JP2014505799A - 編織物用柔軟剤 - Google Patents
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Abstract
水酸化レシチン、少なくとも1種の分散剤、好ましくはアルキル(オリゴ)グリコシド、少なくとも1種のワックスおよび水、ならびに任意にさらなる補助物質および添加剤を含む、編織物処理組成物について記載する。
Description
本発明は、水酸化レシチンを含む編織物処理組成物、編織物またはケラチン性繊維(特に毛髪)に柔らかい手触りを提供するためのそれらの使用に関する。
洗浄剤および清浄剤は大量に製造されている。主な用途は、家庭用および商業用分野における布地および硬質表面の清浄化である。
布地の製造および加工の両方、ならびに家庭での洗浄中において、編織物は、その本来の通常柔らかな心地よい手触りをこの工程の間に失う。このことは、例えば、綿または羊毛などの天然繊維に見られる本来の脂肪またはワックス層が、さらなる生産加工の前の数回の洗浄工程において分離されるに違いないという事実にある。したがって、加工工程の最後に、工業生産された編織物にいわゆる柔軟剤が再び適用される。これは、当業者に知られるように、機械的塗布(Foulard法)またはその代わりに抽出方法において行うことができる。家庭用分野において、これらの編織物は汚れを除去するために頻繁に洗浄される。これに関し、界面活性剤含有洗浄剤および清浄剤は、通常、紛体または顆粒としての固体または液状形態の両方で、常に用いられる。
その結果、編織物にもともと適用された柔軟剤は除去され、手触りが悪くなる。さらに、例えばビルダー系からのアルカリ金属含有残留物またはアルカリ土類金属含有残留物の析出が繊維での洗浄工程中に生じ、これは繊維を硬くし、こわばらせる。したがって、家庭用分野においてはしばしば、洗濯機の最後のすすぎ操作において液状の柔軟剤分散体が追加的に加えられる。
この柔軟剤分散体は、その後、装置内の湿った編織物上に均質分散形態で堆積し、乾燥およびアイロン後に編織物上に維持される。そしてこれは、柔軟な心地良い手触りを乾燥した編織物にもたらし、それは編織物の装着者快適性あるいは、例えばハンドタオルまたはバスタオルの使用性を改善する。種々の香油が柔軟剤に混合されている場合が多く、これは例えば、洗浄された編織物に新鮮な香気をもたらす。さらに、これらの柔軟剤を、乾燥機中、高温で、乾燥編織物に柔軟剤を移動させる布地に適用することも可能である。家庭用分野において柔軟剤が用いられる場合、これらは通常、アミンおよび脂肪酸化合物に基づいて製造される生成物である。
特に綿において持続性を改善するために、これらの生成物は、通常、カチオン性電荷、例えば第四級アンモニウム化合物を含有する。この電荷は、さらに、特に合成材料の編織物において、乾燥布地の改善された帯電防止性をももたらす。この生成物種の最も既知の例は「エステルクアット」であり、これは例えば、長鎖脂肪酸を用いるトリエタノールアミンのエステル化およびジメチルスルフェートでの続く四級化を用いる2段階工程において製造される。さらに、特に編織物工場において、一価または多価アミノアルコールとトリグリセリドまたは脂肪酸とのアミノリシスまたはアミド化生成物が用いられる。ジステアリルジメチル-アンモニウムクロリドも既知であり、これは、以前は家庭用柔軟剤において頻繁に用いられていたが、今日では、より良好な生分解性のためにほとんど全ての国においてエステルクアットで置き換えられた。種々の編織物柔軟剤の概要は、例えば、Falkowski/Wahleの論文「Softers in Textile Processing(編織物加工における柔軟剤)」、2002年出版、journal Rev. Prog. Color 32(2002)に見られる。
これらの原料の家庭用に密接な特性の有効な編集物は、例えば、Klaus Henningのハンドブック「Wasch- und Reinigungsmittel(洗浄剤および清浄剤)」、2006年出版、Verlag VCIにも見られる。
上記に述べたように、今日において慣例的な柔軟剤化合物を製造するためには、1以上の方法工程が必須である。これに関して、その使用が高い安全技術要求を必要とし、再生可能原料から製造することができない化学物質、例えばポリアミンまたは四級化化学物質、例えばジメチルスルフェートも用いられる。さらに、これらの種類の柔軟剤は表面における高い疎水性化をもたらし、例えばハンドタオルまたはバスタオルの場合において望ましくない布地の吸収性の低下を引きおこす。
Falkowski/Wahleの論文「Softers in Textile Processing(編織物加工における柔軟剤)」、2002年出版、journal Rev. Prog. Color 32(2002)
