JP2014522345A - 液体媒体の投与分を分配するためのディスペンサ - Google Patents

Abstract

【課題】重力によって満たされ、精度および取扱いの容易さの改善した投与室を有するディスペンサを利用できるようにする。
【解決手段】液体媒体の投与分を分配するためのディスペンサであって、液体媒体を保持するための容器と、容器上に配置された手動で作動するポンプであって、容器が転倒したときに液体媒体があふれ出る出水室を有するポンプと、作動ストロークによって置き換え可能な投与ピストンであって、出水室に配置されて、投与分を盛られた媒体を放出する投与ピストンとを有し、出水室６は容器の開口に入口末端において接続されており、投与ピストンを通って延びる媒体チャンネルは、容積測定に基づいて規定されるシリンダ部分として、入口端で広がっており、シリンダ部分には容器に突き出るプランジャ・ピストンが投与ピストンのシリンダ部分に重力によって媒体導入された媒体を排出するために圧力ピストンとして係合ディスペンサ。
【選択図】図１

Description

本発明は、第１の実施態様（請求項１）の前提部分である液体媒体の投与分を分配するためのディスペンサに関する。

ＤＥ ３０ １４ ２６７ Ａ１は、液体内容量を容器から投与分を分配する装置を開示する。液体内容量のメーターで測られた量を分配する容積測定装置は、例えば、いわゆるドロップディスペンサの形式で公知であり、医療セクター及び化粧品セクターの広範囲にわたって使用されている。分配は容器を傾けることによって達成される。正確な投与分を盛ること、および使いやすさのために、容器が傾けられるときに、液体容量は分配領域の上流に取り付けられる出水室に常に最初に移ることによってなされる。

操作者は、スクイーズボトルの場合のように、分配が残留する充填物の圧力により制御できない状態で影響されることがないように、スライド作動する投与ピストンを介して液体容量をそこから逃がす。投与ピストンは各々から軸方向距離で配置されるピストン・ディスクを備えており、その距離は出水室の長さに相当する。閉鎖された位置において、容器横のピストン・ディスクは、開いている容器側の出水室から少し離れた状態にある。出水室自体は、容積測定放出装置として、かなり大きく測られた一定量を常に解放することができる。スライドの対応する前進によって、容器横のピストン・ディスクは、分配されるべき部分が残余の容量から分離されるという効果を有する。出力側ピストン・ディスクは、開いている出力側出水室の直前にある。更なるシフトによって、投与分を盛られた量が現れることができる。構造的に有利な実施例において、ピストンロッドが案内される蓋によって、出水室は、円筒状シャフトによって形成される。投与ピストンを動かすためのスライドがスライド・キーを備えるときに、好ましい作動の条件が得られる。これは、片手によって便利な作動を可能にする。
不利な点は、ディスペンサが転倒して重力がかかるときに、投与量の精度が十分に良好でないということである。

本発明の目的は、従って、重力によって満たされることができ、かつ精度および取扱いの容易さの改善した投与室を有するディスペンサを利用できるようにすることにある。

この目的は、請求項１の特徴によって達成される。
このようにして、単純なスクイーズボトルと比較して、正確な量がストローク運動と共に充填投与室量の大きさの構造によって放出されるという重要な効果を有するディスペンサが作製される。後者の容積測定により規定されるシリンダ部分の形で投与ピストンの投与室を配列することによって、出水室における投与室の位置が決められ、さかさまな場合に媒体を放出することを可能にするだけでなく、より大きな角度の範囲内で放出媒体を放出して、ほぼ完全に容器を空にすることを可能にする。

吸入構成要素を省略することによって、ディスペンサが、かなり少ないパーツで作動することができ、安価に製造することができる。放出される投与分は、液滴または穏やかなスプレーの形であることができる。
微生物学的な要件に応じて、システムは、ノズル閉鎖の有無にかかわらず設計されることができる。投与室の放出側端部には、好ましくは自動閉鎖弁も割り当てられる。このようにして、投与室への戻り流入は、回避される。

出水器が蓋のような容器カバーであって、出水室に容器から媒体の通過のための個々の別々の貫通開口部を有するカバーを備えていることは好ましくもある。これによってフローチャンバへ飛んだ媒体が容器内に流入しないことを確実にし、ディスペンサの使用の拡張した角度範囲に有利であることが明らかになる。
本発明の更なる実施例および効果は、以下の説明から、そして、従属クレームから明白になる。

機能シーケンスＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄのディスペンサによる長手方向断面図または部分的な長手方向断面図を示す。 機能シーケンスＥ、Ｆの図１からのディスペンサの部分的な長手方向断面図を示す。 機能シーケンスＧ〜Ｋの図１のディスペンサの長手方向断面図または部分的な長手方向断面図を示す。

