JP2014515903A - 光トランシーバ装置、及び波長分割多重受動光ネットワークシステム - Google Patents

光トランシーバ装置、及び波長分割多重受動光ネットワークシステム Download PDF

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Abstract

本発明の実施形態は、自己注入光トランシーバモジュール及び該光トランシーバモジュールに基づくWDM−PONシステムを提供する。自己注入光トランシーバモジュールは、利得媒体と、光電変換器と、少なくとも1つのアレイ導波路回折格子(AWG)と、部分反射鏡とを有する。少なくとも1つのAWGは、2つの共通ポートと複数の分岐ポートとを有する。2つの共通ポートのうちの一方は信号送信ポートとして機能し、他方は信号受信ポートとして機能し、信号送信ポートの帯域幅は信号受信ポートの帯域幅よりも少ない。利得媒体及び光電変換器は、AWGの分岐ポートのうちの1つに接続される。AWG及び部分反射鏡は、利得媒体により供給される光信号に対して波長自己注入固定を協調的に実行し、光信号を信号送信ポートを通じて出力するよう構成される。AWGは、信号受信ポートにより受信される光信号を分岐ポートに逆多重化するよう更に構成される。本発明の実施形態は、WDM−PONシステムの自己注入光トランシーバモジュールの性能を効率的に向上し得る。

Description

本発明は、通信技術の分野に関し、特に、自己注入光トランシーバモジュール及び該トランシーバに基づく波長分割多重受動光ネットワーク(Wavelength Division Multiplexing Passive Optical Network:WDM−PON)システムに関する。
広帯域光ファイバ通信技術は次第に成熟し、アプリケーションコストは年々減少しているので、ファイバアクセスネットワークは、次世代広帯域アクセスネットワークにとって益々競争力を増している。ファイバアクセスネットワークの中でも、受動光ネットワーク(passive optical network:PON)は特に優位性を有する。一般に、図1はPONシステムの特定の構造を示す。PONシステムは、中央局に置かれる光ネットワークユニット(Optical Line Terminal:OLT)、分岐/結合又は多重/逆多重のための光分配ネットワーク(Optical Distribution Network:ODN)、及びユーザ端に置かれる光回線終端装置(Optical Network Unit:ONU)を有する。PONは、異なる実装に従って異なる種類に分類できる。ここで、WDM技術を用いるWDM−PONシステムは、大帯域容量、疑似ポイントツーポイント通信の情報セキュリティのような利益により、多くの注目を集めている。しかしながら、WDM−PONは、EPON及びGPONのようなTDM(Time Division Multiplexing)技術を用いる光ファイバアクセスネットワークと比べて高コストである。ここで、光源の法外なコストは、WDM−PONシステムの法外なコストを生じる重要な因子である。
WDM−PONは、AWG(Arrayed Waveguide Grating)又はWGR(Waveguide Grating Router)をユーザ端において用いる。ユーザ端ONUに接続されるAWGポート又はWGRポートにおける波長は異なるので、異なるONUは、異なる波長を有する光トランシーバモジュールを用いる必要がある。このような光トランシーバモジュールは、光通信の分野では有色(colored)光モジュールと称される。ONUにおける有色光モジュールの使用は、ONUの一般的使用を機能させず、同時に、オペレータのサービス流通に困難をもたらし、記憶の問題ももたらす。有色ONUの問題を解決するために、業界ではWDM−PON無色光源が提案されている。つまり、ONUトランシーバモジュールは波長と独立であり、放射波長は、接続されるAWG又はWGRポートの波長に自動的に適応され、ONUトランシーバモジュールがAWG又はWGRポートにおいてプラグランドプレイを達成できるようにする。
WDM−PONの無色ONUトランシーバモジュールを達成するために、業界では、自己シーディングファイバレーザを含む複数のソリューションが提案されている。図2を参照すると、自己シーディングレーザを用いるWDM−PONシステムの概略図を示す。WDM−PONシステムでは、ユーザ端ONUの自己注入固定レーザにより放射されるマルチモード光信号がRN(Remote Node)にあるAWGによりフィルタリングされた後、対応する波長の光信号のみが、RN−AWGを通り抜け、幹線ファイバに配置されたPRM(Partial Reflection Mirror)に入射できる。PRMにより、一部の光は反射され、自己注入固定レーザに再注入される。自己注入固定レーザユーザの利得キャビティ(cavity)は、反射光を再び増幅し、増幅した光を送信する。このような往復発振は、複数回行われる。したがって、自己注入固定レーザ及びPRMは、外部キャビティ自己シーディングレーザを一緒に形成し、レーザ共振キャビティがそれらの間に形成され安定した光信号を出力する。ONTのアップリンクデータが光信号に変調された後、ONUのアップリンクデータは、更に幹線ファイバを通過し、中央局(Central Office:CO)にあるAWGにより逆多重化され、次にOLTの対応する受信機(Rx)へ出力される。同様に、OLTにより放射されるダウンリンク光信号は、RN−AWGにより逆多重化され、次に対応するONUの受信機へ出力される。
前述のソリューションは無色光トランシーバを達成するが、AWGは、送信端のキャビティ内フィルタリングと受信端の逆多重化の両方の機能を同時に保証する必要がある。送信端では、AWGの各チャネルは、自己シーディングレーザのキャビティ内フィルタとして用いられる。これは、AWGチャネルのフィルタリング曲線が帯域幅を狭め、チャネルの中心波長で最大透過率を有することを必要とする。受信端では、AWGは逆多重として機能する。これは、AWGチャネルが広い帯域幅を有し、チャネルの透過曲線が平坦であることを必要とする。2つの矛盾する要求により、自己シーディングレーザに基づく光トランシーバ及びWDM−PONシステムは、性能が制限され、実際の用途における要求を満たすことができない。
本発明は、自己注入光トランシーバモジュール及び該光トランシーバモジュールに基づくWDM−PONシステムを提供する。
本発明の実施形態は、既存技術の粗悪な性能の問題を解決するために、自己注入光トランシーバモジュール及び該光トランシーバモジュールに基づくWDM−PONシステムを提供する。
自己注入光トランシーバモジュールは、利得媒体と、光電変換器と、少なくとも1つのアレイ導波路回折格子(AWG)と、部分反射鏡とを有し、少なくとも1つのAWGは2つの共通ポートと複数の分岐ポートとを有する。共通ポートのうちの一方は信号送信ポートとして機能し、共通ポートのうちの他方は信号受信ポートとして機能する。信号送信ポートの帯域幅は信号受信ポートの帯域幅よりも少ない。利得媒体及び光電変換器は、AWGの分岐ポートのうちの1つに接続される。AWG及び部分反射鏡は、利得媒体により供給される光信号に対して波長自己注入固定を協調的に実行し、光信号を信号送信ポートを通じて出力するよう構成される。さらに、AWGは、信号受信ポートにより受信される光信号を対応する分岐ポートに逆多重化するよう更に構成される。
波長分割多重受動光ネットワークシステムは、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールと、ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールと、を有し、前記中央局にある前記自己注入光トランシーバモジュール及び前記ユーザ端にある前記自己注入光トランシーバモジュールのそれぞれは、上述の自己注入光トランシーバモジュールを有する。
波長分割多重受動光ネットワークシステムは、中央局にある光回線終端装置と、ユーザ端にある複数の光ネットワークユニットとを有し、前記光回線終端装置はファイバを通じて光ネットワークユニットに接続される。光回線終端装置は、中央局にある複数の自己注入光トランシーバモジュールを有し、前記中央局にある前記自己注入光トランシーバモジュールは、中央局にある共通のアレイ導波路回折格子(AWG)を共有する。前記中央局にある前記AWGは、2つの共通ポートと複数の分岐ポートとを有する。前記中央局にある各自己注入光トランシーバモジュールは、それぞれ前記中央局にある前記AWGの前記分岐ポートのうちの1つに相応して接続される。前記中央局にある前記AWGの前記共通ポートのうちの一方は前記中央局で信号送信ポートとして機能し、前記中央局にある前記AWGの前記共通ポートのうちの他方は前記中央局で信号受信ポートとして機能する。前記中央局にある前記信号送信ポートの帯域幅は前記中央局にある前記信号受信ポートの帯域幅よりも少ない。
前述の技術的解決策から分かるように、本発明の実施形態で提供される自己注入光トランシーバモジュールのAWGは2つの共通ポート、つまり信号送信ポート及び信号受信ポートを有し、信号送信ポートの帯域幅は信号受信ポートの帯域幅よりも狭く、したがって、AWGは光信号の送信及び受信にそれぞれ異なる共通ポートを用いても良い。信号送信ポートの帯域幅は狭いので、信号送信ポートの透過ピークは、AWGチャネルの中心波長と同じであり、それにより、信号送信の性能を効率的に向上する。信号受信ポートに対応するチャネル帯域幅は広い。これは、逆多重化語の受信信号品質が良好であることを保証し得る。したがって、従来技術と比べて、本発明の実施形態で提供される自己注入光トランシーバモジュール及びWDM−PONシステムの性能は向上する。
本発明の実施形態による又は従来技術の技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態又は従来技術の説明に必要な図面が以下に簡単に導入される。明らかなことに、以下の説明中の添付の図面は、本発明の一部の実施形態であり、これらの図面に従って当業者により創造的労力を有しないで他の図面も得られる。
受動光ネットワークシステムの概略構造図である。 WDM−PONシステムの概略構造図である。 本発明の一実施形態による自己注入光トランシーバモジュールの概略的構造図である。 本発明の一実施形態によるWDM−PONシステムの概略的構造図である。 本発明の別の実施形態によるWDM−PONシステムの概略的構造図である。 本発明の更に別の実施形態によるWDM−PONシステムの概略的構造図である。 本発明の更に別の実施形態によるWDM−PONシステムの概略的構造図である。 本発明の更に別の実施形態によるWDM−PONシステムの概略的構造図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の技術的解決策を明確且つ十分に説明する。明らかに、記載される実施形態は、本発明の実施形態の一部のみであり、全ての実施形態ではない。本発明の実施形態に基づき創造的労力を有しないで当業者により得られる全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲に包含される。
