JP2014528768A - 糸通し器具及びその使用方法 - Google Patents
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Abstract
Description
縫合糸通しデバイス
図1a〜図1bは、組織の欠損を処置するデバイスの一態様を示し、本明細書ではデバイス100と呼ぶ。デバイス100は、欠損を有する組織(例えば椎間板線維輪組織)にアクセスし、縫合糸240等の要素を組織に送達して欠損を処置するように構成できる。いくつかの実施形態では、縫合糸は、吸収性があってもよい。デバイス100は、近位部分14(本明細書では「デバイス近位部分14」とも呼ぶ)、並びに首部分15及び遠位先端部12(本明細書では「デバイス遠位先端部12」とも呼ぶ)を有する遠位部分13を含む。遠位先端部12は、近位部分14から長手方向において離間し、長手方向延在首部分15を介して近位部分14に結合する。一実施形態によれば、遠位先端部12は、近位部分14のシャフト16に結合し、近位部分14との間に組織受入れ間隙10を形成する。デバイス100は、遠位先端部12が処置する組織の遠位側に位置決めされ、近位部分14が組織の近位側に位置決めされるように位置決めすることができる。
いくつかの実施形態では、移動中に2つの同軸部材を分離/結合する手段、(i)縫合糸通し又は縫合糸保持器取出し部材(例えばスタイレット319)、及び(ii)組織穿刺部材(例えば針116)等が開示される。分離/結合手段は、1つの部材を他方よりも遠く進行させ、一方で両部材の移動は、単一のトリガによって行われる。図1aに示すように、針116及びスタイレット319は、針解放ボタン600を使用して結合され、針ハブ130をスタイレット・ハブ430と協働的に係合させ、針116及びスタイレット319の組合せが一緒に前進可能になる。
いくつかの実施形態では、スタイレット319等の縫合糸通し要素/縫合糸保持器取出し要素の移動距離を制御する要素が設けられ、それにより、トリガの第1の作動でのスタイレット319の移動距離は、トリガの第2の作動でのスタイレット319の移動距離とは異なる。トリガ218を作動したときにスタイレット319を前進させる距離を変更可能にするために、本発明のいくつかの実施形態は、図1aに示す深さ選択機構(深さ選択器)500を設ける。したがって、深さ選択器500は、スタイレット319が針116に対してどのくらい移動できるかという点におけるスタイレット319の様々な前進度を可能にする。いくつかの実施形態では、深さ選択器500は、図示するようにスタイレット・ハブ430内に嵌合する。
いくつかの実施形態では、デバイス近位部分14内に収容できる針116等の組織穿刺部材は、組織を穿刺するのに使用することができ、スタイレット319等の縫合糸通し部材を組織に貫通可能にする。針116は、中空であってもよく、針を通る内腔を画成することができ、スタイレット319及び縫合糸240を針116の中に収容する。1つの特定例では、針116は、その遠位端で傾斜を付けてもよく、縫合糸保持器316との係合又は相互作用を可能にし、縫合糸をそれらの間に形成された通路に通すのを可能にする。いくつかの実施形態では、縫合糸通し部材(例えばスタイレット319)は、手順の少なくとも一部の間、組織穿刺部材(例えば針116)に結合することができる。
デバイス100は、近位部分14から遠位先端部12に(縫合糸240を組織の近位側から組織の遠位側に通すために)縫合糸240等の要素を通すことができる縫合糸通し機構を有する。縫合糸通し機構は、スタイレット319等の可動縫合糸通し部材を含むことができ、近位部分14内に収容される。スタイレット319は、近位位置と第1の所定遠位位置又は第2の所定遠位位置との間を移動可能である。スタイレット319は、縫合糸結び目250を組織200に通し、遠位先端部12に取り付けた縫合糸保持器316に縫合糸結び目250を結合するように構成する。これにより、縫合糸240を組織200に通すことを可能にする。デバイス100は、縫合糸保持器316(及び縫合糸保持器316に結合した縫合糸)を遠位側から組織200を通して近位側に通すように、遠位先端部12から縫合糸保持器316を取り出す機構を更に含む。そのような機構は、スタイレット319等の縫合糸保持器取出し部材を含むことができる。したがって、スタイレット319は、縫合糸保持器316(ひいては縫合糸保持器316に結合した縫合糸結び目250)を遠位先端部12から取り出すように更に構成する。縫合糸保持器取出し部材は、近位部分14と遠位先端部12との間を長手方向に移動可能であり、任意選択で往復運動可能である。したがって、いくつかの実施形態では、スタイレット319は、近位部分14から遠位先端部12の縫合糸保持器316に縫合糸240の一部分(結び目250を含むことができる)を通し、遠位先端部12から近位部分14に縫合糸保持器316を取り出すことができる。
縫合糸240等の要素は、デバイス100の近位部分14内に収容される。一例によれば、結び目250等の縫合糸の一部分240は、スタイレット319等の縫合糸通し部材に近接するデバイス近位部分14内に保持され、それにより、縫合糸の一部分240は、デバイス近位部分14から遠位先端部12に前進するときにスタイレット319によって組織に通ることができる。他の実施形態では、縫合糸通し部材によって通される要素は、縫合糸通し部材に動作可能に結合できるアンカーであってもよい。
図1bに示すいくつかの実施形態では、説明するデバイス100は、針116内のスロット117、及びシャフト内の同様のスロット117’を備え、送られた縫合糸240を所定位置に固定可能にする。縫合糸240は、スロット117を通して針の外側に案内され、後に図28a及び図28bに示すように、シャフト16内に形成した同様のスロットに存在する。針及びシャフト・スロットは、互いからずれることができる。縫合糸240の結び目250は、針内のスロットを貫通できないので、結び目250は、針内腔内に固定する。
デバイス100は、遠位先端部12に取り外し可能に取り付けられる縫合糸保持器316を更に含む。縫合糸保持器316は、デバイス100の近位部分14からの結び目250等の縫合糸の一部分240をスタイレット319等の縫合糸通し部材から受け入れ、遠位先端部12に保持することができる。
デバイス100の構造体を図2a〜図7eを参照して本明細書の以下で更に詳細に説明する。
図2a〜図3dで説明する実施形態では、デバイスは、遠位先端部12を備える。遠位先端部12は、縫合糸保持器316を受け入れるための室12B(図3d)を備えることができる。室12Bは、室12Bを通る内腔を画成でき、その長手方向の対向端部の両方で開放できる。一実施形態では、図1a〜図1bに更に示すように、遠位先端部12は、その遠位端の方へテーパ付けされ、デバイス100の組織領域内への位置決め又は前進を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、デバイス100は、縫合糸結び目250等の縫合糸の一部分240を組織の遠位側に保持する縫合糸保持要素を含む。一実施形態では、縫合糸保持要素は、遠位先端部12の部品であってもよい。いくつかの実施形態では、図2dに示すように、縫合糸保持要素は、例えば縫合糸保持器の部品、例えばその遠位開口とすることができ、縫合糸保持器は遠位先端部12内に受け入れられる。
係合及び解放機構の様々な実施形態又は実装形態が、スタイレット319を選択的に針116と係合させ、針116から分離させるために提供される。一例では、結合/分離機構は、(i)スタイレット・ハブ430を針ハブ130に結合して針116及びスタイレット319を一緒に組立体として移動するようにするために、(ii)後で針ハブ130をスタイレット・ハブ430から分離してスタイレット319自体で前進可能にするために、提供される。
結合/分離機構は、図4a〜図4gに示すように針解放ボタン600の形態でも良い。ボタン600は、その初期の位置では結合した針ハブ130及びスタイレット・ハブ430の両方を有する。ボタンは、2つのハブを分離するために手で押圧することができる。針解放ボタン600は、ばねがその第1の/初期の位置又は名目位置600Aで針ハブ130から離れて付勢される、ばね荷重ボタンとすることができる。一例では、ボタン600は、針ハブ130に接続しても、針ハブ130の一部であってもよい。ばねの名目位置600Aでは、ボタン600は、スタイレット・ハブ430の経路(ひいてはスタイレット・ハブ近位部分432)を遮断する干渉ブロック601を設け、更に図4dに示すように、スタイレット319の移動を遮断/妨害する。より具体的には、まず、位置600Aにある針解放ボタン600は、針ハブ130をスタイレット・ハブ430(トリガの作動により駆動される)に結合する。2つのハブを結合することで、トリガの作動は、スタイレット319及び針116の両方を前に駆動する。この前への移動は、針116が縫合糸保持器316にぶつかると停止する。この点では、針解放ボタン600の干渉ブロック601は、スタイレット・ハブ430を遮断/妨害する。
代替実施形態では、図4h〜図4iに示すように、針116及びスタイレット319を結合、分離する自動システムが開示される。上記した針解放ボタン600の実施形態と同様に、針解放ボタン600は、その初期位置ではスタイレット・ハブ430を針ハブ130に結合する。ボタン600は、自動的に押圧され2つのハブを分離することができる。より具体的には、ボタン600の干渉ブロック601は、図4hに示すその名目上又は初期位置600Aではスタイレット・ハブ430と係合して、前方に移動する間に針ハブ130をスタイレット・ハブ430に結合させる。いくつかの実施形態では、ボタン600は、針ハブ130に結合するか、又は針ハブ130の一部である。したがって、スタイレット・ハブ430がトリガの作動によって前進すると、針ハブ130及びボタン600は、それと共に前進する。ボタン600は、デバイスのハンドル本体14’の上に載る突出部又はフック604を備える。換言すれば、フック604は、内側室140を画成するハンドル本体に載置される(内側室140内には、スタイレット・ハブ430及び針ハブ130が位置する)。ボタン600は、針ハブ130内に格納可能であるが、フック604がハンドル本体14’内に画成された切欠き部142内に位置決めされるまでは格納できない。
いくつかの実施形態では、針解放ボタン600’は、ハンドル本体14’の内部に設けられる。針解放ボタン600’は、最初は針ハブ130及びスタイレット・ハブ430を係止し、自動的に押圧され、2つのハブを分離し、針116を越えてスタイレット319を前進可能にする(一方で、針は縫合糸保持器316によって阻止される(図2d))。針/スタイレット連結又は針解放ボタン600’の実施形態は、図6m〜図6x’に示される。図4j〜図4kに対してすでに本明細書で説明した実施形態と同様に、トリガの作動は、スタイレット・ハブ430を前進可能にし、その初期又は係合位置600A’では、連結又は針解放ボタン600’は、スタイレット・ハブ430と同時に針ハブ130を前進可能にするか、又は強制的に前進させる。すでに説明したように、図6mは、トリガの第1の作動前のデバイス100を示し、その第1の位置600A’における連結部600’を更に示す。更に、図6m(i)、図6m(ii)及び6m(iii)は、初期位置600A’における針解放ボタン600’を示すデバイス100の側底図を示す。図6m(i)及び図6m(iii)は、干渉ブロック601’の近位面に設けられたランプ602’、及びスタイレット・ハブ430の遠位部分に設けられ、干渉ブロック601のランプ602’と相互作用する、対応ランプ402’を示す破断図を示す。一実施形態では、近位ハウジング又はハンドル本体14’は、タブ1408を備え、このタブ1408は、ハンドル本体14’から、ハンドル本体14’によって画成したハンドル内側室140内に延在する。針解放ボタン600’が、図6m(ii)に示すその初期位置にあるとき、ボタン600’の突出部分又はフック604’は、デバイス100のハンドル本体14’のタブ1408の下に位置決めされる。タブ1408は、針解放ボタン600’がその第2の位置600B’で上方に早期に押圧されるのを防止し、スタイレット・ハブ430及び針ハブ130を一緒に前進可能にする。一例では、タブ1408は、フック604’をタブ1408に当接させるか、又はタブ1408と係合させることによって、ボタン600’が解放されるのを防止するように機能する。ボタン600’は、針ハブ130に結合し、針ハブ130内に後退することができる。しかし、ボタン600’は、フック604がハンドル本体14’内に画成したタブ1408を越えて位置決めされる/移動するまでは、後退することができない。いくつかの実施形態では、針解放ボタン600’は、針ハブ130に結合する。針解放ボタン600’は、付勢手段によりその初期位置600A’の方に付勢することができる。いくつかの例では、針解放ボタン600’の付勢手段は、ばね付勢機構を備える。この具体例では、針解放ボタン600’のフック604’は、ばねを使用してその初期位置600A’の方に付勢される。針解放ボタン600’、及び具体的にはフック604’は、針解放ボタン600’がその押圧又は第2の位置600B’にあるとき、例えば力を付与したときに後退することができる。これにより、スタイレット・ハブ430が針ハブ130に対して更に遠位に前進可能になる。針解放ボタンのこれら実施形態のそれぞれは、使用中のデバイスを参照して以下でより詳細に説明する。
いくつかの実施形態では、スタイレット319等の縫合糸通し要素/縫合糸保持器取出し要素の移動距離を制御する要素が設けられ、それによりトリガの第1の作動における縫合糸通し要素の移動距離は、トリガの第2の作動における縫合糸保持器取出し要素の移動距離とは異なるようになる。トリガ218を作動したときにスタイレット319が前進する距離を変動可能にするために、本発明の特定の実施形態は、図5a〜図5e、図6a〜h、図6i〜図6l及び図6m〜図6xに示す深さ選択機構(深さ選択器)500、500’を設ける。したがって、深さ選択器500は、スタイレット319が針116に対してどのくらい遠くに移動できるかということに関して、スタイレット319の様々な前進度を可能にする。いくつかの実施形態では、深さ選択器500は、スタイレット・ハブ430内に嵌合する。深さ選択器は、スタイレット319の完全な前進を干渉する部品を備え、この部品は、スタイレット・ハブ430に隣接して、スタイレット・ハブ430に対して遠位に位置決めすることができる。この干渉部品は、タブ(図5a〜e及び図6a〜hに示すように)であってもよく、図6i〜図6lを参照して更に説明する。他の実施形態では、干渉部品は、図6m〜図6xに示す停止部を有するアームを備えることができる。深さ選択器は、手動又は自動で作動することができる。
