JP2014519041A - 時計用ネジ式要素を配向するためのデバイス - Google Patents

時計用ネジ式要素を配向するためのデバイス Download PDF

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Abstract

カバー(11)及び腕時計の中央部分(3)に対する上記カバー(11)の角度的配向を調整するためのデバイスを備える、配向可能なネジ式クラウン(1)。角度的配向を調整するためのデバイスは、連結部材(5)、カバー(11)と連結部材(5)との間のインデックス手段(551、91)、及び復元手段(4)を備え、この復元手段(4)は、カバー(11)及び連結部材(5)を回転可能に固定するためのものである。インデックス手段は、連結部材(5)に配設される第1の歯構造(551)を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、時計用の、より詳細には、端面にデザイン又はロゴを有しかつ上記デザインを希望通りに配向できるクラウン用の、ネジ式要素の配向を調整するためのデバイスに関する。
現在、竜頭又は制御ステムにおける密閉を改善する目的で、ネジ式クラウンを腕時計に嵌合させて使用している。このタイプのクラウンは、腕時計を巻き上げたり時刻設定したりすることができる緩め位置、及び腕時計の密閉を改善するために腕時計ケースの中央部分の押下又はネジ式チューブ内にネジをネジ式してガスケットを圧迫するネジ式位置を取る事ができるという特別な特徴を有する。従ってネジ式位置は、腕時計を装着している場合は通常位置に対応する位置であり、ガスケットは多少なりとも常に摩耗にさらされる。
これらのネジ式クラウンの製造及び腕時計ケースへの組み付けは公知である。しかしながら、これらのクラウンの組み付け方法は、その端面に銘刻又はデザイン、例えばロゴ、製造元マーク又は同様のマークを有するネジ式クラウンにはあまり適さない。実際、公知の組み付け方法では一般に、クラウンのネジ式後、クラウンをケースに対して特定の配向にすることはできず、これは、クラウンの端面に銘刻が施されている場合、ケースの美観を損ねる。これらのクラウンを高価かつ高品質な製品に適合させる場合には当然、このような状況は許容し難いものである。
チューブ上にネジ式した後にクラウンの具体的な位置又は配向を調節できる解決法の1つは、特許文献1に既に提案されている。特許文献1によると、形状記憶合金製のリングを、中央部分とチューブとの間及びクラウンとチューブとの間に配置する。腕時計を特定の温度に曝すことによるこのリングの変形、特に直径の減少を利用して、中央部分とチューブとの間及びクラウンとチューブとの間のそれぞれに一時的な隙間を形成でき、この隙間によって、ネジ式位置においてクラウンの角度調整を行うことができる。この解決法の欠点は、形状記憶合金は現在小さな寸法の棒の形態では市販されておらず、従って、このようなリングを機械加工してこのような応用に必要な小さな寸法を達成するのは困難でありコストがかかるという点である。更に、このプロセスは腕時計の製造者がクラウンを最初から組み付ける場合のみを意図したものであり、クラウンの配向の調整操作を後から行うことは意図されておらず、温度変化に敏感な腕時計のその他の部品を損傷するリスクを引き起こす。
特許文献2は、竜頭ステムと一体のヘッド及び銘刻が施されたカバーを備える、配向可能なネジ式クラウンについて記載しており、ヘッド及びカバーは、弾性要素を用いて互いに接触して保持される切頂円錐形の表面を用いて、回転可能に固定される。クラウンの長手方向軸に沿って、中央部分に対して軸方向にカバーを引き出すことにより、カバーの角度位置を調整する。この解決法の主たる欠点は、カバーをヘッドに対して回転可能に固定する配置は、切頂円錐形表面の間の摩擦力によってのみ保証され、腕時計の寿命にわたって、及び特に弾性要素が印加する圧迫力が漸進的に減衰する場合に、十分な信頼性を有する確証がないという点である。更に、別の欠点は、角度位置は連続近似によってしか決定できないため、同一の角度位置を正確に得られるとは保証できないという点である。
特許文献3は特定のクラウンについて記載しており、このクラウンの上部外側面は、中央本体及び側部スカートで形成されるヘッドに対して配向可能な基材を備え、この基材は銘刻を備え、制動手段に対して圧力を印加するとクラウンのヘッドから回転して分離することができる。この解決法の欠点は、衝撃に対して十分な剛性を有さないことであり、このような衝撃は基材に圧力を印加し得、これによって不適切な時点において基材をクラウンの本体に対して再び配向してしまう場合がある。更に、基材のタイミングが悪い回転を回避するべき場合、クラウンを把持する際にはクラウンの方向に圧力を一切印加しないことを保証するために多大なる注意が必要とされ、そのために利用に幾分の不便が生じる。更に、基材を所定の角度位置に位置決めするためにインデックス手段を備えることができるものの、基材を正確に把持することができないため、調整操作は極めてデリケートなものとなり、必ずしも十分に正確にはならない。
欧州公開特許第1124167A1号 欧州特許第1701225号 欧州特許第1411401号
本発明の目的は、構成が単純かつ経済的な従来のクラウン等のネジ式要素の配向のためのデバイスを提供することにより、上述の先行技術の欠点を改善することであり、このような要素はロゴ又は商標等のデザインを備え、上記要素の端面に施されるロゴ又は商標の位置を、所定の位置又は配向に容易に調整できる。
本発明の別の目的は、既に提案されているものよりも信頼性が高い配向デバイスを提供することである。
これに基づいて、本発明は、カバー及び腕時計の中央部分に対するこのカバーの角度的配向を調整するためのデバイスを備える、配向可能なネジ式要素に関し、角度的配向を調整するためのこのデバイスは、連結部材、カバーと連結部材との間のインデックス手段、及び復元手段を備えることを特徴とする。カバー及び連結部材は、連結部材に対してカバーが回転可能に固定される第1の位置と、配向可能なネジ式要素の回転軸の周りでカバーが自由に回転できる第2の位置との間で互いに対して軸方向に可動であり、復元手段は、カバー及び連結部材を第1の位置に回転可能に固定するためのものである。
これらの特徴により、カバーが備えるデザインの配向を、長期間にわたって再現可能な、中央部分に対する所定の角度位置に容易に調整でき、同時に、ユーザの側でのいずれの偶発的な取り扱いエラーを防止できる。復元手段の配向及び復元手段によって発生する力の方向によって、配向可能なネジ式要素の調整を実施するために必要な力の量を決定できる。更に、連結部材に対するインデックス手段の配置、及び復元手段によって発生する力の方向によって、配向可能なネジ式要素を腕時計ケースから除去する際にのみ調整を実施してよいのかどうか、即ち、製造者が組み付け中若しくは整備中にのみこれを実施するか、又は腕時計のユーザも自分自身でツールを用いずにこれを実施できるのかを決定できる。
この新規の構成は、提案される調整デバイスがカバーで覆われる又は隠れているため、ネジ式要素がユーザにとって外から視認できないという利点を有する。これにより、腕時計の美的外観は影響を受けずに済む。
本発明の別の利点は、連結要素が存在することにより、いずれのタイプのカバーにも適合させることができ、従ってデバイスを、腕時計の中央部分にネジ止めされるチューブを内包する中央開口を有するいずれのクラウンタイプの要素にも潜在的にモジュール式に適合させることができる点である。
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して非限定的な例として挙げる好ましい実施形態についての以下の詳細な説明において明らかになるであろう。
図1は、本発明の好ましい実施形態による配向を調整するためのデバイスを備える、配向可能なクラウンからなるネジ式要素の、中央部分にネジ止めされた位置にある場合の断面図である。 図2Aは、本発明による連結部材のある好ましい実施形態である。 図2Bは、本発明による連結部材の、図2Aとは異なる好ましい実施形態である。 図3は、図2と同様の断面図であり、ここではクラウンを、カバーが備えるデザインを所定の位置へと角度的に配向する目的で、クラウンのカバーがヘッドから分離されている位置において示し、中央部分から分離されている位置において示す。
図1に示す好ましい実施形態は、ここではクラウンからなる参照番号1のネジ式要素の、回転軸A−Aに沿った正中線断面図であり、本発明の好ましい実施形態による配向を調整するための機構を明示するためのものである。この図ではクラウンをネジ山付きチューブ2上にネジ止めした位置で示し、このチューブ2は第1のネジ山21を用いて腕時計ケースの中央部分3にネジ止めされ、その一方で内側ネジ山22は管状連結部材5のネジ山51と協働する。しかしながら代替実施形態によると、従来のクラウンヘッドと同様、チューブの内側ネジ山22は第2のネジ山からなってよく、従って連結部材5のネジ山51は内側ネジ山からなってよい。またガスケット23は、チューブと中央部分3との間に配設される。
