JP2014523858A - エステルからのヒドロキシアルキルアミドの合成 - Google Patents

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Abstract

エステルから合成されるヒドロキシアミドが提供される。ヒドロキシアルキルアミドの製造方法には、無水溶液中の触媒の存在下で、エステルと式HN−R−OHを有するヒドロキシアルキルアミンとを反応させてヒドロキシアルキルアミドを生成することを含み、式中、Rは、置換又は非置換C2〜C5アルキルである。高分子物品の形成に好適なモノマーに、これらのヒドロキシアミドを利用することができる。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、エステルからのヒドロキシアルキルアミドの合成という題目で2012年3月8日に出願された米国特許出願第13/415,235号及び2011年4月27日に出願された米国特許仮出願第61/479,446号に対して優先権を主張し、これらの内容を参照により本明細書に組み込むものである。
(発明の分野)
本発明は、エステルからヒドロキシアミドを合成する方法に関する。
エステルの穏やかなアミノ分解は望ましい変換法である。官能基を付加したアミド誘導体によって、化合物が更に誘導体化され、新たな合成標的分子を調製する機会がもたらされる。このような反応によって、化合物が、コンタクトレンズなどの様々な高分子物品用のモノマーとして使用できるようになる。ヒドロキシアルキルアミド化合物は、化合物のヒドロキシル基が更に官能化されてアルデヒド、カルボン酸、エステルなどを形成する場合の一例である。ヒドロキシル基の官能化によって調製され得るモノマーのいくつかの例としては、メタクリレート、アクリレート、及びオレフィンがある。
しかしながら、エステルのアミノ分解は、一般的には容易な反応ではない。通常、この変換を達成するためには、強塩基又は金属による高温下での触媒作用などの、厳しい反応条件が必要とされる。次に、このような条件は、一般的に、影響を受けやすい官能基の存在する場合に望ましくない副反応を導く。
当該技術分野では、コンタクトレンズなどの眼科機器のような医療物品用の高分子材料の合成に使用するのに望ましい官能基を有するアミドを生成し得る、有効な方法が引き続き必要とされている。
エステルからヒドロキシアルキルアミドを合成する化学反応が提供される。ヒドロキシアルキルアミドの使用方法も提供される。第1の態様では、ヒドロキシアルキルアミドの製造方法は、無水溶液中、触媒の存在下で、エステルと式HN−R−OHを有するヒドロキシアルキルアミンとを反応させて、ヒドロキシアルキルアミドを生成することを含み、式中、Rは、置換又は非置換C2〜C5アルキルである。他の態様としては、ヒドロキシアミドを利用する高分子物品に好適なモノマーを調製することを含む。
未反応アミン、及び実施形態の様々な条件下で得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応アミン、及び実施形態の様々な条件下で得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応アミン、及び実施形態の様々な条件下で得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応アミン、及び実施形態の様々な条件下で得られた反応混合物のNMRスペクトル。 実施形態に従って得られた、触媒反応による反応混合物、及び未触媒反応による反応混合物のNMRスペクトル。 未反応アミン、及び実施形態に従って得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応アミン、及び実施形態に従って得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応比較例アミン、及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応比較例アミン、及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応比較例アミン、及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応比較例アミン、及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応比較例アミン及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応比較例アミン及び得られた反応混合物のNMRスペクトルを。 実施形態に従って得られた反応混合物のNMRスペクトル。 実施形態に従って得られた反応混合物のNMRスペクトル。 実施形態に従って得られた反応混合物のNMRスペクトル。 実施形態に従って得られた反応混合物のNMRスペクトル。 実施形態に従って得られた反応混合物のNMRスペクトル。 