図5a及び図5bは、第1の/初期若しくは開始位置又は深さ設定500Aにおける深さ選択器500を示し、ハンドル・ハウジングに対する深さ選択又は調節機構500の開始場所及び最終(トリガ作動後)場所を例示する。図5cを参照すると、深さ選択器500は、デバイス100の長手軸に対して横方向に延在し、スタイレット・ハブ430に結合する。深さ選択器500は、2つの位置、第1の位置500A及び第2の位置500Bを画成する。初期位置500Aでは、深さ選択器500の突出部又はタブTは、スタイレット・ハブ430の近位部分432に隣接して位置決めされ、スタイレット・ハブ430の近位部分432の遠位面に当接する。図5c及び図5dに示すように、深さ選択器500をその第1の位置500Aに保持するために、突起部501が深さ選択器に設けられ、この突起部501は、スタイレット・ハブ430内の凹み502内にスナップ嵌めされるか、又は別の方法で凹み502と係合する。突起部501は、横向きの力が深さ選択器に付与されるまで凹み502内に保持され、深さ選択器をその第2の位置500Bに移動させる。
いくつかの実施形態では、図6i〜図6lに示すように、深さ調節又は選択機構は、自動化できる。しかし、深さ選択器500をその初期位置500Aから500Bに移動させるのに手動の横向きの力を必要とする代わりに、自動機構を設けて、深さ選択器をその第1の位置500Aから第2の位置500Bに移動する。図6iに示すように、深さ選択器500は、トリガの第1のトリガを作動する前は第1の位置500Aに示される。デバイス近位部分又はハウジング14は、アーム505及びタブ506を更に備える。深さ選択器がその第1の位置にあるとき、タブ506は、アーム505の第1の側に載置され、深さ選択器の突起部501は、スタイレット・ハブ430内の第1の凹み502内に位置決めされる。タブ506は、トリガの作動時にアーム505を越えて移動可能であり、スタイレット・ハブ430を前進させる。自動深さ選択器500は、上記した手動の実施形態と同様に機能して、スタイレット・ハブ近位部分432がハンドル室140内で遠位に移動するのを制限し、したがって縫合糸保持器316内に縫合糸結び目240を納置するようにスタイレット319を前進可能にする。図6k及び図6lに示すように、トリガの解放時に、スタイレット・ハブ430が自動的に針ハブ130と共にその初期位置に後退すると、タブ506はアーム505のランプ505bにぶつかるように動作可能であり、深さ選択器500をその第2の位置500Bに強制的に移動させる。タブ506は、アーム505の第2の側に位置決めされる。深さ選択器500の突起部501は、スタイレット・ハブ430内の第2の凹みと係合する。次に、スタイレット・ハブ近位部分432は、トリガの第2の作動により再前進することができ、スタイレット319を更に前進させて縫合糸保持器316を係合し、それによってスタイレット319は、縫合糸保持器316と共に後退することができる。
いくつかの実施形態では、可聴フィードバック生成のための追加機構が設けられた深さ選択器が示され、この追加機構は、縫合糸通し要素及び縫合糸保持器取出し要素の(それぞれの距離に対する)それぞれの移動が完了した時を示す。縫合糸保持器通し要素及び縫合糸保持器取出し要素は、作動時に両方とも異なる距離で移動することができる。一実施形態では、図6m〜図6wに示すように、U字形深さ停止部又は深さ選択器500’が示される。図6mに示すように、深さ選択器500’は、下側アーム507、及び停止部509を更に備える上側アーム508を備える。特定例では、深さ選択器500’は例えばピンを使用してスタイレット・ハブ近位部分432に枢動結合する。深さ選択器500’の上方への回転移動は、深さ選択器500’がスタイレット・ハブ近位部分432に当接するので防止される。深さ選択器500’の下方への回転移動もまた、スタイレット・ハブ430と係合する深さ選択器500’にタブを設けることによって制限することができる。デバイスのハンドル本体14’は、深さ選択器制御部又は案内リブ1403、1405及びクリック・リブ1404、1406を備え、これらはハンドル本体14’によって画成した室140の内部の方に面する/突出する。偏向可能アームのタブ510は、初期位置では制御リブ1403の上側表面1403aに載置される。
本発明のデバイスは、縫合糸通し要素又は縫合糸取出し要素を組織に通してデバイス近位部分14からデバイス遠位先端部12に移動させる際の偏向補正機構を含むことができる。いくつかの例では、デバイスは、針116等、デバイスの組織穿刺部材の移動時の偏向補正機構を備えることができる。他の例では、デバイス100は、遠位先端部12を偏向させる、デバイスの長手方向延在首部分15(デバイス近位部分のシャフト16の一部であってもよい)等の別の部品内に偏向補正機構を備えることができる。偏向は、組織が針116若しくはスタイレット319の前進に抵抗する結果、又は遠位先端部12で作用する組織の抵抗力であることがある。いくつかの例では、針116又は遠位先端部12の偏向は、針116を室12Bからずれさせることがあり、これにより、例えば針116内に収容したスタイレット等の縫合糸通し要素が縫合糸を遠位先端部12内に通すのを妨げることがある。
スタイレット319の一実施形態を図7a〜図7dを参照して説明する。スタイレット319は、縫合糸保持器316を係合する特徴部を備える。スタイレット319等の縫合糸保持器取出し部材と捕捉部416との係合は、スタイレット319の断面又は形状によって更に向上させることができる。いくつかの実施形態では、スタイレット319等の縫合糸保持器取出し要素は、捕捉部416等の縫合糸保持器316と協働的に係合する係合特徴部を備えることができる。係合特徴部は、捕捉部416の指部と係合する窪み又は溝を備えることができる。他の実施形態では、係合特徴部は、捕捉部416の指部と係合する突起部を備えることができる。一例では、スタイレット419は図7a〜図7eに示すように設けられる。スタイレット419は、スタイレット先端部420及びスタイレット・シャフト424を備える。スタイレット先端部420の一部分は、幅W2を有する。スタイレット先端部420に近接し、近位のスタイレット・シャフト424の一部分は、幅W1を有する。スタイレット先端部420の一部分に沿った幅W2は、スタイレット・シャフト424の一部分に沿った幅W1よりも大きい。幅W2を有するスタイレット先端部420の一部分は、スタイレット先端部幅広領域421として画成される。及び、幅W1を有するスタイレット・シャフト424の一部分は、シャフト幅狭領域423として画成される。肩部又は縁部426は、スタイレット先端部幅広領域421とスタイレット・シャフト幅狭領域423との間の境界部で形成することができる。換言すれば、スタイレット先端部幅広領域421は、肩部又は縁部426を画成する。上述したように、いくつかの実施形態では、突起部はスタイレット419の係合特徴部を形成する。この一例として、突起部はスタイレット先端部幅広領域421によって形成される。特定例では、係合特徴部は、スタイレット先端部幅広領域421によって画成した肩部又は縁部426を備える。スタイレット419が実質的に円形断面を有する一実施形態では、スタイレット先端部幅広領域421は、スタイレット・シャフト幅狭領域423よりも実質的に大きな直径である。
以下でより詳細に例示し、説明するように、いくつかの実施形態では、縫合糸保持器316は、その遠位側に開口を画成する。縫合糸保持器316は、結び目250が開口を通って出るように結び目250を押し進めるスタイレット319を受け入れることができる。そのような例では、縫合糸保持器316の遠位側の開口は、縫合糸保持手段によって画成される。換言すれば、縫合糸保持手段は、結び目250が位置決めされる遠位開口を画成する縫合糸保持器の一部分であると理解することができる。結び目250を受け入れる縫合糸保持器316の1つの特定実施形態は、図7a〜図7cを参照して説明する。1つの特定例では、図7aに示すように、本明細書の上記で説明した縫合糸保持器316は、捕捉部416を備えることができる。捕捉部416により、スタイレット319が第2の所定距離に前進したとき、又は第2の通過にあるときにスタイレット319等の縫合糸保持器取出し部材が捕捉部416を係合可能になり(図3c〜図3d及び図7d)、捕捉部416をスタイレット319と共に後退可能になる。捕捉部416は、可撓先端部又は指部322で終端する管状中空細長部材から形成される。弾力性又は弾性とすることができる先端部又は指部322は、捕捉部416の縫合糸保持部品を形成する。上述したように、第1の通過では、スタイレット319は第1の側の欠損の組織を通って前進して、縫合糸240を通す。スタイレット319が捕捉部416を通って前進すると、縫合糸保持部品を形成する捕捉部416の可撓性弾力指部322は撓み、スタイレット319が捕捉部416を通して結び目250を通すのを可能にする(図7b)。続いて、指部322は、スタイレット319が後退すると名目位置に戻り、結び目250を捕捉部416に対して遠位の位置に捕捉、保持し(図7c)、一例では、結び目250は、デバイス遠位先端部12を越えていてもよい。したがって、捕捉部416は、一方向で結び目250を捕捉部に進行可能にし、結び目250を保持することで、結び目250が捕捉部416を通って近位移動するのを防止する。一実施形態では、捕捉部416の縫合糸保持部品は、少なくとも4つの指部322を備える。代替実施形態では、捕捉部416の縫合糸保持部品は、少なくとも3つの指部322を備える。縫合糸保持器316が捕捉部416を含む1つの特定例では、捕捉部416は、その近位端部面(傾斜近位面)に傾斜を有し、上記した一実施形態に従って針116の遠位端の傾斜(傾斜遠位面)と係合可能にする。
本発明のデバイスの代替実施形態を図9〜図19を参照して以下に示す。これらの実施形態のそれぞれは、図2及び図3を参照して本明細書の以下で説明する方法と共に使用することができる。全体を通して使用する用語「縫合糸保持器」は、縫合糸捕捉部316に言及し、この縫合糸捕捉部316は、縫合糸通し部材によって縫合糸保持器に通された縫合糸を捕捉するように動作可能である。
本発明の別の広範な態様では、デバイス100は、図21〜図27に示す様々な実施形態で例示する、一部事前縛り縫合糸結び目等の縫合糸結び目を配置する特徴部を含む。デバイス100のいくつかの実施形態は、保持要素を含み、この保持要素は、結び目配置手順の少なくとも一部の間、縫合糸の一部分を保持するようにデバイス100に結合される。
具体的には図21aに示すように、いくつかの実施形態では、デバイスは、それに配置した保持又は張設要素900を有する細長部材110を備える。いくつかの実施形態では、デバイス100は、縫合糸結び目を配置することに加えて、結び目を配置する前に組織の一領域200に縫合糸240を通すために使用することができる。例えば、デバイス100は、本明細書で記載したように、欠損300を有する組織の一領域200の第1の区分201及び第2の区分202に縫合糸を通すために使用することができる。他の実施形態では、別のデバイスは、縫合糸240を組織の領域200に通すために使用することができ、デバイス100は、縫合糸結び目を配置するのに使用される。
代替実施形態では、保持又は張設要素は、図24に示す弾性ばね部材912を備えることができる。ポスト703がループ700を通して引っ張られたときの、事前縛り結び目のループ700が、デバイス100から、ダインズ・ノット(Dines knot)720を形成する縫合糸240のポスト703上に配置された後のデバイス100を例示する。すでに説明した実施形態と同様に、縫合糸240の第1の部分701は、ポスト703を形成し、縫合糸240の第2の部分702は、係止器704を形成し、ポストは区分703a及び703bを備える。係止器704は、デバイス100に結合する弾性ばね部材912によって張力状態で保持される。1つの特定例では、弾性ばね部材912は、フック形であってもよい。係止器は、ループY内に形成することができ、ループYは、ループYを通る弾性フック形部材912によって係合して保持することができる。
デバイス100に関して以下で概説する特徴部が、図22aに示すように開示する。この図22aは、図1、図4〜図6に関して本明細書で上記した種類のものである。デバイス100は、長手方向延在首部15を介して遠位先端部12に結合したシャフト16を有する。シャフト16は、デバイス近位部分14の一部である。組織受入れ間隙10は、遠位先端部12とシャフト16との間に形成される。針116は、デバイス近位領域14内に収容され、縫合糸又は縫合撚糸240の一部分は、デバイス100、例えば針116に結合する。いくつかの実施形態では、縫合糸240は、例えば針先端部の近傍に針116内に固定することができる。この特定例では、縫合糸240は、結び目を形成し、針先端部内のスロット内に保持することができる。
1つの広範な態様では、本発明の実施形態は、一部又は全部事前縛り結び目の制御配置を可能にする手段を提供する。この広範な態様の特徴部として、解放可能結合部を介してデバイスのシャフト/ハンドルに結合する結び目摺動器が設けられる。この広範な態様の更なる特徴部として、所定力が解放可能結合部に付与されるまで、一部又は全部事前縛り結び目が摺動するのを防止する手段が提供される。
アームの突出部を使用する着脱可能結合部
1つの特定例では、近位部分14のシャフト16は、結び目摺動器800の突出部820と協働的に係合する、図22jに示す切欠き部又は窪み1601を備える。一例では、突出部820は、外側摺動器本体804の可撓性アーム818に形成され、この可撓性アーム818は、窪み1601と協働的に係合して結び目摺動器800をシャフト16に着脱可能に結合するようにする。いくつかの実施形態では、突出部820は、結び目摺動器800のあらゆる他の適切な場所で形成することができる。他の実施形態では、突出部は、結び目摺動器800内で窪みを係合することができるシャフト16に形成することができる。或いは、結び目摺動器800をデバイス100に着脱可能に結合可能にする、あらゆる他の係合機構を備えることができる。
1つの特定例では、図22i及び図22jに示すように、突出部820’は、中空キャビティ823を画成する外側摺動器本体804の一部分822内に形成することができる。次に、結び目摺動器800の部分822をデバイス近位部分14の隆起区分1401に組み付ける。換言すれば、デバイス近位部分14の隆起区分1401は、結び目摺動器800によって画成した中空キャビティ823内に受け入れられる。一例では、隆起区分1401は、デバイス近位部分14の一部を形成するハンドル本体の上に形成される。更なる突出部1402が隆起部分1401の上に形成される。結び目摺動器800が隆起部分1401に組み付けられると、デバイス近位部分の突出部1402及び結び目摺動器の突出部820’は、スナップ嵌合係合を形成し、摺動器800をデバイス近位部分14に着脱可能に結合する。このことは、デバイスの出荷及び/又は取扱いの間、並びに使用中、結び目摺動器800をその近位位置から解放することが望まれるとき等まで、近位位置のままにするのを保証するのに役立つ。
