JP2014519459A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2014519459A5
JP2014519459A5 JP2013546091A JP2013546091A JP2014519459A5 JP 2014519459 A5 JP2014519459 A5 JP 2014519459A5 JP 2013546091 A JP2013546091 A JP 2013546091A JP 2013546091 A JP2013546091 A JP 2013546091A JP 2014519459 A5 JP2014519459 A5 JP 2014519459A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight percent
weight
glass
mgo
cao
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013546091A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5828908B2 (ja
JP2014519459A (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority claimed from PCT/US2010/061810 external-priority patent/WO2012087313A1/en
Publication of JP2014519459A publication Critical patent/JP2014519459A/ja
Publication of JP2014519459A5 publication Critical patent/JP2014519459A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5828908B2 publication Critical patent/JP5828908B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

高強度ガラスの組成物および繊維
本開示は、一般的に、高強度ガラス繊維の連続的な製造に使用されるのに適したガラス組成物を対象とし、かつ特には、上記の組成物およびその複合材から形成される繊維を対象とする。
現在のところ、少なくとも繊維を形成することが可能なほどに高い強度および高い弾性を有するように設計された複数のガラス類が存在している。例えば、RガラスおよびSガラスはそのようなガラス類の例であり、両方とも、ホウ素を含有するEガラスより高い強度を有している。Rガラスは、繊維に形成でき、かつ、航空宇宙用複合材用途に有用な、高強度、高弾性ガラスであるとみなされている。Rガラスは、通常は、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムおよび酸化カルシウムから構成される。
Sガラスは、通常は、酸化ケイ素、酸化アルミニウムおよび酸化マグネシウムから構成される(ASTMインターナショナル(D578−05))。Sガラス繊維は、Rガラス繊維に比べて、部分的には、シリカ含量が多く、かつ酸化カルシウム含量が少ないことのゆえに、いくらか高い機械的強度を有する。Sガラス類の化学組成によって、防弾服等の高強度用途において有用な高強度ガラス繊維もまた提供される。ドイツ規格協会(DIN)は、Sガラスを、アルミノケイ酸ガラス(例えば、大部分が三酸化アルミニウムおよび二酸化ケイ素)であり、かつCaOの添加なしにMgOを約10重量%(DIN 1259−1)有するものとして分類している。
RガラスならびにSガラス類の1つの欠点は、繊維形成の際に、それらが、Eガラスに比べて、高い溶融温度および加工温度を必要とし、そのため、RガラスおよびSガラスは、一般的に、組成物の構成要素を、白金ライニング溶融炉等の、特殊な溶融炉内で溶融させて製造することを必要とし、それによって、RガラスならびにSガラス繊維を形成する製造コストが、Eガラス繊維に比べて上昇することである。さらに、加工温度が高いために、交換に費用のかかる繊維用ブッシングの寿命が短くなる。
理想的には、耐火物ライニング溶融炉および低い繊維用ブッシング温度を利用する連続的な繊維化工程を、高強度ガラス組成物と組み合わせることが望ましいであろう。
高強度用途での使用に適しており、かつ、低コストの直接溶融炉を使用して、経済的にガラス繊維に形成できる、連続ガラス繊維形成用のガラス組成物が提供される。本ガラス組成物は、耐火物ライニング炉に適した、低い溶融温度および繊維化温度を呈する。本ガラス組成物は、SガラスおよびRガラス等の、より高価で、より工程制限的なガラス繊維の強度特性とともに、上記の加工上の利点を兼ね備える。
したがって、1つの実施形態では、約56〜約61重量パーセントのSiO、約16〜約23重量パーセントのAl(ただし、SiO/Al重量パーセント比が約2〜約4)、約8.5〜約11.5重量パーセントのMgO、約6〜約10重量パーセントのCaO(ただし、MgO/CaOの重量パーセント比が約0.7〜約1.5)、約0〜約2重量パーセントのNaO、約1重量パーセント未満のLiO、および、約重量パーセント未満の残部合計の遷移金属酸化物を含む組成物が提供される。上記の組成物から形成するガラス繊維もまた提供される。