上述のように、図2に示すWDM−PONシステムでは、AWGは、送信端では内部キャビティを形成する機能及び受信端では逆多重化の機能を引き受ける。2つの機能は帯域幅に関して矛盾する要件を有するので、光信号の送信及び受信に同時に適用する場合、業界では、AWGの共通ポートの帯域幅を選択するとき、妥協しなければならない。これは、現在の光トランシーバモジュール及び自己シーディングレーザに基づくWDM−PONシステムの粗悪な性能をもたらす。
従来のWDM−PONシステムの粗悪な性能の問題を解決するために、本発明の実施形態は、自己注入光トランシーバモジュールを提供する。この光トランシーバモジュールは、送信機及び受信機を有し得る。
図3を参照すると、光トランシーバモジュールの送信機は、利得媒体11、AWG2、部分反射鏡12を有する。AWG2は、利得媒体11に接続される分岐ポート22、部分反射鏡12に接続される信号送信ポート13を有する。分岐ポート22の波長チャネルは送信機の動作波長に対応する。信号送信ポート13は、利得媒体11により供給される光信号を幹線ファイバ4へ送信するよう構成される。光トランシーバモジュールの受信機は、光電変換器21と、AWG2とを有する。AWG2は、分岐ポート22を通じて光電変換器21に接続される。AWG2は、幹線ファイバ4から光信号を受信するよう構成される信号受信ポート23を更に備えても良い。
本実施形態では、送信機及び受信機は、AWG2を供給しても良い。例えば、AWG2は、一態様では、送信機により送信された光信号の波長を光トランシーバモジュールの動作波長に制限するよう構成される、送信機のフィルタとして機能しても良い。また、AWG2は、別の態様では、幹線ファイバ4から受信した光信号を対応する分岐ポート22に逆多重化するよう構成され、光信号が光電変換器21により受信されるようにする、受信機の逆多重化器として機能しても良い。
特定の実施形態では、光トランシーバモジュールは、サーキュレータ1を更に有しても良い。AWG2の信号送信ポート13及び信号受信ポート23は、サーキュレータ1を通じて幹線ファイバ4に接続されても良い。さらに、部分反射鏡12は、信号送信ポート13とサーキュレータ1との間に置かれても良い。サーキュレータ1は、信号送信ポート13からの光信号を幹線ファイバ4へ供給し、幹線ファイバ4からの光信号を信号受信ポート23へ供給しても良い。他の代替の実施形態では、サーキュレータは、波長分割多重化器により置き換えられても良い。
さらに、信号送信ポート13の帯域幅は、信号受信ポート23の帯域幅よりも狭い。例えば、信号送信ポート13の3dB帯域幅は相対的に狭く、光トランシーバモジュールの送信機のフィルタリング機能を向上させても良い。また、信号受信ポート23の3dB帯域幅は相対的に広く、光トランシーバモジュールの受信機の逆多重化機能を向上させても良い。
具体的には、WDM−PONシステムの中央局に置かれるOLTの光トランシーバモジュールを例に取ると、自己注入光トランシーバモジュールは、ダウンリンク光信号を、自己注入光トランシーバモジュールに接続された幹線ファイバ4を通じてユーザ端ONUへ送信し、ユーザ端ONUからアップリンク光信号を受信しても良い。本発明の一実施形態では、2種類の共通ポート、つまり信号送信ポート13と信号受信ポート23が、自己注入光トランシーバモジュールのAWG2に配置される。信号送信ポート13はダウンリンク光信号を送信するよう構成され、信号受信ポート23はアップリンク光信号を受信するよう構成される。信号送信ポート13及びAWG2の対応する分岐ポート22は自己注入レーザの内部キャビティフィルタを一緒に形成するので、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールにより送信されるダウンリンク光信号の比較的狭いスペクトルの信号品質を向上させるために、本発明の実施形態では、信号送信ポート13は、信号送信ポート13の3dB帯域幅が相対的に狭く、信号送信ポート13がチャネルの中心波長で最大透過率(transmissivity)を有するように設計され得る。具体的には、信号送信ポート13は、狭い3dB帯域幅を有するガウス型ポートであっても良い。
例えば、アップリンク光信号を受信するよう構成される受信ポート23では、本発明の実施形態では、信号受信ポート23は、信号受信ポート23の3dB帯域幅が相対的に広く、つまり信号受信ポート23の通過帯域波長は広範囲に渡り小さい透過率変動しか有しないように設計され、自己注入光トランシーバモジュールがアップリンク光信号を受信するときに良好な受信性能を有するようにしても良い。具体的には、信号受信ポート23は、広い3dB帯域幅を有するフラット型ポートであっても良い。理解されるべきことに、「広い3dB帯域幅」及び「狭い3dB帯域幅」は相対的な用語であり、AWG2の波長チャネル数に従って特定の帯域幅が構成されても良い。光トランシーバモジュールの性能を保証するために、本発明の実施形態では、信号送信ポート13の3dB帯域幅は少なくとも信号受信ポート23の3dB帯域幅よりも狭い。
本発明の実施形態をより理解するために、光トランシーバモジュールの動作を以下に簡単に説明する。
具体的には、本発明の一実施形態では、送信機は、利得媒体11、AWG2、部分反射鏡12を有する。利得媒体11に接続される分岐ポート22、及び部分反射鏡12に接続される信号送信ポート13は、AWG2内に配置される。信号送信ポート13は、サーキュレータ1又は波長分割多重化器に更に接続され、サーキュレータ1又は波長分割多重化器は、幹線ファイバ4に更に接続される。このように、自己注入光トランシーバモジュールがダウンリンク光信号を送信するとき、利得媒体11が刺激され、自然放出(Amplified Spontaneous Emission:ASE)光信号を放射し始める。ASE光信号がAWG2の波長チャネルを通過した後、対応する波長チャネルの範囲外の光信号は、フィルタリングされ失われる。したがって、分岐ポート22及びAWG2の信号送信ポート13により決定される通過帯域範囲内の波長を有する光信号のみが、AWG2を通過できる。次に、光信号は、信号送信ポート13を通って部分反射鏡12へ送信される。ここで、一部の光信号は、部分反射鏡12により反射され、利得媒体11に注入され、再び増幅される。このような往復は、複数回実行される。このように、利得媒体11と部分反射鏡12との間の光信号の複数回の往復は、共鳴発振増幅を生じ、最終的には、送信機により生成された光信号を信号送信ポート13及び分岐ポート22により定められる透過ピーク波長で動作させ、それにより信号送信ポート13を通じて送信されるダウンリンク光信号を形成する。信号送信ポート13を通過した後、ダウンリンク光信号は、サーキュレータ1又は波長分割多重化器を通じて幹線ファイバ4に更に送られ、幹線ファイバ4によりユーザ端にある対応するONUへ送信される。
本発明の実施形態では、信号送信ポート13は、送信機内の内部キャビティフィルタを形成するよう機能する。したがって、信号送信ポート13の帯域幅設計及び最適化は、別個に行われて、所望の帯域幅を比較的狭くする。また、透過ピークは、対応するAWGチャネルの中心波長と同じなので、それにより、信号送信の性能を効率的に向上させる。
したがって、本発明の一実施形態では、送信機は、光電変換器21及びAWG2を有しても良い。光電変換器21に接続される分岐ポート22、及び信号受信ポート23は、AWG2内に更に配置される。信号受信ポート23は、サーキュレータ1又は波長分割多重化器に接続され、サーキュレータ1又は波長分割多重化器は、幹線ファイバ4に更に接続される。このように、アップリンク光信号は、幹線ファイバ4からサーキュレータ1又は波長分割多重化器へ送信され、次に、サーキュレータ1又は波長分割多重化器により信号受信ポート23に更に導かれる。AWG2は、アップリンク光信号を受信機に対応する分岐ポート22へと逆多重化する。そして、光信号は、AWG2の分岐ポート22を通じて受信機内の光電変換器21へ送信される。具体的には、本発明の実施形態では、光電変換器21は光電ダイオードであっても良い。
例えば、自己注入光トランシーバモジュールがアップリンク光信号を受信するとき、幹線ファイバ4により送信されたアップリンク光信号は、サーキュレータ1を通過し、比較的広い3dB帯域幅を有するフラット型信号受信ポート23に入射し、AWG2により対応する分岐ポート22に逆多重化され、次に、波長分割多重化器により光電変換器21に供給されても良い。本発明の実施形態では、信号受信ポート23は別個に構成され信号送信ポート13とは独立なので、信号受信ポート23に対応するチャネル帯域幅は比較的広く設計され、信号受信ポート23の透過曲線は平坦であり、したがって逆多重化後の受信信号品質は良好である。
本発明の実施形態では、2種類の共通ポート、つまり、比較的狭い3dB帯域幅を有する信号送信ポート及び比較的広い3dB帯域幅を有する信号受信ポートが自己注入光トランシーバモジュールにあるAWG内に構成されるのでAWGは光信号送信と受信とにそれぞれ異なる共通ポートを用いることができる。さらに、信号送信ポートの3dB帯域幅は比較的狭く設計され、信号受信ポートの3dB帯域幅は比較的広く設計され、自己注入光トランシーバモジュールの光信号受信及び送信の品質が保証される。したがって、本発明の実施形態では、帯域幅最適化設計は、自己注入光トランシーバモジュールの信号受信ポートと信号送信ポートとに別個に行うことができる。これは、自己注入光トランシーバモジュールの性能を有意に向上させる。
望ましくは、本発明の一実施形態では、受信機の利得媒体は、具体的には、IL FP−LD(Injection-Locked Fabry-Perot Laser Diode)又はRSOA(Reflective Semiconductor Optical Amplifier)を有する。
本発明の一実施形態では、部分反射鏡は、ファラデー回転鏡を更に有しても良い。具体的には、部分反射鏡の前に45度一方向ファラデーカップが追加され、ファラデー回転鏡(Faraday Rotator Mirror:FRM)を形成しても良い。この方法では、送信機により送信されたASE光信号がファラデー回転鏡により反射された後に、光信号の偏光方向が90度回転される。この方法では、レーザトランシーバから放射されたTEモードの光信号は、FRMにより反射された後にTMモードになり、放射されたTMモードの光信号は、TEにより反射された後にTEモードになる。したがって、自己注入レーザトランシーバの偏光利得の相関は小さくなる。これは、本発明の実施形態でランダム偏光干渉に耐える際の自己注入ファイバレーザトランシーバの能力を向上する。
本発明の実施形態で提供される自己注入光トランシーバモジュールは、WDM−PONシステム内のユーザ端ONUに更に適用され、自己注入光トランシーバモジュールの特定の構造は、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールの構造と同様である。唯一の相違は、ユーザ端ONUの自己注入光トランシーバモジュールでは、受信機がダウンリンク光信号を受信するよう構成され、送信機がアップリンク光信号を送信するよう構成されることである。さらに、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールの利得媒体は、ダウンリンク周波帯に対して利得増幅機能を有し、ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールの利得媒体は、アップリンク周波帯に対して利得増幅機能を有する。波長分割多重化器は、アップリンク周波帯を多重化しダウンリンク周波帯を逆多重化する機能を有する。
