーバ媒介メッセージを転送できる[S1030]。前記第2ハンドオーバ媒介メッセージは、図14に示す第2ハンドオーバ媒介メッセージとは異なり、前記第3電子機器300から前記第3電子機器300が支援する第2代替通信手段に関連した情報を獲得するためのものである。したがって、前記第3電子機器は、前記第2代替通信手段に関連した情報を含む第2ハンドオーバ選択メッセージを転送できる[S1040]。
また、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300のうち、代替通信手段を介した通信リンク接続を開始する一つの電子機器を選択できる[S1050]。前記第1電子機器100は、通信リンク接続を開始する電子機器を任意に選択しても良く、予め設定された基準によって選択しても良い。
例えば、図15に示すように、前記第1電子機器100が前記第2電子機器200を前記通信リンクの接続を開始する電子機器として選択した場合、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200に対して前記第2代替通信手段に関連した情報を含む第3ハンドオーバ媒介メッセージを転送できる[S1060]。前記第3ハンドオーバ媒介メッセージは、前記第2電子機器200に対して通信リンクの接続を開始することを要請するメッセージであるから、図9の(b)を参照して説明したハンドオーバ開始要請メッセージ(Handover Initiate Request Message)または図12及び図13を参照して説明した媒介提供要請メッセージ(Mediate Put Request Message)に対応でき、同じメッセージの構造を有することができる。
前記第2電子機器200または第3電子機器300は、前記第3ハンドオーバ媒介メッセージに対する応答として、第3ハンドオーバ選択メッセージを転送できる[S1070]。前記第3ハンドオーバ選択メッセージは、前記第3ハンドオーバ媒介メッセージに含まれた代替通信手段による通信リンクの接続を肯定するかどうかに関する情報を含むことができる。したがって、前記第3ハンドオーバ選択メッセージは、図9の(b)を参照して説明したハンドオーバ開始応答メッセージ(Handover Initiate Response Message)または図11を参照して説明したハンドオーバ応答肯定/不正メッセージ(Handover ACK/NACK Message)にそれぞれ対応できる。また、それぞれの対応するメッセージは、同じ構造を有することができる。
一方、前記ハンドオーバ媒介メッセージ及び前記ハンドオーバ選択メッセージの具体的な形態については後述する。
また、図15に示すように、前記第2電子機器200は、前記第3応答メッセージを転送した以後に、一つの代替通信手段を介した通信リンクの接続を開始できる[S1080]。
ここで、前記一つの代替通信手段は、先に図9を参照して説明したように、第1電子機器100ないし第3電子機器300またはユーザにより選択されることができる。
これにより、前記第2電子機器200及び前記第3電子機器は、NFC通信範囲の外部でも、またはNFC通信範囲内にあっても移動性が低くてNFC通信リンクを介したコネクションが難しい場合にも、図15に示すように、前記第1電子機器100を媒介として、代替通信手段により通信を行うことができる。
図16は、本発明の第6の実施の形態に係るハンドオーバ媒介プロトコルを説明するための図である。ここで、図10を参照して説明したものと同じユーザインタラクションが提供されうることはもちろんである。
図16を参照すれば、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200から前記第2電子機器200において支援する代替通信手段に関連した情報を獲得するために、前記第2電子機器200と代替通信手段を介した通信リンクの接続を開設できる[S1150]。すなわち、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200と本発明の一実施の形態にかかるハンドオーバプロトコルによる通信リンクの接続を開設した後、前記ハンドオーバプロトコルにより形成された代替通信手段を介してハンドオーバ媒介プロトコルを行うことができる。
したがって、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200と前記代替通信手段を介した通信リンクを介して、前記第2電子機器200にハンドオーバ要請メッセージを転送でき[S1110]、前記第2電子機器200は、前記ハンドオーバ要請メッセージに対する応答として前記ハンドオーバ選択メッセージを転送できる[S1130]。また、ステップS1170及びS1190は、図11のステップS750及びS770に対応できるので、詳細な説明は省略する。
図17は、本発明の第7の実施の形態に係るハンドオーバ媒介プロトコルを説明するための図である。ここで、図10を参照して説明したものと同じユーザインタラクション(user interaction)が提供されうることはもちろんである。
図17に示すように、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200から前記第2電子機器200が支援する代替通信手段に関連した情報を獲得できる[S1210]。ステップS1210は、図11のステップS710に対応できるので、詳細な説明は省略する。