1つの態様では、ガラス組成物は、約57.5〜約60.5重量パーセントのSiO、約17.3〜約21.5重量パーセントのAl(ただし、SiO/Al重量パーセント比が約2.7〜約3.5)、約9.0〜約11.3重量パーセントのMgO、約7.5〜約9.7重量パーセントのCaO(ただし、MgO/CaOの重量パーセント比が約1.0〜約1.2)、約0〜約2重量パーセントのNaO、約0.5重量パーセント未満のLiO、および、約重量パーセント未満の残部合計の遷移金属酸化物を含む。上記の組成物から形成するガラス繊維もまた提供される。
別の態様では、ガラス組成物または繊維中に最も多く存在する4つの酸化物の重量パーセントは、以下のように表される。57≦SiO≦60、17≦Al≦22、7≦MgO≦12、7≦CaO≦11.5、1≦NaO≦2。ただし、ガラス組成物または繊維は、以下の酸化物比を有する。存在する重量パーセントで、2.7≦SiO/Al≦3.5、かつ、重量パーセントで、0.8≦MgO/CaO≦1.2。
別の実施形態では、ガラス溶融炉中において、連続的で製造可能な高弾性ガラス繊維を得る方法が提供される。上記の方法は、約56〜約61重量パーセントのSiO、約16〜約23重量パーセントのAl(ただし、SiO/Al重量パーセント比が約2〜約4)、約8〜約12重量パーセントのMgO、約6〜約10重量パーセントのCaO(ただし、MgO/CaOの重量パーセント比が約0.7〜約1.5)、約0〜約2重量パーセントのNaO、約1重量パーセント未満のLiO、および、約重量パーセント未満の残部合計の遷移金属酸化物を含む組成物を、ガラス溶融炉の溶融ゾーンに供給するステップ、ならびに、上記組成物を、得られたガラスの液相線温度を超える形成温度に加熱して、繊維化可能な溶融ガラスを形成するステップ、ならびに、製造可能な高弾性ガラスの繊維化工程を持続させながら、前記溶融ガラスを連続的に繊維化するステップを含む。
別の実施形態では、ガラス繊維強化品が提供される。上記の強化品には、上述した組成物のガラス繊維、および有機、無機または有機−無機マトリックス材料が含まれる。
本明細書に開示され、かつ記載されるガラスは、ガラス強化繊維の製造に幅広く使用されている、通常の市販の、耐火物ライニングガラス炉で溶融させるのに適している。ガラス繊維の機械的性能、特に繊維のヤング弾性率を改善させることによって、複合材の一部の機械的特性および有効性が強化される。
本明細書で使用する場合、「液相線」という用語には、一般的に、水ガラスとその一次結晶相との間に平衡が存在する最も高い温度を含む、その一般的かつ慣習的な意味が与えられているが、実際には、液相線より高い全ての温度においては、ガラス溶融物にはその一次相の結晶が存在せず、液相線より低い温度においては、溶融物中で結晶が形成し得る。
本明細書で使用する場合、「デルタT(ΔT)」という用語には、一般的に、繊維化温度と液相線との差、したがってガラス組成物の繊維化特性を含む、その一般的かつ慣習的な意味が与えられている。デルタTが大きければ大きいほど、ガラス繊維を形成する際の工程柔軟性の度合いが大きくなり、溶融および繊維化の際にガラス溶融物の失透(溶融物中での結晶の形成)が起こりづらくなろう。通常は、デルタTが大きければ大きいほど、部分的には、ブッシングの寿命が延びること、および、繊維形成のプロセスウィンドウが広く与えられることによって、ガラス繊維の製造コストが低くなる。
本明細書で使用する場合、「本質的にリチウムを含まない」という語句は、リチウム酸化物および、またはその前駆物質が組成物に意図的に添加されていない組成物を指すが、好ましくは1重量パーセント未満、より好ましくは0.75パーセント未満、さらにより好ましくは0.5パーセント未満の、微量のリチウムは許容され得る。1つの態様では、微量のリチウムは0.25重量パーセント未満である。
本明細書で使用する場合、「本質的にカリウムを含まない」という語句は、カリウム酸化物が組成物に意図的に添加されていない組成物を指すが、好ましくは1重量パーセント未満、より好ましくは0.75パーセント未満、さらにより好ましくは0.5パーセント未満の、微量のカリウムは許容され得る。1つの態様では、微量のカリウムは0.25重量パーセント未満である。他の酸化物または物質に関する「本質的に含まない」という語句には、同様の意味が与えられるべきである。
1つの態様では、繊維を形成するための組成物中の二酸化ケイ素が56重量パーセント未満である場合、組成物の他の成分を考慮に入れると、ガラスの粘度がきわめて低くなり、繊維化の際の失透の危険性が上昇する。61%より多いと、ガラスの粘度がより高くなり、溶融および繊維化がより困難になる。好ましくは、シリカ含量は約56〜約61重量パーセントである。
1つの態様では、繊維を形成するための組成物中の酸化アルミニウムのパーセント濃度を17重量パーセントより少なくなるまで減少させることによって、組成物の他の成分を考慮に入れると、弾性が減少し、その一方で、酸化アルミニウムのパーセント濃度を、例えば22重量パーセントより多くまで、きわめて大きく上昇させることによって、失透および溶融粘度の上昇が引き起こされ得る。したがって、好ましくは、本組成物のアルミナ含量は約16〜約23重量パーセントである。
有利なことには、繊維を形成するための組成物中のシリカとアルミナ酸化物の重量パーセント比(SiO/Al)は約2〜約4であり、好ましくは約2.7〜3.5であり、これによって、組成物の他の成分を考慮に入れると、高弾性繊維の実現が可能となる。
本組成物中にはマグネシアまたは酸化マグネシウム(MgO)が存在し、これによって、ガラスの弾性を向上させることとともに、粘度減少効果がもたらされる。繊維を形成するための組成物中のMgOの好ましい重量パーセントは、組成物の他の成分を考慮に入れると、約8〜約12であり、より好ましくは約9〜約11.3重量パーセントである。