Klaus Henningのハンドブック「Wasch- und Reinigungsmittel(洗浄剤および清浄剤)」、2006年出版、Verlag VCI
したがって、本発明の主題は、編織物に改善された感覚特性を生じると同時に、再生可能原料に基づいて製造することができる生成物を開発することであった。
レシチンは、動物または植物源から得ることができる既知の天然物である。一般に、レシチンは、分子中に非極性単位および極性単位を含有する。さらに、分子は中性pH範囲において表面上は中性の全体電荷をもたらす荷電部分を含有し、酸性のpH範囲において、分子は弱いカチオン性である。したがって、レシチンは、双性イオン性または分子内塩としても示されうる。2つの異なる極性基のために、分子は界面活性でもある。ここで、非極性単位は、例えば編織物などの軟質表面に可塑化作用をもたらしうる。酸性範囲におけるカチオン性電荷は、洗浄中に、通常は負に荷電された綿表面への持続性を改善しうる。したがって、レシチンが繊維用あるいは毛髪用の柔軟剤として文献に記載されていることも驚くべきことではなかった。
例えば、米国特許第4808320号明細書(レシチン系織物柔軟剤組成物およびその製造および使用方法;Jacquesら;1989年、Colgate-Palmolive社)には、家庭用の洗浄用柔軟剤としての種々の濃縮レシチン分散体の直接適用が記載されている。米国特許第816170号明細書(レシチン、サポニンおよびソルビン酸に基づく安定な水性織物柔軟剤組成物、ならびにその製造および使用方法;Jacquesら;1989年、Colgate-Palmolive社)には、家庭用の洗浄用柔軟剤としてのレシチンとサポニンとの組合せが記載されている。米国特許第4642919号明細書(編織物処理組成物および方法、Yi-Chang Fu、1987、プロクター・アンド・ ギャンブル社)には、レシチンとカチオン性柔軟剤との組合せが記載されている。
上記に記載された方法はいくつかの欠点を有し、この欠点は、これらの製品が現在のところ市販されていない理由でもある。天然物としての純粋なレシチンは、高粘性であり、茶色がかった液体であり、加工することが困難である。したがって、純粋なレシチン分散体または該分散体の混合物の製造も同様に、特により高濃度で計量することが困難であり、不安定な製品をもたらす。さらに、該製品は、また、洗浄剤および清浄剤市場に対して高価すぎる。したがって、その用途は今のところ、栄養/食品補助の分野に限られたままである。
水酸化レシチンの使用が、上記の課題を解決できることが今や明らかとなった。
したがって、本発明の第1の主題は、水酸化レシチン、少なくとも1種の分散剤、少なくとも1種のワックスおよび水を含む、編織物処理組成物に関する。
水酸化レシチンの製造は、例えばレシチンを過酸化水素で処理することにより行ってよい。これに関して、非極性分子における不飽和脂肪酸の二重結合は酸化され、続いて水を用いて開環される。このようなレシチン誘導体および水酸化レシチンの製造方法は、現在の開示の意味する範囲内で、例えば、米国特許第2,621,133号明細書または米国特許第6,638,544号明細書に記載されている。米国特許第2,621,133号明細書には、水酸化レシチンとデンプンまたはデンプン誘導体との糊付剤としての使用が開示されているが、編織物柔軟剤としての使用は言及されていない。
これらの水酸化レシチンは非水酸化レシチンよりも著しく淡く、酸化に対してより安定性である。これに関して、基本的に全ての種類の植物または動物レシチンを使用することができるが、卵アルブミン、菜種油または大豆油に基づいて得られるこれらの性質が好ましい。挙げられる水素化レシチンの例は、例えば、唯一市販され入手可能なSolae Companyの製品、Solec(登録商標)Aである。
これらの水酸化レシチンa)は、分散剤b)との組合せにおいて、室温(=21℃)で、固形ワックスc)を水中に分散できることがわかった。本発明のこれらの分散体は、色が薄く、安定かつ高液状であり、これは従来の家庭用洗濯機において計量し分散させるのに特に重要である。かかる生成物で処理した編織物の感覚特性は、例えば第四級アンモニウム化合物による、従来の編織物柔軟剤で処理した布地よりも良好である。組成物は、分散形態で固体を含有する液体である。分散体は、知られているように、互いに溶解できないかまたはほとんど溶解できない、または、互いに化学的に組み合わせられた、少なくとも2種の物質の異種混合物(heterogeneous mixture)である。通常、これらはコロイドである。ここで、物質(分散された相、分散相、内部相または2次相)は、別の物質(分散性剤、分散媒体、分散剤、連続層、外部相または主相)中に、できるだけ微細に分散される。ここで、個々の相は、互いに明確に線引きすることができる。