本発明は、添付の図に示されるディスペンサの実施例に基づいて、下記に更に詳細に説明する。
図１〜３は、重力によって満たされることができ、液体媒体の投与分を分配するために使用される投与室２を有するディスペンサ１を示す。ディスペンサ１には、液体媒体４を保つための容器３が具備されている。手動で作動するポンプ５は、容器３上に配置される。手動で作動するポンプ５には、３が過ぎられる容器が出水室６が流体工学的にどの目的であるかについて容器３のアウトレット開口部７に入口端で接続するときに、液体媒体４が途切れずに続く出水室６が具備されている。

作動ストロークＦによって置き換え可能な投与ピストン８は、出水室６に配置されて、投与分を盛られた媒体を放出する。媒体チャンネル９は、投与分を盛っているピストン８を通って延びて、容積測定に基づいて定義済みのシリンダ部分１０として、入口端で広がる。
重力によって投与ピストン８のシリンダ部分１０にもたらされる媒体を放出するために、出水室６に突出しているプランジャ・ピストン１１は、圧力ピストンとしてシリンダ部分１０に係わる。

自動式出口バルブ１２は出水室６の出側端部に割り当てられて、排出ヘッド１４に流体工学的に接続しており、それは空気吹出口１３を有する。排出ヘッド１４は、好ましくは自動的に閉鎖し、ばね式バルブ本体１５を受ける。使われることができる排出ヘッドは、例えば、ＷＯ２００９／１４９８２５Ａ１に記載されている。
投与ピストン８は、端部においてプランジャ・ピストン１１の方向を向いており、好ましくは広がる入口ソケット１６を有する。容積測定により規定されるシリンダ部分１０は、好ましくはポット形の投与ピストン８の一部分を形成する。容積測定により規定されるシリンダ部分１０は、投与ピストン８の投与室を形成する。

プランジャ・ピストン１１は、蓋のような容器カバー１７から、好ましくは一定の位置において突出する。容器３が転倒するときに、容器カバー１７は容器３からの媒体４が重力によって出水室６に入ることができるための個々のされた貫通開口部１８を有する。容器カバー１７は、貫通開口部１８を備えている出水室６の一番下を形成する。さらに、容器カバー１７は、出水室６の端部境界として、好ましくはスリーブのような継続部１９を有する。投与ピストン８は、この継続部１９の内壁に、密封して案内される。スリーブのような継続部１９は、プランジャ・ピストン１１に関して好ましくは同軸で配列される。

投与ピストン８は、排出ヘッド１４上に固定される。この目的のために、排出ヘッド１４は、例えば、投与ピストン８のシリンダ部分１０と空気吹出口１３に流体工学的に接続されている、媒体チャンネル２１が導かれる内側スリーブ２０を有する。圧縮スプリング２２の動作に対抗して、排出ヘッド１４がプランジャ・ピストン１１の方へ投与ピストン８と共に移動することができる。すなわち、投与ピストン８は容器３上の定位置において形成されるポンプ・ベース部２３に対して相対的な運動を実行する。ポンプ５は、ポンプ・ベース部２３を介して容器３上に配置される。圧縮スプリング２２はこのポンプ・ベース部２３および排出ヘッド１４との間に支持され、図１の図Ｄの矢印Ｆの力によって示されるように、ポンプがストロークするように互いに置き換え可能である。その作動のために、排出ヘッド１４は、少なくとも一つの作動表面２４を有することができる。

ディスペンサ１が機能する方法は、図１〜３の図Ａ〜Ｋに基づいて後述する。
図Ａは、記憶または休止位置の半断面図におけるディスペンサ１を示す。投与ピストン８の投与室を形成するシリンダ部分１０は、重力によって空にされる。出水室６に入った媒体は、貫通開口部１８を通って容器３に戻る。
図Ｂは、使用位置のディスペンサ１を示す。休止位置から使用位置に切り替えられることによって、出水室６およびシリンダ部分１０は、重力によって媒体であふれる。図Ｂに示されるように、使用位置はさかさまの位置または傾いた位置でありえる。ディスペンサ１は垂直線から４５°までそれた角度で確実に作用されることができる。

図Ｃは、シリンダ部分１０が上部の方へ開いていることを示す。シリンダ部分１０の下の弁１２は、ディスペンサ１を閉じて一番下に向ける。すなわち空気吹出口１３からの媒体の漏出がない。
図Ｄに示されるように、排出ヘッド１４は作動表面２４（図Ｆによって示される矢）に印加される圧力によってプランジャ・ピストン１１の方向に対称軸に沿って移動する。プランジャ・ピストン１１およびシリンダ部分１０を有する投与ピストン８が互いに出会うとき、圧縮操作が始められる。しかしながら、シリンダ部分１０の壁に設けられることができる投与スリット２５によって、形成された室は完全には閉じない。媒体は、出水室６および容器３に圧入される。