連結部材5は、クラウンを把持するためにユーザが使用するクラウンのカバー11と、中央部分3との間の中間要素である。連結部材5は、一方では、クラウンの複数の使用モードを決定するためのものであり、中央部分3に対するロック位置(ここではネジ山付きチューブ2を用いて達成する)にある場合には、クラウンはシステムの密閉を保証するが操作することはできず、調整位置にある場合には、クラウンが竜頭ステム及び引き出し部品(その軸方向位置によって調整モードが画定される)に従来通り機械的に接続されている場合、軸方向に自由に調整モードを設定でき、自由に回転して所望の調整を実施できる。その一方で連結部材5は、連結部材5とカバー11との相対的な軸方向位置に応じて、調整モード及びロックモードを同様に決定する。角度的配向のロックモード(参照番号P1)を図1に示し、角度的配向の調整モード(参照番号P2)を図2に示す。図示した好ましい実施形態によると、連結部材5はネジ山付きチューブ2の内部に挿入された日の裏機構として構成される。
図1では、クラウンの中央部分は、連結部材5内部の軸方向キャビティ53に内包されるピストン7の下側部分72に配設されるネジ山付き盲孔71を用いて、時計ムーブメントの竜頭ステム(図示せず)と連結される。ピストン7は、カバー11のカバーキャップ112の内面114に対して当接するバネ8に対して摺動し、ピストン7によって特に、クラウンをチューブから緩めて調整を実施する際に、カバー11を中央部分から出すことができる。ピストン7は竜頭ステムに接続される構造であるため、中央部分に対するピストン7の軸方向位置は、典型的には3つの別個の値:例えば香箱の巻き上げに対応する第1の値;時刻調整に対応する別の値;及び日付調整に対応する第3の値に応じてインデックスを設定される。例えばO字型リング等のガスケット6をネジ山付きチューブ2とカバー11の軸方向スカート111との間に介在させ、腕時計の密閉を保証する。図1に示すように、クラウンにネジ止めされた位置において、上記ガスケットはリング61と62の間で軸方向に保持され、チューブ2の一部に対して押し付けられる。代替として、保持リング61、62を、カバー11の軸方向スカート111に配設した、チューブ2に沿って延在する環状凹部で置換してよい。
本発明によると、カバー11を連結部材5に接合することにより、これらは通常互いに対して回転可能にかつ軸方向に固定される。この配置は取り外し可能又は可逆的に構成される。
カバー11はカバーキャップ112及び軸方向スカート111で形成され、これらは共に、ネジ式要素1を形成するクラウン内側の中央開口115(わかりやすくするために、図3のみに示す)を画定し、この中央開口115内では、ネジ山付きチューブ2の端部はまず中央部分3と一体として配設され、それだけでなく連結部材5とも一体として配設される。カバーキャップ112は上側表面113を備え、この上側表面113上には、クラウンの外側から視認可能なロゴ又は商標L等のデザインが施され、例えば図の左側部分には、出願人のロゴ「オメガ(OMEGA)」が明示されている。
クラウンは更に復元手段4を備え、この復元手段4は、連結部材5のインデックス手段551とカバー11との間に圧力F1を印加することにより、カバー11及び連結部材5を回転可能に固定するためのものである。図示した好ましい実施形態によると、復元手段4はカバーキャップ112の実質的に平坦な内側表面114と、連結部材5の同様に実質的に平坦な上側表面54との間に介在し、カバー11と一体の中間要素9の歯構造91に当接するカラー55の下面に配設されかつ例えば溶接、圧着又はその他のいずれの適切な方法で固定された歯構造551を保持する。図示した実施形態によると、力F1は中央部分3の内部に向かって回転軸A−Aの方向に作用し、復元手段4の形状及び復元手段4の材料の塑性特性は、印加される力F1の強度が、従来の引き出し部品の軸方向位置を変化させるために必要な力(一般に10ニュートン未満)よりも有意に大きくなるように選択される。好ましい実施形態によると、復元手段4は力F1の強度が好ましくは14ニュートンとなるように配設され、この値は上述の基準に対応しているものの、連結部材5からカバー11を分離させるため及びクラウンの配向を調整する操作を実施するために過剰な強度の力を印加する必要がないような値である。
軸方向キャビティ53内にピストンを格納する連結部材5は、下端52を更に有し、この下端52において、内側当接表面521は、連結部材5がチューブ2から緩められている場合に、連結部材5に対するピストンの可動範囲を制限する。
図2A、2Bは本発明による連結部材5の2つの好ましい実施形態を示し、これらはそれぞれ、インデックス手段として使用される歯構造551を配設したカラー55、及び図1において説明したネジ山付きチューブ等の中央部分と一体の部品と協働するよう配設したネジ山51を備える。図2Aの実施形態によると、歯構造は回転軸A−Aに対して傾斜を有して配設され、この回転軸はクラウン1の回転軸に対応し、一方で図2Bでは歯構造はカラーの下面に、この回転軸A−Aに垂直な平面上に配設される。回転軸A−Aに垂直な平面に対して傾斜した歯構造の意味は、復元手段4が発生させる力がこの回転軸A−Aの方向のものである場合、歯構造551がより大きな軸方向距離にわたって延在しているために、歯構造551の係合を解除するために連結部材5のより大きな変位が必要となることである。従って、復元手段4にかかることになる力はより大きくなり、起こり得る取り扱いエラーに対する係合の安全性はより高くなる。その結果、歯構造551の係合解除を容易にすることを目的とする場合、例えばユーザが取り扱いエラーを引き起こし得ない場合は、図2Bの変形例が好ましく、以下に説明するように、図1、3において記載した変形例と同様である。
上述の好ましい実施形態によると、インデックス手段は互いに対して押圧されて協働する2つの歯構造からなり、第1の歯構造551は連結部材5に配設され、第2の歯構造91はカバー11と一体の中間要素9に配設されている。しかしながら、第2の歯構造91をカバー11の内壁に直接配設すること及び/又は歯構造551若しくは91を弾性インデックス要素で置換することも考えられる。後者の可能性は、クラウンの角度的配向を調整するためのここで提案するデバイスに使用される部品の数を大幅に削減するが、係合の安全性が低下し、調整のための摩擦力を導入する(例えば傾斜した歯構造の場合、図2Aによる連結部材5及び塑性変形可能な凹状要素の形態の復元手段4は、連結部材のカラー55の最大直径よりわずかに小さい幅を有し、その周縁部に1つ又は複数のノッチを備え;この場合、下向きの圧力によってノッチの係合を解除できるが、連結部材5と凹状弾性要素との間の接触表面には摩擦が存在することになる)。
図2Bに示す好ましい実施形態では、連結部材の下端52に六角形開口56が示されている。この開口はピストンの下端72と協働するためのものであり、この場合、このピストンの下端72は同様に、対応するサイズの六角形の形状を有する。この場合にも連結部材5上にピストン7のためのオリフィス及び当接を設ける必要があるものの、特定の断面の配置により、クラウンをチューブ2全体にわたって除去する際に、図3に示し次の段落で説明するように、従来のアレンキー等の工具を用いてクラウンを容易に操作できる。工具の断面によってピストンの回転をロックでき、その一方で連結部材5の下端52は工具の支持表面を有し、これによって、連結部材5からカバー11を分離させるため及びクラウンの配向の調整を実施するために復元手段4が発生させる力F1に対して、力F2を発生させることができる。どのような工具を好んで使用するかに応じて、このような操作を行うために例えば正方形又は三角形断面等の開口56のその他の断面も使用できる。
図3は、本発明の好ましい実施形態による、ネジ式要素1を構成するクラウンの図1と同様の図、即ち正中線断面図であり、このクラウンは、クラウンの回転軸A−Aに対して垂直な平面内に歯構造551を備える図2Bに示したものと同様の連結部材5を有する。クラウンを除去したため、この図ではチューブ2は確認できず、従ってガスケット6は圧迫されていない。その他の部品に関しては全て図1と同様である。図1と対照的に、ネジ山51によるカバー11の位置の軸方向の制約が存在しないため、又はピストン7を設置する竜頭ステムの、インデックスによって設定された位置の結果、ピストン7のバネ8を延伸状態とすることができる。しかしながら、クラウンの配向の調整のためのロック位置P1又は位置P2のいずれにあるかを決定するのは、ピストン7のバネ8の圧縮位置又は延伸位置ではないことに留意されたい。というのは、この位置は、本発明によるクラウンのインデックス手段551、91と回転可能に関連する復元手段4の位置によってのみ決定されるからである。
図3は、力F1に対向する方向に力F2を印加することによって復元手段を圧迫することによって調整位置P2にあるシステムを示す。連結部材5のカラー55の歯構造551及び中間要素9の歯構造91のそれぞれがもはや互いに係合していないため、カバー11及び連結部材5は、カバー11が連結部材5に対して回転可能に固定された図1の第1の位置P1と、カバー11が上記ネジ式クラウンの回転軸A−Aの周りで自由に回転できる図2の第2の位置P2との間で互いに対して及び反対方向に軸方向に可動である。好ましい実施形態によると、復元手段4及びここでは歯構造551、91である上記インデックス手段は、位置P1から位置P2への移動に、復元手段4に対して力F2を印加することが必要であり、上記力の強度が、静止状態即ちロック位置P1において復元手段4が発生させる力F1より少なくとも3倍大きくなるよう、また、いずれの偶発的な取り扱いエラーも排除されるよう、決定される。本発明のインデックス手段と関連する復元手段4が発生させる力F1が14ニュートン程度である場合、例えば歯構造551、91の深さ及び復元手段4として用いる要素の塑性特性を、クラウン1の配向を調整するために50ニュートン程度の力を印加する必要があるように構成できる。力F2の所望の値を決定するために、クラウンの回転軸A−Aに対して傾斜した軸に沿った歯構造の配向パラメータを同様に利用できる。