また、前記第3電子機器300が前記第1電子機器100に対してハンドオーバ要請メッセージを転送でき[S1230]、前記第1電子機器100は、前記ハンドオーバ要請メッセージに対する応答として、前記第3電子機器300にハンドオーバ選択メッセージを転送できる[S1250]。
ここで、前記ハンドオーバ選択メッセージは、先に図11ないし15を参照して説明したものとは異なり、前記第2電子機器及び前記第3電子機器が支援する第1代替通信手段に関連した情報及び第2代替通信手段に関連した情報をすべて含むことができる。
図18は、本発明の第8の実施の形態に係るハンドオーバ媒介プロトコルを説明するための図である。ここで、図10を参照して説明したものと同じユーザインタラクション(user interaction)が提供されうることはもちろんである。
図18に示すように、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200から前記第2電子機器200が支援する代替通信手段に関連した情報を獲得できる[S1310]。ステップS1310は、図11のステップS710に対応できるので、詳細な説明は省略する。
また、前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300から前記第3電子機器300が支援する代替通信手段に関連した情報を獲得するために前記第3電子機器300と代替通信手段を介した通信リンクの接続を開設できる。すなわち、前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300と本発明の一実施の形態にかかるハンドオーバプロトコルによる通信リンクの接続を開設した後、前記ハンドオーバプロトコルにより形成された代替通信手段を介してハンドオーバ媒介プロトコルを行うことができる。
したがって、前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300と前記代替通信手段を介した通信リンクを介して、前記第3電子機器300にハンドオーバ要請メッセージを転送でき[S1330]、前記第3電子機器300は、前記ハンドオーバ要請メッセージに対する応答としてハンドオーバ選択メッセージを転送できる[S1350]。
これにより、前記第3電子機器300は、前記第2電子機器200に前記第3電子機器300が支援する代替通信手段に関連した情報を転送することによって、代替通信手段による通信リンクの接続を開始できる。
図19ないし図23は、本発明の第9の実施の形態に係るハンドオーバ媒介プロトコルを説明するための図である。
本発明の第9の実施の形態に係るハンドオーバ媒介プロトコルは、図9ないし図18を参照して説明したハンドオーバ媒介プロトコルとは異なり、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300が二つの別個の構成からなることができる。すなわち、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300は、タグ(tag)とNFCデバイスとが分離されて存在できる。
以下、説明の便宜のために、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300がタグ(tag)であると仮定して説明する。また、図10を参照して説明したものと同じユーザインタラクション(user interaction)が提供されうることはもちろんである。
図19に示すように、前記第2電子機器200は、タグ(tag)で、前記第3電子機器300は、NFCデバイスでありうる。
前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200のNFC通信範囲内に移動して、前記第2電子機器200をタップ(tap)またはタッチ(touch)することによって、前記第2電子機器200から、前記第2電子機器が支援する第1代替通信手段に関連した情報を含むメッセージを受信することができる[S1410]。ここで、前記第2電子機器200は、前記第1代替通信手段に関連した情報を予め格納していることができる。図19に示すステップS1430ないしS1470は、前述した図9の(a)のステップS650ないしS690のそれぞれに対応できるので、説明を省略する。
また、図20に示すように、前記第2電子機器200は、NFCデバイスで、前記第3電子機器300は、タグ(tag)でありうる。図20によるハンドオーバ媒介プロトコルは、図19を参照して前述したものと同一に構成されることができる。
また、図21に示すように、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200のNFC通信範囲内に移動して、前記第2電子機器200のタグ(tag)をリーディングし[S1510]、前記第2電子機器200から、前記第2電子機器が支援する第1代替通信手段に関連した情報を含むハンドオーバ選択メッセージを受信することができる[S1530]。ここで、前記第2電子機器200は、前記第1代替通信手段に関連した情報を予め格納していることができる。図21に示すステップS1550及びS1570は、図11の(b)を参照して前述したステップS750及びS770のそれぞれに対応できるので、説明を省略する。
