JP2014511369A - パーフルオロビニルエーテルの製造方法 - Google Patents

パーフルオロビニルエーテルの製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式(I−A)又は(I−B)のハロフルオロエーテル(HFE)の水素化脱ハロゲンによるパーフルオロビニルエーテルの製造方法であって、パラジウムと、パラジウム以外のVIIIB族金属及びIB族金属からなる群から選択される少なくとも1つの遷移金属(M)と、を含有する触媒の存在下、前記ハロフルオロエーテル(HFE)を水素と接触させることを含む、方法に関する。ここで、一般式(I−A)又は(I−B)は、以下のとおりである: RO−CR’X−CR’’R’’’X’ (I−A)(式中、RfはC〜Cのパーフルオロ(オキシ)アルキル基を表し、R’、R’’、及びR’’’は互いに同じ又は異なっており、独立にフッ素原子又はC〜Cのパーフルオロ(オキシ)アルキル基を表し、X及びX’は互いに同じ又は異なっており、独立にCl、Br、及びIから選択される);下記式(I−B)(式中、R 及びR *1は互いに同じ又は異なっており、独立にフッ素原子又はC〜Cのパーフルオロ(オキシ)アルキル基を表し、Y及びYは互いに同じ又は異なっており、独立にフッ素原子又はC〜Cのパーフルオロアルキル基を表し、X及びX’は上で定義したとおりである)。

Description

本出願は、2011年2月4日に出願された欧州特許出願第11153426.9号明細書に基づく優先権を主張するものであり、この出願内容の全体は、あらゆる目的のため、参照により本出願に包含される。
本出願は、ハロフルオロエーテルの、パーフルオロビニルエーテルへの水素化脱ハロゲン方法に関する。
パーフルオロビニルエーテルは、様々なフルオロポリマー、特には熱加工可能な、テトラフルオロエチレンをベースとするプラスチックおよびフルオロエラストマーを製造するための有用なモノマーである。
ハロフルオロエーテルからパーフルオロビニルエーテルを製造する方法は当該技術分野で公知である。一般的に知られている方法は、遷移金属の存在下、液相中で適切なハロフルオロエーテル前駆体を脱ハロゲン化する工程を含んでいる。
例えば、(特許文献1)(SOLVAY SOLEXIS SPA)2007年8月30日には、亜鉛、銅、マンガン、又は、Zn/Cu、Zn/Sn、Zn/Hgなどの複合金属などの遷移金属存在下での、特定のハロフルオロエーテルの脱ハロゲン化によるパーフルオロビニルエーテルの液相での製造方法が開示されている。液相法は、一般的に、多量の金属ハロゲン化物の溶液又は泥が副生成物として通常得られるという欠点を有している(例えばクロロフルオロエーテルが亜鉛で脱塩素化される場合に、ZnClの溶液/泥が生成する)。これらの泥は高腐食性であり、また環境に悪影響を与えるおそれがあるため、目的のパーフルオロビニルエーテルから前記副生成物を分離し、これを処理及び廃棄することは、工業的見地からは、時間及びコストがかかり、かつ非常に面倒である。
一方、(特許文献2)(SOLVAY SOLEXIS SPA )2009年12月17日には、ハロフルオロエーテルの水素化脱ハロゲンによるパーフルオロビニルエーテルの気相での製造方法が開示されている。前記方法は、少なくとも1つのVIIIB族の遷移金属を含有する触媒の存在下、最高で340℃までの温度でハロフルオロエーテルを水素と接触させる工程を含んでいる。この方法は、処理が困難な副生成物を生成することなしに、高選択的に進行する。
出願人は、驚くべきことに、前記気相法で使用される触媒が、パラジウムと、VIIIB族金属及びIB族金属から選択される少なくとも1つの第2の遷移金属とを含有する場合には、水素化脱ハロゲン工程で用いられる触媒の活性をより長い時間維持することができ、その結果この方法の経済的採算性が向上することを見出した。
水素化脱ハロゲン反応における二元金属触媒の使用は既に開示されている。例えば、(非特許文献1)には触媒系の概説が記載されているものの、ハロフルオロエーテルの水素化脱ハロゲンに特に適した触媒組成物に関する具体的な開示は全くない。
(特許文献3)(HEDRICK ET AL.)2005年2月17日及び(特許文献4)(SOLVAY SA)1999年3月17日でも同様に、ハロフルオロエーテルの水素化脱ハロゲンに関する教示は全くない。
米国特許出願公開第2007/203368号明細書 国際公開第2009/50091号パンフレット 米国特許出願公開第2005/0038302A号明細書 欧州特許第793633B号明細書