図1、3において説明した好ましい実施形態によると、クラウン1をチューブ2に組み付けてしまうと、ユーザは調整を実施することができなくなることに留意されたい。実際、ユーザがクラウンを中央部分3の軸方向外側に変位させるためにカバー11を引っ張る場合に、中央部分3の内側へ向けての連結要素5の歯構造551の配置、及び同一の方向への力F1の印加によって、連結部材5に対するカバー11のいずれの分離が回避されるが、これは、この方向のカバー11の軸方向変位に、歯構造91を連結部材5の歯構造の方向へ押圧する傾向があるためである。その一方で、カバー11を中央部分3の方向へ押圧すると、同様に歯構造551、91を互いから分離することができなくなり:クラウン1が中央部分3に対して近位に、即ち中央部分3に対して可能な限り近い軸方向位置に無い場合、竜頭ステムの位置について軸方向にインデックスを設定するために用いる力の決定に関して上に概説したように、復元手段4を圧迫することはできるものの、歯構造を分離させるために印加される力は、カバー11を中央部分に対して近位に押し戻す力より明らかに高くあるべきである。従ってカバーを初めにその近位に戻し、その後歯構造551、91を分離できる。ここでこの位置において、チューブ2上にネジ止めする以外に、中央部分3の内側への更なる軸方向移動は不可能であり、従って復元手段4はこれ以上圧迫できず、歯構造551、91の係合を解除することはできない。いずれの場合においても、いずれの操作エラーが回避され、クラウンの配向は、クラウンがチューブ2から緩められており、例えばアレンキー等の工具を連結部材5の下端52に適用して、カバー11を分離させるために必要な力F2を発生させる場合にしか変化させることができない。
代替として、連結部材5の歯構造551をその上側表面54に反対方向に配設し、他方の歯構造91をカバー114の内側表面上に直接配設し、復元手段4をカラー55の下に配設することで、今回は力F1を中央部分3の内側でなく外側に向けて軸方向に発生させることができる。従って位置P1から位置P2への移動は、クラウンがチューブ2上のネジ式位置にある場合又は竜頭ステムが中央部分3に対して遠位に、即ち中央部分3に対して可能な限り遠くに除去された位置にある場合に、中央部分3の外へとカバー11を引っ張ることによって実施できる。実際、連結部材5の下端52がピストンの当接表面521に当接しているため、第1の場合においてチューブ2に対する連結部材5の軸方向移動は不可能であり、かつ第2の場合において中央部分3の外への連結部材5の軸方向移動は不可能であるが、その一方でいずれの場合においてもカバー11の軸方向移動は可能であり、これにより、弾性要素を圧迫でき、歯構造の係合を解除できる。クラウンの配向の調整を、ムーブメントと相互作用する(例えば従来通りの時刻、日付の調整、又は香箱の巻き上げに関わる操作のための)部品としてのクラウンの通常の使用とは完全に別個に制御できる限りにおいて、復元手段4の力の方向の選択に応じて左から右又は右から左へ傾斜した歯構造のその他の変形例も、本発明の枠組みから逸脱せずに可能である。
復元手段4に関して、図面を用いて説明した実施形態は、中央開口115内の連結部材5の上側表面54とカバーキャップの内側表面114との間の限られた空間を必要としないという利点を有する。
図3の実施形態によると、クラウンを調整状態P2に配置する場合、ロゴLを備えるカバー11のカバーキャップ112を以下のような手順で所望の位置に容易に角度的に変位させることができる。クラウンを除去する場合、中央部分3の外側又はカバーキャップ112へ向けて連結部材の下端52上へと力F2を印加することにより、カバー11は、連結部材5と一体ではない位置P2に保持される。そして、カバー11を所望の角度位置に回転させることにより、カバー11を配向でき、これは歯の数(これは同時に調整精度の指標でもある)と等しい多数の別個の位置に関するインデックス歯構造によって再現可能である。所望の角度位置に到達すると、後は工具が連結部材の下端52上へと印加している圧力を解放するだけでよく、こうして連結部材の歯構造551は中間要素91の位置に復帰し、これによって連結部材5は再びロック位置P1においてカバー11に回転可能に固定される。
連結部材5と分離したカバーを使用することによって、クラウンの製造者は連結要素5の在庫を有することができ、またこれらの要素を、異なるデザイン若しくは宝石などのその他の要素を備えるカバー11と共に、又は例えば正方形、楕円形若しくはいずれのその他の特定の幾何学的形状等の非円筒形の外形を有するカバー11と共に使用できることに留意されたい。
ここで請求する発明について、クラウンの非限定的な実施例に関して原理的に説明したが、ネジ式要素1はこれと同等に、例えば手動又は自動バルブ、及び押しボタン、修正子、又は配向可能な背部とすることさえできる。
本発明は、時計用の、より詳細には、端面にデザイン又はロゴを有しかつ上記デザインを希望通りに配向できるクラウン用の、ネジ式要素の配向を調整するためのデバイスに関する。
現在、竜頭又は制御ステムにおける密閉を改善する目的で、ネジ式クラウンを腕時計に嵌合させて使用している。このタイプのクラウンは、腕時計を巻き上げたり時刻設定したりすることができる緩め位置、及び腕時計の密閉を改善するために腕時計ケースの中央部分の押下又はネジ式チューブ内にネジをネジ式してガスケットを圧迫するネジ式位置を取る事ができるという特別な特徴を有する。従ってネジ式位置は、腕時計を装着している場合は通常位置に対応する位置であり、ガスケットは多少なりとも常に摩耗にさらされる。
これらのネジ式クラウンの製造及び腕時計ケースへの組み付けは公知である。しかしながら、これらのクラウンの組み付け方法は、その端面に銘刻又はデザイン、例えばロゴ、製造元マーク又は同様のマークを有するネジ式クラウンにはあまり適さない。実際、公知の組み付け方法では一般に、クラウンのネジ式後、クラウンをケースに対して特定の配向にすることはできず、これは、クラウンの端面に銘刻が施されている場合、ケースの美観を損ねる。これらのクラウンを高価かつ高品質な製品に適合させる場合には当然、このような状況は許容し難いものである。
チューブ上にネジ式した後にクラウンの具体的な位置又は配向を調節できる解決法の1つは、特許文献1に既に提案されている。特許文献1によると、形状記憶合金製のリングを、中央部分とチューブとの間及びクラウンとチューブとの間に配置する。腕時計を特定の温度に曝すことによるこのリングの変形、特に直径の減少を利用して、中央部分とチューブとの間及びクラウンとチューブとの間のそれぞれに一時的な隙間を形成でき、この隙間によって、ネジ式位置においてクラウンの角度調整を行うことができる。この解決法の欠点は、形状記憶合金は現在小さな寸法の棒の形態では市販されておらず、従って、このようなリングを機械加工してこのような応用に必要な小さな寸法を達成するのは困難でありコストがかかるという点である。更に、このプロセスは腕時計の製造者がクラウンを最初から組み付ける場合のみを意図したものであり、クラウンの配向の調整操作を後から行うことは意図されておらず、温度変化に敏感な腕時計のその他の部品を損傷するリスクを引き起こす。
特許文献2は、竜頭ステムと一体のヘッド及び銘刻が施されたカバーを備える、配向可能なネジ式クラウンについて記載しており、ヘッド及びカバーは、弾性要素を用いて互いに接触して保持される切頂円錐形の表面を用いて、回転可能に固定される。クラウンの長手方向軸に沿って、中央部分に対して軸方向にカバーを引き出すことにより、カバーの角度位置を調整する。この解決法の主たる欠点は、カバーをヘッドに対して回転可能に固定する配置は、切頂円錐形表面の間の摩擦力によってのみ保証され、腕時計の寿命にわたって、及び特に弾性要素が印加する圧迫力が漸進的に減衰する場合に、十分な信頼性を有する確証がないという点である。更に、別の欠点は、角度位置は連続近似によってしか決定できないため、同一の角度位置を正確に得られるとは保証できないという点である。
特許文献3は特定のクラウンについて記載しており、このクラウンの上部外側面は、中央本体及び側部スカートで形成されるヘッドに対して配向可能な基材を備え、この基材は銘刻を備え、制動手段に対して圧力を印加するとクラウンのヘッドから回転して分離することができる。この解決法の欠点は、衝撃に対して十分な剛性を有してないことであり、このような衝撃は基材に圧力を印加し得、これによって不適切な時点において基材をクラウンの本体に対して再び配向してしまう場合がある。更に、基材のタイミングが悪い回転を回避するべき場合、クラウンを把持する際にはクラウンの方向に圧力を一切印加しないようにするため、多大なる注意が必要とされ、そのために利用に幾分の不便が生じる。更に、基材を所定の角度位置に位置決めするためにインデックス手段を備えることができるものの、基材を正確に把持することができないため、調整操作は極めてデリケートなものとなり、必ずしも十分に正確にはならない。
