JP2014513595A - 回転可能なラチェットプランジャを備える医療用インジェクタ - Google Patents

Abstract

医療用インジェクタは、長手方向に複数のラチェット歯を有する移動可能なプランジャを備える本体部を有する。インデクサは、プランジャに係合するように設けられ、プランジャが末端方向に移動可能なように構成される。医療用インジェクタは、ラチェット歯と係合するように形成された係合部分を有するアクチュエータも含む。アクチュエータは、動作可能状態に移動可能であり、係合部分は、アクチュエータが動作可能状態に移行される状態で、プランジャに対して基端方向に移動される。インデクサは、プランジャの基端方向への移動を妨げ、それにより、アクチュエータが動作可能状態に移行される状態で、係合部分が、ラチェット歯の１以上を飛び越しできる。そのプランジャは、本体部に対して摺動可能に移動可能であり、本体部に対して回転可能であり、インデクサおよびアクチュエータと係合されるラチェット歯を、選択的に係合させたり、外したりする。

Description

本発明は、移動可能な医療用インジェクタプランジャに関するものであり、より詳細には、ラチェット式の回転可能な医療用インジェクタプランジャに関するものである。

注射器およびペン型インジェクタを含む、医療用インジェクタは当技術分野においてよく知られている。医療用インジェクタは、典型的には、注射で薬剤を送出する際の１以上のストッパーを送るためのプランジャを備える。従来技術では、最初の注射後の引き込みおよび再利用を防ぐために歯または他のフィーチャを注射器プランジャに備えることが知られているけれども、注射器プランジャは、典型的には、直線力を直接的に加えることにより作動される。投与量は、プランジャの移動の一次関数である。プランジャの直線移動を制御することは困難である場合があり、その結果、投与量の制御が困難なものとなる。

ペン型インジェクタに関しては、一組の機械的連結を通じて投与量設定つまみまたは他のアクチュエータに機械的に結合された送りネジまたは回転するプランジャが備えられる。典型的なペン型インジェクタ機構は、かなり複雑であり、複数の連携する部分からなる。コスト面の理由と使用の簡単さとから、機構部分の数は最小であるのが望ましい。

したがって、本発明の一面は、連携する部分の数を最小限度に抑えて制御可能に送ることができる医療用インジェクタ用のプランジャを実現することである。

本発明の前記の面および／または他の面は、末端と基端とを有する本体部、および本体部に配された移動可能なプランジャを備える医療用インジェクタを実現することによって達成される。プランジャは、その長手方向に配された複数の離隔したラチェット歯を備える。少なくとも１つのインデクサが備えられ、プランジャと係合するように形成され、インデクサは、プランジャを本体部の末端の方へ末端方向に移動させるが、本体部の基端の方へ基端方向には移動させないように構成される。医療用インジェクタは、ラチェット歯の１以上と係合するように形成された係合部分を有するアクチュエータも備える。アクチュエータは、動作可能状態に移動可能であり、係合部分はプランジャに対して基端方向に移動され、アクチュエータは動作可能状態に移動される。インデクサは、プランジャの基端方向への移動を妨げ、それにより、係合部分がラチェット歯の１以上を飛び越すことができるようにし、アクチュエータは動作可能状態に移動される。それに加えて、アクチュエータは動作可能状態から移動して医療用インジェクタの作動を引き起こすことができる。動作可能状態からの移動により、係合部分の末端への移動が生じ、係合部分はラチェット歯の１以上と係合し、係合部分によるプランジャの末端への移動を引き起こす。プランジャは、本体部に対して摺動可能に移動可能であり、インデクサおよびアクチュエータと係合しているラチェット歯の係合および取り外しを選択的に行うように本体部に対して回転可能である。

本発明の前記の面および／または他の面は、末端と基端とを有する本体部、および本体部に移動可能に配されたプランジャを備える医療用インジェクタを実現することによっても達成される。プランジャは、その長手方向に配された複数の離隔したラチェット歯を備える。プランジャは、ストッパーを選択的に移動させて、前記医療用インジェクタから薬剤を供給する。医療用インジェクタは、プランジャと係合してプランジャの末端への移動を可能にし、プランジャの基端方向への移動を実質的に妨げるように本体部内に配されたインデクサと、プランジャと係合してプランジャに対するアクチュエータの基端方向への移動を可能にし、プランジャに対するアクチュエータの末端への移動を実質的に妨げる係合部分を有するアクチュエータとをさらに備える。動作可能状態へ本体部に対してアクチュエータが基端方向へ移動すると、ラチェット歯の１以上は、係合部分を飛び越すことがして、アクチュエータをプランジャに対して基端方向に移動する。動作可能状態から本体部に対してアクチュエータが末端へ移動すると、アクチュエータは、ラチェット歯の１以上と係合して、プランジャをインデクサに対して末端方向に移動し、ストッパーを末端方向に移動して薬剤を医療用インジェクタから供給する。プランジャは、本体部に対して摺動可能に移動可能であり、インデクサおよびアクチュエータと係合しているラチェット歯の係合および取り外しを選択的に行うように本体部に対して回転可能である。