実施形態に従って得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応エステル、及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応エステル、及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応エステル、及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応エステル、及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応エステル及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応エステル及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応エステル、及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応エステル、及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応エステル、及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応エステル、及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応比較例エステル及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。 未反応比較例エステル及び得られた反応混合物のNMRスペクトル。
ヒドロキシアルキルアミドの製造方法及び使用方法が提供される。大まかにいって、この方法は、触媒の存在下で、エステルとヒドロキシアルキルアミンとを反応させてヒドロキシアルキルアミドを生成することを含む。触媒は、不均一系触媒であってよく、すなわち固体触媒が液体反応溶媒中に分散しているものであってよい。本方法に関し、触媒には、無水溶液中のアルカリ金属塩が含まれ得る。かかる反応にはメタノール及びエタノールなどの極性プロトン性溶媒が好ましいが、この反応は、ジメチルスルホキシド(DMSO)又はN,N−ジメチルスルホアミド(DMF)などの溶媒中で進行し得る。一般的に、この反応条件は穏やかである。周囲条件下で、24時間後に、大量のヒドロキシアルキルアミドが生成され得る。揮発性エステルの誘導体は、濾過後、減圧下で揮発性成分を蒸発させることで容易に得ることができるため、製造体制のエネルギー及び労働効率を良くすることが可能となる。
アルコールによるエステルのエステル交換は、穏やかな条件下で起こり、アルコール溶媒中で不均一触媒を使用して行うこともできる。ヒドロキシアルキルアミノ化合物は、例えば、メタノール性炭酸ナトリウムの存在下で、穏やかな条件下で、エステルからヒドロキシアルキルアミドを生成するのに使用され得ることが分かっている。理論に束縛されるものではないが、提案される機序は、はじめにエステル交換を行い、続いて分子内転位を行って所望のアミドを生成することを含む。代表的なスキームは、式(I)で示される。
Figure 2014523858
反応は、典型的には、穏やかな条件下で24時間で完了する。ヒドロキシアルキルアミドは、無水条件下で実質的に定量的に生じ、所望の生成物は不均一触媒を濾過で取り除き、減圧下で全ての揮発物を蒸発させることで回収する。この方法により、蒸留又は分留による更なる物理的分離を必要とせずに、穏やかな条件下で最終生成物が得られる。加えて、固体触媒を乾燥して、以降の反応に再利用することができる。
第1の態様では、無水溶液中の触媒の存在下で、エステルと式HN−R−OHを有するヒドロキシアルキルアミンとを反応させてヒドロキシアルキルアミドを生成することを含み、式中、Rは、置換又は非置換C2〜C5アルキルである、ヒドロキシアルキルアミドの製造方法が提供される。「置換された」という表現は、アルキルから水素原子が除かれ、典型的にはアルキル、アリールなどの水素原子以外のものに代わることを意味する。「非置換の」という表現は、除かれるH原子がないことを意味する。
エステルは、式R−CO−Rを有する。Rは、実質的に立体障害されていない、置換又は非置換のC1〜C10アルキル基を含み得る。具体的には、式中、Rは、C1〜C10(又はC1〜C5、又は更にはC1〜C3)置換又は非置換のアルキルを含み得る。特定の実施形態では、Rは、非置換C1〜C5一級アルキルを含む。
一般的に、Rは、エステル交換及び転移反応と競合しないように、非求核性であり得る(すなわち、Rは、ヒドロキシル基とアミンとの組み合わせを含有しない)。すなわち、Rは、炭化水素、アルコール、カルボン酸、エーテル、リン酸塩、スルホン酸塩及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。特定の実施形態では、エステルは、酢酸エチル又はシステイン酸のメチルエステル、若しくはその組み合わせを含み得る。R構造により、所望の官能性を有する化合物を製造するのに有用なヒドロキシアルキルアミンを生成するにあたり実用的でありかつ必要とされる官能基が提供され得る。かかる化合物の例としては、コンタクトレンズなどの医療機器に有用であり、生体適合性があり、親水性(水和球)であり、沈殿しにくいモノマーがある。界面活性剤(イオン性又は非イオン性)であるモノマーは、特に有用である。アミン及びアルコールに反応するシロキサン、アルデヒド、ハロゲン化アルキル、ケトン、及び他の官能基は、一般的に本方法には適さない。