図22kに示す1つの特定例では、結び目摺動器800は、デバイス100のシャフト16に受動的に結合される。図示するように、Oリング910は、突出部806及び更なる突出部806’に組み付けられる。シャフト16は、Oリング内に押し込み、Oリングを撓ませる。したがって、Oリングとシャフト16との間に接点がある。結び目摺動器800は、Oリング910とシャフト16との間の干渉又は摩擦係合を介してシャフト16に受動的に結合する。Oリングとシャフト16との間の摩擦係合は、結び目摺動器800がシャフト16から早期に配置又は分離するのを防止するのに十分である。
別の広範な態様では、本発明の実施形態は、一部事前縛り結び目をデバイスから外して遠位に配置させる特徴部を提供する。この広範な態様の特徴として、本発明の実施形態は、配置前に、一部事前縛り結び目のループがデバイス内(例えばデバイスの組織受入れ間隙内)に引っ掛かるのを防止する手段を提供する。この特徴部の一例として、デバイスに着脱可能に結合する結び目摺動器が設けられ、この結び目摺動器は、遠位位置に摺動して組織受け入れ間隙を覆い、ループは、間隙が覆われた後に解放され、ループが間隙内で係合するのを防止する。結び目摺動器は、結び目摺動器が間隙を越えて遠位位置に存在するまでにループが外れて摺動するのを防止し、結び目摺動器が間隙を越えて遠位位置に存在する点では、結び目摺動器はループを配置又は解放可能にする。1つの特定例では、結び目摺動器は、可撓性アームを有し、摺動器が組織受入れ間隙に対して遠位位置に存在するまでにループが外れて摺動するのを阻止/防止し、摺動器が組織受入れ間隙に対して遠位位置に存在する点では、アームは組織受入れ間隙内に曲がることができ、結び目摺動器からループを外して摺動可能にする。更なる例では、アーム及び結び目摺動器は、縫合糸の摺動を容易にするテーパ部を有する。
停止機構は、結び目摺動器に後部フックを備える
結び目摺動器800がシャフト16に沿って遠位に移動するときに、停止機構は、結び目摺動器800を組織受入れ間隙10を覆って位置決め可能にすることを実現できる。この遠位位置では、結び目摺動器800は、この遠位位置で組織受入れ間隙10を覆っているので、ループ700が組織受入れ間隙10内で解放され、その中で引っ掛かるのを防止する。一実施形態では、結び目摺動器800は、後部フック824を備える。特定例では、後部フック824は、内側摺動器本体802の一部である。後部フック824は、図23b(i)に示すように、窪み又は溝1603に沿って摺動するように動作可能であり、シャフト16の一部分に沿って延びる。後部フック824が窪み又は溝1603の端部に到達すると、結び目摺動器800が更に遠位に移動することは妨害される。後部フック824は、シャフト16の一部分と当接又は係合し、結び目摺動器800を組織受入れ間隙10を覆って遠位位置に位置決め可能にする。後部フック824は、可撓性アーム818が組織間隙10と整列/組織間隙10に近接するように結び目摺動器800を正確な位置で停止させ、それによって、可撓性アーム818は、張力が縫合糸240に付与されたときに組織受入れ間隙10内で偏向することができ、ループ700を解放可能にする。更に、後部フック824は、結び目摺動器800がシャフト16から脱落するのを更に防止することができる。
他の実施形態では、結び目摺動器の遠位移動を停止する代替手段を設けることができる。一例では、スナップ又はスナップ・アームが、後部フックの代わりに設けられ、結び目摺動器800を所望の遠位位置で停止可能にする。スナップは、シャフトの方に能動的に付勢することができ、付勢力でシャフトを挟む又は掴む係合特徴部を備えることができる。結び目摺動器800がシャフトに沿って遠位に移動するとき、スナップは、組織受入れ間隙に到達するまでシャフトと共に進み、付勢力のために組織受入れ間隙の中で偏向する(又は組織間隙内に嵌合する)。その結果、スナップは、遠位先端部12の近位面に当接/近接面を停止する。1つの特定例では、2つのスナップ又はスナップ・アームは、組織受入れ間隙10と遭遇する縫合糸部分701のぴんと張った区分703aに干渉する一つのスナップの危険性を緩和するために設けることができる。これによりスナップのうち少なくとも1つが組織受入れ間隙10内に偏向し、その所望の遠位位置で結び目摺動器800を停止可能にする。
偏向可能な可撓性アーム
本明細書で上記したように、ループ700は、アーム818によって所定位置に保持され、ループ700が外れて摺動するのを防止する。可撓性アーム818は、結び目摺動器800がその遠位位置にあるまでシャフト16に位置決めされ、そこに載置されている。アーム818がその初期位置818Aにある間、アーム818は、シャフト16によって作出した障害物によって内側に曲がることはない。しかし、結び目摺動器が遠位位置にあるときに可撓性アーム818の内側運動はシャフト16によってもはや阻止されない。というのは、可撓性アーム818は、現在組織受入れ間隙10隣接して位置決めされるからである。したがって、図23b(ii)に示すようにデバイス100が引っ張られるにつれて、縫合糸240への連続張力により、可撓性アーム818を組織受入れ間隙10内の第2の又は曲げ位置818Bで内側に曲げるか又は偏向させる。ループ700は、アーム818によってもはや実質的に阻止されず、アーム818から外れて遠位に自由に摺動できる。一例では、図示するように、結び目摺動器800のアーム818は、角度が付けられるか、テーパ付けされ、ループ700をアーム818のテーパ表面に沿って摺動可能にすることによりループ700の取り外しを容易にする。特定例では、図示するように、アーム818は、遠位テーパ及び近位テーパを備える略三角の形状である。いくつかの実施形態では、アーム818は、能動的に付勢され、アーム818が組織受入れ間隙10に近接して位置すると、シャフト16が作出する遮断/障害物が何もない場合に、アーム818は、アーム818が組織受入れ間隙10内に位置決めされるようにアーム818の付勢位置に向かって内側に移動する。いくつかの実施形態では、アーム818は、デバイス遠位先端部12に対して遠位のその第2の位置内でアームを偏向可能にするような大きさとすることができる。換言すれば、アーム818は、組織受入れ間隙10内に偏向するのではなく、アーム818は、デバイス100に対し遠位のスペース内で偏向する。いくつかの実施形態では、ループ700を解放するための自動機構を備えることができる。そのような1つの例では、ループ700は、ユーザがボタンを押したときに解放することができる。或いは、いくつかの実施形態では、ループ700は、トリガの第3の引き等、トリガを更に引くことによって解放することができる。
更に、いくつかの実施形態では、結び目摺動器800は、その一部分に沿って、遠位端に向かって下に角度及びテーパが付けられており、換言すれば、結び目摺動器800の直径は、その近位端部から遠位端部に低減する。いくつかの実施形態では、結び目摺動器800は、テーパ部分の間に下方段を含むことができる。ループ700は、結び目摺動器800周囲に巻かれており、したがって、結び目摺動器800周囲を締めつけるので、結び目摺動器800の下方テーパがループ700を比較的容易に解放/摺動可能にする。更に、結び目摺動器800の下方テーパは、ループ700が結び目摺動器800に引っ掛かる(又は、把持/縛る)のを防止することができ、したがってループ700を解放可能にする。いくつかの実施形態では、遠位方向は、ユーザから離れたデバイス100の長手軸に沿った方向として画成され、近位方向は、デバイスの長手軸に沿ったユーザへ向かう方向として画成される。更に、結び目摺動器800の上部は、アーム818が位置決めされる結び目摺動器800の側部として画成され、一方で結び目摺動器800の底部はその反対側として画成される。いくつかの実施形態では、図23aに示すようにループを結び目摺動器800に設置するとき、側部から見たときにループ700は、シャフト16に対して垂直/直角ではない場合がある。ループ700は、図示するように、垂直又は直角からのある角度で配向することができる。ループの底部分は、結び目摺動器800の底部と接触するループ700の部分として画成し、ループの上部分は、結び目摺動器800の上部分と接触するループ700の部分として画成される。いくつかの実施形態では、ループ700の底部分が上部分に近位に位置決めされる場合、張力がループ700に付与されてループ700を解放するので、上部分が移動し始め、ループは結び目摺動器800に把持/縛ることができ、外れない。したがって、いくつかの実施形態では、ループ700は、結び目摺動器800の底部におけるループ700の底部分が結び目摺動器800の上部におけるループ700の上部分に遠位に位置決めされるように配向することができる。
間隙を受け入れる組織に及ぶ針
いくつかの実施形態では、一部事前縛り結び目を配置する前に組織受入れ間隙10にわたって針116が及ぶようにする手段を備えることができる。1つの特定例では、デバイス100を引き抜いて、一部事前縛り結び目を配置する。デバイス100を引き抜く際に、事前縛り結び目の縫合糸ループ700は、最初にシャフト16に沿って遠位に摺動し、次に、組織受入れ間隙10にわたって及ぶ針116に沿って摺動する。次に、ループ700は、遠位先端部12に摺動することができ、その後、デバイス100に対して遠位に解放される。更なる特徴部を備えて、針116と遠位先端部12との間の移行部で縫合糸ループ700の移動を容易にすることができる。
いくつかの実施形態では、デバイス100は、シャフト16周囲に位置決めした鞘状の覆い又は管を備えることができる。一部事前縛り結び目を配置する前に、鞘状の覆い又は管は、組織受入れ間隙10にわたって及ぶか、又はそれを覆うように前進させることができる。上記で説明した実施形態と同様に、1つの特定例では、デバイスを引き抜いて、一部事前縛り結び目のループ700を解放/配置することができる。ループ700は、組織受入れ間隙10にわたって及ぶ鞘状の覆い又は管に到達するまでシャフト16に沿って遠位に摺動することができる。次に、ループ700は、鞘状の覆い又は管に沿って、及び遠位先端部12上に摺動することができる。次に、ループ700は、デバイス遠位先端部12に対して遠位に解放することができる。1つの特定例では、鞘状の覆い又は管は、透明な管を含むことができる。
デバイス遠位先端部の後退
いくつかの実施形態では、デバイス100の遠位先端部12は、組織受入れ間隙10を閉鎖するように後退させてことができ、一部事前縛り結び目のループ700を組織受入れ間隙10内に引っ掛かることなく解放可能にする。したがって、一例では、デバイス100を後退させてループ700を解放したとき、ループ700は、シャフト16に沿って遠位に摺動し、次に、組織受入れ間隙10を取り除いた/閉鎖した遠位先端部12に沿って摺動することができる。次に、ループをデバイス遠位先端部12に対して遠位に解放することができる。
代替実施形態では、デバイス100の遠位先端部12は、シャフト16に枢動可能に結合し、事前縛り結び目を配置/解放する前にシャフト16に対して枢動又は旋回することができる。したがって、遠位先端部12は、ループ700の経路から離れて枢動(又は回転)することができる。次に、ループ700を解放し、組織受入れ間隙10内で引っ掛かることなくシャフト16に沿って遠位に摺動させることができる。
1つの広範な態様では、本発明のデバイスは、縫合糸管理のための特徴部を備える。特定の特徴部は、導入手段によって縫合糸への損傷を防止するデバイス内に組み込まれている一方で、他の特徴部は、縫合糸を送るデバイス内に組み込まれている。一層更に、デバイスが閉塞するのを防止する特徴部を備える。
上記した様々な特徴部を図28a〜図28hに示すデバイスの使用法を参照して説明する。縫合糸管理に関するデバイスの特定の特徴部を1つ又は複数の段階の医療措置を参照して説明することがある(即ち、同じ特徴部が2回以上の段階の措置で役割を果たす場合は、その特徴部を2回以上説明する場合がある)。
縫合糸の送りを容易にする特徴部
いくつかの実施形態では、記載するデバイス100は、縫合糸の拘束を制限して縫合糸240を送るのを可能にする構造体/特徴部を備える。1つの特定例では、縫合糸240の送りを容易にする特徴部は、スロットを備える。縫合糸240は、スロット2817を通して針の外部に案内され、図28bに示すようにシャフト16内に形成したスロット2817’と同様のスロットを通って存在する。針スロット2817及びシャフト・スロット2817’は、図28a及び28bに示すように互いに対して90度回転する。換言すれば、針スロット2817及びシャフト・スロット2817’は、互いに径方向にずれる。結び目250等の縫合糸240の拡大部分は、針内のスロット2817を通ることができず、したがって縫合糸の拡大部分の位置は針内腔内に維持される。針内のスロット2817は、近位に、例えば針116の遠位端に近接して位置決めすることができる。
縫合糸240を組織に通すために、デバイス100は、第1の組織区分が組織受入れ間隙内に受け入れられるように位置決めする。次に、縫合糸移動組立体2822(針116、スタイレット2819、及びそれに動作可能に結合した縫合糸240を備える)は、遠位に移動し、それにより、図28cに示すように、縫合糸移動組立体2822は、針116が捕捉部2816等の縫合糸保持器と当接するまで第1の組織区分を通る。次に、図28dに示すように、スタイレット2819は、更に前進して縫合糸結び目250、したがって捕捉部2816内の縫合糸240を納置させ、一方で針116は捕捉部2816による干渉によって更に前進できない。すでに上記したように、捕捉部2816は、縫合糸240を捕捉する特徴部を備えることができる。ここで、スタイレット2819は、捕捉部2816内に位置決めされる。
1つの特定例では、図28c及び図28dに示すように、間隙又はスペーシング2834は、針の遠位端面と縫合糸クリアランス用捕捉部の近位端部面との間に設けられる。縫合糸240は、実質的に損傷又は擦り切れることなく間隙又はスペーシング2834に送られる。換言すれば、スタイレット2819が前進するにつれて、縫合糸240は針116及び捕捉部2816に対して移動する。間隙又はスペーシング2834を針116と捕捉部2816との間に有することにより、縫合糸240は、実質的に自由に移動できる。
図28c及び図28dに示すように、針116の遠位端面と捕捉部2816の近位端
部面との間に形成した間隙又はスペーシング2834は、縫合糸240が針116と捕捉部2816との間に挟まれるのを防止するのに十分なクリアランスを提供し、縫合糸240の擦れ、擦り切れ又は切断を防止するのに役立つことができる。
更に、間隙又はスペーシング2834は、縫合糸240が挟まれるのを防止することによって、デバイスの閉塞/係止を防止する。換言すれば、いくつかの実施形態では、間隙又はスペーシング2834は、縫合糸240の送りを改良することを可能にし、デバイス100が故障する危険を実質的に減らすことができる。より具体的には、針116と捕捉部2816との間の間隙又はスペーシング2834は、縫合糸移動組立体2822(針116及びスタイレット2819を含む)又はデバイス100内の移動部品のいずれかが、縫合糸240がそれらの間に引っ掛かることによって縛り又は詰まりを防止するのに役立つことができる。
