JP2014521763A5

JP2014521763A5 -

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Publication number: JP2014521763A5
Application number: JP2014522024A
Authority: JP
Filing date: 2012-07-11
Publication date: 2014-11-20

Description

（方法Ｄ）
欧州特許第５４３６６５号では、シロキサンを水蒸気と接触させ、不純物を水蒸気で蒸留して取り出し、分離することにより、長鎖シロキサンを精製する方法が特許権請求されている。不純物は、環状及び短鎖シロキサンを含んでいる。

本発明は、環状シロキサン及び末端ヒドロキシル基を有する短鎖シロキサンを含む混合物から環状シロキサンを除去する方法であって、環状シロキサンが少なくとも６５０ｈＰａの絶対圧で水蒸気流を使用して分離される方法に関する。

驚くべきことに、末端ヒドロキシル基を有する短鎖シロキサンは水蒸気により分離されないため、環状シロキサンにより汚染されたシロキサンを水蒸気と接触させた際、末端ヒドロキシル基を有する短鎖低シクレンシロキサンが得られることが分かった。

沸点に関して、末端ヒドロキシル基を有する短鎖シロキサンと類似の特性を有する環状シロキサンは、短鎖の直鎖状シロキサンの鎖長分布が実質的に変化しないか、又は短鎖シロキサンの個々の成分が除去されることなしに、水蒸気と接触させることにより混合物から除去される。

シロキサン混合物は水蒸気と、当業者に知られているどのような様式ででも、例えば水蒸気蒸留によって、接触させることができる。この方法は連続的に、又はバッチ様式で、好ましくは連続的に行うことができる。

末端ヒドロキシル基を有する短鎖シロキサンが水蒸気と一緒に通過してしまうのを防止するために、本方法は、少なくとも６５０ｈＰａの圧力で行う。好ましくは、本方法の圧力は、絶対圧で８００ｈＰａ〜５０００ｈＰａである。特に好ましくは、本方法の圧力は、絶対圧で９００ｈＰａ〜２０００ｈＰａである。

本方法は、使用する水蒸気の温度以上の温度で行う。好ましくは、本方法の温度は、１００〜２００℃である。特に好ましくは、本方法の温度は、１００〜１５０℃である。

水蒸気及び環状シロキサンの分離した混合物は、当業者に知られている方法により、例えば冷却装置で凝縮により、凝結させる。それによって、プロセス温度より低い温度における水溶性が比較的乏しい環状シロキサンは、好ましくは物理的分離操作（相分離）により、凝縮した水蒸気から分離し、所望により、独国特許出願公開第２６３０７４４Ａ号に記載されている方法と類似の方法で再使用することができる。

例
２ｌフラスコを約２／３水で満たし、沸騰するまで加熱する。出発混合物として表１に挙げた組成の混合物２３０ｇで満たして１００℃に加熱し、かつ、維持した５００ｍｌフラスコに、得られた水蒸気を導入点が液体表面の下になるように通す。

５００ｍｌフラスコの温度を、できるだけ少ない量の水がその中で凝縮するように制御する（温度は常に＞１００℃）。混合物を通過した水蒸気は、傾斜して上昇する冷却器中で凝縮させ、凝縮液を別のフラスコ中に集める。水蒸気は、冷却器の流出液が相分離を最早示さなくなるまで、混合物に通す。

表５：蒸留液の組成

Claims

一般式（Ｉ）の環状シロキサンと、

［式中、
Ｒ^１が、１〜１２個の炭素原子を有するアルキル基を表し、
Ｒ^２が、前記Ｒ^１の意味、５〜３０個の炭素原子を有するアリール基又は２〜１２個の炭素原子を有するアルケニル基を表し、
ｍが、３〜２０の整数値を表す］
末端ヒドロキシル基を有する短鎖シロキサンと
を含む混合物から環状シロキサンを除去する方法であって、
前記環状シロキサンが少なくとも６５０ｈＰａの絶対圧で、水蒸気流を使用して分離され、前記方法を使用した後の前記混合物における前記環状シロキサンの画分が、一般式（Ｉ）の、ｍ＝４〜６の環状シロキサンの合計に基づいて、重量で０〜２００００ｐｐｍの範囲内であり、
前記末端ヒドロキシル基を有する短鎖シロキサンが、一般式（ＩＩ）を有し、

式中、
Ｒ ^３が、１〜１２個の炭素原子を有するアルキル基を表し、
Ｒ ^４が、前記Ｒ ^３の意味、５〜３０個の炭素原子を有するアリール基又は２〜１２個の炭素原子を有するアルケニル基を表し、
ｎが、２〜１００の整数値を表す、方法。
前記方法の圧力が絶対圧で８００ｈＰａ〜５０００ｈＰａである、請求項１に記載の方法。
前記方法の温度が１００〜２００℃である、請求項１または２に記載の方法。