JP2014522735A - ツイストドリル、複合材料孔明け方法、ツイストドリルの使用および再研削方法および製造方法 - Google Patents

ツイストドリル、複合材料孔明け方法、ツイストドリルの使用および再研削方法および製造方法 Download PDF

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Abstract

本出願は、複合材料を孔明けするためのツイストドリルにおいて、シャンクと、ドリル本体(2)と、切れ刃(10)、チゼルエッジ、二次チゼルエッジを含むドリルチップであって、二次チゼル角度が145°〜165°であり、同じく70°〜100°の先端角を有するドリルチップと、ドリルチップ(6)からドリル本体(4)まで延在し、一定の螺旋を有するフルート(8)であって、その螺旋角が45°〜55°の範囲から選択されるフルート(8)と、を含むツイストドリルを提供する。本出願は同様に、本出願のドリルを使用して繊維を含む複合材料を孔明けする方法をも提供する。好適には、複合材料は、炭素繊維強化プラスチックまたはガラス繊維強化プラスチックであり、任意には、積層材料であって、方法にはスタック孔明けステップが含まれるようになっている。実施形態により、優れた孔品質、優れた工具寿命および優れた孔サイズ広がりの組合せが達成されている。

Description

本発明はツイストドリル、そして詳細には炭素繊維強化プラスチック(CFRP)またはガラス繊維強化プラスチック(GFRP)などの複合材料の孔明け、特に自動孔明けに適応させたツイストドリルに関する。
CFRPおよびGFRPなどの繊維含有複合材料は、特に優れた孔品質の観点からみて、特別な課題を有している。これらの材料は、航空機構造のための一般的な材料である。これらの複合材料、特にツイルファイバまたは一方向繊維配置を伴うCFRP、および出口面上にガラスクロスを伴う材料は孔明けが困難であることが良く知らており、孔出口の品質の悪さは、従来のドリルの場合の典型である。
これらの欠点に対処するためにいくつかの試みがなされてきた。特に、本発明者らは、可変螺旋を有するツイストドリルを、CFRPおよびGFRPなどの複合材料の孔明けに使用して優れた孔出口の品質を得ることを示唆した(特許文献1)。しかしながら、可変螺旋を有するツイストドリルは、製造に手間がかかる可能性がある。
典型的な工具寿命は、60孔であり、したがって航空機などの製造においては著しい数のツイストドリルが使用される。充分な性能を示す場合には、比較的複雑な幾何形状を有利とすることができるように孔品質が重要であるものの、可能な場合にはコストを削減し代替のツイストドリルの容易かつ迅速な供給を保証したいという要望も存在する。したがって、工具寿命および/または単位コストにおける改良が関心の的となっている。
可変螺旋などの複雑な幾何形状を有するドリルの製造には、新しいモデリング技術のみならず、新しい製造方法も求められる。
特許文献2(Kennametal)は、優れた出口孔品質と優れた工具寿命を有するCFRP孔明け用のツイストドリルの提供を目的としている。特許文献2は、10°〜20°のリップ逃げ角、−5°〜10°のノッチすくい角、最高0.035mmのチゼル長および70°〜110°の先端角を含む狭く画定された幾何形状を有し、6wt%のコバルトを含有する炭化タングステン製のダイヤモンドコーティングされたツイストドリルを提案している。Kennametalは、これらの特徴が組合わさって、優れた出口孔品質と優れた工具寿命を有するコーティングされたツイストドリルが提供されることを教示している。
PCT英国特許第2011/000478号明細書 国際公開第2008/013725号パンフレット
最も一般的に、本発明は、意外にもCFRPを含めた繊維強化プラスチック材料における優れた孔サイズ広がり、出口孔品質および工具寿命が、比較的大きい螺旋角を有する一定の螺旋、小さい先端角および大きい二次チゼル角という特徴を含む比較的単純な幾何形状を有するツイストドリルで達成可能であるということを提案している。
一定の大きな螺旋、小さな先端角および大きな二次チゼル角のこの組合せを具現するツイストドリルは、本明細書中で示されている通り、優れた工具寿命を有し、容易に製造可能で、かつ良好な許容誤差を伴う孔サイズ広がりを有し最小限の欠陥しか有さない出口孔を伴う孔を生成することができる。
第1の態様において、本発明は、複合材料を孔明けするためのツイストドリルにおいて、
シャンクと、
ドリル本体と、