また、図22に示すように、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200のNFC通信範囲内に移動して、前記第2電子機器200から前記第2電子機器200が支援する第1代替通信手段に関連した情報を含む第1選択メッセージを受信することができる[S1610]。ここで、前記第2電子機器200は、前記第1代替通信手段に関連した情報を予め格納していることができる。図22に示すステップS1630、S1650及びS1670は、図12を参照して前述したステップS860、S870及びS880にそれぞれ対応できるので、説明を省略する。
また、図23に示すように、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200のNFC通信範囲内に移動して、前記第2電子機器200から前記第2電子機器200が支援する第1代替通信手段に関連した情報を含む第1ハンドオーバ選択メッセージを受信することができる[S1710]。ここで、前記第2電子機器200は、前記第1代替通信手段に関連した情報を予め格納していることができる。図23に示すステップS1730、S1750及びS1770は、図13を参照して前述したステップS950、S970及びS990にそれぞれ対応できるので、説明を省略する。
図24は、本発明の第10の実施の形態に係るハンドオーバ媒介プロトコルを説明するための図である。
図24に示すように、前記第1電子機器100は、複数の電子機器に対してハンドオーバ媒介プロトコルを行うことができる。例えば、図24に示すように、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200から前記第2電子機器200が支援する代替通信手段に関連した情報を獲得できる[S1810]。また、前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300のNFC通信範囲内に移動し[S1820]、前記第3電子機器300に前記第2電子機器300が支援する代替通信手段に関連した情報を伝達できる[S1830]。よって、図11のステップS770にて説明したように、前記第3電子機器300は、前記第2電子機器200に通信リンクの接続を要請するコネクション開設メッセージまたは通信手段特定プロトコルメッセージを転送することによって、通信リンクを開設できる[S1840]。また、前記第1電子機器100は、第4電子機器のNFC通信範囲内に移動し[S1850]、前記第4電子機器400に前記第2電子機器200が支援する代替通信手段に関連した情報を伝達できる[S1860]。よって、図11のステップS770にて説明したように、前記第4電子機器400は、前記第2電子機器200に通信リンクの接続を要請するコネクション開設メッセージまたは通信手段特定プロトコルメッセージを転送することによって、通信リンクを開設メッセージを転送できる[S1870]。
図25は、本発明の第11の実施の形態に係るハンドオーバ媒介プロトコルを説明するための図である。
図25に示すように、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200から前記第2電子機器200が支援する代替通信手段に関連した情報を獲得できる[S1910]。また、前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300のNFC通信範囲内に移動できる[S1920]。前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300に前記第2電子機器200が支援する代替通信手段に関連した情報の伝達及び前記第3電子機器300が支援する代替通信手段に関連した情報を獲得できる[S1930]。また、前記第1電子機器100は、また前記第2電子機器200のNFC通信範囲内に移動して[S1940]、前記第2電子機器200に前記第3電子機器300において支援する代替通信手段に関連した情報を伝達できる[S1950]。よって、図11のステップS770にて説明したように、前記第2電子機器200は、前記第3電子機器300に通信リンクの接続を要請するコネクション開設メッセージまたは通信手段特定プロトコルメッセージを転送することによって、通信リンクの開設メッセージを転送できる[S1960]。
図26は、本発明の第12の実施の形態に係るハンドオーバ媒介プロトコルを説明するための図である。
図26に示すように、前記第2電子機器200が前記第1電子機器100に対して第1ハンドオーバ要請メッセージを転送すると[S2010]、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200にハンドオーバ待機メッセージ(Handover Waiting Message)を転送できる[S2020]。ここで、前記第2電子機器200が前記ハンドオーバ待機メッセージを受信した場合、前記第2電子機器200は、予め決まった時間の間に、ハンドオーバ提供メッセージの受信を待つことができる。
また、前記第1電子機器100は、前記第3電子機器300に第2ハンドオーバ要請メッセージを転送し[S2030]、前記第3電子機器からハンドオーバ選択メッセージを受信することができる[S2040]。
これにより、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200に前記ハンドオーバ提供メッセージを転送し[S2050]、前記第2電子機器200からハンドオーバ応答メッセージを受信することができる[S2060]。前記ハンドオーバ応答メッセージは、図11のステップS750にて説明したように、代替通信手段による通信リンクの接続を肯定するかどうか及びどの電子機器が通信リンクの接続を開始するかに関する情報を含むことができる。