本発明の前記の面および／または他の面は、末端と基端とを有する本体部、および本体部に移動可能に配されたプランジャを備える医療用インジェクタを実現することによっても達成される。プランジャは、その長手方向に配された複数の離隔したラチェット歯を備える。プランジャは、ストッパーを選択的に移動させて、前記医療用インジェクタから薬剤を供給する。医療用インジェクタは、プランジャと係合してプランジャの末端への移動を可能にし、プランジャの基端方向への移動を実質的に妨げるように本体部内に配されたインデクサも備える。それに加えて、医療用インジェクタは、医療用デバイスを作動させるための作動手段を備え、作動手段はプランジャと係合してプランジャに対する作動手段の基端方向への移動を可能にし、プランジャに対する作動手段の末端への移動を実質的に妨げるための係合手段を有する。動作可能状態へ本体部に対して作動手段が基端方向へ移動すると、ラチェット歯の１以上は、係合手段を飛び越しして、作動手段をプランジャに対して基端方向に移動する。動作可能状態から本体部に対して作動手段が末端へ移動すると、作動手段は、ラチェット歯の１以上と係合して、プランジャをインデクサに対して末端方向に移動し、ストッパーを末端方向に移動して薬剤を医療用インジェクタから供給する。プランジャは、本体部に対して回転可能であり、これによりインデクサおよび作動手段と係合しているラチェット歯の係合および取り外しを選択的に行う。

本発明の前記の面および／または他の面は、プランジャが中に配されている本体部を有する医療用インジェクタを使用して凍結乾燥されている薬剤を元の状態に戻す方法を提供することによっても達成される。この方法は、凍結乾燥された薬剤を入れた薬剤容器を、両頭針が薬剤容器と本体部内に配されている希釈剤を入れたカートリッジとの間で連通するように本体部の端部に連結する操作と、プランジャを回転させてプランジャ上のラチェット歯を本体部から外す操作と、プランジャを移動させて希釈剤を薬剤容器内に排出する操作と、プランジャを移動させて元の状態に戻した薬剤をカートリッジ内に引き込む操作と、プランジャを回転させてプランジャのラチェット歯を本体部と係合させる操作とを含む。

本発明の追加の面および／または他の面は、以下の説明において部分的に述べられ、一部は、説明から明らかになるか、または本発明を実施することで理解されうる。本発明の実施例の上記および／または他の面および利点は、付属の図面と併せて以下の詳細な説明を読むと明確になり、また理解しやすくなる。

本発明の実施例に従った医療用インジェクタの斜視図である。 図１のインジェクタとともに使用可能であるプランジャの部分斜視図である。 図２の３−３線に沿った部分断面図である。 図１の医療用インジェクタの動作を示す部分断面の斜視図である。 図１の医療用インジェクタの動作を示す部分断面の斜視図である。 図１の医療用インジェクタの動作を示す部分断面の斜視図である。 図１のインジェクタとともに使用可能である二つのロッカーを示す斜視図である。 図１のインジェクタとともに使用可能である二つのロッカーを示す斜視図である。 図７のロッカーを使用する本発明の実施例に従った医療用インジェクタの動作を示す部分断面の斜視図である。 図７のロッカーを使用する本発明の実施例に従った医療用インジェクタの動作を示す部分断面の斜視図である。 図７のロッカーを使用する本発明の実施例に従った医療用インジェクタの動作を示す部分断面の斜視図である。 本発明の実施例に従ったマルチリンクロッカーの使用を示す部分断面の斜視図である。 本発明の実施例に従ったマルチリンクロッカーの使用を示す部分断面の斜視図である。 本発明の実施例とともに使用可能である投与量計数装置を示す。 図２のプランジャとともに使用可能である回動可能なアクチュエータの部分的な斜視図である。 図１５の回動可能なアクチュエータの使用を示す部分断面の斜視図である。 図１５の回動可能なアクチュエータの使用を示す部分断面の斜視図である。 本発明の他の実施例に従った医療用インジェクタの断面図である。 図１８の医療用インジェクタの１９−１９線に沿った断面図である。 本発明の他の実施例に従った医療用インジェクタの斜視図である。 図２０の医療用インジェクタとともに使用可能であるプランジャの斜視図である。 図２１の医療用インジェクタの２２−２２線に沿った断面図である。 図２１の医療用インジェクタの動作を示す斜視断面図である。 図２０の医療用インジェクタとともに使用可能であるプランジャの他の実施例の斜視図である。

ここで、添付図面に示される複数の例である本発明の実施例を詳細に参照するが、全体を通して、同一の参照番号は、同一の要素を指す。本明細書で説明されている実施例は、例示であり、図面を参照することにより本発明を限定しない。当業者によって理解されるように、「上方に」、「下方に」、「下部」、および「上部」などの用語は、相対的であり、説明を助けるために用いられ、これらに限定されない。