本発明によれば、編織物処理剤は、好ましくは1000mPa s以下の動粘度(ブルックフィールド粘度計、スピンドル3、20rpmを用いて、20℃で測定)を有する。動粘度(ブルックフィールド粘度計、スピンドル3、20rpmを用いて、20℃で測定)が、15〜250mPa s、好ましくは25〜150mPa s、特に45〜110mPa sである剤は、特に好ましい。
使用する分散剤b)は、非イオン性、アニオン性またはカチオン性生成物であってよい。
非イオン性分散剤は以下であってよい:脂肪アルコールポリグリコールエーテル、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、脂肪酸ポリ-グリコールエステル、脂肪アミドポリグリコールエーテル、脂肪アミンポリグリコールエーテル、アルコキシ化トリグリセリド、(ヒドロキシ)混合エーテルまたは混合ホルマール、アルキル(アルケニル)オリゴグリコシド、脂肪酸 N-アルキルグルカミド、タンパク質加水分解物、ポリオール脂肪酸エステル、糖エステル、ソルビタンエステル、ポリソルベートおよびアミンオキシド。
挙げられうる特に好ましい非イオン性分散剤は、アルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドであり、それは、式(I):R1O-[G]p[式中、R1は4〜22個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状、飽和または不飽和のアルキルおよび/またはアルケニル基を表し、Gは5または6個の炭素原子を有する糖基、好ましくはグリコシド基を表し、pは1〜10の数、好ましくは1〜6の数を表す]に従う。
かかるアルキル(オリゴ)グリコシドは、製造有機化学の適当な方法により得ることができる。アルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドは、5または6個の炭素原子を有するアルドースまたはケトース、好ましくはグルコースから誘導することができる。したがって、好ましいアルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドは、アルキルおよび/またはアルケニルオリゴグルコシドである。一般式(I)における指数pは、オリゴマー化度(DP)、すなわちモノ-およびオリゴ-グリコシドの分布を示し、1〜10の数である。ある化合物におけるpは常に整数でなければならず、ここで、特にp=1〜6の値を取りうるが、特定のアルキルオリゴグリコシドについての値pは、分析的に測定される算出された変数であり、通常は分数である。1.1〜3.0の平均オリゴマー化度pを有するアルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドを用いることが好ましい。応用技術の観点から、そのオリゴマー化度が1.7未満、特に1.2〜1.4であるアルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドが好ましい。アルキルまたはアルケニル基Rは、4〜11個、好ましくは8〜10個の炭素原子を有する第1級アルコールから誘導することができる。その例は、ブタノール、カプロイルアルコール、カプリリルアルコール、カプリルアルコールおよびウンデシルアルコール、ならびに、例えば工業用脂肪酸メチルエステルの水素添加においてまたはローレンオキソ合成からのアルデヒドの水素添加の過程において得られるようなそれらの工業用混合物である。好ましいアルキルオリゴグルコシドは、鎖長C8-C10(DP=1〜3)のアルキルオリゴグルコシドであり、これは、工業用C8-C18ココナツ脂肪アルコールの蒸留的分離において前留分として得られ、C12-アルコールならびに工業用C9/11オキソアルコール(DP=1〜3)に基づくアルキルオリゴ-グルコシドの6重量%未満の留分で汚染されていてよい。アルキルまたはアルケニル基Rは、さらに、12〜22個、好ましくは12〜14個の炭素原子を有する第1級アルコールから誘導してもよい。代表例は、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルモレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセリニルアルコール、アラキルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール、ブラシジルアルコールならびに上記のようにして得られるこれらの工業用混合物である。好ましいアルキルオリゴグルコシドは、1〜3のDPを有する硬化C12/14-ココナツアルコールに基づくものである。
