JP2014513542A5 - - Google Patents

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いくつかの実施形態では、宿主細胞はポリケチドを産生することが可能であり、かつポリケチドシンターゼ酵素をコード化する少なくとも1つの異種核酸を含み、このポリケチドシンターゼは、
a)アセチル−CoA及びマロニル−CoAの少なくとも1つをアシルキャリアタンパク質と縮合する酵素と、
b)アセチル−CoA及びマロニル−CoAからなる群から選択される第1の反応体を、マロニル−CoA又はメチルマロニル−CoAからなる群から選択される第2の反応体と縮合して、ポリケチド産物を形成する酵素と、
c)ポリケチド化合物上のβ−ケト化学基をβ−ヒドロキシ基に還元する酵素と、
d)ポリケチド化合物中のアルカン化学基を脱水して、α−β−不飽和アルケンを産生する酵素と、
e)ポリケチド化合物中のα−β−二重結合を飽和アルカンに還元する酵素と、
f)ポリケチド化合物をアシルキャリアタンパク質から加水分解する酵素と、からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、宿主細胞は脂肪酸を産生することが可能であり、かつ脂肪酸シンターゼ酵素をコード化する少なくとも1つの異種核酸を含み、この脂肪酸シンターゼ酵素は、
a)アセチル−CoA及びマロニル−CoAの少なくとも1つをアシルキャリアタンパク質(ACP)に共有結合させる酵素と、
b)アセチル−ACP及びマロニル−ACPを縮合してアセトアセチル−ACPを形成する酵素と、
c)アセトアセチル−ACP中の二重結合をNADPHで還元して、D−3−ヒドロキシブチリルヒドロキシラーゼ−ACP中にヒドロキシル基を形成する酵素と、
d)D−3−ヒドロキシブチリルヒドロキシラーゼ−ACPを脱水して、β−炭素及びγ−炭素の間に二重結合を形成してクロトニル−ACPを形成する酵素と、
e)クロトニルACPをNADPHで還元してブチリル−ACPを形成する酵素と、
f)C16アシル化合物をアシルキャリアタンパク質から加水分解して、パルミテートを形成する酵素と、からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、脂肪酸は、パルミテート、パルミトイルCoA、パルミトオレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、リノール酸、α−リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、エルカ酸、及びドコサヘキサエン酸からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、アセチル誘導化合物は、ポリケチドである。ポリケチドは、活性部位の配位基を含有する大きな多酵素タンパク質複合体であるポリケチドシンターゼ(PKSs)と呼ばれる酵素活性の回収によって触媒される連続的反応で合成される。ポリケチド生合成は、アセチル−CoA、プロピオニルCoA、ブチリル−CoA及びこれらの活性化誘導体、マロニル−、メチルマロニル−及びエチルマロニル−CoA等の単純な2−、3−、4−炭素構築ブロックから出発して、主としてクライゼン縮合反応を介するマロニル−CoA誘導単位の脱カルボキシル化縮合を通して、段階的に進む。PKS遺伝子は、通常、細菌では1つのオペロン内に、真核生物では遺伝子クラスタ内に構成されている。ポリケチドシンターゼの3つの型は特性化されていて、I型ポリケチドシンターゼは、2つのクラスに細分された大きな高度モジュールタンパク質であり、これらクラスは1)周期的にドメインを再利用する、反復性PKSsと、2)別個のモジュールの配列を含有し、ドメインを繰り返さない、モジュールPKSsである。II型ポリケチドシンターゼは、単官能タンパク質の凝集物であり、III型ポリケチドシンターゼは、アシルキャリアタンパク質ドメインを使用することはない。
ポリケチドシンターゼによって指揮されるような完全なポリケチド合成の順番は次のように続き(N末端からC末端の順で):最初の炭素構築ブロックを、アシルキャリアタンパク質上、成長するマクロライド鎖の伸長を触媒する伸長モジュール上、及び合成されたマクロライドの放出を触媒する末端モジュール上で開始又は充填する。