欧州公開特許第1124167A1号 欧州特許第1701225号 欧州特許第1411401号
本発明の目的は、構成が単純かつ経済的な従来のクラウン等のネジ式要素の配向のためのデバイスを提供することにより、上述の先行技術の欠点を改善することであり、このような要素はロゴ又は商標等にふさわしいデザインを備え、上記要素の端面に施されるロゴ又は商標の位置を、所定の位置又は配向に容易に調整できる。
本発明の別の目的は、既に提案されているものよりも信頼性が高い配向デバイスを提供することである。
これに基づいて、本発明は、カバー及び腕時計の中央部分に対するこのカバーの角度的配向を調整するためのデバイスを備える、配向可能なネジ式クラウンに関し、角度的配向を調整するためのこのデバイスは、連結部材、カバーと連結部材との間のインデックス手段、及び復元手段を備えることを特徴とする。カバー及び連結部材は、連結部材に対してカバーが回転可能に固定される第1の位置と、配向可能なネジ式要素の回転軸の周りでカバーが自由に回転できる第2の位置との間で互いに対して軸方向に可動であり、復元手段は、カバー及び連結部材を第1の位置に回転可能に固定するためのものである。インデックス手段は更に、上記連結部材に配設される第1の歯構造を備える。
これらの特徴により、カバーが備えるデザインの配向を、長期間にわたって再現可能な、中央部分に対する所定の角度位置に容易に調整でき、同時に、ユーザの側でのいずれの偶発的な取り扱いエラーを防止できる。復元手段の配向及び復元手段によって発生する力の方向によって、配向可能なネジ式クラウンの調整を実施するために必要な力の量を決定できる。更に、連結部材に対するインデックス手段の配置、及び復元手段によって発生する力の方向によって、配向可能なネジ式クラウンを腕時計ケースから除去する際にのみ調整を実施してよいのかどうか、即ち、製造者が組み付け中若しくは整備中にのみこれを実施するか、あるいは腕時計のユーザも自分自身でツールを用いずにこれを実施できるのかを決定できる。
この新規の構成は、提案される調整デバイスがカバーで覆われる又は隠れているため、ネジ式要素がユーザにとって外から視認できないという利点を有する。これにより、腕時計の美的外観は影響を受けずに済む。
本発明の別の利点は、連結要素が存在することにより、いずれのタイプのカバーにも適合させることができ、従ってデバイスを、腕時計の中央部分にネジ止めされるチューブを内包する中央開口を有するいずれのクラウンタイプの要素にも潜在的にモジュール式に適合させることができる点である。
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して非限定的な例として挙げる好ましい実施形態についての以下の詳細な説明において明らかになるであろう。
図1は、本発明の好ましい実施形態による配向を調整するためのデバイスを備えるネジ式クラウンの、中央部分にネジ止めされた位置にある場合の断面図である。 図2Aは、本発明による連結部材のある好ましい実施形態である。 図2Bは、本発明による連結部材の、図2Aとは異なる好ましい実施形態である。 図3は、図2と同様の断面図であり、ここではクラウンを、カバーが備えるデザインを所定の位置へと角度的に配向する目的で、クラウンのカバーがヘッドから分離されている位置において示し、中央部分から分離されている位置において示す。
図1に示す好ましい実施形態は、参照番号1のネジ式クラウンの、回転軸A−Aに沿った正中線断面図であり、本発明の好ましい実施形態による配向を調整するための機構を明示するためのものである。この図ではクラウンをネジ山付きチューブ2上にネジ止めした位置で示し、このチューブ2は第1のネジ山21を用いて腕時計ケースの中央部分3にネジ止めされ、その一方で内側ネジ山22は管状連結部材5のネジ山51と協働する。しかしながら代替実施形態によると、従来のクラウンヘッドと同様、チューブの内側ネジ山22は第2のネジ山からなってよく、従って連結部材5のネジ山51は内側ネジ山からなってよい。またガスケット23は、チューブと中央部分3との間に配設される。
連結部材5は、クラウン1を把持するためにユーザが使用するクラウン1のカバー11と、中央部分3との間の中間要素である。連結部材5は、一方では、クラウンの複数の使用モードを決定するためのものであり、中央部分3に対するロック位置(ここではネジ山付きチューブ2を用いて達成する)にある場合には、クラウン1はシステムの密閉を保証するが操作することはできず、調整位置にある場合には、クラウン1が竜頭ステム及び引き出し部品(その軸方向位置によって調整モードが画定される)に従来通り機械的に接続されている場合、軸方向に自由に調整モードを設定でき、自由に回転して所望の調整を実施できる。その一方で連結部材5は、連結部材5とカバー11との相対的な軸方向位置に応じて、調整モード及びロックモードを同様に決定する。角度的配向のロックモード(参照番号P1)を図1に示し、角度的配向の調整モード(参照番号P2)を図2に示す。図示した好ましい実施形態によると、連結部材5はネジ山付きチューブ2の内部に挿入された日の裏機構として構成される。
図1では、クラウンの中央部分は、連結部材5内部の軸方向キャビティ53に内包されるピストン7の下側部分72に配設されるネジ山付き盲孔71を用いて、時計ムーブメントの竜頭ステム(図示せず)と連結される。ピストン7は、カバー11のカバーキャップ112の内面114に対して当接するバネ8に対して摺動し、ピストン7によって特に、クラウン1をチューブから緩めて調整を実施する際に、カバー11を中央部分から出すことができる。ピストン7は竜頭ステムに接続される構造であるため、中央部分に対するピストン7の軸方向位置は、典型的には3つの別個の値:例えば香箱の巻き上げに対応する第1の値;時刻調整に対応する別の値;及び日付調整に対応する第3の値に応じてインデックスを設定される。例えばO字型リング等のガスケット6をネジ山付きチューブ2とカバー11の軸方向スカート111との間に介在させ、腕時計の密閉を保証する。図1に示すように、クラウンにネジ止めされた位置において、上記ガスケットはリング61と62の間で軸方向に保持され、チューブ2の一部に対して押し付けられる。代替として、保持リング61、62を、カバー11の軸方向スカート111に配設した、チューブ2に沿って延在する環状凹部で置換してよい。
本発明によると、カバー11を連結部材5に接合することにより、これらは通常互いに対して回転可能にかつ軸方向に固定される。この配置は取り外し可能又は可逆的に構成される。
カバー11はカバーキャップ112及び軸方向スカート111で形成され、これらは共に、ネジ式要素1を形成するクラウン内側の中央開口115(わかりやすくするために、図3のみに示す)を画定し、この中央開口115内では、ネジ山付きチューブ2の端部はまず中央部分3と一体として配設され、それだけでなく連結部材5とも一体として配設される。カバーキャップ112は上側表面113を備え、この上側表面113上には、クラウン1の外側から視認可能なロゴ又は商標L等のデザインが施され、例えば図の左側部分には、出願人のロゴ「オメガ(OMEGA)」が明示されている。
クラウン1は更に復元手段4を備え、この復元手段4は、連結部材5のインデックス手段551とカバー11との間に圧力F1を印加することにより、カバー11及び連結部材5を回転可能に固定するためのものである。図示した好ましい実施形態によると、復元手段4はカバーキャップ112の実質的に平坦な内側表面114と、連結部材5の同様に実質的に平坦な上側表面54との間に介在し、カバー11と一体の中間要素9の歯構造91に当接するカラー55の下面に配設されかつ例えば溶接、圧着又はその他のいずれの適切な方法で固定された歯構造551を保持する。図示した実施形態によると、力F1は中央部分3の内部に向かって回転軸A−Aの方向に作用し、復元手段4の形状及び復元手段4の材料の塑性特性は、印加される力F1の強度が、従来の引き出し部品の軸方向位置を変化させるために必要な力(一般に10ニュートン未満)よりも有意に大きくなるように選択される。好ましい実施形態によると、復元手段4は力F1の強度が好ましくは14ニュートンとなるように配設され、この値は上述の基準に対応しているものの、連結部材5からカバー11を分離させるため及びクラウンの配向を調整する操作を実施するために過剰な強度の力を印加する必要がないような値である。
軸方向キャビティ53内にピストンを格納する連結部材5は、下端52を更に有し、この下端52において、内側当接表面521は、連結部材5がチューブ2から緩められている場合に、連結部材5に対するピストンの可動範囲を制限する。