成分(b)を代わりに形成する適当な物質のさらなる代表例は、以下から形成される群から選択されるアニオン性界面活性剤である:石鹸、アルキルベンゼンスルホネート、アルカンスルホネート、オレフィンスルホネート、アルキルエーテルスルホネート、グリセロールエーテルスルホネート、α-メチルエステルスルホネート、スルホ脂肪酸、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、グリセロールエーテルスルフェート、ヒドロキシ混合エーテルスルフェート、モノグリセリド(エーテル)スルフェート、脂肪酸アミド(エーテル)スルフェート、モノ-およびジアルキルスルホスクシネート、モノ-およびジアルキルスルホスクシナメート、スルホトリグリセリド、アミド石鹸、エーテルカルボン酸およびその塩、脂肪酸イセチオネート、脂肪酸サルコシネート、脂肪酸タウリド、N-アシルアミノ酸、アルキルオリゴグルコシドスルフェート、タンパク質脂肪酸縮合物およびアルキル(エーテル)ホスフェート。
ここで、特にアルキルエーテルスルフェートが、特に有利であることがわかり、該アルキルエーテルスルフェートは、好ましくは式(II):RO(CH2CH2O)n-SO3X(II)[式中、Rは6〜22個、好ましくは12〜18個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状、脂肪族アルキルおよび/またはアルケニル基を表し、nは1〜10、好ましくは2〜5の数を表し、Xはアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属、アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカノールアンモニウムまたはグルクアンモニウムを表す]に従う。本発明の意味する範囲内で使用することができるアルキルエーテルスルフェートの代表例は、カプロイル、カプリリル、カプリルおよび2-エチルヘキシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルモレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセリニルアルコール、アラキルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコールおよびエルシルアルコールならびにそれらの工業用混合物への、平均して1〜10モル、特に2〜5モルのエチレンオキシド付加生成物の、スルフェート化生成物である。スルフェート化生成物は、そのアルカリ金属塩、特にそのナトリウム塩の形態で用いることが好ましくありうる。
非イオン性分散剤の場合、好ましくは糖界面活性剤、特に好ましくはアルキルポリグルコシドからなる種類の界面活性剤を使用してよい。これらの界面活性剤の添加により、所望される分散体の粘度の低下がもたらされると同時に、分散体の安定性が改善される。アニオン性界面活性剤の場合、好ましくは脂肪アルコールスルフェートからなる種類から選択される界面活性剤、特に、ここで特に好ましくは長鎖脂肪アルコールスルフェート、例えばパルミチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウムまたは長鎖脂肪アルコールスルフェートの混合物を用いることができる。さらに、粘度を調節するために、少量の有機または無機塩、例えば硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、クメンスルホン酸ナトリウムまたは尿素を用いてもよい。
ワックスc)として、基本的に、石油化学原料または天然原料に基づいて製造された室温(21℃)で固形のあらゆる種類の生成物を使用してよい。
石油化学原料に基づいて製造されたワックスとしては、例えば、単純な炭化水素化合物、例えばパラフィンワックス、その他には、重合によって製造したホモポリマー、例えばポリエチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリレート、酸化ホモポリマー、例えば酸化ポリエチレン、エチレン/アクリル酸に基づくコポリマー、エチレン/プロピレン/マレイン酸無水物、エチレン/酢酸ビニルまたは微細化ポリエチレンワックスが挙げられる。これらの化合物の融点は、好ましくは40℃〜160℃、特に好ましくは60℃〜140℃である。本明細書において挙げられる例はいくつかの市販製品である(この場合にも請求項を網羅するものではない):Honeywell製のAC330、AC175、AC5120、ACumist A12、Clariant社製の Licowax PE 130、Licowax PED 521、Licowax PED 192、BASF社製のLuwax OA3 wax。さらに、ポリエチレンワックスが水溶液中に、アニオン性、非イオン性またはカチオン性乳化剤または分散剤で既に分散した市販製品、例えばCognis社製のPolyquart(登録商標)CCEを用いることもできる。