図を参照すると、医療用インジェクタ１０は、徐々に上下動可能なプランジャ１２を備えるものが示されている。当業者には理解されるように、医療用インジェクタ１０は、注射器またはペン型インジェクタであることを含めて、さまざまな形態をとりうる。本発明の実施例によれば、医療用インジェクタ１０は、少なくとも１つの固定用量を投与するのに特によく適しており、また、一連の固定用量を投与するのには、なおいっそう適している。医療用インジェクタ１０は、本明細書で説明されているようにプランジャ１２に適合することが知られている方法で構成されうる。医療用インジェクタ１０は、注入可能な薬剤を受け入れるためのリザーバー１４を備えることができ、これは薬剤カートリッジであるか、または医療用インジェクタ１０内に直接形成することができる。リザーバー１４は、当技術分野で知られているようにそれに付随する１以上のストッパー１６を有することができる。医療用インジェクタ１０は、「かしめ」配置構成などで医療用インジェクタ１０に取り外し可能に取り付けられるか、即ち、付けられうる注射用の針１８を備えることもできる。

プランジャ１２は、細長く、略扁平である。複数の離隔したラチェット歯２０がプランジャ１２の長手方向に配される。好ましい配置構成において、プランジャ１２は、対向する第１の面２４と第２の面２６とを有する板形状の本体部２２を備える。ラチェット歯２０は、第１の面２４上に配され、さらなる好ましい配置構成では、第２の面２６にも配される。好ましくは、第１の面２４および第２の面２６上のラチェット歯２０は、プランジャ１２の長手方向に軸方向に整合される。

ラチェット歯２０は、プランジャ１２の一方向の移動を可能にするように構成される。特に、図３を参照すると、ラチェット歯２０は、好ましくは、傾斜した表面２８および段状停止部３０を有する鋸歯形状である。図３に示されているように、第１の表面２４および第２の表面２６の両方のラチェット歯２０の傾斜した表面２８は、全体として同じ方向に向き合っている。段状停止部３０は、第１の面２４および第２の面２６から直角に延び、好ましくは、実質的に垂直の向きである。

プランジャ１２は、第１の面２４および／または第２の面２６から延在する１以上のレール２７も有することができる。レール２７は、医療用インジェクタ１０内に形成された１以上の対応する嵌合する形のスロットを通して摺動するように形成されうる。レール２７は、使用時に、特にプランジャ１２の平行移動時に、安定性をもたらしうる。

図４〜図６を参照すると、プランジャ１２が医療用インジェクタ中の本体部３２内に配されていることがわかる。本体部３２は、注射時に患者に向かうように配置されている末端３４と、注射時に患者から離れるように配置されている基端３６と、を含む（図１）。使用時に、医療用インジェクタ１０は、基端３６に向かう基端方向ではなく、末端３４に向かう末端方向にプランジャ１２がその中で一方向に移動することを可能にするように構成される。このような１方向の移動を容易にするためにプランジャ１２と係合するように形成された少なくとも１つのインデクサ３８が、備えられる。インデクサ３８は、プランジャ１２を本体部３２の末端３４の末端方向に移動させるが、本体部３２の基端３６の基端方向には移動させないように構成される。

インデクサ３８は、図３に概略的に示されているように、傾斜した係合面４２および外を向いた停止面４４を含む可撓性の歯止め４０を含む。インデクサ３８は、プランジャ１２が末端方向に移動する状態で係合面４２がラチェット歯２０の個別の傾斜面２８を上ることができるように外向きに可撓性を有している。末端方向に十分に移動するとき、インデクサ３８は、ラチェット歯１２を飛び越し、インデクサ３８の固有の弾性の下で、停止面４４が段状ストッパー３０と揃うように内向きにスナップ式に嵌る。好ましくは、停止面４４は、段状ストッパー３０に略平行になるように形成される。プランジャ１２が後方（基端方向）に移動するとき、段状停止部３０および停止面４４は、干渉係合して、プランジャ１２の基端方向への移動を妨げる。好ましい実施例では、一対のインデクサ３８が設けられ、図４〜図６に示されているように、第１の面２４と第２の面２６の両方に配置されているラチェット歯２０に逆らう動作をする。軸方向に整合されプランジャ１２に挟む効果をもたらす一対のインデクサ３８が設けられることがさらに好ましい。この挟む効果は、プランジャ１２の安定した保持力をもたらしうる。

インデクサ３８は、材料の選択など（例えば、熱可塑性プラスチックから形成される）によって、固有の弾性により可撓性があるように形成されうる。それに加えて、または代替的に、インデクサ３８は、付随する歯止め４０の振れを可能にする片持梁４６を含むことができる。インデクサ３８は、図４〜図６に示されているように、自然な押し付けない状態を有するように形成され、インデクサ３８は、ラチェット歯２０の段状停止部３０に逆らう動作をするように位置決めされる。片持梁４６は、インデクサ３８に対する押し付けない状態をもたらすよう十分な内部復原力を持つように形成される。

医療用インジェクタ１０は、ラチェット歯２０の１以上と係合するように形成された係合部分５０を有するアクチュエータ４８も含む。係合部分５０は、好ましくは、傾斜した係合面５４および上述されている歯止め４０のように構成された外向きの停止面５６を有する係合歯止め５２を含む。好ましくは、係合部分５０のうちの２つが、第１の面２４および第２の面２６に配置されたラチェット歯２０と係合するように配置されて備えられる。