図2A、2Bは本発明による連結部材5の2つの好ましい実施形態を示し、これらはそれぞれ、インデックス手段として使用される歯構造551を配設したカラー55、及び図1において説明したネジ山付きチューブ等の中央部分と一体の部品と協働するよう配設したネジ山51を備える。図2Aの実施形態によると、歯構造は回転軸A−Aに対して傾斜を有して配設され、この回転軸はクラウン1の回転軸に対応し、一方で図2Bでは歯構造はカラーの下面に、この回転軸A−Aに垂直な平面上に配設される。回転軸A−Aに垂直な平面に対して傾斜した歯構造の意味は、復元手段4が発生させる力がこの回転軸A−Aの方向のものである場合、歯構造551がより大きな軸方向距離にわたって延在しているために、歯構造551の係合を解除するために連結部材5のより大きな変位が必要となることである。従って、復元手段4にかかることになる力はより大きくなり、起こり得る取り扱いエラーに対する係合の安全性はより高くなる。その結果、歯構造551の係合解除を容易にすることを目的とする場合、例えばユーザが取り扱いエラーを引き起こし得ない場合は、図2Bの変形例が好ましく、以下に説明するように、図1、3において記載した変形例と同様である。
上述の好ましい実施形態によると、インデックス手段は互いに対して押圧されて協働する2つの歯構造からなり、第1の歯構造551は連結部材5に配設され、第2の歯構造91はカバー11と一体の中間要素9に配設されている。しかしながら、第2の歯構造91をカバー11の内壁に直接配設すること及び/又は歯構造551若しくは91を弾性インデックス要素で置換することも考えられる。後者の可能性は、クラウンの角度的配向を調整するためのここで提案するデバイスに使用される部品の数を大幅に削減するが、係合の安全性が低下し、調整のための摩擦力を導入する(例えば傾斜した歯構造の場合、図2Aによる連結部材5及び塑性変形可能な凹状要素の形態の復元手段4は、連結部材のカラー55の最大直径よりわずかに小さい幅を有し、その周縁部に1つ又は複数のノッチを備え;この場合、下向きの圧力によってノッチの係合を解除できるが、連結部材5と凹状弾性要素との間の接触表面には摩擦が存在することになる)。
図2Bに示す好ましい実施形態では、連結部材の下端52に六角形開口56が示されている。この開口はピストンの下端72と協働するためのものであり、この場合、このピストンの下端72は同様に、対応するサイズの六角形の形状を有する。この場合にも連結部材5上にピストン7のためのオリフィス及び当接を設ける必要があるものの、特定の断面の配置により、クラウンをチューブ2全体にわたって除去する際に、図3に示し次の段落で説明するように、従来のアレンキー等の工具を用いてクラウンを容易に操作できる。工具の断面によってピストンの回転をロックでき、その一方で連結部材5の下端52は工具の支持表面を有し、これによって、連結部材5からカバー11を分離させるため及びクラウンの配向の調整を実施するために復元手段4が発生させる力F1に対して、力F2を発生させることができる。どのような工具を好んで使用するかに応じて、このような操作を行うために例えば正方形又は三角形断面等の開口56のその他の断面も使用できる。
図3は、本発明の好ましい実施形態によるクラウン1の図1と同様の図、即ち正中線断面図であり、このクラウン1は、クラウン1の回転軸A−Aに対して垂直な平面内に歯構造551を備える図2Bに示したものと同様の連結部材5を有する。クラウンを除去したため、この図ではチューブ2は確認できず、従ってガスケット6は圧迫されていない。その他の部品に関しては全て図1と同様である。図1と対照的に、ネジ山51によるカバー11の位置の軸方向の制約が存在しないため、又はピストン7を設置する竜頭ステムの、インデックスによって設定された位置の結果、ピストン7のバネ8を延伸状態とすることができる。しかしながら、クラウンの配向の調整のためのロック位置P1又は位置P2のいずれにあるかを決定するのは、ピストン7のバネ8の圧縮位置又は延伸位置ではないことに留意されたい。というのは、この位置は、本発明によるクラウンのインデックス手段551、91と回転可能に関連する復元手段4の位置によってのみ決定されるからである。
図3は、力F1に対向する方向に力F2を印加することによって復元手段を圧迫することによって調整位置P2にあるシステムを示す。連結部材5のカラー55の歯構造551及び中間要素9の歯構造91のそれぞれがもはや互いに係合していないため、カバー11及び連結部材5は、カバー11が連結部材5に対して回転可能に固定された図1の第1の位置P1と、カバー11が上記ネジ式クラウン1の回転軸A−Aの周りで自由に回転できる図2の第2の位置P2との間で互いに対して及び反対方向に軸方向に可動である。好ましい実施形態によると、復元手段4及びここでは歯構造551、91である上記インデックス手段は、位置P1から位置P2への移動に、復元手段4に対して力F2を印加することが必要であり、上記力の強度が、静止状態即ちロック位置P1において復元手段4が発生させる力F1より少なくとも3倍大きくなるよう、また、いずれの偶発的な取り扱いエラーも排除されるよう、決定される。本発明のインデックス手段と関連する復元手段4が発生させる力F1が14ニュートン程度である場合、例えば歯構造551、91の深さ及び復元手段4として用いる要素の塑性特性を、クラウン1の配向を調整するために50ニュートン程度の力を印加する必要があるように構成できる。力F2の所望の値を決定するために、クラウンの回転軸A−Aに対して傾斜した軸に沿った歯構造の配向パラメータを同様に利用できる。
図1、3において説明した好ましい実施形態によると、クラウン1をチューブ2に組み付けてしまうと、ユーザは調整を実施することができなくなることに留意されたい。実際、ユーザがクラウン1を中央部分3の軸方向外側に変位させるためにカバー11を引っ張る場合に、中央部分3の内側へ向けての連結部材5の歯構造551の配置、及び同一の方向への力F1の印加によって、連結部材5に対するカバー11のいずれの分離が回避されるが、これは、この方向のカバー11の軸方向変位に、歯構造91を連結部材5の歯構造の方向へ押圧する傾向があるためである。その一方で、カバー11を中央部分3の方向へ押圧すると、同様に歯構造551、91を互いから分離することができなくなり:クラウン1が中央部分3に対して近位に、即ち中央部分3に対して可能な限り近い軸方向位置に無い場合、竜頭ステムの位置について軸方向にインデックスを設定するために用いる力の決定に関して上に概説したように、復元手段4を圧迫することはできるものの、歯構造を分離させるために印加される力は、カバー11を中央部分に対して近位に押し戻す力より明らかに高くあるべきである。従ってカバーを初めにその近位に戻し、その後歯構造551、91を分離できる。ここでこの位置において、チューブ2上にネジ止めする以外に、中央部分3の内側への更なる軸方向移動は不可能であり、従って復元手段4はこれ以上圧迫できず、歯構造551、91の係合を解除することはできない。いずれの場合においても、いずれの操作エラーが回避され、クラウン1の配向は、クラウン1がチューブ2から緩められており、例えばアレンキー等の工具を連結部材5の下端52に適用して、カバー11を分離させるために必要な力F2を発生させる場合にしか変化させることができない。
代替として、連結部材5の歯構造551をその上側表面54に反対方向に配設し、他方の歯構造91をカバー114の内側表面上に直接配設し、復元手段4をカラー55の下に配設することで、今回は力F1を中央部分3の内側でなく外側に向けて軸方向に発生させることができる。従って位置P1から位置P2への移動は、クラウン1がチューブ2上のネジ式位置にある場合又は竜頭ステムが中央部分3に対して遠位に、即ち中央部分3に対して可能な限り遠くに除去された位置にある場合に、中央部分3の外へとカバー11を引っ張ることによって実施できる。実際、連結部材5の下端52がピストンの当接表面521に当接しているため、第1の場合においてチューブ2に対する連結部材5の軸方向移動は不可能であり、かつ第2の場合において中央部分3の外への連結部材5の軸方向移動は不可能であるが、その一方でいずれの場合においてもカバー11の軸方向移動は可能であり、これにより、弾性要素を圧迫でき、歯構造の係合を解除できる。クラウン1の配向の調整を、ムーブメントと相互作用する(例えば従来通りの時刻、日付の調整、又は香箱の巻き上げに関わる操作のための)部品としてのクラウン1の通常の使用とは完全に別個に制御できるのであれば、復元手段4の力の方向の選択に応じて左から右又は右から左へ傾斜した歯構造のその他の変形例も、本発明の枠組みから逸脱せずに可能である。
復元手段4に関して、図面を用いて説明した実施形態は、中央開口115内の連結部材5の上側表面54とカバーキャップの内側表面114との間の限られた空間を必要としないという利点を有する。
図3の実施形態によると、クラウンを調整状態P2に配置する場合、ロゴLを備えるカバー11のカバーキャップ112を以下のような手順で所望の位置に容易に角度的に変位させることができる。クラウン1を除去する場合、中央部分3の外側又はカバーキャップ112へ向けて連結部材の下端52上へと力F2を印加することにより、カバー11は、連結部材5と一体ではない位置P2に保持される。そして、カバー11を所望の角度位置に回転させることにより、カバー11を配向でき、これは歯の数(これは同時に調整精度の指標でもある)と等しい多数の別個の位置に関するインデックス歯構造によって再現可能である。所望の角度位置に到達すると、後は工具が連結部材の下端52上へと印加している圧力を解放するだけでよく、こうして連結部材の歯構造551は中間要素91の位置に復帰し、これによって連結部材5は再びロック位置P1においてカバー11に回転可能に固定される。