この生合成中で活性な成分ドメイン又は別個の酵素官能基としては、スターター、エクステンダー及び中間体アシル単位の充填のためのアシル−トランスフェラーゼ;チオールエステルとして成長するマクロライドを保持するアシルキャリアタンパク質;鎖伸長を触媒するβ−ケト−アシルシンターゼ;アルコール官能基への第1番目の還元を担当するβ−ケトレダクターゼ;水を除去して不飽和チオールエステルをもたらすデヒドラターゼ;完全な飽和への最終還元を触媒するエノイルレダクターゼ;及びマクロライド放出及び環化を触媒するチオエステラーゼが挙げられる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される遺伝的に修飾された微生物は、アセチル−CoA及びマロニル−CoAからなる群から選択される第1の反応体を、マロニル−CoA又はメチルマロニル−CoAの少なくとも1つを、アシルキャリアタンパクと縮合することができる酵素、例えばアシル−トランスフェラーゼをコード化する異種ヌクレオチド配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示された遺伝的に修飾された微生物は、ポリケチド化合物をアシルキャリアタンパク質から加水分解することができる酵素、例えば、チオエステラーゼをコード化する異種ヌクレオチド配列を含む。
脱カルボキシル化クライゼン縮合における脂肪酸鎖の伸長の一巡後に、ケトレダクターゼ、デヒドラターゼ、及びエノールレダクターゼの連続作用によって、β−ケト基が完全に飽和された炭素鎖に還元される。成長する脂肪酸鎖は、アシルキャリアタンパク質に連結されたこれら活性部位間で移動し、16の炭素鎖の長さ(パルミチン酸)に到達した際にチオエステラーゼの作用によって最終的には放出される。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される遺伝的に修飾された微生物は、少なくとも1つの脂肪酸合成経路酵素、及びアセチル−CoA化合物を修飾して、パルミテート、パルミトイルCoA、パルミトオレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、リノール酸、α−リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、エルカ酸、及びドコサヘキサエン酸等の脂肪酸産物を形成することができる酵素が挙げられるが、これらに限定されない生合成酵素をコード化する異種ヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、HACD化合物は、パルミテート、パルミトイルCoA、パルミトオレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、リノール酸、α−リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、エルカ酸、及びドコサヘキサエン酸からなる群から選択される脂肪酸である。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される遺伝的に修飾された微生物は、アシルキャリアタンパク質で、アセチル−CoA及びマロニル−CoAの少なくとも1つに共有結合することができる酵素、例えば、アシルト−ランスフェラーゼをコード化する異種ヌクレオチド配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される遺伝的に修飾された微生物は、それぞれがアシルキャリアタンパク質(ACP)に結合されたアセチル化学的部分とマロニル化学的部分とを縮合して、アセトアセチル−ACPを形成することができる酵素、例えば、β−ケトアシル−ACPシンターゼをコード化する異種ヌクレオチド配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される遺伝的に修飾された微生物は、D−3−ヒドロキシブチリルヒドロキシラーゼ−ACPを脱水し、β−炭素及びγ−炭素の間に二重結合を形成してクロトニル−ACPを形成することができる酵素、例えばβ−ヒドロキシアシル−ACPデヒドラーゼをコード化する異種ヌクレオチド配列を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される遺伝的に修飾された微生物は、アシルキャリアタンパク質からC16アシル化合物を加水分解し、パルミテートを形成することができる酵素、例えばチオエステラーゼをコード化する異種ヌクレオチド配列を含む。

Claims (48)

  1. 宿主細胞中で異種アセチル−CoA誘導(HACD)化合物を産生する方法であって、
    (a)HACD化合物を産生することが可能な遺伝的に修飾された宿主細胞の集団を、炭素源及び、0.2mg/Lよりも低い、制限量のパントテネートを含む培養基中で培養することであって、ここで、前記制限量のパントテネートが、非制限量のパントテネートの場合と比較して前記宿主細胞による前記HACD化合物の産生を制限することと、その後に、