図3に示す実施形態では、信号送信ポート13の3dB帯域幅を信号受信ポート23の3dB帯域幅より小さくするために、具体的には、AWG2の信号送信端にある導波路は、逆円錐構造を有するよう設計される。つまり、AWG2のローランド円に近い導波路は狭く、出力端の導波路は広く、したがって信号送信ポートの3dB帯域幅は狭い。さらに、図3に示す実施形態では、信号受信ポート23の3dB帯域幅より狭い信号送信ポート13の帯域幅は、幾つかの他の方法で達成されても良い。例えば、信号受信ポートの3dB帯域幅は、円錐導波路構造、マッハツェンダ干渉計構造、又はマルチモードカプラを信号受信ポート23に配置することにより、又は複数のAWGをカスケード接続することにより、増大されても良い。
さらに、本発明の実施形態では、異なる帯域幅を有する信号送信ポート及び信号受信ポートは、異なる3dB帯域幅を有する2つのAWGを用いることにより達成されても良い。つまり、異なる3dB帯域幅を有する2つのAWGは、それぞれ、信号受信AWG及び信号送信AWGとして機能する。具体的には、比較的狭い3dB帯域幅を有するAWGの共通ポートは信号受信ポートとして動作し、このAWGは信号受信AWGと称される。比較的広い3dB帯域幅を有するAWGの共通ポートは信号送信ポートとして動作し、このAWGは信号送信AWGと称される。
さらに、本発明の一実施形態では、異なる帯域幅を有する信号送信ポート及び信号受信ポートは、同じ3dB帯域幅を有する2つのAWG及び狭い帯域幅を有する1つの周期的フィルタを用いることにより達成されても良い。
具体的には、同じ3dB帯域幅を有する2つのAWGでは、信号送信AWGの共通ポートは、狭い3dB帯域幅を有する周期的フィルタ、例えばFabry-Perotエタロンに接続される。したがって、信号送信AWGにより送信される光信号は、比較的狭い3dB帯域幅を有する。他方のAWGは信号受信AWGとして動作し、信号受信AWGの3dB帯域幅は信号送信AWGの3dB帯域幅よりも広い。
光トランシーバモジュールに基づき、本発明の一実施形態は、WDM−PONシステムを更に提供する。WDM−PONシステムは、中央局に自己注入光トランシーバモジュールを及びユーザ端に自己注入光トランシーバモジュールを有しても良い。上述の実施形態で提供される光トランシーバモジュールは、中央局にある自己注入光トランシーバモジュール及びユ―ザ端にある自己注入光トランシーバモジュールとして用いられても良い。中央局にある自己注入光トランシーバモジュールはOLTに配置されても良く、OLTの光トランシーバモジュールとして動作しても良い。ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールはユーザ端に別個に配置されても良く、ONUの光トランシーバモジュールとして動作しても良い。OLTの各光トランシーバモジュールは、それぞれのONUの光トランシーバモジュールに対応する。また、OLTの光トランシーバモジュールの動作波長は、ONUの光トランシーバモジュールのうちの対応する1つの動作波長と同じである。
具体的には、図4を参照すると、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールは、AWG102、及び部分反射鏡112を有しても良い。AWG102は、複数の分岐ポート122及び2つの共通ポートを有する。2つの共通ポートは、それぞれ信号受信ポート123及び信号送信ポート113として構成される。各分岐ポート122は、波長分割多重化器を通じて利得媒体111及び光電変換器121に接続される。信号送信ポート113は、ガウス型又は準ガウス型フィルタリング曲線を有し、比較的狭い3dB帯域幅を有する。信号受信ポート123は、フラット型フィルタリング曲線を有し、比較的広い3dB帯域幅を有する。
ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールは、AWG102、及び部分反射鏡212を有する。AWG102は、複数の分岐ポート及び2つの共通ポートを有する。2つの共通ポートは、それぞれ信号送信ポート213及び信号受信ポート223として構成される。各分岐ポート222は、波長分割多重化器を通じて利得媒体211及び光電変換器221に接続される。信号送信ポート213は、ガウス型又は準ガウス型フィルタリング曲線を有し、比較的狭い3dB帯域幅を有する。信号受信ポート223は、フラット型フィルタリング曲線を有し、比較的広い3dB帯域幅を有する。
図4に示す中央局にある自己注入光トランシーバモジュールでは、各分岐ポート122は、波長分割多重化器を通じて利得媒体111及び光電変換器121に接続される。つまり、相応して、AWG102の分岐ポートは、利得媒体111及び光電変換器121に接続される。言い換えると、第1の利得媒体及び第1の光電変換器は第1の分岐ポートに接続され、第2の利得媒体及び第2の光電変換器は第2の分岐ポートに接続され、他の分岐ポートの接続も同様である。AWG102のローランド円上にある中央局の自己注入光トランシーバモジュール100の信号送信ポート113の位置は、AWG202のローランド円上にあるユーザ端の自己注入光トランシーバモジュール200の信号受信ポート223の位置に対応する。AWG102のローランド円上にある中央局の自己注入光トランシーバモジュール100の信号受信ポート123の位置は、AWG202のローランド円上にあるユーザ端の自己注入光トランシーバモジュール200の信号送信ポート213の位置に対応する。
このように、中央局にある自己注入光トランシーバモジュール100により生成されるダウンリンク光信号は、信号送信ポート113から部分反射鏡112を介して幹線ファイバへ送出され、ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュール200の信号受信ポート223に入り、AWG202により対応する分岐ポート222へと逆多重化され、次に、ユーザ端にある対応する光トランシーバモジュールの光電変換器221に供給されそれにより受信される。同様に、ユーザ端では、部分反射鏡212は、ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュール200内に構成される。ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールにより生成されるアップリンク光信号は、信号送信ポート213から部分反射鏡212を介して幹線ファイバへ送信され、中央局にある自己注入光トランシーバモジュール100の信号受信ポート123に入り、AWG102により対応する分岐ポート122へと逆多重化され、次に、中央局にある対応する光トランシーバモジュールの光電変換器121に供給されそれにより受信される。
図5は、本発明の自己注入光トランシーバモジュールに基づくWDM−PONシステムの別の実施形態の概略的構造図である。本実施形態では、自己注入光トランシーバモジュールで用いられるAWGは、非波長ゼロホップ(non-wavelength 0-hop)AWGである。中央局にある自己注入光トランシーバモジュール及びユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールの両方は、32個の受信機及び送信機を有する。AWG302のローランド円上のAWG302の信号送信ポート313の位置は、AWG402のローランド円上のAWG402の信号送信ポート413の位置に対応する。また、AWG302のローランド円上の信号受信ポート323の位置は、AWG402のローランド円上の信号送信ポート423に対応する。一実施形態では、AWG302の信号受信ポート313及び信号送信ポート312は、AWG302の波長チャネルだけ間隔を開けられる。また、AWG402の信号受信ポート413及び信号送信ポート412も、AWG402のチャネルだけ間隔を開けられる。AWG302のローランド円上のAWG302の2番目乃至33番目の分岐ポートの位置は、それぞれ、AWG402のローランド円上のAWG402の1番目乃至32番目の分岐ポートに対応する。AWG302の1番目のポートは2番目のポートに隣接する前のポートであり、34番目のポートは33番目のポートに隣接する次のポートである。したがって、ダウンリンク光信号が中央局の自己注入光トランシーバモジュール内の利得媒体により送出されるとき、利得媒体がAWG302のk番目(k=1,2,...,32)の分岐ポートに接続され、ユーザ端にある光トランシーバモジュールのAWG402へと通じる場合、ダウンリンク光信号は、AWG402のk番目の分岐ポート(つまり、k番目のユーザ)へと逆多重化されなくても良い。この観点から、本実施形態では、中央局にある自己注入光トランシーバモジュール内のk番目の利得媒体により送信されるダウンリンク光信号をユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールのAWG402のk番目の分岐ポートに入射させるために、つまり、ダウンリンク光信号がユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュール内のk番目の光電変換器により受信されるように、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールのAWG302のファイバ接続が変更され得る。特定のファイバ接続方法について、図5を参照する。
実際には、AWG302の信号受信ポートと信号送信ポートとの間のチャネル間隔の可能な値は、1、2、3、等であっても良い。中央局にある自己注入光トランシーバモジュール内のAWG302の利得媒体と分岐ポートとの間の接続方法を設計する際、AWG302の信号受信ポートと信号送信ポートとの間のチャネル間隔はmであると仮定される。この場合、中央局にある自己注入光トランシーバモジュール内のk番目の利得媒体は、AWG302内の(k+2m)番目の分岐ポートに接続されるだけで良い。ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールのk番目のユーザにより送信されるアップリンク光信号が中央局にあるk番目の受信機に入射できるようにするために、AWG302のローランド円上にある中央局の自己注入光トランシーバモジュールのAWG302のm番目のポートの位置は、AWG402のローランド円上にあるユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュール内のAWG402の1番目のポートの位置に対応する。
本実施形態では、中央局にある光トランシーバモジュール内のAWG302の利得媒体と分岐ポートとの間の接続の変更により、AWG402の分岐ポート及びユーザ端にある光トランシーバモジュール内の利得媒体は、図5に示すように、1対1に対応して接続されるだけで良い。