切れ刃、チゼルエッジ、二次チゼルエッジを含むドリルチップであって、二次チゼル角度が140°〜165°であり、同じく70°〜100°の先端角を有するドリルチップと、ドリルチップからドリル本体まで延在し、一定の螺旋を有するフルートであって、その螺旋角が45°〜55°の範囲から選択されるフルートと、を含むツイストドリルを提供する。
本発明者らは、意外にも、比較的高角度の一定の螺旋および比較的小さい先端角そして大きい角度の二次チゼルエッジの提供を組み合わせることによって、例えばエポキシまたはビスマレイミド(BMI)ベースのCFRPなどの繊維を含有する複合材料を孔明けする場合に、優れた工具寿命、優れた出口孔品質および良好な許容誤差を伴う優れた孔サイズ広がりがツイストドリルに提供される、ということを発見した。実際、この態様のドリルは、このような複合材料を孔明けするために適応されており、一つの利点は、ドリルの実施形態が、ツイルファイバまたは一方向繊維配置を伴うCFRPおよび出口面上にガラスクロスを伴う材料を含めた広範囲の繊維含有複合材料のために充分な性能(優れた孔品質、孔サイズ許容誤差および工具寿命)を示すということにある。実施形態において、ドリルは複合ツイストドリルである。
それでも、ドリルを他の材料、例えば鋼およびアルミニウムの孔明けのために使用することができる。
螺旋は一定の螺旋である。すなわち、螺旋角は、ドリルチップからドリル本体全体にわたって、つまりフルートの出発点からフルートの終点まで一定であり、こうして螺旋には可変部分は存在しなくなる。
好適には、ドリルは、少なくとも45°、好ましくは少なくとも46°、より好ましくは少なくとも47°、より好ましくは少なくとも48°、より好ましくは少なくとも49°、そして最も好ましくは少なくとも約50°の一定の螺旋角を有する。
好適には、ドリルは、55°以下、好ましくは54°以下、より好ましくは53°以下、より好ましくは52°以下、より好ましくは51°以下、そして最も好ましくは約50°以下の一定の螺旋角を有する。
螺旋角についてのこれらの値(上限および下限)は、任意の組合せで実施形態内に存在し得る。
特に好ましい螺旋角は45°〜55°、好ましくは約47°〜53、より好ましくは約49°〜51°、そして最も好ましくは約50°である。
比較的大きい一定の螺旋角は、孔明けされている材料に素早く食いつく上で一助となる。実際には、実施形態は、繊維を含む複合材料を迅速かつきれいに切削する。
好適には、ドリルチップは、100°〜125°、より好ましくは105°〜120°、そして最も好ましくは114°〜118°のチゼルエッジ角を有するチゼルエッジを含む。
本明細書中に記載されている比較的大きいチゼルエッジ角は、スラスト力を低減させる上で一助となることが発見されている。
好ましくは、チゼルエッジ長は0.03mm〜0.15mm、より好ましくは0.05mm〜0.15mm、より好ましくは0.06mm〜0.14mm、より好ましくは0.07mm〜0.13mm、より好ましくは約0.08mm〜0.12mm、より好ましくは約」0.09mm〜0.11mmそして最も好ましくは約0.1mmである。
本明細書中に記載の比較的小さいチゼルエッジ長は、スラスト力を低減させる上で一助となることが発見されている。
本発明者らは、二次チゼルエッジが、切削抵抗を低減させることによって切削作用の改善を提供すると考えている。
好適には、ドリルは、少なくとも140°、好ましくは少なくとも141°、より好ましくは少なくとも142°、より好ましくは少なくとも143°、より好ましくは少なくとも144°そして最も好ましくは少なくとも約145°の二次チゼル角を有する。
好適には、ドリルは、165°以下、好ましくは164°以下、より好ましくは163°以下、より好ましくは162°以下、より好ましくは161°以下、より好ましくは160°以下、より好ましくは159°以下、より好ましくは158°以下、より好ましくは157°以下、より好ましくは156°以下、そして最も好ましくは155°以下の二次チゼル角を有する。
二次チゼル角についてのこれらの値(上限および下限)は、任意の組合せで実施形態内に存在し得る。
特に好ましい二次チゼル角は140°〜165°、好ましくは145°〜160°、そして最も好ましくは145°〜155°である。特に好ましい値は、約146°である。
本明細書中に記載されている二次チゼルエッジを提供することによって、本発明者らは、本明細書中に記載の複合材料中の孔品質、特に出口孔の品質を著しく改善させることができることを発見した。詳細には、大きな二次チゼルエッジ角の提供は、例えば切削抵抗を低減させこうして今度は加熱を低減させて、例えば樹脂の溶融を回避することによってドリルの切削作用を改善することがわかっている。