URBANO,F.J.他「Hydrogenolysis of organohalogen compounds over palladium supported catalysts.」J.Molecular Catalysis A: Chemical.2001,vol.173,p.329−345
したがって、本発明の目的は、一般式(I−A):
O−CR’X−CR’’R’’’X’ (I−A)
(式中、RはC〜Cのパーフルオロ(オキシ)アルキル基を表し、R’、R’’、及びR’’’は互いに同じ又は異なっており、独立にフッ素原子又はC〜Cのパーフルオロ(オキシ)アルキル基を表し、X及びX’は互いに同じ又は異なっており、独立にCl、Br、又はIから選択される)
又は(I−B):
(式中、R 及びR ’は互いに同じ又は異なっており、独立にフッ素原子又はC〜Cのパーフルオロ(オキシ)アルキル基を表し、Y及びYは互いに同じ又は異なっており、独立にフッ素原子又はC〜Cのパーフルオロアルキル基を表し、X及びX’は上で定義したとおりである)
のハロフルオロエーテル(HFE)の水素化脱ハロゲンによるパーフルオロビニルエーテルの製造方法であって、
前記ハロフルオロエーテル(HFE)を、パラジウムと、パラジウム以外のVIIIB族金属及びIB族金属からなる群から選択される少なくとも1つの遷移金属とを含有する触媒の存在下、水素と接触させる工程を含む、方法である。
出願人は、前記組成の遷移金属を含有する触媒を用いることによって、高選択的に、かつこれまでに知られている触媒と比較して触媒の失活速度を遅らせつつ、パーフルオロビニルエーテルをうまく単離することが有利に可能となることを見出した。
本発明の方法によれば、触媒の高い安定性のため、高温でのHを用いた触媒の頻繁な再生を必要とすることなしに、式(A)及び(B
O−CR’=CR’’R’’’ (A
(式中、R、R’、R’’、R’’’、Y、Y、R 、及びR ’は、上で定義したのと同じ意味である)
のパーフルオロビニルエーテルを、それぞれ選択的に得ることができる。本方法は、通常340℃以下の温度で行われるため、VIIIB族遷移金属触媒の寿命を著しく縮めるものとして知られる、HFからの被毒、シンタリング現象、又はコーキング現象が本質的に回避され得る。
本明細書において、「水素化脱ハロゲン」という語は、水素の存在下、前記ハロフルオロエーテル(HFE)におけるフッ素置換された2つの隣接する炭素原子から、Cl、Br、Iから選択される式(I−A)及び(I−B)中の2つのハロゲン原子X、X’が選択的に脱離して、対応するパーフルオロビニルエーテルが生成することを指すことが意図されている。
「パーフルオロ(オキシ)アルキル基」という表現は、パーフルオロアルキル基を指すか、あるいはパーフルオロオキシアルキル基、すなわち1つ以上のカテナリー酸素原子を有するパーフルオロアルキル基を指すかのいずれかであることが意図されている。
本発明の第1の実施形態によれば、本発明のハロフルオロエーテル(HFE)は、上述の一般式(I−A)で表され、X及びX’が互いに同じ又は異なっており、独立にCl、Br、Iから選択され、但し、前記一般式(I−A)のXとX’のうちの少なくとも1つが塩素原子であることを条件とする、クロロフルオロエーテル(HFE−1)である。
この第1の実施形態のハロフルオロエーテル(HFE)は、好ましくは上述の一般式(I−A)で表され、X及びX’が互いに同じで塩素原子であるクロロフルオロエーテル(HFE−2)、すなわち下記式(II−A):
O−CR’Cl−CR’’R’’’Cl (II−A)
(式中、RはC〜Cのパーフルオロ(オキシ)アルキル基を表し、好ましくはC〜Cのパーフルオロアルキル基を表し、より好ましくはC〜Cのパーフルオロアルキル基を表し、R’、R’’、及びR’’’は互いに同じ又は異なっており、独立にフッ素原子又はC〜Cのパーフルオロ(オキシ)アルキル基を表し、好ましくはフッ素原子又はC〜Cのパーフルオロアルキル基を表し、より好ましくはフッ素原子又はC〜Cのパーフルオロアルキル基を表し、更に好ましくはフッ素原子を表す)
を満たすクロロフルオロエーテル(HFE−2)である。
本発明のクロロフルオロエーテル(HFE−2)は、典型的には、製造条件下で気相の化合物である。