図４を参照すると、プランジャ１２がストッパー１６のうちの１つと係合するように位置決めされていることがわかる。図５に示されているように、医療用インジェクタ１０を作動させるためにアクチュエータ４８が動作可能状態に移動され、そこで、係合部分５０は基端方向に移動する。インデクサ３８は、プランジャ１２の基端方向への移動を妨げ、これにより、アクチュエータ４８をプランジャ１２に対して基端方向に移動させることができる。プランジャ１２が静止状態に保持され、係合部分５０がプランジャ１２に対して基端方向に移動するとき、係合部分５０はラチェット歯２０のうちの１以上を飛び越しする。アクチュエータ４８は、動作可能状態を達成するように十分に移動される。

医療用インジェクタ１０を作動させるためにアクチュエータ４８は、動作可能状態から移動され、係合部分５０は、末端方向に移動する。係合部分５０は、ラチェット歯２０のうちの１以上と係合し、特に、段状停止部３０と停止面５６との間で干渉係合がなされる。とりわけ、係合部分５０は、次の末端のラチェット歯２０と係合する。係合部分５０が末端方向に移動すると、プランジャ１２はそれと一緒に末端方向に移動する。次いで、プランジャ１２が末端方向に移動するとき、ストッパー１６が末端方向に進んで、注射物の投与が行われる。ラチェット歯２０は、インデクサ３８を末端方向に飛び越しすることができる。

医療用インジェクタ１０によって投与される薬剤の投与量は、ラチェット歯２０相互間の間隔、および／または、アクチュエータ４８が動作可能状態に移動するときのラチェット歯２０に対する係合部分５０の基端方向の移動の量の関数となっている。固定用量を作製するために医療用インジェクタ１０、および／または、アクチュエータ４８内に形成された対応する溝６０内に入れ子になり、溝６０に沿って摺動するように形成された１以上のキーが医療用インジェクタ１０、および／または、アクチュエータ４８上に画成されうる。図４〜図６に示されているように、キーは、アクチュエータ４８上に形成され、溝６０は医療用インジェクタ１０内に形成されることが好ましい。図４を参照すると、キー５８は、使用前に、溝６０の末端にあることがわかる。アクチュエータ４８が基端方向に移動するとき、キー５８は、溝６０内で基端方向に送られ、アクチュエータ４８の動作可能状態に対応する最も基端方向に位置に達する。溝６０内のキー５８の行程の長さは、アクチュエータ４８の移動の範囲を制限し、医療用インジェクタ１０によって投与可能な用量を定める。図５および図６に示されているように、キー５８は使用中のアクチュエータ４８はとともに末端方向に送られ、最も末端の位置へ進む。

図４〜図６に示されているアクチュエータ４８は、プランジャ１２に直接的に力を加えるリニアスライドアクチュエータである。当業者であれば理解するように、アクチュエータ４８はさまざまな構成をとりうる。図７〜８を参照すると、アクチュエータ４８は、回動可能に装着されたロッカー６２を備えることができる。ロッカー６２は、フレーム形状であり、アクチュエータ４８に回動可能に装着するための第１の端部６４と医療用インジェクタ１０に回動可能に装着するための第２の対向する端部６６を有する。係合部分５０は、第１の端部６４と第２の端部６６との間に配置される。図７および８に示されているように、係合部分５０のうちの２つは、第１の面２４および第２の面２６に配置されるラチェット歯２０と連携するように備えられる。

第１の端部６４と第２の端部６６との間の間隔は、特にトルクの発生時に、アクチュエータ４８からプランジャ１２への力の伝達に影響を及ぼすことに留意されたい。第１の端部６４と第２の端部６６との間の間隔Ｌは、第１の端部６４および第２の端部６６からの係合部分５０の間隔Ｓ１、Ｓ２とともに、トルクが発生し、プランジャ１２に伝達される仕方に影響を及ぼす。

図９を参照すると、アクチュエータ４８は、ロッカー６２が末端方向に傾斜している最初の使用前状態で図示されている。図１０を参照すると、アクチュエータ４８は動作可能状態に送られ、ロッカー６２は基端方向に傾斜するように第２の端部６６の周りの回転で基端方向に引かれていることがわかる。この移動の際に、係合部分５０は、上述されているのと同様にしてラチェット歯２０のうちの１以上を飛び越しする。図１１に示されているように、アクチュエータ４８は、動作可能状態から移動され、医療用インジェクタ１０の作動を引き起こす。アクチュエータ４８が動作可能状態から移動すると、ロッカー６２は、第２の端部６６の周りで末端方向に送られ、係合部分５０によってプランジャ１２も末端方向に送られる。投与量は、上述されているキー５８／溝６０の配置構成、および／またはロッカー６２の運動範囲の両方によって制限されうる。