「先端部」および「先端角」という用語は、先端角が慣例によりポジティブとみなされるという事実と併せて、当業者にはなじみのあるものである。例えば、本発明の一実施形態の先端角は、図1に特徴12として示されている。過誤を回避する上で、先端角は、ドリル軸に沿って測定された切れ刃間に含まれる角度である。
好適には、ドリルは、少なくとも70°、好ましくは少なくとも71°、好ましくは少なくとも72°、好ましくは少なくとも73°、より好ましくは少なくとも74°、好ましくは少なくとも75°、より好ましくは少なくとも76°、好ましくは少なくとも77°、より好ましくは少なくとも78°、好ましくは少なくとも79°、より好ましくは少なくとも80°、より好ましくは少なくとも81°、より好ましくは少なくとも82°、より好ましくは少なくとも83°、より好ましくは少なくとも84°そして最も好ましくは少なくとも約85°の先端角を有する。
好適には、ドリルは、100°以下、好ましくは99°以下、好ましくは98°以下、好ましくは97°以下、好ましくは96°以下、好ましくは95°以下、好ましくは92°以下、より好ましくは90°以下、より好ましくは89°以下、より好ましくは88°以下、より好ましくは87°以下、より好ましくは86°以下、そして最も好ましくは約85°以下の先端角を有する。
先端角についてのこれらの値(上限および下限)は、任意の組合せで実施形態内に存在し得る。
特に好ましい先端角は70°〜100°、より好ましくは75°〜95°、より好ましくは80°〜90°、より好ましくは83°〜88°、より好ましくは85°〜88°そして最も好ましくは約85°である。
本発明者らは、本明細書中に記載されている先端角がスラスト力を低減させ優れた出口孔品質を生み出す上で一助となることを発見した。
好適には、ドリルチップは、切れ刃の後ろに延在する一次ファセットと一次ファセットの後ろに延在する二次ファセットを含む。
好適には、一次逃げ角は35°未満である。
好適には、二次逃げ角は35°未満である。
好ましくは、一次ファセットの逃げ角(一次逃げ角)は15°〜25°であり、二次ファセットの逃げ角(二次逃げ角)は15°〜30°である。
一次および二次逃げ角を提供することにより、ドリルチップにおける放熱を改善することが発見されている。これは、本明細書に記載の通り複合材料を孔明けする場合に孔品質、特に出口孔品質を改善することがわかっている。詳細には、発明者らが実施した実験は、複合材料に観察される断裂が少なくなることを示した。
好ましくは、一次逃げ角は少なくとも10°、そしてより好ましくは少なくとも15°である。
好ましくは、一次逃げ角は、25°以下そしてより好ましくは20°以下である。
一次逃げ角についてのこれらの値(上限および下限)は、任意の組合せで実施形態内に存在し得る。
特に好ましい一次逃げ角は15°〜25°である。
好ましくは、二次逃げ角は少なくとも15°そしてより好ましくは少なくとも20°である。
好ましくは、二次逃げ角は30°以下そしてより好ましくは25°以下である。
二次逃げ角についてのこれらの値(上限および下限)は、任意の組合せで実施形態内に存在し得る。
特に好ましい二次的逃げ角は20°〜25°である。
好適には、ドリルチップは、5°〜15°、好ましくは5°〜8°そして最も好ましくは5°の軸方向すくい角を有する。
本発明者らは、本明細書中で記述されている軸方向すくい角が切削中に発生する熱の量を削減するかまたは最小限に抑えることができ、こうして優れた品質の出口孔の形成を助けるということを発見した。
ドリルは、右勝手の螺旋または左勝手の螺旋を含むことができる。右勝手の螺旋が好ましい。
好ましくは、ツイストドリルは直線切れ刃を有する。
好適には、ツイストドリルは、直線切れ刃を提供するためのエッジ補正を有する。したがって、以下で論述する実施形態において、ツイストドリルの製造にはエッジ補正ステップが含まれる。
好ましくは、ドリルは自動ドリルである。すなわち、ドリルは、自動孔明け用である。自動孔明けは、切削速度および送りが予め決定されているコンピュータ数値制御(CNC)機械を用いて実施される。繊維質材料中に優れた孔品質を作り出すのは、難易度の高いこととしてよく知られている。これは、製織一方向タイプの材料ならびに出口面に追加層を伴う材料、例えばガラススクリムを伴う材料の両方について、特に言えることである。