本組成物中には酸化カルシウム(CaO)もまた存在し、とりわけ、粘度を調整するため、および、加工の際のガラス組成物の失透を制御するために使用される。繊維を形成するための組成物中のCaOの好ましい重量パーセントは、酸化マグネシウムの量等の、組成物の他の成分を考慮に入れると、約7〜約10重量パーセントであり、好ましくは約7.8〜約9.7である。CaO/MgO重量比はガラスの弾性および液相線温度に影響を及ぼし、それゆえに、MgO/CaO比は、所定のアルミナ含量に対して、好ましくは約0.7〜約1.5の範囲であり、より好ましくは約1〜約1.2の範囲である。
それゆえに、高弾性繊維を提供するためのガラス組成物は、少なくとも部分的には、重量パーセントでのSiO/AlとMgO/CaOの関係に基づいている。1つの態様では、上記のパラメータの組み合わせによって、例えば、良好な繊維化性を有したままで、約90GPa以上といった高いヤング弾性率の値、および約85GPaより大きい含浸ストランド引張弾性率を得ることができる。ある態様では、上記のパラメータの組み合わせによって、約92GPa以上といったヤング弾性率の値、および約90GPaの含浸ストランド引張弾性率を得ることができる。
例えばBaOおよびSrOといった他のアルカリ土類金属酸化物が、微量不純物としてガラス組成物中に存在してもよい。すなわち、それらは意図的に添加されるのではなく、したがって、上記の酸化物の総含量は、比ヤング弾性率を低下させる効果を有すると見込まれるガラス密度の上昇が起こらないように、2重量パーセントより少なく、好ましくは1重量パーセントより少なく維持される。好ましくは、組成物は本質的にBaOおよびSrOを含まない。
酸化リチウム(LiO)は一般的に、高い比ヤング弾性率のガラス繊維を得るために不可欠であると信じられており、3重量パーセントより多い量では、作業温度の著しい低下をもたらすが、1重量パーセントより少ない量では、作業温度の低下が繊維化には不十分であると報告されている。しかし、高弾性ガラスをもたらす本組成物および繊維は、ケイ素、アルミニウム、マグネシウム、カルシウムおよびナトリウムの酸化物を適切に選択することによって、本質的に酸化リチウムを添加せずに得られることが、出願人によって見出された。したがって、本組成物およびガラス繊維は、好ましくは、本質的にリチウムを含まない。
本ガラス組成物中の酸化ホウ素(B)は、重量パーセントで1%未満、好ましくは0.5%未満存在する。ホウ素は本組成物に意図的には添加されない。最終のガラス繊維中に存在するホウ素は全て、原材料の不純物に由来するものであろう。したがって、1つの態様では、本組成物およびガラス繊維は、好ましくは、本質的にホウ素を含まない。
酸化チタンは粘度減少剤として作用し、比ヤング弾性率の増加に寄与する。酸化チタンは、不純物として存在してもよく(その場合、組成物中の含量は0〜約1%)、または意図的に添加してもよい。TiOは、それが存在する場合、通常は、標準的な耐火炉向けに好ましい原材料である慣用の原材料中の不純物として現れる。TiOの意図的な添加には、より高価な、慣用でない原材料を使用することが必要となる。好ましくは、TiO含量は1重量パーセント未満である。
1つの態様では、失透を制限するため、およびガラスの粘度を低下させるために、本明細書に開示されるガラス組成物にNaOが添加される。好ましくは、NaOの重量パーセントは0〜約2%であり、好ましくは約0.7〜約1.2である。1つの態様では、本ガラス組成物は、相当量の単一のアルカリ金属酸化物のみからなる(例えば、例えばNaOとKOの両方が存在する等、混合されたアルカリ金属酸化物が本質的に含まれない)。好ましくは、組成物に含まれる「混合されたアルカリ金属酸化物」の混合物は0.2重量パーセント未満であり、これは特にはNaOとKOの混合物である。
フッ素(F)は、ガラスの溶融および繊維化に寄与するために、組成物中に存在してもよい。しかし、フッ素の含量は約0〜約1重量パーセントに限定される。好ましくは、本組成物は本質的にフッ素を含まない。
遷移金属酸化物(例えばFe、酸化ジルコニウムおよび酸化クロムの形態)は、一般的には、本組成物中に不純物として存在するか、または加工助剤として少量添加される。1つの態様では、本組成物に添加される遷移金属酸化物の重量パーセントの合計は、好ましくは2より少なく、好ましくは約1未満である。上記の遷移金属酸化物は、少量存在してもよいが、本組成物に意図的には添加されない、原材料中の不純物である。
1つの態様では、ガラスは、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウムおよび酸化ナトリウム以外の任意の追加成分を本質的に含まず、TiO、Fe、BおよびMnOの合計量は2重量パーセント未満であり、存在する任意の他の材料の量は、製造可能性ならびに高い強度および弾性等といった本組成物の新規な特性に実質的に影響しないような量である。
製造
開示され、かつ記載される方法は、抵抗加熱または他の手段で加熱される、ブッシングの基底部に位置する口から流れ出る溶融ガラス流を、機械的に細くすることによって得られる、ガラス繊維に関する。上記のガラス繊維は、特に、有機ならびに/または無機マトリックスを有する複合材中に使用される網および繊維製品の製造向けである。
本明細書に開示され、かつ記載されるガラスは、一般に直接溶融法と呼ばれるガラス強化繊維の製造に幅広く使用されている、通常の市販の、耐火物ライニングガラス溶融炉で溶融させるのに適している。従来技術の配合物は、通常は、直接溶融法に適合する特性を有していないので、上記のことは、白金ライニング溶融容器内で溶融させていた従来技術の配合物とは対照的である。