連結部材5と分離したカバーを使用することによって、クラウンの製造者は連結部材5の在庫を有することができ、またこれらの要素を、異なるデザイン若しくは宝石などのその他の要素を備えるカバー11と共に、又は例えば正方形、楕円形若しくはいずれのその他の特定の幾何学的形状等の非円筒形の外形を有するカバー11と共に使用できることに留意されたい。
本発明は、時計用の、より詳細には、端面にデザイン又はロゴを有しかつ上記デザインを希望通りに配向できるクラウン用の、ネジ式要素の配向を調整するためのデバイスに関する。
現在、竜頭又は制御ステムにおける密閉を改善する目的で、ネジ式クラウンを腕時計に嵌合させて使用している。このタイプのクラウンは、腕時計を巻き上げたり時刻設定したりすることができる緩め位置、及び腕時計の密閉を改善するために腕時計ケースの中央部分の押下又はネジ式チューブ内にネジをネジ式してガスケットを圧迫するネジ式位置を取る事ができるという特別な特徴を有する。従ってネジ式位置は、腕時計を装着している場合は通常位置に対応する位置であり、ガスケットは多少なりとも常に摩耗にさらされる。
これらのネジ式クラウンの製造及び腕時計ケースへの組み付けは公知である。しかしながら、これらのクラウンの組み付け方法は、その端面に銘刻又はデザイン、例えばロゴ、製造元マーク又は同様のマークを有するネジ式クラウンにはあまり適さない。実際、公知の組み付け方法では一般に、クラウンのネジ式後、クラウンをケースに対して特定の配向にすることはできず、これは、クラウンの端面に銘刻が施されている場合、ケースの美観を損ねる。これらのクラウンを高価かつ高品質な製品に適合させる場合には当然、このような状況は許容し難いものである。
チューブ上にネジ式した後にクラウンの具体的な位置又は配向を調節できる解決法の1つは、特許文献1に既に提案されている。特許文献1によると、形状記憶合金製のリングを、中央部分とチューブとの間及びクラウンとチューブとの間に配置する。腕時計を特定の温度に曝すことによるこのリングの変形、特に直径の減少を利用して、中央部分とチューブとの間及びクラウンとチューブとの間のそれぞれに一時的な隙間を形成でき、この隙間によって、ネジ式位置においてクラウンの角度調整を行うことができる。この解決法の欠点は、形状記憶合金は現在小さな寸法の棒の形態では市販されておらず、従って、このようなリングを機械加工してこのような応用に必要な小さな寸法を達成するのは困難でありコストがかかるという点である。更に、このプロセスは腕時計の製造者がクラウンを最初から組み付ける場合のみを意図したものであり、クラウンの配向の調整操作を後から行うことは意図されておらず、温度変化に敏感な腕時計のその他の部品を損傷するリスクを引き起こす。
特許文献2は、竜頭ステムと一体のヘッド及び銘刻が施されたカバーを備える、配向可能なネジ式クラウンについて記載しており、ヘッド及びカバーは、弾性要素を用いて互いに接触して保持される切頂円錐形の表面を用いて、回転可能に固定される。クラウンの長手方向軸に沿って、中央部分に対して軸方向にカバーを引き出すことにより、カバーの角度位置を調整する。この解決法の主たる欠点は、カバーをヘッドに対して回転可能に固定する配置は、切頂円錐形表面の間の摩擦力によってのみ保証され、腕時計の寿命にわたって、及び特に弾性要素が印加する圧迫力が漸進的に減衰する場合に、十分な信頼性を有する確証がないという点である。更に、別の欠点は、角度位置は連続近似によってしか決定できないため、同一の角度位置を正確に得られるとは保証できないという点である。
特許文献3は特定のクラウンについて記載しており、このクラウンの上部外側面は、中央本体及び側部スカートで形成されるヘッドに対して配向可能な基材を備え、この基材は銘刻を備え、制動手段に対して圧力を印加するとクラウンのヘッドから回転して分離することができる。この解決法の欠点は、衝撃に対して十分な剛性を有してないことであり、このような衝撃は基材に圧力を印加し得、これによって不適切な時点において基材をクラウンの本体に対して再び配向してしまう場合がある。更に、基材のタイミングが悪い回転を回避するべき場合、クラウンを把持する際にはクラウンの方向に圧力を一切印加しないようにするため、多大なる注意が必要とされ、そのために利用に幾分の不便が生じる。更に、基材を所定の角度位置に位置決めするためにインデックス手段を備えることができるものの、基材を正確に把持することができないため、調整操作は極めてデリケートなものとなり、必ずしも十分に正確にはならない。
欧州公開特許第1124167A1号 欧州特許第1701225号 欧州特許第1411401号
本発明の目的は、構成が単純かつ経済的な従来のクラウン等のネジ式要素の配向のためのデバイスを提供することにより、上述の先行技術の欠点を改善することであり、このような要素はロゴ又は商標等にふさわしいデザインを備え、上記要素の端面に施されるロゴ又は商標の位置を、所定の位置又は配向に容易に調整できる。
本発明の別の目的は、既に提案されているものよりも信頼性が高い配向デバイスを提供することである。
これに基づいて、本発明は、カバー及び腕時計の中央部分に対するこのカバーの角度的配向を調整するためのデバイスを備える、配向可能なネジ式クラウンに関し、角度的配向を調整するためのこのデバイスは、連結部材、カバーと連結部材との間のインデックス手段、及び復元手段を備えることを特徴とする。カバー及び連結部材は、連結部材に対してカバーが回転可能に固定される第1の位置と、配向可能なネジ式要素の回転軸の周りでカバーが自由に回転できる第2の位置との間で互いに対して軸方向に可動であり、復元手段は、カバー及び連結部材を第1の位置に回転可能に固定するためのものである。インデックス手段は更に、上記連結部材に配設される第1の歯構造を備える。
これらの特徴により、カバーが備えるデザインの配向を、長期間にわたって再現可能な、中央部分に対する所定の角度位置に容易に調整でき、同時に、ユーザの側でのいずれの偶発的な取り扱いエラーを防止できる。復元手段の配向及び復元手段によって発生する力の方向によって、配向可能なネジ式クラウンの調整を実施するために必要な力の量を決定できる。更に、連結部材に対するインデックス手段の配置、及び復元手段によって発生する力の方向によって、配向可能なネジ式クラウンを腕時計ケースから除去する際にのみ調整を実施してよいのかどうか、即ち、製造者が組み付け中若しくは整備中にのみこれを実施するか、あるいは腕時計のユーザも自分自身でツールを用いずにこれを実施できるのかを決定できる。
この新規の構成は、提案される調整デバイスがカバーで覆われる又は隠れているため、ネジ式要素がユーザにとって外から視認できないという利点を有する。これにより、腕時計の美的外観は影響を受けずに済む。
本発明の別の利点は、連結要素が存在することにより、いずれのタイプのカバーにも適合させることができ、従ってデバイスを、腕時計の中央部分にネジ止めされるチューブを内包する中央開口を有するいずれのクラウンタイプの要素にも潜在的にモジュール式に適合させることができる点である。
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して非限定的な例として挙げる好ましい実施形態についての以下の詳細な説明において明らかになるであろう。
図1は、本発明の好ましい実施形態による配向を調整するためのデバイスを備えるネジ式クラウンの、中央部分にネジ止めされた位置にある場合の断面図である。 図2Aは、本発明による連結部材のある好ましい実施形態である。 図2Bは、本発明による連結部材の、図2Aとは異なる好ましい実施形態である。 図3は、図2と同様の断面図であり、ここではクラウンを、カバーが備えるデザインを所定の位置へと角度的に配向する目的で、クラウンのカバーがヘッドから分離されている位置において示し、中央部分から分離されている位置において示す。
図1に示す好ましい実施形態は、参照番号1のネジ式クラウンの、回転軸A−Aに沿った正中線断面図であり、本発明の好ましい実施形態による配向を調整するための機構を明示するためのものである。この図ではクラウンをネジ山付きチューブ2上にネジ止めした位置で示し、このチューブ2は第1のネジ山21を用いて腕時計ケースの中央部分3にネジ止めされ、その一方で内側ネジ山22は管状連結部材5のネジ山51と協働する。しかしながら代替実施形態によると、従来のクラウンヘッドと同様、チューブの内側ネジ山22は第2のネジ山からなってよく、従って連結部材5のネジ山51は内側ネジ山からなってよい。またガスケット23は、チューブと中央部分3との間に配設される。
連結部材5は、クラウン1を把持するためにユーザが使用するクラウン1のカバー11と、中央部分3との間の中間要素である。連結部材5は、一方では、クラウンの複数の使用モードを決定するためのものであり、中央部分3に対するロック位置(ここではネジ山付きチューブ2を用いて達成する)にある場合には、クラウン1はシステムの密閉を保証するが操作することはできず、調整位置にある場合には、クラウン1が竜頭ステム及び引き出し部品(その軸方向位置によって調整モードが画定される)に従来通り機械的に接続されている場合、軸方向に自由に調整モードを設定でき、自由に回転して所望の調整を実施できる。その一方で連結部材5は、連結部材5とカバー11との相対的な軸方向位置に応じて、調整モード及びロックモードを同様に決定する。角度的配向のロックモード(参照番号P1)を図1に示し、角度的配向の調整モード(参照番号P2)を図2に示す。図示した好ましい実施形態によると、連結部材5はネジ山付きチューブ2の内部に挿入された日の裏機構として構成される。