具体的には、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールからのダウンリンク光信号は、AWG302の送信ポート312を通じて幹線ファイバに入射し、次に、ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュール内のAWG402の信号受信ポート423に入射する。本発明の実施形態では、自己注入光トランシーバモジュールで用いられるAWGは非波長ゼロホップAWGである。つまり、AWG302の信号送信ポートのチャネルは、AWG402の信号受信ポートのチャネルと異なる。具体的には、例えば、本実施形態では、チャネル間隔は1である。この場合、AWG302の(k+2)番目の分岐ポートにより送信されるダウンリンク光信号は、ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュール内のAWG402のk番目の分岐ポートへと逆多重化されても良い。したがって、本発明の実施形態の自己注入光トランシーバモジュールが正常に動作できるように、中央局にある自己注入光トランシーバモジュール内のk番目の利得媒体は、AWG302の(k+2)番目の分岐ポートに更に接続される。例えば、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールの1番目の利得媒体は、AWG302の3番目の分岐ポートに接続され、2番目の利得媒体はAWG302の4番目の分岐ポートに接続され、残りの利得媒体とAWG302の分岐ポートとの接続も同様である。この構成では、ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールは、32個の受信機及び送信機を形成するために32チャネルAWGを用いる。しかしながら、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールでは、32番目の利得媒体がAWG302の34番目の分岐ポートに接続される必要があるので、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールのAWG302は、少なくとも34個の分岐ポートを配置される必要がある。実際には、40チャネルのAWGが用いられても良い。
図6を参照すると、本発明の別の実施形態では、WDM−PONシステムにより用いられるAWGは、波長ゼロホップAWGであっても良い。
具体的には、図6に示す実施形態は、図5に対応する実施形態と類似する。相違点は、図6に示す本実施形態の自己注入光トランシーバモジュールのAWGが、波長ゼロホップ(wavelength 0-hop)AWGであることである。波長ゼロホップAWGが全部でN個の分岐ポートを有するとすると、波長ゼロホップAWGのポートは循環特性を有するので、つまり、k番目の波長及び(k+N)番目の波長は同じポートで生じ、AWGのN番目のチャネルの波長の次の波長は1番目のチャネルで再び生じ、以下循環が続く。
中央局にある自己注入光トランシーバモジュール及びユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールの両方が同じ波長ゼロホップAWGを用い、及びAWGの2つの共通ポートが2つの隣接するチャネルであるとき、中央局にある自己注入光トランシーバモジュール内の1番目の利得媒体により供給されるダウンリンク光信号をAWG602内の1番目の分岐ポートに接続された光電変換器へ送信するために、中央局にある自己注入光トランシーバモジュール内の1番目の利得媒体511は、AWG502内の2番目の分岐ポートに接続されても良い。他の利得媒体の接続方法は、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールの最後の利得媒体を除き、1番目の利得媒体の接続方法と同様である。具体的には、2番目の利得媒体はAWG502内の3番目の分岐ポートに接続される必要があり、以降同様である。中央局にある自己注入光トランシーバモジュール内の最後の利得媒体は、AWG502内の1番目の分岐ポートに接続される必要がある。このように、ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュール内の光電変換器621は、中央局にある自己注入光ファイバトランシーバ500の利得媒体511にそれぞれ対応する。
中央局にある自己注入光トランシーバモジュール内の2番目の光電変換器は、AWG502の1番目の分岐ポートに接続され、ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュール内の1番目の利得媒体により送信されるアップリンク光信号を受信する。他の光電変換器の接続方法は、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールの1番目の光電変換器を除き、2番目の光電変換器の接続方法と同様である。具体的には、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールの3番目の光電変換器はAWG502内の2番目の分岐ポートに接続される必要があり、残りは同様である。中央局にある自己注入光トランシーバモジュール内の1番目の光電変換器は、AWG502内の最後の分岐ポートに接続される必要がある。
本発明の別の実施形態では、異なる3dB帯域幅を有する2個のAWGが結合され、一方、比較的狭い3dB帯域幅を有するAWGの共通ポートは信号送信ポートとして機能し、比較的広い3dB帯域幅を有する共通ポートは信号受信ポートとして機能する。このように、部分反射器は、比較的狭い3dB帯域幅を有するAWGの信号送信ポートに接続され、受信信号は、比較的広い3dB帯域幅を有するAWGの信号受信ポートに接続される。
具体的には、図7を参照すると、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールは、AWG31及びAWG41を有し、これら2つのAWGはそれぞれ異なる3dB帯域幅を有する。ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールは、異なる3dB帯域幅を有する2つの共通ポートを備えるAWG51を用いても良い。
AWG31は、比較的狭い3dB帯域幅を有する信号送信ポート33を有し、信号送信ポート33はダウンリンク光信号を送信するよう構成される。AWG41は、比較的広い3dB帯域幅を有する信号受信ポート43を有し、信号受信ポート43はアップリンク光信号を受信するよう構成される。AWG51は、比較的狭い3dB帯域幅を有する信号送信ポート53及び比較的広い3dB帯域幅を有する信号受信ポート56を有する。
本発明の実施形態では、中央局にある自己注入光トランシーバモジュール及びユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールの特定の動作は、以下の通りである。中央局にある自己注入光トランシーバモジュールの1番目の利得媒体32は、1番目の分岐ポート34を通じて、信号送信ポート33によりダウンリンク光信号を幹線ファイバへ送信する。AWG51の信号受信ポート56がダウンリンク光信号を受信した後、ダウンリンク光信号は、ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールの1番目の分岐ポート54に入射し、次に、1番目の光電変換器52に入射する。
ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールの1番目の利得媒体52は、1番目の分岐ポート54を通じて、信号送信ポート53によりアップリンク光信号を幹線ファイバへ送信する。AWG41の信号受信ポート43がダウンリンク光信号を受信した後、信号は、AWG41の1番目の分岐ポート44に入射し、次に、1番目の光電変換器42に入射する。
さらに、本発明の別の実施形態では、中央局にある自己注入光トランシーバモジュール及びユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールは、2つのAWGにより形成されるよう設定されても良い。具体的には、図8を参照すると、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールは、AWG61及びAWG71を有し、これら2つのAWGはそれぞれ異なる3dB帯域幅を有しても良い。具体的には、ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールは、AWG81及びAWG91を有し、これら2つのAWGはそれぞれ異なる3dB帯域幅を有しても良い。
AWG61は、比較的狭い3dB帯域幅を有する信号送信ポート63を有し、信号送信ポート63はダウンリンク光信号を送信するよう構成される。AWG71は、比較的広い3dB帯域幅を有する信号受信ポート73を有し、信号受信ポート73はアップリンク光信号を受信するよう構成される。AWG81は、比較的狭い3dB帯域幅を有する信号送信ポート83を有し、信号送信ポート83はアップリンク光信号を送信するよう構成される。AWG71は、比較的広い3dB帯域幅を有する信号受信ポート93を有し、信号受信ポート93はダウンリンク光信号を受信するよう構成される。
本発明の実施形態では、中央局にある自己注入光トランシーバモジュール及びユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールの特定の動作は、以下の通りである。中央局にある自己注入光トランシーバモジュールの1番目の利得媒体62は、1番目の分岐ポート64を通じて、信号送信ポート63によりダウンリンク光信号を幹線ファイバへ送信する。AWG91の信号受信ポート93がダウンリンク光信号を受信した後、ダウンリンク光信号は、AWG91の1番目の分岐ポート94に入射し、次に、1番目の光電変換器92に入射する。
ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールの1番目の利得媒体82は、AWG81の1番目の分岐ポート84を通じて、信号送信ポート83によりアップリンク光信号を幹線ファイバへ送信する。AWG71の信号受信ポート73がダウンリンク光信号を受信した後、ダウンリンク光信号は、AWG71の1番目の分岐ポート74に入射し、次に、中央局にある自己注入光トランシーバモジュールの1番目の光電変換器72に入射する。
本発明による全ての実施形態において、アップリンク周波帯及びダウンリンク周波帯は、AWGに隣接するFSR(Free Spectral Range)周波帯又はAWGに隣接しないFSR周波帯であっても良い。
この仕様における実施形態は、連続的方法で説明される。各実施形態は他の実施形態との相違点を明らかにし、実施形態の同じ又は類似する部分については、互いに参照が行われる。実施形態で開示する装置は、実施形態で開示した方法に対応するので、該装置の説明は簡単であり、方法の部分の記載を参照する。
開示の実施形態の説明は、当業者が本発明を実装する又は実施することを可能にする。実施形態に対する変更は当業者に明らかであり、ここに定める全体的な原理は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の実施形態で実施されても良い。したがって、本発明は、ここで説明した実施形態に限定されず、ここで開示した原理及び新規な特徴と矛盾しない最も広い範囲であると考えられる。
1 サーキュレータ
2、31、41、51、61、71、81、91、102、202、302、402、502、602 AWG
4 幹線ファイバ
11、32、52、62、82、111、211、311、411、511、611 利得媒体(LD)
12、112、212、312、412、512、612 部分反射鏡
13、33、53、63、83、113、213、313、413、513、613 信号送信ポート
21、42、55、72、92、121、221、321、421、521、621 光電変換器(Rx)