本明細書に開示され、かつ記載されるガラスバッチは、場合により、アルミナ、酸化クロム、シリカ、アルミナ−シリカ、ジルコン、ジルコニア−アルミナ−シリカ、または同様の酸化物ベースの耐火材料等の適切な耐火材料から作られるガラス溶融炉を使用して、溶融させる。多くの場合、上記のガラス溶融炉には、発泡機および/または電気ブースト電極もまた含まれる。発泡機および/または電気ブースト電極は、大量のガラスの温度を上昇させ、かつ、バッチカバー下の溶融ガラスの循環を増加させる。
かくして、本明細書に開示される溶融ガラス組成物は、前床からブッシングアセンブリへ搬送される。ブッシングには複数のノズルを有するチップ板が含まれ、各ノズルは溶融ガラス流を吐出し、これが機械的に吸引されて連続的なフィラメントが形成される。
したがって、本開示によるガラス繊維は、1つまたは複数のブッシングの基底部に位置する多数の口から流れ出る多数の溶融ガラス流が供給され、これが1つまたは複数の群の連続的なフィラメントの形態に細くさせられ、次いでそれらの素線が1本または複数の繊維として組み合わせられ、移動する支持体の上に回収されるようにして、上述した組成のガラスから得ることができる。繊維が、巻き包装の形態で、または平行移動する支持体の形態で回収される場合、繊維を吸引するためにも用いられる器具によって繊維が細断される場合、あるいは繊維を吸引するために用いられる器具によって繊維が噴霧される場合、マットを形成するために、上記の支持体は回転する支持体でもよい。
本開示について一般的に記載したが、以下に例示するいくつかの具体的な実施例を参照することによって、さらなる理解を得ることが可能であり、その実施例は、例示の目的のみのために提供されるものであって、別段の明示がない限り、包括的または限定的であることを意図していない。
表1〜2に列挙した例示的なガラスは、白金るつぼまたは耐火溶融炉の中で溶融させて調製した。製造したガラスおよび繊維の機械的ならびに物理的特性を測定した。物理的特性の測定の単位は、液相線温度(℃)およびデルタT(℃)である。代表的なガラスサンプルの密度(g/cm)およびヤング弾性率(GPa)を測定し、一部の例では初期状態の繊維の引張強さ(MPa)もまた測定した。
繊維化温度は、回転円筒式粘度計を使用して、繊維化粘度1000ポアズにおいて測定し、これをTと表記した。ガラス粘度が100ポアズとなる温度(T)もまた同様に測定した。通常は、溶融炉中のガラス温度はTとTの間である。ガラスを満たした白金容器を温度勾配炉内に約24時間置いて、液相線温度を測定した。結晶が存在した最も高い温度を液相線温度と見なし、これをTliquidusと表記した。焼きなました大量のガラスサンプルに対して音波法を使用して、ヤング弾性率を測定した。初期状態の単繊維の引張強さを測定した。
以下の実施例によって、限定することなく、例示的な繊維を例示する。
表1〜2に示される、重量パーセントまたは重量パーセントの比によって表される組成を有する溶融ガラスを細くすることによって、直径約10ミクロンのガラスフィラメントからなるガラス繊維を得た。実施例11および12は、MgOの量がCaOの量未満である(MgO/CaO<1)組成を有し、これによって、本組成物の中で最も低いデルタTの値および最も高い液相線温度がもたらされた。
Figure 2014519459
Figure 2014519459
本実施例では、溶融および繊維化特性と機械的特性の間に優れたバランスが呈されることが、表1〜2から示される。この繊維化特性は、少なくとも部分的には、Rガラス(比較例1)およびSガラスの液相線温度より低い液相線温度(約1240℃〜1270℃)を考慮すると、繊維を加工するうえで特に有利である。全実施例の繊維化ウィンドウ(ΔT)は正であり、かつ相当なものであって、60℃以上(実施例9)、70℃以上(実施例5〜8、10)、または80℃(実施例3)、または100℃超(実施例1〜2)である。
ガラス強化繊維の特性(以下に述べる)は、主にそれらの構成要素であるガラスの組成によって決定される。本ガラス組成物によって、繊維化温度がはっきり低下させられる一方で、Rガラスに実質的に匹敵する機械的特性、特にヤング弾性率を有する繊維がもたらされる。本明細書に開示され、かつ記載される繊維は、優れた弾性および強度特性を有し、これらの特性は複合材に付与される。表1および2の本ガラス繊維の実施例1〜12は、測定により約92〜約95GPaの弾性率を有している。例示的な本ガラス繊維(実施例5)の強度は、測定により約657KPsi(4536MPa)と判明した。例えば、本ガラス繊維は、Rガラス(比較例1)と比較して、Tはより低いが、優れた弾性および強度を有している。
上記の実施例から明らかな通り、本開示のガラス繊維組成物は、繊維化温度が低いこと、および、液相線温度と繊維化温度の差が大きい(デルタTの値が大きい)こと等の、有利な特性を有している。本開示の他の利点および明白な変形例は、上記の説明から、およびさらには本開示の実施を通して、技術者には明らかとなろう。本明細書に開示され、かつ記載される高性能ガラスは、比較的低い温度で溶融し、かつ精製され、広範囲にわたる比較的低い温度において、および低い液相線温度の範囲において、使用可能な粘度を有する。
上記の、例示的な発明の組成物は、統計的な慣行(概数化および平均化等)、ならびに、いくつかの組成物は列挙されていない不純物を含み得るという事実のゆえに、列挙した成分の合計が必ずしも100%ではない。もちろん、組成物中の、任意の不純物を含む、全成分の実際の量は、合計が必ず100%である。さらに、組成物中の少量(例えば約1重量パーセント以下程度の量)の成分が明示される場合、それらの成分は、意図的に添加されるのではなく、原材料中に存在する微量不純物の形態で存在し得ると理解されたい。