更に、縫合糸移動組立体2822(又はその一部)は、縫合糸240への損傷を実質的に最小にする特徴部を備えることもできる。1つの特定例では、図28c〜図28dに示すように、スタイレット2819の断面は、その遠位部分に沿って低減する(すでに記載したように、且つ図7a〜図7eに示すように)。スタイレット2819を捕捉部2816内に位置決めして縫合糸240を捕捉部2816内に納置するとき、間隙又はスペーシング2836は、断面が減少したスタイレット2819の遠位部分と捕捉部2816の内側壁との間に形成される。換言すれば、スタイレット2819に近接して、縫合糸240用のクリアランスが存在する。いくつかの実施形態では、間隙又はスペース2836は、図28d(ii)に示すように対称クリアランスの形態で設けることができ、スタイレット2819の断面は、その外側外周に沿って実質的に減少する。他の実施形態では、間隙又はスペーシング2836は、図28d(i)に示すように、スタイレット2819外周の一部分の断面が減少した、非対称クリアランスの形態で設けることができる。
動作に際して、スタイレット2819が針116から移動し、捕捉部2816に入るとき、縫合糸240は、結び目250がスタイレット2819によって押されるのでスタイレット2819と共に前進する。スタイレット2819に実質的に近接してクリアランス又は間隙/スペーシング2836があることで、縫合糸240が捕捉部2816内で挟まれる又は縛ることなく摺動可能になり、スタイレット2819が縫合糸結び目250を捕捉部2816内に配置可能にし、それにより、縫合糸結び目250は捕捉部2816に結合する。換言すれば、間隙又はスペーシング2836により縫合糸240を送ることが可能になる。したがって、間隙又はスペーシング2836は、縫合糸240が捕捉部2816とスタイレット2819との間を送られるときに、スタイレット2819が前進するので縫合糸240の擦り切れを実質的に防止する。更に、間隙又はスペーシング2836は、縫合糸がスタイレット2819と捕捉部2816との間に挟まれる又は引っ掛かるのを防止することで、デバイスが閉塞するのも防止する。次に、スタイレット2819は、遠位先端部12からシャフト16に引き抜かれる。間隙/スペーシング2836のクリアランスは、縫合糸240への損傷を防止し、スタイレット2819を引き抜くときにデバイスが閉塞するのを防止することによって、スタイレット2819の引き抜きを促進することができる。1つの特定例では、上記した利点を提供するのに十分な最小量のクリアランスを捕捉部2816と遠位先端部12の内部との間に設け、捕捉部2816と遠位先端部12の内部との間に縫合糸240が引っ掛かる危険を最小にする。
スタイレット3019を遠位先端部12からシャフト16に引き抜いた後、デバイス100は、縫合糸240を第2の組織区分に通すように再位置決めする。図28eに示すように、デバイス100は、例えば180度回転するときに、縫合糸240は、デバイスの回転軸の方に、例えばデバイス100の長手方向延在首部15に沿って引っ張られる。いくつかの実施形態では、すでに説明したように、縫合糸240が引っ掛かり、擦れるのを防止するために、逃がし切込み2830r(この特徴部は、図28eによりはっきりと示される)が縫合糸移動組立体3022の捕捉部2816内に設けられる。いくつかの実施形態では、逃がし切込み2830rは、縫合糸240が遠位先端部12を離れるときに引っ張られ、位置決めされる場所に設けられ、したがって縫合糸240が損傷するのを実質的に防止する。より具体的には、いくつかの実施形態では、図28eに示すように、逃がし切込み2830rは、デバイス100の回転軸に向けて捕捉部2816内に設けられる。換言すれば、逃がし切込み2830rは、図示するように、首部15が面する又は近接する場所で捕捉部2816内に設けられ、縫合糸240が遠位先端部12から離れて送られる際に、縫合糸240が捕捉部2816の鋭い角又は縁部に接して擦り切れる又は切れるのを防止する。更に、切込み2830rは、縫合糸を送るのに更なる余地を与え、それにより、デバイスの閉塞又は係止を引き起こす縫合糸の危険性を減少させる。
遠位部分の特徴部
縫合糸管理のための間隙又はスペーシング
スタイレット、針及び捕捉部の間の間隙/スペーシング
図28fに示すように、次に、スタイレット先端部2820を有するスタイレット2819は、縫合糸240が第2の組織区分を通って遠位先端部12の方に通るように再度遠位に再前進する。スタイレット2819の2回目の前進では、スタイレット先端部2820の実質的に全てが捕捉部2816を貫通して、捕捉部2816をスタイレット先端部2820に結合させる。スタイレット2819と捕捉部2816との間の間隙又はスペース2836、並びに針端部面と捕捉部2816との間の間隙2834(すでに示した両方の間隙)は、スタイレット2819が前進する際に縫合糸240への損傷を制限又は防止するのにも更に役立ち得る。間隙2834は、切込み2830rによって更に強化され、針116及びスタイレット2819が前進するときに縫合糸240が損傷又は拘束されないことを保証する。その結果、デバイス100が縛られ/詰まる危険性を減少することができる。更に、スタイレット先端部2820を捕捉部2816内に収容するために、スタイレット先端部2820が捕捉部2816を貫通するときに結び目250(及びしたがって縫合糸240)をスタイレット先端部2820と共に遠位に前進させる。間隙又はスペース2836(上記で図示し、説明した)は、挟まれる又は縛られることなく、結び目250及び縫合糸240を実質的に遠位に前進可能にする。間隙又はスペース2836は、縫合糸240が損傷するのを実質的に防止し、縫合糸240の擦れ又は擦り切れを最小にすることもできる。
図28fに更に示すように、スペース又は間隙は、結び目250を収容するために遠位先端部12内で捕捉部2816に対し遠位に設けることができる。1つの特定例では、スペース又は間隙は、通路2838の形態で設けることができ、図28gでより容易に見ることができる。通路2838は、縫合糸移動組立体2822(即ち縫合糸移動組立体2822の捕捉部2816)と遠位先端部12の壁との間に設けられ、室12Bを画成する。通路は、結び目250がスタイレット2819の前の十分な距離を前進できることを確実にするのに十分な長さである。換言すれば、通路2838は、スタイレット先端部2820の長さ部と実質的に等しい距離で結び目250を前進可能にする。通路2838は、結び目250がスタイレット2819の側に落ちるのを防止するに役立ち得る。通路2838は、縫合糸240が捕捉部2816を通って遠位に引っ張られるのを可能にし、縫合糸240が捕捉部2816を通るときにスタイレット先端部2820によって縫合糸240が挟まれるのを最小にする。このことは、デバイス100の故障の危険を最小にする助けとなり得る。より具体的には、通路2838の寸法は、デバイス機構の縛りを防止するのに役立ち得る。というのは、スタイレット2819、捕捉部2816及び縫合糸結び目250は、縫合糸240がそれらの間で引っ掛かるのを防ぎ、遠位先端部を通して後ろに引き抜かれるからである。スタイレットと捕捉部3106との間の間隙又はスペース2836、並びに針端部面と捕捉部2816との間の間隙2834は、スタイレットを引き抜くときに縫合糸への損傷を防止するのに更に役立ち得る。更に、通路2838(具体的にはその長さ部)は、スタイレット2819がデバイス遠位先端部12の遠位面に不意に結合するのも防止する。
更なる特徴部をデバイス100内に設けることができ、捕捉部2816及びしたがって縫合糸結び目250が、スタイレット2819を使用して第2の組織区分を通って近位部分14の方に引き抜かれる際に縫合糸240への損傷を最小にするのを支援する。図28gに示すように、針116及びスタイレット2819が後退する際に捕捉部2816(及びしたがって縫合糸240)が第2の組織区分を通って引き抜かれるときに縫合糸240は、捕捉部2816周囲を約180度で曲がる。したがって、縫合糸240は捕捉部2816の面の周りで急激に曲がる。逃げ又は切込みは、切込み2830r等の捕捉部2816内に設けることができる(すでに説明したように)。切込み2830rは、捕捉部2816の鋭い縁部に接して縫合糸240が擦過又は切れるのを最小にするために、実質的に鋭くない縁部をもたらすことができる。
縫合糸管理のための間隙又はスペーシング
デバイス近位部分内に形成した座ぐり穴
捕捉部2816が近位ハウジングのシャフト16内に引き抜かれるとき(すでに説明したように)、縫合糸240は、逆戻りする又は縫合糸240自体に折り重なることがある。上記で説明したように、間隙又はスペーシング2830pは、座ぐり穴2832の形態で捕捉部2816の外側とシャフト16の内側との間に設けて、縫合糸240を収容することができる。更に、座ぐり穴2832は、結び目250をスタイレット及び捕捉部2816に隣接して位置決めさせるのに十分な余地/スペースをもたらすこともできる。
更に、いくつかの実施形態では、デバイス100は、縫合糸240を近位部分又はハウジング14内に送らせる特徴部を備え、縫合糸240が絡まったり、又は損傷するのを防止する。1つのそのような実施形態では、すでに説明したように、且つ図22gに示すように、縫合糸240は、サービス・ループを有するポストを形成する第1の部分、及び係止器を形成する長手方向に対向する第2の部分を備える。一例では、ポストのサービス・ループ及び係止器は、縫合糸240が絡まる危険を最小にするために比較的長くてもよく、デバイス近位部分14のハンドル内に格納することができる。しかし、係止器及びポストは、縫合糸240が使用中比較的容易に配置できるように格納することができる。この実施形態の特定例では、縫合糸送りチューブをハンドル内に設け、縫合糸240の第1の部分及び第2の部分を個別にチューブのうちの1つに送り、その中に収容する。代替実施形態では、縫合糸240は、糸巻き分配(spool payout)機構を通して送ることができる。更に他の実施形態では、縫合糸240の第1の部分及び第2の部分は、クリップ又は個別の通路を通して近位部分14内に案内し、縫合糸が絡まるのを防止することができる。
ここで、代替縫合糸管理特徴部を縫合糸通しデバイスの代替実施形態を参照して説明する。この代替実施形態では、デバイスは、「縫合糸通し組立体」2922を組み込み、例えば以下のいずれかを含むことができる:針116、スタイレット2919及び/又は縫合糸保持器2916等。換言すれば、この代替実施形態では、スタイレットはあっても、なくてもよく、縫合糸保持器2916は、組織に両方向で通してもよい(即ち、組織を通して近位に、次に、戻して遠位に)。
縫合糸管理のための間隙又はスペーシング
近位シャフト内に形成した間隙又はスペーシング
図29aに示す一例では、縫合糸240を組織の一領域に通すデバイス100を開示する。デバイス100は、シャフト16を備えるデバイス近位部分14を備え、このシャフト16は、遠位先端部12を有するデバイス遠位先端部部分に結合する。デバイス100は、デバイス100内に収容した縫合糸移動組立体2922を更に備え、縫合糸240をデバイス近位部分14と遠位先端部12との間に移動させる。縫合糸移動組立体2922の一部は、デバイス近位部分14内(例えば近位部分14のシャフト16によって画成した内腔又は室16B内に)に収容することができ、縫合糸移動組立体2922の一部は、遠位先端部12内(例えば遠位先端部12によって画成した室12B内)に少なくとも部分的に受け入れることができる。縫合糸240は、縫合糸移動組立体2922の1つ又は複数の部品に動作可能に結合することができる。本発明のいくつかの実施形態では、(デバイス近位部分14の)シャフト16内の室16B及び遠位先端部12内の室12Bは、スペーシング又は間隙(縫合糸移動組立体2922の部品と、シャフト16又は遠位先端部12いずれかの内側壁との間にそれぞれ形成)をそれぞれ含み、実質的に損傷がなく縫合糸240を通すことを可能にする。いくつかの実施形態では、室16Bの幅は、シャフト16の長さ部に沿って様々であってもよい。したがって、シャフト内腔の幅狭近位部分と呼ぶ、図29aの室16Bを示す一方で、例えば図29dで示すようにシャフト内腔の幅広の更なる遠位部分にも言及する。
図29bに示すように、縫合糸移動組立体2922とシャフト16との間の間隙又はスペーシング2930pは、縫合糸240が例えば図29bに示すように縫合糸240自体が折り重なることによって、縫合糸移動組立体2922(縫合糸移動組立体2922が前進する場合)とシャフト16との間に挟まれるのを防止するのに十分な余地をもたらし、したがって、縫合糸の擦れ、擦り切れ、又は他の損傷を引き起こし得る、縫合糸の挟まりを実質的に防止することができる。
更に、間隙又はスペーシング2930pは、縫合糸の挟まりを防止することによってデバイスが閉塞/係止するのを実質的に防止する(又はその危険性を最小にする)。換言すれば、いくつかの実施形態では、間隙又はスペーシング2930pは、縫合糸240の送りを改良可能にし、デバイス100の故障する危険を実質的に減少することができる。より具体的には、間隙又はスペーシング2930pは、縫合糸移動組立体2922、又はデバイス100内の移動部品のうちいずれかが縫合糸240によって縛られ又は詰まるのを防止するのに役立ち得る。換言すれば、間隙又はスペーシング2930pは、縫合糸240が縫合糸移動組立体2922とシャフト16との間で引っ掛かることにより縫合糸移動組立体2922が係止し、したがってその前進を干渉するのを防止する。
近位ハウジング14のシャフト16の室16B内に存在する間隙又はスペーシング2930pと同様に、遠位先端部12によって画成した室12Bは、図29cにおいて2930dで示すスペーシング又は間隙も画成する。縫合糸移動組立体2922は、遠位に前進して縫合糸240を組織の一区分に通し、遠位先端部12の方に更に前進して遠位先端部12に縫合糸240を結合させる。図29cに示す実施形態では、縫合糸移動組立体2922は、組立体2922の一部分がデバイス遠位先端部12内に受け入れられるまで前進する。1つの特定例では、縫合糸移動組立体2922の縫合糸保持器2916は、遠位ハウジングの室12B内に位置決めされる。間隙2930dは、縫合糸保持器2916の外側直径部と遠位先端部12の内側壁との間に形成され、室12Bを画成する。間隙2930dにより、縫合糸240が遠位先端部12の一部分と縫合糸移動組立体2922との間に挟まれず、又は引っ掛からないように縫合糸240を送ることが可能になる。いくつかの例では、縫合糸移動組立体は、回転して縫合糸保持器2916を遠位先端部12に結合し、且つ、更なる逃げ又は間隙を設けて、実質的に縫合糸240を損傷せずに縫合糸保持器2916を遠位先端部12に結合可能にする。縫合糸保持器2916を遠位先端部12で納置した後、(このように機能するこれらの実施形態では)次に、スタイレット2919又は他の細長部材は、近位に引き抜かれ、近位部分14内に受け入れられる。間隙2930dは、細長部材が近位に引き抜かれる際に縫合糸への損傷を最小にするのに役立つこともできる。図面は一定の縮尺で描かれてなく、したがっていくつかの実施形態では、間隙2930dは、本明細書に記載の様々な部品を操作するのに十分なスペースを与え、一方で縫合糸240が拘束又は損傷するのを制限/防止するのに十分な大きさでもよいことに留意されたい。いくつかの実施形態では、例えば、間隙2930dは、縫合糸240が縫合糸移動組立体2922の部品と遠位先端部12の内側壁との間の位置内で動くのを防止するように適切な寸法である。