図27は、本発明の第13の実施の形態に係るハンドオーバ媒介プロトコルを説明するための図である。
図27の(a)に示すように、前記第1電子機器100が前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300のそれぞれに対して1回ずつタップ(tap)、タギング(tagging)またはタッチ(touch)することによって、代替通信手段による通信リンクが開設されることができる。これを2−タップ、2−タギングまたは2−タッチと呼ぶことができる。
また、図27の(b)、図28の(a)及び(b)に示すように、前記第1電子機器100が前記第2電子機器200及び前記第3電子機器300のそれぞれに対して1回ずつタップ(tap)、タギング(tagging)またはタッチ(touch)した後、また前記第2電子機器200または前記第3電子機器300に対して通信リンクの開始を要請するためのタップ(tap)、タギング(tagging)またはタッチ(touch)することによって、代替通信手段による通信リンクが開設されることができる。ここで、図27の(b)に示すように、前記第1電子機器100が前記第2電子機器200に対して通信リンクの開始を要請する場合、前記第1電子機器100が前記第3電子機器300のNFC通信範囲から前記第2電子機器200のNFC通信範囲に再度移動して、タップ(tap)、タギング(tagging)またはタッチ(touch)するので、3−タップ、3−タギングまたは3−タッチと呼ぶことができる。しかし、図28の(a)に示すように、前記第1電子機器100が前記第3電子機器300に対して通信リンクの開始を要請する場合には、前記第1電子機器100が前記第3電子機器300に対して再度タップ(tap)、タギング(tagging)またはタッチ(touch)すると、3−タップ、3−タギングまたは3−タッチと呼ぶことができ、それとも、図28の(b)に示すように、2−タップ、2−タギングまたは2−タッチと呼ぶことができる。
今までは、前記図9ないし28を参照して、前記第1電子機器100ないし前記第3電子機器300のすべてがハンドオーバ媒介プロトコルを支援する場合を仮定して、ハンドオーバ媒介プロトコルの多様な実施の形態について説明した。
以下、説明の便宜のために前記第1電子機器100は、ハンドオーバプロトコルを支援し、前記第2電子機器200または第3電子機器300は、ハンドオーバ媒介プロトコルを支援しない場合について説明する。
例えば、前記第2電子機器200がハンドオーバ媒介プロトコルを支援しないデバイスである場合、前記第2電子機器200は、前記第1電子機器から受信したハンドオーバ要請メッセージ(Handover Request Message)、ハンドオーバ獲得メッセージ(Handover Get Message)、ハンドオーバ媒介メッセージ(Handover mediate Message)または媒介獲得要請メッセージ(Mediate Get Request Message)に対する応答として、代替通信手段に関連した情報を含まないハンドオーバ選択メッセージ(Handover Select Message)を転送できる。このとき、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200においてハンドオーバ媒介プロトコルを支援しないのが分かり、図10の(f)に示すように、出力部150を介して前記第2電子機器がハンドオーバ媒介プロトコルを支援しないのを表すメッセージを出力できる。一方、前記ハンドオーバ要請メッセージは、ハンドオーバ媒介プロトコルを開始するメッセージであることを表す識別情報を含むことができ、具体的なメッセージの構造は後述する。
したがって、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300から、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300が支援する代替通信手段に関連した情報が含まれないハンドオーバ選択メッセージを受信した場合、前記第1電子機器100の出力部150を介して、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300は、ハンドオーバ媒介プロトコルを支援する機器でないことを表すメッセージまたはハンドオーバ媒介プロトコルを行うことができないのを表すメッセージを出力できる。これにより、前記第1電子機器100は、他の電子機器のNFC通信範囲内に移動して、前記他の電子機器に対してハンドオーバ媒介プロトコルの実行を命令できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態にかかるデータ構造を詳細に説明する。以下において説明するデータの構造は、一例に過ぎず、本発明の技術的思想は、特定データ構造に限定されるものではない。
図29は、本発明の実施の形態にかかるハンドオーバプロトコル及びハンドオーバ媒介プロトコルメッセージの一般的な構造を示すための図である。先に説明したように、前記ハンドオーバプロセス及びハンドオーバ媒介プロセスに用いられるメッセージは、広くハンドオーバ要請メッセージ及びハンドオーバ選択メッセージから構成されることができる。