当業者であれば理解するように、ロッカー６２は、図９〜図１１に示されているように、アクチュエータ４８に直接結合されうる。当業者であれば理解するように、マルチリンク配置構成を使用して、ロッカー６２をアクチュエータ４８に結合することができる。図１２および１３を参照すると、ロッカー６２とアクチュエータ４８との間に１以上のリンク６８が連結され、これにより、その移動のための力がもたらされる。アクチュエータ４８からの力をロッカー６２に伝達するリンク６８の配置構成を利用することができる。図１２および１３に示されているように、リンク６８の２つ（６８Ａ、６８Ｂ）が使用され、リンク６８Ａはアクチュエータ４８に回動可能に連結され、リンク６８Ｂに回動可能に連結され、リンク６８Ｂはリンク６８Ａに回動可能に連結され、ロッカー６２に回動可能に連結される。リンク６８Ａ、６８Ｂは、まとまって、ロッカー６２に力を伝達する。

図１５〜図１７を参照すると、アクチュエータ４８は非線形に移動されるように配置構成されうることがわかる。図１５〜１７に示されているように、アクチュエータ４８は、支点７０を中心として枢動するように形成されうる。アクチュエータ４８が支点７０を中心として医療用インジェクタ１０から外向きに枢動すると、係合部分５０は、基端方向に移動される。逆に、支点７０を中心とするアクチュエータ４８の内向きの枢動により、係合部分５０の末端の移動が生じる。係合部分５０は、上述されているのと同じ方法でプランジャ１２と連携する。

図１５および１６を参照すると、医療用インジェクタ１０は、使用前状態にあるように示されている。アクチュエータ４８の取り扱いをしやすくするために、医療用インジェクタ１０から半径方向外向きに出てアクチュエータ４８の移動をしやすくするグリップリング即ちパッド７２を備えることができる。使用に備えて、図１６の矢印で示されているように、アクチュエータ４８を図１７に示されているように動作可能状態に枢動させる。医療用インジェクタ１０を作動させるために、図１７の矢印で示されているように、アクチュエータ４８は動作可能状態から内向きに枢動される。

投与量は固定することができ、アクチュエータ４８はアクチュエータ４８の回転の範囲を制限することによって回動可能である。医療用インジェクタ１０の一部７４は、アクチュエータ４８の回転の範囲、特に外向きの回転を制限するように構成することができ、そのような制限された範囲は動作可能状態に対応する。

上述の実施例では、プランジャ１２は実質的に扁平である。対照的に、以下の実施例では、プランジャは実質的に円筒形である。例えば、図１８および１９に示されている医療用インジェクタ１４０では、プランジャ１４２は、実質的に円筒形であり、ラチェット歯はプランジャ１４２の周上に延在する。そのような実施例では、プランジャの向きは重要でなく、そのためデバイスの組み立てが容易になる。それに加えて、図１８および１９に示されているように、プランジャ１４２に連結されているポインタ即ちインジケータフラグ１４４は、用量を示し、指示穴１４６を通して使用者が確認することができる。ポインタ１４４は、アクチュエータ１５０内の軸周り穴１４８と係合し、位置合わせフィーチャを形成する。

図２０は、本発明の他の実施例に従って医療用インジェクタ１５２を示し、図２１は、医療用インジェクタ１５２とともに使用可能であるプランジャの斜視図であり、図２２は、医療用インジェクタ１５２の断面図である。図２０および２２に示されているように、医療用インジェクタ１５２は、中に軸長穴１５６を有する本体部、軸長孔１５６を貫通するアームを有するプランジャスライダ即ちリングスライダ１６０、およびモードセレクタ１６２を備える。実施例によれば、プランジャ上のラチェット歯は周上で不連続である。言い換えると、プランジャの少なくとも１つの部分は、ラチェット歯から軸方向に自由である。図２１は、プランジャ１６４が円柱台である円筒形プランジャ１６４の他の実施例を示している。言い換えると、プランジャ１６４は一対の平坦な側部１６６を有する。プランジャ１２と同様に、プランジャ１６４も、その長手方向に配された複数の離隔したラチェット歯１６８を有する。プランジャ１６４も、平坦な側部１６６上に配された一対のリングスライダコネクタ１７０およびプランジャ１６４の基端に配されたモードセレクタコネクタ１７２を有する。例示されているモードセレクタコレクタ１７２は、実質的に正方形である。当業者であれば、他の形状も、本発明の範囲から逸脱することなく使用できることを理解するであろう。例えば、モードセレクタコネクタ１７２は、三角形、矩形、五角形、または六角形であるか、またはそれ以上の数の側部を有することができる。

モードセレクタ１６２は、モードセレクタコネクタ１７２と係合するためモードセレクタコネクタ１７２に対応する凹部を有する。例示されている実施例では、オス突起部（モードセレクタコネクタ１７２）はプランジャ１６６の基端に配され、対応するメス凹部は、モードセレクタ１６２の末端に配されているが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、オス突起部はモードセレクタ１６２の末端に配され、対応するメス凹部はプランジャ１６６の基端に配されうることを理解するであろう。モードセレクタ１６２は、アクチュエータ１５８に対して回転可能に配され、これにより、以下でさらに詳しく説明されているように、プランジャ１６６を回転させるための使用者向けのインターフェースを構成する。