22、34、44、54、64、74、84、94、122、222、322、422、522、622 分岐ポート
23、43、56、73、93、123、223、323、423、523、623 信号受信ポート
本発明は、通信技術の分野に関し、特に、光トランシーバ装置及び該トランシーバに基づく波長分割多重受動光ネットワーク(Wavelength Division Multiplexing Passive
Optical Network:WDM−PON)システムに関する。
広帯域光ファイバ通信技術は次第に成熟し、アプリケーションコストは年々減少しているので、ファイバアクセスネットワークは、次世代広帯域アクセスネットワークにとって益々競争力を増している。ファイバアクセスネットワークの中でも、受動光ネットワーク(passive optical network:PON)は特に優位性を有する。一般に、図1はPONシステムの特定の構造を示す。PONシステムは、中央局に置かれる光ネットワークユニット(Optical Line Terminal:OLT)、分岐/結合又は多重/逆多重のための光分配ネットワーク(Optical Distribution Network:ODN)、及びユーザ端に置かれる光回線終端装置(Optical Network Unit:ONU)を有する。PONは、異なる実装に従って異なる種類に分類できる。ここで、WDM技術を用いるWDM−PONシステムは、大帯域容量、疑似ポイントツーポイント通信の情報セキュリティのような利益により、多くの注目を集めている。しかしながら、WDM−PONは、EPON及びGPONのようなTDM(Time Division Multiplexing)技術を用いる光ファイバアクセスネットワークと比べて高コストである。ここで、光源の法外なコストは、WDM−PONシステムの法外なコストを生じる重要な因子である。
WDM−PONは、AWG(Arrayed Waveguide Grating)又はWGR(Waveguide Grating Router)をユーザ端において用いる。ユーザ端ONUに接続されるAWGポート又はWGRポートにおける波長は異なるので、異なるONUは、異なる波長を有する光トランシーバモジュールを用いる必要がある。このような光トランシーバモジュールは、光通信の分野では有色(colored)光モジュールと称される。ONUにおける有色光モジュールの使用は、ONUの一般的使用を機能させず、同時に、オペレータのサービス流通に困難をもたらし、記憶の問題ももたらす。有色ONUの問題を解決するために、業界ではWDM−PON無色光源が提案されている。つまり、ONUトランシーバモジュールは波長と独立であり、放射波長は、接続されるAWG又はWGRポートの波長に自動的に適応され、ONUトランシーバモジュールがAWG又はWGRポートにおいてプラグランドプレイを達成できるようにする。
WDM−PONの無色ONUトランシーバモジュールを達成するために、業界では、自己シーディングファイバレーザを含む複数のソリューションが提案されている。図2を参照すると、自己シーディングレーザを用いるWDM−PONシステムの概略図を示す。WDM−PONシステムでは、ユーザ端ONUの自己注入固定レーザにより放射されるマルチモード光信号がRN(Remote Node)にあるAWGによりフィルタリングされた後、対応する波長の光信号のみが、RN−AWGを通り抜け、幹線ファイバに配置されたPRM(Partial Reflection Mirror)に入射できる。PRMにより、一部の光は反射され、自己注入固定レーザに再注入される。自己注入固定レーザユーザの利得キャビティ(cavity)は、反射光を再び増幅し、増幅した光を送信する。このような往復発振は、複数回行われる。したがって、自己注入固定レーザ及びPRMは、外部キャビティ自己シーディングレーザを一緒に形成し、レーザ共振キャビティがそれらの間に形成され安定した光信号を出力する。ONTのアップリンクデータが光信号に変調された後、ONUのアップリンクデータは、更に幹線ファイバを通過し、中央局(Central Office:CO)にあるAWGにより逆多重化され、次にOLTの対応する受信機(Rx)へ出力される。同様に、OLTにより放射されるダウンリンク光信号は、RN−AWGにより逆多重化され、次に対応するONUの受信機へ出力される。
前述のソリューションは無色光トランシーバを達成するが、AWGは、送信端のキャビティ内フィルタリングと受信端の逆多重化の両方の機能を同時に保証する必要がある。送信端では、AWGの各チャネルは、自己シーディングレーザのキャビティ内フィルタとして用いられる。これは、AWGチャネルのフィルタリング曲線が帯域幅を狭め、チャネルの中心波長で最大透過率を有することを必要とする。受信端では、AWGは逆多重として機能する。これは、AWGチャネルが広い帯域幅を有し、チャネルの透過曲線が平坦であることを必要とする。2つの矛盾する要求により、自己シーディングレーザに基づく光トランシーバ及びWDM−PONシステムは、性能が制限され、実際の用途における要求を満たすことができない。
本発明は、光トランシーバ装置及び該光トランシーバ装置に基づくWDM−PONシステムを提供する。
本発明の実施形態は、既存技術の粗悪な性能の問題を解決するために、光トランシーバ 装置及び該光トランシーバ装置に基づくWDM−PONシステムを提供する。
光トランシーバ装置は、利得媒体と、光電変換器と、少なくとも1つのアレイ導波路回折格子(AWG)と、部分反射鏡とを有し、少なくとも1つのAWGは2つの共通ポートと複数の分岐ポートとを有する。共通ポートのうちの一方は信号送信ポートとして機能し、共通ポートのうちの他方は信号受信ポートとして機能する。信号送信ポートの帯域幅は信号受信ポートの帯域幅よりも少ない。利得媒体及び光電変換器は、AWGの分岐ポートのうちの1つに接続される。AWG及び部分反射鏡は、利得媒体により供給される光信号に対して波長自己注入固定を協調的に実行し、光信号を信号送信ポートを通じて出力するよう構成される。さらに、AWGは、信号受信ポートにより受信される光信号を対応する分岐ポートに逆多重化するよう更に構成される。
波長分割多重受動光ネットワークシステムは、中央局にある光トランシーバ装置と、ユーザ端にある光トランシーバ装置と、を有し、前記中央局にある前記光トランシーバ装置及び前記ユーザ端にある前記光トランシーバ装置のそれぞれは、上述の光トランシーバ装 を有する。
波長分割多重受動光ネットワークシステムは、中央局にある光回線終端装置と、ユーザ端にある複数の光ネットワークユニットとを有し、前記光回線終端装置はファイバを通じて光ネットワークユニットに接続される。光回線終端装置は、中央局にある複数の光トラ ンシーバ装置を有し、前記中央局にある前記光トランシーバ装置は、中央局にある共通のアレイ導波路回折格子(AWG)を共有する。前記中央局にある前記AWGは、2つの共通ポートと複数の分岐ポートとを有する。前記中央局にある各光トランシーバ装置は、それぞれ前記中央局にある前記AWGの前記分岐ポートのうちの1つに相応して接続される。前記中央局にある前記AWGの前記共通ポートのうちの一方は前記中央局で信号送信ポートとして機能し、前記中央局にある前記AWGの前記共通ポートのうちの他方は前記中央局で信号受信ポートとして機能する。前記中央局にある前記信号送信ポートの帯域幅は前記中央局にある前記信号受信ポートの帯域幅よりも少ない。
前述の技術的解決策から分かるように、本発明の実施形態で提供される光トランシーバ 装置のAWGは2つの共通ポート、つまり信号送信ポート及び信号受信ポートを有し、信号送信ポートの帯域幅は信号受信ポートの帯域幅よりも狭く、したがって、AWGは光信号の送信及び受信にそれぞれ異なる共通ポートを用いても良い。信号送信ポートの帯域幅は狭いので、信号送信ポートの透過ピークは、AWGチャネルの中心波長と同じであり、それにより、信号送信の性能を効率的に向上する。信号受信ポートに対応するチャネル帯域幅は広い。これは、逆多重化語の受信信号品質が良好であることを保証し得る。したがって、従来技術と比べて、本発明の実施形態で提供される光トランシーバ装置及びWDM−PONシステムの性能は向上する。
本発明の実施形態による又は従来技術の技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態又は従来技術の説明に必要な図面が以下に簡単に導入される。明らかなことに、以下の説明中の添付の図面は、本発明の一部の実施形態であり、これらの図面に従って当業者により創造的労力を有しないで他の図面も得られる。
受動光ネットワークシステムの概略構造図である。 WDM−PONシステムの概略構造図である。 本発明の一実施形態による光トランシーバ装置の概略的構造図である。 本発明の一実施形態によるWDM−PONシステムの概略的構造図である。 本発明の別の実施形態によるWDM−PONシステムの概略的構造図である。 本発明の更に別の実施形態によるWDM−PONシステムの概略的構造図である。 本発明の更に別の実施形態によるWDM−PONシステムの概略的構造図である。 本発明の更に別の実施形態によるWDM−PONシステムの概略的構造図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の技術的解決策を明確且つ十分に説明する。明らかに、記載される実施形態は、本発明の実施形態の一部のみであり、全ての実施形態ではない。本発明の実施形態に基づき創造的労力を有しないで当業者により得られる全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲に包含される。
上述のように、図2に示すWDM−PONシステムでは、AWGは、送信端では内部キャビティを形成する機能及び受信端では逆多重化の機能を引き受ける。2つの機能は帯域幅に関して矛盾する要件を有するので、光信号の送信及び受信に同時に適用する場合、業界では、AWGの共通ポートの帯域幅を選択するとき、妥協しなければならない。これは、現在の光トランシーバ装置及び自己シーディングレーザに基づくWDM−PONシステムの粗悪な性能をもたらす。
従来のWDM−PONシステムの粗悪な性能の問題を解決するために、本発明の実施形態は、光トランシーバ装置を提供する。この光トランシーバ装置は、送信機及び受信機を有し得る。
図3を参照すると、光トランシーバ装置の送信機は、利得媒体11、AWG2、部分反射鏡12を有する。AWG2は、利得媒体11に接続される分岐ポート22、部分反射鏡12に接続される信号送信ポート13を有する。分岐ポート22の波長チャネルは送信機の動作波長に対応する。信号送信ポート13は、利得媒体11により供給される光信号を幹線ファイバ4へ送信するよう構成される。光トランシーバ装置の受信機は、光電変換器21と、AWG2とを有する。AWG2は、分岐ポート22を通じて光電変換器21に接続される。AWG2は、幹線ファイバ4から光信号を受信するよう構成される信号受信ポート23を更に備えても良い。
本実施形態では、送信機及び受信機は、AWG2を供給しても良い。例えば、AWG2は、一態様では、送信機により送信された光信号の波長を光トランシーバ装置の動作波長に制限するよう構成される、送信機のフィルタとして機能しても良い。また、AWG2は、別の態様では、幹線ファイバ4から受信した光信号を対応する分岐ポート22に逆多重化するよう構成され、光信号が光電変換器21により受信されるようにする、受信機の逆多重化器として機能しても良い。
