JP2014521868A - 冷凍圧縮機用の吐出消音チャンバ、および吐出消音チャンバを閉鎖する方法 - Google Patents
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Abstract
圧縮機は、ねじ付き軸方向止まり孔(14a、24a)が設けられる底部端壁(14、24)を有する少なくとも1つの吐出消音チャンバ(10、20)と、周囲側方壁(13、23)と、周囲側方壁(13、23)の全半径方向幅にわたって延在する環状シート(12a、22a)を画定する開口端部(11、21)とを有するクランクケース(2)を備える。シーリングガスケット(30)は、環状シート(12a、22a)に着座されるべき周縁環状部(31)と、中央孔(32)とを備える。カバー(40)は、シーリングガスケット(30)に着座され、固定ボルト(50)は、カバー(40)に着座されたヘッド(51)と、カバー(40)の中央孔(41)を通して配置され、シーリングガスケット(30)の中央孔(32)に侵入するロッド(52)と、軸方向止まり孔(14a、24a)に取り付けられるねじ付き端部(53)とを有する。
Description
本発明は、冷凍往復圧縮機のクランクケースが略密閉ケースの内部に配置された単一体で形成されるタイプの吐出消音チャンバのための構造に関する。本発明は、さらに、前記吐出消音チャンバ構造を閉鎖する方法に関する。
添付の図面の図1および図2に示されるように、往復密閉圧縮機は、モータ−圧縮機ユニットから成り、これは、通常、サスペンションばねを通して密閉封止されたケース1の内部に取り付けられる。モータ−圧縮機ユニットは、圧縮シリンダ3と、図示されていないクランクシャフトを収容するためのシャフトハブ4とを画定するクランクケース2を備える。
一般に、本明細書において考慮するタイプの圧縮機の吐出口は、前記クランクケース2に通常は単一体で画定される1つまたは複数の吐出消音チャンバ10、20を備える吐出消音システムを有し、それによって圧縮シリンダ3で圧縮されたガスが通過させられ、その後、密閉ケース1によって担持される圧縮機の吐出チューブ5によって圧縮機ケース1から外に向かって導かれる。
示された構造においては、圧縮機によって圧縮されているガスを受け入れるように圧縮機のヘッドに接続される入口端部(図示せず)と第2の消音チャンバ20の内部に開いている出口端部7aとを有する中間チューブ7を半径方向隙間を使って収容するのに十分な直径を有する、クランクケース2の内部のダクト6によって相互接続される、第1および第2の消音チャンバ10、20が設けられる。中間チューブ7とダクト6との間の半径方向隙間により、第2の消音チャンバ20に供給される圧縮ガスの一部が第1の消音チャンバ10に戻ることができるようになっており、その結果、前記チャンバ間の圧力を等しくするのに役立つ。
吐出チューブ5は、第2の吐出消音チャンバ20の内部に開いている入口端部と、圧縮機の吐出口を圧縮機が接続される冷凍システムの高圧側に接続するように、密閉シェル1を通して取り付けられ、吐出入口チューブ(図示せず)に取り付けられる出口端部とを有する。
吐出消音システムは、冷凍システムに、または通常、圧縮機が結合される回路の高圧側に、圧縮機によって圧送されるガスの脈動を減衰させるように、ならびに外部環境に圧縮機によって放射される騒音を低減するように設計される。ガスの脈動は、圧縮機の吐出口が結合されるダクトおよび構成要素に励振を発生させる。励振の変化時に、前記励振は騒音を発生させ、これは常に望ましくない。いくつかの構造が前記消音チャンバシステムに使用されるが、一般に、原理は、適切に規定された一連のチューブ、容積、および局所的な絞りを通過するようにガス流を生じさせることから成り、その特定の寸法、配列、および特性は、減衰させることが意図される雑音帯域について、用途、圧縮機タイプおよびサイズ、質量流量、作動流体、動作温度および条件、等に依存する。
知られている構造においては、吐出消音チャンバ10、20は、クランクケース2に設けられ、それぞれは、それぞれの開口端部11、21の内部に円周方向凹部12、22を有する。この円周方向凹部12、22は、2つの吐出消音チャンバ10、20の各開口端部11、21を閉鎖するために、円周方向凹部12、22の環状シート12a、22aに環形状のシーリングガスケット30と、シーリングガスケット30に着座されるカバー40とを着座させるための環状シート12a、22aを画定するように寸法決めされる。各円周方向凹部12、22は、周縁側方壁12b、22bによって取り囲まれる環状シート12a、22aを有する。