すでに説明されている実施例と同様に、１つの向きで、プランジャ１６６のラチェット歯１６８はインデクサ１７６の歯止め１７４およびアクチュエータ１５８の係合歯止め１７８と係合する。しかし、プランジャ１６４の設計（平坦な側部１６６を備える）により、プランジャ１６４は、本体部１５４に対して回転可能である。したがって、モードセレクタ１６２を使用することで、使用者は、プランジャ１６４を、ラチェット歯１６８が歯止め１７４および係合歯止め１７８から取り外される向きに回転させることができ、図２２に示されているように、平坦な側部１６６は、歯止め１７４および係合歯止め１７８と整合される。このような整合により、プランジャ１６４の選択的な自由な末端および基端方向の移動が可能になる。この特徴は、例えば、以下でさらに詳しく説明される、凍結乾燥された薬剤を元の状態に戻す場合に有用である。

実施例によれば、プランジャ１６４の平坦な側部１６６上に配されるリングスライダコネクタ１７０は、本体部１５４のスロット１５６を通して内向きに延在するリングスライダ１６０のアーム１８０と選択的に係合する。例えば、使用者がモードセレクタ１６２を回転させて、ラチェット歯１６８を歯止め１７４および係合歯止め１７８から外す場合、リングスライダコネクタ１７０は回転してリングスライダ１６０のアーム１８０と係合する。次いで、使用者は、リングスライダ１６２を使用して、プランジャ１６４の移動を制御することができる。

図２２に示されているように、医療用インジェクタ１５２は、ポインタ１４４に類似する、用量を指示するためのポインタ１８２も備える。軸長穴１５６がリングスライダ１６０の回転に対応できるように周方向に拡大されている、他の実施例によれば、プランジャ１６４は、用量インジケータとして使用されるリングスライダ１６０に連結されて固定される。

そこで、凍結乾燥された薬剤を元の状態に戻すことについて、図２３を参照しつつ説明することにする。ストッパー１８４が、希釈剤１８８を中に入れたカートリッジ１８６の内側のプランジャ１６４の末端上に配されている。凍結乾燥された薬剤が中に配されている薬剤容器１９０は、薬剤容器１９０の内側とカートリッジ１８６との間を連通する両頭針でカートリッジ１８６の末端に連結される。使用者がモードセレクタ１６２を回転させて、ラチェット歯１６８を歯止め１７４および係合歯止め１７８から取り外した後、使用者がリングスライダ１６０を末端方向に摺動すると、プランジャ１６４およびストッパー１８４が末端方向に移動し、希釈剤１８８が薬剤容器１９０内に吐出される。凍結乾燥された薬剤１９２を元の状態に戻した後、使用者がリングスライダ１６０を基端方向に摺動すると、プランジャ１６４およびストッパー１８４が基端方向に移動し、元の状態に戻された薬剤がカートリッジ１８６内に引き込まれる。この後、使用者は、薬剤容器１９０を切り離して、モードセレクタ１６２を回転し、ラチェット歯１６８を歯止め１７４および係合歯止め１７８と再度係合させる。この時点で、元の状態に戻された薬剤は、上述されているように注入することができる。

上述されているものと類似するラチェットプランジャを使用する医療用インジェクタでは、離散用量設定は、ラチェットのピッチ（または間隔）によって決定される。図２４は、使用者が複数の所定のラチェット間隔のうちの１つを選択することができる本発明の他の実施例に従ってプランジャ１９４の斜視図である。図２４に示されているように、プランジャ１９４は、その長手方向に配された複数の離隔したそれぞれのラチェット歯２００および２０２を有する２つの側部１９６、１９８を有する。ラチェット歯２００の間の距離は、Ｄ_１として図示されラチェット歯２０２の間の距離は、Ｄ_２として図示され、これはＤ_１より大きい。プランジャ１９４は、使用者が歯止め１７４および係合歯止め１７８を係合するためにラチェット歯の間の所望の間隔を選択することができるように本体部１５４およびアクチュエータ１５８に関して回転可能である。実施例によれば、モードセレクタ１６２およびアクチュエータ１５８は、ラチェット歯のさまざまな間隔に対応する境界を有する。

実施例によれば、プランジャ１９４は、使用者がプランジャ１９４を、ラチェット歯１６８が歯止め１７４および係合歯止め１７８から取り外される向きに回転させることができるように平坦な側部２０４も有し、平坦な側部２０４は、歯止め１７４および係合歯止め１７８と整合される。したがって、プランジャ１９４は、凍結乾燥した薬剤を元の状態に戻すためにも使用することができる。

それに加えて、プランジャ１９４は、複数の離隔したそれぞれのラチェット歯を有する２つの側部を有するものとして例示されているけれども、当業者であれば、プランジャ１９４は、本発明の範囲から逸脱することなく使用者のための選択範囲を広げるために複数の異なる間隔で離隔したそれぞれのラチェット歯を有する３、４、５、６、７、８、９、１０、またはそれ以上の数の側部を有することができることを理解するであろう。それに加えて、歯止め１７４および係合歯止め１７８は、対向する対であるものとして例示されているけれども、本発明の範囲から逸脱することなく、プランジャ１９４上で異なる間隔で並ぶラチェット歯でより多くの数の側部に対応するように、単一の歯止め１７４および単一の係合歯止め１７８が使用されてもよい。