図1では、クラウンの中央部分は、連結部材5内部の軸方向キャビティ53に内包されるピストン7の下側部分72に配設されるネジ山付き盲孔71を用いて、時計ムーブメントの竜頭ステム(図示せず)と連結される。ピストン7は、カバー11のカバーキャップ112の内面114に対して当接するバネ8に対して摺動し、ピストン7によって特に、クラウン1をチューブから緩めて調整を実施する際に、カバー11を中央部分から出すことができる。ピストン7は竜頭ステムに接続される構造であるため、中央部分に対するピストン7の軸方向位置は、典型的には3つの別個の値:例えば香箱の巻き上げに対応する第1の値;時刻調整に対応する別の値;及び日付調整に対応する第3の値に応じてインデックスを設定される。例えばO字型リング等のガスケット6をネジ山付きチューブ2とカバー11の軸方向スカート111との間に介在させ、腕時計の密閉を保証する。図1に示すように、クラウンにネジ止めされた位置において、上記ガスケットはリング61と62の間で軸方向に保持され、チューブ2の一部に対して押し付けられる。代替として、保持リング61、62を、カバー11の軸方向スカート111に配設した、チューブ2に沿って延在する環状凹部で置換してよい。
本発明によると、カバー11を連結部材5に接合することにより、これらは通常互いに対して回転可能にかつ軸方向に固定される。この配置は取り外し可能又は可逆的に構成される。
カバー11はカバーキャップ112及び軸方向スカート111で形成され、これらは共に、ネジ式要素1を形成するクラウン内側の中央開口115(わかりやすくするために、図3のみに示す)を画定し、この中央開口115内では、ネジ山付きチューブ2の端部はまず中央部分3と一体として配設され、それだけでなく連結部材5とも一体として配設される。カバーキャップ112は上側表面113を備え、この上側表面113上には、クラウン1の外側から視認可能なロゴ又は商標L等のデザインが施され、例えば図の左側部分には、出願人のロゴ「オメガ(OMEGA)」が明示されている。
クラウン1は更に復元手段4を備え、この復元手段4は、連結部材5のインデックス手段551とカバー11との間に圧力F1を印加することにより、カバー11及び連結部材5を回転可能に固定するためのものである。図示した好ましい実施形態によると、復元手段4はカバーキャップ112の実質的に平坦な内側表面114と、連結部材5の同様に実質的に平坦な上側表面54との間に介在し、カバー11と一体の中間要素9の歯構造91に当接するカラー55の下面に配設されかつ例えば溶接、圧着又はその他のいずれの適切な方法で固定された歯構造551を保持する。図示した実施形態によると、力F1は中央部分3の内部に向かって回転軸A−Aの方向に作用し、復元手段4の形状及び復元手段4の材料の塑性特性は、印加される力F1の強度が、従来の引き出し部品の軸方向位置を変化させるために必要な力(一般に10ニュートン未満)よりも有意に大きくなるように選択される。好ましい実施形態によると、復元手段4は力F1の強度が好ましくは14ニュートンとなるように配設され、この値は上述の基準に対応しているものの、連結部材5からカバー11を分離させるため及びクラウンの配向を調整する操作を実施するために過剰な強度の力を印加する必要がないような値である。
軸方向キャビティ53内にピストンを格納する連結部材5は、下端52を更に有し、この下端52において、内側当接表面521は、連結部材5がチューブ2から緩められている場合に、連結部材5に対するピストンの可動範囲を制限する。
図2A、2Bは本発明による連結部材5の2つの好ましい実施形態を示し、これらはそれぞれ、インデックス手段として使用される歯構造551を配設したカラー55、及び図1において説明したネジ山付きチューブ等の中央部分と一体の部品と協働するよう配設したネジ山51を備える。図2Aの実施形態によると、歯構造は回転軸A−Aに対して傾斜を有して配設され、この回転軸はクラウン1の回転軸に対応し、一方で図2Bでは歯構造はカラーの下面に、この回転軸A−Aに垂直な平面上に配設される。回転軸A−Aに垂直な平面に対して傾斜した歯構造の意味は、復元手段4が発生させる力がこの回転軸A−Aの方向のものである場合、歯構造551がより大きな軸方向距離にわたって延在しているために、歯構造551の係合を解除するために連結部材5のより大きな変位が必要となることである。従って、復元手段4にかかることになる力はより大きくなり、起こり得る取り扱いエラーに対する係合の安全性はより高くなる。その結果、歯構造551の係合解除を容易にすることを目的とする場合、例えばユーザが取り扱いエラーを引き起こし得ない場合は、図2Bの変形例が好ましく、以下に説明するように、図1、3において記載した変形例と同様である。
上述の好ましい実施形態によると、インデックス手段は互いに対して押圧されて協働する2つの歯構造からなり、第1の歯構造551は連結部材5に配設され、第2の歯構造91はカバー11と一体の中間要素9に配設されている。しかしながら、第2の歯構造91をカバー11の内壁に直接配設すること及び/又は歯構造551若しくは91を弾性インデックス要素で置換することも考えられる。後者の可能性は、クラウンの角度的配向を調整するためのここで提案するデバイスに使用される部品の数を大幅に削減するが、係合の安全性が低下し、調整のための摩擦力を導入する(例えば傾斜した歯構造の場合、図2Aによる連結部材5及び塑性変形可能な凹状要素の形態の復元手段4は、連結部材のカラー55の最大直径よりわずかに小さい幅を有し、その周縁部に1つ又は複数のノッチを備え;この場合、下向きの圧力によってノッチの係合を解除できるが、連結部材5と凹状弾性要素との間の接触表面には摩擦が存在することになる)。
図2Bに示す好ましい実施形態では、連結部材の下端52に六角形開口56が示されている。この開口はピストンの下端72と協働するためのものであり、この場合、このピストンの下端72は同様に、対応するサイズの六角形の形状を有する。この場合にも連結部材5上にピストン7のためのオリフィス及び当接を設ける必要があるものの、特定の断面の配置により、クラウンをチューブ2全体にわたって除去する際に、図3に示し次の段落で説明するように、従来のアレンキー等の工具を用いてクラウンを容易に操作できる。工具の断面によってピストンの回転をロックでき、その一方で連結部材5の下端52は工具の支持表面を有し、これによって、連結部材5からカバー11を分離させるため及びクラウンの配向の調整を実施するために復元手段4が発生させる力F1に対して、力F2を発生させることができる。どのような工具を好んで使用するかに応じて、このような操作を行うために例えば正方形又は三角形断面等の開口56のその他の断面も使用できる。
図3は、本発明の好ましい実施形態によるクラウン1の図1と同様の図、即ち正中線断面図であり、このクラウン1は、クラウン1の回転軸A−Aに対して垂直な平面内に歯構造551を備える図2Bに示したものと同様の連結部材5を有する。クラウンを除去したため、この図ではチューブ2は確認できず、従ってガスケット6は圧迫されていない。その他の部品に関しては全て図1と同様である。図1と対照的に、ネジ山51によるカバー11の位置の軸方向の制約が存在しないため、又はピストン7を設置する竜頭ステムの、インデックスによって設定された位置の結果、ピストン7のバネ8を延伸状態とすることができる。しかしながら、クラウンの配向の調整のためのロック位置P1又は位置P2のいずれにあるかを決定するのは、ピストン7のバネ8の圧縮位置又は延伸位置ではないことに留意されたい。というのは、この位置は、本発明によるクラウンのインデックス手段551、91と回転可能に関連する復元手段4の位置によってのみ決定されるからである。
図3は、力F1に対向する方向に力F2を印加することによって復元手段を圧迫することによって調整位置P2にあるシステムを示す。連結部材5のカラー55の歯構造551及び中間要素9の歯構造91のそれぞれがもはや互いに係合していないため、カバー11及び連結部材5は、カバー11が連結部材5に対して回転可能に固定された図1の第1の位置P1と、カバー11が上記ネジ式クラウン1の回転軸A−Aの周りで自由に回転できる図2の第2の位置P2との間で互いに対して及び反対方向に軸方向に可動である。好ましい実施形態によると、復元手段4及びここでは歯構造551、91である上記インデックス手段は、位置P1から位置P2への移動に、復元手段4に対して力F2を印加することが必要であり、上記力の強度が、静止状態即ちロック位置P1において復元手段4が発生させる力F1より少なくとも3倍大きくなるよう、また、いずれの偶発的な取り扱いエラーも排除されるよう、決定される。本発明のインデックス手段と関連する復元手段4が発生させる力F1が14ニュートン程度である場合、例えば歯構造551、91の深さ及び復元手段4として用いる要素の塑性特性を、クラウン1の配向を調整するために50ニュートン程度の力を印加する必要があるように構成できる。力F2の所望の値を決定するために、クラウンの回転軸A−Aに対して傾斜した軸に沿った歯構造の配向パラメータを同様に利用できる。