各吐出消音チャンバ10、20は、周囲側方壁13、23を有する略円筒管形状と、雌ねじ付きの軸方向止まり孔(14a、24a)を有する閉鎖底部端壁14、24とを有する。
この知られている構造においては、各吐出消音チャンバ10、20の閉鎖は、シーリングガスケット30をそれぞれの円周方向凹部11、21の環状シート12a、22aに着座させ、次にそれぞれのカバー40をシーリングガスケット30に着座させることによって生じる。各カバー40は、それぞれの固定ボルト50によってクランクケース2に取り付けられ、この固定ボルト50は、カバー40に着座されるヘッド51と、カバー40の中央孔41を通して、およびシーリングガスケット30の開口中央領域を通して配置されるロッド52と、第1の消音チャンバ10(図5)の軸方向止まり孔14aの内部に、および第2の消音チャンバ20(図2、図4、および図5を参照されたい)の軸方向止まり孔24aに取り付けられるねじ付き端部53とを備える。
中央が開いた環形状を有するシーリングガスケット30は各円周方向凹部12、22の周縁側方壁12b、22bによって半径方向割出しを保証されることを考慮して、この知られているタイプの構造は、各吐出消音チャンバ10、20の開口端部11、21においてシーリングガスケット30とカバー40との両方の容易かつ正確な位置決めを可能にするように円周方向凹部12、22を使用する。
また、各吐出消音チャンバ10、20の開口端部11、21に対して、カバー40の半径方向割出しは、各円周方向凹部12、22の周縁側方壁12b、22bによって画定されるが、その割出しされた取付けは、固定ボルト50を使って達成され得る。したがって、円周方向凹部12、22を設けることは、中央が開いた環形状を有するシーリングガスケット30の半径方向割出しを行う必要性から生じる。
周縁側方壁の上側部分は円周方向凹部12、22の深さによって、より正確にはその周縁側方壁12b、22bの高さによって画定されるので、各円周方向凹部12、22を設ける必要に応じて、この知られている構造タイプの吐出消音チャンバ10、20は、吐出消音容積を画定するのに必要とされる全高さよりも高い周縁側方壁12b、22bの全高さを有する。
このように吐出消音チャンバ10、20の高さがより高くなると、前記吐出消音チャンバ10、20の開口端部11、21と圧縮機のケース1の隣接部分との間の最小距離を保証するために圧縮機ケースの寸法を増加させることが必要である。
さらに、吐出消音チャンバ10、20に円周方向凹部12、22を設けると、目下、各円周方向凹部12、22の周縁側方壁12b、22bによって画定されるこのシリンダブロック領域が弱くなる。通常クランクケース2の材料によって画定される、各吐出消音チャンバ10、20の周囲側方壁13、23の前記脆弱領域は、破損に対して弱く、その結果、機械加工中に、または取扱いおよび使用中にクランクケース2が損傷される(ばらばらにされる)。
前記先行の構造の他のネガティブ面は、圧縮機の取付け方法に関連しており、これは、一連のステップを必要とする。すなわち、各シーリングガスケット30をそれぞれの円周方向凹部12、22に着座させるステップと、各カバー40をそれぞれの既に取り付けられたシーリングガスケット30に着座させるステップと、各吐出消音チャンバ10、20の底部端壁14、24の軸方向止まり孔14a、24aの内部にそのねじ付き端部53を取り付け、正しい位置にカバー40を保持し、シーリングガスケット30を円周方向凹部12、22に押し付けることによって、カバー40の中央孔41を通して固定ボルト50を取り付けるステップと、である。
本発明の一般的な目的は、冷凍圧縮機のクランクケースに組み込まれるタイプの吐出消音チャンバを提供することであり、これは、騒音消音チャンバとして作動させることができるように要求される容積を形成する高さに対応する全高さを有し、それにより、ケースと圧縮機クランクケースの隣接部分との間の要求される最小距離を守ることによって、圧縮機ケースの寸法を減少させることができる。