好ましくは、ツイストドリルは1mm〜50mm、好ましくは1〜20mm、より好ましくは1mm〜15mm、そして最も好ましくは2mm〜15mmの範囲内の直径を有する。
好ましくは、ツイストドリルは、炭化物で作られる。好ましい炭化物は、炭化タングステン(WC)である。別の好ましい炭化物は、結合剤無しの炭化物である。代替的な構成材料としては、高速度鋼(HSS)、HSCoおよびHSCoXP、窒化ケイ素およびPCD(多結晶ダイヤモンド)またはそれらの組合せ(例えば金属または炭化物基材上に取付けられた、例えばHSSまたは炭化物基材上に取付けられたPCD)、および炭化タングステンおよび炭化ケイ素などの任意のダイヤモンド含浸基材が含まれる。
炭化物ツイストドリルの場合、好ましくは、炭化物は超硬合金である。好適には、金属マトリクスはコバルトである。すなわち、炭化コバルトである。好ましくは、ツイストドリルは炭化タングステンコバルトで作られている。コバルトの特に好ましい濃度は、超硬合金の合計重量に対してコバルト3wt%〜10wt%である。実施形態においては、5wt%〜7wt%、任意には約6wt%が使用される。他の実施形態においては、約10wt%が好ましい。他の実施形態においては、約4.2wt%が使用される。
実施形態において、ツイストドリルはコーティングされている。ツイストドリルは、部分的にまたは全面的にコーティングされ得る。好ましくは、コーティングは、好適には未コーティング工具に比べて低い摩擦係数を有する耐摩耗性コーティングである。
好適なコーティングとしては、金属窒化物系コーティング(例えば、TiN、AlxTiyNなど)、金属酸化物系コーティング(例えばAlxO、AlxCryOなど)、炭素系コーティング(例えばDLC、Diamond Coatingなど)およびそれらの組合せが含まれる。
実施形態においては、ダイヤモンドコーティング、好適にはCVDダイヤモンドコーティングが使用される。好適には、ダイヤモンドコーティングは5〜15μm、より好ましくは約8μmの厚みを有する。
好適には、ドリルは光輝である(コーティングされていない)。
好適には、ツイストドリル、例えばコーティングされていないツイストドリルは、少なくとも100孔、好ましくは少なくとも150孔、より好ましくは少なくとも200孔、より好ましくは少なくとも250孔、より好ましくは少なくとも300そして最も好ましくは少なくとも360孔の工具寿命を有する。
好適には、工具寿命は、120/minのドリル表面速度および0.08mm/revの送り速度で10mm前後の厚みを有するCFRPを切削して測定される。
好適には、孔サイズ広がりは、H9孔サイズ許容誤差内、より好ましくはH8孔サイズ許容誤差内そして最も好ましくはH7孔サイズ許容誤差内にある。H7孔サイズ許容誤差は、ドリルによって作り出される孔が、ドリルの公称サイズと公称ドリル直径より15μm大きい値の間に入ることを表わす。直径が6.35mmであるドリルについては、H7は6.35mm以上、6.365mm以下となる。
理論により束縛されることは望まないものの、本発明者らは、本明細書中で言及されている孔品質の改善が少なくとも部分的に、孔明け中の熱の発生および/または集積を削減することによって達成されると考えている。過熱は、複合材料のマトリクス(典型的には樹脂マトリクス)の軟化または溶融をひき起こし、このことはそれ自体複合材料中の繊維がマトリクスから移動、さらには分離できるようにする。このプロセスは効果として繊維の損傷および複合材料のほつれをもたらす可能性である。
例えば、本発明者らは、本明細書中に記載されている一次および二次逃げ角を使用することによって、有意な量の熱を放出させることができるということを発見した。
実際、以下でさらに詳述する通り、本発明の実施形態は、低いスラスト力しか必要とせず、こうして材料の層間剥離の発生率を低減させ、電力消費量を削減した。さらに、特にツイルファイバまたは一方向繊維配置の両方を伴うCFRPならびに出口面上にガラスクロスを伴う材料を切削する場合に、卓越した入口および出口孔品質が達成された。製織された、例えば2×2ツイル、一方向タイプの材料および出口面上にガラスクロスを伴う材料は、孔明けが困難が良く知られており、孔品質の低さは従来のドリルの場合の典型であることから、これは当該技術分野に対する非常に重要な貢献である。
第2の態様で、本発明は、繊維を含む複合材料の孔明け方法において、第1の態様に係るツイストドリルを用いて複合材料を孔明けするステップを含む方法を提供している。
好適には、複合材料はマトリクス、例えば、炭素繊維またはガラス繊維などの繊維質材料によって強化されるプラスチック材料(例えばポリマー)、セラミックまたは金属マトリクスで構成される。