本発明に有用な、式(II−A)で表されるクロロフルオロエーテル(HFE−2)の代表的な化合物としては、CFOCFClCFCl、CFCFOCFClCFCl、CFCFCFOCFClCFCl、CFOCFOCFClCFCl、CFCFOCFOCFClCFCl、CFOCFCFOCFOCFClCFClが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の第2の実施形態によれば、本発明のハロフルオロエーテル(HFE)は、上述の一般式(I−B)で表され、X及びX’が互いに同じ又は異なっており、独立にCl、Br、Iから選択され、但し前記一般式(I−B)のXとX’のうちの少なくとも1つが塩素原子であることを条件とする、クロロフルオロジオキソラン(HFE−3)である。
この第2の実施形態のハロフルオロエーテル(HFE)は、好ましくは、上述の一般式(I−B)で表され、X及びX’が互いに同じで塩素原子であるクロロフルオロジオキソラン(HFE−4)、すなわち下記式(II−B):
(式中、R 及びR ’は互いに同じ又は異なっており、独立に、フッ素原子又はC〜Cのパーフルオロ(オキシ)アルキル基、好ましくはフッ素原子又はC〜Cのパーフルオロアルキル基、より好ましくはフッ素原子または−OCF基を表し、Y及びYは互いに同じ又は異なっており、独立にフッ素原子又はC〜Cのパーフルオロアルキル基、好ましくはフッ素原子を表す)
を満たすクロロフルオロジオキソラン(HFE−4)である。
本発明のクロロフルオロジオキソラン(HFE−4)は、典型的には、製造条件下で気相の化合物である。
本発明に有用な、式(II−B)で表されるクロロフルオロジオキソラン(HFE−4)の代表的な化合物としては、下記化合物:
が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の方法は、パラジウムと、パラジウム以外のVIIIB族金属及びIB族金属からなる群から選択される少なくとも1つの第2の遷移金属Mと、を含有する触媒の存在下で行われる。
疑義を回避するために記載しておくと、用語「VIIIB族の遷移金属」は、Fe、Ru、Os、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Ptを示すことが意図されている。
疑義を回避するために記載しておくと、用語「IB族の遷移金属」は、Cu、Ag、Auを示すことが意図されている。
触媒組成物中の少なくとも第2の1つの遷移金属Mとして用いられる、好ましいVIIIB族の遷移金属としては、Ru及びPtを挙げることができる。
好ましくは、触媒は、Pdと、IB族の金属からなる群から選択される少なくとも1つの第2の遷移金属Mとを含有する。より好ましくは、第2の遷移金属MはCu又はAuである。
触媒中のPdと少なくとも1つの第2の遷移金属Mとのモル比Pd:Mは、5:1〜1:6の範囲であり、典型的には、2:1〜1:5の範囲であり、好ましくは1.5:1〜1:4の範囲である。この比は有利には1.5:1〜1:3であってもよい。
金属MがIB族の金属から選択される場合、典型的なモル比Pd:Mは、2:1〜1:6、好ましくは1.5:1〜1:5の範囲である。
本発明の触媒は、典型的には担持触媒である。すなわち、上述したとおりの遷移金属の組成物と不活性担体とを含有する。
不活性担体は、一般的に、炭素、シリカ、及びアルミナから選択され、好ましくは炭素から選択される。好適な不活性担体は、一般的に、800〜1600m/g、好ましくは1000〜1600m/g、より好ましくは1100〜1500m/gのBET表面積を有している。
BET表面積は、ISO 9277に従って、Brunauer、Emmett及びTellerの計算法の通りに、N吸着によって測定される。
担持されている場合は、触媒は、通常0.1〜2重量%、好ましくは0.3〜1.8重量%、より好ましくは0.5〜1.5重量%の量のPdを含有する。
担持触媒中の少なくとも1つの第2の金属Mの量は、Pd:Mのモル比が上で定義した5:1〜1:6の範囲に収まるように、パラジウムの重量に基づいて決定する。
本発明の方法に用いる触媒は、従来の方法によって作製することができる。
担持されている場合、触媒は、有利には初期湿潤(incipient wetness)含浸法によって作製することができる。この方法では、適切な金属前駆体の水溶液を不活性担体に添加し、乾燥する。その後、典型的には、この金属をHを用いた処理によって還元する。適切な金属前駆体としては、遷移金属ハロゲン化物を挙げることができる。
本発明の方法に用いる触媒の作製において、不活性担体を少なくとも2つの遷移金属で含浸する工程は、連続的に行っても同時に行ってもよい。連続的処理では、不活性担体を最初に1つの遷移金属の溶液で含浸し、任意選択で乾燥し、その後少なくとも1つの第2の遷移金属の溶液で含浸する。同時処理では、不活性担体を、両方の遷移金属を含有する溶液で含浸し、その後、必要に応じて乾燥及び還元する。