また、図9ないし図28では、ハンドオーバ媒介プロトコルの多様な実施の形態を説明するために、ハンドオーバ要請メッセージ(Handover Request Message)及びハンドオーバ選択メッセージ(Handover Select Message)という用語の他に、対応できる多様な用語を使用したが、すべて前記ハンドオーバ要請メッセージ及びハンドオーバ選択メッセージと同一または類似の概念であって、メッセージの構造もまた同一でありうる。
したがって、以下では、説明の便宜のためにハンドオーバ要請メッセージ及びハンドオーバ選択メッセージを仮定して説明する。
図29の上端に示すように、ハンドオーバ要請メッセージは、ハンドオーバ要請レコード(record)(以下、Hr recordとする)と一つ以上のNDEF(NFC Data Exchange Format)レコードを含むことができる。また、ハンドオーバ選択メッセージ(以下、Hs recordとする)は、ハンドオーバ選択レコードと一つ以上のNDEFレコードを含むことができる。
前記NDEFレコードは、代替通信手段に対する具体的な情報を含むことができる。
さらに具体的に説明すると、前記ハンドオーバ要請メッセージに含まれるNDEFレコードが含む情報の類型は多様でありうる。
例えば、NDEFレコードが含む情報は、代替通信リンクを識別するための情報を含むことができる。すなわち、前記ハンドオーバ通信手段レコードは、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300が支援する代替通信手段が何んであるかに対する情報を、前記第1電子機器100ないし前記第3電子機器300に提供できる。本文書では、代替通信リンクを識別するための情報を含むNDEFレコードをハンドオーバ通信手段レコード(handover carrier record)と呼ぶことにする。
一方、前記NDEFレコードが含む情報は、代替通信リンクを形成するための設定情報を含むことができる。本文書では、代替通信リンクを形成するために必要な設定情報、例えば、リンク形成のために必要な暗号、アドレスなどを含むNDEFレコードを通信手段設定レコードと名づけることにする。
このとき、前記通信手段設定レコードも、前記代替通信手段が何んであるかを識別する情報をさらに含むことができる。
前記ハンドオーバ通信手段レコードと前記通信手段設定レコードについての具体的な説明は後述する。
図29の中断を参照すれば、本発明の一実施の形態にかかるハンドオーバ要請/選択レコードは、ヘッダ(Hdr)、バージョンフィールド(version field)、一つ以上の代替通信手段レコード(以下、ac record)のうち、少なくとも一つを含むことができ、前記代替通信手段レコードは、前記ハンドオーバ要請/選択メッセージに従って要請/選択される代替通信手段を定義することができる。また、前記ハンドオーバ要請/選択レコードは、これより少ないかまたは多い情報フィールドを含むことができる。
図29の下端に示すように、本発明の一実施の形態にかかるacレコードは、ヘッダ(Hdr)、通信手段電力状態(carrier power state)、通信手段データ指示子(Carrier Data Reference)、補助データ指示子の数(Aux Data Ref Count)、一つ以上の補助データ指示子(Auxiliary Data Reference)に対する情報フィールドのうち、少なくとも一つを含むことができる。
前記通信手段データ指示子と前記補助データ指示子とは、前記図9の上端に示す相応するNDEFレコードを指示できる。
以下、前記図29を参照して言及した各情報について、さらに具体的に説明する。
図30ないし図32は、本発明の実施の形態にかかるハンドオーバ要請メッセージの一例を示す。
図30に示すように、前記ハンドオーバ要請メッセージは、第1電子機器100が第2電子機器200または第3電子機器300に対して、前記第3電子機器300または前記第2電子機器200が支援する代替通信手段に関連した情報を伝達するために使用されることができる。ここで、先に図9ないし23を参照して説明したハンドオーバ提供メッセージ(Handover Put Message)、媒介提供要請メッセージ(Mediate Put Request Message)、ハンドオーバ媒介メッセージ(Handover mediate Message)及びハンドオーバ開始要請メッセージ(Handover Initiate Request Message)は、前記ハンドオーバ要請メッセージに対応でき、同じメッセージの構造を有することができる。
この場合、前記ハンドオーバ要請メッセージは、図30に示すように、ハンドオーバ要請レコード及び一つ以上のNDEFレコードを含むことができる。例えば、前記ハンドオーバ要請メッセージは、ハンドオーバ要請レコードから始めてNDEFレコードで終了できる。さらに具体的に説明すると、前記ハンドオーバ要請メッセージは、メッセージ開始(MB)に設定されたフラグを含むハンドオーバ要請レコードから始め、メッセージ終了(ME)に設定されたフラグを有するNDEFレコードで終了できる。前記ハンドオーバ要請メッセージは、少なくとも一つの代替キャリアを含まなければならないので、前記MB、MEフラグがすべて設定されたレコードを有することができない。前記ハンドオーバ要請メッセージは、少なくとも一つの代替通信手段を備えなければならないので、前記MB、MEフラグがすべて設定されたレコードを有することができない。前記NDEFレコードは、代替通信手段の特性によってハンドオーバ通信手段レコード及び通信手段設定レコードのうちの何れか一つになることができる。また、前記NDEFレコードは、補助データから構成されることもできる。NDEFレコードについての具体的な説明は後述する。