好適には、複合材料は、プラスチック材料マトリクス、好ましくはポリマーマトリクス、好適には樹脂マトリクスを含む。特に好ましいマトリクスは、ポリエステル、エポキシおよびビスマレイミド(BMI)から選択される。
好適には、典型的に繊維質補強材として機能する繊維は、無機または有機繊維である。特に好ましいのは、ガラス繊維および炭素繊維である。
好適には、複合材料は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)またはガラス繊維強化プラスチック(GFRP)である。好適には、材料は、ツイルファイバまたは一方向繊維配置を伴うCFRP、および出口面上にガラスクロスを伴う材料である。
複合材料は、積層材料であり得、あるいは積層材料の一部を成すことができる。積層材料は、金属層、ガラスクロス層、塗料および銅メッシュの1つ以上を含むことができる。これらの層は、仕上げ層であってよい。
例えば、積層材料は、CFRP/Al材料、すなわち1層以上のCFRP層と1層以上のAl層とを含む材料であり得る。このような材料の孔明けは、スタック孔明けとしても公知である。
積層材料は、乾燥または予備含浸材料のいずれかから製造可能である。複合材料の繊維は連続繊維または短繊維であり得る。このような材料の製造方法としては、真空バッグ成形、オートクレーブ加工、樹脂トランスファ成形およびハンドレイアップが含まれる。
本発明のツイストドリルは同様に、3つ以上の層、例えば3層、4層、5層または6層を含む積層品の場合に使用するために特に好適である。
これに関連して、積層材料に対する言及には、CFRP積層品などに対する言及も含まれる。例えば、このような材料は、予備含浸段に繊維を取り込み、このようなプライを最高50層使用して(例えば10mmの)CFRP積層品を作ることによって製造可能である。別の例においては、積層品は、短繊維で構成されており、短繊維は軟質樹脂内に取込まれてその後硬化してCFRP材料を形成することから、原則としていかなる層も存在しないものの、それでもなお当該技術分野においてそれは積層品として公知である。
好適には、複合材料は、航空機コンポーネント(例えば翼または胴体パネル)、風力タービンコンポーネント(例えば、風力タービン翼またはハウジング)、船体コンポーネントまたは車両パネル(例えば車体パネル)である。実際、本明細書中に記載のツイストドリルは、繊維を含有する複合材料を含む任意のワークを孔明けするために適応されている。それは同様に、CFRP/アルミニウムすなわちCFRP/Al、CFRP/ステンレス/Alなどをスタック孔明けする上でも使用可能である。さらなる例は、スポーツ用品であり、この場合、複合材料は軽量で高い強度を提供するために使用される。
第1の態様に付随する任意のおよび好ましい特徴は、この態様にも同様にあてはまる。
第3の態様において、本発明は、本明細書中に記載の複合材料の自動孔明け方法における第1の態様に係るツイストドリルの使用を提供している。
以上で説明した通り、本明細書中に記載のツイストドリルは、自動孔明けのために適応されており、実施形態は、工具寿命、出口孔品質および孔サイズ広がりの観点からみた有意な利点をユーザーに提供する。
第1の態様に付随する任意のおよび好ましい特徴は、この態様にもあてはまる。
第4の態様において、本発明は、第1の態様に係るツイストドリルを形成するためツイストドリルを再研削するステップを含む再研削方法を提供している。
好ましくは、再研削方法には、先端部の再研削ステップが含まれる。好適には、再研削方法は、同一のドリル上で2回以上、例えば3回、実施可能である。
好適には、方法には、存在する場合チゼルエッジの1つ以上(好適にはチゼルエッジ長および/またはチゼルエッジ角)、二次チゼルエッジ(好適には二次チゼルエッジ角)、一次逃げ面/クリアランス、二次逃げ面/クリアランスおよびすくい角を再研削するステップが含まれる。
好ましくは、チゼルエッジ、二次チゼルエッジ、一次逃げ面/クリアランス、二次逃げ面/クリアランスおよびすくい角は全て、再研削に付される。
第1の態様に付随する任意のおよび好ましい特徴は、この態様にもあてはまる。
第5の態様において、本発明は、第4の態様の再研削方法の製品であるツイストドリルを提供する。
第6の態様において、本発明は、第1の態様に係るツイストドリルの製造方法を提供する。
好適には、方法は、ブランクを機械加工するステップを含む。任意には、方法は、好適には例えばドリルの長さなどの所望の長さにロッドを切削することによって、ブランクを形成するステップを含む。