1つ以上の実施形態では、ヒドロキシアルキルアミンは、3−アミノプロパノール又は2−アミノエタノール、又はこれらの組み合わせを含む。
他の実施形態では、不均一触媒である触媒が提供される。触媒は、アルカリ金属塩を含み得る。アルカリ金属塩には、炭酸塩、アルコキシド、又はこれらの組み合わせが含まれ得る。アルカリ金属塩は、ナトリウムイオン(Na+)、カリウムイオン(K+)、リチウムイオン(Li+)、セシウムイオン(Cs+)、又はこれらの組み合わせを含み得る。アルカリ金属塩は、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、又はこれらの組み合わせを含み得る。他の実施形態では、N−アルキルアンモニウム炭酸塩又はN−アルキルアンモニウムアルコキシドを含む触媒が提供される。
所望により、無水溶液には、メタノール、エタノール、プロパノール又はこれらの組み合わせを含ませてもよい。
ヒドロキシアルキルアミドは、3−ヒドロキシプロピルアセトアミド、2−ヒドロキシエチルアセトアミド、システイン酸のヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、安息香酸エチルのヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、メチル−5−(3−ヒドロキシフェニル)−フラン−2−カルボン酸塩のヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、メチルインドール−3−酢酸塩のヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、あるいはこれらの組み合わせからなる群から選択されることが、実施形態で詳述される。
他の態様では、高分子物品に好適なモノマーの製造方法が提供され、この方法は、ヒドロキシアミドを提供し、ヒドロキシアルキルアミドを含むモノマー混合物を調製することを含む。ヒドロキシアルキルアミドは、化合物を更に誘導体化して、新たな合成標的分子を調製する機会を提供するのに特に好適である。かかる反応によって、化合物が、様々な高分子物品用のモノマーとして使用できるようになる。ヒドロキシアルキルアミド化合物は、化合物のヒドロキシル基が更に官能化されてアルデヒド、カルボン酸、エステルなどを形成する場合の一例である。ヒドロキシル基の官能化によって調製され得るモノマーのいくつかの例としては、メタクリレート、アクリレート、及びオレフィンがある。高分子物品には、医療機器が含まれ得る。本明細書で使用するとき、「医療機器」とは、哺乳動物の組織又は体液中若しくはその表面上で使用されるように設計された任意の物品のことである。これらの機器の例としては、限定されるものではないが、カテーテル、インプラント、ステント、並びに眼内レンズ及びコンタクトレンズなどの眼科用機器が挙げられる。
大まかにいって、触媒の存在下での、エステルとヒドロキシアルキルアミンとの反応によるヒドロキシアルキルアミドの合成は、所望の、従来の製造方法と変わらない温度及び圧力のもとで行うことができる。反応は、室温(典型的には、約19〜25℃の範囲内)及び周囲圧力にて、これらをそれ以上上昇させずとも実施することが可能であるが、反応が完了するまでの時間を短縮させるために、より高温(約25℃〜80℃)にすることもできる。これらの合成の際には無水溶液が好ましい。
揮発性エステルを使用する際、エステルは、通常は限定試薬であるアミンを加えたアルコール溶液として提供され得る。しかしながら、加える順番は、製造時の必要性に合わせて変更することができる。減圧下において、蒸発により未反応のエステルが除去され得る。必要に応じて、アミンを滴加するか、又は一度に加えることができる。混合は、混合物が確実に十分に均一となるような条件下で行われる。温度幅広く変動させることができ、反応は、周囲条件の温度及び圧力下で、あるいは高温に対して熱感受性を示す反応物又は生成物が存在しない場合には還流溶媒中で行われ得る。エステルは過剰量で使用されるか、限定試薬として使用されてよく、両種類の例が提供される。エステル対アミンのモル比は、約0.1:1〜10:1程度の範囲内であり得る。
エステルを限定試薬として使用する場合、所望の生成物は、触媒から生成混合物を濾過し、揮発性要素を蒸発させ、続いて酸性の水層に過剰量のアミンを抽出することによって、あるいは当業者に既知の他の方法によって精製され得る。
十分なヒドロキシアルキルアミドが生成され、好ましくは全ての限定試薬が消費された時が合成の終点である。反応/合成混合物及び得られた反応混合物は、転化率及び収率を決定するために分析され得る。