しかしながら、本発明の課題の記載においても述べるように、再生可能原料に基づくワックス、特に例えばエステル化、トランスエステル化、エーテル化またはアミド化によって製造可能なワックスが好ましくは使用される。これらの方法において、例えば好ましくはC6〜C22のC鎖を有する、長鎖脂肪酸、脂肪アルコールおよび脂肪アミンを用いてよい。しかしながら、さらに、長鎖脂肪酸、脂肪酸塩化物、脂肪アルコールまたは脂肪アミンと、短鎖、一塩基または多塩基カルボン酸、アルコールまたはアミン化合物、アミノ-カルボン酸、ヒドロキシルアミン化合物、例えばエタノール、n-ブタノール、エチレングリコール、ソルビタン、ジエチレングリコール、グリセロール、トリエタノールアミン、アミノ-エチルエタノールアミンとを組み合わせることもできる。これらのワックスの融点は、好ましくは20℃〜120℃、特に好ましくは30℃〜80℃である。例として挙げられるものは、請求項を網羅するものではないが、以下である:ブチルステアレート、セチルパルミテート、エチレングリコールジステアレート、グリセロールモノステアレート、ステアリルシトレート、トリエタノールアミンジステアレート、ステアリルグルタメート、ジ-n-セチルエーテルおよびジ-n-ステアリルエーテル。さらに、脂肪酸、脂肪アルコールまたはトリグリセリド、例えばステアリン酸、ステアリルアルコール、硬化パーム脂肪または天然由来炭化水素化合物、例えばスクアランも、直接に使用してよい。
カチオン性分散剤の例は、特に、テトラアルキルアンモニウム化合物、例えばジメチルジステアリルアンモニウムクロリデルジステアリル-アンモニウムクロリド(dimethyldistearylammonium chlorideldistearyl-ammonium chloride)またはヒドロキシエチル/ヒドロキシセチルジモニウムクロリドまたは「エステルクアット」である。
この場合、これらは、例えば四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩またはそのアルコキシ化誘導体である。四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩に加えて、脂肪酸とジエタノールアルキルアミンとの四級化エステル塩も、さらに考えられるエステルクアットである。脂肪酸と1,2-ジヒドロキシプロピルジアルキルアミンとの四級化エステル塩は、適当なエステルクアットのさらなる群として挙げられうる。最後に、適当なエステルクアットは、追加的に、エステル結合がアミド結合で置き換えられた物質である。このようなアミドエステルクアットは、例えばIncroquat(Croda)の商標名で市販されている。
適当な両性または双性イオン性界面活性剤の例は、アルキル-ベタイン、アルキルアミドシン(alkyl amidossine)、アミノプロピオネート、アミノ-グリシネート、イミダゾリニウムベタインおよびスルホシン(sulfossine)である。適当なアルキルベタインの例は、第二級アミン、特に第三級アミンのカルボキシアルキル化生成物、例えばヘキシルメチルアミン、ヘキシル-ジメチルアミン、オクチルジメチルアミン、デシルジメチル-アミン、ドデシルメチルアミン、ドデシルジメチルアミン、ドデシルエチルメチルアミン、C12/14-ココナツアルキルジメチル-アミン、ミリスチルジメチルアミン、セチルジメチルアミン、ステアリルジメチルアミン、ステアリルエチルメチルアミン、オレイル-ジメチルアミン、C16/18-獣脂アルキルジメチルアミンならびにそれらの工業用混合物のカルボキシメチル化生成物である。さらに、アミドアミンのカルボキシアルキル化生成物も適当であり、したがって、例えば、6〜22個の炭素原子を有する脂肪酸、すなわちカプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルモレイン酸(palmoleic acid)、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸(elaostearic acid)、アラキン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸およびエルカ酸、ならびにそれらの工業用混合物と、N,N-ジメチルアミノエチルアミン、N,N-ジメチルアミノプロピルアミン、N,N-ジエチルアミノエチルアミンおよびN,N-ジエチルアミノプロピル-アミンとの、クロロ酢酸ナトリウムを用いて縮合させた反応生成物も適当である。