好適には、ブランクはバックテーパーを備えている。
好ましくは、方法は、一定の螺旋を伴うフルートを研削するステップを含む。
好適には、方法は、フルートまたは各フルートに沿って本体クリアランスを形成することによってランドを生成するステップを含む。
好適には、方法は、ポインティングすなわち先端部を形成するステップを含む。好ましくは、このステップは、一次ファセットおよび二次ファセットを形成するステップを含む。
好適には、一次ファセットは、好ましくは105°〜125°のチゼルエッジ角度を伴うチゼルエッジを生成するように形成される。
好適には、一次ファセットは、10°〜25°、好ましくは15°〜25°の逃げ角(クリアランスまたはクリアランス角としても公知である)を有するように形成される。
好適には、方法は、二次チゼルエッジを形成するステップを含む。好ましくは、二次チゼルエッジは140°〜165°の二次チゼル角を有する。
好適には、二次ファセットは、15°〜30°、好ましくは20°〜25°の逃げ角(クリアランスまたはクリアランス角としても公知である)を有するように形成される。
好適には、方法は、軸方向すくい角を作り上げるためのガッシングステップを含む。好適には、軸方向すくい角は5°〜15°、好ましくは5°〜8°である。好適には、ガッシングステップは、0.03mm〜0.15mm、好ましくは0.05mm〜0.15mmのチゼルエッジ長を作り出す。
好適には、方法は、直線切れ刃を提供するステップを含む。好ましくは、直線切れ刃は、エッジ補正ステップによって提供される。
第7の態様で、本発明は、複合材料を孔明けするためのツイストドリルの製造方法において、
(i) フルートの最初から最後まで45°〜55°の範囲内の一定の螺旋角でヘリカルフルートを生成するためのドリルブランクをフルート加工するステップと、
(ii) フルートの端部に切れ刃を形成するステップと、
(iii) 70°〜100°の先端角を形成するようポインティングするステップと、(iv) 140°〜165°の範囲内の二次チゼル角を形成するステップと、を含む方法を提供している。
第6の態様の任意のおよび好ましい特徴は、第7の態様にも同様にあてはまる。
第8の態様において、本発明は、第6の態様の方法の製品であるツイストドリルを提供する。
第9の態様で、本発明は、第7の態様の方法の製品であるツイストドリルを提供する。
いずれかの一態様の任意のおよび好ましい特徴は、他の態様のいずれかにも同様にあてはまり得る。さらに、いずれかの一態様を他の態様のうちの1つ以上と組み合わせてもよい。詳細には、製品(ツイストドリル)に関して開示された特徴は同様に、対応する方法ステップとしての方法にもあてはまるかもしれず、その逆もまた同様である。
本発明の一実施形態である一定螺旋のツイストドリルの側面図を示す。 本発明の第1の態様における図1の一定螺旋のツイストドリルの側面図を示す。 図1のツイストドリルの、端を前向きにした軸方向図を示す。 本発明の図1の実施形態(4A)についてのガラススクリムを伴う厚み10mmのエポキシ系CFRP内での出口孔品質試験の結果を示す。 市販のドリル(4B)についてのガラススクリムを伴う厚み10mmのエポキシ系CFRP内での出口孔品質試験の結果を示す。 表1に示されたドリル速度および送りについての、20°の一定螺旋のドリルによって生成される孔サイズ広がりを示すグラフである。 表1に示されたドリル速度および送りについての、50°の一定螺旋のドリルによって生成される孔サイズ広がりを示すグラフである。
本発明の実施形態および本発明の利点および/または実施を例証する実験について以下で、添付図面を参照しながら単なる一例として記述する。
図1は、本発明のツイストドリル2を示す。ドリルは、シャンク(図示せず)、ドリル本体4およびドリルチップ6を含む。2つのヘリカルフルート8が、ドリルチップからドリル本体まで延在する。螺旋角は50°の一定の螺旋角であるが、例えば45°〜55°などの他の一定の螺旋角も可能である。
フルートの幅は、フルートの長さに沿って実質的に一定である。
ドリルチップにある一次および二次切れ刃10(切削リップ)は、85°の先端角12を有する先端部を形成する。例えば70°〜100°の他の先端角も可能である。
ドリル2の切れ刃10は、直線の切れ刃10を生成するようにエッジ補正されたものであり、このエッジ補正のアーチファクトが、図1に特徴14として見ることができる。
ドリル2は、フルート8に沿って本体のクリアランス16を有する。