    (b)前記集団又はそのサブ集団を、炭素源及び非制限量のパントテネートを含む培養基中で培養することであって、ここで、前記非制限量のパントテネートが、前記制限量のパントテネートを超える量であり、前記集団又はそのサブ集団が、前記非制限量のパントテネートの存在下でより大量の前記HACD化合物を産生することと、を含む方法。
  2. 前記制限量のパントテネートがパントテネート滴定を実施することによって決定され、ここで、前記宿主細胞が増大する濃度のパントテネートを含む増殖培地中で培養され、HACD化合物産生が各濃度のパントテネートで決定され、ここで、パントテネート滴定が、前記HACD化合物産生がその最大にある場合の飽和量のパントテネートを含み、前記制限量のパントテネートが、HACD化合物産生がその最大未満である場合の任意の濃度のパントテネートである、請求項1に記載の方法。
  3. ステップ(a)中の前記HACD化合物の産生が、前記遺伝的に修飾された宿主細胞の前記最大HACD化合物産生の50、40、30、20又は10%未満である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. ステップ(b)中の前記HACD化合物の産生が、前記遺伝的に修飾された宿主細胞の前記最大HACD化合物産生の50、60、70、80又は90%を超える、請求項1又は2に記載の方法。
  5. ステップ(a)の前記培養が、少なくとも12、24、36、48、60、72、84、96時間又は96時間を超える期間にわたる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. ステップ(a)の前記培養が、前記集団が0.01と400との間の細胞密度(OD600)に到達するために十分な期間にわたる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  7. ステップ(b)の前記培養が、3〜20日間の期間にわたる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記制限量のパントテネートが、0mg/Lである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記非制限量のパントテネートが、0.2mg/Lよりも高い、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記非制限量のパントテネートが、少なくとも、HACD化合物産生がその最大である場合の最小のパントテネート濃度である、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記非制限量のパントテネートが、少なくとも1mg/Lである、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記非制限量のパントテネートが、10mg/Lである、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  13. ステップ(b)が、培養基が非制限量のパントテネートを含むまで、パントテネートを前記制限量のパントテネートを含む培養基に加えることを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. ステップ(b)が、ステップ(a)の前記集団を非制限量のパントテネートを含む新しい培養基に移すことを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記方法が、制限量のパントテネート中で前記細胞を培養することを含まない方法から得られる産生と比較して、前記遺伝的に修飾された宿主細胞の集団による前記HACD化合物の増加した産生をもたらす、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記HACD化合物の産生が、収率(炭素基質1グラム当たりの産生されたHACDのグラム数)又は生産性(1時間毎の培養基1リットル当たりの産生されたHACD化合物のグラム数)に関して測定される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記HACD化合物を回収することを更に含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記パントテネートが、2−デヒドロパントエート、(R)−パントエート、(R)−パントテネート、及びこれらの任意の塩又はエステルからなる群から選択される、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