本発明の方法で用いられる触媒は、通常、250℃〜450℃、好ましくは250℃〜400℃、更に好ましくは300℃〜400℃の範囲の温度で、水素下で予備還元することによって、使用の前に活性化される。
典型的には、触媒の再生も、300℃〜500℃、より好ましくは350℃〜500℃、更に好ましくは400℃〜500℃の範囲の温度で、水素下で実施する。再生という用語は、水素化脱ハロゲン工程で使用されることによって不活性化した触媒の触媒活性を回復させる工程をいう。
炭素上に担持されたPd及びRuを含有し、PdとRuとのモル比が1:1〜1:4の範囲である触媒を用いて、良好な結果が得られた。これらの触媒は、変わらない触媒性能(変換率及び選択率に関して)を、オンストリーム(on stream)で最長で80時間まで維持する。添付の実施例に示すとおり、炭素上に担持されたRuのみを含有する触媒は、オンストリーム50時間の時点で既に変換率が顕著に減少する。
他方で、炭素上に担持されたPd触媒を同じハロフルオロエーテルの水素化脱ハロゲンで試験すると、本発明のPd−M触媒よりも、目的とするパーフルオロビニルエーテルに対して一般的に非常により低い選択性を示す(50%対80〜95%)。
「オンストリーム時間(time on stream)」という表現は、触媒の再生のために一連の反応器を停止する合間の、連続運転の継続時間と定義される。
PdとAuのモル比が1:1〜1:4の範囲である、炭素上に担持されたPd及びAuを含有する触媒でも、良好な結果が得られた。これらの触媒は、変わらない良好な触媒性能をオンストリームで最長80時間まで維持することが見出された。
PdとCuのモル比が1:1〜1:4、更には1:1〜1:3の範囲である、炭素上に担持されたPd及びCuを含有する触媒で、更に良好な結果が得られた。これらの触媒は、変わらない触媒性能をオンストリームで最長110時間まで維持する。
本発明の方法は、好ましくは最高で340℃までの温度で実施する。
出願人は、パーフルオロビニルエーテルを高収率で得るためには、通常340℃を超えない温度で本方法を実施することが有利であることを見出した。理論に束縛されるものではないが、出願人は、温度が340℃を超えると選択率の減少がみられることは、ハロフルオロエーテル(HFE)の分解によるものであろうと考えている。
ハロフルオロエーテルからパーフルオロビニルエーテルへの十分な変換を達成ために好適な温度の下限は特に限定されない。有利には低くとも190℃、好ましくは低くとも200℃、より好ましくは低くとも210℃、更に好ましくは低くとも230℃の温度が一般的に用いられる。230℃〜320℃の温度で最も良好な結果が得られた。
本発明の方法は、有利には気相で、すなわち、水素と、ハロフルオロエーテル(HFE)及び対応するパーフルオロビニルエーテルの両方とが気相状態にある条件で実施する。しかし、触媒は通常固体として用いられるので、反応は気相の反応物質と固体状態の触媒との間で起こると解釈される。
水素は、純粋な反応物質として供給することも、例えば窒素、ヘリウム、又はアルゴンなどの不活性ガスで希釈して供給することもできる。
本発明の方法は、固定床反応器及び流動床反応器を含む、任意の適切な反応器中で実施する。本方法は、通常、触媒の固定床を有するプラグフロー反応器を用いて連続的に実施する。
反応圧力は本方法に重要ではない。本発明の方法は、1〜3barの圧力を用いることができるが、典型的には大気圧下で行われる。
ハロフルオロエーテル(HFE)と触媒との接触時間は特に限定されず、特には反応温度及び他の工程パラメーターとの関係で、当業者によって選択される。連続的な方法における接触時間は、0℃かつ1barの標準条件におけるガス流速に対する触媒床体積の割合として定義され、数秒から数時間の間で変えることができる。しかし、この接触時間は、一般的に、2〜200秒、好ましくは5〜150秒に含まれると理解される。
連続操業方法では、オンストリーム時間は5〜500時間の範囲で、好ましくは10〜200時間の範囲で変動させることができる。少なくとも50時間の、変換率を大幅に低減させることがないオンストリーム時間が、一般的に有利であり得る。更に有利であり得るのは、少なくとも50時間の、変換率と選択率の両方を大幅に低減させることがないオンストリーム時間である。使用済みの触媒は、有利には上述したとおりに再生することができ、本発明の方法において、更なるオンストリーム時間において再利用できることも理解される。