縫合糸管理のための表面変形部
いくつかの実施形態では、図29dに示すように、デバイス100は、再位置決めすることができ、それにより組織202の第2の区分は組織受入れ間隙2910内に受け入れられる。一例では、デバイス100は、縫合糸240をデバイスの回転軸の方に引っ張ることで回転する。図示する実施例では、縫合糸240は、首部15の方に引っ張られる。縫合糸240が引っ掛かり、擦れるのを防止するために、逃がし切込み2930rを設けることができる。逃がし2930rは、首部15に近接して遠位先端部12内に形成することができる(図示するように)。或いは、又は更に、切込みは、縫合糸保持器2916内等の縫合糸移動組立体2922の一部内に存在することができる。逃がし切込み2930rは、遠位先端部12の鋭い角又は縁部及び/又は縫合糸保持器2916等の縫合糸移動組立体2922の一部の角によって縫合糸240が擦り切れる又は切れるのを防止する又は制限する。
縫合糸移動組立体2922を近位ハウジングのシャフト16内に引き戻すときに、スペーシングは、縫合糸移動組立体2922のそばで縫合糸240を収容するように設けられる。すでに上記したように、間隙又はスペーシング2930pは、近位シャフト16内に設けられ、これは、縫合糸240の擦れ又は擦り切れを実質的に最小にするのに十分なスペースをもたらす。1つの特定例では、スペーシング2930pは、図29eに示す座ぐり穴2932の形態である。座ぐり穴2032は、シャフト16内に十分な余地をもたらして、縫合糸240が縫合糸移動組立体2922の一部(後退する際に)とシャフト16との間に挟まれるのを防止する。
図20Aに示す代替実施形態では、デバイス100は、上記で説明した実施形態と同様に設けられる。遠位先端部12は、捕捉部2016等の縫合糸保持器を中に受け入れ、保持する受入れ室12Bを有する。遠位先端部12は、その外側表面に沿って軸方向に配置したスロット2040を備える。スロット2040は、2つの実質的に長方形のスロット2040a及び2040bから形成され、スロット2040bは、スロット2040aに対して遠位に位置決めされる。2つのスロット2040a、2040bは、スロット2040内に延在する内側向きの一対のタブ2040cによって離間される。一例では、タブ2040cは、弾性材料を含む。
複合方法
本発明の一実施形態に従ったデバイス100は、組織の欠損を修復するのに使用することができる。したがって、本発明の別の態様によれば、組織の欠損を処置する方法を提供する。方法は、縫合糸の一部分を、欠損周囲に位置決めした第1の組織領域に通し、縫合糸部分を縫合糸保持器に結合することによって行われる。次に、縫合糸保持器は第2の組織領域を通って取り出され、第1の領域からの欠損を横断し、それによって結ぶことができるループを形成する。次に、ループを欠損の近くに結ぶ。
縫合糸保持部材を使用して、細長部材に配置した縫合糸結び目を配置する方法
本明細書で上記したように、いくつかの実施形態では、デバイス100は、一部又は全部事前縛り結び目を配置するように設けることができ、デバイスは、図21a〜図21eに示すように縫合糸の一部分を保持する縫合糸保持部品900を更に備える。図2及び図3に関して上記で説明した本発明のいくつかの実施形態では、デバイス100は、縫合糸が例えば、欠損300の両側にある組織を再び近づけるために欠損の両側の第1の組織区分及び第2の組織区分を通った後に、閉鎖結び目を配置するのに使用できる。換言すれば、デバイスは、欠損300周囲の第1の組織区分及び第2の組織区分を一緒にすることにより、欠損300を実質的に再度近づけるために結び目を配置するのに使用することができる。上記したデバイス及び方法の実施形態は、欠損を組織内で近づけるのを支援し、例えば、360度の縫合糸ループ、即ち、実質的に欠損を囲む縫合糸ループを使用することができる。
図22a〜図22fに関して上記で説明したように、デバイスは、縫合糸240が組織200の第1の区分201及び第2の区分202(例えば欠損300の周囲)に通した後に事前縛り結び目を配置するように設けることができ、組織区分を一緒にするようにする。図22a〜図22fのデバイス100は、デバイス・シャフト16に間接的に結合するループ700に関して事前縛り結び目を備える。ループ700は、デバイス・シャフト16に組み付けた結び目摺動器800に配置される。縫合糸が組織201、202の第1の区分及び第2の区分を通った後、図22gに示すように、近位部分又は近位ハウジング14内のサービス・ループLに存在する縫合糸の量がわずかに減るのが観察できる。次に、デバイス100は、近位に引き抜かれ、患者から離して引っ張られる(近位方向を矢印pで示す)。サービス・ループL内の縫合糸は、初めにサービス・ループLのOリングによって付与された摩擦力Ffによって保持される。サービス・ループLのOリングによって付与された力Ffは、結び目摺動器800をシャフト16から分離するのに必要な力よりも小さい。図22kに示すように、結び目摺動器800がシャフト16に受動的に結合される実施形態では、Oリングによって付与された力Ffは、Oリング910とシャフト16との間の摩擦係合力よりも小さい。デバイスが近位に引っ張られると、縫合糸部分701は、張力がかけられ、サービス・ループLで縫合糸に力FAを付与する。力FAがOリングによって付与された力Ffを超えると、サービス・ループLは、Oリングとの係合から外れて引っ張られる。サービス・ループLは、図22hに示すように、Oリング910と突出部806との間から抜け出る。したがって、デバイス100を引くと、余分な縫合糸、即ちサービス・ループLを形成する縫合糸部分701の区分は、近位ハウジング14から配置又は引っ張られる。
図24に示す事前縛り結び目を配置する方法の代替実施形態。動作に際して、デバイス100を引き抜き、組織200からのある距離で、デバイス100から外してループ700を遠位に配置する。ループ700は、デバイス100(及びしたがってポストの区分703a)が近位に進行したのと同じ距離だけ実質的に遠位に変位する。ダインズ・ノット720等の結び目を形成するループ700が配置した後、デバイス100は、近位に引っ張られ、デバイス100に結合したポスト区分703aを引き抜き、一方で係止器704は弾性部材912によって保持する。いくつかの実施形態では、力がポスト703に付与されると、ダインズ・ノット720は、ループ700が配置した組織200からの距離と実質的に同じ距離で、デバイスの近傍でデバイス100に対し遠位に潰れる。ダインズ・ノット720は、結び目を更に潰すためにポスト703に付与した力が弾性部材912によって係止器704に付与された保持力よりも大きくなるまで潰れる。この点では、結び目720は、組織の方に摺動し始め、係止器704のループYは、弾性部材912との係合から抜け出る。したがって、弾性部材912は係止器704を保持する一方で、張力がポスト703に付与されて結び目720を潰す又は堅く締めるが、弾性部材912は、結び目が係止又は過度に締結若しくは堅く締まる前に結び目720が摺動し始めると、係止器704を解放する。デバイス100は、結び目720が組織に実質的に近接する位置に摺動するまで継続して引かれる。次に、結び目720は、係止器704及び/又はポスト703に力を付与することによって係止することができる。
図25aに示すいくつかの実施形態では、一部又は全部事前縛り結び目のループ700は、シャフト16の一部分に形成される。ループ700は、デバイス・シャフト16に組み付けた保持又は張設要素900に遠位に形成される。一例では、保持又は張設要素は、Oリング910を備える。本明細書の上記で説明したように、ループ700から延在する縫合糸240の第1の部分701は、ポスト703を形成し、ポストは区分703a及び703bを備える。第2の部分702はループ700から延在するが、係止器704を形成する。すでに説明した実施形態と同様に、デバイス100は、縫合糸を組織200に通すために使用される。縫合糸240は、第1の組織区分201及び第2の区分202に通され、次に、デバイスは近位に引き抜かれ、一部事前縛り結び目のループ700を図25bに示すようにポスト703を越えて配置又は解放可能にし、組織200からのある距離で結び目720を形成する。ポスト703は、デバイスに接続され、組織を通して遠位に、且つループ700に戻って近位に延在するので、ポスト区分703aが近位に後退する/引っ張られると、ポスト区分703bを遠位に引っ張り、ループ700をデバイスから外して遠位に引っ張り、結び目720を形成する。ループ700を形成する縫合糸の一部分240の長さ部は、lと示す。
手動針解放ボタン及び手動深さ選択器に関するデバイス100の使用方法は、本明細書の上記で説明したとおりである。
手動針解放ボタン
上記したように、スタイレットは、一連の手順の間、様々な量だけ針を越えて前進する。様々な連結及び深さ選択特徴部(スタイレット319を針116から分離させて様々な距離に前進可能にする)は、すでに上記した様々な方法で具現することができる。手動針解放ボタンの特定実施形態は、デバイスの動作に関して更に説明する。デバイス100の機構の詳細は、図1aを参照して更に説明する。トリガ218は、スタイレット・ハブ430のギア・ラック434と協働的に係合するギア部分220を有し、ギア・ラック434は、デバイス100のハンドルによって画成した室140内で摺動することができる。トリガ218は、ばね付勢機構等の付勢機構に結合する。トリガ218は、ニュートラル位置にあるとき、ばねは付勢力に抗して保持される。トリガが作動すると(図4aにも示す)、トリガ218のギア部分220は、ばね付勢力に抗する力を更に加えるギア・ラック434を前進させる。スタイレット・ハブ430は、ギア・ラック434と共に遠位に移動し、針ハブ130(その初期位置600Aにおけるボタン600によってスタイレット・ハブ430に結合)をハンドル室に対して遠位に移動させる。更に、針116は、針ハブ130と共に前進する。
ここで、デバイス100の機構を深さ選択器500を参照して説明する。図5a〜図5eは、デバイス100の動作を示し、深さ選択器500(深さ選択又は調節機構とも呼ぶ)を使用することで、スタイレット319を組織の第1の領域に前進させ、縫合糸保持器316内に結び目250を納置し、その結果、スタイレット319は、縫合糸通し部材として機能する。更に、図6a〜図6hは、デバイス100の動作を示し、深さ選択器500を使用することで、スタイレット319を更に前進させ、縫合糸保持器316を組織200の第2の領域を通して取り出し、その結果、スタイレットは、縫合糸保持器取出し部材として機能する。本発明のデバイスの一実施形態に関して述べたように、図5a及び図5bは、その第1の/初期若しくは開始位置又は深さ設定500Aにおける深さ選択器500を示し、ハンドル・ハウジングに対する深さ選択又は調節機構500の開始及び最終(トリガ作動後)場所を示す。本方法によれば、デバイスは、トリガ218を作動する前に図2a〜図2dに示す欠損300に組織受入れ間隙10の組織201の第1の区分を受け入れるように位置決めすることができ、それにより、縫合糸240を穿刺部位P1に近接した組織に通すことができる。ここで図5dを参照すると、深さ選択器500は、最初に第1の位置又は初期深さ設定500Aであり、タブTがスタイレット・ハブ近位部分432に隣接して位置決めされるように位置決めする。したがって、タブTは、スタイレット・ハブ近位部分432に対して遠位に位置決めされる。トリガを作動して針116及びスタイレット319を前進させると、針解放ボタン600が上記で説明したように押圧される。ボタン600は、その初期位置600Aから600B(図示せず)に移動して、スタイレット319が針116よりも更に進行可能にする。初期深さ設定500Aでは、タブTは、スタイレット・ハブ近位部分432の遠位表面と針ハブ130との間に位置決め又は収容され、スタイレット・ハブ近位部分432が更に前進するのを防止し、針ハブ130と面一に位置決めされる。したがって、ハンドル室140内でスタイレット・ハブ430が遠位に進行するのは、タブTによって作出した干渉により制限され、スタイレット・ハブ近位部分432がハンドル室140の遠位端から距離Y2(図5b)で位置決めされることになる。これは、スタイレット319を縫合糸保持器316(例えば、捕捉部416)内に延在可能にし、それにより、スタイレットの遠位部分のみ、及びしたがって縫合糸結び目250が図2dに示すように縫合糸保持器316を通される。したがって、スタイレット319を縫合糸通し部材として機能可能にする。スタイレット319は、縫合糸保持器316に結合せず、トリガ218が解放されたとき自由に戻ることができる。
可聴フィードバック生成機構を有する自動深さ選択器
深さ選択器500’の代替実施形態を図6m〜図6xを参照して説明する。深さ選択器500’は、第1の移動距離及び第2の移動距離それぞれのスタイレット319の移動が完了したときを示す可聴フィードバックを生成する更なる機構を備える。トリガの第1の作動中、スタイレット・ハブ近位部分432は、遠位に移動し、それに結合した深さ選択器500’が遠位に移動可能になる。図6nに示すように、深さ選択器500’の下側アーム507は、偏向可能であり、タブ510が制御リブ1403(テーパ区分1403tを含む)の上側表面1403aに沿って載るにつれて撓む。したがって、下側アーム507は、その非偏向位置から偏向位置に移動する。これとは反対に、上側アーム508は、撓まず、その初期位置に留まることもできる。一例では、上側アーム508は、スタイレット・ハブ近位部分432と接触し、アーム508の上方移動を制限する。
トリガの第1の作動中、スタイレット・ハブ430が遠位に移動すると、針ハブ130を図6nに示す位置に対して遠位に移動可能にする。スタイレット・ハブ430のランプ402’は、図6n(i)に示す針ハブ130に結合したボタン600’のランプ602’を係合し、針ハブ130を遠位に押し進める。ボタン600’のフック604’は、ここで、図6n(ii)に示すタブ1408を越えて位置決めされる。