さらに、成分をバッチ組成物に添加して、例えば加工を促進してよく、これは後に除去され、それによって上述の成分を本質的に含まないガラス組成物が形成される。したがって、例えば、本開示の工業的実施において、フッ素ならびに硫黄等の微量成分は、シリカ、カルシア、アルミナおよびマグネシア成分を供給する原材料中の微量不純物として存在してもよく、または製造の際に本質的に除去される加工助剤でもよい。
複合材
本開示は、上記した通り、本組成物から形成される前述のガラス繊維を含む複合材をもまた含む。したがって、硬化性マトリックス材料と組み合わせて上記のガラス繊維を含む複合材が提供される。1つの態様では、本複合材は、高い強度と剛直性、および軽量性が望まれるならびに/または必要とされる用途向けに構成される。有機、無機または有機−無機マトリックス材料と組み合わせて上記のガラス繊維を含む本複合材に適した用途には、例えば、民間輸送ならびに軍用輸送(例えば航空宇宙航行体、戦闘機および戦闘用車両、文官用および公的輸送用車両等、風力エネルギー(風力タービン翼等)、建設業向けの補強剤(セメント板)、窓スクリーン等)等が含まれる。他の態様では、有機、無機または有機−無機マトリックス材料と組み合わせる上記のガラス繊維は、軽量で、硬く、かつ高強度の複合品が望まれるような任意の用途のために適用できる。
適切な硬化性マトリックス材料には、熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂が含まれる。例として、適切な有機、無機または有機−無機マトリックス材料には、セメント、陶磁器、天然および合成ゴム、ビニルエステル、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン、アクリル樹脂、ならびにそれらの組み合わせもしくはコポリマーが含まれる。有機マトリックスは、熱可塑性材料または熱硬化性材料でもよい。本発明を含む複合品は、例えば負圧を利用する樹脂注入、または予備含浸させた補強材の積層、樹脂トランスファー成型、圧縮成型、引き抜き成型等の、任意の適切な複合製作技術を使用して製造することができる。
本開示の1つの態様では、ガラスフィラメントを引き抜いて細くした後に、従来技術を使用してサイズ剤を施用する。サイズ剤を施用した後、得られた繊維は粗紡にして回収され、次に、例えば慣用の巻き取り機を使用して、巻き取って包装にする。1つの態様では、サイズ剤組成物は特に高温ガラス繊維に適しており、加工の際に磨耗に対する保護をもたらし、かつ、繊維が強化要素として組み込まれる固体樹脂マトリックスを硬化または凝固して形成する、好ましくは硬化した樹脂マトリックスとガラス繊維の間の結合を強化する液体物質によって被覆された繊維の濡れを促進するのに寄与する。
本開示に従って作製した、繊維を含む粗紡を、独自のサイズ剤組成物で処理し、エポキシ樹脂(Hexion,Inc.製のHexion L135)に含浸させ、製造業者の指示に従ってHexion LH137で硬化させた。本明細書に開示され、かつ記載される組成物から製造したガラス繊維を含浸させることにより、約85GPa、87GPa超、89GPa超、および90GPa以上といった含浸ストランド引張弾性率を有するガラス繊維が提供される。1つの実施例では、例示的な含浸ストランド(実施例5)をASTM D2343に明示されている通りに試験し、その引張強さおよび弾性率を求めた。表3のデータから、本明細書に開示されるガラス繊維組成物を使用した含浸ストランド複合材の強度および弾性が改善されていることが実証される。
Figure 2014519459
上記は、一般的に、かつ特定の実施形態に関して、記載したものである。本開示は、好ましい実施形態であると信じられるものに規定されているが、一般的な開示の範囲内で、当業者に公知の、様々な代案が選択されてよい。本開示の他の利点および明白な変形例は、上記の説明から、およびさらには本開示の実施を通して、技術者には明らかとなろう。本開示は、以下に規定される請求項の記載を除き、他の方法で限定されるものではない。

Claims (29)

  1. 6〜60.5重量パーセントのSiO
    〜2重量パーセントのAl、ただしSiO/Al重量パーセント比が2〜4
    8〜1重量パーセントのMgO、
    6〜1重量パーセントのCaO、ただしMgO/CaOの重量パーセント比が0.7〜1.5、
    0.7〜2重量パーセントで存在するNaO、
    0重量パーセント以上、かつ1重量パーセント未満で存在するLiO、および
    2重量パーセント未満の残部合計の遷移金属酸化物
    を含むガラス組成物(但し、前記ガラス組成物はP を本質的に含まない)
  2. 56〜60.5重量パーセントのSiO
    16〜23重量パーセントのAl 、ただしSiO /Al の重量パーセント比が2〜4、
    8〜12重量パーセントのMgO、
    6〜10重量パーセントのCaO、ただしMgO/CaOの重量パーセント比が0.7〜1.5、
    0.7〜2重量パーセントで存在するNa O、
    0重量パーセント以上、かつ1重量パーセント未満で存在するLi O、および
    2重量パーセント未満の残部合計の遷移金属酸化物
    を含むガラス繊維用ガラス組成物。
  3. SiO重量パーセントが57.5〜60.5である、請求項1又は2に記載のガラス組成物。
  4. Al重量パーセントが17.3〜21.5である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のガラス組成物。