本発明の他の目的は、上で引用されたタイプのチャンバを提供することであり、これは、それの製造、取扱い、および作動中のシリンダブロックの脆性を低減することができる。
本発明のさらなる目的は、上で引用されたタイプのチャンバを提供することであり、これは、それぞれの吐出消音チャンバの開口端部にカバーおよびそのシーリングガスケットを取り付けるための容易な割出しを行うことができる。
本発明のさらなる目的は、上で規定されたような吐出チャンバを閉鎖するための新しい方法を提供することであり、この方法は、各吐出消音チャンバの開口端部にシーリングガスケット用の割出し手段を形成するための操作をなくすことができる。
これらのおよび他の目的は、管形状を有する少なくとも1つのガス吐出チャンバを担持し、ねじ付き軸方向止まり孔を有する閉鎖底部端壁、周囲側方壁、および環状シートを有する開口端部を有するクランクケースと、前記環状シートに着座された環状シーリングガスケットと、中央孔が設けられ、シーリングガスケットに着座されたカバーと、カバーに着座されたヘッド、およびヘッドから突出し、末端が前記軸方向止まり孔の内部に取り付けられるねじ付き端部で終端するロッドを有する固定ボルトとを収容するケースを備えるタイプの冷凍圧縮機用の吐出チャンバ、によって達成される。
本発明によれば、前記環状シートは、その開口端部の領域において吐出消音チャンバの周囲側方壁の全半径方向幅にわたって延在し、シーリングガスケットは、環状シートに着座された周縁環状部、および固定ボルトのロッドによって侵入される中央孔を備える。
本発明によって提案される構造により、以前の構造の凹部から成る周縁側方壁を除去することによって、同時に、吐出消音チャンバの高さの低減を達成することができ、その結果、圧縮機ケースの寸法が減少し、吐出消音チャンバの開口端部の領域でのクランクケースの脆性が低減される。
凹部から成る、すなわち凹部自体から成る周縁側方壁の除去に応じて、吐出消音チャンバの周囲側方壁は、その厚さを減少させることができ、それにより必要な内部容積を維持することができ、その結果、吐出消音チャンバの高さの、およびクランクケースの形成に必要とされる材料の高さのそれに対応する減少が得られる。
さらに、本発明によって提案される構造により、消音チャンバを閉鎖する方法は、固定ボルトのねじ付き端部を吐出消音チャンバの底部に設けられる軸方向止まり孔に取り付けると、固定ボルトのロッドによって行われるカバーおよびシーリングガスケットの半径方向割出しによって実行されるようになっている。
本発明が下記に説明され、例示として与えられる添付の図面への参照が行われる。
本発明は、本明細書の導入部で既に説明され、図1および図2に示されるタイプの一般的な密閉冷凍圧縮機について説明され、この冷凍圧縮機は、管形状を有する少なくとも1つの吐出消音チャンバ10、20を担持し、ねじ付き軸方向止まり孔14a、24aを有する閉鎖底部端壁14、24と、周囲側方壁13、23と、環状シート12a、22aを有する開口端部11、21とを有するクランクケース2、を収容するケース1を備える。
添付の図面の図に使用された同じ参照数字は、従来技術を表す構造において、および本発明の構造物において同等の部品を表す。
示された実施形態によれば、クランクケース2は、全体として鋳物によって得られる単一体で2つの吐出消音チャンバ10、20を組み込み、底部端壁14、24は、クランクケース2自体によって画定される。
本発明によれば、環状シート12a、22aは、その開口端部11、21の領域において各吐出消音チャンバ10、20の周囲側方壁13、23の全半径方向幅にわたって延在する。環状シート12a、22aのこの新しい構造は、従来技術の構造の円周方向凹部12、22の周縁側方壁12b、22bを完全に除去するようにしている。
現時点での技術水準において存在する前記周縁側方壁12b、22bの除去により、各吐出消音チャンバ10、20の周囲側方壁13、23の全高さから前記周縁側方壁12b、22bの高さを抑制することができる。したがって、前記吐出消音チャンバ10、20に隣接する領域においてケース1のそれに対応する輪郭の低減が達成され得る。
環状シート12a、22aの新しい構造のもう1つの利点は、その半径方向幅が環状シート12a、22aの領域において周囲側方壁13、23の半径方向厚さによって規定され、それにより、周囲側方壁13、23の半径方向厚さが吐出消音チャンバ10、20の要求される構造と環状シート12a、22aの画定に要求される最小半径方向幅とを同時に規定するように寸法決めされるようになっているということから生じる。