良好な変換率は、一般的に、0.8〜4、好ましくは0.8〜3、より好ましくは0.8〜2の範囲のモル比の水素/ハロフルオロエーテル(HFE)の存在下で得られる。
変換率は、通常、水素/ハロフルオロエーテル(HFE)のモル比を最大4まで増加させることによって向上することが見出された。4より大きい水素/ハロフルオロエーテル(HFE)のモル比を採用することもできるが、変換率の更なる向上は見られず、通常不経済である。
本発明の方法からの副生成物として、ハロゲン化水素酸が得られる。ハロフルオロエーテル(HFE)が、クロロフルオロエーテル(HFE−1)、クロロフルオロエーテル(HFE−2)、クロロフルオロジオキソラン(HFE−3)、又はクロロフルオロジオキソラン(HFE−4)から選択されるものである場合、典型的には、塩化水素が得られる。ハロゲン化水素酸は、アルカリ性水溶液中で中和することによって、又は水中で吸収させることによって、容易に回収することができる。
本発明を以下の実施例を参照しつつより詳細に説明するが、これらの目的は単なる例示にすぎず、本発明を限定することを意図するものではない。
参照によって本明細書に包含されている特許、特許出願、及び刊行物の開示が、用語が不明確になるほどに本出願の記載と相反するときは、本明細書が優先される。
[一般的な水素化脱ハロゲン手順]
連続的な気相触媒工程を、大気圧下、プラグフロー反応器内で実施した。全体の反応は次の式によって示される。
CFOCFClCFCl+H→CFOCF=CF+2HCl
全ての実験において、1.0gの各触媒を、長さ520mm、内径10mmのステンレス鋼製管型反応器に入れた。触媒床は反応器の中央部に設置し、反応器の上部と底部には石英粒を詰めた。触媒を、ヘリウム流(5Nl/h)中300℃で4時間乾燥させ、その後室温まで冷却した。その後、触媒を、ヘリウムで希釈した水素フロー下で、300℃で1時間、予備還元した。温度を250℃まで下げ、CFOCFClCFCl、並びに、水素及びヘリウムの混合物を、反応器に連続的に供給した。
反応由来の気相反応混合物から試料を採取し、選択率及び変換率を決定するためにGC及びGC−MSによって分析した。
[一般的なPd−M触媒の調製手順]
BET面積1400m/g、及び0.8cm/gの細孔容積を有する50gの押出成形活性炭NORIX RX3 EXTRA(Norit Nederland B.V.)を粉砕し、ふるいにかけて20〜40メッシュの顆粒を得た。ふるい分けされた炭素を真空下、200℃で乾燥し、その後、PdCl及びCuCl・2HOの塩酸水溶液で、初期湿潤(incipient wetness)法を用いて含浸して、さまざまなPd:Cuモル比を有する3つの異なる触媒(A、B、C)を得た。
各触媒を、窒素フロー下120℃で6時間乾燥し、その後300℃で1時間、H下で還元した。
同じ手順に従って、ふるい分けした炭素を、PdCl及びHAuCl・3HOの塩酸水溶液で(触媒D)、PdCl及びAgNOの水溶液で(触媒E)、又は、PdCl及びRuCl・3HOの塩酸水溶液で(触媒F)、含浸した。触媒の組成を表1に示す。
[実施例1]
各触媒の試料1.0gを反応器に入れ、一般的な水素化脱ハロゲン手順に従って試験した。
反応を開始する前に、触媒を300℃で4時間乾燥し、300℃で1時間、Hで再活性化した。
CFOCFClCFClの空間速度は1.4g/h CFCFClCFClcat −1、滞留時間は10秒、HとCFOCFClCFClとのモル比は1:1であった。工程温度は250℃であった。変換率及び選択率は内部標準法を用いたGCによって計算した。結果を表2に示す。
[比較例1]
触媒A〜Fの調製で使用したものと同じ、乾燥してふるい分けした炭素を用いて、VIIIB族の1つの遷移金属を含有する触媒の試料を作製した。ふるい分けした炭素は、表3に示されているように、RuCl・3HO(触媒G)又はPdCl(触媒H)の塩酸水溶液で、初期湿潤法を用いて含浸した。
各触媒は、窒素フロー下、120℃で6時間乾燥し、その後300℃で1時間、H下で還元した。
触媒(G又はH)の試料1.0gを、一般的な水素化脱ハロゲン手順に従って試験した。CFOCFClCFClの空間速度は1.4g/h CFCFClCFClcat −1、滞留時間は10秒、温度は250℃であった。HとCFOCFClCFClとのモル比は1:1であった。結果を表4にまとめる。
表2の結果(実験番号9〜11)を表4の結果(実験番号12〜14)と比較すると、PdとRuを含有する本発明にかかる触媒は、オンストリームで最大80時間、触媒活性(変換率及び選択率)が変わらないまま維持されるのに対し、炭素上にRuのみが担持されている触媒は、オンストリーム50時間後には、既に明らかな変換率の低下を示し、それより長い時間では大幅な低下を示すことが分かる。