核磁気共鳴(NMR)分光法
NMRスペクトルは、Bruker Advance 300MHz装置を使用して得られ、未処理のデータをカリフォルニア州リバモア(Livermore)のAcorn NMR,Inc.で開発されたNMR utilities Transform Software(NUTS)を使用して処理した。
質量分析
Thermo LCQ Advantage Ion Trap LC−MS systemを使用して、各生成物/生成混合物に関係する成分の分子量を得た。PhenomenexのSynergiカラム(50×4.6mm×4u)を使用し、アセトニトリル/水(0.1%TFA)勾配を用いる逆相HPLCの後、エレクトロスプレーイオン化により分離及び分析を行った。プロトン化分子イオン(M+H)の存在によって構造が確定される。
本発明の代表的な実施形態をいくつか記載する前に、本発明は、以下に記載される構造又は方法の詳細に限定されないことが理解される。本発明は他の実施形態が可能であり、様々な方法によって実行又は実施することが可能である。
特定のエステルを有する様々なアミン(ヒドロキシル化及び非ヒドロキシル化)の反応を調べた。
(実施例1)
メタノール性炭酸ナトリウムの存在下、5g量の酢酸エチル(56.8ミリモル)と20ミリモルの2−アミノエタノールとを、以下のように設定条件を変動させて反応させた:周囲条件において24時間、並びに60℃での還流下において24時間及び36時間。必要に応じて室温まで混合物を冷却し、濾過によって炭酸ナトリウムを取り除いた。減圧下において未反応の酢酸エチル及びメタノールを蒸発させて反応生成物を得た。得られたアミド、すなわち2−ヒドロキシエチルアセトアミドの収率は、出発物質の回収率をもとにして、周囲条件において24時間後では73%の転化率で98%であった。60℃において、得られたアミド、すなわち2−ヒドロキシエチルアセトアミドの収率は、出発物質の回収率をもとにして、24時間後では90%の転化率で95%であり、36時間後では100%の転化率で95%であった。
実施例1のNMRスペクトルが図1A、1B、1C、及び1Dで提供され、ここで、スペクトル110A、110B、110C、及び110Dは2−アミノエタノールであって、スペクトル120A、120B、120C、及び120Dは、周囲条件下での24時間後の反応混合物である。スペクトル130A及び130Bは、60℃において24時間後に得られた反応混合物である。スペクトル135C及び135Dは、60℃において36時間後に得られた反応混合物である。また、生成物の2−ヒドロキシエチルアセトアミドの構造を質量分析法によって確認した。
(実施例2)
比較例
触媒の非存在下、5g量の酢酸エチル(56.8ミリモル)と20ミリモルの2−アミノエタノールとを、周囲条件において24時間反応させた。得られたアミド、すなわち2−ヒドロキシエチルアセトアミドの収率は、出発物質の回収率をもとにして、周囲条件において24時間後では、37%の転化率で98%であった。
実施例2のNMRスペクトルが図2で提供され、ここで、スペクトル120Bは、周囲条件下での24時間後の反応混合物である(図1B)。スペクトル200は、触媒の非存在下、周囲条件のもと24時間後に得られた反応混合物である。また、生成物の2−ヒドロキシエチルアセトアミドの構造を質量分析法によって確認した。
(実施例3)
メタノール性炭酸ナトリウムの存在下、5g量の酢酸エチル(56.8ミリモル)と20ミリモルの3−アミノプロパノールとを、以下のように設定条件を変動させて反応させた:周囲条件及び60℃での還流下の両方において24時間。必要に応じて室温まで混合物を冷却し、濾過によって炭酸ナトリウムを取り除いた。減圧下において未反応の酢酸エチル及びメタノールを蒸発させて反応生成物を得た。得られたアミド、すなわち2−ヒドロキシプロピルアセトアミドの収率は、出発物質の回収率をもとにして、周囲条件において24時間後では74%の転化率で91%であった。60℃において、得られたアミド、すなわち2−ヒドロキシエチルプロピルアセトアミドの収率は、出発物質の回収率をもとにして、24時間後では90%の転化率で92%であった。
実施例3のNMRスペクトルが図3A及び3Bで提供され、ここで、スペクトル310A及び310Bは3−アミノプロパノールであって、スペクトル320A及び320Bは、周囲条件下での24時間後の反応混合物である。スペクトル330A及び330Bは、60℃において24時間後に得られた反応混合物である。また、生成物の2−ヒドロキシプロピルアセトアミドの構造を、質量分析法によって確認した。
(実施例4)
比較例
炭酸ナトリウムメタノール溶液の存在下、5g量の酢酸エチル(56.8ミリモル)と20ミリモルのN−アリルアミンとを、周囲条件及び60℃での還流下での両方において24時間反応させた。必要に応じて室温まで混合物を冷却し、濾過によって炭酸ナトリウムを取り除いた。減圧下において未反応の酢酸エチル及びメタノールを蒸発させて反応生成物を得た。得られたアミド、すなわちアリルアセトアミドの単離収率は、周囲条件において22%及び60℃で50%であった。