記宿主細胞が、真菌細胞、細菌細胞、植物細胞、及び動物細胞からなる群から選択される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記宿主細胞が、酵母細胞である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記HACD化合物が、アミノ酸、脂肪酸、イソプレノイド、及びポリケチドからなる群から選択される、請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記宿主細胞が、イソプレノイドを産生することが可能であり、イソプレノイド経路酵素をコードする少なくとも1つの異種核酸を含み、前記イソプレノイド経路酵素が、
    )アセチル−補酵素Aの2つの分子を縮合してアセトアセチル−CoAを形成する酵素と、
    )アセトアセチル−CoAとアセチル−CoAの別の分子を縮合して、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−CoA(HMG−CoA)を形成する酵素と、
    )HMG−CoAをメバロネートに転換する酵素と、
    )メバロネートをメバロネート5−リン酸に転換する酵素と、
    )メバロネート5−リン酸をメバロネート5−ピロリン酸に転換する酵素と、
    )メバロネート5−ピロリン酸をIPPに転換する酵素と、
    )IPPをDMAPPに転換する酵素と、
    )IPP及び/又はDMAPP分子を縮合して、5個を超える炭素を含有するポリプレニル化合物を形成するポリプレニルシンターゼと、
    )IPPをDMAPPと縮合して、GPPを形成する酵素と、
    )IPPの2つの分子を、DMAPPの1つの分子と縮合する酵素と、
    )IPPをGPPと縮合してFPPを形成する酵素と、
    )IPPをDMAPPと縮合してGPPを形成する酵素と、
    )IPP及びFPPを縮合して、GGPPを形成する酵素と、からなる群から選択される、請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記宿主細胞が、ゲラニオールシンターゼ、リナロールシンターゼ、リモネンシンターゼ、ミルセンシンターゼ、オシメンシンターゼ、α−ピネンシンターゼ、β−ピネンシンターゼ、サビネンシンターゼ、γ−テルピネンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、アモルファジエンシンターゼ、α−ファルネセンシンターゼ、β−ファルネセンシンターゼ、ファルネソールシンターゼ、ネロリドールシンターゼ、パチョリオールシンターゼ、ヌートカトンシンターゼ、アビエタジエンシンターゼからなる群から選択される、ポリプレニルを修飾する酵素をコードする異種核酸を更に含む、請求項22に記載の方法。
  24. 前記宿主細胞が、ポリケチドを産生することが可能であり、ポリケチド合成酵素をコードする少なくとも1つの異種核酸を含み、ここで、前記ポリケチド合成酵素が、
    )アセチル−CoA及びマロニル−CoAの少なくとも1つをアシルキャリアタンパク質と縮合する酵素と、
    )アセチル−CoA及びマロニル−CoAからなる群から選択される第1の反応体を、マロニル−CoA又はメチルマロニル−CoAからなる群から選択される第2の反応体と縮合して、ポリケチド産物を形成する酵素と、
    )ポリケチド化合物上のβ−ケト化学基をβ−ヒドロキシ基に還元する酵素と、
    )ポリケチド化合物中のアルカン化学基を脱水して、α−β−不飽和アルケンを産生する酵素と、
    )ポリケチド化合物中のα−β−二重結合を飽和アルカンに還元する酵素と、
    )ポリケチド化合物をアシルキャリアタンパク質から加水分解する酵素と、からなる群から選択される、請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記ポリケチドが、抗生剤活性、抗真菌活性、及び抗腫瘍活性の少なくとも1つを有する脂質である、請求項24に記載の方法。
  26. 前記ポリケチドが、マクロライド、抗生剤、抗真菌剤、細胞増殖抑制化合物、抗コレステロール血症化合物、抗寄生虫化合物、抗コクシジウム化合物、動物成長促進剤及び殺虫剤からなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
  27. 前記宿主細胞が、脂肪酸を産生することが可能であり、脂肪酸合成酵素をコードする少なくとも1つの異種核酸を含み、ここで、前記脂肪酸合成酵素が、
    )アセチル−CoA及びマロニル−CoAの少なくとも1つをアシルキャリアタンパク質(ACP)に共有結合させる酵素と、