図2は、ドリル2の回転した側面図を示す。先端部の切れ刃には、一次逃げ面21(一次ファセットまたはフランク面クリアランスとしても公知である)および二次逃げ面22(二次ファセットまたはフランク面クリアランスとしても公知である)が備わっている。それぞれの逃げ角(クリアランスとしても公知である)は、それぞれ10°と20°である。
図3は、ドリル2の軸方向図を示す。チゼルエッジ31は、0.5mmの長さと115°のチゼル角34を有する。本明細書中に記載の通り、他のチゼル長およびチゼル角も可能である。
二次チゼルエッジ32には、146°の大きい二次チゼル角33が備わっている。
ドリル2を繊維含有複合材料を孔明けする上で特に有効なものにしているその1つの特徴は、二次チゼルエッジである。さらに、二次チゼルエッジ面33は、146°と、大きいものである。例えば140°〜165°の他の二次チゼルエッジ角も可能である。
上述の通り、一定の大きな(高速)螺旋、規定の先端角および二次チゼルエッジの組合せは、特に、CFRPなどの複合材料を切削する場合に予想外の優れた性能をドリルに付与する。実際、優れた孔品質(材料のほつれがほとんどまたは全く無い)、優れた工具寿命、およびH7許容誤差内の孔サイズ広がりのきわめて望ましい組合せが達成される。ツイストドリルは同様に、(例えば可変螺旋と比べて)製造が比較的容易である。
ドリル性能の試験 本発明の一実施形態の性能を、CFRPでの使用向けに市販されている自動ドリルと比較した。工具寿命、出口孔品質および孔サイズ広がりを測定することによって、ドリルの性能を数量化した。
試験(1) 出口孔品質
出口孔品質を測定するために、試験用ワーク上で自動孔明けを実施した。各試験のための試験用ワークは、一方向繊維とガラススクリムを伴う厚み10mmのエポキシ系CFRPであった。航空宇宙産業などにおいて遭遇するこの構成は、きわめてむずかしい課題を表している。
ドリルの幾何形状
ツイストドリルを、本明細書中に記載の方法にしたがって製造した。具体的には、以下のステップを行なった。
1.ドリル長である所望の長さにロッドを切断する。
2.ブランクに、バックテーパーを設ける。
CNC機械を用い、以下のステップを実施した。
すなわち、
3.一定の螺旋を伴う2つのフルート8を形成するためのフルーティングステップ。
4.フルーティングランドを作り、本体クリアランス16をフルートに沿って生成する(ST)。
5.85°の先端角12で一次ファセット21、二次ファセット22および先端部を作り上げるためのポインティングステップ。一次ファセットは10°の一次クリアランスを有するように構築される。二次ファセットは20°の二次クリアランスと146°の二次チゼル角を有するように構築される。
6.5°のすくい角で作り出すためにガッシングを実施するステップ。
完成したドリルは、以下の幾何形状を有していた。
螺旋角=50°
先端角=85°
軸方向すくい角=5°
二次チゼル角=146°
一次クリアランス=10°
二次クリアランス=20°
このドリルは、試験の目的ではドリル#1と呼ばれる。
市販の自動ドリルである、ドリル#2も同様に試験した。
図4Aを見ればわかるように、ドリル#1の出口孔品質は卓越したものであり、ドリル#2により作られるものよりもはるかに優れている。
試験(2) 工具寿命
高い強度および繊維補強材に起因して、CFRPは極めて研磨性が高い。(上述の通りの)コーティングされていないドリル#1の工具寿命は、コーティングされていないドリル#2の工具寿命よりも有意に長いことが発見された(ドリル#2が140孔であるのに対し、ドリル#1は360孔を孔明けした)。
試験(3) 孔サイズの広がり
この比較試験において使用されたツイストドリルは螺旋角を除いて同一である。ドリル#Aは50°の一定の螺旋角を有し、ドリル#8は20°の一定の螺旋角を有する。
20°の一定螺旋(低速)および50°の一定螺旋(高速)を伴う直径φ6.35mm(ドリルの直径は図5と6にそれぞれライン51および61で示されている)のドリルの性能を試験した。
広がった出口孔の品質を測定するために、3つの速度および送りを用いて試験用ワークに対し自動孔明けを実施した。各試験のための試験用ワークは、一方向繊維を伴う厚み8mmのMTM46樹脂系CFRPであった。例えば航空宇宙産業などで遭遇するこの構成は、特にむずかしい課題を表している。
表1は、螺旋角により各試験に使用したドリルを識別し、各試験のために使用した速度および送りを規定している。