本発明の代替実施形態によれば、縫合糸を通す方法であって、デバイス近位部分から遠位先端部に縫合糸を通して遠位先端部の中に保持し、縫合糸保持器を使用して縫合糸を捕捉する一方で、縫合糸保持器を遠位先端部から取り出すことを含む方法を開示する。動作に際して、デバイス100は、欠損を有する組織の一領域内に位置決めされる。デバイスは、第1の組織区分がデバイス100の組織受入れ間隙10内に位置決めされるように位置決めする。縫合糸240は、図20Bに示すように針116内、例えば切欠き部117内に保持することができ、次に針116を前進させて縫合糸240を第1の組織区分に通すことができる。スタイレット319は、針内に更に収容でき、針116と共に縫合糸240を捕捉部2016内に摺動させるように使用することができる。一例では、図20Cに破線で示すように、スタイレット319は、針116よりも更に遠位に前進させて、遠位先端部12のスロット2040a及び捕捉部2016のスロット2042aの両方に縫合糸240を通すことができる。次に、スタイレット319は、スタイレット319が遠位先端部12の弾性タブ2040cに縫合糸240を押し進めるように更に移動させることができる。次に、針116及びスタイレット319を後退させることができる。縫合糸240は、遠位先端部12内のスロット2040b内に保持され、結び目250は、遠位先端部12の外側表面に載置される。結び目は、スロット2040bによって画成する開口よりも大きくすることができ、縫合糸240が遠位先端部12から分離するのを防止するのに役立つ。縫合糸240は、図20Cに示す2つのセットのタブ2040c及び2042cとの間に保持される。或いは、針116は、捕捉部2016内に受け入れられるようなサイズであってもよく、タブ2040cを通して遠位先端部12のスロット2040b内に縫合糸240を押し進めるのに使用でき、縫合糸240は針内の切欠き部を通して送られる。
14 近位部分
16 シャフト
100 デバイス
116 針
218 トリガ
240 縫合糸
316 縫合糸保持器
319 スタイレット
416 捕捉部
432 近位部分
500 深さ選択器
Claims (196)
- 縫合糸の一部分を中に保持する近位部分;
前記近位部分に結合し、前記近位部分との間に組織受入れ間隙を画成する遠位先端部;
前記縫合糸部分が前記近位部分と前記遠位先端部との間を移動するように、前記近位部分内に収容した往復移動可能な縫合糸通し部材;及び
前記縫合糸通し部材によって通した前記縫合糸を捕捉するための、前記遠位先端部に着脱可能に結合するように動作可能な縫合糸捕捉部
を備える双方向縫合糸通し器。 - 前記縫合糸捕捉部は、前記遠位先端部内に最初に位置決めされる、請求項1に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸捕捉部は、前記縫合糸通し部材によって通された前記縫合糸部分を捕捉する縫合糸保持部品を備える、請求項1又は2に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸保持部品は、少なくとも3つの弾性指部を備える、請求項3に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材は、前記縫合糸捕捉部を捕捉する手段を備える、請求項3に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸捕捉部は、前記縫合糸通し部材に結合する部材係合特徴部を備える、請求項3に記載の縫合糸通し器。
- 前記部材係合特徴部は、前記縫合糸通し部材を前記部材係合特徴部を越えて通過するのを可能にし、前記縫合糸通し部材が前記部材係合特徴部から後退するのを防止するように構成した、請求項6に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材は、第1の向きにおいて、前記縫合糸部分を前記デバイス近位部分と前記遠位先端部との間を移動させように機能し、前記縫合糸通し部材は、第2の向きにおいて、前記遠位先端部から前記縫合糸捕捉部を取り出すように機能する、請求項6に記載の縫合糸通し器。
- 前記近位部分内に収容した組織穿刺部材を更に備える、請求項1に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸捕捉部は、前記組織穿刺部材の傾斜遠位面と相互作用するように構成した傾斜近位面を備え、少なくとも1つの間隙が、前記捕捉近位面と前記組織穿刺部材遠位面との相互作用時に前記捕捉近位面と前記組織穿刺部材遠位面との間に形成される、請求項8に記載の縫合糸通し器。
- 椎間板の欠損を処置する請求項1〜10のうちいずれか一項に記載の双方向縫合糸通し器の使用。
- 縫合糸通し器で使用する縫合糸捕捉部であって:
医療処置の間、縫合糸保持部品を越えて通る縫合糸の一部分を保持する縫合糸保持部品;及び
前記縫合糸通し器の一部分に解放可能に結合する係合特徴部
を備える縫合糸捕捉部。 - 前記縫合糸保持部品は、縫合糸を前記縫合糸保持部品内に少なくとも部分的に前記縫合糸保持部品の中に前進又は前記縫合糸保持部品を通り抜けて前進可能にし、一方で前記縫合糸が前記縫合糸保持部品から後退するのを防止するように構成した、請求項12に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記縫合糸捕捉部の壁はアパーチャを画成する、請求項12に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記縫合糸保持部品は前記アパーチャに隣接して位置決めされる、請求項14に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記アパーチャは前記縫合糸捕捉部の遠位端に位置し、前記縫合糸保持部品は前記縫合糸捕捉部の遠位縁部壁を備える、請求項15に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記縫合糸保持部品は前記アパーチャの近位縁部壁を備える、請求項15に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記アパーチャは、前記縫合糸捕捉部の壁に沿って横方向に延在する、請求項14に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記アパーチャは、前記縫合糸捕捉部の壁に沿って長手方向に延在する、請求項14に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記アパーチャは略長方形である、請求項14に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記アパーチャは略鍵穴の形である、請求項14に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記アパーチャは略楕円形である、請求項14に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記アパーチャは、前記壁に沿って長手方向及び横方向の両方に延在するように略L字形である、請求項14に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記縫合糸保持部品は、ヒンジ式、摺動式又は回転式障壁を備える、請求項14に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記障壁は、前記アパーチャの対向縁部に対して略直角に位置決めされる、請求項24に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記障壁は前記アパーチャの縁部を形成する、請求項24に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記障壁は前記アパーチャの近位縁部を形成する、請求項24に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記障壁は前記アパーチャの側縁部を形成する、請求項24に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記アパーチャは略L字形であり、前記障壁は前記アパーチャの対向縁部の間に位置決めされる、請求項24に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記障壁は枢動可能である、請求項24に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記障壁は弾性部材又はタブを備える、請求項24に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記障壁は、前記アパーチャへのアクセスを塞ぐ閉位置に向かって付勢される、請求項24に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記縫合糸保持部品は、縫合糸部分を中に通すのを可能にするために開放し、次に前記縫合糸部分の通過後は閉鎖するテーパばねピンを備え、前記縫合糸部分は、前記縫合糸捕捉部の遠位端によって保持される、請求項12に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記縫合糸保持部品は1つ又は複数の弾性部材を備える、請求項12に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記弾性部材は、前記弾性部材を通り過ぎた縫合糸の一部分の運動を規制するように前記縫合糸捕捉部の表面から突出する、請求項34に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記1つ又は複数の弾性部材は、前記縫合糸捕捉部に対して内側に付勢される、請求項35に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記1つ又は複数の弾性部材は単一の弾性部材により構成される、請求項36に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記1つ又は複数の弾性部材は複数の弾性部材により構成される、請求項36に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記1つ又は複数の弾性部材は2つの弾性部材により構成される、請求項36に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記1つ又は複数の弾性部材は3つの弾性部材により構成される、請求項36に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記1つ又は複数の弾性部材は4つの弾性部材により構成される、請求項36に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記1つ又は複数の弾性部材は、前記縫合糸捕捉部の遠位端に位置する、請求項34〜41のうちいずれか一項に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記1つ又は複数の弾性部材は、前記縫合糸捕捉部の長さに沿って位置する、請求項34〜41のうちいずれか一項に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記縫合糸保持部品は弾性材料を備える、請求項12に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記縫合糸保持部品は、エラストマ、プラスチック及び金属からなる群から選択される弾性材料から作製する、請求項44に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記弾性材料はステンレス鋼を含む、請求項45に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記縫合糸保持部品は一方向弁を備える、請求項45に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記縫合糸保持部品はダックビル弁を備える、請求項47に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記縫合糸捕捉部はばねピンを備え、前記縫合糸保持部品は1つ又は複数のばね付勢付属器を備える、請求項12に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記縫合糸捕捉部は、少なくとも部分的に前記縫合糸捕捉部を通る内腔を画成する、請求項12に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記縫合糸捕捉部を前記縫合糸通し器の一部分に解放可能に結合する前記係合特徴部は、前記縫合糸通し器に結合するワイヤを受け入れる開口又は導管を備える、請求項50に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記係合特徴部は、前記縫合糸捕捉部によって画成される切欠き部を備える、請求項12に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記係合特徴部は、前記縫合糸通し器の一部分を係合する突出部を備える、請求項12に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記係合特徴部はフィンを備える、請求項53に記載の縫合糸捕捉部。
- 前記縫合糸保持部品は、ユーザと対向する組織の一方の側で前記縫合糸保持部品を通る前記縫合糸の前記一部分を保持するように動作可能である、請求項11〜41又は45〜54のうちいずれか一項に記載の縫合糸捕捉部。
- 縫合糸の一部分を中に保持する近位部分;
前記近位部分に結合し、前記近位部分との間に組織受入れ間隙を画成する遠位先端部;
前記縫合糸部分が前記近位部分と前記遠位先端部との間に移動するように、前記近位部分内に収容した往復移動可能な縫合糸通し部材;及び
前記縫合糸通し部材によって通した前記縫合糸を捕捉するための、前記遠位先端部に着脱可能に結合するように動作可能な請求項55に記載の縫合糸捕捉部
を備える双方向縫合糸通し器。 - 前記縫合糸捕捉部は、前記遠位先端部に解放可能に結合する先端係合特徴部を更に備える、請求項56に記載の縫合糸通し器。
- 前記遠位先端部から前記縫合糸捕捉部を取り出すための縫合糸捕捉部取出し部材を備える、請求項56に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸捕捉部は、前記縫合糸捕捉部取出し部材に結合する部材係合特徴部を備える、請求項56に記載の縫合糸通し器。
- 前記部材係合特徴部は、前記縫合糸捕捉部取出し部材から前記縫合糸捕捉部が分離するのを防止するように構成した、請求項59に記載の縫合糸通し器。
- 前記部材係合特徴部は、前記縫合糸捕捉部取出し部材を前記部材係合特徴部を越えて通すのを可能にし、前記縫合糸捕捉部取出し部材が前記部材係合特徴部から後退するのを防止するように構成した、請求項60に記載の縫合糸通し器。