  5. MgOの重量パーセントが9.0〜11.3である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のガラス組成物。
  6. CaOの重量パーセントが7.5〜9.7である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のガラス組成物。
  7. SiO/Al重量パーセント比が2.7〜3.5である、請求項1〜のいずれか一項に記載のガラス組成物。
  8. MgO/CaOの重量パーセント比が1.0〜1.2である、請求項1〜のいずれか一項に記載のガラス組成物。
  9. 本質的にリチウムを含まない、請求項1〜のいずれか一項に記載のガラス組成物。
  10. 本質的にカリウムを含まない、請求項1〜のいずれか一項に記載のガラス組成物。
  11. 7.5〜60.5重量パーセントのSiO
    7.3〜21.5重量パーセントのAl、ただし、SiO/Al重量パーセント比が2.7〜3.5、
    .0〜11.3重量パーセントのMgO、
    .5〜.7重量パーセントのCaO、ただし、MgO/CaOの重量パーセント比が1.0〜1.2、
    0.7〜2重量パーセントのNaO、
    0重量パーセント以上、かつ0.5重量パーセント未満のLiO、および
    2重量パーセント未満の残部合計の遷移金属酸化物
    から本質的になる、請求項1〜10のいずれか一項に記載のガラス組成物。
  12. 240℃〜1270℃の液相線温度、および1550℃未満のTを有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載のガラス組成物。
  13. 6〜60.5重量パーセントのSiO
    〜2重量パーセントのAl、ただし、SiO/Al重量パーセント比が2〜4
    8〜1重量パーセントのMgO、
    6〜1重量パーセントのCaO、ただし、MgO/CaOの重量パーセント比が0.7〜1.5、
    0.7〜2重量パーセントのNaO、
    0重量パーセント以上、かつ重量パーセント未満のLiO、および
    2重量パーセント未満の残部合計の遷移金属酸化物
    から本質的になるガラス繊維。
  14. 本質的にカリウムを含まない、請求項13に記載のガラス繊維。
  15. 本質的にリチウムを含まず、かつカリウムを含まない、請求項13に記載のガラス繊維。
  16. 初期状態の繊維強度が少なくとも4400MPaである、請求項13〜15のいずれか一項に記載のガラス繊維。
  17. ヤング弾性率が少なくとも90GPaである、請求項13〜16のいずれか一項に記載のガラス繊維。
  18. 7.5〜60.5重量パーセントのSiO
    7.3〜21.5重量パーセントのAl、ただし、SiO/Al重量パーセント比が2.7〜3.5、
    .0〜11.3重量パーセントのMgO、
    .5〜9.7重量パーセントのCaO、ただし、MgO/CaOの重量パーセント比が1.0〜1.2、
    0.7〜2重量パーセントのNaO、
    0重量パーセント以上、かつ0.5重量パーセント未満のLiO、および、
    2重量パーセント未満の残部合計の遷移金属酸化物から本質的になる、請求項13〜17のいずれか一項に記載のガラス繊維。
  19. 連続的で製造可能な高弾性ガラス繊維を、ガラス溶融炉中で得る方法であって、
    6〜60.5重量パーセントのSiO
    〜2重量パーセントのAl、ただし、SiO/Al重量パーセント比が2〜4
    8〜1重量パーセントのMgO、
    6〜1重量パーセントのCaO、ただし、MgO/CaOの重量パーセント比が0.7〜1.5、
    0.7〜2重量パーセントのNaO、
    0重量パーセント以上、かつ重量パーセント未満のLiO、および
    2重量パーセント未満の残部合計の遷移金属酸化物
    を含む組成物をガラス溶融炉の溶融ゾーンに供給するステップ、
    組成物を、得られるガラスの液相線温度を超える形成温度に加熱して、繊維化可能な溶融ガラスを形成するステップ、ならびに
    製造可能な高弾性ガラスの繊維化工程を持続させながら、前記溶融ガラスを連続的に繊維化させるステップ
    を含む方法。
  20. 組成物が、
    7.5〜60.5重量パーセントのSiO
    7.3〜21.5重量パーセントのAl、ただし、SiO/Al重量パーセント比が2.7〜3.5、
    .0〜11.3重量パーセントのMgO、
    .5〜9.7重量パーセントのCaO、ただし、MgO/CaOの重量パーセント比が1.0〜1.2、
    0.7〜2重量パーセントのNaO、
    0重量パーセント以上、かつ0.5重量パーセント未満のLiO、および、
    2重量パーセント未満の残部合計の遷移金属酸化物を含む、請求項19に記載の方法。
  21. 組成物が、1375℃未満の繊維化温度、および少なくとも70℃のデルタT(ΔT)を有する、請求項19又は0に記載の方法。
  22. 前記組成物から製造されるガラス繊維の初期状態の繊維強度が少なくとも4400MPaである、請求項19〜21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記組成物から製造されるガラス繊維を含浸させるステップをさらに含み、ガラス繊維が85GPaより大きい含浸ストランド引張弾性率を有する、請求項19〜22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記組成物から製造されるガラス繊維を含浸させるステップをさらに含み、ガラス繊維が90GPaの含浸ストランド引張弾性率を有する、請求項19〜22のいずれか一項に記載の方法。