本発明の実施例はごくわずかしか図示され説明されていないけれども、本発明は説明されている実施例に限定されない。その代わりに、当業者であれば、本発明の原理および精神、請求の範囲およびその均等物によって画定される範囲から逸脱することなくこれらの実施例に変更がなされてもよいことを理解するであろう。

Claims (20)

1. 医療用インジェクタであって、
   末端と基端とを有する本体部と、
   前記本体部内に配され、長手方向に配された複数の離隔したラチェット歯を有する移動可能なプランジャと、
   前記プランジャと係合するように形成された少なくとも１つのインデクサであって、前記プランジャが前記本体部の前記末端に向かい末端方向に移動可能であるが、前記本体部の前記基端に向かい基端方向には移動できないように構成される少なくとも１つのインデクサと、
   １つ以上の前記ラチェット歯と係合するように形成された係合部分を有するアクチュエータと、を含み、
   前記アクチュエータは動作可能状態に移動可能であり、前記係合部分は該アクチュエータが動作可能状態に移動されるとき、前記プランジャに対して基端方向に移動され、前記インデクサは、前記プランジャの基端方向への移動を妨げ、それにより、前記アクチュエータが前記動作可能状態に移動されたとき、前記係合部分が１つ以上の前記ラチェット歯を飛び越しできるようにし、前記アクチュエータは、前記医療用インジェクタの作動を引き起こすように前記動作可能状態から移動可能とされ、
   前記動作可能状態からの前記移動により、前記係合部分が１つ以上の前記ラチェット歯と係合した状態で、前記係合部分の末端への移動を引き起こし前記プランジャの末端への移動を引き起こし、
   前記プランジャは、前記本体部に対して摺動可能に移動可能であり、該本体部に対して回転可能であり、前記インデクサおよびアクチュエータと係合されるラチェット歯を、選択的に係合させたり、外したりする医療用インジェクタ。
2. 前記プランジャは、前記インデクサおよび前記アクチュエータからラチェット歯を外すように、前記インデクサおよび前記アクチュエータと整合可能である少なくとも１つの平坦な側部を含む請求項１に記載の医療用インジェクタ。
3. 使用者によって操作可能なように前記本体部の外側に配されたプランジャスライダをさらに含み、
   前記本体部は、少なくとも１つの軸長穴を含み、前記プランジャスライダは、前記軸長穴に沿って摺動可能とされ、前記プランジャと係合するように前記軸長穴を貫通するアームを有する請求項１に記載の医療用インジェクタ。
4. 前記プランジャは、前記プランジャスライダを選択的に係合させたり、外したりするように前記プランジャスライダに対して回転可能である請求項３に記載の医療用インジェクタ。
5. 前記プランジャは、その長手方向に配されている複数の離隔したラチェット歯をそれぞれ有する複数の側部を含み、
   前記側部のうちの少なくとも２つは、前記ラチェット歯相互間に異なる間隔を有し、
   前記プランジャは、前記インデクサおよび前記アクチュエータと係合するための離れた所望のラチェット歯を有する側部を選択するように前記本体部に対して回転可能である請求項１に記載の医療用インジェクタ。
6. 前記プランジャは、前記インデクサおよび前記アクチュエータからラチェット歯を外すように、前記インデクサおよび前記アクチュエータと整合可能である少なくとも１つの平坦な側部を含む請求項５に記載の医療用インジェクタ。
7. 前記アクチュエータおよび前記本体部に対して回転可能であるモードセレクタをさらに含み、前記本体部に対する前記プランジャの回転を制御するようにプランジャに連結される請求項１に記載の医療用インジェクタ。
8. 前記モードセレクタは、突起部および前記突起部に対応する形状を有する凹部のうちの一方を含み、前記プランジャは、前記突起部および前記突起部に対応する形状を有する前記凹部のうちの残りの一方を含む請求項７に記載の医療用インジェクタ。
9. 医療用インジェクタであって、
   末端と基端とを有する本体部と、
   前記本体部内に移動可能に配され、長手方向に配された複数の離隔したラチェット歯を有するプランジャであって、ストッパーを選択的に移動させて、前記医療用インジェクタから薬剤を供給するプランジャと、
   前記本体部内に配され、前記プランジャと係合し該プランジャの末端への移動を可能にし、前記プランジャの基端方向への移動を実質的に妨げるインデクサと、
   係合部分を有し、前記プランジャと係合して前記プランジャに対する前記アクチュエータの基端方向への移動を可能にし、前記プランジャに対する前記アクチュエータの末端への移動を実質的に妨げるアクチュエータとを含み、
   前記本体部に対する前記アクチュエータの基端方向への移動が動作可能状態のとき、１つ以上の前記ラチェット歯が前記係合部分を飛び越しし、前記プランジャに対して前記アクチュエータを基端方向に移動させ、
   前記動作可能状態から前記本体部に対して前記アクチュエータが末端へ移動するとき、前記アクチュエータは、１つ以上の前記ラチェット歯と係合して、前記プランジャを前記インデクサに対して末端方向に移動させ、前記ストッパーを末端方向に移動させて薬剤を前記医療用インジェクタから供給し、