実施例4のNMRスペクトルが図4A及び4Bで提供され、ここで、スペクトル410A及び410BはN−アリルアミンであって、スペクトル420A及び420Bは、周囲条件で24時間後の反応混合物であり、スペクトル430A及び430Bは、60℃における24時間後の反応混合物である。また、生成物のアリルアセトアミドの構造を、質量分析法によって確認した。
(実施例5)
比較例
炭酸ナトリウムメタノール溶液の存在下、5g量の酢酸エチル(56.8ミリモル)と20ミリモルのシステアミンとを周囲条件及び60℃での還流下での両方において反応させた。必要に応じて室温まで混合物を冷却し、濾過によって炭酸ナトリウムを取り除いた。減圧下において未反応の酢酸エチル及びメタノールを蒸発させて反応生成物を得た。本実施例では、いずれの温度においてもいかなるアミド系生成物の収量も測定不能であった。
実施例5のNMRスペクトルが図5A及び5Bで提供され、ここで、スペクトル510A及び510Bは未反応のシステアミンであって、スペクトル520A及び520Bは、周囲条件における24時間後の反応混合物であり、スペクトル530A及び530Bは、60℃における24時間後の得られた反応混合物である。アセチルシグナルを含むいくつかの未知の誘導体が、図5Bのスペクトル530Bに現れた。
(実施例6)
比較例
炭酸ナトリウムメタノール溶液の存在下、5g量の酢酸エチル(56.8ミリモル)と20ミリモルのプロピルアミン(アミノプロパンとも呼ばれる)とを、周囲条件及び60℃での還流下において反応させた。必要に応じて室温まで混合物を冷却し、濾過によって炭酸ナトリウムを取り除いた。減圧下において未反応の酢酸エチル及びメタノールを蒸発させて反応生成物を得た。得られたアミド、すなわちN−プロピルアセトアミドの単離収率は、周囲条件において25%及び60℃で65%であった。
実施例6のNMRスペクトルが図6A及び6Bで提供され、ここで、スペクトル610A及び610Bはプロピルアミンあって、スペクトル620A及び620Bは、周囲条件における24時間後の反応混合物であって、スペクトル630A及び630Bは、60℃における24時間後の得られる反応混合物である。また、生成物のN−プロピルアセトアミドの構造を、質量分析法によって確認した。
(実施例7)
分析
ヒドロキシアルキルアミン(実施例1及び3)の反応によるアミドの収率は、非ヒドロキシアルキル化アミン(比較例4〜6)によるアミドの収率より著しく高いことが分かる。つまり、検討されたヒドロキシアルキルアミン(3−アミノプロパノール及び2−アミノエタノール)によって、所望のアミド誘導体の定量的な収率がもたらされる。60℃での還流下での36時間後、2−アミノエタノールは対応するアセトアミドへの転化を完全に完了した。
しかしながら、N−アリルアミン及びアミノプロパン(N−プロピルアミン)の場合では、ヒドロキシアルキルアミンの場合よりも、生成物の単離収率が著しく低かった。2−アミノエタンチオール(システアミン)の場合では、所定の条件下で生成物はほとんど又は全く生成されなかった。反応後、ほとんどの出発物質が未反応のまま回収された。
触媒の存在に関しては、実施例2の非触媒反応によって37%の転化率で98%の収量が得られたのに対して、実施例1の触媒反応によって73%の転化率で98%の収率がもたらされた。
アミドの収率が増加したかどうかを決定するために、還流温度(公称温度60℃)において非ヒドロキシル化アミンも検討した。所望の生成物の収率は上昇したものの、残されたヒドロキシル化誘導体と比較して、収率には著しい差があった。
(実施例8)
メタノールに対する溶解度が低いエステルもまた、ヒドロキシアミノ化合物を有するヒドロキシアミドを高収率で生成する。本実施例では、高水溶性エステル(酢酸エチルなど)と同様の条件下で、システイン酸のメチルエステルが、高収率でそのヒドロキシエチルアミド誘導体に転化したこの反応に提案される機序は、以下の式(II)で提供される。
Figure 2014523858
1.6g(0.015モル)の炭酸ナトリウム及び1.22g(0.02モル)の2−アミノエタノール(エタノールアミン)の存在下、40℃で、20mLのメチルアルコール中でシステイン酸のメチルエステル(1.83g、0.01モル)を一晩(約18時間)加熱した。室温まで冷却する際、溶液を濾過し、60mLのアセトニトリルを加えて生成物を沈殿させた。白色固体を濾過し、アセトニトリルで洗浄し、真空炉において50℃で乾燥させた。単離物は、以下の構造を有していた:
Figure 2014523858
本実施例のNMRスペクトルは、図7A及び7Bの通りである。
(実施例9)
本実施例では、高水溶性エステル(酢酸エチルなど)と同様の条件下で、システイン酸のメチルエステルのアミド誘導体を、高収率でそのヒドロキシエチルアミド誘導体に転化させた。具体的には、48時間以上かけてメタノール性炭酸塩の還流下で、システイン酸メチルエステルのデカンアミド誘導体を、対応するヒドロキシエチルアミドへと高収率で転化した。トリエチルアミン及び必要量の酸塩化物の存在下、メチルエステルを所望のアミドに転化して、ワンポットでシークエンスを実行し、続けて、炭酸塩及びエタノールアミンを加えて、第2の転化を行った。