  25. 6〜60.5重量パーセントのSiO
    6〜重量パーセントのAl、ただし、SiO/Alの質量パーセント比が2〜4
    8〜1重量パーセントのMgO、
    6〜1重量パーセントのCaO、ただし、MgO/CaOの重量パーセント比が0.7〜1.5、
    0.7〜2重量パーセントのNaO、
    0重量パーセント以上、かつ重量パーセント未満のLiO、および
    2重量パーセント未満の残部合計の遷移金属酸化物
    を含むガラス繊維、
    ならびに
    マトリックス材料
    を含む、ガラス繊維強化品。
  26. ガラス繊維が、57.5〜60.5重量パーセントのSiO
    7.3〜21.5重量パーセントのAl、ただし、SiO/Al重量パーセント比が2.7〜3.5、
    .0〜11.3重量パーセントのMgO、
    .5〜9.7重量パーセントのCaO、ただし、MgO/CaOの重量パーセント比が1.0〜1.2、
    0.7〜2重量パーセントのNaO、
    0重量パーセント以上、かつ0.5重量パーセント未満のLiO、および、2重量パーセント未満の残部合計の遷移金属酸化物を含む、請求項25に記載のガラス繊維強化品。
  27. 風力タービン翼である、請求項25又は6に記載のガラス繊維強化品。
  28. ガラス繊維が、85GPaより大きい含浸ストランド引張弾性率を有する、請求項25〜27のいずれか一項に記載のガラス繊維強化品。
  29. ガラス繊維が、90GPaの含浸ストランド引張弾性率を有する、請求項25〜27のいずれか一項に記載のガラス繊維強化品。
JP2013546091A 2010-12-22 2010-12-22 高強度ガラスの組成物および繊維 Active JP5828908B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US2010/061810 WO2012087313A1 (en) 2010-12-22 2010-12-22 High strength glass composition and fibers

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014519459A JP2014519459A (ja) 2014-08-14
JP2014519459A5 true JP2014519459A5 (ja) 2015-06-18
JP5828908B2 JP5828908B2 (ja) 2015-12-09

Family

ID=46314291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013546091A Active JP5828908B2 (ja) 2010-12-22 2010-12-22 高強度ガラスの組成物および繊維

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP2655276B1 (ja)
JP (1) JP5828908B2 (ja)
CN (2) CN103596897A (ja)
BR (1) BR112013016177B1 (ja)
CA (1) CA2824644C (ja)
MX (1) MX360051B (ja)
WO (1) WO2012087313A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101993370B1 (ko) * 2011-12-06 2019-09-30 니토 보세키 가부시기가이샤 장섬유 강화 열가소성 수지 프리폼 및 이것을 이용한 섬유 강화 수지 성형체
US9278883B2 (en) * 2013-07-15 2016-03-08 Ppg Industries Ohio, Inc. Glass compositions, fiberizable glass compositions, and glass fibers made therefrom
WO2016086498A1 (zh) * 2014-12-01 2016-06-09 杨德宁 一种低析晶温度、低析晶速度、特高铝玻璃纤维的应用及其制备方法、复合材料
CN105461231A (zh) * 2015-08-31 2016-04-06 泰山玻璃纤维有限公司 一种耐化学腐蚀高强度高模量玻璃纤维组合物
JP6826863B2 (ja) * 2016-11-02 2021-02-10 旭化成株式会社 ポリアミド樹脂組成物および成形体
JP6972548B2 (ja) * 2016-12-28 2021-11-24 日本電気硝子株式会社 ガラス繊維用組成物及びガラス繊維、ガラス繊維を含有するガラス繊維含有複合材料、並びにガラス繊維の製造方法
CN109422464B (zh) 2017-08-30 2020-05-19 巨石集团有限公司 一种玻璃纤维组合物及其玻璃纤维和复合材料
CN109928641B (zh) * 2017-12-19 2022-11-15 欧文斯科宁知识产权资产有限公司 高性能玻璃纤维组合物
MX2020009224A (es) * 2018-03-07 2021-01-15 Electric Glass Fiber America Llc Composiciones de vidrio, composiciones de vidrio susceptible de formacion de fibras, y fibras de vidrio formadas a partir de las mismas.