他方、炭素上にPdのみが担持されている触媒は、触媒活性の開始時に既に、目的の最終生成物に対して非常に低い選択性を有していた。

Claims (13)

  1. 一般式(I−A):
    O−CR’X−CR’’R’’’X’ (I−A)
    (式中、RはC〜Cのパーフルオロ(オキシ)アルキル基を表し、R’、R’’、及びR’’’は互いに同じ又は異なっており、独立にフッ素原子又はC〜Cのパーフルオロ(オキシ)アルキル基を表し、X及びX’は互いに同じ又は異なっており、独立にCl、Br、又はIから選択される)
    又は(I−B):
    (式中、R 及びR *’は互いに同じ又は異なっており、独立にフッ素原子又はC〜Cのパーフルオロ(オキシ)アルキル基を表し、Y及びYは互いに同じ又は異なっており、独立にフッ素原子又はC〜Cのパーフルオロアルキル基を表し、X及びX’は上で定義したとおりである)
    のハロフルオロエーテル(HFE)の水素化脱ハロゲンによるパーフルオロビニルエーテルの製造方法であって、
    前記ハロフルオロエーテル(HFE)を、触媒の存在下、水素と接触させる工程を含み、
    前記触媒は、パラジウムと、パラジウム以外のVIIIB族金属及びIB族金属からなる群から選択される少なくとも1つの遷移金属(M)とを含有する、方法。
  2. 前記ハロフルオロエーテル(HFE)が、一般式(I−A)(式中、X及びX’は互いに同じ又は異なっており、独立にCl、Br、又はIから選択され、但し前記一般式(I−A)のXとX’のうちの少なくとも1つが塩素原子であることを条件とする)で表されるクロロフルオロエーテル(HFE−1)である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ハロフルオロエーテル(HFE)が、一般式(II−A)
    O−CR’Cl−CR’’R’’’Cl (II−A)
    (式中、RはC〜Cのパーフルオロ(オキシ)アルキル基、好ましくはC〜Cのパーフルオロアルキル基を表し、R’、R’’、及びR’’’は互いに同じ又は異なっており、独立にフッ素原子又はC〜Cのパーフルオロ(オキシ)アルキル基を表す)
    で表されるクロロフルオロエーテル(HFE−2)である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記触媒が、パラジウムと、パラジウム以外のVIIIB族の金属とIB族の金属とからなる群から選択される少なくとも1つの遷移金属(M)と、不活性担体とを含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記不活性担体が炭素である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記不活性担体上のパラジウムの量が0.1重量%〜2重量%の範囲である、請求項5に記載の方法。
  7. パラジウムと前記少なくとも1つの遷移金属(M)とのモル比が5:1〜1:6、好ましくは2:1〜1:5である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記VIIIB族の金属から選択される金属(M)がルテニウム又は白金である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記少なくとも1つの遷移金属(M)がIB族の金属である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記金属が銅又は金である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記方法が、340℃以下の温度で行われる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記方法が、190℃以上の温度で行われる、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記水素/ハロフルオロエーテル(HFE)のモル比が0.8〜4、好ましくは0.8〜3、より好ましくは0.8〜2の範囲である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
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