   前記プランジャは、前記本体部に対して摺動可能に移動可能であり、該本体部に対して回転可能であり、前記インデクサおよびアクチュエータと係合されるラチェット歯を、選択的に係合させたり、外したりする医療用インジェクタ。
10. 前記プランジャは、前記インデクサおよび前記アクチュエータと整合可能である少なくとも１つの平坦な側部を含み、前記インデクサおよび前記アクチュエータから前記ラチェット歯を外す請求項９に記載の医療用インジェクタ。
11. 使用者によって操作可能なように前記本体部の外側に配されたプランジャスライダをさらに含み、
    前記本体部は、少なくとも１つの軸長穴を含み、前記プランジャスライダは、前記プランジャと係合するように前記軸長穴を貫通し該軸長穴に沿って摺動可能であるアームを有する請求項９に記載の医療用インジェクタ。
12. 前記プランジャは、前記プランジャスライダを選択的に係合させたり、外したりするように前記プランジャスライダに対し回転可能である請求項１１に記載の医療用インジェクタ。
13. 前記プランジャは、その長手方向に配されている複数の離隔したラチェット歯をそれぞれ有する複数の側部を含み、
    前記側部のうちの少なくとも２つは、前記ラチェット歯相互間に異なる間隔を有し、
    前記プランジャは、前記インデクサおよび前記アクチュエータと係合するための所望のラチェット歯間隔を有する側部を選択するように前記本体部に対して回転可能である請求項９に記載の医療用インジェクタ。
14. 前記プランジャは、前記インデクサおよび前記アクチュエータと整合可能である少なくとも１つの平坦な側部を含み、前記インデクサおよび前記アクチュエータから前記ラチェット歯を外す請求項１３に記載の医療用インジェクタ。
15. 前記本体部に対する前記プランジャの回転を制御するようにプランジャに連結され、前記アクチュエータおよび前記本体部に対して回転可能であるモードセレクタをさらに含む請求項９に記載の医療用インジェクタ。
16. 前記モードセレクタは、突起部および前記突起部に対応する形状を有する凹部のうちの一方を含み、前記プランジャは、前記突起部および前記突起部に対応する形状を有する前記凹部のうちの残りの一方を含む請求項１５に記載の医療用インジェクタ。
17. 医療用インジェクタであって、
    末端と基端とを有する本体部と、
    前記本体部内に移動可能に配され、長手方向に配された複数の離隔したラチェット歯を有するプランジャであって、ストッパーを選択的に移動させ前記医療用インジェクタから薬剤を供給するプランジャと、
    前記本体部内に配され、前記プランジャと係合し前記プランジャの末端への移動を可能にし、前記プランジャの基端方向への移動を実質的に妨げるインデクサと、
    前記医療用デバイスを作動させるための作動手段であって、前記プランジャと係合するための係合手段を有し、前記プランジャに対する前記作動手段の基端方向への移動を可能にし、前記プランジャに対する前記作動手段の末端への移動を実質的に妨げる作動手段とを含み、
    動作可能状態へ前記本体部に対する前記作動手段における基端方向の移動のとき、１つ以上の前記ラチェット歯は、前記係合手段を飛び越して、前記作動手段を前記プランジャに対して基端方向に移動させ、
    前記動作可能状態から前記本体部に対して前記作動手段における末端方向への移動のとき、前記作動手段は、１つ以上の前記ラチェット歯と係合して、前記プランジャを前記インデクサに対して末端方向に移動させ、前記ストッパーを末端方向に移動させて薬剤を前記医療用インジェクタから供給し、
    前記プランジャは、前記本体部に対して回転可能であり、前記インデクサおよびアクチュエータと係合されるラチェット歯を、選択的に係合させたり、外したりする医療用インジェクタ。
18. 前記プランジャは、前記インデクサおよび前記アクチュエータ手段と整合可能である少なくとも１つの平坦な側部を含み、前記インデクサおよび前記アクチュエータ手段から前記ラチェット歯を外す請求項１７に記載の医療用インジェクタ。
19. 前記プランジャは、その長手方向に配されている複数の離隔したラチェット歯をそれぞれ有する複数の側部を含み、
    前記側部のうちの少なくとも２つは、前記ラチェット歯相互間に異なる間隔を有し、
    前記プランジャは、前記本体部に対して回転可能であり、前記インデクサおよび前記アクチュエータ手段と係合するための所望のラチェット歯間隔を有する側部を選択する請求項１７に記載の医療用インジェクタ。
20. その中に配されるプランジャを有する本体部を有する医療用インジェクタを使用して凍結乾燥されている薬剤を元の状態に戻す方法であって、
    両頭注射針が、前記薬剤容器と前記本体部内に配され希釈剤を入れたカートリッジとの間で連通するように前記凍結乾燥された薬剤を入れた薬剤容器を、前記本体部の端部に接続し、
    前記プランジャ上のラチェット歯を前記本体部から外すように前記プランジャを回転させ、
    希釈剤を前記薬剤容器内に排出するように前記プランジャを移動させ、
    元の状態に戻した薬剤を前記カートリッジ内に引き込むように前記プランジャを移動させ、
    前記プランジャの前記ラチェット歯を前記本体部と係合させるように、前記プランジャを回転させることを含む方法。

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