以前に説明したように、吐出消音チャンバ10、20の構造は、シーリングガスケット30をさらに備え、このシーリングガスケット30は、従来技術でよく知られている任意の適切な材料で構成され、吐出消音チャンバ10、20を閉鎖すると環状シート12a、22aに着座される周縁環状部31を有し、かつ中央孔32を有する。
好ましい示された実施形態においては、シーリングガスケット30の中央孔32は、周縁環状部31から半径方向に間隔を置いて配置され、かつ複数の半径方向ブリッジ34によって周縁環状部31に組み込まれる中央環状部33に画定される。
さらに、示された構造によれば、シーリングガスケット30は、その周縁環状部31と、中央環状部33と、互いに同一平面上の、単一体で得られるその半径方向ブリッジ34とを有する。
吐出消音チャンバ10、20は、シーリングガスケット30に、より詳細にはそれの周縁環状部31に着座される、好ましくは中心の中央孔41が設けられるカバー40をさらに備える。
各吐出消音チャンバ10、20の閉鎖は、固定ボルト50を設けることをさらに含み、この固定ボルト50は、カバー40に着座されたヘッド51、およびヘッド51から突出し、カバー40の中央孔41を通して取り付けられ、各吐出消音チャンバ10、20の底部端壁14、24の軸方向止まり孔14a、24aの内部に取り付けられるねじ付き端部53で終端するロッド52を有する。
上に記述した本発明の構造、対象物により、各吐出消音チャンバ10、20を閉鎖する方法は、吐出消音チャンバ10、20を形成した後に下記で規定されるステップによって実行されるようになっており、その環状シート12a、22aは、その開口端部11、21の領域において吐出消音チャンバ10、20の周囲側方壁13、23の全半径方向幅にわたって延在し、それによって、各吐出消音チャンバ10、20の開口端部11、21には円周方向凹部12、22が設けられる従来技術の構造に必要な周縁側方壁12b、22bを設けることが排除される。
本閉鎖方法は、連続的なステップを含む。すなわち、その中央孔41を通して固定ボルト50のロッド52を中心としてカバー40を取り付けるステップであり、カバー40の外側に位置決めされる固定ボルト50のヘッド51を維持するステップと、上記で規定したようにシーリングガスケット30を設置するステップであり、その中央孔32を通して、既にカバー40を担持している固定ボルト50のロッド52を中心として、シーリングガスケット30を取り付けるステップと、固定ボルト50、カバー40、およびシーリングガスケット30から成るアセンブリを吐出消音チャンバ10、20に取り付けるステップであり、シーリングガスケット30の周縁環状部31を環状シート12a、22aに対して着座させ、カバー40をシーリングガスケット30に押し付けるために、固定ボルト50の端部53を軸方向止まり孔14a、24aに取り付け、吐出消音チャンバ10、20の開口端部11、21を閉鎖するステップと、である。
さらに、円周方向凹部12、22の除去により、円周方向凹部12、22の内部に前記構成要素を取り付けることはもはや必要でなく、前記構成要素は環状シート12a、22aに着座され、固定ボルト50のロッド52によって半径方向に割出しされるだけであるので、軸方向止まり孔14a、24aの領域と吐出消音チャンバ10、20の開口端部11、21の中心との間の寸法公差がより高く、同心度偏差がより高いシーリングガスケット30およびカバー40を製造することができる。
さらに、円周方向凹部12、22の除去により、前記吐出消音チャンバ10、20に隣接するケース1の領域により大きな曲率半径を使用することによって圧縮機のケース1の設計を最適化することができ、その結果、モータ−圧縮機ユニットに関してその音響特性もその推奨最小距離も損なうことなく、ケースの厚さを維持するかまたは前記厚さを減少させることによって大幅な騒音低減が得られる。
Claims (6)