    )アセチル−ACP及びマロニル−ACPを縮合してアセトアセチル−ACPを形成する酵素と、
    )アセトアセチル−ACP中の二重結合をNADPHで還元して、D−3−ヒドロキシブチリルヒドロキシラーゼ−ACP中にヒドロキシル基を形成する酵素と、
    )D−3−ヒドロキシブチリルヒドロキシラーゼ−ACPを脱水して、β−炭素及びγ−炭素の間に二重結合を形成してクロトニル−ACPを形成する酵素と、
    )クロトニルACPをNADPHで還元してブチリル−ACPを形成する酵素と、
    )C16アシル化合物をアシルキャリアタンパク質から加水分解して、パルミテートを形成する酵素と、からなる群から選択される、請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記脂肪酸が、パルミテート、パルミトイルCoA、パルミトオレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、リノール酸、α−リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、エルカ酸、及びドコサヘキサエン酸からなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
  29. 宿主細胞中で異種アセチル−CoA誘導(HACD)化合物を産生する方法であって、
    (a)炭素源を含有し、かつパントテネート補充を欠く培養基中でHACD化合物を産生することが可能な遺伝的に修飾された宿主細胞の集団を培養することと、その後に、
    (b)前記集団又はそのサブ集団を、炭素源を含み少なくとも1mg/Lのパントテネートを補充された培養基中で培養することと、を含む方法。
  30. ステップ(a)の前記培養が、少なくとも12、24、36、48、60、72、84、96時間又は96時間を超える期間にわたる、請求項29に記載の方法。
  31. ステップ(a)の前記培養が、前記集団が0.01と400との間の細胞密度(OD600)に到達するために十分な期間にわたる、請求項29に記載の方法。
  32. ステップ(b)の前記培養が、3〜20日間の期間にわたる、請求項2931のいずれか一項に記載の方法。
  33. ステップ(b)が、前記培養基が少なくとも1mg/Lのパントテネートを含むまで、パントテネートをステップ(a)の前記培養基に加えることを含む、請求項2932のいずれか一項に記載の方法。
  34. ステップ(b)が、ステップ(a)の前記集団を少なくとも1mg/Lのパントテネートを含む新しい培養基に移すことを含む、請求項2932のいずれか一項に記載の方法。
  35. 前記方法が、制限量のパントテネート中で前記細胞を培養することを含まない方法から得られる産生と比較して、前記遺伝的に修飾された宿主細胞の集団による前記HACD化合物の増加した産生をもたらす、請求項2934のいずれか一項に記載の方法。
  36. 前記HACD化合物の産生が、収率(炭素基質1グラム当たりの産生されたHACDのグラム数)又は生産性(1時間毎の培養基1リットル当たりの産生されたHACD化合物のグラム数)に関して測定される、請求項2935のいずれか一項に記載の方法。
  37. 前記HACD化合物を回収することを更に含む、請求項2936のいずれか一項に記載の方法。
  38. 前記パントテネートが、2−デヒドロパントエート、(R)−パントエート、(R)−パントテネート、及びこれらの任意の塩又はエステルからなる群から選択される、請求項2937のいずれか一項に記載の方法。
  39. 前記宿主細胞が、真菌細胞、細菌細胞、植物細胞、及び動物細胞からなる群から選択される、請求項2938のいずれか一項に記載の方法。
  40. 前記宿主細胞が、酵母細胞である、請求項2938のいずれか一項に記載の方法。
  41. 前記HACD化合物が、アミノ酸、脂肪酸、イソプレノイド、及びポリケチドからなる群から選択される、請求項2940のいずれか一項に記載の方法。
  42. 前記宿主細胞が、イソプレノイドを産生することが可能であり、イソプレノイド経路酵素をコードする少なくとも1つの異種核酸を含み、前記イソプレノイド経路酵素が、
    )アセチル−補酵素Aの2つの分子を縮合してアセトアセチル−CoAを形成する酵素と、
    )アセトアセチル−CoAとアセチル−CoAの別の分子を縮合して、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−CoA(HMG−CoA)を形成する酵素と、
    )HMG−CoAをメバロネートに転換する酵素と、
    )メバロネートをメバロネート5−リン酸に転換する酵素と、