特定の実施形態では、光トランシーバ装置は、サーキュレータ1を更に有しても良い。AWG2の信号送信ポート13及び信号受信ポート23は、サーキュレータ1を通じて幹線ファイバ4に接続されても良い。さらに、部分反射鏡12は、信号送信ポート13とサーキュレータ1との間に置かれても良い。サーキュレータ1は、信号送信ポート13からの光信号を幹線ファイバ4へ供給し、幹線ファイバ4からの光信号を信号受信ポート23へ供給しても良い。他の代替の実施形態では、サーキュレータは、波長分割多重化器により置き換えられても良い。
さらに、信号送信ポート13の帯域幅は、信号受信ポート23の帯域幅よりも狭い。例えば、信号送信ポート13の3dB帯域幅は相対的に狭く、光トランシーバ装置の送信機のフィルタリング機能を向上させても良い。また、信号受信ポート23の3dB帯域幅は相対的に広く、光トランシーバ装置の受信機の逆多重化機能を向上させても良い。
具体的には、WDM−PONシステムの中央局に置かれるOLTの光トランシーバ装置を例に取ると、光トランシーバ装置は、ダウンリンク光信号を、光トランシーバ装置に接続された幹線ファイバ4を通じてユーザ端ONUへ送信し、ユーザ端ONUからアップリンク光信号を受信しても良い。本発明の一実施形態では、2種類の共通ポート、つまり信号送信ポート13と信号受信ポート23が、光トランシーバ装置のAWG2に配置される。信号送信ポート13はダウンリンク光信号を送信するよう構成され、信号受信ポート23はアップリンク光信号を受信するよう構成される。信号送信ポート13及びAWG2の対応する分岐ポート22は自己注入レーザの内部キャビティフィルタを一緒に形成するので、中央局にある光トランシーバ装置により送信されるダウンリンク光信号の比較的狭いスペクトルの信号品質を向上させるために、本発明の実施形態では、信号送信ポート13は、信号送信ポート13の3dB帯域幅が相対的に狭く、信号送信ポート13がチャネルの中心波長で最大透過率(transmissivity)を有するように設計され得る。具体的には、信号送信ポート13は、狭い3dB帯域幅を有するガウス型ポートであっても良い。
例えば、アップリンク光信号を受信するよう構成される受信ポート23では、本発明の実施形態では、信号受信ポート23は、信号受信ポート23の3dB帯域幅が相対的に広く、つまり信号受信ポート23の通過帯域波長は広範囲に渡り小さい透過率変動しか有しないように設計され、光トランシーバ装置がアップリンク光信号を受信するときに良好な受信性能を有するようにしても良い。具体的には、信号受信ポート23は、広い3dB帯域幅を有するフラット型ポートであっても良い。理解されるべきことに、「広い3dB帯域幅」及び「狭い3dB帯域幅」は相対的な用語であり、AWG2の波長チャネル数に従って特定の帯域幅が構成されても良い。光トランシーバ装置の性能を保証するために、本発明の実施形態では、信号送信ポート13の3dB帯域幅は少なくとも信号受信ポート23の3dB帯域幅よりも狭い。
本発明の実施形態をより理解するために、光トランシーバ装置の動作を以下に簡単に説明する。
具体的には、本発明の一実施形態では、送信機は、利得媒体11、AWG2、部分反射鏡12を有する。利得媒体11に接続される分岐ポート22、及び部分反射鏡12に接続される信号送信ポート13は、AWG2内に配置される。信号送信ポート13は、サーキュレータ1又は波長分割多重化器に更に接続され、サーキュレータ1又は波長分割多重化器は、幹線ファイバ4に更に接続される。このように、光トランシーバ装置がダウンリンク光信号を送信するとき、利得媒体11が刺激され、自然放出(Amplified Spontaneous
Emission:ASE)光信号を放射し始める。ASE光信号がAWG2の波長チャネルを通過した後、対応する波長チャネルの範囲外の光信号は、フィルタリングされ失われる。したがって、分岐ポート22及びAWG2の信号送信ポート13により決定される通過帯域範囲内の波長を有する光信号のみが、AWG2を通過できる。次に、光信号は、信号送信ポート13を通って部分反射鏡12へ送信される。ここで、一部の光信号は、部分反射鏡12により反射され、利得媒体11に注入され、再び増幅される。このような往復は、複数回実行される。このように、利得媒体11と部分反射鏡12との間の光信号の複数回の往復は、共鳴発振増幅を生じ、最終的には、送信機により生成された光信号を信号送信ポート13及び分岐ポート22により定められる透過ピーク波長で動作させ、それにより信号送信ポート13を通じて送信されるダウンリンク光信号を形成する。信号送信ポート13を通過した後、ダウンリンク光信号は、サーキュレータ1又は波長分割多重化器を通じて幹線ファイバ4に更に送られ、幹線ファイバ4によりユーザ端にある対応するONUへ送信される。
本発明の実施形態では、信号送信ポート13は、送信機内の内部キャビティフィルタを形成するよう機能する。したがって、信号送信ポート13の帯域幅設計及び最適化は、別個に行われて、所望の帯域幅を比較的狭くする。また、透過ピークは、対応するAWGチャネルの中心波長と実質的に同じなので、それにより、信号送信の性能を効率的に向上させる。
したがって、本発明の一実施形態では、送信機は、光電変換器21及びAWG2を有しても良い。光電変換器21に接続される分岐ポート22、及び信号受信ポート23は、AWG2内に更に配置される。信号受信ポート23は、サーキュレータ1又は波長分割多重化器に接続され、サーキュレータ1又は波長分割多重化器は、幹線ファイバ4に更に接続される。このように、アップリンク光信号は、幹線ファイバ4からサーキュレータ1又は波長分割多重化器へ送信され、次に、サーキュレータ1又は波長分割多重化器により信号受信ポート23に更に導かれる。AWG2は、アップリンク光信号を受信機に対応する分岐ポート22へと逆多重化する。そして、光信号は、AWG2の分岐ポート22を通じて受信機内の光電変換器21へ送信される。具体的には、本発明の実施形態では、光電変換器21は光電ダイオードであっても良い。
例えば、光トランシーバ装置がアップリンク光信号を受信するとき、幹線ファイバ4により送信されたアップリンク光信号は、サーキュレータ1を通過し、比較的広い3dB帯域幅を有するフラット型信号受信ポート23に入射し、AWG2により対応する分岐ポート22に逆多重化され、次に、波長分割多重化器により光電変換器21に供給されても良い。本発明の実施形態では、信号受信ポート23は別個に構成され信号送信ポート13とは独立なので、信号受信ポート23に対応するチャネル帯域幅は比較的広く設計され、信号受信ポート23の透過曲線は平坦であり、したがって逆多重化後の受信信号品質は良好である。
本発明の実施形態では、2種類の共通ポート、つまり、比較的狭い3dB帯域幅を有する信号送信ポート及び比較的広い3dB帯域幅を有する信号受信ポートが光トランシーバ 装置にあるAWG内に構成されるのでAWGは光信号送信と受信とにそれぞれ異なる共通ポートを用いることができる。さらに、信号送信ポートの3dB帯域幅は比較的狭く設計され、信号受信ポートの3dB帯域幅は比較的広く設計され、光トランシーバ装置の光信号受信及び送信の品質が保証される。したがって、本発明の実施形態では、帯域幅最適化設計は、光トランシーバ装置の信号受信ポートと信号送信ポートとに別個に行うことができる。これは、光トランシーバ装置の性能を有意に向上させる。
望ましくは、本発明の一実施形態では、受信機の利得媒体は、具体的には、IL FP−LD(Injection-Locked Fabry-Perot Laser Diode)又はRSOA(Reflective Semiconductor Optical Amplifier)を有する。
本発明の一実施形態では、部分反射鏡は、ファラデー回転鏡を更に有しても良い。具体的には、部分反射鏡の前に45度一方向ファラデーカップが追加され、ファラデー回転鏡(Faraday Rotator Mirror:FRM)を形成しても良い。この方法では、送信機により送信されたASE光信号がファラデー回転鏡により反射された後に、光信号の偏光方向が90度回転される。この方法では、レーザトランシーバから放射されたTEモードの光信号は、FRMにより反射された後にTMモードになり、放射されたTMモードの光信号は、ファラデー回転鏡により反射された後にTEモードになる。したがって、自己注入レーザトランシーバの偏光利得の相関は小さくなる。これは、本発明の実施形態でランダム偏光干渉に耐える際の光トランシーバ装置の能力を向上する。
本発明の実施形態で提供される光トランシーバ装置は、WDM−PONシステム内のユーザ端ONUに更に適用され、光トランシーバ装置の特定の構造は、中央局にある光トラ ンシーバ装置の構造と同様である。唯一の相違は、ユーザ端ONUの光トランシーバ装置では、受信機がダウンリンク光信号を受信するよう構成され、送信機がアップリンク光信号を送信するよう構成されることである。さらに、中央局にある光トランシーバ装置の利得媒体は、ダウンリンク周波帯に対して利得増幅機能を有し、ユーザ端にある光トランシ ーバ装置の利得媒体は、アップリンク周波帯に対して利得増幅機能を有する。ユーザ端に ある光トランシーバ装置のAWGは、アップリンク周波帯を多重化しダウンリンク周波帯を逆多重化する機能を有する。
図3に示す実施形態では、信号送信ポート13の3dB帯域幅を信号受信ポート23の3dB帯域幅より小さくするために、具体的には、AWG2の信号送信端にある導波路は、逆円錐構造を有するよう設計される。つまり、AWG2のローランド円に近い導波路は狭く、出力端の導波路は広く、したがって信号送信ポートの3dB帯域幅は狭い。さらに、図3に示す実施形態では、信号受信ポート23の3dB帯域幅より狭い信号送信ポート13の帯域幅は、幾つかの他の方法で達成されても良い。例えば、信号受信ポートの3dB帯域幅は、円錐導波路構造、マッハツェンダ干渉計構造、又はマルチモードカプラを信号受信ポート23に配置することにより、又は複数のAWGをカスケード接続することにより、増大されても良い。
さらに、本発明の実施形態では、異なる帯域幅を有する信号送信ポート及び信号受信ポートは、異なる3dB帯域幅を有する2つのAWGを用いることにより達成されても良い。つまり、異なる3dB帯域幅を有する2つのAWGは、それぞれ、信号受信AWG及び信号送信AWGとして機能する。具体的には、比較的狭い3dB帯域幅を有するAWGの共通ポートは信号受信ポートとして動作し、このAWGは信号受信AWGと称される。比較的広い3dB帯域幅を有するAWGの共通ポートは信号送信ポートとして動作し、このAWGは信号送信AWGと称される。
さらに、本発明の一実施形態では、異なる帯域幅を有する信号送信ポート及び信号受信ポートは、同じ3dB帯域幅を有する2つのAWG及び狭い帯域幅を有する1つの周期的フィルタを用いることにより達成されても良い。
具体的には、同じ3dB帯域幅を有する2つのAWGでは、信号送信AWGの共通ポートは、狭い3dB帯域幅を有する周期的フィルタ、例えばFabry-Perotエタロンに接続される。したがって、信号送信AWGにより送信される光信号は、比較的狭い3dB帯域幅を有する。他方のAWGは信号受信AWGとして動作し、信号受信AWGの3dB帯域幅は信号送信AWGの3dB帯域幅よりも広い。