3.66gのシステイン酸メチルエステル(0.02モル)及び5.05gトリエチルアミン(0.05モル)を60mLの無水メチルアルコールに溶解した。温度を40℃未満に維持したまま、溶液にデカン酸クロリド(4.77g、0.025モル)を滴加し、一級アミンを対応するデカンアミドに転化した。混合物を室温まで冷却し、3.18gの炭酸ナトリウム(0.03モル)及び1.83gのエタノールアミン(0.03モル)を加えた。次に、混合物を加熱して48時間還流した。
減圧下で揮発性成分を蒸発させ、残留固体を酢酸エチルで洗浄した。メチルアルコールを用いるソックスレー抽出、若しくは、水、メチルアルコール、又は他の適切な溶媒中での再結晶化によって生成物を更に精製した。分離物は、以下の構造を有していた:
Figure 2014523858
本実施例において、ソックスレー抽出によって精製されたものについてのNMRスペクトルが、図8A及び8Bに提供される。本実施例において、再結晶によって精製されたものについてのNMRスペクトルが、図9A及び9Bに提供される。
(実施例10)
炭酸ナトリウム(1グラム)メタノール溶液(7mLのメタノール)の存在下、以下のように設定条件を変動させて、2.3ミリモル量のメチル−5−(3−ヒドロキシフェニル)−フラン−2−カルボン酸塩と3.4ミリモルのエタノールアミンとを反応させた:周囲条件及び60℃の両方で24時間。必要に応じて室温まで混合物を冷却し、濾過によって炭酸ナトリウムを取り除いた。減圧下でメタノールを蒸発させて反応生成物を得た。エステル及び得られたアミドを以下に示す。
Figure 2014523858
実施例10のNMRスペクトルが、図10A、10B、10C、及び10Dに提供される。図10C及び10Dのスペクトルは、周囲条件下における約75%(10Cのシグナル2:4)(10Dのシグナル3:5)転化、及び60℃における定量反応を示すものである。
(実施例11)
炭酸ナトリウム(1グラム)のメタノール溶液(7mLのメタノール)の存在下、以下のように設定条件を変動させて2.3ミリモル量の安息香酸エチルを3.4ミリモルのエタノールアミンと反応させた:周囲条件及び60℃において24時間。必要に応じて室温まで混合物を冷却し、濾過によって炭酸ナトリウムを取り除いた。減圧下でメタノールを蒸発させて反応生成物を得た。エステル及び得られたアミドを以下に示す。
Figure 2014523858
実施例11のNMRスペクトルが、図11A及び11Bで提供される。このスペクトルは、周囲条件及び60℃下で、安息香酸エチルから所望の生成物に完全に転化したことを示している。
(実施例12)
炭酸ナトリウム(1グラム)のメタノール溶液(7mLのメタノール)の存在下、以下のように設定条件を変動させて2.25ミリモル量のメチルインドール−3−酢酸塩を3.4ミリモルのエタノールアミンと反応させた:周囲条件及び60℃において24時間。必要に応じて室温まで混合物を冷却し、濾過によって炭酸ナトリウムを取り除いた。減圧下でメタノールを蒸発させて反応生成物を得た。エステル及び得られたアミドを以下に示す。
Figure 2014523858
実施例12のNMRスペクトルが、図12A、12B、12C、及び12Dに提供される。このスペクトルは、周囲条件下で24時間後に、出発物質から所望の生成物に完全に転化したことを示している。更に副生成物が見られた場合には、60℃で反応を行う。図12C及び12Dでは、芳香族領域により、周囲条件下での24時間後に出発物質が残っていないこと、所望の生成物に完全に転化したことが示される。
(実施例13)
比較例
炭酸ナトリウム(1グラム)のメタノール溶液(7mLのメタノール)の存在下、以下のように設定条件を変動させて2.23ミリモル量のメチルジャスモネートを3.4ミリモルのエタノールアミンと反応させた:周囲条件及び60℃での還流下の両方において24時間。必要に応じて室温まで混合物を冷却し、濾過によって炭酸ナトリウムを取り除いた。減圧下でメタノールを蒸発させて反応生成物を得た。エステル及び予想される得られるアミドを以下に示す。
Figure 2014523858
この反応では、いずれの温度においても、所望の2−ヒドロキシアミド誘導体に完全に転化した証拠はなかった。理論に束縛されるものではないが、アミンとケトンとの反応の結果、副生成物が生じたと考えられる。
実施例13のNMRスペクトルが、図13A及び13Bで提供される。
本明細書を参照すると、「1つの実施形態」、「特定の実施形態」、「1つ以上の実施形態」又は「実施形態」とは、実施形態に関係して記載される特定の特徴、構造、材料、又は特性は、少なくとも1つの本発明の実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書を通して様々な箇所に見られる「1つ以上の実施形態では」、「特定の実施形態では」、「1つの実施形態では」、「実施形態では」などの語句は、必ずしも本発明の同じ実施形態を指しているわけではない。更に、特定の特徴、構造、材料、又は特性は、1つ以上の実施形態において、任意の好適な方法で組み合わせることができる。