図1、3において説明した好ましい実施形態によると、クラウン1をチューブ2に組み付けてしまうと、ユーザは調整を実施することができなくなることに留意されたい。実際、ユーザがクラウン1を中央部分3の軸方向外側に変位させるためにカバー11を引っ張る場合に、中央部分3の内側へ向けての連結部材5の歯構造551の配置、及び同一の方向への力F1の印加によって、連結部材5に対するカバー11のいずれの分離が回避されるが、これは、この方向のカバー11の軸方向変位に、歯構造91を連結部材5の歯構造の方向へ押圧する傾向があるためである。その一方で、カバー11を中央部分3の方向へ押圧すると、同様に歯構造551、91を互いから分離することができなくなり:クラウン1が中央部分3に対して近位に、即ち中央部分3に対して可能な限り近い軸方向位置に無い場合、竜頭ステムの位置について軸方向にインデックスを設定するために用いる力の決定に関して上に概説したように、復元手段4を圧迫することはできるものの、歯構造を分離させるために印加される力は、カバー11を中央部分に対して近位に押し戻す力より明らかに高くあるべきである。従ってカバーを初めにその近位に戻し、その後歯構造551、91を分離できる。ここでこの位置において、チューブ2上にネジ止めする以外に、中央部分3の内側への更なる軸方向移動は不可能であり、従って復元手段4はこれ以上圧迫できず、歯構造551、91の係合を解除することはできない。いずれの場合においても、いずれの操作エラーが回避され、クラウン1の配向は、クラウン1がチューブ2から緩められており、例えばアレンキー等の工具を連結部材5の下端52に適用して、カバー11を分離させるために必要な力F2を発生させる場合にしか変化させることができない。
代替として、連結部材5の歯構造551をその上側表面54に反対方向に配設し、他方の歯構造91をカバー114の内側表面上に直接配設し、復元手段4をカラー55の下に配設することで、今回は力F1を中央部分3の内側でなく外側に向けて軸方向に発生させることができる。従って位置P1から位置P2への移動は、クラウン1がチューブ2上のネジ式位置にある場合又は竜頭ステムが中央部分3に対して遠位に、即ち中央部分3に対して可能な限り遠くに除去された位置にある場合に、中央部分3の外へとカバー11を引っ張ることによって実施できる。実際、連結部材5の下端52がピストンの当接表面521に当接しているため、第1の場合においてチューブ2に対する連結部材5の軸方向移動は不可能であり、かつ第2の場合において中央部分3の外への連結部材5の軸方向移動は不可能であるが、その一方でいずれの場合においてもカバー11の軸方向移動は可能であり、これにより、弾性要素を圧迫でき、歯構造の係合を解除できる。クラウン1の配向の調整を、ムーブメントと相互作用する(例えば従来通りの時刻、日付の調整、又は香箱の巻き上げに関わる操作のための)部品としてのクラウン1の通常の使用とは完全に別個に制御できるのであれば、復元手段4の力の方向の選択に応じて左から右又は右から左へ傾斜した歯構造のその他の変形例も、本発明の枠組みから逸脱せずに可能である。
復元手段4に関して、図面を用いて説明した実施形態は、中央開口115内の連結部材5の上側表面54とカバーキャップの内側表面114との間の限られた空間を必要としないという利点を有する。
図3の実施形態によると、クラウンを調整状態P2に配置する場合、ロゴLを備えるカバー11のカバーキャップ112を以下のような手順で所望の位置に容易に角度的に変位させることができる。クラウン1を除去する場合、中央部分3の外側又はカバーキャップ112へ向けて連結部材の下端52上へと力F2を印加することにより、カバー11は、連結部材5と一体ではない位置P2に保持される。そして、カバー11を所望の角度位置に回転させることにより、カバー11を配向でき、これは歯の数(これは同時に調整精度の指標でもある)と等しい多数の別個の位置に関するインデックス歯構造によって再現可能である。所望の角度位置に到達すると、後は工具が連結部材の下端52上へと印加している圧力を解放するだけでよく、こうして連結部材の歯構造551は中間要素91の位置に復帰し、これによって連結部材5は再びロック位置P1においてカバー11に回転可能に固定される。
連結部材5と分離したカバーを使用することによって、クラウンの製造者は連結部材5の在庫を有することができ、またこれらの要素を、異なるデザイン若しくは宝石などのその他の要素を備えるカバー11と共に、又は例えば正方形、楕円形若しくはいずれのその他の特定の幾何学的形状等の非円筒形の外形を有するカバー11と共に使用できることに留意されたい。

Claims (11)

  1. カバー(11)及び腕時計の中央部分(3)に対する前記カバー(11)の角度的配向を調整するためのデバイスを備える、配向可能なネジ式要素(1)であって、
    前記角度的配向を調整するための前記デバイスは、連結部材(5)、前記カバー(11)と前記連結部材(5)との間のインデックス手段(551、91)、及び復元手段(4)を備えることを特徴とする、ネジ式要素(1)において、
    前記カバー(11)及び前記連結部材(5)は、前記連結部材(5)に対して前記カバー(11)が回転可能に固定される第1の位置(P1)と、前記配向可能なネジ式要素(1)の回転軸(A−A)の周りで前記カバー(11)が自由に回転できる第2の位置(P2)との間で互いに対して軸方向に可動であり、
    前記復元手段(4)は、前記カバー(11)及び前記連結部材(5)を前記第1の位置(P1)に回転可能に固定するためのものである、ネジ式クラウン(1)。
  2. 前記インデックス手段(551、91)は、前記連結部材(5)に配設される第1の歯構造(551)を備える、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記第1の歯構造(551)は、前記カバー(11)と一体の中間要素(9)に配設される第2の歯構造(91)と協働し、
    前記復元手段(4)は、前記歯構造(551、91)を互いに対して押圧するよう配設される
    ことを特徴とする、請求項2に記載のデバイス。
  4. 前記復元手段(4)は、前記中央部分(3)の内部へと配向された前記ネジ式クラウン(1)の前記回転軸(A−A)に沿って軸方向の力(F1)を発生させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のデバイス。
  5. 前記歯構造(551、91)は、前記ネジ式クラウン(1)の前記回転軸(A−A)に垂直な平面上に配設される、請求項2又は3に記載のデバイス。
  6. 前記連結部材(5)はカラー(55)を備え、
    前記第1の歯構造(551)は、前記カラー(55)の下面に配設される、請求項3〜5のいずれか1項に記載のデバイス。
  7. 前記カバー(11)は、カバーキャップ(112)及び側部スカート(111)から形成され、
    前記カバーキャップ(112)及び前記側部スカート(111)は、前記連結部材(5)を収容する中央開口(115)を画定し、
    前記復元手段(4)は、前記カバーキャップ(112)の下側表面(114)と前記連結部材(5)の上側表面(54)との間に配設される弾性要素である、請求項3〜6のいずれか1項に記載のデバイス。
  8. 前記連結部材(5)は、ピストン(7)を収容する軸方向キャビティ(53)、及び前記ピストン(7)の可動範囲を制限する当接部(521)を備える下端(52)を備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載のデバイス。
  9. 前記連結部材(5)は、六角形の下側開口(56)を備え、
    前記ピストン(7)は、対応する六角形の下端(72)を備える、請求項8に記載のデバイス。
  10. 前記ネジ式クラウン(1)は、竜頭ステムに接続され、
    前記復元手段(4)は、前記竜頭ステムの操作中に必要な強度より高い強度の前記力(F1)を発生させる、請求項1〜9のいずれか1項に記載のデバイス。
  11. 前記カバー(11)及び前記連結部材(5)は、前記連結部材(5)に対して前記カバー(11)が回転可能に固定される前記第1の位置(P1)と、前記配向可能なネジ式クラウン(1)の前記回転軸(A−A)の周りで前記カバー(11)が自由に回転できる前記第2の位置(P2)との間で互いに対して軸方向に可動であることを特徴とし、
    前記復元手段(4)及び前記インデックス手段(551、91)は、前記位置(P1)から前記位置(P2)への移動に、前記復元手段(4)に対して力(F2)を印加することが必要であり、前記力(F2)の強度は、静止状態において前記復元手段(4)が発生させる前記力(F1)より少なくとも3倍大きくなるように決定される、請求項1〜10のいずれか1項に記載のデバイス。
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