図２においてＥおよびＦよって、媒体の放出、ここでは液滴が示される。
図Ｅは、投与スリット２５の端部において、プランジャ・ピストン１１が投与ピストン８のシリンダ部分１０に封入されることを示す。すなわち、媒体の容積測定された量が、出水室６から分離される。力方向Ｆの更なる運動は、投与ピストン８のシリンダ部分１０の範囲内で、圧力増加につながる。圧力増加のために、弁１２の開口によって、媒体は弁１２に通って媒体チャンネル２１を通って空気吹出口１３の方向に移動する。移動した媒体は、空気吹出口１３で液滴を形成し始める。

図Ｆは、作動通路突き当たりおいて、媒体はこれ以上分配されないので、弁１２は再び閉じる。空気吹出口１３で形成される液滴は、アプリケーションの意図されたサイトの方向、例えば、眼の重力を引き離して、落下する。
図３は、図Ｋ〜Ｇによって、初期位置にディスペンサ１をリセットすることを示す。
Ｇは作動表面２４上の力が減少するとき、排出ヘッド１４が再びその初期位置へ戻り、投与ピストン８のシリンダ部分１０の範囲内で発現することを示す。

図Ｈは、投与スリット２５がプランジャ・ピストン１１によって反対方向において再びカバーされるとすぐに、投与ピストン８のシリンダ部分１０を突然に補充する。シリンダ部分１０の範囲内の負圧は確実にする投与分を盛っている切れ込み２５が設けられていない場合、プランジャ・ピストン１１が投与分を盛っているピストン８から離れるときに、これはケースである。

図Ｉはポンプ５を示し、それは再びその初期位置に着いており、次の液滴を分配する準備が出来ている。
図Ｄに示すように、作動力Ｆが適用されるときに、媒体の次の放出は再び始まる。
図Ｊは、使用位置のディスペンサを示す。
使用位置から休止位置までディスペンサを返すことによって、出水室６および投与ピストン８は、重力によって空にされる。
図Ｋは、記憶または休止位置の半断面図のディスペンサ１を示す。

Claims (9)

1. 液体媒体の投与分を分配するためのディスペンサ１であって、
   液体媒体４を保持するための容器３と、
   容器３上に配置された手動で作動するポンプ５であって、前記容器が転倒するときに液体媒体４があふれ出る出水室を有するポンプと、
   作動ストロークＦによって置き換え可能な投与ピストン８であって、出水室６に配置されて、投与分を盛られた媒体を放出する投与ピストンと
   を有し、
   前記出水室６は前記容器３の開口７に前記入口端部において流体工学的に接続されており、
   投与ピストン８を通って延びる媒体チャンネル９は、容積測定に基づいて規定されるシリンダ部分１０として、前記入口端部で広がっており、前記シリンダ部分には前記容器に突き出るプランジャ・ピストン１１が前記投与ピストンの前記シリンダ部分１０に重力によって媒体導入された媒体を排出するために圧力ピストンとして係合することを特徴とするディスペンサ。
2. 自動的出口弁１２が前記出水室の放出端部に配置されており、放出開口１３を有する放出ヘッド１４に流体工学的に接続されていることを特徴とする請求項１に記載のディスペンサ。
3. 前記放出ヘッド１４は、自動的に閉鎖する、ばね負荷弁本体１５を受け入れることを特徴とする請求項２に記載のディスペンサ。
4. 前記投与ピストン８は、末端部において前記プランジャ・ピストン１１に向けられており、拡がった入口ソケット１６を有することを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載のディスペンサ。
5. 前記容積測定に基づいて規定されるシリンダ部分１０はポットの形をした投与ピストン８の一部を形成する請求項１〜４のいずれか１項に記載のディスペンサ。
6. 前記プランジャー部分１１は蓋のような容器カバー１７から固定した位置で突出しており、前記容器が転倒するとき、媒体４が重力によって前記容器３から前記出水室に入ることを可能にする個々の貫通開口１８を有する、請求項１〜５のいずれか１項に記載のディスペンサ。
7. 前記容器カバー１７は貫通口１８を有する出水室６の底部を形成する請求項６に記載のディスペンサ。
8. 前記容器カバー１７はスリーブのような継続部１９を前記出水室６の端部境界として有しており、その上に前記投与ピストンが密封状態で案内されている請求項６又は７に記載のディスペンサ。
9. 前記スリーブのような継続部１９は前記プランジャ・ピストン１１に対して同軸的に配置されていることを特徴とする請求項８に記載のディスペンサ。

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