図5および図6は、それぞれ20°螺旋および50°螺旋のドリルについて異なる速度および送りで得られる孔サイズ広がりを示す。図6は、全ての試験条件にわたり、50°の一定螺旋のドリルが、H7に対応するライン62により識別された許容誤差内のサイズを有する孔を形成したことを示している。図5は、同じ条件下で、20°螺旋のドリルが、試験された速度および送りの範囲全体にわたり、それぞれH7およびH8に対応するライン52または53のいずれかにより規定される許容誤差内のサイズを有する孔を生成しなかったことを示している。これらの結果は、クレーム中で規定されている通り、大きな螺旋角が一貫して許容誤差内の孔サイズを示すものの、より小さい螺旋角を有するドリルについてこれはあてはまらない、ということを示している。この実験は、大きな螺旋角の利点を例証している。

Claims (15)

  1. 複合材料を孔明けするためのツイストドリルにおいて、
    シャンクと、
    ドリル本体(2)と、
    切れ刃(10)、チゼルエッジ、二次チゼルエッジを含むドリルチップであって、二次チゼル角度が145°〜165°であり、同じく70°〜100°の先端角を有するドリルチップと、
    ドリルチップ(6)からドリル本体(4)まで延在し、一定の螺旋を有するフルート(8)であって、その螺旋角が45°〜55°の範囲から選択されるフルート(8)と、
    を含むことを特徴とするツイストドリル。
  2. ドリルチップが切れ刃の後ろに延在する一次ファセットと一次ファセットの後ろに延在する二次ファセットとを含み、一次ファセットの逃げ角が15°〜25°であり、二次ファセットの逃げ角が15°〜30°であることを特徴とする請求項1に記載のツイストドリル。
  3. ドリルチップが、5°〜8°の軸方向すくい角を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のツイストドリル。
  4. ドリルチップが85°〜88°の先端角を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のツイストドリル。
  5. 二次チゼル角が145°〜155°であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のツイストドリル。
  6. フルートが右勝手の螺旋を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のツイストドリル。
  7. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のツイストドリルを用いて複合材料を孔明けするステップを含むことを特徴とする繊維を含む複合材料の孔明け方法。
  8. 複合材料が、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)またはガラス繊維強化プラスチック(GFRP)であることを特徴とする請求項8に記載の孔明け方法。
  9. 孔明けステップが自動孔明けステップを含むことを特徴とする請求項8または9に記載の孔明け方法。
  10. スタック孔明け法であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の孔明け方法。
  11. スタックがCFRPおよびGFRPを含むことを特徴とする請求項10に記載の孔明け方法。
  12. スタックがCFRPおよびAlを含むことを特徴とする請求項10に記載の孔明け方法。
  13. 請求項8又は9に記載の複合材料の自動孔明け方法において、請求項1〜7のいずれか一項に記載のツイストドリルの使用。
  14. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のツイストドリルを形成するためにツイストドリルを再研削するステップを含むことを特徴とする再研削方法。
  15. 複合材料を孔明けするためのツイストドリルの製造方法において、
    (i) フルートの最初から最後まで45°〜55°の範囲内の一定の螺旋角でヘリカルフルートを生成するためにドリルブランクをフルート加工するステップと、
    (ii) フルートの端部に切れ刃を形成するステップと、
    (iii) 70°〜100°の先端角を形成するようポインティングするステップと、(iv) 140°〜165°の範囲内の二次チゼル角を形成するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
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