- 前記部材係合特徴部は、1つ又は複数の弾性指部を備える、請求項61に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸保持部品は前記部材係合特徴部である、請求項59に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材は、ロッド、針及びスタイレットからなる群から選択される細長部材である、請求項56に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材は前記縫合糸部分を搬送する開口を画成する、請求項64に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材は、前記縫合糸部分を搬送する先鋭部材遠位先端部を備える、請求項64に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材は、前記縫合糸部分を係合および搬送するための、1つ又は複数の歯を有する掛かり部分を備える、請求項66に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸捕捉部取出し部材は、ロッド、針及びスタイレットからなる群から選択される細長部材である、請求項59に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸捕捉部取出し部材は、窪み部分を含む、請求項68に記載の縫合糸通し器。
- 前記窪み部分は、前記縫合糸捕捉部の前記部材係合特徴部と係合するアンダーカット部を備える、請求項69に記載の縫合糸通し器。
- 前記部材係合特徴部は、1つ又は複数の弾性指部を備え、前記窪み部分は、前記縫合糸捕捉部取出し部材が前記弾性指部を通り過ぎると前記1つ又は複数の弾性指部を係合するように構成した、請求項69に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸捕捉部取出し部材は、前記縫合糸捕捉部と係合する突起部を備える、請求項68に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸捕捉部取出し部材は、前記縫合糸捕捉部と係合する溝を画成する、請求項68に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸捕捉部取出し部材及び前記縫合糸通し部材は、単一部品により構成される、請求項59に記載の縫合糸通し器。
- 前記単一部品は、前記単一部品が前記縫合糸捕捉部を係合しない第1の向き、及び前記単一部品が前記縫合糸捕捉部を係合する第2の向きを有する、請求項74に記載の縫合糸通し器。
- 前記単一部品は、前記第1の向きでは前記デバイス近位部分と前記遠位先端部との間に前記縫合糸部分を移動させる縫合糸通し部材として機能し、前記単一部品は、前記第2の向きでは前記遠位先端部から前記縫合糸捕捉部を取り出す縫合糸捕捉部取出し部材として機能する、請求項75に記載の縫合糸通し器。
- 前記単一部品は、前記第1の向きと前記第2の向きとの間を移行しながら回転可能である、請求項75に記載の縫合糸通し器。
- 前記近位部分内に保持される前記縫合糸部分を更に備える、請求項56に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸部分は、金属タブ、プラスチックタブ及び縫合糸結び目からなる群から選択され、前記縫合糸部分は縫合撚糸に結合する、請求項78に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸捕捉部は、前記遠位先端部に解放可能に結合する遠位先端部係合特徴部を更に備える、請求項56に記載の縫合糸通し器。
- 前記遠位先端部係合特徴部は、前記縫合糸捕捉部の壁に画成したアパーチャ又はスロットを備える、請求項80に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸捕捉部を前記遠位先端部に解放可能に結合する捕捉係合特徴部を前記縫合糸通し器の前記遠位先端部に更に備える、請求項80に記載の縫合糸通し器。
- 前記遠位先端部係合特徴部はアパーチャを備え、前記捕捉係合特徴部は、前記遠位先端部に前記捕捉部を固定するように前記アパーチャ内に位置決め可能な後退可能ワイヤを備える、請求項82に記載の縫合糸通し器。
- 前記遠位先端部係合特徴部は、前記遠位先端部のアパーチャ又はスロットと係合する突出部を備える、請求項80に記載の縫合糸通し器。
- 前記遠位先端部係合特徴部は切欠き部を備え、前記捕捉係合特徴部は、前記切欠き部と係合するばね付勢部材を備える、請求項82に記載の縫合糸通し器。
- 前記遠位先端部係合特徴部は切欠き部を備え、前記捕捉係合特徴部は、前記切欠き部と係合する突出部を備える、請求項82に記載の縫合糸通し器。
- 前記遠位先端部の一部分は、前記縫合糸捕捉部によって前記縫合糸部分を捕捉する前に、前記遠位先端部に前記縫合糸部分を固定又は保持する縫合糸取付け部品を備える、請求項56に記載の縫合糸通し器。
- 前記近位部分内に収容した組織穿刺部材を更に備える、請求項56に記載の縫合糸通し器。
- 前記組織穿刺部材は、前記組織受入れ間隙内で受け入れた組織の一区分を穿刺するように前記近位部分と前記遠位先端部との間を往復移動可能である、請求項88に記載の縫合糸通し器。
- 前記組織穿刺部材は、前記組織穿刺部材を通る内腔を画成する針を備える、請求項88に記載の縫合糸通し器。
- 前記針は、前記組織を穿刺する傾斜遠位面を備える、請求項90に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材は、前記針内腔内に収容される、請求項91に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸捕捉部は、前記針が前記縫合糸捕捉部の前記近位面を越えて前進するのを防止するために、前記針の前記傾斜遠位面と相互作用するように構成した傾斜近位面を備える、請求項91に記載の縫合糸通し器。
- 縫合撚糸を前記縫合糸通し器によって操作するときに前記縫合撚糸への損傷を最小にする縫合撚糸の送り手段を更に備える、請求項93に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材は、前記縫合撚糸にクリアランスを設けるように、前記縫合糸通し部材の遠位部分に沿って減少する断面積を画成する、請求項94に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合撚糸送り手段は、前記部品間で前記縫合撚糸を通過可能にするように前記縫合糸通し器の部品間に少なくとも1つの間隙を備える、請求項95に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸捕捉部は、前記組織穿刺部材の傾斜遠位面と相互作用するように構成した傾斜近位面を備え、前記少なくとも1つの間隙は、前記捕捉近位面及び前記組織穿刺部材遠位面の相互作用時に前記捕捉近位面と前記組織穿刺部材遠位面との間に形成される、請求項96に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合撚糸送り手段は、前記縫合糸通し器の部品の少なくとも1つの表面変形部を備える、請求項97に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し器は、前記近位部分に前記組織穿刺部材を収容するシャフトを更に備え、前記少なくとも1つの表面変形部は、シャフト遠位部分の一方の側に形成したシャフト・スロットを備える、請求項98に記載の縫合糸通し器。
- 前記少なくとも1つの表面変形部は、組織穿刺部材遠位部分の壁に形成した針スロットを更に備える、請求項99に記載の縫合糸通し器。
- 前記シャフト・スロット及び前記針スロットは、前記組織穿刺部材が前記シャフト内に収容されると互いに対して径方向にずれる、請求項100に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材及び前記組織穿刺部材を組織の一区分に前進させ、且つ組織の一区分から後退させる作動機構を更に備える、請求項88に記載の縫合糸通し器。
- 前記作動機構の遮断を防止する手段を更に備える、請求項102に記載の縫合糸通し器。
- 前記作動機構の遮断を防止する前記手段は、前記縫合糸を送るための間隙を備える、請求項103に記載の縫合糸通し器。
- 前記作動機構の遮断を防止する前記手段は、前記縫合糸が前記作動機構を縛るのを防止するため、前記縫合糸を送るための1つ又は複数の表面変形部を備える、請求項103に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し器は、前記近位部分に前記組織穿刺部材を収容するシャフトを更に備える、請求項88に記載の縫合糸通し器。
- シャフト長手軸は、遠位先端部長手軸に対してずれる、請求項106に記載の縫合糸通し器。
- 前記ずれは、前記組織穿刺部材が前記近位部分から組織区分を通って前記遠位先端部に前進するときに撓むと、前記組織穿刺部材を前記遠位先端部と係合させるように構成した、請求項107に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材及び前記組織穿刺部材を往復移動させる作動部材を更に備える、請求項88に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材は、前記組織穿刺部材の内腔内に収容される、請求項109に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材及び前記組織穿刺部材は同軸である、請求項110に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材及び前記組織穿刺部材が前進するときに、前記縫合糸通し部材を前記組織穿刺部材に解放可能に結合する手段を更に備える、請求項109に記載の縫合糸通し器。
- 解放可能に結合する前記手段は、前記近位部分から前記遠位先端部への最初の前進の間に前記組織穿刺部材を前記縫合糸通し部材に結合するように構成した連結部を備える、請求項112に記載の縫合糸通し器。
- 前記連結部は、前記縫合糸通し部材を更に前進可能にし、一方で前記組織穿刺部材が前進するのを防止するために、前記縫合糸通し部材を前記組織穿刺部材から分離するように構成した、請求項113に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材を往復移動可能にする作動部材を更に備える、請求項56に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材を前進させるときに前記縫合糸通し部材の移動距離を制御する深さ選択機構を更に備える、請求項115に記載の縫合糸通し器。
- 前記深さ選択機構は、前記作動部材に結合され、前記縫合糸通し部材の前記作動部材の第1の作動における前記移動距離は、前記作動部材の第2の作動における前記縫合糸通し部材の前記移動距離とは異なるように構成した、請求項116に記載の縫合糸通し器。
- 前記深さ選択機構は、前記縫合糸通し部材の前記移動距離を自動制御する、請求項117に記載の縫合糸通し器。
- 組織の一領域に縫合糸を通す縫合糸通し器であって:
縫合糸の一部分を中に保持する近位部分;
前記近位部分に結合し、前記近位部分との間に組織受入れ間隙を画成する遠位先端部;
前記遠位先端部に着脱可能に結合する縫合糸捕捉部;
前記縫合糸部分を前記デバイス近位部分と前記縫合糸捕捉部との間に移動させるように、前記近位部分内に保持された往復移動可能な縫合糸通し部材;及び
前記縫合糸通し部材を往復移動させるトリガ
を備える縫合糸通し器であり;
前記トリガの第1の作動時、前記縫合糸通し部材は、前記縫合糸部分を前記縫合糸捕捉部と係合させる第1の所定位置まで遠位に前進するように構成され;及び
前記トリガの第2の作動時、前記縫合糸通し部材は、前記縫合糸捕捉部を係合する第2の所定位置まで遠位に前進するように構成された、縫合糸通し器。 - 第1の構成及び第2の構成を有する深さ選択器を更に備える、請求項119に記載の縫合糸通し器であって、前記深さ選択器は、前記第1の構成では、前記トリガの前記第1の作動時に前記縫合糸通し部材を前記第1の所定位置に前進可能にし、前記深さ選択器は、前記第2の構成では、前記トリガの前記第2の作動時に前記縫合糸通し部材を前記第2の所定位置に前進可能にする、縫合糸通し器。
- 組織の一領域内に縫合糸を搬送する縫合糸送達デバイスであって:
縫合糸の一部分を中に保持する近位部分;
前記近位部分に結合し、前記近位部分との間に組織受入れ間隙を画成する遠位先端部;
前記遠位先端部に着脱可能に結合する弾性縫合糸捕捉部;
前記縫合糸部分を前記デバイス近位部分と前記縫合糸捕捉部との間に移動させるように、前記近位部分内に保持された往復移動可能部材;及び
前記移動可能部材を往復移動させるトリガ
を備える縫合糸搬送デバイスであり;
前記縫合糸捕捉部は、前記トリガの第1の作動時に前記縫合糸部分を前記縫合糸捕捉部に前進可能にし、一方で前記トリガの解放時に前記縫合糸部分が前記縫合糸捕捉部を通って後退するのを防止するように構成し;及び
前記縫合糸捕捉部は、前記トリガの第2の作動時に移動可能部材を前記縫合糸捕捉部に前進可能にし、一方で前記トリガの解放時に前記移動可能部材が前記縫合糸捕捉部を通って後退するのを実質的に防止するように構成した、縫合糸搬送デバイス。 - ハウジングを含むハンドルを更に備える、請求項56〜120のうちいずれか一項に記載の縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し部材が所望量だけ前進したという表示を提供する特徴部を更に備える、請求項122に記載の縫合糸通し器。
- 前記表示提供特徴部は、前記縫合糸通し部材の近位端部に結合したアームを備え、前記アームは、前記縫合糸通し部材が所望量だけ前進したことの可聴表示を生成するために、前記縫合糸通し器の前記ハンドル内の構造体と係合するように構成した、請求項123に記載の縫合糸通し器。
- 医療デバイスに結び目を間接的に結合する結び目搬送器であって:
医療デバイスの一部分と摺動係合するように構成した結び目搬送器本体;及び
前記結び目搬送器本体の近位部分から突出する遮断部材であって、前記結び目搬送器から結び目が配置するのを防止する第1の構成、及び前記結び目搬送器から前記結び目を配置させる第2の構成を有する遮断部材
を備える結び目搬送器。 - 前記遮断部材は弾性であり、内側方向に付勢される、請求項125に記載の結び目搬送器。
- 前記結び目搬送器本体は、前記結び目搬送器からの前記結び目の配置を容易にするように、前記結び目搬送器本体の遠位端の方にテーパ付けされた、請求項125に記載の結び目搬送器。
- 保持要素を更に備える、請求項125に記載の結び目搬送器であって、前記保持要素は、前記保持要素によって固定した縫合撚糸の一区分の移動に対し抵抗を与える、結び目搬送器。
- 前記保持要素は、摩擦により前記縫合撚糸の前記区分を固定する、請求項128に記載の結び目搬送器。
- 事前縛り結び目の制御配置のための医療デバイスであって:
ハンドル本体;
前記ハンドル本体から延在する細長部材;
前記細長部材と摺動係合する、請求項125〜129のうちいずれか一項に記載の結び目搬送器;及び
前記結び目搬送器の周りに配置した事前縛り結び目