- 管形状の少なくとも1つの吐出消音チャンバ(10、20)を担持し、ねじ付き軸方向止まり孔(14a、24a)を有する閉鎖底部端壁(14、24)、周囲側方壁(13、23)、および環状シート(12a、22a)を有する開口端部(11、21)を有するクランクケース(2)と、前記環状シート(12a、22a)に着座された環状シーリングガスケット(30)と、中央孔(41)が設けられ、シーリングガスケット(30)に着座されたカバー(40)と、カバー(40)に着座されたヘッド(51)、およびヘッド(51)から突出し、末端が前記軸方向止まり孔(14a、24a)の内部に取り付けられるねじ付き端部(53)で終端するロッド(52)を有する固定ボルト(50)とを収容するケース(1)を備えるタイプの冷凍圧縮機用の吐出消音チャンバであって、前記環状シート(12a、22a)が、その開口端部(11、21)の領域において吐出消音チャンバ(10、20)の周囲側方壁(13、23)の全半径方向幅にわたって延在し、シーリングガスケット(30)が、環状シート(12a、22a)に着座された周縁環状部(31)、および固定ボルト(50)のロッド(52)によって侵入される中央孔(32)を備えることを特徴とする、チャンバ。
- シーリングガスケット(30)の中央孔(32)が、周縁環状部(31)から半径方向に間隔を置いて配置され、かつ複数の半径方向ブリッジ(34)によって周縁環状部(31)に組み込まれる中央環状部(33)に画定されることを特徴とする、請求項1に記載のチャンバ。
- シーリングガスケット(30)が、その周縁環状部(31)と、中央環状部(33)と、互いに同一平面上の、単一体で得られるその半径方向ブリッジ(34)とを有することを特徴とする、請求項2に記載のチャンバ。
- 管形状の少なくとも1つの吐出消音チャンバ(10、20)を担持し、ねじ付き軸方向止まり孔(14a、24a)を有する閉鎖底部端壁(14、24)、周囲側方壁(13、23)、および環状シート(12a、22a)を有する開口端部(11、21)を有するクランクケース(2)と、前記環状シート(12a、22a)に着座された環状シーリングガスケット(30)と、中央孔(41)が設けられ、シーリングガスケット(30)に着座されたカバー(40)と、カバー(40)に着座されたヘッド(51)、およびヘッド(51)から突出し、末端が前記軸方向止まり孔(14a、24a)の内部に取り付けられるねじ付き端部(53)で終端するロッド(52)を有する固定ボルト(50)とを収容するケース(1)を備えるタイプの冷凍圧縮機用の吐出消音チャンバを閉鎖する方法であって、
その環状シート(12a、22a)がその開口端部(11、21)の領域において吐出消音チャンバ(10、20)の周囲側方壁(13、23)の全半径方向幅にわたって延在した吐出消音チャンバ(10、20)を形成するステップと、
その中央孔(41)を通して、固定ボルト(50)のロッド(52)を中心としてカバー(40)を取り付けるステップと、
周縁環状部(31)および中央孔(32)を有するシーリングガスケット(30)を設置するステップであり、その中央孔(32)を通して、既にカバー(40)を担持している固定ボルト(50)のロッド(52)を中心として、シーリングガスケット(30)を取り付けるステップと、
固定ボルト(50)、カバー(40)、およびシーリングガスケット(30)から成るアセンブリを吐出消音チャンバ(10、20)に取り付けるステップであり、シーリングガスケット(30)の周縁環状部(31)を環状シート(12a、22a)に対して着座させ、カバー(40)をシーリングガスケット(30)に押し付けるために、固定ボルト(50)の端部(53)を軸方向止まり孔(14a、24a)に取り付け、吐出消音チャンバ(10、20)の開口端部(11、21)を閉鎖するステップと
を含むことを特徴とする、方法。 - シーリングガスケット(30)の中央孔(32)が、周縁環状部(31)から半径方向に間隔を置いて配置され、かつ複数の半径方向ブリッジ(34)によって周縁環状部(31)に組み込まれる中央環状部(33)に画定されることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
- シーリングガスケット(30)が、その周縁環状部(31)と、中央環状部(33)と、互いに同一平面上の、単一体で得られるその半径方向ブリッジ(34)とを有することを特徴とする、請求項5に記載の方法。
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