また、図31に示すように、前記ハンドオーバ要請メッセージは、前記第1電子機器100が前記第2電子機器200または前記第3電子機器300から前記第2電子機器200または前記第3電子機器300が支援する代替通信手段に関連した情報を獲得するために使用されることができる。ここで、先に図9ないし23を参照して説明したハンドオーバ獲得メッセージ(Handover Get Message)、媒介獲得要請メッセージ(Mediate Get Request Message)及びハンドオーバ媒介メッセージ(Handover mediate Message)は、前記ハンドオーバ要請メッセージに対応でき、同じメッセージの構造を有することができる。
この場合、前記ハンドオーバ要請メッセージは、図31に示すように、代替通信手段に関連した情報を含む前記NDEFレコードを含まずに、代替通信手段を識別するための情報を含むハンドオーバ通信手段レコード(Handover Carrier record、Hc)を含むことができる。前記ハンドオーバ通信手段レコードには、ヘッダ(Hdr)、通信手段タイプフォーマット(Carrier Type Format、CTF)、通信手段タイプ長(Carrier Type Len.)及び通信手段タイプ(Carrier Type)が含まれることができる。ここで、前記ハンドオーバ要請メッセージがハンドオーバ媒介プロトコルを行うためのものである場合、前記通信手段タイプは、Hm(Handover mediator)でありうる。すなわち、前記通信手段タイプは、ハンドオーバ媒介プロトコルの開始を表す識別情報としての役割を果たすことができる。前記Hmは、任意的に用いられる呼称であるから、当業者の好みによって変形して使用されることができる。以下、説明の便宜のためにHmと表示することにする。
また、図32に示すように、前記ハンドオーバ要請メッセージは、ハンドオーバ媒介プロトコル内で、他の電子機器において支援する代替通信手段に関連した情報を伝達するために使用されることができる。ここで、図12を参照して説明した媒介提供要請メッセージ(Mediate Put Request Message)及び図14、15を参照して説明したハンドオーバ媒介メッセージ(Handover mediate Message)は、前記ハンドオーバ要請メッセージに対応でき、同じ構造を有することができる。
この場合、前記ハンドオーバ要請メッセージは、通信手段タイプHmを含むハンドオーバ通信手段レコード及び代替通信手段に関連した情報を含むNDEFレコードの両方を含むことができる。これにより、前記媒介提供要請メッセージ(Mediate Put Request Message)及び前記ハンドオーバ媒介メッセージ(Handover mediate Message)がハンドオーバ媒介プロトコルのためのものであることを表すことができる。
図33は、本発明の一実施の形態にかかるハンドオーバ選択メッセージの一例を示す。
前記ハンドオーバ選択メッセージは、ハンドオーバ選択機器がハンドオーバ要請機器から受信したハンドオーバ要請メッセージに含まれた代替通信手段の中で、前記ハンドオーバ選択機器が支援する代替通信手段に関連した情報を前記ハンドオーバ要請機器に提供するために使用されることができる。
[298]
また、前記ハンドオーバ選択メッセージは、ハンドオーバ媒介を行う他の電子機器が支援する代替通信手段に関連した情報をハンドオーバ媒介機器(Handover mediator)に提供するために使用されることができる。
図33の上端を参照すれば、前記ハンドオーバ選択メッセージの構造は、図28を参照して説明したハンドオーバ要請メッセージの構造と同一でありうる。
また、図33の下端を参照すれば、前記ハンドオーバ選択メッセージは、メッセージ開始(MB)、メッセージ終了(ME)の両方が設定された単一レコードを含むことができる。すなわち、この場合は、前記ハンドオーバ要請者と支援する代替通信手段の中で前記ハンドオーバ選択者が支援する代替通信手段がない状況でありうる。
図9ないし23を参照して説明した、応答メッセージ(Response Message)、ハンドオーバ開始応答メッセージ(Handover Initiate Response Message)、選択メッセージ(Select Message)などは、前記ハンドオーバ選択メッセージに対応でき、同じメッセージの構造を有することができる。また、ハンドオーバ応答肯定メッセージ(Handover ACK Message)の場合、通信リンクの接続を肯定する応答メッセージであって、どの機器が通信リンクの接続を開始するかに関する情報を含むことができるので、前記図31の上端に示すように、ハンドオーバ応答肯定レコード(Handover ACK Record)及びNDEFレコードの両方を含むことができる。また、ハンドオーバ不正応答メッセージ(Handover NACK Message)の場合、通信リンクの接続を否定する応答メッセージであるから、前記図31の下端に示すように、NDEFレコードは含まずに、ハンドオーバ応答不正レコード(Handover NACK Record)のみを含むことができる。
以下、前記ハンドオーバ要請レコードをさらに詳細に説明する。
図34は、本発明の一実施の形態にかかるハンドオーバ要請レコードの一例を示す。
前記ハンドオーバ要請レコードは、前記ハンドオーバ要請機器が前記ハンドオーバ選択機器との通信のために使用することができる代替通信手段の目録を含むことができる。