C8/18-ココナツ脂肪酸N,N-ジメチルアミノプロピルアミドのクロロ酢酸ナトリウムを用いる縮合生成物を使用することが好ましい。さらに、イミダゾリニウムベタインも適当である。これらの物質も、既知の物質であり、例えば、1または2モルの脂肪酸と、多酸アミン、例えばアミノ-エチルエタノールアミン(AEA)またはジエチレントリアミンとの環化縮合により得てよい。対応するカルボキシアルキル化生成物は、異なる開鎖ベタインの混合物である。上記の脂肪酸とAEEAとの縮合生成物の例は、好ましくはラウリン酸またはその代わりにC12/14ココナツ脂肪酸に基づくイミダゾリンであり、これは、次いでクロロ酢酸ナトリウムでベタイン化される。
しかしながら、少なくとも16個の炭素原子を有する脂肪アルコールまたはポリオールエステルは、分散剤として特に好ましい。好ましいポリオールエステルは、ポリオール成分としてソルビタン、または好ましくはグリセロールを含有し、酸として、6〜22個のC原子を有する脂肪酸を含有する、ここで、特に不飽和脂肪酸が好ましくありうる。さらに、天然または合成ポリマー分散剤、例えばポリアクリル酸ナトリウム(Cognis社製のCosmedia(登録商標)SP)またはグアールおよびキサンタンガムに基づく生成物を使用してよい。さらに、カチオン化デンプンまたはセルロース(例えばポリクオタニウム-10)は、適当な分散剤である(さらなる市販製品は、例えばCognis社製のPolymer JRまたはDehyquart(登録商標)guarである)。
本発明の編織物処理剤は、好ましくは、組成物の総重量に基づいて0.1〜10重量%、好ましくは1〜8重量%、特に1.5〜5重量%の量で水酸化レシチンを含有する。分散剤は、組成物の総重量に基づいて0.1〜5重量%、好ましくは0.2〜2.5重量%、特に0.5〜1重量%の量で含有され、ワックスは、組成物の総重量に基づいて1〜15重量%、好ましくは2〜10重量%、特に2.5〜5重量%の量で含有される。
本発明の組成物は、常に水性であり(好ましくは完全に脱イオン化された水を選択する)、好ましくは、組成物の総重量に基づいて65〜98重量%、好ましくは80〜95重量%、特に85〜95重量%の量で水を含有する。
編織物処理剤は、有機および/または無機塩(例えば塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、ナトリウムクメンスルホネートまたは尿素)、乳化剤、防腐剤(例えば安息香酸)、着色剤、香料、ポリマー、非水性溶媒および酸または塩基からなる群から選択される添加剤e)を、さらに追加的に含有してよい。酸または塩基は、本発明の水性組成物を所望のpH、好ましくは2.0〜8.0、特に3.0〜7.0に調整するために使用され、ここで、3.0〜4.0の値が好ましくは選択されうる。
添加剤e)は、好ましくは、組成物の総重量に基づいて0.01〜10.0重量%、好ましくは0.1〜5.0重量%、特に1.0〜5.0重量%の量で含有される。
本発明の編織物処理組成物は、カチオン性編織物柔軟剤、デンプンおよびデンプン誘導体、リポソームおよび/または非水酸化レシチンを含まないことが好ましい。好ましくは、本発明の組成物は、例えば、特に四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩からなる群から選択されるカチオン性編織物柔軟剤不含であってよく、これは実際にEP 848 103 A2に記載されており、ここで、特に明細書の請求項の一般式(I)、(II)および(III)の構造および第4頁11行〜第5頁32行の記載を参照する。
さらなる態様において、本発明の組成物は、上記に記載の原料a)〜d)のみからなる。
本発明の組成物の製造は、それ自体既知の方法で、成分を混合し、撹拌しながら加熱することにより行う。成分を、ワックス成分の融点を超える温度まで加熱することが好ましく、したがって、特に60〜80℃の温度範囲が選択される。約20〜40分後に、次いで安定な分散体が形成され、これを冷却し、任意に追加的に、無機または有機の酸または塩基を用いて所望のpHまで調整する。しかしながら、水中にあらかじめ分散したワックス、例えば水性ポリエチレン分散体またはカルボン酸エステルに基づくワックス(例えばPolyquart(登録商標)CCEまたはPlantatex(登録商標)HCC、いずれもCognis製)を用いることも可能であり、これは、その他の成分と共に直接に撹拌してよい。