を備える医療デバイス。 - 結び目搬送器を更に備える請求項56〜120のうちいずれか一項に記載の縫合糸通し器であって、前記結び目搬送器は、医療デバイスの一部分と摺動係合するように構成した結び目搬送器本体、及び前記結び目搬送器本体の近位部分から突出する遮断部材を有し、前記遮断部材は、前記結び目搬送器から結び目が配置するのを防止する第1の構成、及び前記結び目搬送器から前記結び目を配置可能にする第2の構成を有する、縫合糸通し器。
- 前記縫合糸通し器の前記近位部分におけるシャフト、及び前記シャフトの周りに配置した一部事前縛り結び目を更に備える、請求項56〜120のうちいずれか一項に記載の縫合糸通し器。
- 前記事前縛り結び目は、前記シャフトの表面の周りに形成した複数の縫合糸ループを備える、請求項132に記載の縫合糸通し器。
- 前記一部事前縛り結び目は、結び目搬送器の周りに形成した複数の縫合糸ループを備え、前記結び目搬送器は、前記シャフトと摺動係合され、前記結び目搬送器は、結び目搬送器本体、及び前記結び目搬送器本体の近位部分から突出する遮断部材を備え、前記遮断部材は、前記結び目搬送器から結び目が配置するのを防止する第1の構成、及び前記結び目搬送器から前記結び目を配置させる第2の構成を有する、請求項133に記載の縫合糸通し器。
- 保持要素を更に備える、請求項134に記載の縫合糸通し器であって、前記保持要素は、前記保持要素によって固定した縫合撚糸の一区分の移動に対する抵抗を与えるように、前記シャフトに直接又は間接的に結合した、縫合糸通し器。
- 前記保持要素は、結び目配置手順の少なくとも一部の間、前記縫合撚糸の別の部分に対する前記縫合撚糸区分の動きを制限する、請求項135に記載の縫合糸通し器。
- 前記保持要素は、前記シャフトに直接位置する、請求項135に記載の縫合糸通し器。
- 前記結び目搬送器の前記遮断部材は、前記結び目搬送器が前記縫合糸通し器によって画成した前記組織受入れ間隙の周りに位置決めされるときに前記第1の構成から前記第2の構成に移行するような大きさ及び構成であり、前記遮断部材は、前記組織受入れ間隙に向かって内側に曲がる、請求項134に記載の縫合糸通し器。
- 前記保持要素は、前記縫合撚糸区分への張力付与に抗して前記縫合撚糸区分を保持し、前記縫合撚糸区分への前記張力が所定量を超えると前記縫合撚糸区分を解放するように構成した、請求項135に記載の縫合糸通し器。
- 前記結び目搬送器は、解放可能結合部を介して前記シャフトに結合する、請求項134に記載の縫合糸通し器。
- 前記解放可能結合部に所定力が付与されるまで、前記結び目搬送器が前記シャフトに沿って摺動するのを防止する手段を更に備える、請求項134に記載の縫合糸通し器。
- 細長デバイスを使用して縫合糸結び目を標的部位に配置する方法であって、前記デバイスは、第1の端部及び第2の端部を有する縫合撚糸を使用して前記デバイスの上に形成した1つ又は複数の縫合糸ループを有し、前記第1の端部は、ポストを形成する前記1つ又は複数のループから延在し、前記ポストは、組織の一領域に通すことができ、前記1つ又は複数のループに対して遠位の前記デバイスに結合され、前記第2の端部は、前記第1の端部と対向する前記1つ又は複数のループから近位に延在する、方法であり:
前記デバイスから外した前記1つ又は複数のループを、結び目を形成する前記ポストに沿って遠位に配置すること;
前記第2の端部への張力を維持することによって前記縫合糸の前記第2の端部を保持し、一方で前記デバイスの遠位端の近傍で前記結び目を壊すために、前記ポストを近位に引っ張ること;及び
前記結び目を遠位に摺動するために、前記結び目が前記標的部位の近傍になるまで前記ポストを近位に引っ張ること
を含む方法。 - 張力は、前記1つ又は複数のループに対して近位に前記デバイスに結合した張設要素によって前記縫合糸の前記第2の端部に維持される、請求項142に記載の方法。
- 前記張設デバイスはエラストマ・ループを備える、請求項143に記載の方法。
- 前記縫合糸の前記第2の端部に力を加えることによって、前記結び目を係止することを更に含む、請求項144に記載の方法。
- 椎間板の欠損処置のための、請求項56〜120のうちいずれか一項に記載の縫合糸通し器の使用。
- 縫合糸を組織に通す方法であって:
縫合糸を少なくとも部分的に組織に前進させること;及び
前記縫合糸を取り出すこと
を含む方法であり;
前記前進させるステップ及び前記取り出すステップのうち1つは、前記縫合糸を直接操作することを含み、前記前進させるステップ及び前記取り出すステップのうちもう一方は、前記縫合糸を結合した縫合糸捕捉部を操作することを含む、方法。 - 縫合糸を前進させる前記ステップは、前記縫合糸を直接操作することを含み、前記縫合糸を取り出す前記ステップは、前記縫合糸を結合した前記縫合糸捕捉部を操作することを含む、請求項147に記載の方法。
- 前記縫合糸を前記組織に通すための縫合糸通しデバイスを準備することを更に含む、請求項147に記載の方法であって、前記縫合糸通しデバイスは、無菌包装して準備する、方法。
- 前記縫合糸通しデバイスを取り出すために前記無菌包装を開封することを更に含む、請求項149に記載の方法。
- 前記縫合糸を前進させる前記ステップ及び前記縫合糸を取り出す前記ステップは、外科用ポータルを通して位置決めした縫合糸通しデバイスを使用して達成される、請求項147に記載の方法。
- 前記縫合糸を通す縫合糸通しデバイスを準備することを更に含む、請求項147に記載の方法であって、前記縫合糸通しデバイスは:
前記縫合糸の一部分を中に保持する近位部分;
前記組織に通した前記縫合糸を受け入れる遠位先端部であって、前記近位部分に結合し、前記近位部分との間に組織受入れ間隙を画成する遠位先端部;及び
前記縫合糸部分が前記近位部分と前記遠位先端部との間に移動するように、前記近位部分内に実質的に位置決めした往復移動可能な縫合糸通し部材を含む、方法。 - 前記縫合糸通しデバイスは、前記組織に前記縫合糸を通す通路を設けるように前記近位部分内に実質的に位置決めした組織穿刺部材を更に備える、請求項152に記載の方法であって、前記縫合糸通し部材は、前記組織穿刺部材によって画成した内腔内に位置決めされる、方法。
- 縫合糸通しデバイスを前記組織に形成した開口内に挿入することを更に含む、請求項153に記載の方法。
- 前記組織が前記縫合糸通しデバイスに画成した前記組織受入れ間隙内に位置決めされるように、前記縫合糸通しデバイスを前記組織開口の縁部の周りに位置決めすることを更に含む、請求項154に記載の方法。
- 前記組織開口の前記縁部からの距離を決定することであって、穿刺は前記組織穿刺部材を使用して行うことができる、決定すること、及び縫合糸への張力付与時に、前記縁部からの前記距離に置いた前記縫合糸がその位置に留まっているか否かを確認することを更に含む、請求項155に記載の方法。
- 前記縫合糸通しデバイスは、前記組織穿刺部材及び前記縫合糸通し部材のうち1つ又は複数を移動させる作動部材を更に備える、請求項152に記載の方法。
- 前記縫合糸通し部材及び前記組織穿刺部材が前記組織を通って前進するように前記作動部材を操作することを更に含む、請求項157に記載の方法。
- 前記縫合糸通しデバイスに設けたインジケータを使用して、前記縫合糸が前記組織に通ったことを確かめることを更に含む、請求項158に記載の方法。
- 前記作動部材は、少なくとも2つの操作度を可能にし、前記縫合糸を前進させるために前記作動部材を操作する前記ステップは、前記作動部材の全範囲の運動よりも小さい第1の操作度によって前記作動部材を操作することを含む、請求項158に記載の方法。
- 前記組織穿刺部材及び前記縫合糸通し部材を結合し、実質的に同時に前記組織に前進させる、請求項160に記載の方法。
- 前記組織受入れ間隙を実質的に横断した後、前記組織穿刺部材から前記縫合糸通し部材を少なくとも部分的に分離することを更に含む、請求項161に記載の方法。
- 前記縫合糸通し部材は、前記組織穿刺部材から分離した後に前記遠位先端部内に更に前進する、請求項162に記載の方法。
- 前記縫合糸を前記縫合糸捕捉部に結合することを含む、請求項163に記載の方法。
- 前記縫合糸を前記縫合糸捕捉部に結合する前記ステップは、前記縫合糸の少なくとも一部分を前記縫合糸捕捉部を通して前進させることを含む、請求項164に記載の方法。
- 前記縫合糸を前記縫合糸捕捉部の一部分によって固定する、請求項164に記載の方法。
- 前記縫合糸は、前記縫合糸の残りの部分よりも大きい直径を有する拡大部分を備え、前記拡大部分は、前記縫合糸捕捉部に前記縫合糸を固定するために前記縫合糸捕捉部の弾性部分を通して前進する、請求項165に記載の方法。
- 前記縫合糸を前記縫合糸捕捉部に結合する前記ステップは、前記縫合糸捕捉部に対して前記縫合糸通し部材を回転させることを含む、請求項164に記載の方法。
- 組織の別の部分を前記組織受入れ間隙内に受け入れるように、前記縫合糸通しデバイスを異なる場所で再位置決めすることを更に含む、請求項164に記載の方法。
- 前記第1の操作度とは異なる第2の操作度によって前記作動部材を操作することを更に含む、請求項169に記載の方法。
- 前記組織穿刺部材及び前記縫合糸通し部材を結合し、実質的に同時に前記組織に前進させる、請求項170に記載の方法。
- 前記組織受入れ間隙を実質的に横断した後、前記組織穿刺部材から前記縫合糸通し部材を少なくとも部分的に分離することを更に含む、請求項171に記載の方法。
- 前記縫合糸通し部材は、前記組織穿刺部材から分離した後に前記遠位先端部内に更に前進する、請求項172に記載の方法。
- 前記縫合糸通し部材を前記縫合糸捕捉部に結合することを含む、請求項173に記載の方法。
- 前記縫合糸通し部材を前記縫合糸捕捉部に結合する前記ステップは、前記縫合糸捕捉部に前記縫合糸通し部材の一部分を前進させることを含む、請求項174に記載の方法。
- 前記縫合糸及び前記縫合糸通し部材を前記縫合糸捕捉部の弾性部分によって固定する、請求項174に記載の方法。
- 前記縫合糸通し部材を前記縫合糸捕捉部に結合する前記ステップは、前記縫合糸捕捉部に対して前記縫合糸通し部材を回転させることを含む、請求項174に記載の方法。
- 前記縫合糸捕捉部に結合した前記縫合糸通し部材を後退させ、それによって前記組織を通る縫合糸の部分ループを形成することを更に含む、請求項174に記載の方法。
- 前記縫合糸通しデバイスは、前記デバイスの前記近位部分の周りに位置決めした摺動結び目を更に備える、請求項178に記載の方法。
- 前記摺動結び目を前記縫合糸通しデバイスから遠位に外して前記組織の方に落とし、前記摺動結び目を結ぶことを更に含む、請求項179に記載の方法。
- 前記摺動結び目は、ダインズ・ノット(Dines knot)を含む、請求項180に記載の方法。
- 前記ダインズ・ノットは、非係止状態のままである、請求項181に記載の方法。
- 前記締結した摺動結び目の上に更なる結び目を結ぶことを更に含む、請求項182に記載の方法。
- 前記更なる結び目は、一連のフォー・ハーフ・ヒッチ(four half−hitches)を含む、請求項183に記載の方法。
- 前記締結した摺動結び目の上に接着剤を塗布することを更に含む、請求項180に記載の方法。
- 縫合糸を前進させる前記ステップは、前記縫合糸を結合した前記縫合糸捕捉部を操作することを含み、前記縫合糸を取り出す前記ステップは、前記縫合糸を直接操作することを含む、請求項146に記載の方法。
- 前記組織は軟組織を含む、請求項147に記載の方法。
- 前記組織は、椎間板の線維輪を実質的に含む、請求項187に記載の方法。
- 前進させる前記ステップ及び取り出す前記ステップは、椎間板切除術の一部として行われた切開により達成される、請求項188に記載の方法。
- 前記組織は、関節の半月板組織を含む、請求項187に記載の方法。
- 前記組織は、筋組織、靱帯及び腱からなる群から選択される組織を含む、請求項187に記載の方法。
- 前記縫合糸は吸収性縫合糸である、請求項147に記載の方法。
- 組織開口を画成する欠損を含む軟組織に縫合糸を通す方法であって:
前記組織開口の縁部領域に縫合糸の一部分を通すこと;
前記縫合糸部分を縫合糸捕捉部に結合すること;及び
前記縫合糸部分と共に前記縫合糸捕捉部を取り出すこと
を含む方法。 - 縫合糸搬送デバイスを使用して組織の一領域内に縫合糸を通す方法であって、前記デバイスは、近位部分、前記近位部分に結合し、前記近位部分との間に組織受入れ間隙を画成する遠位先端部であって、縫合糸捕捉部に着脱可能に結合する前記遠位先端部、及び前記縫合糸の一部分が前記デバイス近位部分と前記遠位先端部との間に移動するように、前記近位部分内に保持した縫合糸通し部材を備える、方法であり:
前記組織受入れ間隙内に第1の組織区分を受け入れる前記デバイスを位置決めすること;
前記縫合糸部分を前記縫合糸捕捉部に結合させるように、前記縫合糸通し部材を前記近位部分から前記第1の組織区分を遠位に通して第1の位置に移動させることであって、前記縫合糸捕捉部は、前記第1の位置を通って前記結合した縫合糸部分が後退するのを防止するように構成して、前記縫合糸部分を移動させること;
前記縫合糸通し部材を前記近位部分に後退させること;
前記デバイスを前記組織受入れ間隙内の第2の組織区分に受け入れるように再位置決めすること;
前記縫合糸通し部材が前記縫合糸捕捉部を係合可能にするために、前記縫合糸通し部材を前記第2の組織区分に遠位に通し、第2の位置に移動させること;及び
前記縫合糸捕捉部及び前記縫合糸捕捉部に結合した縫合糸部分と共に前記縫合糸通し部材を前記デバイスの前記近位部分の方に後退させること
を含む方法。 - 縫合糸送達デバイスを使用して組織の一領域内に縫合糸を送達する方法であって、前記デバイスは、縫合糸を収容する近位部分、及び前記近位部分に結合し、前記近位部分との間に組織受入れ間隙を画成する遠位先端部であって、縫合糸捕捉部に着脱可能に結合する前記遠位先端部を備え、前記方法は:
前記組織受入れ間隙内に第1の組織区分を受け入れるために前記デバイスを位置決めすること;
前記縫合糸捕捉部に結合させるために、前記縫合糸の一部分を前記近位部分から前記第1の組織区分を通し、前記遠位先端部の前記縫合糸捕捉部に通すことであって、前記縫合糸捕捉部は、前記縫合糸捕捉部に実質的に一方向で前記縫合糸部分を進行可能にして、前記縫合糸の一部分を通すこと;
前記組織受入れ間隙内に第2の組織区分を受け入れるために前記デバイスを再位置決めすること;及び
前記第2の組織区分を通して前記近位部分の方に後退させることによって前記遠位先端部から前記縫合糸捕捉部、及び前記縫合糸捕捉部に結合した前記縫合糸部分を取り出すこと
を含む方法。 - 縫合糸を組織に通す方法であって:
第1の場所で、縫合糸の一部分を組織の近位側から前記組織の遠位側に前記組織に通すこと;
前記縫合糸部分を縫合糸捕捉部に結合すること;及び
前記第1の場所とは異なる場所で、前記縫合糸捕捉部を前記組織の前記遠位側から前記組織を通して取り出すことであって、それにより前記縫合糸部分を前記組織の前記近位側に通し、前記縫合糸に前記組織の前記遠位側に沿った区分を横断させて、前記縫合糸捕捉部を取り出すこと
を含む方法。
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