    )メバロネート5−リン酸をメバロネート5−ピロリン酸に転換する酵素と、
    )メバロネート5−ピロリン酸をIPPに転換する酵素
    )IPPをDMAPPに転換する酵素と、
    )IPP及び/又はDMAPP分子を縮合して、5個を超える炭素を含有するポリプレニル化合物を形成するポリプレニルシンターゼと、
    )IPPをDMAPPと縮合して、GPPを形成する酵素と、
    )IPPの2つの分子を、DMAPPの1つの分子と縮合する酵素と、
    )IPPをGPPと縮合してFPPを形成する酵素と、
    )IPPをDMAPPと縮合してGPPを形成する酵素と、
    )IPP及びFPPを縮合して、GGPPを形成する酵素と、からなる群から選択される、請求項2940のいずれか一項に記載の方法。
  43. 前記宿主細胞が、ゲラニオールシンターゼ、リナロールシンターゼ、リモネンシンターゼ、ミルセンシンターゼ、オシメンシンターゼ、α−ピネンシンターゼ、β−ピネンシンターゼ、サビネンシンターゼ、γ−テルピネンシンターゼ、テルピノレンシンターゼ、アモルファジエンシンターゼ、α−ファルネセンシンターゼ、β−ファルネセンシンターゼ、ファルネソールシンターゼ、ネロリドールシンターゼ、パチョリオールシンターゼ、ヌートカトンシンターゼ、アビエタジエンシンターゼからなる群から選択される、ポリプレニルを修飾する酵素をコードする異種核酸を更に含む、請求項42に記載の方法。
  44. 前記宿主細胞が、ポリケチドを産生することが可能であり、ポリケチド合成酵素をコードする少なくとも1つの異種核酸を含み、ここで、前記ポリケチド合成酵素が、
    )アセチル−CoA及びマロニル−CoAの少なくとも1つをアシルキャリアタンパク質と縮合する酵素と、
    )アセチル−CoA及びマロニル−CoAからなる群から選択される第1の反応体を、マロニル−CoA又はメチルマロニル−CoAからなる群から選択される第2の反応体と縮合して、ポリケチド産物を形成する酵素と、
    )ポリケチド化合物上のβ−ケト化学基をβ−ヒドロキシ基に還元する酵素と、
    )ポリケチド化合物中のアルカン化学基を脱水して、α−β−不飽和アルケンを産生する酵素と、
    )ポリケチド化合物中のα−β−二重結合を飽和アルカンに還元する酵素と、
    )ポリケチド化合物をアシルキャリアタンパク質から加水分解する酵素と、からなる群から選択される、請求項2940のいずれか一項に記載の方法。
  45. 前記ポリケチドが、抗生剤活性、抗真菌活性、及び抗腫瘍活性の少なくとも1つを有する脂質である、請求項44に記載の方法。
  46. 前記ポリケチドが、マクロライド、抗生剤、抗真菌剤、細胞増殖抑制化合物、抗コレステロール血症化合物、抗寄生虫化合物、抗コクシジウム化合物、動物成長促進剤及び殺虫剤からなる群から選択される、請求項44に記載の方法。
  47. 前記宿主細胞が、脂肪酸を産生することが可能であり、脂肪酸合成酵素をコードする少なくとも1つの異種核酸を含み、ここで、前記脂肪酸合成酵素が、
    )アセチル−CoA及びマロニル−CoAの少なくとも1つをアシルキャリアタンパク質(ACP)に共有結合させる酵素と、
    )アセチル−ACP及びマロニル−ACPを縮合してアセトアセチル−ACPを形成する酵素と、
    )アセトアセチル−ACP中の二重結合をNADPHで還元して、D−3−ヒドロキシブチリルヒドロキシラーゼ−ACP中にヒドロキシル基を形成する酵素と、
    )D−3−ヒドロキシブチリルヒドロキシラーゼ−ACPを脱水して、β−炭素及びγ−炭素の間に二重結合を形成してクロトニル−ACPを形成する酵素と、
    )クロトニルACPをNADPHで還元してブチリル−ACPを形成する酵素と、
    )C16アシル化合物をアシルキャリアタンパク質から加水分解して、パルミテートを形成する酵素と、からなる群から選択される、請求項2940のいずれか一項に記載の方法。
  48. 前記脂肪酸が、パルミテート、パルミトイルCoA、パルミトオレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、リノール酸、α−リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、エルカ酸、及びドコサヘキサエン酸からなる群から選択される、請求項47に記載の方法。
JP2014510442A 2011-05-09 2012-05-09 アセチル−補酵素a誘導化合物の産生 Active JP5989098B2 (ja)

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