本発明の組成物または水酸化レシチンは、好ましくは、織物繊維およびそれから製造した布地(特に羊毛または綿のもの)だけでなくケラチン性繊維(例えば毛髪)にも、柔らかい手触りを付与するために使用される。しかしながら、本発明の使用は、合成繊維(「混紡織物」)を含有する、または、合成繊維からなる、編織物または繊維も含む。このような水酸化レシチンは、好ましくは洗浄剤、洗浄後処理剤の製造だけでなく、化粧用剤(特にシャンプー)の製造にも適当である。
本明細書の記載による組成物は、例えば、編織物用洗浄工程における編織物処理組成物として使用してよく、本発明の組成物は、好ましくは家庭用洗濯機中で、編織物と接触する。ここで、好ましくは上記のようなワックス含有組成物の形態における、水酸化レシチンを、実際の洗浄操作前、洗浄操作中、または洗浄操作後に加えてよい。ここで、接触される間に水の温度が、例えば30〜60℃の値まで高くなることが有利でありうる。
実施例として、4つの異なる製剤を製造した。レシチン含有分散体を製造するために、全ての成分をビーカーに導入し、撹拌しながら75℃まで加熱した。混合物を、続いて、この温度で30分間撹拌した後で、撹拌しながら、再び室温まで冷却した。次いで、ブルックフィールド粘度計(20℃、スピンドル3、20rpm)を用いて粘度を測定した。
Lanette(登録商標)Oは、Cognis製のパルミチルおよびステアリルアルコールの混合物であり、Dehymuls(登録商標)SMSは、Cognis製のソルビタンモノステアレートであり、Cutina(登録商標)GMS-Vは、Cognis製のグリセロールモノステアレートであり、Lanette(登録商標)Eは、Cognis製のパルミチル硫酸ナトリウムであり、ヒドロキシル化大豆レシチンは、Solae社製のSolec(登録商標)Aの名称の製品であり、Glucopon(登録商標)425 N/NHおよびGlucopon(登録商標)600 CS UPは、Cognis製のアルキルポリグリコシドである。例として、市販され入手可能な安息香酸(Sigma/Aldrich)を防腐剤として用い、ならびに、尿素(Sigma/Aldrich)を粘度を調整するために使用した。
それらを用いて達成される軟化力の比較のために、市販され入手可能なカチオン性柔軟剤(Cognis製のDehyquart(登録商標)AU 46)を15重量%含有する分散体を製造した。これらの生成物を用いて洗浄試験を行い、洗浄された編織物を、柔軟性/滑らかさを評価するための測定を用いて、互いに比較した。
(1)種々の濃度のエステルクアットを用いる洗浄実験
1装置あたり2000gの綿のバラスト洗浄のそれぞれを、95℃で、被覆物を除去するために、それぞれ75gのECE-2(供給者:wfk/Krefeld)を用いて3回予備洗浄し、さらに、95℃で、洗浄剤なしで3回すすいだ。これらの洗濯品目を40℃でECE-2を用いて洗浄し、それぞれの場合に、すすぎ操作において、異なる量のDehyquart(登録商標)AU 46を添加した。次いで、洗浄物を乾燥させ、小さな長方形断片を小さな区画から型抜きした。これらの断片を空気調整し、続いて、力/パスグラフの記録用ピンチ装置(pinch machine)を用いる、特別に配置された金属棒によって、引っ張った。
1装置あたり2000gの綿のバラスト洗浄のそれぞれを、95℃で、被覆物を除去するために、それぞれ75gのECE-2(供給者:wfk/Krefeld)を用いて3回予備洗浄し、さらに、95℃で、洗浄剤なしで3回すすいだ。これらの洗濯品目を40℃でECE-2を用いて洗浄し、それぞれの場合に、すすぎ操作において、異なる量のDehyquart(登録商標)AU 46を添加した。次いで、洗浄物を乾燥させ、小さな長方形断片を小さな区画から型抜きした。これらの断片を空気調整し、続いて、力/パスグラフの記録用ピンチ装置(pinch machine)を用いる、特別に配置された金属棒によって、引っ張った。
断片を通じて引っ張る力が弱くなるにつれて、より滑らか/より柔軟であり、よりしなやかな編織物である。この方法は、毛髪の湿潤および乾燥櫛通り性の測定についての既知の方法に対応する。あらかじめ行った方法検証のための実験は、ヒト被験者によって、滑らかさ、柔軟性およびしなやかさについての単項的(monadic)スケールで決定された官能データとの良好な一致を示した。ここで、以下の値が測定された。
カチオン性柔軟剤の量が増えるにつれて、断片を通じて引っ張る力が弱くなっている、すなわち、予測されたように、繊維布地はより滑らか/より柔軟性およびよりしなやかになったことが示されている。
(2)レシチン含有ワックス分散体を用いる洗浄実験
(1)に記載した洗浄実験と同様に、上記のレシチン含有ワックス分散体を最後のすすぎ操作において装置中に加えた。比較のために、水および標準量のカチオン性柔軟剤でのみすすぎを行った。同様の処理後、以下のデータが測定された。