CN108609859B (zh) * 2018-06-07 2021-09-24 重庆国际复合材料股份有限公司 一种新型高模量玻璃纤维组合物以及玻璃纤维
CN109052971A (zh) * 2018-09-11 2018-12-21 重庆国际复合材料股份有限公司 一种易于规模化生产的高性能玻璃纤维组合物以及玻璃纤维
DK3887329T3 (da) * 2018-11-26 2024-04-29 Owens Corning Intellectual Capital Llc Højydelsesglasfibersammensætning med forbedret elasticitetskoefficient
CN113060938A (zh) * 2020-01-02 2021-07-02 Ocv智识资本有限责任公司 玻璃组合物、玻璃纤维和形成方法及增强的复合制品
TW202337862A (zh) * 2021-12-02 2023-10-01 日商日本板硝子股份有限公司 玻璃纖維

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57191251A (en) * 1981-05-19 1982-11-25 Nippon Electric Glass Co Ltd Glass composition
JPS5864243A (ja) * 1981-10-13 1983-04-16 Asahi Glass Co Ltd 高弾性耐熱性のガラス組成物
FR2774085B3 (fr) * 1998-01-26 2000-02-25 Saint Gobain Vitrage Procede de fusion et d'affinage de matieres vitrifiables
US7585563B2 (en) * 2001-05-01 2009-09-08 Ocv Intellectual Capital, Llc Fiber size, sized reinforcements, and articles reinforced with such reinforcements
JP4244605B2 (ja) 2001-09-28 2009-03-25 日東紡績株式会社 ガラス繊維用ガラス組成物
FR2856055B1 (fr) * 2003-06-11 2007-06-08 Saint Gobain Vetrotex Fils de verre aptes a renforcer des matieres organiques et/ou inorganiques, composites les renfermant et composition utilisee
US8129018B2 (en) 2004-06-18 2012-03-06 Ocv Intellectual Capital, Llc Sizing for high performance glass fibers and composite materials incorporating same
FR2892716B1 (fr) * 2005-10-28 2008-04-18 Saint Gobain Vetrotex Composition de verre resistant aux alcalis et aux acides pour la fabrication de fils de verre
US9656903B2 (en) 2005-11-04 2017-05-23 Ocv Intellectual Capital, Llc Method of manufacturing high strength glass fibers in a direct melt operation and products formed there from
US8338319B2 (en) * 2008-12-22 2012-12-25 Ocv Intellectual Capital, Llc Composition for high performance glass fibers and fibers formed therewith
US7799713B2 (en) * 2005-11-04 2010-09-21 Ocv Intellectual Capital, Llc Composition for high performance glass, high performance glass fibers and articles therefrom
JP5233998B2 (ja) 2007-08-31 2013-07-10 旭硝子株式会社 ガラス板およびその製造方法ならびにtftパネルの製造方法
FR2930543B1 (fr) 2008-04-23 2010-11-19 Saint Gobain Technical Fabrics Fils de verre et composites a matrice organique et/ou inorganique contenant lesdits fils
CN101503279B (zh) * 2009-03-02 2012-04-11 巨石集团有限公司 一种新型玻璃纤维组合物
CN101580344B (zh) * 2009-06-29 2012-10-17 巨石集团有限公司 一种高强度玻璃纤维组合物
CN101597140B (zh) 2009-07-02 2011-01-05 重庆国际复合材料有限公司 一种高强度高模量玻璃纤维
CN101838110B (zh) * 2010-05-19 2014-02-26 巨石集团有限公司 一种适用于池窑生产的制备高性能玻璃纤维用组合物
KR101293941B1 (ko) * 2010-06-08 2013-08-08 니토 보세키 가부시기가이샤 유리 섬유

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5828908B2 (ja) 高強度ガラスの組成物および繊維
JP2014519459A5 (ja)
US9783454B2 (en) High strength glass composition and fibers
JP5667578B2 (ja) 高性能ガラス繊維用組成物及びそれをもって成形される繊維
KR101114274B1 (ko) 유기 및/또는 무기 재료 강화용 유리 섬유, 당해 유리 섬유를 포함하는 복합체 및 사용되는 조성물
KR101758938B1 (ko) 향상된 모듈러스의 리튬프리 유리
WO2014062715A1 (en) High modulus glass fibers
US11306021B2 (en) High performance fiberglass composition with improved elastic modulus
JP7480142B2 (ja) 改善された比弾性率を有する高性能ガラス繊維組成物
WO2007055968A2 (en) Composition for high performance glass, high performance glass fibers and articles therefrom
JP7448741B2 (ja) 高性能繊維ガラス組成物
DK2588423T3 (en) Glass composition for producing high strength fibers with high modulus
WO2021138394A1 (en) Fiberglass composition for higher modulus