本発明について本明細書において特定の実施形態を参照して説明してきたが、これらの実施形態は、本発明の原理及び用途を説明するものに過ぎないことが理解されよう。本発明の主旨又は範囲から逸脱することなく、本発明の方法及び装置に様々な修正及び変更を実施できることが当業者に明白であろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲及びそれらの同等物の範囲内であるとして、そのような修正及び変更を包含することが意図される。
〔実施の態様〕
(1) ヒドロキシアルキルアミドの製造方法であって、約19℃〜約80℃の範囲内の温度で、無水溶液中、不均一触媒の存在下で、エステルと、式HN−R−OHを有するヒドロキシアルキルアミンとを反応させてヒドロキシアルキルアミドを生成することを含み、式中、Rは、置換又は非置換のC2〜C5アルキルである、方法。
(2) 前記エステルが、式R−CO−Rを有し、式中、Rは、アミンとヒドロキシル基との組み合わせを有さず、Rは、実質的に立体障害のない置換又は非置換のC1〜C10アルキル基である、実施態様1に記載の方法。
(3) Rが、炭化水素、アルコール、カルボン酸、エーテル、リン酸塩、スルホン酸塩、又はこれらの組み合わせを含む、実施態様2に記載の方法。
(4) Rが、C1〜C5置換又は非置換のアルキルを含む、実施態様1に記載の方法。
(5) Rが、C1〜C5の非置換一級アルキルを含む、実施態様1に記載の方法。
(6) 前記エステルが、酢酸エチル又はシステイン酸のメチルエステル、又はこれらの組み合わせを含む、実施態様1に記載の方法。
(7) 前記ヒドロキシアルキルアミンが、3−アミノプロパノール、2−アミノエタノール、又はこれらの組み合わせを含む、実施態様1に記載の方法。
(8) 前記触媒が、アルカリ金属塩を含む、実施態様1に記載の方法。
(9) 前記アルカリ金属塩が、炭酸塩、アルコキシド、又はこれらの組み合わせを含む、実施態様8に記載の方法。
(10) 前記アルカリ金属塩が、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、リチウム(Li)、セシウム(Cs)、又はこれらの組み合わせを含む、実施態様8に記載の方法。
(11) 前記アルカリ金属塩が、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、又はこれらの組み合わせを含む、実施態様10に記載の方法。
(12) 前記触媒が、N−アルキルアンモニウム炭酸塩又はN−アルキルアンモニウムアルコキシドを含む、実施態様1に記載の方法。
(13) 前記無水溶液が、メタノール、エタノール、プロパノール、又はこれらの組み合わせを含む、実施態様1に記載の方法。
(14) 前記ヒドロキシアルキルアミドが、3−ヒドロキシプロピルアセトアミド、2−ヒドロキシエチルアセトアミド、システイン酸のヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、安息香酸エチルのヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、メチル−5−(3−ヒドロキシフェニル)−フラン−2−カルボン酸塩のヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、メチルインドール−3−酢酸塩のヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、又はこれらの組み合わせからなる群から選択される、実施態様1に記載の方法。
(15) 高分子物品に好適なモノマーの製造方法であって、
実施態様1にしたがって製造されたヒドロキシアルキルアミドを用意することと、
前記ヒドロキシアルキルアミドを含むモノマー混合物を製造することと、を含む、モノマーの製造方法。
(16) 前記ヒドロキシアルキルアミドが、3−ヒドロキシプロピルアセトアミド、2−ヒドロキシエチルアセトアミド、システイン酸のヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、安息香酸エチルのヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、メチル−5−(3−ヒドロキシフェニル)−フラン−2−カルボン酸塩のヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、メチルインドール−3−酢酸塩のヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、又はこれらの組み合わせからなる群から選択される、実施態様15に記載の方法。
(17) 前記アルカリ金属塩が、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、又はこれらの組み合わせを含む、実施態様15に記載の方法。