(1)に記載した洗浄実験と同様に、上記のレシチン含有ワックス分散体を最後のすすぎ操作において装置中に加えた。比較のために、水および標準量のカチオン性柔軟剤でのみすすぎを行った。同様の処理後、以下のデータが測定された。
全てのレシチン-含有ワックス分散体において、同じ濃度で、エステルクアット含有分散体のように、力について同様の低い値が得られたことがわかる。したがって、本発明のレシチン含有ワックス分散体は、同様の、場合によってはより良好でさえある繊維布地の滑らかさ、柔軟性およびしなやかさに関する力を達成する。
Claims (18)
- a)水酸化レシチン、
b)少なくとも1種の分散剤、
c)少なくとも1種のワックス、および
d)水
を含む、編織物処理組成物。 - 分散剤として、式(I)R1-O-[G]p[式中、R1は、4〜22個のC原子を有する直鎖状または分枝状、飽和または不飽和のアルケニルまたはアルキル基を表し、Gはグリコシド基を表し、pは1〜6の値でありうる]で示される化合物を選択することを特徴とする、請求項1に記載の編織物処理組成物。
- ワックスとして、再生可能原料に基づくワックスを選択することを特徴とする、請求項1または2に記載の編織物処理組成物。
- ワックスとして、少なくとも16個の炭素原子を有する脂肪アルコール、または、ポリオールエステルを選択することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の編織物処理組成物。
- 水酸化するためのレシチンは、大豆、菜種油または卵レシチンから選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の編織物処理組成物。
- 組成物は、組成物の総重量に基づいて0.1〜10重量%、好ましくは1〜8重量%、特に1.5〜5重量%の量で、水酸化レシチンを含有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の編織物処理組成物。
- 組成物は、組成物の総重量に基づいて0.1〜5重量%、好ましくは0.2〜2.5重量%、特に0.5〜1重量%の量で、分散剤を含有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の編織物処理組成物。
- 組成物は、組成物の総重量に基づいて1〜15重量%、好ましくは2〜10重量%、特に2.5〜5重量%の量で、ワックスを含有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の編織物処理組成物。
- 組成物は、組成物の総重量に基づいて65〜98重量%、好ましくは80〜95重量%、特に85〜95重量%の量で、水を含有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の編織物処理組成物。
- 動粘度(ブルックフィールド粘度計、スピンドル3、20rpmを用いて、20℃で測定)は、15〜250mPa s、好ましくは25〜150mPa s、特に45〜110mPa sであることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の編織物処理組成物。
- 組成物は、さらに、有機および/または無機塩、乳化剤、防腐剤、着色剤、香料、ポリマー、非水性溶媒および酸または塩基からなる群から選択される添加剤e)を追加的に含有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の編織物処理組成物。
- 組成物は、組成物の総重量に基づいて0.01〜10.0重量%、好ましくは0.1〜5.0重量%の量で、添加剤e)を含有することを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の編織物処理組成物。
- 組成物は、カチオン性編織物柔軟剤、リポソームおよび/または非水酸化レシチンを含まないことを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載の編織物処理組成物。
- 請求項1に記載の原料a)〜d)からなる、編織物処理組成物。
- 編織物またはケラチン含有繊維を柔軟化するための、請求項1に記載の組成物の使用。
- 洗浄剤、洗浄後処理剤、または化粧品製剤、好ましくはシャンプーを製造するための、水酸化レシチンの使用。
- 好ましくは家庭用洗濯機を用いる洗浄工程において、請求項1に記載の組成物と編織物とを接触させることを特徴とする、編織物の柔軟化方法。
- 編織物繊維またはケラチン性繊維用柔軟剤としての、水酸化レシチンの使用。
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