前記ハンドオーバ要請レコードは、少なくとも一つ以上の代替レコードを指示できる。
図34に示すように、前記ハンドオーバ要請レコードは、メイジャーバージョン(major version)、マイナーバージョン(minor version)、衝突回避レコード(collision resolution record)、代替通信手段レコード(Alternative Carrier Record)1ないしnに対した情報のうち、少なくとも一つを含むことができる。
前記各々の代替通信手段レコードは、前記ハンドオーバ選択機器と前記ハンドオーバ要請機器との間の通信のために、前記ハンドオーバ要請機器が支援する代替通信手段を特定(specify)できる。前記各々の代替通信手段レコードが特定する代替通信手段に対する情報は、前記ハンドオーバ要請メッセージに含まれたNDEFレコードに含まれることができる。
以下、前記ハンドオーバ選択レコードをさらに詳細に説明する。
図35は、本発明の実施の形態にかかるハンドオーバ選択レコードの一例を示す。
前記ハンドオーバ選択レコードは、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300が前記第1電子機器100から受信したハンドオーバ要請メッセージに対する応答メッセージとして、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300が支援する代替通信手段に関連した情報を含むことができる。
図35に示すように、前記ハンドオーバ選択レコードは、メイジャーバージョン、マイナーバージョン、代替通信手段レコード1ないしnに対した情報、エラーに対する情報のうち、少なくとも一つを含むことができる。
前記ハンドオーバ選択レコードに含まれた代替通信手段コードは、前記第2電子機器200及び/または前記第3電子機器300が共通的に支援する代替通信手段に関連した情報を含むこともできる。
また、前記ハンドオーバ選択レコードに含まれた代替通信手段の順序は、前記ハンドオーバ選択機器が好む代替通信手段の優先順位を表すことができる。例えば、前記代替通信手段レコード1に指示された代替通信手段は、前記代替通信手段レコードnに指示された代替通信手段より高い優先順位を有することができる。
以下、前記NDEFレコードの一例であるハンドオーバ通信手段レコードについて詳細に説明する。
図36は、本発明の一実施の形態にかかるハンドオーバ通信手段レコードの一例を示す。
ハンドオーバ通信手段レコードは、代替通信手段を識別するための情報を含むことができる。
図36に示すように、ハンドオーバ通信手段レコードは、通信手段タイプフォーマット(Carrier Type Format、以下、CTFとする)、通信手段タイプ長(Carrier Type Length)、通信手段タイプ(Carrier Type)、通信手段データ(carrier data)のうち、少なくとも一つを含むことができる。
前記通信手段タイプフォーマットは、後述する通信手段タイプに記載された値の構造を指示する機能を提供できる。
例えば、前記通信手段タイプフォーマットは、NFC Forum well−know類型、RFC 2046において規定されたメディア−タイプ、RFC 3986に規定された絶対URI、NFC外部タイプのうち、少なくとも一つに相応できる。
前記通信手段タイプ長は、後述する通信手段タイプの長さのことを言える。
前記通信手段タイプは、代替通信手段の唯一の識別子(unique identification)を提供できる。前記キャリアタイプの値は、前記通信手段タイプフォーマットに応じる構造、エンコーディング、フォーマットに従わなければならない。
前記通信手段タイプフォーマット、通信手段タイプ長、前記通信手段タイプのうち、少なくとも一つ、さらに具体的に説明すると、前記通信手段タイプに基づいて前記第1電子機器100が支援する代替通信手段が何であるかを前記第2電子機器200または前記第3電子機器300が識別できる。
前記通信手段データは、代替通信手段に対する付加的な情報を含むことができる。
一方、前記ハンドオーバ通信手段レコードは、前記ハンドオーバ要請メッセージのNDEFレコードとして前記ハンドオーバ要請メッセージに含まれることができる。
以下、前記代替通信手段レコード(acRecord)について詳細に説明する。
図37は、本発明の一実施の形態にかかる代替通信手段レコードの一例を示す。
前記代替通信手段レコードは、前記ハンドオーバ要請レコードまたは前記ハンドオーバ選択レコードに含まれることができる。
図37に示すように、前記代替通信手段レコードは、通信手段電力状態(CARRIER POWER STATE、すなわちCPS)、通信手段データ指示子(CARRIER_DATA_REFERENCE)、補助データ指示子の数(AUXILIARY_DATA_REFERENCE_COUNT)、補助データ指示子1ないしN(AUXILIARY_DATA_REFERENCE1TON)のうち、少なくとも一つを含むことができる。
前記通信手段電力状態は、代替通信手段の電力状態を示す。前記通信手段電力状態は、例えば、非アクティブ(inactive)、アクティブ(active)、アクティブ中(activating)、分からない(unknown)のうち、少なくとも一つでありうる。
例えば、代替通信手段の現在電源状態がアクティブ(active)であり、前記通信手段構成データ(carrier configuration data)が提供された場合、前記代替通信手段は、直ちに利用可能であることを表すことができる。