Claims (17)

  1. ヒドロキシアルキルアミドの製造方法であって、約19℃〜約80℃の範囲内の温度で、無水溶液中、不均一触媒の存在下で、エステルと、式HN−R−OHを有するヒドロキシアルキルアミンとを反応させてヒドロキシアルキルアミドを生成することを含み、式中、Rは、置換又は非置換のC2〜C5アルキルである、方法。
  2. 前記エステルが、式R−CO−Rを有し、式中、Rは、アミンとヒドロキシル基との組み合わせを有さず、Rは、実質的に立体障害のない置換又は非置換のC1〜C10アルキル基である、請求項1に記載の方法。
  3. が、炭化水素、アルコール、カルボン酸、エーテル、リン酸塩、スルホン酸塩、又はこれらの組み合わせを含む、請求項2に記載の方法。
  4. が、C1〜C5置換又は非置換のアルキルを含む、請求項1に記載の方法。
  5. が、C1〜C5の非置換一級アルキルを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記エステルが、酢酸エチル又はシステイン酸のメチルエステル、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記ヒドロキシアルキルアミンが、3−アミノプロパノール、2−アミノエタノール、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記触媒が、アルカリ金属塩を含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記アルカリ金属塩が、炭酸塩、アルコキシド、又はこれらの組み合わせを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記アルカリ金属塩が、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、リチウム(Li)、セシウム(Cs)、又はこれらの組み合わせを含む、請求項8に記載の方法。
  11. 前記アルカリ金属塩が、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、又はこれらの組み合わせを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記触媒が、N−アルキルアンモニウム炭酸塩又はN−アルキルアンモニウムアルコキシドを含む、請求項1に記載の方法。
  13. 前記無水溶液が、メタノール、エタノール、プロパノール、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
  14. 前記ヒドロキシアルキルアミドが、3−ヒドロキシプロピルアセトアミド、2−ヒドロキシエチルアセトアミド、システイン酸のヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、安息香酸エチルのヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、メチル−5−(3−ヒドロキシフェニル)−フラン−2−カルボン酸塩のヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、メチルインドール−3−酢酸塩のヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、又はこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  15. 高分子物品に好適なモノマーの製造方法であって、
    請求項1にしたがって製造されたヒドロキシアルキルアミドを用意することと、
    前記ヒドロキシアルキルアミドを含むモノマー混合物を製造することと、を含む、モノマーの製造方法。
  16. 前記ヒドロキシアルキルアミドが、3−ヒドロキシプロピルアセトアミド、2−ヒドロキシエチルアセトアミド、システイン酸のヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、安息香酸エチルのヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、メチル−5−(3−ヒドロキシフェニル)−フラン−2−カルボン酸塩のヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、メチルインドール−3−酢酸塩のヒドロキシプロピルアミド及びヒドロキシエチルアミド並びにその誘導体、又はこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項15に記載の方法。
  17. 前記アルカリ金属塩が、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、又はこれらの組み合わせを含む、請求項15に記載の方法。
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