光トランシーバ装置に基づき、本発明の一実施形態は、WDM−PONシステムを更に提供する。WDM−PONシステムは、中央局に複数の光トランシーバ装置を及びユーザ端に複数の光トランシーバ装置を有しても良い。上述の実施形態で提供される光トランシ ーバ装置は、中央局にある光トランシーバ装置及びユ―ザ端にある光トランシーバ装置として用いられても良い。中央局にある光トランシーバ装置はOLTに配置されても良く、OLTの光トランシーバ装置として動作しても良い。ユーザ端にある光トランシーバ装置はユーザ端に別個に配置されても良く、ONUの光トランシーバ装置として動作しても良い。OLTの各光トランシーバ装置は、それぞれのONUの光トランシーバ装置に対応する。また、OLTの光トランシーバ装置の動作波長は、ONUの光トランシーバ装置のうちの対応する1つの動作波長と同じである。
具体的には、図4を参照すると、中央局にある光トランシーバ装置は、AWG102、及び部分反射鏡112を有しても良い。AWG102は、複数の分岐ポート122及び2つの共通ポートを有する。2つの共通ポートは、それぞれ信号受信ポート123及び信号送信ポート113として構成される。各分岐ポート122は、波長分割多重化器を通じて利得媒体111及び光電変換器121に接続される。信号送信ポート113は、ガウス型又は準ガウス型フィルタリング曲線を有し、比較的狭い3dB帯域幅を有する。信号受信ポート123は、フラット型フィルタリング曲線を有し、比較的広い3dB帯域幅を有する。
ユーザ端にある光トランシーバ装置は、AWG202、及び部分反射鏡212を有する。AWG102は、複数の分岐ポート222及び2つの共通ポートを有する。2つの共通ポートは、それぞれ信号送信ポート213及び信号受信ポート223として構成される。各分岐ポート222は、波長分割多重化器を通じて利得媒体211及び光電変換器221に接続される。信号送信ポート213は、ガウス型又は準ガウス型フィルタリング曲線を有し、比較的狭い3dB帯域幅を有する。信号受信ポート223は、フラット型フィルタリング曲線を有し、比較的広い3dB帯域幅を有する。
図4に示す中央局にある光トランシーバ装置では、各分岐ポート122は、波長分割多重化器を通じて利得媒体111及び光電変換器121に接続される。つまり、相応して、AWG102の分岐ポートは、利得媒体111及び光電変換器121に接続される。言い換えると、第1の利得媒体及び第1の光電変換器は第1の分岐ポートに接続され、第2の利得媒体及び第2の光電変換器は第2の分岐ポートに接続され、他の分岐ポートの接続も同様である。AWG102のローランド円上にある中央局の光トランシーバ装置の信号送信ポート113の位置は、AWG202のローランド円上にあるユーザ端の光トランシー バ装置の信号受信ポート223の位置に対応する。AWG102のローランド円上にある中央局の光トランシーバ装置の信号受信ポート123の位置は、AWG202のローランド円上にあるユーザ端の光トランシーバ装置の信号送信ポート213の位置に対応する。
このように、中央局にある光トランシーバ装置により生成されるダウンリンク光信号は、信号送信ポート113から部分反射鏡112を介して幹線ファイバへ送出され、ユーザ端にある光トランシーバ装置の信号受信ポート223に入り、AWG202により対応する分岐ポート222へと逆多重化され、次に、ユーザ端にある対応する光トランシーバ装 の光電変換器221に供給されそれにより受信される。同様に、ユーザ端では、部分反射鏡212は、ユーザ端にある光トランシーバ装置内に構成される。ユーザ端にある光ト ランシーバ装置により生成されるアップリンク光信号は、信号送信ポート213から部分反射鏡212を介して幹線ファイバへ送信され、中央局にある光トランシーバ装置の信号受信ポート123に入り、AWG102により対応する分岐ポート122へと逆多重化され、次に、中央局にある対応する光トランシーバ装置の光電変換器121に供給されそれにより受信される。
図5は、本発明の光トランシーバ装置に基づくWDM−PONシステムの別の実施形態の概略的構造図である。本実施形態では、光トランシーバ装置で用いられるAWGは、非波長ゼロホップ(non-wavelength 0-hop)AWGである。中央局にある光トランシーバ 装置及びユーザ端にある光トランシーバ装置の両方は、32個の受信機及び送信機を有する。AWG302のローランド円上のAWG302の信号送信ポート313の位置は、AWG402のローランド円上のAWG402の信号送信ポート413の位置に対応する。また、AWG302のローランド円上の信号受信ポート323の位置は、AWG402のローランド円上の信号送信ポート423に対応する。一実施形態では、AWG302の信号受信ポート313及び信号送信ポート312は、AWG302の波長チャネルだけ間隔を開けられる。また、AWG402の信号受信ポート413及び信号送信ポート412も、AWG402のチャネルだけ間隔を開けられる。AWG302のローランド円上のAWG302の2番目乃至33番目の分岐ポートの位置は、それぞれ、AWG402のローランド円上のAWG402の1番目乃至32番目の分岐ポートに対応する。AWG302の1番目のポートは2番目のポートに隣接する前のポートであり、34番目のポートは33番目のポートに隣接する次のポートである。したがって、ダウンリンク光信号が中央局の 光トランシーバ装置内の利得媒体により送出されるとき、利得媒体がAWG302のk番目(k=1,2,...,32)の分岐ポートに接続され、ユーザ端にある光トランシーバ装置のAWG402へと通じる場合、ダウンリンク光信号は、AWG402のk番目の分岐ポート(つまり、k番目のユーザ)へと逆多重化されなくても良い。この観点から、本実施形態では、中央局にある光トランシーバ装置内のk番目の利得媒体により送信されるダウンリンク光信号をユーザ端にある光トランシーバ装置のAWG402のk番目の分岐ポートに入射させるために、つまり、ダウンリンク光信号がユーザ端にある光トランシ ーバ装置内のk番目の光電変換器により受信されるように、中央局にある光トランシーバ 装置のAWG302のファイバ接続が変更され得る。特定のファイバ接続方法について、図5を参照する。
実際には、AWG302の信号受信ポートと信号送信ポートとの間のチャネル間隔の可能な値は、1、2、3、等であっても良い。中央局にある光トランシーバ装置内のAWG302の利得媒体と分岐ポートとの間の接続方法を設計する際、AWG302の信号受信ポートと信号送信ポートとの間のチャネル間隔はmであると仮定される。この場合、中央局にある光トランシーバ装置内のk番目の利得媒体は、AWG302内の(k+2m)番目の分岐ポートに接続されるだけで良い。ユーザ端にある光トランシーバ装置のk番目のユーザにより送信されるアップリンク光信号が中央局にあるk番目の受信機に入射できるようにするために、AWG302のローランド円上にある中央局の光トランシーバ装置のAWG302のm番目のポートの位置は、AWG402のローランド円上にあるユーザ端にある光トランシーバ装置内のAWG402の1番目のポートの位置に対応する。
本実施形態では、中央局にある光トランシーバ装置内のAWG302の利得媒体と分岐ポートとの間の接続の変更により、AWG402の分岐ポート及びユーザ端にある光トラ ンシーバ装置内の利得媒体は、図5に示すように、1対1に対応して接続されるだけで良い。
具体的には、中央局にある光トランシーバ装置からのダウンリンク光信号は、AWG302の送信ポート312を通じて幹線ファイバに入射し、次に、ユーザ端にある光トラン シーバ装置内のAWG402の信号受信ポート423に入射する。本発明の実施形態では、光トランシーバ装置で用いられるAWGは非波長ゼロホップAWGである。つまり、AWG302の信号送信ポートのチャネルは、AWG402の信号受信ポートのチャネルと異なる。具体的には、例えば、本実施形態では、チャネル間隔は1である。この場合、AWG302の(k+2)番目の分岐ポートにより送信されるダウンリンク光信号は、ユーザ端にある光トランシーバ装置内のAWG402のk番目の分岐ポートへと逆多重化されても良い。したがって、本発明の実施形態の光トランシーバ装置が正常に動作できるように、中央局にある光トランシーバ装置内のk番目の利得媒体は、AWG302の(k+2)番目の分岐ポートに更に接続される。例えば、中央局にある光トランシーバ装置の1番目の利得媒体は、AWG302の3番目の分岐ポートに接続され、2番目の利得媒体はAWG302の4番目の分岐ポートに接続され、残りの利得媒体とAWG302の分岐ポートとの接続も同様である。この構成では、ユーザ端にある光トランシーバ装置は、32個の受信機及び送信機を形成するために32チャネルAWGを用いる。しかしながら、中央局にある光トランシーバ装置では、32番目の利得媒体がAWG302の34番目の分岐ポートに接続される必要があるので、中央局にある光トランシーバ装置のAWG302は、少なくとも34個の分岐ポートを配置される必要がある。実際には、40チャネルのAWGが用いられても良い。
図6を参照すると、本発明の別の実施形態では、WDM−PONシステムにより用いられるAWGは、波長ゼロホップAWGであっても良い。
具体的には、図6に示す実施形態は、図5に対応する実施形態と類似する。相違点は、図6に示す本実施形態の光トランシーバ装置のAWGが、波長ゼロホップ(wavelength 0-hop)AWGであることである。波長ゼロホップAWGが全部でN個の分岐ポートを有するとすると、波長ゼロホップAWGのポートは循環特性を有するので、つまり、k番目の波長及び(k+N)番目の波長は同じポートで生じ、AWGのN番目のチャネルの波長の次の波長は1番目のチャネルで再び生じ、以下循環が続く。
中央局にある光トランシーバ装置及びユーザ端にある光トランシーバ装置の両方が同じ波長ゼロホップAWGを用い、及びAWGの2つの共通ポートが2つの隣接するチャネルであるとき、中央局にある光トランシーバ装置内の1番目の利得媒体により供給されるダウンリンク光信号をAWG602内の1番目の分岐ポートに接続された光電変換器へ送信するために、中央局にある光トランシーバ装置内の1番目の利得媒体511は、AWG502内の2番目の分岐ポートに接続されても良い。他の利得媒体の接続方法は、中央局にある光トランシーバ装置の最後の利得媒体を除き、1番目の利得媒体の接続方法と同様である。具体的には、2番目の利得媒体はAWG502内の3番目の分岐ポートに接続される必要があり、以降同様である。中央局にある光トランシーバ装置内の最後の利得媒体は、AWG502内の1番目の分岐ポートに接続される必要がある。このように、ユーザ端にある光トランシーバ装置内の光電変換器621は、中央局にある自己注入光ファイバトランシーバ500の利得媒体511にそれぞれ対応する。
中央局にある光トランシーバ装置内の2番目の光電変換器は、AWG502の1番目の分岐ポートに接続され、ユーザ端にある光トランシーバ装置内の1番目の利得媒体により送信されるアップリンク光信号を受信する。他の光電変換器の接続方法は、中央局にある 光トランシーバ装置の1番目の光電変換器を除き、2番目の光電変換器の接続方法と同様である。具体的には、中央局にある光トランシーバ装置の3番目の光電変換器はAWG502内の2番目の分岐ポートに接続される必要があり、残りは同様である。中央局にある 光トランシーバ装置内の1番目の光電変換器は、AWG502内の最後の分岐ポートに接続される必要がある。
本発明の別の実施形態では、異なる3dB帯域幅を有する2個のAWGが結合され、一方、比較的狭い3dB帯域幅を有するAWGの共通ポートは信号送信ポートとして機能し、比較的広い3dB帯域幅を有する共通ポートは信号受信ポートとして機能する。このように、部分反射器は、比較的狭い3dB帯域幅を有するAWGの信号送信ポートに接続され、受信信号は、比較的広い3dB帯域幅を有するAWGの信号受信ポートに接続される。