また、例えば、前記代替通信手段の電力状態がアクティブ中(activating)の場合、前記代替通信手段を介した通信リンクの接続が試みられるまで待たなければならないことを表すことができる。また、前記第1電子機器100が電力状態のアクティブ中である代替通信手段を選択した場合、前記第1電子機器100は、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300からハンドオーバ応答メッセージを待つことができる。また、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300が前記代替通信手段の電力状態がアクティブ中であることを認めた場合、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300は、ハンドオーバ応答メッセージを転送した後、直ちにアクティブプロセスを始めることができる。
また、例えば、前記第1電子機器100が一つ以上の代替通信手段に関連した情報を含む前記ハンドオーバ要請メッセージを転送した場合、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300は、前記一つ以上の代替通信手段の電力状態が非アクティブ(inactive)であることを宣言するハンドオーバ応答メッセージを転送できる。前記第1電子機器100は、次のハンドオーバ要請メッセージにおいて一つの代替通信手段を特定でき、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300は、前記ハンドオーバ要請メッセージに対する応答として前記一つの代替通信手段がアクティブ(active)またはアクティブ中(activating)であることを宣言できる。
また、例えば、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300がタグ(tag)である場合、前記第2電子機器200または前記第3電子機器300は、多数の非アクティブ(inactive)である代替通信手段を提供できる。これは、ユーザが前記通信手段回路をアクティブにしなければならないことを意味できる。したがって、複数の代替通信手段の中で特定通信手段が選択されるまで、代替通信手段の電源を非アクティブにすることによって、電力を低減できるという効果を提供できる。
一方、前記通信手段データ指示は、前記図27の上端に示すNDEFレコードを指示する機能を提供できる。先に説明したようにNDEFレコードは、ハンドオーバ通信手段レコードまたは通信手段設定レコードでありうる。
前記補助データ指示子の数は、つながる補助データ指示子の数を意味できる。
前記補助データ指示子は、代替通信手段に対する付加的な情報を提供するNDEFレコードを指示できる。
ここに説明される多様な実施の形態は、例えば、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの組合わせられたことを利用して、コンピュータまたはこれと類似の装置で読むことができる記録媒体内で具現化されることができる。
ハードウェア的な具現によれば、ここに説明される実施の形態は、ASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays、プロセッサ(processors)、制御機(controllers)、マイクロコントローラ(microcontrollers)、マイクロプロセッサ(microprocessors)、機能遂行のための電気的なユニットのうち、少なくとも一つを利用して具現化されることができる。一部の場合に、そういう実施の形態が制御部180により具現化されることができる。
ソフトウェア的な具現によれば、手順や機能のような実施の形態は、少なくとも一つの機能または作動を行わせる別個のソフトウェアモジュールと共に具現化されることができる。ソフトウェアコードは、適切なプログラム言語で書かれたソフトウェアアプリケーションにより具現化されることができる。また、ソフトウェアコードは、メモリ部160に格納され、制御部180により実行されることができる。
上述した本発明に係る電子機器の制御方法において、各実施の形態を構成するステップは必須のものではなく、したがって各実施の形態は、上述したステップを選択的に含むことができる。また、各実施の形態を構成する各ステップは、必ず説明された順序に従って行われなければならにものではなく、後述のステップが前述のステップより先に行われても良い。
また、本発明に係る電子機器の制御方法は、これを行うコードまたはプログラムの形態により具現化されることができ、このようなコードまたはプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されることができる。
以上で説明した本発明は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有した者にとって本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であるので、上述した実施の形態及び添付された図面により限定されるものでない。また、本文書において説明された実施の形態は、限定適用されうることではなく、多様な変形がなされうるように各実施の形態の全てまたは一部が選択的に組合わせられて構成されることもできる。進んで、各実施の形態を構成するステップは、他の実施の形態を構成するステップと個別的にまたは組合わせられて利用されることができる。