具体的には、図7を参照すると、中央局にある光トランシーバ装置は、AWG31及びAWG41を有し、これら2つのAWGはそれぞれ異なる3dB帯域幅を有する。ユーザ端にある光トランシーバ装置は、異なる3dB帯域幅を有する2つの共通ポートを備えるAWG51を用いても良い。
AWG31は、比較的狭い3dB帯域幅を有する信号送信ポート33を有し、信号送信ポート33はダウンリンク光信号を送信するよう構成される。AWG41は、比較的広い3dB帯域幅を有する信号受信ポート43を有し、信号受信ポート43はアップリンク光信号を受信するよう構成される。AWG51は、比較的狭い3dB帯域幅を有する信号送信ポート53及び比較的広い3dB帯域幅を有する信号受信ポート56を有する。
本発明の実施形態では、中央局にある光トランシーバ装置及びユーザ端にある光トラン シーバ装置の特定の動作は、以下の通りである。中央局にある光トランシーバ装置の1番目の利得媒体32は、1番目の分岐ポート34を通じて、信号送信ポート33によりダウンリンク光信号を幹線ファイバへ送信する。AWG51の信号受信ポート56がダウンリンク光信号を受信した後、ダウンリンク光信号は、ユーザ端にある光トランシーバ装置の1番目の分岐ポート54に入射し、次に、1番目の光電変換器52に入射する。
ユーザ端にある光トランシーバ装置の1番目の利得媒体52は、1番目の分岐ポート54を通じて、信号送信ポート53によりアップリンク光信号を幹線ファイバへ送信する。AWG41の信号受信ポート43がアップリンク光信号を受信した後、アップリンク光信号は、AWG41の1番目の分岐ポート44に入射し、次に、1番目の光電変換器42に入射する。
さらに、本発明の別の実施形態では、中央局にある光トランシーバ装置及びユーザ端にある光トランシーバ装置は、2つのAWGにより形成されるよう設定されても良い。具体的には、図8を参照すると、中央局にある光トランシーバ装置は、AWG61及びAWG71を有し、これら2つのAWGはそれぞれ異なる3dB帯域幅を有しても良い。具体的には、ユーザ端にある光トランシーバ装置は、AWG81及びAWG91を有し、これら2つのAWGはそれぞれ異なる3dB帯域幅を有しても良い。
AWG61は、比較的狭い3dB帯域幅を有する信号送信ポート63を有し、信号送信ポート63はダウンリンク光信号を送信するよう構成される。AWG71は、比較的広い3dB帯域幅を有する信号受信ポート73を有し、信号受信ポート73はアップリンク光信号を受信するよう構成される。AWG81は、比較的狭い3dB帯域幅を有する信号送信ポート83を有し、信号送信ポート83はアップリンク光信号を送信するよう構成される。AWG71は、比較的広い3dB帯域幅を有する信号受信ポート93を有し、信号受信ポート93はダウンリンク光信号を受信するよう構成される。
本発明の実施形態では、中央局にある光トランシーバ装置及びユーザ端にある光トラン シーバ装置の特定の動作は、以下の通りである。中央局にある光トランシーバ装置の1番目の利得媒体62は、1番目の分岐ポート64を通じて、信号送信ポート63によりダウンリンク光信号を幹線ファイバへ送信する。AWG91の信号受信ポート93がダウンリンク光信号を受信した後、ダウンリンク光信号は、AWG91の1番目の分岐ポート94に入射し、次に、1番目の光電変換器92に入射する。
ユーザ端にある光トランシーバ装置の1番目の利得媒体82は、AWG81の1番目の分岐ポート84を通じて、信号送信ポート83によりアップリンク光信号を幹線ファイバへ送信する。AWG71の信号受信ポート73がアップリンク光信号を受信した後、アッ リンク光信号は、AWG71の1番目の分岐ポート74に入射し、次に、中央局にある 光トランシーバ装置の1番目の光電変換器72に入射する。
本発明による全ての実施形態において、アップリンク周波帯及びダウンリンク周波帯は、AWGに隣接するFSR(Free Spectral Range)周波帯又はAWGに隣接しないFSR周波帯であっても良い。
この仕様における実施形態は、連続的方法で説明される。各実施形態は他の実施形態との相違点を明らかにし、実施形態の同じ又は類似する部分については、互いに参照が行われる。実施形態で開示する装置は、実施形態で開示した方法に対応するので、該装置の説明は簡単であり、方法の部分の記載を参照する。
開示の実施形態の説明は、当業者が本発明を実装する又は実施することを可能にする。実施形態に対する変更は当業者に明らかであり、ここに定める全体的な原理は、他の実施形態で実施されても良い
1 サーキュレータ
2、31、41、51、61、71、81、91、102、202、302、402、502、602 AWG
4 幹線ファイバ
11、32、52、62、82、111、211、311、411、511、611 利得媒体(LD)
12、112、212、312、412、512、612 部分反射鏡
13、33、53、63、83、113、213、313、413、513、613 信号送信ポート
21、42、55、72、92、121、221、321、421、521、621 光電変換器(Rx)
22、34、44、54、64、74、84、94、122、222、322、422、522、622 分岐ポート
23、43、56、73、93、123、223、323、423、523、623 信号受信ポート

Claims (12)

  1. 利得媒体と、光電変換器と、少なくとも1つのアレイ導波路回折格子(arrayed waveguide grating:AWG)と、部分反射鏡と、を有し、
    前記少なくとも1つのAWGは、2つの共通ポートと複数の分岐ポートとを有し、前記共通ポートの一方は信号送信ポートとして機能し、前記共通ポートの他方は信号受信ポートとして機能し、前記信号送信ポートの帯域幅は前記信号受信ポートの帯域幅より狭く、
    前記利得媒体及び前記光電変換器は前記AWGの前記分岐ポートのうちの1つに接続され、前記AWG及び前記部分反射鏡は、前記利得媒体により供給される光信号に対して波長自己注入固定を協調的に実行し、前記信号送信ポートを通じて前記光信号を出力するよう構成され、前記AWGは、前記信号受信ポートにより受信される光信号を対応する分岐ポートに逆多重化するよう更に構成される、
    自己注入光トランシーバモジュール。
  2. サーキュレータ又は波長分割多重化器を更に有し、前記AWGの前記信号受信ポート及び前記信号送信ポートは、前記サーキュレータ又は前記波長分割多重化器を通じて幹線ファイバに結合され、前記部分反射鏡は、前記サーキュレータ又は前記波長分割多重化器と前記信号送信ポートとの間に接続される、請求項1に記載の自己注入光トランシーバモジュール。
  3. 前記信号送信ポートはガウス型ポートであり、前記信号受信ポートはフラット型ポートである、請求項1に記載の自己注入光トランシーバモジュール。
  4. 前記信号送信ポートの透過ピークは前記AWGの対応するチャネルの中心波長と同じであり、前記信号受信ポートの透過曲線はフラット型透過曲線である、請求項3に記載の自己注入光トランシーバモジュール。
  5. 前記信号受信ポートはマッハツェンダ干渉計構造、円錐型導波路構造又はマルチモードカプラを有し、前記信号送信ポートは逆円錐型導波路構造を有する、請求項1に記載の自己注入光トランシーバモジュール。
  6. 前記部分反射鏡は、ファラデー回転鏡を有する、請求項1に記載の自己注入光トランシーバモジュール。
  7. 前記少なくとも1つのAWGは、信号送信AWG及び信号受信AWGを有し、前記信号受信AWGの共通ポートは信号受信ポートとして機能し、前記信号送信AWGの共通ポートは信号送信ポートとして機能する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の自己注入光トランシーバモジュール。
  8. 周期的フィルタを更に有し、前記周期的フィルタは、前記信号送信AWGの前記共通ポートに接続され、前記信号送信AWGの前記共通ポートの帯域幅を減少するよう構成され、前記信号送信AWGの前記共通ポートの前記帯域幅は前記信号受信AWGの前記共通ポートの帯域幅より少ない、請求項7に記載の自己注入光トランシーバモジュール。
  9. 中央局にある自己注入光トランシーバモジュールと、ユーザ端にある自己注入光トランシーバモジュールと、を有し、前記中央局にある前記自己注入光トランシーバモジュール及び前記ユーザ端にある前記自己注入光トランシーバモジュールは、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の自己注入光トランシーバモジュールを有する、波長分割多重受動光ネットワークシステム。
  10. 中央局に置かれる光回線終端装置とユーザ端に置かれる複数の光ネットワークユニットとを有し、前記光回線終端装置は、ファイバを通じて前記光ネットワークユニットに接続され、
    前記光回線終端装置は、前記中央局に複数の自己注入光トランシーバモジュールを有し、前記中央局にある前記自己注入光トランシーバモジュールは、前記中央局にあるアレイ導波路回折格子(AWG)を共有し、前記中央局にある前記AWGは、2つの共通ポートと複数の分岐ポートとを有し、前記中央局にある各自己注入光トランシーバモジュールは、それぞれ前記中央局にある前記AWGの前記分岐ポートのうちの1つに相応して接続され、前記中央局にある前記AWGの前記共通ポートのうちの一方は前記中央局において信号送信ポートとして機能し、前記中央局にある前記AWGの前記共通ポートのうちの他方は前記中央局において信号受信ポートとして機能し、前記中央局の前記信号送信ポートの帯域幅は、前記中央局の前記信号送信ポートの帯域幅よりも少ない、波長分割多重受動光ネットワークシステム。
  11. 前記中央局にある各自己注入光トランシーバモジュールは、利得媒体と、部分反射鏡と、光電変換器とを有し、前記利得媒体及び前記光電変換器は、前記中央局にある前記AWGの前記分岐ポートのうちの対応する1つに接続され、前記中央局にある前記AWG及び前記部分反射鏡は、前記利得媒体により供給される光信号に対して波長自己注入固定を協調的に実行し、前記光信号を前記信号送信ポートを通じて対応する光ネットワークユニットへ送信し、前記中央局にある前記AWGは、前記信号受信ポートにより受信される光信号を対応する分岐ポートに逆多重化するよう更に構成される、請求項10に記載の波長分割多重受動光ネットワークシステム。
  12. 各光ネットワークユニットは前記ユーザ端に自己注入光トランシーバモジュールを有し、前記ユーザ端にある前記自己注入光トランシーバモジュールは、前記ユーザ端にあるAWGを共有し、前記ユーザ端にある前記AWGは、2つの共通ポートと複数の分岐ポートとを有し、前記ユーザ端にある各自己注入光トランシーバモジュールは、それぞれ前記ユーザ端にある前記AWGの前記分岐ポートのうちの1つに相応して接続され、前記ユーザ端にある前記AWGの前記共通ポートのうちの一方は前記ユーザ端において信号送信ポートとして機能し、前記ユーザ端にある前記AWGの前記共通ポートのうちの他方は前記ユーザ端において信号受信ポートとして機能し、前記ユーザ端の前記信号送信ポートの帯域幅は、前記ユーザ端の前記信号受信ポートの帯域幅よりも少ない、請求項10又は11に記載の波長分割多重受動光ネットワークシステム。
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